JP2002139664A - オートフォーカス装置 - Google Patents

オートフォーカス装置

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JP2002139664A
JP2002139664A JP2000335783A JP2000335783A JP2002139664A JP 2002139664 A JP2002139664 A JP 2002139664A JP 2000335783 A JP2000335783 A JP 2000335783A JP 2000335783 A JP2000335783 A JP 2000335783A JP 2002139664 A JP2002139664 A JP 2002139664A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシュ装置及び投光LEDそれぞれの補
助光の特長を的確に引き出し、AF動作の精度を向上さ
せることのできるオートフォーカス装置を提供する。 【解決手段】 フラッシュ光による補助光と、投光LE
Dによる補助光のうち、初めにフラッシュ光を発光させ
て焦点検出を行い、フラッシュ光による被写体像のコン
トラストが所定値以上であれば該フラッシュ光による焦
点検出結果に基づいてレンズ駆動制御を行い、コントラ
ストが所定値以上でない場合には、次に投光LEDを発
光させて焦点検出を行い、それぞれの補助光による焦点
検出結果のうち信頼性の高い方を選択して該選択された
焦点検出結果に基づいてレンズ駆動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補助光を用いるオ
ートフォーカス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パッシブタイプの焦点検出方式を用いる
オートフォーカスカメラでは、低輝度の被写体に対して
も焦点検出されるようにAF補助光が用いられる。この
ようなAF補助光として、例えば、LEDを光源とし、
コントラストパターンを被写体に投影する投光LEDが
ある。
【0003】また、例えば、特開平5−34577号公
報に開示されように、フラッシュ装置のフラッシュ光を
AF動作時の補助光として用いるものも提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】投光LEDは、被写体
に対してコントラストパターンを投影するため、被写体
が低コントラストのときに特に有効であるが、コントラ
ストのある被写体に対しては有効でない場合もある。ま
た、コントラストパターンを投影することから、多点A
Fなどの場合にそれぞれのAFセンサーに対応し、同時
に満足するコントラストパターンを構成することは困難
であり、そのため照射範囲も限られてしまう。フラッシ
ュ光による補助光は、低コントラストの被写体に対して
は有効でないが、コントラストのある被写体に対しては
有効であり、広角で照射すれば、撮影画面内の広いエリ
アをAF対象とするワイドAFモードの場合にも有効で
ある。また、撮影で用いるフラッシュ装置をそのまま使
用できるため、特別な装置を必要としない。このよう
に、投光LEDとフラッシュ光はそれぞれ特長を持って
いる。しかしながら、このようなそれぞれの補助光の特
長を的確に引き出してAF精度を向上させることのでき
るオートフォーカス装置は知られていない。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされ
た。すなわち本発明は、フラッシュ装置及び投光LED
それぞれの補助光の特長を的確に引き出し、AF動作の
精度を向上させることのできるオートフォーカス装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1に記載
の発明は、AF(オートフォーカス)動作時の補助光と
して、フラッシュ光を発するフラッシュ装置と、投光パ
ターンを発する投光LEDとを有し、いずれかの補助光
による焦点検出結果に基づいてレンズ駆動制御するオー
トフォーカス装置であって、初めにフラッシュ光を発光
させて焦点検出を行い、フラッシュ光による被写体像の
コントラストが所定値以上であれば該フラッシュ光によ
る焦点検出結果に基づいてレンズ駆動制御を行い、コン
トラストが所定値以上でない場合には、次に投光LED
を発光させて焦点検出を行い、それぞれの補助光による
焦点検出結果のうち信頼性の高い方を選択して該選択さ
れた焦点検出結果に基づいてレンズ駆動制御を行う制御
手段を備える。被写体にコントラストがあれば、被写体
本来のコントラストに基づいて焦点検出することで高精
度のAF動作を達成できる可能性が高い。したがって、
コントラストが所定値以上であればフラッシュ光のみが
用いられる。しかし、被写体のコントラストが所定値以
上でないときは、それぞれの補助光による焦点検出結果
に基づいて、どちらの補助光による焦点検出結果を用い
るのが適切であるかを決める必要がある。一方、位相差
方式による焦点検出では、通常、相関計算の結果などに
基づき、焦点位置検出結果に対する信頼性が求められ
る。したがって、コントラストが所定値以上でない場
合、信頼性の高い方の焦点検出結果が選択される。
【0007】請求項2に記載の発明は、AF(オートフ
ォーカス)動作時の補助光として、フラッシュ光を発す
るフラッシュ装置と、投光パターンを投射する投光LE
Dとを有するオートフォーカス装置であって、被写体像
に基づいて焦点検出を行う焦点検出手段と、補助光が必
要な場合に、フラッシュ装置、投光LEDをいずれかの
順序で順次発光させて、焦点検出手段に補助光を発光し
ての焦点検出をそれぞれ行わせる発光制御手段と、発光
制御手段の制御動作によって得られる焦点検出結果に基
づいて、下記規則(1)、(2)、及び(3)を、 (1)フラッシュ光による被写体像のコントラストが所
定値以上のときはフラッシュ光による焦点検出結果を有
効とする (2)焦点検出NG(有効なデフォーカス量が得られな
い)となっていない方の焦点検出結果を有効とする (3)補助光による焦点検出結果が両方共に焦点検出O
K(有効なデフォーカス量が得られている)である場合
には、焦点検出結果の信頼性の高い方を有効とする 規則(1)を優先して適用し、どちらの補助光による焦
点検出結果を有効とするかを決定する決定手段と、決定
手段により有効とされる焦点検出結果に基づいて焦点調
節レンズを駆動制御するレンズ駆動制御手段とを備え
る。被写体にコントラストがあれば、被写体本来のコン
トラストに基づいて焦点検出することで高精度のAF動
作を達成できる可能性が高い。したがって、決定手段は
規則(1)を適用し、フラッシュ光による被写体像のコ
ントラストが所定値以上あれば、フラッシュ光による焦
点検出結果に基づいて焦点調節レンズが駆動されるよう
に、フラッシュ光による焦点検出結果を有効にする。ま
た、決定手段は規則(2)にしたがい、いずれか一方の
補助光による焦点検出結果が、有効なデフォーカス量が
得られず焦点検出NGとる場合には、焦点検出NGであ
る方の補助光による焦点検出結果が用いられないよう
に、焦点検出OKである方の焦点結果を有効とする。位
相差方式による焦点検出では、通常、相関計算の結果な
どに基づき、焦点位置検出結果に対する信頼性が求めら
れる。したがって、補助光による焦点検出結果が両方共
にOKであり、どちらかの補助光による焦点検出結果を
選択する必要がある場合には、信頼性の高い方を選択す
るのが適切である。したがって、決定手段は、補助光に
よる焦点検出結果が両方OKの場合には規則(3)にし
たがい、信頼性の高い方の焦点検出結果を有効にする。
なお、規則(1)が優先されているので、両方OKであ
る場合でかつフラッシュ光によるコントラストが所定値
以上の場合には、フラッシュ光による焦点検出結果が有
効とされる。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、発光制御
手段が、先にフラッシュ光を発光させて焦点検出手段に
焦点検出を行わせ、決定手段は、フラッシュ光による焦
点検出結果が得られた時点で規則(1)のみに基づいて
決定を行い、フラッシュ光によるコントラストが所定値
以上の場合には投光LEDの発光を行わない。被写体に
コントラストがあれば、被写体本来のコントラストに基
づいて焦点検出することで高精度のAF動作を達成でき
る可能性が高い。そのため、フラッシュ光によるコント
ラストが所定値以上であれば、フラッシュ光のみが用い
られる。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、焦点調節
レンズが合焦位置にまで駆動された場合に、有効である
とされている方の補助光を再度発光させて焦点検出を行
い、該再度の焦点検出結果に基づいてレンズ駆動制御手
段によるレンズ駆動を行わせる再発光手段をさらに備え
る。一旦、焦点調節レンズが合焦位置まで駆動された
後、再度補助光を発しての焦点検出が行われ、合焦して
いるか否かが確認される。このとき、最初に焦点検出し
たときに有効であるものとして決定されている補助光が
使用されるので、確認のための焦点検出が確実に実行さ
れることになる。
【0010】また、請求項5に記載の発明は、補助光に
よる焦点検出結果が両方共に焦点検出NGである場合
に、レンズ駆動手段により焦点調節レンズをその移動範
囲の遠距離側端点に達するまで駆動させながら焦点検出
手段に焦点検出を行わせ合焦となればレンズ駆動を停止
させるサーチ駆動制御手段をさらに備え、決定手段は、
再発光手段が再度の発光時に用いる補助光を決定するた
めに、下記規則(4)、 (4)両方共に焦点検出NGである場合には、被写体像
のコントラストの大きい方を有効とする を適用する。サーチ駆動動作によって合焦され、その後
再発光手段によって合焦しているかを確認するための発
光が行われるとき、最初の焦点検出におけるコントラス
トの高い方、すなわち焦点検出される可能性の高い方の
補助光が用いられるので、確認のための焦点検出が確実
に実行されることになる。
【0011】また、請求項6に記載の発明は、AFモー
ドが、撮影画面中心のスポットをAF対象とするスポッ
トAFモードでなく、該スポットAFモードよりも広い
エリアをAF対象とするエリアAFモードである場合に
は、発光制御手段はフラッシュ光のみを発光させ、決定
手段はそれぞれの規則に拘わらずフラッシュ光による焦
点検出結果を有効とする。エリアAFモードでは、広い
照射角を必要とするのでフラッシュ光のみが発光され、
それによって得られる焦点検出結果に基づいてレンズ駆
動が行われる。
【0012】請求項7に記載の発明は、AF(オートフ
ォーカス)動作時の補助光として、フラッシュ光を発す
るフラッシュ装置と、投光パターンを発する投光LED
とを有し、いずれかの補助光による焦点検出結果に基づ
いてレンズ駆動制御するオートフォーカス装置であっ
て、AFモードが、撮影画面中心のスポットをAF対象
とするスポットAFモードでなく、該スポットAFモー
ドよりも広いエリアをAF対象とするエリアAFモード
である場合には、前記フラッシュ光による焦点検出結果
に基づいてレンズ駆動制御する制御手段を備える。撮影
画面内の広い領域をAF対象とするエリアAFモードで
は、広い照射角をカバーできるフラッシュ光を用いるの
が適している。そのためエリアAFモードである場合に
は、フラッシュ光が用いられる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のオートフォーカ
ス装置を適用したカメラシステム100の制御系を表す
ブロック図である。カメラシステム100は、カメラ本
体10、カメラ本体10のレンズマウントを介して装着
される撮影レンズ(交換レンズ)50、及び、カメラ本
体10のコンタクトシューを介して装着されるフラッシ
ュ装置80から構成される。カメラシステム100は、
AF一眼レフカメラであり、また、撮影画面内に複数の
焦点検出エリアを持ち、多点自動焦点調節を行うことが
可能である。また、CPU20はカメラシステム100
のあらゆる制御実行するCPUであるとともに、CCD
センサユニット6とともに位相差方式による焦点検出を
行う焦点検出手段でもあり、投光LED85又は発光部
ユニット82(フラッシュ光)によるどちらの焦点検出
結果を有効とするかを決定する手段でもあり、また、A
Fモータ23に駆動パルスを与えて焦点調節レンズ52
を駆動制御する手段でもある。
【0014】図1において、撮影レンズ50内の焦点調
節レンズ52を通過してカメラ本体10内に入射する被
写体からの光線は、その大部分がメインミラー2で反射
されペンタプリズム4で透過、反射されてアイピース
(図示しない)から射出するとともに、測光IC5の受
光面にも導かれる。測光IC5は、例えば受光量に応じ
た電圧値を対数圧縮した電気信号を生成し、周辺部制御
回路12を介してCPU20に受光量に関する情報を提
供する。CPU20は、測光IC5から得られた受光量
情報、フィルム感度情報に基づいてAE演算(露出演
算)を実行し、撮影の為の適正シャッタ速度及び適正絞
り値を算出する。撮影処理時、CPU20は、周辺部制
御回路12を介し、算出された適正シャッタ速度及び適
正絞り値に基づいて、露光機構16及び絞り機構17を
制御し、フィルムへの露光を行う。また、CPU20
は、周辺部制御回路12を介し、撮影処理において、モ
ータドライバIC13を介してミラーモータ14を駆動
してメインミラー2をアップ/ダウン制御し、また、露
光終了後は、巻き上げモータ15を駆動し、フィルムを
1コマ分巻き上げる処理を行う。また、CPU20は、
撮影に関する様々な情報を、カメラ外装面上の表示部又
はファインダー内表示部である表示部21に表示する。
【0015】一方、メインミラー2にはハーフミラー部
(不図示)が設けられており、ここを透過した光線はサ
ブミラー3で反射されCCDセンサユニット6に導かれ
る。CCDセンサユニット6は、位相差方式による焦点
検出を行うためのセンサユニットである。CCDセンサ
ユニット6内部には、フィルム面と共役の位置にCCD
ラインセンサが配置されている。被写体像は、CCDラ
インセンサ内の一対のCCDセンサに入射し所定量電荷
蓄積(積分)され、光電変換されて電気信号として周辺
部制御回路12を介してCPU20に伝えられる。CP
U20は、一対のCCDセンサから得られる信号に基づ
いて、デフォーカス量の演算を実行する。
【0016】CPU20は、デフォーカス量に基づい
て、焦点調節レンズ52を駆動して焦点調節を行うため
の、AFモータ23の回転方向及び回転数を求め、モー
タドライバIC22を介してAFモータ23を駆動制御
する。AFモータ23の回転は、カメラ本体10のレン
ズマウント部に設けられたジョイント26を介して撮影
レンズ50のレンズ制御部54に伝えられ、それにより
焦点調節レンズ52が光軸方向において合焦位置まで進
退駆動される。
【0017】撮影レンズ50内のレンズ制御回路54と
カメラ本体10内の周辺部制御回路12は、レンズ側接
点端子55、レンズ用接点端子29、及び信号線25を
介して互いに電気的に接続されている。撮影レンズ50
に関する情報が、信号線25を介して、撮影レンズ50
からカメラ本体10側へ送信される。レンズ制御回路5
4が送信する情報には、例えば、撮影レンズ50の焦点
距離、開放絞りAv(開放F値のアペックス換算値)、
最大絞り値Av(最小絞りF値のアペックス換算値)、
Kバリューデータ等がある。なお、Kバリューとは、撮
影レンズ50によって結像された像面を、光軸方向で単
位長さ移動させるのに必要な、AFモータ23の駆動パ
ルス数である。
【0018】フラッシュ装置80において、発光部ユニ
ット82はキセノン管などから成る。発光部ユニット8
2の前方には、投光レンズ87が設けられている。発光
部ユニット82は投光レンズ87に対し、その光軸方向
に移動可能に設けられており、投光レンズ87との距離
を変化させることで、フラッシュ光の照射角を変化させ
ることができる。フラッシュ制御部81は、信号線2
4、フラッシュ側接続端子86、カメラ本体側のフラッ
シュ用接続端子28を介してカメラ本体10側の周辺部
制御回路12と電気的に接続される。フラッシュ制御回
路81は、発光部ユニット82の移動方向に沿って設け
られたコード板と発光部ユニット82に取り付けられた
ブラシとからなる位置検出機構(不図示)により発光部
ユニット82の位置を把握しており、周辺部制御回路1
2から、発光部ユニット82のズーム位置を指示するフ
ラッシュズームデータが送られてくると、フラッシュ制
御回路81は、ドライバIC84を介してズームモータ
83を駆動制御して、発光部ユニット82をフラッシュ
ズームデータに対応するズーム位置まで進退駆動する。
発光部ユニット82が投光レンズ87に近づく方向にズ
ーム駆動されているとき、照射角は広がり、投光レンズ
87から離れる方向にズーム駆動されているとき、照射
角は絞られる。また、フラッシュ制御部81は、信号線
24を介して発光指示が送られると、発光部ユニット8
2を発光させる。発光部ユニット82をズーム駆動する
ことにより、フラッシュ光の照射角が調整される。フラ
ッシュ装置80内の発光部ユニット82は、撮影時に被
写体へ向けてフラッシュ光を発光するとともに、以下説
明するように、カメラシステム100のAF動作におけ
る補助光を発光するためにも用いられる。
【0019】また、フラッシュ装置80には、AF補助
光として、フラッシュ光のみでなく、被写体に向けてコ
ントラストパターンを投射する投光LED85が備えら
れている。投光LED85は、可視光を発光する可視発
光ダイオード、及び投射光学系から成る。
【0020】図1のカメラシステム100において、C
PU20は不図示のレリーズボタンの半押しでオンする
測光スイッチ31、レリーズボタンの全押しでオンする
レリーズスイッチ32が接続されており、測光スイッチ
31のオンで上記AE演算動作およびAF動作を実行
し、レリーズスイッチ32のオンで、撮影動作を実行す
る。さらに、CPU20にはAFモード設定スイッチ3
3が接続されており、ユーザーは、撮影を行う前に、A
Fモード設定スイッチ33を操作して、CPU20に対
してAFモードを設定する。CPU20が制御すること
ができるAFモードには、例えば、スポットAFモー
ド、ワイドAFモード、中央3点AFモード、ユーザー
選択AFモードがある。スポットAFモードは、複数の
ある焦点検出エリアうち、撮影画面中心の焦点検出エリ
アのみを使って自動焦点調節を行うモードである。図2
に、カメラシステム100の撮影画面88内(すなわち
ファインダー内)における、それぞれの焦点検出エリア
の配置を示す。図2に示すように、それぞれの焦点検出
エリアは、中央のエリアC、その上部のエリアCC、エ
リアCの両側のエリアR及びL、周辺部のエリアLL及
びRRの6つの部分に配置されている。スポットAFモ
ードでは、エリアCがAF対象となる。
【0021】ワイドAFモードは、全ての焦点検出エリ
アで被写体像を検出し、所定の選択アルゴリズムにした
がって1つの焦点検出エリアを選択し、選択された焦点
検出エリアの被写体に対して合焦される様にレンズ駆動
制御を行うAFモードである。また、中央3点AFモー
ドは、中央部の3つの焦点検出エリア(例えば、L,
R,C)で被写体像を検出し、所定のアルゴリズムにし
たがって、3つの焦点検出エリアから1つの焦点検出エ
リアを選択し、選択された焦点検出エリアの被写体に対
して合焦される様にレンズ駆動制御を行うAFモードで
ある。また、AFモードには、ユーザーが、AF対象エ
リアとして任意の焦点検出エリアを選択するユーザー選
択AFモードも存在する。
【0022】図3〜図7に示すフローチャートは、カメ
ラシステム100のCPU20によって実行されるAF
処理を表す。これらのAF処理は、カメラシステム10
0のレリーズボタンを半押しすることによって開始され
る。
【0023】図3に示すように、AF処理が開始される
と、始めにステップS101において、AF処理で使用
する各フラグがクリアされる。次に、ステップS102
では、CCDセンサユニット6において被写体からの光
を所定量蓄積し(積分)、被写体像のデフォーカス量を
演算する(測距演算)処理が実行される。また、測距演
算処理において、AFモードがワイドAFモードや中央
3点AFモードであるときは、所定のアルゴリズムにし
たがって焦点調節レンズ52を駆動するための駆動パル
ス数を求める対象となる焦点検出エリアが1つ選択され
る。なお、測距演算処理においては、デフォーカス量演
算の他に、CCDセンサユニット6からのビデオ信号に
基づき被写体のコントラストを所定の演算式により数値
として求め、被写体のコントラストが所定値以上である
か否かを判別し、所定値未満であればコントラストNG
とするコントラスト判別処理も実行されている。以下、
測距演算動作においては、コントラスト検出の動作も併
せて行っているものとする。
【0024】ステップS103において、測距演算の結
果が確認される。測距演算の結果、有効なデフォーカス
量が得られた場合には(S103:NO)、処理はステ
ップS152に進み、得られたデフォーカス量に基づい
てのレンズ駆動が開始される。有効なデフォーカス量が
得られず測距NGであった場合には(S103:YE
S)、ステップS104、S105でその原因が判定さ
れる。ステップS104では低輝度であったか否かが判
定され、ステップS105ではコントラストが低いこと
等によりコントラストNGとなったか否かが判定され
る。低輝度でない場合、又はコントラストNGでない場
合には(S104:NO又はS105:NO)、ステッ
プS136以降での処理によりサーチ駆動が実行され
る。低輝度かつコントラスNGの場合(S105:YE
S)、ステップS107以降の処理で補助光を用いたA
F動作が実行される。
【0025】ステップS106において、フラッシュ補
助光が使用できるか否かが判定される。この判別処理
は、例えば、フラッシュ装置80がカメラ本体10に装
着されて、フラッシュ制御部81が周辺部制御回路12
を介してCPU20との通信が可能で、かつ発光部ユニ
ット82を発光させる為の充電が完了して発光可能な状
態となっているか否かに基づいて行なわれる。フラッシ
ュ補助光が使用可能である場合には(S106:YE
S)、ステップS107においてフラッシュ装置80内
の発光部ユニット82をズーム駆動する処理であるフラ
ッシュズーム変更処理のサブルーチンが実行される。図
11を参照してフラッシュズーム変更処理を説明する。
【0026】フラッシュズーム変更処理では、発光部ユ
ニット82のズーム位置を示すフラッシュズームデータ
が、AFモードに応じて決定されるとともに、フラッシ
ュズームデータがCPU20からフラッシュ制御部81
に送信される。CPU20が決定するフラッシュズーム
データと、発光部ユニット82のズーム位置との関係を
表1に表す。表1に示すように、フラッシュ制御部81
は、フラッシュデータとして値0を受け取ると、発光部
ユニット82の照射角が、撮影レンズの焦点距離24m
mの範囲をカバーするように、発光部ユニット82をワ
イド側のズーム位置に移動させる。また、フラッシュ制
御部81は、フラッシュデータとして値5を受け取る
と、発光部ユニット82の照射角が、撮影レンズの焦点
距離85mmの範囲をカバーするように、発光部ユニッ
ト82をテレ側のズーム位置に移動させる。すなわち、
フラッシュズームデータの値が大きいほど発光部ユニッ
ト82の位置が投光レンズ87より遠ざかって、照射角
が絞られる。
【0027】
【表1】
【0028】図11において、フラッシュズーム変更サ
ブルーチンが開始されると、始めにステップS401に
おいて、AFモードがスポットAFモードであるか否か
が判定される。スポットAFであるならば(S401:
YES)、焦点検出に利用される焦点検出エリアは撮影
画面88における中央のエリアCのみなので、発光部ユ
ニット82のズーム位置として最もテレ側のズーム位置
である85mmが選択され(S403)、フラッシュズ
ームデータとして値5とすることが決定される(S41
2)。また、ステップS402において、ユーザー選択
AFモードにより選択された焦点検出エリアがエリアC
又はCCである場合にも、発光部ユニット82のズーム
位置として最もテレ側のズーム位置である85mmが選
択される(S412)。エリアCやエリアCCでは焦点
検出エリアが中央付近に限定されているため、AF補助
光を中央に絞ることができる。したがって、この場合、
発光部ユニット82ズーム位置が、最もテレ側の位置と
され、撮影レンズの焦点距離85mmの画角をカバーす
るのに十分な範囲にまで照射角が絞られる。すなわち、
焦点検出に利用されない焦点検出エリアにまでフラッシ
ュ光が拡散することが防止される。
【0029】スポットAFモードでもなく、さらにユー
ザー選択された場合のエリアがCでもCCでもない場合
には(S402:NO)、ステップS404においてA
FモードがワイドAFモードであるか否かが判定され
る。ワイドAFモードである場合(S404:YE
S)、ステップS406において、発光部ユニット82
のズーム位置として最もワイド側のズーム位置である2
4mmが選択される。また、ステップS405におい
て、ユーザー選択AFモードにより選択された焦点検出
エリアがエリアLL又はRRである場合も(S405:
YES)、発光部ユニット82のズーム位置として最も
ワイド側のズーム位置である24mmが選択され(S4
06)、発光部ユニット82のズーム位置が最もワイド
側の位置とされ、撮影レンズの焦点距離24mmの画角
をカバーする広い照射角での照射が行われる。すなわ
ち、撮影画面88の端に近い焦点検出エリアにも、補助
光が有効に届いて被写体を照明できるように、できるだ
け広い角度で照射するように構成されている。
【0030】ワイドAFモードでもなく、さらにユーザ
ー選択された場合のエリアがLLでもRRでもない場合
には(S405:NO)、ステップS407においてA
Fモードが中央3点AFモードであるか否かが判定され
る。中央3点AFモードである場合(S407:YE
S)、ステップS409において、フラッシュズームデ
ータに設定すべき値(変数“Z”)は、撮影レンズ50
の焦点距離(撮影レンズがズームレンズである場合には
現在の焦点距離)に対応するフラッシュズームデータの
値に3が加えた値とされる。ステップS409の加算の
結果が5を超える場合には、すなわち発光部ユニット8
2の最もテレ側に対応する値を超える場合には(S41
0:YES)、“Z”の値はフラッシュズームデータと
しての最大値である5とされる。すなわち、AF対象エ
リアが撮影画面88の中心部近辺に位置するため、発光
部ユニット82のズーム位置を撮影レンズの焦点距離よ
りもテレ側に定め、補助光の照射角を絞り込むことが可
能である。したがって、ステップS409において、撮
影レンズの焦点距離に対応するフラッシュズームデータ
に3を加えた値が、フラッシュズームデータとして決定
される。なお、この3という値は、これに限定されるも
のでなく、フラッシュズームデータを撮影レンズの焦点
距離よりもテレ側の値で焦点検出エリアをカバーするも
のであれば他の値であっても良い。ステップS412で
は、以上のフラッシュズームデータとして決定された値
が、変数に設定される。次に、設定されたフラッシュズ
ームデータが、CPU20からフラッシュ装置80側に
送信される(S413)。フラッシュ装置80では、受
信したフラッシュズームデータにしたがって発光部ユニ
ット82がズーム駆動される。そして、ステップS41
4において所定時間ウェイトした後、サブルーチンは終
了する。
【0031】図3に戻って、ステップS107におい
て、フラッシュズーム変更処理が終了すると、処理はス
テップS108に進む。ステップS108では、フラッ
シュ補助光を照射しての積分処理が行われる。ステップ
S108にいて呼び出される「フラッシュ補助光&積
分」サブルーチンの詳細を図12に示す。
【0032】図12の「フラッシュ補助光&積分」処理
では、フラッシュ補助光を発光しながら積分処理が実行
されるが、以下で説明するように、発光部ユニット82
のズーム位置に応じて発光量が制御され、発光量の効率
化が行われる。すなわち、発光部ユニット82の位置が
テレ側であるほど、照射角は絞られているため、発光量
を抑えることが可能となる。したがって、図12の処理
では、フラッシュズームデータの値に応じて、その値が
テレ側であるほど発光量が抑えられる。また、図12の
処理において、フラッシュ光は間欠発光される。この間
欠発光は、ステップS503、ステップS504におい
て算出される発光時間、発光間隔にしたがって行われ
る。このとき、1回の発光でCCDセンサユニット6の
積分値が許容範囲を超えてしまい、また、被写体に対し
て発光回数が増えすぎてしまうことを避けるために、発
光量を発光回数にしたがって段階的に増加させる制御も
行われる。なお、発光回数にしたがって増加する発光量
に対し十分であるように、発光時間間隔、すなわち充電
時間も増加される。
【0033】図12において、始めに発光回数がクリア
される(S501)。次に、CCDセンサユニット6に
おける積分処理が開始される(S502)。ステップS
503において、発光時間が次の定義に従って決定され
る。 発光時間=基準発光時間+補正時間×(発光回数÷補正
回数) また、ステップS504において、発光間隔が次の定義
に従って決定される。 発光間隔=基準発光間隔+補正間隔×(発光回数÷補正
回数) ただし、これらの式において、(発光回数÷補正回数)
は、小数点以下を切捨てとする。
【0034】1回目の発光時間を規定する基準発光時間
は、フラッシュズームデータに応じて、表2に示す対応
関係となるように決定される。表2に示すように、発光
部ユニット82のズーム位置がテレ側であるほど、基準
発光時間が短くなる。したがって、発光部ユニット82
のズーム位置がテレ側であるほど、発光量が減じられ
る。なお、表2に示すテーブルは、CPU20内のRO
Mに格納され、CPU20はテーブルをCPU20内の
RAMに読み出して使用する。
【0035】
【表2】
【0036】発光時間、発光間隔を決定する他のパラメ
ータである、補正時間、補正回数、基準発光間隔及び補
正間隔も、基準発光時間と同様に、CPU20が内部の
ROMに保持している。ステップS505では、発光時
間にしたがって、発光部ユニット82を発光させる処理
が行われる。ステップS506では、発光回数が1つカ
ウントアップされる。ステップS507では、あらかじ
め定められる最大発光回数に達しているか否かが判定さ
れる。最大発光回数に達していると(S507:YE
S)、サブルーチンは終了する。最大発光回数まで達し
ていなければ(S507:NO)、CCDセンサユニッ
ト6において、AF対象の焦点検出エリアに所定量の電
荷が蓄積されることにより積分が終了しているか否かが
判定される。積分が終了していると(S508:YE
S)、サブルーチンは終了する。所定量の電荷蓄積量に
達せず積分終了していない場合には(S508:N
O)、ステップS504で決定された発光間隔にしたが
って発光が停止される(S509)。次に、ステップS
503からの発光処理が繰り返される。
【0037】それぞれのパラメータが以下であった場合
の、発光回数にしたがう発光時間を表3に示す。 基準発光時間=10μs 補正時間=2μs 基準発光間隔=10ms 補正間隔=2ms 補正回数=2回 最大発光回数=10回 表3に示すように、発光時間は発光回数に従って増加さ
れる。
【0038】
【表3】
【0039】図3のフローチャートに戻って、ステップ
S108において積分が終了すると、ステップS109
において、積分結果に基づいてデフォーカス量を演算す
る測距演算が実行される。有効なデフォーカス量が得ら
れ測距OKである場合には(S110:NO)、フラッ
シュ補助光測距OKフラグが“1”にセットされる。有
効なデフォーカス量が得られず測距NGである場合には
(S110:YES)、フラッシュ補助光測距NGフラ
グが“1”にセットされ、処理は図4のステップS11
3に進む。
【0040】ステップS113では、AFモードが、中
心部のスポット(焦点検出エリアC)のみを用いるスポ
ットAFモードでなく、ワイドAFモードや中央3点A
Fモードなどのように広い範囲の焦点検出エリアをAF
対象エリアとするエリアAFモードであるか否かが判定
される。エリアAFモードである場合には(S113:
YES)、処理はステップS116に進む。また、フラ
ッシュ補助光による積分及び測距演算(S108,S1
09)においてコントラスト値が規定値以上ある場合に
は(S114:YES)、処理はステップS116に進
む。すなわち、エリアAFモードでは、投光LED85
は用いられない。ステップS116では、フラッシュ補
助光フラグが“1”にセットされ、フラッシュ補助光に
よる測距演算結果が有効にされる。次に、ステップS1
17において、フラッシュ補助光による測距結果がOK
である場合には(S117:NO)、処理はステップS
152に進む。すなわち、エリアAFモードであるか又
はフラッシュ補助光で被写体を検出した場合のコントラ
ストが規定値以上あり、かつ、測距演算もOKである場
合には、ステップS152以降の処理においてフラッシ
ュ補助光の測距結果にしたがってのレンズ駆動が開始さ
れる。
【0041】エリアAFモードでなく、かつフラッシュ
補助光で検出されたコントラストが規定値以上に達して
いない場合には、ステップS115において投光LED
の使用が許可されているかどうかが判定される。図1に
示すように、フラッシュ装置80内に、投光LED85
が搭載されているような場合には、投光LEDを使用す
ることができるので、投光LED許可となる。なお、投
光LEDが許可されていない場合には(S115:N
O)、処理はステップS116に進む。
【0042】投光LED許可である場合には(S11
5:YES)、ステップS119において被写体に投光
LED85から投光パターンを投射しての積分が行わ
れ、ステップS120において測距演算が実行される。
次に、ステップS121において測演算結果が判定され
る。
【0043】測距OKである場合には処理はステップS
126に進む。ステップS126において、フラッシュ
補助光測距がNGであると判定されと(S126:YE
S)、投光LEDフラグが“1”にセットされて、処理
はステップS152以降の処理に進む。投光LEDフラ
グがセットされているので、投光LEDによる測距結果
が有効とされるとともに、ステップS152以降の処理
で、一旦合焦された後の合焦状態の確認のための再発光
処理におけるAF補助光として、投光LEDが使用され
ることになる。ステップS126においてフラッシュ補
助光測距がOKであると判定される場合には(S12
6:NO)、処理はスタップS127に進む。
【0044】処理がステップS127に進むのは、フラ
ッシュ補助光及び投光LEDの測距が両方OKである場
合である。この場合には、相関計算や補間計算から成る
位相差方式の測距演算過程を経て得られる測距演算結果
の信頼性が比較される。例えば、相関計算における相関
度が高いほど、測距結果の信頼性は高いとされる。ま
た、例えば、相関計算において算出される演算値の傾き
が急峻であるほどコントラストが高いので、この傾きに
基づいて測距結果の信頼性の優劣を判別する。フラッシ
ュ補助光による測距演算の信頼性のほうが高い場合には
(S127:YES)、ステップS128においてフラ
ッシュ補助光フラグが“1”にセットされ、フラッシュ
補助光による測距演算結果が有効にされる。投光LED
による測距演算の信頼性のほうが高い場合には(S12
7:NO)、ステップS129において投光LEDフラ
グが“1”にセットされ、投光LEDによる測距演算結
果が有効にされる。その後、処理はステップS152以
降の処理に移り、有効であるとされる方の補助光による
測距結果に基づいてレンズ駆動が開始される。また、一
旦合焦された後の合焦状態の確認のための再発光処理に
おけるAF補助光として、ステップS128又はS12
9で有効とされている方の補助光が使用されることにな
る。
【0045】一方、ステップS121において投光LE
Dによる測距演算がNGである場合には(S121:Y
ES)、ステップS122においてフラッシュ補助光に
よる測距結果が判定される。ステップS122におい
て、フラッシュ補助光による測距結果がOKであると判
定される場合には(S122:NO)、処理はステップ
S128に進みフラッシュ補助光フラグが“1”にセッ
トされる。ステップS122においてフラッシュ補助光
による測距結果がNGであると判定された場合には(S
122:YES)、処理はステップS123に進む。
【0046】処理がステップS123に進むのは、フラ
ッシュ光による測距演算結果と、投光LEDによる測距
演算結果の両方がNGであった場合である。この場合に
はステップS123において、両方の測距におけるコン
トラストが比較される。フラッシュ補助光のコントラス
トの方が大きい場合(S123:YES)、フラッシュ
補助光フラグが“1”にセットされる。投光LEDによ
るコントラストの方が大きい場合には(S123:N
O)、投光LEDフラグが“1”にセットされる。次
に、ステップS118において、サーチ駆動処理中に用
いられるフラグがセットされた後、ステップS137以
降のサーチ駆動処理が開始される。
【0047】エリアAFモード(S113:YES)又
はフラッシュ光によるコントラストが所定値以上である
(S114:YES)ことにより、フラッシュ光が有効
とされる場合を除き、以上説明した図4の処理によっ
て、どちらの補助光による測距結果が有効とされるかは
下記表4のように決定される。表4に示されるように、
両方測距OKのときは信頼性により決定され、一方が測
距OKのときはOKの方が有効とされ、両方測距NGの
ときはコントラストにより決定される。
【0048】
【表4】
【0049】なお、図3のステップS106においてフ
ラッシュ補助光が許可でない場合(S106:NO)、
フラッシュ補助光を用いることができないので、処理は
ステップS130に進み投光LEDが許可であるか否か
が判定される。投光LEDが許可である場合には(S1
30:YES)、投光LEDによる測距結果を有効にす
るために、投光LEDフラグが“1”にセットされる
(S131)。次に、投光LEDを照射しながら積分が
実行され、ステップS133において測距演算が実行さ
れる。測距演算の結果がOKであれば(S134:N
O)、その測距結果にしたがってレンズ駆動すべく、処
理はステップS152へ進む。一方、測距NGである場
合には(S134:YES)、ステップS135におい
て、サーチ駆動処理に用いるフラグが設定される。その
後、処理はステップS137以降のサーチ駆動処理に移
る。また、ステップS130において投光LEDが許可
でない場合にも(S130:NO)、ステップS136
においてフラグが設定された後、ステップS137以降
のサーチ駆動処理に進む。
【0050】なお、図3以降に示す処理で利用される各
フラグの意味について以下にまとめて示す。 “フラッシュ補助光”:このフラグが“1”のときフラ
ッシュ補助光による測距結果を有効なものとして扱うべ
きことを表す。 “投光LED”:このフラグが“1”のとき投光LED
による測距結果を有効なものとして扱うべきことを表
す。 “サーチ”:このフラグが“1”のときサーチ駆動が実
行されることを指示する。 “ToFar”:このフラグが“1”のとき遠距離側へ
レンズ駆動すべきことを表す。 “ToNear”:このフラグが“1”のとき近距離側
へレンズ駆動すべきことを表す。 “INVDRV”:焦点調節レンズ52が端点にまで達
したときに、さらに駆動方向を反転して駆動させるか否
かを指示するために用いられる。このフラグが“1”の
とき、反転駆動しないことを表す。
【0051】ステップS103(図3)において測距結
果OKである場合、ステップS134(図3)において
測距結果OKである場合、ステップS117(図4)に
おいてフラッシュ補助光測距がOKである場合、ステッ
プS128においてフラッシュ補助光フラグがセットさ
れる場合、又はステップS129において投光LEDフ
ラグがセットされる場合は、いずれかの又は両方の補助
光により有効なデフォーカス量が得られた場合である。
これらの場合には、得られたデフォーカス量にしたがっ
てレンズ駆動すべく、処理はステップS152(図6)
に移る。
【0052】図6のステップS152において、測距結
果が確認される。ここで測距NGである場合には、処理
はステップS148に戻る。なお、ステップS103、
S134、S117、S128、又はS129からここ
に移ってくる場合には、基本的に測距結果はOKであ
る。ステップS152において測距OKである場合に
は、測距演算の結果のデフォーカス量が合焦幅内である
か否かが判定される。なお、ここで用いられるデフォー
カス量は、有効となっている補助光による測距結果また
は補助光を用いない測距結果としてのデフォーカス量で
ある。合焦幅にない場合には(S153:NO)、ステ
ップS154及びS155において合焦点の位置が確認
される。
【0053】被写体像の合焦点がフィルム面等価位置よ
りも遠距離側にある場合には(S154:YES)、T
oFarフラグがセットされ(S158)、処理はステ
ップS160のAFモータ駆動処理に進む。ステップS
160では、有効なデフォーカス量にKバリューを乗じ
て得た駆動量にしたがって(この場合遠距離側に向かっ
て)、焦点調節レンズ52が駆動される。被写体像の合
焦点が遠距離側でなく近距離側にある場合には(S15
5:YES)、ToNearフラグがセットされ(S1
59)、処理はステップS160のAFモータ駆動処理
へ進む。ステップS160では、有効なデフォーカス量
にKバリューを乗じて得た駆動量にしたがって(この場
合近距離側に向かって)、焦点調節レンズ52が駆動さ
れる。
【0054】ステップS160で呼び出されるAFモー
タ駆動サブルーチンの詳細を図8に示す。図8に示すよ
うに、ステップS201では、有効なデフォーカス量に
基づいて駆動パルス数が設定される。次に、レンズ駆動
方向が確認され、遠距離側への駆動である場合には(S
202:YES)、遠距離側に向けての駆動が開始され
る。一方、ステップS203において近距離側に向けて
の駆動であると判定される場合には、ステップS205
において近距離側に向けての駆動が開始される。ステッ
プS204又はS205の処理の後、本サブルーチンは
終了する。なお、レンズの駆動方向が得られなかった場
合には(S203:NO)、処理はステップS148に
移る。なお、CPU20は、ステップS201において
設定されたレンズ駆動パルスを、実際にレンズ駆動され
たパルス数にしたがってダウンカウントする処理を開始
する。ステップS204又はS205の処理の後、サブ
ルーチンは終了し、処理は図7のステップS161に進
み、オーバーラップ処理が実行される。(割り込み処
理)
【0055】なお、図6のステップS153で合焦であ
ると判定される場合には、処理はステップS156に進
み、フラッシュズーム復帰処理が実行される。次に、カ
メラ本体10の設定が、一度ピントが合うとその状態を
維持するAFロックである場合には(S157:YE
S)、そのままループする。そうでない場合には(S1
57:NO)、処理はステップS151に戻る。
【0056】ステップS156のフラッシュズーム復帰
処理サブルーチンの詳細が図11に示される。フラッシ
ュズーム復帰処理では、始めにステップS414におい
て、撮影レンズ50側から焦点距離の情報が取得され
る。次に、ステップS415において、取得した焦点距
離が、変数‘Z’に格納される。次に、‘Z’にしたがっ
てフラッシュズームデータが設定され(S412)、設
定されたフラッシュズームデータがフラッシュ装置80
側に送信される(S413)。そして、所定のウェイト
処理(S414)の後、サブルーチンは終了する。した
がって、フラッシュズーム復帰処理によって、フラッシ
ュ装置80内の発光部ユニット82の位置は、AFモー
ドにしたがったズーム位置ではなく、撮影レンズ50の
焦点距離に対応するズーム位置に移動される。すなわ
ち、フラッシュ撮影の準備が整う。
【0057】図7は、レンズ駆動しながら積分及び測距
演算を行って、レンズ駆動パルス数を最新の測距結果に
基づいて更新して行くオーバーラップ処理を表してい
る。図7に示すように、ステップS161では、補助光
を用いることなく、積分及び測距演算が実行される。ス
テップS162において、ステップS161での測距演
算結果が確認される。有効なデフォーカス量が得られず
測距NGである場合には(S162:YES)、ステッ
プS161の処理が繰り返される。測距OKである場合
には(S162:NO)、次に、被写体像の合焦点の位
置が判定される。
【0058】被写体像の合焦点が遠距離側にあると判定
される場合には(S163:YES)、ToFarフラ
グの値が確認される。ToFarフラグが“1”であ
り、合焦点の方向である遠距離方向にレンズが向かって
いる場合には(S167:YES)、レンズ駆動パルス
が、ステップS161における最新の測距結果に基づい
て更新され(S165)、ステップS161からのオー
バーラップ処理が繰り返される。また、ステップS16
4において被写体像の合焦位置が近距離側にあり(S1
64:YES)、レンズ駆動方向も近距離側である場合
にも(S166:YES)、レンズ駆動パルスがステッ
プS161における最新の測距結果に基づいて更新され
(S165)、S161からのオーバーラップ処理が繰
り返される。
【0059】ステップS167において、レンズ駆動方
向が合焦点の方向と反対方向であると判定されるのは
(S167:NO)、焦点調節レンズ52が行き過ぎに
なった場合である。ステップS166において、ToN
earフラグが“1”でない場合(S166:NO)も
同様に焦点調節レンズ52が行き過ぎになった場合であ
る。これらの場合は、レンズ駆動を停止すべく処理はス
テップS148に戻る。
【0060】図6において、ステップS148ではスタ
ックがクリアされる。次にステップS149においてA
Fモーター23が停止される。さらに、ステップS15
0において、各フラグがクリアされる。次にステップS
151において、補助光を用いることなく、通常の外光
による積分及び測距演算が実行された後、この測距結果
に基づいてレンズ駆動を開始すべく、処理はステップS
152に進む。
【0061】次に、図5を参照してサーチ駆動動作につ
いて説明する。ステップS135,S136,又はS1
18の次に実行されるステップS137からの処理が、
サーチ駆動処理である。サーチ駆動処理では、設定され
ているフラグにしたがって、焦点調節レンズ52を端点
に達するまで移動させながら、測距演算OKとなるまで
測距演算が繰返し実行される。
【0062】ステップS137では、焦点調節レンズ5
2が、現在位置から近距離側又は遠距離側の端部まで確
実に到達できるだけの駆動パルス数が設定される。ステ
ップS138では、設定された駆動パルス数にしたがっ
てレンズ駆動が開始される。ステップS139では、通
常の外光による積分及び測距演算が実行される。その結
果、有効なデフォーカス量が得られ、合焦点が遠距離側
にあると判定される場合には(S140:YES)、ス
テップS145において、レンズ駆動の方向が確認され
る。レンズ駆動の方向が合焦点のある方向と同じく遠距
離側である場合には(S145:YES)、ステップS
139で求められた測距結果に基づくパルス数で駆動パ
ルスが更新される(S146)。次に、ステップS14
7においてサーチフラグがクリアされ、オーバーラップ
処理を行うべく、処理はステップS161に移る。ステ
ップS145において、レンズ駆動方向が遠距離側でな
い場合には(S145:NO)、焦点調節レンズ52が
行き過ぎとなっている場合であり、レンズ駆動を停止す
べく、処理はステップS148に移る。
【0063】合焦点が近距離側にあると判定される場合
には(S141:YES)、ステップS144において
レンズ駆動の方向が確認される。レンズ駆動の方向が合
焦点のある方向と同じく近距離方向である場合には(S
144:YES)、ステップS139で求められた測距
結果に基づくパルス数で駆動パルスが更新される(S1
46)。次に、ステップS147においてサーチフラグ
がクリアされ、オーバーラップ処理を行うべく、処理は
ステップS161に移る。ステップS144において、
レンズ駆動方向が近距離側でない場合には(S144:
NO)、焦点調節レンズ52が行き過ぎとなっている場
合であり、レンズ駆動を停止すべく、処理はステップS
148に移る。
【0064】ステップS142において有効なデフォー
カス量が得られ、合焦であると判定される場合には(S
142:YES)、レンズ駆動を停止すべく、処理はス
テップS148に移る。
【0065】ステップS142において合焦でないと判
定される場合には(S142:NO)、ステップS13
9における測距演算の結果が確認される(S143)。
演算NGである場合には(S143:YES)、サーチ
駆動を続行すべく、処理はステップS139に戻る。な
お、ステップS143において演算OKである場合に
は、処理はステップS148に移る。
【0066】図9は、焦点調節レンズ52を駆動すべき
パルス数分の駆動が終了した場合(ダウンカウント値が
0に到達した場合)に呼び出される割り込み処理のフロ
ーチャートである。ずなわち、合焦位置までのレンズ駆
動が終了すると、図9の割り込みルーチンが起動され
る。
【0067】図9において、始めにAFモータ23が停
止される(S301)。次に、ステップS302〜S3
09の処理によって、焦点調節レンズ52の駆動が終了
した状態で、もう一度確認のために焦点検出が行われ
る。このとき、最初に補助光を用いている場合には、最
初に用いた方の補助光が発光される。すなわち、ステッ
プS302において、フラッシュ補助光フラグが“1”
である場合には、最初の測距において、フラッシュ光に
よる測距結果が有効なものとして決定されている場合に
は、ここでも補助光としてフラッシュ光を用いて積分が
行われる(S308)。その後、処理はステップS30
5に移り、各フラグがクリアされスタックもクリアされ
た後(S305、S306)、測距演算が実行される
(S307)。
【0068】最初の測距において、投光LEDによる測
距結果が有効とされている場合には(S303:YE
S)、ここでも投光LEDを発光させて積分が実行され
る(S309)。その後、処理はステップS305に進
む。補助光が用いられていないときには(S303:N
O)、補助光を用いることなく積分が実行され(S30
4)、その後処理はステップS305に進む。ステップ
S307において測距演算が実行された後、処理はステ
ップS152以降の処理に進むが、合焦点まで駆動され
た後なので、基本的にはステップS153において合焦
であると判定されることになる。以上のように、図9の
処理によって、レンズ駆動停止後、再度焦点検出され必
要な場合にはレンズ駆動されるので、AF精度が向上す
る。このとき、投光LEDフラグ又はフラッシュ補助光
フラグがセットされ、有効とされている補助光が用いら
れるので、確実に焦点検出が行われることになる。
【0069】図10は、焦点調節レンズ52が遠距離側
又は近距離側の端点に達した場合に実行される割り込み
処理を表すフローチャートである。すなわち、図10の
端点検出割り込みルーチンは、サーチ駆動処理等により
焦点調節レンズ52が駆動されているときに、焦点調節
レンズ52がその移動範囲の端点に到達した場合に起動
される。
【0070】図10の端点検出割り込み処理ルーチンに
おいて、始めにステップS351において所定のリミッ
ト時間内に、AFモーター23の駆動パルス数が所定値
以上となるか否かが確認される。所定値以上のパルス数
である場合には(S351:YES)、割り込み処理は
終了する。パルス数が所定値に達しない場合には(S3
51:NO)、ステップS352以降の処理に進む。ス
テップS352において、AFモータ23が停止され
る。次に、スタックがクリアされ、リミットフラグがセ
ットされる(S353、S354)。次に、サーチフラ
グが“1”であるか否かが判定される。サーチフラグが
セットされていない場合(S355:NO)、処理はス
テップS148(図6)に移る。
【0071】一方、サーチフラグがセットされている場
合には(S355:YES)、INVDRVフラグの値
にしたがって、レンズ駆動方向を反転させるか否かが決
定される。
【0072】ステップS356では、焦点調節レンズ5
2が端点にある状態で測距演算が行われる。ここで演算
OKとなった場合には(S357:NO)、各フラグが
クリアされた後(S364)、レンズ駆動すべく、処理
はステップS152に移る。測距NGである場合には
(S357:YES)、ステップS358においてIN
VDRVフラグの値が確認される。ステップS135及
びステップS118に示されているように、補助光を用
いた測距では遠距離側の方が測距点が求まり易いため近
距離側にはあえて駆動(反転)せず、処理はステップS
365に進む。
【0073】ステップS365において、フラッシュ補
助光フラグを確認することにより、最初に用いた補助光
がフラッシュ光である場合には(S365:YES)、
フラッシュ補助光を発光して積分が実行される(S36
8)。次に、3メートルの被写体距離の位置で焦点調節
レンズ52を停止させるべくパルス計算が行われ(S3
70)、ToNearフラグがセットされ(S371)
処理はステップS138に進む。最初に用いた補助光が
投光LEDである場合には(S366:YES)、投光
LEDを発光して積分が実行される。その後処理はステ
ップS370に進む。一方、補助光が用いられていない
場合には(S366:NO)、各フラグがクリアされ
(S367)、処理はステップS148に移る。
【0074】一方ステップS358おいてINVDRV
が“1”でない場合には(S358:NO)、レンズ駆
動方向を反転してサーチ駆動を続行する為の処理が行わ
れる。ステップS136(図3)からサーチ駆動処理に
入り、最初に端点検出された場合には、INVDRV=
0である。この場合には、反転駆動が行われることにな
る。
【0075】ステップS359において、近距離側の端
点(Nリミット)であると判定される場合には(S35
9:YES)、ToFarフラグ、INVDRVフラグ
がセットされ(S361、S363)、処理はステップ
S137に進む。すなわち、遠距離端点側に向けてサー
チ駆動が続行される。なお、次に端点検出されたとき、
駆動方向を反転してサーチ駆動されることがないよう
に、INVDRVフラグがセットされる。一方、端点が
遠距離側(Fリミット)である場合には(S360:Y
ES)、ToNearフラグ、INVDRVフラグがセ
ットされ(S362、S363)、処理はステップS1
37に進む。すなわち、近距離端点側に向けてサーチ駆
動が続行される。なお、ステップS360においてFリ
ミットでもない場合には、処理はステップS101に戻
る。
【0076】以上説明した本発明の実施形態としてのフ
ローチャートにおける全ての要素が、本発明のオートフ
ォーカス装置を実現する上で必要なわけではなく、様々
に変形することができる。例えば、フラッシュ補助光と
投光LEDを発光させる順番を入れ替えることもでき
る。また、ステップS107(図3)のフラッシュズー
ム変更処理において、発光部ユニットがズーム駆動され
ることは必ずしも必要ではなく、固定の照射角であって
も良い。また、図9において説明した再発光処理が省略
された形の実施形態も有り得る。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
写体のコントラスト、AFモード、及び測距結果のよう
な諸条件にしたがって最適な補助光が利用され、すなわ
ち、それぞれの補助光の特長が的確に引き出され、補助
光を用いる場合のAF精度が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラッシュ補助光システムを適用した
カメラシステムの制御系のブロック図である。
【図2】図1のカメラシステムの撮影画面内における焦
点検出エリアの配置を示す図である。
【図3】図4〜図7とともに、AF処理を表すフローチ
ャートである。
【図4】図3、及び図5〜図7とともに、AF処理を表
すフローチャートである。
【図5】図3、図4、図6、及び図7とともに、AF処
理を表すフローチャートである。
【図6】図3〜図5、及び図7とともに、AF処理を表
すフローチャートである。
【図7】図3〜図6とともに、AF処理を表すフローチ
ャートである。
【図8】AFモータ駆動処理サブルーチンのフローチャ
ートである。
【図9】駆動パルスがダウンカウントされて0となった
場合に実行される割り込み処理のフローチャートであ
る。
【図10】焦点調節レンズが端点に到達した場合に実行
される端点検出割り込み処理のフローチャートである。
【図11】フラッシュズーム変更処理サブルーチンのフ
ローチャートである。
【図12】フラッシュ補助光&積分処理サブルーチンの
フローチャートである。
【符号の説明】
2 メインミラー 3 サブミラー 4 ペンタプリズム 5 測光IC 6 CCDセンサユニット 10 カメラ本体 12 周辺部制御回路 20 CPU 23 AFモーター 50 撮影レンズ 52 焦点調節レンズ 54 レンズ制御部 80 フラッシュ装置 81 フラッシュ制御回路 82 発光部ユニット 85 投光LED

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AF(オートフォーカス)動作時の補助
    光として、フラッシュ光を発するフラッシュ装置と、投
    光パターンを発する投光LEDとを有し、いずれかの補
    助光による焦点検出結果に基づいてレンズ駆動制御する
    オートフォーカス装置であって、 初めにフラッシュ光を発光させて焦点検出を行い、フラ
    ッシュ光による被写体像のコントラストが所定値以上で
    あれば該フラッシュ光による焦点検出結果に基づいてレ
    ンズ駆動制御を行い、前記コントラストが前記所定値以
    上でない場合には、次に前記投光LEDを発光させて焦
    点検出を行い、それぞれの補助光による焦点検出結果の
    うち信頼性の高い方を選択して該選択された焦点検出結
    果に基づいてレンズ駆動制御を行う制御手段を備えるこ
    と、を特徴とするオートフォーカス装置。
  2. 【請求項2】 AF(オートフォーカス)動作時の補助
    光として、フラッシュ光を発するフラッシュ装置と、投
    光パターンを投射する投光LEDとを有するオートフォ
    ーカス装置であって、 被写体像に基づいて焦点検出を行う焦点検出手段と、 補助光が必要な場合に、前記フラッシュ装置、前記投光
    LEDをいずれかの順序で順次発光させて、前記焦点検
    出手段に補助光を発光しての焦点検出をそれぞれ行わせ
    る発光制御手段と、 前記発光制御手段の制御動作によって得られる焦点検出
    結果に基づいて、下記規則(1)、(2)、及び(3)
    を、 (1)フラッシュ光による被写体像のコントラストが所
    定値以上のときはフラッシュ光による焦点検出結果を有
    効とする (2)焦点検出NG(有効なデフォーカス量が得られな
    い)となっていない方の焦点検出結果を有効とする (3)補助光による焦点検出結果が両方共に焦点検出O
    K(有効なデフォーカス量が得られている)である場合
    には、焦点検出結果の信頼性の高い方を有効とする 規則(1)を優先して適用し、どちらの補助光による焦
    点検出結果を有効とするかを決定する決定手段と、 前記決定手段により有効とされる焦点検出結果に基づい
    て焦点調節レンズを駆動制御するレンズ駆動制御手段
    と、 を備えることを特徴とするオートフォーカス装置。
  3. 【請求項3】 前記発光制御手段は、先に前記フラッシ
    ュ光を発光させて前記焦点検出手段に焦点検出を行わ
    せ、 前記決定手段は、前記フラッシュ光による焦点検出結果
    が得られた時点で前記規則(1)のみに基づいて決定を
    行い、 前記フラッシュ光によるコントラストが所定値以上の場
    合には前記投光LEDの発光を行わないこと、を特徴と
    する請求項2に記載のオートフォーカス装置。
  4. 【請求項4】 前記焦点調節レンズが合焦位置にまで駆
    動された場合に、有効であるとされている方の補助光を
    再度発光させて焦点検出を行い、該再度の焦点検出結果
    に基づいて前記レンズ駆動制御手段によるレンズ駆動を
    行わせる再発光制御手段をさらに備えること、を特徴と
    する請求項2又は請求項3に記載のオートフォーカス装
    置。
  5. 【請求項5】 補助光による焦点検出結果が両方共に焦
    点検出NGである場合に、前記レンズ駆動制御手段によ
    り前記焦点調節レンズをその移動範囲の遠距離側端点に
    達するまで駆動させながら前記焦点検出手段に焦点検出
    を行わせ合焦となればレンズ駆動を停止させるサーチ駆
    動制御手段をさらに備え、 前記決定手段は、前記再発光手段が再度の発光時に用い
    る補助光を決定するために、下記規則(4)、(4)両
    方共に焦点検出NGである場合には、被写体像のコント
    ラストの大きい方を有効とするを適用すること、 を特徴とする請求項4に記載のオートフォーカス装置。
  6. 【請求項6】 AFモードが、撮影画面中心のスポット
    をAF対象とするスポットAFモードでなく、該スポッ
    トAFモードよりも広いエリアをAF対象とするエリア
    AFモードである場合には、前記発光制御手段は前記フ
    ラッシュ光のみを発光させ、前記決定手段は前記それぞ
    れの規則に拘わらずフラッシュ光による焦点検出結果を
    有効とすること、を特徴とする請求項2から請求項5の
    いずれかに記載のオートフォーカス装置。
  7. 【請求項7】 AF(オートフォーカス)動作時の補助
    光として、フラッシュ光を発するフラッシュ装置と、投
    光パターンを発する投光LEDとを有し、いずれかの補
    助光による焦点検出結果に基づいてレンズ駆動制御する
    オートフォーカス装置であって、 AFモードが、撮影画面中心のスポットをAF対象とす
    るスポットAFモードでなく、該スポットAFモードよ
    りも広いエリアをAF対象とするエリアAFモードであ
    る場合には、前記フラッシュ光による焦点検出結果に基
    づいてレンズ駆動制御する制御手段を備えること、を特
    徴とするオートフォーカス装置。
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