JP3983970B2 - 多点オートフォーカスカメラ、撮影レンズ、カメラボディ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多点オートフォーカス機能を有するとともに、撮影レンズに内蔵されたモータでフォーカシングレンズを駆動制御して合焦動作を行うレンズ交換式カメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
オートフォーカス(以下AF)機能を有するレンズ交換式カメラシステムとして、焦点調節用のフォーカシングレンズを駆動するモータを撮影レンズ(交換レンズ)の鏡筒内に収め、このモータを駆動制御してAF制御を行うタイプのものが存在する。撮影レンズ内にモータを収めたタイプのレンズ内AFカメラシステムでは、カメラ本体側においては、被写体像観察用のファインダー内に所定の焦点検出エリアが設けられるとともに、この焦点検出エリア内の被写体像を受光する焦点検出のための受光センサが搭載され、この受光センサによって検出される被写体像の電荷信号に基づいて演算されたレンズ駆動量を撮影レンズへ送信して、レンズ鏡筒側においてAF制御を独立して行わせる構成をとっている。
【0003】
また、レンズ駆動量の演算に関しては、AF制御のために撮影レンズの駆動中にオーバーラップして焦点検出エリアのデフォーカス量を求め(オーバーラップ積分)、次々と撮影レンズの駆動量(パルス数)を更新して行く処理が、フォーカシングの適正化のために行われる。また、この更新パルス数は、センサの積分処理時点から駆動パルス更新時点までに要した時間に進行した分のレンズ駆動量(オフセット)を減じる補正を行う必要がある。オフセットは、レンズの駆動パルス数を常にダウンカウントすることで、積分処理時点及び駆動パルス更新時点のダウンカウント数をそれぞれ取得し、これらの差をとることで求められる。なお、積分には一定の時間を要するため、積分処理時点のダウンカウント数として、通常、積分開始時点のダウンカウント数と積分終了時点のダウンカウント数との平均値が用いられる。
【0004】
一方、近年、複数の焦点検出エリア(すなわち、その焦点検出エリア毎に対応する受光センサ)を持ち、複数の焦点検出エリアのうちのいずれか一つを選択し、その焦点検出エリア内の被写体に対してAF動作を行うカメラシステムが実用化されている。
【0005】
そして、この様な多点AF機能を前述のレンズ内AFカメラシステムに採用することも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような多点AF機能を有するレンズ内AFカメラシステムを考えた時、多点AFにおいてオーバーラップ積分中であっても、複数の焦点検出エリアのうち、更新パルスを求めてレンズ駆動する対象となる焦点検出エリア(選択エリア)は、一定とは限らず変化することがある。焦点検出エリアの選択が行われるのは、受光センサの積分処理終了後なので、オフセットを求めるためには、全ての焦点検出エリア(受光センサ)の積分開始時及び積分終了時のダウンカウント数が記憶されていなければならない。
【0007】
また、各焦点検出エリアに対応するそれぞれの受光センサにおける積分(電荷蓄積)の所要時間は一定でなく、それぞれの焦点検出エリアにおける被写体の明るさの影響を受ける。したがって、各受光センサの積分開始を同時に開始しても、積分終了時刻は受光センサ毎に別々になる。
【0008】
一方、レンズ内AFシステムにおいて、各受光センサの積分開始時点及び積分終了時点はカメラ本体で把握される情報であるため、撮影レンズ側でどの受光センサが何時積分開始及び終了したかを把握するには、カメラ本体から撮影レンズ側へ通知することが必要になる。また、駆動パルスのダウンカウント数は、撮影レンズ側で把握される情報である。
【0009】
レンズ内AFカメラシステムで以上のような多点AFにおけるオーバーラップ積分の処理を実現するために、積分開始を全ての焦点検出エリアで同時に行うとしても、どの焦点検出エリアが何時積分終了したかを表す情報を、カメラ本体から撮影レンズ側に送る必要がある。一般的に考えられる方法は、カメラ本体から撮影レンズ側に、いずれかの焦点検出エリアが積分終了した時点で、その焦点検出エリアを特定する情報として第n番エリア積分終了コマンドなるコマンドを送るものである。撮影レンズ側では、このコマンドの受信によって、焦点検出エリアを特定し、その焦点検出エリアに対応するダウンカウント数を記憶しておくことができる。ここで、このnは、焦点検出エリア数に対応し、したがってコマンドは焦点検出エリア数の種類だけ存在する。
【0010】
しかしながらこのような制御では、カメラ本体側では存在する焦点検出エリアの分だけ積分終了コマンドを設ける必要があり、また撮影レンズ側では、カメラ本体から送られてくる積分終了コマンドがどの焦点検出エリアを表すものであるかをコマンド解析する必要が生ずる。したがって、カメラ本体内の焦点検出エリアを増やす場合、特に大幅に焦点検出エリア数を増加させる場合、積分終了のコマンドを、増加させる焦点検出エリア数の分だけ新たに設けなければならないという不都合を生ずる。
【0011】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされた。すなわち本発明の目的は、多点AF機能を有するレンズ内AFシステムを採用したカメラシステムにおけるオーバーラップ積分時のパルス補正処理を、必要最小限のコマンドで、迅速に実行し、かつカメラ本体の焦点検出エリアの増加にも容易に対応できるカメラシステムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、カメラ部には、複数の焦点検出エリア内に撮影レンズ部を介して形成される被写体像をそれぞれ受光して光電変換した電荷を積分する受光手段と、各受光手段の積分動作を制御する積分制御手段と、受光手段の積分値に基づいて各焦点検出エリアのデフォーカス量を演算する焦点状態検出手段と、複数の焦点検出エリアの中から所定の焦点検出エリアを選択する選択手段と、該選択手段により選択した焦点検出エリアに対応するデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出する演算手段と、撮影レンズ部へ演算手段により算出されたレンズ駆動量を含むカメラ側情報を送出し、また撮影レンズ部からはレンズ側情報を受信するカメラ側通信手段と、を有する一方、撮影レンズ部には、フォーカシングレンズと、該フォーカシングレンズを駆動する駆動手段と、カメラ部からカメラ側情報を受信し、またカメラ部へはレンズ側情報を送出するレンズ側通信手段と、受信したレンズ駆動量に基づいて駆動手段を制御するレンズ側制御手段と、を有するカメラであって、カメラ側通信手段は、カメラ側情報としてさらに、同時に開始される受光手段の積分開始タイミングと、各焦点検出エリアに対応する受光手段毎のそれぞれの積分終了タイミングと、選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分終了の順序を示す順序情報と、を撮影レンズ部側へ送出する一方、撮影レンズ部においては、レンズ側制御手段は、カメラ部から受信した積分終了タイミングの受信順序と関連付けて、それぞれの受光手段の積分終了タイミングにおけるフォーカシングレンズ位置を記憶する記憶手段と、順序情報と、記憶手段に記憶された各フォーカシングレンズ位置とに基づいて、選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分処理時点からレンズ駆動量の補正を行う時点までにフォーカシングレンズが移動した移動量を認識するとともに、フォーカシングレンズの駆動中にオーバーラップして受信される最新のレンズ駆動量を、該認識された移動量に基づいて補正する補正手段とを有することを特徴とする多点オートフォーカスカメラである。撮影レンズ部側では、カメラ部から送信される積分終了タイミングの順序にしたがって、それぞれの積分終了タイミング受信時点のレンズ移動量を記憶する。すなわち、積分終了タイミングの受信の順番と関連付けて、レンズ移動量を記憶する。したがって、撮影レンズ部側で、その積分終了タイミングがどの焦点検出エリア(受光手段)と対応するかについてまで記憶する必要はない。その後、カメラ部で選択された焦点検出エリアの積分終了順序が撮影レンズ部に通知され、撮影レンズ部は、記憶している各レンズ移動量からその終了順序に対応するレンズ移動量を引き出すことで、カメラ部で選択された焦点検出エリアのレンズ移動量を認識する。すなわち、カメラ部で選択された焦点検出エリア(受光手段)の積分終了時のレンズ移動量を撮影レンズ側で把握するために、カメラ部から撮影レンズ部へ送信されるカメラ側情報は、積分開始タイミング、積分終了タイミング、及び順序情報のみである。
【0013】
このような多点オートフォーカスカメラにおいて、カメラ部と撮影レンズ部とを着脱自在とした構成とすることも可能である(請求項2)。
【0014】
カメラ側通信手段は、積分開始タイミングとして受光手段の積分開始時に積分開始コマンドを送出し、それぞれの受光手段毎の積分終了タイミングとして、それぞれの受光手段の積分終了時に、いずれか1つの受光手段の積分が終了したことを表す単一の積分終了コマンドを送出し、順序情報として、選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分終了の順序を送信することを表す積分終了順序データコマンドとともに該順序を表す順序データを送出するものであり、
また、レンズ側制御手段は、レンズ側通信手段によって受信した積分開始コマンド、積分終了コマンド、及び積分終了順序データコマンドを解釈する手段を有し、受光手段の積分開始タイミング、それぞれの受光手段の積分終了タイミング、及び順序データを認識するものであることが好ましい(請求項3)。すなわち、カメラ部で選択された焦点検出エリア(受光手段)の積分終了時のレンズ移動量を撮影レンズ部側で把握するために、カメラ部から撮影レンズ部へ送信されるコマンドの種類は、積分開始コマンド、積分終了コマンド、及び積分終了順序データコマンドのみとなる。
【0015】
この場合、積分開始コマンド、積分終了コマンド、積分終了順序データコマンドは全て、カメラ部と撮影レンズ部間を接続する信号線を介して、シリアルデータ形式のコマンドとして伝送されることが好ましい(請求項4)。
【0016】
或いは、積分開始タイミング、積分終了タイミングの少なくともいずれか1つは、カメラ部と撮影レンズ部間を接続する信号線の電気的HIGH/LOW状態によって伝送されるものであっても良い。
【0017】
また、撮影レンズ部内の駆動手段がモータから成る場合において、フォーカシングレンズに関するレンズ駆動量は、該モータの駆動パルス数として表されることが好ましい(請求項5)
【0018】
請求項6に記載の発明は、複数の焦点検出エリア内に撮影レンズを介して形成される被写体像をそれぞれ受光して光電変換した電荷を積分する受光手段と、各受光手段の積分動作を制御する積分制御手段と、受光手段の積分値に基づいて各焦点検出エリアのデフォーカス量を演算する焦点状態検出手段と、複数の焦点検出エリアの中から所定の焦点検出エリアを選択する選択手段と、該選択手段により選択した焦点検出エリアに対応するデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出する演算手段と、カメラ側接続端子を有し該カメラ側接続端子を介して、撮影レンズへ演算手段により算出されたレンズ駆動量と、同時に開始される受光手段の積分開始タイミングと、各焦点検出エリアに対応する受光手段毎のそれぞれの積分終了タイミングと、選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分終了の順序を示す順序情報とをカメラ側情報として送出し、また撮影レンズからはレンズ側情報を受信するカメラ側通信手段とを有するカメラ本体と、着脱自在に装着される撮影レンズであって、フォーカシングレンズと、該フォーカシングレンズを駆動する駆動手段と、カメラ側接続端子と接続可能なレンズ側接続端子を有し該レンズ側接続端子を介して、カメラ本体からカメラ側情報を受信し、またカメラ本体へはレンズ側情報を送出するレンズ側通信手段と、受信したカメラ側情報に基づいて駆動手段を制御するレンズ側制御手段とを有し、レンズ側制御手段は、カメラ本体から受信した積分終了タイミングの受信順序と関連付けて、それぞれの受光手段の積分終了タイミングにおけるフォーカシングレンズ位置を記憶する記憶手段と、順序情報と前記記憶手段に記憶された各フォーカシングレンズ位置とに基づいて、選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分処理時点からレンズ駆動量の補正を行う時点までにフォーカシングレンズが移動した移動量を認識するとともに、フォーカシングレンズの駆動中にオーバーラップして受信される最新のレンズ駆動量を、該認識された移動量に基づいて補正する補正手段とを有すること、を特徴とする多点オートフォーカスカメラ用の撮影レンズである。この撮影レンズは、カメラ本体から送信される積分終了タイミングの順序にしたがって、それぞれの積分終了タイミング受信時点のレンズ移動量を記憶する。すなわち、積分終了タイミングの受信の順番と関連付けて、レンズ移動量を記憶する。したがって、この撮影レンズは、その積分終了タイミングがどの焦点検出エリア(受光手段)と対応するかについてまで記憶しない。その後、カメラ本体側で選択された焦点検出エリアの積分終了順序が撮影レンズに通知されるので、撮影レンズは、記憶している各レンズ移動量からその終了順序に対応するレンズ移動量を引き出すことで、カメラ本体で選択された焦点検出エリアのレンズ移動量を認識する。すなわち、カメラ本体で選択された焦点検出エリア(受光手段)の積分終了時のレンズ移動量を撮影レンズで把握するために撮影レンズが必要とする情報は、積分開始タイミング、積分終了タイミング、及び順序情報のみである。
【0019】
また、カメラ本体からは、積分開始タイミングとして受光手段の積分開始時に積分開始コマンドが送出され、それぞれの受光手段毎の積分終了タイミングとして、それぞれの受光手段の積分終了時に、いずれか1つの受光手段の積分が終了したことを表す単一の積分終了コマンドが送出され、順序情報として、選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分終了の順序を送信することを表す積分終了順序データコマンドとともに該順序を表す順序データが送出される場合において、レンズ側制御手段は、レンズ側通信手段によって受信した積分開始コマンド、積分終了コマンド、及び積分終了順序データコマンドを解釈する手段を有し、受光手段の積分開始タイミング、それぞれの受光手段の積分終了タイミング、及び順序データを認識するものであっても良い(請求項7)。すなわち、カメラ本体で選択された焦点検出エリア(受光手段)の積分終了時のレンズ移動量を撮影レンズで把握するために撮影レンズが必要とするコマンドは、積分開始コマンド、積分終了コメンド、及び積分終了順序データコマンドのみである。
【0020】
請求項8に記載の発明は、複数の焦点検出エリア内に撮影レンズを介して形成される被写体像をそれぞれ受光して光電変換した電荷を積分する受光手段と、各受光手段の積分動作を制御する積分制御手段と、受光手段の積分値に基づいて各焦点検出エリアのデフォーカス量を演算する焦点状態検出手段と、複数の焦点検出エリアの中から所定の焦点検出エリアを選択する選択手段と、該選択手段により選択した焦点検出エリアに対応するデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出する演算手段と、カメラ側接続端子を有しこのカメラ側接続端子を介して撮影レンズへ演算手段により算出されたレンズ駆動量を含むカメラ側情報を送出し、また撮影レンズからはレンズ側情報を受信するカメラ側通信手段と、を有するカメラ本体であって、該カメラ本体は、フォーカシングレンズと、該フォーカシングレンズを駆動する駆動手段と、カメラ側接続端子を介してカメラ本体からカメラ側情報を受信し、またカメラ本体へはレンズ側情報を送出するレンズ側通信手段と、受信したカメラ側情報に基づいて駆動手段を制御するレンズ側制御手段とを有する撮影レンズを、着脱自在に装着可能であり、カメラ側通信手段は、カメラ側情報としてさらに、同時に開始される受光手段の積分開始タイミングと、各焦点検出エリアに対応する受光手段毎のそれぞれの積分終了タイミングであって、レンズ側制御手段に、その受信順序と関連付けさせて、それぞれの受光手段の積分が終了する時点のフォーカシングレンズ位置を記憶させるための積分終了タイミングと、選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分終了の順序を示す順序情報であって、レンズ側制御手段に、当該順序情報と、該記憶された各フォーカシングレンズ位置とに基づいて、選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分処理時点からレンズ駆動量の補正を行う時点までにフォーカシングレンズが移動した移動量を認識させるとともに、フォーカシングレンズの駆動中にオーバーラップして受信される最新のレンズ駆動量を、該認識された移動量に基づいて補正させるための順序情報とを撮影レンズ側へ送出すること、を特徴とする多点オートフォーカスカメラ用のカメラ本体である。撮影レンズ側において、カメラ本体からのカメラ情報に含まれるレンズ駆動量について、更新時におけるオフセットを減じる補正を行う際に、カメラ本体で選択された焦点検出エリア(受光手段)の積分開始時から積分終了時に至るレンズ移動量を把握することが必要になるが、このカメラ本体によれば、カメラ本体から撮影レンズへは、積分開始タイミング、積分終了タイミング、及び順序情報を送出するだけで済む。撮影レンズ側では、例えば、積分終了タイミングを受信する順序に従ってその順序と対応付けてレンズの移動量をそれぞれ保持しておき、その後受信した順序情報と保持した情報とから、カメラ本体側で選択された焦点検出エリアのレンズ移動量を引き出すことができる。
【0021】
カメラ本体は、カメラ側通信手段を介して、レンズ側制御手段に、各コマンドを解釈させて、受光手段の積分開始タイミング、それぞれの受光手段の積分終了タイミング、及び順序データを認識させるために各コマンドとして、積分開始タイミングとして受光手段の積分開始時に積分開始コマンドを送出し、それぞれの受光手段毎の積分終了タイミングとして、それぞれの受光手段の積分終了時に、いずれか1つの受光手段の積分が終了したことを表す単一の積分終了コマンドを送出し、順序情報として、選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分終了の順序を送信することを表す積分終了順序データコマンドとともに該順序を表す順序データを送出するものであっても良い(請求項9)。したがって、カメラ本体で選択された焦点検出エリア(受光手段)の積分終了時のレンズ移動量を撮影レンズで把握するために撮影レンズが解釈することが必要なコマンドは、積分開始コマンド、積分終了コメンド、及び積分終了順序データコマンドのみで良い。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、レンズ内AFシステムを採用するカメラ100の構成を表すブロック図である。
図1のカメラ100は、カメラ本体(カメラボディ)10及び撮影レンズ(交換レンズ)50から構成される、いわゆるレンズ交換式一眼レフカメラである。また、図1において、CPU24は、カメラのあらゆる制御を行うCPUであるとともに、AFユニット28からの信号に基づいて、複数ある焦点検出エリア毎にデフォーカス量を演算する手段でもある。すなわち、カメラ100は、多点AF(オートフォーカス)機能を有するレンズ内AFシステムを採用するカメラである。カメラ本体10と撮影レンズ50間は、カメラ本体側の複数の電気接点34と、撮影レンズ50側の複数の電気接点64を介して電気的に接続され、さまざまな情報の通信が行われる。
【0023】
図1において、撮影レンズ50内の焦点調節レンズ(フォーカシングレンズ)52を通過してカメラ本体10内に入射してくる被写体からの光線は、その大部分がメインミラー2で反射され、ペンタプリズム8で反射され、アイピース(図示しない)から射出するとともに、測光IC12の受光面にも導かれる。測光IC12は、例えば受光量に応じた電圧値を対数圧縮した電気信号を生成し、周辺制御回路14を介してCPU24に受光量に関する情報を提供する。CPU24は、測光IC12から得られた受光量情報、フィルム感度情報に基づいてAE演算(露出演算)を実行し、撮影の為の適正シャッタ速度及び適正絞り値を算出する。撮影処理時、CPU24は、周辺制御回路14を介し、算出された適正シャッタ速度及び適正絞り値に基づいて、露光機構20及び絞り機構22を制御し、フィルムへの露光を行う。また、撮影処理時CPU24は、周辺制御回路14及びモータドライバIC16を介してミラーモータ17を駆動してメインミラー2をアップ/ダウン制御し、また、露光終了後は、巻き上げモータ18を駆動し、フィルムを1コマ分巻き上げる処理を行う。
【0024】
一方、メインミラー2にはハーフミラー部3が設けられており、ここを透過した光線はサブミラー4で反射されAFユニット28に導かれる。AFユニット28は、位相差方式による焦点検出を行うためのセンサユニットである。AFユニット28内部には、フィルム面と共役の位置にCCDラインセンサが配置されており、このCCDラインセンサは、撮影画面内の各焦点検出エリアに対応する位置に、一対のCCDセンサを備える。AFユニット28内部では、撮影画面中の1つの焦点検出エリアに対応する被写体光線が2つに分割され、その焦点検出エリアに対応する一対のCCDセンサの各CCDセンサに夫々入射する。各CCDセンサに入射した光線は、所定量電荷蓄積され(積分)され、光電変換されて電気信号としてCPU24に伝えられる。CPU24は、一対のCCDセンサから得られる信号を用い、位相差方式によってデフォーカス量を算出する。
【0025】
またCPU24は、各焦点検出エリアにそれぞれ対応するCCDセンサ受光部毎に、それぞれ独立して電荷蓄積(積分)開始および積分終了のタイミング等を制御する。本実施形態においては、積分開始は各焦点検出エリアの受光部とも同時に積分が開始される。また積分終了は、各受光部近傍に設けられたモニター用受光素子(不図示)の受光量が所定値に達した受光部から順番に積分を終了させるように構成されていて、積分開始のタイミングおよび各受光部の積分終了のタイミングを把握している。
【0026】
さらにCPU24は、複数の焦点検出エリアについて得られたデフォーカス量をもとに所定のアルゴリズムにしたがって1つの焦点検出エリアを選択し、撮影レンズ50との通信により取得したKバリューと、その選択された焦点検出エリアのデフォーカス量とを乗じて得た駆動パルス数を撮影レンズ50に送信する。撮影レンズ50では、この駆動パルス数にしたがって焦点調節レンズ52を移動させるためのモータ67を駆動し、フォーカシングを実行する。また、CPU24は、AFユニット28のCCDラインセンサから送られてくるビデオ信号をアナログからデジタルに変換するA/Dコンバータ24a、プログラムを格納したROM24b、RAM24c、及びタイマ24dを備えている。AFユニット28内のCCDセンサの出力レベルは、周辺回路14内のD/Aコンバータ14aから入力されるVAGC信号によって制御される。EEPROM42には、CPU24がAF処理を行う上で必要となる各種定数その他の情報が格納される。
【0027】
図1に示すカメラ100は、メインスイッチ91をONさせることにより動作可能になる。測光スイッチ92は、レリーズボタン(図示しない)を半押しすることによってONされる。また、レリーズスイッチ93は、レリーズボタンを全押しすることによってONになり、このスイッチがONになることによりフィルム面への露光が行われる。AFスイッチ94は、オートフォーカスモードにするかマニュアル焦点モードにするかを切り替えるスイッチであり、このスイッチがONのときにオートフォーカスモードになる。また、CPU24は、撮影に関する様々な情報をカメラ外装面又はファインダー内表示としての表示パネル26に表示する。
【0028】
撮影レンズ50内部にはレンズCPU56が備えられている。レンズCPU56は、複数の電気接点64及びカメラ本体側の複数の電気接点34を介して周辺制御回路14と接続されており、さまざまな情報をカメラ本体側のCPU24との間で送受信する。レンズCPU56がCPU24に送る情報には、例えば、撮影レンズ50の開放絞り値Av(開放F値のアペックス換算値)、最大絞り値Av(最小絞りF値のアペックス換算値)、Kバリューデータがある。なお、Kバリューとは、撮影レンズ50によって結像された像面を、AFモータ67を駆動して光軸方向で単位長さ移動させた場合に、エンコーダ69が出力するパルス数に対応する。レンズCPU56は、焦点調節レンズ52を駆動すべきパルス数を得ると、モータドライブIC66を介してAFモータ67を駆動する。AFモータ67の回転は、ギアブロック68に伝達され、それにより焦点調節レンズ52が光軸方向において進退駆動される。エンコーダ69は、AFモータ67の回転を電気的パルスに変換する。レンズCPU56は、エンコーダ69からのパルス信号をカウンタ56aによってカウントし、焦点調節レンズ52の移動量(パルス数)を把握する。また、レンズCPU56は、焦点調節レンズ52の位置を検出し、その情報についてもCPU24に送る。
【0029】
なお、カメラ本体10内には、撮影レンズ内にモータを持たないタイプの撮影レンズを取り付け可能とするために、モータドライバIC36、AFモータ37、ギアブロック38、及びジョイント62が備えられている。CPU24は、焦点調節レンズを駆動すべき駆動パルス数を得ると、これらの駆動機構を介して焦点調節レンズを駆動し、エンコーダ39からのパルスをカウンタ24eでカウントし、焦点調節レンズの移動量を把握する。
【0030】
図2は、図1のカメラ100のファインダー内における撮影画面81とファインダー内表示82を示している。また図2は、撮影画面81内において複数設けられた各焦点検出エリアの配置の例も示している。図2に示すように、カメラの通常のグリップでの、ファインダー内の撮影画面81は長方形であり、撮影画面81内の複数の焦点検出エリアは、中央部分のエリアC、エリアCに対し左右対称の位置にあるエリアL,R、及び、LL,RR、エリアCに対し上位置にあるエリアCCの6つの位置に配置される。
【0031】
メインスイッチ91がONにされるとカメラ100は動作状態となり、カメラ本体10内のCPU24によって実行される処理のメインルーチンが開始される。メインルーチンでは、各回路の初期化や電源管理のためのタイマ処理などが実行される。また、メインルーチンでは測光スイッチ92のON/OFF状態が常に監視され、測光スイッチ92がONになると、オートフォーカスを実行するための処理であるAF処理サブルーチンが呼び出される。図3及び図4は、AF処理サブルーチンを示すフローチャートである。
【0032】
図3に示すように、AF処理が開始されると、始めにS301において測光スイッチ92がONであるか否かが確認される。測光スイッチ92がONでない場合(S301:NO)、AF処理ルーチン及びメインルーチンで用いられる各フラグがクリアされ(S331)、処理はメインルーチンへ復帰する。なお、AFロックフラグは、合焦状態に達し、AFロックになっていることを示すフラグであり、AFNGフラグは、AF処理が正常に終了しなかったことを示すフラグであり、駆動方向反転フラグは、焦点調節レンズの52の進退駆動の方向が反転したことを示すフラグである。
【0033】
ステップS301において測光スイッチ92がONであると(S301:YES)、AFロックであるか否かが確認され(S302)、AFロック状態であれば(S302:YES)、処理はメインルーチンに復帰する。AFロック状態でない場合は(S302:NO)、処理はステップS303に進む。ステップS303では、AFユニット28内のCCDセンサへ所定量の電荷が蓄積(積分)され、CCDセンサで光電変換された電気信号がAFユニット28からCPU24に入力され、入力された電気信号がA/D(アナログ/デジタル)コンバータ24aによってデジタルデータに変換され、これらのデータを用いてCPU24内においてデフォーカス演算により各焦点検出エリアのデフォーカス量が求められる。また、ステップ303では、複数の焦点検出エリアのうち、フォーカシングの対象とすべき1つの焦点検出エリアが、所定のアルゴリズムにしたがって選択される。なお、このステップS303、ステップS307及びステップS322から共通に呼び出される積分処理サブルーチンの詳細については、図5を参照して後述する。
【0034】
スッテプS304においてステップS303におけるデフォーカス演算がOKであったか否かが確認される。デフォーカス演算OKであれば、すなわち有効なデフォーカス量が得られた場合は(S304:YES)、選択された焦点検出エリアのデフォーカス量が合焦幅内にあるか否かが確認される。合焦幅内である場合には(S314:YES)、AFロックフラグが1にセットされ(S315)、処理はメインルーチンに復帰する。
【0035】
合焦幅内でない場合には(S314:NO)、今回AF処理サブルーチンが呼び出された際の焦点調節レンズ52の進退駆動の方向と、前回AF処理サブルーチンが呼び出された際の焦点調節レンズ52の進退駆動の方向が比較される(S316)。前回と方向が逆でない場合には(S316:NO)、処理はステップS330に進み、ステップS330においてAFNGフラグが確認されAFNGである場合には(S330:YES)、サブルーチンは終了する。AFNGでない場合には(S330:NO)、処理はステップS317に進む。また、ステップS316において前回と逆方向であると判定される場合には(S317:YES)、処理はステップS317に進む。
【0036】
ステップS317では、選択された焦点検出エリアのデフォーカス量と、撮影レンズ50から取得したKバリューとを乗じることにより、焦点調節レンズを合焦させるために必要な駆動パルス(AFパルス)が計算される。ステップS318では、計算されたAFパルスが、カメラ側情報として、カメラ本体10から撮影レンズ50に(B→L通信)送信される。なお、CPU24は、撮影レンズ50側で認識できるように、AFパルスを送信する場合には、AFパルスコマンドとともにAFパルスを送信する。次に、CPU24は、撮影レンズ50に駆動開始コマンドを送信し、レンズ駆動の開始を指示する(S319)。駆動開始が確認されるまで、CPU24は、撮影レンズ50からの情報の受信(L→B通信)を続行する(S320,S321)。
【0037】
レンズの駆動開始が確認されると(S321:YES)、ステップS322〜S328の一連のオーバーラップ処理が実行される。オーバーラップ処理では、撮影レンズを駆動しながら、次々と各焦点検出エリアの積分(すなわち、各焦点検出エリアに対応するCCDセンサの積分)が繰り返され(オーバーラップ積分)、焦点調節レンズの駆動パルスが最新の積分結果に基づく駆動パルスで更新される。
【0038】
ステップS322におけるオーバーラップ積分では、複数の焦点検出エリアのデフォーカス量が得られると共に、所定のアルゴリズムにしたがって、フォーカシングの対象とすべき1つの焦点検出エリアが選択される。なお、この場合の選択では、既にステップS303において選択されている焦点検出エリアの重み付けが高められる。すなわち、オーバーラップ処理中に、フォーカシング対象となり焦点検出エリアは変化することがある。ステップS323では、デフォーカス演算がOKであったか否かが確認される。演算OKである場合(S323:YES)、処理はステップS324に進み、演算NGである場合(S323:NO)、処理はステップS326に移る。ステップS324では、選択された焦点検出エリアのデフォーカス量とKバリューとを乗じることにより、AFパルスを更新するための新たなAFパルスが算出される。得られた新たなAFパルスは、ステップS325においてAFパルスコマンドとともに、カメラ側情報として撮影レンズ50側に送信される。ステップS326では、撮影レンズ50の情報が受信され、ステップS327では、受信した情報をもとに焦点調節レンズ52が撮影レンズ50内で近距離側又は遠距離側の端点に達することにより端点検出されたか否かが確認される。端点検出された場合には(S327:YES)、AFNGフラグが1にセットされてサブルーチンは終了する(S329)。端点検出されていない場合には(S327:NO)、焦点調節レンズ52の駆動が終了しているか否かが、確認される(S328)。駆動終了である場合には(S328:YES)、サブルーチンは終了する。駆動終了していない場合には(S328:NO)、処理はステップS322に戻り、オーバーラップ処理が続行される。
【0039】
一方、ステップS304において、デフォーカス演算がNGであるとき(S304:NO)、AFNGであるか否かが確認された後(S305)、ステップS306〜S313までの一連の処理によって、焦点調節レンズ52を遠距離側から近距離側へ、そして再び遠距離側へ、有効なデフォーカス量が得られるまでサーチ駆動する処理が行われる。
【0040】
ステップ305においてAFNGであるか否かが確認され、AFNGである場合には(S305:YES)、サブルーチンは終了する。AFNGでない場合には(S305:NO)、処理はステップS306に進む。ステップS306では、遠距離側から近距離側に向けてレンズ駆動すべく、駆動開始コマンドが送信される。ステップS307では、レンズ駆動されている状況で、積分処理、CPU24への積分結果データの入力、デフォーカス演算が実行される。その結果、有効なデフォーカス量が得られ、演算OKである場合には(S308:YES)、処理はステップS324のオーバーラップ処理に移る。演算NGである場合には(S308:NO)、ステップS309においてレンズからの情報が取得され、端点検出されたか否かが判定される。端点検出されていない場合は(S310:NO)、処理はステップS306に戻り、サーチ積分が続行される。
【0041】
端点検出されると(S310:YES)、ステップ311において駆動方向反転フラグがセットされているか否かが判定される。駆動反転していない場合には(S311:NO)、ステップS312において駆動方向反転フラグが1にセットされ、レンズ駆動方向が近距離側から遠距離側に反転され、ステップS306からの処理が続行される。ステップS311において、既に駆動方向が反転している場合には(S311:YES)、処理はステップS329に進み、AFNGフラグがセットされた後、サブルーチンは終了する。
【0042】
図5は、ステップS303,S307,S322において共通に呼び出される、カメラ本体10内のCPU24によって実行される積分処理サブルーチンを表すフローチャートである。積分処理サブルーチンで用いられる変数m(積分終了順序データ)は、各焦点検出エリアに対応する各CCDセンサのうち、いずれか1つの積分が終了する度にカウントアップされる。すなわちmは、各焦点検出エリアの積分終了の順番を示す変数である。積分処理サブルーチンが開始されると、ステップS501において、mが0に初期化される。次にステップS502において、全CCDセンサの積分が開始したことを知らせるために、カメラ本体10から撮影レンズ50側に、カメラ側情報として、積分開始コマンドが送信され、同時に全焦点検出エリアの積分が開始される(S503)。積分開始コマンドの送信により、撮影レンズ側では、積分開始のタイミングが把握される。
【0043】
焦点検出エリア毎に被写体の輝度が異なることなどから、各CCDセンサが所定量の電荷蓄積を終了するまでの時間は、焦点検出エリア毎に異なる。ステップS504において積分の終了が監視され、いずれかの焦点検出エリアの積分が終了したと判定されると(S504:YES)、積分終了コマンドがカメラ側情報として撮影レンズ側へ送信され(S505)、したがって、撮影レンズ側では積分終了のタイミングが把握される。次に、ステップS506においてmがカウントアップされる。ステップS507では、スッテプS504で積分終了と判定された焦点検出エリアに対応するRAMエリア(RAM24c内のエリア)に、mの値、すなわち積分終了の順序データが格納される。ステップ504〜ステップ507の処理は、全CCDセンサの積分が終了するまで続行される(S508)。
【0044】
全CCDセンサの積分が終了すると(S508:YES)、カメラ本体10から撮影レンズ50側に全積分終了コマンドがカメラ側情報として送信される(B→L通信)。ステップS510では、CCDセンサから、光電変換された積分結果を表す信号がCPU24に入力される。CPU24は、入力された信号をもとに、各焦点検出エリアのデフォーカス量を算出する(S511)。さらにCPU24は、各焦点検出エリアのデフォーカス量に基づいて、所定のアルゴリズムにしたがって、最適な1つの焦点検出エリアを選択し(S512)、選択した焦点検出エリアについての積分終了順序、すなわちmの値を、積分終了順序データコマンドとともに、カメラ側情報として、撮影レンズ50側に送信する(S513)。撮影レンズ50では、mの値によって、選択された焦点検出エリアが何番目に積分終了したかを把握する。ステップS513が処理されると、積分処理サブルーチンは終了する。
【0045】
図6及び図7は、レンズCPU56によって実行される、撮影レンズ50側での処理(レンズ側制御)を示すフローチャートである。レンズCPU56は、常にカメラ本体10側からの通信を監視し(S601)、カメラ本体10側からの通信があった場合に、ステップS602以降のステップを実行する。
【0046】
受信したカメラ側情報が、CPU24からの積分開始コマンドである場合(S602:YES)、すなわち全焦点検出エリアの積分開始を知らせる内容である場合、ステップS603において、レンズCPU56側で積分終了順序を保持するための変数であるkが0に初期化される。一方、レンズCPU56では、エンコーダ69から入力されるパルスをカウンタ56aを用いてカウントすることにより、焦点調節レンズ52を駆動すべきAFパルス数を常にダウンカウントしている。ステップS604では、積分開始コマンドを受信した時点での残りパルス数が記憶される。すなわち、積分開始タイミングにおける残りパルス数が把握される。次に、ステップS605において全積分終了コマンドが受信された否かが確認される。次に、ステップS606において積分終了コマンドを受信したか否かが確認される。積分終了コマンドが受信されていないときは(S606:NO)、積分終了コマンドの受信を待つ処理ループが実行される(S605,S606)。いずれかの焦点検出エリアの積分が終了し、本体側からの積分終了コマンドが受信されると(S606:YES)、kがカウントアップされ、積分終了時の残りパルス数が、kの値、すなわち積分終了順序と関連付けられてレンズCPU56内のメモリに記憶される(S608)。ステップ607,S608の処理は全積分終了コマンドを受信するまで繰り返され、すべての焦点検出エリアのそれぞれの積分終了時の残りパルス数が、それぞれの焦点検出エリアの積分終了順序と関連付けられて記憶される。全積分終了コマンドが受信されると(S605:YES)、処理はステップS601に戻り、カメラ本体10からのコマンド通信が監視される。
【0047】
次に、レンズCPU56が積分終了順序データコマンドを受信すると(S609:YES)、受信された積分順序データの値(本体側CPU24によって管理されていたmの値)を用い、kの値と関連付けられて記憶されている積分終了時の残りパルス数から、k=mであるkの値と関連付けられている残りパルス数が選択される。すなわち、次にAFパルスコマンドによって送られてくる更新のためのAFパルスが、どの焦点検出エリアを対象とするものであるかが、レンズCPU56に把握されることになる。
【0048】
次に、レンズCPU56がAFパルスコマンドを受信すると(S611:YES)、受信したAFパルス数をメモリし(S630)、ステップS612においてレンズ駆動中であるか否かが確認される。レンズ駆動中でない場合には(S612:NO)、処理はステップS622に移る。一方、レンズ駆動中である場合(S612:YES)、すなわち、オーバーラップ処理におけるAFパルスコマンド通信である場合、ステップS613〜S616の処理が実行される。ステップS613〜S616の処理は、AFパルスコマンドによって送信されてきた、更新のためのAFパルスから、以下で説明するオフセットを減じる補正を行うための処理である。
【0049】
更新のためのAFパルス算出の基となるデフォーカス量が求められた積分処理時点から、AFパルスを更新する時点(現時点)までに、レンズ駆動は進行している(この進行した分のパルス数をオフセットと呼ぶ)。ステップS613〜S616の補正処理では、更新のためのAFパルスからオフセットを減じることで、更新のためのAFパルスの補正が行われる。まず、ステップS613において現時点の残りパルスカウント数が、変数C0に格納される。次に、ステップS604において取得された積分開始時の残りパルス数(CSTART)と、ステップS610において選択された積分終了時の残りパルス数(CEND)を用いて、次の定義によってオフセット(offset)が計算される(S614)。
offset={(CSTART+CEND)/2}−C0
なお、CSTARTとCENDの平均値からC0を減じてoffsetとすることは、積分処理時点における残りパルス数が、その積分処理の、積分開始時の残りパルス数と積分終了時の残りパルス数との平均値に対応していると見なされることに基づく。次に、本体側から得られた更新のためのAFパルスからオフセットが減じられ、補正後のAFパルスであるオーバーラップパルスが導出され(S615)、このオーバーラップパルスが、レンズ駆動のためのパルス数であるとして新たに用いられる(S616)。その後、処理はステップS622に進む。
【0050】
レンズCPU56が駆動開始コマンドを受信すると(S617:YES)、ステップ630でメモリしたAFパルスにしたがって、焦点調節レンズ52の駆動が開始される(S618)。ステップ619では、レンズが駆動中であることを示す駆動中フラグがセットされ、処理はステップS622に進む。
【0051】
レンズCPU56が受信したコマンドがレンズ情報の送信要求であるレンズ情報コマンドである場合には(S620:YES)、撮影レンズ50側から本体10側にレンズ情報が送信され、その後処理はステップS622に進む。一方、受信コマンドがレンズ情報コマンドでもない場合には(S620:NO)、処理はステップS622に進む。
【0052】
ステップS622では、レンズ駆動中であるか否かが判定され、レンズ駆動中でない場合には(S622:NO)、処理はS601に戻り、通信コマンド待ちの状態になる。レンズ駆動中の場合には(S622:YES)、端点検出したか否かが判定される(S623)。端点検出されていると(S623:YES)、端点検出フラグのセット、駆動中フラグのクリアなどのレンズ情報設定が行われ(S624)、その後処理はステップS601に戻る。一方、ステップS623において端点検出されてないと判定されると(S623:NO)、ステップS625において、焦点調節レンズ52が停止位置に接近したことにより、駆動パルスを0で停止させるために減速するレンズ停止制御が開始されているか否かが判定される。レンズ停止制御が開始されている場合には(S625:YES)、レンズ停止制御のための処理が行われる(S626)。次に、レンズが停止したら、ステップS627において、駆動中フラグのクリアなどのレンズ情報設定が行われ、処理はステップS601に戻る。また、ステップS625においてレンズ停止制御が開始されていないと判定される場合にも(S625:NO)、処理はステップS601に戻りコマンド待ちの状態になる。
【0053】
以上の説明から明らかなように、撮影レンズ50側は、積分終了コマンドを受信すると、その受信の順番と関連付けて積分終了時の残りカウント数を記憶するので、カメラ本体10側からは、処理すべき選択エリアの積分終了の順番のみを送信することで、撮影レンズ50側で選択エリアの残りパルスを把握し、レンズ駆動のための駆動パルスを補正するが可能となる。すなわち、カメラ本体10側から撮影レンズ50側に、選択エリアを特定するために送られるのは、単一の積分終了コマンドと、その終了順序を特定する為の積分終了順序データコマンドのみである。カメラ本体内の焦点検出エリアが増加した場合であっても、図6及び図7で示すレンズ側制御に何ら影響しない。
【0054】
なお、カメラ本体10と撮影レンズ50間のコマンドの通信は、カメラ本体と撮影レンズ間の信号線を介してシリアルデータとして送受信されるものであっても良い。また、積分開始コマンド及び積分終了コマンドについては、そのタイミングを通知できる方式であれば良く、例えば積分終了については、カメラ本体と撮影レンズ間における信号線を介して、信号のON/OFFレベルによって積分終了であるか否かを指示する方式であっても良い。
【0055】
また、図6のステップS614で示したオフセット計算方法も、積分開始時の残りパルス数及び積分終了時の残りパルス数を利用した他のオフセット算出法が容易に考えられる。ステップS614では、積分処理時点の残りパルス数として、積分開始時の残りパルス数と積分終了時の残りパルス数とを加えて2で割った平均値としているが、例えば、積分終了時の残りパルス数に重み付けした平均値とすることも可能である。
【0056】
上記実施形態においては、撮影レンズがカメラ本体と着脱自在なレンズ交換可能な一眼レフカメラであったが、撮影レンズとカメラ本体が一体化されたカメラであっても、デフォーカス量演算あるいはレンズ駆動量の演算機能を担う制御回路と、実際のレンズ駆動制御機能を担う制御回路とが独立していて、互いの制御回路間で相互に情報通信することで、役割分担して互いに並列動作させているような構成であれば、本発明を実施可能である。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、多点AF機能を有するレンズ内AFシステムを採用したカメラシステムにおけるオーバーラップ積分時のパルス補正処理が、必要最小限のコマンドで、迅速に実行される。カメラ本体側で選択された焦点検出エリアの積分終了時のレンズ移動量を撮影レンズ側で把握するために、カメラ本体から撮影レンズに送信されるコマンドは、積分開始コマンド、積分終了コマンド、及び積分終了順序データコマンドの3種類のみである。このことは、焦点検出エリアが増やされた場合であっても何ら影響を受けず、必要なコマンド数は3種類のままである。すなわち、オーバーラップ積分時のパルス補正処理に関し、焦点検出領域の増加にも対応したカメラシステムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、多点AF機能を有するレンズ内AFシステムを採用したカメラの全体構成を表すブロック図である。
【図2】図1のカメラの撮影画面内における焦点検出エリアの配置を示す図である。
【図3】図4とともに、本発明のカメラにおける、カメラ本体側でのAF処理サブルーチンのフローチャートである。
【図4】図3とともに、本発明のカメラにおける、カメラ本体側でのAF処理サブルーチンのフローチャートである。
【図5】本発明のカメラにおける、カメラ本体側での積分処理サブルーチンのフローチャートである。
【図6】図7と共に、本発明のカメラにおける、撮影レンズ側での制御を表すフローチャートである。
【図7】図6と共に、本発明のカメラにおける、撮影レンズ側での制御を表すフローチャートである。
【符号の説明】
2 メインミラー
4 サブミラー
8 ペンタプリズム
10 カメラ本体
12 測光IC
14 周辺制御回路
24 CPU
28 AFユニット
42 EEPROM
50 撮影レンズ
52 焦点調節レンズ
56 レンズCPU
67 AFモーター
81 撮影画面
82 ファインダー内表示
91 メインスイッチ
92 測光スイッチ
93 レリーズスイッチ
94 AFスイッチ
Claims (9)
- カメラ部には、
複数の焦点検出エリア内に撮影レンズ部を介して形成される被写体像をそれぞれ受光して光電変換した電荷を積分する受光手段と、前記各受光手段の積分動作を制御する積分制御手段と、前記受光手段の積分値に基づいて各焦点検出エリアのデフォーカス量を演算する焦点状態検出手段と、前記複数の焦点検出エリアの中から所定の焦点検出エリアを選択する選択手段と、該選択手段により選択した焦点検出エリアに対応するデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出する演算手段と、前記撮影レンズ部へ前記演算手段により算出されたレンズ駆動量を含むカメラ側情報を送出し、また前記撮影レンズ部からはレンズ側情報を受信するカメラ側通信手段と、を有する一方、
前記撮影レンズ部には、
フォーカシングレンズと、該フォーカシングレンズを駆動する駆動手段と、前記カメラ部から前記カメラ側情報を受信し、また前記カメラ部へは前記レンズ側情報を送出するレンズ側通信手段と、受信した前記レンズ駆動量に基づいて前記駆動手段を制御するレンズ側制御手段と、
を有するカメラであって、
前記カメラ側通信手段は、前記カメラ側情報としてさらに、
同時に開始される前記受光手段の積分開始タイミングと、
前記各焦点検出エリアに対応する受光手段毎のそれぞれの積分終了タイミングと、
前記選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分終了の順序を示す順序情報と、を前記撮影レンズ部側へ送出する一方、
前記撮影レンズ部においては、
前記レンズ側制御手段は、
前記カメラ部から受信した積分終了タイミングの受信順序と関連付けて、前記それぞれの受光手段の積分終了タイミングにおける前記フォーカシングレンズ位置を記憶する記憶手段と、
前記順序情報と、前記記憶手段に記憶された前記各フォーカシングレンズ位置とに基づいて、前記選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分処理時点からレンズ駆動量の補正を行う時点までに前記フォーカシングレンズが移動した移動量を認識するとともに、前記フォーカシングレンズの駆動中にオーバーラップして受信される最新のレンズ駆動量を、該認識された移動量に基づいて補正する補正手段と、を有すること、を特徴とする多点オートフォーカスカメラ。 - 前記カメラ部と前記撮影レンズ部とが着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の多点オートフォーカスカメラ。
- 前記カメラ側通信手段は、前記積分開始タイミングとして前記受光手段の積分開始時に積分開始コマンドを送出し、
前記それぞれの受光手段毎の前記積分終了タイミングとして、前記それぞれの受光手段の積分終了時に、いずれか1つの受光手段の積分が終了したことを表す単一の積分終了コマンドを送出し、
前記順序情報として、前記選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分終了の順序を送信することを表す積分終了順序データコマンドとともに該順序を表す順序データを送出し、
前記レンズ側制御手段は、
前記レンズ側通信手段によって受信した前記積分開始コマンド、前記積分終了コマンド、及び前記積分終了順序データコマンドを解釈する手段を有し、前記受光手段の積分開始タイミング、前記それぞれの受光手段の積分終了タイミング、及び前記順序データを認識すること、を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多点オートフォーカスカメラ。 - 前記積分開始コマンド、前記積分終了コマンド、前記積分終了順序データコマンドは全て、前記カメラ部と前記撮影レンズ部間を接続する信号線を介して、シリアルデータ形式のコマンドとして伝送されること、を特徴とする請求項3に記載の多点オートフォーカスカメラ。
- 前記撮影レンズ部内の前記駆動手段はモータから成り、前記フォーカシングレンズに関する前記レンズ駆動量は、該モータの駆動パルス数として表されること、を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の多点オートフォーカスカメラ。
- 複数の焦点検出エリア内に撮影レンズを介して形成される被写体像をそれぞれ受光して光電変換した電荷を積分する受光手段と、前記各受光手段の積分動作を制御する積分制御手段と、前記受光手段の積分値に基づいて各焦点検出エリアのデフォーカス量を演算する焦点状態検出手段と、前記複数の焦点検出エリアの中から所定の焦点検出エリアを選択する選択手段と、該選択手段により選択した焦点検出エリアに対応するデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出する演算手段と、カメラ側接続端子を有し該カメラ側接続端子を介して、前記撮影レンズへ前記演算手段により算出されたレンズ駆動量と、同時に開始される前記受光手段の積分開始タイミングと、前記各焦点検出エリアに対応する受光手段毎のそれぞれの積分終了タイミングと、前記選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分終了の順序を示す順序情報とをカメラ側情報として送出し、また前記撮影レンズからはレンズ側情報を受信するカメラ側通信手段とを有するカメラ本体と、着脱自在に装着される撮影レンズであって、
フォーカシングレンズと、
該フォーカシングレンズを駆動する駆動手段と、
前記カメラ側接続端子と接続可能なレンズ側接続端子を有し該レンズ側接続端子を介して、前記カメラ側情報を受信し、また前記カメラ本体へは前記レンズ側情報を送出するレンズ側通信手段と、
受信した前記カメラ側情報に基づいて前記駆動手段を制御するレンズ側制御手段とを有し、
前記レンズ側制御手段は、
前記カメラ本体から受信した積分終了タイミングの受信順序と関連付けて、前記それぞれの受光手段の積分終了タイミングにおける前記フォーカシングレンズ位置を記憶する記憶手段と、
前記順序情報と、前記記憶手段に記憶された前記各フォーカシングレンズ位置とに基づいて、前記選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分処理時点からレンズ駆動量の補正を行う時点までに前記フォーカシングレンズが移動した移動量を認識するとともに、前記フォーカシングレンズの駆動中にオーバーラップして受信される最新のレンズ駆動量を、該認識された移動量に基づいて補正する補正手段と、を有すること、を特徴とする多点オートフォーカスカメラ用の撮影レンズ。 - 前記カメラ本体からは、前記積分開始タイミングとして前記受光手段の積分開始時に積分開始コマンドが送出され、前記それぞれの受光手段毎の前記積分終了タイミングとして、前記それぞれの受光手段の積分終了時に、いずれか1つの受光手段の積分が終了したことを表す単一の積分終了コマンドが送出され、前記順序情報として、前記選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分終了の順序を送信することを表す積分終了順序データコマンドとともに該順序を表す順序データが送出される場合において、
前記レンズ側制御手段は、
前記レンズ側通信手段によって受信した前記積分開始コマンド、前記積分終了コマンド、及び前記積分終了順序データコマンドを解釈する手段を有し、前記受光手段の積分開始タイミング、前記それぞれの受光手段の積分終了タイミング、及び前記順序データを認識すること、を特徴とする請求項6に記載の多点オートフォーカスカメラ用の撮影レンズ。 - 複数の焦点検出エリア内に撮影レンズを介して形成される被写体像をそれぞれ受光して光電変換した電荷を積分する受光手段と、前記各受光手段の積分動作を制御する積分制御手段と、前記受光手段の積分値に基づいて各焦点検出エリアのデフォーカス量を演算する焦点状態検出手段と、前記複数の焦点検出エリアの中から所定の焦点検出エリアを選択する選択手段と、該選択手段により選択した焦点検出エリアに対応するデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出する演算手段と、カメラ側接続端子を有し該カメラ側接続端子を介して、前記撮影レンズへ前記演算手段により算出されたレンズ駆動量を含むカメラ側情報を送出し、また前記撮影レンズからはレンズ側情報を受信するカメラ側通信手段と、を有するカメラ本体であって、
該カメラ本体は、
フォーカシングレンズと、該フォーカシングレンズを駆動する駆動手段と、前記カメラ側接続端子を介して前記カメラ本体からカメラ側情報を受信し、また前記カメラ本体へはレンズ側情報を送出するレンズ側通信手段と、受信した前記カメラ側情報に基づいて前記駆動手段を制御するレンズ側制御手段とを有する撮影レンズを、着脱自在に装着可能であり、
前記カメラ側通信手段は、前記カメラ側情報としてさらに、
同時に開始される前記受光手段の積分開始タイミングと、
前記各焦点検出エリアに対応する受光手段毎のそれぞれの積分終了タイミングであって、前記レンズ側制御手段に、その受信順序と関連付けさせて、前記それぞれの受光手段の積分が終了する時点の前記フォーカシングレンズ位置を記憶させるための積分終了タイミングと、
前記選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分終了の順序を示す順序情報であって、前記レンズ側制御手段に、当該順序情報と、該記憶された前記各フォーカシングレンズ位置とに基づいて、前記選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分処理時点からレンズ駆動量の補正を行う時点までに前記フォーカシングレンズが移動した移動量を認識させるとともに、前記フォーカシングレンズの駆動中にオーバーラップして受信される最新のレンズ駆動量を、該認識された移動量に基づいて補正させるための順序情報とを前記撮影レンズ側へ送出すること、を特徴とする多点オートフォーカスカメラ用のカメラ本体。 - 前記カメラ本体は、前記カメラ側通信手段を介して、前記レンズ側制御手段に、各コマンドを解釈させて、前記受光手段の積分開始タイミング、前記それぞれの受光手段の積分終了タイミング、及び前記順序データを認識させるために前記各コマンドとして、
前記積分開始タイミングとして前記受光手段の積分開始時に積分開始コマンドを送出し、
前記それぞれの受光手段毎の前記積分終了タイミングとして、前記それぞれの受光手段の積分終了時に、いずれか1つの受光手段の積分が終了したことを表す単一の積分終了コマンドを送出し、
前記順序情報として、前記選択された焦点検出エリアに対応する受光手段の積分終了の順序を送信することを表す積分終了順序データコマンドとともに該順序を表す順序データを送出すること、を特徴とする請求項8に記載の多点オートフォーカスカメラ用のカメラ本体。
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