JP2007017891A - カメラシステムおよび撮像装置 - Google Patents

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さおり 清水
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Abstract

【課題】カメラボディと撮影レンズ鏡筒の間に中間アダプタを介在させた状態を含めて正確な測光を行うことが可能なカメラシステムを提供する。
【解決手段】本カメラシステム1は、カメラボディ2とカメラボディに着脱可能なレンズ鏡筒15、および、カメラボディ2とレンズ鏡筒15との間に介装可能な中間アダプタ19とにより構成されるシステムであって、本システムにおいては、カメラボディ2のペンタプリズム5の後方に配される測光センサ25により被写体光の輝度が検出されるがその測光値は、レンズの開放絞り値からレンズ鏡筒15の焦点距離情報や撮影距離情報や瞳距離情報と中間アダプタ19の長さ情報に基づいて実効絞り値(撮影状態での開放絞り)を求め、その実効絞り値を適用して正しく補正された測光値が得られる。補正された測光値により露出演算が行われるので精度のよい露出条件が求められる。
【選択図】図2

Description

本発明は、中間アダプタが装着可能なカメラシステム、または、撮像装置に関する。
従来、レンズ交換式一眼レフレックス(以下、一眼レフと記載する)デジタルカメラにて、フォーカシングスクリーンに、結像した被写体像を、測光センサにより開放測光し、露出を決めるものにおいては、交換レンズの開放F値や射出瞳距離(撮像面と射出瞳との距離)に応じて測光値を補正することは公知であり、この補正により、測光光学系と撮影光学系の相違を補正し、正確な露出を行うことができる。
特許文献1および2に開示されたものは、一眼レフカメラにて無限遠撮影時の開放F値と近接撮影時のレンズ開放F値が相違するようなレンズを装着した場合、撮影時の撮影距離に応じた開放F値(実効F値)を算出して、測光の補正を行い、精度の高い露出演算を可能としたものである。
また、特許文献3および4に開示されたものは、一眼レフカメラにおいて、交換レンズとカメラボディの間にその間隔を変更するためのエクステンションチューブや中間リングなどの中間アダプタを挿入して近接撮影距離変更を可能とするものであり、上記中間アダプタを接続した場合に撮影倍率、ワーキングディスタンス、開放絞り値等を表示する技術も開示されている。
特開平11−231398号公報である。 特開平1−100525号公報である。 特開平7−120828号公報である。 特開平6−3137736号公報である。
上述した特許文献1,2に開示された技術は、交換レンズを直接、カメラボディに装着して撮影を行う通常撮影における測光値の補正に関するものであって、交換レンズとカメラボディの間に、いわゆる、中間アダプタを接続した場合については特に記載がない。
上述した特許文献3,4に開示されたものには、カメラボディと交換レンズの間に中間アダプタを挿入した状態でのレンズ開放F値の変化に伴う測光補正に関する技術の記載はなく、中間アダプタを使用したとき、正確な測光による露出制御を自動的に行わせるための技術の開示はなされていない。
測光光学系にてスクリーン位置から測光センサまでの距離が短いようなカメラボディにてさらに中間アダプタが装着された場合、特にスクリーン面での被写体光の拡散により測光センサでの受光量が変化する可能性が大きく、正確な測光値を得ることはできなかった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、カメラボディと撮影レンズの間に中間アダプタを介在させた状態を含めて正確な測光を行うことが可能なカメラシステム、または、撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のカメラシステムは、撮像素子が配置されているカメラボディと、上記カメラボディに着脱自在に装着可能であり、上記撮像素子上に被写体像を結像させる撮影レンズと、上記カメラボディと撮影レンズとの間に着脱自在に介挿され、上記カメラボディと上記撮影レンズとの間隔を変更する中間アダプタとからなるカメラシステムであって、上記カメラボディは、上記中間アダプタによって変更された上記カメラボディと上記撮影レンズとの間隔に係わる情報を得る間隔情報取得手段と、上記撮影レンズの情報を得る撮影レンズ情報取得手段と、
上記撮影レンズと上記中間アダプタが上記カメラボディに装着された場合の実効絞り値を算出するための補正係数を記憶する補正係数記憶手段と、上記間隔情報取得手段と撮影レンズ情報取得手段により得た情報、および、上記補正係数に基づいて上記撮影レンズの実効絞り値を算出する演算手段とを有する。
本発明の請求項2に記載のカメラシステムは、請求項1記載のカメラシステムにおいて、上記間隔情報取得手段で取得される情報は、上記撮影レンズの開放絞り値と、上記撮影レンズの撮影状態における射出瞳距離とを含む。
本発明の請求項3に記載のカメラシステムは、請求項1記載のカメラシステムにおいて、上記補正係数記憶手段は、上記中間アダプタの長さ情報、および、射出瞳距離に応じた開放絞り値補正テーブル情報を持つ。
本発明の請求項4に記載のカメラシステムは、請求項1記載のカメラシステムにおいて、上記演算手段は、上記中間アダプタの長さ、上記撮影レンズの射出瞳距離、上記絞り値補正テーブルの補正値とから上記実効絞り値を算出する。
本発明の請求項5に記載のカメラシステムは、請求項1記載のカメラシステムにおいて、上記カメラボディは、被写体の明るさを測光する測光手段を有し、上記演算手段で演算された上記実効絞り値に基づいて上記測光手段の出力を補正する。
本発明の請求項6に記載のカメラシステムは、請求項5記載のカメラシステムにおいて、上記カメラボディは、一眼レフレックスカメラであって、被写体光の一次結像面に配置され、上記被写体光を観察光学系に導くスクリーンを有し、上記測光手段は、上記被写体光の拡散光を受光する位置に配置されている。
本発明の請求項7に記載の撮像装置は、撮影レンズを装着する装着部を有し、この装着部と撮影レンズとの間に、間隔を設けるための中間アダプタが更に装着可能である撮像装置であって、撮像する被写体の明るさを測光する測光手段と、上記装着部に装着された上記中間アダプタにより設けられた間隔に係る情報を得る間隔情報取得手段と、上記中間アダプタを介在して装着された上記撮影レンズの情報を得る撮影レンズ情報取得手段と、上記撮影レンズの実効絞り値を補正するための補正係数を記憶する補正係数記憶手段と、上記間隔情報取得手段から得られた間隔に係る情報と、上記撮影レンズ情報取得手段から得られた撮影レンズ固有および撮影状態に係る情報と、上記補正係数記憶手段に記憶された補正係数とを基に求められた撮影レンズの実効絞り値から測光値を補正する補正手段と、上記間隔情報取得手段、撮影レンズ情報取得手段により得た情報、および、上記補正係数に基づいて上記撮影レンズの実効絞り値を算出する演算手段とを有する。
本発明の請求項8に記載の撮像装置は、請求項7記載の撮像装置において、上記撮影レンズ情報取得手段で取得される情報は、上記撮影レンズの開放絞り値と、上記撮影レンズの撮影状態での射出瞳距離を含む。
本発明の請求項9に記載の撮像装置は、請求項7記載の撮像装置において、上記補正係数記憶手段は、上記中間アダプタの長さ情報、および、射出瞳距離に応じた開放絞り値補正テーブル情報を持つ。
本発明の請求項10に記載の撮像装置は、請求項7記載の撮像装置において、上記演算手段は、上記中間アダプタの長さ、上記撮影レンズの射出瞳距離、上記撮影レンズの絞り値、および、上記絞り値補正テーブルの補正値とから実効絞り値を算出する。
本発明の請求項11に記載の撮像装置は、請求項7記載の撮像装置において、上記撮像装置は、一眼レフレックスカメラであって、被写体光の一次結像面に配置され、上記被写体光を観察光学系に導くスクリーンを有し、上記測光手段は、上記被写体光の拡散光を受光する位置に配置されている。
本発明の請求項12に記載の撮像装置は、請求項7記載の撮像装置において、さらに、上記撮影レンズおよび上記中間アダプタと通信する通信手段を有し、上記中間アダプタを介して上記撮影レンズが装着されたときには、上記中間アダプタより間隔に係る情報を取得するための通信を行い、上記撮影レンズまたは上記中間アダプタが装着されていないときには、上記中間アダプタより間隔に係る情報を取得するための通信を行わない。
本発明によれば、カメラボディと撮影レンズの間に中間アダプタを介在させた状態でも正確な測光を行うことが可能であるカメラシステム、または、撮像装置を提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態であるカメラシステムの要部構成を一部切り欠いて示した斜視図である。
本実施形態のカメラシステム1は、一眼レフレックスカメラ(デジタルカメラ)である撮像装置としてのカメラボディ2および光学系16を有する交換可能な撮影レンズ(以下、レンズ鏡筒と記載する)15と、カメラボディ2とレンズ鏡筒15との間に着脱可能な中間アダプタ19とで構成されるシステムである。
レンズ鏡筒15は、撮影光学系16と後述する絞り17、さらに、レンズ制御要素等からなる。撮影光学系16は、被写体からの光束を透過させることによって、当該被写光束により形成される被写体の像を所定の位置(カメラボディ2の撮像素子9の光電変換面)に結像せしめる複数の撮影レンズよりなる。レンズ鏡筒15のカメラボディ装着側には露光用開口をもつレンズ側マウント部15aが設けられる。レンズ側マウント部15aには、カメラボディ2との通信手段としてのレンズ通信コネクタ54が配される(図2)。
中間アダプタ19は、外周部にレンズ鏡筒とカメラボディとの間隔を変更するための回転操作可能なリング長可変操作部材64が設けられた伸縮自在な筒状部材であって、内部に後述する各制御要素が内蔵される。そして、カメラボディ装着側に露光用開口をもつアダプタ側マウント部19aとレンズ鏡筒15装着側にアダプタ側マウント部19bとが配されている(図2)。
アダプタ側マウント部19a,19bにはそれぞれカメラボディ2およびレンズ鏡筒15との通信手段としてのボディ2とのアダプタ通信コネクタB65およびレンズ鏡筒15とのアダプタ通信コネクタL67が設けられている。なお、中間アダプタ19としては、長さ可変機構を内蔵する中間リング(接写用の伸縮自在のエクステンションチューブを含む)や固定長さの中間リング、さらに、テレコンバータが適用可能である。
カメラボディ2は、前面部に露光用開口を有しており、レンズ鏡筒15、または、中間アダプタ19を装着する装着部としてのマウント部2aが配されている。マウント部2aの内側には、レンズ鏡筒15、中間アダプタ19のいずれかが装着されているか、あるいは、装着されていないかを検出するための装着検出スイッチ14が配される。さらに、マウント部2aにはレンズ鏡筒15、または、中間アダプタ19との通信手段としてのボディ通信コネクタ45が設けられている(図2)。
カメラボディ2の内部には光軸O上に沿ってサブミラー11を有し、露光時に光路上から退避可能な可動ミラー3と、フォーカルプレーンシャッタ式のシャッタユニット8と、撮影光学系16により結像される被写体像を光電変換によって撮像電気信号に変換するための撮像素子9とが配され、撮像素子9の背面側にメイン回路基板10等が配される。さらに、可動ミラー3の上方部に観察光学系であるファインダ装置7が配され、また、後述する各カメラ制御要素(図2)が内蔵されている。カメラボディ上部にレリーズスイッチ操作釦17および動作表示用LCD42(図2)と、背面部に画像表示用液晶モニタ36(図2)等が配されている。
ファインダ装置7は、可動ミラー3の他に可動ミラー3からの反射光が結像する被写体光一次結像面位置に配されるスクリーン4と、スクリーン4の被写体像の光束を接眼レンズ側に反射するペンタプリズム5と、該被写体像の正立正像を拡大して観察するための接眼レンズ6とからなる。なお、ペンタプリズム5の背面上部には、測光手段としての測光センサ25(図2)が配されている。
次に、カメラシステム1における機構・電気制御部の構成について、図2,3を用いて説明する。
図2は、本カメラシステムのシステムブロック構成図である。図3は、本カメラシステムを構成するカメラボディにおける撮影範囲内の測光エリアの分布を示す図である。
図2に示すようにカメラボディ2にはカメラシステム全体の制御を行うカメラボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bμcomと記載する)21が内蔵されており、カメラボディ内の下記の各制御要素は、Bμcom21に接続されている。
カメラボディ2において、可動ミラーを透過し、サブミラー11で反射された被写体光束は、AFセンサ駆動回路27で駆動されるAFセンサユニット28に取り込まれ、そこで被写体距離情報が検出され、Bμcom21に入力される。Bμcom21は、上記被写体距離情報に基づいてレンズ鏡筒15のフォーカシング駆動の指示を行う。
ペンタプリズム5を透過したスクリーン4の被写体像の拡散光は、フォトセンサからなる測光センサ25で受光され、図3に示す撮影範囲29内の測光エリアである中央測光エリア29cと周辺測光エリア29a,29b,29d,29eのそれぞれの被写体輝度の検出が行われる。
測光センサ25により検出された上記被写体輝度信号は、測光回路26を介してBμcom21に取り込まれ、後述するように被写体条件や撮影条件、さらに、レンズ鏡筒15,中間アダプタ19の状態により適正な補正が加えられ、露出条件を決定するための補正測光値(後述)が求められる。
可動ミラー3は、被写体像の観察時,撮影時に対応してミラー駆動機構22によって斜設位置と退避位置とに回動駆動される。シャッタユニット8は、シャッタチャージ機構23により先幕,後幕のチャージがなされ、シャッタ制御回路24によって開閉駆動がなされる。
撮像素子9から出力される撮像電気信号は、インターフェース回路31を介して画像処理コントローラ32に取り込まれ、SDRAM33を利用し、画像データが生成される。上記画像データは、被写体画像情報として記録メディア35に記録される。また、液晶モニタ36には、上記画像データの撮影画像、あるいは、記録メディア35に記録されている撮影済み画像が表示される。FLASHROM34は、カメラボディ制御用マイクロコンピュータ21のプログラムを記憶すると共にその一部の記憶領域が画像情報の記録用として用いられる。
動作表示用LCD42にはBμcom21の制御のもとでカメラ動作状態のデータが表示される。カメラ状態スイッチ41は、撮影者によって操作されるパワースイッチやレリーズスイッチやモード設定スイッチ等を含むスイッチ群により構成され、その出力は、Bμcom21に取り込まれ、カメラの撮影開始、撮影モード設定、あるいは、画像再生等が指示される。
不揮発性メモリ37は、EEPROMからなり、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶しており、必要に応じてBμcom21よりアクセス可能となっている。
電池からなる電源部43の出力電力は、電源回路44を介して各電気回路ユニットへ供給される。
レンズ鏡筒15がマウント部2aに装着されると、ボディ通信コネクタ45がレンズ鏡筒15のレンズ通信コネクタ54と接続され、Bμcom21は、レンズ鏡筒15の制御部であるLμcom51と通信可能な状態となる。
中間アダプタ19がマウント部2aに装着され、さらに、中間アダプタ19のマウント部19bにレンズ鏡筒15が装着された場合、ボディ通信コネクタ45が中間アダプタ19のアダプタ通信コネクタB65と接続され、同時にアダプタ通信コネクタL67がレンズ鏡筒15のレンズ通信コクタ54と接続される。その接続状態では、Bμcom21は、通信切り換えスイッチ66を介して中間アダプタ19の制御部であるアダプタ制御用マイクロコンピュータ(以下、Mμcomと記載する)61と、レンズ鏡筒15のLμcom51と接続される。Bμcom21は、通信切り換え線を介して上記通信切り換えスイッチ66を制御することにより中間アダプタ19、または、レンズ鏡筒15のいずれかと通信可能な状態となる。
なお、レンズ鏡筒15、中間アダプタ19のいずれが装着されているか否かは、装着検出スイッチ14によって検出され、装着状態の出力は、Bμcom21に取り込まれる。
レンズ鏡筒15には上記通信状態においてBμcom21に対して従属的に協働してレンズ鏡筒15の制御を行うLμcom51が内蔵されている。Lμcom51の制御のもとで絞り駆動機構52は、ステッピングモータを駆動源として撮影光学系16の絞り17の絞り調節を行い、レンズ駆動機構53は、DCモータを駆動源として撮影光学系16のフォーカシング、または、ズーミングのための進退駆動を行う。また、Lμcom51には、レンズIDや望遠(TELE)側焦点距離、広角(WIDE)側焦点距離,開放絞り値等の固有の情報が記憶されており、それらの情報は、装着時にBμcom21側に送信される。さらに、Lμcom51には、撮影光学系16の状態に応じて変化する各情報(後述するレンズ状態データ)を求める機能が実装されており、それらの情報は、随時、Bμcom21に送信される。
中間アダプタ19には上記通信状態においてBμcom21に対して中間アダプタ19のデータを送信するMμcom61が内蔵されている。中間アダプタ19のリング長可変操作部材64を回転操作するとヘリコイドネジ等のリング長可変機構63を介して中間アダプタ19の長さ、すなわち、アダプタ側マウント部19aと19bとの間隔情報は、リング検出機構62によって検出され、Mμcom61によりBμcom21に送信される。なお、上述の場合は、中間アダプタとして長さ可変機構を有する中間リングを用いた場合であるが、テレコンバータが装着された場合は、中間アダプタよりテレコンバータの倍率情報がBμcom21に送信される。
中間アダプタ19側から送信される間隔に関する情報(アダプタ長さ)および倍率情報は、間隔情報取得手段であるBμcom21の制御によりメモリ部21aに記憶される。レンズ鏡筒15側から送信されるレンズ固有の情報としてレンズID,焦点距離(テレ,ワイド端),現在(撮影時)のレンズ状態情報である焦点距離,撮影距離,開放絞り値,レンズ射出瞳距離の情報は、撮影レンズ情報取得手段であるBμcom21の制御によりメモリ部21aに記憶される。さらに、測光値補正のための補正係数記憶手段であるメモリ部21aに補正係数が記憶されている。
上述したカメラシステム1においては、カメラボディ2のマウント部2aにレンズ鏡筒15のみを装着した状態、あるいは、中間アダプタ19を介してレンズ鏡筒15を装着した状態で被写体像の観察、あるいは、撮影が行われる。
詳しくは、被写体像の観察時には被写体光は、光路上の斜設位置にある可動ミラー3で反射され、スクリーン4上に結像する。その被写体像は、ペンタプリズム5を介して接眼レンズ6により観察される。
さらに、上記観察状態では、ペンタプリズム5を介して取り込まれる被写体光の輝度が絞り開放状態にて測光センサ25で検出され(開放測光)、測光回路26を介してBμcom21に輝度情報(測光値)として取り込まれる。一方、Bμcom21にてレンズ状態情報として焦点距離情報,撮影距離情報,開放絞り情報、さらに、アダプタ状態情報として間隔に係る情報である中間アダプタ長さ情報、あるいは、中間アダプタがテレコンバータである場合には、その倍率情報等の各データに基づいて、レンズ鏡筒15の実効絞り値から撮影距離と中間アダプタ長さ対応の実効絞り値が演算される。上記センサで検出された測光値は、上記撮影距離対応の実効絞り値とレンズ鏡筒の射出瞳距離情報とに基づき、測光値補正テーブルを用いて補正測光値が演算される。さらに、周辺減光による補正も加えられる。なお、この測光値補正演算については後で詳細に説明する。
撮影時には、可動ミラー3は、上方に退避しており、撮影光学系16を経て取り込まれる被写体光束は、撮像素子9の光電変換面上に結像する。そのときの撮像素子9の露出条件は、上記補正測光値を適用して決定される。被写体像は、撮像素子9にて電気信号に変換され、Bμcom21の制御のもとで画像処理コントローラ32によって画像処理が施された後、その画像信号は、被写体画像情報として記録メディア35に記録される。
次に、カメラシステム1における撮影/表示処理のフローの説明に先立って、カメラシステム1においてBμcom21における測光補正演算で利用されるデータであって、Lμcom51,Mμcom61からBμcom21側に通信により転送されるデータ、さらに、Bμcom21のメモリ部に格納される測光補正のためのデータについて説明する。
表1は、Lμcom51からBμcom21側に送信される送信データであって、レンズ鏡筒15のレンズ状態データ、および、レンズ固有データを示す。なお、これらのデータは、Bμcom21のメモリ部21aに取り込まれる。
例えば、上述のようにレンズ状態データとして撮影レンズから送信されるデータは、撮影レンズの現在の焦点距離データ、撮影距離データ、開放絞り値、レンズの移動量を示すレンズパルスデータ、および、撮影レンズ単体での瞳位置、撮像面位置などにより決まる現在のレンズ射出瞳距離データを含む。また、レンズ固有データは、製品の識別を表すレンズID、後述するレンズ識別データ、広角(ワイド)端、望遠(テレ)端の各焦点距離、レンズ個別のシリアル番号、各焦点距離における公称開放絞り、公称最小絞り、および、最近接撮影距離の各データを含む。
Figure 2007017891
表2は、Mμcom61からBμcom21側に送信される送信データであって、中間アダプタ19に関するアダプタ状態データ、および、アダプタ固有データを示す。なお、これらのデータは、間隔情報取得手段であるBμcom21のメモリ部21aに取り込まれる。
例えば、上述のようにアダプタ状態データは、現在の中間リング長、および、現在の倍率の各データを含む。また、アダプタ固有データは、製品の識別を表すアダプタID、後述するアダプタ識別データ、アダプタの名称、最大倍率、最小倍率、対応可能な開放F値の範囲を示す対応開放絞り値、中間リングの伸縮可能範囲を示すリング長(最短、最長)の各データを含む。
Figure 2007017891
表3は、表1,2に示されるレンズ識別データおよびアダプタ識別データの内容を示すビットデータを示す。
Figure 2007017891
表4,5は、Bμcom21の補正係数記憶手段であるメモリ部に格納されているデータのうち、異なる2種類のID(例えば、Id0001およびId0005)のレンズ鏡筒15の撮影距離に応じた開放Fno(開放絞り値)を表す実効F値を補正するための補正係数Hを示す。
Figure 2007017891
Figure 2007017891
表6は、Bμcom21の補正係数記憶手段であるメモリ部に格納されているデータのうち、長さ25mmの基準中間アダプタを装着した場合の各レンズ射出瞳距離SL に対する開放Fno補正倍率K、および、アペックス補正量logKを示す(射出瞳距離に応じた開放絞り値補正テーブル)。なお、レンズ射出瞳距離SLとは、レンズ鏡筒単体の状態でのレンズ瞳位置と撮像面位置との間の距離である。
Figure 2007017891
表7は、Bμcom21に補正係数記憶手段であるメモリ部に格納されているデータのうち、測光輝度を補正演算するためのデータであって、レンズのアダプタ装着状態での射出瞳距離SLLと実効AVe値(撮影状態における開放絞りである実効絞りのアペックス値)に対する補正値fL (AVe,SLL)を示す(単位ΔE)。但し、AVe値は、テレコンバータ、または、中間アダプタ装着状態により後述するAVet値、または、AVec値と置き換えられる。また、射出瞳距離SLLは、レンズ鏡筒のみで中間アダプタが装着されない状態では、レンズ射出瞳距離SL と等しいが、レンズ鏡筒と中間アダプタとが装着された状態では、レンズ射出瞳距離SL とアダプタ長さ(中間リング長さ)Laとを加算した値を適用する。
Figure 2007017891
図4は、レンズ射出瞳距離SL をパラメータとしたときの中間アダプタ長さLa に対する実効Fnoecの変化率を示す線図である。本図に示すように実効Fnoecは、各レンズ射出瞳距離SL にてアダプタ長Laとともに直線的に変化することが確認されている。
さて、カメラシステム1においてはBμcom21にて測光輝度の補正演算が行われるが、その補正演算の内容について、上記表1〜7および図4等を用いて説明する。この演算に適用される各データは、上述した各表に示されるデータであって、レンズ鏡筒、または、アダプタとの通信によってBμcom21側に取り込まれるデータ(表1,2)、あるいは、すでにBμcom21の上記メモリ部に格納されているデータ(表4〜7)が使用されるものとする。
まず、装着されているレンズ鏡筒15単体の現在の焦点距離および無限遠での開放Fno(∞)と撮影距離に応じた補正係数H(表4,5)とにより撮影距離対応のレンズ鏡筒単体の開放絞りである実効Fnoeが演算される。すなわち、
Fnoe=Fno(∞)×H …(1)
によって求められる。
中間アダプタ19としてテレコンバータが装着されている場合、該テレコンバータの倍率MがBμcom21に通信により取り込まれ、テレコンバータの倍率Mと撮影距離とに応じた実効Fnoetは、(1)式による実効Fnoeと倍率Mにより演算される。すなわち、
Fnoet=Fnoe×M …(2)
によって求められる。
中間アダプタ19として中間リングが装着されている場合、装着アダプタ長さLaとレンズ射出瞳距離SL とに応じた実効Fnoecは、実効Fnoeと、各レンズ射出瞳距離SL に対する基準アダプタ長さ25mmでの補正倍率K(表6)と、アダプタ長さ比La/25mmにより演算される。すなわち、
Fnoec=Fnoe×K×La/25 …(3)
によって求められる。(3)式の演算式は、図4で説明したようにアダプタ長さにより実効Fnoが直線的に変化する関係に基づいた演算式である。
なお、実際のBμcom21内部における(1),(2),(3)式の演算は、アペックス値上で行われる。そこで、(1)式をアペックス値で示すと、
AVe=AVe(∞)+2×logH …(4)
となる。ここで、AV(∞)は、レンズ鏡筒15単体の無限遠での開放Fno(∞)のアペッスク値であり、AVeは、撮影距離対応のレンズ鏡筒単体の実効Fnoeのアペックス値である。
(2)式をアペックス値で示すと、
AVet=AVe+2×logM …(5)
となる。ここで、AVetは、テレコンバータの倍率Mと撮影距離とに応じた実効Fnoetのアペックス値である。
同様に(3)式をアペックス値で示すと、
AVec=AVe+2×(logK+log(La/25))…(6)
となる。ここで、AVecは、装着アダプタ長さLaと撮影距離とレンズ射出瞳距離SL とに応じた実効Fnoecのアペックス値である。
続いて、レンズ鏡筒15単体が装着された場合は、実効AVeが適用され、テレコンバータが装着された場合は、実効AVetが適用され、中間アダプタ19が装着された場合は、実効AVecをそれぞれ適用して、以下の測光値補正演算がBμcom21に内蔵される演算手段(補正手段)により行われる。すなわち、変数xを図3の撮影範囲29上の測光エリア29a,29b,29c,29d,29eの何れかのエリアに対応する変数として、補正測光(補正輝度)値のアペックス値BVc(x)は、
BVc(x)=fL (AVe,SLL)+(AVe−2)+BV(x) …(7)
によって求める。ここで、fL (AVe,SLL)は、前述したように射出瞳距離SLLと実効AVe値(撮影状態における開放絞りである実効絞りのアペックス値)に対する補正値(表7)である。BV(x)は、測光エリア29a,29b,29c,29d,29eの何れかのエリア上の測光センサ25の測定結果による測光値のアペックス値である。ここで、(7)式中の値「2」は、F2に相当するアペックス値であり、本実施形態では、すべてF2を基準としてBV(x)が正しく求まるように調整され、F2を基準にして補正を行う構成となっている。
但し、実効AVeは、中間アダプタ19としてテレコンバータが装着された場合には実効AVetと置き換えられる。中間アダプタ19として中間リングが装着された場合には実効AVecとに置き換えられる。
カメラシステム1においては、Bμcom21の制御のもとで上記補正測光(補正輝度)値のアペックス値BVc(x)は、さらに周辺減光補正が施され、その補正測光値を適用して露出演算が行われる。
次に、カメラシステム1における上述した測光補正処理を含むメインルーチンである撮影/表示処理について、図5〜8のフローチャートを用いて説明する。
図5は、カメラシステム1におけるメインの処理ルーチンである「撮影/表示処理」のフローチャートである。図6は、上記撮影/表示処理で呼び出されるサブルーチンの「レンズ・アダプタマウント処理」のフローチャートである。図7は、上記撮影/表示処理で呼び出されるサブルーチンの「レンズ・アダプタ状態受信処理」のフローチャートである。図8は、上記撮影/表示処理で呼び出されるサブルーチンの「測光処理」のフローチャートである。
カメラボディ2のパワースイッチがオン操作されると、カメラボディ2側のBμcom21の制御のもとで装着済みのレンズ鏡筒15のLμcom51や中間アダプタ19のMμcom61が協働状態のもとで図5のステップS1以下のメインルーチンの処理が開始される。
なお、各処理中に参照されるフラグとして「レンズフラグ」は、レンズ鏡筒15が装着されている場合は1にセットされ、装着されていない場合は0にリセットされる。「アダプタフラグ」は、中間アダプタ19(テレコンバータを含む)が装着されている場合は、1にセットされ、装着されていない場合は、0にリセットされる。さらに、「レンズ状態変化フラグ」は、レンズ状態、詳しくは、表1に示すようなレンズ鏡筒15のレンズ状態の撮影距離の変化や焦点距離の変化や射出瞳距離等に変化があった場合は1にセットされ、変化がない場合は0にリセットされる。「アダプタ状態変化フラグ」は、アダプタの状態、詳しくは、表2に示すような中間アダプタ19(テレコンバータを含む)のアダプタ長,テレコンバータ倍率などに変化があった場合は1にセットされ、変化がない場合は0にリセットされる。
ステップS1において、初期設定が行われ、ステップS2でサブルーチン「レンズ・アダプタマウント処理」(図6)が呼び出される。
上記サブルーチン「レンズ・アダプタマウント処理」は、レンズ,アダプタの装着状態を検出し、かつ、レンズ,アダプタの固有データを取り込む処理である。ステップS21において、レンズフラグおよびアダプタフラグを0にリセットする。ステップS22で、中間アダプタ19のMμcom61との通信を行い、ステップS23で中間アダプタ19が装着されていないことが検出された場合は、ステップS25にジャンプする。装着されることが検出された場合は、ステップS24に進む。
ステップS24では、アダプタフラグを1にセットし、通信によりアダプタ固有のデータ(表2に示す固有データ)を受信し、Bμcom21のメモリ部に該アダプタ固有のデータを格納する。
ステップS25において、レンズ鏡筒15のLμcom51との通信を行い、ステップS26でレンズ鏡筒15が装着されていないことが検出された場合は、リターンし、メインルーチンのステップS3に進む。装着されることが検出された場合は、ステップS27に進む。
ステップS27では、レンズフラグを1にセットし、通信によりレンズ固有のデータ(表1に示す固有データ)を受信し、Bμcom21のメモリ部に該レンズ固有のデータを格納する。その後、リターンし、メインルーチンに戻る。
メインルーチンのステップS3にて「レンズ状態フラグ」を0にリセットし、ステップS6に進む。
ステップS6において、レリーズ操作状態の判別を行い、レリーズ操作ありの場合は、ステップS7に進み、レリーズ処理を実行する。レリーズ操作なしの場合は、ステップS8に進む。
ステップS7のレリーズ処理では、後述するサブルーチンの測光処理、また、測距処理を行って露出条件の設定、さらに、レンズの合焦駆動を行い、シャッタ開閉による露出処理が実行される。
ステップS8において、ユーザがカメラ状態スイッチ41などを操作して設定した各種の情報が通信によりBμcom21に取り込まれる。
ステップS9において、カメラがモニタモードに設定されていることが検出された場合、ステップS10に進み、液晶モニタ36にて被写体像表示が行われる。ステップS11にて撮影モードに切り換えられたことが検出された場合、ステップS12に進む。
ステップS12において、サブルーチン「レンズ・アダプタ状態受信処理」(図7)が呼び出される。
上記サブルーチン「レンズ・アダプタ状態受信処理」においては、ステップS31でレンズフラグをチェックし、0の場合(レンズ未装着)は、ステップS36に進む。レンズフラグが1の場合(レンズ装着)は、ステップS32に進む。
ステップS36では、レンズ鏡筒15との通信を行い、レンズ状態を受信する。ステップS37でレンズ状態の変化を検出し、変化がなかった場合、すなわち、レンズ鏡筒15が外された状態であることが確認された場合、リターンして、メインルーチンに戻る。レンズ状態の変化があった場合、レンズ鏡筒15が装着されたとしてステップS38に進む。
ステップS32に進んだ場合、レンズ鏡筒15との通信を行い、レンズ状態を受信する。ステップS33にてレンズ状態の変化が検出された場合、ステップS38に進むが、検出されなかった場合は、ステップS34に進む。
ステップS38では、レンズ状態変化フラグを1にセットし、レンズ状態のデータ(表1に示す)をBμcom21のメモリ部に格納し、ステップS34に進む。
ステップS34では、アダプタフラグをチェックして、0(アダプタ未装着)であれば、そのままリターンする。1(アダプタ装着)であれば、ステップS35に進む。
ステップS35では、アダプタとの通信を行い、アダプタ状態のデータ(表2に示す)を受信して、Bμcom21のメモリ部に格納して本ルーチンを終了し、メインルーチンに戻る。
メインルーチンのステップS13においては、サブルーチン「測光処理」(図8)が呼び出される。
このサブルーチン「測光処理」は、Bμcom21にて処理され、測光センサで検出された被写体の輝度測定データである測光データに対してレンズおよび/またはアダプタの固有データ、および、現在の状態データに適用して前述の(1)〜(7)式による補正を加え、上記各データによる影響を取り除いた精度のよい実効的な測光補正値を演算する処理である。演算処理に使用される各変数値は、(1)〜(7)式に用いた値とする。
図8に示すようにステップS41で測光センサ25の出力を読み取り、被写体輝度値(各測光エリアに対応する測光値BV(x))を求める。ステップS42でレンズ開放F値(∞)情報(開放Fno(∞))とレンズ射出瞳距離情報(SL )を読み出す。なお、レンズ射出瞳距離情報(SL )は、レンズ鏡筒単体での瞳位置と撮像面位置との距離である。
ステップS43で装着されているレンズ鏡筒15が撮影距離によってレンズ実効F値(∞)が変化するものであるかどうかをチェックし、変化するものであれば、ステップS44へ進み、変化しないものであればステップS46にジャンプする。
ステップS44では、レンズ鏡筒のレンズIDを読み出し、ステップS45に進み、現在の焦点距離情報,撮影距離情報を読み出し、現在の焦点距離における撮影距離に応じたレンズ実効F値(Fnoe)を算出する(表4,5の補正係数Hを用いた(1)式による演算)。
ステップS46では、中間アダプタ19が装着されれているかを検出し、装着されていればステップS47進むが、装着されていなければ、ステップS53に進む。
ステップS53では、レンズ射出瞳距離SL を射出瞳距離(SLL)として、ステップS51に進む。
ステップS47では、装着されている中間アダプタがテレコンバータであるか単なる中間リングであるを判別する。テレコンバータであれば、ステップS48に進み、中間リングであれば、ステップS49に進む。
ステップS48では、テレコンバータの倍率Mを読み出し、倍率Mに応じた実効F値(Fnoet)を算出する((2)式による演算)。そして、上述したステップS53に進む。
ステップS49では、アダプタ長さLaを読み出し、アダプタ接続状態での実効F値(Fnoec)を算出する(表6の補正倍率Kを用いた(3)による演算)。そして、ステップS50に進み、上記レンズ射出瞳距離(SL )にアダプタ長さ(La)を加算してレンズ鏡筒に中間アダプタを装着した状態の射出瞳距離(SLL)を求める。
ステップS51にて、アペックス値としてレンズ/アダプタ装着状態によってレンズ実効F値(AVe),テレコンバータ使用時の実効F値(AVet),中間リング使用時の実効F値(AVec)のうちの何れかと、射出瞳距離SLLとを用いて各測光エリアの測光輝度値である測光値(BV(x))を補正し、補正測光値(BVc(x))を演算する(表7の補正値(fL )を用いた(7)式による演算)。
その後、ステップS52に進み、レンズ周辺減光情報を読み出し、その周辺減光量からステップS51で得た測光補正値をさらに補正し、本ルーチンを終了し、メインルーチンに戻る。
メインルーチンに戻り、ステップS14では、上記補正測光値と、上記実効F値に応じた実効F値と、シャッタ秒時値とによる露出演算を行う。ステップS15にて上記露出演算の結果である撮影可能なF値、シャッタ秒時値を動作表示用LCD42に表示する。その後、ステップS16にて100msだけ待機し、ステップS17にてパワースイッチのオン・オフをチェックし、オフであれば、本ルーチンを終了する。オンであれば、ステップS4に戻り、レンズ状態変化フラグをチェックし、1(状態変化あり)であれば、ステップS2に進むが、0(状態変化なし)であれば、ステップS5に進む。
ステップS5では、装着検出スイッチ14の状態を検出し、変化があればステップS2に進み、変化がなければステップS6に進み、レリーズ状態を検出する。
以上、説明したように本実施形態のカメラシステム1によれば、測光センサ25で検出された測光値に対して、カメラボディ2に装着されたレンズ鏡筒15の固有のデータ(開放絞り値)や撮影時のレンズ状態情報(現在のの撮影距離やレンズ射出瞳距離や焦点距離)、および、中間アダプタ19の固有、または、撮影時のアダプタ長さや倍率等による補正演算を行い、その補正測光値に基づいて露出演算が行われる。従って、レンズ鏡筒や中間アダプタの特性によって生じる測光センサに入射する被写体拡散光量の変化による測光値の誤差を少なくし、精度のよい露出条件で撮影を行うことができる。
また、本実施形態のカメラシステムでは、中間アダプタ19に通信コネクタを配することによって該アダプタの長さや倍率のデータをカメラボディ側のBμcom21に取り込むことができることから中間アダプタ19における通信や演算負荷の少ないシステムが構成できる。さらに、算出された補正測光値や実効絞り値を動作表示用モニタ42に表示できるのでユーザーは、容易に撮影条件を知ることができる。
なお、上述した第一の実施形態のカメラシステム1における測光方式は、開放測光を行うものとしてが、開放測光ではない実絞り測光を行うカメラシステムに対しても開放絞りを実絞りに入れ替えることにより同様な測光値の補正方法を適用することが可能である。
次に、本発明の第二の実施形態のカメラシステムについて、図9を用いて説明する。
図9は、本実施形態のカメラシステムのカメラボディに組み込まれるファインダ装置の光路を示す斜視図である。
本実施形態のカメラシステムは、第一の実施形態とカメラシステムに対して図9に示すファインダ装置70の構成のみが異なっており、その他の構成を同一である。本実施形態のカメラボディにおいてもレンズ鏡筒15および中間アダプタ19が着脱可能であり、このカメラシステムの制御もカメラボディ側Bμcom21と該Bμcomと協働して作用するLμcom51およびMμcom61とによって第一実施形態の場合と同様な測光値補正処理や露出演算処理が行われる。以下、第一の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態のカメラシステムのカメラボディには、図9に示す観察光学系を有するファインダ装置70が組み込まれている。
このファインダ装置70において、被写体光は、撮影レンズ71の光軸O1 上に観察時には斜設状態で配される可動ミラー72により水平方向の光軸O2 に沿って反射され、一次結像面位置に配されるスクリーン73上に被写体像として結像する。スクリーン73上の被写体光は、その一部がハ−フミラ−ら74で上方方向の光軸O3 に沿って反射される。他の一部は、ハ−フミラ−74の背面部の上記被写体光の拡散光を受光する位置に測光センサ82が配されている。上記被写体光の一部は、さらに、ミラー75により水平方向の光軸O4 に沿って反射され、ハ−フミラ−76にて被写体光の一部が接眼レンズ77側に光軸O5 に沿って反射され、接眼レンズ77を介して被写体像として観察される。上記被写体光の他の一部は、ハ−フミラ−76を透過し、結像レンズ78を介して表示用撮像素子79上に結像する。
撮影時には、可動ミラー72が光軸O1 の光路上から退避し、被写体光は、撮影用の撮像素子81の結像面上に結像する。
測光センサ82は、スクリーン73に対してハ−フミラ−74を介して配置されることからスクリーン73と測光センサ82との間隔が比較的に短い。このような配置状態では、測光センサ82に入射するべき被写体光の拡散光量に対するレンズ鏡筒15や中間アダプタ19の特性による影響が大きく、測光値が変化する度合いが大きい。
そこで、本実施形態においても第一の実施形態の場合と同様に測光センサによる測光値をカメラボディ2に装着されたレンズ鏡筒15の固有のデータ(開放絞り値)や撮影時のレンズ状態情報(現在のの撮影距離やレンズ射出瞳距離や焦点距離)、および、中間アダプタ19の固有、または、撮影時のアダプタ長さや倍率等による補正演算を行い、その補正測光値を求めることにより、精度の低下のない適正な補正演算が行われる。
本実施形態のカメラシステムは、特にスクリーンと測光センサとの間隔が短いような構成を有するカメラボディに有効な測光値の補正を行うことができ、精度のよい露出条件を設定することができる。
この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明によるカメラシステム、または、撮像装置は、カメラボディと撮影レンズ鏡筒の間に中間アダプタを介在させた状態を含めて正確な測光を行うことが可能なカメラシステム、または、撮像装置として利用が可能である。
本発明の第一の実施形態であるカメラシステムの要部構成を一部切り欠いて示した斜視図である。 図1のカメラシステムのシステムブロック構成図である。 図1のカメラシステムを構成するカメラボディにおける撮影範囲内の測光エリアの分布を示す図である。 図1のカメラシステムにおけるレンズ射出瞳距離をパラメータとしたときの中間アダプタ長さに対する実効絞りの変化率を示す線図である。 図1のカメラシステムにおけるメイン処理である「撮影/表示処理」のフローチャートである。 図5の「撮影/表示処理」で呼び出されるサブルーチンの「レンズ・アダプタマウント処理」のフローチャートである。 図5の「撮影/表示処理」で呼び出されるサブルーチンの「レンズ・アダプタ状態受信処理」のフローチャートである。 図5の「撮影/表示処理」で呼び出されるサブルーチンの「測光処理」のフローチャートである。 本発明の第二の実施形態のカメラシステムを構成するカメラボディに組み込まれるファインダ装置の光路を示す斜視図である。
符号の説明
2 …カメラボディ
2a…マウント部(装着部)
4,73
…スクリーン
9,81
…撮像素子
15 …レンズ鏡筒(撮影レンズ)
19 …中間アダプタ
21 …Bμcom
(間隔情報取得手段,
撮影レンズ情報取得手段,補正係数記憶手段,
演算手段,)
25,82
…測光センサ(測光手段)
45 …ボディ通信コネクタ(通信手段)

Claims (12)

  1. 撮像素子が配置されているカメラボディと、上記カメラボディに着脱自在に装着可能であり、上記撮像素子上に被写体像を結像させる撮影レンズと、上記カメラボディと撮影レンズとの間に着脱自在に介挿され、上記カメラボディと上記撮影レンズとの間隔を変更する中間アダプタとからなるカメラシステムであって、
    上記カメラボディは、上記中間アダプタによって変更された上記カメラボディと上記撮影レンズとの間隔に係わる情報を得る間隔情報取得手段と、
    上記撮影レンズの情報を得る撮影レンズ情報取得手段と、
    上記撮影レンズと上記中間アダプタが上記カメラボディに装着された場合の実効絞り値を算出するための補正係数を記憶する補正係数記憶手段と、
    上記間隔情報取得手段と撮影レンズ情報取得手段により得た情報、および、上記補正係数に基づいて上記撮影レンズの実効絞り値を算出する演算手段と、
    を有することを特徴とするカメラシステム。
  2. 上記間隔情報取得手段で取得される情報は、上記撮影レンズの開放絞り値と、上記撮影レンズの撮影状態における射出瞳距離とを含むことを特徴とする請求項1記載のカメラシステム。
  3. 上記補正係数記憶手段は、上記中間アダプタの長さ情報、および、射出瞳距離に応じた開放絞り値補正テーブル情報を持つことを特徴とする請求項1記載のカメラシステム。
  4. 上記演算手段は、上記中間アダプタの長さ情報、上記撮影レンズの射出瞳距離、上記絞り値補正テーブルの補正値とから上記実効絞り値を算出することを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
  5. 上記カメラボディは、被写体の明るさを測光する測光手段を有し、上記演算手段で演算された上記実効絞り値に基づいて上記測光手段の出力を補正することを特徴とする請求項1記載のカメラシステム。
  6. 上記カメラボディは、一眼レフレックスカメラであって、被写体光の一次結像面に配置され、上記被写体光を観察光学系に導くスクリーンを有し、上記測光手段は、上記被写体光の拡散光を受光する位置に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のカメラシステム。
  7. 撮影レンズを装着する装着部を有し、この装着部と撮影レンズとの間に、間隔を設けるための中間アダプタが更に装着可能な撮像装置であって、
    撮像する被写体の明るさを測光する測光手段と、
    上記装着部に装着された上記中間アダプタにより設けられた間隔に係る情報を得る間隔情報取得手段と、
    上記中間アダプタを介在して装着された上記撮影レンズの情報を得る撮影レンズ情報取得手段と、
    上記撮影レンズの実効絞り値を補正するための補正係数を記憶する補正係数記憶手段と、
    上記間隔情報取得手段から得られた間隔に係る情報と、上記撮影レンズ情報取得手段から得られた撮影レンズ固有および撮影状態に係る情報と、上記補正係数記憶手段に記憶された補正係数とを基に求められた撮影レンズの実効絞り値から測光値を補正する補正手段と、
    上記間隔情報取得手段、撮影レンズ情報取得手段により得た情報、および、上記補正係数に基づいて上記撮影レンズの実効絞り値を算出する演算手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  8. 上記撮影レンズ情報取得手段で取得される情報は、上記撮影レンズの開放絞り値と、上記撮影レンズの撮影状態での射出瞳距離を含むことを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  9. 上記補正係数記憶手段は、上記中間アダプタの長さ情報、および、射出瞳距離に応じた開放絞り値補正テーブル情報を持つことを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
  10. 上記演算手段は、上記中間アダプタの長さ、上記撮影レンズの射出瞳距離、上記撮影レンズの絞り値、および、上記絞り値補正テーブルの補正値とから実効絞り値を算出することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  11. 上記撮像装置は、一眼レフレックスカメラであって、被写体光の一次結像面に配置され、上記被写体光を観察光学系に導くスクリーンを有し、上記測光手段は、上記被写体光の拡散光を受光する位置に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  12. さらに、上記撮影レンズおよび上記中間アダプタと通信する通信手段を有し、上記中間アダプタを介して上記撮影レンズが装着されたときには、上記中間アダプタより間隔に係る情報を取得するための通信を行い、上記撮影レンズまたは上記中間アダプタが装着されていないときには、上記中間アダプタより間隔に係る情報を取得するための通信を行わないことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
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