JP4168998B2 - 画像処理システムおよび画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像に関する処理を行うための画像処理システム及び画像処理システムを構成する画像処理装置に関する。
従来、デジタル複写機が備えていない機能を、ネットワークを介して接続されたホストコンピュータに備えるようにしたシステムが提案されている(特許文献1参照。)。
すなわち、このシステムでは、デジタル複写機からホストコンピュータへ、制御用のコマンドコードや画像の濃度データなどのビットデータを送信し、ホストコンピュータが、受信した制御用コマンドコードの内容を解析して、画像データに対して指定されている画像編集機能により画像処理を行う。こうしてホストコンピュータにより処理された画像データはデジタル複写機に返送され、デジタル複写機で印刷される。
また、このシステムでは、ホストコンピュータに新規機能が追加されると、ホストコンピュータからデジタル複写機へ新規機能の内容が送信され、デジタル複写機では、本デジタル複写機に登録したい新規機能をユーザに選択させる。つまり、このシステムでは、新規機能のうちユーザが使用したいものをデジタル複写機へ登録することにより、その機能が利用可能となる。
特開平9−238215号公報
しかしながら、上述したシステムは、インターネット上の一般サーバのように日々サービスが無秩序に増減する環境には適さないという問題がある。
すなわち、上記システムでは、ホストコンピュータに新規機能が追加された場合に、その機能をデジタル複写機へ登録することにより利用可能となるが、例えば、インターネット上の一般サーバのように多種多様なサービスが頻繁に増減する環境においては、デジタル複写機への登録作業も頻繁に行う作業が生じ、また、登録する情報量も膨大となる。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、インターネット上の一般サーバのように日々サービスが無秩序に増減する環境に適応させることのできる画像処理システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の画像処理システムは、画像を読み取りその画像を表す画像データを生成する機能および画像データの表す画像を印刷する機能のうち少なくとも一方の機能を有する画像処理装置と、該画像処理装置からの要求に応じて、該画像処理装置の有する機能により生成された画像データおよび印刷される画像を示す画像データのうち少なくとも一方に関するサービスを提供するサービス提供手段と、
を備えた画像処理システムである。さらに、前記画像処理装置において、前記サービス提供手段によるサービスの提供を受けるために当該画像処理装置の有する機能を実現するために必要なパラメータである提供パラメータを取得するパラメータ取得手段と、前記パラメータ取得手段により取得された提供パラメータを前記サービス提供手段に通知する取得パラメータ通知手段と、前記サービス提供手段に対してサービスの提供を要求するサービス要求手段と、該サービス要求手段による要求を受けた前記サービス提供手段によりサービスの提供を受けるにあたり、当該画像処理装置の有する機能を実現するサービス実現手段と、が備えられている。そして、前記サービス提供手段において、前記画像処理装置の備えるサービス要求手段による要求を受けた際に、該画像処理装置に対してサービスを提供するための処理を実行する提供実行手段と、前記画像処理装置に対し、該画像処理装置の備える前記取得パラメータ通知手段にて通知された提供パラメータに基づいて該画像処理装置の備えるサービス実現手段により機能を実現すべき旨を通知する実現パラメータ通知手段と、が備えられ、前記サービス実現手段は、前記サービス提供手段の備える実現パラメータ通知手段にて通知された内容で示される前記提供パラメータに基づいて当該画像処理装置の有する機能を実現する、ように構成されている。
このように構成された画像処理システムにおいて、画像処理装置は、サービス提供手段によりサービスの提供を受けて機能を実現することとなるが、このときの機能は、パラメータ取得手段により取得された提供パラメータに基づいて実現されることから、インターネット上の一般サーバのように日々サービスが無秩序に増減する環境にも適応させることができる。
仮に、従来の構成のように、新規サービスについての情報を画像処理装置に登録していく構成とした場合、サービスが無秩序に増減する環境においては、そのサービスの実行に必要なパラメータの仕様などがその後に変更されてしまうと、新規サービスについての情報が画像処理装置に登録されていたとしても、そのような新規サービスの提供を正常に受けることができなくなる。このような問題を解決するためには、仕様などの変更に伴うパラメータの設定手順などをも画像処理装置側で管理するようにすればよいが、それにより、画像処理装置側の負担が大きくなってしまうため、望ましいことではない。
これに対し、本発明の画像処理システムでは、サービスの実行に必要なパラメータが画像処理装置により随時取得されるため、パラメータの仕様が変更される状況下においても、画像処理装置の負担を抑えることができる。
しかも、このように構成された画像処理システムでは、画像処理装置側で取得された提供パラメータが、サービス提供手段側へ通知され、その後、この提供パラメータに基づいて機能を実現すべき旨がサービス提供手段から画像処理装置に通知される。そのため、画像処理装置は、こうして通知された提供パラメータに基づいて機能を実現するだけでよく、画像処理装置自身が提供パラメータを管理する必要がない。
なお、上述した「サービス提供手段」は、例えば、ネットワーク上のサーバとして構成することができる。この場合、サービス提供手段は、単一のサーバにより構成されていてもよく、複数のサーバにより構成されていてもよい。
このサービス提供手段により提供されるサービスのうち、「画像処理装置の有する機能により生成された画像データに関するサービス」としては、例えば、画像データが表す画像の加工処理(拡大/縮小、白黒反転、翻訳等)、画像データが表す画像に含まれるテキストを音声に変換する処理、画像データを画像処理装置とは別に設けられた記憶手段(例えばサーバ)に保存する処理などが挙げられる。また、「画像処理装置の有する機能により印刷される画像を表す画像データに関するサービス」としては、例えば、画像データが表す画像の加工処理(拡大/縮小、白黒反転、翻訳等)、音声をその音声が表すテキストの画像に変換する処理、指定した条件に適合したインターネット上の情報を印刷画像に変換する処理などが挙げられる。
また、「画像処理装置」としては、例えば、画像印刷装置(プリンタ装置)、画像読取装置(スキャナ装置)、ファクシミリ装置、これらの機能を有した複合機などが挙げられる。
また、請求項2の画像処理システムは、前記サービス要求手段によりサービスの提供を要求する際に、前記取得パラメータ通知手段により提供パラメータを通知し、前記サービス実現手段により機能を実現する際に、前記実現パラメータ通知手段による実現すべきパラメータの通知を受信する。
また、画像処理装置の備えるパラメータ取得手段は、提供パラメータを取得する手段であり、このように取得するための構成としては特に限定されない。
例えば、ユーザにより指定された提供パラメータを取得する、といった構成が考えられ、このためには、請求項に記載のように、前記提供パラメータの取得を前記画像処理装置に対して要求する取得要求手段を備え、前記画像処理装置において、前記パラメータ取得手段は、前記取得要求手段による要求を受けた際に、ユーザに前記提供パラメータを指定させると共に、該指定された提供パラメータを取得する、といった構成が考えられる。
このように構成すれば、画像処理装置は、取得要求手段による要求を受けたことを契機に提供パラメータを取得し、こうして取得した提供パラメータに基づいて、サービス提供手段によるサービスの提供を受けて機能を実現することができる。
この構成における「取得要求手段」は、例えば、ネットワーク上のサーバとして構成することができる。この場合、取得要求手段は、単一のサーバにより構成されていてもよく、複数のサーバにより構成されていてもよい。
また、上述した画像処理装置の備えるサービス要求手段は、どのようなタイミングでサービスの提供を要求するように構成してもよいが、例えば、請求項に記載のように、ユーザの操作を受けて前記サービス提供手段に対してサービスの提供を要求する、ように構成すればよい。
このように構成すれば、画像処理装置側では、ユーザが任意のタイミングでサービス提供手段からのサービスの提供を受けることができる
また、このような構成の画像処理装置におけるサービス実現手段は、サービス提供手段の備える実現パラメータ通知手段による通知を受けた以降に、サービス提供手段の備える提供実行手段によるサービスの提供を受けて機能を実現するように構成すればよい。
より具体的には、請求項5に記載のように、前記サービス実現手段は、前記サービス提供手段の備える実現パラメータ通知手段にて通知を受けた際に、当該画像処理装置の有する機能を実現する、ように構成されている、とよい。
このように構成すれば、画像処理装置は、提供パラメータの通知を受けた際に、サービス提供手段によるサービスの提供を受けて機能を実現することができる。
ところで、上述した提供パラメータは、サービス提供手段によるサービスの提供を受けるために画像処理装置の有する機能を実現するために必要なパラメータであるが、画像処理装置の有する機能以外の事項に関するパラメータが含まれていることも考えられる。ここで、この機能以外の事項に関するパラメータのみをサービス提供手段側に通知して、機能に関するパラメータについては、サービス提供手段側に通知することなく、画像処理装置側で登録しておき、それを機能の実現時に利用するように構成することも考えられる。このように構成すれば、機能以外の事項に関するパラメータが画像処理装置とサービス提供手段との間で流通しないため、この間のトラフィックの軽減に寄与することが期待できる。
このためには、例えば、請求項6に記載のように、前記画像処理装置において、前記パラメータ取得手段により取得された提供パラメータを、当該画像処理装置の有する機能に関する第1提供パラメータ,および,当該画像処理装置の有する機能以外に関する第2提供パラメータそれぞれに分類するパラメータ分類手段が備えられ、前記取得パラメータ通知手段は、前記パラメータ分類手段により第2提供パラメータとして分類される提供パラメータを通知して、前記サービス実現手段は、前記サービス提供手段の備える実現パラメータ通知手段にて通知された内容で示される前記提供パラメータ,および,前記パラメータ分類手段により第1提供パラメータとして分類される提供パラメータに基づいて当該画像処理装置の有する機能を実現する、ように構成するとよい。
このように構成すれば、画像処理装置は、画像処理装置の有する機能に関するパラメータについてのみ、サービス提供手段に通知するようにすることができる。
なお、この構成において、画像処理装置の備えるパラメータ取得手段が、提供パラメータを取得するタイミングについては特に限定されない。例えば、ユーザの操作を受けたタイミングで取得する、といった構成が考えられる。また、画像処理装置外部からの指令を受けて取得する、といった構成も考えられ、この場合、例えば、請求項7に記載のように構成することが考えられる。
請求項7に記載の画像処理システムは、前記提供パラメータの取得を前記画像処理装置に対して要求する取得要求手段を備え、該取得要求手段は、前記画像処理装置の有する機能に関するパラメータを含む複数のパラメータそれぞれの提供パラメータとしての指定を前記画像処理装置に対して要求するように構成されており、前記画像処理装置において、前記パラメータ取得手段は、前記取得要求手段による要求を受けた際に、当該画像処理装置の有する機能に関するパラメータを含む複数のパラメータをそれぞれ提供パラメータとして取得する、ように構成されている。
このように構成すれば、画像処理装置は、取得要求手段による要求を受けたタイミングで提供パラメータを取得することができる。また、このとき、提供パラメータとして、少なくとも機能に関するパラメータを含む複数のパラメータを取得することができる。
また、上述したパラメータ分類手段により第1提供パラメータとして分類される提供パラメータについては、画像処理装置側で登録できるようにしておくとよく、このためには、例えば、請求項8に記載のように構成することが考えられる。
請求項8に記載の画像処理システムは、前記画像処理装置において、前記パラメータ分類手段により第1提供パラメータとして分類される提供パラメータを登録するパラメータ登録手段が備えられており、前記サービス実現手段は、前記サービス提供手段の備える実現パラメータ通知手段にて通知された内容で示される前記提供パラメータ,および,前記パラメータ登録手段により登録された提供パラメータに基づいて当該画像処理装置の有する機能を実現する、ように構成されている。
このように構成しておけば、画像処理装置は、第1提供パラメータとして分類された提供パラメータをパラメータ登録手段により登録することができ、こうして登録された提供パラメータのうちの該当する提供パラメータを利用して機能を実現することができる。
なお、この構成におけるパラメータ登録手段とは、例えば、画像処理装置自身,または,画像処理装置とデータ通信可能な他の装置に確保された記憶領域に提供パラメータを登録する(または、提供パラメータが登録されてなるデータテーブルを記憶する)、といったことである。
また、この構成においては、第1提供パラメータとして分類される提供パラメータを、サービス提供手段により提供されるべきサービスの提供を受ける際に実現すべき機能と対応づけて登録し、サービス実現手段は、この対応関係に基づいて該当する提供パラメータを特定できるように構成すればよい。
より具体的には、例えば、請求項9に記載のように、前記画像処理装置において、前記パラメータ取得手段は、複数種類のサービスそれぞれに対応する前記提供パラメータを取得して、前記サービス要求手段は、ユーザに選択されたサービスの提供を前記サービス提供手段に対して要求して、前記取得パラメータ通知手段は、前記パラメータ取得手段により取得された提供パラメータを、前記サービス要求手段により提供が要求されたサービスを特定可能な状態で前記サービス提供手段に通知して、前記パラメータ登録手段は、前記パラメータ分類手段により第1提供パラメータとして分類される提供パラメータを、前記サービス要求手段により提供が要求されたサービスの提供を受ける際に実現すべき機能を特定可能な状態で登録する、ように構成すればよい。
このように構成すれば、画像処理装置は、サービス要求手段により提供が要求されたサービスの提供を受けるにあたり、パラメータ登録手段により登録された提供パラメータのうち、上記要求されたサービスの提供を受ける際に実現すべき機能に対応する提供パラメータに基づいて機能を実現することができる。
また、上述した第2提供パラメータとして分類される提供パラメータ(機能以外に関する提供パラメータ)については、上述したように画像処理装置側で管理させる構成の他、画像処理装置およびサービス提供手段のいずれにより選択的に管理させることができるように構成することも考えられ、このためには、例えば、請求項10に記載のように構成すればよい。
請求項10に記載の画像処理システムは、前記パラメータ分類手段により前記第2提供パラメータとして分類される提供パラメータについて、前記画像処理装置および前記サービス提供手段のいずれにより管理するかを、前記画像処理装置に対して指令する管理指令手段を備えており、前記画像処理装置において、前記取得パラメータ通知手段は、前記管理指令手段により前記画像処理装置により管理すべき旨が指令される場合であれば、前記パラメータ分類手段により第2提供パラメータとして分類される提供パラメータを通知する一方、前記サービス提供手段により管理すべき旨が指令される場合であれば、前記パラメータ取得手段により取得された提供パラメータ全てについて通知する、ことを特徴とする。
このように構成すれば、第2提供パラメータとして分類される提供パラメータを画像処理装置およびサービス提供手段のいずれで管理するかを、管理指令手段の指令内容に応じて変更することができる。そして、管理指令手段による指令内容を変更可能に構成しておくことにより、任意に第2提供パラメータの管理先を変更することができるようになる。
この構成における「管理指令手段」は、例えば、ネットワーク上のサーバとして構成することができる。この場合、管理指令手段は、単一のサーバにより構成されていてもよく、複数のサーバにより構成されていてもよい。
また、請求項11に記載の画像処理装置は、画像を読み取りその画像を表す画像データを生成する機能および画像データの表す画像を印刷する機能のうち少なくとも一方の機能を有する画像処理装置であって、該画像処理装置の有する機能により生成された画像データおよび印刷される画像を示す画像データのうち少なくとも一方に関するサービスを提供するサービス提供手段について、該サービス提供手段によるサービスの提供を受けるために当該画像処理装置の有する機能を実現するために必要なパラメータである提供パラメータを取得するパラメータ取得手段と、前記パラメータ取得手段により取得された提供パラメータを前記サービス提供手段に通知する取得パラメータ通知手段と、前記サービス提供手段に対してサービスの提供を要求するサービス要求手段と、該サービス要求手段による要求を受けた前記サービス提供手段によりサービスの提供を受けるにあたり、前記サービス提供手段から通知された内容で示される前記提供パラメータに基づいて当該画像処理装置の有する機能を実現するサービス実現手段と、が備えられている、ことを特徴とする。
このように構成された画像処理装置によれば、請求項1に記載の画像処理装置を構成することができるため、この画像処理装置と同様の作用,効果を得ることができる。
なお、この画像処理装置においては、請求項2から10のいずれかに記載の画像処理装置の備える全ての手段を備えた構成とすることもでき、このような構成とすれば、この請求項2から10に記載の画像処理装置と同様の作用,効果を得ることができる。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、実施形態の画像処理システムの概略構成を表すブロック図である。
同図に示すように、この画像処理システムは、複合機10と、ディレクトリサーバ20と、機能サーバ30とを備えており、これらはネットワーク(本実施形態ではインターネット等の広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network))1を介して双方向通信可能に接続されている。具体的には、複合機10、ディレクトリサーバ20及び機能サーバ30は、それぞれルータ(R)2,3,4を介してネットワーク1と接続されている。ここで、複合機10とネットワーク1とを中継するルータ2としては、周知のブロードバンドルータが用いられている。このブロードバンドルータ2は、通常設定(デフォルト設定)の状態においては、すべてのポートが閉じられた状態となっており、内部から外部(複合機10側からネットワーク1側)への接続要求が出されると、その要求に対する返答として整合性のとれたパケットのみを通すようになっている。つまり、ブロードバンドルータ2は、通常設定の状態においては、外部から内部へ送信されてくるデータのうち、内部から外部への要求(リクエスト)に対する返答(レスポンス)については通過させ、それ以外については遮断する。このように、ブロードバンドルータ2は、ネットワーク1から複合機10に対する不正なアクセスを防ぐためのファイアウォールとして機能する。
複合機10は、電話(音声通信)機能、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等を有している。そして、本画像処理システムにおいて、複合機10は、上記機能に関連する複数種類のサービスをネットワーク1を介して利用することが可能となっている。具体的には、ネットワーク1上に設けられた機能サーバ30が、複合機10からの要求に応じて、複合機10が有する上記機能に関連する複数種類のサービスを実行可能に構成されている。さらに、本画像処理システムでは、ネットワーク1上に設けられたディレクトリサーバ20が、複合機10がネットワーク1を介して利用可能なサービス(機能サーバ30が実行可能なサービス)についての情報を、複合機10へ提供可能に構成されている。
以下、複合機10、ディレクトリサーバ20及び機能サーバ30の各構成について説明する。
○複合機10の構成
複合機10は、制御部11、操作部12、読取部13、記録部14、通信部15、記憶部16、音入力部17、及び、音出力部18を備えている。
制御部11は、図示しない周知のCPU、ROM、RAM等を備えており、本複合機10を構成する各部を統括制御する。なお、ROMには、後述する各種処理(図11,図13〜図16,図19〜図22)をCPUに実行させるためのプログラムが記憶されている。
操作部12は、図2に示す操作パネル12aを介して、本複合機10の利用者(ユーザ)による入力操作の受け付け及び利用者に対する情報の表示を行う。具体的には、操作パネル12aは、利用者による入力操作を受け付けるためのキー群として、コピーキー41、スキャナキー42、FAXキー43、サービスキー44、設定キー45、上下左右の方向キー46,47,48,49、OKキー50、及び、キャンセルキー51を備えている。また、操作パネル12aは、利用者に対する情報の表示を行うための表示部としてディスプレイ52を備えている。
読取部(スキャナ)13は、用紙等のシート状記録媒体に記録(例えば印刷)された画像を読み取り、その画像を表す画像データを生成する。
記録部(プリンタ)14は、画像データの表す画像を用紙等のシート状記録媒体に印刷する。
通信部15は、ネットワーク1を介してデータを送受信するための処理を行う。
記憶部16は、図示しない不揮発性RAMを備えており、この不揮発性RAMにデータを記憶する。
音入力部17は、本複合機10が備える図示しないハンドセット(受話器)に設けられたマイクから音を入力し、その音を表す音データ(PCMデータ)を生成する。
音出力部18は、音データ(PCMデータ)の表す音を、図示しないハンドセットに設けられたスピーカ、又は、複合機本体に設けられた図示しないスピーカから出力する。
○ディレクトリサーバ20の構成
ディレクトリサーバ20は、制御部21、通信部22、及び、記憶部23を備えている。
制御部21は、図示しない周知のCPU、ROM、RAM等を備えており、本ディレクトリサーバ20を構成する各部を統括制御する。なお、ROMには、後述する処理(図23)をCPUに実行させるためのプログラムが記憶されている。
通信部22は、ネットワーク1を介してデータを送受信するための処理を行う。
記憶部23は、図示しないハードディスクを備えており、このハードディスクにデータを記憶する。具体的には、記憶部23には、サービス定義情報25を記憶するためのサービス定義情報記憶部24が設けられている。
サービス定義情報25は、機能サーバ30が実行可能なサービスについての情報(サービスの種類及び要求先)を複合機10へ提供するためのものである。具体的には、サービス定義情報25は、複合機10で受信されることにより、複合機10が備える操作パネル12aのディスプレイ52にサービスの種類を示すサービス選択用画面(図5に例示)を表示させ、複合機10の利用者にサービスの選択を促す。ディレクトリサーバ20は、機能サーバ30が実行可能なサービスを、「データ保存サービス」、「印刷サービス」及び「コピー応用サービス」の3つのカテゴリに分類して管理しており、サービス選択用画面において、まず、上記3つのカテゴリを提示していずれか一つのカテゴリの選択を促し、次に、選択されたカテゴリに含まれるサービスを提示していずれか一つのサービスの選択を促すようにしている。そして、サービス定義情報記憶部24には、カテゴリの選択を促すサービス選択用画面に対応するサービス定義情報25(以下「トップのサービス定義情報25」という。)と、各カテゴリに含まれるサービスの選択を促すサービス選択用画面に対応する複数のサービス定義情報25とが記憶されている。
ここで、サービス定義情報25の具体例について説明する。
図3及び図4は、サービス定義情報25のデータ構成の一例を表す説明図である。具体的には、図3は、トップのサービス定義情報25のデータ構成を表しており、図4は、上記3つのカテゴリのうちの一つである「コピー応用サービス」についてのサービス定義情報25のデータ構成を表している。これらの図に示すように、サービス定義情報25は、XML(eXtensible Markup Language)により記述されており、図3及び図4で用いられている各タグの定義は表1に示すとおりである。
Figure 0004168998
そして、トップのサービス定義情報25(図3)が複合機10で受信されると、複合機10が備える操作パネル12aのディスプレイ52には、図5(a)に示すサービス選択用画面が表示される。具体的には、表示用タイトル(Title)として「ディレクトリサービス」の文字がディスプレイ52における上部位置に表示され、その下には、選択可能なカテゴリを表す項目(Link_Title)として、「データ保存サービス」、「印刷サービス」及び「コピー応用サービス」の文字が表示される。この状態で、操作パネル12aにおける上下方向の方向キー46,47が操作されることにより、項目を選択するためのカーソル(図5に示す破線の四角形)が上下に移動し、操作パネル12aのOKキー50が押されることにより、その時点でカーソルによって指定されている項目の選択が確定される。ここで、各項目には、各カテゴリに対応するサービス定義情報25のIDがそれぞれ対応づけられており(Link_Location)、項目の選択が確定されると、その項目に対応するIDのサービス定義情報25が複合機10で受信される。
例えば、図5(a)に示すサービス選択用画面で「コピー応用サービス」が選択されると、図4のサービス定義情報25が複合機10で受信され、図5(b)に示すサービス選択用画面がディスプレイ52に表示される。具体的には、表示用タイトル(Title)として「コピー応用サービス」の文字がディスプレイ52における上部位置に表示され、その下には、選択可能なサービスを表す項目(Link_Title)として、「すかし入りコピー」、「翻訳コピー」、「原稿読み上げ」及び「音声テキスト変換」の文字が表示される。
ただし、ディスプレイ52の大きさの都合上、すべての項目を一度に表示することができないため、複合機10では、ディスプレイ52に表示されていない項目が存在する場合には、ディスプレイ52における項目表示位置の右側に上下の矢印(三角印)を表示し、矢印が示す方向に項目が存在する場合にはその矢印を黒く表し、項目が存在しない場合にはその矢印を白く表すことで、表示されていない項目の存在の有無を利用者が判断できるようにしている。例えば、図5(b)では下向きの矢印が黒くなっており、「原稿読み上げ」の下にも別の項目が存在することを示している。このため、図5(b)の状態で操作パネル12aにおける下向きの方向キー47によりカーソルが下へ移動されると、項目が全体的にスクロールして、図5(c)に示すように、「原稿読み上げ」の下に「音声テキスト変換」の文字が表示される。
そして、図5(b),(c)に示すサービス選択用画面においても、上述した操作により項目の選択が確定される。ここで、各項目には、各サービスを呼び出すためのURLがそれぞれ対応づけられており(Link_Location)、項目の選択が確定されると、その項目に対応するURLのサービスが呼び出される。
○機能サーバ30の構成
機能サーバ30は、制御部31、通信部32、及び、記憶部33を備えている。
制御部31は、図示しない周知のCPU、ROM、RAM等を備えており、本機能サーバ30を構成する各部を統括制御する。なお、ROMには、後述する各種処理(図24,図33〜図35)をCPUに実行させるためのプログラムが記憶されている。また、制御部31は、複合機10の制御部11に比べてはるかに高性能のものであり、複合機10の制御部11では実行困難な処理についても行うことができる。
通信部32は、ネットワーク1を介してデータを送受信するための処理を行う。
記憶部33は、図示しないハードディスクを備えており、このハードディスクにデータを記憶する。具体的には、記憶部33には、サービスI/F情報36を記憶するためのサービスI/F情報記憶部34と、サービスソフトウェア37を記憶するためのサービスソフト記憶部35とが設けられている。
サービスソフトウェア37は、複数種類のサービスを実行するためのものである。具体的には、サービスソフト記憶部35には、複数種類のサービスソフトウェア37が記憶されており、各サービスソフトウェア37ごとに異なるサービスを実行する。ここで、サービスとしては、例えば、複合機10の読取部13により生成された画像データに関するサービス、複合機10の音入力部17により生成された音データに関するサービス、複合機10の記録部14により印刷される画像を表す画像データに関するサービス、複合機10の音出力部18により出力される音を表す音データに関するサービスが挙げられる。なお、後述する処理(図25〜図32)は、サービスソフトウェア37に基づき実行される。
また、サービスI/F情報36は、サービスを実行するために設定することが必要なパラメータを複合機10へ要求するためのものである。具体的には、サービスI/F情報36は、複合機10で受信されることにより、複合機10が備える操作パネル12aのディスプレイ52に設定すべきパラメータを示すパラメータ入力用画面(図8に例示)を表示させ、複合機10の利用者にパラメータの設定を促す。そして、サービスI/F情報記憶部34には、機能サーバ30が実行可能な複数種類のサービスのそれぞれに対応する複数種類のサービスI/F情報36が記憶されている。
ここで、サービスI/F情報36の具体例について説明する。
図6,図7は、サービスI/F情報36のデータ構成の一例を表す説明図である。具体的には、複合機10の読取部13で読み取られた画像にOCR処理を施してその画像の内容であるテキストを認識し、そのテキストを翻訳した内容の画像を表す画像データを生成して複合機10の記録部14に印刷させるというサービス(翻訳コピーサービス)に対応するサービスI/F情報36のデータ構成を表している。これらの図に示すように、サービスI/F情報36は、上述したサービス定義情報25と同じマークアップ言語により記述されており、図6,図7で用いられている各タグの定義は表2に示すとおりである。なお、表2における基本データは、上述したサービス定義情報25の基本データ(表1)と同じである。
Figure 0004168998
また、本実施形態において、サービスI/F情報記憶部34には、同一内容のサービスI/F情報36として、基本データにおける「Param_Adm」が「1」となっているもの(図6)と「2」となっているもの(図7)が記憶されており、いずれのものを送信するかが、図示されない操作部による操作を経て設定されている。
そして、図6,図7に示すサービスI/F情報36が複合機10で受信されると、複合機10が備える操作パネル12aのディスプレイ52には、図8(a)に示すパラメータ入力用画面が表示される。具体的には、表示用タイトル(Title)として「翻訳コピー」の文字がディスプレイ52における上部位置に表示され、その下には、入力項目(Disp_Name)として「言語選択」の文字が表示され、更にその下には、入力項目「言語選択」について選択可能なパラメータを表す項目(Disp_Select)として、「英語→日本語」及び「日本語→英語」の文字が表示される。この状態で、操作パネル12aにおける上下方向の方向キー46,47が操作されることにより、上述のサービス選択用画面と同様、項目を選択するためのカーソルが上下に移動する。
ここで、「翻訳コピー」に関する入力項目(Disp_Name)としては、上記表示されている「言語選択」に加え、「スキャナ設定」、「印刷設定」及び「コメント」があるが(図6及び図7参照)、ディスプレイ52の大きさの都合上、すべての入力項目を一度に表示することができない。そこで、複合機10では、ディスプレイ52に表示されていない入力項目が存在する場合には、ディスプレイ52における入力項目表示位置の左右両側に左右の矢印(三角印)を表示し、矢印が示す方向に入力項目が存在する場合にはその矢印を黒く表し、入力項目が存在しない場合にはその矢印を白く表すことで、表示されていない入力項目の存在の有無を利用者が判断できるようにしている。例えば、図8(a)では右向きの矢印が黒くなっており、「言語選択」の右側にも別の入力項目が存在することを示している。このため、図8(a)の状態で操作パネル12aにおける右向きの方向キー49が押されると、図8(b)に示すように、「スキャナ設定」を入力項目としたパラメータ入力用画面に切り替わる。
図8(b)に示すパラメータ入力用画面では、表示用タイトル(Title)としての「翻訳コピー」の文字の下に、入力項目(Disp_Name)として「スキャナ設定」の文字が表示され、更にその下には、入力項目「スキャナ設定」について選択可能なパラメータを表す項目(Disp_Select)として、「普通の文字」及び「細かい文字」の文字が表示される。
ここで、「普通の文字」とは、読取部13のパラメータである解像度(読取解像度)を300×300dpiに設定することを意味し、「細かい文字」とは、解像度を600×600dpiに設定することを意味する。そして、この例では、「スキャナ設定」で設定可能な解像度が、複合機10で通常設定することが可能な解像度の一部に限定されている。すなわち、複合機10において、通常、用紙に印刷された画像を読み取る操作を行った場合には、図9(a)に示すように、操作パネル12aのディスプレイ52に表示される設定画面において、スキャナ13の解像度を、200×200dpi、300×300dpi及び600×600dpiの3種類から選択することができる。これに対し、翻訳コピーサービスにおいては、画像の解像度が粗いとOCR処理の精度が下がるという理由から、低解像度のパラメータである200×200dpiを設定不能としているのである。なお、この例では、OCRの精度を上げるためにモノクロでの読み取りに限定している。
一方、図8(b)の状態で操作パネル12aにおける右向きの方向キー49が押されると、図8(c)に示すように、「印刷設定」を入力項目としたパラメータ入力用画面に切り替わる。
図8(c)に示すパラメータ入力用画面では、表示タイトル(Title)としての「翻訳コピー」の文字の下に、入力項目(Disp_Name)として「印刷設定」の文字が表示され、更にその下には、入力項目「印刷設定」について選択可能なパラメータを表す項目(Disp_Select)として、「印刷速度優先」、「普通」及び「高精細」の文字が表示される。
ただし、ディスプレイ52の大きさの都合上、すべての項目を一度に表示することができないため、上述のサービス選択用画面(図5(b),(c))と同様、ディスプレイ52における項目表示位置の右側に上下の矢印(三角印)を表示し、矢印が示す方向に項目が存在する場合にはその矢印を黒く表し、項目が存在しない場合にはその矢印を白く表すことで、表示されていない項目の存在の有無を利用者が判断できるようにしている。例えば、図8(c)の状態で操作パネル12aにおける下向きの方向キー47によりカーソルが下へ移動されると、項目が全体的にスクロールして、図8(d)に示すように、「普通」の下に「高精細」の文字が表示される。
ここで、「印刷速度優先」とは、プリンタ14のパラメータである解像度(印刷解像度)を200×200dpiに設定することを意味し、「普通」とは、解像度を300×300dpiに設定することを意味し、「高精細」とは、解像度を600×600dpiに設定することを意味する。そして、この例では、「印刷設定」で設定可能な解像度が、複合機10で通常設定することが可能な解像度の一部に限定されている。すなわち、図示しないパーソナルコンピュータにおいて、通常、複合機10に対し画像の印刷を指示する操作を行った場合には、図9(b)に示すように、パーソナルコンピュータのディスプレイに表示される設定画面において、プリンタ14の解像度を、200×200dpi、300×300dpi、600×600dpi及び1200×1200dpiの4種類から選択することができる。これに対し、翻訳コピーサービスにおいては、スキャナ13で設定可能な読取解像度よりも高い印刷解像度を設定しても意味がないという理由から、高解像度のパラメータである1200×1200dpiを設定不能としているのである。なお、低解像度を設定可能としているのは、解像度を落としてでも早く印刷したいというニーズに応えるためである。また、この例では、スキャン画像がモノクロに限定されるため、これに合わせてモノクロ印刷に限定している。
一方、図8(c)又は図8(d)の状態で操作パネル12aにおける右向きの方向キー49が押されると、図8(e)に示すように、「コメント」を入力項目としたパラメータ入力用画面に切り替わる。
図8(e)に示すパラメータ入力用画面では、表示タイトル(Title)としての「翻訳コピー」の文字の下に、入力項目(Disp_Name)として「コメント」の文字が表示され、更にその下には、コメントの入力欄が表示される。なお、入力欄中の黒い正方形は文字入力のためのカーソルを表す。また、コメントとして入力された内容は、例えば、印刷画像のヘッダやフッタに記載されるという形で利用される。
このように、翻訳コピーサービスのパラメータ入力用画面(図8(a)〜(e))では、「言語選択」、「スキャナ設定」、「印刷設定」の各入力項目についてパラメータを選択し、さらに、コメントを入力する。そして、操作パネル12aのOKキー50が押されることにより、その時点でカーソルによって指定されている項目(ディスプレイ52に表示されていない入力項目については、最後に指定されていた項目)の選択が確定され、また、コメントの入力が確定する。そして、これらのパラメータは、入力データを受けて処理するプログラムのURL(Action)へ送信される。
なお、ある入力項目について選択されたパラメータに基づき、別の入力項目について選択可能なパラメータを変更するようにしてもよい。例えば、スキャナ設定についてのパラメータとして「普通の文字」が選択された場合には、印刷設定についてのパラメータとして「高精細」を選択不能とするようにすれば、読取解像度が300×300dpiに設定されているにもかかわらず、印刷解像度が600×600dpiに設定されてしまうことを防ぐことができる。
○画像処理システムで行われる通信
本画像処理システムでは、複合機10、ディレクトリサーバ20及び機能サーバ30が互いにデータを送受信するための通信プロトコルとして、HTTP1.1(HTTP:HyperText Transfer Protocol)が用いられており、HTTPリクエスト及びレスポンスに伴わせたメッセージにより、互いに指令及び指令に対する返答を送り合う。
ここで、通信し合う指令には、複合機10側から各サーバ20,30に対する指令(サーバ制御指令)と、各サーバ20,30側から複合機10に対する指令(複合機制御指令)とがあるが、いずれの通信も複合機10が常にHTTP通信のクライアント(HTTPリクエストを発信する側)となるようにしている。これにより、ブロードバンドルータ2が通常設定のまま用いられても、各サーバ20,30から複合機10への指令が遮断されてしまうことを防ぐことができる。
具体的には、複合機10は、HTTPリクエストのPOSTコマンドに伴わせたメッセージによりディレクトリサーバ20又は機能サーバ30に対する指令を送信する。一方、各サーバ20,30は、複合機10からのHTTPリクエストのPOSTコマンドに伴わせたメッセージによる複合機制御指令の問い合わせに対し、複合機制御指令があれば、上記問い合わせに対するHTTPレスポンスのメッセージに複合機制御指令を伴わせて送信する。
ここで、複合機10と機能サーバ30との間で行われる通信の一例について、図10のラダーチャートを用いて説明する。
複合機10と機能サーバ30とは、サービス起動からサービス終了までの間、一連の通信処理(セッション)を行う。このセッションにおいて、まず、複合機10は、機能サーバ30に対し、サービス起動を要求する。すると、機能サーバ30は、複合機10に対しセッションIDを送信する。ここで、セッションIDとは、機能サーバ30においてセッションを特定するための識別子であり、以降の通信において、複合機10はリクエストに伴いセッションIDを送信し、機能サーバ30はそのセッションIDに基づきセッションを特定する。これにより、機能サーバ30は、複数のセッションを同時に処理することが可能となる。
複合機10は、セッションIDを受信すると、以降は、本複合機10に対する指令の問い合わせである複合機指令問合せを定期的に行い、これに対する機能サーバ30からの返答という形で指令を受ける。なお、機能サーバ30は、複合機指令問合せに対して送信すべき指令がない場合には、指令がない旨の送信(複合機指令無し)を行う。
この例において、機能サーバ30は、まず、UI(ユーザインターフェイス)ジョブ起動指令を複合機10へ送信する。ここで、UIジョブ起動指令とは、複合機10に設けられるUIデバイス(操作パネル12a)の利用開始を通知するものである。これにより、複合機10と機能サーバ30との間で、UIジョブの通信処理が開始される。このUIジョブの通信処理は、セッションと並行して行われる。また、機能サーバ30から複合機10へは、UIジョブ起動指令に伴い、機能サーバ30においてジョブを特定するためのジョブID(セッションにおいて固有の識別子)が送信される。そして、複合機10は、UIジョブの通信処理において、リクエストに伴いセッションID及びジョブIDを送信し、機能サーバ30は、そのセッションID及びジョブIDに基づきジョブを特定する。これにより、機能サーバ30は、複数のジョブを同時に処理することが可能となる。なお、UIジョブの通信処理の内容については後述する。
続いて、機能サーバ30は、所定のタイミングで、入力ジョブ起動指令を複合機10へ送信する。ここで、入力ジョブ起動指令とは、複合機10に設けられる入力デバイス(読取部13又は音入力部17)の利用開始を通知するものである。これにより、複合機10と機能サーバ30との間で、入力ジョブの通信処理が開始される。そして、この入力ジョブの通信処理も、UIジョブと同様、セッションと並行して行われる。また、機能サーバ30から複合機10へは、入力ジョブ起動指令に伴いジョブIDが送信される。そして、複合機10は、入力ジョブの通信処理において、リクエストに伴いセッションID及びジョブIDを送信し、機能サーバ30は、そのセッションID及びジョブIDに基づきジョブを特定する。なお、入力ジョブの通信処理の内容については後述する。
続いて、機能サーバ30は、所定のタイミングで、出力ジョブ起動指令を複合機10へ送信する。ここで、出力ジョブ起動指令とは、複合機10に設けられる出力デバイス(記録部14又は音出力部18)の利用開始を通知するものである。これにより、複合機10と機能サーバ30との間で、出力ジョブの通信処理が開始される。そして、この出力ジョブの通信処理も、UIジョブや入力ジョブと同様、セッションと並行して行われる。また、機能サーバ30から複合機10へは、出力ジョブ起動指令に伴いジョブIDが送信される。そして、複合機10は、出力ジョブの通信処理において、リクエストに伴いセッションID及びジョブIDを送信し、機能サーバ30は、そのセッションID及びジョブIDに基づきジョブを特定する。なお、出力ジョブの通信処理の内容については後述する。
続いて、機能サーバ30は、所定のタイミングで、出力ジョブを終了することの通知である出力ジョブ終了指令を複合機10へ送信する。
続いて、機能サーバ30は、所定のタイミングで、入力ジョブを終了することの通知である入力ジョブ終了指令を複合機10へ送信する。
続いて、機能サーバ30は、所定のタイミングで、UIジョブを終了することの通知であるUIジョブ終了指令を複合機10へ送信する。
続いて、機能サーバ30は、所定のタイミングで、サービスを終了することの通知であるサービス終了指令を複合機10へ送信する。
以上が、セッションの内容である。
次に、UIジョブの通信処理について説明する。
UIジョブの通信処理において、まず、複合機10は、機能サーバ30に対し、本複合機10に対する指令の問い合わせである複合機ジョブ指令問合せを行う。すると、機能サーバ30は、複合機10に対しパラメータ要求を送信する。ここで、パラメータ要求とは、サービスの実行に必要なパラメータを複合機10の利用者に設定させるためのものであり、機能サーバ30から複合機10へは、パラメータ要求に伴いサービスI/F情報36が送信される。
複合機10は、機能サーバ30からパラメータ要求を受信すると、サービスI/F情報36に基づくパラメータ入力用画面を操作パネル12aのディスプレイ52に表示させる(例えば図8)。そして、利用者により設定されたパラメータを、機能サーバ30へ送信する。
機能サーバ30は、複合機10からパラメータを受信すると、機能サーバ30が複合機10からの情報を正常に受け取ることができたか否かを表す通知であるサーバ受取状況を送信する。
そして、複合機10は、機能サーバ30から受信したサーバ受取状況により機能サーバ30がパラメータを正常に受信したことを確認すると、機能サーバ30に対し、サービスの状態に関する情報の要求であるサービス状態情報要求を行う。
機能サーバ30は、複合機10からサービス状態情報要求を受信すると、機能サーバ30及びサービスの状態の通知であるサービス状態情報を複合機10へ送信する。
以降は、サービス状態情報要求と、これに対するサービス状態情報の送信が繰り返される。
次に、入力ジョブの通信処理について説明する。
入力ジョブの通信処理において、まず、複合機10は、機能サーバ30に対し、本複合機10の状態に関する情報である複合機状態情報を送信する。すると、機能サーバ30は、必要に応じて複合機10に対し複合機パラメータを送信する。ここで、複合機パラメータとは、UIジョブの通信処理で複合機10の利用者に設定させた入力デバイスのパラメータである。
複合機10は、機能サーバ30から複合機パラメータを受信すると、複合機10が機能サーバ30からの情報を正常に受け取ることができたか否かを表す通知である複合機受取状況を送信する。
そして、機能サーバ30は、複合機パラメータを送信した場合であれば、複合機10からの複合機受取状況により複合機10が情報を正常に受信したことを確認した後、複合機10に対し、ジョブに対応した入力データの要求である入力データ要求を送信する。一方、複合機パラメータを送信しない場合であれば、複合機状態情報を受信した後、複合機10に対して入力データ要求を送信する。ここで、ジョブに対応した入力データとは、スキャンジョブ(読取部13で生成された画像データに関するサービスで実行されるジョブ)であれば読取部13で生成された画像データ、音声入力ジョブ(音入力部17で生成された音データに関するサービスで実行されるジョブ)であればPCMデータである。
複合機10は、機能サーバ30から入力データ要求を受信すると、入力操作(画像の読み取り操作や音声入力操作)を利用者に促す表示等を行い、その結果生成した入力データを機能サーバ30へ送信する。
機能サーバ30は、複合機10から入力データを受信すると、機能サーバ30及びサービスの状態の通知であるサービス状態情報を複合機10へ送信する。
次に、出力ジョブの通信処理について説明する。
出力ジョブの通信処理において、まず、複合機10は、機能サーバ30に対し、複合機10の状態に関する情報である複合機状態情報を送信する。すると、機能サーバ30は、必要に応じて複合機10に対し複合機パラメータを送信する。ここで、複合機パラメータとは、UIジョブの通信処理で複合機10の利用者に設定させた出力デバイスのパラメータである。
複合機10は、機能サーバ30から複合機パラメータを受信すると、複合機10が機能サーバ30からの情報を正常に受け取ることができたか否かを表す通知である複合機受取状況を送信する。
そして、機能サーバ30は、複合機パラメータを送信した場合であれば、複合機10からの複合機受取状況により複合機10が情報を正常に受信したことを確認した後、複合機10に対し、出力データを送信する。一方、複合機パラメータを送信しない場合であれば、複合機状態情報を受信した後、複合機10に対して出力データを送信する。ここで、出力データとは、印刷ジョブ(記録部14で印刷する画像を表す画像データに関するサービスで実行されるジョブ)であれば画像データ、音声出力ジョブ(音出力部18で出力する音声を表すPCMデータに関するサービスで実行されるジョブ)であればPCMデータである。
複合機10は、機能サーバ30から出力データを受信すると、出力データに基づく出力処理(画像の印刷や音声の出力)を行う。そして、複合機10は、複合機10の状態に関する情報である複合機状態情報を機能サーバ30へ送信する。
機能サーバ30は、複合機10から複合機状態情報を受信すると、機能サーバ30及びサービスの状態の通知であるサービス状態情報を複合機10へ送信する。
○複合機10による複合機処理
以下に、複合機10の制御部11が行う複合機処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。なお、本複合機処理は、複合機10の電源が投入されることにより開始される。
この複合機処理が開始されると、まず、S101で、本複合機10の初期化処理を行う。
続いて、S102では、複合機10への入力を受ける。ここで、複合機10への入力とは、複合機10に何らかの処理を開始させるための入力であり、例えば、操作パネル12aでのキー入力や、図示しないパーソナルコンピュータ等からの指令の入力などが挙げられる。
続いて、S103では、S102で受けた入力が、機能サーバ30にサービスを要求する動作モードであるサービスモードへ移行するための入力であるか否かを判定する。具体的には、S102で受けた入力が、操作パネル12aにおけるサービスキー44の押し操作であるか否かを判定する。
このS103で、サービスモードへ移行するための入力でないと判定した場合には、S104へ移行し、S102で受けた入力に応じたその他のモードの処理(例えば、画像の印刷処理)を行い、S102へ戻る。
一方、S103で、サービスモードへ移行するための入力であると判定した場合には、S105へ移行し、機能サーバ30に要求するサービスをリストから選択するか否かを判定する。具体的には、図12に示す選択画面を操作パネル12aのディスプレイ52に表示させ、機能サーバ30に要求するサービスを決定する方法として、リストから選択するという方法及び所望のサービスの要求先URLを直接入力するという方法のうち、いずれか一方の方法を選択させる。
このS105で、機能サーバ30に要求するサービスをリストから選択すると判定した場合(「リストから選択」が選択された場合)には、S106へ移行し、ディレクトリサーバ20にサービス一覧の照会を要求する。具体的には、ディレクトリサーバ20に対しトップのサービス定義情報25(図3)の送信を要求する。なお、この例において、複合機10には、トップのサービス定義情報25を要求するための通信先アドレス(URL)が記憶部16にあらかじめ記憶されている。
そして、S107では、S106での要求に対してディレクトリサーバ20から送信されたトップのサービス定義情報25を受信する。
さらに、S108では、S107で受信したサービス定義情報25に基づくサービス選択用画面を操作パネル12aのディスプレイ52に表示させ(図5(a))、S110へ移行する。
一方、S105で、機能サーバ30に要求するサービスをリストから選択しないと判定した場合(「直接入力」が選択された場合)には、S109へ移行し、URLを直接入力するためのアドレス入力画面(図示せず)を操作パネル12aのディスプレイ52に表示させ、S110へ移行する。
S110では、機能サーバ30に要求するサービスを決定するための利用者による入力操作を操作パネル12aで受ける。
続いて、S111では、S110で受けた入力操作がリンク選択のための操作であるか否かを判定する。具体的には、S108で表示した情報に基づき選択操作が正常に行われた場合、又は、S109で表示したアドレス入力画面にURLの入力が正常に行われた場合に、リンク選択のための操作であると判定する。
このS111で、リンク選択のための操作でないと判定した場合には、S112へ移行し、S110で受けた入力操作が、サービスモードを終了するための停止操作であるか否かを判定する。
そして、S112で、サービスモードを終了するための停止操作であると判定した場合には、S102へ戻る。つまり、サービスモードとしての処理を終了する。
一方、S112で、サービスモードを終了するための停止操作でないと判定した場合には、S113へ移行し、拒否音(ブザー音等)を鳴動した後、S110へ戻る。つまり、S110で受けた入力操作が、リンク選択のための操作でなく、停止操作でもない場合に、拒否音によって利用者に報知するようにしている。
また、上記S111で、リンク選択のための操作であると判定した場合には、S114へ移行し、選択されたURLがサービスのURLであるか否かを判定する。
このS114で、サービスのURLでない(サービス定義情報25のURLである)と判定した場合には、S115へ移行し、Link_Locationが示す情報(URLを直接入力した場合には、そのURLが示す情報)に基づき、ディレクトリサーバ20へサービスの照会を要求(サービス定義情報25の送信を要求)し、要求したサービス定義情報25をディレクトリサーバ20から受信する。その後、S108へ戻る。これにより、新たなサービス選択用画面を操作パネル12aのディスプレイ52に表示させる。
一方、S114で、サービスのURLであると判定した場合には、S116へ移行し、後述するセッション処理(図13)を実施した後、S102へ戻る。
○複合機10によるセッション処理
以下に、複合機処理(図11)におけるS116で実行されるセッション処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。
このセッション処理が開始されると、まず、S201で、利用するサービスを選択し、サービス定義情報25のLink_Location(URLを直接入力した場合には、そのURL)に基づきサービスを起動する。つまり、サービスのURLへサービス起動指令を送信することにより、利用者により選択されたサービスを起動させる。
続いて、S202では、機能サーバ30からセッションIDを受信する。なお、セッションIDは、機能サーバ30の制御部31により実行される後述の機能サーバ処理(図24)におけるS805の処理で生成され、S809の処理で送信される。
続いて、S203では、複合機に対する指令の問い合わせである「複合機指令問合せ」を機能サーバ30へ送信する。なお、複合機指令問合せに伴い、S202の処理で受信したセッションIDが送信される。
続いて、S204では、S203で送信した「複合機指令問合せ」に対して返信される指令を受信する。
続いて、S205では、S204で受信した指令がジョブ起動指令であるか否かを判定する。なお、ジョブ起動指令は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述のセッション処理(図26)におけるS1003,S1007,S1011の各処理で出力される。また、ジョブ起動指令に伴い、ジョブIDとジョブの通信先URLとが送信されてくる。
このS205で、ジョブ起動指令であると判定した場合には、S206へ移行して、ジョブの起動に必要なリソースを確保し、更にS207へ移行して、指定ジョブの起動処理を開始する。その後、S208へ移行し、所定インターバル待機した後、S203へ戻る。
一方、S205で、ジョブ起動指令でないと判定した場合には、S209へ移行し、S204で受信した指令がジョブ終了指令であるか否かを判定する。なお、ジョブ終了指令は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述のセッション処理(図27)におけるS1019,S1021,S1023の各処理で出力される。また、ジョブ終了指令に伴い、終了するジョブに対応するジョブIDが送信されてくる。
このS209で、ジョブ終了指令であると判定した場合には、S210へ移行して、ジョブIDに対応するジョブを停止し、リソースを解放する。その後、S208へ移行し、所定インターバル待機した後、S203へ戻る。
一方、S209で、ジョブ終了指令でないと判定した場合には、S211へ移行し、S204で受信した指令が「指令なし」を表すものであるか否かを判定する。つまり、S203で送信した「複合機指令問合せ」に対する返信が、指令がないことを表す送信であるか否かを判定するのである。
このS211で、S204で受信した指令が「指令なし」を表すものであると判定した場合には、S208へ移行し、所定インターバル待機した後、S203へ戻る。
一方、S211で、S204で受信した指令が「指令なし」を表すものでないと判定した場合には、S212へ移行し、S204で受信した指令がセッションの終了指令であるか否かを判定する。なお、セッションの終了指令は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述のセッション処理(図27)におけるS1026の処理で送信される
このS212で、終了指令であると判定した場合には、本セッション処理を終了する。
一方、S212で、終了指令でないと判定した場合、つまり、S204で受信した指令が、ジョブ起動の指令、ジョブ終了の指令、「指令なし」を表すもの、及び、セッションの終了指令のうちのいずれでもない場合には、S213へ移行し、指令エラーの処理(例えば、エラーである旨のメッセージを操作パネル12aのディスプレイ52に表示させる処理)を行う。その後、本セッション処理を終了する。
○複合機10による指定ジョブの起動処理
以下に、セッション処理(図13)におけるS207の処理により開始される指定ジョブの起動処理について、図14のフローチャートを用いて説明する。
この指定ジョブの起動処理が開始されると、まず、S301で、ジョブ起動指令で指定されたジョブがUIジョブであるか否かを判定する。
そして、S301で、ジョブ起動指令で指定されたジョブがUIジョブであると判定した場合には、S302へ移行し、ジョブID、ジョブの通信先URLを渡してUIジョブを起動した後、本指定ジョブの起動処理を終了する。
一方、S301で、ジョブ起動指令で指定されたジョブがUIジョブでないと判定した場合には、S303へ移行し、ジョブ起動指令で指定されたジョブがスキャンジョブ(Scanジョブ)であるか否かを判定する。
このS303で、ジョブ起動指令で指定されたジョブがスキャンジョブでないと判定した場合には、S304へ移行し、ジョブ起動指令で指定されたジョブがボイスジョブ(Voiceジョブ)であるか否かを判定する。
そして、S304で、ジョブ起動指令で指定されたジョブがボイスジョブでないと判定した場合には、S306へ移行する。
一方、S303で、ジョブ起動指令で指定されたジョブがスキャンジョブであると判定した場合、又は、S304で、ジョブ起動指令で指定されたジョブがボイスジョブであると判定した場合には、S305へ移行し、ジョブID、ジョブの通信先URLを渡して入力ジョブを起動した後、本指定ジョブの起動処理を終了する。なお、このジョブ起動指令は、機能サーバ30側において、サービスI/F情報36の基本データにおける「Param_Adm」が「1」となっているもの(図6)と「2」となっているもの(図7)のいずれを送信するように設定されているかにより、異なる入力ジョブ(入力ジョブ1または入力ジョブ2)の起動を指令するものとなっている。
S306では、ジョブ起動指令で指定されたジョブがプリントジョブ(Printジョブ)であるか否かを判定する。
このS306で、ジョブ起動指令で指定されたジョブがプリントジョブでないと判定した場合には、S307へ移行し、ジョブ起動指令で指定されたジョブがスピーカジョブ(Speakerジョブ)であるか否かを判定する。
そして、S307で、ジョブ起動指令で指定されたジョブがスピーカジョブでないと判定した場合、つまり、ジョブ起動指令で指定されたジョブがUIジョブ、スキャンジョブ、ボイスジョブ、プリントジョブ及びスピーカジョブのうちのいずれでもないと判定した場合には、そのまま本指定ジョブの起動処理を終了する。
一方、S306で、ジョブ起動指令で指定されたジョブがプリントジョブであると判定した場合、又は、S307で、ジョブ起動指令で指定されたジョブがスピーカジョブであると判定した場合には、S308へ移行し、ジョブID、ジョブの通信先URLを渡して出力ジョブを起動した後、本指定ジョブの起動処理を終了する。なお、このジョブ起動指令は、機能サーバ30側において、サービスI/F情報36の基本データにおける「Param_Adm」が「1」となっているもの(図6)と「2」となっているもの(図7)のいずれを送信するように設定されているかにより、異なる出力ジョブ(出力ジョブ1または出力ジョブ2)の起動を指令するものとなっている。
○複合機10によるUIジョブ
以下に、指定ジョブの起動処理(図14)におけるS302でセッション処理と並列に動作するように起動されるUIジョブについて、図15のフローチャートを用いて説明する。
このUIジョブが開始されると、まず、S400で、送信用データとして、複合機10に対する指令の問合せである複合機ジョブ指令問合せを所定領域へ書き込む。この送信用データは、後述するS406の処理で利用される情報であり、このデータとして書き込まれている情報がセッションID及びジョブIDとともに機能サーバ30へ送信される。なお、送信用データの格納領域は、複合機10の制御部11内に備えられた図示しないRAMの所定領域に設けられている。
次に、S401で、セッションからの終了指示があったか否かを判定する。なお、セッションからの終了指示は、複合機10の制御部11により実行されるセッション処理(図13)におけるS210の処理により出力される。
このS401で、セッションからの終了指示があったと判定した場合には、S402へ移行し、セッションへ終了を通知した後、本UIジョブを終了する。
一方、S401で、セッションからの終了指示がないと判定した場合には、S403へ移行し、操作パネル12aがビジー状態であるか否かを判定する。具体的には、操作パネル12aがビジー状態であるか否かを表すビジーフラグFuに基づき、ビジーフラグFuが立っている場合にはビジー状態であると判定し、ビジーフラグFuが下りている場合にはビジー状態でないと判定する。
そして、S403で、操作パネル12aがビジー状態であると判定した場合には、S404へ移行し、操作パネル12aのビジー状態が解除されるまで待機した後、S403へ戻る。
一方、S403で、ビジー状態でないと判定した場合には、S405へ移行し、ビジーフラグFuを立てる。
続いて、S406では、上述した送信用データとして書き込まれている情報をセッションID及びジョブIDを伴わせて機能サーバ30へ送信する。
続いて、S407では、S406で送信した情報に対して返信される複合機指令を受信する。
続いて、S408では、S407で受信した複合機指令がパラメータ要求であるか否かを判定する。なお、パラメータ要求は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述のUIジョブ処理(図28)におけるS1102の処理で送信される。また、パラメータ要求に伴い、サービスI/F情報36が送信されてくる。
このS408で、パラメータ要求であると判定した場合には、S410へ移行し、パラメータ設定処理を行う。そして、S411へ移行し、ビジーフラグFuを下げた後、S401へ戻る。
一方、S408で、パラメータ要求でないと判定した場合には、S412へ移行し、S407で受信した複合機指令がサービス状態情報であるか否かを判定する。なお、サービス状態情報は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述のUIジョブ処理(図28)におけるS1113の処理で送信される。また、サービス状態情報に伴い、エラーコードとサービスI/F情報36とが送信されてくる。
このS412で、サービス状態情報であると判定した場合には、S413へ移行し、このサービス状態情報に基づく情報を、操作パネル12aのディスプレイ52に表示させる。そして、S421へ移行し、機能サーバ30で稼動するサービスの稼動状態の情報を要求する指令であるサービス状態情報要求を機能サーバ30へ送信するために、そのサービス状態情報要求を送信用データとして送信用データの格納領域へ書き込む。そして、S411へ移行し、ビジーフラグFuを下げた後、S401へ戻る。なお、送信用データとして書き込まれたサービス状態情報要求は、その後、セッションからの終了指示がなく(S401:NO)、操作パネルがビジーではない(S403:NO)状態になると、S406の処理にて機能サーバ30へ送信される。
一方、S412で、サービス状態情報でないと判定した場合には、S414へ移行し、S407で受信した複合機指令が状態情報要求であるか否かを判定する。
このS414で、状態情報要求であると判定した場合には、S415へ移行し、複合機10の状態に関する情報である複合機状態情報を機能サーバ30へ送信するために、その複合機状態情報を送信用データとして送信用データの格納領域へ書き込む。そして、S411へ移行し、ビジーフラグFuを下げた後、S401へ戻る。この複合機状態情報に伴い、セッションID、ジョブID及びエラーコードが付加される。なお、送信用データとして書き込まれた複合機状態情報は、その後、セッションからの終了指示がなく(S401:NO)、操作パネルがビジーではない(S403:NO)状態になると、S406の処理にて機能サーバ30へ送信される。
一方、S414で、状態情報要求でないと判定した場合には、S416へ移行し、S407で受信した複合機指令が、機能サーバ30が複合機10からの情報を正常に受け取ることができたか否かを表す通知であるサーバ受取状況であるか否かを判定する。
このS416で、サーバ受取状況であると判定した場合には、S417へ移行し、このサーバ受取状況の内容が異常受取(NG)を表すものであるか否かを判定する。
そして、S417で、異常受取(NG)を表すものであると判定した場合には、S418へ移行し、機能サーバ30に対し、前回送信した情報を再送信するために、その再送信する情報を送信用データとして送信用データの格納領域へ書き込む。その後、S411へ移行し、ビジーフラグFuを下げた後、S401へ戻る。
一方、S417で、異常受取(NG)を表すものでないと判定した場合には、S422で、サービスの稼動状態の情報を要求する指令であるサービス状態情報要求を機能サーバ30へ送信するために、そのサービス状態情報要求を送信用データとして送信用データの格納領域へ書き込んだ後、S411へ移行し、ビジーフラグFuを下げた後、S401へ戻る。
なお、S418、S422にて送信用データとして書き込まれた再送信する情報、サービス状態情報要求は、その後、セッションからの終了指示がなく(S401:NO)、操作パネルがビジーではない(S403:NO)状態になると、S406の処理にて機能サーバ30へ送信される。
また、S416で、サーバ受取状況でないと判定した場合には、S419へ移行し、S407で受信した複合機指令が「指令なし」を表すものであるか否かを判定する。つまり、S406で送信した「複合機ジョブ指令問合せ」に対する返信が、指令がないことを表す送信であるか否かを判定するのである。
このS419で、S407で受信した複合機指令が「指令なし」を表すものであると判定した場合には、S423で、複合機10に対する指令の問合せである複合機ジョブ指令問合せを機能サーバ30へ送信するために、その複合機ジョブ指令問合せを送信用データとして送信用データの格納領域へ書き込んだ後、S411へ移行し、ビジーフラグFuを下げた後、S401へ戻る。なお、送信用データとして書き込まれた複合機ジョブ指令問合せは、その後、セッションからの終了指示がなく(S401:NO)、操作パネルがビジーではない(S403:NO)状態になると、S406の処理にて機能サーバ30へ送信される。
一方、S419で、S407で受信した複合機指令が「指令なし」を表すものでないと判定した場合には、S420へ移行し、指定エラーの処理を行う。そして、S425で、送信用データとして、複合機ジョブ指令問合せを所定領域へ書き込んだ後、S411へ移行し、ビジーフラグFuを下げた後、S401へ戻る。
○複合機10によるパラメータ設定処理
以下に、UIジョブ(図15)におけるS410の処理により開始されるパラメータ設定処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。
この指定ジョブの起動処理が開始されると、まず、S432で、サービスI/F情報36に基づき、パラメータ入力用画面を操作パネル12aのディスプレイ52に表示させ、パラメータの設定をするための入力操作を利用者に促す。このパラメータ入力画面に従って入力操作が行われると、その内容に応じて利用者が設定したパラメータを一時的に保存するために複製したサービスI/F情報の内容が変更され、これによりパラメータが設定される。利用者が設定したパラメータは、複製したサービスI/F情報36の、本来は機能サーバ30から指定されたパラメータの初期値を入力する領域に上書きする。
次に、S434へ移行し、上述したS407にて受信したサービスI/F情報の基本データにおける「Param_Adm」の値が「2」であるか否かをチェックする。
このS434で「Param_Adm」の値が「2」でない,つまり「1」であれば、S436へ移行して、利用者により設定されたパラメータが反映されたサービスI/F情報について、このサービスI/F情報にて特定される全てのパラメータが登録されてなるサーバ用パラメータを生成する。
ここで、図6に示すサービスI/F情報36を基にサーバ用パラメータが生成される過程を説明すると、初期状態のサーバ用パラメータ(空となっている)に(図17(a)参照)、まず、第1番目の「Form_Elem」における「Value_Name=lang」のパラメータとして、「Option」タグで挟まれた「Disp_Value」のうち、「Default_Select」に「1」がセットされている「Option」タグで挟まれた「Disp_Value」の値が登録される(図17(b)参照)。この登録は、単に「Disp_Value」の値だけでなく、「Value_Name」の値(ここでは、lang)を対応づけた状態(図17(b)における「lang=」参照)で行われる。続いて、第2番目の「Form_Elem」における「Value_Name=scan_res」のパラメータとして、同様に、「Default_Select」に「1」がセットされている「Option」タグで挟まれた「Disp_Value」の値が登録される(図17(c)参照)。続いて、第3番目の「Form_Elem」における「Value_Name=print_res」のパラメータとして、同様に、「Default_Select」に「1」がセットされている「Option」タグで挟まれた「Disp_Value」の値が登録される(図17(d)参照)。そして、第4番目の「Form_Elem」における「Value_Name=comment」のパラメータとして、「Default_String」にセットされている値が登録される(図17(e)参照)。なお、上述した各「Default_Select」の値が、上述した入力操作によりユーザに入力された内容に変更(設定)されるものである。
そして、S438へ移行して、こうして生成したサーバ用パラメータを機能サーバ30へ送信するために、そのサーバ用パラメータを送信用データとして送信用データの格納領域へ書き込んだ後、本パラメータ設定処理を終了する。このサーバ用パラメータに伴い、セッションID及びジョブIDが送信される。なお、送信用データとして書き込まれたサーバ用パラメータは、その後、セッションからの終了指示がなく(S401:NO)、操作パネルがビジーではない(S403:NO)状態になると、S406の処理にて機能サーバ30へ送信される。
一方、S434で、「Param_Adm」の値が「2」であれば、S440へ移行して、サービスパラメータ情報を生成し、デフォルト値で初期化する。ここでは、複合機10の有する機能を実現するためのパラメータ(入力デバイスのパラメータ)として設定されている値を登録するためのデータテーブルであるサービスパラメータ情報を生成し、このサービスパラメータ情報におけるデフォルト値として読取部13(スキャナ),記録部14(プリンタ),音入力部17(マイク),音出力部18(スピーカ)の設定値を登録する(図18(a)参照)。
次に、S442で、サービスI/F情報36における最初のパラメータ(第1番目の「Form_Elem」に対応するパラメータ)を処理対象とし、S444にて、この時点で全てのパラメータに対する処理が終了したか否かをチェックする。
このS444がS442の直後に行われる時点では、当然、全てのパラメータに対する処理は終了していないため、S446に移行して、処理対象のパラメータが入出力デバイス用のパラメータであるか否かをチェックする。ここでは、複合機10の有する機能に関するパラメータ,具体的にいうと、読取部13(スキャナ),記録部14(プリンタ),音入力部17(マイク),音出力部18(スピーカ)に関するパラメータであれば、入出力デバイス用のパラメータであると判定する。
このS446において、パラメータが入出力デバイス用のパラメータであれば、S448に移行してこのパラメータをサービスパラメータ情報における対応するレコードに登録する一方、入出力デバイス用でなければ、S450に移行してこのパラメータをサーバ用パラメータに登録する、といった処理を行った後、S452にて、次のパラメータ(第n+1番目の「Form_Elem」に対応するパラメータ)を処理対象として、S444へ戻る。
こうして、S444〜S452が全てのパラメータに対して行われることになるが、ここで、図7に示すサービスI/F情報36を基にサービスパラメータ情報,サーバ用パラメータが生成される過程を説明すると、まず、第1番目の「Form_Elem」における「Value_Name=lang」は、入出力デバイス用のパラメータではないため、このパラメータ,つまり「Option」タグで挟まれた「Disp_Value」のうち、「Default_Select」に「1」がセットされている「Option」タグで挟まれた「Disp_Value」の値は、S450にてサーバ用パラメータに登録される(図18(e)参照)。続いて、第2番目の「Form_Elem」における「Value_Name=scan_res」は、入出力デバイス用のパラメータであるため、このパラメータ,つまり「Default_Select」に「1」がセットされている「Option」タグで挟まれた「Disp_Value」の値は、S448にてサービスパラメータ情報に登録される(図18(b)参照)。続いて、第3番目の「Form_Elem」における「Value_Name=print_res」は、入出力デバイス用のパラメータであるため、このパラメータ,つまり「Default_Select」に「1」がセットされている「Option」タグで挟まれた「Disp_Value」の値は、S448にてサービスパラメータ情報に登録される(図18(c)参照)。そして、第4番目の「Form_Elem」における「Value_Name=comment」は、入出力デバイス用のパラメータではないため、このパラメータ,つまり「Default_String」にセットされている値は、S450にてサーバ用パラメータに登録される(図18(f)参照)。
そして、S444にて、全てのパラメータに対する処理が終了したら、S438へ移行し、この時点におけるサーバ用パラメータを送信用データにセットしてから図15におけるS406にて機能サーバ30へ送信した後、本パラメータ設定処理を終了する。
○複合機10による入力ジョブ1
以下に、指定ジョブの起動処理(図14)におけるS305でセッション処理及びUIジョブ処理と並列動作するように起動される入力ジョブ1について、図19のフローチャートを用いて説明する。なお、この入力ジョブ1は、サービスI/F情報36の基本データにおける「Param_Adm」が「1」となっているもの(図6)を送信するように設定されている機能サーバ30からのジョブ起動指令を受けた際に起動されるものである。
この入力ジョブ1が開始されると、まずS501で、入力装置(読取部13で生成された画像データに関するサービスであれば読取部13、音入力部17で生成された音データに関するサービスであれば音入力部17)がビジー状態であるか否かを判定する。具体的には、入力装置がビジー状態であるか否かを表すビジーフラグFiに基づき、ビジーフラグFiが立っている場合にはビジー状態であると判定し、ビジーフラグFiが下りている場合にはビジー状態でないと判定する。
そして、S501で、入力装置がビジー状態であると判定した場合には、S502へ移行し、入力装置のビジー状態が解除されるまで待機した後、S501へ戻る。
一方、S501で、ビジー状態でないと判定した場合には、S503へ移行し、ビジーフラグFiを立てる。
続いて、S504では、複合機状態情報を機能サーバ30へ送信する。なお、複合機状態情報に伴い、セッションID、ジョブID及びエラーコードが送信される。
続いて、S505では、S504で送信した「複合機状態情報」に対して返信される複合機パラメータを機能サーバ30から受信する。なお、複合機パラメータは、機能サーバ30の制御部31により実行される後述のスキャンジョブ1処理(図29)におけるS1203の処理により送信される。
続いて、S506では、セッションからの終了指示があったか否かを判定する。なお、セッションからの終了指示は、複合機10の制御部11により実行されるセッション処理(図13)におけるS210の処理により出力される。
このS506で、セッションからの終了指示がないと判定した場合には、S507へ移行し、S505で複合機パラメータを正常に受信できたか否かを判定する。
そして、S507で、正常に受信できなかったと判定した場合には、S508へ移行し、複合機10が機能サーバ30からの情報を正常に受け取ることができたか否かの通知である複合機受取状況として異常受取(NG)である旨を機能サーバ30へ通知し、S505へ戻る。なお、複合機受取状況に伴い、セッションID及びジョブIDが送信される。
一方、S507で、正常に受信できたと判定した場合には、S509へ移行し、複合機受取状況として正常受取(OK)である旨を機能サーバ30へ通知する。
続いて、S510では、入力データ要求を機能サーバ30から受信する。なお、入力データ要求は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述のスキャンジョブ1処理(図29)におけるS1209の処理で送信される。
続いて、S511では、S506と同様、セッションからの終了指示があったか否かを判定する。
このS511で、セッションからの終了指示がないと判定した場合には、S512へ移行し、S510で入力データ要求を正常に受信できたか否かを判定する。
そして、S512で、正常に受信できなかったと判定した場合には、S513へ移行し、異常受取(NG)である旨を機能サーバ30へ通知し、S510へ戻る。
一方、S512で、正常に受信できたと判定した場合には、S514へ移行し、複合機パラメータに基づいて入力デバイスの設定値を変更すると共に、入力操作を利用者に促す出力(例えば、「原稿をセットしてOKキーを押してください」、「受話器をとって音声を入力してください」等のメッセージを操作パネル12aのディスプレイ52に表示)を行い、これにより入力される入力データを機能サーバ30へ順次送信する処理を行う。なお、入力データとしては、メモリカード等の半導体製メモリに記憶された画像データを読み込むことによる入力や、記憶部16に記憶されている画像データの入力等も挙げられる。また、入力データに伴い、セッションID及びジョブIDが送信される。
続いて、S515では、S514で変更した入力デバイスの設定値を元に戻す。
続いて、S516では、サービス状態情報を機能サーバ30から受信した後、S517へ移行する。なお、サービス状態情報は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述のスキャンジョブ1処理(図29)におけるS1208,S1212の各処理で送信される。
一方、S506又はS511で、セッションからの終了指示があったと判定した場合には、そのままS517へ移行する。
S517では、S503で立てたビジーフラグFiを下ろす。
そして、S518で、セッションへ終了を通知した後、本入力ジョブ1を終了する。
○複合機10による入力ジョブ2
以下に、指定ジョブの起動処理(図14)におけるS305でセッション処理及びUIジョブ処理と並列動作するように起動される入力ジョブ2について、図20のフローチャートを用いて説明する。なお、この入力ジョブ2は、サービスI/F情報36の基本データにおける「Param_Adm」が「2」となっているもの(図7)を送信するように設定されている機能サーバ30からのジョブ起動指令を受けた際に起動されるものである。
この入力ジョブ2が開始されると、まず、図19におけるS501〜S504と同様の処理であるS551〜S554を行った後、S556へ移行し、複合機10の入力デバイスの設定値を、サービスパラメータ情報に登録されているパラメータに変更する。ここでは、入力デバイスである読取部13(スキャナ),音入力部17(マイク)についての設定値を、それぞれサービスパラメータ情報に登録されたパラメータのうち該当するパラメータ(スキャナ,マイクのパラメータ)に変更する。
続いて、図19におけるS510〜S512の処理と同様の処理であるS560〜S562の処理を行い、このS562で入力データ要求を正常に受信できたと判定した場合には、S564へ移行し、入力操作を利用者に促す出力を行い、これにより入力される入力データを機能サーバ30へ順次送信する処理を行う。なお、入力データに伴い、セッションID及びジョブIDが送信される。
そして、S565では、S554の処理で変更された各設定値を元の状態に戻した後、図19におけるS515〜S518と同様の処理であるS565〜S568を行って、本入力ジョブ2を終了する。
なお、S566にて受信されるサービス状態情報は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述のスキャンジョブ2処理(図30)におけるS1258,S1262の各処理で送信されるものである。
○複合機10による出力ジョブ1
以下に、指定ジョブの起動処理(図14)におけるS308でセッション処理、UIジョブ処理及び入力ジョブ処理と並列動作するように起動される出力ジョブ1について、図21のフローチャートを用いて説明する。なお、この出力ジョブ1は、サービスI/F情報36の基本データにおける「Param_Adm」が「1」となっているもの(図6)を送信するように設定されている機能サーバ30からのジョブ起動指令を受けた際に起動されるものである。
この出力ジョブ1が開始されると、まずS601で、出力装置(記録部14で印刷する画像を表す画像データに関するサービスであれば記録部14,音出力部18から出力する音データに関するサービスであれば音出力部18)がビジー状態であるか否かを判定する。具体的には、出力装置がビジー状態であるか否かを表すビジーフラグFoに基づき、ビジーフラグFoが立っている場合にはビジー状態であると判定し、ビジーフラグFoが下りている場合にはビジー状態でないと判定する。
そして、S601で、出力装置がビジー状態であると判定した場合には、S602へ移行し、出力装置のビジー状態が解除されるまで待機した後、S601へ戻る。
一方、S601で、ビジー状態でないと判定した場合には、S603へ移行し、ビジーフラグFoを立てる。
続いて、S604では、複合機状態情報を機能サーバ30へ送信する。なお、複合機状態情報に伴い、セッションID、ジョブID及びエラーコードが送信される。
続いて、S605では、S604で送信した「複合機状態情報」に対して返信される複合機パラメータを機能サーバ30から受信する。なお、複合機パラメータは、機能サーバ30の制御部31により実行される後述の印刷ジョブ1処理(図31)におけるS1303の処理で送信される。
続いて、S606では、セッションからの終了指示があったか否かを判定する。なお、セッションからの終了指示は、複合機10の制御部11により実行されるセッション処理(図13)におけるS210の処理により出力される。
このS606で、セッションからの終了指示がないと判定した場合には、S607へ移行し、S605で複合機パラメータを正常に受信できたか否かを判定する。
そして、S607で、正常に受信できなかったと判定した場合には、S608へ移行し、複合機10が機能サーバ30からの情報を正常に受け取ることができたか否かの通知である複合機受取状況として異常受取(NG)である旨を機能サーバ30へ通知し、S605へ戻る。なお、複合機受取状況に伴い、セッションID及びジョブIDが送信される。
一方、S607で、正常に受信できたと判定した場合には、S609へ移行し、複合機受取状況として正常受取(OK)である旨を機能サーバ30へ通知する。
続いて、S610では、出力データ(例えば画像データや音データ)を機能サーバ30から受信する。なお、出力データは、機能サーバ30の制御部31により実行される後述の印刷ジョブ1処理(図31)におけるS1309の処理で送信される。
続いて、S611では、S606と同様、セッションからの終了指示があったか否かを判定する。
このS611で、セッションからの終了指示がないと判定した場合には、S612へ移行し、S610で出力データを正常に受信できたか否かを判定する。
そして、S612で、正常に受信できなかったと判定した場合には、S613へ移行し、異常受取(NG)である旨を機能サーバ30へ通知し、S610へ戻る。
一方、S612で、正常に受信できたと判定した場合には、S614へ移行し、複合機パラメータに基づいて出力デバイスの設定値を変更すると共に、出力データを出力する処理(例えば、画像データが表す画像の印刷や、音データが表す音声の出力)を行う。
続いて、S615では、S614の処理で変更された各設定値を元の状態に戻す。
続いて、S616では、複合機状態情報を機能サーバ30へ送信する。なお、複合機状態情報に伴い、セッションID、ジョブID及びエラーコードが送信される。
続いて、S617では、サービス状態情報を機能サーバ30から受信した後、S618へ移行する。なお、サービス状態情報は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述の印刷ジョブ処理(図31)におけるS1308,S1312の各処理で送信される。
一方、S606又はS611で、セッションからの終了指示があったと判定した場合には、そのままS618へ移行する。
S618では、S603で立てたビジーフラグFoを下ろす。
そして、S619で、セッションへ終了を通知した後、本出力ジョブ1を終了する。
○複合機10による出力ジョブ2
以下に、指定ジョブの起動処理(図14)におけるS308でセッション処理、UIジョブ処理及び入力ジョブ処理と並列動作するように起動される出力ジョブ2について、図22のフローチャートを用いて説明する。なお、この出力ジョブ2は、サービスI/F情報36の基本データにおける「Param_Adm」が「2」となっているもの(図7)を送信するように設定されている機能サーバ30からのジョブ起動指令を受けた際に起動されるものである。
この出力ジョブ2が開始されると、まず、図21におけるS601〜S614の処理と同様の処理であるS651〜S654の処理を行った後、S655へ移行し、複合機10の入力デバイスの設定値を、サービスパラメータ情報に登録されているパラメータに変更する。ここでは、出力デバイスである記録部14(プリンタ),音出力部18(スピーカ)の設定値を、それぞれサービスパラメータ情報に登録されたパラメータのうち該当するパラメータ(プリンタ,スピーカのパラメータ)に変更する。
この後、図21におけるS610〜S612と同様の処理であるS660〜S662を行い、このS662で出力データを正常に受信できたと判定した場合には、この出力データを出力デバイスにより出力する。なお、この出力データは、機能サーバ30の制御部31により実行される後述の印刷ジョブ処理(図31)におけるS1309の処理で送信される。なお、S660にて受信される出力データは、機能サーバ30の制御部31により実行される後述の印刷ジョブ2処理(図32)におけるS1359の処理で送信される。
そして、図21におけるS615〜S619と同様の処理であるS665〜S669を行った後、本出力ジョブ2を終了する。なお、S667にて受信されるサービス状態情報は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述の印刷ジョブ2処理(図32)におけるS1358,S1362の各処理で送信される。
○ディレクトリサーバ20によるディレクトリサーバ処理
以下に、ディレクトリサーバ20の制御部21が行うディレクトリサーバ処理について、図23のフローチャートを用いて説明する。なお、本ディレクトリサーバ処理は、ディレクトリサーバ20がHTTPリクエストを受信することにより開始される。
このディレクトリサーバ処理が開始されると、まず、S701で、HTTPリクエストを受信する。
続いて、S702では、S701で受信したHTTPリクエストがサービス登録の指令であるか否かを判定する。なお、サービス登録の指令は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述のサービス追加処理(図33)におけるS1406の処理で送信される。
このS702で、サービス登録の指令であると判定した場合には、S703へ移行し、サービス定義情報25の内容を受信して、サービスを登録する。具体的には、記憶部23のサービス定義情報記憶部24に記憶されているサービス定義情報25に新規サービスについての情報が登録される。そして、S704へ移行し、HTTPレスポンスを送信した後、本ディレクトリサーバ処理を終了する。
一方、S702で、サービス登録の指令でないと判定した場合には、S705へ移行し、S701で受信したHTTPリクエストがサービス更新(例えば、サービス要求先URLの変更)の指令であるか否かを判定する。なお、サービス更新の指令は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述のサービス変更処理(図34)におけるS1503の処理で送信される。
このS705で、サービス更新の指令であると判定した場合には、S706へ移行し、サービス定義情報25の内容を受信して、サービスを更新する。具体的には、記憶部23のサービス定義情報記憶部24に記憶されているサービス定義情報25における該当するサービスについての情報が更新される。そして、S704へ移行し、HTTPレスポンスを送信した後、本ディレクトリサーバ処理を終了する。
一方、S705で、サービス更新の指令でないと判定した場合には、S707へ移行し、S701で受信したHTTPリクエストがサービス削除の指令であるか否かを判定する。なお、サービス削除の指令は、機能サーバ30の制御部31により実行される後述のサービス削除処理(図35)におけるS1602の処理で送信される。
このS707で、サービス削除の指令であると判定した場合には、S708へ移行し、指定したサービス定義情報25を削除する。具体的には、記憶部23のサービス定義情報記憶部24に記憶されているサービス定義情報25における該当するサービスについての情報が削除される。そして、S704へ移行し、HTTPレスポンスを送信した後、本ディレクトリサーバ処理を終了する。
一方、S707で、サービス削除の指令でないと判定した場合には、S709へ移行し、S701で受信したHTTPリクエストがサービス一覧照会の要求であるか否かを判定する。なお、サービス一覧照会の要求は、複合機10の制御部11により実行される上述の複合機処理(図11)におけるS106の処理で送信される。
このS709で、サービス一覧照会の要求であると判定した場合には、S710へ移行し、記憶部23のサービス定義情報記憶部24からトップのサービス定義情報25を読み出す。そして、S704へ移行し、読み出したサービス定義情報25を含むHTTPレスポンスを送信した後、本ディレクトリサーバ処理を終了する。
一方、S709で、サービス一覧照会の要求でないと判定した場合には、S711へ移行し、S701で受信したHTTPリクエストがサービス照会の要求であるか否かを判定する。なお、サービス照会の要求は、複合機10の制御部11により実行される上述の複合機処理(図11)におけるS115の処理で送信される。
このS711で、サービス照会の要求であると判定した場合には、S712へ移行し、記憶部23のサービス定義情報記憶部24からID又はURLで指定されたサービス定義情報25を読み出す。そして、S704へ移行し、読み出したサービス定義情報25を含むHTTPレスポンスを送信した後、本ディレクトリサーバ処理を終了する。
一方、S711で、サービス照会の要求でないと判定した場合には、S713へ移行し、S701で受信したHTTPリクエストが、ディレクトリサーバ20を管理するためのサーバ管理の指令であるか否かを判定する。なお、サーバ管理の指令を送信する処理については、本発明とは直接関係ないため説明を省略している。
このS713で、サーバ管理の指令であると判定した場合には、S714へ移行し、サーバ管理機能を起動する。そして、S704へ移行し、HTTPレスポンスを送信した後、本ディレクトリサーバ処理を終了する。
一方、S713で、サーバ管理の指令でないと判定した場合には、そのままS704へ移行し、HTTPレスポンスを送信した後、本ディレクトリサーバ処理を終了する。
○機能サーバ30による機能サーバ処理
以下に、機能サーバ30の制御部31が行う機能サーバ処理について、図24のフローチャートを用いて説明する。なお、本機能サーバ処理は、機能サーバ30がHTTPリクエストを受信することにより開始される。
この機能サーバ処理が開始されると、まず、S801で、HTTPリクエストを受信する。
続いて、S802では、S801で受信したHTTPリクエストがサービス起動の指令であるか否かを判定する。なお、サービス起動の指令は、複合機10の制御部11により実行される上述のセッション処理(図13)におけるS201の処理で送信される。
このS802で、サービス起動の指令であると判定した場合には、S803へ移行し、指定サービスが存在しないか否かを判定する。
そして、S803で、何らかの異常により指定サービスが存在しないと判定した場合には、S804へ移行し、エラー通知情報を生成し、S809へ移行する。
一方、S803で、指定サービスが正常に存在すると判定した場合には、S805へ移行し、セッションIDを生成して送信データを生成する。また、サービスを実行するプロセスを起動する(具体的には、後述するセッション処理(図26)を開始させる)。そして、S809へ移行する。
また、S802で、サービス起動の指令でないと判定した場合には、S806へ移行し、S801で受信したHTTPリクエストがサービス終了の指令であるか否かを判定する。なお、サービス終了の指令は、複合機10が利用者からの停止指令(例えば、サービス実行中のキャンセルキー51押下など)を割り込み処理により受け、その指令に応じて複合機10より送信される。
このS806で、サービス終了の指令であると判定した場合には、S807へ移行し、セッションID及び確保したリソースを解放し、S809へ移行する。
一方、S806で、サービス終了の指令でないと判定した場合には、S808へ移行し、サービス制御情報処理を実行した後、S809へ移行する。なお、サービス制御情報処理の具体的内容については後述する(図25)。
S809では、生成した情報を含むHTTPレスポンスの送信処理を行う。
続いて、S810では、S808のサービス制御情報処理を実施したか否かを判定する。
このS810で、サービス制御情報処理を実施したと判定した場合には、S811へ移行し、セッションID又はジョブIDに対応するメモリアドレスに「送信済み」をセットした後、本機能サーバ処理を終了する。
一方、S810で、サービス制御情報処理を実施していないと判定した場合には、そのまま本機能サーバ処理を終了する。
○機能サーバ30によるサービス制御情報処理
以下に、機能サーバ処理(図24)におけるS808で実行されるサービス制御情報処理の具体的内容について、図25のフローチャートを用いて説明する。
このサービス制御情報処理が開始されると、まず、S901で、サービスに送信する情報が存在するか否かを判定する。具体的には、機能サーバ処理(図24)のS801で受信したHTTPリクエストに、サービス(セッション又はジョブ)に対する情報が含まれているか否かを判定する。
このS901で、サービスに送信する情報が存在すると判定した場合には、S902へ移行し、セッションID又はジョブIDに対応する送信するプロセスを特定する。つまり、受信したHTTPリクエストに含まれている情報の送信先となるプロセスを特定するのである。
続いて、S903では、プロセスが特定できないか否かを判定する。
このS903で、何らかの異常によりプロセスが特定できないと判定した場合には、S904へ移行し、エラー通知情報を生成した後、本サービス制御情報処理を終了する。
一方、S903で、プロセスが特定できると判定した場合には、S905へ移行し、特定したプロセスに情報を送信した後、S906へ移行する。
また、S901で、サービスに送信する情報が存在しないと判定した場合には、そのままS906へ移行する。
S906では、セッションID又はジョブIDに対応する返信情報の格納メモリを特定する。
続いて、S907では、格納メモリが特定できないか否かを判定する。
このS907で、格納メモリが特定できないと判定した場合には、S904へ移行し、エラー通知情報を生成した後、本サービス制御情報処理を終了する。
一方、S907で、格納メモリが特定できると判定した場合には、S908へ移行し、複合機10に送信する情報が存在するか否かを判定する。
このS908で、複合機10に送信する情報が存在すると判定した場合には、S909へ移行し、返信情報に基づき、複合機制御指令を生成した後、本サービス制御情報処理を終了する。
一方、S908で、複合機10に送信する情報が存在しないと判定した場合には、S910へ移行し、複合機指令無しの情報を生成した後、本サービス制御情報処理を終了する。
○機能サーバ30によるセッション処理
以下に、機能サーバ30の制御部31が行うセッション処理について、図26及び図27のフローチャートを用いて説明する。なお、セッション処理の内容はサービスの種類によって異なるため、ここでは、翻訳コピーのサービスについてのセッション処理を例にとって説明する。また、本セッション処理は、上記機能サーバ処理(図24)におけるS805の処理により機能サーバ処理と並列動作するように開始される。
このセッション処理が開始されると、まず、S1001で、初期化処理を行う。
続いて、S1002では、サービス側UIジョブを起動する。なお、サービス側UIジョブの具体的内容については後述する(図28)。
続いて、S1003では、UIジョブ起動指令を複合機指令として出力する。具体的には、返信情報を格納するメモリに対してその複合機指令を書き込む処理を行い、その後、上述の機能サーバ処理(図24)におけるS811の処理により「送信済み」がセットされることで出力を確認する。なお、このUIジョブ起動指令に伴い、ジョブIDとジョブの通信先URLとが出力される。
続いて、S1004では、パラメータの入力が完了したか否かを判定する。なお、パラメータの入力が完了したか否かは、後述のUIジョブ処理(図28)におけるS1111の処理によってパラメータ入力済みの通知がされたか否かにより判定する。
このS1004で、パラメータの入力が完了していないと判定した場合には、S1005へ移行し、停止が通知されたか否かを判定する。なお、停止の通知は、後述のUIジョブ処理(図28)におけるS1109の処理で行われる。
そして、S1005で、停止が通知されていないと判定した場合には、S1004へ戻る。
一方、S1005で、停止が通知されたと判定した場合には、後述するS1024の処理へ移行する。
また、S1004で、パラメータの入力が完了したと判定した場合には、S1006へ移行し、サービス側スキャンジョブを起動する。なお、サービス側スキャンジョブの具体的内容については後述する(図29,図30)。
続いて、S1007では、スキャンジョブ(入力ジョブ)起動指令を複合機指令として出力する。なお、このスキャンジョブ起動指令に伴い、ジョブIDとジョブの通信先URLとが出力される。
続いて、S1008では、スキャナの準備が完了したか否かを判定する。なお、スキャナの準備が完了したか否かは、後述のスキャンジョブ1処理(図29)におけるS1213の処理による通知を受けることにより判定する。
このS1008で、スキャナの準備が完了していないと判定した場合には、S1009へ移行し、停止が通知されたか否かを判定する。なお、停止の通知は、後述のスキャンジョブ1処理(図29)におけるS1207の処理で行われる。
そして、S1009で、停止が通知されていないと判定した場合には、S1008へ戻る。
一方、S1009で、停止が通知されたと判定した場合には、後述するS1022の処理へ移行する。
また、S1008で、スキャナの準備が完了したと判定した場合には、S1010へ移行し、サービス側印刷ジョブを起動する。なお、サービス側印刷ジョブの具体的内容については後述する(図31,図32)。
続いて、S1011では、印刷ジョブ(出力ジョブ)起動指令を複合機指令として出力する。なお、この印刷ジョブ起動指令に伴い、ジョブIDとジョブの通信先URLとが出力される。
続いて、S1012では、印刷の準備が完了したか否かを判定する。なお、印刷の準備が完了したか否かは、後述の印刷ジョブ1処理(図31)におけるS1313の処理による通知を受けることにより判定する。
このS1012で、印刷の準備が完了していないと判定した場合には、S1013へ移行し、停止が通知されたか否かを判定する。なお、停止の通知は、後述の印刷ジョブ1処理(図31)におけるS1307の処理で行われる。
そして、S1013で、停止が通知されていないと判定した場合には、S1012へ戻る。
一方、S1013で、停止が通知されたと判定した場合には、後述するS1020の処理へ移行する。
また、S1012で、印刷の準備が完了したと判定した場合には、S1014へ移行し、入力データ(読取部13で生成した画像データ)を読み出す。
続いて、S1015では、S1014で読み出した画像データについてOCR処理を施すことにより画像に含まれるテキストを認識し、その認識したテキストに対して翻訳処理を行い、更に翻訳後のテキストについて印刷レイアウトを設定することにより、印刷用の画像データを生成する。
続いて、S1016では、S1015で生成した印刷用の画像データを出力する。
続いて、S1017では、全データの入力が完了したか否かを判定する。
このS1017で、入力が完了していないと判定した場合には、S1014へ戻る。
一方、S1017で、入力が完了したと判定した場合には、S1018へ移行し、全データの出力が完了したか否かを判定する。
そして、S1018で、出力が完了していないと判定した場合には、S1014へ戻る。
一方、S1018で、出力が完了したと判定した場合には、S1019へ移行し、印刷ジョブ終了指令を複合機指令として出力する。なお、印刷ジョブ終了指令に伴い、終了する印刷ジョブに対応するジョブIDが出力される。
続いて、S1020では、サービス側印刷ジョブを終了する。
続いて、S1021では、スキャンジョブ終了指令を複合機指令として出力する。なお、スキャンジョブ終了指令に伴い、終了するスキャンジョブに対応するジョブIDが出力される。
続いて、S1022では、サービス側スキャンジョブを終了する。
続いて、S1023では、UIジョブ終了指令を複合機指令として出力する。なお、UIジョブ終了指令に伴い、終了するUIジョブに対応するジョブIDが出力される。
続いて、S1024では、サービス側UIジョブを終了する。
続いて、S1025で、終了処理(メモリの解放等)を行い、S1026で、サービスの終了を複合機指令として出力した後、本セッション処理を終了する。
○機能サーバ30によるUIジョブ処理
以下に、セッション処理(図26)におけるS1002の処理で機能サーバ処理及びセッション処理と並列動作するように起動されるUIジョブ処理について、図28のフローチャートを用いて説明する。
このUIジョブ処理が開始されると、まずS1101で、複合機10から複合機ジョブ指令問合せを受信する。なお、複合機ジョブ指令問合せは、複合機10の制御部11により実行される上述のUIジョブ(図15)におけるS406の処理で送信される。
続いて、S1102では、サービスの実行に必要なパラメータを設定させるためのパラメータ要求指令を複合機指令として複合機10へ送信する。なお、パラメータ要求に伴い、記憶部33のサービスI/F情報記憶部34に記憶されているサービスI/F情報36(この例では、翻訳コピーのサービスに対応するサービスI/F情報36)が送信される。
続いて、S1103では、エラーカウントを初期化する。
続いて、S1104では、複合機10からパラメータを受信する。なお、パラメータは、複合機10の制御部11により実行される上述のパラメータ設定処理(図16)におけるS438を経て図15におけるS406の処理で送信される。
続いて、S1105では、S1104で受信されたパラメータが正常であるか否かを判定する。
このS1105で、パラメータが正常でないと判定した場合には、S1106へ移行し、正常でないと判定された回数が2回目であるか否かを判定する。具体的には、S1103で初期化したエラーカウントに基づき判定する。
そして、S1106で、2回目でない(1回目である)と判定した場合には、S1107へ移行し、機能サーバ30が複合機10からの情報を正常に受け取ることができたか否かの通知であるサーバ受取状況としてサーバ受取NG(異常受取)を出力する。さらに、S1108へ移行し、エラーカウントをカウントアップした後、S1104へ戻る。
一方、S1106で、2回目であると判定した場合には、S1109へ移行し、セッションへ停止を通知した後、本UIジョブ処理を終了する。
また、S1105で、パラメータが正常であると判定した場合には、S1110へ移行し、サーバ受取状況としてサーバ受取OK(正常受取)を出力する。
続いて、S1111では、セッションへパラメータ入力済みを出力する。
続いて、S1112では、複合機10から複合機ジョブ指令問合せを受信する。なお、複合機ジョブ指令問合せは、上述のように、UIジョブ(図15)におけるS406の処理で送信される。
続いて、S1113では、サービス状態情報を複合機10へ送信する。その後、S1112へ戻る。つまり、他の処理によって停止されるまで、複合機10から複合機ジョブ指令問合せを受信し、サービス状態情報を返信するという処理を繰り返すようになっている。なお、サービス状態情報に伴い、エラーコードと、サービスI/F情報36とが送信される。
○機能サーバ30によるスキャンジョブ1処理
以下に、セッション処理(図26)におけるS1006の処理で機能サーバ処理、セッション処理及びUIジョブ処理と並列動作するように起動されるスキャンジョブ1処理について、図29のフローチャートを用いて説明する。なお、このスキャンジョブ1処理は、サービスI/F情報36の基本データにおける「Param_Adm」が「1」となっているもの(図6)を送信するように設定されている状態において起動されるものである。
このスキャンジョブ1処理が開始されると、まずS1201で、複合機10から複合機状態情報を受信する。なお、複合機状態情報は、複合機10の制御部11により実行される上述の入力ジョブ(図19)におけるS504の処理で送信される。
続いて、S1202では、エラーカウントを初期化する。
続いて、S1203では、UIジョブ処理(図28)におけるS1104の処理で受信したパラメータに基づき、スキャナ13のパラメータを複合機パラメータとして複合機10へ送信する。
続いて、S1204では、複合機10において複合機パラメータが正常に受信されたか否かを判定する。具体的には、複合機10の制御部11により実行される上述の入力ジョブ1(図19)におけるS509の処理により、複合機受取状況として正常受取である旨が通知された場合に正常に受信されたと判定し、S508の処理により、複合機受取状況として異常受取である旨が通知された場合に正常に受信されなかったと判定する。
このS1204で、複合機パラメータが正常に受信されなかったと判定した場合には、S1205へ移行し、正常に受信されなかったと判定された回数が2回目であるか否かを判定する。具体的には、S1202で初期化したエラーカウントに基づき判定する。
そして、S1205で、2回目でない(1回目である)と判定した場合には、S1206へ移行し、エラーカウントをカウントアップした後、S1203へ戻る。
一方、S1205で、2回目であると判定した場合には、S1207へ移行し、セッションへ停止を通知する。さらに、S1208へ移行し、異常終了をサービス状態情報として複合機10へ送信した後、本スキャンジョブ処理を終了する。
また、S1204で、複合機パラメータが正常に受信されたと判定した場合には、S1213へ移行し、セッションへスキャナ準備の完了を通知した後、S1209へ移行し、ジョブに対応したデータ種の入力要求である入力データ要求を複合機10へ送信する。
続いて、S1210では、複合機10からの入力データを受信する。なお、入力データは、複合機10の制御部11により実行される上述の入力ジョブ1(図19)におけるS514の処理で送信される。
続いて、S1211では、正常終了であるか否かを判定する。
このS1211で、正常終了でないと判定した場合には、S1208へ移行し、異常終了をサービス状態情報として複合機10へ送信した後、本スキャンジョブ処理を終了する。
一方、S1211で、正常終了であると判定した場合には、S1212へ移行し、正常終了をサービス状態情報として複合機10へ送信した後、本スキャンジョブ1処理を終了する。
○機能サーバ30によるスキャンジョブ2処理
以下に、セッション処理(図26)におけるS1006の処理で機能サーバ処理、セッション処理及びUIジョブ処理と並列動作するように起動されるスキャンジョブ2処理について、図30のフローチャートを用いて説明する。なお、このスキャンジョブ2処理は、サービスI/F情報36の基本データにおける「Param_Adm」が「2」となっているもの(図7)を送信するように設定されている状態において起動されるものである。
このスキャンジョブ2処理が開始されると、まず、S1251で、複合機10から複合機状態情報を受信する。なお、複合機状態情報は、複合機10の制御部11により実行される上述の入力ジョブ2(図20)におけるS554の処理で送信される。
その後、図19におけるS1209〜S1262の処理と同様の処理であるS1259〜S1262の処理を行った後、本スキャンジョブ2処理を終了する。なお、S1260にて受信される入力データは、複合機10の制御部11により実行される上述の入力ジョブ2(図20)におけるS564の処理で送信される。
○機能サーバ30による印刷ジョブ1処理
以下に、セッション処理(図26)におけるS1010の処理で機能サーバ処理、セッション処理、UIジョブ処理及びスキャン処理と並列動作するように起動される印刷ジョブ1処理について、図31のフローチャートを用いて説明する。なお、この印刷ジョブ1処理は、サービスI/F情報36の基本データにおける「Param_Adm」が「1」となっているもの(図6)を送信するように設定されている状態において起動されるものである。
この印刷ジョブ1処理が開始されると、まずS1301で、複合機10から複合機状態情報を受信する。なお、複合機状態情報は、複合機10の制御部11により実行される上述の出力ジョブ1(図21)におけるS604の処理で送信される。
続いて、S1302では、エラーカウントを初期化する。
続いて、S1303では、UIジョブ処理(図28)におけるS1104の処理で受信したパラメータに基づき、印刷のパラメータを複合機パラメータとして複合機10へ送信する。
続いて、S1304では、複合機10において複合機パラメータが正常に受信されたか否かを判定する。具体的には、複合機10の制御部11により実行される上述の出力ジョブ1(図21)におけるS609の処理により、複合機受取状況として正常受取である旨が通知された場合に正常に受信されたと判定し、S608の処理により、複合機受取状況として異常受取である旨が通知された場合に正常に受信されなかったと判定する。
このS1304で、複合機パラメータが正常に受信されなかったと判定した場合には、S1305へ移行し、正常に受信されなかったと判定された回数が2回目であるか否かを判定する。具体的には、S1302で初期化したエラーカウントに基づき判定する。
そして、S1305で、2回目でない(1回目である)と判定した場合には、S1306へ移行し、エラーカウントをカウントアップした後、S1303へ戻る。
一方、S1305で、2回目であると判定した場合には、S1307へ移行し、セッションへ停止を通知する。さらに、S1308へ移行し、異常終了をサービス状態情報として複合機10へ送信した後、本印刷ジョブ処理を終了する。
また、S1304で、複合機パラメータが正常に受信されたと判定した場合には、S1313へ移行し、セッションへ印刷準備の完了を通知した後、S1309へ移行し、生成された印刷データを順次複合機10へ送信する。
続いて、S1310では、複合機10からの複合機状態情報を受信する。なお、複合機状態情報は、複合機10の制御部11により実行される上述の出力ジョブ1(図21)におけるS616の処理で送信される。
続いて、S1311では、正常終了であるか否かを判定する。
このS1311で、正常終了でないと判定した場合には、S1308へ移行し、異常終了をサービス状態情報として複合機10へ送信した後、本印刷ジョブ1処理を終了する。
一方、S1311で、正常終了であると判定した場合には、S1312へ移行し、正常終了をサービス状態情報として複合機10へ送信した後、本印刷ジョブ1処理を終了する。
○機能サーバ30による印刷ジョブ2処理
以下に、セッション処理(図26)におけるS1010の処理で機能サーバ処理、セッション処理、UIジョブ処理及びスキャン処理と並列動作するように起動される印刷ジョブ2処理について、図32のフローチャートを用いて説明する。なお、この印刷ジョブ1処理は、サービスI/F情報36の基本データにおける「Param_Adm」が「2」となっているもの(図7)を送信するように設定されている状態において起動されるものである。
この印刷ジョブ2処理が開始されると、まず、S1351で、複合機10からの複合機状態情報を受信する。なお、複合機状態情報は、複合機10の制御部11により実行される上述の出力ジョブ2(図22)におけるS654の処理で送信される。
その後、図32におけるS1309〜S1362の処理と同様の処理であるS1359〜S1362の処理を行った後、本印刷ジョブ2処理を終了する。S1360にて受信される複合機状態情報は、複合機10の制御部11により実行される上述の出力ジョブ2(図22)におけるS666の処理で送信される。
○機能サーバ30によるサービス追加処理
以下に、機能サーバ30の制御部31が行うサービス追加処理について、図33のフローチャートを用いて説明する。なお、本サービス追加処理は、機能サーバ30の管理者により所定の操作が行われることにより開始される。
このサービス追加処理が開始されると、まずS1401で、追加するサービスのプログラム(サービスソフトウェア37)を所定のディレクトリにコピーする操作を、機能サーバ30の管理者に行わせる。
続いて、S1402では、S1401でコピーしたプログラムのアドレスをURLに変換する処理を行う。
続いて、S1403では、追加したサービスのタイトル(サービス名)を機能サーバ30の管理者に入力させる。
続いて、S1404では、追加したサービスのカテゴリを機能サーバ30の管理者に入力させる。なお、ここで入力させるカテゴリは、上述した「データ保存サービス」、「印刷サービス」及び「コピー応用サービス」の3つのカテゴリのうちのいずれかである。
続いて、S1405では、S1403で入力されたタイトルとS1404で入力されたカテゴリを、S1402でアドレスを変換して生成されたURLと対応づけて記憶する。
そして、S1405で記憶したタイトル、カテゴリ、URLを伴い、ディレクトリサーバ20にサービスの登録を通知する。その後、本サービス追加処理を終了する。
○機能サーバ30によるサービス変更処理
以下に、機能サーバ30の制御部31が行うサービス変更処理について、図34のフローチャートを用いて説明する。なお、本サービス追加処理は、機能サーバ30の管理者により所定の操作が行われることにより開始される。
このサービス変更処理が開始されると、まずS1501で、サービスに関する属性データを変更する操作を機能サーバ30の管理者に行わせる。
続いて、S1502では、変更後のサービスのタイトルとカテゴリを、URLと対応づけて記憶する。
そして、S1503では、タイトル、カテゴリ、URLを伴い、ディレクトリサーバ20にサービスの変更を通知する。その後、本サービス変更処理を終了する。
○機能サーバ30によるサービス削除処理
以下に、機能サーバ30の制御部31が行うサービス削除処理について、図35のフローチャートを用いて説明する。なお、本サービス追加処理は、機能サーバ30の管理者により所定の操作が行われることにより開始される。
このサービス削除処理が開始されると、まず、S1601で、属性データを選択することによる削除の指示を機能サーバ30の管理者に行わせる。
続いて、S1602では、タイトル、カテゴリ、URLを伴い、ディレクトリサーバ20にサービスの削除を通知する。
続いて、S1603では、属性データからレコードを削除する。
そして、S1604では、URLに対応したプログラム(サービスソフトウェア37)を削除する。その後、本サービス削除処理を終了する。
[効果]
このように構成された画像処理システムにおいて、複合機10は、機能サーバ30によりサービスの提供を受けて機能を実現することとなるが、このときの機能は、図16におけるS432にて表示させたパラメータ入力画面に従ってユーザが指定したパラメータに基づいて実現されることから、インターネット上の一般サーバのように日々サービスが無秩序に増減する環境にも適応させることができる。
仮に、従来の構成のように、新規サービスについての情報を複合機10に登録していく構成とした場合、サービスが無秩序に増減する環境においては、そのサービスの実行に必要なパラメータの仕様などがその後に変更されてしまうと、新規サービスについての情報が複合機10に登録されていたとしても、そのような新規サービスの提供を正常に受けることができなくなる。このような問題を解決するためには、仕様などの変更に伴うパラメータの設定手順などをも複合機10側で管理するようにすればよいが、それにより、複合機10側の負担が大きくなってしまうため、望ましいことではない。
これに対し、上述した画像処理システムでは、サービスの実行に必要なパラメータをユーザに指定させることにより複合機10側で随時取得できるため、パラメータの仕様などが変更される状況下においても複合機10側の負担を抑えることができる。
また、このとき、ユーザにパラメータを指定させる処理は、図15におけるS407にてパラメータ要求を複合機指令として受信したときに行われる処理であるため、複合機10では、このパラメータ要求を受けた後でユーザに指定されたパラメータを取得することができる。そして、こうして取得したパラメータに基づいて図19におけるs514,図20におけるs564,図21におけるs614,図22におけるs664にて機能を実現することができる。
また、機能サーバ30によるサービスの提供は、複合機10で図11におけるS111にてリンク選択のための操作,つまりサービスの提供を受けるための操作が行われたことを契機に行われるため、ユーザは、この操作を行うことにより、任意のタイミングでサービスの提供を受けることができる。
また、図16におけるS432にて複合機10側で取得されたパラメータは、同図S438にて送信用データにセットされた後、図15におけるS406にて機能サーバ30に通知され、その後、図29におけるS1203,図31におけるS1303にて機能サーバ30から複合機10に通知される。そのため、複合機10は、こうして通知されたパラメータに基づいて機能を実現するだけでよく、この場合であれば、パラメータを複合機10自身で管理する必要はない。そして、複合機10は、このようなパラメータの通知を受けた際に、このパラメータに基づき、図19におけるS514,図21におけるS614にて機能を実現することができる。
また、図16におけるS432においては、サービスI/F情報36に基づいて、複合機10の入出力デバイスに関するパラメータを含む複数のパラメータを取得することができる。
また、複合機10は、図16におけるS440〜S452にて、ユーザに指定されたパラメータを含むサービスI/F情報36に含まれる情報を、入出力デバイス用のパラメータと、それ以外のパラメータとに分類することができ、ここで入出力用のパラメータとして分類されたパラメータをサービスパラメータ情報に登録しておくことができる。そして、図20におけるS564,図22におけるS664にて、こうして登録されたパラメータのうち、該当するパラメータを利用して機能を実現することができる。
また、図20におけるS556,図22におけるS655では、実行中のジョブに対応するデバイスの設定値を、図16におけるS440〜S452において生成されたサービスパラメータ情報に登録されているパラメータのうち、実行中のジョブに対応するデバイスのパラメータに変更したうえで機能を実現することができる。
また、図19〜図22におけるS514,S556,S614,S655にて変更された設定値は、同図S515,S565,S615,S665にて元に戻されるため、機能サーバ30によるサービスの提供を受ける以外の場面において、変更されたままの設定値で機能が実現されてしまうといったことはない。
また、複合機10が、図16におけるS438を経て図15におけるS406により、同図S436にて入出力デバイス用以外のパラメータを含む全パラメータの登録されたサーバ用パラメータを送信するか、同図S440〜S452を経て図15におけるS406にて入出力デバイス用以外のパラメータの登録されたサーバ用パラメータを送信するかについては、機能サーバ30側で「Param_Adm」の値を「1」と「2」のいずれのものがセットされた状態で送信するように設定するかによって、任意に変更することができる。つまり、この機能サーバ30側の設定内容に応じて、入出力デバイス用のパラメータを複合機10および機能サーバ30のいずれにより管理するかを任意に変更することができる。
[本発明との対応関係]
以上説明した実施形態において、複合機10が本発明における画像処理装置であり、機能サーバ30が本発明におけるサービス提供手段である。
また、図16におけるS432は、本発明におけるパラメータ取得手段であり、図15におけるS406および図16におけるS438は、本発明における取得パラメータ通知手段であり、同図S446は、本発明におけるパラメータ分類手段であり、同図S448は、本発明におけるパラメータ登録手段であり、同図S432にて取得されるパラメータが本発明における提供パラメータである。
また、図11におけるS110は、ここでリンク選択のための操作,つまりサービスの提供を受けるための操作が行われた場合に、図13以降の処理を経てサービスの提供を受けるための契機となる処理であり、本発明におけるサービス要求手段に対応する。
また、図19〜図22におけるS514,S564,S614,S664は、本発明におけるサービス実現手段である。
また、図28から図32のUIジョブ,スキャンジョブ,印刷ジョブは、本発明における提供実行手段である。
また、図28におけるS1102は、本発明における管理指令手段および取得要求手段である。
また、図29におけるS1203,図31におけるS1303の処理は、本発明における実現パラメータ通知手段である。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、本発明における画像処理装置として、複合機10を適用した構成を例示したが、機能サーバ30により提供されるサービスを受けて機能を実現できる画像処理装置であれば、複合機以外の装置として、例えば、プリンタ装置,スキャナ装置,ファクシミリ装置などに適用することも可能である。
また、上記実施形態において、機能サーバ30が、図28におけるS1102にて、パラメータ要求指令をサービスI/F情報36と共に送信する構成を例示した。しかし、このように、パラメータ要求指令およびサービスI/F情報36を送信する処理については、機能サーバ30と別体の装置(単体の装置または連携して動作する複数の装置)により実現するように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、図16におけるS440以降の処理で作成されるサービスパラメータ情報が、複合機10内部で管理されるように構成されたものを例示した。しかし、このサービスパラメータ情報については、複合機10とデータ通信可能な他の装置(以降、「管理サーバ」という)により管理されるように構成してもよい。この場合、同図S438において、サービスパラメータ情報を管理サーバへ送信しておき、以降の処理でサービスパラメータ情報を参照する際には、この管理サーバにアクセスしてサービスパラメータ情報を読み出す(または必要なパラメータのみを読み出す)ように構成すればよい。この場合、
また、上記実施形態においては、機能サーバ30が、図28におけるS1102にて、「Param_Adm」に「1」,「2」のいずれのセットされたサービスI/F情報36を複合機10に送信するかにより、複合機10に対し、入出力デバイス用のパラメータを複合機10および機能サーバ30のいずれで管理するかを指令するように構成されたものを例示した。しかし、このような指令については、他の方法により実現するように構成してもよい。例えば、機能サーバ30が、図28におけるS1102にて常時「Param_Adm」に「1」および「2」のセットされたサービスI/F情報36それぞれを送信するようにすると共に、複合機10側において、操作部12でいずれによりパラメータを管理するか指令(設定)できるようにしておくことにより、その指令内容に応じて複合機10がパラメータの管理先を変更する,つまり図16におけるS436および同図S440〜S452のいずれでサーバ用パラメータを生成するかを変更する、といった構成が考えられる。この場合、いずれによりパラメータを管理するかを指令する処理に係る構成が、本発明における管理指令手段に相当することとなる。
また、上記実施形態において、複合機10は、ディレクトリサーバ20のサービス定義情報記憶部24に記憶されている複数のサービス定義情報25のうち、まずトップのサービス定義情報25を受信してカテゴリを選択し、次に、その選択したカテゴリに対応するサービス定義情報25を受信してサービスを選択するようにしているが、これに限ったものではない。すなわち、ディレクトリサーバ20のサービス定義情報記憶部24に記憶されている複数の(例えばすべての)サービス定義情報25を一度に受信するようにしてもよい。
また、サービスI/F情報36が設定を要求するパラメータとしては、上記実施形態で例示したもの(解像度等)に限らず、サービスの内容に応じて様々なものが考えられる。例えば、モノクロ/カラーの選択、トナーの濃さ(印刷濃度)、音声のボリューム(音量)等が挙げられる。
さらに、サービスI/F情報36により設定不能とするパラメータは、高いパラメータ又は低いパラメータのいずれかに限られるものではない。例えば、読取解像度として200dpi、300dpi及び600dpiから設定可能な場合に、300dpiを設定不能とし、200dpi及び600dpiを設定可能としてもよい。
また、上記実施形態の画像処理システムでは、複合機10、ディレクトリサーバ20及び機能サーバ30をそれぞれ1台ずつ備えた構成を例示しているが、このような構成はあくまでも説明を容易にするための構成例にすぎず、本発明の画像処理システムは、これ以外にも様々な構成をとることが可能である。すなわち、本発明の画像処理システムにおいて、複合機10は複数設けられていてもよい。具体的には、複数の複合機10が、共通のディレクトリサーバ20からのサービス定義情報25を受信し、共通の機能サーバ30にサービスを要求するようにすることができる。
また、本発明の画像処理システムにおいて、ディレクトリサーバ20は複数設けられていてもよい。具体的には、例えば、トップのサービス定義情報25を送信するディレクトリサーバ20と、各カテゴリのサービス定義情報25を送信するディレクトリサーバ20とを、別々のサーバで構成することも可能である。
また、本発明の画像システムにおいて、機能サーバ30は複数設けられていてもよい。具体的には、例えば、サービスI/F情報36を送信する機能サーバ30と、サービスを実行する機能サーバ30とを、別々のサーバで構成することも可能である。また、サービスを実行する機能サーバ30についても、例えば、セッション処理を実行する機能サーバ30と、ジョブ処理を実行する機能サーバ30とを、別々のサーバで構成することも可能である。一方、例えば、複数種類のサービスについて、サービスAを実行する機能サーバ30、サービスB〜Dを実行する機能サーバ30、サービスE,Fを実行する機能サーバ30、というように、複数の機能サーバ30が各自のサービスを実行するというように構成することもできる。この場合、サービスI/F情報36は、例えば、サービスを実行する機能サーバ30がそのサービスに対応するサービスI/F情報36を送信するようにしてもよく、サービスを実行する機能サーバ30とは別の機能サーバ30が送信するようにしてもよい。
また、ディレクトリサーバ20またはディレクトリサーバ20の一部構成要素,および,機能サーバ30または機能サーバ30の一部構成要素が、単一の装置として構成されていてもよい。
また、ディレクトリサーバ20(またはディレクトリサーバ20の一部構成要素)や機能サーバ30(または機能サーバ30の一部構成要素)が、本画像処理システムを構成する複合機10に備えられた構成としてもよい。
実施形態の画像処理システムの概略構成を表すブロック図 操作パネルの説明図 トップのサービス定義情報のデータ構成を表す説明図 コピー応用サービスのサービス定義情報のデータ構成を表す説明図 サービス選択用画面の説明図 翻訳コピーサービスに対応するサービスI/F情報のデータ構成を表す説明図(その1) 翻訳コピーサービスに対応するサービスI/F情報のデータ構成を表す説明図(その2) パラメータ入力用画面の説明図 複合機で通常設定することが可能な解像度を説明するための説明図 複合機と機能サーバとの間で行われる通信の流れを説明するためのラダーチャート 複合機処理の処理手順を示すフローチャート 機能サーバに要求するサービスをリストから選択するか否かの選択画面の説明図 複合機によるセッション処理の処理手順を示すフローチャート 複合機による指定ジョブの起動処理の処理手順を示すフローチャート 複合機によるUIジョブの処理手順を示すフローチャート 複合機によるパラメータ設定処理の処理手順を示すフローチャート サーバ用パラメータを説明するための説明図 サービスパラメータ情報((a)〜(c))およびサーバ用パラメータ((d)〜(f))を説明するための説明図 複合機によるUIジョブ1の処理手順を示すフローチャート 複合機によるUIジョブ2の処理手順を示すフローチャート 複合機による出力ジョブ1の処理手順を示すフローチャート 複合機による出力ジョブ2の処理手順を示すフローチャート ディレクトリサーバによるディレクトリサーバ処理の処理手順を示すフローチャート 機能サーバによる機能サーバ処理の処理手順を示すフローチャート 機能サーバによるサービス制御情報処理の処理手順を示すフローチャート 機能サーバによるセッション処理の処理手順を示すフローチャート(1/2) 機能サーバによるセッション処理の処理手順を示すフローチャート(2/2) 機能サーバによるUIジョブ処理の処理手順を示すフローチャート 機能サーバによるスキャンジョブ1処理の処理手順を示すフローチャート 機能サーバによるスキャンジョブ2処理の処理手順を示すフローチャート 機能サーバによる印刷ジョブ1処理の処理手順を示すフローチャート 機能サーバによる印刷ジョブ2処理の処理手順を示すフローチャート 機能サーバによるサービス追加処理の処理手順を示すフローチャート 機能サーバによるサービス変更処理の処理手順を示すフローチャート 機能サーバによるサービス削除処理の処理手順を示すフローチャート
符号の説明
1…ネットワーク、2,3,4…ルータ、10…複合機、11…制御部、12…操作部、12a…操作パネル、13…読取部(スキャナ)、14…記録部(プリンタ)、15…通信部、16…記憶部、17…音入力部、18…音出力部、20…ディレクトリサーバ、21…制御部、22…通信部、23…記憶部、24…サービス定義情報記憶部、30…機能サーバ、31…制御部、32…通信部、33…記憶部、34…サービスI/F情報記憶部、35…サービスソフト記憶部。

Claims (11)

  1. 画像を読み取りその画像を表す画像データを生成する機能および画像データの表す画像を印刷する機能のうち少なくとも一方の機能を有する画像処理装置と、
    該画像処理装置からの要求に応じて、該画像処理装置の有する機能により生成された画像データおよび印刷される画像を示す画像データのうち少なくとも一方に関するサービスを提供するサービス提供手段と、
    を備えた画像処理システムであって、
    前記画像処理装置において、
    前記サービス提供手段によるサービスの提供を受けるために当該画像処理装置の有する機能を実現するために必要なパラメータである提供パラメータを取得するパラメータ取得手段と、
    前記パラメータ取得手段により取得された提供パラメータを前記サービス提供手段に通知する取得パラメータ通知手段と、
    前記サービス提供手段に対してサービスの提供を要求するサービス要求手段と、
    該サービス要求手段による要求を受けた前記サービス提供手段によりサービスの提供を受けるにあたり、当該画像処理装置の有する機能を実現するサービス実現手段と、が備えられており、
    前記サービス提供手段において、
    前記画像処理装置の備えるサービス要求手段による要求を受けた際に、該画像処理装置に対してサービスを提供するための処理を実行する提供実行手段と、
    前記画像処理装置に対し、該画像処理装置の備える前記取得パラメータ通知手段にて通知された提供パラメータに基づいて該画像処理装置の備えるサービス実現手段により機能を実現すべき旨を通知する実現パラメータ通知手段と、
    が備えられ
    前記サービス実現手段は、前記サービス提供手段の備える実現パラメータ通知手段にて通知された内容で示される前記提供パラメータに基づいて当該画像処理装置の有する機能を実現する、ように構成されている
    ことを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記サービス要求手段によりサービスの提供を要求する際に、前記取得パラメータ通知手段により提供パラメータを通知し、
    前記サービス実現手段により機能を実現する際に、前記実現パラメータ通知手段による実現すべきパラメータの通知を受信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記提供パラメータの取得を前記画像処理装置に対して要求する取得要求手段を備え、
    前記画像処理装置において、
    前記パラメータ取得手段は、前記取得要求手段による要求を受けた際に、ユーザに前記提供パラメータを指定させると共に、該指定された提供パラメータを取得する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理システム。
  4. 前記画像処理装置において、
    前記サービス要求手段は、ユーザの操作を受けて前記サービス提供手段に対してサービスの提供を要求する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像処理システム。
  5. 前記画像処理装置において、
    前記サービス実現手段は、前記サービス提供手段の備える実現パラメータ通知手段にて通知を受けた際に、当該画像処理装置の有する機能を実現する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の画像処理システム。
  6. 前記画像処理装置において、
    前記パラメータ取得手段により取得された提供パラメータを、当該画像処理装置の有する機能に関する第1提供パラメータ,および,当該画像処理装置の有する機能以外に関する第2提供パラメータそれぞれに分類するパラメータ分類手段が備えられ、
    前記取得パラメータ通知手段は、前記パラメータ分類手段により第2提供パラメータとして分類される提供パラメータを通知して、
    前記サービス実現手段は、前記サービス提供手段の備える実現パラメータ通知手段にて通知された内容で示される前記提供パラメータ,および,前記パラメータ分類手段により第1提供パラメータとして分類される提供パラメータに基づいて当該画像処理装置の有する機能を実現する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像処理システム。
  7. 前記提供パラメータの取得を前記画像処理装置に対して要求する取得要求手段を備え、
    該取得要求手段は、前記画像処理装置の有する機能に関するパラメータを含む複数のパラメータそれぞれの提供パラメータとしての指定を前記画像処理装置に対して要求するように構成されており、
    前記画像処理装置において、
    前記パラメータ取得手段は、前記取得要求手段による要求を受けた際に、当該画像処理装置の有する機能に関するパラメータを含む複数のパラメータをそれぞれ提供パラメータとして取得する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理システム。
  8. 前記画像処理装置において、
    前記パラメータ分類手段により第1提供パラメータとして分類される提供パラメータを登録するパラメータ登録手段が備えられており、
    前記サービス実現手段は、前記サービス提供手段の備える実現パラメータ通知手段にて通知された内容で示される前記提供パラメータ,および,前記パラメータ登録手段により登録された提供パラメータに基づいて当該画像処理装置の有する機能を実現する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の画像処理システム。
  9. 前記画像処理装置において、
    前記パラメータ取得手段は、複数種類のサービスそれぞれに対応する前記提供パラメータを取得して、
    前記サービス要求手段は、ユーザに選択されたサービスの提供を前記サービス提供手段に対して要求して、
    前記取得パラメータ通知手段は、前記パラメータ取得手段により取得された提供パラメータを、前記サービス要求手段により提供が要求されたサービスを特定可能な状態で前記サービス提供手段に通知して、
    前記パラメータ登録手段は、前記パラメータ分類手段により第1提供パラメータとして分類される提供パラメータを、前記サービス要求手段により提供が要求されたサービスの提供を受ける際に実現すべき機能を特定可能な状態で登録する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理システム。
  10. 前記パラメータ分類手段により前記第2提供パラメータとして分類される提供パラメータについて、前記画像処理装置および前記サービス提供手段のいずれにより管理するかを、前記画像処理装置に対して指令する管理指令手段を備えており、
    前記画像処理装置において、
    前記取得パラメータ通知手段は、前記管理指令手段により前記画像処理装置により管理すべき旨が指令される場合であれば、前記パラメータ分類手段により第2提供パラメータとして分類される提供パラメータを通知する一方、前記サービス提供手段により管理すべき旨が指令される場合であれば、前記パラメータ取得手段により取得された提供パラメータ全てについて通知する
    ことを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の画像処理システム。
  11. 画像を読み取りその画像を表す画像データを生成する機能および画像データの表す画像を印刷する機能のうち少なくとも一方の機能を有する画像処理装置であって、
    該画像処理装置の有する機能により生成された画像データおよび印刷される画像を示す画像データのうち少なくとも一方に関するサービスを提供するサービス提供手段について、該サービス提供手段によるサービスの提供を受けるために当該画像処理装置の有する機能を実現するために必要なパラメータである提供パラメータを取得するパラメータ取得手段と、
    前記パラメータ取得手段により取得された提供パラメータを前記サービス提供手段に通知する取得パラメータ通知手段と、
    前記サービス提供手段に対してサービスの提供を要求するサービス要求手段と、
    該サービス要求手段による要求を受けた前記サービス提供手段によりサービスの提供を受けるにあたり、前記サービス提供手段から通知された内容で示される前記提供パラメータに基づいて当該画像処理装置の有する機能を実現するサービス実現手段と、が備えられている
    ことを特徴とする画像処理装置
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