JP4168685B2 - 転写装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録物、特にインクジェット記録方法により作製された記録物(インクジェット記録物)の記録面を被覆する保護層を設けるための転写装置及び該転写装置を備えたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方法は、記録ヘッドの微小なジェットノズルからインクの液滴を吐出させるインクジェット方式により、紙等の記録シートにインクを付着させて画像を形成する印刷方法である。従来から、記録物の記録面上に透明フィルム等をラミネートして、画像の保存性や光沢感などを高める技術が知られている。このフィルムのラミネート方法には、常温で接着するフィルムの裏紙(セパレーター)を剥がしながら該フィルムを記録面に貼り合わせていくコールドラミネート法や、裏紙のない熱可塑性樹脂フィルムを加熱しながら記録面に貼り合わせていくヒート(ホット)ラミネート法、耐熱性基材上に透明フィルム(転写性保護層)が設けられた構成の転写フィルムを用い、該透明フィルムを記録面に熱転写させる熱転写法などがある。中でも、熱転写法は、他のラミネート方法よりも薄膜の保護層の形成が可能であるため、他のラミネート方法のように記録面に過剰な光沢感を付与することがなく、記録物本来の風合いや質感を損なわずに保存性や光沢感等を高め得るラミネート方法として注目されている。
【0003】
熱転写法においては、通常、図5に示すように、記録物と転写フィルムとを、記録面と転写性保護層とが対向するように重ね合わせて積層シートとし、この積層シートを、金属製の加熱加圧ロールと受けロールとの間を通過させて転写性保護層を溶融させることにより圧着させた後、該積層シートから耐熱性基材を剥離することにより、目的とする保護層付き記録物が得られる。この種の保護層付き記録物は、保護層(転写性保護層)の表面(ラミネート面)を、鏡面や細かい凹凸を有する微粗面などにすることにより、光沢感の強い高光沢調、あるいは半光沢調やマット調などのように、その面質感を適宜変更することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示すような従来の転写装置を用いて面質感の異なる複数の保護層付き記録物を製造する場合、予め、転写性保護層の表面形状が異なる複数種の転写フィルム、例えば、高光沢調及び半光沢調の転写フィルムをそれぞれ用意しておき、これらの転写フィルムを製造スケジュールに応じて適宜交換する必要があり、フィルムの交換作業が非常に煩雑であった。また、高価な転写フィルムをいくつも用意する必要があるため、製造コストがかさむという問題もあった。
【0005】
従って、本発明の目的は、面質感の異なる複数の保護層付き記録物を、転写フィルムの交換作業無しで容易に製造することができる転写装置及び該転写装置を備えたインクジェット記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の転写装置は、記録物の記録面上に、耐熱性基材及び転写性保護層を具備する転写フィルムの該転写性保護層を熱転写する転写装置であって、上記記録面上に上記転写フィルムを該記録面と上記転写性保護層とが対向するように供給するフィルム供給部と、供給された該転写フィルムを該記録面に加熱圧着させる圧着部とを備え、上記圧着部が、ロール表面形状の異なる複数の加圧ロールと、受け部材とを備え、複数の該加圧ロールのうちの任意の1以上の加圧ロールと該受け部材との間で、上記記録物及び上記転写フィルムを加熱下に加圧するようになしてあることを特徴とする。
【0007】
また、本発明のインクジェット記録装置は、記録シートの被記録面にインクジェット方式によりインクを打ち込んで画像を形成するインクジェット記録部と、上記転写装置とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、ロール表面形状の異なる複数の加圧ロールと、受け部材とを備え、複数の該加圧ロールのうちの任意の1以上の加圧ロールと該受け部材との間で、記録物及び上記転写フィルムを加熱下に加圧するようになしてあるので、転写フィルムを1種類用意しておけば、高光沢調、半光沢調、マット調などのように面質感の異なる複数の保護層付き記録物を、転写フィルムの交換作業無しで連続して安定的に製造することができ、製造コストの低コスト化を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の転写装置について、該転写装置を備えた本発明のインクジェット記録装置と共に、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明のインクジェット記録装置の一実施形態の要部を模式的に示した側面図である。図1に示すインクジェット記録装置10は、転写装置が組み込まれている点以外は、基本的に公知のロール紙対応のインクジェット記録装置と同様に構成されており、記録シートMの被記録面にインクジェット方式によりインクを打ち込んで画像を形成するインクジェット記録部1と、該画像が形成された該被記録面(記録面)上に、転写フィルムFの転写性保護層CFを熱転写する転写装置2とを備えている。また、転写装置2に対して記録シートMの搬送方向下流側には、長尺のシートを単位長さに切断するオートカッター3と、単位長さに切断された複数のカットシートをストックする排紙トレイ4が設けられている。
【0011】
インクジェット記録部1は、ロール状に巻き取られたロール形態の記録シートMを記録ヘッド11へと繰り出し、該記録シートMの被記録面にインクジェット方式により各色インクを打ち込んで画像を形成することによりインクジェット記録物Pを作製した後、該インクジェット記録物Pを転写装置2へと搬送するようになしてある。記録ヘッド11は、一定時間間隔でインクを吐出し続け、吐出されたインク液滴を偏向させることにより画像を形成するコンティニュアス方式のものでもよく、画像データに対応してインクを吐出させるオンデマンド方式のものでもよい。また、インク吐出方式には、圧電素子(ピエゾ素子)を用いて電圧により制御する方式や、発熱抵抗素子を用いて熱エネルギーにより制御する方式等があるが、特に限定されない。また、記録ヘッド11は、それ自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプでもよく、記録ヘッドとは別体のインクタンクからチューブなどを介してインクを供給するタイプのものでもよい。
【0012】
転写装置2は、インクジェット記録部1で作製されたインクジェット記録物Pの記録面上に、耐熱性基材BF及び転写性保護層CFを具備する転写フィルムFを、該記録面と該転写性保護層CFとが対向するように供給するフィルム供給部21と、該記録面上に供給された転写フィルムFを該記録面に加熱圧着させる圧着部22と、該記録面に加熱圧着された転写フィルムFから耐熱性基材BFを剥離する剥離部23とを備えている。
【0013】
フィルム供給部21は、供給ロール211と、該供給ロール211に巻回された転写フィルムFと、角度調整ロール212とを備えている。供給ロール211は、フィルム供給時にロール状に巻かれた転写フィルムFの回転中心となるロールである。角度調整ロール212は、その中心軸がインクジェット記録物Pの搬送方向と直交する状態を維持したまま上下左右にある程度可動可能に配置されており、必要に応じ該角度調整ロール212を可動させて適当な位置に配置させることにより、繰り出された転写フィルムFのインクジェット記録物Pへの供給角度を適宜調整できるようになっている。
【0014】
圧着部22は、ロール表面形状の異なる同一径の複数(2つ)の加圧ロール221及び222と、これらのロールより径の大きい受け部材223とを備えており、インクジェット記録物Pと転写フィルムFとを、加圧ロール221及び222と該受け部材223との間を搬送するようになしてある。
【0015】
ロール表面形状の異なる2つの加圧ロールの一方である加圧ロール221は、受け部材223と同様に、ロール表面が平滑な鏡面ロールである。他方の加圧ロール222は、ロール表面に微細な凹凸が形成された粗面ロールである。
【0016】
加圧ロール222(粗面ロール)のロール表面の粗面程度は特に限定されず、所望の保護層の面質感が得られるように適宜調整すればよいが、均一な加圧を行い気泡の混入を防ぐ観点から、ロール表面の全面に高さ1〜50μmの凸部が5〜500μmピッチ(凸部間の間隔)で無数に形成されているのが好ましい。また、該凸部の形状(凸部の水平方向の断面形状)は、真円、楕円、正方形、長方形、菱形、稜線状等、任意の形状にすることができ、特に限定されない。
【0017】
これら2つの加圧ロール221及び222は、上記フィルム供給部21によりインクジェット記録物Pの記録面上に供給された転写フィルムFの上方に位置し、図1に示す待機時(転写フィルムを加圧していないとき)においては、該インクジェット記録物Pの搬送方向と平行に所定間隔を置いて並列に配置されており、図1に示す状態から下方に可動可能になしてある。本実施形態では、粗面ロール(加圧ロール222)が、鏡面ロール(加圧ロール221)よりもインクジェット記録物Pの搬送方向下流側に配置されているが、ロール表面形状の異なる複数の加圧ロールの配置順序はこれに限定されるものではなく、所望の保護層の面質感が得られるように適宜変更することができる。
【0018】
一方、受け部材223は、加圧ロール221と222との間の中間点の下方に、これら両加圧ロールに対して一定間隔を置いて配置されており、加圧ロール221及び/又は222により加圧されたインクジェット記録物P及び転写フィルムFを、その表面で受けることができるようになっている。
【0019】
尚、加圧ロール221及び222並びに受け部材223は、何れも転写装置2を構成する他のロールと同様に、断面真円形状の金属ロールで、中心軸方向の長さが、転写フィルムF及びインクジェット記録物Pのうち、幅広の方(通常、両者は同じ幅である)の該幅と同じかあるいは該幅よりも長くなっており、中心軸がインクジェット記録物Pの搬送方向に対して直交するように配置されている。該金属ロールとしては、炭素鋼材質が多く使用されるが、材質は特に限定されるものではない。また、該金属ロールの表面にフッ素樹脂を塗布するなどして離型処理を施してもよく、セラミックやクロム等を溶射してもよい。
【0020】
また、加圧ロール221と222との間の近傍(やや上方)には、両加圧ロールのロール表面をそれぞれ幅方向に亘って均一に「転写性保護層CFの熱転写に必要な温度」に加熱するヒータ224が設けられており、該ヒータ224で加熱された加圧ロールで熱転写が行えるようになしてある。このように、並列に配置された複数の加圧ロールの各加圧ロール間又はその近傍にヒータを設け、該ヒータの両隣の加圧ロールのロール表面を、それぞれ、転写性保護層の熱転写に必要な温度に加熱できるようにすることにより、複数の加圧ロールの全てを加熱装置を内蔵するヒートロールとする場合に比して、製造コストを削減することができる。ヒータ224としては、加圧ロールのロール表面を熱転写に必要な温度に加熱することができるものであればよく、例えば、熱風乾燥装置、赤外線式加熱装置、電熱式ヒータ等が挙げられる。
【0021】
このような構成の圧着部22において、加圧ロール221及び222のうちの何れか一方又は両方を、図1に示す状態から下方に移動させることにより、ヒータ224による加熱下において、加圧ロールと受け部材との間でインクジェット記録物P及び転写フィルムFを加圧することができ、これにより該転写フィルムFが該インクジェット記録物Pの記録面に圧着される。加圧ロールの上下動は、オペレーターの操作により、随時自動又は手動で行うことができる。
【0022】
剥離部23は、耐熱性基材BFの剥離角度を調整する角度調整ロール231と、剥離された耐熱性基材BFを巻き取る巻き取りロール232とを備えている。熱転写処理前(装置稼働前)の状態においては、図1に示すように、供給ロール211に巻回された転写フィルムFの先端が、巻き取りロール232に巻き取り可能に係着されている。角度調整ロール231は、上記角度調整ロール212と同様に、その中心軸がインクジェット記録物Pの搬送方向と直交する状態を維持したまま上下左右にある程度可動可能に配置されており、剥離角度を適宜調整できるようになっている。
【0023】
次に、転写装置2の構成部材の一つである転写フィルムFについて詳細に説明する。転写フィルムFは、上述したように、耐熱性基材BFと、該耐熱性基材BF上に設けられ記録物の記録面上に熱転写される転写性保護層CFとを備えている。
【0024】
耐熱性基材BFとしては、ラミネート時における所定の加熱加圧条件下で形状を安定して維持できるような耐熱性及び機械的強度と、記録面上に圧着された転写性保護層CFからの良好な剥離性を備えたものが好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリスチレン、ポリプロピレン、アラミド、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、セロファン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリイミド、アイオノマー等の材料からなるフィルム;アルミ箔等の金属泊;アルミ蒸着フィルム;コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙;不織布;紙又は不織布と樹脂フィルムとの複合フィルム等が挙げられる。
【0025】
特に好ましい耐熱性基材BFは、PET、OPP、PEN又はPPSの何れかからなるフィルムである。これらのフィルムは、耐熱性、機械的強度、転写性などが良好であると共に、転写性保護層と記録物との間に優れた密着性を発現させることができる。
【0026】
耐熱性基材BFの厚みは、加圧ロール(粗面ロール)による転写性保護層CFの表面加工のし易さ、熱転写時における熱伝導性及び転写性保護層CFと記録面との密着性などを考慮すると、なるべく薄いことが好ましいが、薄すぎると、取扱いが困難となるばかりか、熱転写時に転写性保護層CFにシワが入ったり、転写性保護層CFと記録物との間に気泡が入るおそれがあるため好ましくない。このような観点から、耐熱性基材BFの厚みは、好ましくは4〜40μm、更に好ましくは9〜30μmである。
【0027】
本発明で好ましく用いられる耐熱性基材BFの具体例としては、厚みが9〜16μmのPETフィルム、あるいは厚みが10〜30μmのOPPフィルムなどが挙げられる。
【0028】
耐熱性基材BFは、必要に応じ、セラミック微粒子を含有させたり、表面にポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリビニルアルコール樹脂等のビニル系樹脂、セルロース樹脂やヒドロキシエチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂やポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂、シリコーン変性樹脂、長鎖アルキル変性樹脂等の耐熱性樹脂を塗布したりすることにより、耐熱性を更に高めることも可能である。また、耐熱性基材BFの転写性保護層CFが形成される面に対し、シリコーン等を用いた離型処理、帯電防止処理、コロナ放電処理、エンボス処理等の各種表面処理を施すことにより、転写容易性、静電気による埃の付着防止、転写性保護層の表面の意匠性の向上等を図ることもできる。
【0029】
一方、転写性保護層CFは、記録物の記録面上に熱転写されて保護層となる層であり、樹脂を主成分として含有する。該樹脂としては、記録物との密着性に優れ、透明性が高く、熱や光で変色し難く、化学的・物理的バリヤ性に優れた塗膜を形成し得る樹脂が好ましい。転写性保護層CFの形成材料として好ましいものとしては、例えば、アクリル共重合体、アクリル−スチレン共重合体、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、アクリル−シリコーン共重合体等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を混合して用いることができる。
【0030】
尚、転写性保護層CFは、1種類の樹脂層からなる単層構造としてもよく、複数種の樹脂層を積層してなる多層構造としてもよい。
【0031】
転写性保護層CFの厚みは、加圧ロール(粗面ロール)による表面加工のし易さ、記録面との密着性の向上、記録物本来の風合いや質感の低下の防止、画質低下の防止等の観点から、なるべく薄いことが好ましいが、薄すぎると、保護層としての機能低下を招くことになる。このような観点から、転写性保護層CFの厚みは、好ましくは2〜20μm、更に好ましくは4〜10μmである。転写性保護層CFを多層構造とする場合は、多層構造全体としての厚みがこのような範囲になるようにする。尚、転写性保護層CFは、記録面に転写されて保護層となっても、その厚みはほとんど変化せず、該保護層の厚みはほぼ上記範囲となる。
【0032】
転写性保護層CFには、樹脂成分以外に、必要に応じ、染料、顔料、離型剤、湿潤剤、消泡剤、分散剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光染料、蛍光増白剤などの各種添加剤の1種又は2種以上を含有させることができる。
【0033】
転写フィルムFは、水等の適当な溶媒に、上記樹脂の1種又は2種以上と、必要に応じ上記各種添加剤とを添加して塗工液を調製し、該塗工液を耐熱性基材BFに塗工した後、乾燥させて、該耐熱性基材BF上に転写性保護層CFを形成することにより製造することができる。転写性保護層CFは、通常、耐熱性基材BFの全面に形成されるが、耐熱性基材BFの一部に形成してもよい。塗工液の塗工は、ブレードコータ、ダイコート、リバースロールコータ、グラビヤロールコータ、エアーナイフコータ、バーコータ、ロッドブレードコータ、カーテンコータ、ショートドウェルコータ、サイズプレス、スプレー等の各種塗工装置を用いて行うことができる。
【0034】
上述の如き構成のインクジェット記録装置10の作動時における各部の動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。
インクジェット記録装置10は、ホストコンピュータ(図示せず)から送られてきた画像データを受信すると、ロール形態の記録シートMを繰り出してインクジェット記録部1へと搬送し、記録ヘッド11によりインクジェット方式にて各色インクを打ち込んで画像を形成していく。記録シートMは、その被記録面に画像を形成されてインクジェット記録物Pとされ、転写装置2へと搬送される。
【0035】
転写装置2では、先ず、フィルム供給部21より、搬送されてきた上記インクジェット記録物Pの記録面上に、該記録面と転写性保護層CFとが対向するように転写フィルムFを供給する。搬送されてきたインクジェット記録物Pと供給された転写フィルムFとは、圧着部22にて該記録面を挟むように重ね合わされる(図2参照)。
【0036】
圧着部22では、重ね合わされたインクジェット記録物P及び転写フィルムFは、加圧ロール221及び222のうちの任意の1以上の加圧ロールと受け部材223との間を加熱加圧下に通過される。
【0037】
図2(a)は、加圧ロール221(鏡面ロール)を用いて圧着処理を行っている様子を示している。この場合、得られる保護層付き記録物P’の表面(ラミネート面)の面質は光沢調である。
【0038】
一方、図2(b)は、加圧ロール222(粗面ロール)を用いて圧着処理を行っている様子を示している。この場合、得られる保護層付き記録物P’のラミネート面の面質はラスター調(半光沢調)である。尚、加圧ロール221及び222の両方を用いて加圧処理を行った場合(図示せず)も、ラミネート面の面質はラスター調である。
【0039】
圧着処理時の加熱温度及び線圧は、転写性保護層CFの形成材料や厚み等を考慮し適宜調整すればよいが、加熱温度(加圧中の加圧ロールの表面温度)は80〜140℃が好ましく、線圧は0.2〜3kN/mが好ましい。このような圧着処理により、転写フィルムFの転写性保護層CFが溶融してインクジェット記録物Pの記録面に密着する。
【0040】
転写性保護層CFの温度が低下して記録面にしっかりと圧着されたところで、図2に示すように、剥離部23にて耐熱性基材BFを剥離することにより、保護層付き記録物P’が得られる。この長尺シート状の保護層付き記録物P’は、オートカッター3により所望の長さに次々と切断されてカットシートとされ、排紙トレイ4上に順次ストックされる。
【0041】
本発明のインクジェット記録装置で使用可能な記録シートMとしては、通常のインクジェット記録で使用可能なものであればよく、インクジェット適性を付与されたインクジェット記録用紙の他、アート紙やコート紙のような一般印刷用の塗工紙(インクジェット適性を特に付与されていない塗工紙)、普通紙や上質紙や再生紙のような非塗工紙等が挙げられる。
【0042】
上記インクジェット記録用紙は、特に高画質の画像が要求される場合に使用されるもので、一般に、紙やフィルム等の基材上に、多孔性無機粒子を主成分とするインク受容層を設けた構成となっている。多孔性無機粒子としては、多孔性非晶質シリカ、多孔性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナ等が好ましく用いられ、その含有量は、インク受容層中、40〜90重量%程度である。インク受容層には、通常、必要な塗膜強度の確保のため、ポリビニルアルコール等のバインダー樹脂も含有される。インク受容層の厚みは20〜50μm程度である。また、インクジェット記録用紙は、インク受容層の質感、風合い、表面性などにより、マット調、半光沢調、光沢調、高光沢調などに分類されるが、本発明のインクジェット記録装置は何れのインクジェット記録用紙も使用可能である。
【0043】
また、本発明のインクジェット記録装置で使用可能なインクとしては、インクジェット記録用のものであればよく、染料インク、顔料インクの何れも使用できる。一般に、顔料インクは、染料インクに比して記録画像の耐光性や耐水性等に優れているので、顔料インクを用いてインクジェット画像を形成することにより、上記保護層の効果と相俟って、長期保存性に極めて優れたインクジェット画像を得ることができる。カラーインクジェット画像を形成する場合は、イエロー、マゼンタ、シアンの減法混色の3原色のインク、あるいはこれにブラックその他の色のインクを加えた4色以上のインクを用いる。
【0044】
本発明の転写装置は、記録物の記録面上に、耐熱性基材及び転写性保護層を具備する転写フィルムの該転写性保護層を熱転写する転写装置であって、上記記録面上に上記転写フィルムを該記録面と上記転写性保護層とが対向するように供給するフィルム供給部と、供給された該転写フィルムを該記録面に加熱圧着させる圧着部とを備え、上記圧着部が、ロール表面形状の異なる複数の加圧ロールと、受け部材とを備え、複数の該加圧ロールのうちの任意の1以上の加圧ロールと該受け部材との間で、上記記録物及び上記転写フィルムを加熱下に加圧するようになしてあればよく、加圧ロール及び受け部材その他の各構成部材の形状、その配置箇所、配置数等は上記実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0045】
例えば、図1に示す上記実施形態において、加圧ロール221及び222の直径と受け部材223の直径との大小関係は特に限定されず、複数の加圧ロール221及び222と受け部材223との間を通過するインクジェット記録物P及び転写フィルムFを、任意の1以上の加圧ロールと該受け部材223との間で加圧できる範囲で適宜設定することができる。
【0046】
また、圧着部は、図3及び図4に示す如き形態のものでもよい。尚、特に説明しない部分については図1に示す実施形態と同様であり、上記の説明が適宜適用される。
【0047】
図3は、受け部材を複数配置した形態である。この形態では、2つの加圧ロール221及び222それぞれに対して、2つの受け部材223’をそれぞれ対向するように配置している。
【0048】
また、図4の圧着部24は、ロール表面形状の異なる4つの加圧ロール241〜244と、平板状の受け部材245とを備えており、これら4つの加圧ロールのうちの任意の1以上の加圧ロールと該受け部材245との間で、インクジェット記録物P及び転写フィルムFを加熱下に加圧するようになしてある。また、これら4つの加圧ロールの間それぞれの近傍には、ヒータ246〜248が設けられており、転写フィルムFを加圧中の加圧ロールのロール表面温度が、熱転写に必要な温度となるようになしてある。
【0049】
また、上記剥離部に対して上記インクジェット記録物の搬送方向下流側、例えば、剥離部23とオートカッター3との間に、耐熱性基材BFの剥離により外部に露出された転写性保護層CFの表面にエンボス加工を行うエンボス機構を設けることもできる。エンボス機構は、一般に、ロール表面に凹凸を有するエンボスロールと、該エンボスロールの受けロールとから構成され、エンボス対象のシートを、これらのロール間を加熱加圧下に通過させるようになっている。
【0050】
また、上記実施形態では、ロール表面形状の異なる複数の加圧ロール自体は、加熱機能を有しないものであったが、これらを加熱機能を有するヒートロールとすることもできる。この場合、ロール表面を加熱するためのヒータは設けなくてもよい。ヒートロールは、一般に、アルミニウム、炭素鋼、ステンレス等からなる中空円筒状のロールの中空部分にヒーターを内蔵させた構成となっている。
【0051】
また、上記圧着部にて加熱加圧された上記転写フィルムを速やかに冷却して製造ラインの高速化を図ると共に、保護層の光沢感及び記録面への密着性を向上させるために、該圧着部と上記剥離部との間に、冷却ファンや放熱板等の冷却手段を設けることもできる。例えば、図1〜図3に示す実施形態においては、圧着部22と剥離部23との間(加圧ロール222と角度調整ロール231との間)に、このような冷却手段を設けることができ、図4に示す実施形態においては、圧着部24と剥離部23との間(加圧ロール244と角度調整ロール231との間)に該冷却手段を設けることができる。
【0052】
また、上記実施形態は、長尺のインクジェット記録物を被転写対象とするものであったが、A4サイズなどのカットシート状のインクジェット記録物を被転写対象とするものも本発明の範囲内である。また、本発明の転写装置は、インクジェット記録物のみならず、オフセット印刷方式、電子写真方式、感熱記録方式、昇華型転写方式、熱溶融型転写方式その他の印刷方式(画像形成方法)により作製された記録物に対しても適用できる。また、転写フィルムは、上記実施形態の如きロール形態のみならず、カットシート状のものでもよい。
【0053】
また、転写性フィルムFにおいては、転写性保護層CFの転写性を向上させるため、耐熱性基材BFと転写性保護層CFとの間に、コロイダルシリカ等の主成分とする厚さ0.5〜5μm程度の離型層を設けることもできる。
【0054】
また、耐熱性基材BFの裏面側(転写性保護層CFが設けられていない側)には、ヒートロール等の加熱加圧装置への熱融着の防止や、耐ブロッキング性の向上、給紙時における転写フィルムの滑り性を改善する等の目的で、耐熱スリップ層を設けることもできる。該耐熱スリップ層は、シリコーン樹脂等を塗布して形成することができ、厚みは通常0.1〜10μm程度である。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、面質感の異なる複数の保護層付き記録物を、転写フィルムの交換作業無しで連続して安定的に製造することができ、製造コストの低コスト化を図ることができる。また、上述したように、並列に配置された複数の加圧ロールの各加圧ロール間又はその近傍にヒータを設け、該ヒータの両隣の加圧ロールのロール表面を、それぞれ、転写性保護層の熱転写に必要な温度に加熱できるようにすることにより、複数の加圧ロールをいわゆるヒートロールとする場合に比して、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施形態の要部を模式的に示した側面図である。
【図2】(a)及び(b)は、図1に示すインクジェット記録装置内部の転写装置による圧着処理時の様子を説明する図である。
【図3】本発明の転写装置の他の実施形態の要部を模式的に示した側面図である。
【図4】本発明の転写装置の更に他の実施形態の要部を模式的に示した側面図である。
【図5】従来の転写装置による熱転写の様子を模式的に説明する図である。
【符号の説明】
10 インクジェット記録装置
1 インクジェット記録部
11 記録ヘッド
2 転写装置
21 フィルム供給部
22 圧着部
221,222 加圧ロール
223 受け部材
224 ヒータ
23 剥離部
3 オートカッター
4 排紙トレイ
M 記録シート
P インクジェット記録物
F 転写フィルム
F 耐熱性基材
F 転写性保護層
P’ 保護層付き記録物

Claims (12)

  1. 記録物の記録面上に、耐熱性基材及び転写性保護層を具備する転写フィルムの該転写性保護層を熱転写する転写装置であって、
    上記記録面上に上記転写フィルムを該記録面と上記転写性保護層とが対向するように供給するフィルム供給部と、供給された該転写フィルムを該記録面に加熱圧着させる圧着部とを備え、
    上記圧着部が、ロール表面形状の異なる複数の加圧ロールと、受け部材とを備え、複数の該加圧ロールのうちの任意の1以上の加圧ロールと該受け部材との間で、上記記録物及び上記転写フィルムを加熱下に加圧するようになしてあることを特徴とする転写装置。
  2. 複数の上記加圧ロールが、ロール表面に微細な凹凸が形成された粗面ロールの1種以上と、ロール表面が平滑な鏡面ロールであることを特徴とする請求項1記載の転写装置。
  3. 上記粗面ロールのロール表面の全面に、高さ1〜50μmの凸部が50〜500μmピッチで無数に形成されていることを特徴とする請求項2記載の転写装置。
  4. 上記粗面ロールが、上記鏡面ロールよりも上記記録物の搬送方向下流側に配置されていることを特徴とする請求項2又は3記載の転写装置。
  5. 複数の上記加圧ロールを上記記録物の搬送方向と平行に所定間隔を置いて並列に配置し、各加圧ロール間又はその近傍にヒータを設け、該ヒータの両隣の加圧ロールのロール表面を、それぞれ、上記転写性保護層の熱転写に必要な温度に加熱するようになしたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の転写装置。
  6. 上記記録面に加熱圧着された上記転写フィルムから上記耐熱性基材を剥離する剥離部を備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の転写装置。
  7. 上記剥離部に対して上記記録物の搬送方向下流側に、該剥離部による上記耐熱性基材の剥離により外部に露出された上記転写性保護層の表面にエンボス加工を行うエンボス機構を設けたことを特徴とする請求項6記載の転写装置。
  8. 上記耐熱性基材が、ポリエチレンテレフタレート、二軸延伸ポリプロピレン、ポリエチレンナフタレート又はポリフェニレンスルフィドの何れかからなるフィルムであることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の転写装置。
  9. 上記耐熱性基材の厚みが4〜40μmであることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の転写装置。
  10. 上記転写性保護層が、アクリル共重合体、アクリル−スチレン共重合体、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体及びアクリル−シリコーン共重合体からなる群から選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の転写装置。
  11. 上記転写性保護層の厚みが2〜20μmであることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の転写装置。
  12. 記録シートの被記録面にインクジェット方式によりインクを打ち込んで画像を形成するインクジェット記録部と、請求項1〜11の何れかに記載の転写装置とを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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