JP4167915B2 - 法面補強工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンカー延長具を用いた法面補強工法、詳しくは、法面に法枠補強用の鉄筋を格子状に配筋し、これらの鉄筋を所定の高さに位置決めした状態で、モルタル又はコンクリート(以下、モルタル等と記載する)を吹き付けることにより造成される格子状の法枠の交点部にアンカーを打設する法面補強工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平11−148133号公報
【0003】
法面に法枠補強用の鉄筋を格子状に配筋し、これらの鉄筋を鉄筋保持部材によって所定の高さに位置決めした状態で、前記鉄筋保持部材を吹付け幅及び吹付け高さの目安にして、モルタル等を吹き付けることにより格子状の法枠を造成する吹付け法枠工法は、法面に型枠(仮枠)を組み、型枠内にモルタル等を充填し、モルタル等の硬化後、脱型して法枠を造成する一般的な法枠工法と比べると、足場の悪い法面での型枠の組立作業や解体撤去作業が省略されるため、施工性が良くて、短期間に施工でき、型枠や支保工などの仮設材の減少により低コストで施工できる等々、多くの利点を有している。また、特に型枠を使用せずにモルタル等の吹付けにより造成される法枠は、断面形状がカマボコ状(略円弧状)になるため、法枠間の表面水の排水性が良く、法枠間に吹き付けた緑化用植生基材の生育にも都合が良い。
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の図1、図2に記載されている通り、法枠の横幅の中央に鉄筋が位置するため、法枠の交点部にロックボルト等によるアンカーを打設して、法枠を補強土工の受圧盤として利用する場合、交差する鉄筋が障害になり、交点部の中央にアンカーを打設することができない。従って、偏心した位置を掘削してアンカーを挿入しなければならず、法枠断面の薄い位置にアンカーが打設されることになるから、受圧盤としての支圧強度が低下するという問題点があった。この対策として、モルタル等の吹き増しや交点型枠の使用による交点部の補強がなされており、コストアップの要因となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点をふまえてなされたものであって、その目的とするところは、法枠交点部の中央にアンカーを打設できるようにした法面補強工法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、一端にアンカーの端部に対する連結部が形成され、他端に支圧板の取付け部が形成された本体に、交差した鉄筋を迂回することが可能な空間部が形成されて成るアンカー延長具を用いる法面補強工法であって、法面に打設されたアンカーの端部に、前記アンカー延長具が取り付けられると共に、アンカー延長具の空間部に鉄筋の交点を位置させて格子状に配筋された鉄筋にモルタル又はコンクリートを吹き付けて形成された格子状の法枠上から、アンカー延長具の支圧板取付け部に支圧板を取り付ける工程を含んでいる(請求項1)。
【0007】
前記アンカー延長具によれば、交差した鉄筋を迂回することが可能な空間部が形成されているので、法枠交点部の中央にアンカーを打設しても、法枠交点部の中央に位置する法枠補強用の鉄筋を迂回して、支圧板を取り付けることが可能であり、偏心位置にアンカーを打設することによる問題点を解決できる。
【0008】
そして、請求項1に記載の発明に係る法面補強工法は、上記のアンカー延長具を用いることにより、アンカーを法枠交点部の中央に打設できるようにしたものであり、この法面補強工法の構成によれば、支圧板を法枠に密着させてアンカーと垂直に設置できると共に、格子状に配筋した鉄筋の交点とアンカーの位置を一致させた、高い法面保護強度をもつ法枠を得ることができる。
【0009】
上記法面補強工法が、前記格子状の法枠内に、植生基盤を形成する工程を含んでいてもよい(請求項2)。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
請求項2に記載の発明に係る法面補強工法の構成によれば、法枠内を緑化でき、景観的に優れた法面補強工法とすることができる。
【0017】
植生基盤を形成するにあたっては、植物種子を混合した植生基材を吹き付けてもよく、植物種子が保持された植生シートを張設する方法や、植物種子を人為的には使用せず、施工地域の表土(施工地域に存在する植生の種子や根を含む法面周辺の土)を吹付け等の手段によって層状に敷き詰める方法等を選択してもよい。植生基材や表土によって植生基盤を形成しても、植生基材や表土の流亡が格子状の法枠によって効果的に防止されることになる。そして、植生基材に混合した植物種子や植生シートに保持させた植物種子が発芽・生育することで、早期に法面の緑化が達成されることになり、植物種子を使用しない場合には、植物種子を使用する場合と比べると早期の緑化は望めないが、表土の埋土種子が発芽・生育したり、周辺から飛来した種子が格子状の法枠内に保持され、発芽・生育することにより、最終的には、周辺の景観に調和した法面緑化が達成されることになる。
【0018】
請求項3に記載の発明に係る法面補強工法は、請求項1または2に記載の法面補強工法において、最初に法面に網状体を敷設する工程を含むことを特徴としている。この構成によれば、法枠が網状体と一体化して、さらに高い法面保護強度を得ることができる。即ち、法枠の形成に先立って金網等の網状体を設置すると、法面を被覆する網状体と、モルタル又はコンクリートの吹付けにより形成された法枠とが一体になる作用を得ることができ、法面の保護効果が一層高まることになる。また、格子状の法枠内に存在する網状体により、植生基盤の流亡が防止されることになる。
【0019】
また、本発明は別の観点から、一端にアンカーの端部に対する連結部が形成され、他端に支圧板の取付け部が形成された本体に、交差した鉄筋を迂回することが可能な空間部が形成されて成るアンカー延長具を用いる法面補強工法であって、法面に網状体を敷設する工程と、法面にアンカーを打設する工程と、アンカーの端部に前記アンカー延長具の連結部を連結する工程と、アンカー延長具の空間部に鉄筋の交点を位置させるように鉄筋を所定の高さに位置決めしながら格子状に配筋する工程と、配筋された鉄筋に、モルタル又はコンクリートを吹き付けて格子状の法枠を形成する工程と、前記格子状の法枠上からアンカー延長具の支圧板取付け部に支圧板を取り付ける工程と、格子状の法枠内に植生基盤を形成する工程とを含むことを特徴としている(請求項4)。そして、請求項4に記載の発明に係る法面補強工法の構成によれば、上述した請求項1〜3に記載の作用効果の全部が得られることになる。
【0020】
尚、本発明に係る法面補強工法において、法面に打設されたアンカーの端部にアンカー延長具を連結する作業と、前記空間部を横切る状態に鉄筋を配筋する作業とは、後述する通り、この順に行う場合と、逆の順に行う場合とがある。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1〜図5は、本発明に係るアンカー延長具Aを用いた法面補強工法の一例を示す。上記のアンカー延長具Aは、図5に示すように、一端に鉄筋やロックボルト等によるアンカー1の端部に対する連結部2が形成され、他端に支圧板3の取付け部4が形成された本体5に、交差した鉄筋(後述する上鉄筋6a)を迂回することが可能な空間部7が形成されて成るものであり、当該空間部7は、本体5の中間部に形成した互いに直交した状態に連通する横孔によって構成されている。
【0022】
前記連結部2は、アンカー1の端部に形成された雄ねじ部1aと螺合するねじ孔によって構成され、前記取付け部4は、前記ねじ孔と同芯上の位置に設けたねじ軸によって構成され、当該ねじ軸と螺合するナット8で前記支圧板3を取り付けるように構成されている。
【0023】
次に、上記のアンカー延長具Aを用いた法面補強工法について説明する。先ず、図1、図4の(A)に示すように、法面9に金網等の網状体10を敷設し、網状体10の上に法枠補強用の下鉄筋6bを格子状に配筋する。下鉄筋6bは、図2、図3に示すように、法枠の横幅内に、法枠交点部の中心を避けて対称的に配筋される。
【0024】
次に、図4の(B),(C)に示すように、法枠交点部の中央に相当する位置の法面9を削孔し、孔内にロックボルト等によるアンカー1を挿入し、セメントミルク等のグラウト材11を注入して、根固めした後、アンカー1の端部にアンカー延長具Aを連結する。
【0025】
しかる後、図4の(D)に示すように、上鉄筋6aを格子状に配筋する。上鉄筋6aは、図2、図3に示すように、上鉄筋6aの交差部が法枠交点部の中央に相当する位置、換言すれば、アンカー1の延長線上に位置するように格子状に配筋される。この実施形態では、交差した上鉄筋6aを迂回することが可能な空間部7が本体5中間部の横孔によって形成されているので、上鉄筋6aを横方向から空間部(横孔)7に挿入することによって格子状に配筋することになる。
【0026】
そして、図外の鉄筋保持部材によって上鉄筋6a及び下鉄筋6bを所定の高さに位置決めした状態で、前記鉄筋保持部材を吹付け幅及び吹付け高さの目安にして、モルタル等(例えば、アラミド短繊維が混入された低スランプのモルタルが使用される。)を吹き付けることにより、図1〜図3、図4の(E)に示すように、断面形状がカマボコ状(略円弧状)を呈する格子状の法枠12を造成する。
【0027】
モルタル等がある程度硬化した時点で、法枠交点部の頂面をコテ仕上げで平らにし、アンカー延長具Aの前記取付け部4に支圧板3をナット8で取り付け、それらに塗装等による防錆処理を行う。これにより、法枠12を受圧盤として利用した法面補強が行われることになる。尚、図1に示す13は、法枠12の造成後、格子状の法枠12内に形成した植生基盤であり、例えば、植物種子を混合した植生基材を吹き付ける方法、植物種子が保持された植生シートを張設する方法、植物種子を人為的には使用せず、施工地域の表土(施工地域に存在する植生の種子や根を含む法面周辺の土)を吹付け等の手段によって層状に敷き詰める方法等によって形成される。
【0028】
上記の構成によれば、法枠交点部の中央にアンカー1を打設しているにもかかわらず、法枠交点部の中央に位置する法枠補強用の上鉄筋6aを迂回して、支圧板3を取り付けることが可能である。換言すれば、法枠交点部の中央で交差した上鉄筋6aが障害にならないので、交点部の中央(法枠断面の厚い位置)にアンカー1を打設することができ、従って、法枠交点部の強度が増大し、モルタル等の吹き増しや交点型枠の使用といった補強対策を省略して、コストダウンを図り得るのである。
【0029】
図6、図7は、本発明の他の実施形態を示し、本体5の中間部を断面略コ字状に屈曲した形状とすることによって前記空間部7を形成した点に特徴がある。
【0030】
このアンカー延長具Aによれば、空間部7の一側方が開放しているため、この開放側から上鉄筋6aを挿入して格子状に配筋することが可能であり、上鉄筋6aを長手方向に移動させて横孔に挿入する必要がなく、配筋作業が容易になる利点がある。その他の構成、作用は、図1〜図5の実施形態と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。尚、アンカー延長具Aの屈曲形状は断面略コ字状に限定されるものではなく、例えば本体5の中間部を断面略く字状程度に屈曲してもよい。
【0031】
図8は、本発明の他の実施形態を示し、本体5を二股以上に分かれた形状とすることによって前記空間部7を形成した点に特徴がある。具体的には、アンカー1の端部に形成された雄ねじ部と螺合するナット状部材14の外周に、当該ナット状部材14の軸芯と平行に2本以上(図示の例では、4本)の軸体15を溶接して、アンカー延長具Aの本体5を構成し、ナット状部材14のねじ孔でアンカー1の端部に対する連結部2を構成し、各軸体15の先端側に形成された雄ねじ部で、支圧板3を取り付けるための取付け部4を構成したものである。尚、支圧板3には、軸体15の本数と同数の貫通孔を形成して複数のナット8で取付け部4に取り付けるように構成してある。
【0032】
この構成によれば、本体5が二股以上に分かれた形状で、本体5の軸体15間に上方へ開放した空間部7が形成されるから、アンカー1の端部にアンカー延長具Aを連結した後、上鉄筋6aを上方から空間部7に落とし込んで格子状に配筋することが可能であり、上鉄筋6aを長手方向に移動させて横孔に挿入する必要がなくなり、配筋作業が容易になる利点がある。その他の構成、作用は、図1〜図5の実施形態と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0033】
図9、図10は、本発明の他の実施形態を示し、一端にアンカー1の端部に対する連結部2が形成され、他端に支圧板3の取付け部4が形成された本体5に、交差した鉄筋を迂回することが可能な空間部7が形成され、当該空間部7が本体5の中間部に形成した互いに直交した状態に連通する横孔によって構成されるアンカー延長具Aにおいて、前記本体5を連結部側部材5aと取付け部側部材5bとに分割し、両部材5a,5bを互いに連結可能に構成した点に特徴がある。
【0034】
前記連結部側部材5aは、中央に連結部2を構成するねじ孔が形成された底板部16と、底板部16から上方へ前記ねじ孔の軸芯と平行に延設され且つ上方に開口する4個の切欠きによって互いに区画された4個の部分円筒状立上り壁17とで構成され、前記部分円筒状立上り壁17の先端部内面には、前記切欠きを隔てて連続する雌ねじ用の部分ねじ18が形成されている。
【0035】
前記取付け部側部材5bは、下面に前記部分ねじ18と螺合する軸長の短い雄ねじ部19と、前記部分円筒状立上り壁17に外嵌する環状板部20とが形成された蓋板部21と、当該蓋板部21の上面に前記連結部(ねじ孔)2と同芯状に立設されたねじ軸とで構成され、当該ねじ軸によって前記取付け部4を構成してある。そして、雄ねじ部19を部分ねじ18にねじ込んで、連結部側部材5aと取付け部側部材5bとを連結した状態において、環状板部20と底板部16と部分円筒状立上り壁17とで四周を囲まれた横孔(空間部7)が形成されるように構成してある。
【0036】
上記の構成によれば、アンカー延長具Aの連結部側部材5aをアンカー1の端部に連結した後、上鉄筋6aを上方から前記切欠きに落とし込んで格子状に配筋し、しかる後、取付け部側部材5bを連結部側部材5aに連結することが可能であり、上鉄筋6aを長手方向に移動させて横孔に挿入する必要がなく、配筋作業が容易になる利点がある。その他の構成、作用は、図1〜図5の実施形態と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0037】
図11、図12は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、一端にアンカー1の端部に対する連結部2が形成され、他端に支圧板3の取付け部4が形成された本体5に、交差した鉄筋を迂回することが可能な空間部7が形成され、当該空間部7が本体5の中間部に形成した互いに直交した状態に連通する横孔によって構成され、且つ、前記本体5が連結部側部材5aと取付け部側部材5bとに分割され、両部材5a,5bが互いに連結可能に構成されたアンカー延長具Aにおいて、取付け部側部材5bを複数本の脚部22を有する形状とし、連結部側部材5aを前記脚部22の下端に連結するように構成した点に特徴がある。
【0038】
具体的に説明すると、前記取付け部側部材5bは、上面中央に前記取付け部4を構成するねじ軸が立設された蓋板部21の下面に4本の脚部22を連設し、各脚部22の先端内面に雌ねじ用の部分ねじ18を設けて構成したものである。前記連結部側部材5aは、前記部分ねじ18に螺合する軸長の短い雄ねじ部19とその下端に連設されたフランジ部23とから成り、中央に前記取付け部4と同芯のねじ孔を形成して、前記連結部2を構成してある。そして、雄ねじ部19を部分ねじ18にねじ込んで、連結部側部材5aと取付け部側部材5bとを連結した状態において、蓋板部21と底板部16と脚部22とで四周を囲まれた横孔(空間部7)が形成されるように構成してある。尚、雄ねじ部19や部分ねじ18のねじピッチは、アンカー1の端部に形成された雄ねじ部1aのねじピッチと一致させてある。
【0039】
上記の構成によれば、法面9に打設されたアンカー1の端部にアンカー延長具Aを連結する作業に先行して、前記空間部7を横切る状態に鉄筋を配筋することが可能である。
【0040】
即ち、上鉄筋6aを格子状に配筋した後、連結部側部材5aをアンカー1の端部に連結し、次に、取付け部側部材5bを、その脚部22を上鉄筋6aの交差部に跨がらせた状態に配置し、この状態を作業員が保持しながら、アンカー1端部に連結されている連結部側部材5aをねじ戻して上昇させ、連結部側部材5aの雄ねじ部19を取付け部側部材5bの脚部22先端の部分ねじ18にねじ込んで、図12に示した状態に連結することができる。その他の構成、作用は、図9、図10の実施形態と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0041】
図13、図14は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、連結部側部材5aと取付け部側部材5bとの連結を、連結部側部材5aに対する取付け部側部材5bの軸芯方向への接近移動により係合する係合機構によって行えるように構成した点に特徴がある。
【0042】
具体的に説明すると、前記連結部側部材5aを、アンカー1の端部に対する連結部2を構成するねじ孔が形成された底板部16と、その上面に立設された4個の係止爪24とから構成し、前記取付け部側部材5bを、上面中央に支圧板3の取付け部4を構成するねじ軸が立設された蓋板部21と、その下面に連設された4本の脚部22とで構成すると共に、各脚部22の先端内面に前記係止爪24と係合する段部25を設けて構成したものである。その他の構成、作用は、図11、図12の実施形態と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、法枠交点部の中央にアンカーを打設しても、法枠交点部の中央に位置する法枠補強用の鉄筋を迂回して、支圧板を取り付けることが可能であり、偏心位置にアンカーを打設することによる問題点を解決できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る法面補強工法を説明する斜視図である。
【図2】 要部の縦断側面図である。
【図3】 要部の平面図である。
【図4】 施工手順の説明図である。
【図5】 アンカー延長具の構成を示す一部切欠き斜視図である。
【図6】 アンカー延長具の他の例を示す要部の縦断側面図である。
【図7】 要部の平面図である。
【図8】 アンカー延長具の他の例を示す斜視図である。
【図9】 アンカー延長具の他の例を示す斜視図である。
【図10】 図9に示したアンカー延長具をアンカーの端部に連結した状態における縦断側面図である。
【図11】 アンカー延長具の他の例を示す斜視図である。
【図12】 図11に示したアンカー延長具をアンカーの端部に連結した状態における縦断側面図である。
【図13】 アンカー延長具の他の例を示す斜視図である。
【図14】 図13に示したアンカー延長具をアンカーの端部に連結した状態における縦断側面図である。
【符号の説明】
A…アンカー延長具、2…連結部、4…取付け部、5…本体、5a…連結部側部材、5b…取付け部側部材、7…空間部。

Claims (4)

  1. 一端にアンカーの端部に対する連結部が形成され、他端に支圧板の取付け部が形成された本体に、交差した鉄筋を迂回することが可能な空間部が形成されて成るアンカー延長具を用いる法面補強工法であって、法面に打設されたアンカーの端部に、前記アンカー延長具が取り付けられると共に、アンカー延長具の空間部に鉄筋の交点を位置させて格子状に配筋された鉄筋にモルタル又はコンクリートを吹き付けて形成された格子状の法枠上から、アンカー延長具の支圧板取付け部に支圧板を取り付ける工程を含むことを特徴とする法面補強工法。
  2. 前記格子状の法枠内に、植生基盤を形成する工程を含む請求項1に記載の法面補強工法。
  3. 最初に法面に網状体を敷設する工程を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の法面補強工法。
  4. 一端にアンカーの端部に対する連結部が形成され、他端に支圧板の取付け部が形成された本体に、交差した鉄筋を迂回することが可能な空間部が形成されて成るアンカー延長具を用いる法面補強工法であって、法面に網状体を敷設する工程と、法面にアンカーを打設する工程と、アンカーの端部に前記アンカー延長具の連結部を連結する工程と、アンカー延長具の空間部に鉄筋の交点を位置させるように鉄筋を所定の高さに位置決めしながら格子状に配筋する工程と、配筋された鉄筋に、モルタル又はコンクリートを吹き付けて格子状の法枠を形成する工程と、前記格子状の法枠上からアンカー延長具の支圧板取付け部に支圧板を取り付ける工程と、格子状の法枠内に植生基盤を形成する工程とを含むことを特徴とする法面補強工法。
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