JP2767233B2 - 新規な型枠及び新規な型枠を用いた擁壁等の構築構造並びに新規な型枠を用いた擁壁等の構築方法 - Google Patents
新規な型枠及び新規な型枠を用いた擁壁等の構築構造並びに新規な型枠を用いた擁壁等の構築方法Info
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- JP2767233B2 JP2767233B2 JP11580096A JP11580096A JP2767233B2 JP 2767233 B2 JP2767233 B2 JP 2767233B2 JP 11580096 A JP11580096 A JP 11580096A JP 11580096 A JP11580096 A JP 11580096A JP 2767233 B2 JP2767233 B2 JP 2767233B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な型枠及び新
規な型枠を用いた擁壁等の構築構造並びに新規な型枠を
用いた擁壁等の構築方法に関する。
規な型枠を用いた擁壁等の構築構造並びに新規な型枠を
用いた擁壁等の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路、海岸、河川岸等の側部に擁
壁を構築する方法として、掘削した土中や床面にコンク
リートで基礎を打設し、この基礎の上面にコンクリート
ブロックを所定の高さ積層させてコンクリートブロック
によるコンクリートブロック擁壁を形成する方法や、構
築すべき場所に型枠を組立て、この型枠内に鉄筋を配筋
してコンクリートを充填固化させて形成するコンクリー
ト擁壁が公知である。コンクリートブロックを順次積層
したコンクリートブロック擁壁では、比較的に施工が簡
単で短期間で構築できる代わりにブロック相互の連結力
が弱体であり、背面側に作用する土圧との関係からこの
方法のものでは擁壁の高さが略5メータ以下に規制され
ている。そして、それ以上の高さの擁壁としては、型枠
を組立てて内部にコンクリートを打設しながら所定の高
さのコンクリート擁壁を構築する型枠にコンクリート流
し込み固化による方式が用いられるのが通常である。
壁を構築する方法として、掘削した土中や床面にコンク
リートで基礎を打設し、この基礎の上面にコンクリート
ブロックを所定の高さ積層させてコンクリートブロック
によるコンクリートブロック擁壁を形成する方法や、構
築すべき場所に型枠を組立て、この型枠内に鉄筋を配筋
してコンクリートを充填固化させて形成するコンクリー
ト擁壁が公知である。コンクリートブロックを順次積層
したコンクリートブロック擁壁では、比較的に施工が簡
単で短期間で構築できる代わりにブロック相互の連結力
が弱体であり、背面側に作用する土圧との関係からこの
方法のものでは擁壁の高さが略5メータ以下に規制され
ている。そして、それ以上の高さの擁壁としては、型枠
を組立てて内部にコンクリートを打設しながら所定の高
さのコンクリート擁壁を構築する型枠にコンクリート流
し込み固化による方式が用いられるのが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リートブロックを順次積層したコンクリートブロック擁
壁では、ブロック自体の重量が大きく、積み上げ作業時
に大きな労力を要し、重機操作、その他の補助作業者を
含め、多くの作業人員を要するとともに、単純な作業の
割りには作業時間もかかり、更にブロック自体が重量で
あり、作業上の危険性を伴うという問題があった。ま
た、前記した型枠を用いて行なうコンクリート擁壁の構
築では、対向立設した型枠の相互を桟木、根だ、支柱等
の支保材やくぎ、ボルト、鉄線、フォームタイ、セパレ
ータ等の緊結材で正確に保持しつつ組立てなばならず、
型枠の組立、解体等に熟練した技術を要するとともに、
位置合わせ作業、調整作業等に非常に時間がかかり、短
い工期で作業を完了させることは困難であるばかりでな
く、それらの型枠が種々の構成部材や支持用の補助部材
から構築されるために作業中の危険度が高いという問題
があった。また、人件費等の問題から熟練工の確保等が
困難であるから人件コストを含む施工コストが高いとい
う問題があった。
リートブロックを順次積層したコンクリートブロック擁
壁では、ブロック自体の重量が大きく、積み上げ作業時
に大きな労力を要し、重機操作、その他の補助作業者を
含め、多くの作業人員を要するとともに、単純な作業の
割りには作業時間もかかり、更にブロック自体が重量で
あり、作業上の危険性を伴うという問題があった。ま
た、前記した型枠を用いて行なうコンクリート擁壁の構
築では、対向立設した型枠の相互を桟木、根だ、支柱等
の支保材やくぎ、ボルト、鉄線、フォームタイ、セパレ
ータ等の緊結材で正確に保持しつつ組立てなばならず、
型枠の組立、解体等に熟練した技術を要するとともに、
位置合わせ作業、調整作業等に非常に時間がかかり、短
い工期で作業を完了させることは困難であるばかりでな
く、それらの型枠が種々の構成部材や支持用の補助部材
から構築されるために作業中の危険度が高いという問題
があった。また、人件費等の問題から熟練工の確保等が
困難であるから人件コストを含む施工コストが高いとい
う問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、型枠の組立施工が極めて
簡単で作業性に優れ、コンクリートの打設後に型枠を解
体回収することなくコンクリート内に埋め込みでき、型
枠の組立作業時間を大幅に短縮して全体の工期を短縮で
き、一段づつ組立てた型枠内にコンクリートを打設して
安全な施工ができ、更に壁面緑化も可能な新規な型枠及
び新規な型枠を用いた擁壁等の構築構造並びに新規な型
枠を用いた擁壁等の構築方法を提供することにある。
れたものであり、その目的は、型枠の組立施工が極めて
簡単で作業性に優れ、コンクリートの打設後に型枠を解
体回収することなくコンクリート内に埋め込みでき、型
枠の組立作業時間を大幅に短縮して全体の工期を短縮で
き、一段づつ組立てた型枠内にコンクリートを打設して
安全な施工ができ、更に壁面緑化も可能な新規な型枠及
び新規な型枠を用いた擁壁等の構築構造並びに新規な型
枠を用いた擁壁等の構築方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、横並びに複数配列されると
共に、上下に積層される型枠であって、一体的に形成さ
れた任意の立体形状であり、正面12及び背面14を備
えるとともに、上下面が開口16され、さらに左右に連
通用の側部開口18を備えた左右面20、22を備え、
前記背面14には連通用の背面開口24が設けられ、前
記上下面にはそれぞれ上下積層用の積み受け48及び積
み脚46が設けられ、さらに横並びに複数を配列させて
複数の型枠相互を横方向に連結させる横配筋70を受け
る横配筋受部44とを備えてなる新規な型枠10から構
成される。
に、請求項1に係る発明は、横並びに複数配列されると
共に、上下に積層される型枠であって、一体的に形成さ
れた任意の立体形状であり、正面12及び背面14を備
えるとともに、上下面が開口16され、さらに左右に連
通用の側部開口18を備えた左右面20、22を備え、
前記背面14には連通用の背面開口24が設けられ、前
記上下面にはそれぞれ上下積層用の積み受け48及び積
み脚46が設けられ、さらに横並びに複数を配列させて
複数の型枠相互を横方向に連結させる横配筋70を受け
る横配筋受部44とを備えてなる新規な型枠10から構
成される。
【0006】また、請求項2に係る発明では、前記型枠
10の側面20、22は、横並びに配置させたときに相
互に密着状に当接し得る側面であってもよい。
10の側面20、22は、横並びに配置させたときに相
互に密着状に当接し得る側面であってもよい。
【0007】また、請求項3に係る発明では、前記型枠
10は上下面及び左右面が打抜き状の開口として形成さ
れた略中空矩形枠体26であることとしてもよい。
10は上下面及び左右面が打抜き状の開口として形成さ
れた略中空矩形枠体26であることとしてもよい。
【0008】また、請求項4に係る発明では、前記型枠
10の正面12の一部又は全部には多孔部80又は網目
部88が設けられてなることとしてもよい。
10の正面12の一部又は全部には多孔部80又は網目
部88が設けられてなることとしてもよい。
【0009】また、請求項5に係る発明では、前記型枠
10の左右面の一部又は全部には多孔部80又は網目部
88が設けられ、前記開口はこれらの孔82または網目
90として形成されてなることとしても良い。
10の左右面の一部又は全部には多孔部80又は網目部
88が設けられ、前記開口はこれらの孔82または網目
90として形成されてなることとしても良い。
【0010】また、請求項6に係る発明では、前記型枠
10の内部は正面12と背面14側を前後部分に分割し
て前部側に客土102を投入させる客土部94を形成す
るように中仕切り96を備えてなることとしても良い。
10の内部は正面12と背面14側を前後部分に分割し
て前部側に客土102を投入させる客土部94を形成す
るように中仕切り96を備えてなることとしても良い。
【0011】また、請求項7に係る発明では、前記型枠
10にはこれらを複数上下に積層させたときに縦配筋を
係着する縦筋係着部50が設けられてなることとしても
良い。
10にはこれらを複数上下に積層させたときに縦配筋を
係着する縦筋係着部50が設けられてなることとしても
良い。
【0012】また、請求項8に係る発明では、前記型枠
10はプラスチック合成樹脂により一体的に形成されて
なることとしても良い。
10はプラスチック合成樹脂により一体的に形成されて
なることとしても良い。
【0013】また、請求項9に係る発明では、前記中空
矩形枠体26は正面及び背面並びに全体が矩形となる輪
郭を形成するように角部に対応する部分に配置されたフ
レーム部材28、30とからなり、正面12と背面14
を連結するフレーム部材28、30はこれら正面12及
び背面14が近接、離開可能なようにスライド自在に連
結されてなるようにしても良い。
矩形枠体26は正面及び背面並びに全体が矩形となる輪
郭を形成するように角部に対応する部分に配置されたフ
レーム部材28、30とからなり、正面12と背面14
を連結するフレーム部材28、30はこれら正面12及
び背面14が近接、離開可能なようにスライド自在に連
結されてなるようにしても良い。
【0014】次に請求項10に係る発明では、横並びに
複数配列されると共に、上下に積層される型枠であっ
て、一体的に形成された任意の立体形状であり、正面1
2及び背面14を備えるとともに、上下面が開口16さ
れ、さらに左右に連通用の側部開口18を備えた左右面
20、22を備え、前記背面14には連通用の背面開口
24が設けられた型枠を単位型枠とし、複数の同一形状
の単位型枠(10a〜10d)を横並びに密着状に配置
させて層型枠列74を形成し、この層型枠列74内に、
横方向に平均化するようにコンクリートを打設し、順次
上段側の各層について同様にコンクリート78を打設し
て積層させてなる新規な型枠を用いた擁壁等の構築構造
から構成される。
複数配列されると共に、上下に積層される型枠であっ
て、一体的に形成された任意の立体形状であり、正面1
2及び背面14を備えるとともに、上下面が開口16さ
れ、さらに左右に連通用の側部開口18を備えた左右面
20、22を備え、前記背面14には連通用の背面開口
24が設けられた型枠を単位型枠とし、複数の同一形状
の単位型枠(10a〜10d)を横並びに密着状に配置
させて層型枠列74を形成し、この層型枠列74内に、
横方向に平均化するようにコンクリートを打設し、順次
上段側の各層について同様にコンクリート78を打設し
て積層させてなる新規な型枠を用いた擁壁等の構築構造
から構成される。
【0015】更に、請求項11に係る発明では、請求項
10記載の新規な型枠を用いた擁壁等の構築構造であっ
て、前記単位型枠(10a〜10d)は横配筋受部44
を備え、横並びに複数の単位型枠を配列させこの横配筋
受部44に横配筋70を固定させ、隣接する単位型枠相
互を横方向に連結させてなることとしても良い。
10記載の新規な型枠を用いた擁壁等の構築構造であっ
て、前記単位型枠(10a〜10d)は横配筋受部44
を備え、横並びに複数の単位型枠を配列させこの横配筋
受部44に横配筋70を固定させ、隣接する単位型枠相
互を横方向に連結させてなることとしても良い。
【0016】次に、請求項12に係る発明は、請求項1
ないし8のいずれかに記載の型枠10を横並びに複数配
列させて横配筋70を配置させ、相互に連結させて層型
枠列74を形成し、この層型枠列74内に、横方向に平
均化するようにコンクリート78を打設し、順次上段側
の各層について同様にコンクリートを78を打設して積
層させ、所望の高さの擁壁60等を構築してなる新規な
型枠を用いた擁壁等の構築方法から構成される。
ないし8のいずれかに記載の型枠10を横並びに複数配
列させて横配筋70を配置させ、相互に連結させて層型
枠列74を形成し、この層型枠列74内に、横方向に平
均化するようにコンクリート78を打設し、順次上段側
の各層について同様にコンクリートを78を打設して積
層させ、所望の高さの擁壁60等を構築してなる新規な
型枠を用いた擁壁等の構築方法から構成される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の新規な型枠は、横並びに
複数配列されると共に、上下に積層される型枠であり、
一体的に形成された四角形等の任意の立体形状で、正面
及び背面を備えるとともに、上下面が開口され、さらに
左右に連通用の側部開口を備えた左右面を備えている。
更に、正面は閉鎖されているが、背面には連通用の背面
開口が設けられ、型枠の上下面にはそれぞれ上下積層用
の積み受け及び積み脚が設けられ、さらに横並びに複数
を配列させて複数の型枠相互を横方向に連結させる横配
筋を受ける横配筋受部と、型枠を複数上下に積層させた
ときに、基礎のアンカー筋やアンカー筋に連結された連
結筋を係着する縦筋係着部が設けられている。
複数配列されると共に、上下に積層される型枠であり、
一体的に形成された四角形等の任意の立体形状で、正面
及び背面を備えるとともに、上下面が開口され、さらに
左右に連通用の側部開口を備えた左右面を備えている。
更に、正面は閉鎖されているが、背面には連通用の背面
開口が設けられ、型枠の上下面にはそれぞれ上下積層用
の積み受け及び積み脚が設けられ、さらに横並びに複数
を配列させて複数の型枠相互を横方向に連結させる横配
筋を受ける横配筋受部と、型枠を複数上下に積層させた
ときに、基礎のアンカー筋やアンカー筋に連結された連
結筋を係着する縦筋係着部が設けられている。
【0018】実施例の新規な型枠は、プラスチック合成
樹脂により略中空矩形枠体に一体形成され、上下面並び
に左右面は打抜き状に開口されている。また、背面開口
は網目に形成されている。これにより、横並びに配列し
て内部に充填したコンクリートは左右面の開口で相互に
連結して固化される。また、上下方向に積層した型枠の
相互で内部のコンクリートが上下方向に連結して固化さ
れ、背面側においても、背面の網目から裏栗石と連結さ
れて断面性能に優れた擁壁となる。
樹脂により略中空矩形枠体に一体形成され、上下面並び
に左右面は打抜き状に開口されている。また、背面開口
は網目に形成されている。これにより、横並びに配列し
て内部に充填したコンクリートは左右面の開口で相互に
連結して固化される。また、上下方向に積層した型枠の
相互で内部のコンクリートが上下方向に連結して固化さ
れ、背面側においても、背面の網目から裏栗石と連結さ
れて断面性能に優れた擁壁となる。
【0019】また、新規な型枠は、プラスチック合成樹
脂に限ることなく、廃棄プラスッチク、その他の化学繊
維、耐食性の軽金属、軽量の金属、その他の剛性を備え
た軽量の素材等で形成してもよい。更に、中空矩形枠体
の形状に限ることなく、横並びに配列したときに相互に
密着状に当接する側面を備えた形状であればよく、例え
ば、平面視で正面側が四角形で背面側が山形状、台形状
に突出されたり、或は正面と背面が山形状に突設された
六角形等の中空枠体でもよい。
脂に限ることなく、廃棄プラスッチク、その他の化学繊
維、耐食性の軽金属、軽量の金属、その他の剛性を備え
た軽量の素材等で形成してもよい。更に、中空矩形枠体
の形状に限ることなく、横並びに配列したときに相互に
密着状に当接する側面を備えた形状であればよく、例え
ば、平面視で正面側が四角形で背面側が山形状、台形状
に突出されたり、或は正面と背面が山形状に突設された
六角形等の中空枠体でもよい。
【0020】新規な型枠の左右面の一部又は全部には多
孔部や網目部を設け、側部開口はこれらの孔又は網目と
して形成してもよい。この場合には、型枠の正面に平面
視コ形状の枠板を連設し、この枠板の左右板面に孔や網
目を形成する。この左右面の多孔部や網目部がコンクリ
ート内に一体に固化されて擁壁の強度が増加し、型枠全
体の強度も補強される。
孔部や網目部を設け、側部開口はこれらの孔又は網目と
して形成してもよい。この場合には、型枠の正面に平面
視コ形状の枠板を連設し、この枠板の左右板面に孔や網
目を形成する。この左右面の多孔部や網目部がコンクリ
ート内に一体に固化されて擁壁の強度が増加し、型枠全
体の強度も補強される。
【0021】また、新規な型枠は、その正面の一部又は
全部には多孔部又は網目部を設け、その内部に正面と背
面側とを前後部分に分割して前部側に客土を投入させる
客土部を形成するように中仕切りを備える様に構成して
もよい。この型枠を横並びに配列すると共に、上下方向
に積層しながら各正面側の客土部に植物の種子を混合し
た客土を充填し、客土内で発芽した植物を多孔部又は網
目部から外面へ植生させて擁壁面を緑化できる。
全部には多孔部又は網目部を設け、その内部に正面と背
面側とを前後部分に分割して前部側に客土を投入させる
客土部を形成するように中仕切りを備える様に構成して
もよい。この型枠を横並びに配列すると共に、上下方向
に積層しながら各正面側の客土部に植物の種子を混合し
た客土を充填し、客土内で発芽した植物を多孔部又は網
目部から外面へ植生させて擁壁面を緑化できる。
【0022】また、前記中空矩形枠体は正面及び背面
と、全体が矩形となる輪郭を形成するように正面と背面
との両側寄りの上下角部に連設された上下フレーム部材
とを備えている。前記横配筋を受ける横配筋受部は、左
右の上部フレーム部材に溝型状に形成されている。しか
し、溝型状に限ることなく、上部フレーム部材の下面側
にフック状に設けて横背筋を係止してもよい。また、縦
筋係着部は、中空矩形枠体の背面部の内面側に溝付板を
水平に突設して形成されている。この縦筋係着部は、正
面部の内面側、或は左右フレーム部材の内面側等に設け
てもよい。
と、全体が矩形となる輪郭を形成するように正面と背面
との両側寄りの上下角部に連設された上下フレーム部材
とを備えている。前記横配筋を受ける横配筋受部は、左
右の上部フレーム部材に溝型状に形成されている。しか
し、溝型状に限ることなく、上部フレーム部材の下面側
にフック状に設けて横背筋を係止してもよい。また、縦
筋係着部は、中空矩形枠体の背面部の内面側に溝付板を
水平に突設して形成されている。この縦筋係着部は、正
面部の内面側、或は左右フレーム部材の内面側等に設け
てもよい。
【0023】この正面と背面を連結するフレーム部材
は、型枠の正面及び背面が近接、離開可能に調整するた
め、正面側から背面へ向け突設されたスライドフレーム
と、背面側から正面へ向け突設された筒形フレームとを
相互に嵌合させ、相互に設けたピナ孔を係止ピンで係止
して型枠の控え方向の長さを調整し得る様に連結してい
る。この控え方向の長さを現場で構築するコンクリート
擁壁の控え方向の厚みに合わせたり、或は下段側の型枠
の控え長さを長くして自由に調整でき、控え方向の長さ
の異なる多種類の規格の型枠を製造する必要がなく、型
枠の製造経費を節約できる。なお、フレーム部材は、ス
ライドフレームと筒形フレームとの嵌合でスライド調整
する構成に限ることなく、例えば、背面部や正面部に開
口した孔にフレーム部材を嵌合してスライドさせたり、
或は背面部や正面部に開口した縦長孔に左右面の枠板を
嵌合して控え方向長さを調整してもよい。
は、型枠の正面及び背面が近接、離開可能に調整するた
め、正面側から背面へ向け突設されたスライドフレーム
と、背面側から正面へ向け突設された筒形フレームとを
相互に嵌合させ、相互に設けたピナ孔を係止ピンで係止
して型枠の控え方向の長さを調整し得る様に連結してい
る。この控え方向の長さを現場で構築するコンクリート
擁壁の控え方向の厚みに合わせたり、或は下段側の型枠
の控え長さを長くして自由に調整でき、控え方向の長さ
の異なる多種類の規格の型枠を製造する必要がなく、型
枠の製造経費を節約できる。なお、フレーム部材は、ス
ライドフレームと筒形フレームとの嵌合でスライド調整
する構成に限ることなく、例えば、背面部や正面部に開
口した孔にフレーム部材を嵌合してスライドさせたり、
或は背面部や正面部に開口した縦長孔に左右面の枠板を
嵌合して控え方向長さを調整してもよい。
【0024】次に、新規な型枠を用いた擁壁等の構築方
法では、請求項1ないし8のいずれかに記載の型枠を横
並びに複数配列させて横配筋受部に横配筋を配置させて
型枠に連結しながら、各型枠の相互を強固に連結させて
層型枠列を形成する。この層型枠列内に、横方向に平均
化するようにコンクリートを打設し、順次上段側の各層
について同様にコンクリートを打設して積層させ、所望
の高さの擁壁等を構築する。また、型枠内の正面側に客
土部を設けて入る場合には、客土部内に客土を充填して
植物を発芽させて擁壁面を緑化する。
法では、請求項1ないし8のいずれかに記載の型枠を横
並びに複数配列させて横配筋受部に横配筋を配置させて
型枠に連結しながら、各型枠の相互を強固に連結させて
層型枠列を形成する。この層型枠列内に、横方向に平均
化するようにコンクリートを打設し、順次上段側の各層
について同様にコンクリートを打設して積層させ、所望
の高さの擁壁等を構築する。また、型枠内の正面側に客
土部を設けて入る場合には、客土部内に客土を充填して
植物を発芽させて擁壁面を緑化する。
【0025】これにより、コンクリート内に埋設した型
枠を回収する必要がなく、コンクリート内に骨組みとし
て埋め込み、順次上方へ積層しながあら強固なコンクリ
ート擁壁を構築できる。型枠は中空立体形で軽量である
ため組立施工が極めて簡単で、組立てた型枠内のコンク
リートは、相互に平均化された一体的に連結した状態で
固化して断面性能に優れた擁壁となる。
枠を回収する必要がなく、コンクリート内に骨組みとし
て埋め込み、順次上方へ積層しながあら強固なコンクリ
ート擁壁を構築できる。型枠は中空立体形で軽量である
ため組立施工が極めて簡単で、組立てた型枠内のコンク
リートは、相互に平均化された一体的に連結した状態で
固化して断面性能に優れた擁壁となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づき詳細に説明する。図1、図2、図3、図4には、本
発明の第1実施例に係る新規な第1型枠10aが示され
ている。図より明らかな様に、新規な第1型枠10a
は、横並びに複数配列されると共に、上下に積層される
型枠であって、一体的に形成された四角形の立体形状で
あり、正面12及び背面14を備えると共に、上下面が
開口16、16され、更に左右に連通用の側部開口1
8、18を備えた左側面20と右側面22とを備え、背
面14には連通用の背面開口24が設けられている。
づき詳細に説明する。図1、図2、図3、図4には、本
発明の第1実施例に係る新規な第1型枠10aが示され
ている。図より明らかな様に、新規な第1型枠10a
は、横並びに複数配列されると共に、上下に積層される
型枠であって、一体的に形成された四角形の立体形状で
あり、正面12及び背面14を備えると共に、上下面が
開口16、16され、更に左右に連通用の側部開口1
8、18を備えた左側面20と右側面22とを備え、背
面14には連通用の背面開口24が設けられている。
【0027】この第1型枠10aは、プラスチック合成
樹脂、廃棄プラスッチク、耐食性金属等を素材として一
体的に形成され、上下面の開口16、16及び左右側面
の側部開口18、18等が打抜き状に開口された略中空
矩形枠体26に形成されている。更に、この中空矩形枠
体26の左右側面20、22は、第1型枠10aを横並
びに配置させたときに相互に密着状に当接し得る様に形
成されている。これにより、第1型枠10aは軽量で強
度に優れ、現場への搬送、組立施工が簡単で、未経験の
作業者でも組立施工ができる。また、型枠内部に投入さ
れたコンクリートは上下方向や横並び方向の型枠の相互
で連結固化されて断面性能に優れた擁壁となり、コンク
リートの固化後には型枠をそのまま埋め込むため全体の
工期を短縮でき、他型枠自体も構造が簡単で製造コスト
が安価となる。更に、第1型枠10aを横並びに配置し
たときに左右側面20、22が相互に密着状に当接し、
擁壁等の構造物の外面形状に対応して精度良く第1型枠
10aを組立できることとなる。
樹脂、廃棄プラスッチク、耐食性金属等を素材として一
体的に形成され、上下面の開口16、16及び左右側面
の側部開口18、18等が打抜き状に開口された略中空
矩形枠体26に形成されている。更に、この中空矩形枠
体26の左右側面20、22は、第1型枠10aを横並
びに配置させたときに相互に密着状に当接し得る様に形
成されている。これにより、第1型枠10aは軽量で強
度に優れ、現場への搬送、組立施工が簡単で、未経験の
作業者でも組立施工ができる。また、型枠内部に投入さ
れたコンクリートは上下方向や横並び方向の型枠の相互
で連結固化されて断面性能に優れた擁壁となり、コンク
リートの固化後には型枠をそのまま埋め込むため全体の
工期を短縮でき、他型枠自体も構造が簡単で製造コスト
が安価となる。更に、第1型枠10aを横並びに配置し
たときに左右側面20、22が相互に密着状に当接し、
擁壁等の構造物の外面形状に対応して精度良く第1型枠
10aを組立できることとなる。
【0028】中空矩形枠体26は、その正面12及び背
面14並びに全体が矩形となる輪郭を形成するように左
右側面20、22の上下角部に配置された上部フレーム
部材28と下部フレーム部材30とを備えている。図1
に示す様に、正面12は、四角形の正面枠32を有し、
この正面枠32内に縦方向に2個の補強枠34、34が
連設され、この補強枠34、34で区画された内部には
薄板状の正面板36が張設されて閉鎖されている。
面14並びに全体が矩形となる輪郭を形成するように左
右側面20、22の上下角部に配置された上部フレーム
部材28と下部フレーム部材30とを備えている。図1
に示す様に、正面12は、四角形の正面枠32を有し、
この正面枠32内に縦方向に2個の補強枠34、34が
連設され、この補強枠34、34で区画された内部には
薄板状の正面板36が張設されて閉鎖されている。
【0029】また、図4に示す様に、背面14は、前記
正面枠32と略同一高さで、横幅が若干狭幅な四角形の
背面枠38を有し、この背面枠38内に縦方向に2個の
補強枠40、40が連設され、この補強枠40、40で
区画された内部に、背面開口24として網目を備えた網
目板42が張設されている。この網目板42の網目、即
ち背面開口24を経由して型枠内に投入されたコンクリ
ートのモルタル成分が外部の栗石に浸透固化して擁壁の
強度が増加する。なお、正面枠32や背面枠38内に設
けた補強枠34、34や補強枠40、40は縦方向に連
設されているが、これに限ることなく、横方向に連設し
たり、或は十字状に連設してもよい。また、第1型枠1
0は、平面視で略四角形の中空矩形枠体26に形成され
ているが、これに限ることなく、正面側と背面側とに山
形が突出された平面視六角形や一端に山形が突出された
平面視五角形等の中空矩形枠体に形成してもよい。
正面枠32と略同一高さで、横幅が若干狭幅な四角形の
背面枠38を有し、この背面枠38内に縦方向に2個の
補強枠40、40が連設され、この補強枠40、40で
区画された内部に、背面開口24として網目を備えた網
目板42が張設されている。この網目板42の網目、即
ち背面開口24を経由して型枠内に投入されたコンクリ
ートのモルタル成分が外部の栗石に浸透固化して擁壁の
強度が増加する。なお、正面枠32や背面枠38内に設
けた補強枠34、34や補強枠40、40は縦方向に連
設されているが、これに限ることなく、横方向に連設し
たり、或は十字状に連設してもよい。また、第1型枠1
0は、平面視で略四角形の中空矩形枠体26に形成され
ているが、これに限ることなく、正面側と背面側とに山
形が突出された平面視六角形や一端に山形が突出された
平面視五角形等の中空矩形枠体に形成してもよい。
【0030】図2、図3、図4に示す様に、左右側面2
0、22の上下フレーム部材28、30は、正面枠32
と背面枠38との対向した両側端寄りの上下位置に連設
され、この上部フレーム部材28と下部フレーム部材3
0並びに正面枠32と背面枠38とで側部開口18が形
成されている。この側部開口18内で上下フレーム部材
28、30に2個の補強フレーム43、43が縦方向に
補強されている。この補強フレーム43、43において
も、縦方向の連設に限ることなく、横方向に連設した
り、或は十字状に連設してもよい。
0、22の上下フレーム部材28、30は、正面枠32
と背面枠38との対向した両側端寄りの上下位置に連設
され、この上部フレーム部材28と下部フレーム部材3
0並びに正面枠32と背面枠38とで側部開口18が形
成されている。この側部開口18内で上下フレーム部材
28、30に2個の補強フレーム43、43が縦方向に
補強されている。この補強フレーム43、43において
も、縦方向の連設に限ることなく、横方向に連設した
り、或は十字状に連設してもよい。
【0031】図2、図3に示す様に、左右対向した上部
フレーム部材28、28の上面の中間位置には、第1型
枠10aを横並びに配列して複数の型枠相互を横方向に
連結させる横鉄筋を受ける横配筋受部44、44が設け
られている。この横配筋受部44、44は上部フレーム
部材28、28の上面に凹溝状に凹設されている。横並
びに配列した各第1型枠10aの上部フレーム部材28
の横配筋受部44に横配筋を係着して結束線で結束しな
がら各型枠を横方向に連結し、また各型枠内で横方向に
連結固化したコンクリートを横配筋で強固に補強でき
る。なお、横配筋受部44は溝状に限ることなく、例え
ば、上部フレーム部材28、28の下面側にL形状にフ
ックを固定して横配筋を係止してもよい。また、横配筋
受部44は上部フレーム部材28の中間位置に限ること
なく、正面枠32寄り位置や背面枠38寄り位置に設け
てもよいし、また、下部フレーム部材30に設けても良
い。また、溝に限ることなく、通し孔としても良いし、
その他任意の受部あるいは連結受部構造として良い。
フレーム部材28、28の上面の中間位置には、第1型
枠10aを横並びに配列して複数の型枠相互を横方向に
連結させる横鉄筋を受ける横配筋受部44、44が設け
られている。この横配筋受部44、44は上部フレーム
部材28、28の上面に凹溝状に凹設されている。横並
びに配列した各第1型枠10aの上部フレーム部材28
の横配筋受部44に横配筋を係着して結束線で結束しな
がら各型枠を横方向に連結し、また各型枠内で横方向に
連結固化したコンクリートを横配筋で強固に補強でき
る。なお、横配筋受部44は溝状に限ることなく、例え
ば、上部フレーム部材28、28の下面側にL形状にフ
ックを固定して横配筋を係止してもよい。また、横配筋
受部44は上部フレーム部材28の中間位置に限ること
なく、正面枠32寄り位置や背面枠38寄り位置に設け
てもよいし、また、下部フレーム部材30に設けても良
い。また、溝に限ることなく、通し孔としても良いし、
その他任意の受部あるいは連結受部構造として良い。
【0032】図1、図2、図4に示す様に、上下積層し
た第1型枠10aを相互に係止するために、正面12と
背面14との内面側の下端隅部には、下方へ突出された
4個の積み脚46が固定され、正面12と背面14との
内面側の上端隅部に、4個の積み脚46が嵌着する4個
の積み受け48が設けられている。これにより、下段側
の第1型枠10aの上端隅部の4個の積み受け48に上
段側の第1型枠10aの下端隅部の4個の積み脚46を
嵌着して位置決めでき、型枠の組立中やコンクリートの
投入中に上下段の第1型枠10a、10aが相互に移動
することなく、型枠の組立施工が簡単となり、熟練した
技術を持たない未経験でも簡単に型枠組み付けを行え
る。これらの積み脚46及び積み受け48は型枠相互の
上下の積層を行なうべく所定の積み上げ位置を規定でき
るものであれば良い。従って、積み脚46は実施例のよ
うに下方へ突出した構成とすることなく、単に平坦状に
形成しても良いし、隆起状、その他の任意の構成として
も良い。また、積み受け48もこの積み脚46と協働し
て積み上げ位置を決めれる構成であれば良く、凹部構
成、その他の任意構成としても良い。
た第1型枠10aを相互に係止するために、正面12と
背面14との内面側の下端隅部には、下方へ突出された
4個の積み脚46が固定され、正面12と背面14との
内面側の上端隅部に、4個の積み脚46が嵌着する4個
の積み受け48が設けられている。これにより、下段側
の第1型枠10aの上端隅部の4個の積み受け48に上
段側の第1型枠10aの下端隅部の4個の積み脚46を
嵌着して位置決めでき、型枠の組立中やコンクリートの
投入中に上下段の第1型枠10a、10aが相互に移動
することなく、型枠の組立施工が簡単となり、熟練した
技術を持たない未経験でも簡単に型枠組み付けを行え
る。これらの積み脚46及び積み受け48は型枠相互の
上下の積層を行なうべく所定の積み上げ位置を規定でき
るものであれば良い。従って、積み脚46は実施例のよ
うに下方へ突出した構成とすることなく、単に平坦状に
形成しても良いし、隆起状、その他の任意の構成として
も良い。また、積み受け48もこの積み脚46と協働し
て積み上げ位置を決めれる構成であれば良く、凹部構
成、その他の任意構成としても良い。
【0033】また、図2、図4に示す様に、第1型枠1
0aには、上下に積層したときに縦鉄筋を係着する縦筋
係着部50が設けられている。この縦筋係着部50は、
背面枠28の内面の上下端側の略中央位置から内部へ向
け水平に固定され、端面に係止溝52が開溝された係止
板54を備えている。更に、第1型枠10aの正面枠2
6の両側端には、横並びに接合配列された第1型枠10
aの相互を連結板で縦方向に連結するための縦溝56、
56が形成されている。
0aには、上下に積層したときに縦鉄筋を係着する縦筋
係着部50が設けられている。この縦筋係着部50は、
背面枠28の内面の上下端側の略中央位置から内部へ向
け水平に固定され、端面に係止溝52が開溝された係止
板54を備えている。更に、第1型枠10aの正面枠2
6の両側端には、横並びに接合配列された第1型枠10
aの相互を連結板で縦方向に連結するための縦溝56、
56が形成されている。
【0034】これにより、基礎に植設されたアンカー筋
やこのアンカー筋に連結された連結筋等を上下方向に積
層する各第1型枠10aの縦筋係着部50の係止溝52
に係止して結束線で係止し、型枠内で上下方向に連結固
化したコンクリートを縦鉄筋で更に強固に補強でき、強
度に優れた剛体として作用して背面側の土圧に十分抵抗
できるコンクリート擁壁を構築できる。また、横並びに
配列させた第1型枠10aの正面枠26の両側面で接合
した縦溝56、56に長板状の連結板を嵌挿して型枠相
互を継手連結でき、型枠が正面側や背面側へ移動するの
を確実に防止できる。なお、縦筋係着部50は、背面枠
38に設けるているが、これに限ることなく、例えば、
正面枠32の内面側や左右側面の上下フレーム部材2
8、30の内面側等に設けてもよい。また、正面枠32
内に張設した正面板36は、緑色に着色することが好適
である。これにより、道路58の側部のコンクリート擁
壁60の表面を草木類と同様に表示して自然環境の破壊
を防止できる。
やこのアンカー筋に連結された連結筋等を上下方向に積
層する各第1型枠10aの縦筋係着部50の係止溝52
に係止して結束線で係止し、型枠内で上下方向に連結固
化したコンクリートを縦鉄筋で更に強固に補強でき、強
度に優れた剛体として作用して背面側の土圧に十分抵抗
できるコンクリート擁壁を構築できる。また、横並びに
配列させた第1型枠10aの正面枠26の両側面で接合
した縦溝56、56に長板状の連結板を嵌挿して型枠相
互を継手連結でき、型枠が正面側や背面側へ移動するの
を確実に防止できる。なお、縦筋係着部50は、背面枠
38に設けるているが、これに限ることなく、例えば、
正面枠32の内面側や左右側面の上下フレーム部材2
8、30の内面側等に設けてもよい。また、正面枠32
内に張設した正面板36は、緑色に着色することが好適
である。これにより、道路58の側部のコンクリート擁
壁60の表面を草木類と同様に表示して自然環境の破壊
を防止できる。
【0035】このような第1型枠を単位型枠と見ると、
これを用いて擁壁を構築するについては、以下の構成が
採用される。即ち、横並びに複数配列されると共に、上
下に積層される型枠であって、一体的に形成された任意
の立体形状であり、正面12及び背面14を備えるとと
もに、上下面が開口16され、さらに左右に連通用の側
部開口18を備えた左右面20、22を備え、前記背面
14には連通用の背面開口24が設けられた型枠を単位
型枠とし、複数の同一形状の単位型枠を横並びに密着状
に配置させて層型枠列74を形成し、この層型枠列74
内に、横方向に平均化するようにコンクリート78を打
設し、順次上段側の各層について同様にコンクリートを
打設して積層させてなる新規な型枠を用いた擁壁の構築
構造(60)から構成される。
これを用いて擁壁を構築するについては、以下の構成が
採用される。即ち、横並びに複数配列されると共に、上
下に積層される型枠であって、一体的に形成された任意
の立体形状であり、正面12及び背面14を備えるとと
もに、上下面が開口16され、さらに左右に連通用の側
部開口18を備えた左右面20、22を備え、前記背面
14には連通用の背面開口24が設けられた型枠を単位
型枠とし、複数の同一形状の単位型枠を横並びに密着状
に配置させて層型枠列74を形成し、この層型枠列74
内に、横方向に平均化するようにコンクリート78を打
設し、順次上段側の各層について同様にコンクリートを
打設して積層させてなる新規な型枠を用いた擁壁の構築
構造(60)から構成される。
【0036】この前記単位型枠(10a)は横配筋受部
44を備え、横並びに複数の単位型枠を配列させこの横
配筋受部44に横配筋70を固定させ、隣接する単位型
枠(10a)相互を横方向に連結させてなるようにして
も良い。また、正面12と背面14との離隔位置を可変
として背面側の控え部分と擁壁等の鏡面部分との離隔距
離に対応させるようにして各現場の状況に対応して適性
なコンクリート打設量を設定できるようにしても良い。
44を備え、横並びに複数の単位型枠を配列させこの横
配筋受部44に横配筋70を固定させ、隣接する単位型
枠(10a)相互を横方向に連結させてなるようにして
も良い。また、正面12と背面14との離隔位置を可変
として背面側の控え部分と擁壁等の鏡面部分との離隔距
離に対応させるようにして各現場の状況に対応して適性
なコンクリート打設量を設定できるようにしても良い。
【0037】次に、本発明の新規な第1型枠10aを用
いた擁壁等の構築方法を説明する。図5に示す様に、前
記新規な第1型枠10aを用いて道路58の側部等にコ
ンクリート擁壁60を構築する場合には、道路の側部の
法面の表層土並びに岩盤62を掘削し、この掘削した床
面にコンクリートで基礎64を打設する。同時に、この
基礎64には横並びに配列する各第1型枠10a内の縦
鉄筋係着部50に各々係着し得る複数のアンカー筋66
を植設する。そこで基礎64に植設しているアンカー筋
66の上端部に縦鉄筋68を結束線等で連結する。
いた擁壁等の構築方法を説明する。図5に示す様に、前
記新規な第1型枠10aを用いて道路58の側部等にコ
ンクリート擁壁60を構築する場合には、道路の側部の
法面の表層土並びに岩盤62を掘削し、この掘削した床
面にコンクリートで基礎64を打設する。同時に、この
基礎64には横並びに配列する各第1型枠10a内の縦
鉄筋係着部50に各々係着し得る複数のアンカー筋66
を植設する。そこで基礎64に植設しているアンカー筋
66の上端部に縦鉄筋68を結束線等で連結する。
【0038】そこで、基礎64の上面に各第1型枠10
aを横並びに配列してゆき、各第1型枠10aの背面枠
32の下端側に設けた縦筋係着部50の係止板54の係
止溝52をアンカー筋66に、上端側の縦筋係着部50
の係止板54の係止溝52に縦鉄筋68を係着し、ま
た、各第1型枠10aの両側面の上部フレーム部材28
の横配筋受部44内に横鉄筋70を係合させて結束線で
上部フレーム部材28に係止する。更に、各第1型枠1
0aの正面枠32の両側に設けられて相互に接合した縦
溝56、56内に長板からなる縦連結板72を挿入し、
横並びに配列した端部位置の第1型枠10aの側部開口
18を適宜な枠板で閉鎖して第1段目の層形枠列74を
組立る。
aを横並びに配列してゆき、各第1型枠10aの背面枠
32の下端側に設けた縦筋係着部50の係止板54の係
止溝52をアンカー筋66に、上端側の縦筋係着部50
の係止板54の係止溝52に縦鉄筋68を係着し、ま
た、各第1型枠10aの両側面の上部フレーム部材28
の横配筋受部44内に横鉄筋70を係合させて結束線で
上部フレーム部材28に係止する。更に、各第1型枠1
0aの正面枠32の両側に設けられて相互に接合した縦
溝56、56内に長板からなる縦連結板72を挿入し、
横並びに配列した端部位置の第1型枠10aの側部開口
18を適宜な枠板で閉鎖して第1段目の層形枠列74を
組立る。
【0039】この第1段目の層形枠列74の組立終了後
に層形枠列74の背面側と岩盤62の掘削面との間隔に
は裏込め用栗石76を投入する。その後で、各形枠10
a内にコンクリート78を充填する。この各第1型枠1
0a内に充填されたコンクリート78は、各型枠10a
が側部開口18で左右に連通し、上下面が開口16され
ているため、横方向へ平均化しながら基礎64と一体に
固化される。また、各型枠10aの背面枠32内に設け
た網目板42の網目状の背面開口24を経由して背面側
の栗石76へ型枠内のコンクリート78のモルタ成分が
浸透して固化される。コンクリート擁壁60は背面側の
栗石に強固に一体化されて強度が増大する。
に層形枠列74の背面側と岩盤62の掘削面との間隔に
は裏込め用栗石76を投入する。その後で、各形枠10
a内にコンクリート78を充填する。この各第1型枠1
0a内に充填されたコンクリート78は、各型枠10a
が側部開口18で左右に連通し、上下面が開口16され
ているため、横方向へ平均化しながら基礎64と一体に
固化される。また、各型枠10aの背面枠32内に設け
た網目板42の網目状の背面開口24を経由して背面側
の栗石76へ型枠内のコンクリート78のモルタ成分が
浸透して固化される。コンクリート擁壁60は背面側の
栗石に強固に一体化されて強度が増大する。
【0040】この第1段目の層形枠列74内にコンクリ
ート78を充填した後で、第1段目の層型枠列74の各
型枠10aの上端側の積み受け48に上段側の型枠10
aの積み脚46を係着して同様に第2段層型枠列を組立
てコンクリートを充填して順次上段側の各層について同
様にコンクリートを打設して積層させ、所望の高さのコ
ンクリート擁壁60を構築する。
ート78を充填した後で、第1段目の層型枠列74の各
型枠10aの上端側の積み受け48に上段側の型枠10
aの積み脚46を係着して同様に第2段層型枠列を組立
てコンクリートを充填して順次上段側の各層について同
様にコンクリートを打設して積層させ、所望の高さのコ
ンクリート擁壁60を構築する。
【0041】この様に第1型枠10aを用いて構築した
コンクリート擁壁60では、型枠10aそのものが擁壁
内の骨組みとなり、型枠の組立施工が極めて簡単で、型
枠の組立効率が大幅に向上する。また、各型枠は、回収
することなくそのままコンクリート中に埋め込むから型
枠の組立時間が大幅に短縮され、全体の工期も短縮でき
る。また、コンクリート擁壁60内の各層型枠列74内
に投入したコンクリートは、型枠10aの相互で横方向
や上下方向へ相互に平均化された一体的に連結した状態
で固化し、型枠も骨組みとなって断面性能に優れたコン
クリート擁壁等を構築できる。更に、型枠組立作業に要
する従来の熟練した技術を必要とせず、未経験者でも簡
単に型枠の組み付け作業を行なえ、さらに一段づつコン
クリート打設を行なえるから大構造の高さの高い型枠組
み付け工程がなくなり、高所作業が少なくなり、作業上
の安全性が高くなる。
コンクリート擁壁60では、型枠10aそのものが擁壁
内の骨組みとなり、型枠の組立施工が極めて簡単で、型
枠の組立効率が大幅に向上する。また、各型枠は、回収
することなくそのままコンクリート中に埋め込むから型
枠の組立時間が大幅に短縮され、全体の工期も短縮でき
る。また、コンクリート擁壁60内の各層型枠列74内
に投入したコンクリートは、型枠10aの相互で横方向
や上下方向へ相互に平均化された一体的に連結した状態
で固化し、型枠も骨組みとなって断面性能に優れたコン
クリート擁壁等を構築できる。更に、型枠組立作業に要
する従来の熟練した技術を必要とせず、未経験者でも簡
単に型枠の組み付け作業を行なえ、さらに一段づつコン
クリート打設を行なえるから大構造の高さの高い型枠組
み付け工程がなくなり、高所作業が少なくなり、作業上
の安全性が高くなる。
【0042】また、図6には、第1型枠10aにおい
て、左右側面20、22の全体に多孔部80が設けら
れ、前記側部開口18は多孔部80の孔82として形成
された他の実施例が示されている。この実施例では、正
面枠32の背面側に平面視コ字状の枠体84を一体に形
成し、この枠体84の両側面に多孔部80としての孔8
2が内抜き開孔され、同時に枠体84の背面14に背面
開口24として一つの孔86が開孔されている。本発明
の本質は構築物として構築した際にコンクリートの上下
連結が可能なように、型枠の上下面が開口され、隣接す
る左右の型枠内のコンクリート連結が可能なように型枠
の側部に側部開口が設けられ、控え部となる背面側に開
口を設けて控えの地砂、あるいは土との連結力を保持す
るようにしたものであり、従って、その限りで孔そのも
のの形状、数、大小、分布状態、配置状態は問われるも
のではない。丸型、三角、四角、その他の多角形、その
他の任意形状でも良い。本実施例において、図7には、
第1型枠10aにおいて、右側面20、22の全部に網
目部88が設けられ、前記側部開口18は網目部88の
網目90として形成された他の実施例が示されている。
この実施例でも、正面枠32の背面側に一体に形成した
コ字状の枠体84の両側面に網目90を有した網目部8
8を形成し、枠体84の背面14に背面開口24として
複数の孔92が開孔されている。
て、左右側面20、22の全体に多孔部80が設けら
れ、前記側部開口18は多孔部80の孔82として形成
された他の実施例が示されている。この実施例では、正
面枠32の背面側に平面視コ字状の枠体84を一体に形
成し、この枠体84の両側面に多孔部80としての孔8
2が内抜き開孔され、同時に枠体84の背面14に背面
開口24として一つの孔86が開孔されている。本発明
の本質は構築物として構築した際にコンクリートの上下
連結が可能なように、型枠の上下面が開口され、隣接す
る左右の型枠内のコンクリート連結が可能なように型枠
の側部に側部開口が設けられ、控え部となる背面側に開
口を設けて控えの地砂、あるいは土との連結力を保持す
るようにしたものであり、従って、その限りで孔そのも
のの形状、数、大小、分布状態、配置状態は問われるも
のではない。丸型、三角、四角、その他の多角形、その
他の任意形状でも良い。本実施例において、図7には、
第1型枠10aにおいて、右側面20、22の全部に網
目部88が設けられ、前記側部開口18は網目部88の
網目90として形成された他の実施例が示されている。
この実施例でも、正面枠32の背面側に一体に形成した
コ字状の枠体84の両側面に網目90を有した網目部8
8を形成し、枠体84の背面14に背面開口24として
複数の孔92が開孔されている。
【0043】図6、図7に示す実施例の第1型枠10a
においても、横並びに配列して層型枠列を形成しながら
各第1型枠10a内に投入したコンクリートは、型枠の
左右側面に設けた網目部88の網目90又は多孔部80
の各孔82を貫通して左右型枠の相互で連結した状態で
固化し、この連結したコンクリートとコ字状枠体84か
らなる型枠の左右側面20、22とにより擁壁の断面性
能が低下することがなく、強度が増加すると共に型枠全
体の強度の補強を行なうことができる。なお、前記実施
例において、多孔部80又は網目部88は左右側面2
0、22の全体に設けているが、これに限ることなく、
左右側面の一部に設けてもよい。
においても、横並びに配列して層型枠列を形成しながら
各第1型枠10a内に投入したコンクリートは、型枠の
左右側面に設けた網目部88の網目90又は多孔部80
の各孔82を貫通して左右型枠の相互で連結した状態で
固化し、この連結したコンクリートとコ字状枠体84か
らなる型枠の左右側面20、22とにより擁壁の断面性
能が低下することがなく、強度が増加すると共に型枠全
体の強度の補強を行なうことができる。なお、前記実施
例において、多孔部80又は網目部88は左右側面2
0、22の全体に設けているが、これに限ることなく、
左右側面の一部に設けてもよい。
【0044】次に、図8、図9、図10には、本発明の
第2実施例に係る新規な第2型枠10bが示されてい
る。この第2型枠10bは、上下面が開口16され、左
右側面に連通用の側部開口18を有した略中空矩形枠体
26に形成され、正面12の一部又は全部に多孔部又は
網目部88が設けられ、その内部は、正面12と背面1
4側を前後部分に分割して前部側に客土を投入させる客
土部94を形成するように中仕切り96を備えている。
本実施例の第2型枠10bは、コンクリート擁壁を構築
すると同時に、型枠の正面に設けた多孔部や網目部と、
内部の客土部とを利用して草木類を植生して壁面緑化を
行い、コンクリート擁壁の露出で緑の環境が破壊される
のを防止することを特徴としている。以下の実施例にお
いて、先の実施例と同一構成の部材には同一番号を付
し、その詳細な説明は省略する。
第2実施例に係る新規な第2型枠10bが示されてい
る。この第2型枠10bは、上下面が開口16され、左
右側面に連通用の側部開口18を有した略中空矩形枠体
26に形成され、正面12の一部又は全部に多孔部又は
網目部88が設けられ、その内部は、正面12と背面1
4側を前後部分に分割して前部側に客土を投入させる客
土部94を形成するように中仕切り96を備えている。
本実施例の第2型枠10bは、コンクリート擁壁を構築
すると同時に、型枠の正面に設けた多孔部や網目部と、
内部の客土部とを利用して草木類を植生して壁面緑化を
行い、コンクリート擁壁の露出で緑の環境が破壊される
のを防止することを特徴としている。以下の実施例にお
いて、先の実施例と同一構成の部材には同一番号を付
し、その詳細な説明は省略する。
【0045】図8に示す様に、前記網目部88は、正面
枠32内の縦方向に連設された補強枠34で区画された
内部に張設され、多数の網目を備えた網目板42を有し
ている。この網目板42は、正面枠32内の全部に設け
られているが、これに限ることなく、左右、上下等の一
部の区画に網目板42を設けてもよい。また、この網目
板42に代えて網目より大きな孔を備えた多孔板を設け
てもよい。
枠32内の縦方向に連設された補強枠34で区画された
内部に張設され、多数の網目を備えた網目板42を有し
ている。この網目板42は、正面枠32内の全部に設け
られているが、これに限ることなく、左右、上下等の一
部の区画に網目板42を設けてもよい。また、この網目
板42に代えて網目より大きな孔を備えた多孔板を設け
てもよい。
【0046】図9、図10に示す様に、左右側面20、
22の上下フレー部材28、30の正面12寄り位置
に、外側に開溝した縦溝98を有した縦フレーム100
が連設され、この左右の縦フレーム100、100に仕
切り96が固定されている。これにより、第2型枠10
bは、中仕切り96で区画された客土部94内に客土1
02を充填し、この客土102内に植物の種子を播種し
て発芽させ、正面の網目板42の網目から外部へ植物を
植生して壁面緑化の実効を図ることが可能となる。な
お、客土102内に植物の種子を播種する代わりに種子
を糊等の展着材に混合して網目板42に吹き付けてもよ
い。
22の上下フレー部材28、30の正面12寄り位置
に、外側に開溝した縦溝98を有した縦フレーム100
が連設され、この左右の縦フレーム100、100に仕
切り96が固定されている。これにより、第2型枠10
bは、中仕切り96で区画された客土部94内に客土1
02を充填し、この客土102内に植物の種子を播種し
て発芽させ、正面の網目板42の網目から外部へ植物を
植生して壁面緑化の実効を図ることが可能となる。な
お、客土102内に植物の種子を播種する代わりに種子
を糊等の展着材に混合して網目板42に吹き付けてもよ
い。
【0047】次に、本発明の新規な第2型枠10bを用
いた擁壁等の構築方法を説明する。図11に示す様に、
前記新規な第2型枠10bを用いて道路58の側部等に
コンクリート擁壁60を構築する場合には、図5に示し
た、第1型枠10aを用いて構築する場合と同様に、道
路58の側部の法面の表層土並びに岩盤62を掘削し、
この掘削した床面にコンクリートで基礎64を打設す
る。この基礎64の上面に各第2型枠10bを横並びに
配列し、各第2型枠10b内の縦筋係着部50をアンカ
ー筋66やこのアンカー筋66に連結した縦鉄筋68に
係着し、また、各第2型枠10bの両側面の上部フレー
ム部材28の横配筋受部44内に横鉄筋70を係合させ
て係止する。この状態で各第2型枠10bの正面枠32
の両側端で接合した縦溝56、56内と、両側面に配置
されて相互に接合した縦フレーム100、100の縦溝
98、98内とに長板からなる縦連結板72を挿入し、
横並びに配列した端部位置の第2型枠10bの側部開口
18を適宜な枠板で閉鎖して第1段目の層形枠列74を
組立てる。
いた擁壁等の構築方法を説明する。図11に示す様に、
前記新規な第2型枠10bを用いて道路58の側部等に
コンクリート擁壁60を構築する場合には、図5に示し
た、第1型枠10aを用いて構築する場合と同様に、道
路58の側部の法面の表層土並びに岩盤62を掘削し、
この掘削した床面にコンクリートで基礎64を打設す
る。この基礎64の上面に各第2型枠10bを横並びに
配列し、各第2型枠10b内の縦筋係着部50をアンカ
ー筋66やこのアンカー筋66に連結した縦鉄筋68に
係着し、また、各第2型枠10bの両側面の上部フレー
ム部材28の横配筋受部44内に横鉄筋70を係合させ
て係止する。この状態で各第2型枠10bの正面枠32
の両側端で接合した縦溝56、56内と、両側面に配置
されて相互に接合した縦フレーム100、100の縦溝
98、98内とに長板からなる縦連結板72を挿入し、
横並びに配列した端部位置の第2型枠10bの側部開口
18を適宜な枠板で閉鎖して第1段目の層形枠列74を
組立てる。
【0048】この第1段目の層形枠列74の背面と、掘
削した岩盤62との間隔に栗石76を充填し、各第2型
枠10b内において、客土部94内に植物の種子等を混
合させた客土102を充填し、客土部94の後部の型枠
内にコンクリート78を充填する。このコンクリート7
8は、隣接する型枠の側面開口18を貫通して均等に連
結され、また、図示しない背面開口を経由してモルタル
成分が栗石76内へ浸透して固化する。この第1段目の
層形枠列74内にコンクリート78を充填した後で、第
1段目の層型枠列74の各第2型枠10bの上端側に上
段側に第2型枠10bを積層して同様に第2段の層型枠
列74を組立てて客土とコンクリートを充填し、順次上
段側の各層について同様にコンクリートを打設して積層
させ、所望の高さのコンクリート擁壁60を構築する。
削した岩盤62との間隔に栗石76を充填し、各第2型
枠10b内において、客土部94内に植物の種子等を混
合させた客土102を充填し、客土部94の後部の型枠
内にコンクリート78を充填する。このコンクリート7
8は、隣接する型枠の側面開口18を貫通して均等に連
結され、また、図示しない背面開口を経由してモルタル
成分が栗石76内へ浸透して固化する。この第1段目の
層形枠列74内にコンクリート78を充填した後で、第
1段目の層型枠列74の各第2型枠10bの上端側に上
段側に第2型枠10bを積層して同様に第2段の層型枠
列74を組立てて客土とコンクリートを充填し、順次上
段側の各層について同様にコンクリートを打設して積層
させ、所望の高さのコンクリート擁壁60を構築する。
【0049】この第2型枠10bを用いて構築したコン
クリート擁壁60においても、型枠10bそのものが擁
壁内の骨組みとなり、型枠の組立施工が極めて簡単で、
型枠の組立効率が大幅に向上し、各型枠は回収すること
なくそのままコンクリート中に埋め込み、型枠の組立時
間が大幅に短縮され、全体の工期も短縮できる。また、
コンクリート擁壁60内の各層型枠列74内に投入した
コンクリートは、型枠10aの相互で横方向や上下方向
へ相互に平均化された一体的に連結した状態で固化し、
型枠も骨組みとなって断面性能に優れたコンクリート擁
壁等を構築できる。更に、客土102内や編目板42に
吹き付けた展着材内で発芽した草木類が次第に成長し、
各型枠の正面の網目板42の網目、或は図示しない多孔
板の孔から擁壁面に沿って繁茂して擁壁面を遮蔽し、コ
ンクリート擁壁面による緑の環境が破壊されるのを防止
できることとなる。
クリート擁壁60においても、型枠10bそのものが擁
壁内の骨組みとなり、型枠の組立施工が極めて簡単で、
型枠の組立効率が大幅に向上し、各型枠は回収すること
なくそのままコンクリート中に埋め込み、型枠の組立時
間が大幅に短縮され、全体の工期も短縮できる。また、
コンクリート擁壁60内の各層型枠列74内に投入した
コンクリートは、型枠10aの相互で横方向や上下方向
へ相互に平均化された一体的に連結した状態で固化し、
型枠も骨組みとなって断面性能に優れたコンクリート擁
壁等を構築できる。更に、客土102内や編目板42に
吹き付けた展着材内で発芽した草木類が次第に成長し、
各型枠の正面の網目板42の網目、或は図示しない多孔
板の孔から擁壁面に沿って繁茂して擁壁面を遮蔽し、コ
ンクリート擁壁面による緑の環境が破壊されるのを防止
できることとなる。
【0050】次に、図12、図13、図14には、本発
明の第3実施例に係る新規な第3型枠10cが示されて
いる。この第3型枠10cは、上面が開口16され、左
右側面20、22に連通用の側部開口18を有した中空
矩形枠体26に形成され、この中空矩形枠体26は、正
面12及び背面14並びに全体が矩形となる輪郭を形成
する様に左右側面20、22の上下角部に配置された上
部フレーム部材28と下部フレーム部材30とを備え、
この上下部フレーム部材28、30は、前記正面12と
背面14とが近接、離開可能なようにスライド自在に連
結されている。
明の第3実施例に係る新規な第3型枠10cが示されて
いる。この第3型枠10cは、上面が開口16され、左
右側面20、22に連通用の側部開口18を有した中空
矩形枠体26に形成され、この中空矩形枠体26は、正
面12及び背面14並びに全体が矩形となる輪郭を形成
する様に左右側面20、22の上下角部に配置された上
部フレーム部材28と下部フレーム部材30とを備え、
この上下部フレーム部材28、30は、前記正面12と
背面14とが近接、離開可能なようにスライド自在に連
結されている。
【0051】この第3型枠10cは、先の実施例の第1
型枠10aにおいて、その両側面のフレーム部材をスラ
イド自在に設けたものであり、現場に構築する擁壁の控
え方向の長さが異なる場合に、控え方向の長さが異なる
多種類の型枠を準備する必要がなく、一つの型枠を兼用
して正面に対して背面を近接、離開調整して基礎上面に
配置でき、経費を節約できることを特徴としている。
型枠10aにおいて、その両側面のフレーム部材をスラ
イド自在に設けたものであり、現場に構築する擁壁の控
え方向の長さが異なる場合に、控え方向の長さが異なる
多種類の型枠を準備する必要がなく、一つの型枠を兼用
して正面に対して背面を近接、離開調整して基礎上面に
配置でき、経費を節約できることを特徴としている。
【0052】即ち、上下部フレーム部材28、30は、
正面枠32の両側寄りの内面の上下位置から背面枠34
へ向け突設された上部スライドフレーム28aと下部ス
ライドフレーム30aと、背面枠34の両側寄りの内面
の上下位置から正面枠32へ向け、上下部スライドフレ
ーム28a、30aを内部に嵌挿させ得る様に突設され
た上部筒形フレーム28bと、下部筒形フレーム30b
とを備えている。これらの上下部スライドフレーム28
a、30aには先端側から所定の間隔をおいて複数のピ
ン孔104aが開孔されると共に、上下筒形フレーム2
8b、30bの端部にも前記ピン孔104aに連通する
ピナ孔104bが開孔され、相互に連通したピン孔10
4aとピン孔104bとに係止ピン106が係着されて
いる。なお、前記上下部スライドフレーム28a、30
aは正面枠32寄り位置で補強フレーム43で連設支持
され、また、上下部筒形フレーム28b、30bも補強
フレーム43で連結補強されている。
正面枠32の両側寄りの内面の上下位置から背面枠34
へ向け突設された上部スライドフレーム28aと下部ス
ライドフレーム30aと、背面枠34の両側寄りの内面
の上下位置から正面枠32へ向け、上下部スライドフレ
ーム28a、30aを内部に嵌挿させ得る様に突設され
た上部筒形フレーム28bと、下部筒形フレーム30b
とを備えている。これらの上下部スライドフレーム28
a、30aには先端側から所定の間隔をおいて複数のピ
ン孔104aが開孔されると共に、上下筒形フレーム2
8b、30bの端部にも前記ピン孔104aに連通する
ピナ孔104bが開孔され、相互に連通したピン孔10
4aとピン孔104bとに係止ピン106が係着されて
いる。なお、前記上下部スライドフレーム28a、30
aは正面枠32寄り位置で補強フレーム43で連設支持
され、また、上下部筒形フレーム28b、30bも補強
フレーム43で連結補強されている。
【0053】次に、本発明の新規な第3型枠10cを用
いた擁壁等の構築方法を説明する。図15に示す様に、
新規な第3型枠10cを用いて道路58の側部にコンク
リート擁壁60を構築する場合には、図5に示した、第
1型枠10aを用いて構築する場合と同様に、基礎64
の上面に第3型枠を横並びに配列する。このときに、掘
削した岩盤62と第3型枠10cの背面との間隔が広く
なった場合には、両側面20、22の上下フレーム部材
28、30をスライド調整して配置する。また、下段側
の型枠の控え方向の長さを長くし、上段側の型枠の控え
方向の長さを順次短く設定して積層してもよい。
いた擁壁等の構築方法を説明する。図15に示す様に、
新規な第3型枠10cを用いて道路58の側部にコンク
リート擁壁60を構築する場合には、図5に示した、第
1型枠10aを用いて構築する場合と同様に、基礎64
の上面に第3型枠を横並びに配列する。このときに、掘
削した岩盤62と第3型枠10cの背面との間隔が広く
なった場合には、両側面20、22の上下フレーム部材
28、30をスライド調整して配置する。また、下段側
の型枠の控え方向の長さを長くし、上段側の型枠の控え
方向の長さを順次短く設定して積層してもよい。
【0054】即ち、上下スライドフレーム28a、30
aを係止した係止ピン106を上下筒形フレーム28
b、30bのピン孔104から引き抜き、上下スライド
フレーム28a、30aを上下筒形フレーム28b、3
0bから引き出して控え方向の長さを調整して再び係止
ピン106で係止して配置する。そして、第1型枠10
aの場合と同様に第1段目の層形枠列74の背面側に栗
石76を充填すると共に型枠内にコンクリート78を投
入し、更に第2段目を積層すると共にコンクリートを投
入して順次型枠の組立と、コンクリートの充填とを交互
に行いながら所望の高さのコンクリート擁壁60を構築
する。
aを係止した係止ピン106を上下筒形フレーム28
b、30bのピン孔104から引き抜き、上下スライド
フレーム28a、30aを上下筒形フレーム28b、3
0bから引き出して控え方向の長さを調整して再び係止
ピン106で係止して配置する。そして、第1型枠10
aの場合と同様に第1段目の層形枠列74の背面側に栗
石76を充填すると共に型枠内にコンクリート78を投
入し、更に第2段目を積層すると共にコンクリートを投
入して順次型枠の組立と、コンクリートの充填とを交互
に行いながら所望の高さのコンクリート擁壁60を構築
する。
【0055】従って、本実施例の擁壁等の構築方法につ
いて、一つの特徴は、現場に構築する擁壁の控え方向の
長さが異なる場合に、控え方向の長さが異なる多種類の
型枠を準備する必要がなく、一つの型枠を兼用して正面
に対して背面を近接、離開調整して基礎上面に配置で
き、経費を節約できる。また、型枠そのものが擁壁内の
骨組みとなり、型枠の組立施工が極めて簡単で、型枠の
組立効率が大幅に向上する。また、上下段の各層型枠列
内に投入したコンクリートは、各型枠の相互で横方向や
上下方向へ相互に平均化された一体的に連結した状態で
固化して断面性能に優れた擁壁等を構築できる。また、
各型枠は、回収することなくそのままコンクリート中に
埋め込むから型枠組立作業時間が大幅に短縮化され、全
体の工期が短縮できる。
いて、一つの特徴は、現場に構築する擁壁の控え方向の
長さが異なる場合に、控え方向の長さが異なる多種類の
型枠を準備する必要がなく、一つの型枠を兼用して正面
に対して背面を近接、離開調整して基礎上面に配置で
き、経費を節約できる。また、型枠そのものが擁壁内の
骨組みとなり、型枠の組立施工が極めて簡単で、型枠の
組立効率が大幅に向上する。また、上下段の各層型枠列
内に投入したコンクリートは、各型枠の相互で横方向や
上下方向へ相互に平均化された一体的に連結した状態で
固化して断面性能に優れた擁壁等を構築できる。また、
各型枠は、回収することなくそのままコンクリート中に
埋め込むから型枠組立作業時間が大幅に短縮化され、全
体の工期が短縮できる。
【0056】次に、図16、図17には、本発明の第4
実施例に係る新規な第4型枠10dが示されている。こ
の第4型枠10dは、上面が開口16され、左右側面2
0、22に連通用の側部開口18を有した中空矩形枠体
26に形成され、この中空矩形枠体26は、その正面側
の一部又は全部に図示しない網目部又は多孔部が設けら
れ、更に、正面12及び背面14並びに全体が矩形とな
る輪郭を形成する様に左右側面20、22の上下角部に
配置された上部フレーム部材28と下部フレーム部材3
0とを備え、型枠内に、正面12側と背面14側とに区
分する中仕切を設けて前部側に客土部94を設けると共
に、この上下部フレーム部材28、30は、前記正面1
2と背面14とが近接、離開可能なようにスライド自在
に連結されている。
実施例に係る新規な第4型枠10dが示されている。こ
の第4型枠10dは、上面が開口16され、左右側面2
0、22に連通用の側部開口18を有した中空矩形枠体
26に形成され、この中空矩形枠体26は、その正面側
の一部又は全部に図示しない網目部又は多孔部が設けら
れ、更に、正面12及び背面14並びに全体が矩形とな
る輪郭を形成する様に左右側面20、22の上下角部に
配置された上部フレーム部材28と下部フレーム部材3
0とを備え、型枠内に、正面12側と背面14側とに区
分する中仕切を設けて前部側に客土部94を設けると共
に、この上下部フレーム部材28、30は、前記正面1
2と背面14とが近接、離開可能なようにスライド自在
に連結されている。
【0057】この第4型枠10dは、先の実施例の第2
型枠10bにおいて、その両側面のフレーム部材をスラ
イド自在に設けたものであり、現場に構築する擁壁の控
え方向が異なる場合に、控え方向の長さが異なる多種類
の型枠を準備する必要がなく、一つの型枠を兼用して正
面に対して背面を近接、離開調整して基礎上面に配置で
き、経費を節約できる。
型枠10bにおいて、その両側面のフレーム部材をスラ
イド自在に設けたものであり、現場に構築する擁壁の控
え方向が異なる場合に、控え方向の長さが異なる多種類
の型枠を準備する必要がなく、一つの型枠を兼用して正
面に対して背面を近接、離開調整して基礎上面に配置で
き、経費を節約できる。
【0058】即ち、第4型枠10dにおいては、図1
6、図17に示す様に、上下部フレーム部材28、30
は、正面枠32の両側寄りの内面の上下位置から背面枠
34へ向け突設された上部スライドフレーム28aと下
部スライドフレーム30aと、背面枠34の両側寄りの
内面の上下位置から正面枠32へ向け、上下部スライド
フレーム28a、30aを内部に嵌挿させ得る様に突設
された上部筒形フレーム28bと、下部筒形フレーム3
0bとを備えている。これらの上下部スライドフレーム
28a、30aには先端側から所定の間隔をおいて複数
のピン孔104aが開孔されると共に、上下筒形フレー
ム28b、30bの端部にも前記ピン孔104aに連通
するピン孔104bが開孔され、相互に連通したピン孔
104aとピン孔104bとに係止ピン106が係着さ
れている。また、前記上下部スライドフレーム28a、
30aは、正面枠32寄り位置で外面に縦溝98を有し
た縦フレーム100で連設支持され、上下部筒形フレー
ム28b、30bも補強フレーム43で連結補強されて
いる。前記左右の上下部スライドフレーム28a、30
aに連結した縦フレーム10、100に中仕切り96が
連結され、この中仕切り96と正面12とによって客土
部94が区画されている。
6、図17に示す様に、上下部フレーム部材28、30
は、正面枠32の両側寄りの内面の上下位置から背面枠
34へ向け突設された上部スライドフレーム28aと下
部スライドフレーム30aと、背面枠34の両側寄りの
内面の上下位置から正面枠32へ向け、上下部スライド
フレーム28a、30aを内部に嵌挿させ得る様に突設
された上部筒形フレーム28bと、下部筒形フレーム3
0bとを備えている。これらの上下部スライドフレーム
28a、30aには先端側から所定の間隔をおいて複数
のピン孔104aが開孔されると共に、上下筒形フレー
ム28b、30bの端部にも前記ピン孔104aに連通
するピン孔104bが開孔され、相互に連通したピン孔
104aとピン孔104bとに係止ピン106が係着さ
れている。また、前記上下部スライドフレーム28a、
30aは、正面枠32寄り位置で外面に縦溝98を有し
た縦フレーム100で連設支持され、上下部筒形フレー
ム28b、30bも補強フレーム43で連結補強されて
いる。前記左右の上下部スライドフレーム28a、30
aに連結した縦フレーム10、100に中仕切り96が
連結され、この中仕切り96と正面12とによって客土
部94が区画されている。
【0059】次に、本発明の新規な第4型枠10dを用
いた擁壁等の構築方法を説明する。新規な第4型枠10
dを用いてコンクリート擁壁を構築する場合には、図1
5に示した第3型枠10cを用いて構築する場合と同様
に、基礎64の上面に第4型枠10dを横並びに配列す
る。このときに、掘削した岩盤と第4型枠10dの背面
との間隔が広くなった場合に、両側面20、22の上下
フレーム部材28、30をスライド調整して配置するも
のである。
いた擁壁等の構築方法を説明する。新規な第4型枠10
dを用いてコンクリート擁壁を構築する場合には、図1
5に示した第3型枠10cを用いて構築する場合と同様
に、基礎64の上面に第4型枠10dを横並びに配列す
る。このときに、掘削した岩盤と第4型枠10dの背面
との間隔が広くなった場合に、両側面20、22の上下
フレーム部材28、30をスライド調整して配置するも
のである。
【0060】前記第4型枠10dの控え方向の長さの調
整は、先の第3型枠10cにおける両側面20、22の
上下フレーム部材28、30のスライド調整と同一であ
るためその説明を省略する。控え方向の長さの調整を終
了した各第4型枠10dを基礎の上面に横並びに配列す
る。そして、第1段目の層形枠列の背面側に栗石を充填
すると共に客土部94内には種子を混合させた客土10
2を投入し、或は、正面の網目板42に種子を混合した
展着材を吹き付け、客土部94の後方の型枠内にコンク
リートを投入し、更に第2段目を積層すると共に客土と
コンクリートを投入して順次型枠の組立と、客土及びコ
ンクリートの充填とを交互に行いながら所望の高さのコ
ンクリート擁壁を構築する。
整は、先の第3型枠10cにおける両側面20、22の
上下フレーム部材28、30のスライド調整と同一であ
るためその説明を省略する。控え方向の長さの調整を終
了した各第4型枠10dを基礎の上面に横並びに配列す
る。そして、第1段目の層形枠列の背面側に栗石を充填
すると共に客土部94内には種子を混合させた客土10
2を投入し、或は、正面の網目板42に種子を混合した
展着材を吹き付け、客土部94の後方の型枠内にコンク
リートを投入し、更に第2段目を積層すると共に客土と
コンクリートを投入して順次型枠の組立と、客土及びコ
ンクリートの充填とを交互に行いながら所望の高さのコ
ンクリート擁壁を構築する。
【0061】これにより、第4型枠10dを用いた擁壁
等の構築方法においては、現場に構築する擁壁の控え方
向の長さが異なる場合に、控え方向の長さが異なる多種
類の型枠を準備する必要がなく、一つの型枠を兼用して
正面に対して背面を近接、離開調整して基礎上面に配置
でき、経費を節約できる。また、各型枠の正面側に設け
客土部94内の客土102や網目板42に吹き付けた展
着材から発芽した植物が正面12の多孔部や網目部から
擁壁面に沿って成育し、擁壁面を遮蔽してコンクリート
擁壁を緑化し、緑の環境を保護できる。
等の構築方法においては、現場に構築する擁壁の控え方
向の長さが異なる場合に、控え方向の長さが異なる多種
類の型枠を準備する必要がなく、一つの型枠を兼用して
正面に対して背面を近接、離開調整して基礎上面に配置
でき、経費を節約できる。また、各型枠の正面側に設け
客土部94内の客土102や網目板42に吹き付けた展
着材から発芽した植物が正面12の多孔部や網目部から
擁壁面に沿って成育し、擁壁面を遮蔽してコンクリート
擁壁を緑化し、緑の環境を保護できる。
【0062】更に、型枠そのものが擁壁内の骨組みとな
り、型枠の組立施工が極めて簡単で、型枠の組立効率が
大幅に向上され、上下段の各層型枠列内に投入したコン
クリートは、各型枠の相互で横方向や上下方向へ相互に
平均化された一体的に連結した状態で固化して断面性能
に優れた擁壁等を構築できる。また、各型枠は、回収す
ることなくそのままコンクリート中に埋め込むから型枠
組立作業時間が大幅に短縮化され、全体の工期が短縮で
きることとなる。
り、型枠の組立施工が極めて簡単で、型枠の組立効率が
大幅に向上され、上下段の各層型枠列内に投入したコン
クリートは、各型枠の相互で横方向や上下方向へ相互に
平均化された一体的に連結した状態で固化して断面性能
に優れた擁壁等を構築できる。また、各型枠は、回収す
ることなくそのままコンクリート中に埋め込むから型枠
組立作業時間が大幅に短縮化され、全体の工期が短縮で
きることとなる。
【0063】上記した様に、本発明に係る新規な型枠及
びそれを用いた擁壁等の構築方法においては、道路の擁
壁面の構築に限ることなく、本発明の特許請求の範囲に
記載された技術思想を逸脱しない範囲において、例え
ば、海岸、河川岸等の岸壁、或はそれに連続したコンク
リート構造物に実施してもよく、断面性能に優れた擁
壁、その他の構造物を短い工期で、熟練した技術を必要
とせず、未経験者でも簡単に施工できることとなる。
びそれを用いた擁壁等の構築方法においては、道路の擁
壁面の構築に限ることなく、本発明の特許請求の範囲に
記載された技術思想を逸脱しない範囲において、例え
ば、海岸、河川岸等の岸壁、或はそれに連続したコンク
リート構造物に実施してもよく、断面性能に優れた擁
壁、その他の構造物を短い工期で、熟練した技術を必要
とせず、未経験者でも簡単に施工できることとなる。
【0064】
【発明の効果】以上、説明した様に請求項1に係る新規
な型枠によれば、横並びに複数配列されると共に、上下
に積層される型枠であって、一体的に形成された任意の
立体形状であり、正面及び背面を備えるとともに、上下
面が開口され、さらに左右に連通用の側部開口を備えた
左右面を備え、前記背面には連通用の背面開口が設けら
れ、前記上下面にはそれぞれ上下積層用の積み受け及び
積み脚が設けられ、さらに横並びに複数を配列させて複
数の型枠相互を横方向に連結させる横配筋を受ける横配
筋受部とを備えてなることにより、上下面を開口し、左
右の側部開口を有し、正面及び背面を備えて横並び及び
上下に積層される型枠であるから、型枠そのものが構築
物内部の骨組みを形成するとともに、型枠の組立施工が
極めて簡単であり、型枠組立作業効率が大幅に向上す
る。また、上下方向や横方向に組立てた型枠内に投入し
たコンクリートは、相互に平均化された一体的に連結し
た状態で固化して断面性能に優れた擁壁等を構築でき
る。また、型枠は横並びに配置させ、回収することなく
そのままコンクリート中に埋め込むから型枠組立作業時
間が大幅に短縮化され、全体の工期が短縮できる。更
に、型枠組立作業に要する従来の熟練した技術を必要と
せず、未経験者でも簡単に型枠組み付け作業を行なえ
る。また、一段づつコンクリート打設を行なえるから大
構造の高さの高い型枠組み付け工程がなくなり、高所作
業が少なくなるから作業上の安全性が高いものとなると
いう効果を奏する。
な型枠によれば、横並びに複数配列されると共に、上下
に積層される型枠であって、一体的に形成された任意の
立体形状であり、正面及び背面を備えるとともに、上下
面が開口され、さらに左右に連通用の側部開口を備えた
左右面を備え、前記背面には連通用の背面開口が設けら
れ、前記上下面にはそれぞれ上下積層用の積み受け及び
積み脚が設けられ、さらに横並びに複数を配列させて複
数の型枠相互を横方向に連結させる横配筋を受ける横配
筋受部とを備えてなることにより、上下面を開口し、左
右の側部開口を有し、正面及び背面を備えて横並び及び
上下に積層される型枠であるから、型枠そのものが構築
物内部の骨組みを形成するとともに、型枠の組立施工が
極めて簡単であり、型枠組立作業効率が大幅に向上す
る。また、上下方向や横方向に組立てた型枠内に投入し
たコンクリートは、相互に平均化された一体的に連結し
た状態で固化して断面性能に優れた擁壁等を構築でき
る。また、型枠は横並びに配置させ、回収することなく
そのままコンクリート中に埋め込むから型枠組立作業時
間が大幅に短縮化され、全体の工期が短縮できる。更
に、型枠組立作業に要する従来の熟練した技術を必要と
せず、未経験者でも簡単に型枠組み付け作業を行なえ
る。また、一段づつコンクリート打設を行なえるから大
構造の高さの高い型枠組み付け工程がなくなり、高所作
業が少なくなるから作業上の安全性が高いものとなると
いう効果を奏する。
【0065】また、請求項2によれば、前記型枠の側面
は横並びに配置させたときに相互に密着状に当接し得る
側面であることにより、互いに隣接する型枠同士を並べ
て配置させるときに互いに密着状に当接するから構築物
の外面の形状に対応して、精度良く型枠の組立が行なえ
る。また、組立上のむだがなく、上下左右にこの型枠を
組み付けて構築物を形成するに際しての実効を確保する
ことができる。
は横並びに配置させたときに相互に密着状に当接し得る
側面であることにより、互いに隣接する型枠同士を並べ
て配置させるときに互いに密着状に当接するから構築物
の外面の形状に対応して、精度良く型枠の組立が行なえ
る。また、組立上のむだがなく、上下左右にこの型枠を
組み付けて構築物を形成するに際しての実効を確保する
ことができる。
【0066】また、請求項3によれば、前記型枠は、上
下面及び左右面が打抜き状の開口として形成された略中
空矩形枠体であることにより、現場に配列した時の安定
性に優れ、軽量で短時間で組立できる。また、各型枠の
内部に投入されたコンクリートは各型枠の相互で強固に
連結固化されて強固な擁壁となり、型枠自体の構造も簡
単で製造が容易であり、製造コストが安価である。
下面及び左右面が打抜き状の開口として形成された略中
空矩形枠体であることにより、現場に配列した時の安定
性に優れ、軽量で短時間で組立できる。また、各型枠の
内部に投入されたコンクリートは各型枠の相互で強固に
連結固化されて強固な擁壁となり、型枠自体の構造も簡
単で製造が容易であり、製造コストが安価である。
【0067】また、請求項4によれば、前記型枠の正面
の一部又は全部には多孔部又は網目部が設けられてなる
ことにより、型枠の正面側に設けた多孔部又は網目部を
壁面緑化のための控え部として利用して草木類を植生で
き、コンクリート擁壁による環境の破壊を抑制できる。
の一部又は全部には多孔部又は網目部が設けられてなる
ことにより、型枠の正面側に設けた多孔部又は網目部を
壁面緑化のための控え部として利用して草木類を植生で
き、コンクリート擁壁による環境の破壊を抑制できる。
【0068】また、請求項5によれば、前記型枠の左右
面の一部又は全部には多孔部又は網目部が設けられ、前
記開口はこれらの孔または網目として形成されてなるこ
とにより、左右に接合配列した型枠内に投入したコンク
リートは、型枠の左右面に設けた多孔部又は網目孔を貫
通して上下のみならず、左右にも連結した状態で固化
し、この連結したコンクリートと、型枠の左右面とによ
り擁壁の断面性能が低下することがなく、強度が増加す
るとともに、型枠全体の強度の補強を行なうことができ
る。
面の一部又は全部には多孔部又は網目部が設けられ、前
記開口はこれらの孔または網目として形成されてなるこ
とにより、左右に接合配列した型枠内に投入したコンク
リートは、型枠の左右面に設けた多孔部又は網目孔を貫
通して上下のみならず、左右にも連結した状態で固化
し、この連結したコンクリートと、型枠の左右面とによ
り擁壁の断面性能が低下することがなく、強度が増加す
るとともに、型枠全体の強度の補強を行なうことができ
る。
【0069】また、請求項6によれば、前記型枠の内部
は正面と背面側を前後部分に分割して前部側に客土を投
入させる客土部を形成するように中仕切りを備えてなる
ことにより、中仕切で区画された客土部内に客土を充填
し、この客土内に植物を植生して壁面緑化の実効を図る
ことが可能となる。
は正面と背面側を前後部分に分割して前部側に客土を投
入させる客土部を形成するように中仕切りを備えてなる
ことにより、中仕切で区画された客土部内に客土を充填
し、この客土内に植物を植生して壁面緑化の実効を図る
ことが可能となる。
【0070】また、請求項7によれば、前記型枠にはこ
れらを複数上下に積層させたときに縦配筋を係着する縦
筋係着部が設けられてなることにより、縦方向に積層し
た型枠の相互の縦筋係着部に基礎に連結した縦鉄筋を係
着して型枠内で上下方向に連結固化したコンクリートを
縦鉄筋で更に強固に補強でき、強度に優れた剛体として
作用して背面側の土圧に十分抵抗できるコンクリート擁
壁を構築できる。
れらを複数上下に積層させたときに縦配筋を係着する縦
筋係着部が設けられてなることにより、縦方向に積層し
た型枠の相互の縦筋係着部に基礎に連結した縦鉄筋を係
着して型枠内で上下方向に連結固化したコンクリートを
縦鉄筋で更に強固に補強でき、強度に優れた剛体として
作用して背面側の土圧に十分抵抗できるコンクリート擁
壁を構築できる。
【0071】また、請求項8によれば、前記型枠はプラ
スチック合成樹脂により一体的に形成されてなることい
より、プラスチック合成樹脂を素材として、軽量で強度
に優れた型枠を安価に製造できる。また、型枠の現場へ
の搬送、現場での型枠の組立施工等が容易に行え、熟練
した作業者を必要とすることもない。
スチック合成樹脂により一体的に形成されてなることい
より、プラスチック合成樹脂を素材として、軽量で強度
に優れた型枠を安価に製造できる。また、型枠の現場へ
の搬送、現場での型枠の組立施工等が容易に行え、熟練
した作業者を必要とすることもない。
【0072】また、請求項9によれば、前記中空矩形枠
体は正面及び背面並びに全体が矩形となる輪郭を形成す
るように角部に対応する部分に配置されたフレーム部材
とからなり、正面と背面を連結するフレーム部材はこれ
ら正面及び背面が近接、離開可能なようにスライド自在
に連結されてなることにより、現場で構築するコンクリ
ート擁壁の控え方向の厚みに合わせて型枠の控え部方向
の長さを自由に調整でき、控え方向の長さの異なる多種
類の規格の型枠を製造する必要がなく、型枠の製造経費
を節約できる。
体は正面及び背面並びに全体が矩形となる輪郭を形成す
るように角部に対応する部分に配置されたフレーム部材
とからなり、正面と背面を連結するフレーム部材はこれ
ら正面及び背面が近接、離開可能なようにスライド自在
に連結されてなることにより、現場で構築するコンクリ
ート擁壁の控え方向の厚みに合わせて型枠の控え部方向
の長さを自由に調整でき、控え方向の長さの異なる多種
類の規格の型枠を製造する必要がなく、型枠の製造経費
を節約できる。
【0073】また、請求項10の新規な型枠を用いた擁
壁等の構築構造によれば、横並びに複数配列されると共
に、上下に積層される型枠であって、一体的に形成され
た任意の立体形状であり、正面及び背面を備えるととも
に、上下面が開口され、さらに左右に連通用の側部開口
を備えた左右面を備え、前記背面には連通用の背面開口
が設けられた型枠を単位型枠とし、複数の同一形状の単
位型枠を横並びに密着状に配置させて層型枠列を形成
し、この層型枠列内に、横方向に平均化するようにコン
クリートを打設し、順次上段側の各層について同様にコ
ンクリートを打設して積層させているので、型枠そのも
のが構築物内部の骨組みを形成し、型枠の組立施工が極
めて簡単であり、型枠組立作業効率が大幅に向上すると
同時に、縦横にコンクリートが連結された状態となるか
ら連結強度が高く、垂直、せん断、曲げ等の応力度が向
上して高い強度を保持することができ、断面強度に優れ
た構築構造を形成することが可能である。型枠は横並び
に配置させ、回収することなくそのままコンクリート中
に埋め込むから型枠組立作業時間が大幅に短縮化され、
全体の工期が短縮できる。更に、型枠組立作業に要する
従来の熟練した技術を必要とせず、未経験者でも簡単に
型枠組み付け作業を行なえる。また、一段づつコンクリ
ート打設を行なえるから大構造の高さの高い型枠組み付
け工程がなくなり、高所作業が少なくなるから作業上の
安全性が高いものとなるという効果を奏する。
壁等の構築構造によれば、横並びに複数配列されると共
に、上下に積層される型枠であって、一体的に形成され
た任意の立体形状であり、正面及び背面を備えるととも
に、上下面が開口され、さらに左右に連通用の側部開口
を備えた左右面を備え、前記背面には連通用の背面開口
が設けられた型枠を単位型枠とし、複数の同一形状の単
位型枠を横並びに密着状に配置させて層型枠列を形成
し、この層型枠列内に、横方向に平均化するようにコン
クリートを打設し、順次上段側の各層について同様にコ
ンクリートを打設して積層させているので、型枠そのも
のが構築物内部の骨組みを形成し、型枠の組立施工が極
めて簡単であり、型枠組立作業効率が大幅に向上すると
同時に、縦横にコンクリートが連結された状態となるか
ら連結強度が高く、垂直、せん断、曲げ等の応力度が向
上して高い強度を保持することができ、断面強度に優れ
た構築構造を形成することが可能である。型枠は横並び
に配置させ、回収することなくそのままコンクリート中
に埋め込むから型枠組立作業時間が大幅に短縮化され、
全体の工期が短縮できる。更に、型枠組立作業に要する
従来の熟練した技術を必要とせず、未経験者でも簡単に
型枠組み付け作業を行なえる。また、一段づつコンクリ
ート打設を行なえるから大構造の高さの高い型枠組み付
け工程がなくなり、高所作業が少なくなるから作業上の
安全性が高いものとなるという効果を奏する。
【0074】また、請求項11の新規な型枠を用いた擁
壁等の構築構造によれば、前記単位型枠は横配筋受部を
備え、横並びに複数の単位型枠を配列させこの横配筋受
部に横配筋を固定させ、隣接する単位型枠相互を横方向
に連結させているので、全体としての擁壁全体の専断方
向の応力が高いものとなり、控え側の土圧に対しても充
分な強度を保持し得る。
壁等の構築構造によれば、前記単位型枠は横配筋受部を
備え、横並びに複数の単位型枠を配列させこの横配筋受
部に横配筋を固定させ、隣接する単位型枠相互を横方向
に連結させているので、全体としての擁壁全体の専断方
向の応力が高いものとなり、控え側の土圧に対しても充
分な強度を保持し得る。
【0075】次に、請求項12に係る新規な型枠を用い
た擁壁等の構築方法は、請求項1ないし8のいずれかに
記載の型枠を横並びに複数配列させて横配筋を配置さ
せ、相互に連結させて層型枠列を形成し、この層型枠列
内に、横方向に平均化するようにコンクリートを打設
し、順次上段側の各層について同様にコンクリートを打
設して積層させ、所望の高さの擁壁等を構築させてなる
ことにより、上下面を開口し、左右の側部開口を有し、
正面及び背面を備えた型枠を横並び及び上下に積層して
構築した擁壁は、型枠そのものが擁壁内の骨組みとな
り、型枠の組立施工が極めて簡単で、型枠の組立効率が
大幅に向上する。また、上下段の各層型枠列内に投入し
たコンクリートは、各型枠の相互で横方向や上下方向へ
相互に平均化された一体的に連結した状態で固化して断
面性能に優れた擁壁等を構築できる。また、各型枠は、
回収することなくそのままコンクリート中に埋め込むか
ら型枠組立作業時間が大幅に短縮化され、全体の工期が
短縮できる。更に、型枠組立作業に要する従来の熟練し
た技術を必要とせず、未経験者でも簡単に型枠の組み付
け作業を行なえ、さらに一段づつコンクリート打設を行
なえるから大構造の高さの高い型枠組み付け工程がなく
なり、高所作業が少なくなり、作業上の安全性が高くな
る。
た擁壁等の構築方法は、請求項1ないし8のいずれかに
記載の型枠を横並びに複数配列させて横配筋を配置さ
せ、相互に連結させて層型枠列を形成し、この層型枠列
内に、横方向に平均化するようにコンクリートを打設
し、順次上段側の各層について同様にコンクリートを打
設して積層させ、所望の高さの擁壁等を構築させてなる
ことにより、上下面を開口し、左右の側部開口を有し、
正面及び背面を備えた型枠を横並び及び上下に積層して
構築した擁壁は、型枠そのものが擁壁内の骨組みとな
り、型枠の組立施工が極めて簡単で、型枠の組立効率が
大幅に向上する。また、上下段の各層型枠列内に投入し
たコンクリートは、各型枠の相互で横方向や上下方向へ
相互に平均化された一体的に連結した状態で固化して断
面性能に優れた擁壁等を構築できる。また、各型枠は、
回収することなくそのままコンクリート中に埋め込むか
ら型枠組立作業時間が大幅に短縮化され、全体の工期が
短縮できる。更に、型枠組立作業に要する従来の熟練し
た技術を必要とせず、未経験者でも簡単に型枠の組み付
け作業を行なえ、さらに一段づつコンクリート打設を行
なえるから大構造の高さの高い型枠組み付け工程がなく
なり、高所作業が少なくなり、作業上の安全性が高くな
る。
【図1】本発明の第1実施例に係る新規な第1型枠の正
面図である。
面図である。
【図2】図1に示す第1型枠の平面図である。
【図3】第1型枠の右側面図である。
【図4】第2図A−A線断面図である。
【図5】新規な第1型枠を基礎の上面に配列、積層して
コンクリート擁壁を構築する実施例を示した斜視説明図
である。
コンクリート擁壁を構築する実施例を示した斜視説明図
である。
【図6】両側面に多孔部を設けた実施例の第1型枠の斜
視図である。
視図である。
【図7】両側面に網目部を設けた実施例の第1型枠の斜
視図である。
視図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る新規な第2型枠の正
面図である。
面図である。
【図9】図8に示す第2型枠の平面図である。
【図10】第2型枠の右側面図である。
【図11】新規な第2型枠を基礎の上面に配列、積層し
てコンクリート擁壁を構築する実施例を示した斜視説明
図である。
てコンクリート擁壁を構築する実施例を示した斜視説明
図である。
【図12】本発明の第3実施例に係る新規な第3型枠ほ
平面図である。
平面図である。
【図13】第3型枠の右側面図である。
【図14】側面の上下部フレーム部材を控え部方向へス
ライドさせた第3型枠の右そく面図である。
ライドさせた第3型枠の右そく面図である。
【図15】新規な第3型枠を基礎の上面に配列、積層し
てコンクリート擁壁を構築する実施例を示した斜視説明
図である。
てコンクリート擁壁を構築する実施例を示した斜視説明
図である。
【図16】本発明の第4実施例に新規な第4型枠の平面
である。
である。
【図17】図16のB−B線断面図である。
10a 新規な第1型枠 10b 新規な第2型枠 10c 新規な第3型枠 10d 新規な第4型枠 12 正面 14 背面 16 開口 18 側部開口 20 左側面 22 右側面 24 背面開口 26 中空矩形枠体 28 上部フレーム部材 30 下部フレーム部材 44 横配筋受部 46 積み脚 48 積み受け 50 縦筋係着部 60 コンクリート擁壁 70 横鉄筋 74 層形枠列 78 コンクリート 80 多孔部 82 孔 88 網目部 90 網目 94 客土部 96 中仕切り 102 客土
Claims (12)
- 【請求項1】 横並びに複数配列されると共に、上下に
積層される型枠であって、 一体的に形成された任意の立体形状であり、正面及び背
面を備えるとともに、上下面が開口され、さらに左右に
連通用の側部開口を備えた左右面を備え、 前記背面には連通用の背面開口が設けられ、 前記上下面にはそれぞれ上下積層用の積み受け及び積み
脚が設けられ、 さらに横並びに複数を配列させて複数の型枠相互を横方
向に連結させる横配筋を受ける横配筋受部と、を備えて
なる新規な型枠。 - 【請求項2】 前記型枠の側面は横並びに配置させたと
きに相互に密着状に当接し得る側面である請求項1記載
の新規な型枠。 - 【請求項3】 前記型枠は上下面及び左右面が打抜き状
の開口として形成された略中空矩形枠体である請求項1
または2記載の新規な型枠。 - 【請求項4】 前記型枠の正面の一部又は全部には多孔
部又は網目部が設けられてなる請求項1ないし3のいず
れかに記載の新規な型枠。 - 【請求項5】 前記型枠の左右面の一部又は全部には多
孔部又は網目部が設けられ、前記開口はこれらの孔また
は網目として形成されてなる請求項1ないし4のいずれ
かに記載の新規な型枠。 - 【請求項6】 前記型枠の内部は正面と背面側を前後部
分に分割して前部側に客土を投入させる客土部を形成し
て壁面緑化をするための中仕切りを備えてなる請求項4
または5記載の新規な型枠。 - 【請求項7】 前記型枠にはこれらを複数上下に積層さ
せたときに縦配筋を係着する縦筋係着部が設けられてな
る請求項1ないし6のいずれかに記載の新規な型枠。 - 【請求項8】 前記型枠はプラスチック合成樹脂により
一体的に形成されてなる請求項1ないし7のいずれかに
記載の新規な型枠。 - 【請求項9】 前記中空矩形枠体は正面及び背面並びに
全体が矩形となる輪郭を形成するように角部に対応する
部分に配置されたフレーム部材とからなり、 正面と背面を連結するフレーム部材はこれら正面及び背
面が近接、離開可能なようにスライド自在に連結されて
なる請求項2ないし8のいずれかに記載の新規な型枠。 - 【請求項10】 横並びに複数配列されると共に、上下
に積層される型枠であって、一体的に形成された任意の
立体形状であり、正面及び背面を備えるとともに、上下
面が開口され、さらに左右に連通用の側部開口を備えた
左右面を備え、前記背面には連通用の背面開口が設けら
れた型枠を単位型枠とし、複数の同一形状の単位型枠を
横並びに密着状に配置させて層型枠列を形成し、この層
型枠列内に、横方向に平均化するようにコンクリートを
打設し、順次上段側の各層について同様にコンクリート
を打設して積層させてなる新規な型枠を用いた擁壁等の
構築構造。 - 【請求項11】 前記単位型枠は横配筋受部を備え、横
並びに複数の単位型枠を配列させこの横配筋受部に横配
筋を固定させ、隣接する単位型枠相互を横方向に連結さ
せてなる請求項10記載の新規な型枠を用いた擁壁等の
構築構造。 - 【請求項12】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
型枠を横並びに複数配列させて横配筋を配置させ、相互
に連結させて層型枠列を形成し、 この層型枠列内に、横方向に平均化するようにコンクリ
ートを打設し、 順次上段側の各層について同様にコンクリートを打設し
て積層させ、所望の高さの擁壁等を構築してなる新規な
型枠を用いた擁壁等の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11580096A JP2767233B2 (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 新規な型枠及び新規な型枠を用いた擁壁等の構築構造並びに新規な型枠を用いた擁壁等の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11580096A JP2767233B2 (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 新規な型枠及び新規な型枠を用いた擁壁等の構築構造並びに新規な型枠を用いた擁壁等の構築方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09279614A JPH09279614A (ja) | 1997-10-28 |
JP2767233B2 true JP2767233B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=14671399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11580096A Expired - Lifetime JP2767233B2 (ja) | 1996-04-12 | 1996-04-12 | 新規な型枠及び新規な型枠を用いた擁壁等の構築構造並びに新規な型枠を用いた擁壁等の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2767233B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4809909B2 (ja) * | 2009-05-14 | 2011-11-09 | 株式会社トッコン | ブロック成形用型枠装置 |
-
1996
- 1996-04-12 JP JP11580096A patent/JP2767233B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09279614A (ja) | 1997-10-28 |
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