JP4167799B2 - 廃棄物処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物から熱分解ガス化等のプロセスによって可燃ガスを生成する廃棄物処理システムに係り、とりわけ、生成された可燃ガスの後処理を改良した廃棄物処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、廃棄物を熱分解ガス化等のプロセスによって可燃ガスを生成する廃棄物処理システムが知られている。従来のシステムは、例えば、熱分解ガス化装置と、高温ガス改質装置とを組み合わせて構成されている。熱分解ガス化装置の例としては、ストーカ炉型、キルン炉型、流動床炉型、シャフト炉型など様々な方式がある。
【0003】
このようなシステムにおける典型的な廃棄物ガス化プロセスは、以下のようなものである。まず、都市ごみや産業廃棄物などの廃棄物を上記のような熱分解ガス化装置に投入し、低酸素のもとで400℃〜600℃程度の温度に加熱することによって熱分解を行う。その結果発生した熱分解ガスを、さらに1000℃程度以上の高温に維持されたガス改質装置に導入して、水素や一酸化炭素を成分とする軽質の可燃ガスに転換する。
【0004】
この可燃ガスは、高温ボイラ、ガスエンジン、ガスタービンなどの高温熱利用機器の加熱用燃料として利用することができる。この可燃ガスはまた、燃焼装置で燃焼され、高温の燃焼排ガスから熱回収を行った後大気に放出されることもある。
【0005】
このような従来のシステムでは、ガス改質装置で熱分解ガスを1000℃程度以上の高温に維持するので、ガス中のダイオキシン類などの有害化合物の分解率が高い。このため、廃棄物の無害化性能に優れている。また、生成された可燃ガスを燃料として利用したり、高温の燃焼排ガスを利用したりすることにより、発電などによるエネルギー回収が効率よく行えるので、廃棄物中のエネルギーの熱利用率が高い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような廃棄物ガス化装置で生成される可燃ガス中には、もともと廃棄物に含まれている塩素や硫黄などに由来した塩素化合物や硫黄化合物などの微量の有害物質が含まれる。また、高温ガス改質装置から排出される微量の炭素粒子等のダストも含まれる。このような可燃ガスをそのまま燃料として燃焼装置で燃焼させると、塩素化合物や硫黄化合物などの存在のために塩化水素や硫黄酸化物を生じてしまう。また、炭素粒子が充分燃焼しきらずに残る未燃ダストを生じ、これらが燃焼排ガス中に含まれて排出される。
【0007】
このような燃焼排ガスがそのまま大気に放出されると、大気環境を汚染することになる。そこで、廃棄物ガス化装置で生成された可燃ガスを燃焼させる前に脱塵および脱塩や脱硫を行うような廃棄物処理システムが開発されている。このシステムによれば、ガス中の未燃ダストのほか塩素化合物や硫黄化合物などの微量有害物質を極めて低いレベルまで除去した後で、燃焼ガスを高温熱利用機器の加熱用燃料として用いることができる。
【0008】
このようなシステムの一例は、以下のような処理を行うように構成されている。すなわち、廃棄物ガス化装置で生成された可燃ガスを散水スクラバ塔に導入し、このスクラバ塔中で散水される水に可燃ガスを接触させる。これにより、ガス中の炭素粒子のほか塩素化合物や硫黄化合物などの微量有害物質をスクラバ水中に捕集してガス中から除去する。
【0009】
また、他の例では、以下のような処理を行うように構成されている。すなわち、廃棄物ガス化装置で生成された可燃ガスを、ガス冷却装置で冷却した後、バグフィルタなどの脱塵装置に導入してガス中の微小粒子(ダスト)を分離捕集する。その上で、乾式または湿式のガス洗浄装置にガスを流入させて、そこで塩素化合物や硫黄化合物などの微量有害物質を除去する。
【0010】
ここで、高温ガス改質装置から排出される可燃ガス中の炭素粒子は、炭素含有濃度が高く、これだけを捕集すれば良質の炭素燃料として外部に供給し、コークスや石炭の代替燃料に利用することができる。しかしながら、上記のような散水スクラバ塔を用いる廃棄物処理システムでは、炭素粒子を他の塩素化合物や硫黄化合物とともにスクラバ水中に混合状態で捕集することになる。そして、スクラバ水より炭素粒子のみを分離し捕集することができないために、上記のような有効利用を図ることが不可能である。
【0011】
また、上記のような脱塵装置でガス中の微小粒子を分離捕集する廃棄物処理システムでは、脱塵装置において、炭素粒子のほか、ガスの冷却に伴ってガス中に微小な固体粒子として析出する塩や金属酸化物などの生成物(例えば塩化カルシウムや塩化亜鉛)も同時に捕集されることになる。従って、炭素粒子を他の生成物から分離し捕集することができないため、上記のような有効利用をすることが不可能である。
【0012】
さらに、この廃棄物処理システムでは、ガス冷却装置内のガス流路において、可燃ガス中の炭素粒子が熱交換面に付着する等の汚れの影響で、熱回収温度が十分高く取れなくなってしまう。このため、熱交換面積の余裕度をとる必要から、ガス冷却装置が大型化するという問題点がある。また、ガス冷却装置において熱回収を行う場合は、その熱回収温度が十分高く取れないために、熱回収性能が低下するという問題点がある。
【0013】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものであり、ガス冷却装置による可燃ガスの冷却性能を向上させ、熱回収性能を改善すると共に、良質の炭素燃料を外部に供給することのできるような廃棄物処理システムを提供することを主目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、廃棄物を熱分解して熱分解ガスを発生させる熱分解ガス化装置と、この熱分解ガス化装置で発生した熱分解ガスを炭素粒子のダストを含んだ可燃ガスに転換するガス改質装置とを有する廃棄物ガス化装置と、このガス化装置における前記ガス改質装置の後段に接続され、前記可燃ガス中のダストを分離捕集する脱塵装置と、この脱塵装置で分離捕集されたダストの炭素粒子を冷却し、炭素燃料として回収するダスト回収手段と、前記脱塵装置の後段に接続され、前記脱塵装置を通過して炭素粒子が分離された可燃ガスを冷却するガス冷却装置とを備えたことを特徴とする廃棄物処理システムである。
【0015】
この第1の発明によれば、廃棄物ガス化装置におけるガス改質装置で生成された炭素粒子のダストを含む可燃ガスは、脱塵装置において当該ガス中のダストの炭素粒子を分離捕集された後で、後段のガス冷却装置に流通する。これにより、ガス冷却装置内の熱交換面にダストの炭素粒子が付着することを回避できるので、ガス冷却装置による可燃ガスの冷却性能を向上させることができる。
【0016】
このため、ガス冷却装置を小型化できるだけでなく、ガス冷却装置において熱回収を行う場合の熱回収性能を改善することができる。また、脱塵装置では、冷却前の高温状態において可燃ガス中のダストを捕集することができる。従って、可燃ガスの冷却に伴って析出する塩や金属酸化物などの生成物のダストへの混入を防止して、炭素粒子のみを分離捕集し、ダスト回収手段で回収することができる。その結果、良質の炭素燃料を外部に供給することが可能となる。
また、脱塵装置で捕集されるダストは高濃度の炭素が主体であるため、ダスト回収手段によって冷却して回収することで、高温で外気に曝されることによる発熱の危険性を軽減させることができる。これにより、脱塵装置で捕集されたダストから、より安全に炭素燃料を回収することが可能になる。
【0017】
第2の発明は、第1の発明において、記ガス冷却装置の後段に接続され、前記可燃ガス中の微量有害物質を除去するためのガス洗浄装置を更に備えたものである。
【0018】
この第2の発明によれば、第1の発明において、可燃ガスの用途に応じて、ガス洗浄装置によって可燃ガス中の微量有害物質を除去することで、可燃ガス中に残留する微量有害物質を低レベル化することができる。
【0019】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記ダスト回収手段は、前記脱塵装置で分離捕集されたダストの炭素粒子を冷却するダスト冷却装置と、このダスト冷却装置で冷却された炭素粒子を回収する回収装置とを有するものである。
【0021】
第4の発明は、第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、不活性ガスもしくは可燃性ガスを用いて前記脱塵装置の逆洗を行うための逆洗手段を更に備えたものである。
【0022】
この第4の発明によれば、第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、不活性ガスもしくは可燃性ガスを用いることで、可燃ガスが流通する脱塵装置の逆洗を安全に行うことができる。
【0023】
第5の発明は、第4の発明において、前記逆洗手段は、逆洗を行うための前記可燃性ガスとして、前記脱塵装置を通過した可燃ガスの一部を用いるものである。
【0024】
この第5の発明によれば、第4の発明において、逆洗に用いた可燃ガスを、再び廃棄物ガス化装置からの可燃ガスに合流させることができる。これにより、無駄のない経済的なシステムを構成することができる。
【0025】
第6の発明は、第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、蒸気を用いて前記脱塵装置の逆洗を行うための逆洗手段を更に備えたものである。
【0026】
この第6の発明によっても、第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、蒸気を用いることで、可燃ガスが流通する脱塵装置の逆洗を安全に行うことができる。
【0027】
第7の発明は、第6の発明において、前記逆洗手段は、逆洗を行うための前記蒸気として、当該処理システム内での廃熱利用により生成された蒸気の一部を用いるものである。
【0028】
この第7の発明によれば、第6の発明において、処理システム内での廃熱利用により生成された蒸気の一部を用いることで、無駄のない経済的なシステムを構成することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図5は、それぞれ、本発明による廃棄物処理システムの第1乃至第5の実施形態を示す図である。
【0030】
[第1の実施形態]
まず、図1により本発明の第1の実施形態について説明する。
【0031】
〈構 成〉
図1に示すように、本実施形態の廃棄物処理システムは、廃棄物1から可燃ガスを生成する廃棄物ガス化装置2を備えている。本システムで対象とする廃棄物1としては、家庭や事業所から集められた様々なごみが相当する。また、ごみから加工されたRDF(Refuse Derived Fuel)などでも良い。また、有機成分を含む被処理物であれば、本システムにおける廃棄物1として扱うことが可能である。
【0032】
廃棄物ガス化装置2は、熱分解ガス化装置3とガス改質装置4との組合せによって構成されている。熱分解ガス化装置3の態様としては、ストーカ炉型、キルン炉型、流動床炉型、シャフト炉型など様々な方式がある。廃棄物1は、熱分解ガス化装置3内に導入されるようになっており、ここで廃棄物1から生成された熱分解ガス3aがガス改質装置4に送られるようになっている。ガス改質装置4からは、可燃ガス5が排出されるようになっている。
【0033】
廃棄物ガス化装置2におけるガス改質装置4の後段には、可燃ガス5中のダストとしての炭素粒子を分離捕集する脱塵装置6が接続されている。ガス改質装置4から排出された可燃ガス5は1000℃近い高温であるため、脱塵装置6は高温に耐えうるフィルタ材を使用し構成される。具体的な例ではセラミック製の多孔質材料やセラミック繊維で作られたバグ等を利用したフィルタで構成することができる。脱塵装置6には、そこで捕集されたダストとしての炭素粒子を回収するためのカーボン回収装置6aが接続されている。
【0034】
脱塵装置6の後段には、当該脱塵装置6を通過した可燃ガス5を冷却するためのガス冷却装置7が接続されている。このガス冷却装置7は、熱交換器などの熱回収を行う装置として構成されていてもよい。ガス冷却装置7からは冷却された脱塵可燃ガス8が得られる。この脱塵可燃ガス8はガス利用装置9に送られる。ガス利用装置9は、例えば高温ボイラ、ガスエンジン、ガスタービンなどの高温熱利用機器とすることができ、それらの燃焼加熱用燃料として脱塵可燃ガス8を用いることができる。
【0035】
〈作用効果〉
次に、このような構成よりなる本実施形態の作用効果について説明する。
【0036】
本実施形態によれば、まず廃棄物1が、廃棄物ガス化装置2の熱分解ガス化装置3に投入されてガス化される。詳細には、熱分解ガス化装置3において、廃棄物1は低酸素のもとで400℃〜600℃程度の温度に加熱されて熱分解される。その結果発生した熱分解ガス3aが、1000℃程度以上の高温に維持されたガス改質装置4に導入され、水素や一酸化炭素を成分とする軽質の可燃ガス5に転換される。
【0037】
この可燃ガス5には、ガス改質装置4から排出されるダストである炭素粒子が微量固体物質として含まれる。そして、可燃ガス5が脱塵装置6を通過する際、当該ガス5中に含まれるダストである炭素粒子が分離捕集される。捕集された炭素粒子は、カーボン回収装置6aに集められる。
【0038】
脱塵装置6によって脱塵された可燃ガス5は1000℃に近い高温である。そして、このような高温のガスをガス利用装置に供給しようとしても、経済的に設計された一般のガス利用装置9はそのような高温度での耐熱性は無く、直接高温のガスを利用することが困難である。したがって、高温の可燃ガス5をガス冷却装置7を経て冷却することで、例えば200℃程度の脱塵可燃ガス8が得られる。このように200℃レベルに冷却された脱塵可燃ガス8であれば、ガス利用装置9に供給して燃料用ガス等の用途で利用することができる。
【0039】
そして、ガス冷却装置7が熱交換器やボイラなどで構成されていれば、熱回収によりスチームや温水などを製造し外部に供給することができる。ガス冷却装置7を通過する可燃ガスは前段の脱塵装置6によって脱塵されているので、ガス冷却装置7内の熱交換面に炭素粒子などが付着することを防止できる。このため、ガス冷却装置7による可燃ガスの冷却性能を向上させることができ、ひいてはガス冷却装置7を小型化することができる。また、より高温度の熱回収ができるので、熱回収性能を改善することができる。
【0040】
以上のように本実施形態によれば、ガス冷却装置7を小型化できるだけでなく、ガス冷却装置7において熱回収を行う場合の熱回収性能を改善することができる。また、脱塵装置6では、冷却前の高温状態において可燃ガス5中のダストを捕集することができる。従って、可燃ガスの冷却に伴って析出する塩や金属酸化物などの生成物のダストへの混入を防止して、炭素粒子のみを分離捕集することができる。その結果、良質の炭素燃料を外部に供給して、コークスや石炭の代替燃料などに有効利用することが可能となる。
【0041】
[第2の実施形態]
次に、図2により本発明の第2の実施形態について説明する。
【0042】
〈構 成〉
図2に示すように、本実施形態の廃棄物処理システムにおいては、ガス冷却装置7を経た脱塵可燃ガス8が、ガス洗浄装置10を経てガス利用装置9に供給されるようになっている。
【0043】
その他の構成は、図1に示す第1の実施形態の廃棄物処理システムと略同様の構成である。従って、第2の実施形態において、図1に示す第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0044】
図2において、ガス洗浄装置10の具体例としては、可燃ガスを散水スクラバ塔に導入し、このスクラバ塔中で散水される水とガスを接触させることにより、ガス中の塩素化合物や硫黄化合物などの微量有害物質をスクラバ水中に捕集させガス中から除去するように構成されたものが考えられる。
【0045】
また、別の具体例としては、可燃ガス中にアルカリ反応剤を投入してガス中の塩素化合物や硫黄化合物から中和塩を生成させたうえで、後段に設けられた脱塵装置でガス中の中和塩粒子等を捕集し除去することでガスを洗浄するように構成されたものが考えられる。
【0046】
〈作用効果〉
次に、このような構成よりなる本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態によれば、可燃ガスの用途に応じて、ガス洗浄装置10によって可燃ガス中の微量有害物質を除去することで、可燃ガス中に残留する微量有害物質を低レベル化することができる。
【0047】
すなわち、ガス洗浄装置10により、含まれる微量有害物質が極めて低いレベルまでに低減された洗浄可燃ガス11を、高温ボイラ、ガスエンジン、ガスタービンなどのガス利用装置9の燃焼加熱用燃料として用いることができる。したがってガス利用装置9の燃焼排ガスがそのまま大気に放出されても、大気環境を汚染することがない。
【0048】
[第3の実施形態]
次に、図3により本発明の第3の実施形態について説明する。
【0049】
〈構 成〉
図3に示すように、本実施形態の廃棄物処理システムにおいては、脱塵装置6で捕集された炭素粒子(カーボンダスト)を冷却するダスト冷却装置12が設けられている。このダスト冷却装置12で冷却された炭素粒子はカーボン回収装置6aに回収される。ダスト冷却装置12の具体例としては、炭素粒子を流通させる流通管の外部に水冷ジャケットを設けて冷却を行う構成が考えられる。
【0050】
その他の構成は、図1または図2に示す第1または第2の実施形態の廃棄物処理システムと略同様の構成である。従って、第3の実施形態において、図2に示す第2の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0051】
〈作用効果〉
次に、このような構成よりなる本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態によれば、高温度下にある脱塵装置6で回収された高温のダストを常温程度の温度に冷却して取り出すことができる。すなわち、脱塵装置6で捕集されるダストは高濃度の炭素が主体であるため、ダスト冷却装置12によって冷却することで、高温で外気に曝されることによる発熱の危険性を軽減させることができる。これにより、脱塵装置6で捕集されたダストから、より安全に炭素燃料を回収することが可能になる。
【0052】
[第4の実施形態]
次に、図4により本発明の第4の実施形態について説明する。
【0053】
〈構 成〉
図4に示すように、本実施形態の廃棄物処理システムには、不活性ガスもしくは可燃性ガスを用いて脱塵装置6の逆洗を行うための逆洗手段13Aが設けられている。その他の構成は、図3に示す第3の実施形態の廃棄物処理システムと略同様の構成である。従って、第4の実施形態において、図3に示す第3の実施形態と同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0054】
脱塵装置6がフィルタ材で構成される場合には、システム運転中に逆洗(ガスを一時的に逆流させてフィルタ材に付着したダストを洗浄する操作)を適切な頻度で行うことが必要となる。しかし、可燃ガス5が流通する脱塵装置6においては、逆洗用の気体として空気を使うことは危険である。したがって、この場合は、安全性の観点から、窒素や二酸化炭素のような不活性ガス、または都市ガスなどの可燃性ガスを利用することが考えられる。
【0055】
図4に示す廃棄物処理システムにおいては、脱塵装置6の逆洗のための可燃性ガスとして、ガス洗浄装置10を通過した洗浄可燃ガス11の一部を用いるように構成されている。すなわち、上記逆洗手段13Aは、洗浄可燃ガス11のラインから分岐し、ブロワ13aと開閉弁13bを介して脱塵装置6に接続された逆洗用ガス13のラインによって構成されている。
【0056】
〈作用効果〉
次に、このような構成よりなる本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態によれば、脱塵装置6の逆洗が必要になった場合に、開閉弁13bを開動作させ一定時間後に閉動作させることで、適切な量の逆洗用ガス13を脱塵装置6に供給することができる。また、逆洗用ガス13として洗浄可燃ガス11の一部を用い、これを廃棄物ガス化装置2からの可燃ガス5に合流させて再利用することができる。これにより、無駄のない経済的なシステムを構成することができる。
【0057】
[第5の実施形態]
次に、図5により本発明の第5の実施形態について説明する。
【0058】
〈構 成〉
図5に示すように、本実施形態の廃棄物処理システムには、蒸気を用いて脱塵装置6の逆洗を行うための逆洗手段13Bが設けられている。その他の構成は、図3に示す第3の実施形態の廃棄物処理システムと略同様の構成である。従って、第5の実施形態において、図3に示す第3の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0059】
この場合、逆洗用の蒸気を当該処理システム外の蒸気供給装置から得るようにすることもできるが、図5に示す廃棄物処理システムは、脱塵装置6の逆洗用ガス13’として、ガス冷却装置7で製造した蒸気15の一部を用いるように構成されている。
【0060】
すなわち、本実施形態のシステムは、ガス冷却装置7に水14を供給して、高温の可燃ガスとの熱交換により(可燃ガスの冷却に伴う回収熱で)蒸気15を製造するように構成されている。この蒸気15は、蒸気利用系16に供給され利用される。そして、上記逆洗手段13Bは、蒸気15のラインから分岐し、開閉弁13bを介して脱塵装置6に接続された逆洗用ガス13’のラインによって構成されている。
【0061】
〈作用効果〉
次に、このような構成よりなる本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態によれば、脱塵装置6の逆洗が必要になった場合に、開閉弁13bを開動作させ一定時間後に閉動作させることで、適切な量の逆洗用ガス13’を脱塵装置6に供給することができる。また、逆洗用ガス13’としてガス冷却装置7での回収熱により生成した蒸気を利用しているので、当該処理システム外からの蒸気を使わずに済むので、無駄のない経済的なシステムを構成することができる。
【0062】
なお、脱塵装置6の逆洗用ガス13’としては、ガス冷却装置7で製造した蒸気15に限らず、当該処理システム内での他の廃熱利用により生成された蒸気の一部を用いるように構成してもよい。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、ガス冷却装置による可燃ガスの冷却性能を向上させることができるので、ガス冷却装置を小型化できるだけでなく、ガス冷却装置において熱回収を行う場合の熱回収性能を改善することができる。また、脱塵装置では、冷却前の高温状態において可燃ガス中のダストを捕集することができる。従って、可燃ガスの冷却に伴って析出する塩や金属酸化物などの生成物のダストへの混入を防止して、炭素粒子のみを分離捕集し、ダスト回収手段で回収することができる。その結果、良質の炭素燃料を外部に供給することが可能となる。
また、脱塵装置で捕集されるダストは高濃度の炭素が主体であるため、ダスト回収手段によって冷却して回収することで、高温で外気に曝されることによる発熱の危険性を軽減させることができる。これにより、脱塵装置で捕集されたダストから、より安全に炭素燃料を回収することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による廃棄物処理システムの第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】本発明による廃棄物処理システムの第2の実施形態を示すブロック図。
【図3】本発明による廃棄物処理システムの第3の実施形態を示すブロック図。
【図4】本発明による廃棄物処理システムの第4の実施形態を示すブロック図。
【図5】本発明による廃棄物処理システムの第5の実施形態を示すブロック図。
【符号の説明】
1 廃棄物
2 廃棄物ガス化装置
3 熱分解ガス化装置
3a 熱分解ガス
4 ガス改質装置
5 可燃ガス
6 脱塵装置
7 ガス冷却装置
7a 熱交換器
8 脱塵可燃ガス
9 ガス利用装置
10 ガス洗浄装置
11 洗浄可燃ガス
12 ダスト冷却装置
13A,13B 逆洗手段
14 水
15 蒸気
16 蒸気利用系

Claims (7)

  1. 廃棄物を熱分解して熱分解ガスを発生させる熱分解ガス化装置と、この熱分解ガス化装置で発生した熱分解ガスを炭素粒子のダストを含んだ可燃ガスに転換するガス改質装置とを有する廃棄物ガス化装置と、
    このガス化装置における前記ガス改質装置の後段に接続され、前記可燃ガス中のダストを分離捕集する脱塵装置と、
    この脱塵装置で分離捕集されたダストの炭素粒子を冷却し、炭素燃料として回収するダスト回収手段と、
    前記脱塵装置の後段に接続され、前記脱塵装置を通過して炭素粒子が分離された可燃ガスを冷却するガス冷却装置と
    を備えたことを特徴とする廃棄物処理システム。
  2. 前記ガス冷却装置の後段に接続され、前記可燃ガス中の微量有害物質を除去するためのガス洗浄装置を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処理システム。
  3. 前記ダスト回収手段は、
    前記脱塵装置で分離捕集されたダストの炭素粒子を冷却するダスト冷却装置と、
    このダスト冷却装置で冷却された炭素粒子を回収する回収装置と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の廃棄物処理システム。
  4. 不活性ガスもしくは可燃性ガスを用いて前記脱塵装置の逆洗を行うための逆洗手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の廃棄物処理システム。
  5. 前記逆洗手段は、逆洗を行うための前記可燃性ガスとして、前記脱塵装置を通過した可燃ガスの一部を用いることを特徴とする請求項4に記載の廃棄物処理システム。
  6. 蒸気を用いて前記脱塵装置の逆洗を行うための逆洗手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の廃棄物処理システム。
  7. 前記逆洗手段は、逆洗を行うための前記蒸気として、当該処理システム内での廃熱利用により生成された蒸気の一部を用いることを特徴とする請求項6に記載の廃棄物処理システム。
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