JP4167703B2 - ピアスなど装身具の止め具 - Google Patents

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Description

本発明は、ピアスなどの装身具類の止め具、更に詳しくは、ピアス、ネクタイ止め、ブローチなどの装身具(バッジ或いは頭飾品など、本体側にピンが用意されている型式のものを包含する)において、ピンの先端側から装着して、本体が脱落するのを防止するのに利用される止め具に関する。
従来例を説明し、併せて、本発明の課題が生まれた背景を明らかにする。
先ず、図5に従って、従来例として、特許文献1(実公昭63−28884号公報)に示されている装飾体保持具を説明する。
この装飾体保持具は、円筒状の中子(A)の一端に環状配列された複数の係止球(B)により、挿入したピン(C)の周壁を横方向から押圧して固定する方式である。中子(A)に環状配列されている係止球(B)がピン(C)方向への押圧力を持つのは、中子(A)が収納される基体(D)におけるテーパー状の中繰り(中空部)(D1)の構造と、中子(A)に対する弾性体(E)によるピン方向への押圧力とが関係している。即ち、中繰り(D1)の断面を長方形ではなく略台形とすると、位置(高さ)により内径が異なることとなり、環状配列されている複数の係止球(B)で形成される環の最外周の直径(固定値)よりも大の部分が生じる。中子(A)が動かされて、環状配列されている係止球(B)の環が中繰り(D1)の大径部分にある場合は、環状配列されている夫々の係止球(B)は外周方向から規制を受けることがないから、ピン(C)に対する押圧力は失われる。これに対し、中子(A)が弾性体(E)の働きによりピンの挿入口(D2)の方向に押圧されて、環状配列されている係止球(B)の環が、中繰り(D1)の小径部分にあるよう位置決めされると、環状配列されている係止球(B)の環は中繰り(D1)の壁方向から環の中心方向に押圧されることになり、挿入されたピン(C)を挟持することとなる。
上記において、複数の係止球(B)は円筒状の中子(A)の端部に環状配列されている構成であるから、複数の係止球(B)で形成される鋼球群の環の直径は、円筒状の中子(D)の中繰り(D1)に対する位置関係によって基本的に変化がなく、中繰り(D1)の最底部(最深部)においてピン(C)を挟持する部位においてだけ、鋼球群の環の外周に接触する構成である。つまり、環状配列された係止球(B)がピン(C)に対して押圧力を発揮する部分は1箇所だけてあり、中繰り(D1)の最底部(最深部)において鋼球群に中心方向への押圧力が発生する構造であればよく、中繰り(D1)の断面構造としてテーパー状を採用することには技術上格別の要請のあることではない。更に、このような構成では、鋼球群が押圧力を発揮する部位のサイズは固定的であり、対応するピンの外径に対応していることが要求される。従って、外径を異にするピンに対しては、対応するサイズの止め具を用意しなければならない。
また、上記した従来例においては、円筒状の中子(A)は、その中心部にピン(C)を挿入し得るサイズの中空部を持つこと、鋼球群を環状に配列するための係合孔を複数個用意すること、弾性体(E)を配設するための構造を持つこと、等々の技術的要請を受けている。従って、ネクタイピンやバッジなどに利用する比較的大きいサイズの場合には、円筒状の中子(A)の形成に掛かる技術的負担は軽いが、耳朶に取り付けるピアスに適用しようとする、サイズは極端に小さなものとなり、技術的負担が重くなる結果、製造コストの上昇を招くことになる。
次に、図6に従って、特許文献2(実公昭39−11877号公報)に示されているバッジの座金を説明する。
このバッジの座金の特徴は、係止球(B)群を外側から押圧する部材として逆台形の鋼球ガイド(D2)を採用し、係止球(B)群が環状に配設される中子(A2)がどの位置にあっても、複数の係止球(B)で形成される鋼球の環の外径が鋼球ガイド(D2)の面に常に接触していることである。
その結果、ピンの挿入口から遠くなる程に、係止球(B)群の環の径は大となり、ピン(C)に対する押圧力は軽減することなる。
上記構成を、ピアスなどの小さいサイズのものに適用しようとすると、上記した特許文献1の場合と同様の課題が生じることなる。重要な課題は、鋼球群の保持の問題である。特許文献1では、円筒状の中子に配設した係止孔で鋼球群を保持する構成を採用しており、特許文献2では、逆円錐台形の鋼球受けの側面に複数の鋼球群を配設する構成を採用している。どちらの構成にしても、ピアスなどの小さいサイズのものに適用しようとすると、超精密加工が要求され、製造コストの上昇は免れない障壁である。
特許文献3(第2576220号実用新案登録公報)には、装身具の係止装置として、対ローラによる押圧力が中空体に対する位置により変化する構成が示されているが、ピアスなどの小さいサイズのものには不適と思われる。
実公昭63−28884号公報(実開昭58−107010号) 実公昭39−11877号公報 第2576220号実用新案登録公報
以上により、本発明が解決しようとする課題は明かであるが、これを整理すると、(1)外径を異にする複数種のピンに適用できること、(2)ピアスなどのような小サイズのものに適用できること、(3)製造コストが掛かり過ぎないこと、である。
上記課題を解決する本発明に係るピアスなど装身具の止め具は、下記の構成であることを特徴とする。
1.ピン挿入のための開口を下部中央部に有するハウジング内に、
内側壁面にテーパー部が形成されている前記案内筒を設けると共に、
該案内筒の内側空間に、3個以上の球体と、該球体に対して下面が接触する鍔部材を有し、弾性体により常にピン挿入のための開口方向に付勢されている球体押圧部材が配置されており、
前記鍔部材は前記球体押圧部材の下端に設けてあって、前記ピンをハウジングに挿入し該球体を上方に押し込む際に球体に対して下面が接触する構成であり、
前記案内筒の内側壁面は、前記テーパー部、上部円筒状内壁部及び下部円筒状内壁部によって構成され、
前記鍔部材の外径は、前記テーパー部の最下端位置の内径に略等しく、
前記球体は、前記案内筒の内側空間中、前記鍔部材よりも下側に配置されており、
ピンの直径+球体の直径×2の数値に対応するテーパー部の内径位置において、前記3個以上の球体で形成される環の内側においてピンを挟持する構成であり、
前記案内筒におけるテーパー部の下方位置に前記下部円筒状内壁部が形成されており、ピンがハウジングに挿入されていない状態で、球体は鍔部材の下方位置において上下に自由運動可能であり、
且つ該下部円筒状内壁部の長さ(高さ)は球体の直径の2倍未満であり、ピンがハウジングに挿入されていない状態でも、球体が自由運動を行って直列状態になることを避ける構成であることを特徴とする装身具の止め具。
2.ハウジングが、上側ハウジングと下側ハウジングから成る2部材で構成されており、下側ハウジングにはピン挿入のための開口が、上側ハウジングには、案内筒内に配置される球体押圧部材が出入りする開口が、夫々形成されており、上側ハウジングの開口から露出する球体押圧部材の端部には、球体押圧部材を出し入れ操作するための摘みが配設されている構成であることを特徴とする請求項1に記載の装身具の止め具。
外径を異にするピンを止めることができるから、利用できるピンの外径寸法に制約されていた従来品に比較し、異種の装身具などの止め具として利用することができるから量産メリットが期待できる。また、外径寸法の異なるピンに対応できるから、紛失など日常よくある事態に際して、即座に対応が可能である。
次に、本発明を、実施例を示す図面に従って詳細に説明する。
図1において、本発明に係る止め具10は、装身具などの本体20に用意されているピン30を挿入させて、案内筒40の内側に用意されている複数の球体50の(水平方向への)押圧力により固定し、本体20と止め具10とが離脱するのを防止するのに利用される。図示しないが、ピン30は服地や耳朶に空けた小孔などを貫いた状態にあることは当然である。
更に詳しく説明する。案内筒40は、その内側に、上部円筒状内壁部41、テーパー部42、下部円筒状内壁部43とが形成されており、ハウジング60内に収納されている。ハウジング60は、上側ハウジング61と下側ハウジング62とで構成されており、夫々の中央部には円形の開口が設けられている。下側ハウジング62の開口部は、ピン30の挿入口となっている。上側ハウジング61の開口部に係合して、球体押圧部材70が配置されている。球体押圧部材70の下端側には、円盤状の鍔部材71が固定されており、その下面は、球体50の上面に接触して、球体50を下方向に押圧している。その押圧力の源泉は、上側ハウジング61の中央開口部周縁の下面と鍔部材71の上面との間に配設されている弾性体としてのコイルスプリング72である。コイルスプリング72によって図面上において下方に押圧されている球体押圧部材70は、指先による摘み73の引き出し操作により、コイルスプリング72の力に抗して上側ハウジング61の開口部から引き出すことができ、この操作により球体50に対する上方からの押圧力が解除されるので、球体50によるピン30の挟持力は解消される結果、ピン30は止め具10から自由に抜き取ることが可能となる。
ここで、上記した球体50によるピン30に対する挟持力がどのような仕組みで発生するのかを説明する。
球体50は複数個が配設される。これは、ピン30の断面が円形であること、ピン30の所定の円周面に対して力を図面上における水平方向に均等に作用させること、などを考慮したものであるが、配設する個数は、3個以上であればよく個数に限定はないのであるが、個数を極端に多くすれば、球体50自体の直径と、球体50を環状に配設させた場合に形成される環の外径と内径の大きさとが他の部材のサイズ設計に影響を及ぼすことになるから、自ずから配置個数は制限されることになる。従って、配設される球体50の個数により本発明の技術的範囲を逃れることはできない問題である。然しながら、ピン30の断面形状として特殊な形状、例えば、雪輪紋或いは歯車の如き切欠が設けられていたり、三角形や四角形などの多角形とする態様では、雪輪紋における雪輪の数、歯車の谷の数、多角形の面に対応する数が、球体50の配設個数を限定することになる。
さて、本発明に係る止め具10において最も重要な構成は、案内筒40の内壁に、下部円筒状内壁部43に連続するテーパー部42が用意されていることである。このテーパー部42の断面形状は円形であるから、図面上において上方に行くに従って次第に下方より大径となっている。図1と図2の比較から明らかなように、球体50がテーパー部42のどの高さ位置にあるかにより、球体50の複数により形成される環の外径が決定されることになる。このことは同時に、球体50の複数により形成される環の内径が決定されることでもある。複数の球体50によって形成される環が、球体押圧部材70の鍔部材71の下面に押圧されて、図1に示す如く、最下端に形成されている状態では、球体50の環の内径は最小となっており、この内径よりも外径が大であるピン30が挿入されると、コイルスプリング72の力に抗して、ピン30の先端が球体50の環を押し上げることなる。球体50の環が押し上げられ、その外周が接する位置が、テーパー部42のより大きな外径の部位に移動することなる。その移動量は、ピン30の外径に従うことなる。
基本的には、ピン30の外径+球体50の外径×2が複数の球体50によって形成される環の外径であり、この数値に対応するテーパー部42の高さ位置で球体50の環が静止状態となるが、この状態は、コイルスプリング72により図面上において下方向に付勢されている球体押圧部材70の鍔部材71による球体50の環に対する押圧力により維持される。別な説明をすると、球体50の環の引力による自然落下は、挿入されたピン30が球体50の環の内側に存在することで阻止され、球体50が上方に逃げようとする力は、コイルスプリング72により付勢されている球体押圧部材70の押圧力により規制されるから、常に、ピン30の外径に対応した位置で釣り合うこととなる。
上記したメカニズムは、テーパー部42の最上部の外径と最下部の外径の数値が、ピン30の外径+球体50の外径×2の数値を包含するものであれば、機能することを意味しており、球体50の外径×2の数値が固定したものであっても、外径を異にするピン30を止めることが可能であることである。
尚、テーパー部42の傾斜角は、急であれば、ピン30の小さな挿入量で挟持力が作用し、緩であれば、大きな挿入量で挟持力が作用することを意味する。従って、テーパー部42の傾斜角は、利用される装身具などの種類により、自由に設定することが可能である。
尚、図1及び図2に示す実施態様においては、テーパー部42の下方に続いて、下部円筒状内壁部43が設けられており、その長さ(高さ)は、球体50の外径よりも大である。球体押圧部材70の鍔部材71の外径は、テーパー部42の最下端位置の内径に略等しく設定されていることから、球体押圧部材70の鍔部材71が存在し得る位置は限定されることになり、球体50の群は、鍔部材71の下方位置において自由な転動が可能となっている。このことは、ピン30を挿入した場合の最初の部分に遊びがあることを意味するが、このメカニズムは、ピン30を挿入し始めた際に、ピン30の遊び(転動)により、球体押圧部材70が機能していない、言わばニュートラルの状態にあることを操作者に報知し得ることになる。
上記構成に関連して下部円筒状内壁部43の長さ(高さ)と直径について説明する。下部円筒状内壁部43の長さ(高さ)は、球体50の直径よりも大であると説明したが、誤動作を避けるために、その長さ(高さ)は球体50の直径の2倍未満とし、球体50が自
由運動を行って直列状態になることを避ける構成とする。また、下部円筒状内壁部43の直径は、ピンの直径+球体50の直径×2未満とする。直径をピンの直径+球体50の直径×2の数値に等しく設定すると、ピン30を挿入した際に、球体50の群を上方に押し上げ、テーパー部42に移動させる機能が働かないことになる。つまり、ピン30は、その先端は針状であり、先端から所定の長さでは直径が徐々に大きくなり、次いで同径の棒状となる構造であるから、下部円筒状内壁部43の直径が、ピン30の棒状部分の直径+球体の直径×2に設定されていると、特定の直径を持つピン30だけが挿入可能であるが、球体30のテーパー部42方向への移動が行われることがなく、従って、球体押圧部材70が機能せず、ピン30の挟持を行うことができない。
尚、上記したような球体50の遊びメカニズムを設けない構成、即ち、下部円筒状内壁部43を設けず、テーパー部42の最下端が球体50の存在し得る最下端位置とする構成とすることも可能である。
図1に示す実施態様において、球体50の上方向への移動は常に鍔部材71の下面で押さえられているから、テーパー部42の上限は、コイルスプリング72が最大に圧縮された状態における鍔部材71の下面位置に対応する。従って、この位置から上方に位置する上部円筒状内壁部42は、球体50を挟持することに関して何ら機能していないから、構成要素としては除外することが可能である。
図3には、案内筒40の内面全長をテーパー部40とする構成が示されている。
このような構成では、テーパー部40の上端位置まで球体50が移動するから、それに対応した鍔部材71のストロークとコイルスプリング72の配設位置が考慮されなければならない。図3に示す態様では、上側ハウジング61の上面中央部に延長部63を設けてコイルスプリング72を収納するスペースとする構成とした。
図1及び図2に示すように、上側ハウジング61には開口が用意されており、球体押圧部材70の円筒体部分が出入りする。球体押圧部材70の端部には、摘み73が配設されており、この摘み73を指先で摘んで操作すれば、コイルスプリング72の力に抗して球体押圧部材70を引き出すことができ、球体50によるピン30の挟持を解除することができる。
図4に従って、参考発明に係る止め具の他の実施態様を説明する。この態様の特徴はピン30を挟持する部材に関する。即ち、上記した各実施態様においては、球体50の外表面が直接にピン30の外周面に接触して挟持する構成としたのに対し、この実施態様では、球体押圧部材70の下端に、鍔部材71の下方に延長する延長部74を設け、更に、この延長部74は、鍔部材71を含めて縦方向に複数に分割して、各部分を外方向に向かう弾性を付与することにより、1種のチャック機構を構成したことに特徴がある。更に好ましい態様では、延長部74の内側には、例えば雌ネジの如き溝条を形成し、ピン30を挟持する際におけるピン外周面に対する食い込みを良好とする構成を設ける。
この実施態様では、複数個配設される球体50が、延長部74と鍔部材71とに規制されて、常に環状配列が維持される機能がある。テーパー部42の(高さ)位置における球体50の環の内径に従って延長部74が球体50によって中心方向に付勢され、延長部74がチャック機構として機能し、その内側がピン30の外周面を挟持することにある。球体50の環によるピン30の挟持が複数の点接触であるのに対し、延長部74の内側でのピン30の挟持が面接触であるから、摩擦力は増大し、ピン30が抜け出る虞が小さくなる機能がある。
上記した実施態様では、延長部74の肉厚分が存在するから、案内筒40の内部に形成されている上部円筒状内壁部41、テーパー部42、下部円筒状内壁部43などの寸法に変更が必要であることは当然である。
本発明に係る止め具を構成する各部材は、プレス加工、研削加工、成型加工など様々な加工手段により形成することが可能であるから、図1に示した各部材の形状や個数に限定されるものではなく、用いられる素材と加工手段の違いにより形状や個数に違いが生じることは当然である。例えば、図1に示した案内筒40としては、円柱状金属の外周部研削と中繰りにより単一部材として形成することができるし、合成樹脂による押し出し成型やブロー成型によっても単一部材として形成することができる。また、案内筒40を、上部円筒状内壁41を持つ上部とテーパー部42を持つ下部の2つの部材で構成する設計などにより、用いられる素材の種類と加工手段とに自由度が得られる。
また、構成要素となる各部材を形成する素材は限定的要素ではなく、装身具などの種類・サイズ・価格などに応じて、単一金属又は合金・プラスチックス・木竹・石など様々な素材を自由に利用することができる。
素材の選択により得られる利点に関し、1例を挙げて説明する。図1に示されている案内筒40を形成する素材としてゴム材・軟質合成樹脂材など弾性を有する素材を利用することにより、球体50の表面の1部が沈み込んだ状態で挟持することになり、固定状態を強化し得る利益がある。球体50が接触する側の面に弾性材を積層する構造でも同様の効果が得られる。
る。
弾性率は充分に考慮する必要があるが、球体50を形成する素材として、弾性を有する素材を利用しても、上記と同様の効果が得られる。この態様は、硬質材で形成された球体50の表面を軟質の素材で被覆する構成でも実現可能である。
尚、球体押圧部材70を付勢する弾性体として、コイルスプリング72を用いる構成を例に挙げたが、板バネやゴム材などを利用できることは勿論である。
尚また、本発明に係る止め具には、任意の個所に装飾体を付加ないし吊下させる等しても良い。
本発明に係る止め具の概略断面図 本発明に係る止め具の概略断面図 本発明に係る止め具の他の実施態様を示す概略断面図 参考発明に係る止め具の他の実施態様を示す概略断面図 従来品の概略断面図 従来品の概略断面図
符号の説明
10−本発明に係る止め具
20−装身具の本体
30−ピン
40−案内筒
41−上部円筒状内壁部
42−テーパー部
43−下部円筒状内壁部
50−球体
60−ハウジング
61−上側ハウジング
62−下側ハウジング
70−球体押圧部材
71−鍔部材
72−弾性体(コイルスプリング)
73−摘み
74−延長部
A−円筒状の中子
A2−中子
B−係止球
C−ピン
D−中子が収納される基体
D1−テーパー状の中繰り(中空部)
D2−鋼球ガイド
E−弾性体

Claims (2)

  1. ピン挿入のための開口を下部中央部に有するハウジング内に、
    内側壁面にテーパー部が形成されている前記案内筒を設けると共に、
    該案内筒の内側空間に、3個以上の球体と、該球体に対して下面が接触する鍔部材を有し、弾性体により常にピン挿入のための開口方向に付勢されている球体押圧部材が配置されており、
    前記鍔部材は前記球体押圧部材の下端に設けてあって、前記ピンをハウジングに挿入し該球体を上方に押し込む際に球体に対して下面が接触する構成であり、
    前記案内筒の内側壁面は、前記テーパー部、上部円筒状内壁部及び下部円筒状内壁部によって構成され、
    前記鍔部材の外径は、前記テーパー部の最下端位置の内径に略等しく、
    前記球体は、前記案内筒の内側空間中、前記鍔部材よりも下側に配置されており、
    ピンの直径+球体の直径×2の数値に対応するテーパー部の内径位置において、前記3個以上の球体で形成される環の内側においてピンを挟持する構成であり、
    前記案内筒におけるテーパー部の下方位置に前記下部円筒状内壁部が形成されており、ピンがハウジングに挿入されていない状態で、球体は鍔部材の下方位置において上下に自由運動可能であり、
    且つ該下部円筒状内壁部の長さ(高さ)は球体の直径の2倍未満であり、ピンがハウジングに挿入されていない状態でも、球体が自由運動を行って直列状態になることを避ける構成であることを特徴とする装身具の止め具。
  2. ハウジングが、上側ハウジングと下側ハウジングから成る2部材で構成されており、下側ハウジングにはピン挿入のための開口が、上側ハウジングには、案内筒内に配置される球体押圧部材が出入りする開口が、夫々形成されており、上側ハウジングの開口から露出する球体押圧部材の端部には、球体押圧部材を出し入れ操作するための摘みが配設されている構成であることを特徴とする請求項1に記載の装身具の止め具。
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