JP4166719B2 - 飲料用抽出原料封入体、飲料抽出用フィルタ及び麺セット - Google Patents

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Description

この発明は飲料用抽出原料封入体、飲料抽出用フィルタ及び飲料用抽出原料封入体を用いた麺セットに関する。
特開平9−271617号公報 特開平6−133869号公報
日本茶や紅茶、あるいはコーヒーなどのティーバッグや濾過フィルタが広く普及している。特許文献1には、紙製のフィルタがお茶やコーヒーの香味成分(フレーバー)を吸収する不具合があり、樹脂製不織布のフィルタに転換することでこの不具合が解決できる旨開示されている。使用可能な樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂あるいはポリエチレン樹脂が例示されている。該特許文献1によると、ポリアミド樹脂のような融点が160℃以上(好ましくは200℃以上)の樹脂繊維を用いる際に、熱融着性を高めるためにバインダー繊維が必要な旨開示されている。このバインダー繊維は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂あるいはポリエチレンテレフタレート樹脂で構成され、配合率は20重量%以上に及ぶ。
次に、特許文献2には、水道水を用いてコーヒー等を抽出する際に、トリハロメタンやカルキ臭除去のため、フィルタ素材にアスコルビン酸類を付着させた繊維質フィルタが開示されている。繊維質フィルタの材質としてはポリアミド樹脂が採用されるが、アスコルビン酸との反応によるフィルタの赤変を防止するため、スルホネート基を樹脂高分子中に多量に組み込んだものを使用している。
しかし、本発明者らが検討したところ、特許文献1及び特許文献2に開示された方法では、急須、ポット、茶漉し、あるいはネル製のドリップフィルタなど、樹脂の介在しない方法で浸出したお茶やコーヒーと比較して香味の損なわれ方が著しく、文献内に謳われているほどの効果を達成できないことがわかった。
本発明の課題は、お茶やコーヒーあるいはダシ原料など、飲料用抽出原料に含まれる香味成分を十分保持しつつ抽出液に移すことができる飲料用抽出原料封入体と飲料抽出用フィルタ、及びダシパックとして構成された飲料用抽出原料封入体に濃縮スープと麺とを組み合わせた麺セットを提供することにある。
課題を解決するための手段及び作用・効果
上記の課題を解決するため、本発明の飲料用抽出原料封入体は、樹脂繊維によりシート状に形成された透液性樹脂シートからなる抽出用袋体に、飲料用抽出原料を封入した構造を有し、かつ、抽出用袋体は、透液性樹脂シートの縁部同士を融着結合部にて結合することにより、飲料用抽出原料の封入空間を区画形成したものであり、さらに、該抽出用袋体は、融着結合部とそれ以外の部分との双方において、それぞれ95%以上がポリアミド樹脂にて構成され、かつ、該ポリアミド樹脂より低融点の樹脂成分の含有率が5%以下であることを特徴とする。
また、本発明の飲料抽出用フィルタは、樹脂繊維によりシート状に形成された透液性樹脂シートにて開口を有する抽出用袋体として形成され、開口より飲料用抽出原料を袋体内側空間に投入するとともに、該投入された飲料用抽出原料に対し開口より温湯を注ぎ入れることにより、当該温湯に飲料用抽出原料からの成分を抽出させて使用する飲料用抽出用フィルタであって、抽出用袋体は、透液性樹脂シートの縁部同士を融着結合部にて結合することにより、袋状に成型したものであり、さらに、該抽出用袋体は、融着結合部とそれ以外の部分との双方において、それぞれ95%以上がポリアミド樹脂にて構成され、かつ、該ポリアミド樹脂より低融点の樹脂成分の含有率が5%以下であることを特徴とする。
本発明者らが検討した結果、特許文献1のごとく、フィルタや透液性袋体を構成する樹脂中に、接着性向上のため、ポリエチレン、ポリプロピレンあるいはポリエチレンテレフタレートなどの低融点樹脂が相当量(例えば20%以上)配合されていると、これら低融点樹脂が飲料用抽出原に含まれる揮発性の香味成分を不可逆的に吸着ないし吸収し、結果として、抽出される飲料から香味成分を収着により奪ってしまうことが判明した。このような不具合は、シール性改善用の低融点樹脂として、最も一般的に使用されているポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂を採用した場合に特に顕著となる。
そして、本発明者らがさらに検討を重ねた結果、シール性向上のために従来添加されていたポリエチレンやポリプロピレン等の低融点樹脂の含有率を下げ、ポリアミド樹脂の含有率を95%以上に高めることにより、抽出された飲料の香味保持効果が飛躍的に改善され、香味高いお茶やコーヒーあるいはダシ汁を、家庭等でも簡便に享受することができるようになる。香味の収着源となるポリエチレンやポリプロピレン等の低融点樹脂成分は、融着部にだけ選択的に形成することも考えられるが、これらの樹脂の香味を奪い取る作用は想像以上に甚だしく、融着結合部とそれ以外の部分との双方において、該低融点樹脂成分の含有率を5%以下に留めることが必要である。
透液性樹脂シートを構成するポリアミド樹脂は、自身を通過する香味成分抽出済みの飲料に対し、その香味に対する作用を極力不活性化しておく必要があり、例えば抽出原料の成分抽出先となる飲料への添加を目的とした、特許文献2のごときアスコルビン酸等の溶出成分などは含有しないものであることが望ましい。
また、本発明においてポリアミド樹脂の含有率とは、アミド結合により連結された炭素鎖の炭素原子に結合している一部の水素が他の官能基で置換されている場合、その官能基はポリアミド樹脂成分は属さないものとして考える。その理由は、香味保持効果に最も寄与するのはアミド結合部分であって、他の官能基が付け加わった場合、該アミド結合部分による香味保持効果が阻害される可能性があるためである。例えば、透液性樹脂シートを構成する樹脂繊維は、繰り返し単位中に、特許文献2のごときスルホネート基を含有しないポリアミド樹脂からなることが望ましい。スルホネート基のような酸化性の強い基が多量に存在していると、香味分子の種類によってはその影響により分解や変性を受け、結果的に香味が喪失してしまう可能性があるからである。
従って、抽出用袋体は、融着結合部とそれ以外の部分との双方において、ポリアミド樹脂の含有率が可及的に高いこと、例えば、それぞれ99%以上がポリアミド樹脂にて構成され、かつ、該ポリアミド樹脂より低融点の樹脂成分の含有率が1%以下であることが、より望ましい。
ポリアミド系樹脂は、飲料用抽出原料に含有される香味成分の(少なくとも一部の)可逆的な出入りを許容するので、仮に香味の一部が該樹脂層内に入ったとしても、層内に香味成分が固定化されず、飲料用抽出原料側に可逆復帰できるので、香味保持性能に優れる。ポリアミド系樹脂は、疎水性の主鎖と親水性のアミド結合部分とが適度に混在していることによって、香味成分の主体をなす芳香族系の有機成分の飲料用抽出原料側からの吸収と、飲料側への放出とを、バランスよく実現するものと考えられる。
ポリアミド系樹脂としては、具体的には、シートへの加工性が容易で、かつ比較的高強度であることから、ナイロン(共重合ナイロンを含む)を特に好適に採用できる。代表的なものとしては、ナイロン6,6(融点:約265℃)、ナイロン6(融点:約225℃)、ナイロン610(融点:約215℃)、ナイロン11(融点:約186℃)、ナイロン12(融点:約177℃)などを採用できる。
この場合、香味保持効果を顕著なものとするためには、ポリアミド系樹脂の親水基の数と疎水基の数とのバランスが重要であり、特に、一定以上のアミド結合が分子中に含まれていることが必要である。アミド結合と直鎖炭素間結合との比率が1:7ないしそれ以上となることにより、香味成分の保持効果が特に顕著となるが、ナイロン6,6あるいはナイロン6の例からも明らかな通り、高分子の融点は200℃前後まで高くなり、融着結合部の形成の難易度が上がる。他方、アミド結合と直鎖炭素間結合との比率が1:8を超えるナイロン(例えば、ナイロン11、ナイロン12、あるいは前記例示した共重合ナイロン)は、融点が下がって融着結合部の形成は容易となるが、アミド結合の含有比率が低下するため、香味保持効果は逆に損なわれる傾向にある。アミド結合と直鎖炭素間結合との比率が1:7〜1:5(例えば、ナイロン6,6あるいはナイロン6(前記比率は1:6))程度であれば、熱接着が多少困難でも、後述の超音波融着であれば融着結合部を問題なく形成でき、しかも香味保持効果は格段に優れている。
次に、本発明者らが実験により見出した別の知見として、透液性樹脂シートを構成する樹脂繊維は、その結晶化度が低いほど香味の収着防止効果、つまり、飲料に対する香味保持効果が高められることがわかった。具体的には、透液性樹脂シートを構成する樹脂繊維は、結晶化度が40%未満のポリアミド樹脂として形成することが望ましい。ポリアミド樹脂繊維を製造する際には、一般には繊維強度を高めるために、紡糸後の繊維を軟化点以下の温度で延伸して高分子の結晶配向を高めることが行なわれている。しかし、本発明者が確認したところ、このような強延伸により40%を超えて結晶化度が高められたポリアミド樹脂繊維を用いると、飲料に対する香味保持効果は著しく損なわれてしまうことが判明したのである。従って、透液性樹脂シートを構成する樹脂繊維は、結晶化度が40%未満のポリアミド樹脂として形成するのがよい。該樹脂繊維は、結晶化度が35%未満、より望ましくは33%未満のポリアミド樹脂とするとさらによい。
ポリアミド樹脂からなる樹脂繊維の結晶化度は、紡糸時の軟化点以下での繊維の延伸度に応じて高くなり、延伸度の高い繊維は繊維の線径も小さくなる。従って、結晶化度を40%未満に留めたポリアミド樹脂繊維を使用する場合、その繊維の線径を10μm以上50μm以下とすることが望ましい。繊維の線径が10μm未満では繊維の延伸度が高くなりすぎ、結晶化度を40%未満に留めることが困難になる。また、繊維の線径が50μmを超えると不織布の厚さが増加しすぎ、融着結合部の形成(特に、超音波溶着部の形成)が困難になる場合がある。繊維の線径は、より望ましくは12μm以上20μm以下とするのがよい。
本発明において透液性樹脂シートは、連続繊維の織り合わせ形態としても、不織布としてもいずれでもよいが、上記のごとき線径の繊維により透液性樹脂シートを製造しようとする場合、これを不織布として構成することが技術的にも容易であり、透液性樹脂シートひいてはそれを用いた飲料用抽出原料封入体ないし飲料用抽出用フィルタをより安価に製造することができる。
ポリアミド樹脂繊維を用いたフィルタ用の不織布の場合、細い繊維(特に10μm未満)は前述の通り延伸度が高く、溶融温度範囲が狭くなる。従って、そのままでは不織布化の際の融着が困難になることも多く、融着用のバインダ樹脂を添加することが多かった。ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のバインダ樹脂の添加量は、袋体等に加工するための熱融着性改善のためにますます増加する傾向があり、特許文献1に開示されているごとく20質量%程度に及ぶこともまれではない。このことが香味保持効果にいかなる悪影響を与えるかは既に説明した通りであり、これを防止するために、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のバインダ樹脂成分(つまり、ポリアミド樹脂より低融点の樹脂成分)の添加量を5質量%以下、望ましくは1質量%以下に留めるのがよい。そのためには、繊維の線径を10μm以上のある程度太めに設定し、それによって延伸度も抑制して、40%未満の比較的低い結晶化度を保つようにすれば、バインダ樹脂の添加量を上記のように低くに留めても、不織布化の際の繊維の融着も比較的進行しやすく製造が容易となる。そして、繊維の結晶化度が低く留まることで香味保持効果も格段に高められるから、得られる飲料用抽出原料封入体ないし飲料用抽出用フィルタの性能と製造容易性の両方に同時に貢献する効果を発揮できるようになる。
ポリアミド樹脂繊維の不織布の製造法としては、スパンボンド法を採用することが好適であるが、スパンボンド法では紡糸後の繊維の延伸工程が必須であり、結晶配向による香味保持効果の低下が生じないよう、繊維の結晶化度が40%以下(望ましくは35%以下、さらに望ましくは33%以下)となる範囲で延伸度を設定する。前述の好ましい線径範囲は、繊維の結晶化を抑制しつつスパンボンド法による不織布化も問題なく行なうことができる、という点においても好適なものである。
他方、上記線径範囲のポリアミド樹脂繊維を用いた不織布を透液性樹脂シートとして採用する場合、透液性確保に十分な目開きを得るためには、不織布の目付けを10g/m以上50g/m以下に調整することが望ましい。10g/m以下の目付けでは透液性樹脂シートの強度が不足し、50g/mを超えると透液性を十分に確保できなくなるほか、融着結合部の形成にも支障をきたす。また、同様の観点にて不織布の厚さは0.08mm以上0.3mm以下に調整することが望ましい。
次に、融着結合部は、超音波結合部として形成することが望ましい。超音波融着は、透液性樹脂シートの融着すべき縁部を重ね合わせるとともに、超音波振動子を兼ねたパンチ部材により挟みつけ、その状態で超音波を印加することにより、透液性樹脂シートの一部を摩擦軟化ないし溶融させて融着部を得る方法である。この方法は、ポリアミド樹脂のごとく融点の高い繊維であっても、摩擦発熱を被圧着部に局所的に集中させることで、比較的低温で熱融着部を形成できる利点がある。本発明のごとく、香味保持効果の確保のため、抽出用袋体の融着結合部においても、その95%以上、望ましくは99%以上をポリアミド樹脂にて形成しようとする場合、熱融着法では処理温度が高く適温範囲も狭いため工程管理が難しく、過昇温による融着結合部の溶融破損など、不良も生じやすくなる。しかし、超音波融着の採用により、低温で確実な融着が可能となり、健全な融着結合部を高歩留まりにて形成できるようになる。
前述のごとく結晶化度の比較的低いポリアミド樹脂を採用することは、また、超音波融着による融着結合部の形成がより容易になるという、別の効果も生ずる。結晶化の進んだポリアミド樹脂繊維は超音波振動の吸収が大きいため、融着結合部を得るには相当高エネルギーの超音波を印加しなければならない上、溶融も狭い温度範囲で急激に起こりやすい。その結果、超音波融着の適正条件が狭くなり、工程管理が難しくなるとともに、過昇温による融着結合部の溶融破損など、不良も生じやすくなる。しかし、結晶化度の低いポリアミド樹脂繊維は超音波振動の吸収が小さく、比較的広い温度範囲で溶融が進行するので、こうした不具合が生じにくいのである。
本発明においては、飲料用抽出原料として、例えば茶葉、粉砕したコーヒー豆又は薬草などを採用できる。特に、コーヒーや紅茶(特に、アールグレイなどのフレーバードティーなど)といった香味の高い飲料の場合、本発明の効果がとりわけ顕著に発揮できる。
他方、飲料用抽出原料は、乾燥魚類(例えば、鰹節、さば節、むろアジの削り節、イリコなど)、乾燥食用植物(昆布や香草など)及び乾燥蓄肉の少なくともいずれかよりなるダシ抽出用またはスープ抽出用の原料とすることができる。これにより、麺類やスープなどの料理においても、本発明の効果を享受できる。
例えば、飲料用抽出原料を、特に乾燥魚類を主体とした麺類用のダシ抽出用原料であるダシパックとして構成すれば、家庭でも風味豊かなダシ汁(例えば、蕎麦や饂飩の汁やラーメンのスープ)を、パックごと煮出すだけで簡単に調理できる効果を生ずる。この場合、上記のダシパックと、当該ダシパックを用いて煮出したダシに添加する液状又はペースト状の濃縮スープの封入体と、濃縮スープを添加したダシ中に盛り付けるべき麺の封入体とをセットにした麺セットを構成すれば、専門店のごとき風味を満足した麺料理を簡単に味わうことができるようになる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づき説明する。
図1は、本発明の飲料用抽出原料封入体の一例を示すものである。この飲料用抽出原料封入体100は、飲料用抽出原料Lと、該飲料用抽出原料Lを封入包装する抽出用袋体1とからなり、図1において飲料用抽出原料Lは、ラーメンのスープや饂飩/蕎麦などの汁などからなる液状飲料用抽出原料である。抽出用袋体1は、飲料用抽出原料Lの封入空間を形成する本体部3と、該本体部3の縁を空間的に閉じ合わせ結合する融着結合部2とを有する。具体的には、方形の透液性樹脂シートを2つ折にし、折り目以外の三方の縁部をコの字形態に融着して、飲料用抽出原料Lの封入空間を形成している。
この実施形態において飲料用抽出原料封入体100は、飲料用抽出原料Lが乾燥魚類(例えば、鰹節、さば節、むろアジの削り節、イリコなど)や昆布などのダシ原料からなり、封入体100ごと鍋などの調理器具102内に張られた温湯101に投入して煮出すことによりダシ汁を得るダシパックとして構成されている。
抽出用袋体1は、ナイロン6あるいはナイロン6,6などのポリアミド樹脂繊維からなり、融着結合部2とそれ以外の部分つまり本体部3との双方の、それぞれ95%以上(好ましくは99%以上)がポリアミド樹脂にて構成され、かつ、該ポリアミド樹脂より低融点の樹脂成分(例えばポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂成分)の含有率が5%以下(好ましくは1%以下であり、理想的には含有しないのがよい))とされている。より詳細には、透液性樹脂シートには得られるダシ汁への積極溶出成分等は何ら付着されておらず、また使用されるポリアミド樹脂は、その高分子繰り返し単位をなすアミド結合部分を除いた炭素鎖に、スルホネート基のような酸化性の強い官能基が含まれない構造のものが使用されている。
融着結合部2は、本実施形態では超音波結合部として形されている。このような超音波結合部は超音波融着法により形成される。具体的には、図3に示すように、上記の不織布からなる透液性樹脂シート100sの融着すべき縁部を重ね合わせるとともに、超音波振動子(いわゆる超音波ホーン)を兼ねたパンチ部材150,150により挟みつけ、その状態で超音波発生源151により超音波を印加する。これにより、透液性樹脂シート100Sの一部が摩擦溶融し融着結合部2が形成される。
本発明者らの経験も踏まえ、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱融着用樹脂成分が多量に含有された透液性シートの香味収着性がなぜ高く、これを排除してポリアミド樹脂成分含有率を可及的に高めることにより、香味保持効果がなぜ改善されるかについて考察した結果を以下に述べる。まず、ポリエチレン等の香味収着性の高い樹脂(以下、ポリエチレンで代表させる)は、ダシ汁(後述のお茶やコーヒーなども同様)と接している状態では、その香味をどんどん吸収するが、一旦吸収した香味は、これと接しているダシ汁にはもはや戻らない。つまり、何らかの機構により該樹脂には、これと直接接するダシ汁(大半が水分である)からの香味を、いわば一方通行的に奪い取る作用があり、逆に、水分と接していない状態では吸収した香味の放出を行ないやすいものと考えられるのである。一つの理由としては、極性の小さい芳香族分子を主体とした香味成分が、極性を有した水分子に取り囲まれると大きな斥力を受け、疎水性のポリエチレン高分子内に押し込まれるとともに、一旦押し込まれた香味成分分子は、その斥力ポテンシャルにより極性の大きい水分子の集団側に戻ることが妨げられることが考えられる。これを裏付ける現象として、例えば本発明者らは、ポリエチレン樹脂製の袋にダシ汁を封入しておくと、水分と接していない外側には香味が漏れ出してくることを日常的に経験している。また、包装を開封して中のダシ汁を取り出し、袋をしばらく空気中に放置しておくと、吸収された香味の放出により、ポリエチレン層内面部分が急に香り出す現象も見られる。
その結果、ポリエチレンを多量に含んだダシパックを熱湯に投入してダシ汁を煮出すと、ダシパックの透液性樹脂シートに含まれるポリエチレン樹脂はダシ汁の香味はどんどん奪い取るが、ダシ汁から取り出されない限り、層の内面にはあたかも逆止弁が設けられているごとく、奪い取った香味がダシ汁中に戻ることがない。その結果、パックに封入されたダシ原料がどんなに香味豊かで高級なものを使用していても、得られるダシ汁にその香りが十分に移らず、価格相応の効果を挙げられない状況に陥っていたのである。
しかし、透液性樹脂シートにおけるポリエチレン樹脂の含有を排除し、ポリアミド樹脂含有率を高めることで、こうした不具合は一挙に解消される。その機構として、以下のようなものを推定している。すなわち、ポリアミド樹脂は、疎水性の主鎖と親水性のアミド結合部分とが適度に混在していることによって、香味成分の主体をなす芳香族系有機分子の飲料用抽出原料側からの吸収と、飲料用抽出原料側への放出とをバランスよく実現し、香味成分のいわば貯蔵層(リザーバ層)として機能する。つまり、芳香族分子は、飲料用抽出原料側の水分子集団の中では相変わらず斥力を受けるものの、その受入先となるナイロン層には、同様の斥力を生ずる親水性のアミド結合部分が多数存在しているため、吸収した香味成分を飲料用抽出原料側に押し戻す、いわば逆斥力を有しているものと考えられる。従って、ポリエチレン層などに比べれば、ポリアミド樹脂へ香味成分は比較的スムーズに浸透するが、ダシ汁中への放出も簡単に起こる。つまり、ポリエチレンでは一方通行だったダシ汁との間の香味成分の物質移動が、ポリアミド樹脂ではいわば双方向通行となり、吸い取った香味が、再びこれと接するダシ汁に容易に復帰するので、ダシ汁の香味の目減りが非常に進みにくくなるものと考えられる。
本実施形態では、不織布をなすポリアミド樹脂繊維は、結晶化度が40%未満、好ましくは35%未満、さらに好ましくは33%未満とされている。これにより、香味の保持効果は一層高められている。該結晶化度の採用により、超音波融着法による融着結合部2の形成が極めて容易となり、健全な融着結合部2を再現性よく形成できるようになる。なお、繊維の線径は10μm以上50μm以下とされ、不織布の目付けが10g/m以上50g/m以下であり、厚さは0.08mm以上0.3mm以下である。
図2は、上記のダシパック100と、当該ダシパック100を用いて煮出したダシに添加する液状又はペースト状の濃縮スープの封入体170と、濃縮スープを添加したダシ中に盛り付けるべき麺の封入体160とをセットにしてパッケージ180に包装した麺セットの概念を示すものである。例えば麺を生饂飩とし、濃縮スープを調味済みの味噌とすれば、即席の味噌煮込み饂飩セットを構成できる。また、濃縮スープを醤油ベースのものにすれば、煮出したダシと混ぜることで蕎麦つゆや饂飩つゆとして活用できる(蕎麦の場合は麺を蕎麦麺に差し替える)。本発明に基づくダシパックの風味保持効果は、煮出したダシ汁に調味済みの濃縮スープを添加して、最終的な麺スープとしたときに、より一層顕著に識別できるようになるのである。
以下、本発明の封入体の種々の変形例について説明する。
図4に示す封入体200は、本発明の飲料用抽出原料封入体を紅茶等のティーバッグとして構成したものであり、抽出用袋体1(材質は図1のダシパックと同じである)には飲料用抽出原料として茶葉Tが封入されている。この構成では、超音波融着による線状の融着結合部2a,2b,2aにより抽出用袋体1が正四面体状に形成され、その頂点付近につまみ糸201の端部が接着されている(つまみ糸201もナイロン糸などのポリアミド樹脂繊維糸(ポリアミド樹脂の含有率が95質量%以上、望ましくは99質量%以上)とし、端部を抽出用袋体1に超音波接着するのが、香味保持の観点で好都合である)。
このような抽出用袋体1の封入工程は以下のようにして行なうことができる。まず、図5上段に示すように、細長い不織布を縦方向に折り目が生ずるように2つ折にして折り合わせ体100s’を作り、下段に示すように使用部分の側縁部を超音波融着して融着結合部2bを形成する。次に、図6の上段に示すように、長手方向の端部に幅方向の融着結合部2aを形成し、融着結合部2bの上方に開いた折り合わせ体100s’の側縁部からシート側縁部側から使用部分に茶葉を流し込み、その状態で下段に示すように、折り合わせ体100s’を90°ねじって上端側に融着結合部2aを形成して切断すれば、図1の封入体200を得ることができる。
図7は、本発明の飲料用抽出用フィルタをコーヒー用フィルタとして構成した例を示すものである。コーヒー用フィルタ300をなす抽出用袋体1’は、フィルタ受け310の形状に合わせて周知の台形状に形成されているが、材質は図1のダシパック100の袋体1と同じである。また、図1では三方を塞いでいた融着結合部2は、その上端縁側への形成が省略されて開口1pを形成している。この抽出用袋体1’を、陶器等にて周知の形状に形成されたフィルタ受け310(底部にコーヒー抽出液を落とすための貫通穴311が孔設されている)に開口1pが上となるようにセットし、その内側に粉砕済みのコーヒー豆粉末Cを飲料用抽出原料として適量投入し、その状態で開口1pより温湯を注ぎ入れることにより、コーヒーを抽出することができる。
(実験例1)
表1の種々の材質の不織布を用意し、その結晶化度を、示差走査熱量計で測定した樹脂溶融に伴う吸熱ピークの面積を、既知の結晶化度の試料の参照試料のピーク面積と比較することにより測定した。飲料用抽出原料として枕崎産の高級鰹本節を用意し、5gに小分けして、これを各材質の不織布からなる図1の形態の抽出用袋体に、市販の超音波溶着機を用いて封入してダシパックを作った。この封入は、各々N数200にて行ない、溶着不良なしを優(◎)、溶着不良1個を良(○)、溶着不良2〜5個を可(△)、溶着不良6個以上を不良(×)として評価した。そして、陶器製の鍋に400ccの湯を沸かし、ここに各ダシパックを投入して弱火にして5分間抽出した。こうして得られたダシ汁の香りと味を、ダシパックの材質を伏せた形で5人のパネラーに確認してもらい、それぞれ5点満点で評価してもらった(点数が高いほど結果が良好であることを示す)。以上の結果を表1に示す。
Figure 0004166719
この結果によると、ポリエチレン不織布製のダシパック(番号6)あるいはポリエチレンを含有した不織布製のダシパック(番号5)は、いずれも満足な評価がほとんど得られていないのに対し、ナイロン6不織布製のダシパックは揃って高い評価が得られていることがわかる。このうち、繊維の結晶化度を40%未満とした番号1〜3(特に33%未満とした番号1)については、香味評価と超音波溶着評価とのいずれにおいても良好な結果が得られていることがわかる。
(実験例2)
実験例1の番号1のダシパック(A:本発明例)と、ポリプロピレン樹脂不織布製のダシパック(B:比較例)とを、それぞれ実験例1と同じ方法により煮出してダシ汁を作った。さらに、ダシパックを用いずに、鰹節の中身だけを湯に投じて同様に抽出後、ステンレス製茶漉しにてろ過した標準品も作成した。これを5人のパネラーにより、種別を伏せて比較してもらい、だし風味において標準品にほぼ近いと感じられた方に○を記入してもらった。以上の結果を表2に示す。
Figure 0004166719
5人とも本発明例のダシパックの方が、標準品に近い良好な風味を有していることを容易に識別できていることがわかる。
(実験例3)
実験例2で得られたダシ汁(A,B)と標準品のダシ汁に、それぞれ醤油20gと砂糖2gを入れた饂飩つゆを作成し、パネラーに同様の確認をしてもらった。以上の結果を表3に示す。
Figure 0004166719
結果は実験例2と同じで、5人とも本発明例のダシパックの方が、標準品に近い良好な饂飩つゆを作るのに好適であることが容易に識別できる。なお、パネラーの感想によると、「だし汁」だけでみるより、醤油等で味付けしたものの方が、「だしの感じ」がわかり易く、また違いも明解であることもわかった。
(実験例4)
実験例1の番号1(A:本発明例)の抽出用袋体及びポリプロピレン樹脂不織布製(B:比較例)の抽出用袋体を用い、中身を市販のアールグレイティーの茶葉としてティーバッグを作った。これらをそれぞれ150mlの湯で抽出して、試験品とした。また、標準品として、抽出用袋体を用いずに、茶葉の中身だけを湯に投じて抽出したものも作った。これを5人のパネラーにより、種別を伏せて比較してもらい、紅茶の風味において標準品にほぼ近いと感じられた方に○を記入してもらった。以上の結果を表4に示す。
Figure 0004166719
パネラー5人とも、選択の際に躊躇なく本発明品を選択しており、違いをはっきり感じていることがわかる。アールグレイティーは、ベルガモット(柑橘類の一種)の香油を茶葉に吹き付けたフレーバードティーの一種であり、香りも特に強いので、特に明確な差を生じたものと思われる。逆に、PP不織布では香りの喪失が著しいものと思われ、またパネラーの感想も同様である。
(実験例5)
実験例1の番号1(A:本発明例)の抽出用袋体及びポリエチレン樹脂不織布製(B:比較例)の抽出用袋体を用い、中身を市販のレディグレイティーの茶葉としてティーバッグを作った。これらをそれぞれ150mlの湯で抽出して、試験品とした。また、標準品として、抽出用袋体を用いずに、茶葉の中身だけを湯に投じて抽出したものも作った。これを5人のパネラーにより、種別を伏せて比較してもらい、紅茶の風味において標準品にほぼ近いと感じられた方に○を記入してもらった。以上の結果を表5に示す。
Figure 0004166719
パネラー5人とも違いをはっきり感じていることがわかる。レディグレイティーは、アールグレイティーの香味をさらに強めたもので、パネラーからは比較例との違いは一層明確であったとの感想を得た。
(実験例6)
実験例1の番号1のナイロン不織布(A:本発明例)を用いた図7のようなフィルタと、ポリプロピレン樹脂不織布製の同様のフィルタ(B:比較例)とを用い、レギュラーコーヒーの粉末を20g入れて、それぞれ150mlの湯でコーヒーを抽出した。これを5人のパネラーに、中身を伏せて飲み比べてもらい、香り・味において良好と感じられた方に○を記入してもらった。以上の結果を表6に示す。
Figure 0004166719
パネラー5人とも違いをはっきり感じていることがわかる。具体的には、5人共通して、比較例ではコーヒーの香りと、それに伴ったある種のほのかな甘さの喪失が起こっており、また苦味が強調された結果になったが、本発明例では香りが豊かで上記微妙な甘さも確認でき、苦味の飛び出さないバランスのよい風味が感じられた、との感想を得た。
本発明の飲料用抽出原料封入体をダシパックとして構成した例を示す説明図。 図1のダシパックを用いた麺セットの一例を示す説明図。 超音波融着により融着結合部を形成する工程の模式図。 本発明の飲料用抽出原料封入体をティーバッグとして構成した例を示す説明図。 図4のティーバッグの製造工程説明図。 図5に続く説明図。 本発明の飲料用抽出用フィルタの一例を示す模式図。
符号の説明
1 抽出用袋体
100,200 飲料用抽出原料封入体
300 飲料用抽出用フィルタ
2 融着結合部
3 本体部
L,T 飲料用抽出原料
160 麺の封入体
170 濃縮スープの封入体

Claims (16)

  1. 樹脂繊維によりシート状に形成された透液性樹脂シートからなる抽出用袋体に、飲料用抽出原料を封入した構造を有し、かつ、前記抽出用袋体は、前記透液性樹脂シートの縁部同士を融着結合部にて結合することにより、前記飲料用抽出原料の封入空間を区画形成したものであり、さらに、該抽出用袋体は、前記融着結合部とそれ以外の部分との双方において、それぞれ95%以上がポリアミド樹脂にて構成され、かつ、該ポリアミド樹脂より低融点の樹脂成分の含有率が5%以下であることを特徴とする飲料用抽出原料封入体。
  2. 前記透液性樹脂シートを構成するポリアミド樹脂は、前記抽出原料の成分抽出先となる飲料への添加を目的とした溶出成分を含有しない請求項1記載の飲料用抽出原料封入体。
  3. 前記透液性樹脂シートを構成する樹脂繊維は、繰り返し単位中にスルホネート基を含有しないポリアミド樹脂からなる請求項1又は請求項2に記載の飲料用抽出原料封入体。
  4. 前記抽出用袋体は、前記融着結合部とそれ以外の部分との双方において、それぞれ99%以上がポリアミド樹脂にて構成され、かつ、該ポリアミド樹脂より低融点の樹脂成分の含有率が1%以下である請求項2又は請求項3に記載の飲料用抽出原料封入体。
  5. 前記樹脂繊維は結晶化度が40%未満のポリアミド樹脂からなる請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の飲料用抽出原料封入体。
  6. 前記樹脂繊維は結晶化度が33%未満のポリアミド樹脂からなる請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の飲料用抽出原料封入体。
  7. 前記樹脂繊維は繊維の線径が10μm以上50μm以下に形成されてなる請求項5又は請求項6に記載の飲料用抽出原料封入体。
  8. 前記透液性樹脂シートは前記樹脂繊維の不織布として形成されている請求項7記載の飲料用抽出原料封入体。
  9. 前記不織布の目付けが10g/m以上50g/m以下である請求項8記載の飲料用抽出原料封入体。
  10. 前記不織布の厚さが0.08mm以上0.3mm以下である請求項9記載の飲料用抽出原料封入体。
  11. 前記融着結合部が超音波結合部として形成されている請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の飲料用抽出原料封入体。
  12. 前記飲料用抽出原料が茶葉、粉砕したコーヒー豆又は薬草である請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の飲料用抽出原料封入体。
  13. 前記飲料用抽出原料が、乾燥魚類、乾燥食用植物及び乾燥蓄肉の少なくともいずれかよりなるダシ抽出用又はスープ抽出用の原料である請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の飲料用抽出原料封入体。
  14. 前記飲料用抽出原料が、乾燥魚類を主体とした麺類用のダシ抽出用原料であるダシパックとして構成された請求項13記載の飲料用抽出原料封入体。
  15. 請求項14記載のダシパックと、当該ダシパックを用いて煮出したダシに添加する液状又はペースト状の濃縮スープの封入体と、前記濃縮スープを添加したダシ中に盛り付けるべき麺の封入体とをセットにしたことを特徴とする麺セット。
  16. 樹脂繊維によりシート状に形成された透液性樹脂シートにて開口を有する抽出用袋体として形成され、前記開口より飲料用抽出原料を袋体内側空間に投入するとともに、該投入された飲料用抽出原料に対し前記開口より温湯を注ぎ入れることにより、当該温湯に前記飲料用抽出原料からの成分を抽出させて使用する飲料用抽出用フィルタであって、前記抽出用袋体は、前記透液性樹脂シートの縁部同士を融着結合部にて結合することにより、袋状に成型したものであり、さらに、該抽出用袋体は、前記融着結合部とそれ以外の部分との双方において、それぞれ95%以上がポリアミド樹脂にて構成され、かつ、該ポリアミド樹脂より低融点の樹脂成分の含有率が5%以下であることを特徴とする飲料抽出用フィルタ。
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