JP2005263306A - 飲料用抽出原料封入体、飲料抽出用フィルタ及び麺セット - Google Patents
飲料用抽出原料封入体、飲料抽出用フィルタ及び麺セット Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 飲料用抽出原料封入体100は、樹脂繊維によりシート状に形成された透液性樹脂シートからなる抽出用袋体1に、飲料用抽出原料Lを封入した構造を有する。抽出用袋体1は、透液性樹脂シートの縁部同士を融着結合部3にて結合することにより、飲料用抽出原料の封入空間を区画形成したものである。さらに、該抽出用袋体1は、融着結合部2とそれ以外の部分3との双方において、それぞれ95%以上がポリアミド樹脂にて構成され、かつ、該ポリアミド樹脂より低融点の樹脂成分の含有率が5%以下である。
【選択図】 図1
Description
図1は、本発明の飲料用抽出原料封入体の一例を示すものである。この飲料用抽出原料封入体100は、飲料用抽出原料Lと、該飲料用抽出原料Lを封入包装する抽出用袋体1とからなり、図1において飲料用抽出原料Lは、ラーメンのスープや饂飩/蕎麦などの汁などからなる液状飲料用抽出原料である。抽出用袋体1は、飲料用抽出原料Lの封入空間を形成する本体部3と、該本体部3の縁を空間的に閉じ合わせ結合する融着結合部2とを有する。具体的には、方形の透液性樹脂シートを2つ折にし、折り目以外の三方の縁部をコの字形態に融着して、飲料用抽出原料Lの封入空間を形成している。
図4に示す封入体200は、本発明の飲料用抽出原料封入体を紅茶等のティーバッグとして構成したものであり、抽出用袋体1(材質は図1のダシパックと同じである)には飲料用抽出原料として茶葉Tが封入されている。この構成では、超音波融着による線状の融着結合部2a,2b,2aにより抽出用袋体1が正四面体状に形成され、その頂点付近につまみ糸201の端部が接着されている(つまみ糸201もナイロン糸などのポリアミド樹脂繊維糸(ポリアミド樹脂の含有率が95質量%以上、望ましくは99質量%以上)とし、端部を抽出用袋体1に超音波接着するのが、香味保持の観点で好都合である)。
表1の種々の材質の不織布を用意し、その結晶化度を、示差走査熱量計で測定した樹脂溶融に伴う吸熱ピークの面積を、既知の結晶化度の試料の参照試料のピーク面積と比較することにより測定した。飲料用抽出原料として枕崎産の高級鰹本節を用意し、5gに小分けして、これを各材質の不織布からなる図1の形態の抽出用袋体に、市販の超音波溶着機を用いて封入してダシパックを作った。この封入は、各々N数200にて行ない、溶着不良なしを優(◎)、溶着不良1個を良(○)、溶着不良2〜5個を可(△)、溶着不良6個以上を不良(×)として評価した。そして、陶器製の鍋に400ccの湯を沸かし、ここに各ダシパックを投入して弱火にして5分間抽出した。こうして得られたダシ汁の香りと味を、ダシパックの材質を伏せた形で5人のパネラーに確認してもらい、それぞれ5点満点で評価してもらった(点数が高いほど結果が良好であることを示す)。以上の結果を表1に示す。
実験例1の番号1のダシパック(A:本発明例)と、ポリプロピレン樹脂不織布製のダシパック(B:比較例)とを、それぞれ実験例1と同じ方法により煮出してダシ汁を作った。さらに、ダシパックを用いずに、鰹節の中身だけを湯に投じて同様に抽出後、ステンレス製茶漉しにてろ過した標準品も作成した。これを5人のパネラーにより、種別を伏せて比較してもらい、だし風味において標準品にほぼ近いと感じられた方に○を記入してもらった。以上の結果を表2に示す。
実験例2で得られたダシ汁(A,B)と標準品のダシ汁に、それぞれ醤油20gと砂糖2gを入れた饂飩つゆを作成し、パネラーに同様の確認をしてもらった。以上の結果を表3に示す。
実験例1の番号1(A:本発明例)の抽出用袋体及びポリプロピレン樹脂不織布製(B:比較例)の抽出用袋体を用い、中身を市販のアールグレイティーの茶葉としてティーバッグを作った。これらをそれぞれ150mlの湯で抽出して、試験品とした。また、標準品として、抽出用袋体を用いずに、茶葉の中身だけを湯に投じて抽出したものも作った。これを5人のパネラーにより、種別を伏せて比較してもらい、紅茶の風味において標準品にほぼ近いと感じられた方に○を記入してもらった。以上の結果を表4に示す。
実験例1の番号1(A:本発明例)の抽出用袋体及びポリエチレン樹脂不織布製(B:比較例)の抽出用袋体を用い、中身を市販のレディグレイティーの茶葉としてティーバッグを作った。これらをそれぞれ150mlの湯で抽出して、試験品とした。また、標準品として、抽出用袋体を用いずに、茶葉の中身だけを湯に投じて抽出したものも作った。これを5人のパネラーにより、種別を伏せて比較してもらい、紅茶の風味において標準品にほぼ近いと感じられた方に○を記入してもらった。以上の結果を表5に示す。
実験例1の番号1のナイロン不織布(A:本発明例)を用いた図7のようなフィルタと、ポリプロピレン樹脂不織布製の同様のフィルタ(B:比較例)とを用い、レギュラーコーヒーの粉末を20g入れて、それぞれ150mlの湯でコーヒーを抽出した。これを5人のパネラーに、中身を伏せて飲み比べてもらい、香り・味において良好と感じられた方に○を記入してもらった。以上の結果を表6に示す。
100,200 飲料用抽出原料封入体
300 飲料用抽出用フィルタ
2 融着結合部
3 本体部
L,T 飲料用抽出原料
160 麺の封入体
170 濃縮スープの封入体
Claims (16)
- 樹脂繊維によりシート状に形成された透液性樹脂シートからなる抽出用袋体に、飲料用抽出原料を封入した構造を有し、かつ、前記抽出用袋体は、前記透液性樹脂シートの縁部同士を融着結合部にて結合することにより、前記飲料用抽出原料の封入空間を区画形成したものであり、さらに、該抽出用袋体は、前記融着結合部とそれ以外の部分との双方において、それぞれ95%以上がポリアミド樹脂にて構成され、かつ、該ポリアミド樹脂より低融点の樹脂成分の含有率が5%以下であることを特徴とする飲料用抽出原料封入体。
- 前記透液性樹脂シートを構成するポリアミド樹脂は、前記抽出原料の成分抽出先となる飲料への添加を目的とした溶出成分を含有しない請求項1記載の飲料用抽出原料封入体。
- 前記透液性樹脂シートを構成する樹脂繊維は、繰り返し単位中にスルホネート基を含有しないポリアミド樹脂からなる請求項1又は請求項2に記載の飲料用抽出原料封入体。
- 前記抽出用袋体は、前記融着結合部とそれ以外の部分との双方において、それぞれ99%以上がポリアミド樹脂にて構成され、かつ、該ポリアミド樹脂より低融点の樹脂成分の含有率が1%以下である請求項2又は請求項3に記載の飲料用抽出原料封入体。
- 前記樹脂繊維は結晶化度が40%未満のポリアミド樹脂からなる請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の飲料用抽出原料封入体。
- 前記樹脂繊維は結晶化度が33%未満のポリアミド樹脂からなる請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の飲料用抽出原料封入体。
- 前記樹脂繊維は繊維の線径が10μm以上50μm以下に形成されてなる請求項5又は請求項6に記載の飲料用抽出原料封入体。
- 前記透液性樹脂シートは前記樹脂繊維の不織布として形成されている請求項7記載の飲料用抽出原料封入体。
- 前記不織布の目付けが10g/m2以上50g/m2以下である請求項8記載の飲料用抽出原料封入体。
- 前記不織布の厚さが0.08mm以上0.3mm以下である請求項9記載の飲料用抽出原料封入体。
- 前記融着結合部が超音波結合部として形成されている請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の飲料用抽出原料封入体。
- 前記飲料用抽出原料が茶葉、粉砕したコーヒー豆又は薬草である請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の飲料用抽出原料封入体。
- 前記飲料用抽出原料が、乾燥魚類、乾燥食用植物及び乾燥蓄肉の少なくともいずれかよりなるダシ抽出用又はスープ抽出用の原料である請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の飲料用抽出原料封入体。
- 前記飲料用抽出原料が、乾燥魚類を主体とした麺類用のダシ抽出用原料であるダシパックとして構成された請求項13記載の飲料用抽出原料封入体。
- 請求項14記載のダシパックと、当該ダシパックを用いて煮出したダシに添加する液状又はペースト状の濃縮スープの封入体と、前記濃縮スープを添加したダシ中に盛り付けるべき麺の封入体とをセットにしたことを特徴とする麺セット。
- 樹脂繊維によりシート状に形成された透液性樹脂シートにて開口を有する抽出用袋体として形成され、前記開口より飲料用抽出原料を袋体内側空間に投入するとともに、該投入された飲料用抽出原料に対し前記開口より温湯を注ぎ入れることにより、当該温湯に前記飲料用抽出原料からの成分を抽出させて使用する飲料用抽出用フィルタであって、前記抽出用袋体は、前記透液性樹脂シートの縁部同士を融着結合部にて結合することにより、袋状に成型したものであり、さらに、該抽出用袋体は、前記融着結合部とそれ以外の部分との双方において、それぞれ95%以上がポリアミド樹脂にて構成され、かつ、該ポリアミド樹脂より低融点の樹脂成分の含有率が5%以下であることを特徴とする飲料抽出用フィルタ。
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