JP3638917B2 - お茶用抽出器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、お茶碗に載せて使用する使い捨てのお茶用抽出器に関するもので、抽出器内に熱湯を注入して、皿状体内部に詰めたお茶をお茶碗に抽出するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コーヒーの抽出に関して、硬質合成樹脂の円筒形の合成樹脂製受容器内にコーヒーパックを載せて抽出するコーヒー抽出器があるが、緑茶・紅茶・中国茶などのお茶に関しては、ティーバックが主流で、お茶用抽出器は用いられていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
緑茶・紅茶・中国茶などのお茶は油分が少ないので、従来構成のコーヒー抽出器をそのまま使用すると、上フィルタからお湯の落ちるのが早く、お茶を充分抽出することができない。充分抽出させないと、お茶の色が出ないし、おいしく抽出できない。逆に、抽出後には速やかに滴下しないと、濃くてのみにくい苦いお茶になってしまう欠点があった。
また、ティーバックでは、お茶碗にお湯を入れたら、タイミングを見計らってうまく引き上げないと、濃くてのみにくいお茶になってしまうことがある。
本発明は、緑茶・紅茶・中国茶などのお茶の抽出に関し、お茶の抽出に際しての特性を良く理解して、上下フィルタの構成を工夫したもので、抽出器一杯分のお湯を入れさえすれば、誰でも最適なお茶の抽出ができるというお茶用抽出器を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
枠体の底面に単位重量18.00g/m2から22.00g/m2の材質から成る下フィルタを貼って枠体の底面開口を覆い、また、該枠体の上面に単位重量28.00g/m2から32.00g/m2の材質から成る上フィルタを貼って枠体の上面開口を覆い、これら上下フィルタの間にお茶を収容してお茶パックを形成し、しかして、このお茶パックを受容器の底面開口に嵌め込んで成ることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施形態】
本発明を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本発明の実施例1を示す。Pはお茶パックで、2は枠体1の底面開口である。底面開口2には下フランジ3を張出し、単位重量18.00g/m2から22.00g/m2の低密度の材質から成る下フィルタ4、例えばヒートロンGS、20.00g/m2を貼り合わせる。
枠体1の上面開口6には、外周縁の上フランジ11に単位重量28.00g/m2から32.00g/m2の高密度の材質から成る上フィルタ7、例えばヒートロンGS、30.00g/m2を貼り合わせる。
上下フィルタ4・7の間には、内容積40〜60%の分量のお茶5を入れる。
Qは筒状の合成樹脂製の受容器で、カルシウムのような無機質フィラ−を含有するポリエチレンの共抽出複合シート(例えば出光石油化学の商品名 オパレイ)により形成する。
受容器Qには、上向き段部8を介して、お茶パックPと同径の突出筒9内部に底面開口10を穿つ。受容器Qの底面開口10に、お茶パックPを嵌め合わせて、お湯を入れて使用する。
図3は、実施例2である。これは、上記のお茶パックPを受容器Qの内部に大きく開けた底面開口10に嵌め合わせる。そして、受容器Qの上向き段部8にパックPの枠体1の上フランジ11を重合し、重合部を一体的に熱シールする。
【0006】
上下フィルタ4・7には、可塑性フィルタのヒートロンGSを使用すると良い。このフィルタは、パルプ繊維、ポリプロピレン繊維、麻繊維等の材質から成る。ポリプロピレン繊維は、熱処理により融解軟化して繊維間接着ができ、シール性に優れている。また、麻繊維の種類は色々あるが、いずれも嵩高で強度が強く、濾水性、抽出性に優れているという特徴がある。さらに、これらの繊維は食品衛生基準法に適合するから、食料品の包装材に安心して使える。緑茶、紅茶、だし等食品のフィルタの他に、入浴材、乾燥剤、消臭剤、芳香剤等の包装資材として実績がある。
【0007】
上記のヒートロンGSフィルタを8枚重ねて、500mlの水を注いだ場合に、フィルタの単位重量を20.00g/m2、フィルタの単位重量を30.00g/m2に構成した場合の、厚さ及び濾水度は図4の通りである。
30.00g/m2フィルタは、厚さが80〜100μmで緻密に構成されており、濾水度100〜200secである。良く湯を含んで、少しずつ滴下する。
これに対し、20.00g/m2フィルタは、厚さが68〜78μmで濾水度は25〜35secであるから、湯を溜めずにすぐに滴下する。
本発明の実施例1は、お茶がお湯を良く含む性質を有することに着目し、緻密で厚みが有り濾水度の高い単位重量30.00g/m2のフィルタにより、上フィルタ7を構成した。この上フィルタ7により、お湯は少しずつ滴下し、お茶の葉がゆっくりと良く膨らみ、美味しく適度な濃さのお茶を抽出することができる。
また、お湯をお茶パックPに長い間とどめておくと、お茶が濃く抽出されて苦味が生じることに着目し、薄くしかも目が粗く濾水度が少ない単位重量20.00g/m2のフィルタにより、下フィルタ4を構成した。この下フィルタ4により、茶葉からあふれ出たお湯が速やかに滴下され、お茶パックPにお湯が溜まらないから、お茶が濃くなりすぎたり苦味が出たりするおそれがない。
このように、上下のフィルタ4・7を最適な単位重量の材質のフィルタで構成したので、受容器Q内にお湯を一杯注ぐだけで、誰でも簡単に、苦味の無い美味しいお茶を抽出することができる。
【0008】
図5は、新フィルタ4・7を使用した場合の各種飲料カップ一杯あたりの落下時間である。新フィルタ4・7は、レーヨン繊維と麻繊維からできたFGF‐S27を使用した。このフィルタは、上フィルタ7は30.00g/m2、下フィルタ4は20.00g/m2の単位重量のものを使用した。
図6は、従来フィルタを使用した場合の各種飲料カップ1杯あたりの落下時間である。従来フィルタのものは、各社製品とも上・下フィルタが同一で、単位重量27.00g/m2位のフィルタで構成されている場合が多い。
緑茶の抽出時間の平均値は、従来品フィルタでは2分58秒に対し、本発明フィルタでは2分35秒位である。紅茶の抽出時間の平均値は、従来品フィルタでは4分15秒に対し、本発明フィルタでは2分44秒位である。コーヒーの場合には、従来品フィルタでは5分49秒に対し、本発明フィルタでは3分42秒である。本発明によれば、上フィルタ7から少しずつゆっくりと湯を滴下して、紅茶或は緑茶の茶葉に充分湯を吸収させて膨らませる反面、下フィルタ4は単位重量の少ないフィルタにして速やかに滴下する。そこで、全体としては、かなり早い抽出時間になる訳である。
コーヒーの場合、コーヒー豆の油分を溶かすにはある程度の抽出時間が必要なうえ、油分で皮膜ができているから、滴下時間が多少長くかかっても味の変化が少ない。本発明の構成は、お茶がコーヒーと全く違う性質を有する点に着目したものである。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、枠体1の上面開口6には、単位重量28.00g/m2から32.00g/m2の材質から成る高密度の上フィルタ7(例えばヒートロンGS、30.00g/m2)を貼り合わせ、逆に、底面開口2には単位重量18.00g/m2から22.00g/m2の材質から成る低密度の下フィルタ4(例えばヒートロンGS、20.00g/m2)を貼り合わせるから、お湯は少しずつ滴下してお茶の葉に良く浸透するから、お茶の葉は良く膨らんで、美味しく適度な濃さに抽出することができる。逆に、下フィルタ4は目が粗いので、茶葉からあふれ出た湯を溜めず、すぐに滴下するから、お茶が濃くなりすぎて苦味が出るおそれがない。上記の通り、お茶パックPの上フィルタ7と下フィルタ4を、お茶の特性を考慮して異なる単位重量の材質のフィルタで構成して、受容器Qの底面開口10に嵌め合わせたから、本発明のお茶抽出器にお湯を一杯分入れさえすれば、誰でも最適なお茶の抽出ができるという効果を有する。
なお、実施例1のお茶パックPは交換自在で使用後は捨てるが、受容器Qは繰り返し使えるので省資源であって環境に優しい。実施例2の場合は、受容器Qの上向き段部8にお茶パックPの上フランジ11を重合して使用するので、受容器Qの構造を簡単にして製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体斜視図である。
【図2】本発明実施例1の断面図である。
【図3】本発明実施例2の断面図である。
【図4】単位重量の異なるヒートロンフィルタの厚さと濾水度の比較表である。
【図5】新フィルタ(カップ一杯あたりの落下時間)の比較表である。
【図6】従来フィルタ(カップ一杯あたりの落下時間)の比較表である。
【符号の説明】
P お茶パック
1 枠体
2 底面開口
3 下フランジ
4 下フィルタ
Q 受容器
5 お茶
6 上面開口
7 上フィルタ
8 上向き段部
9 突出筒
10 受容器の底面開口
11 上フランジ

Claims (1)

  1. 枠体の底面に単位重量18.00g/m2から22.00g/m2の材質から成る下フィルタを貼って枠体の底面開口を覆い、
    また、該枠体の上面に単位重量28.00g/m2から32.00g/m2の材質から成る上フィルタを貼って枠体の上面開口を覆い、
    これら上下フィルタの間にお茶を収容してお茶パックを形成し、
    しかして、このお茶パックを受容器の底面開口に嵌め込んで成るお茶用抽出器。
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