JP4166650B2 - 樹脂容器成形装置および樹脂容器成形方法 - Google Patents

樹脂容器成形装置および樹脂容器成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂容器成形装置および樹脂容器成形方法に関し、特に、二つの樹脂シートから中空形状の樹脂容器を成形する樹脂容器成形装置および樹脂容器成形方法に関する。
この種の樹脂容器成形装置としては、クラムシェル式を採用したものが知られている。この樹脂容器成形装置は、上下駆動する下テーブルを有し、この下テーブルには回動軸にて同下テーブルの水平方向から垂直方向に回動する型テーブルを二つ配置し、また、この型テーブル上には凹形状に形成された下型を各々配置する。このとき、下型は、型テーブルが下テーブルに対して垂直方向に回動した場合に、当該下型の凹形状が相互に向き合ってその周縁部が略当接する位置に配設されている。また、樹脂容器成形装置は、下テーブルの上方に上下駆動する上テーブルを有し、この上テーブルには当該上テーブルの上下駆動によって各下型の凹形状に対して進退するプラグが配設されている。
そして、各プラグと下型間には、樹脂シートをクランプするクランプ装置を有し、このクランプ装置に対して下テーブルを上昇駆動させて樹脂シートに下型を作用させるとともに、上テーブルを下降駆動させてプラグを樹脂シートに作用させる。これにより、クランプ装置に挟持された樹脂シートは下型の凹形状に沿って成形される。次に、上テーブルを上昇駆動させることによってプラグを退避させる。そして、クランプ装置とともに型テーブルを下テーブルに対して垂直方向に回動させ、樹脂シートを下型の周縁部にて溶着し、中空形状の樹脂容器を成形する。また、中空形状の樹脂容器を成形する技術としては、下記特許文献1に開示されたものが知られている。
特公昭42−22309号
上述した従来の樹脂容器成形装置においては、樹脂シートの溶着時に溶着部分の温度が低下してしまうため、二つの樹脂シートを精度良く溶着させることができないという課題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、二つの樹脂シートの周縁部分を精度良く溶着させた中空形状の樹脂容器を成形することが可能な樹脂容器成形装置および樹脂容器成形方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、二つの樹脂シートから中空形状の樹脂容器を成形する樹脂容器成形装置であって、上下両面で上記樹脂シートを保持しつつ加熱する加熱板と、上下加熱部を有し、同上下加熱部にて上記加熱板の上下両面で保持された両樹脂シートの外側を加熱する樹脂シート加熱手段と、凹部を相対面させて配置した上下駆動可能な上下型を有し、上記樹脂シート加熱手段にて両樹脂シートの外側を加熱された加熱板に対して同上下型を上下駆動し同上下型の周縁部と同加熱板とにより同両樹脂シートを挟持しつつ略密封状態の同上下型内で差圧を発生させて同両樹脂シートの上下型内周面に対する成形を実行する成形手段と、上記成形手段での成形後に上記加熱板を上下型間から退避させ、さらに同上下型を同加熱板に対して上下駆動し同上下型の周縁部により同両樹脂シートを溶着させて中空形状の樹脂容器とする溶着手段とを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、二つの樹脂シートから中空形状の樹脂容器を成形する樹脂容器成形装置を提供する。かかる中空形状の樹脂容器を成形するにあたり、先ず加熱板の上下両面のそれぞれに樹脂シートを保持させる。そして、加熱板を加熱し、この保持されている樹脂シートを加熱する。次に、加熱板を樹脂シート加熱手段に配置する。この樹脂シート加熱手段は上下加熱部を有しており、配置された加熱板の上下両面をこの上下加熱部にて加熱する。これにより加熱板の上下両面に保持されている両樹脂シートの外側が加熱されることになる。このように上下両面に保持された樹脂シートが加熱された加熱板は、凹部を相対面させて配置した上下駆動可能な上下型を有する成形手段の上下型間に配置される。ここで、加熱板は、上記上下両面で樹脂シートを保持することができれば良くその手法は特に限定されない。例えば、樹脂シートを上下両面に吸引して保持しても良いし、上下両面の周縁部に保持ピンに突設し、この保持ピンによって樹脂シートを保持しても良いし、上下両面の周縁部に樹脂シートをクランプするクランプ手段を設け、このクランプ手段にて樹脂シートを挟持することによって保持しても良い。
そして、成形手段は、樹脂シート加熱手段にて両樹脂シートの外側を加熱された加熱板に対して同上下型を上下駆動し、上下型の周縁部と加熱板とによって両樹脂シートを挟持する。すると上型と加熱板および下型と加熱板の空間(上下型内)は略密封状態となる。ここで、成形手段はこの略密封状態の上下型内で差圧を発生させ、この差圧によって加熱板上の両樹脂シートを上下型内周面に対して略当接させることによって成形を実行する。この成形手段での成形後、溶着手段は、加熱板を上下型間から退避させるとともに、さらに上下型を加熱板に対して上下駆動する。これにより上下型の周縁部によって両樹脂シートを溶着させる。これによって、二つの樹脂シートについて上下型の周縁部に沿って溶着された中空形状の樹脂容器を成形する。
上述した成形手段での成形時または溶着手段での溶着時、加熱板および樹脂シート加熱手段にて加熱された樹脂シートに上下型が当接する。このとき、加熱板および樹脂シート加熱手段にて加熱されている樹脂シートが上下型によって冷却されてしまうことを防止することが可能な手法の一例として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載の樹脂容器成形装置において、上記上下型は、上記周縁部を加熱する周縁部加熱手段を有する構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、上下型の周縁部に周縁部加熱手段を備えさせる。そして、この周縁部加熱手段にて周縁部を加熱する。これによって、上下型が樹脂シートに当接した際に、当該上下型によって同樹脂シートが冷却されることを防止できる。
溶着時に周縁部にて樹脂シートを溶着する際に、溶着部の樹脂シートを部分的に圧縮すると、この圧縮部分にて同溶着部の強度を強化することができて好適である。また、樹脂シートの内部にガスバリア層が多層化されて形成されている場合、部分的に圧縮すると、この圧縮部分にてガスバリア層の各層間隔を密接させることができるので、溶着部でのガスバリア層のバリア効果をより向上させることが可能になり好適である。そこで、請求項3にかかる発明は、上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の樹脂容器成形装置において、上記上下型の周縁部は、上記樹脂シートの挟持面に同周縁部に沿って同周縁部から外側に向けて立設し、同樹脂シートを挟持した時に当該樹脂シートの肉厚方向に噛み込む突起形状が形成される構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、上下型の周縁部における樹脂シートの挟持面にこの周縁部に沿って、当該周縁部から外側に向けて立設し、同樹脂シートを挟持した時に当該樹脂シートの肉厚方向に噛み込む突起形状を形成する。そして、この突起形状によって二つの樹脂シートの溶着部を部分的に圧縮しつつ溶着させる。
樹脂シートの溶着部の強度の強化およびガスバリア層のバリア効果の向上を実現する他の手法として、請求項4にかかる発明は、上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の樹脂容器成形装置においては、上記上下型の周縁部は、上記溶着手段にて上記上下型を上記加熱板に対して上下駆動させた際に、同上下型の周縁部間の樹脂シートを外周方向に引き出す樹脂シート引出手段を有する構成としてある。
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、溶着手段で上下型を加熱板に対して上下駆動させた際に、樹脂シート引出手段によって、上下型の周縁部間の樹脂シートを外周方向に引き出す。これにより、溶着部の樹脂シート肉厚が引き延ばされるので、溶着部の強度を強化できるとともに、当該溶着部にてガスバリア層の各層間隔を密接させることが可能になる。
樹脂シートの溶着部の強度の強化およびガスバリア層のバリア効果の向上を実現する他の手法として、請求項5にかかる発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の樹脂容器成形装置において、上記上下型内に圧空を噴射する圧空噴射手段を有し、上記溶着手段は、上記溶着時に同圧空噴射手段に同上下型内に圧空を噴射させる構成としてある。
上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、上下型内に圧空を噴射する圧空噴射手段を備えさせる。そして、圧空噴射手段は、溶着手段による溶着時に、略密封状態となっている上型と加熱板との間の空間および下型と加熱板との間の空間に圧空を噴射させる。これにより、略密接している溶着部には内部から外部に向かう圧力が掛かるため、この溶着部の樹脂シートを内部から外部に向けて流すことが可能になる。これにより、溶着部の強度を強化することができるとともに、当該溶着部にてガスバリア層の各層間隔を密接させることが可能になる。
溶着手段にて二つの樹脂シートを上下型の周縁部に沿って溶着させる際に、こ溶着部を周縁部に沿ってトリミングすると、溶着と同時に不要部分がトリミングされた樹脂容器を得ることができ、製造工程を簡素化することができる。そこで、請求項6にかかる発明は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の樹脂容器成形装置において、上記上下型の周縁部は、上記樹脂シートの挟持面に同周縁部に沿って形成された刃型を有し、同刃型は、上記溶着手段にてさらに上下型を上下駆動された場合に相互に当接し、同樹脂シートを切断する構成としてある。 上記のように構成した請求項6にかかる発明においては、上下型の周縁部における樹脂シートの挟持面に、周縁部に沿って形成した刃型を備えさせる。そして、溶着手段にてさらに上下型を上下駆動された場合に、この刃型を相互に当接させ樹脂シートを切断する。また、このように樹脂シートを切断すると、上述したガスバリア層を極限まで密接させることができるのでより好ましい。
このとき、刃型を加熱しておくと樹脂シートを加熱しつつ切断することができるので、より溶着部の強度を強化することが可能であるとともに、相互のガスバリア層をさらに密接させることが可能となるので好適である。そこで、請求項7にかかる発明は、上記請求項6に記載の樹脂容器成形装置において、上記刃型は、内部に刃型加熱手段を有する構成としてある。
上記のように構成した請求項7にかかる発明においては、刃型の内部に刃型加熱手段を備えさせる。そして、この刃型加熱手段にて刃型を加熱させつつ樹脂シートの切断を行う。
このように、二つの樹脂シートから中空形状の樹脂容器を成形する手法は必ずしも実体のある樹脂容器成形装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。
このため、請求項8にかかる発明は、二つの樹脂シートから中空形状の樹脂容器を成形する樹脂容器成形方法であって、上下両面で上記樹脂シートを吸引保持しつつ加熱する加熱板に対して、上下加熱部にて同加熱板の上下両面で吸引保持された両樹脂シートの外側を加熱する樹脂シート加熱工程と、上記樹脂シート加熱工程にて両樹脂シートの外側を加熱された加熱板に対して、凹部が相対面されて配置され上下駆動可能な上下型を上下駆動し同上下型の周縁部と同加熱板とにより同両樹脂シートを挟持しつつ略密封状態の同上下型内で差圧を発生させて同両樹脂シートの上下型内周面に対する成形を実行する成形工程と、上記成形工程での成形後に上記加熱板を上下型間から退避させ、さらに同上下型を同加熱板に対して上下駆動し同上下型の周縁部により同両樹脂シートを溶着させて中空形状の樹脂容器とする溶着工程とを具備する構成としてある。
すなわち、必ずしも実体のある樹脂容器成形装置に限らず、樹脂容器成形方法としても有効であることに相違はない。
以上説明したように本発明は、加熱板にて加熱した樹脂シートの温度状態を保持しつつ樹脂シートを溶着させることができるとともに、成形工程にて溶着できることから中空形状の樹脂容器を成形する工程を簡素化可能な樹脂容器成形装置を提供することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、上下型による樹脂シートの冷却を防止することが可能になる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、溶着部の強度を強化するとともに、ガスバリア層のバリア効果を向上させることができる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、溶着部の強度を強化するとともに、ガスバリア層のバリア効果を向上させることができる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、溶着部の強度を強化するとともに、ガスバリア層のバリア効果を向上させることができる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、溶着と同時に樹脂容器の不要部分を切除することができるので、樹脂容器の製造工程を簡素化することが可能になる。
さらに、請求項7にかかる発明によれば、より切断し易くするとともに、溶着部の強度を強化させつつ、ガスバリア層のバリア効果を向上させることが可能になる。
さらに、請求項8にかかる発明によれば、加熱板にて加熱した樹脂シートの温度状態を保持しつつ樹脂シートを溶着させることができるとともに、成形工程にて溶着できることから中空形状の樹脂容器を成形する工程を簡素化可能な樹脂容器成形方法を提供することができる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)樹脂容器成形装置の構成:
(2)樹脂容器成形装置の処理工程:
(3)変形例1:
(4)変形例2:
(5)変形例3:
(6)変形例4:
(7)まとめ:
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
(1)樹脂容器成形装置の構成:
図1は、本発明にかかる樹脂容器成形装置の概略構成を示した概略構成図である。同図において、樹脂容器成形装置10は、作業エリアW1と成形エリアW2と加熱エリアW3に分割されており、作業エリアW1にて作業者は樹脂シートの取り付け等の作業を行い、成形エリアW2には成形装置が配置され、加熱エリアW3には加熱装置が配置されている。ここで、成形エリアW2に配置される成形装置は、上方に凹部を下側に向けた上型20が設置される上テーブル21を備えるとともに、下方に凹部を上側に向けた下型30が設置される下テーブル31を備えている。
上テーブル21には上型用シリンダ22が接続されており、この上型用シリンダ22の伸縮制御によって上テーブル21は上下駆動可能になっている。すなわち、上型20は上型用シリンダ22の伸縮制御によって上下駆動する。一方、下テーブル31は本体32上に載置されるとともに、下型用シリンダ33に接続されており、この下型用シリンダ33の伸縮制御によって下テーブル31は上下駆動可能になっている。すなわち、下型30は下型用シリンダ33の伸縮制御によって上下駆動する。ここで、上型20における凹部の周縁部と、下型30における凹部の周縁部とは、相互に対面するように配置されている。また、樹脂容器成形装置10には、真空を発生する真空タンク70と、圧空を発生する圧空タンク80とが備えられている。
上型20は上テーブル21を介して真空タンク70に接続しており、真空タンク70が作動すると、型内周面に真空を発生させることが可能になっている。同様に、下型30は下テーブル31を介して真空タンク70に接続しており、真空タンク70が作動すると、型内周面に真空を発生させることが可能になっている。そして、上型20と、下型30との間には、加熱板50が配置されている。この加熱板50の図手前側および図奥側の枠辺には樹脂容器成形装置10の図右端側から図左端側に向けて配設されるボールネジ機構40が取り付けられている。このボールネジ機構40は、サーボモータ41を備え、同サーボモータ41を駆動源として回転動作する。
加熱板50は、このボールネジ機構40の回転動作に伴って、樹脂容器成形装置10の略図右端側から略図左端側にわたって移動可能になっている。また、加熱エリアW3に配置される加熱装置は、上方に内部に上ヒータ61を有する上ヒータユニット60が配置されており、下方に内部に下ヒータ63を有する下ヒータユニット62が配置されている。かかる場合、加熱板50は、ボールネジ機構40の回転動作によってこの上下ヒータユニット60,62の間に移動制御されるとともに、上ヒータユニット60の下面に配置された上ヒータ61および下ヒータユニット62の上面に配設された下ヒータ63によって加熱板50の上下の両面を加熱可能になっている。
加熱板50は、真空タンク70と圧空タンク80に接続されており、この真空タンク70と圧空タンク80への接続経路は、加熱板50の上下両面の表面に形成された複数の表面孔に連通している。そして、真空タンク70および圧空タンク80の作動によって、当該加熱板50の上下両面において、かかる複数の表面孔を介して真空あるいは圧空が発生可能になっている。作業エリアW1では、この加熱板50に対して真空タンク70を作動させ、当該加熱板50の上下両面に対して樹脂シートを吸引保持させる。そして、この両面に樹脂シートが吸引保持された加熱板50を樹脂容器の製造工程に応じ、ボールネジ機構40の移動制御により、加熱エリアW3、成形エリアW2に移動させる。
(2)樹脂容器成形装置の処理工程:
次に、上記のように構成された樹脂容器成形装置10の樹脂容器成形処理の処理工程について説明する。図2は、この処理工程における動作の流れを示した動作フローチャートである。また、図3は、この処理工程における各構成の動作内容を模式的に示した模式図である。
図において、先ず最初に作業者は、当該樹脂容器成形装置10の図示しない操作盤にて所定の操作を行い、加熱板50を作業エリアW1に移動させる(ステップS105)。そして、加熱板50が作業エリアW1に到着すると、真空タンク70を作動させる(ステップS110)。
これにより加熱板50の上下両面の表面に真空が発生するので、樹脂シートS1を加熱板50の上面に吸引させるとともに、樹脂シートS2を加熱板50の下面に吸引させる。これにより、樹脂シートS1および樹脂シートS2を加熱板50の両面に吸引保持する(ステップS115)。次に、作業者は操作盤にて所定の操作を行い、加熱板50を加熱エリアW3に移動制御する(ステップS120)。ここで、上ヒータ61と下ヒータ63とを作動させ、樹脂シートS1の外側面および樹脂シートS2の外側面を輻射熱にて加熱する(ステップS125)。これにより、樹脂シートS1および樹脂シートS2は、加熱板50および上下ヒータ61,63によって両面を同時に加熱されることになる。
本実施形態においては、上下ヒータユニット60,63に備えた上下ヒータ61,63によって樹脂シートS1,S2の外側面を加熱する構成を採用したが、樹脂シートS1,S2の外側面を加熱する構成は、これに限定されるものではなく、加熱装置において、上方に上部加熱板および下方に下部加熱板を備えさせ、この上下部加熱板にて加熱エリアW3に移動された加熱板50を上下から挟み込み、同加熱板50の両面に吸引保持されている樹脂シートS1,S2を加熱する構成を採用しても良い。この加熱エリアW3にて樹脂シートS1,S2に対する所定の加熱を行うと、自動もしくは作業者による操作盤の所定の操作によって、加熱板50を成形エリアW2に移動制御する(ステップS130)。加熱板50が成形エリアW2に移動されると、上型用シリンダ22を作動させて上型20を下降駆動させる(ステップS135)。
この下降駆動は、加熱板50の上面に吸引保持された樹脂シートS1の厚みを考慮して、上型20の周縁部90が樹脂シートS1の表面に当接する長さL1に基づいて実行する。このステップS135では上型20の下降駆動と同時に、下型用シリンダ33を作動させて下型30を上昇駆動させる。この上昇駆動は、加熱板50の下面に吸引保持された樹脂シートS2の厚みを考慮して、下型20の周縁部90が樹脂シートS2の表面に当接する長さL2に基づいて実行する。ここで、上型20および下型30に対して真空タンク70を作動させるとともに、加熱板50に対して圧空タンク80を作動させる(ステップS140)。すると、上下型20,30内の樹脂シートS1,S2は、上下型20,30の型内周面に略当接し、同型内周面の形状に従って成形される(ステップS145)。
所定期間、真空タンク70および圧空タンク80を作動させることによって成形が完了すると、自動もしくは作業者による操作盤の操作によって加熱板50を作業エリアW1に移動制御する。かかる場合、加熱板50を上下型20,30間から移動制御させる際に、同加熱板50が樹脂シートS1,S2に干渉しないように上型20を若干上昇させるとともに、下型30を若干下降させる(ステップS150)。このように加熱板50が移動されると、上型20を下降駆動させるとともに、同時に下型30を上昇駆動させる(ステップS155)。このとき、樹脂シートS1,S2は、ステップS150にて加熱板50を作業エリアW1に移動させるまで継続して加熱されていたため所定の温度状態となっている。(本実施形態では樹脂シートS1,S2を相互に溶着可能の温度状態とする。)従って、この上下型20,30の上下駆動により、樹脂シートS1,S2は圧縮され、当該上下型20,30の周縁部90によって溶着されることになる(ステップS160)。
ここで、この上下型20,30の上下駆動は、予め設定された樹脂シートS1,S2を溶着可能な長さΔLに基づいて実行される。上下型20,30による溶着を所定期間実行すると、自動もしくは作業者による操作盤の操作によって、上型用シリンダ22を作動させ上型20を長さL+ΔLに基づいて上昇駆動させるとともに、同時に下型用シリンダ33を作動させ下型30を長さL+ΔLに基づいて下降駆動させる(ステップS165)。これによって、上下型20,30を初期位置に戻す。そして、上下型20,30の型内周面に対応した形状に成形されるとともに、上下型20,30の周縁部90に沿って溶着された中空形状の樹脂容器Pを取り出す(ステップS170)。以上のステップS105〜S170の処理工程に基づいて、二つの樹脂シートS1,S2から樹脂容器Pを成形する。
上述した本実施形態ではステップS140にて上下型20,30に対して真空タンク70を作動させるとともに、加熱板50に対して圧空タンク80を作動させることによって、上下型20,30内に差圧を発生させ、樹脂シートS1,S2を成形する手法を採用したが、むろん、差圧を利用した成形方法はこれに限定されるものではなく、上下型20,30に対して真空タンク70のみを作動させることによって上下型20,30内に差圧を発生させ樹脂シートS1,S2を成形する手法であっても良い。また、加熱板50に対して圧空タンク80のみを作動させることによって上下型20,30内に差圧を発生させ樹脂シートS1,S2を成形する手法であっても良い。
このように、中空形状の樹脂容器Pを成形する場合に上下型20,30の周縁部にて樹脂シートS1,S2を溶着する際、樹脂シートS1,S2を加熱板50にて加熱しつつ上下型20,30および加熱板50に真空あるいは圧空を作用させて成形を行い、成形後、加熱板50を成形エリアW2から作業エリアW1に移動させるとともに、さらに上下型20,30を上下駆動させることによって、樹脂シートS1,S2を所定の温度に保持しながら、溶着することができる。また、成形装置のインラインにて当該溶着を行うことができるため、中空形状の樹脂容器Pを成形する工程を簡素化することが可能になる。
(3)変形例1:
上述した実施形態においては、成形時に上下型20,30の周縁部90と加熱板50とにより樹脂シートS1,S2を挟持して成形を行い、加熱板50を作業エリアW1に移動させ、樹脂シートS1,S2が所定の温度状態から冷却しないうちに、さらに上下型20,30を上下駆動させることによって、上下型20,30の周縁部90に沿って樹脂シートS1,S2を溶着した。かかる場合、上下型20,30の周縁部90が樹脂シートS1,S2に当接した際に、樹脂シートS1,S2の熱が上下型20,30に発散してしまうことがあり得る。そこで、図4に示すように、上下型20,30の周縁部90にヒータ100を収容したヒータ収容容器101を配設し、このヒータ100にて周縁部90を加熱し、同周縁部90を所定の温度に調整するようにしても良い。
これによって、樹脂シートS1,S2の熱が上下型20,30に発散してしまうことを防止することが可能となり、より効果的に樹脂シートS1,S2の溶着を行うことが可能となる。ここで、ヒータ100とヒータ収容容器101は、図4に示すように、周縁部90に対して装着するようにしても良いし、図5に示すように、上下型20,30の型外面から周縁部90付近にヒータ100aおよびこのヒータ100aを収容するヒータ収容容器101aを装着するようにしても良い。また、ヒータ100とヒータ収容容器101およびヒータ101aとヒータ収容容器101aは、上下型20,30の周縁部90の全体に配置するようにしても良いし、周縁部90において部分的に配置しても良く、配置方法は設計事項である。
(4)変形例2:
樹脂シートS1,S2は、樹脂容器Pの内部から揮発性の気体(例えば、燃料用のガス)が外部に漏れることを防止するために、多層構造に形成されている場合がある。この多層は、例えばガスバリア層と呼ばれる。ここで、図6にこのガスバリア層の多層構造を有する樹脂シートS1,S2によって成形された樹脂容器Pの断面図を示す。同図において、樹脂シートS1は複数のガスバリア層B11を有し、樹脂シートS2は複数のガスバリア層B21を有している。ここで本実施形態ではガスバリア層B11,B21を2層で構成したが、むろんこれに限定されないことは言うまでもない。
このとき、樹脂シートS1,S2の溶着部でのガスバリア層B11,B21は、各層間隔が溶着部以外の部分と略同等になっている。一方、このような溶着部においてはガスバリア層B11,B21の各層間隔を密接させることができると、樹脂容器Pの内部から外部へのガスの漏れをより防止することができて好ましい。むろん、溶着時における上下型20,30の上下駆動時の押し圧によって、各層間隔を密接にすることができるが、上下型20,30の周縁部90に沿って図7に示した突起部91,92を形成し、この突起部91,92によって樹脂シートS1,S2を圧縮することによって、各層間隔を密接させるようにしても良い。かかる上下型20,30にて樹脂シートS1,S2を成形および溶着すると、図8に示すように、溶着部に圧縮部位Aを形成することが可能になる。この圧縮部位Aでは、ガスバリア層B11,B21の層間隔がより密接していることを把握できる。
また、溶着部において、樹脂シートS1,S2を内部から外部に向けて流しつつ、溶着することができると、溶着部の強度を強化することが可能になる。すなわち、溶着時に樹脂シートS1,S2を内部から外部に引き出しつつ溶着することができると良い。そこで、図9に示すように、上下型20の周縁部90に型の内側から外側に向けて高くなる複数の段差が有する引出構造110を形成するとともに、下型30の周縁部90に型の内側から外側に向けて高くなる複数の段差を有する引出構造111を形成する。このように引出構造110,111を形成すると、溶着時に樹脂シートS1,S2は矢印C1の向きに流れる。
これによって、溶着部の強度を強化する。また、溶着時において樹脂シートS1,S2を内部から外部に向けて流れるようにする引出構造は、上述の引出構造110,111に限定されるものではなく、図10に示すような、型の内側から外側に向けて低くなる複数の段差を有する引出構造120を上型20に形成するとともに、同様に型の内側から外側に向けて低くなる複数の段差を有する引出構造121を形成しても良い。このとき溶着時に樹脂シートS1,S2は矢印C2の向きに流れる。これによって、溶着部の強度を強化する。また、溶着時に外部から上下型内に圧空を注入することによって、溶着部において内側から外側に樹脂シートS1,S2が流れる圧力を形成させても良い。
(5)変形例3:
溶着時に溶着部における樹脂シートS1,S2の不要部分(例えば、バリ部分)をトリミングすることができると、後工程でのトリミング工程を除くことができるため、樹脂容器Pの製造工程を簡素化することが可能となって好適である。ここで、上述したトリミングを実施可能な構成を図11に示す。同図においては、上型20の周縁部90に型の外周面に向かって刃が形成された刃型130を備えさせるとともに、下型30の周縁部90に型の外周面に向かって刃が形成された刃型131を備えさせ、片刃突き合わせ構造としている。そして、溶着時に上下型20,30を上下駆動させた際に、同時に刃型130,131によって樹脂シートS1,S2のバリ部分をトリミングする。
このように、樹脂シートS1,S2のバリ部分をトリミング可能な刃型構造は上述した片刃突き合わせ構造に限定されるものではなく、図12に示すように上型20の周縁部90に刃型140を形成するとともに、下型30の周縁部90に受型141を形成した片刃構造であっても良いし、図13に示すように上型150の周縁部90に刃型150を形成するとともに、下型30の周縁部90刃型151を形成した両刃突き合わせ構造であっても良い。また、図14に示すように上型20の周縁部90および下型30の周縁部90にてピンチオフ型160を形成するようにして良い。さらに、トリミングを容易にするため、図15に示すように各刃型をヒータ170を収容可能なヒータ内蔵刃型171とし、加熱された刃型にて樹脂シートS1,S2を切断するようにしても良い。
(6)変形例4:
上述した実施形態においては、加熱板50の上下両面の表面に樹脂シートS1,S2を保持する手法として、真空タンク70にて発生させた真空を加熱板50の表面に貫通した表面孔を介して樹脂シートS1,S2に作用させ吸引保持した。むろん、樹脂シートS1,S2を加熱板50の上下両面の表面に保持する手法はこれに限定されるものではなく、図16に示すように加熱板50aの上下両面の周縁部(例えば四方周縁部)に保持ピン50a1を突設し、同保持ピン50a1に樹脂シートS1,S2を突き刺して保持するようにしても良い。このとき、周縁部に突設する保持ピン50a1は、上下型20,30が加熱板50aに対して略当接した際に干渉しない上下型20,30外側の所定位置に配設すれば良い。また、かかる変形例を採用した場合、上述したステップS150では、この保持ピン50a1の先端が樹脂シートS1,S2に干渉しないように上型20を若干上昇させるとともに、下型30を若干下降させれば良い。むろん、このように保持ピン50a1にて樹脂シートS1,S2を加熱板50aの上下両面の表面に保持するに際して、上述した真空による吸引保持を併用しても良い。このとき、樹脂シートS2を重力に対して保持しなければならない下面のみ保持ピン50a1による保持をサポートするため、真空による吸引保持を利用するようにしても良い。
また、樹脂シートS1,S2を加熱板50の上下両面の表面に保持する他の手法の一例を図17に示す。同図においては、加熱板50bの上下両面の周縁部(例えば四方周縁辺)に自動制御によって開閉可能なクランプ装置50b1を設置する。そして、このクランプ装置50b1を閉状態にしたときに上下両面の表面に載置された樹脂シートS1,S2を保持し、開状態にしたときに保持を解放する。このとき、周縁辺に設置するクランプ装置50b1は、上下型20,30が加熱板50bに対して略当接した際に干渉しない上下型20,30外側の所定位置に設置すれば良い。また、かかる変形例を採用した場合、上述したステップS150では、クランプ装置50b1を開状態に制御した際に、クランプ装置50b1の先端が樹脂シートS1,S2に干渉しないように上型20を若干上昇させるとともに、下型30を若干下降させれば良い。むろん、このようにクランプ装置50b1にて樹脂シートS1,S2を加熱板50bの上下両面の表面に保持するに際して、上述した真空による吸引保持を併用しても良い。このとき、樹脂シートS2を重力に対して保持しなければならない下面のみクランプ装置50b1による保持をサポートするため、真空による吸引保持を利用するようにしても良い。
(7)まとめ:
このように、中空形状の樹脂容器Pを成形する場合に上下型20,30の周縁部にて樹脂シートS1,S2を溶着する際、樹脂シートS1,S2を加熱板50に加熱しつつ上下型20,30および加熱板50に真空あるいは圧空を作用させて成形を行い、成形後、加熱板50を成形エリアW2から作業エリアW1に移動させるとともに、さらに上下型20,30を上下駆動させることによって、樹脂シートS1,S2を所定の温度に保持しながら、溶着することができる。また、成形装置のインラインにて当該溶着を行うことができるため、中空形状の樹脂容器Pを成形する工程を簡素化することが可能になる。
本発明にかかる樹脂容器成形装置の概略構成を示した概略構成図である。 樹脂容器成形処理の処理工程の動作の流れを示した動作フローチャートである。 樹脂容器成形処理の処理工程における各構成の動作内容を模式的に示した模式図である。 周縁部におけるヒータの配置構成を示した構成図である。 周縁部におけるヒータの配置構成を他の例を示した構成図である。 ガスバリア層を有する樹脂シートにて成形された樹脂容器の断面を示した断面図である。 突起部が形成された上下型の断面を示した断面図である。 突起部を有する上下型にて樹脂シートを溶着して成形された樹脂容器の断面を示した断面図である。 周縁部に引出構造を有する上下型の断面を示した断面図である。 周縁部に他の引出構造を有する上下型の断面を示した断面図である。 溶着時に同時にトリミング可能な刃型を有する上下型の断面を示した断面図である。 溶着時に同時にトリミング可能な刃型を有する上下型の断面を示した断面図である。 溶着時に同時にトリミング可能な刃型を有する上下型の断面を示した断面図である。 溶着時に同時にトリミング可能な刃型を有する上下型の断面を示した断面図である。 過熱刃型の構成を示した構成図である。 加熱板にて樹脂シートを保持する他の構成を示した構成図である。 加熱板にて樹脂シートを保持する他の構成を示した構成図である。
符号の説明
10…樹脂容器成形装置
20…上型
21…上テーブル
22…上型用シリンダ
30…下型
31…下テーブル
32…本体
33…下型用シリンダ
40…ボールネジ機構
41…サーボモータ
50…加熱板
60…上ヒータユニット
61…上ヒータ
62…下ヒータユニット
63…下ヒータ
70…真空タンク
80…圧空タンク
W1…作業エリア
W2…成形エリア
W3…加熱エリア

Claims (8)

  1. 二つの樹脂シートから中空形状の樹脂容器を成形する樹脂容器成形装置であって、
    上下両面にて上記樹脂シートを保持しつつ加熱する加熱板と、
    上下加熱部を有し、同上下加熱部にて上記加熱板の上下両面で保持された両樹脂シートの外側を加熱する樹脂シート加熱手段と、
    凹部を相対面させて配置した上下駆動可能な上下型を有し、上記樹脂シート加熱手段にて両樹脂シートの外側を加熱された加熱板に対して同上下型を上下駆動し同上下型の周縁部と同加熱板とにより同両樹脂シートを挟持しつつ略密封状態の同上下型内で差圧を発生させて同両樹脂シートの上下型内周面に対する成形を実行する成形手段と、
    上記成形手段での成形後に上記加熱板を上下型間から退避させ、さらに同上下型を同加熱板に対して上下駆動し同上下型の周縁部により同両樹脂シートを溶着させて中空形状の樹脂容器とする溶着手段とを具備することを特徴とする樹脂容器成形装置。
  2. 上記上下型は、上記周縁部を加熱する周縁部加熱手段を有することを特徴とする上記請求項1に記載の樹脂容器成形装置。
  3. 上記上下型の周縁部は、上記樹脂シートの挟持面に同周縁部に沿って同周縁部から外側に向けて立設し、同樹脂シートを挟持した時に当該樹脂シートの肉厚方向に噛み込む突起形状が形成されることを特徴とする上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の樹脂容器成形装置。
  4. 上記上下型の周縁部は、上記溶着手段にて上記上下型を上記加熱板に対して上下駆動させた際に、同上下型の周縁部間の樹脂シートを外周方向に引き出す樹脂シート引出手段を有することを特徴とする上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の樹脂容器成形装置。
  5. 上記上下型内に圧空を噴射する圧空噴射手段を有し、上記溶着手段は、上記溶着時に同圧空噴射手段に同上下型内に圧空を噴射させることを特徴とする上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の樹脂容器成形装置。
  6. 上記上下型の周縁部は、上記樹脂シートの挟持面に同周縁部に沿って形成された刃型を有し、同刃型は、上記溶着手段にてさらに上下型を上下駆動された場合に相互に当接し、同樹脂シートを切断することを特徴とする上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の樹脂容器成形装置。
  7. 上記刃型は、内部に刃型加熱手段を有することを特徴とする上記請求項6に記載の樹脂容器成形装置。
  8. 二つの樹脂シートから中空形状の樹脂容器を成形する樹脂容器成形方法であって、
    上下両面で上記樹脂シートを保持しつつ加熱する加熱板に対して、上下加熱部にて同加熱板の上下両面に保持された両樹脂シートの外側を加熱する樹脂シート加熱工程と、
    上記樹脂シート加熱工程にて両樹脂シートの外側を加熱された加熱板に対して、凹部が相対面されて配置され上下駆動可能な上下型を上下駆動し同上下型の周縁部と同加熱板とにより同両樹脂シートを挟持しつつ略密封状態の同上下型内で差圧を発生させて同両樹脂シートの上下型内周面に対する成形を実行する成形工程と、
    上記成形工程での成形後に上記加熱板を上下型間から退避させ、さらに同上下型を同加熱板に対して上下駆動し同上下型の周縁部により同両樹脂シートを溶着させて中空形状の樹脂容器とする溶着工程とを具備することを特徴とする樹脂容器成形方法。
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