JP4166459B2 - 切断装置の切断刃位置表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばパネルソーと称される切断装置であって、比較的大型の板材(切断材、例えば縦180cm、横90cmの合板)を切断する際に好適な切断装置において、操作者が切断刃の位置を正確に確認できるようにするための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の切断装置は、斜め上方に起立させた状態に設置されて、その表面側(上面側)に切断材をセットする比較的大型のテーブルと、該テーブルの裏面側に沿って上下方向(切断方向)に移動可能に設けた切断機本体を備えている。
切断機本体は、電動モータと該電動モータにより回転する円形の切断刃を備え、テーブルに設けた刃口を経て切断刃をテーブル裏面側から表面側へ突き出した状態で回転させつつ切断機本体を切断方向に沿って移動させることにより、テーブルにセットした比較的大型の切断材を切断刃によって切断することができる。
このようにパネルソーと称される切断装置では、切断機本体がテーブルの裏面側に配置されているため、切断作業時に切断刃は刃口を経てテーブル正面側に突き出されるものの、刃口は切断材により隠れてしまうため、テーブル正面側に位置する操作者からは切断刃の位置を目視することができない。このため、従来例えば実開昭57-129602号公報に開示されているような切断刃位置表示装置が提供されていた。この切断刃位置表示装置によれば、操作者はわざわざテーブルの裏面側へ移動することなく、テーブルの正面側に位置したまま切断刃の位置を確認することができるので、当該切断装置の使い勝手がよくなるとともに、切断作業性を高めることができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の切断刃位置表示装置によれば、位置表示体(インジケータ)を切断機本体に連動して移動させるために滑車とこれに架け渡した紐を用い、紐の一端にインジケータとしての重りをぶら下げる構成、あるいは複数箇所に配置した滑車間に紐を架け渡して重りを紐の移動により移動させる構成となっていたため、インジケータの動作が不安定になり、その結果位置表示精度が低いという問題があった。
本発明は、この問題に鑑みなされたもので、切断刃の移動にインジケータの動作を確実に連動させて、その位置表示精度を高めることができる切断刃位置表示装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は、前記各請求項に記載した構成の切断刃位置表示装置とした。
請求項1記載の切断刃位置表示装置によれば、インジケータはワイヤ装置を介してチェーンに直接連結された構成であるので、従来の滑車に架け渡した紐の移動による場合に比して、チェーンの移動を確実にインジケータに伝達してその動作をより確実にすることができ、これによりインジケータの位置表示精度を高めることができる。
ここで、この明細書において、ワイヤ装置とは、両端部の方向を拘束できる保持体と、紐よりも高い剛性を有する作動ワイヤを備えたもので、例えば自動車のスロットルワイヤとして、あるいは自転車のブレーキワイヤとして用いられるものを指している。このワイヤ装置は、作動ワイヤの一端側の移動距離(駆動側の動き)が他端側の移動距離(従動側の動き)として相互の向きに関係なく正確に伝えることができる機能を有している。この作動ワイヤの一端がチェーンに連結され、他端がインジケータに接続されている。
また、請求項記載の切断刃位置表示装置によれば、インジケータの支持構造を簡略化することができる。
さらに、請求項記載の切断刃位置表示装置によれば、切断開始の位置だけでなく切断終了の位置も表示されるので、切断材のより詳細な位置を知ることができ、これにより当該切断刃位置表示装置の使い勝手を一層向上させることができるとともに、よりきめ細かな切断作業を行うことができる。
請求項1記載の構成において、インジケータの一方への移動を切断機本体移動用の駆動力を利用して行い、他方への移動を巻き取り式のスプリングを用いて行う構成とすることにより、インジケータの往復動をともに切断機本体の移動に伴うチェーンの移動により行う構成とした場合に比して、より簡単な構成で上記作用効果を得ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。本実施形態では、切断装置の一例として、通常パネルソーと称されるものを例示する。この切断装置1は、図1および図2に示すように比較的大きな切断材W(一般的には板材)を切断する切断装置で、該切断材Wを斜めに立て掛けた状態で切断する縦型タイプとなっている。
この切断装置1は、切断材Wを載置するテーブル2と、このテーブル2の裏面に沿って上下に移動可能に設けた切断機本体10と、切断材Wをテーブル2上に位置決めするための切断材位置決め装置20を備えている。
テーブル2は、図2に示すように斜め上方に起立した状態でフレーム5に固定したメインテーブル2aと、このメインテーブル2aの左右側部側方へ面一に延びる複数のサブテーブル2b〜2bを備えている。以下の説明において、テーブル2の切断材Wがセットされる側(図1において手前側、図2において右側)をテーブル2またはフレーム5または当該切断装置1の表面側または正面側といい、反対側(図2において左側)を裏面側または裏側という。当該切断装置1の操作者は、主としてテーブル2の正面側に立って切断のための各種作業を行う。
【0006】
図2に示すようにメインテーブル2aの裏面側に、切断機本体10が上下に移動可能に設けられている。この切断機本体は、駆動モータ11とこれにより回転する円形の切断刃12と、これらをメインテーブル2aの裏面側に沿って昇降させるための昇降装置13を備えている。メインテーブル2aには上下に長く、切断刃12を進入可能な幅を有する細長い貫通溝(刃口2e、図7参照)が形成されており、この刃口2eを経て切断刃12がメインテーブル2aの表面側に突き出される。切断刃12をテーブル2の表面側に突き出した状態で、切断機本体10を上下に移動させることによりテーブル2の表面側にセットした切断材Wが切断される。以下、切断刃12の移動する軌跡を切断線Cという。従って、切断材Wは、切断線Cに沿って切断される。
昇降装置13は、図示省略したスライド機構を介してメインテーブル2aの裏面側に沿って上下動可能に設けた昇降ベース13aと、この昇降ベース13aの上部に一端が連結され、下部に他端が連結されたチェーン13bと、フレーム5の上部に回転可能に取り付けた駆動側スプロケット13cと、フレーム5の下部に回転可能に取り付けた従動側スプロケット13dと、駆動側スプロケット13cを回転させる昇降モータ13eを備えている。駆動スプロケット13cと従動スプロケット13dとの間にチェーン13bが架け渡されている。昇降モータ13eを正転または逆転させることによりチェーン13bの移動を介して昇降ベース13aが上下動し、これにより切断刃12が切断線Cに沿って上下動する。駆動モータ11および切断刃12は傾動ベース14に支持されており、この傾動ベース14は、支軸15を介して傾動可能な状態で昇降ベース13aに支持されている。図示省略したシリンダを駆動源として傾動ベース14が傾動し、これにより切断刃12を刃口2eを経てメインテーブル2aの表面側に対して出没させることができる。
【0007】
次に、切断材位置決め装置20は、切断材Wの下端を水平に位置決めをするための水平定規21と、切断線Cに対して切断材Wの側部を平行に位置決めし、これにより切断材Wの側面を垂直に位置決めするための垂直定規22と、切断材Wを切断線Cに対して左右方向に位置決めするための複数の回転定規40〜40を備えている。
水平定規21は、フレーム5の表面側であってテーブル2の下端に沿って取り付けられている。テーブル2上にセットした切断材Wはこの水平定規21に載せ掛けられてその下側の位置が規制される。この水平定規21の定規面21a(切断材Wの載せ掛けられる面)は、切断線Cに対して精度よく直交する面に仕上げられているとともに、水平となるようフレーム5の床面Fに対する設置状態が調整されている。
垂直定規22は、図1および図5に示すように概ね直角三角形をなす平板形状を有するもので、水平定規21にその下端部(横方向の定規面22b)を当接させた状態でテーブル2に載せ掛けて用いられる。この垂直定規22は、直角三角形の2辺をなす相互に直交する縦方向の定規面22aと横方向の定規面22bを有している。縦方向の定規面22aが切断材Wの側面に当接され、横方向の定規面22bは水平定規21の定規面21aに当接され、これにより縦方向の定規面22aが精度良く垂直に設定されている。従って、縦方向の定規面22aは切断線Cに対して平行に位置される
【0008】
この垂直定規22は、テーブル2に対する固定具30を備えている。この固定具30の詳細が図6に示されている。この固定具30は、側面視略コ字形をなすアーム31と、アーム31の上側角部に挿通した支持軸32と、支持軸32の両側に取り付けた重り33,33と、アーム31の下部に設けたナット部34と、ナット部34にねじ込んだロックねじ35と、ロックねじ35の下端に取り付けたレバー36を備えている。
アーム31の上部の挿入代31aは、垂直定規22の下部に表裏両面間に貫通して設けた挿通孔22dに挿通可能な径の丸棒形状に形成されている。この挿入代31aには、断面半円形の溝部31bがその全周にわたって形成されている。一方、垂直定規22の挿通孔22dの内周側には、鋼球25aを突き出し側にバネ付勢してなるディテント機構25が取り付けられている。挿入代31aを挿通孔22dに挿入すると、ディテント機構25の鋼球25aが溝部31bに嵌り込み、この嵌り込み状態が鋼球25aのバネ付勢力により保持され、これによりアーム31ひいては当該固定具30の垂直定規22の挿通孔22dに対する抜け止めがなされる。このディテント機構25による固定具30の抜け止めは、アーム31の挿入代31aを挿通孔22dのいずれの側から挿入してもなされるよう、ディテント機構25の取り付け位置は挿通孔22dの両口元間の中央に設定され、かつこれに合わせて挿入代31aの溝部31bの位置が設定されている。
【0009】
また、アーム31の挿入代31aの基部側上面には、係止片31cが側方へ張り出し状に設けられている。これに対して、垂直定規22の挿通孔22dの両口元上部には係止凹部22c,22cが形成されている。挿入代31aを挿通孔22dに挿入すると、係止片31cが係止凹部22cに挿入され、これにより挿通孔22dに対するアーム31ひいては当該固定具30の回り止めがなされる。この係止片31cによる固定具30の回り止めについても、アーム31の挿入代31aを挿通孔22dのいずれの側から挿入してもなされるようになっている。
アーム31の挿入代31aを挿通孔22dに挿入すると、アーム31が水平定規21を跨ぐように位置されてナット34が水平定規21の下面側に位置する。このため、レバー36を回転させてロックねじ35をナット34にねじ込むと、このロックねじ35が水平定規21の下面に突き当てられ、これによりアーム31ひいては固定具30が水平定規21に固定されて、垂直定規22がテーブル2に固定される。レバー36を反対方向に回転してロックねじ35をナット34に対して緩めると、固定具30の水平定規21に対する固定状態が解除され、これにより垂直定規22を把持してその位置を変更させることができ、また水平定規21およびテーブル2上から取り外すことができる。
【0010】
ロックねじ35を緩めて固定具30の水平定規21に対する固定状態を解除し、これにより垂直定規22のテーブル2に対する固定状態を解除した状態で、一方の重り33を指先ではじいてアーム31の側面に衝突させることにより垂直定規22の位置を微調整することができる。重り33がアーム31の側面に衝突すると、その衝撃により垂直定規22は、横方向の定規面22bを水平定規21の上面21aに摺接させながら、テーブル2の面方向に沿って僅かに移動し、これを繰り返すことにより垂直定規22の位置を微調整することができる。図5において、右側の重り33をアーム31に衝突させることにより垂直定規22を左側に移動させてその位置を微調整することができ、左側の重り33をアーム31に衝突させることにより垂直定規22を右側に移動させてその位置を微調整することができる。このように、支持軸22および重り33,33は、垂直定規22の位置を微調整するための微調整機構を構成している。
また、図1において二点鎖線で示すように垂直定規22は、切断線Cに対して右側および左側のいずれにも使用することができる。図1において実線で示すように切断線Cに対して右側に位置させた状態から二点鎖線で示すように左側に移動させる場合には、前記したように固定具30を取り外した後、表裏反転させることにより、縦方向の定規面22aを共用することができる。しかも、上記したように垂直定規22に固定具30を取り付けるための挿通孔22dが、垂直定規22の表裏両面間に貫通して設けられているので、切断線Cの右側で取り外した固定具30を左側においてもそのまま利用することができる。この場合、抜け止め用のディテント機構25および回り止め用の係合片31cも、全く同様に機能させることができる。
【0011】
次に、回転定規40〜40は、各サブテーブル2bの上端に沿って取り付けた案内レール2cを介して切断線Cに直交する方向に移動可能に設けられている本実施形態では、上下3つのサブテーブル2b〜2bについてそれぞれ同じ構成の回転定規40が備え付けられている。
図3および図4には、この回転定規40の詳細が示されている。この回転定規40は、案内レール2cを内周側に挿通させた円筒形状をなす支持ベース41と、この支持ベース41に回転可能に設けたローラ体42と、支持ベース41にその軸回りに回転可能に設けた定規本体43を備えている。
支持ベース41の上面には、レバー44aが取り付けられたロックねじ44がねじ込まれており、レバー44aを回転してこのロックねじ44をねじ込むと、支持ベース41ひいては当該回転定規40が案内レール2c上の任意の位置で固定される。ロックねじ44を緩めると、支持ベース41は移動可能となり、これにより回転定規40を切断線Cに直交する方向に移動させることができる。また、支持ベース41の下面側には、ブロック体形状をなす回り止め部45が設けられている。この回り止め部45には、角形の凹部45aが形成されている。一方、サブベース2bの上端面には、断面角形の補助レール2dが該上端面に沿って取り付けられている。この補助レール2dの角部を凹部45aに嵌め込んで摺接させた状態で、回り止め部45が補助レール2dに載せ掛けられており、これにより支持ベース41の案内レール2c回りの回転が規制されている。なお、図4に示すように凹部45aの内面には、補助レール2dに対する摺動抵抗を小さくして支持ベース41が案内レール2c上をスムーズに移動できるようにするためのライナー45b,45bが貼り付けられている。
【0012】
ローラ体42は、案内レール2cの軸線に直交する方向に取り付けた支軸42aを介して回転可能に設けられている。このローラ体42は、適度な摺動抵抗(案内レール2cに対する摩擦抵抗)を有する弾性ゴムを素材として製作されたもので、適度な押圧力で案内レール2cに押し付けられている。このため、ロックねじ44を緩めた状態で、操作者が指先でこのローラ体42を正転、逆転させることにより支持ベース41ひいては回転定規40の位置を微調整することができる。微調整後、ロックねじ44を締め込むことにより、当該回転定規40(定規本体43のアーム43b)の位置を固定することができる。
なお、このローラ体42は常時案内レール2cに対して押圧された状態とする構成の他に、例えば支軸42aを案内レール2cの径方向(図4において左右方向)に進退可能に支持することにより、必要時にのみ操作者が指先でこのローラ体42に案内レール2cに押し付けながら回転させることにより微調整する構成としてもよい。
【0013】
定規本体43は、支持ベース41に対して回転可能に支持された円筒形状をなす支持部43aと、この支持部43aから案内レール2cの径方向に張り出すように設けられたアーム43bを備えている。この定規本体43は、支持ベース41を移動させることにより、案内レール2c上の任意の位置に移動可能であるとともに、アーム43bを案内レール2cの軸回りに回転させることができる。図4において、二点鎖線で示すようにアーム43bを上方へ回動させると、このアーム43bをサブテーブル2bの表面側から退避させることができる。一方、実線で示すようにアーム43bを手操作により下方(図4において反時計回り方向)に回転させて、サブテーブル2bの表面から前方(図4において左方)へ張り出す位置(使用位置)に移動させることができる。この使用位置では、アーム43bの下面側に設けた指針部43cがサブテーブル2bの表面に突き当てられた状態となる。この指針部43cがサブテーブル2bの表面に突き当てられることによりアーム43bの使用位置側の位置が規制される(ストッパとしての機能)。
アーム43bを使用位置に位置させて、その側部を切断材Wの側面に当接させることにより該切断材Wの切断線Cからの位置を規制することができる。
一方、図3によく示されているようにサブテーブル2bの表面側にはその上端に沿って目盛り板50が貼り付けられている。図示するように、回転定規40のアーム43を使用位置に回転させると、該アーム43の指針部43cが目盛り板50の側方に位置する。このため、操作者はアーム43bの指針部43cにより読み取られる目盛り板50の目盛りによって、当該回転定規40の切断線Cからの距離を正確に読み取ることができる。
上下3つの回転定規40〜40の位置を全て同じに位置決めすることにより切断材Wの側面を切断線Cに対して平行に位置決めすることができる他、例えば下側の回転定規40ほど切断線Cから遠くなるように位置決めすることにより切断材Wの側面を切断線Cに対して傾斜させた状態で該切断材Wを位置決めすることができる。
【0014】
次に、図1および図2に示すように、メインテーブル2aの上端と下端との間には、アーチ型の支持フレーム60が架け渡し状に取り付けられている。この支持フレーム60の内周側には、メインテーブル2a上にセットした切断材Wを押さえ付けて固定するための押さえバー61が支持されている。図2に示すようにこの押さえバー61は、リンクアーム62,62を介して支持フレーム60との間で形成される平行リンクによりメインテーブル2aに対して平行に移動可能となっている。
上側のリンクアーム62の一端にはエアシリンダ63のロッドが回転可能に接続されている。このエアシリンダ63が引き込み方向に作動すると、両リンクアーム62,62が図2において反時計回り方向に回転して押さえバー61が切断材wに押し付けられる方向に平行移動する(クランプ状態)。このクランプ状態では、エアシリンダ63の推力により得られる押さえバー61の押圧力により切断材Wがテーブル2上で移動不能に固定される。
これに対して、エアシリンダ63が突き出し方向に作動すると、両リンクアーム62,62が図2において時計回り方向に回転して押さえバー61が切断材Wから離れる方向に平行移動する(アンクランプ状態)。このアンクランプ状態では、切断材Wをテーブル2上から取り出すことができ、また新しい切断材Wをテーブル2上にセットすることができる。また、前記した位置決め装置20により切断材Wの位置決めを行う場合には、押さえバー61はアンクランプ状態に保持される。
エアシリンダ63のエア配管63a,63aは、テーブル2の裏面側に設置した制御装置65の給排気バルブを経てエア源に接続されている。
支持フレーム60の表面には、当該切断装置1の各種操作をするための操作スイッチを備えた操作盤64が配置されている。
【0015】
次に、テーブル2の表面側には、切断刃12の位置を操作者がテーブル正面側に位置したまま確認できるようにするための切断刃位置表示装置75が設けられている。この切断刃位置表示装置75は、押さえバー61の上面側に移動可能に設けたインジケータ70を備えている。このインジケータ70は、図7に示すように切断刃12の切断開始位置を示す指針70aと切断終了位置を示す指針70bを備えており、切断刃12の移動に連動して切断刃12と同じ方向に同じ距離だけ押さえバー61に沿って移動する。指針70a,70bは、押さえバー61の両側面に対して両側に設けられているので、操作者は押さえバー61の左右いずれの側からも指針70a,70bにより切断刃12の位置を確認することができる。また、押さえバー61の左右両側面には、指針70a,70bの位置を数値的に読み取るための目盛り板74,74が取り付けられている。
なお、本実施形態では、切断作業において切断刃12が移動する方向(切断方向)は、図7中白抜きの矢印で示したように下方となている。従って、下側の指針70aが切断開始位置を示し、上側の指針70aが切断終了位置を示している。
【0016】
インジケータ70の上端部には作動ワイヤ71の一端71aが連結されている。この作動ワイヤ71の他端側71bは、フレーム5の上部前側に一端を固定し、後ろ側に他端を固定して取り回したカバー73の内周側を経てフレーム5の裏側に引き出され、然る後、前記チェーン13bの反転側(切断機本体10とは移動方向が反対になる側)に連結されている。このため、インジケータ70は切断機本体10と同じ方向に同じ距離だけ移動する。
本実施形態における作動ワイヤ71とカバー73が特許請求の範囲に記載したたワイヤ装置を構成している。本実施形態におけるワイヤ装置76は、例えば自動車のスロットルワイヤとして、あるいは自転車のブレーキワイヤとして用いられるもので、作動ワイヤ71は鋼線であって紐よりも高い剛性を有し、両端を固定したカバー73の内周側に挿通して用いることによりその一端側の移動距離(チェーン13b側の動き)が他端側の移動距離(インジケータ70側の動き)として相互の向きに関係なく正確に伝えることができる機能を有している。なお、カバー73は1本の連続したものである必要はない。
一方、インジケータ70の下端部には、巻き取り式のスプリング72の一端が接続されている。このスプリング72によってインジケータ70は下側へ移動する方向(当該スプリング72の巻き取り方向)に付勢されている。このため、切断機本体10の移動に伴うインジケータ70の移動はこのスプリング72に抗して(当該スプリング72を引き出しながら)なされる。
昇降モータ13eの起動により、チェーン13bを移動させて切断機本体10を昇降動させると、作動ワイヤ71の他端71bは同じ距離だけ切断機本体10とは反対側に昇降動し、これによりインジケータ70は、切断機本体10と同じ方向に同じ距離だけ移動する。従って、インジケータ70の切断機本体10に対する相対位置は変化せず、両者一体となって昇降動し、これにより指針70a,70bにより常に切断刃12の位置が指し示される。このインジケータ70により操作者は、テーブル2の表面側に位置したまま切断刃12の位置(切断部位)を確認することができ、わざわざ切断機本体10が直接見える側方または裏面側に移動する必要がなく、この点で当該切断装置1の使い勝手を向上させることができ、ひいては切断作業性を向上させることができる。
【0017】
また、図8に示すように刃口2eの下端部付近には、エアブロー装置85が設けられている。このエアブロー装置85は前記制御装置65に設けた給排気弁を経てエア源に接続されたエアホース87を備えている。このエアホース87はメインテーブル2aに形成した吹き出し口86に接続されている。吹き出し口86の吹き出し側端部は、図示するように刃口2e内に開口している。
このエアブロー装置85によれば、例えば切断材Wの端部をわずかな幅で切り落とす場合に、切断刃12が下降端に至って切断が完了すると、幅の小さな切断片W′が切断刃12に対して図示右側に残る。切断完了後切断刃12が図示上方へ移動してテーブル2の正面側から退避する段階で、刃先により上記切断片W′が刃口2e内に引き込まれる場合がある。このような場合に、エアブロー装置85を作動させて吹き出し口86から刃口2e内に圧縮エアを吹き出すことにより、該刃口2e内に切断片W′が引き込まれて詰まることを防止することができる。
このエアブロー装置85は、切断刃12が下降に至った時点から、テーブル裏面側への退避を完了するまで作動し、これにより切断片W′の刃口2e内への詰まりが防止される。
【0018】
以上のように構成した本実施形態の切断材位置決め装置20によれば、インジケータ70は作動ワイヤ71を介してチェーン13bに直接連結されているので、インジケータ70の動きは切断刃12の移動に正確に連動され、これによりインジケータ70の位置表示精度を高めることができる。
また、インジケータ70とチェーン13bとの間が作動ワイヤ(いわゆるスロットルワイヤ)を介して連結されているので、従来のような滑車は不要となり、これにより構成を簡略化することができる。
また、切断材Wをテーブル2に固定するための押さえバー61にインジケータ70が移動可能に支持する構成であるので、インジケータ70の支持構造を簡略化できるとともに、大きなコストアップを招くことなく上記作用効果を得ることができる。また、切断材Wを固定するための押さえバーは通常刃口に極力近い部位に沿って切断材Wを押さえるよう配置されるので、インジケータを切断部位に極力近い部位に配置することができ、これにより切断刃の位置を直感的に確認することができる。
さらに、インジケータ70により切断刃12の切断開始位置と切断終了位置の双方を確認することができるので、切断刃12のより詳細な位置を知ることができ、これにより当該切断位置表示装置の使い勝手を一層向上させることができるとともに、よりきめ細かな切断作業を行うことができる。
【0019】
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、切断機本体10を下方へ移動させて切断材Wを切断する形態の切断装置1を例示したが、本願発明に係る切断刃位置表示装置75は、切断刃を下から上へ移動させて切断する形態の切断装置に対しても同様に適用することができる。また、横方向に切断刃を移動させて切断する形態の切断装置にも適用することができる。さらに、切断材Wを斜め上方に立て掛けて切断する形態の切断装置1を例示したが、水平に位置させたテーブル上に切断材を載置して切断する形態の切断装置に適用することもできる。
また、切断刃12の位置を表示するためのインジケータ70は、切断材Wを固定するための押さえバー61に設けた構成を例示したが、押さえバー61を支持する支持フレーム60に設ける構成としてもよい。インジケータ70を支持フレーム60に設ける構成とすれば、押さえバー61の移動に伴う作動ワイヤ71およびスプリング72のたわみ方向の変位がなくなるので、これらの耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を示す図であり、切断装置の正面図である。
【図2】 切断装置の側面図である。
【図3】 回転定規の全体斜視図である。
【図4】 回転定規の側面図である。
【図5】 垂直定規の正面図である。
【図6】 固定具の側面図である。
【図7】 切断刃位置表示装置を示す図であって、インジケータと切断刃の位置関係を示す側面図である。
【図8】 メインテーブルの下端部周辺の横断面図であって、エアブロー装置の平面図である。
【符号の説明】
W…切断材、S…切断線
1…切断装置
2a…メインテーブル、2b…サブテーブル、2c…案内レール
5…フレーム
10…切断機本体、12…切断刃
20…切断材位置決め装置
21…水平定規、21a…定規面
22…垂直定規
22a…縦方向の定規面、22b…横方向の定規面
30…固定具
33…重り
40…回転定規
42…ローラ体
50…目盛り板
61…押さえバー
70…インジケータ
70a…切断開始位置用指針、70b…切断終了位置用指針
71…作動ワイヤ
72…スプリング(巻き取り式)
75…切断刃位置表示装置
85…エアブロー装置

Claims (1)

  1. 切断材をセットするテーブルの裏面側に、切断刃を備えた切断機本体が切断方向に移動可能に支持され、前記テーブルに設けた刃口を経て前記切断刃がテーブル正面側に突き出されて切断材を切断する構成とした切断装置における前記切断刃の位置を前記テーブルの正面側から目視可能に表示するための装置であって、
    前記テーブルの正面側に設けた切断材固定用の押さえバーに前記切断刃の位置を表示するためのインジケータを備え、
    該インジケータは、切断機本体移動用のチェーンの反転側との間をワイヤ装置を介して連結されて前記切断機本体と同じ方向に同じ距離だけ移動させる構成とされ、
    かつ該インジケータに、前記切断刃の切断開始位置を示す指針と切断終了位置を示す指針を設けた切断刃位置表示装置。
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