JP2003127103A - 切断装置の切断刃位置表示装置 - Google Patents

切断装置の切断刃位置表示装置

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JP2003127103A
JP2003127103A JP2001328077A JP2001328077A JP2003127103A JP 2003127103 A JP2003127103 A JP 2003127103A JP 2001328077 A JP2001328077 A JP 2001328077A JP 2001328077 A JP2001328077 A JP 2001328077A JP 2003127103 A JP2003127103 A JP 2003127103A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーブルの裏面側に配置した切断刃の位置を
テーブル正面側で確認できるようにするための切断刃位
置表示装置は、従来滑車と紐を用いてインジケータを切
断刃の移動に連動させる構成であったので、インジケー
タの動作が不安定でその位置表示精度がよくなかった。
この発明では、インジケータの動作を確実にしてその位
置表示精度を高めることを目的とする。 【解決手段】 テーブル2の正面側に切断刃12の位置
を表示するためのインジケータ70を備え、インジケー
タ70と切断機本体移動用のチェーンの反転側との間を
作動ワイヤ71を介して連結して、インジケータ70を
切断機本体と同じ方向に同じ距離だけ移動させる構成と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばパネルソ
ーと称される切断装置であって、比較的大型の板材(切
断材、例えば縦180cm、横90cmの合板)を切断
する際に好適な切断装置において、操作者が切断刃の位
置を正確に確認できるようにするための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の切断装置は、斜め上方に起立さ
せた状態に設置されて、その表面側(上面側)に切断材
をセットする比較的大型のテーブルと、該テーブルの裏
面側に沿って上下方向(切断方向)に移動可能に設けた
切断機本体を備えている。切断機本体は、電動モータと
該電動モータにより回転する円形の切断刃を備え、テー
ブルに設けた刃口を経て切断刃をテーブル裏面側から表
面側へ突き出した状態で回転させつつ切断機本体を切断
方向に沿って移動させることにより、テーブルにセット
した比較的大型の切断材を切断刃によって切断すること
ができる。このようにパネルソーと称される切断装置で
は、切断機本体がテーブルの裏面側に配置されているた
め、切断作業時に切断刃は刃口を経てテーブル正面側に
突き出されるものの、刃口は切断材により隠れてしまう
ため、テーブル正面側に位置する操作者からは切断刃の
位置を目視することができない。このため、従来例えば
実開昭57-129602号公報に開示されているような切断刃
位置表示装置が提供されていた。この切断刃位置表示装
置によれば、操作者はわざわざテーブルの裏面側へ移動
することなく、テーブルの正面側に位置したまま切断刃
の位置を確認することができるので、当該切断装置の使
い勝手がよくなるとともに、切断作業性を高めることが
できた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の切断刃位置表示装置によれば、位置表示体(インジ
ケータ)を切断機本体に連動して移動させるために滑車
とこれに架け渡した紐を用い、紐の一端にインジケータ
としての重りをぶら下げる構成、あるいは複数箇所に配
置した滑車間に紐を架け渡して重りを紐の移動により移
動させる構成となっていたため、インジケータの動作が
不安定になり、その結果位置表示精度が低いという問題
があった。本発明は、この問題に鑑みなされたもので、
切断刃の移動にインジケータの動作を確実に連動させ
て、その位置表示精度を高めることができる切断刃位置
表示装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、前
記各請求項に記載した構成の切断刃位置表示装置とし
た。請求項1記載の切断刃位置表示装置によれば、イン
ジケータはワイヤ装置を介してチェーンに直接連結され
た構成であるので、従来の滑車に架け渡した紐の移動に
よる場合に比して、チェーンの移動を確実にインジケー
タに伝達してその動作をより確実にすることができ、こ
れによりインジケータの位置表示精度を高めることがで
きる。ここで、この明細書において、ワイヤ装置とは、
両端部の方向を拘束できる保持体と、紐よりも高い剛性
を有する作動ワイヤを備えたもので、例えば自動車のス
ロットルワイヤとして、あるいは自転車のブレーキワイ
ヤとして用いられるものを指している。このワイヤ装置
は、作動ワイヤの一端側の移動距離(駆動側の動き)が
他端側の移動距離(従動側の動き)として相互の向きに
関係なく正確に伝えることができる機能を有している。
この作動ワイヤの一端がチェーンに連結され、他端がイ
ンジケータに接続されている。請求項2記載の切断刃位
置表示装置によれば、インジケータの往復動をともに切
断機本体の移動に伴うチェーンの移動により行う構成と
した場合に比して、より簡単な構成で上記作用効果を得
ることができる。請求項3記載の切断刃位置表示装置に
よれば、インジケータの支持構造を簡略化することがで
きる。請求項4記載の切断刃位置表示装置によれば、切
断開始の位置だけでなく切断終了の位置も表示されるの
で、切断材のより詳細な位置を知ることができ、これに
より当該切断刃位置表示装置の使い勝手を一層向上させ
ることができるとともに、よりきめ細かな切断作業を行
うことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図8に基づいて説明する。本実施形態では、切断装置の
一例として、通常パネルソーと称されるものを例示す
る。この切断装置1は、図1および図2に示すように比
較的大きな切断材W(一般的には板材)を切断する切断
装置で、該切断材Wを斜めに立て掛けた状態で切断する
縦型タイプとなっている。この切断装置1は、切断材W
を載置するテーブル2と、このテーブル2の裏面に沿っ
て上下に移動可能に設けた切断機本体10と、切断材W
をテーブル2上に位置決めするための切断材位置決め装
置20を備えている。テーブル2は、図2に示すように
斜め上方に起立した状態でフレーム5に固定したメイン
テーブル2aと、このメインテーブル2aの左右側部側
方へ面一に延びる複数のサブテーブル2b〜2bを備え
ている。以下の説明において、テーブル2の切断材Wが
セットされる側(図1において手前側、図2において右
側)をテーブル2またはフレーム5または当該切断装置
1の表面側または正面側といい、反対側(図2において
左側)を裏面側または裏側という。当該切断装置1の操
作者は、主としてテーブル2の正面側に立って切断のた
めの各種作業を行う。
【0006】図2に示すようにメインテーブル2aの裏
面側に、切断機本体10が上下に移動可能に設けられて
いる。この切断機本体は、駆動モータ11とこれにより
回転する円形の切断刃12と、これらをメインテーブル
2aの裏面側に沿って昇降させるための昇降装置13を
備えている。メインテーブル2aには上下に長く、切断
刃12を進入可能な幅を有する細長い貫通溝(刃口2
e、図7参照)が形成されており、この刃口2eを経て
切断刃12がメインテーブル2aの表面側に突き出され
る。切断刃12をテーブル2の表面側に突き出した状態
で、切断機本体10を上下に移動させることによりテー
ブル2の表面側にセットした切断材Wが切断される。以
下、切断刃12の移動する軌跡を切断線Cという。従っ
て、切断材Wは、切断線Cに沿って切断される。昇降装
置13は、図示省略したスライド機構を介してメインテ
ーブル2aの裏面側に沿って上下動可能に設けた昇降ベ
ース13aと、この昇降ベース13aの上部に一端が連
結され、下部に他端が連結されたチェーン13bと、フ
レーム5の上部に回転可能に取り付けた駆動側スプロケ
ット13cと、フレーム5の下部に回転可能に取り付け
た従動側スプロケット13dと、駆動側スプロケット1
3cを回転させる昇降モータ13eを備えている。駆動
スプロケット13cと従動スプロケット13dとの間に
チェーン13bが架け渡されている。昇降モータ13e
を正転または逆転させることによりチェーン13bの移
動を介して昇降ベース13aが上下動し、これにより切
断刃12が切断線Cに沿って上下動する。駆動モータ1
1および切断刃12は傾動ベース14に支持されてお
り、この傾動ベース14は、支軸15を介して傾動可能
な状態で昇降ベース13aに支持されている。図示省略
したシリンダを駆動源として傾動ベース14が傾動し、
これにより切断刃12を刃口2eを経てメインテーブル
2aの表面側に対して出没させることができる。
【0007】次に、切断材位置決め装置20は、切断材
Wの下端を水平に位置決めをするための水平定規21
と、切断線Cに対して切断材Wの側部を平行に位置決め
し、これにより切断材Wの側面を垂直に位置決めするた
めの垂直定規22と、切断材Wを切断線Cに対して左右
方向に位置決めするための複数の回転定規40〜40を
備えている。水平定規21は、フレーム5の表面側であ
ってテーブル2の下端に沿って取り付けられている。テ
ーブル2上にセットした切断材Wはこの水平定規21に
載せ掛けられてその下側の位置が規制される。この水平
定規21の定規面21a(切断材Wの載せ掛けられる
面)は、切断線Cに対して精度よく直交する面に仕上げ
られているとともに、水平となるようフレーム5の床面
Fに対する設置状態が調整されている。垂直定規22
は、図1および図5に示すように概ね直角三角形をなす
平板形状を有するもので、水平定規21にその下端部
(横方向の定規面22b)を当接させた状態でテーブル
2に載せ掛けて用いられる。この垂直定規22は、直角
三角形の2辺をなす相互に直交する縦方向の定規面22
aと横方向の定規面22bを有している。縦方向の定規
面22aが切断材Wの側面に当接され、横方向の定規面
22bは水平定規21の定規面21aに当接され、これ
により縦方向の定規面22aが精度良く垂直に設定され
ている。従って、縦方向の定規面22aは切断線Cに対
して平行に位置される。この垂直定規22が、請求項1
に記載した第1定規の一実施形態に相当する。
【0008】この垂直定規22は、テーブル2に対する
固定具30を備えている。この固定具30の詳細が図6
に示されている。この固定具30は、側面視略コ字形を
なすアーム31と、アーム31の上側角部に挿通した支
持軸32と、支持軸32の両側に取り付けた重り33,
33と、アーム31の下部に設けたナット部34と、ナ
ット部34にねじ込んだロックねじ35と、ロックねじ
35の下端に取り付けたレバー36を備えている。アー
ム31の上部の挿入代31aは、垂直定規22の下部に
表裏両面間に貫通して設けた挿通孔22dに挿通可能な
径の丸棒形状に形成されている。この挿入代31aに
は、断面半円形の溝部31bがその全周にわたって形成
されている。一方、垂直定規22の挿通孔22dの内周
側には、鋼球25aを突き出し側にバネ付勢してなるデ
ィテント機構25が取り付けられている。挿入代31a
を挿通孔22dに挿入すると、ディテント機構25の鋼
球25aが溝部31bに嵌り込み、この嵌り込み状態が
鋼球25aのバネ付勢力により保持され、これによりア
ーム31ひいては当該固定具30の垂直定規22の挿通
孔22dに対する抜け止めがなされる。このディテント
機構25による固定具30の抜け止めは、アーム31の
挿入代31aを挿通孔22dのいずれの側から挿入して
もなされるよう、ディテント機構25の取り付け位置は
挿通孔22dの両口元間の中央に設定され、かつこれに
合わせて挿入代31aの溝部31bの位置が設定されて
いる。
【0009】また、アーム31の挿入代31aの基部側
上面には、係止片31cが側方へ張り出し状に設けられ
ている。これに対して、垂直定規22の挿通孔22dの
両口元上部には係止凹部22c,22cが形成されてい
る。挿入代31aを挿通孔22dに挿入すると、係止片
31cが係止凹部22cに挿入され、これにより挿通孔
22dに対するアーム31ひいては当該固定具30の回
り止めがなされる。この係止片31cによる固定具30
の回り止めについても、アーム31の挿入代31aを挿
通孔22dのいずれの側から挿入してもなされるように
なっている。アーム31の挿入代31aを挿通孔22d
に挿入すると、アーム31が水平定規21を跨ぐように
位置されてナット34が水平定規21の下面側に位置す
る。このため、レバー36を回転させてロックねじ35
をナット34にねじ込むと、このロックねじ35が水平
定規21の下面に突き当てられ、これによりアーム31
ひいては固定具30が水平定規21に固定されて、垂直
定規22がテーブル2に固定される。レバー36を反対
方向に回転してロックねじ35をナット34に対して緩
めると、固定具30の水平定規21に対する固定状態が
解除され、これにより垂直定規22を把持してその位置
を変更させることができ、また水平定規21およびテー
ブル2上から取り外すことができる。
【0010】ロックねじ35を緩めて固定具30の水平
定規21に対する固定状態を解除し、これにより垂直定
規22のテーブル2に対する固定状態を解除した状態
で、一方の重り33を指先ではじいてアーム31の側面
に衝突させることにより垂直定規22の位置を微調整す
ることができる。重り33がアーム31の側面に衝突す
ると、その衝撃により垂直定規22は、横方向の定規面
22bを水平定規21の上面21aに摺接させながら、
テーブル2の面方向に沿って僅かに移動し、これを繰り
返すことにより垂直定規22の位置を微調整することが
できる。図5において、右側の重り33をアーム31に
衝突させることにより垂直定規22を左側に移動させて
その位置を微調整することができ、左側の重り33をア
ーム31に衝突させることにより垂直定規22を右側に
移動させてその位置を微調整することができる。このよ
うに、支持軸32および重り33,33は、垂直定規2
2の位置を微調整するための微調整機構を構成してい
る。また、図1において二点鎖線で示すように垂直定規
22は、切断線Cに対して右側および左側のいずれにも
使用することができる。図1において実線で示すように
切断線Cに対して右側に位置させた状態から二点鎖線で
示すように左側に移動させる場合には、前記したように
固定具30を取り外した後、表裏反転させることによ
り、縦方向の定規面22aを共用することができる。し
かも、上記したように垂直定規22に固定具30を取り
付けるための挿通孔22dが、垂直定規22の表裏両面
間に貫通して設けられているので、切断線Cの右側で取
り外した固定具30を左側においてもそのまま利用する
ことができる。この場合、抜け止め用のディテント機構
25および回り止め用の係合片31cも、全く同様に機
能させることができる。
【0011】次に、回転定規40〜40は、各サブテー
ブル2bの上端に沿って取り付けた案内レール2cを介
して切断線Cに直交する方向に移動可能に設けられてい
る。この回転定規40が、請求項1に記載した第2定規
および請求項2に記載したスライド定規の一実施形態に
相当する。本実施形態では、上下3つのサブテーブル2
b〜2bについてそれぞれ同じ構成の回転定規40が備
え付けられている。図3および図4には、この回転定規
40の詳細が示されている。この回転定規40は、案内
レール2cを内周側に挿通させた円筒形状をなす支持ベ
ース41と、この支持ベース41に回転可能に設けたロ
ーラ体42と、支持ベース41にその軸回りに回転可能
に設けた定規本体43を備えている。支持ベース41の
上面には、レバー44aが取り付けられたロックねじ4
4がねじ込まれており、レバー44aを回転してこのロ
ックねじ44をねじ込むと、支持ベース41ひいては当
該回転定規40が案内レール2c上の任意の位置で固定
される。ロックねじ44を緩めると、支持ベース41は
移動可能となり、これにより回転定規40を切断線Cに
直交する方向に移動させることができる。また、支持ベ
ース41の下面側には、ブロック体形状をなす回り止め
部45が設けられている。この回り止め部45には、角
形の凹部45aが形成されている。一方、サブベース2
bの上端面には、断面角形の補助レール2dが該上端面
に沿って取り付けられている。この補助レール2dの角
部を凹部45aに嵌め込んで摺接させた状態で、回り止
め部45が補助レール2dに載せ掛けられており、これ
により支持ベース41の案内レール2c回りの回転が規
制されている。なお、図4に示すように凹部45aの内
面には、補助レール2dに対する摺動抵抗を小さくして
支持ベース41が案内レール2c上をスムーズに移動で
きるようにするためのライナー45b,45bが貼り付
けられている。
【0012】ローラ体42は、案内レール2cの軸線に
直交する方向に取り付けた支軸42aを介して回転可能
に設けられている。このローラ体42は、適度な摺動抵
抗(案内レール2cに対する摩擦抵抗)を有する弾性ゴ
ムを素材として製作されたもので、適度な押圧力で案内
レール2cに押し付けられている。このため、ロックね
じ44を緩めた状態で、操作者が指先でこのローラ体4
2を正転、逆転させることにより支持ベース41ひいて
は回転定規40の位置を微調整することができる。微調
整後、ロックねじ44を締め込むことにより、当該回転
定規40(定規本体43のアーム43b)の位置を固定
することができる。なお、このローラ体42は常時案内
レール2cに対して押圧された状態とする構成の他に、
例えば支軸42aを案内レール2cの径方向(図4にお
いて左右方向)に進退可能に支持することにより、必要
時にのみ操作者が指先でこのローラ体42に案内レール
2cに押し付けながら回転させることにより微調整する
構成としてもよい。
【0013】定規本体43は、支持ベース41に対して
回転可能に支持された円筒形状をなす支持部43aと、
この支持部43aから案内レール2cの径方向に張り出
すように設けられたアーム43bを備えている。この定
規本体43は、支持ベース41を移動させることによ
り、案内レール2c上の任意の位置に移動可能であると
ともに、アーム43bを案内レール2cの軸回りに回転
させることができる。図4において、二点鎖線で示すよ
うにアーム43bを上方へ回動させると、このアーム4
3bをサブテーブル2bの表面側から退避させることが
できる。一方、実線で示すようにアーム43bを手操作
により下方(図4において反時計回り方向)に回転させ
て、サブテーブル2bの表面から前方(図4において左
方)へ張り出す位置(使用位置)に移動させることがで
きる。この使用位置では、アーム43bの下面側に設け
た指針部43cがサブテーブル2bの表面に突き当てら
れた状態となる。この指針部43cがサブテーブル2b
の表面に突き当てられることによりアーム43bの使用
位置側の位置が規制される(ストッパとしての機能)。
アーム43bを使用位置に位置させて、その側部を切断
材Wの側面に当接させることにより該切断材Wの切断線
Cからの位置を規制することができる。一方、図3によ
く示されているようにサブテーブル2bの表面側にはそ
の上端に沿って目盛り板50が貼り付けられている。図
示するように、回転定規40のアーム43を使用位置に
回転させると、該アーム43の指針部43cが目盛り板
50の側方に位置する。このため、操作者はアーム43
bの指針部43cにより読み取られる目盛り板50の目
盛りによって、当該回転定規40の切断線Cからの距離
を正確に読み取ることができる。上下3つの回転定規4
0〜40の位置を全て同じに位置決めすることにより切
断材Wの側面を切断線Cに対して平行に位置決めするこ
とができる他、例えば下側の回転定規40ほど切断線C
から遠くなるように位置決めすることにより切断材Wの
側面を切断線Cに対して傾斜させた状態で該切断材Wを
位置決めすることができる。
【0014】次に、図1および図2に示すように、メイ
ンテーブル2aの上端と下端との間には、アーチ型の支
持フレーム60が架け渡し状に取り付けられている。こ
の支持フレーム60の内周側には、メインテーブル2a
上にセットした切断材Wを押さえ付けて固定するための
押さえバー61が支持されている。図2に示すようにこ
の押さえバー61は、リンクアーム62,62を介して
支持フレーム60との間で形成される平行リンクにより
メインテーブル2aに対して平行に移動可能となってい
る。上側のリンクアーム62の一端にはエアシリンダ6
3のロッドが回転可能に接続されている。このエアシリ
ンダ63が引き込み方向に作動すると、両リンクアーム
62,62が図2において反時計回り方向に回転して押
さえバー61が切断材wに押し付けられる方向に平行移
動する(クランプ状態)。このクランプ状態では、エア
シリンダ63の推力により得られる押さえバー61の押
圧力により切断材Wがテーブル2上で移動不能に固定さ
れる。これに対して、エアシリンダ63が突き出し方向
に作動すると、両リンクアーム62,62が図2におい
て時計回り方向に回転して押さえバー61が切断材Wか
ら離れる方向に平行移動する(アンクランプ状態)。こ
のアンクランプ状態では、切断材Wをテーブル2上から
取り出すことができ、また新しい切断材Wをテーブル2
上にセットすることができる。また、前記した位置決め
装置20により切断材Wの位置決めを行う場合には、押
さえバー61はアンクランプ状態に保持される。エアシ
リンダ63のエア配管63a,63aは、テーブル2の
裏面側に設置した制御装置65の給排気バルブを経てエ
ア源に接続されている。支持フレーム60の表面には、
当該切断装置1の各種操作をするための操作スイッチを
備えた操作盤64が配置されている。
【0015】次に、テーブル2の表面側には、切断刃1
2の位置を操作者がテーブル正面側に位置したまま確認
できるようにするための切断刃位置表示装置75が設け
られている。この切断刃位置表示装置75は、押さえバ
ー61の上面側に移動可能に設けたインジケータ70を
備えている。このインジケータ70は、図7に示すよう
に切断刃12の切断開始位置を示す指針70aと切断終
了位置を示す指針70bを備えており、切断刃12の移
動に連動して切断刃12と同じ方向に同じ距離だけ押さ
えバー61に沿って移動する。指針70a,70bは、
押さえバー61の両側面に対して両側に設けられている
ので、操作者は押さえバー61の左右いずれの側からも
指針70a,70bにより切断刃12の位置を確認する
ことができる。また、押さえバー61の左右両側面に
は、指針70a,70bの位置を数値的に読み取るため
の目盛り板74,74が取り付けられている。なお、本
実施形態では、切断作業において切断刃12が移動する
方向(切断方向)は、図7中白抜きの矢印で示したよう
に下方となている。従って、下側の指針70aが切断開
始位置を示し、上側の指針70aが切断終了位置を示し
ている。
【0016】インジケータ70の上端部には作動ワイヤ
71の一端71aが連結されている。この作動ワイヤ7
1の他端側71bは、フレーム5の上部前側に一端を固
定し、後ろ側に他端を固定して取り回したカバー73の
内周側を経てフレーム5の裏側に引き出され、然る後、
前記チェーン13bの反転側(切断機本体10とは移動
方向が反対になる側)に連結されている。このため、イ
ンジケータ70は切断機本体10と同じ方向に同じ距離
だけ移動する。本実施形態における作動ワイヤ71とカ
バー73が特許請求の範囲に記載したたワイヤ装置を構
成している。本実施形態におけるワイヤ装置76は、例
えば自動車のスロットルワイヤとして、あるいは自転車
のブレーキワイヤとして用いられるもので、作動ワイヤ
71は鋼線であって紐よりも高い剛性を有し、両端を固
定したカバー73の内周側に挿通して用いることにより
その一端側の移動距離(チェーン13b側の動き)が他
端側の移動距離(インジケータ70側の動き)として相
互の向きに関係なく正確に伝えることができる機能を有
している。なお、カバー73は1本の連続したものであ
る必要はない。一方、インジケータ70の下端部には、
巻き取り式のスプリング72の一端が接続されている。
このスプリング72によってインジケータ70は下側へ
移動する方向(当該スプリング72の巻き取り方向)に
付勢されている。このため、切断機本体10の移動に伴
うインジケータ70の移動はこのスプリング72に抗し
て(当該スプリング72を引き出しながら)なされる。
昇降モータ13eの起動により、チェーン13bを移動
させて切断機本体10を昇降動させると、作動ワイヤ7
1の他端71bは同じ距離だけ切断機本体10とは反対
側に昇降動し、これによりインジケータ70は、切断機
本体10と同じ方向に同じ距離だけ移動する。従って、
インジケータ70の切断機本体10に対する相対位置は
変化せず、両者一体となって昇降動し、これにより指針
70a,70bにより常に切断刃12の位置が指し示さ
れる。このインジケータ70により操作者は、テーブル
2の表面側に位置したまま切断刃12の位置(切断部
位)を確認することができ、わざわざ切断機本体10が
直接見える側方または裏面側に移動する必要がなく、こ
の点で当該切断装置1の使い勝手を向上させることがで
き、ひいては切断作業性を向上させることができる。
【0017】また、図8に示すように刃口2eの下端部
付近には、エアブロー装置85が設けられている。この
エアブロー装置85は前記制御装置65に設けた給排気
弁を経てエア源に接続されたエアホース87を備えてい
る。このエアホース87はメインテーブル2aに形成し
た吹き出し口86に接続されている。吹き出し口86の
吹き出し側端部は、図示するように刃口2e内に開口し
ている。このエアブロー装置85によれば、例えば切断
材Wの端部をわずかな幅で切り落とす場合に、切断刃1
2が下降端に至って切断が完了すると、幅の小さな切断
片W′が切断刃12に対して図示右側に残る。切断完了
後切断刃12が図示上方へ移動してテーブル2の正面側
から退避する段階で、刃先により上記切断片W′が刃口
2e内に引き込まれる場合がある。このような場合に、
エアブロー装置85を作動させて吹き出し口86から刃
口2e内に圧縮エアを吹き出すことにより、該刃口2e
内に切断片W′が引き込まれて詰まることを防止するこ
とができる。このエアブロー装置85は、切断刃12が
下降に至った時点から、テーブル裏面側への退避を完了
するまで作動し、これにより切断片W′の刃口2e内へ
の詰まりが防止される。
【0018】以上のように構成した本実施形態の切断材
位置決め装置20によれば、インジケータ70は作動ワ
イヤ71を介してチェーン13bに直接連結されている
ので、インジケータ70の動きは切断刃12の移動に正
確に連動され、これによりインジケータ70の位置表示
精度を高めることができる。また、インジケータ70と
チェーン13bとの間が作動ワイヤ(いわゆるスロット
ルワイヤ)を介して連結されているので、従来のような
滑車は不要となり、これにより構成を簡略化することが
できる。また、切断材Wをテーブル2に固定するための
押さえバー61にインジケータ70が移動可能に支持す
る構成であるので、インジケータ70の支持構造を簡略
化できるとともに、大きなコストアップを招くことなく
上記作用効果を得ることができる。また、切断材Wを固
定するための押さえバーは通常刃口に極力近い部位に沿
って切断材Wを押さえるよう配置されるので、インジケ
ータを切断部位に極力近い部位に配置することができ、
これにより切断刃の位置を直感的に確認することができ
る。さらに、インジケータ70により切断刃12の切断
開始位置と切断終了位置の双方を確認することができる
ので、切断刃12のより詳細な位置を知ることができ、
これにより当該切断位置表示装置の使い勝手を一層向上
させることができるとともに、よりきめ細かな切断作業
を行うことができる。
【0019】以上説明した実施形態には種々変更を加え
ることができる。例えば、切断機本体10を下方へ移動
させて切断材Wを切断する形態の切断装置1を例示した
が、本願発明に係る切断刃位置表示装置75は、切断刃
を下から上へ移動させて切断する形態の切断装置に対し
ても同様に適用することができる。また、横方向に切断
刃を移動させて切断する形態の切断装置にも適用するこ
とができる。さらに、切断材Wを斜め上方に立て掛けて
切断する形態の切断装置1を例示したが、水平に位置さ
せたテーブル上に切断材を載置して切断する形態の切断
装置に適用することもできる。また、切断刃12の位置
を表示するためのインジケータ70は、切断材Wを固定
するための押さえバー61に設けた構成を例示したが、
押さえバー61を支持する支持フレーム60に設ける構
成としてもよい。インジケータ70を支持フレーム60
に設ける構成とすれば、押さえバー61の移動に伴う作
動ワイヤ71およびスプリング72のたわみ方向の変位
がなくなるので、これらの耐久性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、切断装置の
正面図である。
【図2】切断装置の側面図である。
【図3】回転定規の全体斜視図である。
【図4】回転定規の側面図である。
【図5】垂直定規の正面図である。
【図6】固定具の側面図である。
【図7】切断刃位置表示装置を示す図であって、インジ
ケータと切断刃の位置関係を示す側面図である。
【図8】メインテーブルの下端部周辺の横断面図であっ
て、エアブロー装置の平面図である。
【符号の説明】
W…切断材、S…切断線 1…切断装置 2a…メインテーブル、2b…サブテーブル、2c…案
内レール 5…フレーム 10…切断機本体、12…切断刃 20…切断材位置決め装置 21…水平定規、21a…定規面 22…垂直定規 22a…縦方向の定規面、22b…横方向の定規面 30…固定具 33…重り 40…回転定規 42…ローラ体 50…目盛り板 61…押さえバー 70…インジケータ 70a…切断開始位置用指針、70b…切断終了位置用
指針 71…作動ワイヤ 72…スプリング(巻き取り式) 75…切断刃位置表示装置 85…エアブロー装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断材をセットするテーブルの裏面側
    に、切断刃を備えた切断機本体が切断方向に移動可能に
    支持され、前記テーブルに設けた刃口を経て前記切断刃
    がテーブル正面側に突き出されて切断材を切断する構成
    とした切断装置における前記切断刃の位置を表示するた
    めの装置であって、 前記テーブルの正面側に切断刃の位置を表示するための
    インジケータを備え、該インジケータと、前記切断機本
    体移動用のチェーンの反転側との間をワイヤ装置を介し
    て連結して、該インジケータを前記切断機本体と同じ方
    向に同じ距離だけ移動させる構成とした切断刃位置表示
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の切断刃位置表示装置であ
    って、インジケータの一方への移動を切断機本体移動用
    の駆動力を利用して行い、他方への移動を巻き取り式の
    スプリングを用いて行う構成とした切断刃位置表示装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した切断刃位置
    表示装置であって、テーブルの表面側に設けた切断材固
    定用の押さえバーにインジケータを移動可能に支持した
    切断刃位置表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載した
    切断刃位置表示装置であって、切断刃の切断開始位置と
    切断終了位置を表示する指針を備えた切断刃位置表示装
    置。
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