JP4165288B2 - 保持具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動が加わる機器を取り付ける保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の保持具について図面を用いて説明する。図9は、従来の保持具を用いた自転車の側面図であり、図10は従来の保持具とその近傍の側面図であり、図11は、従来の保持具に固有振動数の振動が加えられた場合の振動特性図を示す。
【0003】
図9において、1は自転車(機器の一例として用いた)であり、2は、金属製のシャーシ3(本体部の一例として用いた)に回転自在に設けられた後輪であり、2aはシャーシ3に回転自在に設けられた前輪である。そして、この後輪2はチェーン(図示せず)を介してペダル4に連結されている。
【0004】
5はかごであり、前輪2aの上方に配置され、この前輪2aとかご5との間を通して支持体6が設けられている。そして、この支持体6はその一方の端部6aでシャーシ3に固定されるとともに、他方の先端部6bにライト7(負荷の一例として用いた)が連結されているものであった。
【0005】
次に、この支持体6の詳細について図面を用いて説明する。図10は従来の保持具の拡大図である。図10において、支持体6は、一方の端部6aでビス8とナット9とによってシャーシ固定部3aに固定されている。そして、支持体6の他方の先端部6bには、ライト7がビス8aで固定されるものであった。
【0006】
なお、ここでライト7の重さは、115グラムであり、支持体6の長さは約40ミリメートルであり、その幅が18ミリメートルである。そしてこのような従来の保持具を用いた自転車1が運転されると、支持体6には振動が加えられ、ライト7が振動する。ここで、従来の保持具におけるライト7と支持体6との固有振動数は、45Hzであった。
【0007】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−346123号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の保持具が用いられた自転車1を運転すると、図11に示すように、支持体6とライト7との固有振動11と同じ45Hzの振動12が加えられた場合、共振振動13が起こる。この共振振動13によって支持体6に曲げ応力が掛かり、その曲げ応力は支持体6の根元部14(図10)近傍で最大となる。そして、その曲げ応力は、振動によって繰り返して加わることとなり、支持体6の根元部14で疲労破壊を生じてしまうという問題を有していた。
【0010】
そこで本発明は、この問題を解決したもので、振動による支持体の破壊強度を増強した保持具を提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の保持具は、振動が発生する機器の本体部へ取り付けられる負荷を保持する保持具であって、前記保持具は一方の端に設けられるとともに前記負荷を取り付ける取付部と、他方の端に設けられると共に前記機器の本体部に固定される固定部とを有する支持体と、この支持体の一方の面に設けられるとともに、その本体部側端部が前記支持体に固定された当接体とを備え、前記当接体は前記支持体を折り返して一体に形成され、前記当接体と前記支持体との前記本体部への固定は前記支持体の前記本体部側の端部近傍においてねじ固定され、前記当接体が前記支持体へ当接することにより前記支持体での一方と他方での振幅を異にさせものである。これにより、振動による支持体の破壊強度を増強することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、振動が発生する機器の本体部へ取り付けられる負荷を保持する保持具であって、前記保持具は一方の端に設けられるとともに前記負荷を取り付ける取付部と、他方の端に設けられると共に前記機器の本体部に固定される固定部とを有する支持体と、この支持体の一方の面に設けられるとともに、その本体部側端部が前記支持体に固定された当接体とを備え、前記当接体は前記支持体を折り返して一体に形成され、前記当接体と前記支持体との前記本体部への固定は前記支持体の前記本体部側の端部近傍においてねじ固定され、前記当接体が前記支持体へ当接することにより前記支持体での一方と他方での振幅を異にさせる保持具であり、これにより支持体に一方の方向の共振周波数に合致した周波数の振動が加えられても、他方の方向では共振しなくなる。従って、振動は他方側で減衰することとなり、支持体に加わる応力が小さくなるので、支持体が振動による繰り返し応力などによる破壊を少なくすることができる。
【0015】
また、保持具のバネ定数は、当接体が当接する側へ振動する場合は支持体と当接体とによるバネ定数となり、その逆方向の振動では支持体のみのバネ定数となる。従って当接体によって保持具のバネ定数が変化し、支持体は振幅の方向によって異なった固有振動数を有することとなる。従って、たとえ支持体に当接体が当接しない方向の振幅における共振周波数の振動が加えられても、当接体が当接する方向に対しては共振しないこととなる。これにより、当接体が当接する側で振動が減衰することとなり、支持体に加わる繰り返し応力は小さくなる。従って、支持体がこの繰り返し応力によって破壊することを少なくすることができる。
【0016】
また、振動によって当接体が支持体に衝突するので、衝突によって振動エネルギーが消費される。従って、振動は減衰し、さらに支持体に加わる繰り返し応力は小さくなり、支持体が破壊することを少なくすることができる。
【0017】
さらに、振動によって当接体が支持体へ当接することで、当接体と支持体との間に摩擦が生じる。従ってこの摩擦によって振動エネルギーが消費され、支持体に加わる繰り返し応力はさらに小さくなり、支持体が破壊することは少なくなる。
【0018】
さらにまた、振動による曲げ応力が最大となる支持体の根元部での破壊が生じ難い保持具を実現することができる。加えて、支持体と当接体とを一体で形成することができる。従って、別途当接体を用意したり、支持体へ取り付けたりする必要はないので、低価格な保持具を実現することができる。またネジによる固定を緩み難くすることができる。
【0019】
請求項に記載の発明は、当接体と支持体との間には隙間が形成された請求項に記載の保持具であり、これによりこの隙間に振動吸収体などを容易に挟むことができ、振動を減衰させることができる。これにより支持体での破壊がさらに発生し難くなる。
【0020】
請求項に記載の発明は、隙間には弾性体が挟み込まれた請求項に記載の保持具であり、これにより支持体が当接体へ当接するときの衝突音を小さくすることができる。また、弾性体でも振動が減衰する。従って、支持体での破壊が発生し難くなる。
【0027】
(実施の形態1)
以下、本実施の形態1における保持具について図面を用いて説明する。図1は、本実施の形態1における保持具の側面図である。なお図1において、図9および図10と同じものについては、同じ番号を付しその説明を簡略化する。
【0028】
図1において、21は金属製の支持体であり、金属疲労による破壊をしにくくするために、ステンレスを用いている。22は当接体(本実施の形態1においては、固有振動数変化手段の一例として用いており、固有振動抑制手段としても機能している)であり、支持体21を折り返して形成している。そして、この支持体21の端部の近傍に設けられた固定部21aで、ビス8とナット9とによってシャーシ3aにしっかりと固定される。
【0029】
なお、支持体21と当接体22とがシャーシ3aに取り付けられる前の状態では、支持体21と当接体22との間には10度程度の曲げ角度を有して弾性を持たせるようにしてある(図1の2点鎖線に示す)。従って、この支持体21と当接体22とをシャーシ3aへ固定することによって、ビス8およびナット9による固定を緩み難くすることができる。
【0030】
つまり、本実施の形態1における当接体22は、支持体21と一体であり、固定部21a側で支持体21と連結されたものである。なお、本実施の形態1における支持体21は、厚みが約1.5ミリメートルで、幅が約18ミリメートルで、端部21aから先端部21bまでの長さは約60ミリメートルである。また、当接体22は幅も18ミリメートルであるが、端部21aから先端部22aまでの長さは約35ミリメートルとしてあり、ライト7と当接部22の先端部22aとの間隔25は約5ミリメートルとなっている。
【0031】
一方、この支持体21の先端部21bには、ライト7をビス8aとナット(図示せず)で固定する取付部21cが設けられている。
【0032】
なお、本実施の形態1における支持体21と当接体22はプレス加工で加工される。このとき支持体21や当接体22の加工面にはバリが生じる。そして本実施の形態1においては、このバリ(図示せず)の方向を曲げ内側としている。これによって振動時に、当接体22のバリが支持体と擦れ、支持体21と当接体22との間の摩擦抵抗は大きくなる。従って、ライト7と支持体21とが振動した場合に、その振動エネルギーは、支持体21と当接体22との摩擦によって消費されることとなり、振動が抑制されることとなる。また、バリ方向が上方に露出しないので安全である。
【0033】
なお、支持体21と当接体22の先端部22aとの間には隙間23を形成し、この隙間23内に、ゴム(弾性体の一例として用いた)等を挟み込んでも良い。これによって、当接体22と支持体21との衝突により発する衝突音を小さくするとともに、振動自体を抑制させることができる。ここで、隙間23は約0.2ミリメートルであり、ゴムの厚みは0.3ミリメートル程度としている。
【0034】
さらに、本実施の形態1において、当接体22にゴムやバリを設けることによって振動を抑制したが、これは支持体21や当接体22の表面を粗くしておいても良い。これによって摩擦抵抗が大きくなり、同様の効果を得ることができる。
【0035】
次に、本実施の形態1における保持具の動作について、以下図面を用いて説明する。図2は、本実施の形態1における保持具の支持体21が当接体22と離れる方向へ振動した場合の模式図であり、図3は、同支持体21が当接体22と当接する方向へ振動した場合の模式図である。
【0036】
まず、支持体21が当接体22と離れる方向(図2のA方向)へ振動した場合について図2を用いて説明する。ライト7がA方向へ振れる場合、支持体21には、シャーシ3aへの取り付け部である支持体21の根元部31を支点として曲げられることとなり、根元部31に最大の曲げ応力が加わる。
【0037】
そして、当接体22と支持体21とはその根元部31が固定されているのみであるので、A方向における振動に対しては、支持体21のみがバネとして働き、当接体22はほとんど関与しないこととなる。さらに、当接体22の長さは支持体21の長さよりも短く、かつ当接体22にはライト7のような加重が加わらないので、当接体22単体の固有振動数はライト7が固定された支持体21の固有振動数に比べて非常に高くなる。これによって当接体22の振動は、ライト7と支持体21との振動へ影響を与え難くなると考えられる。従って、このA方向への振動に対するライト7と支持体21との固有振動数は、従来の保持具における固有振動数とほとんど変化していないと考えられる。
【0038】
次に、支持体21が当接体22と当接する方向(図3のB方向)へ振動した場合について図3を用いて説明する。ライト7がB方向へ振れる場合、支持体21と当接体22の双方がバネとして働くので、B方向への振動におけるバネ定数はA方向への振動におけるバネ定数よりも大きくなることとなる。
【0039】
本実施の形態1においては、当接体22と支持体21とが一体であるので、その厚みは、支持体21と同じ1.5ミリメートルとなる。また、ライト7と当接体22との隙間25が5ミリメートルと短いので、B方向におけるバネ定数は、A方向におけるバネ定数の約2倍近い大きさとなる。
【0040】
これにより、A方向とB方向でバネ定数が変化するので、B方向とA方向とでその固有振動数が変化すると考えられる。本実施の形態1においては、B方向における振動の固有振動数は、A方向の固有振動数よりも高くなる。
【0041】
ここでB方向における振動において図3に示されるように、支持体21と当接体22との間には隙間41が生じる。これは、支持体21は、根元部31を支点として曲げられると共に、当接体22の先端部22aを支点としても曲げられるためである。
【0042】
つまり、当接体22の先端部22aが支持体21へ当接する当接点42より根元部31側では、支持体21と当接体22とがバネとして働く。一方支持体21の当接点42より先端部21b側では支持体21だけがバネとして働く。つまり、これは、当接点42を境界としてその根元部31側と、先端部21b側でのバネ定数が変化する片持梁における振動として考えられる。
【0043】
従って、支持体21と当接体22とは根元部31が固定されているだけであるので、支持体21には当接点42を支点としてC方向への回転モーメント44が加わる。そして、この回転モーメント44によって支持体21には当接点42と根元部31との中間点43近傍で曲げが生じる。これにより振動による曲げ応力は、根元部31と中間点43近傍に分散されることとなる。さらに根元部31では支持体21と当接体22とが重ねられ、厚みが2倍となっているので、その強度も大きい。従って、根元部31における応力を小さくすることができ、支持体21の破断強度を大きくすることができる。
【0044】
次に、本実施の形態1における保持具が、振動を減衰させる動作について以下図面を用いて説明する。
【0045】
まずは本実施の形態1における保持具へA方向(図2)における固有振動数と同じ振動数の振動が加えられた第1の共振について説明する。図4は、本実施の形態1における第1の共振状態を示す振動特性図であり、横軸51は時間を表し、縦軸52は振幅を示している。
【0046】
図4において、53は本実施の形態1における保持具の固有振動を示し、A方向の振動53aとB方向への振動53bの振動が繰り返される。54は、A方向における固有振動数と同じ振動数を有する振動である。そして55は、それらの合成振動を示している。つまり、本実施の形態1における保持具は、A方向(図2)とB方向(図3)とで異なった固有振動数を有しているので、図4に示されるように時間56までは共振状態となるが、時間56以降においては振動53bと54bとが共振しない。従って、例えば時間57における合成振動55は時間56におけるピーク点よりも減衰するものと考えられる。
【0047】
次に、本実施の形態1における保持具へB方向(図3)における固有振動数と同じ振動数の振動が加えられた第2の共振について説明する。図5は、本実施の形態1における第2の共振状態を示す説明図であり、横軸61は時間を表し、縦軸62は振幅を示している。
【0048】
図5において、63は本実施の形態1における保持具の固有振動を示し、A方向の振動63aとB方向への振動63bの振動が繰り返される。64は、B方向における固有振動数と同じ振動数を有する振動である。そして65は、それらの合成振動を示している。つまり、本実施の形態1における保持具は、A方向(図2)とB方向(図3)とで異なった固有振動数を有しているので、図5に示されるように、時間66までは共振状態となるが、時間66以降においては、振動63aと64aとは共振しない。従って、例えば時間67における合成振動65は時間66におけるピーク点よりも減衰するものと考えられる。
【0049】
そして最後に、本実施の形態1における保持具の固有振動数と同じ振動数の振動が加えられた第3の共振について説明する。一般的に自然界で振動数が1/2周期毎で周期的に変化するようなことは少ない。また、たとえそのような振動が生じたとしてもそれが継続的に続くことは、自転車などのような自然発生的な振動では起こり難いと考えられる。従って、本実施の形態1における固有振動数と合致するような振動が、長期間加わることはないと考えられ、これによって支持体21が破損することは少なくなるものと推測される。
【0050】
図6は、本実施の形態1における第3の共振状態を示す説明図であり、仮に本実施の形態1における保持具の固有振動数と同じ振動数の振動が長時間加えられた場合を想定している。
【0051】
図6において、横軸71は時間を表し、縦軸72は振幅を示している。73は本実施の形態1における保持具の固有振動を示し、A方向の振動73aとB方向への振動73bの振動が繰り返される。74は、本実施の形態1における保持具の固有振動数と同じ周期の振動である。そして75は、それらの合成振動を示している。本実施の形態1における保持具は、A方向(図2)とB方向(図3)とで異なった固有振動数を有しているので、図6に示されるように、振動73aのピーク点の時間75と振動74aにおけるピーク点の時間76とにズレが生じる。また、振動73bのピーク点の時間77と振動74bにおけるピーク点の時間78とにもズレが生じる。従って、例えこのような振動が加えられたとしても、支持体21の曲げ応力は小さくできるものと考えられる。
【0052】
以上の構成によって、本実施の形態1における保持具は、支持体21に当接体22を設けることによって、A方向(図2)とB方向(図3)の振動とで異なった固有振動数を有することとなる。これによって、振動が減衰することとなり、支持体21に加わる応力は小さくなるので、支持体21が振動による繰り返し応力などによって破壊することを少なくすることができる。
【0053】
なお本発明では、本実施の形態1における保持器を自転車に用いたが、これは同様の振動が生じる他の動力付機器に用いても良い。つまり動力付機器の振動は一般的に自転車よりも長時間加えられるので、本発明の保持器はそのような動力付機器に用いるとさらに良好な効果を奏する。
【0054】
また、支持体21と当接体22とは金属製の板体を折り返したが、これは2枚の金属板を用い、それらを予め溶接しておくことでも良い。
【0055】
さらに、本実施の形態1においては、ゴムを用いて振動を抑制するとともに振動音を低減している。これは特に振動音が高い場合に有効であるが、本実施の形態1のように保持具の固有振動数が45Hz近傍の低い振動数である場合にはゴムなどを支持体21と当接体22との間に挟み込まなくても良い。これは本実施の形態1における保持器の固有振動数は45Hz近傍であり、このような低い振動数による振動音は低い音であり、人の耳では聞き取り難いためである。
【0056】
(実施の形態2)
以下、実施の形態2における保持具について図面を用いて説明する。図7は本実施の形態2における保持具の正面図である。図7において図1と同じものについては同じ番号を付し、その説明を簡略化する。
【0057】
本実施の形態2においては、図1におけるライト7と支持体21とが一体となったものである。さらに、図1におけるシャーシ3aと当接体22とも一体となっている。
【0058】
図7において、101aはライトケースであり、この中に電球や電池が収納され、このライトケース101aの開口部へ透明の投光ケース102が装着されている。そしてこのライトケース101aは、支持部101bの一方の端部に設けられるとともに、ダイカスト成形で支持部101bと一体に成形されている。
【0059】
次に102aは、シャーシであり、このシャーシ102aには支持部101bの端部101cがビス8とナット9とによって固定されている。そして、102bは当接部であり、支持部101bと略平行に配置されている。なお、これもダイカストによって成形され、シャーシ102aと一体に成形されている。
【0060】
これによって、実施の形態1と同様に、支持部101bが当接部102bと離れる方向(A方向)と支持部101bが当接部102bに当接する方向(B方向)とで固有振動数が変化する。従って、振動が減衰することとなり、支持部101bに加わる応力は小さくなるので、支持部101が振動による繰り返し応力などによって破壊することを少なくすることができる。
【0061】
なお、本実施の形態2において、ライトケース101aは、支持部101bと一体に成形している。また、当接部102bもシャーシ102aと一体に形成されている。従って、ライトケース101aと支持部101bや当接部102bとシャーシ102aを組み立てる必要はなく、低価格な保持器を実現することができる。
【0062】
また、本実施の形態2においてはダイカストとしたが、これは樹脂などでも良い。この場合には、保持具の軽量化が可能である。
【0063】
(実施の形態3)
以下、本実施の形態3における保持器について図面を用いて説明する。本実施の形態3では、実施の形態1における支持体21とシャーシ3aとを一体にしたものである。
【0064】
図8は、本実施の形態3における保持具の側面図である。図8において図1や図7と同じものについては同じ番号を付し、その説明を簡略化している。図8において、支持部201の一方の端部201aはシャーシ3bと一体に成形されている。そして支持部201の他方の端部201bにライト7がビス8とナット(図示せず)によって取り付けられている。なお、支持部201とシャーシ3bとは亜鉛系合金によるダイカストによって一体に成形されている。
【0065】
そして、この支持部201上に当接体202を重ね、この当接体202は支持部201の端部201aでビス8とナット9によってシャーシ3bに固定される。
【0066】
これによって、実施の形態1と同様に、支持部201が当接部202と離れる方向(A方向)と支持部201が当接部202に当接する方向(B方向)とで固有振動数が変化する。従って、振動が減衰することとなり、支持部201に加わる応力は小さくなるので、支持部201が振動による繰り返し応力などによって破壊することを少なくすることができる。
【0067】
なお、本実施の形態3においては、支持部201とシャーシ3bとを一体に成形している。従って、支持部201をシャーシ3bに組み付ける必要はなく、低価格な保持器を実現することができる。
【0068】
さらに、本実施の形態3においては、ライト7と支持部201とをビス9で固定したが、これは実施の形態2と同様にダイカストなどによって一体にしても良い。これによって組み立て箇所を削減することができるので、低価格な保持器を実現することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、振動が発生する機器の本体部へ取り付けられる負荷を保持する保持具であって、前記保持具は一方の端に設けられるとともに前記負荷を取り付ける取付部と、他方の端に設けられると共に前記機器の本体部に固定される固定部とを有する支持体と、この支持体の一方の面に設けられるとともに、その本体部側端部が前記支持体に固定された当接体とを備え、前記当接体は前記支持体を折り返して一体に形成され、前記当接体と前記支持体との前記本体部への固定は前記支持体の前記本体部側の端部近傍においてねじ固定され、前記当接体が前記支持体へ当接することにより前記支持体での一方と他方での振幅を異にさせ保持具である。
【0070】
これにより支持体に一方の方向の共振周波数に合致した周波数の振動が加えられても、他方の方向では共振しなくなる。従って、振動は他方側で減衰することとなり、支持体に加わる応力が小さくなるので、支持体が振動による繰り返し応力などによって破壊することを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における保持具の側面図
【図2】同、当接体と支持体とが離れる方向の振幅における保持具の側面図
【図3】同、当接体と支持体とが当接する方向の振幅における保持具の正面図
【図4】同、第1の共振状態の振動特性図
【図5】同、第2の共振状態の振動特性図
【図6】同、第3の共振状態の振動特性図
【図7】本発明の実施の形態2における保持具の側面図
【図8】本発明の実施の形態3における保持具の側面図
【図9】従来の保持具を用いた自転車の側面図
【図10】従来の保持具の側面図
【図11】従来の保持具に固有振動数の振動が加えられた状態の振動特性図
【符号の説明】
3a シャーシ固定部
7 ライト
21 支持体
21a 固定部
21c 取付部
22 当接体

Claims (3)

  1. 振動が発生する機器の本体部へ取り付けられる負荷を保持する保持具であって、前記保持具は一方の端に設けられるとともに前記負荷を取り付ける取付部と、他方の端に設けられると共に前記機器の本体部に固定される固定部とを有する支持体と、この支持体の一方の面に設けられるとともに、その本体部側端部が前記支持体に固定された当接体とを備え、前記当接体は前記支持体を折り返して一体に形成され、前記当接体と前記支持体との前記本体部への固定は前記支持体の前記本体部側の端部近傍においてねじ固定され、前記当接体が前記支持体へ当接することにより前記支持体での一方と他方での振幅を異にさせる保持具。
  2. 当接体と支持体との間には隙間が形成された請求項に記載の保持具。
  3. 隙間には弾性体が挟み込まれた請求項に記載の保持具。
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