JP4164595B2 - エマルション燃料供給システム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、車両等に搭載されるディーゼルエンジンへエマルション燃料を最適に供給するエマルション燃料供給システムに関する。
【0002】
【従来技術】
ディゼルエンジンで問題となっている排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を低減する技術として、ゼオライトに銅イオンを担持させたセレクティブ・カタリティック・リダクション(SCR)方式のNOx触媒等が研究されているが、未解決の問題が多く基礎研究の域を出ていないのが現状である。
そこで、排気系でNOxを低減させるのではなく、ディーゼルエンジンでの燃焼の仕方を工夫してN0xの発生量を低減する試みがなされている。
その方法としては、排気ガスの一部を吸気系に戻す排気ガス還流(EGR)を行う方法、そして燃料に水を加えてシリンダ内に供給してこれらを一緒に燃焼させることで燃焼温度を下げる、いわゆるエマルション燃料を燃焼させる方法がある(平成6年1月10日 株式会社山海堂発行、宮下直也・黒木秀雄著の「自動車用ディーゼルエンジン」の第49ページ、第50ページ)。
EGR方式は、一部の自動車用ディーゼルエンジンで採用されており、またエマルション燃料方式は、一部のボイラや舶用ディーゼルエンジンで採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記EGR方式は、高負荷時やEGR率を上げた時に、HCが急増するといった問題だけでなく、排気ガス中の黒煙等がエンジン内部に取り込まれ、ピストンやシリンダ回りの摩耗耐久性を悪化させ、またエンジンオイルを早期劣化させるといった問題点がある。
【0004】
一方、エマルション燃料方式は、発進・停止の繰り返しが多く、その上、負荷も広い範囲で絶えず変動する自動車では、運転性と排気ガスの浄化との両立が難しかっただけでなく、長期停止などもあることから、燃料噴射系や排気系の部品等に錆が発生したり、エンジン始動(特に冷機時)が難しいといった点が従来から問題点として指摘されており、エマルション燃料を利用した自動車用ディーゼルエンジンは、未だ実用化されていない。
しかしながら、エマルション燃料の水比率を運転状況等に応じて制御し、併せてすすを主とする粒子状物質(PM)を捕集燃焼するディーゼル・パティキュレート・フィルタ(DPF)と組み合わせて相互に制御し合うシステムとすることで、上記問題を一挙に解決できることが本発明者らの研究で分かってきた。
【0005】
このようなシステムでは、ディゼルエンジンの燃料噴射弁から多量のエマルション燃料がドレインされてくるが、これらを再利用するものとして、特開平8−246961号公報に記載のものがある。
しかしながら、この公報に記載のものは、単純に戻りエマルション燃料を燃料ポンプやミキサへそのまま戻しているだけである。
このようなエマルション燃料の再利用方式は、舶用エンジンのように、供給燃料量に対する供給水量、すなわち水比率が常時一定でのものではそれなりに有効であるが、自動車用ディーゼルエンジン用の上記システムのように絶えず水比率を変えるものには使えない。
また、自動車は長期停止することもあり、この場合エマルション燃料が燃料と水に分離してしまい、始動不可となったり錆が燃料噴射系に発生したりする。
【0006】
【発明の目的】
本発明の目的は、上記問題点を解決し、燃料噴射弁からドレインされた戻りエマルション燃料を燃料噴射弁に戻して再利用するものの、このとき運転負荷等に応じて最適な水比率に常時変更制御でき、始動性良好、かつ燃料噴射系等に錆の発生がなく、エンジンオイルの早期寿命を防止できるエマルション燃料供給システムを提供することにある。
【0007】
本発明の実施態様によるエマルション燃料供給システムにあっては、望ましくは、燃料を供給可能な燃料供給装置と、水を供給可能な水供給装置と、乳化剤を供給可能な乳化剤供給装置と、を備えている。
燃料供給装置からの燃料と水供給装置からの水と上記乳化剤供給装置からの乳化剤とが供給され、これらを混ぜ合わせることでエマルション燃料を作り出すミキサが設けられ、ここからディーゼルエンジンの燃料噴射弁へエマルション燃料が燃焼室へ噴射され燃焼される。
燃料噴射弁に供給されたエマルション燃料の大部分(噴射量の2倍〜4倍にもなることが多い)はドレインされるのでこのドレインされたエマルション燃料を蓄えるリターンリザーバを設ける。このリザーバタンクには、リザーバタンク内の戻りエマルション燃料の水比率を測定する水比率センサが取付られる。
また、上記リターンリザーバから供給される戻りエマルション燃料と上記燃料と上記水と上記乳化剤とがそれぞれ供給量を調整されてミキサに供給可能とする比率調整装置とが設けられ、リザーバタンク内の戻りエマルション燃料の水比率を測定する水比率センサにて測定した信号に基づき、ミキサへ供給する供給燃料の量、供給水の量、乳化剤の量をエマルション・コントローラで決定するようにしている。
なお、水比率センサとしては、戻りエマルション燃料の比重を測定するセンサ、戻りエマルション燃料の視覚的濃さを光学的に検出するセンサなどを利用することができる。
また、上記エマルション燃料としては、水が分散質となる油中水滴型(W/O型)のエマルション燃料とするのが望ましい。
【0008】
上記構成により、燃料噴射弁よりドレインされてリターンリザーバに入った戻りエマルション燃料は、水比率センサでその水比率が測定され、エマルション・コントローラへ信号が送られる。その結果、戻りエマルション燃料の水比率の大きさとミキサへ供給する量とを元に、目標水比率のエマルション燃料をミキサで得るべく、さらに追加して必要な燃料の量・水の量・乳化剤の量を計算して、比率調整装置で制御することが可能となる。
したがって、運転状態に合った最適な水比率のエマルション燃料を戻りエマルション燃料を利用して作り出すことが、可能となり、運転性を損なうことなく排気ガスのNOxを低減することが可能となる。
【0009】
また、本発明の実施態様によるエマルション燃料供給システムにあっては、望ましくは、ミキサには、戻りエマルション燃料を優先的に供給して残りの供給量を前記供給燃料と前記供給水と前記乳化剤とのうちから補充して前記燃料噴射弁に供給するエマルション燃料を作るようにする。
このようにすることで、エマルション化した燃料がそのまま再利用されることなくリターンリザーバに入れられたままにされると、やがて燃料と水とに分離し、そのままでは再利用できなくなることを避け、できるだけ再利用できる間に利用しえしまうことが可能になる。戻り量が多いので、再利用は好ましい。
なお、分離してしまったら、再度撹拌等によりエマルション化できるものの、撹拌器などを駆動する必要があり、好ましくない。
【0010】
また、本発明の実施態様によるエマルション燃料供給システムにあっては、望ましくは、リターンリザーバタンクからの戻りエマルション燃料のミキサへの供給は、ディーゼルエンジンの始動には一時停止されるようにする。
このようにすれば、始動時に燃料と水が分離してしまったリターンリザーバ内の戻りエマルション燃料を燃料噴射弁に供給してしまい、始動不能となったり、排気ガス成分や運転性を悪化させる虞がない。
なお、この一時停止とは、リターンリザーバ内の戻りエマルション燃料が燃料と水とに分離されていないことが確認されるまではミキサや燃料噴射弁には供給しないということを意味する。
【0011】
また、本発明の実施態様によるエマルション燃料供給システムにあっては、望ましくは、戻りエマルション燃料のミキサへの供給の一時停止は、エンジン始動からその前のエンジン停止までの経過時間が所定時間内であるときは解除されるようにする。ここで、所定時間とは、戻りエマルション燃料が燃料と水とに分離する虞のない短時間に設定される。この時間は、気温等を測定して気温に応じて所定時間を長くしたり短くすることも可能である。
このようにすることで、確実に分離していない戻りエマルション燃料を優先的に利用することができ新たにエマルション燃料を多く作る必要がない。
【0012】
また、本発明の実施態様によるエマルション燃料供給システムにあっては、望ましくは、リターンリザーバには、この内部の前記戻りエマルション燃料をかき混ぜ可能な撹拌器を備えさせるようにする。
こうすることにより、始動時など、長期間の停止などに起因してリターンリザーバ内の戻りエマルション燃料が分離してしまっているときでも、撹拌器でかき混ぜることで再度エマルション化して再利用可能とすることができる。
【0013】
また、本発明の実施態様によるエマルション燃料供給システムにあっては、望ましくは、前記リターンリザーバを、サスペンションで揺動可能に支持するようにする。
このようにすることで、走行中など車体に振動があるとバネ等で構成したサスペンションがリターンリザーバを揺動する。この結果、リターンリザーバ内の戻りエマルション燃料の分離を防止し、分離したものも再エマルション化される。
【0014】
【実施態様】
本実施態様によるディーゼルエンジンの排気ガス浄化システムは、大きく分けて、燃料、水、乳化剤を混合してエマルション燃料を作り出す燃料供給システム1と、この燃料供給システム1で作られ供給されたエマルション燃料を燃焼することで駆動出力を得るディーゼルエンジン2と、ディーゼルエンジン2から排出された排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置システム3とを有する。以下、これらにつき、より詳細に説明していく。
【0015】
燃料供給システム1は、燃料としての軽油を蓄える軽油タンク(燃料供給装置)4、水を蓄える水タンク(水供給装置)5、及び乳化剤を蓄える乳化剤カートリッジ(乳化剤供給装置)6を有する。
軽油タンク4、水タンク5、及び乳化剤カートリッジ6にはそれぞれ電気モータで駆動される燃料ポンプ7、水ポンプ8、乳化剤ポンプ9の吸い込み口が接続され、これらのポンプ7〜9の駆動がエマルション・コントローラ16により各々独立して制御される。各ポンプの吐出し口は、それぞれ流量可変制御バルブ(比率調整装置)11〜13を通過した後、合流されて静止型ミキサ15の入口に流入するようにしてある。これらの流量可変制御バルブ11〜13は、エマルション・コントローラ16によりそれぞれの流路面積が独立して制御されるようにしてある。
静止型ミキサ15の出口は、噴射ポンプ23の吸込み口に接続される。静止型ミキサ15と噴射ポンプ23との間の燃料供給路中には、供給流量センサ20が設けられ、、静止型ミキサ15から噴射ポンプ23へ供給されるエマルション燃料の流量が絶えず検出され、この流量信号がエマルション・コントローラ16へ送られる。
【0016】
31はリターンリザーバであり、燃料噴射弁22からドレインされたエマルション燃料が導かれて、ここに蓄えられる。リターンリザーバ31には、電気モータ駆動によるリターンポンプ10の吸込み口が接続され、リターンリザーバ31内の戻りエマルション燃料を吸い出し可能となっている。リターンポンプ10は、この吐出し口が流量可変制御バルブ(比率調整装置)14を介して静止型ミキサ15の入口へつながれている。したがって、リターンリザーバ31内の戻りエマルション燃料は、再度、静止型ミキサ15へ戻るが、このとき、軽油タンク4からの軽油、水タンク5からの水、乳化剤カートリッジ6からの乳化剤の少なくともいずれかが一緒に静止型ミキサ15に供給可能とされている。また、高速巡航を続けるときなど水比率が実質的に変化しない場合は、戻りエマルション燃料単独で静止型ミキサ15に供給可能とされている。
リターンリザーバ31には、この中の戻りエマルション燃料の水比率(軽油に対する水の比率)を測定する液比重測定センサ32(水比率センサ)が設けられて、ここで検出した水比重信号(水比率信号)をエマルション・コントローラ16へ入力させるようにしてある。なお、水比率を測定するには、この液比重測定センサによる他、液の視覚的濃さを光学的に測定するセンサを用いるなどしてもよい。
また、リターンリザーバ31には、この中の戻りエマルション燃料を撹拌可能な撹拌器44が取付られて、この撹拌器44の駆動がエマルション・コントローラ16で制御される。また、リターンリザーバ31は、スプリング等で構成されたサスペンション45にて車体側へ支持されている。
なお、軽油タンク4、水タンク5、乳化剤カートリッジ6、リターンリザーバ31には、それぞれ残量センサ17、18、19、33が設けられて、逐一、各残量信号をエマルション・コントローラ16に送られて、残量警告を発したり、残量に応じて目標水比率を変更することができるようにしてある。
【0017】
噴射ポンプ23の吐出し口が燃料噴射弁22に接続され、燃料噴射弁22が、この噴射時期、噴射期間等につきエンジン・コントロール・ユニット38で制御される。燃料噴射弁22は、シリンダヘッド42に取付られて、その噴射口がディーゼルエンジンのシリンダ25とピストン24とで形成される燃焼室41に臨み、エマルション燃料を吹き込み可能にしている。シリンダヘッド42には吸入空気導入のための吸入ポート27と排気ガス排出のための排気ポート28が設けられ、それぞれ吸気バルブ29と排気バルブ30とで燃焼室41と各ポート27、28間を開閉するようになっている。シリンダ25には冷却水通路が設けられており、この冷却水路の水温を検出する冷却水温度センサ(浄化関係センサ)26が取付られて、冷却水温度信号をエンジン・コントロール・ユニット38へ送るようになっている。エンジン・コントロール・ユニット38には、アクセル開度センサ39、エンジン回転数センサ40等からそれぞれアクセル開度信号、エンジン回転数信号等が入力され、ディーゼルエンジンの運転に必要な噴射時期、噴射期間等を決定するようにしてある。
なお、エンジン・コントロール・ユニット38は、燃料供給のための要求燃料情報信号(噴射量、噴射時期等に関する信号)をエマルション・コントローラ16へ伝える。
【0018】
排気ガス浄化装置システム3では、ディーゼルエンジンの排出ポート28がエクゾーストパイプを介して排気ガス浄化装置としてのDPF34に接続されている。なお、排気ポート28には燃焼温度センサ35が設けられ、ディゼルエンジンから排出された排気ガスの温度を検出して、この温度信号をエマルション・コントローラ16へ送るようにしてある。
上記DPFは、上流側の酸化触媒反応室34a(酸化室)と下流側の灰分蓄積室34bから構成されている。酸化触媒反応室34aは、ニッケルなどを用いて排気ガス中の粒子状物質(主にC)を酸化させる触媒を有し、内部に配置した電気ヒータ(ヒータ)43にて酸化触媒反応室34a内を加熱可能である。この電気ヒータ43は、プレヒータ・コントローラ37により制御される。
酸化触媒反応室34aには、さらにこの室内温度を検出する反応室温度センサ(浄化関係センサ)36が設けられ、これで検出した反応室温度信号がプレヒータ・コントローラ37とエマルション・コントローラ16へ送られるようにしてある。
【0019】
次に、上記構成になるエマルション燃料供給システムの作用につき、説明する。
まず、エンジンを始動には、スタータスイッチをONにしてスタータを回転しディーゼルエンジンに回転力を与える。この始動時にあっては、反応室温度センサ36からの温度信号及び燃焼温度センサ35からの排気ガス温度信号が、エマルション・コントローラ16に送られ、前者が酸化触媒活性化温度より低いこと、後者が通常運転時の排気ガス温度より低いことが判断され、エマルション・コントローラ16により、水タンク5用、乳化剤カートリッジ6用、及びリターンリザーバ31用の各流量可変制御バルブ12、13、14が閉じられ、軽油タンク4用の流量可変制御バルブ11のみがアイドル運転に必要な量の流路面積分だけ開くとともに、燃料ポンプ7のみが駆動され、その他のポンプ8〜10は停止したままにされている。
【0020】
また、始動とともに、リターンリザーバ31に設けられた撹拌器44を回転駆動させることで、始動までしばらくエンジン停止してリターンリザ―バ31内のエマルション燃料が分離していたとしても、再度かき混ぜることでエマルション化させる。
したがって、この目的で、始動前のエンジン停止から今回の始動までの経過時間、温度等がエマルション・コントローラ16に入力される。そして、停止後、間もない始動の場合など、分離が生じている心配のない場合の始動時は、撹拌器44を駆動しないようにすることもできる。
【0021】
始動に伴って、上記流量可変制御バルブ11から静止型ミキサ15に供給された100%軽油だけの燃料は、次いで噴射ポンプ23に送られる。噴射ポンプ23は、エンジン・コントロール・ユニット38で制御されて、あらかじめ吸気ポート27から空気が吸入されている燃焼室41内に、上記軽油を最適な噴射タイミングで最適な噴射時間だけ噴射する。吸気弁29、排気弁30が吸気ポート27、排気ポート28を閉じた状態の中をピストン24が上昇し、この圧縮熱により軽油が着火され、この燃焼によるガス膨張でピストン24を押し下げ、エンジンを回転駆動することができるようになる。
この始動にあっては、燃料は100%軽油であり、水は入っていないので、通常のディーゼルエンジンと同様に始動することが可能となる。このとき、エンジンは冷えており、またアイドル運転状態にあることから、エンジンから排出される排気ガス中のNOxの発生量は少ないものの、PM、HC、COは増大する。しかしながら、DPF34の反応室温度センサ36における検出温度が酸化触媒活性化温度より低いので、プレヒータ・コントローラ37は、電気ヒータ43を急速に加熱する。また、軽油100%の燃焼とすることで、エマルション燃料供給時よりも排気ガスの温度を高くでき、電気ヒータ43とでできるだけ早くDPF34を温め、エンジンから排出されたPM、HC、COをDPF34の酸化触媒反応室34aで酸化し、排気ガスを浄化する。
【0022】
ここで、エンジンの暖機が終了し車両を走行させるべく、アクセルペダルを踏み込む。
エマルション・コントローラ16は、エンジン・コントロール・ユニット38、燃焼温度センサ35、反応室温度センサ36等からそれぞれ信号を受け、エマルション燃料における最適な水比率等を決定する。
上記最適な水比率のエマルション燃料を作り出すべく、エマルション・コントローラ16は、ポンプ7〜10を駆動し、流量可変制御バルブ11〜14をこれらの開口面積がそれぞれ最適流路面積になるように開口制御する。この結果、軽油タンク4、水タンク5、乳化剤カートリッジ6、リターンリザーバ31からそれぞれ軽油、水、乳化剤、戻りエマルション燃料が上記の水比率を得るのに必要な量分調整されて、静止型ミキサ15に供給される。
【0023】
なお、ここで、始動時などリターンリザーバ31内の戻りエマルション燃料が十分撹拌されエマルションが安定化するまでは、ポンプ10が停止され、流量可変制御バルブ14は閉じられたままとされ、軽油タンク4、水タンク5、乳化剤カートリッジ6から供給されて新しいエマルション燃料が作られるようにする。しかし上記以外は、リターンリザーバ31内の戻りエマルション燃料を基本的には優先して静止型ミキサ15へ供給し、足りない分を軽油タンク4、水タンク5、乳化剤カートリッジ6から供給することで、静止型ミキサ15で噴射ポンプ23へ供給するエマルション燃料を作り出すようにする。
これにより、一度エマルション化した燃料が時間経過により分離して不安定になる前に再利用できるので、エマルション燃料の安定供給、分離した戻りエマルション燃料をまた撹拌することも不要となる。なお、燃料噴射弁22からドレインされてリターンリザーバ31へ導かれる戻りエマルション燃料の量は、燃料噴射弁22で噴射されるエマルション燃料の2倍〜4倍程度にもなるので、できるだけ早く再利用することは、望ましい。
なお、走行中の車体の揺れによってサスペンション45によりリターンリザーバ31が揺動され、内部の戻りエマルション燃料が撹拌されるので、燃料と水の分離が抑えられ、エマルション化も促進される。
【0024】
この場合、リターンリザーバ31内の戻りエマルション燃料の水比率を、液比重測定センサ(水比率センサ)32で検出してエマルション・コントローラ16へ送り、ここで得たこの水比率の情報及び戻りエマルション燃料の再供給量を考慮して、戻りエマルション燃料の量、軽油タンク4・水タンク5・乳化剤カートリッジ6からそれぞれ供給する軽油・水・乳化剤の量を決定して、ポンプ7〜10と流量可変制御バルブ11〜14を制御して最適な水比率のエマルション燃料を作り出せるようにする。
なお、上記戻りエマルション燃料の供給量は、ポンプ10の能力と流量可変バルブ14の開口面積から決定するが、さらに測定オーダーを上げたいときは、リターンリザーバ31と流量可変バルブ14の出口との間の途中に流量測定センサを設ければ良い。
【0025】
静止型ミキサ15は、供給される軽油、水、乳化剤、戻りエマルション燃料を混ぜ合わせることで油中水滴型(W/O型)のエマルション燃料を作り、これを噴射ポンプ23へ送る。このときのエマルション燃料の噴射ポンプ23への供給流量は、供給流量センサ20でモニターされ、エマルション・コントローラ16へ送られることで、最適なエマルション燃料を作り出すのにフィードバックされる。
上記のように、負荷、排気ガス温度温度等を元に最適化された水比率のエマルション燃料は、噴射ポンプ23へ供給され、エンジン・コントロール・ユニット38で制御されながら、燃料噴射弁22から最適噴射時期に最適噴射期間、燃焼室41へ噴射される。噴射に伴い、燃料噴射弁22からドレインされたエマルション燃料は、リターン流量センサ21でその量を検出されながら、リターンリザーバ31へ送られる。
【0026】
上記最適な水比率の決定は、以下のように行われる。なお、ここで水比率は、体積比率を指すが、質量比率でもほとんど変わらない。また、乳化剤は、親水性と親油性との釣り合いを表すHLBが6程度であり、その供給量は燃料と水との質量の1.2%程度(体積では1.5%程度)とするのが望ましい。
水比率は、基本的には、負荷、したがってアクセルペダルの踏み込み量をベースにしてなされる。
すなわち、通常走行時にあっては、軽油:水がほぼ95:5〜80:20の範囲で負荷が大きくなるほど、水比率が高まる方へ制御する。なお、エンジンや燃焼条件によっては、80:20までではなく70:30まで水を増やすことも実用上可能である。
この結果、エマルション燃料によりエンジン内での燃焼温度が抑えられ、N0xの発生が大きく低減される。また、W/O型エマルション燃料をうまく調整して作っておくことで、水によるミクロ爆発等も期待でき、燃料消費率が良くなることも実験で確認されている。
ただし、負荷が小さいとき(たとえば25%)には、水を添加しないときよりもPMが増加する。しかしながら、排気ガス中のPMは、DPF34に入り、ここの酸化触媒反応室34a内の酸化触媒により酸化されてCO2に変えられる。また、排気ガス中のHCも同様に、DPF34の酸化触媒反応室34aでCO2とH2Oとに変えられる。なお、燃え残った灰分は、酸化触媒反応室34a下流の灰分蓄積室で捕集され、外には排出されない。ただし、この灰分の量は少ない。
【0027】
上記のように、エマルション燃料の水比率の最適化は、基本的には負荷に応じてなされるが、下記のような環境条件、運転条件にあるときは、負荷で決めた最適目標水比率を修正する。
その修正に影響を与えるものの一つに、反応室温度センサ36からの測定温度がある。
反応室温度センサ36で検出した排気ガス温度が酸化触媒活性化温度(たとえば約400℃)より低温側にあるときは、軽油:水がほぼ95:5となる方向へ水比率を下げ、上記排気ガス温度が酸化触媒活性化温度以上の高温側にあるときは軽油:水がほぼ80:20となる方向へ水比率を上げるように、上記負荷に基づき決定した水比率を修正する。上記修正量は、各エンジンの特性等によって決定する。
なお、上記反応室温度センサ36に代えて燃焼温度センサ35を用いることもできるが、この場合、このセンサ位置での温度と酸化触媒反応室34aでの温度との関係を考慮する必要がある。
【0028】
また、走行条件によっては、水比率を下記のように設定する。
高速巡航走行であるときは、基本的には軽油:水をほぼ80:20と水比率を多くする。これにより、NOxは大きく低減され、PM、HCもDPF34で処理される。
しかしながら、たまたまDPF34の反応室温度が酸化触媒活性化の温度(たとえば400℃)より低くなったときは、水比率を下げ排気ガスの温度を上げる。運転性が悪化する虞がない場合や、わすかな温度低下の場合には、電気ヒータでのみ加熱する。
【0029】
急加速時にあっては、追い越し時の安全確保のためなど、加速性能を重視せざるを得ないので、軽油:水がほぼ90:10〜95:5程度の水比率になるように、水比率を下げる。
この場合、NOxは悪化するが、急加速の時間は短いのが普通であるから、NOxの発生総量はそんなに多くはならない。しかも、最低でも水が軽油95に対し5程度の比率で入っているので、水が無い時に比べ、加速性能を犠牲にすることなくNOxの発生量を抑えることが可能となる。なお、この場合、PMの発生量は低下するので、DPF34の負担は小さくなる。
【0030】
渋滞走行時にあっては、反応室温度センサ36からの信号でDPF34の酸化触媒反応室34aの温度が100℃より低いときは、軽油:水がほぼ95:5〜100:0の範囲の水比率となるように、ポンプ7〜9と流量可変制御バルブ11〜13を制御する。
一方、DPF34の酸化触媒反応室34aの温度が約100℃以上〜約400℃より低いの範囲にあると検出されたときは、軽油:水がほぼ90:10となる水比率となるように、酸化触媒反応室34aの温度が約100℃より低い場合に比べて水比率を若干増加するように制御する。また、酸化触媒反応室34aの温度が約400℃以上のときは、さらに水比率を増やすが、通常は軽油:水が85:15程度までに抑えておいた方がよい。
したがって、この場合も、渋滞でのエンジンの安定性を確保しながら、NOx、PMの低減が可能となる。
【0031】
アイドリング時は、軽油:水がほぼ95:5〜100:0の範囲となるようにする。
これにより、エンジンの安定運転性を確保できる。また、水比率が少なくなる結果PMの発生が低減する(DPF34でも燃焼される)が、NOxの発生が水比率大の場合に比べて増えるものの、水が入っている場合は若干のNOxの発生低減が可能であり、またアイドリング運転であることからその発生総量自体は少ない。
【0032】
エンジン停止時は、水、乳化剤、戻りエマルション燃料の静止型ミキサ15への供給を断ち、軽油100%の燃料を燃料噴射弁22から噴射してから、エンジンの回転を停止する。これにより、停止後、水やエマルション燃料が燃料噴射弁22や噴射ポンプ23等に残らないので、これら燃料噴射系が錆びたりする虞はない。
また、エンジン停止後もプレヒータ・コントローラ3で電気ヒータ43を所定時間、加熱してDPF34等の排気系を約100℃以上に保ち、水蒸気のまま排気系から排出する。この停止時にあっては、水無しの軽油を燃焼させるので、温度が高くなった排気ガスによっても、排気系が温められる。したがって、排気系の中にある水蒸気が冷えて水となりHC等と反応してできた酸性液が、排気系に残りこれを錆びさせるのを防ぐことができる。
なお、エンジン停止のためのキーオフに代えて、駐車ブレーキが引かれたとき、あるいは所定時間以上アイドリング運転状態が続いたときも、この停止制御に切り替えるようにすることも可能である。
【0033】
以上のように、上記実施態様によるディーゼルエンジンのエマルション燃料共給システムにあっては、燃料噴射弁からドレインされた戻りエマルション燃料の水比率を測定することで、戻りエマルション燃料を再度、ミキサ・燃料噴射弁へ戻して利用しても、常に最適な水比率のエマルション燃料を作り出すことができる無駄の少ないシステムとすることができる。
なお、戻りエマルション燃料が燃料噴射弁からリターンリザーバへ導かれる際、細いパイプからリザーバタンクへ速度と方向を持って流入し、中の戻りエマルション燃料を撹拌するようにしてもよい。
また、図1の上記実施態様では、エマルション・コントローラはエンジン・コントロール・ユニットと別体とすることで、既販売済みの車両に本排気ガス浄化システムを簡単に追加取付できるようにしているが、本排気ガス浄化システムを生産当初から装備する新車などでは、エマルション・コントローラとエンジン・コントロール・ユニットとを一つのコントロール・ユニットで構成することができる。
また、このように最初から、新しい設計をするときは、DPFをディーゼルエンジンのできるだけ排気ポート近くに持ってもって来ることが望ましい。そうすれば、排気ガスがほとんど冷えることなくDPFに入るので酸化触媒反応温度を得やすくなるし、燃焼温度センサと反応室温度センサがどちらか1個でも図1のシステムと同じ制御が可能になる。
ミキサとしては、静止型のミキサではなく、動力駆動されたインぺラとタービンにてかき回すような動的なミキサを用いても良い。
また、冬季など、水が凍る温度になるときは、水に凍結防止剤(メチルアルコールなど)を入れると良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施態様によるディーゼルエンジンの排気ガス浄化システムを表す図である。
【符号の説明】
1 燃料供給システム
2 ディーゼルエンジン
3 排気ガス浄化装置システム
4 軽油タンク(燃料供給装置)
5 水タンク(水供給装置)
6 乳化剤カートリッジ(乳化剤供給装置)
11〜14 流量可変制御バルブ(比率調整装置)
15 静止型ミキサ(ミキサ)
16 エマルション・コントローラ
20 供給流量センサ
22 燃料噴射弁
23 噴射ポンプ
26 冷却水温度センサ
27 吸入ポート
28 排気ポート
31 リターンリザーバ
32 液比重計
34 DPF(排気ガス浄化装置)
35 燃焼温度センサ(浄化関係センサ)
36 反応室温度センサ(浄化関係センサ)
37 プレヒータ・コントロール
38 エンジン・コントロール・ユニット
43 電気ヒータ(ヒータ)
44 撹拌器
45 サスペンション
Claims (6)
- 燃料を供給可能な燃料供給装置と、
水を供給可能な水供給装置と、
乳化剤を供給可能な乳化剤供給装置と、
前記燃料供給装置からの燃料と前記水供給装置からの水と前記乳化剤供給装置からの乳化剤とが供給されこれらからエマルション燃料を作り出すミキサと、
前記ミキサから供給される前記エマルション燃料をディーゼルエンジンの燃焼室へ噴射する燃料噴射弁からドレインされたエマルション燃料を蓄えるリターンリザーバと、
該リターンリザーバから供給される戻りエマルション燃料と前記燃料と前記水と前記乳化剤とがそれぞれ供給量を調整されて前記ミキサに供給可能な比率調整装置と、
前記リザーバタンク内の戻りエマルション燃料の水比率を測定する水比率センサと、
該水比率センサで測定した信号が入力されて、前記戻りエマルション燃料の水比率の大きさと前記比率調整装置で調整されて前記リターンリザーバから前記ミキサへ供給する前記エマルション燃料の供給量とを元に、前記ミキサへ追加供給する前記燃料の量、前記水の量、前記乳化剤の量を決定して目標水比率のエマルション燃料を前記ミキサで得るエマルション・コントローラと、
を備えたこと、を特徴とするエマルション燃料供給システム。 - 前記ミキサには、前記戻りエマルション燃料が優先的に供給されて残りの供給量を前記燃料と前記水と前記乳化剤とのうちから補充することにより前記燃料噴射弁に供給するエマルション燃料を作るようにしたこと、を特徴とする請求項1に記載のエマルション燃料供給システム。
- 前記リターンリザーバタンクからの戻りエマルション燃料の前記ミキサへの供給は、前記ディーゼルエンジンの始動には一時停止されること、を特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のエマルション燃料供給システム。
- 前記戻りエマルション燃料の前記ミキサへの供給の一時停止は、エンジン始動からその前のエンジン停止までの経過時間が所定時間内であるときは解除されること、を特徴とする請求項3に記載のエマルション燃料供給システム。
- 前記リターンリザーバは、この内部の前記戻りエマルション燃料をかき混ぜ可能な撹拌器を備えたこと、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のエマルション燃料供給システム。
- 前記リターンリザーバは、サスペンションで揺動可能に支持されていること、を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のエマルション燃料供給システム。
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