JP4164311B2 - シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特にシート積載部に積載されたシート、或はシート束の満載を検知する満載検知手段の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、例えば画像形成された後の複写用紙等のシートに対する綴じ処理に要する手間を軽減するため、画像形成された後のシートを順次装置内に取り込み、このシートに対して綴じ処理を施すようにしたシート処理装置を備えたものがある。
【0003】
そして、このようなシート処理装置では、特にコストダウン機では、ステイプルモードにより綴じられた綴じシート束及びスタックモードにより単に排出されるシートをシート排出口から落下させ、固定タイプの積載トレイに積載するようにしており、さらに近年の印刷(画像形成)スピードの増加に対応して積載容量を増すよう排出口から積載トレイまで距離を長くしている。
【0004】
なお、ステイプルモード及びスタックモードにおける積載シートの満載検知は、シート排出口上方に支点を有し、全てのシートサイズ及びシートの位置に合わせてシートの幅方向を中心に対称的に配置された複数の満載検知フラグを用いて行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、このような従来のシート処理装置において、シートを積載トレイに積載する際、画像定着の際の加熱等によりシート幅方向両側端部に上カールが生じた場合、この上カールによってシートの両側端部の積載高さが一番高くなる。また、角部を綴じたシート束を積載した場合には、特にシート束の綴じ側の端部が膨らむようになる。
【0006】
ところで、従来の満載検知フラグは、シートの満載を検知する際には、誤検知を避けるためシート両側端部に満載検知フラグが触れない位置で満載を検知するようにしていることから、このようにシートに上カールが生じた場合や、角部が綴じられた場合の、シート或はシート束の積載高さの一番高いポイントを検知できない。
【0007】
そして、このように積載高さの一番高いポイントを検知できない場合には、満載を検知しなくても、シート排出口が塞がれる場合があることから、満載検知フラグが検知する点から実際にその状態を満載とするかを予測して検知高さを設定する必要があり、制御が複雑になる。また、大幅な積載高さマージンを持つ必要があり、これに伴い積載量が減少する。
【0008】
一方、コストダウン機は、既述したように積載容量を増すよう排出口から積載トレイまで距離を長くしているが、このように排出口から積載トレイまで距離を長くした場合、シート排出口から固定の積載トレイまでシートが落下する際,シートの姿勢が不安定となり、特にシート幅方向に積載性が乱れてしまう。
【0009】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シート、或はシート束が排紙口を塞ぐ前に満載検知を行うことができると共に、落下時のシート、或はシート束の姿勢を安定させることのできるシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像形成装置本体から排出されたシートに対して処理を行うシート処理装置であって、シート排出方向と直交する方向の一側部に設けられ、シートを処理する処理部と、排出されたシートを積載する、或は排出されたシートを処理部側にずらして前記処理部により処理されたシート束を積載するシート積載部と、前記シート積載部に積載されたシート、或はシート束の積載高さに応じて上下方向に移動可能な検知部材を有し、前記検知部材の上方移動量に基づいて積載されたシート、或はシート束の積載高さが所定の積載高さに達したことを検知する満載検知手段と、を備え、前記満載検知手段の検知部材は、積載されるシート、或はシート束のシート排出方向と直交する方向の両端部と当接する位置に設けられ、かつ前記シート積載部に積載されたシート、或はシート束の上面に接触しながら上方に移動する複数の検知片を備え、前記検知片はシート、或はシート束が積載される際は、前記両端部に当接しながら追従して下方に移動するとともに、前記検知片のうち前記処理部側の検知片を、前記シートの処理部側端部及びシート束の処理部側端部と当接可能な幅としたことを特徴とするものである。
【0011】
また本発明は、前記検知部材は、前記複数の検知片を固定した軸部を備え、前記複数の検知片は固定端から移動端方向へ向けて前記シート排出方向と直交する方向に広がる形状を有していることを特徴とするものである。
【0013】
また本発明は、前記処理部側の検知片は積載されるシートの通紙範囲外に段差を有し、シート及びシート束の端部に前記段差の高さの異なる部分を各々当接させて満載検知を行うことを特徴とするものである。
【0014】
また本発明は、前記処理部側の検知片の前記処理部側端部を下方に突出させた突出部を有し、前記処理部側端部の突出部により積載されたシート束の積載高さを検知し、前記突出部以外の部分で積載されたシートの積載高さを検知することを特徴とするものである。
【0015】
また本発明は、前記突出部と前記突出部以外の部分は軸方向に滑らかな面で結ばれていることを特徴とするものである。
【0016】
また本発明は、前記突出部は前記処理されたシートの前記処理部側端部に臨む位置に設けられていることを特徴とするものである。
【0017】
また本発明は、前記検知片のうち前記処理部側と反対側の検知片をシト及びシートの側端部をガイド可能な幅とし、かつ前記処理部側と反対側の検知片の前記処理部側と反対側の端部を下方に突出させることを特徴とするものである。
【0018】
また本発明は、前記軸部を分割し、前記分割された軸部にそれぞれ検知片を固定することを特徴とするものである。
【0019】
また本発明は、前記満載検知手段は、前記分割された軸部に固定された検知片の移動に伴う前記検知部材のうちのいずれか一つの移動に基づいて満載を検知することを特徴とするものである。
【0020】
また本発明は、前記満載検知手段は、前記検知部材の移動を検知する複数のセンサを有し、前記シート束の積載位置が異なる場合には、前記シート束の積載位置に応じたセンサにより満載検知を行うことを特徴とするものである。
【0022】
また本発明は、前記処理部は、排出したシートに対して綴じ処理を行うステイプラであることを特徴とするものである。
【0023】
また本発明は、画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを処理するシート処理装置とを備えた画像形成装置において、前記シート処理装置は上記のいずれかに記載のものであることを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0025】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタの全体構成を示す概略断面図である。
【0026】
同図において、100Aはレーザビームプリンタ、100はレーザビームプリンタ本体(以下、プリンタ本体という)であり、このレーザビームプリンタ100Aは単独にコンピュータ、或いはLAN等のネットワークに接続され、これらコンピュータやネットワークから送られた画像情報やプリント信号等に基づいて、所定の画像形成プロセスによってシートに画像形成(印字)し、排出するようになっている。
【0027】
また、300はシート処理装置であり、このシート処理装置300は、プリンタ本体100の上方に配されると共に、プリンタ本体100から機外に排出されるシートをシート処理装置内の搬送部を経由して画像面を下側にしたフェイスダウン状態で中間積載部である第1の積載部300Bを通して第2の中間積載部300C(後述するスライドガイド301,302)に搬入載置した後、後述する第2の中間積載部300Cの整合手段301による整合を行い、所定のジョブ毎にシートを束ねて当該シートの1ヶ所又は複数箇所をステイプルしてシート積載部である第2の積載部325に排出積載したり、単にフェイスダウンで第2の積載部325に排出積載するようになっている。
【0028】
ここで、シート処理装置300とプリンタ本体100とは、不図示のケーブルコネクターで電気的に接続されている。また、シート処理装置300は、各部を格納するケーシング部300Aを有し、プリンタ本体100に着脱可能とされている。
【0029】
次に、プリンタ本体100の各部の構成について、搬送されるシートSの搬送経路に沿って説明する。
【0030】
プリンタ本体100では、給送カセット200内にシートSが複数枚積載され、各種ローラによって最上位のシートS1が順次1枚ずつ分離給送されるようになっている。そして、コンピュータやネットワークから供給された所定のプリント信号により、給送カセット200から給送されたシートSは、まず所謂レーザービーム方式の画像形成プロセスによりトナー画像を形成する画像形成部101において上面にトナー画像が転写され、続いて下流側の定着器120で熱及び圧力を加えられることにより、このトナー画像が永久定着される。
【0031】
次に、画像が定着されたシートSは、排出ローラ130に至るまでの略U字状のシート搬送路で折り返されることにより画像面が反転し、このように画像面が下側になった状態でプリンタ本体100から外部にフェイスダウンで排出される。
【0032】
ここで、このシートSは不図示の制御部からの制御信号に基づいて回動するプリンタ本体100のフラッパ150の位置に応じて、例えば排出ローラ130によってプリンタ本体100の上部に設けられたフェイスダウン(FD)排出部125に排出されるか、シート処理装置300の第2の積載部325に排出されるかが選択されるようになっている。
【0033】
次に、シート処理装置300の構成及びプリンタ本体100から搬送されたシートSがシート処理装置300に向かう場合の各部の動きについて、図2及び図3を用いて説明する。
【0034】
図2において、330aは排紙上ローラ、330bは排紙下ローラ、Mは駆動源としてのジョガーモータ、322はパドル、323は整合時にシート後端(搬送方向端部)を突き当てるための基準壁である。
【0035】
また、600Aは排紙口300Eから第2の積載部325に落下排出されたシート、或はシート束の満載を検知するための満載検知手段であり、この満載検知手段600Aは、積載部325に落下積載されたシート、或はシート束の積載高さに応じて上方に回動(移動)する検知部材である満載検知フラグと、この満載検知フラグ600の回動を検知する不図示のセンサとを備えている。
【0036】
なお、この満載検知フラグ600は、回動中心601を支点として回動自在に設けられており、この満載検知フラグ600がシート、或はシート束の積載高さに応じて所定の位置まで回動すると、この回動量に応じて不図示のセンサがオンとなり、このセンサのオンにより不図示の制御部は、シート、或はシート束の満載を検知することができるようになっている。
【0037】
ここで、同図に示すように、排紙上ローラ330aと排紙下ローラ330bで構成されるローラ対330は、上述したフラッパ150のシート搬送方向の下流側上方に配置され、不図示の駆動モータによって回転駆動される。
【0038】
また、排紙上ローラ330aはパドル軸350を中心に回動可能なアーム330cに軸支されている。ジョガーモータMは、後述する各スライドガイド301,302を駆動するためのモータであり、本実施の形態ではステッピングモータが用いられている。
【0039】
また、シートの搬送方向端部の整合手段であるパドル322は、ゴムなどの可撓性材料で構成され、パドル軸350にシート搬送方向と直交する方向に複数個固定されている。そして、プリンタ本体100からシートが排出されると、パドル軸350の駆動により時計まわりに回転するようになっており、これによりシートSはシート搬送方向と反対方向に移動して基準壁323に当接し、整合される。なお、このようにパドル322を設けることにより、更に整合性を高めることができる。
【0040】
また、第2の積載部325に排出されたシート、或はシート束の満載を検知するための満載検知フラグ600は、後述するようにシートが第2の積載部325に向けて落下して行く際、シートにより押し上げられ、上方に回動するようになっている。
【0041】
また、図3に示すように、本実施の形態のシート処理装置300では、シートの幅方向の整合を行う機能を備えた第2の中間積載部300C(整合手段)として、詳細を後述するスライドガイド301及びスライドガイド302が設けられている。また、同図において、Hはシート束に針打ちしてシート束に対して綴じ処理を行う綴じ手段(処理部)であるステイプラであり、このステイプラHは画像形成されたシートの画像面の左上コーナー部に針打ちを行って各シートを綴じるため、スライドガイド301側に固定配置されている。
【0042】
そして、このような構成のシート処理装置300は、コンピュータ等から予め出力されたコマンドに基づいてステイプル処理を行うようになっており、このようなステイプル処理を行う場合には、まずステイプルされるシートSがプリンタ本体100に設けられた搬送ローラ121(図1参照)で排出される前に、不図示のソレノイドによりフラッパ150を図2の(a)に示すように反時計回り方向に回動させ、紙パスをシート処理装置側に切り換える。
【0043】
これにより、シートSは搬送ローラ121によりシート処理装置300に搬入される。そして、このようにシート処理装置300に搬入されたシートSは、入口センサ390のフラグ391を時計回りに回転させ、これによりフラグ391がフォトセンサ392を透光させることで検知される。この後、入口ローラ対363により上方へ搬送される。
【0044】
ところで、本実施の形態において、このシート処理装置300は、シートをステイプルして第2の積載部325に排出積載すること及び単にフェイスダウンで第2の積載部325に排出積載することができるようになっている。
【0045】
次に、フェイスダウンで第2の積載部325にシートを排出積載する動作について説明する。
【0046】
この場合、図4の(a)に示すように、シート搬入方向に対して右側のスライドガイド301及び左側のスライドガイド302の底面が、搬入されてくるシートSに当接しない位置に、つまりシートSの幅方向より所定量だけ外側の位置に退避している。
【0047】
したがって、入口ローラ対363により搬送されたシートはステイプルローラ対320を通過した後、ステイプラHの間口を通過してから図1に示したプリンタ本体100から受け取ったそのままの位置で排紙ローラ対330により搬送され、図4の(b)の矢印及び図2の(b)に示すように第2のシート積載部325に向けて落下して行く。なお、この際、図2(a)の満載検知フラグ600は、回動中心601を中心にシートSにより押し上げられ、図2(b)のように回転する。
【0048】
次に、シートをステイプルして第2のシート積載部325に排出積載する動作について説明する。
【0049】
ここでは、図4(a)に示すように、シート搬入方向に対して右側のスライドガイド301及び左側のスライドガイド302の底面が、搬入されてくるシートSに当接しない、つまりシートSの幅方向より所定量だけ外側の位置から、図3(a)に示すように、スライドガイド301,302の壁面に設けられた基準ピン303,304が、搬入されてくるシートSと干渉しないように、シートSの幅方向より所定量以上外側の位置に移動する。
【0050】
またこのとき、2つのスライドガイド301,302の底面の端面の間隔はシートSの幅より小さい位置にあり、2つのスライドガイド301,302がこのような位置(第1位置)にあることにより、進入してくるシートSを支持する第2の中間積載部300Cを構成することができるようになっている。
【0051】
したがって、入口ローラ対363により搬送されたシートはステイプルローラ対320を通過した後、ステイプラHの間口を通過してから排紙ローラ対330により搬送されて、スライドガイド301,302により構成される第2の中間積載部300Cのガイド面上へ搬送される。
【0052】
ここで、第2の中間積載部300Cのガイド面は、図5の(a)に示すように、水平方向に対して所定角度で傾斜するとともに、シート搬入方向の上流側と下流側とで相互に異なった傾斜角度となっており、具体的には上流側の所定区間と下流側の所定区間との間で傾斜角度αで屈曲する屈曲部300Dが形成されている。なお、このような屈曲部300Dを有することにより、各スライドガイド301,302ではガイドされないシートSの中央部の撓みを防止している。
【0053】
一方、このように1枚目のシートがスライドガイド301,302により形成される面上に搬送された直後に、同図の(b)に示すようにアーム330cが反時計回りに回動し、これによりアーム330cに軸支されている排紙上ローラ330aが上方向に退避し、排紙ローラ対が離間される。
【0054】
また、これと同時に排紙ローラ対330に接続されていた駆動を切断し、排紙上ローラ330a及び排紙下ローラ330bの回転を停止させる。この結果、シートSの後端がステイプルローラ対320を完全に抜けると、排紙ローラ対330の離間した状態のギャップからシートSは自重で搬送方向と反対方向に戻り、基準壁323方向に移動する。
【0055】
次に、左側のスライドガイド302のみが動作し、第1の中間積載部300B及び第2の中間積載部300C上に積載されたシートSの幅方向の整合動作が開始される。具体的には、スライドガイド302がモータMに駆動されて図3の右側に移動することでスライドガイド302に設けられた基準ピン304がシートSの左側面に当接してスライドガイド301側にシートSを押し込む。
【0056】
そして、シートSの右側面がスライドガイド301に設けられた基準ピン303に突き当たることで、図6に示す位置にスライドガイド302が移動し、シートの幅方向の整合が行われる。シートが基準ピン303に当接して整合された位置で設定されたステイプル位置にシートSが移動するように設定されている。整合動作後、スライドガイド302がシートSの幅より広がる方向に移動し、再び待機ポジションで次のシートの搬送に対応できるようにする。
【0057】
ここで、スライドガイド301,302の構成について詳細に説明する。
【0058】
各スライドガイド301,302は、図3に示すように不図示のモールドフレームに設けられたガイドピン313a及び板金フレームF'に設けられたガイドピン313bの計4本でガイドされることにより、図3の左右方向、すなわちシート搬送方向に直角な方向(幅方向)に往復移動可能とされると共にジョガーモータMからの駆動力により移動するようになっている。
【0059】
また各スライドガイド301,302は、シート搬送方向下流からから見ると、図3の(b)に示すように、シートSの両サイドをガイドする各壁部とシートSの上下面を支持する支持部とにより、断面略コ字型の形状を呈しており、このコ字型の下面によって第1の中間積載部300B上に排出され、且つ第2の中間積載部300Cに搬入される各シートを支持し、シートSの幅方向中央部についてはガイドしない構成となっている。
【0060】
さらに、スライドガイド302には段ギア317と噛み合う平板歯車を有するスライドラック部310が設けられている。またスライドガイド301にも段ギア317と噛み合う平板歯車を有するスライドラック312が取り付けられている。
【0061】
ここで、スライドラック312は、コイル状のバネ314を介してスライドガイド301に対して相対移動可能に設けられている。なお、このバネ314は、その一端側がスライドガイド302に当接し、他端側がスライドラック312に当接し、スライドガイド301とスライドラック312とを広げる方向に付勢している。また、スライドラック312は、スライドガイド301側のエンボス部301aを移動させる角穴部312aを有している。
【0062】
さらにスライドガイド301の側壁には耐磨耗にすぐれた金属で構成される2本の基準ピン303が、スライドガイド302の側壁には2本の基準ピン304がそれぞれ設けられており、シートを整合するときには、既述したようにスライドガイド302が移動して、シートの両側端面305,306に、基準ピン304,ピン303が当接する。
【0063】
また、スライドガイド301及びスライドガイド302は、段ギア317及ジョグ板金フレームF’により高さ方向を支持されている。
【0064】
次に、各スライドガイド301,302の動作について説明する。
【0065】
シート処理装置300に電源が入ると、ステイプルローラ対320が回転を開始し、次にジョガーモータMが回転して段ギア317が回転することで、スライドガイド302のラック部310が駆動されて外側に退避する。
【0066】
またスライドガイド301は、ジョガーモータMが回転して段ギア317が回転すると、まずスライドラック312が相対移動し、スライドラック312の角穴部312aがスライドガイド301のエンボス301aの図3の右側端面に当接した後、角穴部312aで押圧されることにより外側に退避する。
【0067】
スライドガイド301にはスリット部301Sが設けられており、スリット部301Sが所定の退避距離まで移動すると、図4の(b)に示すように、フォトセンサ316が透光し、その時点でジョガーモータMが停止する。以下、この位置をホームポジションという。
【0068】
一方、シートSがシート処理装置300に進入する信号がプリンタ本体100から入力されると、ジョガーモータMが回転し、スライドガイド301,302が内側に移動し、図3に示すように進入するシートSの幅よりも所定量dだけ広い位置で停止する。この位置において、スライドガイド301は、ストッパ301bがガイドピン313aに当接し、それ以上内側には移動できない状態となる。以下、この位置を待機位置という。なお、この待機位置ではスライドガイド301の側面が整合動作時の基準位置になる。
【0069】
ここで、本実施の形態では、シートSのサイズ(幅)が通紙可能な最大サイズである場合に、両側の隙間がそれぞれ所定量d,d以上となるように、スライドガイド301,302の待機位置が設定されている。
【0070】
なお、これよりも幅の狭いシートを整合する場合には、これに応じた分だけスライドガイド302が右側に移動することにより、図3に示す待機位置における左側の隙間が常に所定量dとなる。一方、この場合には、シートとスライドガイド302との隙間は、所定量dよりも幅狭となった量の半分だけ広がることになる。
【0071】
一方、図6に示すようにスライドガイド301,302により幅方向の整合を行った後、両スライドガイド301,302が若干量外側に退避することによりシートSの整合方向の規制をラフ状態にし、シートSがシート搬送方向に移動可能な状態にする。この後、図5の(b)に示すように、パドル322がパドル軸350を中心に時計回りにシートSの上面に当接しながら一回転し、これによりシートSが基準壁323に突き当てられて整列する。
【0072】
そして、これらの動作でシート搬送方向および幅方向の整合が可能となる。なお、このように整合された状態を保つために図6に示すように整合された状態のシートの右端面近傍に、後述する図7に示すように摩擦部材400aを設けたレバー400bが上下方向に移動して整合されたシートSを押圧するスタンプ手段400が設けられている。
【0073】
そして、このスタンプ手段400により、整合動作が終了した後、次に進入するシートが整合されたシートに当接する前にシート上面を押圧することにより、次のシートにより整合された状態のシートが移動し、整合が乱れるのを防ぐようにしている。
【0074】
なお、このようにして1枚目のシートの整合が終了した後、2枚目のシートが搬送されるが、この場合、2枚目以降のシートの搬送時には、排紙ローラ対330が離間されているため、シートSの後端がステイプルローラ対320を完全に抜けると、シートは自重で搬送方向と反対方向に戻り、基準壁323方向に移動する。なお、ここからの整合動作は1枚目と全く同様であるので説明を省略する。
【0075】
そして、このような動作を繰り返し行い、1ジョブの最後(n番目)のシート(Sn)を整合する動作を行い、スライドガイド302に設けられた各基準ピン304がシートの左側面をスライドガイド301の各基準ピン303に突き当て、スライドガイド302の移動を停止した図6の状態で、シート束の後端右側に位置する小型のステイプラHで後端右側の位置をステイプルする。
【0076】
ここで、この構成及び動作によれば、各シートの整合動作中はスライドガイド301が基準位置で停止して移動せず、スライドガイド302のみが移動して各シートの左側端部が基準位置に揃うので、スライドガイド301側に固定配置されたステイプラHによる綴じ処理が正確かつ確実に行われる。
【0077】
さらには、1ジョブにおいて搬入される各シートの幅にばらつきがある場合や1ジョブ内でシートサイズが例えばLTRからA4に変化した場合であっても、各シートの左端部の位置が一定に揃えられるので、ステイプラHによる綴じ処理の仕上がりが正確かつ綺麗になり、優れた効果が得られる。
【0078】
一方、このようにしてステイプル動作が終了すると、図5の(c)に示すように、アーム330cが時計回りに回転することでアーム330cに軸支されている排紙上ローラ330aが下方向に移動して、排紙ローラ対330が形成されると同時に排紙ローラ対330を駆動して排紙上ローラ330aおよび排紙下ローラ330bの回転を開始する。これにより、シート束は排紙ローラ対330に挟持されてスライドガイド301,302により形成される第2の中間積載部300C上に搬送される。
【0079】
そして、この後、シート束が排紙ローラ対330から完全に排出されると、ジョガーモータMが回転駆動されることにより、図6に示す状態からスライドガイド302が広がる方向に移動する。なお、このスライドガイド302の移動開始時には、スライドガイド301側は、スライドラック312が図6の右側に移動し、スライドガイド301自体は直ちには移動しない。
【0080】
そして、スライドガイド302の位置が図3に示す待機位置を過ぎると、スライドラック312のエンボス部312aがスライドガイド301の角穴部310aの端面と当接して、スライドガイド301が図3の右側に移動を開始し、両スライドガイド301,302が移動する。
【0081】
さらにこの後、両スライドガイド301,302の間隔がシートの幅近傍又はそれより広くなったとき、スライドガイド301,302に支持されているステイプル済みのシート束は、図5の(c)に示すように下方に落下し、第2の積載部325に積載される。以上が、本実施の形態におけるプリンタ本体及びシート処理装置の構成及び一連の動作である。
【0082】
ところで、既述したように本実施の形態では、シート処理装置300をプリンタ本体100の上部に装着し、プリンタ本体100から排出されるシートの搬送路をフラッパ150で切り替えることにより、シートを反転させて排出積載することができるようにしている。
【0083】
ここで、このようにシート処理装置300をプリンタ本体100の上部に装着し、シートを反転させて排出積載するようにすることにより、スイッチバック機構を設けることなく画像形成済みのシートをページ順に排出積載することができる。また、スイッチバックのためにシート間隔を広く開けなければならないという不都合もない。
【0084】
このように、シートを装置上面に排出するようなプリンタ本体100(画像形成装置)において、その装置本体上面の排出部の上方にシート処理装置300を設け、シートを反転させた状態で、或いは反転した状態のシートに対して処理を行った後、第2の積載部325に排出させる動作を選択的に行うようにすることにより、シート処理装置300の構成を簡略化することができると共に、シート処理装置300及びこれを備えたプリンタ本体100(画像形成装置)の設置面積及びコストを低減することができる。
【0085】
なお、これまでの説明においては、シートの整合動作時にスライドガイド302のみが動作し、スライドガイド301は動作しない構成としたが、シートの整合動作時にスライドガイド301も動作する構成としても良い。この場合には、例えばスライドガイド301をスライドガイド302と同様の構成とすることで実現可能である。
【0086】
さらに、整合動作後のシートを下方に落とす場合に、2つのスライドガイド301,302が動作する構成としたが、シートSを下方に落とす場合にいずれか一方のみが動作する構成としても良い。
【0087】
また、これまでの説明においては、シートに対する処理として綴じ処理を行う場合について述べてきたが、この構成によれば、シートに穴を開けるパンチャーや糊付けしてシート束をつくるような処理を行うシート処理装置でも同様の効果を得ることが可能となる。
【0088】
ところで、図7は整合ズレ防止手段である既述したスタンプ部400の構成を示す図であり、このスタンプ部400は、同図に示すように、先端に摩擦パッド400aが設けられると共に軸400cを支点として回動自在な押圧部材であるアームレバー400bと、このアームレバー400bを回動させ、アームレバー400bの押圧動作を解除する解除手段であるソレノイド401と、アームレバー400bを、シートSをスライドガイド301の方向に押し付ける方向に付勢する不図示のねじりコイルバネとを備えている。
【0089】
ここで、このスタンプ部400のアームレバー400bは、排紙動作の際には、ねじりコイルバネの力により、整合された先行シートSaを同図に示すように後続シートSbが通過するシート搬送経路より外側、つまり通紙範囲外の位置で押圧するようにしている。
【0090】
これにより、次に排出される後続シートSbにアームレバー400bが当接するのを防ぐことができると共に、既に第1の積載部300Bに整合された状態で保持されている先行シートSaが後続シートSbにより押し出されることがないようにすることができる。
【0091】
一方、後続シートSbが完全に排出されると、後続シートSbは、既述したスライドガイド302の移動に伴って図8の(a)に示す矢印403方向へ移動する。そして、このように後続シートSbが移動する間、ソレノイド401はオンとなる。これにより、アームレバー400bは、同図の(b)に示す矢印404方向へ回動し、この結果、後続シートSbが、アームレバー400bの下に入り込むようになる。
【0092】
なお、この後、パドル322によるシート搬送方向の整合が行われた後、スライドガイド302が待機位置に戻るようになるが、本実施の形態においては、スライドガイド302が待機位置に戻り後続シート搬入準備が完了する前にソレノイド401がオフとなるようになっている。これにより、アームレバー400bが再び先行シートSaを押さえ込むようになり、この結果、先行シートSaが、この後、搬送される後続シートSbにより押し出されることがないようにすることができる。
【0093】
このように、シートが積載される際、既に第1の積載部300Bに整合されて積載されている先行シートSaをスタンプ部400のアームレバー400bによって押えることにより、後続シートSbにより先行シートSaのズレが発生するのを防ぐことができる。
【0094】
次に、満載検知フラグ600について説明する。
【0095】
満載検知フラグ600は、既述したように回動中心601を中心に回動自在となっており、またアーム330cの回動に伴って上下方向に回動するようになっている。
【0096】
そして、既述したようにシートが第2の中間積載部300Cに搬送される際には、基準ピン303,304が移動する前、満載検知フラグ600の駆動手段であるアーム330cの不図示のカム面により図5の(b)に示すようにシートの搬入を妨げない位置に持ち上げられるようになる。
【0097】
ここで、このように満載検知フラグ600を持ち上げることにより、シートSは満載検知フラグ600とスライドガイド301,302とによって、第1の中間積載部300Bから離間した排出ローラ対330を経て、第2の中間積載部300Cへ搬入されるようになっている。
【0098】
ところで、本実施の形態において、この満載検知フラグ600は、このような第2の中間積載部300Cへのシートの搬入を容易にするため、図9に示すよう軸部を構成する1本のロッド600Eに対して固定され、中央部が上方に向って膨らむと共に、先端部も、また上方に湾曲した4枚の検知片600A〜600Dを備えている。なお、これら4枚の検知片600A〜600Dのうち、同図に示すように第1〜第3検知片600A〜600Cは断面形状が同一形状であり、第4検知片600Dのみ断面形状が異なる。
【0099】
図10は、満載検知フラグ600に対して、例えばスタックモードにおいて矢印A方向に単一なシートS(LTR、EXE、A5サイズ)が排出される位置と、例えばステイプルモードにおいてLTRサイズのステイプル済みのシート束が排出される位置を示した図であり、同図に示すように満載検知フラグ600の各検知片600A〜600Dは、ステイプル側(処理部側)である第4検知片600Dの断面形状は異なるが、それ以外の第1〜第3検知片600A〜600Cは紙センターを中心に略対称形状をなしている。
【0100】
そして、同図に示すように、例えばLTRサイズのシートを一枚ずつ排出する際、LTRサイズのシートSは、エッジ(シート幅方向側端部)が満載検知フラグ600の第1及び第4検知片600A,600Dによってガイドされ、スライドガイド301,302内に導かれるようになっている。
【0101】
なお、例えば同図に示すようにシートSが、上カール(上面側へカールした状態)している場合、シートSが所定以上の力で満載検知フラグ600に突き当たると、満載検知フラグ600は上方に回動するようになる。これにより、シートが丸まるのを防ぐことができ、ジャム等の発生を防ぐことができる。
【0102】
ここで、このように単一シート排出時に、シートの両側端部を満載検知フラグ600でガイドしながらシートを排出するようにすることにより、シートSが第2の積載部325に向けて落下する際、落下中のシートが矢印方向にふらついて積載安定性、積載整列性を損なわないようにしている。
【0103】
即ち、シートSが落下積載する際、シートSは振り子のようにシート幅方向に揺れて落下するが、そのときに一番変位量の大きくなるシート両側端部を満載検知フラグ600(の第1及び第4検知片600A,600D)で押えてしまうことにより、そのふらつきを押さえ込むことができ、これにより積載安定性、積載整列性を向上させることができる。
【0104】
また、図9に示すように第1〜第4検知片600A〜600Dの形状を、固定端から移動端方向へ向けてシート排出方向と直交する方向に広がる形状として先端部の幅を広くしたことで、第2の積載部325への落下途中で左右にシートS、或はシート束が振れても両側端部が、第1〜第4検知片600A〜600Dから外れることがないようにしている。これにより、より積載安定性、積載整列性を向上させることができる。
【0105】
また、このように構成することによりシートの斜行、またはカールなどにより、シートの両側端部の位置が若干ずれても、第1〜第4検知片600A〜600Dがシート両側端部から脱しないようにすることが可能であり、積載が乱れても、満載検知の際に両側端部を検知することができる。また、裾広がり構成のため、軽量化も可能となる。
【0106】
一方、シートがステイプルポジションに移動した際も、シート幅方向両側端近傍の満載検知フラグ600の第1検知片600Aは側端部をガイドし、第4検知片600Dに関しても、側端部の近傍をガイドしている。ただし、単一シートでも、そうであるが、定着後のシートはシート処理装置300の斜視図である図11に示すように積載トレイ325の幅方向両外側が若干せりあがり形状であり、トイ形状にカールしたシートが第2の積載部325に積載される。
【0107】
そのようなシートは、せりあがり位置がA4,LTRサイズの紙幅が重なる位置にあるため、特にA4、LTRサイズに多い。このため、A4、LTRサイズのシートの場合、シートが平らに積まれた際のシート端部とフラグの位置関係を示した図10に比べて若干内側で接触する。また、ステイプル積載に関しては、ステイプル部が膨らむと、シート端部が幅方向で内側にカールし、傾くので、実際は、フラグとシートエッジが絶妙に触れる。
【0108】
ここで、単一シートの排紙の場合、シートの一端が通過するのは第4検知片600Dの断面形状が異なる変曲点近傍までである。即ち、この変曲点はシートの通紙範囲外に設けられている。これにより、シート排出時に第4検知片600Dの出っ張り部にシートが引っ掛からないようにしている。
【0109】
なお、本実施の形態においては、満載検知フラグ600は積載されたシート、或はシート束の高さが高くなるにつれて徐々に上方回動し、やがて積載されたシート、或はシート束の上面が排紙口300E(図2参照)の下方の所定の位置まで達すると、不図示の遮光部により、不図示の光透過のセンサを遮光するようになっている。これにより、不図示の制御部は、シート、或はシート束の満載を検知するようになっている。
【0110】
ところで、図12は、満載検知フラグ600が、綴じシート束の満載を検知した状態を示す図である。なお、同図は、スライドガイドを取り外した状態の図である。ここで、ステイプル綴じされたシート束を積載する際、シート束SAは、上述したスライドガイド302の移動により、排出位置が単一シートと異なりシート幅方向ステイプルユニット側に約12mm移動する。
【0111】
一方、既述したようにシートSが搬入されてくる前、スライドガイド301,302をシートSの幅方向より所定量以上外側の位置に移動させるが、この移動の前に、ステイプルスタック時のイニシャル動作として満載検知フラグ600を図5の(b)に示す位置に退避させる。
【0112】
そして、このように満載検知フラグ600が退避位置に移動した状態で、スライドガイド301,302を図4(a)の状態に移動させ、スライドガイド301,302内に満載検知フラグ600を挿入させ、再びアーム330cを排出ローラ対330がニップする位置まで下ろし、シート搬入の準備をする。なお、シート束を排出する前にも、満載検知フラグ600をスライドガイド内の退避位置に移動させる。
【0113】
ここで、このシート束の約12mmの移動は、このように満載検知フラグ600が図13に示すスライドガイド内の退避位置に移動している際に、スライドガイド302によって、満載検知フラグ600の断面形状が異なる第4検知片600Dの下にシート束SAが矢印602方向に潜り込ませることによって行われる。これにより、シート束SAは第4検知片600Dにひっかかることなく移動することができる。そして、このようにシート束SAが移動すると、シート束SAの一番高い位置が、第4検知片600Dの外方に位置するようになる。
【0114】
一方、このようにシート束SAを移動させた場合、シート積載時において、単一シート積載とステイプル束積載とでは、シート面検知部分が異なる。即ち、単一シートの排紙の場合、第4検知片600Dは図10に示す断面形状が異なる変曲点近傍までの平坦部分600D1でシートSの満載を検知し、綴じ側の端部が膨らむシート束の満載検知は第4検知片600Dの段差部600D2で行うようにしている。これにより、積載モード別にフラグ形状で最適な満載検知高さを低コストで設定することができる。
【0115】
なお、この第4検知片600Dの形状は、平坦部分600D1と下方に突出した処理部側端部の突出部である段差部600D2との間を滑らかな曲線で結ぶようにしており、これによりシート束をオフセットする際に、シート束が第4検知片600Dに引っ掛らないようにしている。
【0116】
また、本実施の形態において、この第4検知片600Dの段差部600D2は、スライドガイド301の側壁に近づいて形成されている。これにより、第4検知片600Dの段差部600D2は、シート束SAの一番高い位置ではなく、シート束SAの綴じ部の膨らみ部近傍でシート束SAの満載を検知するようになる。
【0117】
そして、このように下方に突出した段差部600D2にて綴じ部の膨らみ部近傍でシート束SAの満載を検知するようにすることにより、シート束を積載する際に発生するステイプル針による積載シートの綴じ側端部の膨らみ、また排紙口直下でのもたれが生じた場合でも、シート束が排紙口300Eを塞ぐ前に満載検知を行うことができる。
【0118】
このように、満載検知フラグ600の第4検知片600Dを第2の積載部325に向うシート、或はシート束のシート排出方向の直交する両端部と当接する位置に設けることにより、シート、或はシート束が排紙口300Eを塞ぐ前に満載検知を行うことができると共に落下時のシート、或はシート束の姿勢を安定させることができる。
【0119】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0120】
図14は、本実施の形態に係るシート処理装置の満載検知フラグの構成を示す斜視図である。なお、同図において、図9と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0121】
同図において、600Fは満載検知フラグ600の第1検知片であり、この第1検知片600Fの断面形状は、第4検知片600Dの断面形状と紙センタを中心に対称形状をしている。即ち、第4検知片600Dと反対側の検知片である第1検知片600Fは、第4検知片600Dと同様、つまりシート束及びシートの側端部をガイド可能な幅を有し、かつ処理部側と反対側の端部を下方に突出させた段差部600F2を備えている。
【0122】
そして、このように第1及び第4検知片600F,600Dに段差部600D2,600F2を設けることにより、図15に示すように少なくともユーザが最も多く利用するLTR、A4系列の単一なシートの積載時にシートの両側端部を第1及び第4検知片600F,600Dの段差部600D2,600F2により係止しながらガイドすることができる。これにより、シートSを第2の積載部325に落下積載する際、シートSが幅方向に移動しながら落下し、積載性が乱れるのをより確実に防ぐことができる。
【0123】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0124】
図16は、本実施の形態に係るシート処理装置の満載検知フラグの構成を示す斜視図である。なお、同図において、図14と同一符号は同一、又は相当部分を示している。
【0125】
同図において、600E1は第1ロッド、600E2は第2ロッドであり、この第1ロッド600E1には第1及び第2検知片600F,600Bが、第2ロッド600E2には第3及び第4検知片600C,600Dが固定されている。つまり、本実施の形態においては、図17に示すようにロッドを分割し、分割された第1及び第2ロッド600E1,600E2にそれぞれ検知片600F,600B,600C,600Dを固定することにより満載検知フラグ600を、紙センターで2分している。
【0126】
ここで、本実施の形態において、左半分の第1及び第2検知片600F,600Bはシートの満載を検知するための手段ではなく、右半分の第3及び第4検知片600C,600Dと、釣り合いをとるためのダミーフラグである。
【0127】
ここで、単一シート積載の場合、シートは満載検知フラグ600に激突して満載検知フラグ600を押し上げながら排出される構成であるが、実際には4本の検知片に同一タイミングでシートが激突するのはまれであり、いずれか1本の検知片に衝突する。
【0128】
しかし、このように例えシートがいずれか1本の検知片に衝突した場合でも、本実施の形態のように、満載検知フラグ600を分割することで満載検知フラグ600の重量を軽減することができ、これにより激突時の衝撃を分散することができ、シートのダメージを小さくすることができる。
【0129】
なお、これまでの説明においては、満載検知センサ600の駆動手段として、アーム330cを用いているが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、専用の駆動手段を別個に設けた構成としても良い。
【0130】
また、これまでの説明では、満載検知手段600Aの構成としては、積載シート、或はシート束の上面の高さに応じての光透過のセンサを遮光することにより、満載を検知する場合について述べてきたが、本発明は、これに限らず、複数の光透過のセンサを有し、排出されるシート、或はシート束の落下位置に応じて使用するセンサを切り換えることにより、満載検知高さを異なるようにしても良い。
【0131】
そして、このように構成することにより、仮にステイプルモードでシートをオフセットさせることができず、単一シートとステイプル綴じシートの排出位置が同じでも、最適な満載検知高さをモードごとに設定することができる。
【0132】
また、シート束の満載検知高さを基準とし、この基準となる満載検知高さに基づいて、ステイプル部の膨みに対応した所定枚数をシートの満載検知高さとするようにしても良い。
【0133】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のように、満載検知手段の検知部材に、シート積載部に向うシート、或はシート束のシート排出方向の直交する両端部と当接する位置で、かつシート積載部に積載されたシート或はシート束の上面に接触しながら上方に移動する複数の検知片を設け、この検知片をシート、或はシート束が落下する際は、両端部をガイドしながら追従して下方に移動させるようにすることにより、シート、或はシート束が排紙口を塞ぐ前に満載検知を行うことができると共に、落下時のシート、或はシート束の姿勢を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタの全体構成を示す概略断面図。
【図2】上記シート処理装置の構成及びプリンタ本体から搬送されたシートがシート処理装置に向かう場合の各部の動きを説明する図。
【図3】上記シート処理装置の要部平面図及び要部側面図。
【図4】上記シート処理装置に設けられたスライドガイドがホームポジションに位置してシート束が落下する状態を示す図。
【図5】上記シート処理装置の処理動作における各部の動きを説明する図。
【図6】上記スライドガイドによりシートを整合した状態を示す図。
【図7】上記シート処理装置に設けられたスタンプ手段の構成を説明する図。
【図8】上記スタンプ部のシート整合時の状態を説明する図。
【図9】上記シート処理装置に設けられた満載検知フラグを説明する斜視図。
【図10】上記シート処理装置に設けられた満載検知フラグとシートの位置関係を説明する図。
【図11】上記シート処理装置の斜視図。
【図12】上記シート処理装置に設けられた満載検知フラグが綴じシート束の満載を検知した状態を示す図。
【図13】上記満載検知フラグのスライドガイド内での位置及び段差形状を説明する図。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係るシート処理装置の満載検知フラグの構成を示す斜視図。
【図15】上記シート処理装置に設けられた満載検知フラグとシートの位置関係を説明する図。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係るシート処理装置に設けられた満載検知フラグを説明する斜視図。
【図17】第3の実施の形態に係るシート処理装置に設けられた満載検知フラグとシート位置を説明する図。
【符号の説明】
100 プリンタ本体
100A レーザビームプリンタ
101 画像形成部
300 シート処理装置
300B 第1の中間積載部
300C 第2の中間積載部
301,302 スライドガイド
323 基準壁
325 第2のシート積載部
330c アーム
600 満載検知フラグ
600A 第1検知片
600B 第2検知片
600C 第3検知片
600D 第4検知片
600D1 平坦部分
600D2 段差部
600E ロッド
600E1 第1ロッド
600E2 第2ロッド
600F 第1検知片
600F2 段差部
H ステイプラ
S シート
SA シート束

Claims (12)

  1. 画像形成装置本体から排出されたシートに対して処理を行うシート処理装置であって、
    シート排出方向と直交する方向の一側部に設けられ、シートを処理する処理部と、
    排出されたシートを積載する、或は排出されたシートを処理部側にずらして前記処理部により処理されたシート束を積載するシート積載部と、
    前記シート積載部に積載されたシート、或はシート束の積載高さに応じて上下方向に移動可能な検知部材を有し、前記検知部材の上方移動量に基づいて積載されたシート、或はシート束の積載高さが所定の積載高さに達したことを検知する満載検知手段と、
    を備え、
    前記満載検知手段の検知部材は、積載されるシート、或はシート束のシート排出方向と直交する方向の両端部と当接する位置に設けられ、かつ前記シート積載部に積載されたシート、或はシート束の上面に接触しながら上方に移動する複数の検知片を備え、前記検知片はシート、或はシート束が積載される際は、前記両端部に当接しながら追従して下方に移動するとともに、前記検知片のうち前記処理部側の検知片を、前記シートの処理部側端部及びシート束の処理部側端部と当接可能な幅としたことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記検知部材は、前記複数の検知片を固定した軸部を備え、前記複数の検知片は固定端から移動端方向へ向けて前記シート排出方向と直交する方向に広がる形状を有していることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記処理部側の検知片は積載されるシートの通紙範囲外に段差を有し、シート及びシート束の端部に前記段差の高さの異なる部分を各々当接させて満載検知を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  4. 前記処理部側の検知片の前記処理部側端部を下方に突出させた突出部を有し、前記処理部側端部の突出部により積載されたシート束の積載高さを検知し、前記突出部以外の部分で積載されたシートの積載高さを検知することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  5. 前記突出部と前記突出部以外の部分は軸方向に滑らかな面で結ばれていることを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
  6. 前記突出部は前記処理されたシートの前記処理部側端部に臨む位置に設けられていることを特徴とする請求項又はに記載のシート処理装置。
  7. 前記検知片のうち前記処理部側と反対側の検知片をシト及びシートの側端部をガイド可能な幅とし、かつ前記処理部側と反対側の検知片の前記処理部側と反対側の端部を下方に突出させることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  8. 記軸部を分割し、前記分割された軸部にそれぞれ検知片を固定することを特徴とする請求項2乃至のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  9. 前記満載検知手段は、前記分割された軸部に固定された検知片の移動に伴う前記検知部材のうちのいずれか一つの移動に基づいて満載を検知することを特徴とする請求項に記載のシート処理装置。
  10. 前記満載検知手段は、前記検知部材の移動を検知する複数のセンサを有し、前記シート束の積載位置が異なる場合には、前記シート束の積載位置に応じたセンサにより満載検知を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  11. 前記処理部は、排出したシートに対して綴じ処理を行うステイプラであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  12. 画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを処理する前記請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート処理装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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