JP4163775B2 - 袖付き衣服 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、運動機能に優れるように袖付け部の構造を改良した学生服等の袖付き衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、学生服等の衣服は、静立安定時の人体の形態を基準にして製作されており、したがって静立安定時には美しいシルエットが得られる。
しかしながら、衣服の着用者は、前傾姿勢をとったり、腕を前方や上方に延ばすような種々の動きをとり、特に中高校生等の学生にあっては、机に向かったり自転車に乗るなど、日常的に活発な動きとる。そして前傾姿勢をとったり、腕を前方や上方に延ばす動きをとったときには、人体の各部位間の距離(体表長)が大きく変化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、静立安定時の人体の形態を基準にして製作されている衣服では、特に前傾姿勢をとったり、腕を前方や上方に延ばす動きをとったときに、身頃の背身や袖の脇下が突っ張ったり、つり上がって着心地が悪くなるばかりでなく、前傾姿勢や腕を延ばす運動機能が妨げられてしまう。
【0004】
そこで、身頃の背身や袖の脇下にその動きを想定したゆとり量を入れたパターンを用いて衣服を製作する場合がある。この場合には運動機能が良好となるが、しかし静立安定時にはそのゆとり量分がだぶつき、そのだぶつきが身頃の背身や袖の脇下部分に不体裁な皺として表現され、シルエットが悪くなる。
【0005】
特に学生服においては、激しい動きや洗濯の繰り返しに充分に耐え得るようにその素材として硬い生地が用いられており、このためそのだぶつきでシルエットが大きく崩れてしまう。
【0006】
作業服のように運動機能を重視した衣服においては、このようなだぶつきはやもえないもとしても、静立安定時のシルエットの美しさを必要とする学生服やスーツ類においては大きな問題となる。
【0007】
また、従来の衣服においては、脇の下側における袖の縫合線がその脇の下側の直下に位置しており、このため袖に腕を通して服を着るときに、腕の先がその縫合線に引っ掛かって着ずらくなる難点がある。
【0008】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、良好な運動機能が得られると共に、静立時には美しいシルエットを保て、また袖に腕を通しやすく、楽に着用することができる袖付き衣服を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明はこのような目的を達成するために、身頃の袖ぐりに、上袖と下袖とからなる袖を縫合してなる衣服において、前記下袖が衣服の前後側に配置して縫合される前下袖と後下袖とに分割し、前下袖および後下袖の袖底には、その互いに縫合される側縁に連なり、かつその側縁の外方側に張出す張出し部をそれぞれ形成し、これら張出し部の側縁同士を前下袖と後下袖の側縁同士と共に縫合することにより、下袖の袖底に、袖の脇の下方に延びる立体的な舌片部を構成し、この舌片部を介して下袖を身頃の袖ぐりに縫合し、下袖における後下袖には、その袖脇側に位置して芯地を取り付けるようしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、この実施形態においては、衣服として学生服を例示してある。
図1には、学生服の背面図を示してあり、この学生服は身頃11と、この身頃11の上部の衿ぐり12に縫着された詰め衿13と、身頃11の両肩部の袖ぐり14に縫着された袖15とで構成されている。
【0011】
従来一般の袖は、上袖と下袖との2つのパーツからなる二枚袖仕様、あるいは1つのパーツからなる一枚袖仕様が一般であるが、この発明における袖15は、2枚袖仕様の下袖をさらに2分割して3枚袖仕様の構造としてある。
【0012】
すなわち、図2に示すように、この発明における袖15は、上袖16の下側に配置する下袖17が、服の前側に配置する前下袖18と後側に配置する後下袖19とに分割されている。そして後下袖19の袖脇側にはほぼ三角形状をなす芯地20が例えば接着剤を用いて取り付けられている。
【0013】
下袖17を構成する前下袖18および後袖下19の袖底には、これら前下袖18と後下袖19とが図2に示すように互いに並列するときのその互いに対向する側の側縁21,22に連なり、かつその側縁21,22の外方側に張出す張出し部23,24が一体に形成されている。
【0014】
前下袖18と後下袖19は、その互いに対向した側縁21,22同士が縫合されるが、この縫合と共に前記張出し部23,24の側縁同士も連続して縫合され、この縫合により下袖17が仕上げられる。
【0015】
そしてこの下袖17における前下袖18の他方の側縁25と上袖16の一方の側縁26同士、および後下袖19の他方の側縁27と上袖16の他方の側縁28同士がそれぞれ縫合され、これにより図4に示すように袖15が仕上げられる。
【0016】
後下袖19の側縁27と上袖16の側縁28とを縫合するときには、後下袖19に接着剤で貼り付けられている芯地20の縁を前記側縁27と28との間に挟み込んで縫合して芯地20を縫い止めする。これにより芯地が20が安定して定置する。
【0017】
前下袖18と後下袖19の側縁21,22同士と共にその前下袖18の張出し部23の側縁と後下袖19の張出し部24の側縁とを縫合したときには、図3に示すように、その張出し部23,24によりその側縁同士の縫合部分が下袖17の広がり面から盛り上がってほぼ三角形状の立体的な舌片部29が形成される。
【0018】
そしてこの舌片部29を有する下袖17を上袖16に縫合して袖15を仕上げ、この袖15を身頃11の袖ぐり14に縫合して袖付き衣服を仕上げる。
このように仕上げられた衣服においては、袖15の脇からその下方に立体的な舌片部29が延出し、この舌片部29を介して袖15が身頃11の袖ぐり14に縫合されている。
【0019】
したがって、前記舌片部29により袖15の脇の下側にゆとりが生じ、このため衣服の着用者が前傾姿勢をとったり、腕を前方や上方に延ばすような動きをとっても、身頃11の背身や袖15の脇の下が突っ張ったり、つり上がるようなことがなく、その運動を軽快に行なえ、快適な着用感が得られる。
【0020】
前記舌片部29は脇の下側に向かってほぼ逆三角形に延びる立体形状にあり、このため特に腕を上方に延ばすときの動作に充分なゆとりが生じ、その動作に対する運動機能が良好となる。
【0021】
また、腕を下げた静立時の姿勢のときには、脇の下側に向かってほぼ逆三角形に延びた立体形状の舌片部29がその脇の奥方側に凹んで入り込むように納まる。この際、舌片部29がだぶついて袖15の後側に皺が発生しやすくなる。
【0022】
ところが、袖15の後下袖19の袖脇側には芯地20が縫い込まれており、したがってこの芯地20の張りによりその袖15の後側に生じやすい皺の発生を抑えて美しいシルエットを表現することができる。
【0023】
一方、袖15はその脇から下方に延びた舌片部29を介して身頃11の袖ぐり14に縫合されており、したがって脇の下側の縫合線が通常の衣服の袖底の縁より一段下がって配置し、このため衣服を着用するときに、腕先が袖15の脇下側の縫合線に引っ掛かるようなことなく、スムーズに袖15に腕を通して楽に着用することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、脇の下の突っ張りやつり上がりを抑えて良好な運動機能が得られると共に、静立時には美しいシルエットを保て、また袖に腕を通しやすく、楽な着用を達成することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る衣服の背面図。
【図2】その衣服の袖を分解して示す平面図。
【図3】その衣服の袖の下袖の一部を示す斜視図。
【図4】その衣服の袖の外観を示す斜視図。
【符号の説明】
11…身頃
14…袖ぐり
15…袖
16…上袖
17…下袖
18…前下袖
19…後下袖
20…芯地
29…舌片部

Claims (1)

  1. 身頃の袖ぐりに、上袖と下袖とからなる袖を縫合してなる衣服において、
    前記下袖が衣服の前後側に配置して縫合される前下袖と後下袖とに分割されていて、前下袖および後下袖の袖底には、その互いに縫合される側縁に連なり、かつその側縁の外方側に張出す張出し部がそれぞれ形成され、これら張出し部の側縁同士が前下袖と後下袖の側縁同士と共に縫合されることにより、下袖の袖底に、袖の脇の下方に延びる立体的な舌片部が構成され、この舌片部を介して下袖が身頃の袖ぐりに縫合され、下袖における後下袖には、その袖脇側に位置して芯地が取り付けられていることを特徴とする袖付き衣服。
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