JP4163710B2 - 色紙又は色板紙 - Google Patents

色紙又は色板紙 Download PDF

Info

Publication number
JP4163710B2
JP4163710B2 JP2005321054A JP2005321054A JP4163710B2 JP 4163710 B2 JP4163710 B2 JP 4163710B2 JP 2005321054 A JP2005321054 A JP 2005321054A JP 2005321054 A JP2005321054 A JP 2005321054A JP 4163710 B2 JP4163710 B2 JP 4163710B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
colored
paperboard
paper
water
soluble resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005321054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007126789A (ja
Inventor
淳史 川林
覚 黒川
博徳 橘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2005321054A priority Critical patent/JP4163710B2/ja
Publication of JP2007126789A publication Critical patent/JP2007126789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4163710B2 publication Critical patent/JP4163710B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

本発明は、色紙又は色板紙に関し、特に濃色でかつ色落ちし難い色紙又は色板紙に関するものである。
なお、以下で用いる繊維とは衣料品等に用いる繊維であって、紙・パルプで用いる繊維を言う場合はパルプ繊維などと言う。
従来から、ポスター、チラシ、包装紙、包装用箱の美粧性を高めて目立つようにするため、濃く色付けされた色紙又は色板紙が用いられることがある。色調を濃くするためには、染料や顔料の添加量を増やすことになるが、添加量の増加に比例して色紙又は色板紙を扱う際やその包装物の輸送や持ち運びの際に、紙または包装物と人の衣服あるいは包装物同士が擦れることで、色紙又は色板紙の色が付着するという問題があった。
色紙又は色板紙において、耐摩耗性を向上させ、このような色落ちを防止する手段としては、一般的にOPニスを印刷する方法が知られている。
また、繊維製品の摩擦堅牢度を向上する方法としては、メチルハイドロジエンポリシロキサン乳化物を表面に付与した後、低温プラズマ処理する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、パルプからなる繊維性シート状物において、水に対して堅牢な着色を得る方法として、ポリアミドアミン・エポキシ系湿潤強力剤を内添して抄紙したシート表面にカチオン性直接染料を塗布し、乾燥した後、タンニン酸の水溶液を塗布し、熱風乾燥して定着する方法も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
なお、パッディングよる繊維材料の染色方法において染浴に湿潤剤としてポリカルボン酸のスルホン酸エステルを添加すると有利であること(例えば、特許文献3参照。)、また合成繊維の微細化繊維状物に染顔料を担持させた染顔料キャリアを紙料に添加混合して抄紙した染色紙において、微細化繊維状物としてアクリル系繊維、ポリエステル系繊維を使用すると、重合促進剤の作用で分子端末にスルホン酸エステル基が入り、酸性となってカチオン染料が吸着されてイオン結合し、カチオン染料で鮮明な色に染色できること(例えば、特許文献4参照。)などの技術は知られている。
特開平5−140874号公報 特開平8−209551号公報 特開昭63−309685号公報 特開平9−158090号公報
ところが、従来のOPニスを印刷する方法では、色紙又は色板紙の表面に被膜を作るため、紙の風合いを損ねてしまうという問題があった。また、折り曲げた際に表面割れが発生するという問題もあった。
また、特許文献1に記載の方法は、繊維製品等において採用できる方法であって、低温プラズマ処理が必要であったり、生産速度の速い色紙又は色板紙の製造工程には実用上適用できないという問題がある。また、特許文献2に開示された技術は、耐水堅牢度を向上させるための方法であって、着色の耐磨耗性を向上させるものではない。また、特許文献3や特許文献4に記載の技術は、スルホン酸エステルが関与したものであるが、繊維染色時の湿潤剤として使用するものや、アクリル系合成繊維の染色に関するもので、原料にパルプ繊維を用いる色紙又は色板紙の表面の色落ち防止には適用できない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、濃色でありながら、摩擦による色落ちがなく、接触によって他の物品を汚すことがない色紙又は色板紙を提供することを課題とする。
本発明の色紙又は色板紙は、染料及び/又は顔料によって色付けされたもので、少なくとも一方の表面にスルホン酸エステル化合物から成る特殊高分子化合物とポリエチレンワックスの水系乳化体と水溶性樹脂との混合物が塗布されていることを特徴とする。
本発明者等は、濃色の色紙又は色板紙において摩擦によって色落ちが発生するという問題を解決するために、種々の手段について鋭意研究を重ねた結果、耐摩耗薬品に使用されているスルホン酸エステル化合物から成る特殊高分子化合物とポリエチレンワックスの水系乳化体と水溶性樹脂との混合液を表面に塗工することによって解決されることを見出したのである。特に、繊維製品の染色には利用されていない水溶性樹脂を混合使用することで、表面塗工したときの高分子化合物の耐摩耗効果を向上させるとともに、スルホン酸エステル化合物からなる高分子化合物が経時劣化や熱劣化によってその耐摩耗効果が低減するのを防止することができることを見出したのである。これにより、例えばコルゲーターで色板紙を貼合わせする時に熱を受けてもスルホン酸エステル化合物からなる高分子化合物の耐摩耗効果が消失しないので特に効果が顕著に発揮される(染色堅牢度3級以上)。また、スルホン酸エステル化合物からなる特殊高分子化合物とポリエチレンワックスの水系乳化体と水溶性樹脂との混合物を表面に塗工することにより、これを内添する方法に比べて薬品歩留まりが良い。また、OPニスを用いた場合のように表面の固化を生じないため、色紙又は色板紙を折り曲げた際の表面割れなども発生しない。
また、上記スルホン酸エステル化合物から成る特殊高分子化合物とポリエチレンワックスの水系乳化体と水溶性樹脂との混合液の塗工量は、固形分で0.2〜5.0g/m2、より好ましくは0.5〜2.0g/m2塗布されているのが好適である。0.2g/m2 未満では、色落ち防止効果が少なくなり、5.0g/m2 を超えると、製造工程における乾燥の悪化やコストアップになり好ましくない。スルホン酸エステル化合物からなる特殊高分子化合物とポリエチレンワックスの水系乳化体と水溶性樹脂との混合物は、その固形分比率で1:5〜1:50で混合されているのが好適である。より好ましくは1:8〜1:15である。水溶性樹脂の混合比率がこの範囲より少なくても多くても、染色堅牢度が低下し、色落ちし易くなる。
また、JIS‐L0849に規定する染色堅牢度試験による結果が、JIS‐L0805に規定する汚染用グレースケールを使用して、3級以上のものとするのが、好適である。
また、特にJIS−Z8722及びJIS−Z8730に基づく明度L値が60以下である濃色の色紙又は色板紙においては、濃色であるだけに色落ちし易いので本発明による効果がより効果的に発揮される。
本発明によれば、色紙又は色板紙の少なくとも一方の表面に、スルホン酸エステル化合物から成る特殊高分子化合物とポリエチレンワックスの水系乳化体と水溶性樹脂との混合液を塗工したことにより、濃色でありながら、摩擦による色落ちがなく、接触によって他の物品を汚すことがない色紙又は色板紙を得ることができる。
ピン23が嵌入する。
以下、本発明の色紙又は色板紙の実施形態について、詳細に説明する。
本発明の色紙又は色板紙は、単層又は複数層の紙層を抄き合わせて構成されている。原料は、広葉樹、針葉樹の樹種を問わず、晒クラフトパルプ、未晒クラフトパルプ等のバージンパルプと、上質古紙など種々の古紙パルプを適宜配合したものを原料としている。
このような色紙又は色板紙は、長網抄紙機や円網抄紙機など公知の抄紙機により抄造される。
着色用の染料としては、アニオン性直接染料やカチオン性直接染料とともに、色が美しく、色濃度が大である塩基性染料を用いることができる。これらの染料の添加順序は、初期の段階でアニオン性直接染料を添加し、硫酸バンドを添加してPH調整を行った後、塩基性染料とそれに必要な定着剤を添加し、インレットに近い場所で高速染着性を有し、吸尽性が高く、耐水堅牢度や日光堅牢度が良好なカチオン性直接染料を添加するのが好適である。さらに、顔料を添加することで一層濃色でかつ一層耐候性の高い着色を実現できる。
また、色紙又は色板紙の抄造においては、JIS−P8140に準じて測定された吸水度が接触時間120秒で15〜150g/m2 となるように調整が行われる。より好ましくは30〜100g/m2である。すなわち、15g/m2 未満では、後工程の塗工工程でスルホン酸エステル化合物からなる高分子化合物を主成分とする薬品と水溶性樹脂の混合液を均一に塗布することができず、色落ち防止効果にむらが生じる。逆に150g/m2 を超えると、スルホン酸エステル化合物からなる高分子化合物を主成分とする薬品と水溶性樹脂の混合液が紙の内部に浸透してしまって塗工による効果が低下することになる。吸水度の調整は、酸性ロジンサイズ剤、中性ロジンサイズ剤、アルキルケテンダイマーなど公知のサイズ剤により行われる。
以上のようにして濃色に着色されて抄造された色紙又は色板紙の表面に、抄紙機のプレドライヤー後の塗工工程で、スルホン酸エステル化合物から成る高分子化合物を主成分とする薬品と水溶性樹脂の混合液の塗工を行う。スルホン酸エステル化合物から成る高分子化合物を主成分とする薬品としては、具体的には、繊維製品の摩擦堅牢度向上剤として開発された、商品名 「ボルテックスRF」(明成化学工業株式会社製)が好適に用いられる。この耐摩耗薬品は、スルホン酸エステル化合物からなる特殊高分子化合物とポリエチレンワックスの水系乳化体からなるものである。
また、上記耐摩耗薬品と混合使用する水溶性樹脂は、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリルアミド系樹脂(PAA)、澱粉が好適に使用できる。
上記耐摩耗薬品と水溶性樹脂の混合物の塗工量は、固形分で0.2〜5.0g/m2 とするのが好適である。0.2g/m2 未満では、その効果が十分に得られず、紙の表面が擦れたときに色落ちして接触した他の物品に汚れを生じる恐れがある。逆に5.0g/m2 を超えると、製造工程における乾燥性が悪化したり、コストアップ要因になる。また、上記耐摩耗薬品と水溶性樹脂との混合物は、その固形分比率で1:5〜1:50で混合されているのが好適である。より好ましくは1:8〜1:15である。水溶性樹脂の混合比率がこの範囲より少なくても多くても、染色堅牢度が低下し、色落ちし易くなる。
以上のように耐摩耗薬品と水溶性樹脂の混合物の塗工を行った後、ドライヤーで乾燥し、カレンダーパートで紙の平滑性を付与することで、色紙又は色板紙が完成する。
次に、本発明のいくつかの実施例と比較例を説明する。
(実施例1)
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP、フリーネス450mlCSF)40重量%と上質古紙パルプ(フリーネス350mlCSF)60重量%とを配合して表層(第1層)用の原料スラリーを調整し、この表層用原料スラリーに、次の着色剤と定着剤とサイズ剤を添加した。着色剤の添加量は、JIS−Z8722に基づく表層面の色相が
(L,a,b)=(58.0,34.0,0.6)となるように調整した。
なお、添加量は特に記載のない場合は、パルプトン当たりの固形分添加量を表す。
アニオン性直接染料:「TOAレッド2BP」( 東亜化成株式会社製)
「カルタバイオレット3B70」
(クラリアントジャパン株式会社製)
定着剤 :硫酸バンド4.0%
サイズ剤 :酸性ロジンサイズ剤0.4%
また、地券古紙パルプを100%用いて裏層(第2層〜第5層)用の原料スラリーを調整し、この裏層用の原料スラリーに、次のサイズ剤と定着剤を添加した。
サイズ剤 :酸性ロジンサイズ剤0.25%
定着剤 :硫酸バンド4.0%
これらの原料スラリーを用い、円網5層抄紙機にて表層及び4層の裏層の紙層を抄き合わせ、坪量が170g/m2、吸水度が接触時間120秒で100g/m2 の5層構造の色板紙を抄紙し、次にプレドライヤー後の塗工パートで、耐摩耗薬品:「ボルテックスRF」(明成化学工業株式会社製)と水溶性樹脂:ポリビニールアルコールを1:9の比率で混合した塗工液を、固形分で1.0g/m2 の塗工量で塗布し、アフタードライヤーで乾燥した。その後、マシンカレンダーにて線圧30kgf/cmでカレンダー処理を行って色板紙を作製した。
(実施例2、3、4、5)
上記塗工液の固形分の塗工量を、それぞれ0.2g/m2 、0.5g/m2、2.0g/m2、5.0g/m2 に変えた以外は、実施例1と同様に色板紙を作製した。
(実施例6、7)
上記塗工液の固形分の塗工量を、それぞれ0.1g/m2 、10.0g/m2 に変えた以外は、実施例1と同様に色板紙を作製した。
(実施例8、9、10、11)
塗工液の耐摩耗薬品と水溶性樹脂の比率を1:5、1:8、1:15、1:50と変えた以外は実施例1と同様に色板紙を作製した。
(実施例12、13)
塗工液の耐摩耗薬品と水溶性樹脂の比率を1:1、1:60と変えた以外は実施例1と同様に色板紙を作製した。
(実施例14、15)
色板紙のL 値( 明度) を55、70に変えた以外は実施例1と同様に色板紙を作製した。
(実施例16、17)
表層のサイズ剤添加量を0.6%とし、吸水度が接触時間120秒で15g/m2 となるように、また表層のサイズ剤添加量を0.5%とし、吸水度が接触時間120秒で30g/m2 となるようにした以外は、実施例1と同様に色板紙を作製した。
(実施例18)
表層のサイズ剤添加量を0.2%とし、裏層のサイズ剤添加量を0.15%とし、吸水度が接触時間120秒で150g/m2 となるようにした以外は、実施例1と同様に色板紙を作製した。
(実施例19)
表層のサイズ剤添加量を0.7%とし、吸水度が接触時間120秒で10g/m2 となるようにした以外は、実施例1と同様に色板紙を作製した。
(実施例20) 表層のサイズ剤添加量を0.15%とし、裏層のサイズ剤添加量を0.15%とし、吸水度が接触時間120秒で200g/m2 となるようにした以外は、実施例1と同様に色板紙を作製した。
(実施例21)
水溶性樹脂をポリアクリルアミド(PAA)にした以外は、実施例1と同様に色板紙を作製した。
(実施例22)
水溶性樹脂をデンプンにした以外は、実施例1と同様に色板紙を作製した。
(実施例23)
固形分の塗工量を0.2g/m2にした以外は、実施例21と同様に色板紙を作製した。
(実施例24)
固形分の塗工量を0.2g/m2にした以外は、実施例22と同様に色板紙を作製した。
(実施例25)
固形分の塗工量を5.0g/m2にした以外は、実施例21と同様に色板紙を作製した。
(実施例26)
固形分の塗工量を5.0g/m2にした以外は、実施例22と同様に色板紙を作製した。
(比較例1)
耐摩耗薬品と水溶性樹脂の混合物を塗工しない以外は実施例1と同様に色板紙を作製した。
(比較例2)
耐摩耗薬品のみを、固形分の塗工量が1.0g/m2 となるようにした以外は、実施例1と同様に色板紙を作製した。
(比較例3)
水溶性樹脂のみを、固形分の塗工量が1.0g/m2 となるようにした以外は、実施例1と同様に色板紙を作製した。
以上の実施例1〜21及び比較例1〜3の色板紙について、表面に対する摩擦接触にる色落ちを見るため、JIS−L0849に準拠して摩擦に対する染色堅牢度試験を行い、JIS−L0805に基づいた汚染用グレースケールを使用して着色の等級を測定した。
Figure 0004163710
上記実施例1〜26及び比較例1〜3について、塗工液における耐摩耗薬品と水溶性樹脂の混合比率と、塗工液(固形分)の塗工量と、明度と、吸水度と、染色堅牢度の測定等級の測定結果を表1に示した。
実施例1は、耐摩耗薬品の塗工量が1.0g/m2 であり、堅牢度が5級となっている。実施例2は、塗工量が0.2g/m2 と本発明の規定範囲の下限であり、堅牢度は4級となっている。実施例3と実施例4は、塗工量がそれぞれ0.5g/m2と2.0g/m2であり、堅牢度は4〜5と好ましい値となっている。実施例5は、塗工量が5.0g/m2 と本発明の規定範囲の上限であり、堅牢度が5級となっている。実施例6は、塗工量が0.1g/m2 と低く色落ち防止能力が低くなり堅牢度が3級となっている。実施例7は、塗工量が10.0g/m2 と高く堅牢度は5級と良い結果となっているが、製造工程における乾燥状態が悪化や、コストアップの要因となってしまう。
実施例8は、耐摩耗薬品と水溶性樹脂の比率を1:5とし、耐摩耗薬品の濃度を高くしたため堅牢度は5級となっている。実施例9と実施例10は、比率がそれぞれ1:8と1:15であり、いずれも堅牢度は5と好ましい値となっている。実施例11は、比率を1:50とし耐摩耗薬品の濃度を低くしているので、堅牢度は3級となっている。実施例12は耐摩耗薬品と水溶性樹脂の比率を1:1としたので、水溶性樹脂が少なく堅牢度は4級となり、逆に実施例13は、1:60としたので、耐摩耗薬品が少なく堅牢度は2級となっている。
明度(L値)を55と70に変化させた実施例14、実施例15では、同様の効果が得られている。
吸水度を15g/m2 と低くした実施例16では堅牢度が4級となり、吸水度を30g/m2 とあげていった実施例17では5級となっている。吸水度を150g/m2 と高くした実施例18、及び10g/m2 とさらに低くした実施例19では堅牢度が3級となり、吸水度を200g/m2 とさらに高くした実施例20でも堅牢度が3級まで低下している。
水溶性樹脂として、ポリアクリルアミドとデンプンを使用し、さらに塗工量が0.2g/m2 と5.0g/m2 に変化させた実施例21〜26においては、同様の効果が得られている。
一方、比較例1は、耐摩耗薬品も水溶性樹脂も塗工しておらず、堅牢度が1級と実施例2の4級より低くなっている。比較例2は、耐磨耗性薬品のみを1.0g/m2 塗工しており、堅牢度は2級にとどまっている。比較例3は、水溶性樹脂のみを1.0g/m2 塗工しており、堅牢度は2級と低くなっている。

Claims (4)

  1. 染料及び/又は顔料によって色付けされた紙又は板紙において、少なくとも一方の表面に、スルホン酸エステル化合物から成る特殊高分子化合物とポリエチレンワックスの水系乳化体と水溶性樹脂との混合物が塗布されていることを特徴とする色紙又は色板紙。
  2. 前記混合物が、固形分で0.2〜5.0g/m2 塗布されていることを特徴とする請求項1記載の色紙又は色板紙。
  3. JIS‐L0849に規定する染色堅牢度試験による耐磨耗性が、JIS‐L0805に規定する汚染用グレースケールを使用して、3級以上であることを特徴とする請求項1記載の色紙又は色板紙。
  4. 染料及び/又は顔料によって色付けされた色紙又は色板紙のJIS−Z8722、及びJIS−Z8730に基づく明度L値が60以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の色紙又は色板紙。
JP2005321054A 2005-11-04 2005-11-04 色紙又は色板紙 Expired - Fee Related JP4163710B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005321054A JP4163710B2 (ja) 2005-11-04 2005-11-04 色紙又は色板紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005321054A JP4163710B2 (ja) 2005-11-04 2005-11-04 色紙又は色板紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007126789A JP2007126789A (ja) 2007-05-24
JP4163710B2 true JP4163710B2 (ja) 2008-10-08

Family

ID=38149658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005321054A Expired - Fee Related JP4163710B2 (ja) 2005-11-04 2005-11-04 色紙又は色板紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4163710B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4335951B2 (ja) * 2008-02-13 2009-09-30 大王製紙株式会社 多層抄き光沢板紙
JP5191429B2 (ja) * 2009-03-26 2013-05-08 大王製紙株式会社 色落ちの少ない着色層を有する多層抄き紙
JP5746590B2 (ja) * 2011-08-31 2015-07-08 大王製紙株式会社 塗工紙
JP5882047B2 (ja) * 2011-12-22 2016-03-09 大王製紙株式会社 着色板紙

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007126789A (ja) 2007-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5843835B2 (ja) 印刷用紙
JP5308259B2 (ja) 板紙及びその製造方法
CN102076911A (zh) 具有改良光学特性的组合物和记录片材
JP2010531251A (ja) インクジェット印刷適性のある化粧紙
JP4592834B2 (ja) 有色トレーシングペーパー
JP4163710B2 (ja) 色紙又は色板紙
JP4777921B2 (ja) 紙又は板紙
US11091878B2 (en) Method for producing paper impregnated by a supercritical-pressure fluid, and impregnated, particularly coloured paper
CN1330826C (zh) 装饰用纸基
CN102549216B (zh) 纸用施胶剂
JP6196932B2 (ja) オフセット印刷用塗工紙の製造方法及びオフセット印刷用塗工紙
JP5746590B2 (ja) 塗工紙
JP5882047B2 (ja) 着色板紙
JP6810416B2 (ja) ポリエステル系繊維の転写捺染法
RU2436883C1 (ru) Цветная бумага с регулируемым проникновением краски
US3041200A (en) Paper and process for manufacture
JP6139076B2 (ja) 着色板紙
Kim et al. Effect of polyvinyl alcohol on fluorescent whitening agent in surface sizing
JP5935316B2 (ja) 塗工印刷用紙
JP2010031421A (ja) スエード調の外観を有する多層抄き包装紙
US2234648A (en) Process of making colored paper
JP7051757B2 (ja) 転写用紙
JP2011256467A (ja) 耐油紙
JP4068753B2 (ja) 染色紙及びその製造方法
JP6371074B2 (ja) 着色紙の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071106

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20071106

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20071122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080624

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080724

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4163710

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R255 Notification that request for automated payment was rejected

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R2525

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees