JP4163154B2 - フォーカスオフセットを低減できる光ピックアップ及びそれを採用した光記録及び/または再生機器 - Google Patents

フォーカスオフセットを低減できる光ピックアップ及びそれを採用した光記録及び/または再生機器 Download PDF

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Description

本発明は光記録及び/または再生機器に係り、さらに詳細には片面に複数の記録層を有する複数層記録媒体の記録及び/または再生時にフォーカスオフセット発生を低減できる光ピックアップ及びそれを採用した光記録及び/または再生機器に関する。
レーザ光を対物レンズによって集束した集光スポットを利用して光情報保存媒体である光ディスクに/から任意の情報を記録/再生する光記録及び/または再生機器で、記録容量は集光されるスポットのサイズによって決定される。集光スポットのサイズ(S)は使用するレーザ光波長(λ)と対物レンズの開口数(NA)によって式(1)のように決定される。
Figure 0004163154

したがって、光ディスクの高密度化のために光ディスクに結ばれる光スポットのサイズを減らすためには、青色レーザのような短波長の光源と開口数0.6以上の対物レンズとの採用が必須的である。
780nm波長の光と開口数0.45または0.5の対物レンズとを利用して情報の記録及び/または再生を行うCDが出た以後に、記録密度を高めて情報保存容量を増やすための多くの研究が進められてきた。その結果物が650nm波長の光と開口数0.6または0.65の対物レンズとを利用して情報の記録及び/または再生を行うDVDである。
現在は青紫色の波長、例えば、405nm波長の光を利用して20GB以上の記録容量を有しうる高密度光ディスクに対する研究が進められている。
高密度光ディスクは、現在規格化が活発に進められており、一部規格はほとんど完了段階にあり、青紫色の波長、例えば、405nm波長の光を利用する。この時、高密度光ディスクのための対物レンズの開口数は、後述するように、0.65または0.85である。
CDは、厚さが1.2mmであるが、DVDの場合に厚さを0.6mmに減らした理由は、開口数がCDの場合に0.45からDVDの場合に0.6ほどに高まったため、光ディスクのチルトによる公差を確保するためである。
光ディスクの傾斜によって発生するコマ収差W31は、光ディスクの傾斜角をθ、光ディスクの屈折率をn、光ディスクの厚さをd、対物レンズの開口数をNAとする時、例えば、式(2)の通りである。
Figure 0004163154

ここで、光ディスクの屈折率及び厚さはそれぞれ光ディスクの記録及び/または再生のための光が入射される光入射面から記録層に至る光学媒質、すなわち、保護層または基板の屈折率及び厚さを称す。
式(2)を考慮する時、光ディスクのチルトによる公差を確保するためには、高密度化のために対物レンズの開口数を高める場合には、光ディスクの厚さを減らす必要がある。
高密度化による光ディスクに傾斜による公差を確保するためには、dを減らす傾向がある。CDの場合に1.2mmからDVDの場合に0.6mmに減らした。
また、DVDより高い容量を有する高密度光ディスクの場合、対物レンズの開口数を、例えば、0.85に高めれば、ディスクの厚さは約0.1mmに減らなければならない。このように、対物レンズの開口数を高め、その光ディスクの厚さを薄くしたものがBD(Blu−ray
Disc)である。BD規格で光源の波長は405nmであり、対物レンズの開口数は0.85であり、その光ディスクの厚さは約0.1mmである。
高密度の光ディスクは、その保存容量をさらに増やすために、DVDの場合と同様に複数の記録層構造に形成する必要がある。
片面に2層(DL:Double Layer)またはそれ以上の記録層を有する複数記録層の光ディスクは、単一記録層を有する場合に比べてその記録容量を大きく増やすことができる。
ここで、光ディスクは、一面に対して記録層の数が幾つであるかによって、単一記録層を有する単一層の光ディスクと、複数記録層を有する複数層光ディスクとに分類できる。また、光ディスクは、記録層が一面にだけある一面構造と、記録層が両片面にそれぞれ形成されている両面構造とに分類できる。
一面に対して2枚の記録層を有する光ディスクをDL光ディスクという。このDL光ディスクには、再び片面構造のDL光ディスクと両面構造のDL光ディスクとがある。
前記のように、片面に複数記録層を有する構造に光ディスクを形成すれば、記録容量を大きく増やすことができる。しかし、記録層間の間隔差に起因した球面収差の問題が発生しうる。
例えば、DLの高密度光ディスクを光ピックアップで記録及び/または再生しようとする場合には、対物レンズは、二つの記録層のうち何れか一つの記録層に対して最適化されるか、または2つの記録層間の中間程度に最適化される。
したがって、対物レンズが2つの記録層のうち何れか一記録層に対して最適化された場合には、他の記録層を記録及び/または再生時に球面収差が発生し、対物レンズが2つの記録層間の中間程度に最適化された場合には、2つの記録層何れもの記録及び/または再生時に球面収差が発生する。
一方、非特許文献1には0.1mmの保護層の厚さを有するディスク及び0.85の高開口数を有する対物レンズを適用する高密度光ディスクシステムで、保護層の厚さが基準値から外れた場合に発生する球面収差を補正するための液晶パネルが提案された。
前記非特許文献1で、液晶パネルは光源から出射され、偏光ビームスプリッタを経由して入射される一線偏光、例えば、P偏光の光に対しては記録層の記録及び/または再生時に発生する球面収差を補正するように動作される。このような球面収差の補正は、記録層の記録及び/または再生時に発生する球面収差と逆になる方向に位相差を発生させることによって行われる。
したがって、このような液晶パネルを使用すれば、片面に複数の記録層を有する構造の光ディスク記録及び/または再生時、記録層間の間隔差に起因した球面収差の問題が解決されうる。
しかし、光ピックアップに球面収差の補正のために液晶パネルを使用する場合には、偏光ビームスプリッタ、液晶パネル、1/4波長板順に配置されるので、光ディスクから反射され、1/4波長板を透過した光は、S偏光となって液晶パネルをそのまま透過する。
したがって、光ディスクから反射されて液晶パネルに再入射される光に含まれている元来の球面収差の補正のために発生させた位相差は、液晶パネルによって補正できなくなる。したがって、情報再生信号及び/または誤差信号検出のために光検出器に受光される光には、球面収差の補正のために発生させた位相差に起因した収差、すなわち、球面収差が残存する。
このような、残存する球面収差に起因して、フォーカスオフセットが大きくなり、複数層の光ディスクでの層ジャンプ時に再生及び/または記録特性が悪くなり、サーボ調整のためのマージンが減少する問題点がある。また、DVD−RAMのようなランド/グループ構造の光ディスクの場合には、フォーカスクロストークが大きくなり、フォーカスエラー信号の検出に非点収差法を使用し難い問題が生じる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、球面収差の補正のための補正素子から発生させた位相差によって受光部に受光される光に収差が残存する場合にも、フォーカスオフセットを低減させうる改善された構造の光ピックアップ及びそれを採用した光記録及び/または再生機器を提供することを目的とする
本発明は、記録媒体の厚さ差による球面収差を補正するために補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に収差が残存する光ピックアップにおいて、所定幅を有する環状の領域の少なくとも一部において前記光検出器での前記補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に残存する収差を含む光の検出を阻止する光検出阻止手段を有することを特徴とする。
また、本発明の光検出器は、複数の受光領域とその複数の受光領域間のギャップを備え、前記光検出阻止手段は、前記光検出器のギャップが前記所定幅を有する環状の領域に対応して形成されていることを特徴とする。
ここで、前記光検出器は、その光検出器に受光される光スポットの半径をRとする時、前記光スポットの0.2Rないし0.6Rの範囲内に受光領域間のギャップが位置するように形成及び/または配置されたことが望ましい。
また、本発明の光検出阻止手段は、所定幅を有する環状の領域の光が前記光検出器に入射するのを阻止する光学部材により構成されていることを特徴とする。
ここで、前記光学部材は、残存する収差による光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光の検出を防止する遮蔽部材を含みうる。
前記遮蔽部材は、対物レンズのレンズ面、前記光検出器の受光面及び前記対物レンズと光検出器間のうち何れか1箇所に設けられることが望ましい。
前記遮蔽部材は、光検出を防止する光遮蔽領域が所定の幅を有する環状を成すように設けられうる。
また、前記遮蔽部材は、残存する収差による光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光にだけ限定して光検出を防止する少なくとも一つの局部的な光遮蔽領域を備えることもある。
また、前記遮蔽部材は、前記光検出器の受光面に形成された所定の幅を有する環状のギャップでありうる。
前記光検出器に受光される光スポットの半径をRとする時、前記遮蔽部材は、前記光スポットの0.2Rないし0.6R範囲内の少なくとも一部領域の光の検出を防止するように設けられたことが望ましい。
一方、前記光学部材は、残存する収差によって光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光の分布を均一化する方向に変形させて前記光検出器に入射させる光分布変形部材を含むこともある。
前記光分布変形部材は、光分布を変形させる所定幅を有する環状のホログラムパターン領域または光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光にだけ限定して光分布を変形させる少なくとも一つの局部的なホログラムパターン領域を備え、光分布を均一化する方向に変形させることが望ましい。
前記光分布変形部材は、対物レンズのレンズ面、前記光検出器の受光面及び前記対物レンズと光検出器間のうち何れか1箇所に設けられうる。
前記光分布変形部材は、前記光検出器に受光される光スポットの半径をRとする時、前記光スポットの0.2Rないし0.6R範囲内の少なくとも一部領域の光に対する光分布を均一化する方向に変形させることが望ましい。
前記光学部材は、記録媒体から反射されて前記光検出器に進む光に対してだけ作用するように偏光特性を有するか、または入射光の偏光に関係なく作用するように非偏光特性を有するように形成されうる。
ここで、前記光源側から入射される光は前記対物レンズ側に対向させ、前記記録媒体から反射された光は前記光検出器側に対向させるための偏光依存性光路変換器と、前記光路変換器と対物レンズ間に配置されて入射光の偏光を変換する1/4波長板と、をさらに備えうる。
この時、前記補正素子は、前記光路変換器と1/4波長板間に配置され、入射光の偏光及び電源の駆動によって選択的に位相差を発生させる液晶素子を備えうる。
前記補正素子は、少なくとも一つの片面に複数の記録層を有する複数層記録媒体に対して、光入射面から記録及び/または再生対象記録層までの厚さが前記対物レンズの設計値から外れた記録層の記録及び/または再生時、厚さ差による球面収差の補正機能を行うように作動されることが望ましい。
本発明の複数層記録媒体は、少なくとも一つの片面に複数の記録層を有する複数層構造の光源の波長は405nmであり、対物レンズの開口数は0.85であり、その光ディスクの厚さは約0.1mmの規格を有するディスクであり、前記光源は、前記ディスク規格を満足させる波長の光を出射し、前記対物レンズは、前記ディスク規格を満足させる開口数を有することを特徴とする。
本発明によれば、球面収差の補正のための補正素子から発生させた位相差によって光検出器に受光される光に収差が残存する場合にも、前記光検出器から検出される信号に、残存収差による光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光が及ぼす影響を減らすことができ、フォーカスオフセットを低減させうる。
本発明による光ピックアップは、記録媒体、すなわち光ディスクに照射される光に対しては、光ディスクの厚さ差による球面収差を補正し、光ディスクから反射されて光検出器側に進む光には球面収差を補正するために発生させた位相差に起因して収差が残存する光学的構成を有する。
以下で、光ディスクの厚さ(記録媒体の厚さ)は、光ディスクの記録及び/または再生光が入射される表面、すなわち、光入射面から対象記録層までの厚さであり、光ディスクの厚さ差(記録媒体の厚さ差)は対物レンズ設計値との差を話す。
片面にDLの記録層を有するDL光ディスクの場合、対物レンズは2つの記録層間の中間程度に最適化されるか、または2つの記録層のうち何れか一つの記録層に最適化される。したがって、対物レンズの設計値を外れた厚さの記録層を記録及び/または再生する時には、その厚さ差による球面収差を補正しなければならない。
図1は、本発明による光ピックアップの光学的構成の一実施例を概略的に示す図である。本発明による光ピックアップは、光源10と、光源10から出射された光を集束させて記録媒体、すなわち、光ディスク1に光スポットとして結像させる対物レンズ30と、光ディスク1の厚さ差による球面収差を補正するための位相差を発生させる補正素子、例えば、液晶素子20と、光ディスク1から反射された光を受光して情報信号及び/または誤差信号を検出する光検出器40と、光検出器40からの信号検出時に光検出器40側に進む光に残存する収差によって光度の高い領域の光による影響を減少させうる光学的な要素を含んで構成される。
また、本発明による光ピックアップは、記録光学系での高効率の要求を満足させうるように、入射光路を偏光によって変換するための偏光依存性光路変換器、例えば、偏光ビームスプリッタ14と、前記光路変換器と対物レンズ30間に配置されて入射光の偏光を変化させる1/4波長板19と、をさらに備えることが望ましい。
図1で、12は3ビーム法や差動プッシュプル(DPP)法などによってトラッキングエラー信号(TES)を検出するように光源10から出射される光を分岐する回折格子であり、16は光源10から発散光形態に出射された光を平行光に変えて対物レンズ30に入射させるコリメーティングレンズであり、15は非点収差法によってフォーカスエラー信号を検出できるように非点収差を発生させる非点収差レンズである。また、18は、光路を回折させるための反射ミラーである。
光源10は、所定波長領域の光、例えば、AOD及びBD規格を満足させる青色波長領域の光、すなわち、405nm波長の光を出射することが望ましい。
対物レンズ30は、例えば、BD規格を満足させる高開口数、すなわち、約0.85の開口数を有することが望ましい。
前記のように、光源10が青色波長領域の光を出射し、対物レンズ30が0.85の開口数を有する場合、本発明による光ピックアップは、高密度の光ディスク1、特に、BD規格の光ディスク1を記録及び/または再生できる。
ここで、光源10の波長及び対物レンズ30の開口数は多様に変形されうる。また、本発明による光ピックアップの光学的構成は多様に変形されうる。
例えば、本発明による光ピックアップが片面に複数の記録層を有するDVDを記録及び/または再生できるように、光源はDVDに適した赤色波長領域、例えば、650nm波長の光を出射し、対物レンズ30はDVDに適した開口数、例えば、0.65の開口数を有するように設けられることもある。
また、本発明による光ピックアップは、BD、AOD及びDVDを互換採用できるように、光源10に複数波長、例えば、高密度の光ディスクに適した青色波長及びDVDに適した赤色波長の光を出射する光源モジュールを備え、対物レンズ30をBD及びDVDに適した有効開口数を達成できるように構成するか、または有効開口数を調節するための別途の部材をさらに備えうる。
また、本発明による光ピックアップは、図1に示された光学的構成では高密度の光ディスクを記録及び/または再生し、DVD及び/またはCDを記録及び/または再生するための付加的な光学的構成をさらに備えることもある。
一方、前記偏光依存性光路変換器は、光源10側から入射される光を対物レンズ30側に向け、光ディスク1から反射された光光検出器40側に向ける。図1では、前記偏光依存性光路変換器として、入射光をその偏光によって選択的に透過または反射させる偏光ビームスプリッタ14を備えた例を示す。代案として、前記偏光依存性光路変換器には、例えば、光源10から出射された一偏光の光はそのまま透過させ、光ディスク1から反射されて入射される他の偏光の光は+1次または−1次に回折させるように偏光ホログラム素子を備えることもある。
光源10側から偏光ビームスプリッタ14に入射される一直線の偏光、例えば、p偏光の光は、この偏光ビームスプリッタ14の鏡面を透過し、1/4波長板19を経由しつつ一円偏光の光に変わって光ディスク1側に進む。この一円偏光の光は、光ディスク1から反射されつつ他の円偏光の光になり、1/4波長板19を再び経由しつつ他の直線偏光、例えば、s偏光の光になる。この他の直線偏光の光は、偏光ビームスプリッタ14の鏡面から反射されて光検出器40側に向ける。
前記補正素子は、少なくとも一つの片面に複数の記録層を有する複数層光ディスク1の記録及び/または再生時、光ディスク1の光入射面から対象記録層枝の厚さが対物レンズ30の設計値から外れた記録層の記録及び/または再生時に厚さ差による球面収差補正機能を行うように作動されることが望ましい。
本発明による光ピックアップにおいて、前記補正素子としては液晶素子20を備えうる。
この時、液晶が偏光特性を有するので、液晶素子20は、入射光の偏光及び電源駆動によって選択的に位相差を発生させることが望ましい。
すなわち、液晶素子20は、電源がオン状態である時は、光源10側から光ディスク1側に進む一偏光、例えば、p偏光の光に対して位相差を発生させて波面を変化させることによって厚さ差による球面収差を補正し、電源がオフ状態である時は、入射光の偏光に関係なく入射光を位相差の発生なしに、すなわち、波面の変化なしにそのまま透過させることが望ましい。
また、光源10側から液晶素子20に入射される光と光ディスク1から反射されて液晶素子20に入射される光との偏光が相異なるように、液晶素子20は、光路変換器と1/4波長板19間に配置することが望ましい。
図2で、Sは光ディスク1の厚さと対物レンズ30設計値との差によって対物レンズ30によって集束されて光ディスク1の記録層に結ばれる光に発生する球面収差の位相、すなわち、波面を表す。S’は、その厚さ差による球面収差を補正するために液晶素子20から発生させた位相、すなわち、波面を示す。
図2での位相分布S、S’は、図1に示されたように、光源10と対物レンズ30間の光路上に光源10から発散光形態に出射された光を平行光に変えるためのコリメーティングレンズ16を備え、液晶素子20に入射される光が平行光である場合に対するものである。
図2に示されたように、光ディスク1の厚さ差によって球面収差が発生するため、液晶素子20を通過した光が球面収差の位相分布と逆になる位相分布を有する光になって対物レンズ30に入射されるように液晶素子20を形成及び駆動させれば、光ディスク1の厚さ差による球面収差を補正することが可能である。
しかし、前記のように光ディスク1の厚さ差による球面収差の補正のために液晶素子20を使用する場合、液晶が偏光特性を有しているため、問題が発生する。
すなわち、本発明による光ピックアップは、記録光学系での高効率の要求を満足させるように、偏光依存性光路変換器と1/4波長板19とを採用することが望ましいが、この場合、厚さ差による球面収差発生時、液晶素子20が電源駆動がオン状態である時にp偏光の光に対してだけ球面収差補正用位相差を発生させるように設けられておれば、p偏光状態で液晶素子20に入射される光は球面収差を補正できる位相分布、すなわち、波面を有し、1/4波長板19を過ぎて一円偏光となって光ディスク1に集光される。
しかし、光ディスク1から反射された光は他の円偏光になり、1/4波長板19を透過しつつs偏光状態になって液晶素子20に入射されるため、s偏光の光は、位相差が発生しないので、波面の変化なしに液晶素子20をそのまま通過する。
したがって、受光部に進む光には厚さ差による球面収差を補正するために発生させた位相差に起因した収差が残存する。この残存する収差は、厚さ差による球面収差とは逆になる位相分布を有する球面収差である。
このような残存する収差は、フォーカスオフセットを増加させ、このようなフォーカスオフセットの増加は、前述したように、複数層の光ディスクでの層ジャンプ時に再生及び/または記録特性を悪くすれば、サーボ調整のためのマージンを減らす色々な問題点を誘発させる。
残存する収差に起因したフォーカスオフセットについてさらに詳細に説明すれば、次の通りである。
図3は、光の波長405nm、光ディスクの厚さ100μm(すなわち、0.1mm)に対して0.85の開口数を有するように設計された対物レンズ30に厚さ100μmの単層の記録層(SL:Single Layer)を有する光ディスク記録/再生時、4分割光検出器140に受光される光量分布を表す。
対物レンズ30の設計値と同じ厚さを有するSLを有する光ディスク再生時には、例えば、厚さ差による球面収差を補正する必要がないので、液晶素子20は、位相差が発生しないオフ状態であり、光検出器40に向ける光には球面収差の補正と関連された残存収差がないため、光検出器40に受光される光ビームの分布は、図3に示されたように、ほぼ均一である。
図3に示されたように、4分割光検出器40の受光領域を、非点収差法によるフォーカスエラー信号検出のためにその検出信号が加算される二つの受光領域及びその検出信号をA、C、その検出信号が加算される他の二つの受光領域及びその検出信号をB、Dとする時、フォーカスエラー信号(FES:Focus Error Signal)はFES=(A+C)−(B+D)と定義され、図4に示されたようにS−curveを表す。
図4及び後述する図10A及び図10Bで、横軸は光ディスク1と対物レンズ30間の相対的な距離、すなわち、最適のフォーカス位置から外れた距離(単位:μm)を表し、縦軸は情報再生信号(RF信号)及び非点収差法によって検出されたFESを任意の単位で表したものである。
SL光ディスク1の記録/再生時には、図4に示されたように、フォーカスオフセットがほとんどゼロとなる。
ここで、フォーカスオフセットは、次のように定義される。図5を参照すれば、フォーカスエラー信号を表すS−curveで、接地GNDから最高点までをa、最低点まではbとし、接地から最適のフォーカスポイントまでをcとする時、フォーカスオフセットは、式(3)のように定義される。
Figure 0004163154

一方、図6は、DL光ディスク1’の構成を概略的に示す図である。図6を参照すれば、DL光ディスク1’でL0記録層は光入射面1aから相対的に遠く位置された記録層を表し、L1記録層は光入射面1aに相対的に近く位置された記録層を表す。前記L0及びL1記録層間の間隔tは、約25μmまたはその付近であることが望ましい。
ここで、DL光ディスク1’で層間クロストークを最小化する最も薄い厚さを決定する方法は、次の通りである。
図7Aは、L0層再生時の光の集束を示し、図7BはL0層再生時にL1層から光検出器40に進む光を示す。
図7A及び図7Bに示されたように、L0層再生時にL1層から光検出器40に戻る光量が存在するが、その光量はスペーサ層1bの厚さtによって、図8に示されたように変わる。図8で、横軸はμm単位で表したスペーサ層の厚さであり、縦軸はL0層記録/再生時に光検出器40に受光される光量のうちL1層による光量をL0層から光量で正規化して表したものである。
図8のグラフを考慮する時、スペーサ層1bの厚さは、L0層再生時にL1層から光量が約10%ほどである25μmの付近になる可能性が大きい。
前記のようなDLを有するDL光ディスク1’で、光入射面1aから近い層であるL1までの厚さを90μm、遠い層であるL0までの厚さを115μmとし、対物レンズ30は、図3の場合のように、光の波長405nm、光ディスク1の厚さ100μmに対して0.85の開口数を有するように設計されたとする。
ここで、本発明による光ピックアップによって記録及び/または再生されるDL光ディスク1’が、対物レンズ30の設計値が前記のように二つの記録層L0,L1の中間に当るものであれば、液晶素子20は、L0層の記録/再生時とL1層の記録/再生時それぞれの球面収差を補正するための位相差を発生させうるように設けられることが望ましい。
また、本発明による光ピックアップによって記録及び/または再生されるDL光ディスク1’が、対物レンズ30の設計値が前記のように二つの記録層L0,L1のうち何れか一つの厚さに当るものであれば、液晶素子20は、二つの記録層L0,L1のうち対物レンズ30設計値と他の厚さの記録層の記録/再生時にだけ球面収差を補正するための位相差とを発生させるように設けられうる。
以下では、対物レンズ30の設計値が前記のように二つの記録層L0,L1の中間に当る場合を例として説明する。
対物レンズ30の設計値が前記のように、二つの記録層L0,L1の中間に当れば、DL光ディスク1’の記録層L0,L1の記録/再生時に、厚さ差による球面収差を補正するために液晶素子20はオン状態に維持される。
したがって、L1層の記録/再生時には、対物レンズ30の設計値と光ディスク1’の光入射面1aからL1層までの厚さ差による球面収差とが補正されうる。また、L0層の記録/再生時には、対物レンズ30の設計値と光ディスク1’の光入射面1aからL0層までの厚さ差による球面収差とが補正されうる。
しかし、受光部に向ける光には球面収差の補正のために発生させた位相差による収差が残存し、これにより、図9A及び図9Bに示されたように、光検出器40に受光される光ビームは光度の高い領域、すなわち、ピークが生じる不均一な光量分布を有する。図9Aは、厚さが90μmであるL1記録層の記録/再生時、図9Bは厚さが115μmであるL0記録層の記録/再生時、4分割光検出器140での光量分布を示す。
対物レンズ30の設計値と同じ厚さを有するSL光ディスクに記録/再生時の残存収差のない図3の場合と対比する時、残存収差に起因して、図9Aの場合(L1記録/再生時)には二つの受光領域A,Cでピークが生じ、図9Bの場合(L0記録/再生時)には二つの受光領域B,Dでピークが生じる。
このような光度の高い領域のピークの存在は、FESにオフセットを発生させる。
図10A及び図10Bはそれぞれ、L1層及びL0層の再生時にFESのS−curveを表す。図10A及び図10Bで、横軸は図4の横軸と同じである。
表1は、図3、図9A及び図9Bの光量分布を表す条件下で、SL光ディスク及びDL光ディスクの記録/再生時、残存する収差によって発生するフォーカスオフセットを整理したものである。
Figure 0004163154

このように、対物レンズ30の設計値から外れた厚さを有する記録層の記録/再生時には、厚さ差による球面収差の補正のために発生させた位相差による残存収差に起因して、フォーカスオフセットが大きく発生する。このようなフォーカスオフセットは、層ジャンプ時に再生及び/または記録特性を悪くし、フォーカスサーボ調整のためのマージンを減らす。
したがって、本発明による光ピックアップは、光ディスク1の厚さ差によって発生する球面収差を補正するために液晶素子20から発生した位相差に起因した収差が光ディスク1から反射されて光検出器40側に向ける光にそのまま残存する点を考慮して、残存する収差によって光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光が光検出器40から検出されないか、または光度の高い領域の光による影響を減らす光学的な要素を備える。
本発明の一実施例による光ピックアップは、前記光学的な要素であって、前記少なくとも一部領域の光が検出されない光検出器を備えうる。すなわち、本発明の一実施例による光ピックアップは、図1の光検出器40であって、図11に示された光検出器240を備えうる。
図11を参照すれば、光検出器240は、複数の受光領域を備え、前記残存する収差によって光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光が前記受光領域間のギャップに入射されるように形成及び/または配置されることが望ましい。
図12Aないし図12Cはそれぞれ、SL光ディスク、DL光ディスクのL1層、DL光ディスクのL0層の再生時、図11の光検出器240に受光される光量分布を概略的に示す図である。図12A、図12B及び図12Cの光量分布はそれぞれ、図3、図9A及び図9Bの光量分布と実質的に同じである。
光検出器240は、図12Bに示されたように、DL光ディスク1のL1層の記録/再生時、残存する収差によって光度の高い領域の少なくとも一部の光が受光領域A1/A2,C1/C2間のギャップg1に入射されるように形成及び/または配置されたことが望ましい。
また、光検出器240は、図12Cに示されたように、DL光ディスク1のL0層の記録/再生時、残存する収差によって光度の高い領域の少なくとも一部光が受光領域B1/B2,D1/D2間のギャップg2に入射されるように形成及び/または配置されたことが望ましい。
図3、図9A及び図9Bに示された4分割光検出器140と図11に示された光検出器240とを相互比較する時、受光領域A1,A2は受光領域AをR方向に2分割したものに当り、受光領域B1,B2は受光領域BをR方向に2分割したものに当り、受光領域C1,C2は受光領域CをR方向に2分割したものに当り、受光領域D1,D2は受光領域DをR方向に2分割したものに当る。
したがって、図9Aと図12Bとを相互比較する時、L1層の記録/再生時、ピークが受光領域A1と受光領域A2間、受光領域C1と受光領域C2間のギャップg1に位置するように光検出器240を形成及び/または配置すればよい。
また、図9Bと図12Cとを相互比較する時、L0層の記録/再生時、ピークが受光領域B1と受光領域B2間、受光領域D1と受光領域D2間のギャップg2に位置するように光検出器240を形成及び/または配置すればよい。
すなわち、受光部に残存する球面収差によって光量分布にピークが生じる一部分が8分割された光検出器240の受光領域間のギャップg1,g2に位置するように光検出器240を形成及び/または配置すればよい。
この時、光検出器240は、それに受光される光スポットの半径をRとする時、前記0.2Rないし0.6R範囲内に受光領域間のギャップg1,g2が位置するように形成及び/または配置されたことが望ましい。このようにギャップg1,g2が位置するように光検出器240を分割すれば、フォーカスオフセットを最小化しうる。
ここで、通常の光検出器でギャップの幅は5μmほどである。ギャップの幅をこの程度にする理由は、ギャップの幅があまり広い場合、RF信号を劣化させうるためである。
このような点を勘案して、本発明による光検出器240において、前記ギャップg1,g2の幅は5μm内外であることが望ましい。
前記のように、光検出器240を残存収差に起因した光度の高い領域の少なくとも一部光が受光領域間のギャップに入射されて光検出器240によって検出されないように構成すれば、残存収差に起因して光度の高い部分が光検出器240の検出信号に及ぼす影響を減らせるため、フォーカスオフセットを最小化しうる。
図13Aないし図13Cはそれぞれ、図12Aないし図12Cの光量分布を表す条件下で、SL光ディスク、DL光ディスクのL1層、DL光ディスクのL0層の再生時、FESのS−curveを表す。この時、FESは、FES=(A1+A2+C1+C2)−(B1+B2+D1+D2)と求められる。図13Aないし図13Cでの横軸は、図4での横軸と同じである。
表2は、図12Aないし図12Cの光量分布を表す条件下で、SL光ディスク及びDL光ディスクの再生時、残存する収差によって発生するフォーカスオフセットを整理したものである。
Figure 0004163154

図3、図9A及び図9Bと図12Aないし図12Cとの比較と、表1及び表2の比較によって分かるように、本発明の一実施例による光ピックアップによれば、フォーカスオフセットを約1/2ほど減らしうる。
したがって、本発明による光ピックアップによれば、片面に複数の記録層を有する複数層の光ディスクを記録/再生する光気録及び/または再生機器で、層間の厚さによる球面収差を補正するための方法として最も構造が簡単な偏光依存性液晶素子20を使用して印加された電圧によって位相差を発生させる場合、受光部に向ける光に残存する収差による層間移動時のフォーカスオフセットを減らせる。
一方、図14は、本発明による光ピックアップに適用可能な光検出器40の構造の他の実施例を示す図である。図1に示されたように、光源10から出射された光を回折格子12によって少なくとも3つの光に分岐する場合、光検出器40は、図11に示されたような8分割構造の光検出器240に付加して、その両側に光ディスク1から反射された第1及び第2サブ光をそれぞれ受光する第1及び第2サブ光検出器241,245をさらに備えることが望ましい。
ここで、光検出器240に受光されるメイン光は、回折格子12を直進透過した0次回折光、第1及び第2サブ光検出器241,245に受光される第1及び第2サブ光は、回折格子12によって+1次及び−1次に回折された光である。
図11及び図14に示されたように、光検出器240は、メインプッシュプル(MPP)法によるTESが検出できるように光ディスク1のラジアル方向に対応する方向(R方向)に少なくとも4分割されたことが望ましい。ここで、前記MPPは、PDIC(PhotoDetector IC)が3つより構成される時、真中のPDICをメインPDICとし、他のPDICをサイドPDICとするが、この時、真中のPDICを利用してプッシュプルを行った場合である。
また、光検出器240は、非点収差法によるFES及び/または位相差検出(DPD:Differential Phase Detection)法によるTESが検出できるように光ディスク1のタンジェンシャル方向に対応する方向(T方向)に少なくとも2分割されたことが望ましい。
図11及び図14では、光検出器240がR方向に4分割、T方向に2分割されて8分割構造を有する例を示す。
第1及び第2サブ光検出器241,245は、DPP法によるTESが検出できるようにR方向に2分割されたことが望ましい。
8分割された光検出器240の各分割板をA1、A2、B1、B2、C1、C2、D1、D2とし、第1サブ光検出器241の各分割板をE1、E2、第2サブ光検出器245の各分割板をF1、F2とする時、図14に示されたような光検出器40の分割構造及び図1に示されたような本発明による光ピックアップの光学的構成によって得られるFES、TES、情報再生信号(RF−SUM)は、表3の通りである。
Figure 0004163154

表3で、α、βはゲインであり、ROMは再生専用光ディスク、記録可能型はR、RW、RAM型のような記録可能な光ディスクまたはBD、AODのような記録可能な高密度光ディスクを表す。ここで、DPPは、主にRAM型光ディスク1やBDで主に使われ、Push−PullやMPPはR/RW型光ディスク1で主に使われる。もちろん、DPPは、RAM及びBDだけではなく、R/RWでも使用可能である。
ここで、図11及び図14は、本発明による光ピックアップに適用できる光検出器40を例示したものに過ぎず、本発明において、光検出器40の構造が図11及び図14の構造に限定されず、多様に変形されうる。
以下では、図15ないし図21を参照して、本発明による光ピックアップに適用可能な残存する収差に起因した光度の高い領域が検出信号に及ぼす影響を減らすための光学的な手段の多様な実施例について説明する。以下では、本発明による光ピックアップでの光検出器40として4分割構造の光検出器140を使用する例を示すが、この4分割構造の光検出器140の代りに図11を参照して説明したような8分割構造の光検出器240または図14に示されたような8分割構造の光検出器240に付加して一対のサブ光検出器241,245を備える構造を使用することもある。
本発明による光ピックアップは、前記光学的手段として、球面収差の補正のために発生させた位相差に起因して光ディスク1から反射されて光検出器40側に進む光に残存する収差による光度の高い領域の光が光検出器40の検出信号に及ぼす影響を減らす光学部材を備えることもある。
前記光学部材は、図15、図17、図18、図10及び図21に例示したように、残存する収差による光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光の検出を防止する遮蔽部材でありうる。
図15を参照すれば、前記遮蔽部材は、光検出器140の受光面に位置しうる。図15では、前記遮蔽部材として光の通過を遮断する所定幅を有する環状の遮蔽領域250を備える例を示す。ここで、遮蔽部材は、光検出器140の受光面遮蔽領域250を形成した構造や、透明ベース(図示せず)に環状の遮蔽領域250を形成した構造である。この時、環状の遮蔽領域250の幅は5μm内外であることが望ましい。
前記のように、光検出器140の受光面に環状の遮蔽領域250を位置させる場合、図16A及び図16Bに示されたように、光検出器140に受光される残存収差に起因して光度の高い領域の少なくとも一部が光検出器140によって検出されない。したがって、前述したように、フォーカスオフセットを減らせる。
ここで、図16Aは、L1層の記録/再生時、光検出器140に受光される光量分布を示す。図16Bは、L0層の記録/再生時、光検出器140に受光される光量分布を示す。
図17は、遮蔽部材として残存する収差による光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光だけを限定して遮断するように少なくとも一つの局部的な光遮蔽領域250’を備えた例を表す。この場合にも、遮蔽部材は、光検出器140の受光面局部的光遮蔽領域250’を形成した構造や、透明ベースに少なくとも一つの局部的な光遮蔽領域250’を形成した構造である。
図17には、図16A及び図16BでL1層の記録/再生時とL0層の記録/再生時、光検出器140に受光される光のピーク位置を遮断するように光検出器40の受光面に4つの局部的な光遮蔽領域250’が位置された例を示す。
図18を参照すれば、遮蔽部材は、光検出器140の受光面が形成された所定幅を有する環状のギャップgである。この時、環状のギャップの幅は5μm内外であることが望ましい。
ここで、前記遮蔽部材は、光検出器140の受光面に形成される代わりに、光検出器40と非点収差レンズ15間に位置することもある。この時の光遮蔽効果は、実質的に図15、図17及び図18を参照して説明した場合と同じである。
図19を参照すれば、遮蔽部材は、対物レンズ30のレンズ面に位置することもある。図19は、遮蔽部材であって対物レンズ30のレンズ面に環状の遮蔽領域350を備える例を示す。この時、前記遮蔽部材は、対物レンズ30のレンズ面に形成された環状の遮蔽領域350それ自体であることも、透明ベースに環状の遮蔽領域250を形成した構造であることもある。この時、環状の遮蔽領域の幅は、対物レンズ30の入射瞳を1と正規化した時、約0.1内外であることが望ましい。
前記のように、対物レンズ30のレンズ面に環状の遮蔽領域を有する遮蔽部材を位置させる場合、図20A及び図20Bに示されたように、光検出器40に受光される残存収差に起因して光度の高い領域の少なくとも一部が光検出器40によって検出されない。したがって、前述したように、フォーカスオフセットを減らせる。
ここで、図20Aは、L1層の記録/再生時、光検出器140に受光される光量分布を示す。図20Bは、L0層の記録/再生時、光検出器140に受光される光量分布を示す。
図21は、遮蔽部材であって対物レンズ30のレンズ面に残存する収差による光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光だけを限定して遮断するように少なくとも一つの局部的な光遮蔽領域250を備える例を示す。この場合にも、遮蔽部材は、対物レンズ30のレンズ面に局部的光遮蔽領域250’を形成した構造や、透明ベースに少なくとも一つの局部的な光遮蔽領域250を備えた構造であ
図21では、L1層の記録/再生時とL0層の記録/再生時とに、光検出器40に光度のピーク位置受光が遮断されうるように対物レンズ30のレンズ面に4つの局部的な光遮蔽領域250’が形成された例を示す。
また、前記遮蔽部材は、対物レンズ30のレンズ面に形成される代わりに、対物レンズ30のフォーカシングとトラッキングとを駆動するアクチュエータ(図示せず)に装着されるか、または対物レンズ30と非点収差レンズ15間に装着されることもある。この時の光遮蔽効果は、実質的に、図19及び図21を参照して説明した場合と同じである。
一方、前記遮蔽部材、すなわち、遮蔽領域250または250’が対物レンズ30のレンズ面に形成されるか、または対物レンズ30と偏光ビームスプリッタ14間に位置する場合、この遮蔽部材は、偏光特性を有して光ディスク1から反射されて進む光に対してだけ遮蔽部材として作用するように設けられるか、または非偏光特性を有して光ディスク1側に入射及び光ディスク1から反射された光に何れも作用するように設けられうる。
図15ないし図21を参照して説明した遮蔽部材は、光検出器40に受光される光スポットの半径をRとする時、光スポットの0.2Rないし0.6R範囲内で前記光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光の検出を防止するように設けられたことが望ましい。
図22は、光検出器40に受光される光スポットの半径を1と正規化し、遮蔽領域250または250’またはギャップgの幅を0.1とした時、遮蔽する半径位置によるフォーカスオフセットを示す。図22の結果は、光検出器40に受光される光スポットの直径100μmの場合である。
L1層の記録/再生時と、L0層記録/再生時とも光スポット半径の約0.2〜0.6間の一部を遮蔽すれば、フォーカスオフセットを約±2.5%内に抑制できることが分かる。
以上では、残存する収差による光度の高い領域の光が光検出器40の検出信号に及ぼす影響を減らす光学部材として光の検出を遮断する遮蔽部材を備えた場合を例として説明したが、前記光学部材としては、このような遮蔽部材の代りに光分布変形部材を備えることもある。
ここで、光分布変形部材は、遮蔽部材が光検出器40の受光面に形成されたギャップg自体の場合を除いては、遮蔽部材と実質的に同じ位置に同じ構造に形成されうるので、図15、図17、図19及び図21では反復される図示を省略するために光分布変形部材として使われるホログラム領域350,350’に対する参照番号を遮蔽部材として使われる遮蔽領域250,250’と並行して表記した。
図15、図17、図19及び図21及び遮蔽部材を備えた場合について前述したものを参照すれば、前記光分布変形部材は、対物レンズ30のレンズ面、光検出器40の受光面及び対物レンズ30と光検出器140間のうち何れか1箇所に設けられうる。
前記光分布変形部材は、残存する収差によって光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光の分布を均一化する方向に変形させて光検出器140から検出させるためのものである。
図15及び図19のように、光分布変形部材は、環状の遮蔽領域250に対応する位置に光分布を変形させる所定幅を有する環状のホログラムパターン領域350を形成した構造でありうる。また、図17及び図21のように、光分布変形部材は、局部的な遮蔽領域250’に対応する位置に、光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光にだけ限定して光分布を変形させるように少なくとも一つの局部的なホログラムパターン領域350’を形成した構造でありうる。
この時、光分布変形部材は、前記遮蔽部材の場合と同様に、光検出器140に受光される光スポットの半径をRとする時、光スポットの0.2Rないし0.6R範囲内の少なくとも一部領域の光に対する光分布を変形させることが望ましい。
図23は、本発明による光ピックアップを採用した光記録及び/または再生機器の構成を概略的に示す図である。
図23を参照すれば、光記録及び/または再生機器は、光情報保存媒体である光ディスク1を回転させるためのスピンドルモータ455と、光ディスク1の半径方向に移動可能に設置されて光ディスクに記録された情報を再生及び/または情報を記録する光ピックアップ450と、スピンドルモータ455と光ピックアップ450とを駆動するための駆動部457と、光ピックアップ450のフォーカス及びトラッキングサーボなどを制御するための制御部170とを含む。ここで、252はターンテーブル、253は光ディスク1をチャックするためのクランプを表す。
光ピックアップ450は、前述したような本発明による光ピックアップ光学系構造を有する。
光ディスク1から反射された光は、光ピックアップ450に設けられた光検出器を通じて検出され、光転変換されて電気的な信号に変わり、この電気的信号は、駆動部457を通じて制御部459に入力される。駆動部457は、スピンドルモータ455の回転速度を制御し、入力された信号を増幅させ、光ピックアップ450を駆動する。制御部459は、駆動部457から入力された信号に基づいて調節されたフォーカスサーボ及びトラッキングサーボ命令を再び駆動部457に伝送して、光ピックアップ450のフォーカシング及びトラッキング動作を具現させる。
このような本発明による光ピックアップを採用した光記録及び/または再生機器では、片面に複数の記録層を有する複数層のディスクを記録及び/または再生時、偏光依存性液晶素子に電圧を印加して位相差を発生させることによって、層間の厚さ差による球面収差を補正する時、受光部に向ける光に残存する収差による層間移動時のフォーカスオフセットが減少する。
本発明の光ピックアップ及びそれを採用した光記録及び/または再生機器は、例えば、CD、DVDなどのような光情報保存媒体に適用されうる。
本発明による光ピックアップの光学的構成の一実施例を概略的に示す図である。 液晶素子を利用した球面収差の補正原理を説明するための図である。 SLを有する光ディスクの記録/再生時、4分割光検出器に受光される光量分布を示す図である。 図3の光量分布を表す時のFESのS−curveを示すグラフである。 フォーカスオフセットを説明するための図である。 DL光ディスクの構成を概略的に示す図である。 DL光ディスクのL0層再生時の光の集束を示す図である。 図7AのL0層再生時にL1層から光検出器に戻る光を示す図である。 L0層記録/再生時、光検出器に受光される光量のうちL1層による光量をL0層から光量で正規化して表すグラフである。 厚さが90μmであるL1記録層の記録/再生時、4分割光検出器での光量分布を示す図である。 厚さが115μmであるL0記録層の記録/再生時、4分割光検出器での光量分布を示す図である。 L1層再生時にFESのS−curveを表すグラフである。 L0層の再生時にFESのS−curveを表すグラフである。 図1の本発明による光ピックアップに適用されうる光検出器の一実施例を概略的に示す図である。 SL光ディスク、DL光ディスクのL1層、DL光ディスクのL0層の再生時、図11の光検出器に受光される光量分布を概略的に示す図である。 SL光ディスク、DL光ディスクのL1層、DL光ディスクのL0層の再生時、図11の光検出器に受光される光量分布を概略的に示す図である。 SL光ディスク、DL光ディスクのL1層、DL光ディスクのL0層の再生時、図11の光検出器に受光される光量分布を概略的に示す図である。 図12Aないし図12Cの光量分布を表す条件下で、SL光ディスク、DL光ディスクのL1層、DL光ディスクのL0層の再生時、FESのS−curveを表すグラフである。 図12Aないし図12Cの光量分布を表す条件下で、SL光ディスク、DL光ディスクのL1層、DL光ディスクのL0層の再生時、FESのS−curveを表すグラフである。 図12Aないし図12Cの光量分布を表す条件下で、SL光ディスク、DL光ディスクのL1層、DL光ディスクのL0層の再生時、FESのS−curveを表すグラフである。 本発明による光ピックアップに適用可能な光検出器構造の他の実施例を示す図である。 光検出器の受光面に遮蔽部材(光分布変形部材)が形成された一実施例を示す図である。 L1層の記録/再生時、図15の光検出器に受光される光量分布を示す図である。 L0層の記録/再生時、図15の光検出器に受光される光量分布を示す図である。 光検出器の受光面に遮蔽部材(光分布変形部材)が形成された他の実施例を示す図である。 光検出器の受光面に遮蔽部材が形成されたさらに他の実施例を示す図である。 対物レンズのレンズ面に形成された遮蔽部材(光分布変形部材)の一実施例を示す図である。 図19の遮蔽部材を適用する時、L1層の記録/再生時に光検出器に受光される光量分布を概略的に示す図である。 図19の遮蔽部材を適用する時、L0層の記録/再生時に光検出器に受光される光量分布を概略的に示す図である。 対物レンズのレンズ面に形成された遮蔽部材(光分布変形部材)の他の実施例を示す図である。 光検出器に受光される光スポットの半径を1と正規化し、遮蔽領域またはギャップの幅を0.1とした時、遮蔽する半径位置によるフォーカスオフセットを示すグラフである。 本発明による光ピックアップを採用した光記録及び/または再生機器の構成を概略的に示す図である。
符号の説明
10 光源
12 回折格子
14 ビームスプリッタ
15 非点収差レンズ
16 コリメーティングレンズ
18 反射ミラー
19 1/4波長板
20 液晶素子
30 対物レンズ
40 光検出器

Claims (43)

  1. 記録媒体の厚さ差による球面収差を補正するために補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に収差が残存する光ピックアップにおいて、
    所定幅を有する環状の領域の少なくとも一部において前記光検出器での前記補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に残存する収差を含む光の検出を阻止する光検出阻止手段を有し、
    前記光検出器は、複数の受光領域とその複数の受光領域間のギャップを備え、
    前記光検出阻止手段は、前記光検出器のギャップが前記所定幅を有する環状の領域に対応して形成された構成であることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 記録媒体の厚さ差による球面収差を補正するために補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に収差が残存する光ピックアップにおいて、
    所定幅を有する環状の領域の少なくとも一部において前記光検出器での前記補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に残存する収差を含む光の検出を阻止する光検出阻止手段を有し、
    前記光検出阻止手段は、所定幅を有する環状の領域の光が前記光検出器に入射するのを阻止する光学部材により構成されていることを特徴とする光ピックアップ。
  3. 前記光検出器は、その光検出器に受光される光スポットの半径をRとする時、前記光スポットの0.2Rないし0.6R範囲内に受光領域間のギャップが位置するように形成及び/または配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ピックアップ。
  4. 前記光学部材は、
    残存する収差による光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光の検出を防止する遮蔽部材を含むことを特徴とする請求項に記載の光ピックアップ。
  5. 前記遮蔽部材は、対物レンズのレンズ面、前記光検出器の受光面及び前記対物レンズと光検出器間のうち何れか1箇所に設けられることを特徴とする請求項に記載の光ピックアップ。
  6. 前記遮蔽部材は、光検出を防止する光遮蔽領域が所定幅を有する環状を形成することを特徴とする請求項に記載の光ピックアップ。
  7. 前記環状の光遮蔽領域の幅は略5μmであることを特徴とする請求項に記載の光ピックアップ。
  8. 前記遮蔽部材は、残存する収差による光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光にだけ限定して光検出を防止する少なくとも一つの局部的な光遮蔽領域を備えることを特徴とする請求項に記載の光ピックアップ。
  9. 前記遮蔽部材は、前記光検出器の受光面に形成された所定幅を有する環状のギャップであることを特徴とする請求項に記載の光ピックアップ。
  10. 前記光検出器に受光される光スポットの半径をRとする時、前記遮蔽部材は、前記光スポットの0.2Rないし0.6R範囲内の少なくとも一部領域の光の検出を防止するように設けられたことを特徴とする請求項ないしのうち何れか一項に記載の光ピックアップ。
  11. 前記光学部材は、
    残存する収差によって光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光の分布を均一化する方向に変形させて前記光検出器に入射させる光分布変形部材を含むことを特徴とする請求項に記載の光ピックアップ。
  12. 前記光分布変形部材は、光分布を変形させる所定幅を有する環状のホログラムパターン領域または光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光にだけ限定して光分布を変形させる少なくとも一つの局部的なホログラムパターン領域を備え、光分布を均一化する方向に変形させることを特徴とする請求項11に記載の光ピックアップ。
  13. 前記光分布変形部材は、対物レンズのレンズ面、前記光検出器の受光面及び前記対物レンズと光検出器間のうち何れか1箇所に設けられることを特徴とする請求項11に記載の光ピックアップ。
  14. 前記光分布変形部材は、前記光検出器に受光される光スポットの半径をRとする時、前記光スポットの0.2Rないし0.6R範囲内の少なくとも一部領域の光に対する光分布を均一化する方向に変形させることを特徴とする請求項11ないし13のうち何れか一項に記載の光ピックアップ。
  15. 前記光学部材は、記録媒体から反射されて前記光検出器に進む光に対してだけ作用するように偏光特性を有するか、または入射光の偏光に関係なく作用するように非偏光特性を有することを特徴とする請求項ないし、請求項11ないし13のうち何れか一項に記載の光ピックアップ。
  16. 前記光源側から入射される光は対物レンズ側に対向させ、前記記録媒体から反射された光は前記光検出器側に対向させるための偏光依存性光路変換器をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし、請求項11ないし13のうち何れか一項に記載の光ピックアップ。
  17. 前記光路変換器と対物レンズ間に配置されて入射光の偏光を変換する1/4波長板をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の光ピックアップ。
  18. 前記補正素子は、
    前記光路変換器と1/4波長板間に配置され、入射光の偏光及び電源の駆動によって選択的に位相差を発生させる液晶素子であることを特徴とする請求項17に記載の光ピックアップ。
  19. 前記補正素子は、少なくとも一つの片面に複数の記録層を有する複数層記録媒体に対して、光入射面から記録及び/または再生対象記録層までの厚さが前記対物レンズの設計値から外れた記録層の記録及び/または再生時、厚さ差による球面収差の補正機能を行うように作動されることを特徴とする請求項1ないし、請求項11ないし13のうち何れか一項に記載の光ピックアップ。
  20. 前記複数層記録媒体は、少なくとも一つの片面に複数の記録層を有する複数層構造の光源の波長は405nmであり、対物レンズの開口数は0.85であり、その光ディスクの厚さは約0.1mmの規格を有するディスクであり、
    前記光源は、前記ディスク規格を満足させる波長の光を出射し、
    前記対物レンズは、前記ディスク規格を満足させる開口数を有することを特徴とする請求項19に記載の光ピックアップ。
  21. 記録媒体の半径方向に移動可能に設置された光ピックアップを利用して、記録媒体に記録された情報を再生及び/または情報を記録し、前記光ピックアップが記録媒体の厚さ差による球面収差を補正するために補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に収差が残存する光学的構成を有する光記録及び/または再生機器において、
    前記光ピックアップは、所定幅を有する環状の領域の少なくとも一部において光検出器での前記補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に残存する収差を含む光の検出を阻止する光検出阻止手段を有し、
    前記光検出器は、複数の受光領域とその複数の受光領域間のギャップを備え、
    前記光検出阻止手段は、前記光検出器のギャップが前記所定幅を有する環状の領域に対応して形成されていることを特徴とする光記録及び/または再生機器。
  22. 記録媒体の半径方向に移動可能に設置された光ピックアップを利用して、記録媒体に記録された情報を再生及び/または情報を記録し、前記光ピックアップが記録媒体の厚さ差による球面収差を補正するために補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に収差が残存する光学的構成を有する光記録及び/または再生機器において、
    前記光ピックアップは、所定幅を有する環状の領域の少なくとも一部において光検出器での前記補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に残存する収差を含む光の検出を阻止する光検出阻止手段を有し、
    前記光検出阻止手段は、所定幅を有する環状の領域の光が前記光検出器に入射するのを阻止する光学部材により構成されていることを特徴とする光記録及び/または再生機器。
  23. 前記光検出器は、その光検出器に受光される光スポットの半径をRとする時、前記光スポットの0.2Rないし0.6R範囲内に受光領域間のギャップが位置するように形成及び/または配置されたことを特徴とする請求項21または22に記載の光記録及び/または再生機器。
  24. 前記光学部材は、
    残存する収差による光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光の検出を防止する遮蔽部材を含むことを特徴とする請求項22に記載の光記録及び/または再生機器。
  25. 前記遮蔽部材は、対物レンズのレンズ面、前記光検出器の受光面及び前記対物レンズと光検出器間のうち何れか1箇所に設けられることを特徴とする請求項24に記載の光記録及び/または再生機器。
  26. 前記遮蔽部材は、光検出を防止する光遮蔽領域が所定幅を有する環状を形成することを特徴とする請求項25に記載の光記録及び/または再生機器。
  27. 前記環状の光遮蔽領域の幅は略5μmであることを特徴とする請求項26に記載の光記録及び/または再生機器。
  28. 前記遮蔽部材は、残存する収差による光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光にだけ限定して光検出を防止する少なくとも一つの局部的な光遮蔽領域を備えることを特徴とする請求項25に記載の光記録及び/または再生機器。
  29. 前記遮蔽部材は、前記光検出器の受光面に形成された所定幅を有する環状のギャップであることを特徴とする請求項24に記載の光記録及び/または再生機器。
  30. 前記光検出器に受光される光スポットの半径をRとする時、前記遮蔽部材は前記光スポットの0.2Rないし0.6R範囲内の少なくとも一部領域の光の検出を防止するように設けられたことを特徴とする請求項24ないし29のうち何れか一項に記載の光記録及び/または再生機器。
  31. 前記光学部材は、
    残存する収差によって光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光の分布を均一化する方向に変形させて前記光検出器に入射させる光分布変形部材を含むことを特徴とする請求項22に記載の光記録及び/または再生機器。
  32. 前記光分布変形部材は、光分布を均一化する方向に変形させることを特徴とする請求項31に記載の光記録及び/または再生機器。
  33. 前記光分布変形部材は、光分布を変形させる所定幅を有する環状のホログラムパターン領域または光度の高い領域のうち少なくとも一部領域の光にだけ限定して光分布を変形させる少なくとも一つの局部的なホログラムパターン領域を備えることを特徴とする請求項32に記載の光記録及び/または再生機器。
  34. 前記光分布変形部材は、対物レンズのレンズ面、前記光検出器の受光面及び前記対物レンズと光検出器間のうち何れか1箇所に設けられることを特徴とする請求項33に記載の光記録及び/または再生機器。
  35. 前記光分布変形部材は、前記光検出器に受光される光スポットの半径をRとする時、前記光スポットの0.2Rないし0.6R範囲内の少なくとも一部領域の光に対する光分布を均一化する方向に変形させることを特徴とする請求項31ないし34のうち何れか一項に記載の光記録及び/または再生機器。
  36. 前記光学部材は、記録媒体から反射されて前記光検出器に進む光に対してだけ作用するように偏光特性を有するか、または入射光の偏光に関係なく作用するように非偏光特性を有することを特徴とする請求項22ないし29、請求項31ないし34のうち何れか一項に記載の光記録及び/または再生機器。
  37. 前記光源側から入射される光は対物レンズ側に対向させ、前記記録媒体から反射された光は前記光検出器側に対向させるための偏光依存性光路変換器をさらに備えることを特徴とする請求項20ないし29、請求項31ないし34のうち何れか一項に記載の光記録及び/または再生機器。
  38. 前記光路変換器と対物レンズ間に配置されて入射光の偏光を変換する1/4波長板をさらに備えることを特徴とする請求項37に記載の光記録及び/または再生機器。
  39. 前記補正素子は、
    前記光路変換器と1/4波長板間に配置されて、入射光の偏光及び電源の駆動によって選択的に位相差を発生させる液晶素子であることを特徴とする請求項38に記載の光記録及び/または再生機器。
  40. 前記補正素子は、少なくとも一つの片面に複数の記録層を有する複数層記録媒体に対して、光入射面から記録及び/または再生対象記録層までの厚さが前記対物レンズの設計値から外れた記録層の記録及び/または再生時、厚さ差による球面収差の補正機能を行うように作動されることを特徴とする請求項20ないし29、請求項31ないし34のうち何れか一項に記載の光記録及び/または再生機器。
  41. 前記複数層記録媒体は、少なくとも一つの片面に複数の記録層を有する複数層構造の光源の波長は405nmであり、対物レンズの開口数は0.85であり、その光ディスクの厚さは約0.1mmの規格を有するディスクであり、
    前記光源は、前記ディスク規格を満足させる波長の光を出射し、
    前記対物レンズは、前記ディスク規格を満足させる開口数を有することを特徴とする請求項40に記載の光記録及び/または再生機器。
  42. 記録媒体の厚さ差による球面収差を補正するために補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に収差が残存する光学的構成を有する光ピックアップを備える光学装置において、
    前記光ピックアップは、所定幅を有する環状の領域の少なくとも一部において前記光検出器での前記補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に残存する収差を含む光の検出を阻止する光検出阻止手段を有し、
    前記光検出器は、複数の受光領域とその複数の受光領域間のギャップを備え、
    前記光検出阻止手段は、前記光検出器のギャップが前記所定幅を有する環状の領域に対応して形成されていることを特徴とする光学装置。
  43. 記録媒体の厚さ差による球面収差を補正するために補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に収差が残存する光学的構成を有する光ピックアップを備える光学装置において、
    前記光ピックアップは、所定幅を有する環状の領域の少なくとも一部において前記光検出器での前記補正素子から発生させた位相差に起因して光検出器側に進む光に残存する収差を含む光の検出を阻止する光検出阻止手段を有し、
    前記光検出阻止手段は、所定幅を有する環状の領域の光が前記光検出器に入射するのを阻止する光学部材により構成されていることを特徴とする光学装置。
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