JP4159911B2 - セキュリティ維持装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は,1つのシステム内で対となって使用される複数の記憶媒体に記憶されたセキュリティコードの同一性を,上記記憶媒体が新品に交換された場合にも維持するための装置に係り,特に簡単な操作で確実に上記セキュリティコードの同一性を維持することのできる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタなどでは,例えばそのプリンタで印刷された印刷物に,そのプリンタのIDコードなどの識別コードを刷り込み,その印刷物が出回った後に,その印刷物に印刷された識別コードを解読することで,どのプリンタで印刷された印刷物かを調べることが出来るようにしたものが,例えば,紙幣の偽造を防止する手法として知られている。
このような手法を達成するために,1つのプリンタ等のシステム内で使用される複数の記憶媒体に同じセキュリティコードを記憶し,このセキュリティコードから生成される識別コードを用いる場合がある。
従来の装置では,前記複数の記憶媒体の一つが損傷した場合,記憶媒体を交換するために記憶媒体を取り出すと,記憶媒体の数がそのシステムを稼動させる数に達しないので,そのままではそのシステムを稼動させることができない。そこで,新しい記憶媒体に,残った記憶媒体に記憶されているセキュリティコードを複写することにより必要な個数の記憶媒体を復元させて,システムを稼動できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記のような新品の記憶媒体に,残った記憶媒体のセキュリティコードを複写する従来の方法では,1つのシステムの稼動に必要な記憶媒体の数が2個であったとすると,上記のような複写を2回繰り返すことにより1つのシステムの稼動に必要な2個の記憶媒体を,システム内で使っている記憶媒体以外に揃えることができる。こうなると上記2個の記憶媒体を別のシステムに装着することで,同じ識別情報を付加することのできるシステムが出現することになり,そのシステムのセキュリティは一挙に低下することになる。
本発明の目的は,上記したような課題を解決することの出来るセキュリティ維持装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,1つのシステム内で対となって使用される複数の記憶媒体に記憶されたセキュリティコードの同一性を,上記記憶媒体が新品に交換された場合にも維持するために,上記システムに設けられるセキュリティ維持装置であって,
前記システムに残る旧品媒体のセキュリティコード中の複写回数に対応する値を更新する複写回数値更新手段と,
更新された複写回数に対応するコードを含めた新たなセキュリティコードを新品の記憶媒体に複写するセキュリティコード同一化手段と,
を備えてなることを特徴とするセキュリティ維持装置として構成されている。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明を具体化した実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。ここに図1は,本発明の一実施形態に係る電子写真画像形成方式による複写機やプリンタ等の画像形成装置におけるハードウエア構成を示すブロック図,図2は,同画像形成装置における制御部が実行する制御手順を示すフローチャートである。
この実施形態に係るプリンタの制御部Pは,図1に示す如く制御部の一例であるCPU7を中心に構成され,上記CPU7には,複数の基板が接続されている。この例では,基板3および4が接続されており,各基板3,4にはそれぞれ書き込み可能な記憶媒体としてのEEPROM5および6が設けられている。プリンタPの本体をなす画像形成プロセス装置8は,上記CPU7からの指令に従って上記EEPROM5或いは6に記憶された画像情報を読み取り,光源の駆動,感光体の駆動,給紙動作などを行なって,印刷プロセスを実行する。
【0006】
上記記憶媒体(EEPROM)5および6は,それぞれ個別判定用の共通のシリアルナンバーコード等のセキュリティコードを記憶している。
前記CPU7は電源投入時に各EEPROM5,6から前記シリアルナンバーコードを読み出し,各シリアルナンバーコードが同じものであるかを判断する。即ち,同じものであればコードが正常だと判定し,システムがデータを印字する際にシリアルナンバーコードを隠しデータとして埋め込んだ画像を画像形成プロセス装置8にて印刷する。
また,前記CPU7は,電源投入時に各EEPROM5および6から読み出したシリアルナンバーコードが同じものでなかった場合,セキュリティコードがエラー状態であると見なし,印字を不可とする。例えば,パネル上にエラー状態であることのメッセージを表示する。
【0007】
また上記CPU7は,上記複数の基板3又は4のうちのいずれか1つが新品に交換された場合には,図示しない操作部などからの指令に基づいて或いは電源投入時に,上記基板4又は3のいずれか一方の交換されていない旧基板に設けられた記憶媒体EEPROM6又は5の記憶内容を新品の記憶媒体に複写すると共に,新旧記憶媒体のセキュリティコードを同一に維持し且つセキュリティを保持するために,以下に述べるセキュリティ維持用の手順を実行する。
【0008】
この実施形態では,上記シリアルナンバーコードの他に上記複写処理の回数を表すコードを上記シリアルナンバーコードと共に記憶し共通のセキュリティコードとする。
セキュリティ維持用の手順は,図2のフローチャートに従って実行される。ここにS1,S2…は処理手順(ステップ)の番号を示す。尚,新品の記憶媒体には,記憶媒体の正規メーカーからの出荷時に,新品の記憶媒体であることを示す所定のデータが書き込まれており,CPU7は,新品の記憶媒体が一度使用されるとこのデータを旧品のデータに書き換えるものとする。
また,以下の説明中,複写回数とは,上記のように旧品の記憶媒体から新品の記憶媒体にセキュリティコードを複写した回数のことであり,複写処理を実行した記憶媒体に記憶される。上記複写回数は,以下の説明のように,複写処理が行なわれる度に,1が加算される。
【0009】
ここでは処理が実行される状態で,複写回数は0,即ち,いまだかって一度も記憶媒体の複写が行なわれていない場合を想定する。この場合,装備されている記憶媒体は,プリンタに装着されて使用されているから,いずれの記憶媒体も新品ではなく,旧品であることを示すデータが書き込まれている。
【0010】
前記したように電源が投入され或いは操作部などからのチェック開始信号が入力されると,図2の処理が開始される。
CPUはまず基板3の記憶媒体5が新品であるかどうかを,上記新品・旧品を示すデータから判断する(S1)。ここでは新品ではないから判断はNoとされる。
次にS2において同様に基板4の記憶媒体6が新品かどうかを判断する。ここでは新品ではないから判断はNoとされる。
続くS3では記憶媒体5に記憶されたシリアルナンバーと記憶媒体6に記憶されたシリアルナンバーとが比較される。まだ一度も交換されていないからここでは当然両シリアルナンバーは同一であるので判断はYesとなる。
【0011】
次のステップS4では,記憶媒体5に記憶された複写回数と,記憶媒体6に記憶された複写回数とが比較される。ここでは,両記憶媒体共に複写処理を行っていないので,両方の複写回数は0である。従って,S4での判断はYesとなり,CPU7は,画像形成プロセス装置8が印字可能である旨の信号を出力する(S5)。
S3で判断がNoの場合はセキュリティコードが異なるので,異常と判断し,或いはS4で複写回数が異なる場合も異常と判断し,エラー状態表示を行なう(S6)。
【0012】
基板3或いは4が交換された場合には,新しい記憶媒体を搭載した基板がシステムに装着されるので,前記S1或いはS2において,判断はYesとなる。S1でYesとなった場合,即ち記憶媒体5が新品と判断されると,S7において,記憶媒体6側の記憶が正常かどうかが判断される。記憶の正常性は,通常シリアルナンバーの正常性で判断されるが,S1で基板3の記憶媒体5が新品と判断された時に,同時にS7でもう一つの基板の記憶媒体6が新品と判断された場合も記憶異常と判断するものとする。こうしないと2つの基板が同時に更新されると,交換された2個の基板によって新しいシステムが成立してしまうことがありうるからである。
ここで記憶媒体6の記憶が正常と判断された場合には,続くS8において,記憶媒体6の複写回数(この場合0)に1を加算する。これにより複写回数が更新される。
【0013】
次にCPUは,上記記更新された記憶媒体6の複写回数を記憶媒体5に複写する。即ち,記憶媒体5と6の複写回数記憶値がともに1に更新されると共に,記憶媒体5と6の複写回数を含むセキュリティコードが同一になる(S9)。
S9の処理が終了するとCPUはシステムを印字可能状態にする(S5)。
【0014】
S2において,基板4が新品と判断された場合(S2でYes)も同様に,記憶媒体5の記憶内容の正常性が判断され(S10),記憶内容が正常であれば,記憶媒体5の複写回数データに1を加算し(S11),記憶媒体5の複写回数値を記憶媒体6に複写する(S12)と共にシステムを印字可能状態にする(S5)。
S7或いはS10で記憶媒体6或いは5の記憶内容が正常でない場合には,エラー状態の表示をする(S13)。
【0015】
上のS7〜S9の処理或いはS10〜S12の処理によって,新品の記憶媒体と旧品の記憶媒体の複写回数値が共に1になるので,その後の処理では,S3とS4における判断が共にYesとなり,システムは印字可能状態になる。この時,交換された方の基板に搭載された記憶媒体の複写回数値は,0のままであるので,これと同じ複写回数値とシリアルナンバーからなるセキュリティコードを記憶した記憶媒体は,この交換された方の記憶媒体しかないから,交換された方の記憶媒体をいくつ集めても,セキュリティコードが同じ記憶媒体は2つと生成されないので,従来技術で述べたような,同じセキュリティコードをもったシステムが出現するといった問題は一切生じない。
その後,更に記憶媒体(基板)が交換された場合には,複写回数がその都度1づつ加算されていくので,将来ともに上記問題は一切生じないことになる。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように,本発明は,
1つのシステム内で対となって使用される複数の記憶媒体に記憶されたセキュリティコードの同一性を,上記記憶媒体が新品に交換された場合にも維持するために,上記システムに設けられるセキュリティ維持装置であって,
前記システムに残る旧品媒体のセキュリティコード中の複写回数に対応する値を更新する複写回数値更新手段と,
更新された複写回数に対応するコードを含めた新たなセキュリティコードを新品の記憶媒体に複写するセキュリティコード同一化手段と,
を備えてなることを特徴とするセキュリティ維持装置である。
この装置の場合,新品の記憶媒体に旧品のセキュリティコードが複写されるに先立って,セキュリティコードに含まれる複写回数が更新されるので,交換された側の記憶媒体に記憶されたセキュリティコードは常に新しくシステムに装着された記憶媒体におけるセキュリティコードと異なったものとなるので,交換された記憶媒体と同じセキュリティコードをもった記憶媒体は2個以上存在しなくなるので,有効に使い得る記憶媒体が乱造されるといったセキュリティ上の問題が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置実施形態のブロック図
【図2】本発明装置実施形態に関するの制御フローチャート
Claims (1)
前記システムに残る旧品媒体のセキュリティコード中の複写回数に対応する値を更新する複写回数値更新手段と,
更新された複写回数に対応するコードを含めた新たなセキュリティコードを新品の記憶媒体に複写するセキュリティコード同一化手段と,
を備えてなることを特徴とするセキュリティ維持装置。
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