JP2005010551A - 証券発行装置およびプログラム - Google Patents

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齋藤  亨
Hisao Aihara
久雄 相原
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Abstract

【課題】印刷業者等で事前印刷されていない未完成部分を含む証券用紙に対して金融機関側で特殊な色で着色された特色トナーを使用した印刷を施すことによって安全性の高い証券を発行できるようにする。
【解決手段】少なくとも一部分の印刷が未完成の状態で金融機関側に渡された証券用紙に印刷業者等で事前印刷されていない当該未完成部分への印刷を証券発行装置によって行う際に、CPU1は、証券印刷装置7内に実装されている特色トナーを使用して当該部分へのカラー印刷を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、証券用紙にデータ印刷を施して証券を発行する証券発行装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、手形、小切手を印刷発行する証券発行装置は、金融機関の事務センタにおいて、証券用紙の一部にMICR(磁気インク記録文字読取装置)用の特殊文字によって種別コード、交換所番号、金融機関番号、店番号、口座番号、手形/小切手番号を磁気トナー(MICRトナー)プリンタを使用して印刷するようにしいる。この証券用紙には、MICR文字の他に、表題、金融機関名、支払地、地紋、ロゴマーク等も印刷されるが、金融機関側に証券用紙が納品される前に、印刷業者あるいは製紙業者側でMICR文字や顧客の署名鑑等を除く他の全てのデータが事前印刷(プレプリント)されている場合には、証券用紙が納品された時点では、その証券用紙には殆どの要件が既に印刷されていることになる。したがって、不正を目的として、例えば、プレプリントされていない不足事項が何らかの手法で追加印刷されたり、印影偽造等が行われると、そのまま証券として流用される危険性がある。この結果、金融機関側では現金と同様に証券用紙を重要物管理として取り扱い、金庫等に厳重保管する必要があった。
【0003】
そこで、従来においては、証券(手形/小切手)に対する偽装防止対策(セキュリティ対策)として、透かし入り用紙を使用したり、証券用紙にホログラムシールを貼り付けるようしている。
また、平行線画部と放射線知画部とを含む偽装防止マークを印刷するようにした証券等の印刷物が知られている(特許文献1参照)。
更に、赤外線吸収剤を含有するインキが塗布された紙小片/繊維片が漉き込まれた有価証券が知られている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−010999号公報
【特許文献2】
特開2001−159096号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した何れのセキュリティ対策においても、コスト高を招いたり、用紙の製造段階から特別な用紙を作る必要があり、しかも、証券用紙が納品される前に偽装防止対策が印刷業者/製紙業者側で事前に施されている場合には、上述と同様の問題を生じることになる。
この発明の課題は、印刷業者等で事前印刷されていない未完成部分を含む証券用紙に対して金融機関側で特殊な色で着色された特色トナーを使用した印刷を施すことによって安全性の高い証券を発行できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、証券用紙にデータ印刷を施して証券を発行する証券発行装置において、少なくとも一部分の印刷が未完成の状態で金融機関側に渡された証券用紙に、事前印刷されていない当該未完成部分への印刷を制御する為の印刷制御情報を記憶管理する制御情報記憶手段と、前記印刷制御情報に基づいて証券用紙上の未完成部分を特定すると共に当該未完成部分に印刷される印刷パターンを特定し、特殊な色で着色された特色トナーを使用して当該未完成部分に前記印刷パターンをカラー印刷する印刷制御手段とを具備するものである。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項5記載の発明)。
【0007】
したがって、請求項1、5記載の発明は、少なくとも一部分の印刷が未完成の状態で金融機関側に渡された証券用紙に印刷業者等で事前印刷されていない当該未完成部分への印刷を行う際に、特殊な色で着色された特色トナーを使用して当該部分へのカラー印刷を行うようにしたから、金融機関側における専用印刷装置以外のコピー機やプリンタでは同等な証券作成が不可能となってその偽造や改竄を防止できると共に、金融機関側に渡された証券用紙は、白地あるいは一部未完成のもので良い為、印刷完了前の重要物管理に対する負担も軽減することができ、また、印刷業者等側においても印刷工程の削減によるコストの低減化を期待できる等、実用効果の高いものとなる。
【0008】
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記印刷制御手段は、印刷の三原色以外の単一色で着色された特色トナーを使用して未完成部分にドットパターンを印刷するようにすれば(請求項2記載の発明)、金融機関側における専用印刷装置以外のコピー機やプリンタでは同等な証券作成が不可能となる他、当該印刷部分を拡大鏡等で観察すれば、偽装を容易に発見することができると同時に偽装の抑止効果も期待することができる。
【0009】
また、前記印刷制御手段は、複数の特色トナー有し、前記印刷パターンの印刷色に基づいて何れかの特色トナーを選択して印刷を行うようにすれば(請求項3記載の発明)、証券用紙上の複数の個所に特色トナーを使用して色違いの印刷を同時に施すことができると共に、複数の特色トナーの何れかを選択して印刷する方式を採用したとしても、フルカラー印刷を行う既存のページプリンタ、例えば、4連タンデム方式のページプリンタをそのまま使用して証券1枚分の全面印刷を行うことが可能となり、特殊な制御も不要となる。
さらに、前記印刷制御手段は、特色トナーを選択しない、複数の特色トナーから1つの特色トナーを選択する、複数の特色トナーから別の1つの特色トナーを選択する、複数の特色トナーを選択する、ことのいずれか1つを選択可能とすれば(請求項4記載の発明)、(1)特色を選択しない:(2)特色▲1▼を選択:(3)特色▲2▼を選択:(4)特色▲1▼と特色▲2▼を選択:という4パターンも使えることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図12を参照してこの発明の一実施形態を説明する。
図1は、この実施形態における証券発行装置の全体構成を示したブロック図である。
この証券発行装置は、金融機関の事務センタにおいて、印刷業者等から渡された手形/小切手用紙(証券用紙)に、MICR文字によって「種別コード」、「交換所番号」、「金融機関番号」、「店番号」、「口座番号」、「手形/小切手番号」を磁気トナー(MICRトナー)を使用して印刷する他に、印刷業者等によって事前印刷(プレプリント)されていない未完成部分への印刷を行うようにしているが、その際、例えば、証券用紙上の“金額欄”の地紋印刷やロゴマーク印刷に対しては、この実施形態固有の特殊な色で着色されたトナー(以下、特色トナーと称する)を使用してカラー印刷するようにしている。
なお、この実施形態の特徴部分を詳述する前に、この実施形態のハードウェア上の構成について以下、説明しておく。
【0011】
CPU1は、記憶装置2内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこの証券発行装置の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置2は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを有し、磁気的、光学的、半導体メモリ等やその駆動系によって構成されている。この記録装置2はハードディスク等の固定的なメモリの他、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体を装着可能な構成であってもよい。この記憶装置2内のプログラムやデータは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)3にロードされたり、RAM3内のデータが記憶装置2にセーブされる。なお、RAM3は、プログラム実行領域と作業領域とを有している。更に、CPU1は通信装置4を介して他の電子機器側のプログラム/データを直接アクセスして使用したり、通信装置4を介してダウンロード受信することもできる。一方、CPU1にはその入出力周辺デバイスである入力装置5、表示装置6、証券印刷装置7、後処理装置8がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU1はそれらの動作を制御する。
【0012】
証券印刷装置7は、潜像部、現像部、ドラム、転写部、定着部等を有する構成となっており、MICRトナーを用いて「支店番号」、「口座番号」、「手形/小切手番号」等を印刷すると共に、証券の他の各構成要件、つまり、「金融機関名」、「振出日」、「署名鑑」等も合わせて全面印刷可能なページプリンタである。この場合、例えば、証券用紙上の“金額欄”への地紋あるいはロゴマーク印刷に対しては、特殊な色で着色された特色トナーを使用してカラー印刷するようにしている。
この証券印刷装置7には、印刷の三原色であるM(マゼンダ)、C(シアン)、Y(イエロー)以外の単一色で着色された特色トナーが複数種実装されている。この場合、特色トナーとしては、金融機関側における証券印刷装置7以外のコピー機やプリンタでは同等なカラー印刷が不可能となるように、通常のM、C、Y以外の単一色、例えば、その顔料などで着色したものを使用してなる特殊なトナーである。なお、後処理装置8は、印刷後の証券に対する後処理を行うもので、デカーラ、スリッタ、MICRリーダ、スタッカ等(それぞれ図示せず)が備えられている。
【0013】
図2は、カラー印刷部分を拡大した状態を示した図である。ここで、図2(A)は、M(マゼンダ)、C(シアン)、Y(イエロー)系の各トナーを使用して減法混合により緑色系を表現した印刷例を示し、(B)は、緑色系の特色トナー使用した印刷例を示している。この場合、同じ緑系の色でも、図2(B)の場合には、単一色のドット並びとなり、M、C、Y系の各トナーを使用する場合と異なり、トナー自体が印刷色を表している為、特色トナーを使用した印刷であるか、通常の減法混合による印刷であるかは、その印刷部分を拡大鏡等によって観察するだけで容易に確認することができる。
【0014】
図3および図4は、証券印刷装置7内のトナー実装例を示した図であり、図3は、4連タンデム方式のページプリンタにおいて、このページプリンタへの用紙搬送方向(図中、右から左方向)に対して、左から順に、「黒トナー(MICR)」、「特色トナー▲3▼」、「特色トナー▲2▼」、「特色トナー▲1▼」を実装した場合である。ここで、「黒トナー(MICR)」は、通常のMICRトナーであり、「特色トナー▲3▼」は、“緑色系”、また、「特色トナー▲2▼」は、更に、“橙色系”、「特色トナー▲1▼」は、“クリーム色系”の特色トナーを示している。
このような特色トナーを使用してカラー印刷を行う際には、「特色トナー▲3▼」、「特色トナー▲2▼」、「特色トナー▲1▼」の中から何れかの特色トナーを選択するようにしているが、特色トナーでカラー印刷を行う領域が複数存在し、かつ、各領域毎に異なる色でカラー印刷する場合には、各領域毎に該当する特色トナーを選択してカラー印刷するようにしている。
【0015】
図4は、用紙搬送方向に対して、左から順に、「黒トナー(MICR)」、「透明トナー(蛍光)」、「特色トナー▲2▼」、「特色トナー▲1▼」を実装した場合である。
すなわち、上述のように3種類の特色トナーが実装されている図3に対して、図4は、2種類の特色トナーを実装し、その代わりにセキュリティ用としての「透明トナー(蛍光)」を実装した場合である。なお、「透明トナー(蛍光)」は、透明色、かつ、紫外線を照射すると蛍光発行するトナーであり、この透明蛍光トナーを使用して券面上に文字データあるいはイメージデータを印刷することによってセキュリティ対策を施すようにしている。
【0016】
図5および図6は、印刷業者から納品された証券用紙の内容と金融機関側での印刷例を示した図である。ここで、図5(A)および図6(A)は、印刷業者から納品された時の状態を示し、図5(B)および図6(B)は、金融機関側での印刷後の状態を省略形式で示している。なお、証券用紙には、控え部分と本券部分とを有し、特色トナーを使用してのカラー印刷は、その本券部分に対して行われる。
いま、図5(A)に示すように、金融機関のロゴマークおよび金額欄の地紋としてその一部(未完成地紋)が事前印刷されて納品された場合、金融機関側では、MICRトナーを使用した通常印刷と共に、金額欄の地紋を完成させるために特色トナーを使用してカラー印刷を行うことにより、図5(B)に示すような証券を完成させる。また、図6(A)に示す如く、地紋印刷も無い白地用紙が印刷業者から納品された場合に、金融機関側では、MICRトナーを使用した通常印刷と共に、金額欄の地紋、他の領域の地紋を特色トナーによってカラー印刷を行うことにより、図6(B)に示すような証券を完成させる。
【0017】
図7は、この実施形態における証券発行装置に備えられている各種の主要なファイルを列挙した図である。
この証券発行装置には、通常備えられている証券発行ファイル11、印刷フォームファイル12、口座マスタファイル13、支店マスタファイル14等の他に、この実施形態特有の印刷制御ファイル15、印刷パターン設定ファイル16及び発行券種設定ファイル17が備えられている。
【0018】
証券発行ファイル11は、証券発行時に必要とされる各種の印刷対象データを検索する為の情報を記憶管理し、印刷フォームファイル12は、証券種に対応付けてその印刷フォームを記憶管理し、口座マスタファイル13は、手形・小切手を発行する顧客情報(名称、住所、口座番号等)を記憶管理し、支店マスタファイル14は、発行元金融機関の支店情報(名称、支店番号等)を記憶管理するファイルである。一方、印刷制御ファイル15および印刷パターン設定ファイル16は、金融機関のロゴマークや“金額欄”の地紋等のカラー印刷を特色トナーで行う場合に参照される特別印刷用のファイルである。発行券種設定ファイル17は、印刷対象となる証券の証券種(手形、小切手等)、発行機No、発行順、冊数を記憶管理するファイルである。
【0019】
図8は、印刷制御ファイル15の内容を示した図である。
この印刷制御ファイル15は、特色トナーで印刷する対象領域を特定すると共に、その領域内に印刷される印刷パターンを特定するもので、レコード「No」、「フィールド名」、「特色トナー印刷フラグ」、「印刷領域」、「印刷パターンNo」の各項目を有する構成となっている。「フィールド名」は、特色トナーを使用して印刷可能な項目を示し、例えば、“金額欄”、“ロゴ”等が設定されている。「特色トナー印刷フラグ」は、「フィールド名」で示される各印刷可能項目のうち、現時点において印刷対象となっている項目を指定するもので、“1”がセットされている場合には、特色トナーを使用しての印刷対象であることを示し、“0”がセットされている場合には、その対象外であることを示している。
【0020】
「印刷領域」は、用紙上の印刷位置(X・Y座標位置)を示している。ここで、図9は、印刷制御ファイル15内に設定されている「印刷領域」を説明する為の図であり、証券用紙上の“金額欄”を印刷対象とした場合を例示している。この場合、図示のように、証券用紙の左上角部を平面座標系の原点とした場合、“金額欄”の左上角部のX座標(700)、Y座標(300)が「印刷領域」として設定されていいる。
【0021】
「印刷パターンNo」は、印刷候補として用意されている各種の印刷パターンの中から印刷対象として選択したパターンを呼び出す為のアクセス情報である。図10は、特色トナーを使用して印刷可能な印刷パターン群を示し、例えば、地紋印刷用として、細線平行パターン、太線平行パターン、点状パターン等が用意されている。なお、「パターンNo」が“6”のパターンは、例えば、ロゴマークであり、それが格納されている個別ファイル(イメージファイル)をダイレクト指定する為の情報がセットされている。
【0022】
図11は、印刷パターン設定ファイル16の内容を示した図である。
この印刷パターン設定ファイル16は、印刷パターン毎に、その「印刷パターンNo」、「色指定情報」を記憶管理する構成となっている。ここで、「色指定情報」は、対応するパターンの印刷色を示したもので、例えば、上述した3種類の特色トナー、つまり、クリーム色系の「特色トナー▲1▼」、橙色系の「特色トナー▲2▼」、緑色系の「特色トナー▲3▼」の何れかを示している。
【0023】
次に、この実施形態における証発行装置の動作概念を図12に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。
すなわち、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0024】
図12は、証券印刷が指示される毎に実行開始される印刷制御処理を示したフローチャートである。この場合、オペレータは、発行券種設定ファイル17の所望するレコードを指定することにより、印刷対象の証券種を指定してその印刷指示を行うと、CPU1は、印刷制御処理を実行開始する。
先ず、CPU1は、証券印刷が指示されると、指定された発行券種設定ファイル17の所望するレコードから印刷対象となる証券種を取得し(ステップS0)し、印刷フォームファイル12をアクセスし、その印刷対象の証券種に対応して設定されている証券フォームを読み出すと共に(ステップS1)、証券発行ファイル11をアクセスして1証券分の券面データを読み出す(ステップS2)。この場合、MICR文字によって印刷する「種別コード」、「交換所番号」、「金融機関番号」、「店番号」、「口座番号」、「手形/小切手番号」の他に、「金融機関名」、「振出日」、「署名鑑」の情報等を読み出し、これらを1証券分の券面データとして項目毎に証券フォーム内の対応位置に割当配置する(ステップS3)。
【0025】
そして、CPU1は、印刷制御ファイル15をアクセスし(ステップS4)、各「特色トナー印刷フラグ」を参照し、それが“1”(オン)の「フィールド名」の有無をチェックする(ステップS5)。つまり、特色トナーによる印刷指定の有無をチェックする。ここで、印刷制御ファイル15内に設定されている全項目分の「特色トナー印刷フラグ」がオフされている場合には、通常の証券印刷としてステップS12に移り、1証券分のデータをその色指定情報と共にプリンタへ転送した後、プリンタに対して印刷開始を指示する(ステップS13)。そして、未印刷証券の有無を調べ(ステップS14)、未印刷証券がホッパー内に有るまでステップS2に戻り、以下、上述の動作を繰り返す(ステップS2〜S5、S12〜14)。
【0026】
一方、印刷制御ファイル15内に1項目でも「特色トナー印刷フラグ」がオンの項目が存在している場合には(ステップS5でYES)、当該項目に対して特色トナーを使用してのカラー印刷を行う。すなわち、印刷制御ファイル15内から「特色トナー印刷フラグ」がオンされているレコード内容「印刷領域」、「印刷パターンNo」を印刷制御情報として読み出し(ステップS6)、この「印刷領域」によって定義されている印刷基準位置に基づいて証券上の印刷対象領域を特定する(ステップS7)。いま、図8の例では、フィールド名「金額欄」の「特色トナー印刷フラグ」がオンされているので、対応する「印刷領域」に基づいて証券用紙上の“金額欄”が印刷対象領域として特定される。
【0027】
この状態において、印刷制御ファイル15から読み出した「印刷パターンNo」に基づいて対応する印刷パターンを取得すると共に(ステップS8)、印刷パターン設定ファイル16をアクセスして「色指定情報」を取得する他(ステップS9)、この「色指定情報」を参照して、上述した3種類の特色トナー、つまり、クリーム色系の「特色トナー▲1▼」、橙色系の「特色トナー▲2▼」、緑色系の「特色トナー▲3▼」の中から該当する特色トナーを選択する(ステップS10)。そして、証券フォーム内の印刷対象領域(例えば、金額欄)内に当該印刷パターンを配置する(ステップS11)。
なお、フィールド名が「ロゴ」の「特色トナー印刷フラグ」がオンされている場合には、上述の個別ファイル(イメージファイル)をダイレクト指定することによって読み出した固有のロゴマーク(イメージデータ)を証券フォーム内の該当する領域内に配置する。
【0028】
そして、証券フォーム内の1証券分のデータをその色指定情報と共にページプリンタへ転送する(ステップS12)。なお、例えば、特色トナーによる印刷がクリーム色系の場合には、「特色トナー▲1▼」を使用しての印刷を指示する為に、「特色トナー▲1▼」に対して“FF” の色指定情報を転送するが、その他の「特色トナー▲2▼」、「特色トナー▲3▼」に対しては“0”の色指定情報を転送し、また、橙色系の場合には、「特色トナー▲2▼」に対して“FF”、「特色トナー▲1▼、「特色トナー▲3▼」に対して“0”の色指定情報を転送し、更に、緑色系の場合には、「特色トナー▲3▼」に対して“FF”、「特色トナー▲1▼、「特色トナー▲2▼」に対して“0”の色指定情報をプリンタ転送する。その後、ページプリンタに対して印刷開始を指示した後に(ステップS13)、未印刷証券がホッパー内に残っているかの未印刷証券の有無を調べ(ステップS14)、未印刷証券がホッパー内に有るまでステップS2に戻って以下、上述の動作を繰り返す。
【0029】
以上のように、この実施形態における証券発行装置においては、少なくとも一部分の印刷が未完成の状態で金融機関側に渡された証券用紙に印刷業者等で事前印刷されていない当該未完成部分への印刷を行う際に、CPU1は、証券印刷装置7内に実装されている特色トナーを使用して当該部分へのカラー印刷を行うようにしたから、金融機関側における専用の証券印刷装置7以外のコピー機やプリンタでは同等な証券作成が不可能となってその偽造や改竄を防止できると共に、金融機関側に渡された証券用紙は、白地あるいは一部未完成のもので良い為、印刷完了前の重要物管理に対する負担も軽減することができ、また、印刷業者側等においても印刷工程の削減によるコストの低減化を期待できる等、実用効果の高いものとなる。
【0030】
この場合、印刷の三原色であるM(マゼンダ)、C(シアン)、Y(イエロー)以外の単一色で着色された特色トナーを使用して未完成部分にドットパターンを印刷するようにしたから、金融機関側における専用の証券印刷装置7以外のコピー機やプリンタでは同等な証券作成が不可能となる他、当該印刷部分を拡大鏡等で観察すれば、偽装を容易に発見することができると同時に偽装の抑止効果も期待することができる。
【0031】
また、証券印刷装置7内にはクリーム色系の「特色トナー▲1▼」、橙色系の「特色トナー▲2▼」、緑色系の「特色トナー▲3▼」が実装されており、印刷パターンの印刷色に基づいて何れかの特色トナーを選択して印刷を行うようにしたから、例えば、金額欄の地紋印刷、ロゴマーク印刷等、複数の個所に特色トナーを使用して色違いの印刷を同時に施すことができると共に、複数の特色トナーの何れかを選択して印刷する方式を採用したとしても、フルカラー印刷を行う既存のページプリンタ、例えば、4連タンデム方式のページプリンタをそのまま使用して証券1枚分の全面印刷を行うことが可能となり、特殊な制御も不要となる。
【0032】
なお、上述した実施形態においては、印刷業者等において、証券用紙上の“金額欄”にその地紋の一部が事前印刷されている場合を例示したが、“金額欄”の地紋の全てが事前印刷されていない場合には、金融機関側で“金額欄”の地紋を全て印刷するようにしてもよい。
また、特色トナーを使用して印刷する対象は、“金額欄”の地紋印刷やロゴマーク印刷以外であってもよく、また、特色トナーにあっても印刷の三原色以外の単一色で着色されたものであれば、任意である。
また、上述した証券発行装置は、スタンド・アローン・タイプに限らず、その各構成要素が2以上の筐体に物理的に分離され、通信回線やケーブル等の有線伝送路あるいは電波、マイクロウエーブ、赤外線等の無線伝送路を介してデータを送受信する分散型のコンピュータシステムを構成するものであってもよい。
【0033】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。
すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、少なくとも一部分の印刷が未完成の状態で金融機関側に渡された証券用紙に、事前印刷されていない当該未完成部分への印刷を制御する為の印刷制御情報を記憶管理する機能と、前記印刷制御情報に基づいて証券用紙上の未完成部分を特定すると共に当該未完成部分に印刷される印刷パターンを特定し、特殊な顔料で着色された特色トナーを使用して当該未完成部分に前記印刷パターンをカラー印刷する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
この発明(請求項1記載の発明)によれば、少なくとも一部分の印刷が未完成の状態で金融機関側に渡された証券用紙に印刷業者等で事前印刷されていない当該未完成部分への印刷を行う際に、特殊な色で着色された特色トナーを使用して印刷するようにしたから、金融機関側における専用印刷装置以外のコピー機やプリンタでは同等な証券作成が不可能となってその偽造や改竄を防止できると共に、金融機関側に渡された証券用紙は、白地あるいは一部未完成のもので良い為、印刷完了前の重要物管理に対する負担も軽減することができ、また、印刷業者側においても印刷工程の削減によるコストの低減化を期待できる等、実用効果の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】証券発行装置の全体構成を示したブロック図。
【図2】カラー印刷部分を拡大した状態を示した図で、(A)は、M(マゼンダ)、C(シアン)、Y(イエロー)系の各トナーを使用して減法混合により緑色系を表現した印刷例を示し、(B)は、緑色系の特色トナー使用した印刷例を示した図。
【図3】証券印刷装置7内のトナー実装例を示した図で、4連タンデム方式のページプリンタにおいて、このページプリンタへの用紙搬送方向に対して、左から順に、「黒トナー(MICR)」、「特色トナー▲3▼」、「特色トナー▲2▼」、「特色トナー▲1▼」を実装した例を示した図。
【図4】証券印刷装置7内のトナー実装例を示した図で、4連タンデム方式のページプリンタにおいて、このページプリンタへの用紙搬送方向に対して、左から順に、「黒トナー(MICR)」、「透明トナー(蛍光)」、「特色トナー▲2▼」、「特色トナー▲1▼」を実装した例を示した図。
【図5】印刷業者から納品された証券用紙の内容と金融機関側での印刷例を示し、(A)は、印刷業者から納品された時の状態を示し、(B)は、金融機関側での印刷後の状態を省略形式で示した図。
【図6】印刷業者から納品された証券用紙の内容と金融機関側での印刷例を示し、(A)は、印刷業者から納品された時の状態を示し、(B)は、金融機関側での印刷後の状態を省略形式で示した図。
【図7】この証券発行装置に備えられている各種の主要なファイルを列挙した図。
【図8】印刷制御ファイル15の内容を示した図。
【図9】印刷制御ファイル15内に設定されている「印刷領域」を説明する為の図。
【図10】特色トナーを使用して印刷可能な印刷パターン群を例示した図。
【図11】印刷パターン設定ファイル16の内容を示した図。
【図12】証券印刷が指示される毎に実行開始される印刷制御処理を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 CPU
2 記憶装置
5 入力装置
7 証券印刷装置
11 証券発行ファイル
12 印刷フォームファイル
13 口座マスタファイル
14 支店マスタファイル
15 印刷制御ファイル
16 印刷パターン設定ファイル
17 発行券種設定ファイル

Claims (5)

  1. 証券用紙にデータ印刷を施して証券を発行する証券発行装置において、
    少なくとも一部分の印刷が未完成の状態で金融機関側に渡された証券用紙に、事前印刷されていない当該未完成部分への印刷を制御する為の印刷制御情報を記憶管理する制御情報記憶手段と、
    前記印刷制御情報に基づいて証券用紙上の未完成部分を特定すると共に当該未完成部分に印刷される印刷パターンを特定し、特殊な色で着色された特色トナーを使用して当該未完成部分に前記印刷パターンをカラー印刷する印刷制御手段と、を具備したことを特徴とする証券発行装置。
  2. 前記印刷制御手段は、印刷の三原色以外の単一色で着色された特色トナーを使用して未完成部分にドットパターンを印刷する、ようにしたことを特徴とする請求項1記載の証券発行装置。
  3. 前記印刷制御手段は、複数の特色トナーを有し、前記印刷パターンの印刷色に基づいて何れかの特色トナーを選択して印刷を行う、ようにしたことを特徴とする請求項1記載の証券発行装置。
  4. 前記印刷制御手段は、特色トナーを選択しない、複数の特色トナーから1つの特色トナーを選択する、複数の特色トナーから別の1つの特色トナーを選択する、複数の特色トナーを選択する、ことのいずれか1つを選択可能としたことを特徴とする請求項1記載の証券発行装置。
  5. コンピュータに対して、
    少なくとも一部分の印刷が未完成の状態で金融機関側に渡された証券用紙に、事前印刷されていない当該未完成部分への印刷を制御する為の印刷制御情報を記憶管理する機能と、
    前記印刷制御情報に基づいて証券用紙上の未完成部分を特定すると共に当該未完成部分に印刷される印刷パターンを特定し、特殊な顔料で着色された特色トナーを使用して当該未完成部分に前記印刷パターンをカラー印刷する機能と、を実現させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008116807A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Canon Inc 画像形成装置

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