JP2004348539A - 証券処理システムおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】蛍光物質を使用した蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷するという簡単な手法であっても回収証券の真偽を確実に判定できるようにする。
【解決手段】証券発行装置1は、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の管理番号を蛍光印刷し、証券照合装置2は、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて認識された認識結果(管理番号)に基づいて回収証券の真偽を判定する。
【選択図】 図1
【解決手段】証券発行装置1は、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の管理番号を蛍光印刷し、証券照合装置2は、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて認識された認識結果(管理番号)に基づいて回収証券の真偽を判定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、証券用紙に券面印刷して証券を発行した後、その流通証券を回収した際に、その証券から読み取ったデータに基づいて回収証券の真偽を判定する証券処理システムおよびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金融機関において、証券(手形/小切手)を発行する証券発行装置と、流通後に金融機関に持ち込まれた証券の真偽を判定する証券照合装置とを備えた証券処理システムにおいて、証券発行装置は、金融機関の顧客毎に、振出人署名イメージ等の他、MICR(磁気インク記録文字読取装置)用の特殊文字によって支店番号、口座番号、手形/小切手番号等を証券用紙の所定領域内に印刷し、また、証券照合装置は、この証券から券面情報(MICR文字情報)を読み取り、証券発行装置から取得した証券情報と照合して、証券の真偽を判定するようにしている。
更に、証券(手形/小切手)に対する偽装防止対策(セキュリティ対策)としては、証券発行時に、その証券用紙に地紋印刷を施したり、透かし入り用紙を使用したり、証券用紙にホログラムシールを貼り付けるようにしている。
また、従来においては、証券用紙として、スレッドを表裏両方の面から見えるようにしたスレッド入り偽装防止用紙が知られている(特許文献1参照)。
また、証券の一部に目視しにくい多数の微細穿孔を形成して証券の真偽を判定するようにした真偽判定装置が知られている(特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−172897号公報
【特許文献2】
特開2000−233561号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、証券用紙に地紋印刷や微細穿孔を施すものにあっては、偽造防止策としては不充分であり、また、透かし入り用紙やスレッド入り用紙を使用するものにあっては、コスト高となる他、用紙の製造や発注段階から特別な用紙を作る必要があると共に、プリンタ内において用紙がカールし易くなり、また、ホログラムシールを貼り付けるるものにあっては、コスト高となる他に、その上に印刷を施すことができない等の問題があった。
【0005】
この発明の課題は、蛍光物質を使用した蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷するという簡単な手法であっても回収証券の真偽を確実に判定できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、証券用紙に券面印刷して証券を発行した後、その流通証券を回収した際に、その証券から読み取ったデータに基づいて回収証券の真偽を判定する証券処理システムであって、証券発行時に、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷する蛍光印刷手段と、証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて回収証券の真偽を判定する判定手段とを具備するものである。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項5記載の発明)。
【0007】
したがって、請求項1、5記載の発明は、証券発行時に、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷し、証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて認識された認識結果に基づいて回収証券の真偽を判定するようにしたから、蛍光物質を使用した蛍光トナーを使用して固有の識別情報を蛍光印刷するという簡単な手法であっても証券の真偽を確実に判定することができ、偽造や改竄に対するセキュリティ対策として効果的なものとなる。
【0008】
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記蛍光印刷手段は、前記識別情報を2次元コードに変換すると共に、この2次元コードパターンを証券上の所定領域に透明な蛍光トナーを使用して蛍光印刷するようにすれば(請求項2記載の発明)、多くの情報をコード化することができると共に、透明印刷によって見た目にも良く、しかも、この蛍光印刷領域の上に通常のトナーを使用した黒印刷を重ねて印刷させることも可能となる。
【0009】
証券の発行時に、発光色が異なる複数種の蛍光トナーの中から任意の蛍光トナーが選択された場合に、前記蛍光印刷手段は、選択された蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行うと共に、選択された蛍光トナーを特定する為の発光色選択情報を記憶管理し、証券の回収時に、前記判定手段は、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色と当該証券対応の発光色選択情報とを照合することによって回収証券の真偽を判定する(請求項3記載の発明)。
したがって、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、証券毎に異なる発光色の蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行うことができると共に、証券固有の発光色に基づいて回収証券の真偽を判定することができ、セキュリティ管理上より確実なものとなる。
【0010】
証券用紙に識別情報を蛍光印刷する際に、証券発行毎に更新される証券発行日時を含む証券識別情報を生成して蛍光印刷すると共に、この証券識別情報をセキュリティ情報として登録管理し、証券の回収時に発光色パターンに基づいて認識された認識結果と前記登録されている証券識別情報とを照合することによって証券の真偽を判定する(請求項4記載の発明)。
したがって、請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、証券発行毎に更新される証券発行日時を含む証券識別情報を生成して蛍光印刷するようにしたから、証券毎に異なる固有の情報を蛍光印刷することができると共に、この証券固有の情報に基づいて証券の真偽を判定するようにしたから、セキュリティ管理上より確実なものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図8を参照してこの発明の一実施形態を説明する。
図1は、証券処理システムの全体構成を示した図である。
この証券処理システムは、金融機関側の事務センタ内に構築されたもので、証券発行装置1、証券照合装置2、ホスト装置3を有する構内通信システムであり、証券発行装置1、証券照合装置2、ホスト装置3は、構内通信網(有線/無線網)4を介して接続されている。この場合、証券発行装置1は、証券発行に関する各種の情報(後述する証券発行ファイル)を証券照合装置2に対して送信するようにしている。
【0012】
図2は、証券発行装置1の基本的構成要素を示したブロック図である。
この証券発行装置1は、金融機関の事務センタにおいて、印刷業者等から渡された手形/小切手用紙(証券用紙)に、MICR文字によって「種別コード」、「交換所番号」、「金融機関番号」、「店番号」、「口座番号」、「手形/小切手番号」を磁気トナー(MICRトナー)を使用して印刷する他に、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に証券固有の識別情報を蛍光印刷するようにしている。
【0013】
この証券発行装置1を構成するCPU11は、記憶装置2内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこの証券発行装置1の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置12は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを有し、磁気的、光学的、半導体メモリ等やその駆動系によって構成されている。この記録装置2はハードディスク等の固定的なメモリの他、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体を装着可能な構成であってもよい。この記憶装置12内のプログラムやデータは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)13にロードされたり、RAM13内のデータが記憶装置2にセーブされる。なお、RAM13は、プログラム実行領域と作業領域とを有している。一方、CPU11にはその入出力周辺デバイスである通信装置14、入力装置15、表示装置16、印刷装置17、後処理装置18がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU11はそれらの動作を制御する。
【0014】
印刷装置17は、潜像部、現像部、ドラム、転写部、定着部等を有する構成となっており、MICRトナー(黒色トナー)を用いて「支店番号」、「口座番号」、「手形/小切手番号」等を印刷すると共に、証券の他の各構成要件、つまり、「金融機関名」、「振出日」、「署名鑑」等も合わせて全面印刷可能なページプリンタである。この場合、証券用紙の所定領域、例えば、片隅部等の空白部に蛍光トナーを使用して証券識別情報を蛍光印刷する。ここで、蛍光トナーは、無色透明で紫外線照射によって発光する特殊トナーであり、この実施形態においては、発光色が異なる複数種の蛍光トナーが実装されている。
【0015】
また、証券識別情報は、証券が発行される毎に生成された「証券発行日時」、「発行プリンタNo」等を含む証券管理番号であり、この証券管理番号は、2次元バーコードに変換されてパターン印刷される。その際、2次元バーコードパターンは、透明な蛍光トナーによって蛍光印刷される。なお、後処理装置18は、印刷後の証券に対する後処理を行うもので、デカーラ、スリッタ、MICRリーダ、スタッカ等(それぞれ図示せず)が備えられている。
【0016】
図3は、証券発行ファイル19の内容を示した図である。
この証券発行ファイル19は、証券毎に、その「証券番号」、「蛍光発光色」、「管理番号」を記憶管理する他に、図示しない「各種の券面要件」を記憶管理する構成となっている。「各種の券面要件」は、「種別コード」、「交換所番号」、「金融機関番号」、「店番号」、「口座番号」、「手形/小切手番号」等であり、券面印刷される各種の要件を示している。
「蛍光発光色」は、証券発行時において、発光色が異なる複数種(例えば、5種類)の蛍光トナーの中から任意に選択指定された蛍光トナーを特定する為の発光色選択情報である。「管理番号」は、上述した2次元バーコードパターンに変換されて蛍光印刷される証券識別情報である。ここで、「証券番号」、「蛍光発光色」、「管理番号」は、証券を発行する毎に証券発行ファイル9に登録されるもので、それらは、証券照合装置2によって参照される。
【0017】
図4は、証券照合装置2の基本的構成要素を示したブロック図である。
この証券照合装置2は、流通後に金融機関に持ち込まれた回収証券の真偽を判定するもので、特に、この実施形態においては、証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他に、この発光色パターンに基づいて認識された認識結果に基づいて回収証券の真偽を判定するようにしている。なお、この証券照合装置2においても、上述の証券発行装置と基本的には同様のCPU21、記憶装置22、RAM23、通信装置24、入力装置25、表示装置26が設けられている他に、イメージ読取装置27が設けられている。このイメージ読取装置27は、例えば、撮像素子としてのCCDエリアセンサを利用して、被写体(証券)を撮影するCCDカメラである。
【0018】
図5は、イメージ読取装置27によって回収証券を撮影する状態を概念的に示した図である。
テーブル上に置かれた回収証券は、その上方の斜め方向から紫外線光源28によって照射される。この場合、紫外線光源28は、回収証券の上方の斜め左右にそれぞれ配置されており、この2個の紫外線光源28によって回収証券が照射されている状態において、イメージ読取装置27は、回収証券の真上から撮影を行うことによって証券画像が読み取られる。この場合、回収証券上の蛍光印刷部分は、紫外線の照射によって発光し、その発光色が2次元バーコードパターンとして読み取られる。
【0019】
図6は、証券照合装置2においてそのCPU21の各種処理を機能的に分けて証券照合装置2の基本的な動作の流れを説明する為の図である。
イメージ読取装置27によって撮影された証券画像(2次元バーコードパターンを含む)は、ビデオボード201によってデジタル画像に変換された後に色フィルタ部202へ送られる。この色フィルタ部202は、蛍光トナーが発光する発光色だけを取り出すもので、真偽判定部203は、色フィルタ部202によって取り出された発光色が予め決められている正規な特定色であるか否かに基づいて回収証券の真偽を判定する。ここで、発光色が正規な特定色であれば、2次元バーコード認識部204は、この発光色パターン(2次元バーコードパターン)をデコードし、証券発行ファイル19を参照してそのデコード結果と照合し、その結果、回収証券の真偽を判定する。
【0020】
次に、この実施形態における証券発行装置1および証券照合装置2の動作概念を図7および図8に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0021】
図7は、証券発行装置1において1証券分の印刷発行処理を示したフローチャートである。
先ず、オペレータから証券発行が指示された際に、CPU11は、蛍光発光色選択画面を表示する(ステップA1)。この選択画面は、発光色が異なる複数種(例えば、5種類)の蛍光トナーを示す発光色を一覧表示するもので、オペレータは、この選択画面の中から任意の発光色(蛍光トナー)を選択指定する操作を行うと(ステップA2)、CPU11は、選択された発光色を一時記憶しておく。次に、CPU11は、証券発行ファイル9をアクセスして各種の券面要件を読み出すと共に(ステップA3)、証券番号を更新生成した後(ステップA4)、印刷イメージに展開し(ステップA5)、黒色トナーによる券面印刷を行わせる(ステップA6)。
【0022】
そして、CPU11は、現在日時を取得すると共に自己のプリンタNoを取得し、これを「証券発行日時」、「発行プリンタNo」とする証券固有の管理番号を生成した後に(ステップA7)。この管理番号を2次元バーコードに変換し(ステップA8)、この2次元バーコードパターンを透明蛍光トナーによって蛍光印刷させる(ステップA9)。この場合、上述のようにして選択された発光色を読み出してこの発光色対応の蛍光トナーを使用すべきことを印刷装置17に対して指示する。その後、「発光色」、「証券番号」、「管理番号」を証券発行ファイル19に登録する処理が行われる(ステップA10)。
【0023】
図8は、証券照合が指示される毎に実行開始される証券照合装置2の動作を示したフローチャートである。
先ず、回収証券の上方の斜め方向からの紫外線光源28によって照射されている状態において、イメージ読取装置27は、回収証券の真上から撮影を行ってその証券画像を読取る(ステップB1)。そして、CPU21は、この読取画像を解析することによって回収証券の「証券番号」等の情報を取得し(ステップB2)、この「証券番号」に基づいて証券発行ファイル19を検索し(ステップB3)、対応する「蛍光発光色」を読み出す(ステップB4)。
【0024】
ここで、色フィルタ部202は、証券画像内の蛍光印刷部分から蛍光トナーが発光する発光色パターン(2次元バーコードパターン)を取り出す(ステップB5)。真偽判定部203は、色フィルタ部202によって取り出された発光色と予め決められている正規な特定色とを照合し(ステップB6)、その照合結果に基づいて回収証券の真偽を判定する(ステップB7)。この結果、発光色が正規な特定色でなければ(ステップB7でNO)、偽造証券の可能性が高い為にエラー証券である旨を案内出力するが(ステップB15)、発光色が正規な特定色であれば(ステップB7でYES)、2次元バーコード認識部204は、この発光色パターンの中からバーコード部分を抽出し(ステップB8)、これを2次元コードにデコードする(ステップB9)。
【0025】
そして、CPU21は、上述の「証券番号」に基づいて証券発行ファイル19を検索し(ステップB10)、この「証券番号」対応の「管理番号」を読み出した後(ステップB11)、この「管理番号」と上述のデコード結果(管理番号)とを照合する(ステップB12)。その結果、正規な管理番号でなければ(ステップB13でNO)、偽造証券の可能性が高い為にエラー証券である旨を案内出力するが(ステップB15)、正規な管理番号であれば(ステップB13でYES)、真正な証券である旨を案内出力する(ステップB14)。
【0026】
以上のように、この実施形態において証券発行装置1は、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の管理番号を蛍光印刷し、証券照合装置2は、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて認識された認識結果(管理番号)に基づいて回収証券の真偽を判定するようにしたから、蛍光物質を使用した蛍光トナーを使用して管理番号を蛍光印刷するという簡単な手法であっても証券の真偽を確実に判定することができ、偽造や改竄に対するセキュリティ対策として効果的なものとなる。
【0027】
この場合、証券発行装置1は、証券発行毎に生成した管理番号を2次元コードに変換すると共に、この2次元コードパターンを証券上の所定領域に透明な蛍光トナーを使用して蛍光印刷するようにしたから、多くの情報をコード化することができると共に、透明印刷によって見た目にも良く、しかも、この蛍光印刷領域の上に通常のトナーを使用した黒印刷を重ねて印刷させることも可能となる。
【0028】
証券発行装置1は、発光色が異なる複数種の蛍光トナーの中から任意の蛍光トナーが選択された場合に、選択された蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行うと共に、選択された蛍光トナーを特定する為の発光色選択情報を証券発行ファイル19に登録し、証券照合装置2は、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色と証券発行ファイル19内の登録されている当該証券対応の発光色とを照合することによって回収証券の真偽を判定するようにしたから、証券毎に異なる発光色の蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行うことができると共に、証券固有の発光色に基づいて回収証券の真偽を判定することができ、セキュリティ管理上より確実なものとなる。
【0029】
証券発行装置1は、証券用紙に識別情報を蛍光印刷する際に、証券発行毎に更新される証券発行日時を含む管理番号を生成して蛍光印刷すると共に、この管理番号を証券発行ファイル19に登録し、証券照合装置2は、発光色パターンを複合化した認識結果(管理番号)と証券発行ファイル19内に登録されている管理番号とを照合することによって証券の真偽を判定するようにしたから、証券毎に異なる固有の情報を蛍光印刷することができると共に、この証券固有の情報に基づいて証券の真偽を判定するようにしたから、セキュリティ管理上より確実なものとなる。
【0030】
なお、上述した実施形態においては、証券を発行する際に、発光色が異なる複数種の蛍光トナーの中から任意の蛍光トナーが選択された場合に、選択された蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行うようにしたが、発光色の選択は、証券1枚毎に限らず、例えば、冊毎あるいは証券種毎に選択したり、時間帯毎あるいは日毎に選択するようにしてもよい。更に、蛍光トナーの選択は、オペレータ選択の他に、自動的に選択するようにしてもよい。
【0031】
上述した実施形態においては、2次元バーコードパターンを蛍光印刷するようにしたが、PDF417コード、QRコード等の2次元コードパターンによって蛍光印刷するようにしてもよい。また、上述した実施形態においては、管理情報を「証券発行日時」、「発行プリンタNo」等を含む構成としたが、ロゴマーク、文字、数字、図形等であってもよく、このロゴマーク、文字、数字、図形等をQRコード等の2次元コードパターンによって蛍光印刷するようにしてもよい。
【0032】
上述した実施形態においては、証券を発行する際に、オペレータ操作によって任意の発光色を選択するようにしたが、発光色を自動的に選択するようにしてもよい。この場合、発光色が異なる複数種の蛍光トナーの中から選択的に使用する蛍光トナーを特定する為に、その発光色選択情報を証券毎に記憶管理し、証券の発行時に、当該証券対応の発光色選択情報を参照することによって特定された蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行い、証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色と当該証券対応の発光色選択情報とを照合することによって回収証券の真偽を判定するようにすればよい。
この場合においても、上述のように冊毎あるいは証券種毎に選択したり、時間帯毎あるいは日毎に選択するようにしてもよく、更に、蛍光トナーの選択は、オペレータ選択の他に、自動的に選択するようにしてもよい。
【0033】
また、上述した、証券発行装置1、証券照合装置2は、スタンド・アローン・タイプに限らず、その各構成要素が2以上の筐体に物理的に分離され、通信回線やケーブル等の有線伝送路あるいは電波、マイクロウエーブ、赤外線等の無線伝送路を介してデータを送受信する分散型のコンピュータシステムを構成するものであってもよい。また、証券発行装置1と証券照合装置2とは含むスタンド・アローン・タイプの証券処理装置であってもよい。
【0034】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。
すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、証券発行時に、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷する機能と、証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて認識された認識結果に基づいて回収証券の真偽を判定する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
この発明(請求項1記載の発明)によれば、証券発行時に、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷し、証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて認識された認識結果に基づいて回収証券の真偽を判定するようにしたから、蛍光物質を使用した蛍光トナーを使用して固有の識別情報を蛍光印刷するという簡単な手法であっても証券の真偽を確実に判定することができ、偽造や改竄に対するセキュリティ対策として効果的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】証券処理システムの全体構成を示した図。
【図2】証券発行装置1の基本的構成要素を示したブロック図。
【図3】証券発行ファイル19の内容を示した図。
【図4】証券照合装置2の基本的構成要素を示したブロック図。
【図5】イメージ読取装置27によって証券画像(2次元バーコードパターンを含む)を撮影する状態を概念的に示した図。
【図6】証券照合装置2においてそのCPU21の各種処理を機能的に分けて証券照合装置2の基本的な動作の流れを説明する為の図。
【図7】証券発行装置1において1証券分の印刷発行処理を示したフローチャート。
【図8】証券照合が指示される毎に実行開始される証券照合装置2の動作を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 証券発行装置
2 証券照合装置
11、21 CPU
12、22 記憶装置
14、24 通信装置
15、25 入力装置
16、26 表示装置
17 印刷装置
19 証券発行ファイル
27 イメージ読取装置
28 紫外線光源
202 色フィルタ部
203 真偽判定部
204 2次元バーコード認識部
【発明の属する技術分野】
この発明は、証券用紙に券面印刷して証券を発行した後、その流通証券を回収した際に、その証券から読み取ったデータに基づいて回収証券の真偽を判定する証券処理システムおよびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金融機関において、証券(手形/小切手)を発行する証券発行装置と、流通後に金融機関に持ち込まれた証券の真偽を判定する証券照合装置とを備えた証券処理システムにおいて、証券発行装置は、金融機関の顧客毎に、振出人署名イメージ等の他、MICR(磁気インク記録文字読取装置)用の特殊文字によって支店番号、口座番号、手形/小切手番号等を証券用紙の所定領域内に印刷し、また、証券照合装置は、この証券から券面情報(MICR文字情報)を読み取り、証券発行装置から取得した証券情報と照合して、証券の真偽を判定するようにしている。
更に、証券(手形/小切手)に対する偽装防止対策(セキュリティ対策)としては、証券発行時に、その証券用紙に地紋印刷を施したり、透かし入り用紙を使用したり、証券用紙にホログラムシールを貼り付けるようにしている。
また、従来においては、証券用紙として、スレッドを表裏両方の面から見えるようにしたスレッド入り偽装防止用紙が知られている(特許文献1参照)。
また、証券の一部に目視しにくい多数の微細穿孔を形成して証券の真偽を判定するようにした真偽判定装置が知られている(特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−172897号公報
【特許文献2】
特開2000−233561号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、証券用紙に地紋印刷や微細穿孔を施すものにあっては、偽造防止策としては不充分であり、また、透かし入り用紙やスレッド入り用紙を使用するものにあっては、コスト高となる他、用紙の製造や発注段階から特別な用紙を作る必要があると共に、プリンタ内において用紙がカールし易くなり、また、ホログラムシールを貼り付けるるものにあっては、コスト高となる他に、その上に印刷を施すことができない等の問題があった。
【0005】
この発明の課題は、蛍光物質を使用した蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷するという簡単な手法であっても回収証券の真偽を確実に判定できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、証券用紙に券面印刷して証券を発行した後、その流通証券を回収した際に、その証券から読み取ったデータに基づいて回収証券の真偽を判定する証券処理システムであって、証券発行時に、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷する蛍光印刷手段と、証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて回収証券の真偽を判定する判定手段とを具備するものである。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項5記載の発明)。
【0007】
したがって、請求項1、5記載の発明は、証券発行時に、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷し、証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて認識された認識結果に基づいて回収証券の真偽を判定するようにしたから、蛍光物質を使用した蛍光トナーを使用して固有の識別情報を蛍光印刷するという簡単な手法であっても証券の真偽を確実に判定することができ、偽造や改竄に対するセキュリティ対策として効果的なものとなる。
【0008】
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記蛍光印刷手段は、前記識別情報を2次元コードに変換すると共に、この2次元コードパターンを証券上の所定領域に透明な蛍光トナーを使用して蛍光印刷するようにすれば(請求項2記載の発明)、多くの情報をコード化することができると共に、透明印刷によって見た目にも良く、しかも、この蛍光印刷領域の上に通常のトナーを使用した黒印刷を重ねて印刷させることも可能となる。
【0009】
証券の発行時に、発光色が異なる複数種の蛍光トナーの中から任意の蛍光トナーが選択された場合に、前記蛍光印刷手段は、選択された蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行うと共に、選択された蛍光トナーを特定する為の発光色選択情報を記憶管理し、証券の回収時に、前記判定手段は、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色と当該証券対応の発光色選択情報とを照合することによって回収証券の真偽を判定する(請求項3記載の発明)。
したがって、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、証券毎に異なる発光色の蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行うことができると共に、証券固有の発光色に基づいて回収証券の真偽を判定することができ、セキュリティ管理上より確実なものとなる。
【0010】
証券用紙に識別情報を蛍光印刷する際に、証券発行毎に更新される証券発行日時を含む証券識別情報を生成して蛍光印刷すると共に、この証券識別情報をセキュリティ情報として登録管理し、証券の回収時に発光色パターンに基づいて認識された認識結果と前記登録されている証券識別情報とを照合することによって証券の真偽を判定する(請求項4記載の発明)。
したがって、請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、証券発行毎に更新される証券発行日時を含む証券識別情報を生成して蛍光印刷するようにしたから、証券毎に異なる固有の情報を蛍光印刷することができると共に、この証券固有の情報に基づいて証券の真偽を判定するようにしたから、セキュリティ管理上より確実なものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図8を参照してこの発明の一実施形態を説明する。
図1は、証券処理システムの全体構成を示した図である。
この証券処理システムは、金融機関側の事務センタ内に構築されたもので、証券発行装置1、証券照合装置2、ホスト装置3を有する構内通信システムであり、証券発行装置1、証券照合装置2、ホスト装置3は、構内通信網(有線/無線網)4を介して接続されている。この場合、証券発行装置1は、証券発行に関する各種の情報(後述する証券発行ファイル)を証券照合装置2に対して送信するようにしている。
【0012】
図2は、証券発行装置1の基本的構成要素を示したブロック図である。
この証券発行装置1は、金融機関の事務センタにおいて、印刷業者等から渡された手形/小切手用紙(証券用紙)に、MICR文字によって「種別コード」、「交換所番号」、「金融機関番号」、「店番号」、「口座番号」、「手形/小切手番号」を磁気トナー(MICRトナー)を使用して印刷する他に、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に証券固有の識別情報を蛍光印刷するようにしている。
【0013】
この証券発行装置1を構成するCPU11は、記憶装置2内のオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトにしたがってこの証券発行装置1の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置12は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とを有し、磁気的、光学的、半導体メモリ等やその駆動系によって構成されている。この記録装置2はハードディスク等の固定的なメモリの他、CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体を装着可能な構成であってもよい。この記憶装置12内のプログラムやデータは、必要に応じてRAM(例えば、スタティックRAM)13にロードされたり、RAM13内のデータが記憶装置2にセーブされる。なお、RAM13は、プログラム実行領域と作業領域とを有している。一方、CPU11にはその入出力周辺デバイスである通信装置14、入力装置15、表示装置16、印刷装置17、後処理装置18がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムにしたがってCPU11はそれらの動作を制御する。
【0014】
印刷装置17は、潜像部、現像部、ドラム、転写部、定着部等を有する構成となっており、MICRトナー(黒色トナー)を用いて「支店番号」、「口座番号」、「手形/小切手番号」等を印刷すると共に、証券の他の各構成要件、つまり、「金融機関名」、「振出日」、「署名鑑」等も合わせて全面印刷可能なページプリンタである。この場合、証券用紙の所定領域、例えば、片隅部等の空白部に蛍光トナーを使用して証券識別情報を蛍光印刷する。ここで、蛍光トナーは、無色透明で紫外線照射によって発光する特殊トナーであり、この実施形態においては、発光色が異なる複数種の蛍光トナーが実装されている。
【0015】
また、証券識別情報は、証券が発行される毎に生成された「証券発行日時」、「発行プリンタNo」等を含む証券管理番号であり、この証券管理番号は、2次元バーコードに変換されてパターン印刷される。その際、2次元バーコードパターンは、透明な蛍光トナーによって蛍光印刷される。なお、後処理装置18は、印刷後の証券に対する後処理を行うもので、デカーラ、スリッタ、MICRリーダ、スタッカ等(それぞれ図示せず)が備えられている。
【0016】
図3は、証券発行ファイル19の内容を示した図である。
この証券発行ファイル19は、証券毎に、その「証券番号」、「蛍光発光色」、「管理番号」を記憶管理する他に、図示しない「各種の券面要件」を記憶管理する構成となっている。「各種の券面要件」は、「種別コード」、「交換所番号」、「金融機関番号」、「店番号」、「口座番号」、「手形/小切手番号」等であり、券面印刷される各種の要件を示している。
「蛍光発光色」は、証券発行時において、発光色が異なる複数種(例えば、5種類)の蛍光トナーの中から任意に選択指定された蛍光トナーを特定する為の発光色選択情報である。「管理番号」は、上述した2次元バーコードパターンに変換されて蛍光印刷される証券識別情報である。ここで、「証券番号」、「蛍光発光色」、「管理番号」は、証券を発行する毎に証券発行ファイル9に登録されるもので、それらは、証券照合装置2によって参照される。
【0017】
図4は、証券照合装置2の基本的構成要素を示したブロック図である。
この証券照合装置2は、流通後に金融機関に持ち込まれた回収証券の真偽を判定するもので、特に、この実施形態においては、証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他に、この発光色パターンに基づいて認識された認識結果に基づいて回収証券の真偽を判定するようにしている。なお、この証券照合装置2においても、上述の証券発行装置と基本的には同様のCPU21、記憶装置22、RAM23、通信装置24、入力装置25、表示装置26が設けられている他に、イメージ読取装置27が設けられている。このイメージ読取装置27は、例えば、撮像素子としてのCCDエリアセンサを利用して、被写体(証券)を撮影するCCDカメラである。
【0018】
図5は、イメージ読取装置27によって回収証券を撮影する状態を概念的に示した図である。
テーブル上に置かれた回収証券は、その上方の斜め方向から紫外線光源28によって照射される。この場合、紫外線光源28は、回収証券の上方の斜め左右にそれぞれ配置されており、この2個の紫外線光源28によって回収証券が照射されている状態において、イメージ読取装置27は、回収証券の真上から撮影を行うことによって証券画像が読み取られる。この場合、回収証券上の蛍光印刷部分は、紫外線の照射によって発光し、その発光色が2次元バーコードパターンとして読み取られる。
【0019】
図6は、証券照合装置2においてそのCPU21の各種処理を機能的に分けて証券照合装置2の基本的な動作の流れを説明する為の図である。
イメージ読取装置27によって撮影された証券画像(2次元バーコードパターンを含む)は、ビデオボード201によってデジタル画像に変換された後に色フィルタ部202へ送られる。この色フィルタ部202は、蛍光トナーが発光する発光色だけを取り出すもので、真偽判定部203は、色フィルタ部202によって取り出された発光色が予め決められている正規な特定色であるか否かに基づいて回収証券の真偽を判定する。ここで、発光色が正規な特定色であれば、2次元バーコード認識部204は、この発光色パターン(2次元バーコードパターン)をデコードし、証券発行ファイル19を参照してそのデコード結果と照合し、その結果、回収証券の真偽を判定する。
【0020】
次に、この実施形態における証券発行装置1および証券照合装置2の動作概念を図7および図8に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0021】
図7は、証券発行装置1において1証券分の印刷発行処理を示したフローチャートである。
先ず、オペレータから証券発行が指示された際に、CPU11は、蛍光発光色選択画面を表示する(ステップA1)。この選択画面は、発光色が異なる複数種(例えば、5種類)の蛍光トナーを示す発光色を一覧表示するもので、オペレータは、この選択画面の中から任意の発光色(蛍光トナー)を選択指定する操作を行うと(ステップA2)、CPU11は、選択された発光色を一時記憶しておく。次に、CPU11は、証券発行ファイル9をアクセスして各種の券面要件を読み出すと共に(ステップA3)、証券番号を更新生成した後(ステップA4)、印刷イメージに展開し(ステップA5)、黒色トナーによる券面印刷を行わせる(ステップA6)。
【0022】
そして、CPU11は、現在日時を取得すると共に自己のプリンタNoを取得し、これを「証券発行日時」、「発行プリンタNo」とする証券固有の管理番号を生成した後に(ステップA7)。この管理番号を2次元バーコードに変換し(ステップA8)、この2次元バーコードパターンを透明蛍光トナーによって蛍光印刷させる(ステップA9)。この場合、上述のようにして選択された発光色を読み出してこの発光色対応の蛍光トナーを使用すべきことを印刷装置17に対して指示する。その後、「発光色」、「証券番号」、「管理番号」を証券発行ファイル19に登録する処理が行われる(ステップA10)。
【0023】
図8は、証券照合が指示される毎に実行開始される証券照合装置2の動作を示したフローチャートである。
先ず、回収証券の上方の斜め方向からの紫外線光源28によって照射されている状態において、イメージ読取装置27は、回収証券の真上から撮影を行ってその証券画像を読取る(ステップB1)。そして、CPU21は、この読取画像を解析することによって回収証券の「証券番号」等の情報を取得し(ステップB2)、この「証券番号」に基づいて証券発行ファイル19を検索し(ステップB3)、対応する「蛍光発光色」を読み出す(ステップB4)。
【0024】
ここで、色フィルタ部202は、証券画像内の蛍光印刷部分から蛍光トナーが発光する発光色パターン(2次元バーコードパターン)を取り出す(ステップB5)。真偽判定部203は、色フィルタ部202によって取り出された発光色と予め決められている正規な特定色とを照合し(ステップB6)、その照合結果に基づいて回収証券の真偽を判定する(ステップB7)。この結果、発光色が正規な特定色でなければ(ステップB7でNO)、偽造証券の可能性が高い為にエラー証券である旨を案内出力するが(ステップB15)、発光色が正規な特定色であれば(ステップB7でYES)、2次元バーコード認識部204は、この発光色パターンの中からバーコード部分を抽出し(ステップB8)、これを2次元コードにデコードする(ステップB9)。
【0025】
そして、CPU21は、上述の「証券番号」に基づいて証券発行ファイル19を検索し(ステップB10)、この「証券番号」対応の「管理番号」を読み出した後(ステップB11)、この「管理番号」と上述のデコード結果(管理番号)とを照合する(ステップB12)。その結果、正規な管理番号でなければ(ステップB13でNO)、偽造証券の可能性が高い為にエラー証券である旨を案内出力するが(ステップB15)、正規な管理番号であれば(ステップB13でYES)、真正な証券である旨を案内出力する(ステップB14)。
【0026】
以上のように、この実施形態において証券発行装置1は、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の管理番号を蛍光印刷し、証券照合装置2は、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて認識された認識結果(管理番号)に基づいて回収証券の真偽を判定するようにしたから、蛍光物質を使用した蛍光トナーを使用して管理番号を蛍光印刷するという簡単な手法であっても証券の真偽を確実に判定することができ、偽造や改竄に対するセキュリティ対策として効果的なものとなる。
【0027】
この場合、証券発行装置1は、証券発行毎に生成した管理番号を2次元コードに変換すると共に、この2次元コードパターンを証券上の所定領域に透明な蛍光トナーを使用して蛍光印刷するようにしたから、多くの情報をコード化することができると共に、透明印刷によって見た目にも良く、しかも、この蛍光印刷領域の上に通常のトナーを使用した黒印刷を重ねて印刷させることも可能となる。
【0028】
証券発行装置1は、発光色が異なる複数種の蛍光トナーの中から任意の蛍光トナーが選択された場合に、選択された蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行うと共に、選択された蛍光トナーを特定する為の発光色選択情報を証券発行ファイル19に登録し、証券照合装置2は、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色と証券発行ファイル19内の登録されている当該証券対応の発光色とを照合することによって回収証券の真偽を判定するようにしたから、証券毎に異なる発光色の蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行うことができると共に、証券固有の発光色に基づいて回収証券の真偽を判定することができ、セキュリティ管理上より確実なものとなる。
【0029】
証券発行装置1は、証券用紙に識別情報を蛍光印刷する際に、証券発行毎に更新される証券発行日時を含む管理番号を生成して蛍光印刷すると共に、この管理番号を証券発行ファイル19に登録し、証券照合装置2は、発光色パターンを複合化した認識結果(管理番号)と証券発行ファイル19内に登録されている管理番号とを照合することによって証券の真偽を判定するようにしたから、証券毎に異なる固有の情報を蛍光印刷することができると共に、この証券固有の情報に基づいて証券の真偽を判定するようにしたから、セキュリティ管理上より確実なものとなる。
【0030】
なお、上述した実施形態においては、証券を発行する際に、発光色が異なる複数種の蛍光トナーの中から任意の蛍光トナーが選択された場合に、選択された蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行うようにしたが、発光色の選択は、証券1枚毎に限らず、例えば、冊毎あるいは証券種毎に選択したり、時間帯毎あるいは日毎に選択するようにしてもよい。更に、蛍光トナーの選択は、オペレータ選択の他に、自動的に選択するようにしてもよい。
【0031】
上述した実施形態においては、2次元バーコードパターンを蛍光印刷するようにしたが、PDF417コード、QRコード等の2次元コードパターンによって蛍光印刷するようにしてもよい。また、上述した実施形態においては、管理情報を「証券発行日時」、「発行プリンタNo」等を含む構成としたが、ロゴマーク、文字、数字、図形等であってもよく、このロゴマーク、文字、数字、図形等をQRコード等の2次元コードパターンによって蛍光印刷するようにしてもよい。
【0032】
上述した実施形態においては、証券を発行する際に、オペレータ操作によって任意の発光色を選択するようにしたが、発光色を自動的に選択するようにしてもよい。この場合、発光色が異なる複数種の蛍光トナーの中から選択的に使用する蛍光トナーを特定する為に、その発光色選択情報を証券毎に記憶管理し、証券の発行時に、当該証券対応の発光色選択情報を参照することによって特定された蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行い、証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色と当該証券対応の発光色選択情報とを照合することによって回収証券の真偽を判定するようにすればよい。
この場合においても、上述のように冊毎あるいは証券種毎に選択したり、時間帯毎あるいは日毎に選択するようにしてもよく、更に、蛍光トナーの選択は、オペレータ選択の他に、自動的に選択するようにしてもよい。
【0033】
また、上述した、証券発行装置1、証券照合装置2は、スタンド・アローン・タイプに限らず、その各構成要素が2以上の筐体に物理的に分離され、通信回線やケーブル等の有線伝送路あるいは電波、マイクロウエーブ、赤外線等の無線伝送路を介してデータを送受信する分散型のコンピュータシステムを構成するものであってもよい。また、証券発行装置1と証券照合装置2とは含むスタンド・アローン・タイプの証券処理装置であってもよい。
【0034】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。
すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、証券発行時に、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷する機能と、証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて認識された認識結果に基づいて回収証券の真偽を判定する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
この発明(請求項1記載の発明)によれば、証券発行時に、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷し、証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて認識された認識結果に基づいて回収証券の真偽を判定するようにしたから、蛍光物質を使用した蛍光トナーを使用して固有の識別情報を蛍光印刷するという簡単な手法であっても証券の真偽を確実に判定することができ、偽造や改竄に対するセキュリティ対策として効果的なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】証券処理システムの全体構成を示した図。
【図2】証券発行装置1の基本的構成要素を示したブロック図。
【図3】証券発行ファイル19の内容を示した図。
【図4】証券照合装置2の基本的構成要素を示したブロック図。
【図5】イメージ読取装置27によって証券画像(2次元バーコードパターンを含む)を撮影する状態を概念的に示した図。
【図6】証券照合装置2においてそのCPU21の各種処理を機能的に分けて証券照合装置2の基本的な動作の流れを説明する為の図。
【図7】証券発行装置1において1証券分の印刷発行処理を示したフローチャート。
【図8】証券照合が指示される毎に実行開始される証券照合装置2の動作を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 証券発行装置
2 証券照合装置
11、21 CPU
12、22 記憶装置
14、24 通信装置
15、25 入力装置
16、26 表示装置
17 印刷装置
19 証券発行ファイル
27 イメージ読取装置
28 紫外線光源
202 色フィルタ部
203 真偽判定部
204 2次元バーコード認識部
Claims (5)
- 証券用紙に券面印刷して証券を発行した後、その流通証券を回収した際に、その証券から読み取ったデータに基づいて回収証券の真偽を判定する証券処理システムであって、
証券発行時に、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷する蛍光印刷手段と、
証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて回収証券の真偽を判定する判定手段と、
を具備したことを特徴とする証券処理システム。 - 前記蛍光印刷手段は、前記識別情報を2次元コードに変換すると共に、この2次元コードパターンを証券上の所定領域に透明な蛍光トナーを使用して蛍光印刷する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の証券処理システム。 - 証券の発行時に、発光色が異なる複数種の蛍光トナーの中から任意の蛍光トナーが選択された場合に、前記蛍光印刷手段は、選択された蛍光トナーを使用して蛍光印刷を行うと共に、選択された蛍光トナーを特定する為の発光色選択情報を記憶管理し、
証券の回収時に、前記判定手段は、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色と当該証券対応の発光色選択情報とを照合することによって回収証券の真偽を判定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の証券処理システム。 - 証券用紙に識別情報を蛍光印刷する際に、証券発行毎に更新される証券発行日時を含む証券識別情報を生成して蛍光印刷すると共に、この証券識別情報をセキュリティ情報として登録管理し、
証券の回収時に発光色パターンに基づいて認識された認識結果と前記登録されている証券識別情報とを照合することによって証券の真偽を判定する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の証券処理システム。 - コンピュータに対して、
証券発行時に、紫外線照射によって発光する蛍光トナーを使用して証券用紙の所定領域に固有の識別情報を蛍光印刷する機能と、
証券の回収時に、証券上の蛍光印刷領域に紫外線を照射することによって検出された発光色に基づいて回収証券の真偽を判定する他、この発光色パターンに基づいて回収証券の真偽を判定する機能と、
を実現させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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