JP7307574B2 - カード発行装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特にカードを発行するカード発行装置に関する。
従来から、カード状記録媒体(以下、単に「カード」という。)を発行するカード発行装置が存在する。
たとえば、特許文献1には、発行前のカードが積層されて収容されるカード収容部とカード収容部の中の一番下のカードを送り出すカード送出機構とを有するカードスタックユニットと、カードに記録されたデータの読み取り及び記録の少なくとも一方を行うカードリーダユニットと、カードに印刷を行う印刷ユニットと、カードを表裏に反転させるカード反転ユニットとを備えた、コンパクトなカード発行装置が記載されている。
ここで、特許文献1に記載されたような、従来のカード発行装置のカードリーダユニットは、RFID(Radio Frequency IDentifier)を用いた非接触型ICカードに対して、近距離無線でのデータの読み取り及び書き込みを行うように構成することが可能である。
一方、カード発行装置では、カードに印刷するための印刷ユニットに装着されるインクリボン等の消耗品類が必要である。この消耗品類は、純正品を用いないと、印刷時の品質が低下したり、装置内が汚れたり、故障の原因となったりすることがあり得る。
このため、消耗品類を管理するために、RFIDタグ媒体(以下、単に「無線タグ」という。)を消耗品類に装着することが考えられる。
特開2018-52023号公報
しかしながら、この消耗品類に装着された無線タグについて、内部のデータの書き換え等による不正行為が行われることがあった。たとえば、正規の無線タグの情報が書き換えられ、未使用であるように変更される「復元」等の不正行為が行われることがあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、消耗品類の無線タグに対する不正行為を抑制可能なカード発行装置を提供し、上述の課題を解消することを目的とする。
本発明のカード発行装置は、カードを発行するカード発行装置であって、前記カードの発行のための消耗品類に設けられた無線タグと近距離無線通信を行う消耗品類用通信部と、前記消耗品類用通信部を介して前記消耗品類の消耗に対応する消耗情報を前記無線タグへ書き込む制御部とを備え、前記無線タグは、リードオンリー領域と、ライトワンス領域と、リードライト又はリードオンリーに設定可能な領域とが設定され、前記リードオンリー領域は、読み取りのみ可能な領であり前記ライトワンス領域は、読み取りと、一度だけ書き込みとが可能な不可逆ビットを含む領であり、ブロックロック用ビットを書き込む領域と、消耗割合値を書き込む領域とが設定され、前記リードライト又はリードオンリーに設定可能な領域は、前記ライトワンス領域の前記不可逆ビットの設定により、読み取り並びに書き込み可能なリードライト領域、又は読み取りのみのリードオンリー領域に設定され、前記制御部は、前記無線タグの前記ライトワンス領域と、前記リードライト領域とに、前記消耗情報として、前記ライトワンス領域には、前記ライトワンス領域の前記消耗割合値を書き込む領域の記憶ビット数に対する前記消耗品類の消耗割合値を書き込み、前記リードライト領域には、前記消耗品類の消耗数のカウンタ値を書き込むことを特徴とする。
このように構成することで、消耗品類の無線タグに対する不正行為を抑制できる。
また、このように構成することで、消耗割合値を基に、カウンタ値が正しいかどうか容易に判断可能となり、不正行為を抑制できる。
本発明のカード発行装置は、前記制御部は、前記消耗情報のうち、前記ライトワンス領域から読み出された前記消耗割合値から算出された前記消耗品類の消耗数の最大値と、前記リードライト領域から読み出された前記カウンタ値とを比較し、前記カウンタ値に対応する消耗数が少ない場合、エラーと判定し、前記最大値に前記カウンタ値を合わせるように修正することを特徴とする。
このように構成することで、消耗割合値を基にカウンタ値を調整し、不正を防止することができる。
本発明のカード発行装置は、前記消耗情報は、前記カウンタ値の冗長値、及び前記カウンタ値の誤り検出符号値も含み、前記制御部は、前記リードライト領域から読み出された前記カウンタ値と、前記誤り検出符号値とが不整合の場合、エラーと判定して、前記冗長値で上書きすることを特徴とする。
このように構成することで、カウンタ値が書き換えられた場合、冗長値で正しい値に戻すことで、不正を防止することができる。
本発明によれば、無線タグのライトワンス領域と、リードライト領域とに、消耗品類の消耗情報を書き込むことで、これを閲覧することで、消耗品類の無線タグに対する不正行為を抑制可能なカード発行装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るカード発行装置のシステム構成図である。 図1に示す消耗情報の詳細を説明する図である。 図1に示すカード発行装置の略側断面図である。 本発明の実施の形態に係る消耗品情報初期設定処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る消耗品情報管理処理のフローチャートである。 図5に示す消耗品情報管理処理における消耗割合値の書き込みの概念図である。
<実施の形態>
〔カード発行装置1の構成〕
図1~図3を参照して、本発明の実施の形態に係るカード発行装置1の構成について説明する。
まず、図1により、カード発行装置1の制御構成について説明する。
本実施形態のカード発行装置1は、新規のカード2を発行するための装置である。カード発行装置1は、例えば、カード発行機能を備えたATM(Automated Teller Machine)、キオスク(Kiosk)の端末、交通機関のチケット発行システム、コンビニエンスストア等のポイントカード発行システム、小売店のメンバーカード発行システム、遊技機のカード発行支払システム、入退場管理システム等(以下、単に「ATM等」と省略して記載する。)である上位装置に搭載されて使用される。
具体的には、カード発行装置1は、カード2を、上位装置からの指示により、必要な情報を印刷して発行する印字発行プリンタの機能を備える。
本実施形態のカード発行装置1に対応したカード2は、非接触型ICカード、接触型ICカード、及び/又は磁気ストライプを備えた磁気カード等である。カード2は、例えば、厚さが0.7~0.8mm程度の矩形状の塩化ビニール製である。カード2が磁気カードの場合、例えば、磁気データが記録される磁気ストライプが形成されている。また、カード2が非接触型ICカード及び/又は接触型ICカードの場合、例えば、ICチップ200が内蔵されている。ここで、カード2には、ICチップ200と磁気ストライプとが両方設けられていてもよい。これに加え、カード2が非接触型ICカードの場合、近距離無線用のR/W(Read / Write)アンテナが内蔵されていてもよい。
なお、カード2は、厚さが0.18~0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードや、所定の厚さの紙カード等であってもよい。
本実施形態のカード発行装置1に対応した消耗品類3は、インクリボンである例について説明する。このインクリボンは、例えば、カード2にカラーや白黒で印字(印刷)するための昇華式又は熱転写式のインクリボンである。
本実施形態では、消耗品類3には、無線タグ300が貼付されて、管理される。
無線タグ300は、例えば、非接触型ICカードと同様の通信方式(ISO14443)の無線タグである。具体的には、媒体サイズが小さく安価なタグとして、イベント会場等のカウント目的で用いられるMifare UltralightのICチップを搭載した小サイズ(例えば、42mm×27mm)のシール状で、貼り付け式の無線タグ300を用いることが可能である。なお、MifareのICチップは安価であるため、格納される情報量が、通常の非接触型ICカードのICチップ200よりも少ない。
本実施形態において、無線タグ300には、消耗品類3の消耗に対応する消耗情報301が格納される。この消耗情報301の詳細については後述する。
カード発行装置1の構成について、より詳細に説明する。
カード発行装置1は、主に、制御部10、カード供給ユニット20、印刷ユニット30、カードリーダユニット40、カード搬送ユニット50、及びカード反転ユニット60を含んで構成される。
制御部10は、カード発行装置1全体の制御を行う。制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を含む制御演算手段である。加えて、制御部10は、例えば、各種設定値や制御プログラムや一時データ等を格納する、ROMのような不揮発性の記録媒体、及びRAMのような揮発性の記録媒体を含んでいる。
本実施形態において、制御部10は、消耗品類用通信部を介して消耗品類3の消耗に対応する消耗情報301を無線タグ300へ書き込む。この際、制御部10は、後述する無線タグ300のライトワンス領域と、リードライト領域とに、消耗情報301を書き込む。
具体的には、制御部10は、ライトワンス領域には、ライトワンス領域の記憶ビット数に対する消耗品類3の消耗割合値を書き込み、リードライト領域には、消耗品類3の消耗数のカウンタ値を書き込むことが可能である。
さらに、制御部10は、消耗情報301のうち、ライトワンス領域から読み出された消耗割合値から算出された消耗品類3の消耗数の最大値と、リードライト領域から読み出されたカウンタ値とを比較し、カウンタ値に対応する消耗数が少ない場合、エラーと判定し、最大値にカウンタ値を合わせるように修正することも可能である。
加えて、制御部10は、リードライト領域から読み出されたカウンタ値と、誤り検出符号値とが不整合の場合、エラーと判定して、冗長値で上書きすることも可能である。
カード供給ユニット20は、発行前の新規のカード2が収容される。カード供給ユニット20は、制御部10からの制御により、収容されたカード2を、内部の搬送路に沿って、排出することが可能である。
印刷ユニット30は、新規のカード2に印刷を行う。印刷ユニット30は、例えば、昇華式又は熱転写式のプリンタであり、写真品質の画像や文字を印刷可能である。
印刷ユニット30は、消耗品類用通信部31、及びサーマルヘッド32を含む。
消耗品類用通信部31は、カード2の発行のための消耗品類3に設けられた無線タグ300と近距離無線通信を行う。本実施形態において、消耗品類用通信部31は、対応するドライバIC及びアンテナを含む。
サーマルヘッド32は、インクリボンに含まれるインクを昇華させ、カード2に定着させるためのヒータアレイ等である。
カードリーダユニット40は、カード2に記録されたデータの読み取り及び/又はカード2へのデータの格納を行う。
カードリーダユニット40は、カード用通信部41、磁気ヘッド42、及びIC接点ブロック43を含む。
カード用通信部41は、カード2が非接触型ICカードである場合、近距離無線通信を行う。このため、カード用通信部41は、受信回路として、対応するドライバIC、アンテナ等を含む。カード用通信部41は、アンテナを介して、カード2内のICチップ200と通信を行い、ICチップ200に記録されたIC情報を読み取り及び/又は書き込む。
磁気ヘッド42は、磁気カードであるカード2の磁気ストライプに記録された磁気情報を読み取り及び/又は書き込む。
IC接点ブロック43は、カード2が接触型ICカードである場合、表面に設けられたIC接点に接触する接点バネを介して、カード2に内蔵されたICチップ200との間でデータを送受信する。これにより、ICチップ200に記録されたIC情報を読み取り及び/又は書き込む。
カード搬送ユニット50は、内部に設けられた搬送路内で、カード供給ユニット20、印刷ユニット30、カードリードユニット、カード反転ユニット60間でカード2を搬送する。
カード反転ユニット60は、カード2を表裏に反転させる機構である。カード反転ユニット60によりカード2を反転させることで、カード2への両面印刷を容易に行うことが可能となる。
次に、図2により、無線タグ300に格納される消耗情報301の詳細と、制御部10による消耗情報301の書き込みの詳細について説明する。
図2(a)は、無線タグ300として、Mifare(登録商標)を用いる場合のデータの形式を示す。この無線タグ300では、4バイト(byte)を1ページとしたページ単位でアクセス可能である。本実施形態では、消耗情報301として、16ページ(64バイト)を使用する例について説明する。さらに、本実施形態の無線タグ300は、リードオンリー領域、ライトワンス領域、リードライト領域又はリードオンリー領域に設定可能な領域がページ又はバイト単位で設定されている。
このリードオンリー領域は、読み取りのみ可能な領域である。リードオンリー領域は、無線タグ300の製造時に書き込まれ、書き換えが不可能である。
ライトワンス領域は、読み取り並びに一度だけ書き込み可能な不可逆ビット(OTP)を含む領域である。不可逆ビット領域の不可逆ビットは、初期値では「0」が設定され、「0」から「1」への書き込みが可能なものの、「1」から「0」の変更が不可能である。
リードライト領域は、読み取り及び書き込みが可能な領域である。
本実施形態の消耗情報301として、ページ0、ページ1、及びページ2のバイト0並びにバイト1が初期状態でリードオンリー領域に設定されている。これらのページ及びバイトには、無線タグ300毎にユニークな数値であるシリアルナンバー(ユニークID、UID)が格納されている。
ページ2のバイト2~3は、ライトワンス領域の中でも特別な「ロックバイト」として設定されている。このロックバイトは、ページ4~15をリードライト領域又はリードオンリー領域に設定するための「ブロックロック用ビット」である。この「ブロックロック用ビット」は、各ビットが各ページに対応しており、「0」の場合には対応ページがリードライト領域となり、「0」から「1」に変更することでリードオンリー領域となる。
ページ3は、後述する消耗割合値が格納される。
ページ4~15は、消耗情報301の他のデータが格納される。
図2(b)は、無線タグ300の消耗情報301のページ4~9について、実際に格納されるデータを示す。
ページ4の製造年月日は、消耗品類3の製造年月日を示すデータである。リボン種類は、消耗品類3のインクリボンの種類や型式等の情報である。この種類や型式としては、カラー、白黒、昇華式、熱転写式等の情報を含む。
ページ5の識別番号は、消耗品類3について、製造者(メーカー)で設定した番号等である。リボン画面数は、標準(初期)状態での、カード2の印刷可能枚数を示す情報である。本実施形態では、この標準印刷可能枚数として、「220枚」が設定される例について説明する。なお、この標準印刷可能枚数には、150枚、440枚等、インクリボンの種類に対応した値を設定可能である。
ページ6のチェックコードAは、ページ0のシリアルナンバー等を基にハッシュ関数等で生成した無線タグ300の複製防止用の値である。
ページ7のチェックコードBは、ページ1のシリアルナンバー等を基にハッシュ関数等で生成した無線タグ300の複製防止用の値である。
ページ8は、バイト0及びバイト1が消耗品類3の消耗数のカウンタ値であり、バイト2及びバイト3がカウンタ値の誤り検出符号値である。このカウンタ値は、例えば、カード2の初期値として、ページ5のリボン画面数に対応した残りの印刷可能枚数が設定される。すなわち、本実施形態では、例えば、消耗数が大きくなるほど、この残りの印刷可能枚数が減っていくようにカウントされる。誤り検出符号値は、カウンタ値について、チェックサム、CRC、その他のハッシュ関数等(以下、「CRC等」という。)を用いて算出することが可能である。
ページ9は、バイト0及びバイト1がページ8のカウンタ値と同様のカウンタ値の冗長値であり、バイト2及びバイト3がこの冗長値の誤り検出符号値である。この誤り検出符号値も、CRC等を用いて算出することが可能である。
本実施形態では、ページ4~9は、消耗品類3への無線タグ300の貼り付け時又は工場出荷時に書き込まれる。これらの書き込みの後、上述のロックバイトにより、ページ4~7がリードオンリー領域に設定される。この際の処理を、消耗品情報初期設定処理として後述する。
ページ8~9は、リードライト領域に設定され、その後の処理でカウントされる。
なお、ページ10~15についても、その他の消耗の情報を格納可能である。
次に、図3により、本発明の実施の形態にかかるカード発行装置1の外観構成を側面から説明する。
図3において、X方向はカード発行装置1の前後方向であり、Z方向はカード発行装置1の上下方向であり、Y方向は前後方向と上下方向とに直交するカード発行装置1の左右方向である。前後方向のうちのX1方向側は、カード発行装置1の手前側であり、その反対側であるX2方向側は、カード発行装置1の後ろ側である。
カード発行装置1は、ATM等の前面側にカード発行装置1の前端側が配置されるように、上位装置に搭載される。
より具体的に説明すると、カード供給ユニット20は、発行前のカード2が積層されて収容されるカード収容部と、カード収容部の中の一番下のカード2を送り出すカード送出機構21とを備えている。カード送出機構21は、カード収容部の下側に配置されており、カード収容部の中の一番下のカード2に係合してこのカード2を前側に向かって送り出す。
印刷ユニット30には、消耗品類3が収容される。印刷ユニット30は、この消耗品類3に貼付された無線タグ300と通信を行うことが可能な位置に、消耗品類用通信部31が設けられている。すなわち、無線タグ300をインクリボン側に貼付け、印刷ユニット30側にはR/Wアンテナの基板を設けて、通信を実行する。
さらに、印刷ユニット30の下部には、サーマルヘッド32が保持されている。サーマルヘッド32は、収容された消耗品類3のインクリボンを引き出して加熱し、インクリボンのインクをカード2に転写し印刷する。このサーマルヘッド32は、上側からインクリボンを介してカード2に接触可能である。加えて、印刷ユニット30は、サーマルヘッド32を昇降させるヘッド昇降機構と、リボン送り機構とを備えている。
カードリーダユニット40は、カード発行挿入口4aが設けられ、カード発行装置1の内部に形成された搬送路に対して、磁気ヘッド42、IC接点ブロック43(図示せず)、カード用通信部41が設けられている。カード用通信部41は、搬送路の下側に配置されている。磁気ヘッド42は、上側及び/又は下側から搬送路に臨むように配置されている。
カード搬送ユニット50は、内部に形成されている搬送路を介して、カード2を搬送する。カード搬送ユニット50は、カードリーダユニット40の一部を構成する駆動ローラと、印刷ユニット30の一部を構成する駆動ローラ及びプラテンローラとを備えており、カード2を前後方向へ搬送する。駆動ローラ及びプラテンローラには、動力伝達機構を介して共通のモータが連結されている。
カード反転ユニット60は、カード2を内部に一時的に保持するカード保持部と、カード保持部へのカード2の引き込みとカード保持部からのカード2の送り出しとを行うカード引込送出機構と、左右方向を回動の軸方向としてカード保持部を回動させる回動機構とを備えている。カード保持部は、支持軸に回動可能に支持されている。カード保持部の内部にも、カード2が搬送される搬送路が形成されている。
カード供給ユニット20の下側には、第一カード回収庫5aが配置される。カードリーダユニット40の下側には、第二カード回収庫5bが配置される。以下、第一カード回収庫5a及び第二カード回収庫5bを合わせて、カード回収庫5という。
本実施形態では、カード反転ユニット60のカード保持部が回動すると、カード保持部からカードリーダユニット40に向かってカード2が搬送される第一搬送経路と、カード保持部から第一カード回収庫5aに向かってカード2が搬送される第二搬送経路と、カード保持部から第二カード回収庫5bに向かってカード2が搬送される第三搬送経路とにカード2の搬送経路が切り替わる。
〔消耗品情報初期設定処理〕
次に、図4により、本発明の実施の形態に係るカード発行装置1により実行される消耗品情報初期設定処理の説明を行う。
消耗品類3への無線タグ300の貼り付け時又は工場出荷時に書き込まれる。このため、管理者により特別に設定されたカード発行装置1により、この消耗品情報初期設定処理が実行される。
本実施形態の消耗品情報初期設定処理は、主に制御部10が、内蔵する記録媒体に記憶された制御プログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図4のフローチャートにより、消耗品情報初期設定処理の詳細をステップ毎に説明する。
(ステップS101)
まず、制御部10が、初期書込処理を行う。
制御部10は、消耗品類用通信部31を介して、消耗品類3の無線タグ300との通信を開始する。
この上で、制御部10は、ページ4に「製造年月日」を書き込み、ページ5に「識別番号」を書き込み、ページ4に「リボン種類」を書き込み、ページ5に「リボン画面数」を書き込む。さらに、制御部10は、ページ0及びページ1を読み取り、ページ6に「チェックコードA」を書き込み、ページ7に「チェックコードB」を書き込む。
この上で、制御部10は、ページ8のカウンタ値及びページ9の冗長値について、それぞれの初期値及び誤り符号値を算出して書き込む。
制御部10は、これらの書き込みをページ単位で行い、ページ毎にベリファイチェックを行う。すなわち、制御部10は、書き込み後に、書き込まれたページを読み取り、正しく書き込まれたことを確認する。
(ステップS102)
次に、制御部10が、書き込みエラーがあったか否か判定する。制御部10は、ページ毎のベリファイチェックにより、読み出された値が異なっている場合、エラーとして、Yesと判定する。制御部10は、書き込みエラーがなかった場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS103に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS104に進める。
(ステップS103)
書き込みエラーがあった場合、制御部10が、エラー終了処理を行う。
制御部10は、ページ4~ページ9の該当箇所をクリアして、エラーとして、上位装置等に報告する。この場合、無線タグ300が不良として、交換等されることになる。
その後、制御部10は、消耗品情報初期設定処理を終了する。
(ステップS104)
書き込みエラーがなかった場合、制御部10が、ライト保護処理を行う。
制御部10は、ページ2のバイト2及びバイト3のロックバイトに書き込み、ページ4~7をリードオンリー領域に設定し、書き換え不可にする。
すなわち、ページ8~9のみがリードライト領域に設定された状態で、消耗品類3が工場出荷等されることになる。
以上により、本発明の実施の形態に係る消耗品情報初期設定処理を終了する。
〔消耗品情報管理処理〕
次に、図5及び図6により、本発明の実施の形態に係るカード発行装置1により実行される消耗品情報管理処理の説明を行う。
本実施形態の処理では、制御部10により、実際にカード発行装置1にて、消耗品類3の取り付け時(初期実行時)やカード2への印刷時に消耗品類3が用いられた際に、正規のインクリボン等であるかを管理する。
本実施形態の消耗品情報管理処理は、主に制御部10が、内蔵する記録媒体に記憶された制御プログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図5のフローチャートにより、消耗品情報管理処理の詳細をステップ毎に説明する。
(ステップS111)
まず、制御部10が、読取処理を行う。
制御部10は、消耗品類用通信部31を介して、消耗品類3の無線タグ300との通信を開始する。
制御部10は、コマンドを送信して、読み取りを続け、無線タグ300に格納された消耗情報301をすべて取得する。
この際、制御部10は、ページ4のリボン種類を参照し、この種類に合わせた印刷ユニットの制御を行うように設定する。
(ステップS112)
次に、制御部10が、リボン真贋判定処理を行う。
制御部10は、ページ0及びページ1のシリアルナンバーの値を、それぞれ、ハッシュ関数等にて演算し、ページ6及びページ7のチェックコードA及びチェックコードBと比較する。
(ステップS113)
次に、制御部10が、正規のリボンか否か判定する。制御部10は、上述の真贋判定処理において、ハッシュ関数等にて算出された値がチェックコードA、Bと同じであった場合、正規の消耗品類3であるとし、Yesと判定する。制御部10は、それ以外の場合、正規の消耗品類3でなかったとして、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS115に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS114に進める。
(ステップS114)
正規のリボンでなかった場合、制御部10が、非正規対応処理を行う。
制御部10は、正規の無線タグ300の消耗情報301が、他の無線タグ300に書き写されたことによる複製等があったと判断し、上位装置へ通知する。これにより、上位装置は、正規品でないインクリボン等が用いられたことを警告表示して、その旨、記録する。
その後、制御部10は、消耗品情報管理処理を終了する。
(ステップS115)
正規のリボンであった場合、制御部10が、リボン残量管理処理を行う。
制御部10は、消耗情報301のページ8のバイト0及びバイト1のカウンタ値を読み取り、これの誤り検出符号を算出し、バイト3及びバイト4の誤り検出符号値と比較する。
(ステップS116)
ここで、制御部10が、誤り検出符号が整合したか否か判定する。制御部10は、カウンタ値から算出された誤り検出符号が、誤り検出符号値と整合した場合、Yesと判定する。制御部10は、不整合であった場合、エラーとして、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS118に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS117に進める。
(ステップS117)
誤り検出符号が不整合の場合、制御部10が、冗長値書き換え処理を行う。
制御部10は、消耗情報301のページ8のカウンタ値及び誤り検出符号値を、ページ9の冗長値及び誤り検出符号値で上書きする。
これにより、カウンタ値を書き換えることによる不正を抑制できる。
(ステップS118)
ここで、制御部10が、消耗割合設定処理を行う。
制御部10は、カウンタ値を基に、ライトワンス領域の記憶ビット数に対する消耗品類3の消耗割合値を算出する。本実施形態では、制御部10は、消耗情報301のページ3の4バイトを、このライトワンス領域の記憶ビット数として、消耗割合値を算出する。具体的には、例えば、ページ3の4バイトのうち、2バイトと4ビット、すなわち20ビットを用いる。さらに、残り5枚未満及び0枚のニアエンド、エンド検出用に2ビットを用いる。
図6によると、例えば、制御部10は、消耗情報301のページ5の「リボン画面数」(標準印刷可能枚数)を基に、何枚毎に消耗割合値のビット数を増やすかの「幅」を算出する。

幅 = リボン画面数 / 20

この例では、消耗品類3のインクリボンによりカード2を印刷可能な標準印刷可能枚数が220(枚)の場合、1ビットが11枚印刷するのに対応する。
この上で、制御部10は、ページ3において、この「幅」を基に、カウンタ値から消耗割合値のビット数を算出して、このビット数分、不可逆ビットを「1」になるよう書き込んでいく。
制御部10は、この書き込みを、(カウンタ値)%(幅)=0の際に実行する。ここで、「%」は、整数除算の余りを示す。
さらに、制御部10は、カウンタ値が残り5枚以下のニアエンド検出時、及び、カウンタ値が「0」のエンド検出時にも、不可逆ビットを「1」にしていく。
このように、ライトワンス領域の不可逆ビットにも消耗情報301を書き込むことで、消耗情報301を初期値に書き換えて無線タグ300を再利用するような不正を防止することができる。
(ステップS119)
次に、制御部10が、消耗割合カウンタ比較処理を行う。
ここで、制御部10は、消耗割合値から、消耗品類3の消耗数の最大値、最小値を算出する。本実施形態では、制御部10は、例えば、ページ3の不可逆ビットが「1」になったビット数を基に、残りの印刷可能枚数として、カウンタ値が取り得る値の最大値、最小値を算出する。制御部10は、これを、実際に消耗情報301のページ8から読み出されたカウンタ値と比較する。
図6の例でいうと、例えば、消耗割合値のビット数が17ビットであった場合、消耗数の最大値が33枚、最小値が23枚と算出される。制御部10は、カウンタ値が、この間になっているかどうかを比較する。
(ステップS120)
次に、制御部10が、消耗数が少ないか否か判定する。制御部10は、カウンタ値が、上述の消耗割合値のビット数から算出された最大値より大きい場合、カウンタ値に対応する消耗数が少ないため、エラーとし、Yesと判定する。制御部10は、それ以外の場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS121に進める。
Noの場合、制御部10は、消耗品情報管理処理を終了する。
(ステップS121)
消耗数が少なかった場合、制御部10が、エラーカウンタ修正処理を行う。
制御部10は、上述のカウンタ値がとり得る値の最大値とカウンタ値との比較により、カウンタ値の方が大きかったら、当該カウンタ値の方を修正する。
たとえば、上述の例で、カウンタ値の残りの印刷可能枚数が「25枚」の状態から、初期値である「220枚」の状態に書き換えられた場合、カウンタ値を最大値である「33枚」となるよう書き換える。
この制御部10は、このエラーカウンタ修正処理を、例えば、初期実行時及び上述のページ3の負が逆ビットの書き込み時に実行する。この場合、最大でも、上述の「幅」分の印刷が行われると、カウンタ値が修正をされ得る。
以上により、本発明の実施の形態に係る消耗品情報管理処理を終了する。
〔本実施形態の主な効果〕
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来、新興国では、カード発行装置のような業務用の装置であっても、インクリボン等の消耗品類として純正品でないものが用いられることがあった。このような純正品でない消耗品を用いると、印字の品質を保証できない、装置内部が汚れてしまう等といった問題が生じていた。
このため、正規の消耗品類の使用による品質保証対象とするために、無線タグを使用して、正規品であるか否かの真贋判定を行う必要がある。この真贋判定を行うためには、無線タグの複製防止に加えて、無線タグの復元防止等の不正行為を防止する必要がある。この復元は、正規の無線タグの情報が書き換えられたりすることで未使用に変更される不正行為である。
これに対して、本発明の実施の形態に係るカード発行装置1は、カード2を発行するカード発行装置であって、カード2の発行のための消耗品類に設けられた無線タグ300と近距離無線通信を行う消耗品類用通信部と、消耗品類用通信部を介して消耗品類の消耗に対応する消耗情報301を無線タグ300へ書き込む制御部10とを備え、無線タグ300は、読み取りのみ可能なリードオンリー領域と、読み取り並びに一度だけ書き込み可能な不可逆ビットを含むライトワンス領域と、不可逆ビットの設定によりリードオンリー又は読み取り並びに書き込み可能なリードライト領域とを含み、制御部10は、無線タグ300のライトワンス領域と、リードライト領域とに、消耗情報301を書き込むことを特徴とする。
このように構成し、消耗品類3の使用時に不可逆ビットを操作することで、復元等の不正行為を抑制(防止)することができる。すなわち、一度使用した正規の無線タグ300に対し、リードライト領域には使用前のデータを書き込めても、ライトワンス領域には使用前のデータを書き込めないため、不正を防止することが可能である。具体的には、例えば、インクリボンの残量を偽装するためにページ8のカウンタ値の消耗数を少なくする、すなわち巻き戻すような「復元」の不正行為を防止できる。加えて、無線タグ300を他の消耗品類3に貼りかえる等の行為も防止できる。
さらに、上位装置を介さず、無線タグ300のデータを閲覧するだけで、その無線タグ300の消耗情報301が不正なものであるかどうか確認することができる。すなわち、上位装置での特別な管理等が必要なくなる。このため、コストを削減できる。
本発明の実施の形態に係るカード発行装置1は、制御部10は、消耗情報301として、ライトワンス領域には、ライトワンス領域の記憶ビット数に対する消耗品類の消耗割合値を書き込み、リードライト領域には、消耗品類の消耗数のカウンタ値を書き込むことを特徴とする。
このように構成することで、ライトワンス領域のビット数が印刷可能枚数よりも少なくても、消耗割合値を基に、カウンタ値が正しいかどうか容易に判断可能となる。
本発明の実施の形態に係るカード発行装置1は、制御部10は、消耗情報301のうち、ライトワンス領域から読み出された消耗割合値から算出された消耗品類の消耗数の最大値と、リードライト領域から読み出されたカウンタ値とを比較し、カウンタ値に対応する消耗数が少ない場合、エラーと判定し、最大値にカウンタ値を合わせるように修正することを特徴とする。
このように構成することで、カウンタ値の消耗数を少なくする、すなわち、残りの印刷可能枚数を多くするような不正が行われても、消耗割合値を基にカウンタ値を調整することで、復元の不正を防止することができる。
本発明の実施の形態に係るカード発行装置1は、消耗情報301は、カウンタ値の冗長値、及びカウンタ値の誤り検出符号値も含み、制御部10は、リードライト領域から読み出されたカウンタ値と、誤り検出符号値とが不整合の場合、エラーと判定して、冗長値で上書きすることを特徴とする。
このように構成することで、カウンタ値が書き換えられても、誤り検出符号値で検出し、冗長値で正しい値に戻すことができ、不正を防止することができる。具体的には、ページ8のカウンタ値に対応するCRC等の誤り検出符号値が不整合の場合、エラーと判定して、ページ9の冗長値で上書きすることができる。
本発明の実施の形態に係るカード発行装置1は、消耗情報301として、無線タグ300の初期状態で設定されているユニークIDを使用して作成したチェックコードも書き換え不可能に格納することを特徴とする。
このように構成し、例えば、消耗情報301のページ0及びページ1のシリアルナンバーを用いたチェックコードA及びチェックコードBを、ページ6及びページ7に書き込んで、ロックバイトでリードオンリー領域に設定する。これにより、未使用の正規の無線タグ300に格納されたデータを他の無線タグ300にコピーすることによる複製を防止することができる。これにより、正規の消耗品類3と、正規でない消耗品類3とを判別可能となる。よって、正規でない消耗品類3の使用を抑制することができる。
〔他の実施の形態〕
なお、上述の実施の形態では、消耗情報301のページ3の消耗割合値を、バイト0の左側のビットから「1」に書き換えるような例について記載した。しかしながら、どのビットから「1」に書き換えるか順番を決定していたり、シリアルナンバーを基に系列を作成して決定したりするように構成することも可能である。さらに、1ビットに対応する消耗数の「幅」も固定ではなく、可変とすることが可能である。
さらに、上述の実施の形態では、冗長値と誤り検出符号値とをそのまま格納するように記載したものの、暗号化等されていてもよい。
このように構成することで、更に消耗品類3の無線タグ300に対する不正を抑制することが可能となる。
また、上述の実施の形態では、カウンタ値が消耗品類の消耗数の「最大値」で修正されるように記載した。しかしながら、「最小値」に修正するようにしてもよい。
上述の実施の形態では、初期実行時及びカード2の印刷時に、上述の消耗品情報管理処理を実行するように記載した。
しかしながら、それ以外のカード発行装置1の処理の実行時にも、消耗品情報管理処理を実行してもよい。
これにより、カウンタ値の変更の不正を確実に抑制できる。
上述の実施の形態では、消耗品類3として、インクリボンを用いる例について記載した。しかしながら、カード2の印刷等に関連するその他の消耗品についても、同様な構成で対応可能である。さらに、カード発行装置1以外の装置の消耗品類の管理についても用いることが可能である。
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
1 カード発行装置
2 カード
3 消耗品類
4a カード発行挿入口
5 カード回収庫
5a 第一カード回収庫
5b 第二カード回収庫
10 制御部
20 カード供給ユニット
21 カード送出機構
30 印刷ユニット
31 消耗品類用通信部
32 サーマルヘッド
40 カードリーダユニット
41 カード用通信部
42 磁気ヘッド
43 IC接点ブロック
50 カード搬送ユニット
60 カード反転ユニット
200 ICチップ
300 無線タグ
301 消耗情報

Claims (3)

  1. カードを発行するカード発行装置であって、
    前記カードの発行のための消耗品類に設けられた無線タグと近距離無線通信を行う消耗品類用通信部と、
    前記消耗品類用通信部を介して前記消耗品類の消耗に対応する消耗情報を前記無線タグへ書き込む制御部とを備え、
    前記無線タグは、リードオンリー領域と、ライトワンス領域と、リードライト又はリードオンリーに設定可能な領域とが設定され、
    前記リードオンリー領域は、読み取りのみ可能な領であり
    前記ライトワンス領域は、読み取りと、一度だけ書き込みとが可能な不可逆ビットを含む領であり、ブロックロック用ビットを書き込む領域と、消耗割合値を書き込む領域とが設定され、
    前記リードライト又はリードオンリーに設定可能な領域は、前記ライトワンス領域の前記不可逆ビットの設定により、読み取り並びに書き込み可能なリードライト領域、又は読み取りのみのリードオンリー領域に設定され、
    前記制御部は、前記無線タグの前記ライトワンス領域と、前記リードライト領域とに、前記消耗情報として、
    前記ライトワンス領域には、前記ライトワンス領域の前記消耗割合値を書き込む領域の記憶ビット数に対する前記消耗品類の消耗割合値を書き込み、
    前記リードライト領域には、前記消耗品類の消耗数のカウンタ値を書き込む
    ことを特徴とするカード発行装置。
  2. 前記制御部は、
    前記消耗情報のうち、
    前記ライトワンス領域から読み出された前記消耗割合値から算出された前記消耗品類の消耗数の最大値と、前記リードライト領域から読み出された前記カウンタ値とを比較し、前記カウンタ値に対応する消耗数が少ない場合、エラーと判定し、前記最大値に前記カウンタ値を合わせるように修正する
    ことを特徴とする請求項に記載のカード発行装置。
  3. 前記消耗情報は、
    前記カウンタ値の冗長値、及び前記カウンタ値の誤り検出符号値も含み、
    前記制御部は、
    前記リードライト領域から読み出された前記カウンタ値と、前記誤り検出符号値とが不整合の場合、エラーと判定して、前記冗長値で上書きする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカード発行装置。
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