JP7307574B2 - カード発行装置 - Google Patents
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Description
たとえば、特許文献1には、発行前のカードが積層されて収容されるカード収容部とカード収容部の中の一番下のカードを送り出すカード送出機構とを有するカードスタックユニットと、カードに記録されたデータの読み取り及び記録の少なくとも一方を行うカードリーダユニットと、カードに印刷を行う印刷ユニットと、カードを表裏に反転させるカード反転ユニットとを備えた、コンパクトなカード発行装置が記載されている。
このため、消耗品類を管理するために、RFIDタグ媒体(以下、単に「無線タグ」という。)を消耗品類に装着することが考えられる。
このように構成することで、消耗品類の無線タグに対する不正行為を抑制できる。
また、このように構成することで、消耗割合値を基に、カウンタ値が正しいかどうか容易に判断可能となり、不正行為を抑制できる。
このように構成することで、消耗割合値を基にカウンタ値を調整し、不正を防止することができる。
このように構成することで、カウンタ値が書き換えられた場合、冗長値で正しい値に戻すことで、不正を防止することができる。
〔カード発行装置1の構成〕
図1~図3を参照して、本発明の実施の形態に係るカード発行装置1の構成について説明する。
まず、図1により、カード発行装置1の制御構成について説明する。
本実施形態のカード発行装置1は、新規のカード2を発行するための装置である。カード発行装置1は、例えば、カード発行機能を備えたATM(Automated Teller Machine)、キオスク(Kiosk)の端末、交通機関のチケット発行システム、コンビニエンスストア等のポイントカード発行システム、小売店のメンバーカード発行システム、遊技機のカード発行支払システム、入退場管理システム等(以下、単に「ATM等」と省略して記載する。)である上位装置に搭載されて使用される。
具体的には、カード発行装置1は、カード2を、上位装置からの指示により、必要な情報を印刷して発行する印字発行プリンタの機能を備える。
なお、カード2は、厚さが0.18~0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードや、所定の厚さの紙カード等であってもよい。
無線タグ300は、例えば、非接触型ICカードと同様の通信方式(ISO14443)の無線タグである。具体的には、媒体サイズが小さく安価なタグとして、イベント会場等のカウント目的で用いられるMifare UltralightのICチップを搭載した小サイズ(例えば、42mm×27mm)のシール状で、貼り付け式の無線タグ300を用いることが可能である。なお、MifareのICチップは安価であるため、格納される情報量が、通常の非接触型ICカードのICチップ200よりも少ない。
本実施形態において、無線タグ300には、消耗品類3の消耗に対応する消耗情報301が格納される。この消耗情報301の詳細については後述する。
カード発行装置1は、主に、制御部10、カード供給ユニット20、印刷ユニット30、カードリーダユニット40、カード搬送ユニット50、及びカード反転ユニット60を含んで構成される。
具体的には、制御部10は、ライトワンス領域には、ライトワンス領域の記憶ビット数に対する消耗品類3の消耗割合値を書き込み、リードライト領域には、消耗品類3の消耗数のカウンタ値を書き込むことが可能である。
さらに、制御部10は、消耗情報301のうち、ライトワンス領域から読み出された消耗割合値から算出された消耗品類3の消耗数の最大値と、リードライト領域から読み出されたカウンタ値とを比較し、カウンタ値に対応する消耗数が少ない場合、エラーと判定し、最大値にカウンタ値を合わせるように修正することも可能である。
加えて、制御部10は、リードライト領域から読み出されたカウンタ値と、誤り検出符号値とが不整合の場合、エラーと判定して、冗長値で上書きすることも可能である。
消耗品類用通信部31は、カード2の発行のための消耗品類3に設けられた無線タグ300と近距離無線通信を行う。本実施形態において、消耗品類用通信部31は、対応するドライバIC及びアンテナを含む。
サーマルヘッド32は、インクリボンに含まれるインクを昇華させ、カード2に定着させるためのヒータアレイ等である。
カード用通信部41は、カード2が非接触型ICカードである場合、近距離無線通信を行う。このため、カード用通信部41は、受信回路として、対応するドライバIC、アンテナ等を含む。カード用通信部41は、アンテナを介して、カード2内のICチップ200と通信を行い、ICチップ200に記録されたIC情報を読み取り及び/又は書き込む。
磁気ヘッド42は、磁気カードであるカード2の磁気ストライプに記録された磁気情報を読み取り及び/又は書き込む。
IC接点ブロック43は、カード2が接触型ICカードである場合、表面に設けられたIC接点に接触する接点バネを介して、カード2に内蔵されたICチップ200との間でデータを送受信する。これにより、ICチップ200に記録されたIC情報を読み取り及び/又は書き込む。
ライトワンス領域は、読み取り並びに一度だけ書き込み可能な不可逆ビット(OTP)を含む領域である。不可逆ビット領域の不可逆ビットは、初期値では「0」が設定され、「0」から「1」への書き込みが可能なものの、「1」から「0」の変更が不可能である。
リードライト領域は、読み取り及び書き込みが可能な領域である。
ページ2のバイト2~3は、ライトワンス領域の中でも特別な「ロックバイト」として設定されている。このロックバイトは、ページ4~15をリードライト領域又はリードオンリー領域に設定するための「ブロックロック用ビット」である。この「ブロックロック用ビット」は、各ビットが各ページに対応しており、「0」の場合には対応ページがリードライト領域となり、「0」から「1」に変更することでリードオンリー領域となる。
ページ3は、後述する消耗割合値が格納される。
ページ4~15は、消耗情報301の他のデータが格納される。
ページ4の製造年月日は、消耗品類3の製造年月日を示すデータである。リボン種類は、消耗品類3のインクリボンの種類や型式等の情報である。この種類や型式としては、カラー、白黒、昇華式、熱転写式等の情報を含む。
ページ5の識別番号は、消耗品類3について、製造者(メーカー)で設定した番号等である。リボン画面数は、標準(初期)状態での、カード2の印刷可能枚数を示す情報である。本実施形態では、この標準印刷可能枚数として、「220枚」が設定される例について説明する。なお、この標準印刷可能枚数には、150枚、440枚等、インクリボンの種類に対応した値を設定可能である。
ページ7のチェックコードBは、ページ1のシリアルナンバー等を基にハッシュ関数等で生成した無線タグ300の複製防止用の値である。
ページ9は、バイト0及びバイト1がページ8のカウンタ値と同様のカウンタ値の冗長値であり、バイト2及びバイト3がこの冗長値の誤り検出符号値である。この誤り検出符号値も、CRC等を用いて算出することが可能である。
ページ8~9は、リードライト領域に設定され、その後の処理でカウントされる。
なお、ページ10~15についても、その他の消耗の情報を格納可能である。
図3において、X方向はカード発行装置1の前後方向であり、Z方向はカード発行装置1の上下方向であり、Y方向は前後方向と上下方向とに直交するカード発行装置1の左右方向である。前後方向のうちのX1方向側は、カード発行装置1の手前側であり、その反対側であるX2方向側は、カード発行装置1の後ろ側である。
カード発行装置1は、ATM等の前面側にカード発行装置1の前端側が配置されるように、上位装置に搭載される。
さらに、印刷ユニット30の下部には、サーマルヘッド32が保持されている。サーマルヘッド32は、収容された消耗品類3のインクリボンを引き出して加熱し、インクリボンのインクをカード2に転写し印刷する。このサーマルヘッド32は、上側からインクリボンを介してカード2に接触可能である。加えて、印刷ユニット30は、サーマルヘッド32を昇降させるヘッド昇降機構と、リボン送り機構とを備えている。
次に、図4により、本発明の実施の形態に係るカード発行装置1により実行される消耗品情報初期設定処理の説明を行う。
消耗品類3への無線タグ300の貼り付け時又は工場出荷時に書き込まれる。このため、管理者により特別に設定されたカード発行装置1により、この消耗品情報初期設定処理が実行される。
本実施形態の消耗品情報初期設定処理は、主に制御部10が、内蔵する記録媒体に記憶された制御プログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図4のフローチャートにより、消耗品情報初期設定処理の詳細をステップ毎に説明する。
まず、制御部10が、初期書込処理を行う。
制御部10は、消耗品類用通信部31を介して、消耗品類3の無線タグ300との通信を開始する。
この上で、制御部10は、ページ4に「製造年月日」を書き込み、ページ5に「識別番号」を書き込み、ページ4に「リボン種類」を書き込み、ページ5に「リボン画面数」を書き込む。さらに、制御部10は、ページ0及びページ1を読み取り、ページ6に「チェックコードA」を書き込み、ページ7に「チェックコードB」を書き込む。
この上で、制御部10は、ページ8のカウンタ値及びページ9の冗長値について、それぞれの初期値及び誤り符号値を算出して書き込む。
制御部10は、これらの書き込みをページ単位で行い、ページ毎にベリファイチェックを行う。すなわち、制御部10は、書き込み後に、書き込まれたページを読み取り、正しく書き込まれたことを確認する。
次に、制御部10が、書き込みエラーがあったか否か判定する。制御部10は、ページ毎のベリファイチェックにより、読み出された値が異なっている場合、エラーとして、Yesと判定する。制御部10は、書き込みエラーがなかった場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS103に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS104に進める。
書き込みエラーがあった場合、制御部10が、エラー終了処理を行う。
制御部10は、ページ4~ページ9の該当箇所をクリアして、エラーとして、上位装置等に報告する。この場合、無線タグ300が不良として、交換等されることになる。
その後、制御部10は、消耗品情報初期設定処理を終了する。
書き込みエラーがなかった場合、制御部10が、ライト保護処理を行う。
制御部10は、ページ2のバイト2及びバイト3のロックバイトに書き込み、ページ4~7をリードオンリー領域に設定し、書き換え不可にする。
すなわち、ページ8~9のみがリードライト領域に設定された状態で、消耗品類3が工場出荷等されることになる。
以上により、本発明の実施の形態に係る消耗品情報初期設定処理を終了する。
次に、図5及び図6により、本発明の実施の形態に係るカード発行装置1により実行される消耗品情報管理処理の説明を行う。
本実施形態の処理では、制御部10により、実際にカード発行装置1にて、消耗品類3の取り付け時(初期実行時)やカード2への印刷時に消耗品類3が用いられた際に、正規のインクリボン等であるかを管理する。
本実施形態の消耗品情報管理処理は、主に制御部10が、内蔵する記録媒体に記憶された制御プログラムを、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図5のフローチャートにより、消耗品情報管理処理の詳細をステップ毎に説明する。
まず、制御部10が、読取処理を行う。
制御部10は、消耗品類用通信部31を介して、消耗品類3の無線タグ300との通信を開始する。
制御部10は、コマンドを送信して、読み取りを続け、無線タグ300に格納された消耗情報301をすべて取得する。
この際、制御部10は、ページ4のリボン種類を参照し、この種類に合わせた印刷ユニットの制御を行うように設定する。
次に、制御部10が、リボン真贋判定処理を行う。
制御部10は、ページ0及びページ1のシリアルナンバーの値を、それぞれ、ハッシュ関数等にて演算し、ページ6及びページ7のチェックコードA及びチェックコードBと比較する。
次に、制御部10が、正規のリボンか否か判定する。制御部10は、上述の真贋判定処理において、ハッシュ関数等にて算出された値がチェックコードA、Bと同じであった場合、正規の消耗品類3であるとし、Yesと判定する。制御部10は、それ以外の場合、正規の消耗品類3でなかったとして、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS115に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS114に進める。
正規のリボンでなかった場合、制御部10が、非正規対応処理を行う。
制御部10は、正規の無線タグ300の消耗情報301が、他の無線タグ300に書き写されたことによる複製等があったと判断し、上位装置へ通知する。これにより、上位装置は、正規品でないインクリボン等が用いられたことを警告表示して、その旨、記録する。
その後、制御部10は、消耗品情報管理処理を終了する。
正規のリボンであった場合、制御部10が、リボン残量管理処理を行う。
制御部10は、消耗情報301のページ8のバイト0及びバイト1のカウンタ値を読み取り、これの誤り検出符号を算出し、バイト3及びバイト4の誤り検出符号値と比較する。
ここで、制御部10が、誤り検出符号が整合したか否か判定する。制御部10は、カウンタ値から算出された誤り検出符号が、誤り検出符号値と整合した場合、Yesと判定する。制御部10は、不整合であった場合、エラーとして、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS118に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS117に進める。
誤り検出符号が不整合の場合、制御部10が、冗長値書き換え処理を行う。
制御部10は、消耗情報301のページ8のカウンタ値及び誤り検出符号値を、ページ9の冗長値及び誤り検出符号値で上書きする。
これにより、カウンタ値を書き換えることによる不正を抑制できる。
ここで、制御部10が、消耗割合設定処理を行う。
制御部10は、カウンタ値を基に、ライトワンス領域の記憶ビット数に対する消耗品類3の消耗割合値を算出する。本実施形態では、制御部10は、消耗情報301のページ3の4バイトを、このライトワンス領域の記憶ビット数として、消耗割合値を算出する。具体的には、例えば、ページ3の4バイトのうち、2バイトと4ビット、すなわち20ビットを用いる。さらに、残り5枚未満及び0枚のニアエンド、エンド検出用に2ビットを用いる。
幅 = リボン画面数 / 20
この例では、消耗品類3のインクリボンによりカード2を印刷可能な標準印刷可能枚数が220(枚)の場合、1ビットが11枚印刷するのに対応する。
この上で、制御部10は、ページ3において、この「幅」を基に、カウンタ値から消耗割合値のビット数を算出して、このビット数分、不可逆ビットを「1」になるよう書き込んでいく。
制御部10は、この書き込みを、(カウンタ値)%(幅)=0の際に実行する。ここで、「%」は、整数除算の余りを示す。
さらに、制御部10は、カウンタ値が残り5枚以下のニアエンド検出時、及び、カウンタ値が「0」のエンド検出時にも、不可逆ビットを「1」にしていく。
このように、ライトワンス領域の不可逆ビットにも消耗情報301を書き込むことで、消耗情報301を初期値に書き換えて無線タグ300を再利用するような不正を防止することができる。
次に、制御部10が、消耗割合カウンタ比較処理を行う。
ここで、制御部10は、消耗割合値から、消耗品類3の消耗数の最大値、最小値を算出する。本実施形態では、制御部10は、例えば、ページ3の不可逆ビットが「1」になったビット数を基に、残りの印刷可能枚数として、カウンタ値が取り得る値の最大値、最小値を算出する。制御部10は、これを、実際に消耗情報301のページ8から読み出されたカウンタ値と比較する。
図6の例でいうと、例えば、消耗割合値のビット数が17ビットであった場合、消耗数の最大値が33枚、最小値が23枚と算出される。制御部10は、カウンタ値が、この間になっているかどうかを比較する。
次に、制御部10が、消耗数が少ないか否か判定する。制御部10は、カウンタ値が、上述の消耗割合値のビット数から算出された最大値より大きい場合、カウンタ値に対応する消耗数が少ないため、エラーとし、Yesと判定する。制御部10は、それ以外の場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS121に進める。
Noの場合、制御部10は、消耗品情報管理処理を終了する。
消耗数が少なかった場合、制御部10が、エラーカウンタ修正処理を行う。
制御部10は、上述のカウンタ値がとり得る値の最大値とカウンタ値との比較により、カウンタ値の方が大きかったら、当該カウンタ値の方を修正する。
たとえば、上述の例で、カウンタ値の残りの印刷可能枚数が「25枚」の状態から、初期値である「220枚」の状態に書き換えられた場合、カウンタ値を最大値である「33枚」となるよう書き換える。
この制御部10は、このエラーカウンタ修正処理を、例えば、初期実行時及び上述のページ3の負が逆ビットの書き込み時に実行する。この場合、最大でも、上述の「幅」分の印刷が行われると、カウンタ値が修正をされ得る。
以上により、本発明の実施の形態に係る消耗品情報管理処理を終了する。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来、新興国では、カード発行装置のような業務用の装置であっても、インクリボン等の消耗品類として純正品でないものが用いられることがあった。このような純正品でない消耗品を用いると、印字の品質を保証できない、装置内部が汚れてしまう等といった問題が生じていた。
このため、正規の消耗品類の使用による品質保証対象とするために、無線タグを使用して、正規品であるか否かの真贋判定を行う必要がある。この真贋判定を行うためには、無線タグの複製防止に加えて、無線タグの復元防止等の不正行為を防止する必要がある。この復元は、正規の無線タグの情報が書き換えられたりすることで未使用に変更される不正行為である。
このように構成することで、ライトワンス領域のビット数が印刷可能枚数よりも少なくても、消耗割合値を基に、カウンタ値が正しいかどうか容易に判断可能となる。
このように構成することで、カウンタ値の消耗数を少なくする、すなわち、残りの印刷可能枚数を多くするような不正が行われても、消耗割合値を基にカウンタ値を調整することで、復元の不正を防止することができる。
このように構成することで、カウンタ値が書き換えられても、誤り検出符号値で検出し、冗長値で正しい値に戻すことができ、不正を防止することができる。具体的には、ページ8のカウンタ値に対応するCRC等の誤り検出符号値が不整合の場合、エラーと判定して、ページ9の冗長値で上書きすることができる。
このように構成し、例えば、消耗情報301のページ0及びページ1のシリアルナンバーを用いたチェックコードA及びチェックコードBを、ページ6及びページ7に書き込んで、ロックバイトでリードオンリー領域に設定する。これにより、未使用の正規の無線タグ300に格納されたデータを他の無線タグ300にコピーすることによる複製を防止することができる。これにより、正規の消耗品類3と、正規でない消耗品類3とを判別可能となる。よって、正規でない消耗品類3の使用を抑制することができる。
なお、上述の実施の形態では、消耗情報301のページ3の消耗割合値を、バイト0の左側のビットから「1」に書き換えるような例について記載した。しかしながら、どのビットから「1」に書き換えるか順番を決定していたり、シリアルナンバーを基に系列を作成して決定したりするように構成することも可能である。さらに、1ビットに対応する消耗数の「幅」も固定ではなく、可変とすることが可能である。
さらに、上述の実施の形態では、冗長値と誤り検出符号値とをそのまま格納するように記載したものの、暗号化等されていてもよい。
このように構成することで、更に消耗品類3の無線タグ300に対する不正を抑制することが可能となる。
しかしながら、それ以外のカード発行装置1の処理の実行時にも、消耗品情報管理処理を実行してもよい。
これにより、カウンタ値の変更の不正を確実に抑制できる。
2 カード
3 消耗品類
4a カード発行挿入口
5 カード回収庫
5a 第一カード回収庫
5b 第二カード回収庫
10 制御部
20 カード供給ユニット
21 カード送出機構
30 印刷ユニット
31 消耗品類用通信部
32 サーマルヘッド
40 カードリーダユニット
41 カード用通信部
42 磁気ヘッド
43 IC接点ブロック
50 カード搬送ユニット
60 カード反転ユニット
200 ICチップ
300 無線タグ
301 消耗情報
Claims (3)
- カードを発行するカード発行装置であって、
前記カードの発行のための消耗品類に設けられた無線タグと近距離無線通信を行う消耗品類用通信部と、
前記消耗品類用通信部を介して前記消耗品類の消耗に対応する消耗情報を前記無線タグへ書き込む制御部とを備え、
前記無線タグは、リードオンリー領域と、ライトワンス領域と、リードライト又はリードオンリーに設定可能な領域とが設定され、
前記リードオンリー領域は、読み取りのみ可能な領域であり、
前記ライトワンス領域は、読み取りと、一度だけの書き込みとが可能な不可逆ビットを含む領域であり、ブロックロック用ビットを書き込む領域と、消耗割合値を書き込む領域とが設定され、
前記リードライト又はリードオンリーに設定可能な領域は、前記ライトワンス領域の前記不可逆ビットの設定により、読み取り並びに書き込み可能なリードライト領域、又は読み取りのみのリードオンリー領域に設定され、
前記制御部は、前記無線タグの前記ライトワンス領域と、前記リードライト領域とに、前記消耗情報として、
前記ライトワンス領域には、前記ライトワンス領域の前記消耗割合値を書き込む領域の記憶ビット数に対する前記消耗品類の消耗割合値を書き込み、
前記リードライト領域には、前記消耗品類の消耗数のカウンタ値を書き込む
ことを特徴とするカード発行装置。 - 前記制御部は、
前記消耗情報のうち、
前記ライトワンス領域から読み出された前記消耗割合値から算出された前記消耗品類の消耗数の最大値と、前記リードライト領域から読み出された前記カウンタ値とを比較し、前記カウンタ値に対応する消耗数が少ない場合、エラーと判定し、前記最大値に前記カウンタ値を合わせるように修正する
ことを特徴とする請求項1に記載のカード発行装置。 - 前記消耗情報は、
前記カウンタ値の冗長値、及び前記カウンタ値の誤り検出符号値も含み、
前記制御部は、
前記リードライト領域から読み出された前記カウンタ値と、前記誤り検出符号値とが不整合の場合、エラーと判定して、前記冗長値で上書きする
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカード発行装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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