JP4159296B2 - 角形渦巻状電極群およびそれを用いた角形非水電解質電池 - Google Patents

角形渦巻状電極群およびそれを用いた角形非水電解質電池 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯状の正極板と負極板とをこれらの間にセパレータを介在させて積層した状態で渦巻状に巻回することにより、横断面形状が偏平な角形の形状とされる角形渦巻状電極群およびその電極群を用いて構成する、主として角形リチウム二次電池などの角形非水電解質電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年では、AV機器あるいはパソコンや携帯型通信機器などの電気機器のポータブル化やコードレス化が急速に促進されている。これら電気機器の駆動用電源としては、従来においてニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池が主に用いられていたが、近年では、急速充電が可能で体積エネルギ密度および重量エネルギ密度が共に高く、高い安全性を有するリチウム二次電池に代表される非水電解質電池が主流になりつつある。
【0003】
上記非水電解質電池では、高エネルギ密度や負荷特性に優れた密閉型とし、また、機器の薄型化に適し、且つスペース使用効果が高い偏平角形とすることが促進されている。さらに、これらの電池には、ポータブル型電気機器の高性能化および高機能化が進むのに伴って、より高電圧および高容量化のものが要望されており、このような要求を満たすものとして、正極板と負極板とをこれらの間にセパレータを介在させて積層した状態で渦巻状に巻回してなる角形渦巻状電極群を用いて構成した角形非水電解質電池が広く用いられている。
【0004】
図8(a)は、そのような高容量化を図った角形リチウム二次電池に用いられている角形渦巻状電極群の構成要素である正,負極板1,2および一対のセパレータ3A,3Bの巻回前の相対位置関係を模式的に示した平面図、(b)は(a)の一部破断した側面図である。正極板1は帯状の正極芯材1aの両面に正極活物質層1bが形成されており、負極板2は帯状の負極芯材2aの両面に負極活物質層2bが形成されている。両極板1,2は、負極板2が矢印で示す巻回方向の内方側に位置する配置で各々の間にセパレータ3A,3Bを介在させて積層した状態で、一対の巻芯4A,4Bが両セパレータ3A,3Bの各始端部を両側から挟み込んで上記巻回方向に回転することにより巻回されて、偏平角形の横断面形状を有する角形渦巻状電極群とされる。この電極群では、負極板2の巻き始め端より突出した負極芯材2aに負極用集電リード8が取り付けられ、正極板1の巻き終わり端より突出した正極芯材1aに正極用集電リード7が取り付けられている。なお、図8に示すR1〜R13は、両巻芯4A,4Bの各外方端側のアール部分で折り返される部分の中心位置とその巻き順を示している。
【0005】
上述のようにして構成された角形渦巻状電極群は、重量エネルギ密度および体積エネルギ密度の向上を図った角形非水電解質電池を構成できる。すなわち、負極板2の巻き始め側の一周相当部分の内方面側には、負極芯材2aが露出した活物質層未形成部2cが設けられ、正極板1の巻き終わり側の一周相当部分の外方面側には正極芯材1aが露出した活物質層未形成部1cが設けられている。これら活物質層未形成部1c,2cのセパレータ3A,3Bを介して対向する側には、化学反応するための逆極性の活物質層2b,1bが存在しない。したがって、上記渦巻状電極群は、充放電になんら関与しない不要な活物質層1b,2bを削減して、その削減した不要な活物質層1b,2bの厚み分だけ両極板1,2の長さを長く、あるいは活物質層1b,2bを厚くして容量アップを図ることができ、電池としたときの重量エネルギ密度および体積エネルギ密度を共に向上させることができる。
【0006】
また、上記渦巻状電極群では、2枚のセパレータ3A,3Bの巻き始め端と巻き終わり端とがそれぞれ同一位置に揃えられている。これは、電極群の巻回工程の終わりに2枚のセパレータ3A,3Bをテンションをかけた状態で重ねて各々の同一位置をカッタで切断し、つぎの巻回工程において、2枚のセパレータ3A,3Bの各々の同一の切断箇所を揃えた巻き始め部分と負極板2における負極用集電リード8を設けた負極芯材2aとを確実に揃えて巻回を開始できるようにするためである。
【0007】
ところで、上述の非水電解質電池では、一般に、電池ケースをアルミニウムで形成して電池の正極としている。これは、非水電解質電池においてニッケルめっきした鉄製の電池ケースが以前から用いられていたが、長期間の保存中に電池ケースの鉄成分が鉄イオンとなって溶解し、この溶解反応が続くと、一部に腐食孔があく欠点があるからである。これに対しアルミニウムは、ニッケルめっきした鉄に比較して非水電解液に溶解され難いことから、腐食を防止することができ、しかも、比重が小さいことから、軽量化に伴い電池としての重量エネルギ密度の向上を図れる利点がある。また、正極芯材1aの材料としてアルミニウムを用いているのは、軽量化に伴って重量エネルギ密度の向上を図れるからである。
【0008】
したがって、上記渦巻状電極群における正極板1の最外周に位置する活物質層未形成部1cに露出している正極芯材1aは、同金属で、且つ同じ正極である電池ケースの内周面に接触しても何ら不都合が生じないだけでなく、逆に正極芯材1aの1周分を電池ケースの内周面に接触させれば、正極端子部分での接触面積か格段に大きくなって良好な電気的接続を得られるので、効率的な集電効果が得られて放電特性を向上させることが可能となる。
【0009】
ところが、上記渦巻状電極群では、2枚のセパレータ3A,3Bの各終端を同一位置に揃える必要があることと、この両セパレータ3A,3Bの最外周の1周部分の間に正極板1が介在し、且つ内方側に負極板2の活物質層2aが存在していることとにより、両セパレータ3A,3Bの終端を正極板1の終端を過ぎた位置に止むなく設定している。そのため、上記電極群を用いた角形電池では、活物質層未形成部1cの正極芯材1aを電池ケースの内周面に接触させられないから、正極用集電リード7と封口板との電気的接続のみによって正極側の集電を行わなければならず、集電効率の向上を図れないことから、十分な放電特性が得られない。しかも、外側のセパレータ3Bの最外周の1周分以上は電池としての機能を何ら果たさない全く不要なものになっているから、これが電池としての体積エネルギ密度の低下を招いている。
【0010】
そこで、上記問題の解消を目的として、図7に示すような渦巻状電極群が提案されている(特開平2001−216997号公報参照)この電極群は、正極板11が巻回内方側に、且つ負極板12が巻回外方側にそれぞれ配置されて、正極活物質層11bを負極活物質層12bで覆うように巻回した構成になっている。これにより、特に、アルミニウム製の電池ケースが正極となるリチウム二次電池では、放電時のリチウムのデンドライトの発生によるショートの発生が防止される。
【0011】
そして、正極板11には、巻き始めの少なくとも1周分の正極芯材11aの内方面側と巻き終わり側の少なくとも1周分の正極芯材11aの外方面側とに、活物質層11bが形成されずに正極芯材11aが露出した活物質層未形成部11c,11dが設けられている。負極板12は、正極板11に対し少なくとも1周分だけ短い位置に終端を有する長さを有し、負極芯材12aにおける巻き始めの半周分を除く全体に活物質層12bが形成されている。一対のセパレータ13A,13Bは、負極板12の終端とほぼ同じ位置に終端を有する互いに同一長さに設定されている。また、負極板12には、活物質層12bの始端部より突出させた負極芯材12aに負極用集電リード10が取り付けられ、正極板11には、活物質層未形成部11dの終端から突出させた正極芯材11aに正極用集電リード9が取り付けられている。
【0012】
上記渦巻状電極群は、最外周の1周が正極板11の活物質層未形成部11dで形成されているから、リチウム二次電池などの非水電解質電池において一般に正極を構成するアルミニウム製電池ケースの内周面に活物質層未形成部11dの正極芯材11aを接触させて極めて良好な電気的接続を得ることができ、集電効率を向上させて十分な放電特性を得ることができる。この構成に基づいて、同図(a)に示すように、負極板12および一対のセパレータ13A,13Bは、何れも正極板11に対し約1周分だけ短くできるから、製造上の制約から同一位置で切断する必要がある一対のセパレータ13A,13Bは、図8の構成に比較して合計で2周分も短縮することができ、その短くできる分だけ活物質層11b,12bの厚みまたは長さを大きく設定できる。また、正極板11における対向箇所に化学反応するための負極の活物質層12bが存在しない箇所は、活物質層未形成部11c,11dとしている。そのため、この電極群は重量エネルギ密度および体積エネルギ密度が共に向上した電池を構成できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
リチウム二次電池をはじめとする角形の非水電解質電池は、上述した顕著な特長を有することから、種々の電気機器の駆動用電源としての需要が増大しつつあり、それに伴って、長さ(高さ)や横断面形状が偏平角形の幅および厚さが異なる種々のサイズの角形電池ケースに角形渦巻状電極群を収納してなる多種類がシリーズ化して出現することが要望されている。例えば、角形非水電解質電池としては、長さ、幅および厚さがそれぞれ、(50,34,3.6)、(48,30,4.3)、(48,30,5.3)、(50,33,6.3)、(50,34,10.0)の角形電池ケースを用いたものをシリーズ化して実用化または実用化することが予定されている。なお、上記の長さ、幅および厚さの単位はmmである。
【0014】
しかしながら、現在では、非水電解質電池のサイズが異なる毎に、それらの電池を製造するための専用の生産設備を製作しているので、種類が多くなるのに伴い無駄が多くなって製造コストが高くつく問題がある。上記生産設備とは、電極群を巻回するための電極群構成機、電極群を電池ケースに挿入するための電極群挿入機、リード9,10と封口板とを溶接などによって接続するための接続機および電解液を電池ケース内に注入するための注液機などである。
【0015】
上記生産設備を共用できないのは、角形非水電解質電池の角形渦巻状電極群が、図7(c)に示す正,負極用集電リード9,10の間隔Kや互いの相対位置関係が電極群の幅や厚さの相違に対応して種々に異なる構成になっていることに起因する。すなわち、例えば、同一の接続機を用いて正,負極用集電リード9,10を封口板などに接続した場合には、上記間隔Kが一定でない正,負極用集電リード9,10が互いに接触することによるショートが発生するおそれがあり、正,負極用集電リード9,10が一定の相対位置に配置されていない場合には、正,負極用集電リード9,10と封口板との接続位置がずれて確実な接続状態を得られないからである。そのため、角形非水電解質電池には、機器搭載設計の標準化と生産設備の共用化とにより、シリーズ化した複数のサイズのものを製造コストの低減を図りながら製造することが求められている。
【0016】
一方、図7(a),(b)に示すように、互いに長さが異なる正,負極板11,12およびセパレータ13A,13Bを巻回してサイズの異なる角形渦巻状電極群を構成するに際し、(a)の電極群に対し折り返し数が僅かに1回少ない(b)の電極群では、その巻き終わり端のパターンを(a)の電極群と一致させるために、正極用集電リード9を2点鎖線で示す位置に設けた場合には、その正極用集電リード9が、同図(c)に2点鎖線で図示する位置に配置されて、負極用集電リード10に対し所定の間隔Kおよび相対位置の配置とならない。そのため、現在では、(b)に実線で示すように、正極芯材11aの終端を、活物質層未形成部11dの終端からの長さが(a)の電極群に比較して半周分長くなる位置まで延出させて、その正極芯材11aの終端部分に正極用集電リード9を設けることにより、正極用集電リード9を、負極用集電リード10に対し所定の間隔Kを存して所定の相対位置となる同図(c)の実線の図示位置に配置するようにしている。
【0017】
しかしながら、図7は隣接する2つの折り返し部の各間の半周分の長さを全て同一とした模式的な図示になっているが、各半周分の長さは折り返し数が多くなるのに伴って順次長くなっていくから、上記構成とした場合には、最も長くなる最終の周回部分から延出させた正極芯材11aの半周分の長さは比較的長いものとなる。このように最終の周回部分に長い正極芯材11aが存在すると、電極群をスムーズに巻き終えることが困難となって、巻回後の電極群に厚み方向の巻きずれが生じ易く、電池して機能したときに所期の効果を得られないという電極群にとって重大な問題が生じる。また、上記の必要以上に長い正極芯材11aは、電池としての機能に何ら関与しない無駄なものであるから、その分だけ電池としての体積エネルギ密度が減少する。
【0018】
そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、横断面形状が偏平角形の幅や厚さが種々に異なる形状に形成した場合にも、正,負極用集電リードが一定の間隔で、且つ所定の相対位置関係の配置となり、且つ最終の周回部分で芯材が必要以上に長く延出しない構成を備えた角形渦巻状電極群およびその電極群を用いた角形非水電解質電池を提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る角形渦巻状電極群は、帯状の正極芯材の両面に正極活物質層が形成され、且つ正極用集電リードが取り付けられたた正極板と、帯状の負極芯材の両面に負極活物質層が形成され、且つ負極用集電リードが取り付けられた負極板とを、これらの間にセパレータを介在させて渦巻状に巻回することにより、横断面形状が偏平角形に形成されたものにおいて、前記正,負極用の両集電リードが、折り返し数が偶数または奇数の別に拘わらず前記偏平角形の幅方向において一定間隔に配設され、巻回外方側に位置する一方の前記極板は、折り返し数が偶数の場合に、巻き始めの最初の半周部分の中点から前記一定間隔の半分の距離だけ始端側に離間した位置に集電リードが設けられ、且つ折り返し数が奇数の場合に、前記中点から前記一定間隔の半分の距離だけ前記始端側とは反対方向に離間した位置に集電リードが設けられ、巻回内方側に位置する他方の前記極板は、折り返し数が偶数および奇数の何れの場合にも、最終の折り返し部から突出させた前記芯材における前記一方の極板の集電リードに対し前記一定間隔となる位置に集電リードが設けられていることを特徴とする。
【0020】
この角形渦巻状電極群では、折り返し数の相違に拘わらず、正,負極用集電リードの間隔を常に一定に設定するとともに、正,負極用集電リードの相対位置関係が、折り返し数が偶数および奇数の別によってそれぞれ常に同じとなる。したがって、折り返し数が偶数または奇数の一方の電極群を180°回転させれば、正,負極用集電リードは、その間隔だけでなく、相対位置関係も他方の電極群と同一となるから、サイズの異なる種々の角形渦巻状電極群を同一の電極群構成機を共用して製造することができ、シリーズすべき各種の角形電池用の角形渦巻状電極群を安価に製造することができる。また、一方の極板の巻き始め部分に設ける集電リードは、折り返し数が偶数または奇数の別に対応して異なる取付位置に設けたことにより、他方の極板の集電リードを取り付けるために突出させる芯材は、折り返し数が偶数または奇数の別に拘わらず、常に必要な長さで同一とすることができるから、特に厚み方向の巻きずれが発生することがなく、電池としたときに所期の機能を確実に得ることができるとともに、体積エネルギ密度の向上を図ることができる。
【0021】
上記発明において、両側の湾曲部分を除く直線部分が、形成すべき所望の幅と厚とから決定される長さに設定され、正、負極用の両集電リードが、前記直線部分の中央部において一定間隔となる配置で正,負極板に取り付けられている構成とすることが好ましい。
【0022】
この構成によれば、幅および厚さが種々に異なる角形偏平の横断面形状をそれぞれ有する複種類の角形電池をシリーズ化して製作する場合、それらの各角形電池にそれぞれ用いる角形渦巻状電極群は、サイズの相違に拘わらずその厚さが幅方向の両側の各湾曲部の直径に等しい形状となるから、両側の各湾曲部の間に存在する直線部分の長さが、所要の偏平角形における幅の長さから、上記湾曲部の直径つまり両側の各湾曲部の各々の半径の長さを加算した値を減算することにより、容易に求められる。さらに、正,負極用の両集電リードは上記直線部分における中央部に位置する配置で一定間隔に設けられるので、両集電リードの対応する正,負極板への取付位置は、上記直線部分の長さに基づいて容易に求めることができる。
【0023】
また、上記発明において、一方の極板は、1回目の折り返し部から1周分の長さの芯材に対する内面側に、活物質層が形成されずに前記芯材が露出した活物質層未形成部が設けられ、且つ前記活物質層未形成部の始端から突出した前記芯材に集電リードが取り付けられ、他方の極板は、3回目の折り返し部に始端が位置決めされた配置で設けられ、且つ前記始端から活物質層が形成されているとともに、前記一方の極板の終端に対向する箇所から1周分延出された芯材に対する外面側に、活物質層が形成されずに前記芯材が露出した活物質層未形成部が設けられ、この活物質層未形成部の終端からさらに突出させた前記芯材に集電リードが取り付けられ、一対のセパレータは、一方の前記極板の終端とほぼ同一位置に終端を有する共に同一長さに設定されている構成とすることが好ましい。
【0024】
これにより、正,負極板のそれぞれにおいてセパレータを介して対向する側に化学反応するための逆極性の活物質層が存在しない箇所は活物質層未形成部となっていることにより、電池としたときの体積エネルギ密度および重量エネルギ密度の向上を図ることができる。これに加えて、1回目の折り返し部から3回目の折り返し部までの1周相当部分には一方の極板の活物質層未形成部が存在するだけであり、両極板の各々の活物質層が、一対のセパレータと一方の極板の活物質層未形成部とが1周半巻回され終わった3回目の折り返し部から巻回されるので、両極板の各々の活物質層は、1周半の巻回が終わって比較的大きな曲率半径となった3回目の折り返し部から巻回されるから、外方に膨らみ出ることなくスムーズに巻回でき、極めて体積効率の優れた構成となる。
【0025】
さらに、上記発明において、電池ケースの偏平角形の横断面形状における幅および厚さの相違に対応して折り返し数が設定され、前記幅および厚さに対する過不足分が極板の活物質層の塗着厚みの調整により補われて前記電池ケース内に嵌合状態に挿入できる外形に形成されている構成とすることができる。これにより、サイズが異なる場合にも体積エネルギ密度の高い角形渦巻状電極群を得ることができるとともに、シリーズ化すべき各角形電池に対し幅や厚さが僅かに異なる規格の角形電池用の角形渦巻状電極群では、同じ製造方法を用いて容易に製造することができる。
【0026】
上記発明において、他方の極板は、アルミニウム製の正極芯材の両面に正極活物質層が形成された正極板ときすることができる。これにより、この角形渦巻状電極群はリチウム二次電池などの角形非水電解質電池に好適に用いることができる。
【0027】
本発明の角形非水電解質電池は、上記発明の何れかの製造方法によって製造された角形渦巻状電極群のうち、折り返し数が偶数または奇数の何れか一方の前記角形渦巻状電極群が配置の基準として電池ケース内に挿入され、他方の前記角形渦巻状電極群を180°回転させた配置としたのちに前記電池ケースに挿入され、一方および他方の各集電リードのうちの一方が封口板に、且つ他方が電極ターミナルに接続されていることを特徴としている。
【0028】
この角形非水電解質電池では、幅や厚さの相違に拘わらず正,負極用集電リードの間隔および相対位置関係が常に一定となる角形渦巻状電極群を角形電池ケース内に収納して構成されているので、その組み立てに際して、電池ケースのサイズに対応して角形渦巻状電極群の形状が種々に異なる場合においても、同一の電極群挿入機を共用して角形渦巻状電極群を電池ケース内に挿入し、且つ同一の接続機を共用して正,負極用集電リードと封口板および電極ターミナルとの接続を行っても、正,負極用集電リードの接触によるショートや正,負極用集電リードと封口板および電極ターミナルとの位置ずれなどの発生を確実に防止しながら接続することができる。そのため、横断面形状の幅や厚さが種々に異なるシリーズ化した多種類のものを、製造コストの低減に伴って安価に構成することができる。
【0029】
また、本発明の角形リチウム二次電池は、アルミニウム箔からなる正極芯材を有する正極板を他方の極板として上記発明の何れかの製造方法で製造された角形渦巻状電極群が、アルミニウム製の角形電池ケース内に収納され、前記正極板の最外周に位置する活物質層未形成部における露出状態の前記正極芯材および/または正極用集電リードが取り付けられた前記正極芯材が前記電池ケースの内周面に接触されていることを特徴としている。
【0030】
この角形リチウム二次電池では、アルミニウム製電池ケースの内周面に角形渦巻状電極群の最外周の1周を形成する正極板における活物質層未形成部のアルミニウム製正極芯材および/または露出された正極芯材を接触させることができるから、極めて良好な電気的接続を得ることができ、集電効率を向上させて十分な放電特性を得ることができる。また、この角形リチウム二次電池では、角形渦巻状電極群の正,負極板のそれぞれにおけるセパレータを介在して対向する側に化学反応するための逆極性の活物質層が存在しない箇所を活物質層未形成部としているとともに、正極板における正極用集電リードを取り付けるために終端に露出して突出させる正極芯材を必要以上に長く延出させないので、体積エネルギ密度および重量エネルギ密度が共に向上する。さらに、渦巻状電極群は、正極板が巻回内方側に、且つ負極板が巻回外方側にそれぞれ配置されて、正極活物質層を負極活物質層で覆うように巻回した構成となるから、放電時のリチウムのデンドライトの発生によるショートの発生を防止できるものとなる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1(a)および図2(a)は何れも本発明の一実施の形態に係る角形渦巻状電極群14における各構成要素の巻回前の相対位置関係を模式的に示した平面図で、図1(b)および図2(b)は同図(a)の各構成要素を巻回して構成した電極群14の外形状を示す概略平面図である。
【0032】
図1および図2において、この実施の形態と基本的な技術思想が類似する図7と同一若しくは同等のものには同一の符号を付してある。また、図1(a)および図2(a)に付したR0〜R17は一対の巻芯4A,4Bによる巻回時の折り返し部の巻き順を示したものである。各折り返し部の各々の間は、巻回するときの半周分の長さを示したものであり、この半周分の長さは、折り返し数が多くなるのに伴って順次長くなるが、図1(a)および図2(a)では、図示便宜上、同じ長さに図示してある。この各半周分の長さの設定については後述する。
【0033】
図1は、一対の巻芯4A,4Bによる巻回工程において両巻芯4A,4Bが半回転(180°の回転)する毎に積層状態の各構成要素を折り返しながら巻回していくときの折り返し数が偶数(同図では16回の場合を例示)の場合の角形渦巻状電極群14を示し、図2は、上記折り返し数が図1に比較して1回少ない奇数(同図では15回の場合を例示)の場合の角形渦巻状電極群14を示している。
【0034】
すなわち、この実施の形態の角形渦巻状電極群は、角形電池ケースのサイズから決定される図1(b)および図2(b)の所望の幅L1〜L4と厚さT1〜T4とを有する横断面形状が角形の角形渦巻状電極群14を得るに際して、上記の幅L1〜L4と厚さT1〜T4に基づいて折り返し数を偶数または奇数の何れかに決定する。その決定した折り返し数によって所望の幅L1〜L4と厚さT1〜T4に対し過不足が生じる場合には、正,負極板11,12の活物質層11b,12bの塗着厚みを変えて微調整する。これにより、シリーズ化すべき角形非水電解質電池に対し幅や厚さが僅かに異なる場合には、同じ製造方法を用いて対応することができる。
【0035】
この実施の形態では、角形リチウム二次電池を構成する角形渦巻状電極群14を例示してあり、したがって、角形渦巻状電極群14の収納対象となる電池ケースは、非水電解液に対し優れた耐腐食性を有して取扱い易いアルミニウム製である。正極板11は、電池ケースと同金属のアルミニウム箔からなる帯状の正極芯材11aを用いて、この正極芯材11aの両面に、正極活物質を塗着したのちに圧延および乾燥されてなる正極活物質層11bを形成して構成されている。負極板12は、銅箔からなる帯状の負極芯材12aの両面に、負極活物質を塗着したのち圧延および乾燥されてなる負極活物質層12bを形成して構成されている。セパレータ13A,13Bは、例えば微多孔性ポリエチレンフィルムを帯状として形成されている。この角形渦巻状電極群14は、正極板11が巻回内方側に、且つ負極板12が巻回外方側にそれぞれ配置されて、正極活物質層11bを負極活物質層12bで覆うように巻回して構成される。
【0036】
上記角形渦巻状電極群14では、図1(a)と図2(a)との比較から明らかなように、折り返し数が偶数となる場合と奇数となる場合との別により、巻き始め端R0から1回目の折り返し部R1までの半周部分において負極板12に取り付ける負極用集電リード10の取付位置を変えるだけで、巻き始め部分および巻き終わり部分における正,負極板11,12および一対のセパレータ13A,13Bの各々の形状や相対位置関係を、折り返し数の相違に拘わらず、同一に設定して巻回する。
【0037】
具体的に説明すると、折り返し数が偶数または奇数の何れの場合においても、正極板11には、巻き終わり側の1周相当分部分の外方面側に、正極活物質層11bが形成されずに正極芯材11aが露出した活物質層未形成部11eが設けられている。負極板12には、1回目の折り返し部R1から3回目の折り返し部R3までの1周相当分部分の内方面側に、負極活物質層12bが形成されずに負極芯材12aが露出した活物質層未形成部12cが設けられている。
【0038】
また、正極板11には、折り返し数が偶数および奇数の何れの場合にも、巻き終わり側の活物質層未形成部11eの終端より約半周分突出させた正極芯材11aに正極用集電リード9が取り付けられており、図7(b)の正極板11とは異なり、正極芯材11aが余分に延出していない。一方、負極板12には、巻き始め側の活物質層未形成部12cの始端部より巻き始め側に突出させた負極芯材12aに負極用集電リード10が取り付けられているが、この負極芯材12aの突出長つまり負極用集電リード10の取付位置は、上述したように折り返し数が偶数の場合と奇数の場合とで異なる。これについての詳細は後述する。
【0039】
図1(a)および図2(a)の正,負極板11,12は、これらの間にセパレータ13A,13Bを介在して積層した状態で、一対の巻芯4A,4Bが両セパレータ13A,13Bの巻き始め端および負極板12における負極用集電リード10が取り付けられた負極芯材12a部分を挟み込んで図示矢印方向に回転することにより、渦巻状に巻回されて、図3および図4に示すように、偏平なほぼ角形の横断面形状を有する角形渦巻状電極群14に構成される。図3は図1の折り返し数が偶数の場合の角形渦巻状電極群14を示し、図4は図2の折り返し数が奇数の場合の角形渦巻状電極群14を示す。なお、上記巻回に際して、一対の巻芯4A,4Bは、位置をずらせた配置で回転され、電極群14の構成終了後に互いに近接する方向に変位されて重合されることにより、両側に生じる隙間によって渦巻状電極群14から容易に抜脱できるようになっている。
【0040】
図3および図4は、角形渦巻状電極群14の巻き始め部分および巻き終わり部分のみの構成を容易に理解できるように模式的に図示したものである。すなわち、正極板11では、活物質層11bを比較的広い間隔で平行な2本の実線で図示し、活物質層未形成部11eを比較的狭い間隔で平行な2本の実線で図示し、正極芯材11aを1本の実線で図示してある。負極板12では、活物質層12bを平行な2本の破線で図示し、活物質層未形成部12cを平行な実線と破線とで図示し、負極芯材12aを1本の実線で図示してある。
【0041】
負極用集電リード10はリード保護テープ18により覆われて保護されている。正極板11の終端側に露出されている正極芯材11aは、正極用集電リード9の取付箇所を過ぎた終端部分が活物質層未形成部11eに露出している正極芯材11aに群固定テープ17により固定されており、これにより、角形渦巻状電極群14は緩みなく巻回状態に保持される。
【0042】
また、図3および図4の角形渦巻状電極群14は、正,負極板11,12のそれぞれにおけるセパレータ13A,13Bを介在して対向する側に化学反応するための逆極性の活物質層12b,11bが存在しない箇所が活物質層未形成部11e,12cとなっていることにより、電池としたときの体積エネルギ密度および重量エネルギ密度の向上を図れるものである。
【0043】
さらに、この角形渦巻状電極群14は、極めて体積効率に優れた構成になっている。すなわち、この角形渦巻状電極群14では、1回目の折り返し部R1から3回目の折り返し部R3までの1周部分に負極板12の活物質層未形成部12cが存在するだけであり、正,負極板11,12の各々の活物質層11b,12bが、一対のセパレータ13A,13Bと負極板12の活物質層未形成部12cとが1周半巻回され終わった3回目の折り返し部R3から巻回される。したがって、正,負極板11,12の各々の活物質層11b,12bは、1周半の巻回が終わって比較的大きな曲率半径となった3回目の折り返し部R3から湾曲させながら巻回するので、外方に膨らみ出ることなくスムーズに巻回できる。これに対し図7の角形渦巻状電極群では、1回目の折り返し部R1から正極板11の活物質層未形成部11cおよび負極板11の活物質層12bを小さな曲率半径で折り返すように巻回するので、外方に膨れ出てスムーズに巻回し難い。
【0044】
上記角形渦巻状電極群14では、図1(b)および図2(b)にそれぞれ実線および2点鎖線で外形を示したように、電池ケースのサイズの相違に応じて幅L1〜L4や厚さT1〜T4が種々に変わった場合においても、正,負極用集電リード9,10における電極群14の幅方向に沿った間隔Kが常に一定となるように設定して巻回される。これについての詳細は後述する。
【0045】
また、折り返し数が偶数である場合には、正,負極用集電リード9,10が常に図1(b)に実線および2点鎖線でそれぞれ示す所定の相対位置に配置され、且つ折り返し数が奇数である場合には、正,負極用集電リード9,10が常に図2(b)に実線および2点鎖線でそれぞれ示す所定の相対位置に配置される。具体的に説明すると、図3および図4に示すように、正極板11は、負極板12および一対のセパレータ13A,13Bが1周半巻回されて折り返し数が3回目となった時点から巻き始められるから、上記3回の折り返し数を含めて偶数の折り返し数に巻回した場合には、正極板11の終端部分に取り付けられた正極用集電リード9が、電極群14の外周における巻き始め側(図の左側)からさらに約半周分巻回された箇所に配置され、一方、上記3回の折り返し数を含めて奇数の折り返し数で巻回した場合には、正極板11の終端部分に取り付けられた正極用集電リード9が、電極群14の外周における巻き始め側まで巻回された箇所に配置される。
【0046】
一方、負極板12には、折り返し数が偶数の場合に、巻き始めの半周分(R0とR1の間)の中点から始端側に向け後述する所定の距離だけ変位した位置に負極用集電リード10が取り付けられ、折り返し数が奇数の場合に、上記巻き始めの半周分の中点から始端側とは反対方向に向け後述する所定の距離だけ変位した位置に負極用集電リード10が取り付けられる。これにより、正,負極用集電リード9,10は、折り返し数の相違に拘わらず、折り返し数が偶数の場合に図1(b)に示す相対位置関係の配置となり、且つ折り返し数が奇数の場合に図2(b)に示す相対位置関係の配置となる。
【0047】
また、角形偏平の横断面形状における幅および厚さが種々に異なる電池ケースを用いた複種類の角形非水電解質電池をシリーズ化して製作する場合、それらに用いる角形渦巻状電極群14では、先ず、幅方向(図の左右方向)の両側の各湾曲部分の間に存在する直線部分の長さLが、電池ケースの幅方向の長さに対応して設定される。この直線部分の長さLは、一対の巻芯4A,4Bの各々の外方側の端部間の距離によって設定され、両巻芯4A,4Bの間隔の変更または対応する巻芯4A,4Bに交換することにより設定される。
【0048】
上記の各角形電池にそれぞれ用いる角形渦巻状電極群は、サイズの相違に拘わらず、その厚さT1〜T4が何れの場合にも幅方向の両側の各湾曲部の直径に等しい形状となるから、両側の各湾曲部の間に存在する上記直線部分の長さLを、設定すべき所望の幅の長さから厚さ(換言すると、両側の湾曲部の各々の半径を加算した値)を減算することによって容易に求められる。また、正,負極用の両集電リード9,10は上記直線部分における中央部に位置する配置で一定間隔Kに設けられるので、両集電リード9,10の対応する正,負極板11,12への取付位置は、上記直線部分の長さLに基づいて容易に求めることができる。
【0049】
すなわち、負極用集電リード10は、折り返し数が偶数の場合に、上記直線部分の長さLの中点cに対し巻き始め端側にK/2だけ寄った箇所に設けられ、折り返し数が奇数の場合に、上記直線部分の長さLの中点cに対し巻き始め端とは反対側にK/2だけ寄った箇所に設けられる。この負極用集電リード10の取付位置は、巻き始めの半周部分に設定されるので、上記直線部分の長さLが決まれば、正確、且つ容易に求めることができる。
【0050】
一方、正極用集電リード9の取付位置は、上記負極用集電リード10に対し一定の間隔Kとなる位置に設定するのであるが、この正極用集電リード9の活物質層未形成部11eの終端からの離間距離は、折り返し数や正,負極板11,12の各部の厚みおよびセパレータ13A,13Bの厚みなどの種々の条件に応じて変わる正,負極板11,12の各部の長さなどに対応して設定する必要がある。つぎに、この点について説明する。
【0051】
先ず、折り返し数は、電池ケースのサイズに基づき決定される電極群14の所望の幅L1〜L4および厚さT1〜T4から求められる。この折り返し数が決まれば、その折り返し数が偶数または奇数の別および正,負極板11,12の各部の厚みやセパレータ13A,13Bの厚みなどに基づいて、正,負極板11,12における全長や各部の長さなどを設定することができる。
【0052】
いま、図1(a)に示すように、セパレータ13A,13Bの厚みをt1 、正極板11の活物質層11bの厚みをt2 、正極板11の活物質層未形成部11eの厚みをt3 、正極芯材11aの厚みをt4 、負極板12の活物質層12bの厚みをt5 、負極板12の活物質層未形成部12cの厚みをt6 、負極芯材12aの厚みをt7 とする。また、電極群14の直線部分の長さを上述のようにLに設定する。正,負極板の各々の巻き始め端の間の距離をSとする。
【0053】
つぎに、正極板11の全長A、正極板11の活物質層未成形部11eからの正極芯材11aの突出長B、正極板11の活物質層11bの終端から正極芯材11aの終端までの長さC、負極板12の全長D、負極板12の活物質層未形成部12cからの負極芯材12aの突出長E、負極板12の始端から活物質層12bの始端までの長さFを、折り返し数が偶数の場合と奇数の場合とについてそれぞれ求めるための数1ないし数12を下記に示す。なお、下記の数式において、nは整数、iは(1,2,3…)である。
【0054】
折り返し数を奇数に設定する場合の正極板11では、上記のA、BおよびCを以下の〔数1〕ないし〔数3〕から算出する。
【0055】
【数1】
Figure 0004159296
【0056】
〔数2〕
B=1/2π〔(6n+4)t1 (3n−6)t2 +(3n−4)t5 +3t3 +3t6 〕+L
〔数3〕
C=B+2L+π〔4nt1 +2(n−2)t2 +(2n−3)t5 +2t6
折り返し数を奇数に設定する場合の負極板12では、上記のD、EおよびFを以下の〔数4〕ないし〔数6〕から算出する。
【0057】
【数4】
Figure 0004159296
【0058】
〔数5〕
E=L/2
〔数6〕
F=(5L)/2+4t1 π
折り返し数を偶数に設定する場合の正極板11では、上記のA、BおよびCを以下の〔数7〕ないし〔数9〕から算出する。
【0059】
【数7】
Figure 0004159296
【0060】
〔数8〕
B=1/2π〔(6n+4)t1 (3n−6)t2 +3(n−1)t5 +3t3 +3t6 〕+L
〔数9〕
C=B+2L+π〔4nt1 +2(n−2)t2 +(2n−3)t5 +2t6
折り返し数を偶数に設定する場合の負極板12では、上記のD、EおよびFを以下の〔数10〕ないし〔数12〕から算出する。
【0061】
【数10】
Figure 0004159296
【0062】
〔数11〕
E=L/2+K
〔数12〕
F=(5/2)L+K+4t1 π
なお、αは、電池として使用を開始したときに活物質が膨張して座屈が発生するのを防止するために、活物質の膨張分を見込んで予め隙間を作るための幅分であって、活物質の材質に応じて0.1mm〜2.0mmの範囲内の値に設定する。
【0063】
上述の各数式から正,負極板11,12の各部の長さA〜Fを求めた上で、正極用集電リード9の取付位置を、負極用集電リード10に対し所定の間隔Kとなるように設定する。これにより、正,負極用集電リード9,10の相対位置は、上述したように、折り返し数の相違に拘わらず、折り返し数が偶数の場合に図1(b)に実線および2点鎖線で示したようになり、折り返し数が奇数の場合に図2(b)に実線および2点鎖線で示したようになる。
【0064】
したがって、折り返し数が偶数または奇数の何れか一方の角形渦巻状電極群14は、これの構成要素の巻回方向に向け180度回動して配置変えすれば、正,負極板11,12の相対位置が他方の角形渦巻状電極群14と同一となる。例えば、図2(b)の角形渦巻状電極群14を図示位置から何れかの方向に180°回転させれば、図1(b)に示す角形渦巻状電極群14と同一となる。換言すれば、上記角形渦巻状電極群14は、折り返し数が偶数または奇数の別に拘わらず、正,負極板11,12の間隔Kおよび相対位置関係が同一の構成となる。
【0065】
これにより、この角形渦巻状電極群14は、折り返し数が偶数および奇数の何れにおいても、同一の電極群構成機を共用して構成することができる。例えば、装置を折り返し数が奇数の場合を基準に設定した場合には、折り返し数が偶数の場合、巻き始めおよび巻き終わり時にそれぞれ奇数の場合よりも半周分だけ多く回転した時点でリード保護テープ18および群固定テープ17を貼着するように設定すればよい。
【0066】
なお、上記実施の形態では、アルミニウム製電池ケースに挿入して角形リチウム二次電池を構成するための角形渦巻状電極群14について説明しているが、電池ケースが例えば鉄製であって負極を構成する場合には、図1および図2における正極板11と負極板12の各々の形状および配置を入れ換えた構成とすれば、上述と同様の効果を得ることができるのは言うまでもない。
【0067】
図5(a),(b)は上記角形渦巻状電極群14を用いて構成した角形リチウム二次電池を示す平面図および幅方向の切断線に沿った縦断面図である。この角形リチウム二次電池は、偏平角形のアルミニウム製電池ケース19における発電要素の収納部に、上述のようにして製造された角形渦巻状電極群14が収納されている。電池ケース19の開口部内周縁部には封口板20が嵌着され、この角形電池ケース19と封口板20とは、これらの嵌合部21をレーザ溶接などによって一体化されて、液密且つ気密に封口されている。
【0068】
電池ケース19の底面には正極ターミナル19aが膨出形成されている。封口板20は、その中央部が内方へ凹む形状に形成され、且つ貫通孔22が形成されている。この貫通孔22には、ブロンアスファルトと鉱物油との混合物からなる封止剤を塗布した耐電解液性で、且つ電気絶縁性の合成樹脂製ガスケット23が一体に取り付けられている。
【0069】
上記ガスケット23には、負極端子を兼ねるニッケルまたはニッケルめっき鋼製のリベットからなる負極ターミナル24が固着されている。この負極ターミナル24は、ガスケット23の中央部に挿入されて、その下部にワッシャ27を嵌合させた状態において先端部がかしめ加工されることによって固定され、ガスケット23に対し液密且つ気密に密着されている。
【0070】
負極端子を兼ねる負極ターミナル24と封口板20の長辺側の外縁との間にはほぼ楕円形の排気孔28が設けられている。この排気孔28は、封口板20の内面に圧着されて一体化されたアルミニウム箔29によって閉塞されており、このアルミニウム箔29は、電池内圧の上昇時に破断してガスを外部に放出するための防爆用安全弁を形成している。封口板20には注液孔30が設けられており、この注液孔30から所定量の有機電解液が注入される。そののち、注液孔30は封栓31を嵌入して閉塞されている。
【0071】
電極群14の正極用集電リード9は、封口板20の内面に対しレーザビームによるスポット溶接により接続され、負極用集電リード10はワッシャ27に対し抵抗溶接により接続されている。この接続に際しては、超音波溶接などの他の接合手段を採用できるのは勿論である。図6(a)は、正,負極用集電リード9,10を封口板20およびワッシャ27にそれぞれ溶接して接続する状態を示している。封口板20、ガスケット23、負極ターミナル24およびワッシャ27は、図5(b)に示す構成に予め組み立てられて組立封口体とされ、この組立封口体の封口板20およびワッシャ27には、角形渦巻状電極群14から電池ケース19の開口部を通じて導出された正,負極用集電リード9,10が接続機(図示せず)により溶接されて接続され、そののち、同図(b)に示すように、正,負極用集電リード9,10を撓ませた状態で封口板20が電池ケース19の開口部に嵌合される。
【0072】
上記正,負極用集電リード9,10の封口板20およびワッシャ27への接続に際して、接続機に対して正,負極用集電リード9,10を図5(a)に示す相対配置に設置して接続すると仮定した場合には、折り返し数が奇数の角形渦巻状電極群14を図2(b)および図4に図示の配置のまま電池ケース19内に挿入し、折り返し数が偶数の角形渦巻状電極群14を図1(b)および図3に図示の配置から180°回転させて配置変えした状態で電池ケース19内に挿入する。これにより、電池ケース19内に挿入された角形渦巻状電極群14の正,負極用集電リード9,10の配置は、折り返し数が偶数または奇数の相違に拘わらず図5(a)と同一の相対位置となる。また、正,負極用集電リード9,10の幅方向間隔Kは、上述したように、折り返し数の相違に拘わらず常に一定である。
【0073】
したがって、上記角形リチウム二次電池の組み立てに際しては、電池ケース19のサイズに対応して角形渦巻状電極群14の形状が種々に異なる場合においても、同一の電極群挿入機を共用して角形渦巻状電極群14を電池ケース19内に挿入し、且つ同一の接続機を共用して正,負極用集電リード9,10と封口板20およびワッシャ27との接続を行っても、正,負極用集電リード9,10の接触によるショートや正,負極用集電リード9,10と封口板20およびワッシャ27とを位置ずれなどの発生を確実に防止しながら接続することができる。また、上述したように、角形渦巻状電極群14は、折り返し数の相違および折り返し数が偶数または奇数の別に拘わらず、同一の電極群構成機を共用して安価に製造することができる。そのため、上記実施の形態の製造方法で製造した渦巻状電極群14を用いて角形リチウム二次電池を構成する場合には、シリーズ化した複種類の角形リチウム二次電池を、製造コストの低減を図りながら製造することができる。
【0074】
また、上記角形リチウム二次電池では、アルミニウム製電池ケース19の内周面に、図3および図4に示すように角形渦巻状電極群14の最外周の1周を形成する正極板11における活物質層未形成部11eのアルミニウム製正極芯材11aおよび露出された正極芯材11aが接触されることにより、極めて良好な電気的接続を得ることができるから、集電効率を向上させて十分な放電特性を得ることができる。
【0075】
さらに、この角形リチウム二次電池は、渦巻状電極群14の正,負極板11,12のそれぞれにおけるセパレータ13A,13Bを介在して対向する側に化学反応するための逆極性の活物質層12b,11bが存在しない箇所を活物質層未形成部11e,12cとしているとともに、正極板11における正極用集電リード9を取り付けるために終端に露出される正極芯材11aを必要以上に長く延出させないので、体積エネルギ密度および重量エネルギ密度が共に向上する。
【0076】
さらにまた、角形渦巻状電極群14は、正極板11が巻回内方側に、且つ負極板12が巻回外方側にそれぞれ配置されて、正極活物質層11bを負極活物質層12bで覆うように巻回した構成とされているから、この角形リチウム二次電池は、放電時のリチウムのデンドライトの発生によるショートの発生を防止できるものとなっている。
【0077】
【発明の効果】
以上のように、本発明の角形渦巻状電極群によれば、折り返し数の相違に拘わらず、正,負極用集電リードの間隔を常に一定に設定するとともに、正,負極用集電リードの相対位置関係が、折り返し数が偶数および奇数の別によってそれぞれ常に同じとなる。したがって、折り返し数が偶数または奇数の一方の電極群を180°回転させれば、正,負極用集電リードは、その間隔だけでなく、相対位置関係も他方の電極群と同一となるから、サイズの異なる種々の角形渦巻状電極群を同一の電極群構成機を共用して製造することができ、シリーズすべき各種の角形電池用の角形渦巻状電極群を安価に製造することができる。また、一方の極板の巻き始め部分に設ける集電リードは、折り返し数が偶数または奇数の別に対応して異なる取付位置に設けたことにより、他方の極板の集電リードを取り付けるために突出させる芯材は、折り返し数が偶数または奇数の別に拘わらず、常に必要な長さで同一とすることができるから、特に厚み方向の巻きずれが発生することがなく、電池としたときに所期の機能を確実に得ることができるとともに、体積エネルギ密度の向上を図ることができる。
【0078】
また、本発明の角形非水電解質電池によれば、幅や厚さの相違に拘わらず正,負極用集電リードの間隔および相対位置関係が常に一定となる角形渦巻状電極群を角形電池ケース内に収納して構成されているので、その組み立てに際して、電池ケースのサイズに対応して角形渦巻状電極群の形状が種々に異なる場合においても、同一の電極群挿入機を共用して角形渦巻状電極群を電池ケース内に挿入し、且つ同一の接続機を共用して正,負極用集電リードと封口板および電極ターミナルとの接続を行っても、正,負極用集電リードの接触によるショートや正,負極用集電リードと封口板および電極ターミナルとの位置ずれなどの発生を確実に防止しながら接続することができる。そのため、横断面形状の幅や厚さが種々に異なるシリーズ化した多種類のものを、製造コストの低減に伴って安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施の形態に係る渦巻状電極群における各構成要素の巻回前の相対位置関係を模式的に示した平面図、(b)は巻回後の電極群の外形状を示す概略平面図。
【図2】(a)は同上の実施の形態に係るサイズの異なる渦巻状電極群における各構成要素の巻回前の相対位置関係を模式的に示した平面図、(b)は巻回後の電極群の外形状を示す概略平面図。
【図3】図1の各構成要素を巻回して構成した渦巻状電極群を模式的に示した概略平面図。
【図4】図2の各構成要素を巻回して構成した渦巻状電極群を模式的に示した概略平面図。
【図5】(a),(b)は同上の渦巻状電極群を用いて構成した角形リチウム二次電池を示す平面図および幅方向の切断線に沿った縦断面図。
【図6】(a),(b)は同上の角形リチウム二次電池の製造過程を順に示した幅方向の切断線に沿った縦断面図。
【図7】(a),(b)は従来の渦巻状電極群における各構成要素の巻回前の相対位置関係を模式的に示した平面図、(c)は巻回後の電極群の概略外形を示した平面図。
【図8】(a)は従来の他の渦巻状電極群における各構成要素の巻回前の相対位置関係を模式的に示した平面図、(b)は(a)の一部破断した側面図。
【符号の説明】
9 正極用集電リード
10 負極用集電リード
11 正極板(他方の極板)
11a 正極芯材
11b 正極活物質層
11e 正極板の活物質層未形成部
12 負極板(一方の極板)
12a 負極芯材
12b 負極活物質層
12c 負極板の活物質層未形成部
13A,13B セパレータ
14 角形渦巻状電極群
19 電池ケース
20 封口板
24 負極ターミナル(電極ターミナル)
R1〜R17 折り返し部
K リードの間隔
L1〜L4 幅
T1〜T4 厚さ
L 直線部分の長さ
2 ,t5 活物質層の塗着厚み
c 直線部分の中点

Claims (7)

  1. 帯状の正極芯材の両面に正極活物質層が形成され、且つ正極用集電リードが取り付けられた正極板と、帯状の負極芯材の両面に負極活物質層が形成され、且つ負極用集電リードが取り付けられた負極板とを、これらの間にセパレータを介在させて渦巻状に巻回することにより、横断面形状が偏平角形に形成された角形渦巻状電極群において、
    前記正,負極用の両集電リードが、折り返し数が偶数または奇数の別に拘わらず前記偏平角形の幅方向において一定間隔に配設され、
    巻回外方側に位置する一方の前記極板は、折り返し数が偶数の場合に、巻き始めの最初の半周部分の中点から前記一定間隔の半分の距離だけ始端側に離間した位置に集電リードが設けられ、且つ折り返し数が奇数の場合に、前記中点から前記一定間隔の半分の距離だけ前記始端側とは反対方向に離間した位置に集電リードが設けられ、
    巻回内方側に位置する他方の前記極板は、折り返し数が偶数および奇数の何れの場合にも、最終の折り返し部から突出させた前記芯材における前記一方の極板の集電リードに対し前記一定間隔となる位置に集電リードが設けられていることを特徴とする角形渦巻状電極群。
  2. 両側の湾曲部分を除く直線部分が、形成すべき所望の幅と厚とから決定される長さに設定され、正、負極用の両集電リードが、前記直線部分の中央部において一定間隔となる配置で正,負極板に取り付けられている請求項1に記載の角形渦巻状電極群。
  3. 一方の極板は、1回目の折り返し部から1周分の長さの芯材に対する内面側に、活物質層が形成されずに前記芯材が露出した活物質層未形成部が設けられ、且つ前記活物質層未形成部の始端から突出した前記芯材に集電リードが取り付けられ、
    他方の極板は、3回目の折り返し部に始端が位置決めされた配置で設けられ、且つ前記始端から活物質層が形成されているとともに、前記一方の極板の終端に対向する箇所から1周分延出された芯材に対する外面側に、活物質層が形成されずに前記芯材が露出した活物質層未形成部が設けられ、この活物質層未形成部の終端からさらに突出させた前記芯材に集電リードが取り付けられ、
    一対のセパレータは、一方の前記極板の終端とほぼ同一位置に終端を有する共に同一長さに設定されている請求項1または2に記載の角形渦巻状電極群。
  4. 電池ケースの偏平角形の横断面形状における幅および厚さの相違に対応して折り返し数が設定され、前記幅および厚さに対する過不足分が極板の活物質層の塗着厚みの調整により補われて前記電池ケース内に嵌合状態に挿入できる外形に形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の角形渦巻状電極群。
  5. 他方の極板は、アルミニウム製の正極芯材の両面に正極活物質層が形成された正極板である請求項1ないし4の何れかに記載の角形渦巻状電極群。
  6. 請求項1ないし5の何れかに記載の角形渦巻状電極群のうち、折り返し数が偶数または奇数の何れか一方の前記角形渦巻状電極群が配置の基準として電池ケース内に挿入され、他方の前記角形渦巻状電極群が180°回転させた配置としたのちに前記電池ケースに挿入され、正、負極用の各集電リードのうちの一方が封口板に、且つ他方が電極ターミナルに接続されていることを特徴とする角形非水電解質電池。
  7. アルミニウム箔からなる正極芯材を有する正極板を他方の極板とする請求項1ないし5の何れかに記載の角形渦巻状電極群が、アルミニウム製の角形電池ケース内に収納され、前記正極板の最外周に位置する活物質層未形成部における露出状態の前記正極芯材および/または正極用集電リードが取り付けられた前記正極芯材が前記電池ケースの内周面に接触されていることを特徴とする角形リチウム二次電池。
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