JP2003022796A - リチウムイオン二次電池およびその製造方法 - Google Patents
リチウムイオン二次電池およびその製造方法Info
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Abstract
池を効率的に提供することを目的とする。 【解決手段】 極板群と封口板が集電リードにより接続
されているリチウムイオン二次電池において、正極芯材
または負極芯材の一部分は、活物質が保持されていない
未塗工部であり、さらに前記未塗工部の一部分は、極板
群から引き出されて集電リードとなっており、前記集電
リード1の端部は、前記集電リード1と主たる構成材料
が同じ捨て材2と前記封口板3の間に挟まれてレーザ溶
接されているリチウムイオン二次電池。
Description
板群と封口板が集電リードにより接続されているリチウ
ムイオン二次電池およびその製造方法に関し、特に集電
リードが芯材のような薄型であるものの接続構造に関す
る。
ースは、ニッケル水素蓄電池などと同様に鉄ケースがよ
く使われていた。最近では、角型電池などで軽量化のた
めアルミケースが使われている。鉄ケースのリチウムイ
オン二次電池では、電池ケースが負極端子を兼ね、正極
端子は電池ケースとは絶縁されている。逆に材料の極性
の違いから、アルミケースのリチウムイオン二次電池で
は、電池ケースが正極端子を兼ね、負極端子は電池ケー
スとは絶縁されている。
接触させて電気接続を取る方法や、集電リードを介し、
スポット溶接する方法など様々な方法がある。また、溶
接部位もケース底の他、様々なものがあり、角型電池な
どでは封口板がケースと一体になっているので、封口板
に集電リードが溶接される。
体の溶接のための溶接工程を簡略化し、かつ、集電体の
溶接を確実にするために、極板の集電体である金属箔の
一部を引き出して集電リードとする箔リードとし、この
箔リードを電池ケースと封口板の間に挟み、レーザ封口
と同時に溶接することが記載されている。
の部品点数の減少による低コスト化、または、発電要素
以外の部品の体積の削減による高容量化という研究開発
の流れにも一致しているため、最近、特に注目されてい
る。
口板の間に挟み、レーザ封口と同時に溶接する構成に
は、電池を落下させた時などのリード切れや短絡という
課題があり、これらの課題を解決するための構成も各種
提案されている。(特開2000−200595号公報
等)
構成では、リード溶接と封口溶接が同時に行われるた
め、封口が不完全になりやすく、歩留まりが低下すると
言う課題があった。本発明は、この課題を解決し、封口
部の信頼性の高いリチウムイオン二次電池を効率的に提
供することを目的とする。
め、本発明の電池は、正極芯材または負極芯材の一部分
は、活物質が保持されていない未塗工部であり、さらに
前記未塗工部の一部分は、極板群から引き出されて集電
リードとなっており、前記集電リードの端部は、前記集
電リードと主たる構成材料が同じ捨て材と、前記封口板
の間に挟まれてレーザ溶接されていることを特徴とする
ものである。
一部分に切り欠けを入れて、前記切り欠けを折り返すこ
とによって構成されていることが好ましく、さらに、前
記未塗工部は前記芯材の端にあり、前記集電リードは前
記未塗工部の先端部、すなわち芯材の先端部に、切り込
みを入れて折り返すことによって構成されていること
が、特に好ましい。
集電リードが確実に溶接され、封口板と電池ケースの間
には、何も挟まれていないため封口が効率良く行える。
の一部が折れ曲がり前記封口板と一体になっており、集
電リードは、その捨て材と封口板の間に挟まれてレーザ
溶接されていることを特徴とする。
未塗工部の一部分を、極板群から引き出して集電リード
を作成し、前記集電リードの端部を、あらかじめ封口板
に設置されている位置決めリブを折り曲げて挟みこむこ
とで仮固定し、前記仮固定部分をレーザ溶接で固定する
方法を用いる。
容易なため量産に向いている。
り、さらに薄型封口板の周囲および中央部に補強リブが
形成されていることが好ましい。この構成にすると、封
口板の強度を保ちながら、電池内の空間を大きくして容
量を向上させることが出来る。
オン二次電池は、正極活物質を正極芯材に保持した正極
および負極活物質を負極芯材に保持した負極とセパレー
タとからなる極板群が電池ケース内に挿入されており、
極板群と封口板が集電リードにより接続されているリチ
ウムイオン二次電池において、前記正極芯材または負極
芯材の一部分は、活物質が保持されていない未塗工部で
あり、さらに前記未塗工部の一部分は、極板群から引き
出されて集電リードとなっており、前記集電リードの端
部は、前記集電リードと主たる構成材料が同じ捨て材と
前記封口板の間に挟まれてレーザ溶接されていることを
特徴とするものである。
料を用いることができる。例えば、LiXCoO2、Li
XNiO2、LiXMnO2、LiXCoYNi1-YO2、Li
XMn2O4があげられる。ここで、上記のX値は充放電
開始前の値であり充放電により増減する。また、複数の
異なった正極材料を混合して用いることも可能である。
放電電位において化学変化を起こさない電子伝導体であ
れば何でもよいが、特に、アルミニウムあるいはアルミ
ニウム合金が好ましい。また、表面処理により芯材表面
に凹凸を付けることも望ましい。形状は、特に箔が好ま
しい。
着剤と混合し、ペースト状にして芯材に塗着し、乾燥お
よび圧延を経て芯材に保持される。
鉛などの炭素が主に、使われる。
成された電池において化学変化を起こさない電子伝導体
であれば何でもよいが、特に、銅あるいは銅合金が好ま
しい。これらの材料の表面を酸化して用いることもでき
る。また、表面処理により芯材表面に凹凸を付けること
が望ましい。形状は、特に箔が好ましい。
電剤および結着剤と混合し、ペースト状にして芯材に塗
着し、乾燥および圧延を経て芯材に保持される。
大きなイオン透過度を持ち、所定の機械的強度を持ち、
絶縁性の微多孔性薄膜が用いられる。また、一定温度以
上で孔を閉塞し、抵抗をあげる機能を持つことが好まし
く、耐有機溶剤性と疎水性からポリプロピレン、ポリエ
チレンなどの単独又は組み合わせたオレフィン系ポリマ
ーなどからつくられたシートが用いられる。セパレータ
の孔径は、電極シートより脱離した正負極材料、結着
剤、導電剤が透過しない範囲であることが望ましく、例
えば、0.01〜1μmであるものが望ましい。セパレ
ータの厚みは、一般的には、5〜50μmが用いられ
る。また、空孔率は、電子やイオンの透過性と素材や膜
圧に応じて決定されるが、一般的には30〜70%であ
ることが望ましい。
積層または渦巻き状に捲回して極板群を構成する。
おいて化学変化を起こさない材質なら構わないが、アル
ミキルド鋼などの鉄系材料やアルミニウム合金などのア
ルミ系材料が好ましい。特に、電池の軽量化の観点から
アルミ系材料が好ましい。
同様、電解液などに対して、化学変化を起こさない材質
なら構わない。電池ケースとの封口に関しては、大きく
分けてかしめと溶接があるが、溶接する場合は、電池ケ
ースとおなじ材質であるのが好ましい。また、電池の軽
量化の観点からアルミ系材料が好ましい。
部分が極板群より引き出されたものである。この集電リ
ードの作成については、あらかじめ、芯材の切断による
作成時に集電リードにする予定の芯材の部分を残して作
成する方法など様々な方法がある。これらの中でも、集
電リードは前記未塗工部の一部分に切り欠けを入れて、
前記切り欠けを折り返すことによって構成されているの
が好ましい。
号公報に記載されているように略コ字状の切り欠けを入
れて、それを折り返すことによって集電リードを作成す
る方法がある。それ以外にも切り欠けでなく、芯材の幅
方向の端面から切り込みを芯材の途中まで入れて折り返
す方法がある。
は前記芯材の終端にあり、前記集電リードは前記未塗工
部の先端部、すなわち芯材の先端部に、切り込みを入れ
て折り返すことによって構成されていることが、特に好
ましい。この構成にすることにより、芯材の途中に切り
欠けや、切り込みを作る構成に比べ、加工する部分が少
なくなる。特に、極板群が渦巻き状の巻回型の場合に
は、集電リードが極板群の中に巻き込まれる可能性が極
めて少なくなり、効果的である。つまり、極板群は渦巻
き極板群であり、前記渦巻き極板群の最外周に前記未塗
工部および前記集電リードが配置されていることが、好
適である。ただし、未塗工部は最外周に限定されるもの
ではなく、封口板や対極の集電リードとの関係により、
巻き始め部や電極の中央部に位置しても良い。
り前記未塗工部に固定されていることが、好ましい。こ
の構成により集電リードの特に端部の位置が固定するた
め、後の溶接工程が容易になる。
材質と同じものになるが、本発明の集電リードの端部
は、集電リードと主たる構成材料が同じ捨て材と封口板
の間に挟まれてレーザ溶接されているものなので、封口
板と同じ材質であるのが好ましい。つまり、アルミ系材
料が好ましい。この時、集電リードを取り出した極板は
正極となる。
口板のような金属板に溶接するのは、箔が破れやすいた
め難しい。通常は、超音波溶接法等がよく使われるが、
溶接条件を一定にするのが難しく、例えば一日の気温の
変化ですぐに溶接可能範囲を逸脱する。このため歩留ま
りが悪く、多量の個数を量産する電池の生産には不適で
ある。
示すように集電リード1を、同じ構成材料の捨て材2と
封口板3とで挟み、レーザ溶接している。このような構
成にすることにより、集電リード1が封口板3に確実に
溶接されるという効果以外に、電池を落とした時などの
衝撃で集電リード1が引っ張られた時も、捨て材2が集
電リード1を面状に抑えているのでリード切れを起こし
にくいという効果を生じる。
ようにその端が折れ曲がり封口板3’と接合部4にて一
体になっていると、挟みこまれた集電リード1の封口板
3’内での位置が常にその場所に固定できるため好適で
ある。
ドの端部を、図3に示すように、あらかじめ封口板3’
に設置されている位置決めリブ5を折り曲げて挟みこむ
ことで図2のごとく仮固定し、捨て材2’の上から集電
リード1と重なっている部分をレーザ溶接で固定する。
この方法だと集電リード1の位置決めが容易になり、精
度もあがる。さらに、その結果として、位置ずれに対す
る余裕を見なくて良いため捨て材2’の大きさも小さく
て済む。
電池は、正極活物質を正極芯材に保持した正極および負
極活物質を負極芯材に保持した負極とセパレータとから
なる極板群が電池ケース内に挿入されており、極板群と
封口板が集電リードにより接続されているリチウムイオ
ン二次電池において、前記封口板は薄型封口板であり、
前記薄型封口板の周囲および中央部に補強リブが形成さ
れていることを特徴としたものである。封口板を薄型に
すると折れ曲がり等の強度が弱くなるが、本発明の封口
板には周囲および中央部に補強リブが形成されているた
め、強度が強化されている。この効果は、封口板の材質
がアルミ系材料である時に顕著な効果を発揮する。
ドおよび本発明の封口板の主たる構成材料はアルミニウ
ムであることが好ましい。このようなアルミ系材料に
は、日本工業規格(JIS H4000(1988)、
JIS H4160(1994)等)に規定されている
ように、A1085、A1080、A1070及びA1
050などの純アルミやA3003、A3004、A3
005及びA3105などの強度を強化したアルミ合金
などがある。
いて説明する。
るため、以下に説明する角型電池を作製した。
構造図(一部断面図)を示す。
正極6、負極7とセパレータ8が捲回されて、極板群9
となっている。
%に対し、導電剤の炭素粉末10重量%と結着剤のポリ
弗化ビニリデン樹脂(PVdF樹脂)5重量%を混合
し、これらを脱水NMPに分散させてスラリーを作製
し、厚さ15μmのアルミ(A1085)箔からなる正
極芯材上に塗布し、乾燥後、圧延して作製した。この正
極6の一方の端は未塗工部になっている。
用い、これの95重量%に対して、結着剤のPVdF樹
脂を5重量%を混合し、これらを脱水NMPに分散させ
てスラリーを作製し、厚さ12μmの銅(C1100)
箔からなる負極芯材上に塗布し、乾燥後、圧延して作製
した。
ポリエチレン単層膜を使用した。
なるように捲回されている。さらに、極板群9は、ケー
ス10内に非水溶媒に電解質塩を溶解した電解液(図示
せず)とともに内蔵されており、封口板11で密閉され
ている。ケース10は強度のあるアルミ系材料(A30
05)で作製し、封口板11は、安価なアルミ系材料
(A3003)で作製した。
および負極端子14が組み込まれている。封栓12は、
電池を組み立てた後、電解液を注液口から注入するが、
その注液口を封じたもので、封口板11と同じ材質であ
る。
ッド板から出来ている。ケース10および封口板11
は、電気的に正極と繋がっているため、外部回路との接
続はケース10および封口板11のどこから取っても良
いが、アルミ系材料の場合、ニッケルリードとの溶接が
難しい。そのため、クラッド板を用い、封口板11と
は、アルミ側で溶接し、外部リードを取りやすいように
外側がニッケルになっている。したがって、正極リード
15は封口板11に溶接され、正極端子とは直接には接
続されていない。
である終端に10mm幅で切り込み16を入れ、折り返
して作製した。また、図4では、末端部を展開している
ため図示していないが、実施例の電池においては、この
正極リード15や切り込み16は、保護テープ(図示せ
ず)にて極板群9に固定されている。
を用い、厚さ150μmのニッケルからなる負極リード
17との接合部は、溶接しやすいようにニッケルメッキ
がされている。この負極端子14は、封口板11とは絶
縁樹脂で絶縁されている。負極リード17は、負極7の
巻き始めに未塗工部を作り、芯材にスポット溶接されて
いる。
18で封口板と絶縁されており、正極リード15は枠体
18の端の切り欠け19から引き出されて、封口板11
と溶接されている。また、負極リード17は、枠体18
の中央の角穴20から引き出されて負極端子14に接続
されている。
1:1の混合溶媒にLiPF6を1モル/リットル溶解
したものを使用した。電解液量は、約2.5mlとし
た。
m、高さ48mm、厚み5mmである。設計容量は70
0mAhとした。
らに詳細に説明する。
池の内部側)から見た斜視図である。封口板11は、厚
さが0.6mmであり、周辺部と中央に高さが0.3m
mの補強リブ21がある。このためアルミ製の薄型封口
板でありながら強度が向上している。負極端子14は、
絶縁樹脂22にて封口板11と絶縁されている。負極端
子14のこちらの面は、ニッケルリードが溶接されやす
いようにニッケルメッキがされている。この図は、組み
立て前の封口板を示しているため、図4で示した封栓1
2は、まだ取りつけられていないので、注液口23が空
いている。
板の溶接方法について図6および図7を用いて説明す
る。
よび負極リード17を極板群9から引き出した。そして
図6に示す通りに、負極リードは負極端子14に、そし
て正極リード15は封口板11に直接に密着させた。そ
の後、図7に示す通りに厚さ0.15mmのアルミ(A
3003)板からなる捨て材24を正極リード15の上
にのせ、負極リード17ともに、2箇所づつレーザ溶接
した。したがって、捨て材24と負極リード17は、そ
れぞれ2個のレーザスポット25で固定されていること
になる。正極リード15は、捨て材24で固定されてい
るので、リード切れなどが起こりにくい。
9をケース10に挿入し、枠体18で極板群9を押さえ
た後、封口板11をケース10にはめ込み、レーザ溶接
で封口した。そして注液口から電解液を注液し、封栓1
2で注液口を封じ、レーザ溶接で固定し、角型電池を完
成させた。
の構造および正極リードと封口板の溶接構造のみが実施
例1と違い、その他の構成は実施例1とまったく同じで
ある角型電池を作製した。図8および図9を用いて封口
板の構造および正極リードと封口板の溶接構造を説明す
る。
さおよび外形は実施例1とまったく同じである。また、
中央及び周辺の補強リブ21もまったく同じであり、組
み込まれている負極端子14および絶縁樹脂22、また
注液口23も同じである。違いは、封口板11’には位
置決めリブ26が一体となって構成されている。
子14に、そして正極リード15は封口板11’に直接
に密着させた。その後、位置決めリブ26を折り曲げ
て、正極リード15を挟みこみ、図9に示すような捨て
材24’とした。このような作り方のため捨て材24’
は、ちょうどその端が折れ曲がり、接合部27で封口板
11’と一体になっている。このような構成をとると正
極リード15の位置決めが行いやすい。
および負極リード17を2箇所づつレーザ溶接した。し
たがって、実施例1と同様、捨て材24’と負極リード
17は、それぞれ2個のレーザスポット25で固定され
ていることになり、正極リード15も、実施例1と同
様、リード切れなどが起こりにくい。
完成させた。
封口板の溶接以外は、実施例1とまったく同じ構成を用
い、正極リードと封口板の溶接の際に捨て材を用いず
に、図6の状態からレーザ溶接を行った。
あき、封口板との溶接が出来なかった。したがって角型
電池も作製出来なかった。
いたレーザ溶接でなく、超音波溶接を用いて、正極リー
ドと封口板を2箇所溶接した。それ以外の構成は実施例
1とまったく同じにして角型電池を作製した。
は、封口板に溶接するのではなく、封口板とケースの間
に挟みこんで、レーザ溶接で封口する際に同時に溶接し
た。この際、リード切れが起こりにくいように、図4の
切り込み19から正極リード15をひきだして、切り込
み19とは反対の面で封口板11とケース10の間に挟
んだ。それ以外の構成は実施例1とまったく同じにして
角型電池を作製した。
の評価に関しては、前述の5種類の実施例1、2および
比較例1から3の試作を100回行い、以下の評価をお
こなった。
っ張り、外れなかったものは、正常に溶接されていると
判断した。(表1)にその個数を示す。比較例1は、す
べて外れてしまった。比較例3の電池は、この評価を行
っていない。
た。比較例1は全ての試作が外れたので電池は組み立て
なかった。したがって、以降の評価は行っていない。比
較例3は、(1)の評価を行っていないので、100個
すべて電池に組み立て封口した。外観検査を行い、穴な
どがあいていなく気密に封口されているものを良品と判
断した。(表1)にその歩留まり(良品率)を示す。
口を封じ、レーザ溶接で固定した。
コンクリート上に落下させた。その際、角型電池の6面
のそれぞれを下にして1回づつ、計6回落下させそれを
1セットとした。これを、ケースが壊れ、漏液するまで
行った。すべての電池は25セット以内に漏液した。初
期の電池の内部抵抗(IR)と漏液時のIRをそれぞれ
測定した。同じく(表1)に漏液までの平均回数(セッ
ト数)、初期の平均IR(IR0)、漏液時の平均IR
(IRr)、その差(ΔIR)および変化率(ΔIR/
IR0)を示す。
池は、比較例の電池に比べすべての評価が良かった。比
較例2の超音波溶接方法は、最適溶接条件を一定にする
のが難しく、(1)のリード溶接で歩留まりが悪かっ
た。また、比較例2は、落下試験後のIRの上昇が大き
く、ほとんどの電池でリードが外れていると考えられ
る。
に挟み込むタイプの電池は、封口がやや悪く、落下試験
でも漏液しやすい結果となった。実施例1より実施例2
の電池の方がIRの上昇が少ないのは、位置決めリブに
よる位置決め精度の向上のために溶接がしっかりついて
いるためと考えられる。
がアルミ系材料からなり、集電リードが正極芯材から引
き出されたものであるが、これ以外にも例えばケースお
よび封口板が鉄系材料からなり、集電リードが負極芯材
から引き出されたものでもおなじ作用、効果を生じる。
オン二次電池およびその製造方法を使用すれば、集電リ
ードが芯材のような薄型である電池においても封口部お
よび集電リードの接続構造の信頼性が高いリチウムイオ
ン二次電池を効率的に提供することが出来る。
図
式図
示す構造模式図
部断面図)
示す斜視図
示す斜視図
程を示す斜視図
程を示す斜視図
Claims (9)
- 【請求項1】 正極活物質を正極芯材に保持した正極お
よび負極活物質を負極芯材に保持した負極とセパレータ
とからなる極板群が電池ケース内に挿入されており、極
板群と封口板が集電リードにより接続されているリチウ
ムイオン二次電池において、前記正極芯材または負極芯
材の一部分は、活物質が保持されていない未塗工部であ
り、さらに前記未塗工部の一部分は、極板群から引き出
されて集電リードとなっており、前記集電リードの端部
は、前記集電リードと主たる構成材料が同じ捨て材と前
記封口板の間に挟まれてレーザ溶接されていることを特
徴とするリチウムイオン二次電池。 - 【請求項2】 前記集電リードは前記未塗工部の一部分
に切り欠けを入れて、前記切り欠けを折り返すことによ
って構成されていることを特徴とする請求項1記載のリ
チウムイオン二次電池。 - 【請求項3】 前記未塗工部は前記芯材の端にあり、前
記集電リードは前記未塗工部の先端部、すなわち芯材の
先端部に、切り込みを入れて折り返すことによって構成
されていることを特徴とする請求項1記載のリチウムイ
オン二次電池。 - 【請求項4】 前記極板群は渦巻き極板群であり、前記
渦巻き極板群の最外周に前記未塗工部および前記集電リ
ードが配置されていることを特徴とする請求項1から3
のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。 - 【請求項5】 前記集電リードは、保護テープにより前
記未塗工部に固定されていることを特徴とする請求項1
から4のいずれかに記載のリチウムイオン二次電池。 - 【請求項6】 前記捨て材は、その一部が折れ曲がり前
記封口板と一体になっていることを特徴とする請求項1
記載のリチウムイオン二次電池。 - 【請求項7】 正極活物質を正極芯材に保持した正極お
よび負極活物質を負極芯材に保持した負極とセパレータ
とからなる極板群が電池ケース内に挿入されており、極
板群と封口板が集電リードにより接続されているリチウ
ムイオン二次電池において、前記封口板は薄型封口板で
あり、前記薄型封口板の周囲および中央部に補強リブが
形成されていることを特徴とするリチウムイオン二次電
池。 - 【請求項8】 前記集電リードおよび前記封口板の主た
る構成材料はアルミニウムである請求項1から7のいず
れかに記載のリチウムイオン二次電池。 - 【請求項9】 正極または負極の芯材に、未塗工部を残
して活物質を塗着して極板を作成し、さらにもう一方の
極性を持つ活物質を芯材に塗着して作成した極板とをセ
パレータを介して極板群を作成し、さらに前記未塗工部
の一部分を、極板群から引き出して集電リードを作成
し、前記集電リードの端部を、あらかじめ封口板に設置
されている位置決めリブを折り曲げて挟みこむことで仮
固定し、前記仮固定部分をレーザ溶接で固定した後、前
記極板群を電池ケースに挿入し、前記電池ケース開口部
と封口板をレーザを用いて溶接することにより封口する
工程を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001207501A JP4977932B2 (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | リチウムイオン二次電池およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001207501A JP4977932B2 (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | リチウムイオン二次電池およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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