JP4157299B2 - 時計の脱進機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動のフリーアークに沿って移動しこの振動を維持するためのインパルスを受け取ることができるテンプが取り付けられたプレートと歯車列との間に配置されるとともに、互いに噛み合い、一方が歯車列によって駆動される第1の歯付きホイール及び第2の歯付きホイールを備えた時計の脱進機に関する。
【0002】
【従来技術】
本発明の出願人は、上記した定義に一致する脱進機を既に提案しており、その詳細は、欧州特許第A−1041459号に記載されている。この特許には、互いに噛み合う第1ホイール及び第2ホイールを備えた脱進機が開示されている。これらホイールの一方は歯車列によって駆動される。共通のシャフトに固定された第1プレート及び第2プレートがテンプを支持する。ホイール及び第1プレートは、テンプの振動を維持するために、第1ホイール及び第2ホイールによって交互に与えられる直接インパルスを第1プレートが受けることができるようにする手段を備えている。第2プレートは、第1ホイール及び第2ホイールを交互にロックするようにしたロックレバーを駆動するための手段を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記特許に記載された不可欠な構成、即ち、互いに噛み合い、一方が歯車列によって駆動される2つのホイールを利用する。しかし、上記特許において生み出された2つの重ね合わせたプレート、つまり、第1ホイール及び第2ホイール2によって交互に与えられる直接インパルスを受け取るために一方のプレートを使用し、レバーを介して第1ホイール及び第2ホイールを交互にロックするために他方のプレートを使用するという案は、機構の構造を簡易化すると言う明確な目的により、本発明においては使用されていない。
【0004】
【問題を解決するための手段】
以下の説明で分かるように、テンプを支持する単一のプレートが、第1ホイール及び第2ホイールと順次且つ交互に協働するレバーと協働する。従って、脱進機の全機構は、単一の平面内に含まれ、この機構に必要とされる高さ方向のスペースは、上記特許の脱進機によって占有されるスペースの半分になることが理解されよう。
【0005】
従って、本発明の脱進機は、第1ホイール及び第2ホイールによって交互に生成されるインパルスを受け取り、これらインパルスをプレートに伝達してプレートを回転駆動し、テンプの振動を維持することができるレバーを更に備えており、そのレバーは、各インパルスが伝達された後に、第1ホイール及び第2ホイールを交互にロックするようにした点に特徴がある。
このように、本発明のレバーは2つの役割、まず、第1ホイール及び第2ホイールから交互にインパルスを受け取ったインパルスをプレートに伝達する機能と、次に、各インパルスの後に、これらホイールを交互にロックする機能とを果たすことが理解されるであろう。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、添付図面に例示された実施形態に基づき詳細に説明する。
図1ないし図6は、本発明の脱進機における連続した6つの段階を各々示す平面図であり、これら段階によってテンプの振動範囲が全て網羅されている。脱進機1は、従来型と同様に、時計の構成部品である歯車列とテンプを支持するプレート2との間に配置されている。テンプは、図示されていないが、周知の如く振動のフリーアークに沿って移動することができ、この振動を持続させるためインパルスを受けるように構成されている。ゴーイングトレインとも呼ばれる歯車列は、駆動力をバレルからガンギ車に伝達するホイール及びピニオンの集合体と定義される。図1では、歯車列として、ピニオン31を一体的に備えた最後のホイール30が示されている。第1ガンギ車3にはピニオン32が固定されており、ホイール30は、ピニオン32を介して第1ガンギ車3を駆動する。第1ホイール3即ち第1ガンギ車は、第2ホイール4即ち第2ガンギ車と噛み合っている。これらガンギ車3及び4は、同一直径とされ且つ同じ歯数を有する。ここで、歯車列のホイール30によって、第1ガンギ車3ではなく第2ガンギ車4を駆動することも可能である点に留意されたい。
【0007】
前記した事項は、欧州特許第A−1041459号として公知の特許には、互いに噛み合い、第1プレートに直接インパルスを伝達するようにした2つのガンギ車を備え、最初に第1ガンギ車を、次に第2ガンギ車を順次ロックするレバーを、第2プレートによって駆動するようにした脱進機が開示されている。
【0008】
この従来構成と比較すると、本発明は、本明細書に添付した図面に明確に示されているように、第1ガンギ車3及び第2ガンギ車4が交互に発生するインパルスを受け取ることができるレバー5を備えた点を特徴とする。概括的に言うと、これらの図面には、レバー5が、受け取ったインパルスをプレート2に伝達することによってこのプレート2を回転駆動し、プレート2に固定されているテンプの振動を維持できることが示されている。また、これら図面には、各インパルスがプレート2に伝達された後に、レバーが第1ガンギ車3及び第2ガンギ車4を交互にロックするようにすることも示されている。
【0009】
以下、上記した脱進機の原理を具現化する本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図示したように、本発明の脱進機に用いられるレバー5は、時計の板部材(図示せず)に対し回転可能に枢着されたシャフト6によって支持される。このレバー5は、ほぼ三角形をしている。
【0010】
レバーの第1頭部には第1凹部が設けられ、この第1凹部に第1ガンギ車の歯8の各先端部が挿入されることにより、レバー5に第1方向Aのインパルスを与えることができる。この挿入された状態は図面に示されていないが、図6に示された段階の後に生じることは理解できよう。
【0011】
レバーの第2頭部には第2凹部が設けられており、この第2凹部に第2ガンギ車の歯10の各先端部が挿入されることにより、方向Aと反対方向である第2方向Bのインパルスをレバー5に与えることができる。この状態は、図2、及び図2の区域V11の拡大図である図7に示されている。
更に、レバー5の第3頭部には、プレート2の単一の歯13と噛み合うことのできる2つの歯11及び12が設けられており、それら完全な噛み合い状態が図2及び図7に明示されている。
【0012】
以下、2つのガンギ車の歯が、どのようにレバー5と協働してレバーにインパルスを与え、更に、各パレスが伝達された後に、どのように該レバーをロックするかについて説明する。
図7及び図8を参照すると、まず、レバー5の第1凹部7及び第2凹部9は、レバー5を支持するシャフト6の軸線15を通る曲率半径R1の円形状をした縁部14によってつながれていることが分る。また、第1ガンギ車3及び第2ガンギ車4の歯の各々が、各ガンギ車の前進移動の方向に向くように形成された動作フランク16をそれぞれ有していることも分かる。動作フランク16の各々は、ロック面と呼ばれる第1の湾曲状頭部切欠き部17を有し、この第1切欠き部17の曲率半径R2は、レバー5の第1凹部7と第2凹部9とをつなぐ縁部14の曲率半径R1と実質的に等しい。図8に明確に示すように、このロック面17は、レバー5の縁部14と接触し、ガンギ車3及びガンギ車4の一方を、図8の場合にはガンギ車3をロックする。尚、ガンギ車4がロックされた状態は図1に示されている。また、動作フランク16は、インパルス面と呼ばれる円弧形状の第2の湾曲状頭部切欠き部18も有し、この第2切欠き部18は、第1切欠き部17に連続している。図7に明確に示すように、このインパルス面18は端部19に接触する。尚、この端部19は、レバー5の縁部14と、レバー5の凹部7及び凹部9の一方、図7の場合は凹部9、との交点によって形成される。この接触によって、レバー5が矢印Bの方向に回転駆動され、プレート2は矢印Eの方向に駆動される。このようにして、インパルスがテンプに伝達される。
【0013】
テンプが振動のフリーアークに沿って移動し、それに応じて、テンプが固定されているプレート2が回転する際に、(例えば、衝撃によって)レバー5がオーバーバンキングを起こさないようにすることは重要であり、そのため、レバー5の第3頭部にある2つの歯11及び12の各々は、プレート2の縁部20と接触するような外形寸法とされる。これらが接触した状態は図4及び図5に示されている。
【0014】
更に、レバー5の移動角度を制限することが重要であることも理解されるであろう。この制限は、2つの異なる実施形態により達成することができる。
第1実施形態は、全図、特に図8に示すように、レバー5の第1頭部及び第2頭部に、第1ホーン部21及び第2ホーン部22をそれぞれ設けられている。図1に示すように、第1ホーン部21は、第1ガンギ車3の歯24の非動作フランク23に接触する。同様に、図3及び図8で分かるように、第2ホーン部22は、第2ガンギ車4の歯10の非動作フランクに接触する。ここで、当該歯の非動作フランク23は、各歯車の前進移動の方向に背を向けるように形成されている点に留意されたい。
【0015】
第2実施形態は、図8に点線で示すように、時計プレートに打ち込まれた2つのピン25及び26によってレバー5の移動を制限することにある。レバー5に用いた第1ホーン部21及び第2ホーン部22は不要であり、それらは取り除くことができる。この場合、レバー5の第1頭部及び第2頭部は、点線35及び点線36をそれぞれの端面とすることができる。これらの端面は、凹部7及び凹部9とつながる円弧形状の縁部14の延長部分とすることができる。
【0016】
以上、新規な脱進機の好ましい実施形態、及び、それを構成する様々な部品により実現される作用を説明したが、ここで、その実際の動作様態を、作動サイクルの全範囲を説明することにより検証する。このサイクルの重要な6つの段階を示す図1ないし図6を順次検証する。
【0017】
第1段階(図1)
機構は停止している。第2ガンギ車4の歯10のロック面がレバー5の凹部7及び凹部9をつなぐ縁部14上にあるため、第2ガンギ車4はロックされる。また、レバー5のホーン部21が第1ガンギ車3の歯24の非動作フランク23上にあるため、レバー5の角移動もその終期にある。この時点で、テンプは、その振動(矢印E)の終期の寸前か、又は、その振動の第2の振れの終期の寸前にある。プレート2の歯13は、レバー5の歯12との接触を開始し、前記レバーを矢印Bの方向に駆動する。これにより、ホーン部21及び縁部14が、歯24の非動作フランク23上を滑動するとともに、縁部14が、歯10のロック面の正面から離れるようにすることができる。
【0018】
第2段階(図2及び7)
レバー5は、プレート2に駆動され矢印Bの方向の移動を継続する。この時点で、プレートの歯13は、レバーの2つの歯11及び12の間に完全に噛み合わされる。第2ガンギ車の歯10は、レバーの第2凹部9に入り、歯10のインパルス面18がレバーの端部19と接触し始める。そして、ガンギ車4は、歯車列である図1に示した最後の部品30により駆動されて矢印Gの方向に回転するガンギ車3によって矢印Fの方向に駆動される。これが、プレートを矢印Eの方向に送り、レバーが第1ガンギ車の歯のロック面に接触するまで、レバーを矢印Bの方向に回転させるインパルス段階である。
【0019】
第3段階(図3及び8)
プレート2の歯13がレバーの歯11を離れると、第1ガンギ車3の歯8のロック面17がレバーの縁部14に接触するため、第1ガンギ車3及び第2ガンギ車4はロックされる。この時点から、プレート2上では、矢印Eの方向に第2の振動が開始される。その後、レバーは、選択された特定の手段に応じ、歯10の非動作フランク23に接触する第2ホーン部22、又は、ピン25のいずれかによって保持される。
【0020】
第4段階(図4)
レバーの状態は、このレバーの歯11がプレート2の縁部20と接触してオーバーバンキングを防止している点を除けば、上述した状態と同様である。プレートは矢印E方向の回転を継続し、第2の自由振動の第1振れにより移動する。レバー5、第1ガンギ車3、及び第2ガンギ車はロックされたままである。
【0021】
第5段階(図5)
第1の振れによる移動を終えた後に、プレートは、矢印Mで示す逆の方向に戻され、第2の自由振動の第2の振れに沿って移動する。レバー5は、依然として第1ガンギ車及び第2ガンギ車をロックしたままであり、更に、プレート2の縁部20に対する歯11の作用によってオーバーバンキングの防止も継続されている。
【0022】
第6段階(図6)
プレート2の歯13がレバー5の歯11と接触し始めると、レバー5は矢印Aの方向に駆動される。これは、図1に示した状態と類似した状態であり、即ち、第1ガンギ車3の歯8がレバー5の凹部7に挿入されてプレート2を再び送ることができるようにする新たな解除段階の開始点である。この第6段階から、上述したサイクルと同様の新たなサイクルが開始され、第2のガンギ車4がロックされることになる。
【0023】
最終的考察
本発明による脱進機は、関連する全ての部品(ガンギ車、レバー、プレート)が、同一平面の同一準位で設けられるため、ほとんど場所を取らないことは既に指摘した。また、本システムは、前述の欧州特許A−1041459を参照して説明した脱進機に用いられている部品よりも少い部品を使用しているため、より安価な機構を提供することができる点も注目すべきである。更に、使用される部品は極めて簡素なものであり、これら部品の組み付け作業を高い信頼性を持って行なうことができる。
【0024】
レバー5へのインパルスは、レバー5に形成された端部19に接触する一方のガンギ車4の歯10によって与えられることが分かった。このインパルスを与える歯の部分とは、円弧形状の第2切欠き部18である。これは、最新技術として公知であり主に時間測定に使用されるディテント脱進機を連想させる。この方法によれば、存在する部品の接触は、円弧と擦れ合う端部に限定されるため、消費エネルギーに関して非常に経済的である。しかし、ディテント脱進機とは異なり、本発明の脱進機は、自己起動型であることに注目されたい。
【0025】
また、インパルスは、本明細書ではレバー5と呼ぶ中間部品によってプレート2に伝えられる点にも注目されたい。これは、インパルスがホークによってプレートに伝達されるスイスレバー脱進機を連想させる。しかし、スイスレバー脱進機は、解除時におけるガンギ車の反動即ち跳ね返りという難点があり、この跳ね返りは、ガンギ車にブレーキをかけるためエネルギー消費につながるという欠点がある。本発明の脱進機においては、レバー5の縁部14の曲率半径R1は、ガンギ車3の歯8の第1切欠き部17の曲率半径R2と等しいので(図7及び図8参照)、跳ね返りは生じない。
【0026】
更に、提案されたシステムは、潤滑する必要がない点にも注目すべきである。これは、接触面が、インパルスが与えられる領域(端部19及び切欠き部18)に関しても、解除に関係する領域(非常に小さな表面の切欠き部17)に関しても、徹底して最小値にまで低減されていることによる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テンプの全振動範囲を示す異なる6つの段階の第1段階を示す、本発明の脱進機の平面図である。
【図2】テンプの全振動範囲を示す異なる6つの段階の第2段階を示す、本発明の脱進機の平面図である。
【図3】テンプの全振動範囲を示す異なる6つの段階の第3段階を示す、本発明の脱進機の平面図である。
【図4】テンプの全振動範囲を示す異なる6つの段階の第4段階を示す、本発明の脱進機の平面図である。
【図5】テンプの全振動範囲を示す異なる6つの段階の第5段階を示す、本発明の脱進機の平面図である。
【図6】テンプの全振動範囲を示す異なる6つの段階の第6段階を示す、本発明の脱進機の平面図である。
【図7】図2の区域VIIの拡大図である。
【図8】図3の区域VIIIの拡大図である。
【符号の説明】
1 脱進機
2 プレート
3 第1ガンギ車(第1ホイール)
4 第2ガンギ車 (第2ホイール)
5 レバー
7 第1凹部
9 第2凹部
14 縁部
16 動作フランク
17 第1切欠き部(ロック面)
18 第2切欠き部(インパルス面)
23 非動作フランク

Claims (5)

  1. 振動のフリーアークに沿って移動し、その振動を維持するインパルスを受け取ることができるテンプが取り付けられたプレート(2)と歯車列との間に配置されるとともに、互いに噛み合い、一方が前記歯車列によって駆動される第1歯付きホイール(3)及び第2歯付きホイール(4)を備えた時計の脱進機(1)であって、
    前記第1ホイール(3)及び第2ホイール(4)によって交互に生成されるインパルスを受け取り、前記インパルスを前記プレート(2)に伝達して前記プレート(2)を回転駆動することにより、前記テンプの振動を維持することが可能なレバー(5)を備え、
    前記レバー(5)は、前記インパルスの各々が伝達された後に、前記第1ホイール(3)及び第2ホイール(4)を交互にロックするようにし、
    前記第1ホイール(3)及び第2ホイール(4)はそれぞれ一重の歯を備え、
    前記レバーは、前記テンプの軸と異なる軸の周りを回転し、
    前記レバー(5)は、時計の板部材に回転可能に枢着されたシャフト(6)によって支持され、且つ、前記レバー(5)は、前記第1ホイール(3)の歯(8)の先端部が挿入されることにより前記レバー(5)に第1方向(A)のインパルスを与えることができる第1凹部(7)を有する第1頭部と、前記第2ホイール(4)の歯(10)の先端部が挿入されることにより前記レバー(5)に前記第1方向と反対の第2方向(B)のインパルスを与えることができる第2凹部(9)を有する第2頭部と、前記プレート(2)の単一の歯(13)に噛み合うことのできる2つの歯(11及び12)を有する第3頭部とを備えたほぼ三角形状とされたことを特徴とする脱進機。
  2. 前記レバー(5)の前記第1凹部(7)及び第2凹部(9)は、前記レバー(5)を支持する前記シャフト(6)の軸線(15)を通る曲率半径(R1)を持つ円形状の縁部(14)によってつながれ、且つ、前記第1ホイール(3)及び第2ホイール(4)の歯(8、10)の各々は、前記レバー(5)の第1凹部(7)と第2凹部(9)とをつなぐ前記縁部(14)の曲率半径(R1)と実質的に等しい曲率半径(R2)を持ち、更に、前記第1ホイール(3)及び第2ホイール(4)の歯(8、10)の各々は、前記レバー(5)の前記縁部(14)に接触して前記ホイールの一方(3)をロックすることができる第1の湾曲状頭部切欠き部(17)即ちロック面と、前記第1切欠き部(17)に連続し、前記レバーの前記縁部(14)及び前記凹部の一方(9)の交点で形成される端部(19)に接触して前記レバーを回転駆動することができる円弧形状の第2切欠き部(18)即ちインパルス面とを有する動作フランク(16)を備えたことを特徴とする請求項に記載の脱進機。
  3. 前記レバー(5)の第3頭部にある2つの歯(11及び12)の各々は、前記プレート(2)の縁部(20)と接触して前記テンプが自由振動弧に沿って移動する間に、前記レバーのオーババンキングを防止するような外形寸法とされたことを特徴とする請求項に記載の脱進機。
  4. 前記レバー(5)の移動角度は、前記レバーの前記第1頭部及び第2頭部に設けられた第1ホーン部(21)及び第2ホーン部(22)によって制限され、前記第1ホーン部(21)は、前記第1ホイール(3)の歯(24)の非動作フランク(23)に接触することができ、前記第2ホーン部(22)は、前記第2ホイール(4)の歯(10)の非動作フランク(23)に接触することができることを特徴とする請求項に記載の脱進機。
  5. 前記レバー(5)の移動角度は、前記時計板部材に打ち込まれた2つのピン(25、26)によって制限されることを特徴とする請求項に記載の脱進機。
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