JP4156304B2 - 集積包装用ラベルおよびこれを用いた集積包装体およびその集積包装体の作製方法 - Google Patents

集積包装用ラベルおよびこれを用いた集積包装体およびその集積包装体の作製方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、略直方体状の内容物を袋内に個包装した包装体、あるいは、箱体内に内容物を収納した包装体等を複数個纏めて取扱うことができるようにするための集積包装用ラベルおよび該ラベルを用いて複数個の包装体を連結固定した集積包装体およびその集積包装体の作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スーパーマーケット等で、即席麺等を袋内に個包装した包装体を複数個纏めて取扱うことができるようにした集積包装体が採用されている。このような集積包装体の形態としては、図3に示すような所定個数(図3上は5個)の包装体を一つの袋内に収納するというものが一般的であるが、この場合、大きな袋が必要であるためにゴミの量が多くなるといった問題や、一部の包装体のみを使用する場合には残った包装体がばらけてしまうために取扱いが煩雑であるといった問題があった。
【0003】
上記問題を解決するものとして、個包装した側面部の薄い食肉製品包装体数個を少しずつずらして表裏にそれぞれ1枚ずつの粘着ステッカーを貼付し、食肉製品包装体数個を連結固定したものがある(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実用新案登録番号第2574527号公報
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の粘着ステッカーは、廃棄物削減とコスト低減から、通常粘着剤(感圧接着剤)を保護するためのセパレート紙のないセロハンテープのようなロール状に構成したものが用いられ、これを所定寸法に切断しながらラベリングマシンで貼付されるものであるが、粘着剤が塗布されているためにロールからの繰り出し時に脈動状態で繰り出され、粘着ステッカーの寸法精度がバラツクといった問題や粘着剤が切断刃に蓄積して切断し難くなるために切断刃の清掃をしなければならないといった問題があった。
【0006】
そこで、上記問題を解決するものとして、加熱することにより活性化し、その後数時間から数日間粘着性が持続するディレイドタック型粘着剤を塗布した粘着ステッカーが存在するが、ディレイドタック型粘着剤は十分な接着力を得ることが難しく、また、長期間粘着力を保持することができないために、極めて限定された用途、たとえば、瓶や缶等の変形しない、または、変形し難い被着体にしか使用することができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記したような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、ラベリングマシン適性に優れると共に生産性の向上が図れ、長期間に亘って安定した粘着力を維持する新規な集積包装用ラベルおよびこれを用いた集積包装体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、基材シートの一方の面に離型層、他方の面に感熱接着剤層を設けた集積包装用ラベルにおいて、前記感熱接着剤層が水溶性樹脂からなる海とラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の樹脂からなる島との海島構造を有し、前記感熱接着剤層を加熱することにより海と島とが逆転して粘着性が発現する構造からなることを特徴とするものである。このように構成することにより、本発明の集積包装用ラベルは加熱することにより十分な接着力を発現すると共に一度発現した接着力は半永久的に持続するために、感圧接着剤を塗布した粘着ステッカー(タックラベル)を用いていた種々の用途に適用することも可能である。また、加熱する前はディレイドタック型粘着剤同様に殆ど接着力がないために、セパレート紙も不要であると共に、感圧接着剤を用いた粘着ステッカー(タックラベル)において生じた寸法精度のバラツキや切断刃の清掃といった問題を解決することができる。
【0009】
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の集積包装用ラベルにおいて、前記基材シートのループスティフネスが0.02〜0.2N/9mmであることを特徴とするものである。このように構成することにより、包装体等の被着体へのフィット性に優れると共にラベリングマシン適性に優れたラベルとすることができる。なお、ループスティフネスが0.02N/9mm未満ではラベリングマシン適性に劣り、ループスティフネスが0.2N/9mm超では包装体等の被着体へのフィット性が劣る。なお、ループスティフネスは、9mm幅、30cm長さに調節した試料の中央部分を円周が約100mmのループ状にして、その頂部に感圧センサーを備えた測定機〔東洋精機(株)製:ループスティフネステスター〕を接触させて測定した強度である。
【0010】
また、請求項3記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載の集積包装用ラベルにおいて、前記感熱接着剤層が0〜12μmの範囲の表面粗さからなることを特徴とするものである。このように構成することにより、包装体等の被着体への接地面積を確保することができ、確実な接着を得ることができる。なお、本明細書での表面粗さは、JIS−B0601−1994の10点平均粗さによる表面粗さである。
【0011】
また、請求項記載の本発明は、前記基材シートが二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、紙、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを順に積層した積層体からなることを特徴とするものである。このように構成することにより、カールのないフラットなラベルとすることができると共に落下衝撃等の外力が加わっても破れることのなく包装体がばらけることがないラベルとすることができる。
【0012】
また、請求項記載の本発明は、前記集積包装用ラベルに微細な貫通孔が複数個設けられていることを特徴とするものである。このように構成することにより、ラベル加熱時に紙に含まれる水分によるバブリングを防止することができる。
【0013】
また、請求項6記載の本発明は、請求項5記載の集積包装用ラベルにおいて、前記貫通孔が0.1〜0.5mmφからなり、1cm2当たり1〜4個設けられていることを特徴とするものである。このように構成することにより、被着体に対して十分な接着強度が得られ、水分によるバブリングを防止することできると共にラベリングマシン適性のよい集積包装用ラベルとすることができる。通常、貫通孔は離型層側から針などの先端が鋭利な突刺し治具で突刺すことにより形成されるが、貫通孔が0.1mmφより小さい場合、針などの先端が鋭利な突刺し治具の耐久性が十分でないと共に紙の水分によるバブリングが発生し、また、0.5mmφより大きい場合、貫通孔の「かえり」が大きいために被着体に対する十分な接着強度が得られず、また、貫通孔を設けない場合、紙の水分によるバブリングが発生し、貫通孔の数が4個/cm2を超えると貫通孔の「かえり」が多くなり、貫通孔が0.5mmφより大きい場合と同様に被着体に対する十分な接着強度が得られない上にラベルとしての腰が小さくなり、結果としてラベリングマシン適性が悪くなると共に輸送時等において外力が加わった場合にラベルの破れが発生する。
【0014】
また、請求項7記載の本発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の集積包装用ラベルを、互いに対向する一対の重ね合わせ面とこれらの重ね合わせ面に直交すると共に互いに対向する一対の端面とを有する包装体を一対の端面がそれぞれ面一となるように複数個重ね合わせた状態で面一の端面間に亘って貼付して複数個の前記包装体を連結固定してなることを特徴とする集積包装体である。このように構成することにより、少ない材料で見栄えよく複数個の包装体を連結固定した集積包装体とすることができると共に、一部使用後の未使用包装体の取扱いも容易なものとすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明にかかる集積包装用ラベルの基本的な層構成を図解的に示す図、図2は図1に示す集積包装用ラベルを用いた集積包装体の一実施例を示す斜視図であり、図中の1は集積包装用ラベル、2は包装体、3は集積包装体、10は基材シート、20は離型層、30は感熱接着剤層をそれぞれ示す。
【0016】
図1は本発明にかかる集積包装用ラベルの基本的な層構成を図解的に示す図であって、集積包装用ラベル1は基材シート10の一方の面に離型層20を設けると共に他方の面に感熱接着剤層30を設けたものである。
【0017】
前記基材シート10としては、包装体等の被着体へのフィット性やラベリングマシン適性に優れた腰(剛性)を考慮すると、ループスティフネスが0.02〜0.2N/9mmを満足するものであれば特に限定するものではなく、例示するならば、未延伸フィルム、一軸ないし二軸方向に延伸した延伸フィルム、紙、合成紙等の単体ないしこれらの積層体を挙げることができるが、▲1▼集積包装用に供するラベルであることから落下衝撃等の外力が加わっても破れて包装体がばらけてしまうことがない程度に引裂き強いこと、▲2▼ラベルには通常商品名やバーコード等の印刷が施されるために印刷適性があること、▲3▼ラベリングマシン適性を考慮するとフラットであること、▲4▼感熱接着剤層30を活性化する際の加熱に対して変形や寸法変化等を起こし難いこと、▲5▼コスト的に安価であることなどを総合的に勘案すると、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム/紙/二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの構成からなるシートが好ましい。なお、上記構成のシートを基材シートとして用いる場合には、加熱時に紙の水分が蒸発してバブリングを生じる虞があり、微細な貫通孔を複数個設けた構成からなるラベルとすることにより、バブリングを完全に防止することができる。貫通孔の設け方としては、たとえば、針などの先端が鋭利な突刺し治具を用いて物理的に突刺すことにより容易に形成することができる。
【0018】
前記感熱接着剤層30としては、たとえば、特開平11−5959号公報等に記載されているような、初期状態(加熱前の状態)では非粘着または粘着力が極めて低い状態であって、一定温度以上に加熱することにより粘着力を発現すると共に一度発現した粘着力は半永久的に持続する感熱粘着剤組成物を周知の塗布方法で前記基材シート10に塗布することにより容易に形成することができる。
【0019】
特開平11−5959号公報に記載されている感熱粘着剤組成物は、(A)酸値1meq/g以上の樹脂が塩基により中和された水溶性樹脂と、(B)ラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の重合体と、からなる水性エマルジョン型粘着剤組成物であって、60℃未満の乾燥の乾燥によって成分(A)が海となり、成分(B)が島となる海島構造を備え、60℃以上の加熱処理により上記の海島構造が逆転し、(A)成分が島となり、(B)成分が海となって粘着性が発現する感熱粘着剤組成物である。なお、上記の海島構造としては、海(連続層)が完全に連続しており島(不連続層)の全てが海中に孤立して分散している構造に限らず、海が部分的に途切れている状態及び島の一部が互いに融合している状態等をも含むものである。
【0020】
上記の感熱粘着剤組成物において、(A)成分としては、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸単位及び疎水性のラジカル重合性単量体単位を主構成単位とする共重合体が好ましく用いられ、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸としてはアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸等の一種ないし二種以上を用いることができる。ラジカル重合性単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等を用いることができる。(B)成分のラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の重合体としては、アクリル系単量体の乳化重合物、エチレン−ビニルエステル系単量体の乳化重合物、共役ジエン系単量体の乳化重合物を用いることができる。アクリル系単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等であり、エチレン−ビニルエステル系単量体におけるビニルエステル系単量体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ラウリン酸ビニル等であり、共役ジエン系単量体としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、イソブチレン等である。
【0021】
前記感熱接着剤層30の塗布量としては、本発明の集積包装用ラベル1で連結固定する包装体の数量や重量等により適宜に選択されるべきものであるが、概ね10〜20g/m2が適当である。前記感熱接着剤層30の形成方法としては、ロールコート法、グラビアコート法等の周知の塗布方法で形成することができるが、包装体等の被着体への接地面積を確保して確実な接着を得るために、前記感熱接着剤層30は0〜12μmの範囲の表面粗さとなるように構成することが望ましく、上記のような表面粗さを得る塗布方法としては、斜線版(スパイラル状に溝が設けられた版)を用いてリバースコート法で形成することにより上記範囲の表面粗さを有する感熱接着剤層を得ることができる。
【0022】
前記離型層20は、本発明の集積包装用ラベル1は複数個の包装体を連結固定するためにラベリングマシンに供給される段階までロール状態で取扱われるために、前記感熱接着剤層30と前記基材シート10の前記感熱接着剤層30が塗布されていない面とが当接する状態となり、この当接面が接着(ブロッキング)する虞があり、これを回避するために設けられる層であり、前記基材シート10と接着すると共に前記感熱接着剤層30に対しては剥離性を有する樹脂を周知の塗布方法で塗布することにより形成される。前記離型層20を形成する樹脂としては、上記した要件を満たす樹脂であれば特に限定されるものではなく、たとえば、シリコーン系やニトロセルロース−ポリアミド系樹脂などを用いることができる。この塗布量としては、概ね0.1〜1.0g/m2である。
【0023】
【実施例】
次に、本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
実施例1
両面コロナ放電処理した12μm厚さの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETと呼称する)の一方の面にグラビア印刷法で商品名とバーコードを裏刷り印刷すると共に他方の面にニトロセルロース−ポリアミド系樹脂からなる塗布液をグラビア印刷法でベタ印刷して後に、前記裏刷り印刷面と純白(40g/m2)とをウレタン系接着剤を介して積層して一次積層体を作製した。その後に別途用意した両面コロナ放電処理した12μm厚さのPETと前記一次積層体の純白面とをウレタン系接着剤を介して積層して二次積層体を作製した。さらに、前記二次積層体のPET面に斜線版を用いてリバースコート法にて上記した感熱粘着剤組成物〔東亜合成(株)製:アロンタック(商品名)〕を固形分として13g/m2塗布して感熱接着剤層を形成して本発明の集積包装用ラベルロールを得た。得られた集積包装用ラベルロールの基材シート(PET12μ/純白40g/m2/PET12μm)のループスティフネスは0.06N/9mmであり、感熱接着剤層の表面粗さは8μmであった。
【0024】
上記の集積包装用ラベルロールを25×100mmの矩形状に裁断した試験片を180℃のオーブンで20秒間加熱した後に前記試験片の感熱接着剤層面を25℃のヒートシーラーで12μm厚さのPETと20μm厚さの未延伸ポリプロピレンフィルムとの積層体のPET面に2.9N/cm2、0.5秒の条件で圧着し、30分後に引張試験機にて90度剥離して接着強度を測定した。10回測定した平均値は1.9N/15mmであった。
【0025】
上記で作製した集積包装用ラベルロールをスリッター加工して、60mm幅で500m巻きのロールを作製し、このロールを突刺し治具を装備したラベリングマシンで150mm長さに切断すると共に0.2mmφの貫通孔を2個/cm2形成した集積包装用ラベル1を前記感熱接着剤層が180℃になるように遠赤外線ヒーターで加熱すると共に、即席麺を包装した互いに対向する一対の重ね合わせ面と、これらの重ね合わせ面に直交すると共に互いに対向する一対の端面とを有する包装体2を一対の端面がそれぞれ面一となるように5個重ね合わせた状態で面一の端面間に亘って一対の端面に貼付することにより図2に示すように5個の前記包装体2を連結固定した集積包装体3を作製した。なお、集積包装用ラベル1を貼付した包装体の貼付面はコロナ放電処理を施していないPET面である。
【0026】
本発明の集積包装用ラベル1は、従来技術で説明したような寸法精度がバラツクといった問題や粘着剤が切断刃に蓄積するといッた問題を生じることなく60個/分の生産速度で5個の包装体2を連結固定した集積包装体3をスムーズに製造することができた。また、製造された集積包装体3を3ヶ月後にJISZ0203の試験に供したが、集積包装体3はばらけることなく一体的に固定された状態を維持した。また、集積包装体3から包装体2を一袋取出すために集積包装用ラベルを剥がす操作を行ったところ、難なく剥がすことができ、集積包装体3から包装体2を一袋取出すことができると共に残った四袋は集積包装用ラベルでばらけることなく連結固定状態を維持するために取扱いも容易であった。
【0027】
【発明の効果】
以上縷々説明したように、本発明の集積包装用ラベルは、感熱接着剤層を活性化する前(一定温度以上に加熱する前)は、非粘着または粘着力が極めて低い状態であるために、従来の感圧接着剤を用いた粘着ステッカー(タックラベル)で生じた寸法精度がバラツクといった問題や粘着剤が切断刃に蓄積するといった問題を解消することができて生産性の向上を図ることができる、また感熱接着剤層を一定温度以上に加熱することにより粘着力が発現するとこの粘着力は半永久的に持続するために複数個の包装体を本発明の集積包装用ラベルで連結固定した集積包装体は少ない材料で見栄えよく、かつ、長期間に亘って確実に複数個の包装体を連結固定することができる、さらに一部使用後の未使用包装体についても本発明の集積包装用ラベルで連結固定された状態で維持されるために取扱いも容易なものとすることができる、等々の優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる集積包装用ラベルの基本的な層構成を図解的に示す図である。
【図2】 図1に示す集積包装用ラベルを用いた集積包装体の一実施例を示す斜視図である。
【図3】 従来の集積包装体の一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 集積包装用ラベル
2 包装体
3 集積包装体
10 基材シート
20 離型層
30 感熱接着剤層

Claims (6)

  1. 基材シートの一方の面に離型層、他方の面に感熱接着剤層を設けた集積包装用ラベルにおいて、前記基材シートが二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、紙、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを順に積層した積層体からなり、前記感熱接着剤層が水溶性樹脂からなる海とラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の樹脂からなる島との海島構造を有し、前記感熱接着剤層を加熱することにより海と島とが逆転して粘着性が発現する構造からなるとともに前記集積包装用ラベルに微細な貫通孔が複数個設けられていることを特徴とする集積包装用ラベル。
  2. 前記基材シートのループスティフネスが0.02〜0.2N/9mmであることを特徴とする請求項1記載の集積包装用ラベル。
  3. 前記感熱接着剤層が0〜12μmの範囲の表面粗さからなることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の集積包装用ラベル。
  4. 前記貫通孔が0.1〜0.5mmφからなり、1cm2 当たり1〜4個設けられていることを特徴とする請求項1〜3記載の集積包装用ラベル。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の集積包装用ラベルを、互いに対向する一対の重ね合わせ面とこれらの重ね合わせ面に直交すると共に互いに対向する一対の端面とを有する包装体を一対の端面がそれぞれ面一となるように複数個重ね合わせた状態で面一の端面間に亘って貼付して複数個の前記包装体を連結固定してなることを特徴とする集積包装体。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の集積包装用ラベルをスリッター加工してロールを作製し、ラベリングマシンで所定の長さに切断すると共に前記集積包装用ラベルに微細な貫通孔を複数個形成し、該集積包装用ラベルの前記感熱接着剤層を所定の温度に加熱すると共に、互いに対向する一対の重ね合わせ面とこれらの重ね合わせ面に直交すると共に互いに対向する一対の端面とを有する包装体を一対の端面がそれぞれ面一となるように複数個重ね合わせた状態で面一の端面間に亘って前記集積包装用ラベルを貼付して複数個の前記包装体を連結固定することを特徴とする集積包装体の作製方法。
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