JP4156204B2 - 電源遮断装置 - Google Patents

電源遮断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4156204B2
JP4156204B2 JP2001072152A JP2001072152A JP4156204B2 JP 4156204 B2 JP4156204 B2 JP 4156204B2 JP 2001072152 A JP2001072152 A JP 2001072152A JP 2001072152 A JP2001072152 A JP 2001072152A JP 4156204 B2 JP4156204 B2 JP 4156204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
supply voltage
current
power
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001072152A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002271978A (ja
Inventor
雅人 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Corp filed Critical Pioneer Corp
Priority to JP2001072152A priority Critical patent/JP4156204B2/ja
Priority to US10/095,077 priority patent/US6674270B2/en
Publication of JP2002271978A publication Critical patent/JP2002271978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4156204B2 publication Critical patent/JP4156204B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F1/00Automatic systems in which deviations of an electric quantity from one or more predetermined values are detected at the output of the system and fed back to a device within the system to restore the detected quantity to its predetermined value or values, i.e. retroactive systems
    • G05F1/10Regulating voltage or current
    • G05F1/46Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc
    • G05F1/56Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices
    • G05F1/577Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices for plural loads

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源遮断装置に関し、例えば負荷回路に供給されている電源電圧を遮断した際に生じる電源電圧の過渡特性を適宜に調整することを可能にする電源遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、LSIやVLSI等の集積回路装置や、アナログ回路とディジタル回路が混成して形成されたハイブリッド回路装置や、基板上に多数の電子回路が形成された多機能且つ高機能の電気回路基板等にあっては、1つの電源電圧だけでは足りず、複数の電源電圧によって動作するものがある。
【0003】
このような集積回路装置やハイブリッド回路装置や電気回路基板等(以下、これらを「電子回路装置」という)では、図6に示すように、電子回路装置DVCに備えられている電源入力端子P1,P2,P3とグランド端子PGNDに多電源回路VREGを接続し、グランドGNDを共通にして、多電源回路VREGで生成される複数の定電圧V1,V2,V3を電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3として印加することが一般に行われている。
【0004】
尚、図6は、電子回路装置DVCに、それぞれ値の異なった3つの電源電圧によって動作する3つの電子回路(以下、「負荷回路」という)LOAD1,LOAD2,LOAD3が設けられており、多電源回路VREGで生成される定電圧V1,V2,V3を開閉スイッチSW1,SW2,SW3を介して各負荷回路LOAD1,LOAD2,LOAD3に印加させるように接続した場合を示している。
【0005】
そして、電源投入と電源遮断の制御を行うオン/オフ制御回路CNTから出力される制御信号Son/offを論理レベル“H”にし、それによって開閉スイッチSW1,SW2,SW3を同時に閉状態(導通状態)に設定することで、各負荷回路LOAD1,LOAD2,LOAD3への定電圧V1,V2,V3の印加を行わせ、また、制御信号Son/offを論理レベル“H”から“L”に切り替えて、閉状態になっていた開閉スイッチSW1,SW2,SW3を同時に開状態(非導通状態)に設定することで、各負荷回路LOAD1,LOAD2,LOAD3に印加されていた定電圧V1,V2,V3を遮断するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6に示す多電源回路VREGを電子回路装置DVCに接続する一般的な構成において、制御信号Son/offを論理レベル“H”から“L”に変化させ、その変化時点(以下、「遮断時点」という)toffにおいて、開閉スイッチSW1,SW2,SW3を開状態にし、各負荷回路LOAD1,LOAD2,LOAD3に印加されていた定電圧V1,V2,V3を遮断させた場合には、図7に例示するように、各負荷回路LOAD1,LOAD2,LOAD3における電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3は残留電圧として夫々異なった過渡特性を示しながらグランドレベルに減衰していく。
【0007】
すなわち、各負荷回路LOAD1,LOAD2,LOAD3の規模の違いや、多電源回路VREGと各負荷回路LOAD1,LOAD2,LOAD3との間の配線容量や抵抗値の違い等に起因して、各電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3に関連する時定数に差が生じる場合があり、同じ遮断時点toffにおいて電源遮断を行っても、実際には遮断時点toff以降の過渡期において、各電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3の過渡特性が異なり、グランドレベルに到達するまでに要する時間や、減衰率等が異なる場合が生じる。
【0008】
こうした各電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3が、遮断時点toffから、グランドレベルに減衰するまでの過渡期に、定格等で予め決められている本来印加されてはならない電圧が各負荷回路LOAD1,LOAD2,LOAD3に印加されてしまい、そのため、負荷回路LOAD1,LOAD2,LOAD3が誤動作したり、損傷したり、寿命の低下を招来するといった問題があった。
【0009】
例えば、通常の動作時では、各負荷回路LOAD1,LOAD2,LOAD3に印加すべき電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3を、Vcc1>Vcc2>Vcc3の大小関係に設定し、遮断時点toff後の過渡期には、電源電圧Vcc3をいち早くグランドレベルに減衰させ、電源電圧Vcc1をその次にグランドレベルに減衰させ、電源電圧Vcc2を電源電圧Vcc1に較べてゆっくりと減衰させるようにしないと、各負荷回路LOAD1,LOAD2,LOAD3に誤動作等が生じる虞があるといった電子回路装置DVCの場合、図7に示したように、時定数等の影響のため、電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3が予め決められた順序且つ予め決められた電圧値に従って減衰しなくなる場合が生じるという問題があった。
【0010】
本発明は、従来の問題点に鑑みて成されたものであり、負荷回路等に供給されている電源電圧を遮断した際に生じる電源電圧の過渡特性を適宜に調整することを可能にし、例えば複数の電源電圧で動作する様々な電子回路装置を適切に使用すること等を可能にする電源遮断装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の電源遮断装置は、複数の負荷回路に供給されている複数の電源電圧を遮断する電源遮断装置であって、電源手段で生成される複数の電圧を前記複数の電源電圧として前記複数の負荷回路に供給する複数の電源ラインとグランドラインの間に設けられた、電源電圧検出手段と電流吸引手段とを備え、前記電源電圧検出手段は、前記複数の電源ラインのうちの何れか1つに生じる電源電圧の変化を検出して検出信号を出力し、前記電流吸引手段は、前記検出信号のレベルに応じて各々の前記電源ラインに対する吸引電流を設定して、前記複数の各電源ラインから前記グランドライン側への電流の吸引を個別に行うことを特徴とする。
【0014】
また、前記電源電圧検出手段と前記電流吸引手段は、前記電源ラインに生じる電源電圧によって給電を受けて動作することを特徴とする。
【0016】
これらの電源遮断装置によれば、複数の電源電圧によって個別に動作する複数の負荷回路を備えた電子回路装置に対して、夫々の電源電圧を遮断する際、電源電圧検出手段が、過渡状態となっている各電源電圧の少なくとも1つの電源電圧を検出して検出信号を出力し、電流吸引手段がその検出信号のレベルに応じた吸引電流を設定して、各電源ラインからグランドラインヘの電流の吸引を個別に行う。したがって、各負荷回路に印加されている各電源電圧毎に、減衰率やグランドラインのレベルに到達するまでに要する時間等を適宜に調節することを可能にする。その結果、負荷回路の誤動作等の発生を防止する等のために、各電源電圧の相互間の過渡特性が定格等によって予め決められている場合、各電源ラインからグランドラインヘの電流の吸引を個別に行うことで、適切な過渡特性を設定することを可能にする。
【0017】
また、上記電源電圧検出手段と上記電流吸引手段は、上記電源ラインに生じる電源電圧によって給電を受けて動作することを特徴とする。
【0018】
かかる構成によると、電源遮断装置を動作させるための専用電源等が不要となり、消費電力の低減や、回路規模の小形化及び簡素化を実現する。
【0019】
また、上記電流吸引手段は、上記電源電圧検出手段から出力される検出信号を調整自在な増幅率で増幅した値に相当する吸引電流を設定することを特徴とする。
【0020】
かかる構成によると、増幅率を調整することによって、吸引電流の値を適宜に調整することを可能にする。このため、過渡状態の電源電圧の変化を精密に調整することを可能にする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、図1は、本実施形態の電源遮断装置の構成を示すブロック図、図2は、本実施形態の電源遮断装置の構成をより具体的に示した回路図である。
【0022】
また、説明の便宜上、集積回路装置やハイブリッド回路装置や電気回路基板等の複数の電源電圧を必要とする電子回路装置として、例えば5ボルトと3.3ボルトと2.7ボルトの3つの電源電圧を必要とする電子回路装置2に本実施形態の電源遮断装置4を適用した場合について説明する。
【0023】
図1において、交流の商用電源や車載用バッテリ等から得られる電力から所定の電圧Viを生成して出力する大容量の主電源1に、3個のボルテージレギュレータ(Voltage Regulator)A1,A2,A3が接続され、ボルテージレギュレータA1は定電圧V1(=5ボルト)、ボルテージレギュレータA2は定電圧V2(=3.3ボルト)、ボルテージレギュレータA3は定電圧V3(=2.7ボルト)を出力するように設計されている。
【0024】
これら3個のボルテージレギュレータA1,A2,A3によって、又は、3個のボルテージレギュレータA1,A2,A3と主電源1を含めた構成によって、電源手段としての多電源回路VREGが形成されている。
【0025】
尚、ボルテージレギュレータA1,A2,A3のグランドが、主電源1のグランドGNDに共通接続されたグランドラインGL1,GL2,GL3に夫々接続されている。
【0026】
ボルテージレギュレータA1,A2,A3の電圧出力端子(符号省略)には、高耐圧且つ大電力形のスイッチングパワートランジスタ等で形成された開閉スイッチ素子B1,B2,B3が接続され、制御回路3から出力される制御信号Son/offによって、それらの開閉スイッチ素子B1,B2,B3の開閉動作を同時に制御するようになっている。
【0027】
ここで、制御信号Son/offを論理レベル“H”に設定すると、開閉スイッチ素子B1,B2,B3は同時に閉状態(導通状態)となり、制御信号Son/offを論理レベル“H”から“L”に切り替えると、導通状態となっていた開閉スイッチ素子B1,B2,B3は、その論理レベルが変化した時点(遮断時点)toffに同期して、同時に開状態(非導通状態)となる。
【0028】
開閉スイッチ素子B1,B2,B3の各出力端側には、電子回路装置2に定電圧V1,V2,V3を電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3として供給するための電源ラインFL1,FL2,FL3が接続され、これら電源ラインFL1,FL2,FL3とグランドラインGL1,GL2,GL3との夫々の間に、図示するように、大容量のコンデンサ(以下、「容量素子」という)C1,C2,C3が接続され、これらの容量素子C1,C2,C3によって電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3の安定化を図るようにしている。
【0029】
そして、電源電圧Vcc1(=5.0V)で動作する負荷回路CQT1と、電源電圧Vcc2(=3.3V)で動作する負荷回路CQT2と、電源電圧Vcc3(=2.7V)で動作する負荷回路CQT3とが形成されている電子回路装置2が、図示するように、電源ラインFL1,FL2,FL3とグランドラインGL1,GL2,GL3に適宜に接続される。
【0030】
電源遮断装置4は、電源ラインFL1,FL2,FL3とグランドラインGL1,GL2,GL3の間に接続されている。
【0031】
すなわち、電源遮断装置4は、誤差検出部DTと3個の可変電流吸引部E1,E2,E3を備えて構成されており、誤差検出部DTは電源ラインFL1とグランドラインGL1間に接続され、可変電流吸引部E1は電源ラインFL1とグランドラインGL1間に接続され、可変電流吸引部E2は電源ラインFL2とグランドラインGL2間に接続され、可変電流吸引部E3は電源ラインFL3とグランドラインGL3間に接続されている。
【0032】
更に、誤差検出部DTは、制御部3より供給される制御信号Son/offが論理レベル“H”から“L”に切り替わると、その論理レベルが変化した時点(遮断時点)toffから、電源ラインFL1とグランドラインGL1間の電源電圧Vcc1の変化を検出する。つまり、制御信号Son/offが論理レベル“H”から“L”に切り替わると、既述したように開閉スイッチ素子B1,B2,B3が同時に開状態となって、電子回路装置2への電源電圧の供給が遮断されることになり、その結果、遮断時点toff以降の過渡期には、電源ラインFL1,FL2,FL3とグランドラインGL1,GL2,GL3間の電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3が次第にグランドレベルに減衰していくことになる。この過渡期における電源電圧Vcc1の変化を誤差検出部DTが検出し、検出結果を示す誤差検出信号Scを出力する。
【0033】
可変電流吸引部E1,E2,E3は、誤差検出信号Scのレベルに比例した吸引電流(sink current)Is1,Is2,Is3を設定するトランジスタ等の能動素子を備えて形成されている。
【0034】
すなわち、可変電流吸引部E1は、誤差検出信号Scのレベルを所定の比例係数k1で増幅した値に相当する吸引電流Is1を設定し、可変電流吸引部E2は、誤差検出信号Scのレベルを所定の比例係数k2で増幅した値に相当する吸引電流Is2を設定し、可変電流吸引部E3は、誤差検出信号Scのレベルを所定の比例係数k3で増幅した値に相当する吸引電流Is3を設定する。尚、比例係数k1,k2,k3は、適宜の値に調整することが可能であり、そのため吸引電流Is1,Is2,Is3を独立に設定することができるようになっている。
【0035】
そして、可変電流吸引部E1が、吸引電流Is1を電源ラインFL1からグランドラインGL1側へ吸引し、可変電流吸引部E2が、吸引電流Is2を電源ラインFL2からグランドラインGL2側へ吸引し、可変電流吸引部E3が、吸引電流Is3を電源ラインFL3からグランドラインGL3側へ吸引する。
【0036】
次に、図2を参照して電源遮断装置4のより具体的な構成を説明する。尚、図2において、図1と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
【0037】
誤差検出部DTは、NPNトランジスタQ1と、PNPトランジスタQ2,Q3を備えて構成されており、NPNトランジスタQ1のベースには、バッファアンプAMPと抵抗R1を介して、制御部3から出力される制御信号Son/offが供給されようになっている。また、NPNトランジスタQ1のベースとグランドラインGL1に接続されたエミッタとの間にバイアス抵抗R2が接続され、NPNトランジスタQ1のコレクタは、抵抗R4,R3を介して電源ラインFL1に接続されている。
【0038】
PNPトランジスタQ2は、そのベースが抵抗R3とR4との接続点に接続され、そのエミッタが電源ラインFL1に接続され、そのコレクタがPNPトランジスタQ3のベースに接続されると共に、抵抗R5を介してグランドラインGL1に接続されている。
【0039】
PNPトランジスタQ3は、上記したように、そのベースがPNPトランジスタQ2のコレクタ及び抵抗R5に接続され、そのエミッタが電源ラインFL1に接続され、そのコレクタが抵抗R6を介してグランドラインGL1に接続されると共に、可変電流吸引部E1,E2,E3に含まれているNPNトランジスタQ4,Q5,Q6の各ベースに接続されている。
【0040】
かかる構成の誤差検出部DTにおいて、制御部3からの制御信号Son/offが論理レベル“H”になると、開閉スイッチ素子B1,B2,B3が閉状態(導通状態)になるのに伴って、電源ラインFL1にボルテージレギュレータA1の定電圧V1が電源電圧Vcc1として供給され、更に、NPNトランジスタQ1がオン状態となる。
【0041】
ここで、オン状態となったNPNトランジスタQ1に電源ラインFL1からの所定の電流が抵抗R3,R4を介して流入し、抵抗R3に所定の電圧降下が発生することにより、PNPトランジスタQ2も順バイアスされてオン状態となる。
【0042】
更に、電源ラインFL1からPNPトランジスタQ2を通じて抵抗R5に所定の電流が流れることにより、その抵抗R5に所定の電圧降下が発生し、そのためPNPトランジスタQ3はオフ状態となって、抵抗R6の両端に発生する誤差検出信号ScはグランドラインGL1の電位とほぼ等しくなる。尚、誤差検出信号ScがグランドラインGL1の電位とほぼ等しくなる電位を、「オフ電位」と呼ぶこととする。
【0043】
一方、制御部3からの制御信号Son/offが論理レベル“H”から“L”に変化すると、その論理レベル“L”によって、開閉スイッチ素子B1,B2,B3が開状態(非導通状態)となり、ボルテージレギュレータA1から電源ラインFL1への定電圧V1の供給が遮断され、更にNPNトランジスタQ1がオフ状態となる。
【0044】
ただし、電源ラインFL1の電源電圧Vcc1は、負荷回路CQT1や電源ラインFL1における容量や抵抗、及び容量素子C1の影響のため、制御信号Son/offが論理レベル“H”から“L”に変化した時点(遮断時点)toffで、完全にグランドラインGL1と等しいレベルにはならず、過渡状態となる。
【0045】
このため、電源電圧Vcc1が過渡状態となっている間(すなわち、過渡期)に、NPNトランジスタQ1がオフ状態となり、その結果、PNPトランジスタQ2もオフ状態となり、更に、PNPトランジスタQ3は、グランドラインGL1に接続されている抵抗R5によって順バイアスの状態に設定される。
【0046】
したがって、電源電圧Vcc1が過渡状態となっているときのその残存電圧に応じた電流が電圧ラインFL1からPNPトランジスタQ3を通じて抵抗R6側へ流れ、上記の残存電圧に比例した誤差検出信号Scが抵抗R6の両端に発生する。
【0047】
このように、誤差検出部DTは、制御信号Son/offが論理レベル“H”のときには、「オフ電位」となる誤差検出信号Scを出力し、制御信号Son/offが論理レベル“L”になったときには、過渡状態の電源電圧Vcc1を検出して、その電源電圧Vcc1(残存電圧)に比例した誤差検出信号Scを出力する。
【0048】
次に、可変電流吸引部E1は、NPNトランジスタQ4と抵抗R7によって形成されており、NPNトランジスタQ4は、そのコレクタが電源ラインFL1に接続され、そのベースが上記したようにPNPトランジスタQ3のコレクタに接続され、そのエミッタが抵抗R7を介してグランドラインGL1に接続されている。つまり、NPNトランジスタQ4は、エミッタに接続された抵抗(いわゆる、エミッタ抵抗)R7と共に、電源ラインFL1とグランドラインGL1間にエミッタ接地されている。
【0049】
したがって、NPNトランジスタQ4は、「オフ電位」となる誤差検出信号Scが誤差検出部DTから供給されるとき、別言すれば負荷回路CQT1が電源電圧Vcc1(=5.0ボルト)によって通常の動作をしているときには、オフ状態となる。
【0050】
このため、吸引電流Is1がほぼ0となり、可変電流吸引部E1は、実質的に電源ラインFL1とグランドラインGL1に対して何らの影響も及ぼさなくなり、また、可変電流吸引部E1における消費電力も無視できる程度に極めて小さくなる。
【0051】
これに対して、上記の過渡期において、誤差検出部DTからNPNトランジスタQ4に、電源電圧Vcc1に比例した誤差検出信号Scが供給されると、NPNトランジスタQ4は、そのベース抵抗(RB)と電流増幅率(hFE)とベースエミッタ間電圧(VBE)及び抵抗R7によって決まる増幅率(比例係数)k1で誤差検出信号Scを増幅した値に相当する吸引電流Is1を設定する。
【0052】
更に、上記のエミッタ接地のため、NPNトランジスタQ4の電源ラインFL1側に対する出力インピーダンスが高い(電源ラインFL1側からNPNトランジスタQ4のコレクタ側を見たときのインピーダンスが高い)ので、負荷回路CQT1を含む電源ラインFL1側のインピーダンスに影響されることなく、誤差検出信号Scのレベルに比例した吸引電流Is1が電源ラインFL1からグランドラインGL1側へ吸引される。
【0053】
可変電流吸引部E2は、NPNトランジスタQ5と抵抗R8によって形成されており、NPNトランジスタQ5は、そのコレクタが電源ラインFL2に接続され、そのベースが上記したようにPNPトランジスタQ3のコレクタに接続され、そのエミッタが抵抗R8を介してグランドラインGL2に接続された、エミッタ接地となっている。
【0054】
したがって、NPNトランジスタQ5は、「オフ電位」となる誤差検出信号Scが誤差検出部DTから供給されるとき、別言すれば負荷回路CQT2が電源電圧Vcc2(=3.3ボルト)によって通常の動作をしているときには、オフ状態となる。このため、吸引電流Is2がほぼ0となり、可変電流吸引部E2は、実質的に電源ラインFL2とグランドラインGL2に対して何らの影響も及ぼさなくなる。
【0055】
これに対して、上記の過渡期において、誤差検出部DTからNPNトランジスタQ5に、電源電圧Vcc1(残存電圧)に比例した誤差検出信号Scが供給されると、NPNトランジスタQ5は、そのベース抵抗(RB)と電流増幅率(hFE)とベースエミッタ間電圧(VBE)及び抵抗R8によって決まる増幅率(比例係数)k2で誤差検出信号Scを増幅した値に相当する吸引電流Is2を設定する。
【0056】
更に、上記のエミッタ接地のため、NPNトランジスタQ5の電源ラインFL2側に対する出力インピーダンスが高い(電源ラインFL2側からNPNトランジスタQ5のコレクタ側を見たときのインピーダンスが高い)ので、負荷回路CQT2を含む電源ラインFL2側のインピーダンスに影響されることなく、誤差検出信号Scのレベルに比例した吸引電流Is2が電源ラインFL2からグランドラインGL2側へ吸引される。
【0057】
可変電流吸引部E3は、NPNトランジスタQ6と抵抗R9によって形成されており、NPNトランジスタQ6は、そのコレクタが電源ラインFL3に接続され、そのベースが上記したようにPNPトランジスタQ3のコレクタに接続され、そのエミッタが抵抗R9を介してグランドラインGL3に接続されている。
【0058】
つまり、NPNトランジスタQ6も、NPNトランジスタQ4,Q5の場合と同様に、抵抗R9と共に電源ラインFL3とグランドラインGL3間にエミッタ接地されている。
【0059】
したがって、NPNトランジスタQ6は、「オフ電位」となる誤差検出信号Scが誤差検出部DTから供給されるとき、別言すれば負荷回路CQT3が電源電圧Vcc3(=2.7ボルト)によって通常の動作をしているときには、オフ状態となる。このため、吸引電流Is3がほぼ0となり、可変電流吸引部E3は、実質的に電源ラインFL3とグランドラインGL3に対して何らの影響も及ぼさなくなる。
【0060】
これに対して、上記の過渡期において、誤差検出部DTからNPNトランジスタQ5に、電源電圧Vcc1に比例した誤差検出信号Scが供給されると、NPNトランジスタQ6は、そのベース抵抗(RB)と電流増幅率(hFE)とベースエミッタ間電圧(VBE)及び抵抗R9によって決まる増幅率(比例係数)k3で誤差検出信号Scを増幅した値に相当する吸引電流Is3を設定する。
【0061】
更に、上記のエミッタ接地のため、NPNトランジスタQ6の電源ラインFL3側に対する出力インピーダンスが高い(電源ラインFL3側からNPNトランジスタQ6のコレクタ側を見たときのインピーダンスが高い)ので、負荷回路CQT3を含む電源ラインFL3側のインピーダンスに影響されることなく、誤差検出信号Scのレベルに比例した吸引電流Is3が電源ラインFL3からグランドラインGL3側へ吸引される。
【0062】
そして、可変電流吸引部E1,E2,E3に設けられている抵抗R7,R8,R9の値を適宜に設定しておくとことで、上記過渡期における増幅率(比例係数)k1,k2,k3を独立に調整することができ、ひいては吸引電流Is1,Is2,Is3を独立に調整することができるようになっている。
【0063】
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態の電流遮断回路DTの動作を説明する。
図3は、実験により得られた特性図であり、負荷回路CQT1,CQT2,CQT3に、ボルテージレギュレータA1,A2,A3で生成される定電圧V1(=5.0ボルト)、定電圧V2(=3.3ボルト)、定電圧V3(=2.7ボルト)を電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3として印加しておき、遮断時toffに開閉スイッチ素子B1,B2,B3を同時に開状態に切り替えたときの過渡期における電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3の変化を示したものである。図4は、図3と同じ条件の下で測定して得られた吸引電流Is1,Is2,Is3の変化を示す特性図である。
【0064】
尚、この実験結果を得るに当たって設定したトランジスタQ1〜Q6と抵抗R1〜R9及び容量素子C1〜C3等の具体的な設計値については、あくまでも適宜に決めることが可能な設計事項に属するものであるので、その説明を省略する。また、負荷回路CQT1,CQT2,CQT3の規模等についても説明を省略する。
【0065】
可変電流吸引部E1,E2,E3中の抵抗R7,R8,R9を所望の値に設定しておき、既述した制御信号Son/offを論理レベル“H”に設定すると、図3に示すように、ボルテージレギュレータA1,A2,A3で生成される所定の定電圧V1,V2,V3が電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3となって、負荷回路CQT1,CQT2,CQT3に供給される。このとき、図4に示すように、吸引電流Is1,Is2,Is3は、ほぼ0アンペアとなることから、電源遮断装置4は、実質的に存在しないのと同じ状態となる。
【0066】
遮断時点toffにおいて、制御信号Son/offを論理レベル“H”から“L”に急峻に変化させると、開閉スイッチ素子B1,B2,B3が同時に開状態となり、電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3は遮断時点toffの直後から過渡状態となる。
【0067】
まず、図4に示すように、吸引電流Is1,Is2,Is3は、遮断時点toffとほぼ同時に急激に増加し、過渡期の経過に伴って次第に減少していき、最後にはほぼ0アンペアとなる。
【0068】
ここで、図4に示す吸引電流Is1,Is2,Is3が、図3に示す残存電圧としての電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3の変化に従って変化し、また、図3に示す残存電圧としての電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3が、図4に示す吸引電流Is1,Is2,Is3の変化に従って変化するという相互関係に従って、吸引電流Is1,Is2,Is3と電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3は共に減衰していく。
【0069】
したがって、電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3は、単に周囲の容量や抵抗等の影響による時定数に従って自然減衰するのではなく、上記の相互関係に従って決まる吸引電流Is1,Is2,Is3によって強制的且つ規制された条件の下で減衰されていく。
【0070】
このため、抵抗R7,R8,R9を調整することで、負荷回路CQT1,CQT2,CQT3への電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3を予め決められた順序且つ予め決められた電圧値に従ってプログラマブルに減衰させることが可能となっている。
【0071】
ちなみに、図3の特性図では、電源電圧Vcc1と電源電圧Vcc3を急峻に減衰させ、且つ電源電圧Vcc1に較べて電源電圧Vcc3をいち早く0ボルトに減衰させ、更に、電源電圧Vcc2を緩慢に減衰させる場合を示しているが、抵抗R7,R8,R9を調整すると、これらの電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3の減衰特性をプログラマブルに変化させることが可能である。
【0072】
ここで注目すべき点を更に述べると、誤差検出部DTが過渡期における電源ラインFL1の電圧V1の変化を検出して、その検出結果である誤差検出信号Scを出力し、可変電流吸引部E1,E2,E3は、その誤差検出信号Scのレベルの変化(別言すれば、残存電圧としての電源電圧Vcc1の変化)を基準として、吸引電流Is1,Is2,Is3を設定する。このことは、吸引電流Is1を基準にして、吸引電流Is2,Is3が相対的に設定されることを意味している。従って、図3に示す電源電圧Vcc2,Vcc3の変化も電源電圧Vcc1を基準として変化することになる。
【0073】
このように、吸引電流Is1或いは電源電圧Vcc1を基準として、過渡期における吸引電流Is2,Is3或いは電源電圧Vcc2,Vcc3が設定されることになるため、予め抵抗R7,R8,R9の値を調整する際に、まず抵抗R7を調節して吸引電流Is1或いは電源電圧Vcc1を測定し、その測定結果を基準として、吸引電流Is2,Is3或いは電源電圧Vcc2,Vcc3が所望の過渡特性となるように、抵抗R8,R9を適切な値に調整することができる。
【0074】
このように、吸引電流Is1或いは電源電圧Vcc1を基準として、抵抗R8,R9の調整による残りの吸引電流Is2,Is3或いは電源電圧Vcc2,Vcc3の調整を行うことができることから、基準が無い場合に較べて遥かに調整作業が容易となり、更に調整精度の向上を図ることが可能となっている。
【0075】
以上に述べたように、本実施形態の電源遮断装置4によれば、負荷回路CQT1,CQT2,CQT3に供給されている電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3を遮断した際に生じる過渡特性を、その負荷回路CQT1,CQT2,CQT3等の周囲の状況によって生じる時定数の影響を受ける場合があっても、吸引電流Is1,Is2,Is3によって強制的に電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3を変化させることが可能となるため、負荷回路CQT1,CQT2,CQT3における電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3の遮断を適切なシーケンスで行うことができ、ひいては、複数の電源電圧で動作する様々な電子回路装置を適切に使用すること等を可能にする。
【0076】
更に、本電源遮断装置4は、電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3を負荷回路CQT1,CQT2,CQT3に供給するための電源ラインFL1,FL2,FL3から給電されて動作する。したがって、本電源遮断装置4を動作させるための専用の電源回路を必要としない。このため、回路規模が小さく且つ簡素で、消費電力の少ない回路構成を実現することができるという効果が得られる。
【0077】
尚、図1及び図2に示した電源遮断装置4では、誤差検出器DTを電源ラインFL1とグランドラインGL1間に設け、電源ラインFL1における電源電圧Vcc1の変化を検出する構成となっているが、誤差検出器DTを電源ラインFL2とグランドラインGL2間に設けて、電源ラインFL2の電源電圧Vcc2の変化を検出することによって得られる誤差信号Scに基づいて可変電流吸引部E1,E2,E3中のNPNトランジスタQ4,Q5,Q6のベースを駆動する構成にしてもよい。
【0078】
また、誤差検出器DTを電源ラインFL3とグランドラインGL3間に設けて、電源ラインFL3の電源電圧Vcc3の変化を検出することによって得られる誤差信号Scに基づいて可変電流吸引部E1,E2,E3中のNPNトランジスタQ4,Q5,Q6のベースを駆動する構成にしてもよい。
【0079】
更にまた、本実施形態の電源遮断装置4の変形例として、図5に示す回路構成としてもよい。尚、図5において、図1と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
【0080】
つまり、図5の電源遮断装置4は、図1及び図2に示した誤差検出器DTと同様の3個の誤差検出器DT1,DT2,DT3が、電源ラインFL1,FL2,FL3とグランドラインGL1,GL2,GL3間のそれぞれに設けられている。誤差検出器DT1は電源ラインFL1の電源電圧Vcc1の変化を検出し、誤差検出器DT2は電源ラインFL2の電源電圧Vcc2の変化を検出し、誤差検出器DT3は電源ラインFL3の電源電圧Vcc3の変化を検出するようになっている。
【0081】
そして、誤差検出器DT1から出力される誤差検出信号Sc1によって、可変電流吸引部E1中のNPNトランジスタQ4のベースを駆動し、誤差検出器DT2から出力される誤差検出信号Sc2によって、可変電流吸引部E2中のNPNトランジスタQ5のベースを駆動し、誤差検出器DT3から出力される誤差検出信号Sc3によって、可変電流吸引部E3中のNPNトランジスタQ6のベースを駆動する。
【0082】
かかる構成によると、抵抗R7,R8,R9を調整することにより、可変電流吸引部E1,E2,E3にて設定される各吸引電流Is1,Is2,Is3をほぼ完全に独立して設定することができる。このため、負荷回路CQT1,CQT2,CQT3毎に、電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3の過渡特性を独立且つ精密に調整することができる。
【0083】
また、図2では、抵抗R7,R8,R9を固定抵抗として示しているが、可変抵抗に置き換えて調整し易いようにしてもよい。
【0084】
また、図2に示した誤差検出部DTと可変電流吸引部E1,E2,E3では、回路規模の簡素化や素子数の低減化等を実現すべく、少ないトランジスタと抵抗によって形成されているが、同様の機能を発揮するものであれば、オペアンプ等の他の電子部品を用いて構成してもよい。
【0085】
また、実施形態として、3つの電源電圧Vcc1,Vcc2,Vcc3の過渡特性を調節するための電源遮断装置4について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記の誤差検出部と可変電流吸引部を適宜の数だけ形成することにより、適宜の数の電源電圧の過渡特性を調節することができる。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の電源遮断装置は、負荷回路に供給されている電源電圧を遮断するに際して生じる過渡状態の電源電圧を電源電圧検出手段によって検出し、その検出結果である検出信号のレベルに応じて吸引電流を電流吸引手段で設定して、電源ラインからグランドラインへの上記吸引電流による電流の吸引を行うようにしたので、過渡状態となっている電源電圧の減衰率や、グランドラインのレベルに到達するまでに要する時間等を適宜に調節することができる。
【0087】
また、複数の電源電圧によって個別に動作する複数の負荷回路を備えた電子回路装置に対して、夫々の電源電圧を遮断する際、電源電圧検出手段が、過渡状態となっている各電源電圧の少なくとも1つの電源電圧を検出して検出信号を出力し、電流吸引手段がその検出信号のレベルに応じた吸引電流を設定して、各電源ラインからグランドラインヘの電流の吸引を個別に行うようにしたので、各負荷回路に印加されている各電源電圧毎に、減衰率やグランドラインのレベルに到達するまでに要する時間等を適宜に調節することができる。このため、負荷回路の誤動作等の発生を防止する等のために、各電源電圧の相互間の過渡特性が定格等によって予め決められている場合、各電源ラインからグランドラインヘの電流の吸引を個別に行うことで、適切な過渡特性を設定することができ、ひいては、複数の電源電圧を必要とする様々な電子回路装置への適用を可能にする。
【0088】
また、電源電圧検出手段と電流吸引手段を、電源ラインに生じる電源電圧によって給電を受けて動作する構成にしたので、電源遮断装置を動作させるための専用電源等が不要となり、消費電力の低減や、回路規模の小形化及び簡素化を実現することができる。
【0089】
また、電源電圧検出手段から出力される検出信号を調整自在な増幅率で増幅した値に相当する吸引電流を設定するように電流吸引手段を構成したので、増幅率を調整することによって、吸引電流の値を適宜に調整することを可能にし、過渡状態の電源電圧の変化を精密に調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の電源遮断装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の電源遮断装置の構成をより具体的に示した回路図である。
【図3】本実施形態の電源遮断装置の動作を説明するための特性図である。
【図4】本実施形態の電源遮断装置の動作を更に説明するための特性図である。
【図5】本実施形態の電源遮断装置の変形例の構成を示すブロック図である。
【図6】複数の電源電圧を必要とする電子回路装置に電源電圧を供給ための従来の構成を示すブロック図である。
【図7】電源遮断後の過渡期に生じる電源電圧の変化例を示す図である。
【符号の説明】
1…主電源
2…電子回路装置
3…制御部
4…電源遮断装置
A1,A2,A3…ボルテージレギュレータ
B1,B2,B3…開閉スイッチ素子
C1,C2,C3…容量素子
FL1,FL2,FL3…電源ライン
GL1,GL2,GL3…グランドライン
DT,DT1,DT2,DT3…誤差検出部
E1,E2,E3…可変電流吸引部
CQT1,CQT2,CQT3…負荷回路
Q1,Q4…NPNトランジスタ
Q2,Q3…PNPトランジスタ
R1〜R9…抵抗

Claims (3)

  1. 複数の負荷回路に供給されている複数の電源電圧を遮断する電源遮断装置であって、
    電源手段で生成される複数の電圧を前記複数の電源電圧として前記複数の負荷回路に供給する複数の電源ラインとグランドラインの間に設けられた、電源電圧検出手段と電流吸引手段とを備え、
    前記電源電圧検出手段は、前記複数の電源ラインのうちの何れか1つに生じる電源電圧の変化を検出して検出信号を出力し、
    前記電流吸引手段は、前記検出信号のレベルに応じて各々の前記電源ラインに対する吸引電流を設定して、前記複数の各電源ラインから前記グランドライン側への電流の吸引を個別に行うこと
    を特徴とする電源遮断装置。
  2. 前記電源電圧検出手段と前記電流吸引手段は、前記電源ラインに生じる電源電圧によって給電を受けて動作すること
    を特徴とする請求項に記載の電源遮断装置。
  3. 前記電流吸引手段は、前記電源電圧検出手段から出力される検出信号を調整自在な増幅率で増幅した値に相当する吸引電流を設定すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の電源遮断装置。
JP2001072152A 2001-03-14 2001-03-14 電源遮断装置 Expired - Fee Related JP4156204B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001072152A JP4156204B2 (ja) 2001-03-14 2001-03-14 電源遮断装置
US10/095,077 US6674270B2 (en) 2001-03-14 2002-03-12 Power cutoff device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001072152A JP4156204B2 (ja) 2001-03-14 2001-03-14 電源遮断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002271978A JP2002271978A (ja) 2002-09-20
JP4156204B2 true JP4156204B2 (ja) 2008-09-24

Family

ID=18929769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001072152A Expired - Fee Related JP4156204B2 (ja) 2001-03-14 2001-03-14 電源遮断装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6674270B2 (ja)
JP (1) JP4156204B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW545097B (en) * 2002-11-25 2003-08-01 Delta Electronics Inc Method for eliminating noise interference and acoustic noise by printed circuit board ground plane layout
US6879142B2 (en) * 2003-08-20 2005-04-12 Broadcom Corporation Power management unit for use in portable applications
US7161339B2 (en) * 2003-08-20 2007-01-09 Broadcom Corporation High voltage power management unit architecture in CMOS process
US6894472B2 (en) 2003-08-20 2005-05-17 Broadcom Corporation Low leakage CMOS power mux
JP2005190264A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Orion Denki Kk 短絡保護回路
JP4750653B2 (ja) * 2006-09-04 2011-08-17 株式会社リコー 電源電圧制御回路
EP1965283B1 (en) * 2007-02-27 2010-07-28 STMicroelectronics Srl Improved voltage regulator with leakage current compensation
US7839129B2 (en) * 2007-09-10 2010-11-23 The Regents Of The University Of Michigan On-chip power supply voltage regulation
ES2365553T3 (es) * 2007-12-03 2011-10-06 Sirio Panel S.P.A. Configuración de circuito para generar una señal modulada en anchura de pulsos, para accionar cargas eléctricas.
US8248230B2 (en) * 2009-02-20 2012-08-21 Redwood Systems, Inc. Smart power device
US8427300B2 (en) 2009-02-20 2013-04-23 Redwood Systems, Inc. Transmission of power and data with frequency modulation
JP5407466B2 (ja) * 2009-03-23 2014-02-05 日本電気株式会社 電源制御方式
US8289037B2 (en) * 2009-09-30 2012-10-16 Alcatel Lucent Method and apparatus to measure current in power switchers
JP5428969B2 (ja) * 2010-03-16 2014-02-26 株式会社リコー 画像形成装置
CN102467211A (zh) * 2010-11-12 2012-05-23 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 电子装置
US11112813B2 (en) * 2019-11-28 2021-09-07 Shenzhen GOODIX Technology Co., Ltd. Distributed low-dropout voltage regulator (LDO) with uniform power delivery

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4020395A (en) * 1975-09-17 1977-04-26 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Transient voltage protection circuit for a DC power supply
US4008418A (en) * 1976-03-02 1977-02-15 Fairchild Camera And Instrument Corporation High voltage transient protection circuit for voltage regulators
US4716354A (en) * 1985-11-12 1987-12-29 Norand Corporation Automatic voltage regulator means providing a dual low power responsive and output-voltage-controlling regulator signal particularly for a plural source battery powered system
DE4015351A1 (de) * 1990-05-12 1991-11-14 Daimler Benz Ag Einrichtung zur stromversorgung einer elektronischen rechenanlage in einem kraftfahrzeug
US5184036A (en) * 1991-08-09 1993-02-02 Delco Electronics Corporation Method of limiting output current from an interface drive circuit
US5412308A (en) * 1994-01-06 1995-05-02 Hewlett-Packard Corporation Dual voltage power supply
US6058030A (en) * 1997-11-20 2000-05-02 Intersil Corporation Multiple output DC-to-DC converter having enhanced noise margin and related methods

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002271978A (ja) 2002-09-20
US20020130647A1 (en) 2002-09-19
US6674270B2 (en) 2004-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4156204B2 (ja) 電源遮断装置
JPH08154022A (ja) 過電流保護回路付き増幅回路
US5537081A (en) No turn-on pop noise amplifier
JP3526267B2 (ja) 安定化電源回路
US6031364A (en) Series control type regulator
US6465998B2 (en) Current source with low supply voltage and with low voltage sensitivity
WO1988007715A1 (en) Voltage regulator
JP3680784B2 (ja) 電源回路
JPH02153616A (ja) 駆動回路
EP0375998A2 (en) Low power transient suppressor circuit
JPH0549288A (ja) モータ制御回路およびモータ制御装置
US6847513B2 (en) Current limiter for magneto-resistive circuit element
JP5001822B2 (ja) バイアス回路、差動増幅器
US6154063A (en) Class AB emitter follower buffers
EP0107248B1 (en) Switching amplifier
JPH0749541Y2 (ja) トランジスタスイッチ回路
JPH0227622Y2 (ja)
EP0362217B1 (en) Output amplifier
JPH0240964A (ja) 電流センス機能付sit
JPH07306725A (ja) 定電圧電源回路
JPH0749853Y2 (ja) 差動アンプの誤動作防止回路
KR940002778Y1 (ko) 무감쇄 스위치 회로
JP2004240535A (ja) レギュレータ回路
JPH10107604A (ja) npnトランジスタとして構成されたオープンコレクタトランジスタを有する集積回路装置
JPH0522043A (ja) 入力バイアス回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080307

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080709

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees