JP4155738B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機に関し、大入賞口が閉口する条件を変化させることにより、遊技の興趣を高めることができるパチンコ機として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパチンコ機として、たとえば、複数の図柄を変動表示する図柄表示装置と、この図柄表示装置によって表示される複数の図柄が所定の図柄に揃った場合に開口する大入賞口とを備えたものが知られている。
そして上記大入賞口は、遊技球が10個入賞したとき、あるいは、開口してから10秒間経過したときに閉口する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のパチンコ機では、上述のように、大入賞口が閉口する条件が、入賞した遊技球の個数および開口時間によって一定であるため、遊技が単調になり易く、遊技の興趣を高めることが難しいという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、大入賞口が閉口するための条件である遊技球の入賞数を変化させることにより、遊技の単調化を防止して遊技の興趣を高めることができるパチンコ機を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、普通図柄始動口と、第3種始動口と、遊技球が前記普通図柄始動口に入賞した場合に普通図柄を変動表示する普通図柄表示装置と、前記普通図柄表示装置が前記普通図柄の変動表示を停止したときに当りの普通図柄が表示された場合に入賞口を開放する普通電動役物と、前記普通電動役物に設けられており、前記普通電動役物の入賞口に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチと、前記カウントスイッチの下方に設けられており、前記カウントスイッチが3個目の遊技球を検出した際に時計方向へ回動して前記3個目の遊技球を停留させ、前記普通電動役物の入賞口が閉口状態になった際に反時計方向へ回動する停留装置と、前記停留装置に停留していた遊技球が通過する特別装置作動領域と、前記特別装置作動領域を通過した遊技球を検出する特別装置作動・停止検出スイッチと、前記特別装置作動領域を通過した遊技球が前記特別装置作動・停止検出スイッチによって検出され、さらに遊技球が前記第3種始動口に入賞した場合に開口し、かつ、前記大入賞口に入賞した遊技球の数が所定値以上になった場合、または、前記大入賞口が開口してからの経過時間が所定時間に達した場合に閉口し、複数の入賞領域を有する大入賞口と、前記各入賞領域に入賞した入賞球を前記各入賞領域に対応付けて検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前記入賞球を計数するとともに、所定の入賞領域に入賞した入賞球については、入賞球1個当たりの計数値を複数の計数値の中から選択するとともに、その選択された計数値に基づいて前記所定の入賞領域に入賞した入賞球を計数する計数手段と、前記大入賞口が開口した場合に、遊技球が前記第3種始動口に入賞する毎に、前記所定の領域の入賞領域に入賞した入賞球1個当たりの計数値を変更する変更手段と、を備えており、前記計数手段の計数値が前記所定の入賞球数に達した場合は、実際に入賞した入賞球数が前記所定の入賞球数より少ない場合でも前記大入賞口が閉口するという技術的手段を採用する。
【0008】
請求項に記載の発明では、請求項に記載のパチンコ機において、前記計数値を表示する表示手段が設けられたという技術的手段を採用する。
【0009】
【作用】
請求項1および請求項に記載の発明では、上記大入賞口は、複数の入賞領域を有しており、それら各入賞領域に入賞した入賞球は、上記検出手段によって上記各入賞領域に対応付けて検出される。そして、その検出手段により検出された入賞球は、上記計数手段によって計数され、所定の入賞領域に入賞した入賞球については、入賞球1個当たりの計数値を複数の計数値の中から選択するとともに、その選択された計数値に基づいて前記所定の入賞領域に入賞した入賞球を計数る。そして、計数手段の計数値が上記所定の入賞球数に達した場合は、実際に入賞した入賞球数が上記所定の入賞球数より少ない場合でも上記大入賞口が閉口する。
【0010】
たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、大入賞口を3つの入賞領域に分け、中央の入賞領域に入賞した場合は、入賞球1個を2個と計数し、左右の入賞領域に入賞した場合は、入賞球1個を1個と計数する。
そして、大入賞口が10個の入賞で閉口するとすると、たとえば、中央の入賞領域に1個入賞し、左右の入賞領域に8個入賞した場合は、入賞の計数値の合計は、(1個×2+8個×1)=10個となるため、実際に入賞した入賞球の数は、1個+8個=9個であり、10個より少ないが、入賞の計数値の合計が10個となるため大入賞口は閉口する。
この場合、たとえば、1つの入賞についての賞球数が13個であるとすると、払い出される賞球数の合計は、13個×9=117個となる。
【0011】
これに対して、中央の入賞領域に3個入賞し、左右の入賞領域に4個入賞した場合は、入賞の計数値の合計は、(3個×2+4個×1)=10個となるため、実際に入賞した入賞球の数は、3個+4個=7個であり、10個より少ないが、入賞の計数値の合計が10個となるため大入賞口は閉口する。
この場合の賞球数の合計は、13個×7=91個となり、前者の場合の賞球数よりも26個少なくなる。
このように、大入賞口の複数の入賞領域のうち、入賞する領域によって入賞球1個当たりの入賞の計数値が異なるため、賞球数を変化させることができる。
したがって、従来のパチンコ機のように、一定の入賞数によって大入賞口が閉口するものよりも、遊技の単調化を防止して遊技の興趣を高めることができる。
【0012】
特に、賞球が第3種始動口に入賞するごとに、計数値を変化させることができるため、入賞領域ごとに予め計数値を一定値に設定しておく場合よりも、変化に富んだ遊技をすることができる。
したがって、遊技の興趣をより一層高めることができる。
【0014】
さらに、請求項に記載の発明では、上記計数値を表示する表示手段が設けられているため、上記所定の入賞領域に入賞した場合の計数値を遊技者に表示することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパチンコ機の一実施形態について図を参照して説明する。
なお、以下の実施の形態では、本発明に係るパチンコ機として、第3種のパチンコ機を代表に説明する。
まず、本第1実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。
図1は、本第1実施形態のパチンコ機を正面から見た説明図である。
【0016】
パチンコ機10の左側面には、プリペイドカードによって遊技球の貸し出しを行うプリペイドカードユニット27が設けられている。また、パチンコ機10には、内枠11が開閉可能に備えられており、その内枠11には、金枠12が開閉可能に取付けられており、さらに金枠12には、ガラス枠26が開閉可能に取付けられている。ガラス枠26の内部には、遊技盤13が設けられており、この遊技盤13の左方には、発射された遊技球を案内するガイドレール14が設けられている。内枠11の右側には、ガラス枠26開閉用の鍵を差し込む鍵穴15を備えた鍵穴飾り16が設けられおり、内枠11の上方には、枠ランプ17が設けられている。
【0017】
ガラス枠26の下には、前面板18が設けられており、この前面板18の左側上部には、賞球が排出される上皿賞球排出口19が形成されており、この上皿賞球排出口19の排出側には、その上皿賞球排出口19から排出された賞球を溜めておくための上皿20が取り付けられている。上皿20の下方には、その上皿20で収容しきれなくなった賞球を排出するための下皿賞球排出口21が形成されており、この下皿賞球排出口21の排出側には、その下皿賞球排出口21から排出された賞球を溜めておくための下皿22が設けられている。
さらに、上皿20の右方には、上皿20に溜められた賞球を下皿22へ抜くための上皿球抜きレバー25がスライド可能に取付けられている。
【0018】
下皿22の右方には、上皿20から供給された遊技球を遊技盤13へ発射する発射モータ制御装置(図4に符号81で示す)を操作するための発射ハンドル23が、回転可能に取付けられており、その発射ハンドル23には、発射途中で発射を停止するための発射停止ボタン24が設けられている。また、発射ハンドル23の握り部には、遊技者が発射ハンドル23を操作していることを検出するタッチスイッチの電極となる導通部(図示省略)が形成されており、タッチスイッチの検出時には、鍵穴飾り16に設けられたタッチLED(図示省略)が点灯するようになっている。
また、パチンコ機10には、コーナー飾りランプ62a,62aと、入賞時に点灯する入賞ランプ63と、球切れ時に点灯する球切れランプ64とが設けられている。
【0019】
次に、遊技盤13の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明する。
遊技盤13の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、天入賞口31と、普通図柄表示装置32と、この普通図柄表示装置32の始動される回数を表示する4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED33とが備えられている。普通図柄表示装置32は、第1表示部32a、第2表示部32bおよび第3表示部32cの3個の表示部から構成されており、各表示部は、遊技球が普通図柄始動口40に入賞した際に、それぞれ0〜6の7種類の図柄を変動表示する。以下、第1表示部32aによって表示される図柄をA、第2表示部32bによって表示される図柄をB、第3表示部32cによって表示される図柄をCと称する。
また、センターケース30の下方には、普通図柄表示装置32を始動させるための普通図柄始動口40が設けられており、この普通図柄始動口40の下方には普通図柄表示装置32の停止図柄が所定の当たり図柄となった場合に開放される普通電動役物77が設けられている。
【0020】
普通電動役物77には、普通電動役物77に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ77aが設けられており、カウントスイッチ77aの下方には、遊技球を停留する停留装置76が設けられている。停留装置76は、カウントスイッチ77aが3個目の遊技球を検出した際に時計方向へ回動して上記3個目の遊技球を停留させ、普通電動役物77が閉口状態になった際に反時計方向へ回動する。これにより、停留されていた遊技球が特別装置作動領域76aを通過し、この通過した遊技球は、特別装置作動・停止検出スイッチ(図4に符号76bで示す)によって検出され、この検出によって大入賞口(図2に符号51で示す)を開口させる権利が発生する。
【0021】
また、遊技盤13の右方には、第3種始動口55が設けられており、第3種始動口55の下方には、第3種特別電動役物50が設けられている。
ここで、第3種特別電動役物50の構成について図3および図4を参照して説明する。
図3は、第3種特別電動役物50の構成を示す説明図であり、図4は、パチンコ機10の電気的構成をブロックで示す説明図である。
図3に示すように、第3種特別電動役物50には、図4に示す大入賞口開放ソレノイドによって開閉する扉方式の大入賞口51が設けられている。開放した大入賞口51の内部は、3つの入賞領域52,53,54に区分されており、左右の入賞領域52,54へ入賞した入賞球は、図4に示すカウントスイッチ52aによってカウントされ、中央の入賞領域53へ入賞した入賞球は、カウントスイッチ53aによってカウントされる。
その他、遊技盤13には、風車60,60と、普通入賞口61,61,61,61,61と、サイド飾りランプ62bと、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口65とが設けられている。また、遊技盤13には、多くの釘(図示省略)が打ち込まれている。
【0022】
次に、パチンコ機10の電気的構成についてそれをブロック図で示す図4を参照して説明する。
パチンコ機10には、主制御基盤36が設けられており、この主制御基盤36には、大当たりの判定などを行うCPU86を有するマイクロコンピュータ85と、RAM87と、ROM88とが設けられている。ROM88には、後述する各種テーブル(図5)が格納されている。また、主制御基盤36には、役物集中基盤66が接続されており、役物集中基盤66には、普通図柄表示装置32と、役物飾りLED62とが接続されている。それら装置およびLEDは、主制御基盤36から役物集中基盤66を介して出力される信号によって駆動および点灯される。
また、主制御基盤36には、役物集中基盤67が接続されており、この役物集中基盤67には、普通図柄始動口40(図2参照)に入賞した遊技球を検出する普通図柄始動口スイッチ40aと、6個払出検出スイッチ39と、各種飾りLED(風車60、各種入賞口および普通図柄始動口40を飾るために設けられたLED)75とが接続されている。
【0023】
役物集中基盤67には、大入賞口集中基盤68が接続されており、この大入賞口集中基盤68には、普通電動役物開放ソレノイド77bと、普通電動役物77に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチ77aと、特別装置作動・停止検出スイッチ76bと、第3種始動口55を通過する遊技球を検出する第3種始動口スイッチ55aと、大入賞口開放ソレノイド43と、前述のカウントスイッチ52a,53aと、が接続されている。
また、主制御基盤36には、役物集中基盤66,67および大入賞口集中基盤68から送出された入賞および大当たりに関する情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータへ送信するための遊技盤情報端子57が接続されている。
なお、役物集中基盤66,67、大入賞口集中基盤68から出力される各種信号は、主制御基盤36のCPU86によって検出され、その検出結果は、RAM87に一時的に格納される。
【0024】
さらに、主制御基盤36には、払出制御基盤37が接続されており、この払出制御基盤37には、マイクロコンピュータ70が搭載されている。マイクロコンピュータ70には、賞球払出モータ56aの駆動制御、入賞球切りソレノイド46の駆動制御など、払出制御基盤37に接続されている装置の制御を行うCPU71と、CPU71によって実行されるコンピュータプログラムが格納されたROM72と、ROM72から読出されたコンピュータプログラムや後述する各種データを一時的に格納するRAM73とが内蔵されている。
また、払出制御基盤37には、発射ハンドル23から出力される信号にしたがって発射モータ38を制御する発射モータ制御装置81と、入賞球を検出するための入賞球検出スイッチ45と、下皿22(図1参照)が満杯になったことを検出する満杯検出スイッチ82と、金枠12の開閉を検出する金枠検出スイッチ83と、入賞球の流下樋に並んだ入賞球を1個ずつ送り出すための入賞球切りソレノイド46と、入賞時および大当たり発生時などに効果音を再生するスピーカ79を駆動する上皿スピーカ用基盤78と、賞球払出モータ56aと、賞球払出センサ56eとが接続されている。
さらに、払出制御基盤37には、外部接続端子基盤69が接続されており、この外部接続端子基盤69には、コーナー飾りランプ62a(図1参照)と、サイド飾りランプ62b(図2参照)と、入賞ランプ63と、球切れスイッチ80によって球切れが検出された際に点灯する球切れランプ64と、プリペイドカードユニット27と、主電源89とが接続されている。
【0025】
ここで、ROM88の記憶内容について、それを示す図5を参照して説明する。
ROM88には、図5(A)に示す普通図柄乱数テーブル88aと、図5(B)に示すリーチ乱数テーブル88bと、図5(C)に示すリーチパターンテーブル88cとが記憶されている。普通図柄乱数テーブル88aは、普通図柄の当たりかハズレかを決定するための0〜151の計152コマの普通図柄乱数値から構成されており、リーチ乱数テーブル88bは、リーチのパターンを決定するための0〜15の計16コマのリーチ乱数値から構成されており、リーチパターンテーブル88cは、リーチ乱数テーブル88bによって選択されたリーチ乱数値と各種リーチパターンとが対応付けられて構成されている。
【0026】
また、ROM88には、図5(D)に示す当たり普通図柄乱数テーブル88dと、図5(E)に示すハズレ普通図柄乱数テーブル88eとが記憶されている。当たり普通図柄乱数テーブル88dは、普通図柄の当たりの場合の停止図柄を選択するための0〜6の計7コマの乱数値と停止図柄とが対応付けられて構成されており、ハズレ普通図柄乱数テーブル88eは、0〜6の計7コマの乱数値とハズレの場合の停止図柄とが対応付けられて構成されている。
なお、全部は図示しないが、実際には、ハズレ普通図柄乱数テーブル88eは、第1表示部32a〜第3表示部32cによって表示される普通図柄のうち、ハズレ普通図柄を選択するための3組のハズレ普通図柄乱数テーブルが記憶されている。以下、普通図柄A・B・Cそれぞれの停止図柄を決定するための乱数値をそれぞれハズレ普通図柄A乱数値、ハズレ普通図柄B乱数値、ハズレ普通図柄C乱数値と称する。
また、本第1実施形態では、普通図柄乱数テーブル88aの中から普通図柄乱数値「7」が抽出された場合を大当たりとし、「7」以外の普通図柄乱数値が抽出された場合をハズレとする。また、「22,37,52,67,82,97,112,127,142」の中のいずれかの普通図柄乱数値が抽出された場合をリーチパターンでハズレとなるハズレリーチとし、それら以外の普通図柄乱数値が抽出された場合を通常のハズレとする。
【0027】
次に、パチンコ機10の一連の動作について、CPU86の処理内容を中心にして説明する。
図6は、CPU86によって実行される主な処理内容を示すメインフローチャートである。図7は、図6のステップ400で実行される普通図柄始動口処理の内容を示すフローチャートであり、図8は、図6のステップ500で実行される普通図柄変動処理の内容を示すフローチャートであり、図9は、図6のステップ600で実行される普通電動役物処理の内容を示すフローチャートであり、図10は、図6のステップ700で実行される大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
【0028】
最初に、パチンコホールの者が、パチンコ機10の電源を立ち上げると、CPU86は、電源投入時であると判定し(ステップ100:Yes)、初期設定を行い(ステップ102)、最初のルーチンを終了する。
そして、パチンコ機10を用いて遊技を行う者(以下、遊技者と称する)が、上皿20(図1)に遊技球を入れると、その遊技球は、遊技球発射装置へ導かれ、遊技者が、発射ハンドル23をつかむと、タッチスイッチがONし、発射モータ制御装置81からモータ駆動信号が発射モータ38へ出力され、この発射モータ38が駆動して遊技球が発射される。この発射された遊技球は、ガイドレール14に沿って遊技盤13内へ導かれ、その遊技盤13に打ち込まれた釘の間を乱舞しながら落ちて行く。
【0029】
そして、遊技球が、普通図柄始動口40(図2)を通過すると、その通過によって普通図柄始動口スイッチ40a(図4)がONし、このONによって発生したスイッチング信号は、役物集中基盤67から主制御基盤36のCPU86に入力される(ステップ200)。続いて、CPU86は、そのスイッチング信号の入力に基づいて普通図柄始動口処理を実行する(ステップ400)。
ここで、CPU86によって実行される普通図柄始動口処理の内容について図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、CPU86は、上記スイッチング信号の入力により、普通図柄始動口スイッチ40aがONしたと判定し(ステップ402:Yes)、普通図柄始動記憶数U1が4未満であるか否かを判定する(ステップ404)。
【0030】
ここでは、初めて遊技球が普通図柄始動口40を通過しており、普通図柄始動記憶数U1=0であるため、ステップ406へ進み(ステップ404:Yes)、RAM87に格納されている普通図柄始動記憶数U1に「1」を加算する(ステップ406)。続いて、CPU86は、ROM88に記憶されている普通図柄乱数テーブル88aから普通図柄乱数値を1個抽出し(ステップ408)、その抽出した普通図柄乱数値をRAM87に格納する(ステップ410)。
続いて、CPU86は、普通図柄表示装置32によって普通図柄を変動表示する普通図柄変動処理を実行する(ステップ500)。
【0031】
ここで、CPU86によって実行される普通図柄変動処理の内容について図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、CPU86は、普通図柄表示装置32によって普通図柄が変動表示されているか否かを判定するが(ステップ502)、ここでは、初めて普通図柄を変動表示するのでステップ504へ進み(ステップ502:No)、RAM87に記憶されている普通図柄始動記憶数U1が1以上であるかを判定する(ステップ504)。ここでは、上記ステップ406において普通図柄始動記憶数U1=1となっているため、肯定判定され(ステップ504:Yes)、普通図柄表示装置32によって普通図柄を変動表示する時間である変動固定時間T1をセットする(ステップ506)。
なお、本第1実施形態では、変動固定時間T1は、3.3秒〜5.8秒である。
【0032】
続いて、CPU86は、RAM87に記憶されている普通図柄始動記憶数U1から「1」を減算し(ステップ508)、普通図柄変動開始コマンドを普通図柄表示装置32へ出力する(ステップ510)。これにより、普通図柄表示装置32は、図柄の変動表示を開始する。続いて、CPU86は、上記ステップ410でRAM87に格納した普通図柄乱数値が「7」であるか否か、つまり大当たりか否かを判定し(ステップ512)、大当たりの場合は(ステップ512:Yes)、大当たりフラグを立てる(ステップ514)。続いて、CPU86は、ROM88に記憶されているリーチ乱数テーブル88b(図5(B))からリーチ乱数値を1個抽出し、その抽出したリーチ乱数値に対応するリーチパターンをROM88に記憶されているリーチパターンテーブル88cから選択し、その選択したリーチパターンをRAM87にセットする(ステップ516)。
たとえば、抽出したリーチ乱数値が「8」の場合は、ABC変動リーチパターンがRAM87にセットされる。
【0033】
続いて、CPU86は、ROM88に記憶されている当たり普通図柄乱数テーブル88d(図5(D))から当たり普通図柄乱数値を1個抽出し、その抽出された当たり普通図柄乱数値に対応付けて記憶されている図柄を停止図柄として選択し、RAM87に格納する(ステップ518)。
たとえば、抽出した当たり普通図柄乱数値が「3」の場合は、図柄「333」が停止図柄として格納される。
また、CPU86は、ステップ512において、大当たりではないと判定した場合は(ステップ512:No)、ステップ410でRAM87に格納された普通図柄乱数値が前述したハズレリーチとなる普通図柄乱数値であるか否かを判定し(ステップ530)、ハズレリーチとなる普通図柄乱数値である場合は(ステップ530:Yes)、リーチ乱数テーブル88bからリーチ乱数値を1個抽出し、その抽出したリーチ乱数値に対応するリーチパターンをリーチパターンテーブル88cから選択し、その選択したリーチパターンをRAM87にセットする(ステップ516)。
【0034】
たとえば、抽出したリーチ乱数値が「13」の場合は、BC同期リーチパターンがRAM87にセットされる。また、CPU86は、ステップ530において、ハズレリーチとなる普通図柄乱数値ではないと判定した場合は(ステップ530:No)、通常停止パターンをセットする。
続いて、CPU86は、ROM88に記憶されているハズレ普通図柄乱数テーブル88e(図5(E))からハズレ普通図柄乱数値を1個抽出し、その抽出されたハズレ普通図柄乱数値に対応付けて記憶されている図柄を停止図柄として選択し、RAM87に格納する(ステップ518)。
たとえば、抽出したハズレ普通図柄乱数値が「2」の場合は、図柄「2」が停止図柄として格納される。なお、前述のように、実際にはハズレ普通図柄乱数テーブルは、3組記憶されており、第1表示部32a〜第3表示部32cによって表示される3つの停止図柄がそれぞれ選択されて格納される。
【0035】
そして、CPU86は、ステップ502へ戻るが、ここでは既に普通図柄は変動中であるため、ステップ520へ進み(ステップ502:Yes)、変動固定時間T1が経過するまで待機する。続いて、CPU86は、変動固定時間T1が経過した場合は(ステップ520:Yes)、普通図柄変動停止処理を実行する(ステップ522)。
たとえば、RAM87にABC変動リーチパターンおよび停止図柄「333」が格納されている場合は、ROM88に記憶されているABC変動リーチパターンプログラムにしたがって普通図柄の変動表示を行い、普通図柄「333」が揃った時点で変動表示を停止する。
【0036】
続いて、CPU86は、大当たりフラグが立っているか否かを判定し(ステップ524)、大当たりフラグが立っている場合は(ステップ524:Yes)、普通電動役物77を開放する時間を設定するための普通電動役物開放タイマT2をセットする(ステップ526)。続いて、CPU86は、普通電動役物77への入賞数をカウントするための普通電動役物入賞カウンタP1をリセットする(ステップ528)。
【0037】
次にCPU86は、普通電動役物処理(図6のステップ600)を実行する。ここで、CPU86により実行される普通電動役物処理について図9を参照して説明する。
まず、CPU86は、普通電動役物77が作動中であるか否かを判定するが(ステップ602)、ここでは初めて普通電動役物77が作動する段階であるためステップ604へ進み(ステップ602:No)、大当たりフラグが立っているか否かを判定する。ここでは、上記ステップ514において大当たりフラグが立っているためステップ606へ進み(ステップ604:Yes)、普通電動役物77を開放する時間である開放固定時間T2をセットする(ステップ606)。続いて、CPU86は、普通電動役物開放ソレノイド77bへ作動指令コマンドを出力する(ステップ608)。これにより、普通電動役物開放ソレノイド77bが作動し、普通電動役物77が開放する。
なお、本第1実施形態では、開放固定時間T2は、6秒である。
【0038】
そして、CPU86は、ステップ602へ戻り、普通電動役物77が作動中であるかを判定するが、ここでは既に普通電動役物77は作動中であるため、ステップ610へ進み(ステップ602:Yes)、開放固定時間T2が経過したか否かを判定する。ここで、CPU86は、開放固定時間T2が経過していない場合はステップ612へ進み(ステップ610:No)、普通電動役物77への入賞数P1が3以上になったか否かを判定する。普通電動役物77への入賞数は、カウントスイッチ77aから出力されるスイッチング信号によって計数される。そして、CPU86は、開放固定時間T2が経過した場合(ステップ610:Yes)、あるいは、普通電動役物77への入賞数P1が3以上になった場合(ステップ612:Yes)は、ステップ614へ進み、普通電動役物開放ソレノイド77bへ作動停止指令コマンドを出力する(ステップ614)。
【0039】
これにより、普通電動役物77が閉鎖される。続いて、CPU86は、特別装置作動・停止検出スイッチ76bのONを検出すると(ステップ616:Yes)、権利発生フラグを立て(ステップ618)、大入賞口51を開放する時間である大入賞口開放固定時間T3をセットし(ステップ620)、大当たりフラグをリセットする(ステップ622)。
なお、本第1実施形態では、大入賞口開放固定時間T3は、10秒である。
【0040】
次にCPU86は、大入賞口処理(図6のステップ700)を実行する。
ここで、CPU86により実行される、本発明の特徴である大入賞口処理について図10を参照して説明する。
まず、CPU86は、権利発生フラグが立っているか否かを判定するが(ステップ702)、ここではステップ618において権利発生フラグが立っているため、ステップ704へ進み(ステップ702:Yes)、大入賞口51が開放中であるか否かを判定する。ここでは、まだ大入賞口51は開放していないため、ステップ706へ進み、第3種始動口スイッチ55aがONしたか否か、つまり遊技球が第3種始動口55を通過したか否かを判定する。ここで、遊技者が右打ちを行い、遊技球が第3種始動口55を通過したとすると、CPU86は、ステップ708へ進み(ステップ706:Yes)、大入賞口51が開口する回数を示すラウンド数Nに「1」を加算する。
【0041】
続いて、CPU86は、ラウンド数Nが16になったか否かを判定するが(ステップ710)、ここでは第1ラウンドであり、N=1であるため、ステップ714へ進み、大入賞口開放ソレノイド43へ大入賞口開放コマンドを出力する。これにより、大入賞口開放ソレノイド43が作動し、大入賞口51が開口する。
そして、CPU86は、ステップ702へ戻り、ステップ704へ進むが、既に大入賞口51は開放されているため、ステップ716へ進み(ステップ704:Yes)、大入賞口開放固定時間T3が経過したか否かを判定する。
続いて、CPU86は、大入賞口開放固定時間T3が経過していない場合は(ステップ716:No)、カウントスイッチ52aがONしたか否か、つまり大入賞口51に入賞した入賞球が左右の入賞領域52,54(図3)を通過したか否かを判定する(ステップ718)。そして、CPU86は、入賞球が左右の入賞領域52,54を通過した場合は(ステップ718:Yes)、大入賞口51への入賞数を示す計数値P2に「1」を加算する(ステップ720)。
【0042】
また、CPU86は、ステップ718において、カウントスイッチ52aがONしていないと判定した場合はステップ722へ進み(ステップ718:No)、カウントスイッチ53aがONしたか否か、つまり大入賞口51に入賞した入賞球が中央の入賞領域53(図3)を通過したか否かを判定する。そして、CPU86は、入賞球が中央の入賞領域53を通過した場合は(ステップ722:Yes)、大入賞口51への入賞数を示す計数値P2に「2」を加算する(ステップ728)。
つまり、大入賞口51へ入賞した入賞球のうち、左右の入賞領域52,54を通過した場合は、入賞球1個当たりの計数値P2を1個と計数し、中央の入賞領域53を通過した場合は、入賞球1個当たりの計数値P2を2個と計数する。
【0043】
そして、CPU86は、計数値P2が10個以上になったか否かを判定し(ステップ730)、計数値P2が10個以上になった場合(ステップ730:Yes)、あるいは、大入賞口開放固定時間T3が経過した場合(ステップ716:Yes)に大入賞口開放ソレノイド43へ大入賞口停止コマンドを出力する(ステップ732)。これにより、大入賞口51が閉口する。
たとえば、中央の入賞領域53に1個入賞し、左右の入賞領域52,54に計8個入賞した場合は、入賞数の計数値の合計は、(1個×2+8個×1)=10個となり、大入賞口51が閉口する。この場合、実際の入賞数は、1個+8個=9個であり、入賞球1個当たりの賞球数を13個であるとすると、払い出される賞球数の合計は、13個×9=117個となる。
これに対して、中央の入賞領域53に3個入賞し、左右の入賞領域52,54に計4個入賞した場合は、入賞数の計数値の合計は、(3個×2+4個×1)=10個となり、大入賞口51が閉口する。この場合、実際の入賞数は、3個+4個=7個であり、賞球数の合計は、13個×7=91個となり、前者の場合の賞球数よりも26個少なくなる。
【0044】
そして、CPU86は、ステップ710において、ラウンド数Nが16になったと判定するまで上記のようにステップ702〜ステップ732を繰り返し実行し、ステップ710において、ラウンド数Nが16になったと判定するとステップ712へ進み(ステップ710:Yes)、権利発生フラグをリセットする(ステップ712)。
【0045】
以上のように、本第1実施形態のパチンコ機10を用いれば、大入賞口51の内部を区分する3つの入賞領域52〜54のうち、左右の入賞領域52,54に入賞した場合と、中央の入賞領域53に入賞した場合とで、入賞球1個当たりの計数値が異なるため、払い出される賞球数を変化させることができる。
したがって、従来のパチンコ機のように、一定の入賞数によって大入賞口が閉口するものよりも、遊技の単調化を防止して遊技の興趣を高めることができる。
【0046】
次に本発明第2実施形態のパチンコ機について説明する。
本第2実施形態のパチンコ機は、中央の入賞領域に入賞した場合の計数値を変動させることができることを特徴とする。
なお、CPU86により実行される大入賞口処理の内容以外の処理、およびパチンコ機の構成は、上記第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
図11は、CPU86により実行される大入賞口処理を示すフローチャートである。
ROM88には、図5(F)に示す計数値決定乱数テーブル88fが記憶されている。この計数値決定乱数テーブル88fは、中央の入賞領域53に入賞した際にその入賞領域53の入賞数に対する計数値を決定するためのものであり、0〜3の計4コマの計数値決定乱数値と、0〜3の計数値とを対応させて構成されている。
【0047】
CPU86は、大入賞口開放固定時間T3が経過していない場合は(ステップ716:No)、カウントスイッチ52aがONしたか否か、つまり大入賞口51に入賞した入賞球が左右の入賞領域52,54(図3)を通過したか否かを判定する(ステップ718)。そして、CPU86は、入賞球が左右の入賞領域52,54を通過した場合は(ステップ718:Yes)、大入賞口51への入賞数を示す計数値P2に「1」を加算する(ステップ720)。
【0048】
また、CPU86は、ステップ718において、カウントスイッチ52aがONしていないと判定した場合はステップ722へ進み(ステップ718:No)、カウントスイッチ53aがONしたか否か、つまり大入賞口51に入賞した入賞球が中央の入賞領域53(図3)を通過したか否かを判定する。そして、CPU86は、入賞球が中央の入賞領域53を通過した場合は(ステップ722:Yes)、計数値決定乱数テーブル88fから計数値決定乱数値を1個抽出し、その抽出された計数値決定乱数値に対応する数値を中央の入賞領域に入賞した場合の加算値αに決定する(ステップ724)。
たとえば、抽出された計数値決定乱数値が「3」の場合は、加算値αは「3」に決定される。つまり、中央の入賞領域に1個入賞するごとに「3」が加算される。
そして、CPU86は、加算値αをセットし(ステップ726)、計数値P2に加算値αを加算し(ステップ728)、計数値P2が10以上になると(ステップ730:Yes)、大入賞口を閉じる(ステップ732)。
【0049】
以上のように、本第2実施形態のパチンコ機を用いれば、大入賞口51の内部を区分する中央の入賞領域に入賞するごとに、その中央の入賞領域に入賞した場合の計数値を変動させることができるため、各入賞領域ごとに予め計数値を一定値に設定しておく場合よりも、変化に富んだ遊技をすることができる。
したがって、遊技の興趣をより一層高めることができる。
【0050】
次に本発明第3実施形態のパチンコ機について説明する。
本第3実施形態のパチンコ機は、遊技球が第3種始動口55を通過するごとに中央の入賞領域に入賞した場合の計数値を変動させることができるとともに、その変動した計数値を表示できることを特徴とする。
なお、上記計数値を表示する計数値表示装置以外のパチンコ機の構成、CPU86により実行される大入賞口処理の内容以外の処理は、上記第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
図12は、第3種特別電動役物50の構成を示す説明図であり、図13は、CPU86により実行される大入賞口処理を示すフローチャートである。
【0051】
図12に示すように、第3種特別電動役物50の中央の入賞領域53を構成する背面には、入賞領域53に入賞した場合の計数値を表示するための計数値表示装置50aが設けられている。この計数値表示装置50aは、たとえば、7セグメントのLEDにより構成される。
また、ROM88には、図5(G)に示す計数値決定乱数テーブル88gが記憶されている。この計数値決定乱数テーブル88gは、中央の入賞領域53に入賞した際にその入賞領域53の入賞数に対する計数値を決定するためのものであり、0と1の計2コマの計数値決定乱数値と、0と1の計数値とを対応させて構成されている。
【0052】
CPU86は、遊技球の第3種始動口55の通過を検出すると(ステップ705:Yes)、計数値決定乱数テーブル88gから計数値決定乱数値を1個抽出し、その抽出された計数値決定乱数値に対応する数値を中央の入賞領域に入賞した場合の計数値として加算する加算値αに決定し(ステップ706)、その加算値αをセットする(ステップ707)。また、その加算値αは、計数値表示装置50aによって表示される。
たとえば、抽出された計数値決定乱数値が「0」の場合は、加算値αは「1」に決定され、計数値決定乱数値が「1」の場合は、加算値αは「2」に決定される。
【0053】
そして、CPU86は、大入賞口開放固定時間T3が経過していない場合は(ステップ716:No)、カウントスイッチ52aがONしたか否か、つまり大入賞口51に入賞した入賞球が左右の入賞領域52,54(図3)を通過したか否かを判定する(ステップ718)。そして、CPU86は、入賞球が左右の入賞領域52,54を通過した場合は(ステップ718:Yes)、大入賞口51への入賞数を示す計数値P2に「1」を加算する(ステップ720)。
【0054】
また、CPU86は、ステップ718において、カウントスイッチ52aがONしていないと判定した場合はステップ722へ進み(ステップ718:No)、カウントスイッチ53aがONしたか否か、つまり大入賞口51に入賞した入賞球が中央の入賞領域53(図3)を通過したか否かを判定する。そして、CPU86は、入賞球が中央の入賞領域53を通過し(ステップ722:Yes)、計数値表示装置50aにより数値「1」が表示されている場合は、計数値P2に「1」を加算し、計数値表示装置50aにより数値「2」が表示されている場合は、計数値P2に「2」を加算する(ステップ723)。
そして、CPU86は、計数値P2が10以上になると(ステップ730:Yes)、大入賞口を閉じる(ステップ732)。
【0055】
以上のように、本第3実施形態のパチンコ機を用いれば、遊技球が第3種始動口55を通過するごとに、遊技球が中央の入賞領域53に入賞した場合の計数値を変更することができる。
したがって、入賞領域ごとに予め計数値を一定値に設定しておく場合よりも、遊技の興趣をより一層高めることができる。
しかも、上記変更された計数値を表示する計数値表示装置50aが設けられているため、中央の入賞領域53に入賞した場合の計数値を遊技者に知らせることができる。
【0056】
なお、上記各実施形態では、大入賞口51内の入賞領域を3つに区分し、中央の入賞領域53に入賞した場合の計数値を左右の入賞領域52,54に入賞した場合の計数値よりも多くなるように構成したが、その逆で左右の入賞領域52,54に入賞した場合の計数値を中央の入賞領域53に入賞した場合の計数値よりも多くなるように構成することもできる。また、3つの入賞領域のそれぞれの計数値が異なるように構成することもできる。さらに、入賞領域の数は、2つ、あるいは、4つ以上でもよい。
また、計数値を変動させるタイミングは、大当たりフラグや権利発生フラグが立ったタイミングでもよい。
【0057】
さらに、上記各実施形態では、本発明のパチンコ機を第3種のパチンコ機に適用した場合を代表に説明したが、本発明は、第1種のパチンコ機にも適用することができる。この場合、計数値の決定タイミングは、たとえば、1回目は、特別図柄が停止して大当たりが確定した時点であり、2回目以降は、前回、遊技球が大入賞口内の特定領域を通過した時点である。また、計数値表示装置を設けた場合は、CPUは、各時点で決定されてRAMに格納された計数値を大入賞口が開口する、たとえば1秒前にRAMから読出し、その読出した計数値を表示する。この場合、大入賞口の閉口から次回の開口までに要する時間は、たとえば2秒である。
【0058】
ところで、ウントスイッチ52a,53aが検出手段に対応し、計数値表示装置50aが請求項2に記載の表示手段に対応する。
また、CPU86によって実行される11のステップ718〜ステップ730が、請求項の計数手段として機能する。また、CPU86によって実行される図13のステップ706およびステップ707が、請求項の変更手段として機能する。
【0059】
【発明の効果】
以述のように本発明によれば、大入賞口が閉口するための条件である遊技球の入賞数を変化させることにより、遊技の単調化を防止して遊技の興趣を高めることができるパチンコ機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態のパチンコ機10を正面から見た説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機10に備えられた遊技盤13の主要構成を示す説明図である。
【図3】図2に示す遊技盤13に備えられた第3種特別電動役物50を正面から拡大して示す説明図である。
【図4】図1に示すパチンコ機10の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図5】図5はROM88の記憶内容を示す説明図であり、図5(A)は普通図柄乱数テーブル88aの説明図であり、図5(B)はリーチ乱数テーブル88bの説明図であり、図5(C)はリーチパターンテーブル88cの説明図であり、図5(D)は当たり普通図柄乱数テーブル88dの説明図であり、図5(E)はハズレ普通図柄乱数テーブル88eの説明図であり、図5(F)は本発明第2実施形態で用いる計数値決定乱数テーブル88fの説明図であり、図5(G)は本発明第3実施形態で用いる計数値決定乱数テーブル88gの説明図である。
【図6】CPU86によって実行される主な処理内容を示すメインフローチャートである。
【図7】CPU86によって図6のステップ400において実行される普通図柄始動口処理の内容を示すフローチャートである。
【図8】CPU86によって図6のステップ500において実行される普通図柄変動処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】CPU86によって図6のステップ600において実行される普通電動役物処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】CPU86によって図6のステップ700において実行される大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
【図11】本発明第2実施形態においてCPU86によって実行される大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】本発明第3実施形態のパチンコ機に設けられた第3種特別電動役物50の構成を示す説明図である。
【図13】本発明第3実施形態においてCPU86によって実行される大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 パチンコ機
32 普通図柄表示装置
40 普通図柄始動口
50 第3種特別電動役物
50a 計数値表示装置
51 大入賞口
52〜54 入賞領域
55 第3種始動口
76 停留装置
76a 特別装置作動領域
77 普通電動役物
86 CPU
87 RAM
88 ROM

Claims (2)

  1. 普通図柄始動口と、
    第3種始動口と、
    遊技球が前記普通図柄始動口に入賞した場合に普通図柄を変動表示する普通図柄表示装置と、
    前記普通図柄表示装置が前記普通図柄の変動表示を停止したときに当りの普通図柄が表示された場合に入賞口を開放する普通電動役物と、
    前記普通電動役物に設けられており、前記普通電動役物の入賞口に入賞した遊技球を検出するカウントスイッチと、
    前記カウントスイッチの下方に設けられており、前記カウントスイッチが3個目の遊技球を検出した際に時計方向へ回動して前記3個目の遊技球を停留させ、前記普通電動役物の入賞口が閉口状態になった際に反時計方向へ回動する停留装置と、
    前記停留装置に停留していた遊技球が通過する特別装置作動領域と、
    前記特別装置作動領域を通過した遊技球を検出する特別装置作動・停止検出スイッチと、
    前記特別装置作動領域を通過した遊技球が前記特別装置作動・停止検出スイッチによって検出され、さらに遊技球が前記第3種始動口に入賞した場合に開口し、かつ、前記大入賞口に入賞した遊技球の数が所定値以上になった場合、または、前記大入賞口が開口してからの経過時間が所定時間に達した場合に閉口し、複数の入賞領域を有する大入賞口と、
    前記各入賞領域に入賞した入賞球を前記各入賞領域に対応付けて検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記入賞球を計数するとともに、所定の入賞領域に入賞した入賞球については、入賞球1個当たりの計数値を複数の計数値の中から選択するとともに、その選択された計数値に基づいて前記所定の入賞領域に入賞した入賞球を計数する計数手段と、
    前記大入賞口が開口した場合に、遊技球が前記第3種始動口に入賞する毎に、前記所定の領域の入賞領域に入賞した入賞球1個当たりの計数値を変更する変更手段と、を備えており、
    前記計数手段の計数値が前記所定の入賞球数に達した場合は、実際に入賞した入賞球数が前記所定の入賞球数より少ない場合でも前記大入賞口が閉口することを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記計数値を表示する表示手段が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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