JP4155725B2 - シートの接着方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、接着方法、特に、カード体の製造に際して一対のシート相互を接着する接着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は、はがきの製造に用いられる従来のラミネート装置の説明図であり、図14は、前記製造されたはがきの端面図である。尚、図14は、実際よりも厚み方向に拡大されている。
前記はがきは、図13に示す第1シート(1a)及び第2シート(2a)から製造される。第1シート(1a)は、帯状の紙であり、長手方向に沿ってはがきに相当する部分が多数連続する構成となっている。
【0003】
第2シート(2a)は、透明な帯状のフィルムであり、その一面には、透明な第1接着剤(28)が塗布され、他面には、第1接着剤(28)よりも接着力の弱い透明な第2接着剤(29)が塗布されている。第1接着剤(28)は、空気に触れて経時的に硬化する通常の接着剤であり、第2接着剤(29)は、ホットメルト接着剤である。第2接着剤(29)は、第2シート(2a)がラミネート装置にセットされる前に第2シート(2a)に予め塗布されており、第1接着剤(28)は、第1シート(1a)と第2シート(2a)のラミネートの直前に、塗布装置(8a)によって第2シート(2a)に塗布される。そして、乾燥装置(8b)によって、前記塗布された第1接着剤(28)の余分な溶剤成分等が揮発される。
【0004】
これら第1シート(1a)と第2シート(2a)とは、乾燥装置(8b)によって乾燥された後、第1接着剤(28)を介した重合せ状態にて長手方向に沿って一対のローラ(8c)(8d)によって挟圧される。この挟圧によって、第1シート(1a)と第2シート(2a)とが接着される。
この後、前記接着された第1シート(1a)及び第2シート(2a)は、図示していないが、所定寸法に裁断され、第1シート(1a)及び第2シート(2a)の各々は、第1部材(10)及び第2部材(20)の各々となる。
【0005】
更にこの後、第1部材(10)及び第2部材(20)が第2部材(20)を内側として2つ折りにされた状態で、これら第1部材(10)及び第2部材(20)が挟圧されながら加熱されることによって、第2接着剤(29)を介して第2部材(20)の内面どうしが接着される。
このはがきでは、第2接着剤(29)の接着力は第1接着剤(28)の接着力よりも弱いから、第1部材(10)に於ける折り線の両側の部分どうしを外側に引き離すと、第2部材(20)の内面どうしが剥される。この状態では、第2接着剤(29)、第2部材(20)及び第1接着剤(28)を通して、第1部材(10)の内面に予め印刷された情報を見ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来の技術では、第1接着剤(28)は、通常の接着剤であるから、塗布したまま放置しておくことができない。従って、第1接着剤(28)は、必ず前記ラミネートの直前に前記塗布しなければならない。この為、上記ラミネート装置は、塗布装置(8a)及び乾燥装置(8b)を備える必要があり、大型化される。
【0007】
請求項1の発明は、ラミネート装置を小型化できるシートの接着方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の課題解決手段は、『第1シートと第2シートとを接着する接着方法であって、
前記第1シートと、一面に第1ホットメルト接着剤が塗布され且つ他面に第2ホットメルト接着剤が塗布された状態の前記第2シートとを準備する準備工程と、
前記第1シートと前記第2シートとを、前記第1ホットメルト接着剤を介した重合せ状態にて長手方向に沿って一対のローラにより挟圧しながら前記第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤を溶融状態に加熱し、それによって、該溶融状態の第2ホットメルト接着剤の一部が第2シートから引き剥がされて該第2シート側のローラに付着し、前記第1シートと前記第2シートとが該溶融状態の第1ホットメルト接着剤により接着される接着工程とを具備する』ことを特徴とする。
【0009】
このものでは、前記準備工程において、前記第1シートと、一面に第1ホットメルト接着剤が塗布され且つ他面に第2ホットメルト接着剤が塗布された状態の前記第2シートとが準備される。そして、前記接着工程において、前記第1シートと前記第2シートとが前記第1ホットメルト接着剤を介した重合せ状態にて長手方向に沿って一対のローラにより挟圧されながら前記第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤が溶融状態に加熱される。これによって、該溶融状態の第2ホットメルト接着剤の一部が第2シートから引き剥がされて該第2シート側のローラに付着し、前記第1シートと前記第2シートとが該溶融状態の第1ホットメルト接着剤により接着される。
【0010】
尚、前記準備工程での前記第2シートの準備としては、例えば、前記接着工程に先立って前記第2シートに前記ホットメルト接着剤を塗布しておくものでも、前記第2シートに前記ホットメルト接着剤が予め塗布されたものを仕入れるものでもよい。
又、前記第1シート及び前記第2シートは、例えば、帯状のものや、大きさの定まったもの(例えば、矩形状)でもよい。
【0011】
更に、前記第1シートと前記第2シートとを挟圧しながら前記第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤を溶融させる方法としては、例えば、前記第1シート及び前記第2シートを挟んで対向する一対のローラにより挟圧しながら前記ローラの一方を加熱するものであってもよい。
【0012】
前記シートの接着方法を含む第1のカード体の製造方法は、『シート状のものを2つ折りにされた第1部材と、前記第1部材の内面に接着されて重ね合わされた第2部材とからなり、前記第2部材の内面どうしが接着されたカード体を製造するカード体の製造方法であって、
帯状に連なるように端部どうしを重ね合わせた複数の第1シートと、一面に第1ホットメルト接着剤が塗布され且つ他面に第2ホットメルト接着剤が塗布された状態の帯状の第2シートとを準備する準備工程と、
前記第1シートの各々と前記第2シートとを、前記第1ホットメルト接着剤を介した重合せ状態にて長手方向に沿って一対のローラにより挟圧しながら前記第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤を溶融状態に加熱し、それによって、該溶融状態の第2ホットメルト接着剤の一部が第2シートから引き剥がされて該第2シート側のローラに付着し、前記第1シートの各々と前記第2シートとが該溶融状態の第1ホットメルト接着剤により接着される第1接着工程と、
前記第1シートの各々及び前記第2シートを所定寸法に裁断することによって、前記第1シートの各々を前記第1部材とし且つ前記第2シートを前記第2部材とする裁断工程と、
前記第1部材及び前記第2部材を2つ折りにした状態で、前記第2シートから引き剥がされて第2シート側のローラに付着しなかった前記第2ホットメルト接着剤を溶融状態に加熱して前記第2部材の内面どうしを接着することによって、前記カード体を成形する第2接着工程とを具備し、
前記第1部材に於ける折り線より両側の部分を外側に引き離すと、前記第2部材の内面どうしが剥がれるように第2部材の内面どうしの接着力を第1部材と第2部材との接着力よりも弱く設定してなる』ことを特徴とする。
【0013】
このものでは、前記準備工程において、前記帯状に連なる複数の第1シートと、一面に前記第1ホットメルト接着剤が塗布され且つ他面に前記第2ホットメルト接着剤が塗布された前記帯状の第2シートとが準備される。
そして、前記第1接着工程において、前記第1シートの各々と前記第2シートとが、前記第1ホットメルト接着剤を介した重合せ状態にて長手方向に沿って一対のローラにより挟圧されながら前記第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤が溶融状態に加熱される。これによって、前記第1シートの各々と前記第2シートとが該溶融状態の第1ホットメルト接着剤により接着され、このとき、該溶融状態の第2ホットメルト接着剤の一部は第2シートから引き剥がされて該第2シート側のローラに付着する
【0014】
この後、前記裁断工程によって、前記第1シートの各々及び前記第2シートが所定寸法に裁断されて、前記第1シートの各々が前記第1部材となり且つ前記第2シートが前記第2部材となる。
更に、前記第2接着工程によって、前記第1部材及び前記第2部材が2つ折りにされた状態で前記第2ホットメルト接着剤が溶融状態に加熱されて、前記第2部材の内面どうしが接着され、前記カード体が成形されたものとなる。
このものでは、第2部材の内面どうしの接着力を第1部材と第2部材との接着力よりも弱く設定しているから、前記カード体の前記第1部材に於ける折り線より両側の部分を外側に引き離すと、前記第2部材の内面どうしが剥れる。
【0015】
前記シートの接着方法を含む第2のカード体の製造方法は、『シート状のものを2つ折りにされた第1部材と、前記第1部材の内面に接着されて重ね合わされた第2部材とからなり、前記第2部材の内面どうしが接着されたカード体を製造するカード体の製造方法であって、
帯状の第1シートと、一面に第1ホットメルト接着剤が塗布され且つ他面に第2ホットメルト接着剤が塗布された状態の帯状の第2シートとを準備する準備工程と、
前記第1シートと前記第2シートとを、前記第1ホットメルト接着剤を介した重合せ状態にて長手方向に沿って一対のローラにより挟圧しながら前記第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤を溶融状態に加熱し、それによって、該溶融状態の第2ホットメルト接着剤の一部が第2シートから引き剥がされて該第2シート側のローラに付着し、前記第1シートと前記第2シートとが該溶融状態の第1ホットメルト接着剤により接着される接着工程と、
前記第1シート及び前記第2シートを前記長手方向に沿って2つ折りにした状態で、前記第2シートから引き剥がされて第2シート側のローラに付着しなかった前記第2ホットメルト接着剤を溶融状態に加熱して前記第2シートの内面どうしを接着すると共に、前記第1シート及び前記第2シートを前記長手方向にて所定寸法に裁断することによって、前記第1シートを前記第1部材とし且つ前記第2シートを前記第2部材として前記カード体を成形する成形工程とを具備し、
前記第1部材に於ける折り線より両側の部分を外側に引き離すと、前記第2部材の内面どうしが剥がれるように第2部材の内面どうしの接着力を第1部材と第2部材との接着力よりも弱く設定してなる』ことを特徴とする。
【0016】
このものでは、前記準備工程において、前記帯状の第1シートと、一面に前記第1ホットメルト接着剤が塗布され且つ他面に前記第2ホットメルト接着剤が塗布された前記帯状の第2シートとが準備される。
そして、前記接着工程において、前記第1シートと前記第2シートとが、前記第1ホットメルト接着剤を介した重合せ状態にて長手方向に沿って一対のローラにより挟圧されながら前記第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤が溶融状態に加熱される。これによって、前記第1シートと前記第2シートとが該溶融状態の第1ホットメルト接着剤により接着され、このとき、該溶融状態の第2ホットメルト接着剤の一部は第2シートから引き剥がされて該第2シート側のローラに付着する
【0017】
この後、前記成形工程によって、前記第1シート及び前記第2シートが前記長手方向に沿って2つ折りにされた状態で前記第2ホットメルト接着剤が溶融状態に加熱される。又、前記成形工程によって、前記第1シート及び前記第2シートが前記長手方向にて所定寸法に裁断される。これらによって、前記第1シートが前記第1部材となり且つ前記第2シートが前記第2部材となり、前記カード体が成形されたものとなる。
【0018】
このものでは、第2部材の内面どうしの接着力を第1部材と第2部材との接着力よりも弱く設定しているから、前記カード体の前記第1部材に於ける折り線より両側の部分を外側に引き離すと、前記第2部材の内面どうしが剥れる。
【0019】
前記において、『前記第1シートに於ける前記第2シートとの接着面に情報が印刷され、前記第2シートが透明フィルム製であり、前記一対のローラの内の前記第2シート側のローラを所定温度に加熱する』ものでもよい。
【0020】
このものでは、前記一対のローラによって、前記第1シート及び前記第2シートが挟圧される。そして、前記ローラの内の前記第2シート側のローラが所定温度に加熱されることから、前記挟圧されながら前記第1ホットメルト接着剤が溶融する。これによって、前記第1シートと前記第2シートとが接着される。
そして、前記カード体の前記第1部材に於ける折り線より両側の部分を外側に引き離して、前記第2部材の内面どうしを剥した状態では、前記第2ホットメルト接着剤、前記第2シート及び前記第1ホットメルト接着剤が透明であるから、これらを透して、前記第1シートの前記接着面に印刷された情報を見ることができる
【0021】
前記において、『前記第1部材がはがきを含む』ものであってもよい
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、上記第1シートと上記第2シートとを接着する為に前記第2シートの一面に塗布された接着剤がホットメルト接着剤であるから、前記塗布したまま放置しておくことができる。従って、前記第1シートと前記第2シートとを接着する為のラミネート装置は、従来のようにラミネートの直前に接着剤を塗布・乾燥する為の装置を備える必要がなく、前記ラミネート装置が小型化される
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に於けるはがき(1000)の正面図であり、図2は、図1のはがき(1000)のII−II断面図である。
図3は、図1のはがき(1000)の製造に用いられるラミネート装置の正面図であり、図4は、図3の第1シート(1a)の表面を示す図であり、図5は、図3の第1シート(1a)の裏面を示す図であり、図6は、図3の第1シート(1a)と第2シート(2a)とがラミネートされる状態を示す拡大正面図である。
【0024】
図7は、図3のシート片(100)の端面図であり、図8は、図7のシート片(100)を2つ折りにして加熱溶着する状態を示す端面図であり、図9は、図6の第1シート(1a)及び第2シート(2a)のIX−IX断面図である。尚、図2、図7、図8は、実際よりも厚み方向に拡大されている。
[はがき(1000)について]
図1に示すはがき(1000)は、図2に示すように、シート状のものを2つ折りにされた第1部材(10)と、第1部材(10)の内面に対して第1ホットメルト接着剤(21)で接着されて重ね合わされた第2部材(20)と、からなり、第2部材(20)の内面どうしが第2ホットメルト接着剤(22)で接着された構成となっている。
【0025】
そして、このはがき(1000)は、後述の第1シート(1a)及び第2シート(2a)から製造される。
[第1シート(1a)及び第2シート(2a)について]
*第1シート(1a)*
第1シート(1a)は、紙製であり、図3〜図5に示すように、矩形状に形成されている。この第1シート(1a)は、第1部材(10)に相当する複数の第1部材相当部(10a)が一体的に連続して全体として矩形状となる構成となっており、この第1シート(1a)の各辺には、直線状に延びる一定幅の端縁部(12)(13)(14)(15)が形成されている。そして、第1部材相当部(10a)は、第1部材(10)の表側に相当する部分と第1部材(10)の裏側に相当する部分とがその幅方向に並ぶように形成されている。又、第1部材相当部(10a)の各々の裏面には、情報(11)が印刷されている。情報(11)は、はがき(1000)の宛先人に請求すべき金額等の明細やダイレクトメールの案内等でもよい。
【0026】
*第2シート(2a)*
第2シート(2a)は、透明な合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂又はポリエステル樹脂)からなるフィルム(厚み:例えば、20μm程度)であり、その幅は、第1シート(1a)の端縁部(12)(13)の長さと略同一に設定されている。そして、この第2シート(2a)の一面には、図3に示すように、第1ホットメルト接着剤(21)が塗布され、この第2シート(2a)の他面には、第2ホットメルト接着剤(22)が塗布されている。これら第2シート(2a)、第1ホットメルト接着剤(21)、及び、第2ホットメルト接着剤(22)からフィルム材(2)が構成されている。
【0027】
第1ホットメルト接着剤(21)及び第2ホットメルト接着剤(22)は、共に、エチレン酢酸ビニル樹脂を主成分とする透明な樹脂である。そして、第2ホットメルト接着剤(22)の単位面積当たりの樹脂量は、第1ホットメルト接着剤(21)の単位面積当たりの樹脂量よりも大幅に少なく設定されている。これによって、第2ホットメルト接着剤(22)の接着力は、第1ホットメルト接着剤(21)の接着力よりも大幅に小さくなっている。
【0028】
尚、前記ホットメルト接着剤を塗布する方法としては、例えば、前記樹脂のペレットを加熱して溶融させ、この状態の前記樹脂をTダイコーター等によって第2シート(2a)の一面に対してその長手方向に沿って塗布する方法を採用できる。この塗布方法の他の塗布方法を採用してもよい。
[はがき(1000)の製造について]
次に、以上の第1シート(1a)及び第2シート(2a)からはがき(1000)を製造する工程について説明する。
【0029】
先ず、複数の第1シート(1a)と、第2シート(2a)とを準備する。第2シート(2a)の準備としては、後述のラミネート装置にセットされる前に第2シート(2a)に第1ホットメルト接着剤(21)及び第2ホットメルト接着剤(22)を塗布しておくものでも、第2シート(2a)に第1ホットメルト接着剤(21)及び第2ホットメルト接着剤(22)が予め塗布されたものを仕入れるものでもよい。
【0030】
この後、第1シート(1a)の各々及び第2シート(2a)は、図3に示すラミネート装置にセットされる。このとき、第1シート(1a)の各々は、前記ラミネート装置に備えられた水平方向に延びる給紙装置(5a)上にセットされる。具体的には、第1シート(1a)の各々は、その裏面が上面となり且つ帯状に連続するように端縁部(12)(13)どうしが重ね合わされるように、セットされる。これは、端縁部(12)(13)どうしを突き合わせるものでは、その間に透き間ができて後述のラミネート時に第2ホットメルト接着剤(22)が後述のローラ(4a)に付着してしまうこととなり易いからである。
【0031】
又、第2シート(2a)は、第1シート(1a)の各々よりも上方にてロール状に巻かれて保持される。
この工程が、既述第1のカード体の製造方法に用いられた、本発明に係るシートの接着方法における「準備工程」に相当する。
そして、第1シート(1a)の各々は、給紙装置(5a)により移送され、第2シート(2a)は、その保持部から引き出されて、ガイドローラ(3a)(3b)によって下方に案内される。これら第1シート(1a)の各々と第2シート(2a)とは、対向状態に配置された一対のローラ(4a)(4b)相互間に供給され、これらローラ(4a)(4b)によって、第1シート(1a)及び第2シート(2a)が挟圧される。尚、第1シート(1a)の各々を手作業でローラ(4a)(4b)相互間に供給してもよい。
【0032】
更に、ローラ(4a)(4b)の内の上方側のローラ(4b)は、加熱装置(図示せず)により所定温度(例えば、100〜120℃)に加熱されている。下方側のローラ(4a)は、室温程度に維持されている。尚、ローラ(4a)(4b)の表面は、極滑らかな鏡面状に形成されている。
従って、第1シート(1a)と第2シート(2a)とは、図6に示すように、ローラ(4a)(4b)により挟圧されながらローラ(4b)により加熱される。この加熱により第1ホットメルト接着剤(21)が溶融状態となることから、第1シート(1a)と第2シート(2a)とが接着される。
【0033】
このとき、第2ホットメルト接着剤(22)も溶融してその一部が第2シート(2a)から引き剥されてローラ(4b)に付着するが、第2ホットメルト接着剤(22)の単位面積当たりの樹脂量は、第1ホットメルト接着剤(21)の単位面積当たりの樹脂量よりも大幅に少なく設定されているから、第2ホットメルト接着剤(22)の一部が第2シート(2a)から引き剥されてローラ(4b)に付着する度合いは、極小さく抑えられている。
【0034】
この工程が、既述第1のカード体の製造方法に用いられた、本発明に係るシートの接着方法における「接着工程」、「第1接着工程」に相当する。
この後、前記接着された第1シート(1a)の各々及び第2シート(2a)は、図3に示すように、裁断装置(5)で所定寸法に裁断される。この裁断に際しては、先ず、第1シート(1a)相互にて重ね合わされた端縁部(12)(13)の間に進入する刃によって、第2シート(2a)が切断される。この状態では、第2シート(2a)は、第1シート(1a)に於ける図5の二点鎖線に示す範囲に接着されたものとなる。次に、第1シート(1a)及び第2シート(2a)は、図4及び図5の一点鎖線の位置で切断され、第1部材相当部(10a)相互が分断され且つ端縁部(12)(13)(14)(15)が除去されたものとなる。これによって、第1シート(1a)(第1部材相当部(10a))が複数の第1部材(10)となり、第2シート(2a)が複数の第2部材(20)となる。この工程が、既述第1のカード体の製造方法における「裁断工程」に相当する。
【0035】
更にこの後、前記裁断により形成された第1部材(10)及び第2部材(20)からなるシート片(100)の各々は、図7の状態となっているが、シート片(100)の各々は、折畳装置(図示せず)によって、図4及び図5の点線が折り線となるように且つ第2部材(20)が第1部材(10)の内側となるように、2つ折りにされる。これによって、第2部材(20)の内面に塗布された第2ホットメルト接着剤(22)どうしが接した状態となる。
【0036】
更に、このシート片(100)を、図8に示すように、溶着装置(図示せず)に備えられた対向状態の一対の加熱板(7a)(7b)により挟圧しながら加熱する。この加熱によって、第2ホットメルト接着剤(22)が溶融して第2部材(20)の内面どうしが接着されたものとなる。これによって、シート片(100)がはがき(1000)となる。この工程が、既述第1のカード体の製造方法における「第2接着工程」に相当する。
【0037】
このはがき(1000)では、第2ホットメルト接着剤(22)の接着力が第1ホットメルト接着剤(21)の接着力よりも弱くなっているから、はがき(1000)の第1部材(10)に於ける折り線より両側の部分を外側に引き離すと、第2部材(20)の内面どうしが剥れる。
この状態では、第2ホットメルト接着剤(22)、第2シート(2a)、及び、第1ホットメルト接着剤(21)が透明であるから、これらを透して、第1部材(10)の裏面に印刷された情報(11)を見ることができる。そして、上記したように、ローラ(4a)(4b)による第1シート(1a)及び第2シート(2a)の挟圧時に、第2ホットメルト接着剤(22)の一部が第2シート(2a)から引き剥されてローラ(4b)に付着する度合いが抑えられているから、第2ホットメルト接着剤(22)の表面の荒れが抑えられ、はがき(1000)を開いて第2ホットメルト接着剤(22)どうしを剥した状態で第1シート(1a)の情報(11)を明瞭に見ることができる。
【0038】
このものでは、第2シート(2a)に塗布された接着剤が第1ホットメルト接着剤(21)及び第2ホットメルト接着剤(22)であるから、前記塗布したまま放置しておくことができる。従って、上記ラミネート装置は、従来のように通常の接着剤を塗布・乾燥する為の装置が不要となり、前記ラミネート装置が小型化される。
従って、第1シート(1a)と第2シート(2a)のラミネートの為に、オフィス等で一般的に設置されている卓上型のラミネート装置を用いることができる。
[他の実施の形態]
[1] 図10は、他の実施の形態のラミネート装置の正面図であり、図11は、図10の第1シート(1b)の表面を示す図であり、図12は、図10の第1シート(1b)の裏面を示す図である。
【0039】
上記の実施の形態では、矩形状の複数の第1シート(1a)を用いたが、これを、同図に示す帯状の第1シート(1b)を用いるものとしてもよい。
第1シート(1b)は、図10〜図12に示すように、一定幅の帯状紙であり、その長手方向に複数の第1部材相当部(10a)が一体的に連続する構成となっている。そして、第1部材相当部(10a)は、第1部材(10)の表側に相当する部分と第1部材(10)の裏側に相当する部分とが第1シート(1b)の幅方向に並ぶように形成されている。又、第1部材相当部(10a)の各々の裏面には、情報(11)が印刷されている。尚、第2シート(2a)は、上記実施の形態と同様のものである。
【0040】
そして、第1シート(1b)は、第2シート(2a)の下方にて、ロール状に巻かれた状態でラミネート装置にセットされる。又、第2シート(2a)は、上記実施の形態と同様にして、ラミネート装置にセットされる。この工程が、既述第2のカード体の製造方法に用いられた、本発明に係るシートの接着方法における「準備工程」に相当する。
この後、第1シート(1b)は、その保持部から引き出されてガイドローラ(3c)(3d)によって上方に案内される。この後、第1シート(1b)は、図10に示すように、ガイドローラ(3a)(3b)によって下方に案内された第2シート(2a)と共に、水平方向に走行し、ローラ(4a)(4b)によって挟圧される。そして、第1シート(1b)及び第2シート(2a)は、ローラ(4a)(4b)により挟圧されながらローラ(4b)により加熱されて、第1ホットメルト接着剤(21)が溶融し、第1シート(1b)と第2シート(2a)とが接着される。この工程が、既述第2のカード体の製造方法に用いられた、本発明に係るシートの接着方法における「接着工程」に相当する。
【0041】
更に、前記接着された第1シート(1b)及び第2シート(2a)は、図10に示すように、折込装置(40)によって、長手方向に沿って2つ折りにされる。このとき、図11及び図12の点線が折り線となり且つ第2シート(2a)が第1シート(1b)の内側となるように折られる。続いて、上下に対向配置された一対のローラ(4c)(4d)により第1シート(1b)及び第2シート(2a)が挟圧されると共に、ローラ(4c)(4d)により加熱されて、第2ホットメルト接着剤(22)が溶融され、第2シート(2a)の内面どうしが接着される。
【0042】
この後、裁断装置(6)によって、第1シート(1b)及び第2シート(2a)は、その長手方向にて所定寸法に裁断される。この裁断によって、第1シート(1a)及び第2シート(2a)が図11及び図12の一点鎖線の位置で分断され、はがき(1000)が成形されたものとなる。この工程が、既述第2のカード体の製造方法における「成形工程」に相当する。
【0043】
尚、ローラ(4a)(4b)により第1シート(1b)及び第2シート(2a)をラミネートした後、まず第1シート(1b)及び第2シート(2a)を裁断することにより第1シート(1b)を第1部材(10)とし且つ第2シート(2a)を第2部材(20)とし、この後に、第1部材(10)及び第2部材(20)を2つ折りにした状態で第2ホットメルト接着剤(22)を溶融状態に加熱することよって、はがき(1000)を成形するようにしてもよい。この工程も、既述第2のカード体の製造方法における「成形工程」に相当する。
【0044】
このものでは、2つ折りのはがき(1000)の製造に実施したが、これを、Z字状に折り込まれたはがき(1000)の製造に実施してもよい。この場合、第1シート(1b)の一面に於ける幅方向の一方端縁から2/3の範囲に第2シート(2a)をラミネートし、且つ、他面に於ける幅方向の他方端縁から2/3の範囲に第2シート(2a)と同じ構成のもう1つの第2シートをラミネートする。このラミネートに際しては、図10の第1シート(1b)の下方からローラ(4a)(4b)間に前記したもう1つの第2シートを供給すると共に、ローラ(4a)もローラ(4b)と同様に加熱する。
【0045】
そして、前記ラミネート後、前記一面の前記2/3の範囲を第2シート(2a)が内側になるように長手方向に沿って2つ折りにし、且つ、前記他面の前記2/3の範囲を第2シートが内側になるように長手方向に沿って2つ折りにする。この後、両方の第2シートどうしを熱溶着し、上記と同様に裁断すると、このはがき(1000)が製造されたものとなる。
【0046】
[2] 上記の実施の形態では、ローラ(4a)(4b)による挟圧時にローラ(4b)の熱により第1ホットメルト接着剤(21)を溶融させる構成としたが、これを、ローラ(4a)(4b)による挟圧時に他の方法(例えば、高周波を用いる方法)により第1ホットメルト接着剤(21)を溶融させる構成としてもよい。
[3] 上記の実施の形態では、はがき(1000)の製造に本発明を実施したが、これを、他のカード体の製造に実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に於けるはがき(1000)の正面図
【図2】 図1のはがき(1000)のII−II断面図
【図3】 図1のはがき(1000)の製造に用いられるラミネート装置の正面図
【図4】 図3の第1シート(1a)の表面を示す図
【図5】 図3の第1シート(1a)の裏面を示す図
【図6】 図3の第1シート(1a)と第2シート(2a)とがラミネートされる状態を示す拡大正面図
【図7】 図3のシート片(100)の端面図
【図8】 図7のシート片(100)を2つ折りにして加熱溶着する状態を示す端面図
【図9】 図6の第1シート(1a)及び第2シート(2a)のIX−IX断面図
【図10】 他の実施の形態のラミネート装置の正面図
【図11】 図10の第1シート(1b)の表面を示す図
【図12】 図10の第1シート(1b)の裏面を示す図
【図13】 はがきの製造に用いられる従来のラミネート装置の説明図
【図14】 前記製造されたはがきの端面図
【符号の説明】
(1a)・・・第1シート
(2a)・・・第2シート
(1000)・・・はがき
(10)・・・第1部材
(20)・・・第2部材
(21) ・・・第1ホットメルト接着剤
(22)・・・第2ホットメルト接着剤
(4a)(4b)・・・ローラ

Claims (1)

  1. 第1シートと第2シートとを接着する接着方法であって、
    前記第1シートと、一面に第1ホットメルト接着剤が塗布され且つ他面に第2ホットメルト接着剤が塗布された状態の前記第2シートとを準備する準備工程と、
    前記第1シートと前記第2シートとを前記第1ホットメルト接着剤を介した重合せ状態にて長手方向に沿って一対のローラにより挟圧しながら前記第1ホットメルト接着剤及び第2ホットメルト接着剤を溶融状態に加熱し、それによって、該溶融状態の第2ホットメルト接着剤の一部が第2シートから引き剥がされて該第2シート側のローラに付着し、前記第1シートと前記第2シートとが該溶融状態の第1ホットメルト接着剤により接着される接着工程とを具備するシートの接着方法。
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