JP4154992B2 - ジェットバス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽の底部に上向きジェット噴射口を設けたジェットバスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴槽の底部や側壁に複数個の気泡噴出ノズルを設けると共に、入浴者を検知する人体検知センサー設け、該入浴者の位置や姿勢に応じて気泡噴射方向を入浴者に向けるようにした気泡浴槽装置の制御方法があった(例えば、特許文献1参照。)。又、ジェット噴射口を設けた浴槽に水位検知器と温度検知器を設け、ジェット噴射口より上の水位で、かつ所要の温度時にジェット噴射がなされるようにしたジェットバスがあった(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−146753号公報(第1頁、図1)
【特許文献2】
特開平3−143445号公報(第1頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の気泡浴槽装置の制御方法は、浴槽の水位が下がったとき、浴槽底部に設けられた気泡噴射ノズルからの噴水が浴槽水面から飛び散るおそれがあった。特許文献2のジェットバスはジェット噴射口が浴槽の側面に設けてあり、ジェット噴射口からの噴流が浴槽外に飛散するという問題は記載されておらず、その水位検知器は、ジェット噴射の自動運転のためのものであった。
本発明は、浴槽の水位と浴槽底部に設けたジェット噴射口の噴射力との関係に着目し、水位が低いときは噴射力を小さくしてジェット噴射口からの噴流が浴槽内外に飛散しないようにするとともに、入浴者が浴槽に入ると、ジェット噴射口の噴射力を増大させることができるようにしたジェットバスを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、次のような技術的手段を講じている。すなわち、請求項1記載の発明は、浴槽の底部にジェット噴射口を設けたジェットバスにおいて、該浴槽内の水位に応じて、該ジェット噴射口からの上向き噴射力を制御したことを特徴とするジェットバスである。このような構成により、浴槽内の水位が下がった場合でも、ジェット噴射口からの噴射力が抑制され、噴流が浴槽水面から、噴き出し飛び散ることを未然に防止できるのである。
【0006】
更に、請求項1記載のジェットバスにおいて、ジェット噴射口の許容最大上向き噴射力を、上記水位に比例させている。このような構成により、入浴者が、入浴中に該噴射力を手動により最大値にセットしていた場合においても、噴流が浴槽水面から、噴き出し飛び散ることを未然に防止できる。
【0007】
又、請求項1記載のジェットバスにおいて、ジェット噴射口の上方に入浴者が存在するかどうかを検知する入浴者検知センサーを該浴槽に設けるとともに、該入浴者検知センサーが入浴者の存在を検知したとき、上記ジェット噴射口の噴射力を増大させることが好ましい。このような構成により、入浴者が浴槽に入ったとき該噴射力が強化されて入浴者へのマッサージ効果が増大するとともに、浴槽から入浴者が出たときは水位が下がって該噴射力が弱まるので、噴流が浴槽水面から、噴き出し飛び散ることを防止でき、消費エネルギ−の節約を図ることができるのである。
【0008】
更に、請求項1記載のジェットバスにおいて、入浴者検知センサーが入浴者の存在を検知したとき、ジェット噴射口の噴射力を、浴槽の水位が最大のときのジェット噴射口の許容最大上向き噴射力にすることが好ましい。このような構成により、噴流が浴槽水面から、噴き出し飛び散ることを防止しながら、マッサージ効果を最大にできるのである。
【0009】
更に又、請求項1記載のジェットバスにおいて、ジェット噴射口の噴射力を、入浴者が、入浴中に制御できるようにすることが好ましい。このような構成により、入浴者の好みに応じて、該噴射力を調節できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照してより詳細に説明する。図1は本発明のジェットバスに係る模型的断面図である。浴槽1の底部11にはジェット噴射口2が設けられ該ジェット噴射口2の近傍に入浴者検知センサー3が併設されている。4は浴室壁面Wに設けた操作パネル、5は浴槽水循環用配管、6はエアー吸入装置、7はエアーパイプ、8は浴槽1内の浴槽水、9は浴槽1内に配管された浴槽水循環用5の先端における吸入口、Cは浴室天井Tの裏に設けられた制御ボックス、Pはポンプ、Sは水位センサー、Hは入浴者、Fは入浴者Hの足である。図1に示すように、入浴者Hが腰掛けた状態で浴槽1に入り、入浴者Hの足Fがジェット噴射口2の上に載せられたとき、入浴者検知センサー3がジェット噴射口2の上方に入浴者Hが存在していることを検知している。このときの浴槽水8の水位は水位センサーSが検知している。この入浴者検知センサー3及び水位センサーSの情報が制御ボックスCに送られ、この情報に基づいて該制御ボックスCがポンプPとエアー吸入装置6とを駆動している。そのため浴槽水8は吸入口9からポンプPに吸い込まれるとともに、浴槽1外の浴槽水循環用配管5を経由してジェット噴射口2から噴射される。このとき同時にエアー吸入装置6から吸い込まれたエアーが循環されてきた浴槽水8と混ざってジェット噴射口2から上方に噴射される。該ジェット噴射口2からの噴流は入浴者Hの足Fをマッサージするのである。
【0011】
浴槽1内の浴槽水8の水位に応じて、該ジェット噴射口2からの上向き噴射力が制御されており、浴槽1内の水位が下がった場合は、ジェット噴射口2からの噴射力も小さくなる。このように抑制することにより、ジェット噴射口2からの噴流が浴槽水面から、噴き出し飛び散ることを未然に防止している。浴槽水8の水位に応じてジェット噴射口2の許容最大上向き噴射力は制限されているが、その噴射力をどの程度にするかは好みに応じて設定できる。
【0012】
入浴者Hは入浴中において、浴室壁面Wに設けられた操作パネル4を操作することにより、制御ボックスCを介してポンプP及びエアー吸入装置6を制御し、予め設定された許容最大上向き噴射力の範囲内で、好みの噴射力を選択できる。入浴することにより水位が高くなれば該水位に応じて噴射力も大きくなるようになっている。
【0013】
浴槽1へ入浴者Hが入ったときの水位に見合った許容最大上向き噴射力が決められその範囲内で入浴者はジェット噴射口2の噴射力を調節できるが、入浴中の浴槽水8の水位が最高水位でない場合において、更にジェット噴射口2の噴射力を大きくしたいときは、入浴者Hが足F又は身体の一部をジェット噴射口2上に持ってくれば、入浴者検知センサー3がそれを検知し、ジェット噴射口2の噴射力が、最高水位のときの許容最大上向き噴射力に自動的に切り変わる。勿論この噴射力を、最高水位のときの許容最大上向き噴射力に切り替えるとき、ジェット噴射口2の上に足Fを載せた状態で操作パネル4を介して手動で行ってもよい。浴槽水8が最高水位でない状態で、ジェット噴射口2の噴射力を、水位が最高水位のときの許容最大上向き噴射力に切り替えても、入浴者Hの足F又は身体の一部がジェット噴射口2の上方に位置しているので、該噴流は浴槽水8の表面から飛散しないのである。
【0014】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明は、浴槽1の底部11にジェット噴射口2を設けたジェットバスにおいて、該浴槽1内の水位に応じて、該ジェット噴射口2からの上向き噴射力を制御したから、浴槽1内の水位が下がった場合でも、ジェット噴射口2からの噴射力が抑制され、噴流が浴槽水面から、噴き出し飛び散ることを未然に防止できるのである。
【0015】
更に、請求項記載の発明は、上記のジェットバスにおいて、ジェット噴射口2の許容最大上向き噴射力を、上記水位に比例させたから、入浴者Hが入浴中に該噴射力を手動により最大値にセットしていた場合においても、噴流が浴槽水面から、噴き出し飛び散ることを未然に防止できる。
【0016】
又、上記のジェットバスにおいて、ジェット噴射口2の上方に入浴者Hが存在するかどうかを検知する入浴者検知センサー3を該浴槽1に設けるとともに、該入浴者検知センサー3が入浴者Hの存在を検知したとき、上記ジェット噴射口2の噴射力を増大できるようにした場合には、入浴者Hが浴槽1に入ったとき該噴射力が強化されて入浴者Hへのマッサージ効果が増大するとともに、浴槽1から入浴者Hが出たときは水位が下がって、該噴射力が弱まるので、噴流が浴槽水面から、噴き出し飛び散ることを防止でき、消費エネルギ−の節約を図ることができるのである。
【0017】
又、上記のジェットバスにおいて、入浴者検知センサー3が入浴者Hの存在を検知したとき、ジェット噴射口2の噴射力を、浴槽1の水位が最大のときのジェット噴射口2の許容最大上向き噴射力にした場合には、噴流が浴槽水面から、噴き出し飛び散ることを防止しながら、マッサージ効果を最大にできるのである。
【0018】
又、上記のジェットバスにおいて、ジェット噴射口2の噴射力を、入浴者Hが、入浴中に制御できるようにした場合には、入浴者Hの好みに応じて、該噴射力を調節できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジェットバスに係る模型的断面図である。
【符号の説明】
1 浴槽
11 浴槽の底部
2 ジェット噴射口
3 入浴者検知センサー
4 操作パネル
5 浴槽水循環用配管
6 エアー吸入装置
7 エアーパイプ
8 浴槽水
9 浴槽水吸入口
C 制御ボックス
F 入浴者の足
H 入浴者
P ポンプ
S 水位センサー
T 浴室天井
W 浴室壁面

Claims (1)

  1. 浴槽の底部にジェット噴射口を設けたジェットバスにおいて、該浴槽内の水位に応じて、該ジェット噴射口からの上向き噴射力を制御するものであり、上記ジェット噴射口の許容最大上向き噴射力を、上記水位に比例させたことを特徴とするジェットバス。
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