JP4153348B2 - 製品分離装置及びミクロジョイントカッター - Google Patents

製品分離装置及びミクロジョイントカッター Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミクロジョイントを介して製品と素材とを接続した状態に加工されたワークから製品を分離する製品分離装置及び前記ミクロジョイントを切断するためのミクロジョイントカッターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばタレットパンチプレスなどのごとき板材加工機によって、ミクロジョイントを介して製品と素材とを接続した状態に加工されたワークから製品を分離する場合、例えば前記ワークに振動を付与して素材から製品を分離することや、製品をハンマーによって軽く打撃して素材から製品を分離することが行われている。
【0003】
上記の場合、ミクロジョイント部分の大小等の状態によって素材から製品が中々分離しない場合や製品がばらばらになり、異なる製品の仕分けが厄介である等の問題がある。
【0004】
そこで、前述のごとくミクロジョイントを介して製品と素材とを接続した状態にあるワークから製品を分離するとき、前記ミクロジョイントをカッターにより切断し、分離された製品を吸着パッド等により吸着して製品載置部へ移送載置することも行われている(例えば特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−205363号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のごとく、カッターによってミクロジョイントを切断した後、吸着パッド等によって製品載置部へ移送載置する構成においては、例えば製品に穴加工が行われたり、例えばバーリング加工等のごとく成形加工が製品の上面に行われている場合には、製品を吸着して移送することが困難であると共に、多数の製品を個々に移送することとなり、分離した後の製品の移送に時間を要すために、機械の生産性が落ちる等の問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、板材加工機によってミクロジョイントを介して製品と素材とを接続した状態に加工されたワークの供給を行うワーク供給装置から供給されたワークの、前記ミクロジョイントを切断するミクロジョイントカッターを備えた製品分離装置であって、前記ワークの供給を行うワーク供給装置と前記製品分離装置(1)の枠体フレーム(3)内との間をY軸方向に移動自在かつ前記ワーク供給装置からのワークを前記枠体フレーム(3)内へ搬入自在の移動テーブル(7)と、前記移動テーブル(7)によって前記枠体フレーム(3)内に搬入されたワークを保持して上下動自在の複数のワーククランプ(9A,9B)と、前記枠体フレーム(3)内に位置するときの前記移動テーブル(7)の上方位置で上昇した状態の前記複数のワーククランプ(9A,9B)によって持上げられたワークの下側の位置のワーク支持位置とこのワーク支持位置からX軸方向に退避した状態の退避位置へ移動自在の複数のブラシローラ(51)を回転自在に備えた一対のチェン(37)と、前記ワーク支持位置の前記複数のブラシローラ(51)に支持されたワークの前記ミクロジョイントを切断するための前記ミクロジョイントカッター(75A,75B)と、前記ミクロジョイントを切断して素材と製品とを分離した後、前記ワーククランプ(9A,9B)の上昇によってスケルトン状の素材が上昇され、製品が前記ブラシローラ(51)上に残された状態にあるとき、前記各ブラシローラ(51)を前記ワーク支持位置から前記退避位置へX軸方向退避移動するとき、前記製品を切断位置において前記ブラシローラ(51)から下方に位置する製品パレット(105)上に落下すべく、前記各ブラシローラ(51)を当該ブラシローラ(51)の移動方向と逆方向に回転するために、前記各ブラシローラ(51)の回転軸(53)に備えたローラ(55)を、前記チェン(37)を案内するチェンガイドに接触して備え、前記ブラシローラ(51)から落下される製品を受けるための製品パレット(105)を上昇するリフタ装置(107)と、を備えていることを特徴とするものである。
【0008】
また、前記製品分離装置において、前記ミクロジョイントカッターを支持してX軸方向へ移動自在のX軸方向移動部材に、前記ワークのX軸方向の一端面を検出するための端面検出センサを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
また、前記製品分離装置において、前記ミクロジョイントカッターに近接した位置に、製品にマーキングを行うためのマーキング装置を備えたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1を参照するに、本発明の実施形態に係る製品分離装置1は、形鋼を溶接して適宜に組合せた枠体フレーム3を備えており、この枠体フレーム3におけるほぼ中間高さ位置の内側にはY軸方向(図1において紙面に垂直な方向、図2において左右方向)に長く伸びた一対のガイド部材5が設けてある。このガイド部材5は、前記枠体フレーム3に隣接して配置されるワーク供給装置(図示省略)に備えた一対のガイド部材に対応する位置関係に設けてある。
【0014】
前記ワーク供給装置は、例えばタレットパンチプレス等のごとき板材加工機(図示省略)によって、ミクロジョイントを介して製品と素材とを接続した状態に加工されたワークを供給するものである。このワーク供給装置は、前記板材加工機によって加工されたワークを集積しておき、必要に応じてワークを1枚毎供給する構成である
【0015】
前記ガイド部材5には、前記製品分離装置1における前記枠体フレーム3内と前記ワーク供給装置との間を往復動自在の移動テーブル7がY軸方向に移動自在に支持されている。なお、前記移動テーブル7を前記ガイド部材5に沿ってY軸方向へ往復移動するための駆動手段としては、例えばボールネジ機構,リニアモータ等のごとき種々の構成を採用することができるので、前記駆動手段についての詳細な説明は省略する。
【0016】
前記枠体フレーム3には、前記移動テーブル7によって枠体フレーム3内に搬入されたワークを保持して上下動自在の複数のワーククランプ9A,9Bが設けられている。上記ワーククランプ9A,9Bにおいて、一方のワーククランプ9Aは、基準位置においてワークをクランプする固定のクランプであり、他方のワーククランプ9Bは固定クランプに対して接近離反する方向(Y軸方向)に移動自在の移動クランプである。
【0017】
より詳細には、前記枠体フレーム3におけるY軸方向の一側でX軸方向に対向した一対の支柱3A,3Bには上下方向のガイド部材が設けてあり、この上下方向のガイド部材にはX軸方向に長い固定側ビーム部材11の両端側が上下動自在に案内支持されている。そして、上記固定側ビーム部材11を上下動するために、前記一対の支柱3A,3Bには、上下動用アクチュエータの一例としての流体圧シリンダ13(図2参照)が装着してある。
【0018】
そして、前記固定側ビーム部材11には、図3に示すように、Y軸方向の複数のガイド部材15を介してX軸方向に長いクランプホルダ17がY軸方向に僅かに移動可能に支持されていると共に、前記クランプホルダ17をY軸方向に僅かに移動するためのアクチュエータの一例としての小型の流体圧シリンダ19が装着されている。そして、前記クランプホルダ17には、ワークWのY軸方向の一側縁をクランプするための複数のクランパー21がX軸方向に適宜間隔に装着してある。上記クランパー21は、ワークWを上下から挟持する上部ジョー,下部ジョーを備えた一般的なクランパーで良いものであるから、クランパー21についての詳細な説明は省略する。
【0019】
前記構成により、流体圧シリンダ19によって前記クランプホルダ17を往復動することにより、複数のクランパー21を基準位置に対して進退することができるものである。すなわち、前記流体圧シリンダ19を作動して前記クランプホルダ17を前記移動クランプ9B側へ移動することにより、複数のクランパー21をY軸方向の基準位置に位置決めすることができ、逆方向へ作動することにより、複数のクランパー21を前記基準位置から退避することができるものである。
【0020】
したがって、前記流体圧シリンダ13を作動することによって前記固定側ビーム部材11を下降して前記クランパー21の高さ位置を前記移動テーブル7における上面高さに合わせ、かつ流体圧シリンダ19を作動して前記クランパー21をY軸方向の基準位置に前進することにより、前記移動テーブル7上のワークWのY軸方向の一端縁をクランプできる。そして、前記流体圧シリンダ13を上昇作動することによりワークWを高く持ち上げることができるものである。
【0021】
前記移動クランプ9Bは、前記固定側ビーム部材11に対向した移動側ビーム部材23を上下動自在に備えている。すなわち、前記枠体フレーム3において前記一対の支柱3A,3Bに対向して備えた一対の支柱3C,3Dには上下方向のガイド部材が設けてあり、このガイド部材にはX軸方向に長い前記移動側ビーム部材23の両端側が上下動自在に案内支持されている。そして、前記一対の支柱3C,3Dには、前記移動側ビーム部材23を上下動するための上下動用アクチュエータの一例としての流体圧シリンダ25(図2参照)が装着してある。
【0022】
そして、前記移動側ビーム部材23の複数箇所にはY軸方向へ大きく移動自在のY軸移動部材27がY軸方向へ移動自在に支持されており、このY軸移動部材27の、前記固定クランプ9A側の端部にはX軸方向に長いクランプホルダ29が一体的に取付けてあり、このクランプホルダ29には、固定側の前記クランパー21に対向して複数のクランパー31がX軸方向に適宜間隔に装着してある。
【0023】
前記クランプホルダ29をY軸方向に移動するために、前記移動側ビーム部材23には、ホルダ移動用アクチュエータの一例としての流体圧シリンダ33が装着してあり、この流体圧シリンダ33におけるピストンロッドの先端部が前記クランプホルダ29に連結してある。したがって、前記流体圧シリンダ33によってクランプホルダ29をY軸方向に移動することにより、前記クランパー31を、図3に示すように、ワークのY軸方向の幅寸法に対応した位置に位置決めすることができるものである。なお、前記クランパー31は公知の構成でよいものであるから、クランパー31についての詳細な説明は省略する。
【0024】
既に理解されるように、流体圧シリンダ25を作動することによって移動側ビーム部材23を上下動することができ、移動側のクランパー31の高さ位置を前記移動テーブル7の上面に合わせることができる。そして、前述したように、流体圧シリンダ33の作動によってクランプホルダ29を固定クランプ9A側へ移動することにより、移動テーブル7上のワークのY軸方向の他側縁をクランプすることができるものである。
【0025】
すなわち、固定クランプ9Aにおけるクランパー21と移動クランプ9Bにおけるクランパー31によって移動テーブル7上のワークWのY軸方向の両側縁をクランプして前記ワークを持上げることができるものである。このように、移動テーブル7上のワークが持上げられると、移動テーブル7は、ワークWを搬入した状態のワーク搬入位置から前記ワーク供給装置側へ退避するものである。
【0026】
前記固定クランプ9A及び移動クランプ9Bによって持上げられたワークを支持するために、前記枠体フレーム3にはワーク支持手段が設けられている。すなわち、より詳細には、前記枠体フレーム3における前記支柱3A,3B;3C,3DにはX軸方向に長い上下一対のチエンガイド35U,35L(図2参照)がそれぞれ水平に取付けてあり、この上下のチエンガイド35U,35Lには、Y軸方向に対向した一対のエンドレス状のチエン37がX軸方向へ走行自在に案内支持されている。
【0027】
前記一対のチエン37を駆動するために、前記枠体フレーム3のX軸方向の一側にはサーボモータのごとき制御モータ39(図4参照)を備えたチエン収容部41が設けてあり、このチエン収容部41には、チエン37を比較的長い範囲に亘って巻き込むことができるように、Y軸方向の両端側にチエンスプロケット43を備えた回転軸45が回転自在に支持されており、この回転軸45は、前記制御モータ39と連動連結してある。さらに前記チエン収容部41には複数のアイドラスプロケット47が適宜に配置してある。そして、前記枠体フレーム3のX軸方向の他側には、前記チエン37を掛回するチエンスプロケット49が回転自在に支持されている。
【0028】
前記複数のスプロケット43,47,49に掛回したエンドレス状の前記チエン37において、前記枠体フレーム3内においてX軸方向に移動する上部側は上側の前記チエンガイド35Uの上部をX軸方向に走行し、前記チエン37の下部側は下側の前記チエンガイド35Lの上部を走行するものである。
【0029】
前記一対のチエン37において、下側の前記チエンガイド35L上に位置する部分には、多数のブラシローラ51における回転軸53の両端部が回転自在に支持されており、この回転軸53の両端部に一体的に備えたローラ55は前記上側のチエンガイド35Uの下面に接触してある。
【0030】
したがって、前記制御モータ39を駆動して前記チエン37を走行駆動すると、前記ローラ55が上側のチエンガイド35Uの下面に接触してあることにより、前記ブラシローラ51はチエン37の下側の移動方向に対して反対方向に回転することになる。すなわち、前記ブラシローラ51を、図1において、右方向に退避移動すると、ブラシローラ51は図1において反時計回り方向に回転することになる。
【0031】
前述のごとく、前記移動テーブル7上のワークを固定クランプ9A,移動クランプ9Bによって持上げるときには、前記多数のブラシローラ51は前記チエン収容部41内に巻き込まれて、前記移動テーブル7上の上方位置から退避した状態にあり、ワークの持上げの邪魔になるようなことはないものである。
【0032】
前述のごとく、固定クランプ9A,移動クランプ9Bによって前記移動テーブル7上のワークWをクランプし持上げた後、図1に示すように、多数のブラシローラ51を前記固定クランプ9A,移動クランプ9Bの下側の位置(ワーク支持位置)に移動し、その後に前記固定クランプ9A,移動クランプ9Bを下降することにより、ワークは前記多数のブラシローラ51によって支持されることになる。
【0033】
前記ブラシローラ51に支持されたワークのミクロジョイントを切断するために、ミクロジョイントカッターが設けられている。より詳細には、前記枠体フレーム3の上部にはX軸方向に長いガイドフレーム57A,57Bが設けられており、このガイドフレーム57A,57BにはY軸方向に長いキャリッジ59の両端側が移動自在に支持されている。
【0034】
前記キャリッジ59をX軸方向に移動位置決めするために、前記ガイドフレーム57Bにはサーボモータ61が装着してあり、このサーボモータ61によって回転される回転軸63の両端側には駆動プーリ65が取付けてある。そして、前記ガイドフレーム57A,57Bの他端側に設けた従動プーリ67と前記駆動プーリ65にはエンドレス状のタイミングベルト69が掛回してあり、このタイミングベルト69には前記キャリッジ59の両端側が連結してある。
【0035】
上記構成により、サーボモータ61を適宜に回転することにより、タイミングベルト69を介してキャリッジ59は、ガイドフレーム57A,57Bに沿ってX軸方向に移動位置決めできることになる。
【0036】
前記キャリッジ59の下面にはY軸方向のガイド部材71が設けてあり、このガイド部材71にはカッターフレーム73がY軸方向に移動自在に案内支持されている。このカッターフレーム73には、対称形のミクロジョイントカッター75A,75Bが個別に上下動自在に装着してある。
【0037】
さらに、前記カッターフレーム73には、前記ブラシローラ51上のワークのX軸方向の一端面を検出するための端面検出センサ77が装着してある。この端面検出センサ77は、例えば光学的にワークの端面を検出するもので、この端面検出センサ77によってワークのX軸方向の一端面を検出したときの前記キャリッジ59のX軸方向の位置がワークに対してのX軸方向の基準位置になるものである。
【0038】
さらに、前記カッターフレーム73には、ワークから分離される製品にマーキングを行うマーキング装置79が装着してある。このマーキング装置79は、例えばインクジェットノズルを備えるものであって、製品に対して適宜のマーキングを行うことができるものである。
【0039】
前記カッターフレーム73を前記ガイド部材71に沿ってY軸方向に移動するために、前記キャリッジ59のY軸方向の両端側にはプーリ81A,81B(図8参照)が設けられており、このプーリ81A,81Bに掛回したタイミングベルト83に前記カッターフレーム73が適宜に連結してある。そして、前記キャリッジ59には、前記一方のプーリ81Aを回転するためのサーボモータ85が装着してある。
【0040】
したがって、前記サーボモータ61を制御して前記キャリッジ59をX軸方向に移動し、かつ前記サーボモータ85を制御してカッターフレーム73をY軸方向に移動することにより、ミクロジョイントカッター75A,75Bはブラシローラ51上のワークに対してX,Y方向に移動位置決め自在なものである。
【0041】
前記ミクロジョイントカッター75A,75Bは、素材と製品とを接続したミクロジョイントを切断するためのものである。前記ミクロジョイントは、図10に示すようにして形成される。すなわち、素材Sに矩形状のスリット87A,87Bは、図10より明らかなように、仮想の延長部が互に直交するように、直交する方向に長く形成してある。そして、前記スリット87A,87Bの一端側が互いに近接した位置において、前記スリット87A,87Bの一端側の最接近した角部87Cを結ぶ位置がミクロジョイント89となる。
【0042】
上記ミクロジョイント89を切断するために、前記ミクロジョイントカッター75Aは、前記スリット87Aを上下に通過自在の下型支持部材91を備えており、この下型支持部材91には、前記スリット87Aの直交した2辺87D,87Eに当接位置決め自在の当接部91A,91Bが備えられている。
【0043】
そして、前記下型支持部材91の下部には、前記素材Sの下側に位置して下側から支持するワーク支持部93が一体に備えられており、このワーク支持部93には、前記ミクロジョイント89を切断するための下刃95が前記スリット87の前記2辺87D,87Eに対して交差する方向に形成してある。
【0044】
さらに、前記ミクロジョイントカッター75Aには、前記ワーク支持部93に対して素材Sを押圧固定自在の板押え97が上下動可能に備えられていると共に、前記下刃95と協働して前記ミクロジョイント89を切断するための上刃99を備えたパンチ101が上下動自在に備えられている。
【0045】
前記パンチ101は、スプリング等の付勢手段によって上方向へ付勢された状態でもって、前記下型支持部材91を一体に支持した金型本体(図示省略)に上下動自在に支持されているものであり、前記板押え97と前記パンチ101との間にはスプリングのごとき弾性部材が介在してある。なお、前記板押え97とパンチ101との関係は通常のパンチ金型における板押えとパンチとの関係と同様である。
【0046】
したがって、カッターフレーム73に対してミクロジョイントカッター75Aを下降し、下型支持部材91に備えた前記ワーク支持部93をスリット87Aに挿通して当接部91A,91Bをスリット87Aの直交する2辺87D,87Eに当接して位置決めを行った後、ミクロジョイントカッター75Aの上側に備えた流体圧シリンダ103(図9参照)によってパンチ101を下圧すると、前記板押え97によって素材Sがワーク支持部93に押圧固定された後に、パンチ101における上刃99と前記下刃95との協働によって前記ミクロジョイント89の切断が行われるものである。
【0047】
前記ミクロジョイントカッター75Bの構成はミクロジョイントカッター75Aと対称形の構成であり、前記スリット87の他端側においてミクロジョイントの切断を行うものである。すなわち、前記ミクロジョイントカッター75Aにおける上下の刃99,95の傾斜方向と前記ミクロジョイントカッター75Bの上下の刃の傾斜方向は対称形であって、その方向性が異なるものである。なお、構成は前述したように対称形であるので、ミクロジョイントカッター75Bの詳細については説明は省略する。
【0048】
前記ミクロジョイントカッター75A,75Bによってミクロジョイントを切断した後に前記ブラシローラ51から落下される製品を受けるために、前記枠体フレーム3内には製品パレット105を上下動自在のリフタ装置107が移動自在に配置してある。
【0049】
以上のごとき構成において、前記移動テーブル7によってワーク供給装置側からワークWを枠体フレーム3内に搬入すると、前述したように、移動テーブル7上のワークWは前記固定クランプ9A,移動クランプ9Bによって持上げられる。ワークが持上げられると、前記移動テーブル7は搬入位置から前記ワーク供給装置側へ退避すると共に、ブラシローラ51が持上げられたワークWの下側へ進入移動される。その後、固定クランプ9A,移動クランプ9Bを下降することにより、ワークは、固定クランプ9A,移動クランプ9Bによりクランプされた状態でもってブラシローラ51に支持されることになる。
【0050】
上述のようにワークがブラシローラ51に支持された状態にあるときに、前述したようにミクロジョイントカッター75A,75BをX,Y軸方向へ移動位置決めして、ワークの複数箇所のミクロジョイント89を切断することにより、ブラシローラ51上において製品と素材とを分離することができる。
【0051】
上述のようにミクロジョイント89を切断して素材と製品とを分離した後、前記固定クランプ9A,移動クランプ9Bを再び上昇すると、分離された複数の製品をブラシローラ51上に残してスケルトン状の素材が上昇される。その後、ブラシローラ51を、図1において右方向へ退避移動すると、前述したように、ブラシローラ51は図1において反時計回り方向に回転して右方向へ移動するので、ブラシローラ51上の製品は切断分離された位置において、リフタ装置107によって上昇された状態の製品パレット105上に落下されることになる。
【0052】
上述のように、ブラシローラ51が退避移動すると、前記移動テーブル7が下降された前記製品パレット105の上方の搬入位置へ再び移動される。その後、前記固定クランプ9A,移動クランプ9Bが下降して、クランプしているスケルトン状の素材を前記移動テーブル7上に載置してクランプを解除すると、前記移動テーブル7は前記ワーク供給装置側へ移動され、前記素材の除去が行われた後に新しいワークが移動テーブル7上に載置される。
【0053】
そして、前記移動テーブル7を枠体フレーム3内の搬入位置へ移動して前述したごとき動作を繰り返すことにより、ワークから製品を次々と分離して製品パレット105上に集積することができるものである。この際、同一加工された製品が同一位置で製品パレット105上に落下集積されるので、分離後の製品を個々に搬送する必要がなく、製品パレット105上に能率よく製品を集積することができ、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
【0054】
【発明の効果】
以上のごとき説明より理解されるように、本発明によれば、ブラシローラによってワークを支持するものであるから、ミクロジョイントカッターによってミクロジョイントを切断するとき、下刃をワークの下側へ容易に進入することができ、ミクロジョイントの切断を問題なく行うことができるものである。
【0055】
ミクロジョイントを切断することによって素材と製品とを分離した後においては、ブラシローラを退避移動するとき、ブラシローラの回転によって分離された位置において製品を製品パレット上に落下集積することができ、製品を個々に搬送する必要がなく、製品の集積を能率良く行うことができ、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る製品分離装置を示す正面説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る製品分離装置を示す右側面説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係る製品分離装置を示す平面説明図である。
【図4】ブラシローラの平面説明図である。
【図5】ブラシローラの正面説明図である。
【図6】キャリッジ部分の平面説明図である。
【図7】ガイドフレーム部分の正面説明図である。
【図8】ガイドフレーム部分の左側面説明図である。
【図9】ミクロジョイントカッターの説明図である。
【図10】ミクロジョイントカッターの概念的,概略的な平面説明図である。
【符号の説明】
7 移動テーブル
9A 固定クランプ
9B 移動クランプ
11 固定側ビーム部材
21,31 クランパー
23 移動側ビーム部材
35U,35D チエンガイド
37 チエン
41 チエン収容部
51 ブラシローラ
53 回転軸
55 ローラ
59 キャリッジ
73 カッターフレーム
75A,75B ミクロジョイントカッター
77 端面検出センサ
79 マーキング装置
87A,87B スリット
89 ミクロジョイント
91 下型支持部材
93 ワーク支持部
95 下刃
97 板押え
99 上刃
101 パンチ
105 製品パレット
107 リフタ装置

Claims (3)

  1. 板材加工機によってミクロジョイントを介して製品と素材とを接続した状態に加工されたワークの供給を行うワーク供給装置から供給されたワークの、前記ミクロジョイントを切断するミクロジョイントカッターを備えた製品分離装置であって、
    前記ワークの供給を行うワーク供給装置と前記製品分離装置(1)の枠体フレーム(3)内との間をY軸方向に移動自在かつ前記ワーク供給装置からのワークを前記枠体フレーム(3)内へ搬入自在の移動テーブル(7)と、
    前記移動テーブル(7)によって前記枠体フレーム(3)内に搬入されたワークを保持して上下動自在の複数のワーククランプ(9A,9B)と、
    前記枠体フレーム(3)内に位置するときの前記移動テーブル(7)の上方位置で上昇した状態の前記複数のワーククランプ(9A,9B)によって持上げられたワークの下側の位置のワーク支持位置とこのワーク支持位置からX軸方向に退避した状態の退避位置へ移動自在の複数のブラシローラ(51)を回転自在に備えた一対のチェン(37)と、
    前記ワーク支持位置の前記複数のブラシローラ(51)に支持されたワークの前記ミクロジョイントを切断するための前記ミクロジョイントカッター(75A,75B)と、
    前記ミクロジョイントを切断して素材と製品とを分離した後、前記ワーククランプ(9A,9B)の上昇によってスケルトン状の素材が上昇され、製品が前記ブラシローラ(51)上に残された状態にあるとき、前記各ブラシローラ(51)を前記ワーク支持位置から前記退避位置へX軸方向退避移動するとき、前記製品を切断位置において前記ブラシローラ(51)から下方に位置する製品パレット(105)上に落下すべく、前記各ブラシローラ(51)を当該ブラシローラ(51)の移動方向と逆方向に回転するために、前記各ブラシローラ(51)の回転軸(53)に備えたローラ(55)を、前記チェン(37)を案内するチェンガイドに接触して備え、
    前記ブラシローラ(51)から落下される製品を受けるための製品パレット(105)を上昇するリフタ装置(107)と、
    を備えていることを特徴とする製品分離装置。
  2. 請求項1に記載の製品分離装置において、前記ミクロジョイントカッターを支持してX軸方向へ移動自在のX軸方向移動部材に、前記ワークのX軸方向の一端面を検出するための端面検出センサを備えたことを特徴とする製品分離装置。
  3. 請求項1又は2に記載の製品分離装置において、前記ミクロジョイントカッターに近接した位置に、製品にマーキングを行うためのマーキング装置を備えたことを特徴とする製品分離装置。
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