JP4153119B2 - 汚泥処理システムおよびその処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生物処理で生成され、自然に沈降する汚泥や、凝集剤を使用して沈降させる汚泥など、全ゆる分野の汚泥を濃縮する簡易、小形の容器と通気性・透水性シートを用いて効率よく処理する汚泥処理システムおよびその処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生活廃水、食材加工、レストラン等の厨房廃水などの排水処理された汚泥は、タンクローリー等で廃棄物処理場に運搬され、焼却などにより最終処理が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
生活排水を処理する合併処理槽や、食材加工、レストラン、ホテル、ビル、中小事業所などの排水を処理する生物処理装置、凝集処理装置などから生ずる汚泥は、しばらくの間最終汚泥槽に貯留されて一定量貯留されると、タンクローリー車によって引き抜かれて業者によって処理される。この間に、汚泥が最終汚泥槽の底に沈降して固まってしまい、取り出し不能となるのを防ぐため瀑気を行っている。
【0004】
この最終汚泥槽内に収容される汚泥は、経時的に自然沈下させた状態では清澄な水と分離され、分離された清澄な水は30〜60%にもなる。
【0005】
このような多量の清澄水を含んだ汚泥は、タンクローリー車で引き取られて処理されているが、このようなタンクローリー車による引き取りは、交通事情などによる輸送費用の上昇や、廃棄物処理の処理規制から今後は困難となることが予想される。
【0006】
また、最終汚泥槽においては、1〜2週間も瀑気を続けていると凝集した汚泥粒子が微細化して沈降し難くなり、このため、最初60%程度であった清澄水が30%位まで低下してしまう。
【0007】
従って、このような排水処理された汚泥を攪拌することなく、最終汚泥槽内に静置しておけば、50%程度の水が除かれて汚泥を濃縮することができるのに、タンクローリー車で輸送して他の場所で処理するためにこのような無駄が生じる問題点が生じている。
【0008】
一方、小規模事業に対しては、下水等への放流基準が合致しない排水を、従来はある程度緩い扱いがされてきていた。しかし、下水処理場の増設等が地方自治体の財政悪化に伴って困難になってくると、規制が厳しくなることは必至である。特に、新規事業に対しては既に厳しい規制が適用されている。
【0009】
生物処理、合併処理では、原排水を微生物により処理するため、常に最終沈殿槽から活性汚泥を返送して微生物を補っている。ところが、月に1〜2回、又は週に1〜2回タンクローリー車で最終沈殿槽の汚泥をほとんど空になるまで引き抜いてしまうため、生物処理の機能が不安定になってしまうという問題も有していた。
【0010】
本発明の目的は、このような問題点を解決するため、更に濃縮減量化できる濃度の汚泥をタンクローリー車により一度に引き抜き、他の場所に輸送して処理する代わりにその場所で定常的に余剰汚泥だけを引き抜き、容器内に収容されて該容器内より排出された生活廃水等の濃縮化された汚泥を効率よく短時間で水分の少ない乾燥度の高い汚泥に生成することができる汚泥処理システムおよびその処理装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の汚泥処理システムは、容器内に収容されて濃縮、沈殿させて堆積した汚泥の下方にノズルが形成され、該ノズルの下方に前記ノズルより吐出された所定量の汚泥を水分と分離して連続的に走行可能な通気性・透水性シートが配置され、該シートは、少なくとも汚泥を載置したまま脱水領域、次に乾燥領域を通過するよう構成されることを特徴としている。
この特徴によれば、ノズルから吐出される濃縮汚泥が連続的に走行する通気性・透水性シート上に載置されて脱水領域、次に乾燥領域を通過するので、脱水領域では汚泥内の水分が効率よく脱水、濾過され、乾燥領域では通気性・透水性シート上の汚泥を厚み方向に熱風が通過するので、乾燥度の高い汚泥を生成することができる。
【0012】
本発明の汚泥処理装置は、外部から供給される汚泥が収容され、これを沈殿、堆積する容器の下端に吐出量調整可能に構成されたノズルが設けられ、該ノズルの吐出口に弾力的に付勢状態で接触させて通気性・透水性シートが連続的に走行可能に配設され、該通気性・透水性シートの下流側に脱水装置、乾燥装置が配置され、前記通気性・透水性シート上に吐出される濃縮汚泥が前記ノズルの調整により所望の均一な厚みに形成されるよう構成したことを特徴としている。
この特徴によれば、容器下端のノズル吐出口には、通気性・透水性シートが弾力的に付勢状態で接触されて汚泥の吐出量が調整可能になっているので、排水の種類、排水処理の方法によって汚泥の性状が変化し、濃縮程度、その流動性が変化しても、それに対応してノズル吐出口から吐出される汚泥が適宜調整された状態で通気性・透水性シート上に載置され、この載置汚泥は脱水装置、乾燥装置を走行する過程で効率良く脱水、濾過されると共に、乾燥度の高い汚泥を生成することができる。
【0013】
本発明の汚泥処理装置は、前記容器のノズルが、吐出口が直線細長形状に形成され、該吐出口の長さ方向を横切るように走行する通気性・透水性シート上面に所定幅で連続的に吐出される汚泥が、前記容器内に収容される汚泥のヘッド圧の大きさによって前記ノズルの開放量に比例した厚みが形成され、その開放量が調整可能に構成されていれば好適である。
このようにすることにより、容器内に収容される汚泥の量に比例した吐出量が得られるので、経時的に汚泥の収容量が増大しても、これに応じて連続的な排出処理が可能となる。また、容器内の汚泥を通気性・透水性シート上へ効率良く排出処理することができ、吐出される汚泥が通気性・透水性シートの走行速度に併せたノズルの調整により通気性・透水性シート上に載置される汚泥の厚みを適正の処理厚みに形成することができる。
【0014】
本発明の汚泥処理装置は、前記容器のノズルが、連設される複数の容器底部にそれぞれ連通接続される排出管の途中より複数の分岐管が分岐され、該分岐管の底部側面にそって長手方向の吐出口が形成され、該吐出口に対し弾力的な当接によって前記吐出口を閉塞する弁板が開閉可能に設けられ、該弁板と吐出口との間に通気性・透水性シートが前記開口の長手方向を横切るように走行可能に張設されていれば好適である。
このようにすることにより、 複数連設される各容器底部から吐出される多量の汚泥を排出する場合には、各容器底部に連通接続される排出管の途中より分岐される複数の分岐管の各吐出口からそれぞれ対応する通気性・透水性シート上に均等に分配されて吐出されるので、効率の良い排出をすることができる。
【0015】
本発明の汚泥処理装置は、前記容器内に、内部に臨むように配置された汚泥供給管の吐出口周囲を囲繞するよう上下両端が開口する分離筒が配置され、前記容器の上部開口内周には上澄水がオーバーフローして外部に排出される溢流部が形成されていれば好適である。
このようにすることにより、汚泥供給管の吐出口から容器内部に供給される汚泥に含まれる油性物質または浮上性を有する汚泥と上澄水とが分離され、分離された上澄水は溢流部にオーバーフローして効率よく集められ外部に排出することができる。
【0016】
本発明の汚泥処理装置は、前記容器内に配置される分離筒の上端が、前記容器内に収容される汚泥の少なくとも水面上に位置していれば好適である。
このようにすることにより、容器内の水面上に浮上した油性物質または浮上性の汚泥が分離筒によって外部水面から仕切られるので、上澄水と分離することができる。
【0017】
本発明の汚泥処理装置は、前記分離筒内の水面上に浮上する油性物質を親油材の表面に付着して採取し、この付着した油性物質を除去する油水分離装置が配置されていれば好適である。
このようにすることにより、容器内水面上に浮上した油性物質が分離筒内に集められるので、容易に油水分離装置(オイルスキマー等)の親油材表面に付着採取することができる。
【0018】
本発明の汚泥処理装置は、前記通気性・透水性シートが、該通気性・透水性シート底面を走行方向に支持すべく透水可能な網目状の透水性シート受板が配置され、該透水性シート受板の一部が揺動可能に支持されると共にその何れかの端部がバネにより支持され、前記透水性シート受板を介して前記通気性・透水性シート上面が前記吐出口に弾力的に押圧付勢されるようになっていれば好適である。このようにすることにより、透水可能な網目状の透水性シート受板を介して通気性・透水性シートが吐出口に弾力的に押圧付勢されるので、容器の吐出口が弾力的に押圧付勢された状態であっても、容器内に収容される濃縮汚泥内の水分が脱水され、濃縮汚泥の重量が増大するに従って吐出口が開口されて濃縮汚泥が連続走行する走行する通気性・透水性シート上に載置される。
【0019】
本発明の汚泥処理装置は、前記通気性・透水性シートが、互いに離間して配置されたローラに巻回されて走行可能な無端帯状体に形成され、排出端部に前記通気性・透水性シート上に載置される汚泥を掻き落とすスクレーパが設けられていれば好適である。
このようにすることにより、通気性・透水性シートを長期的に繰り返し使用することができ経済的効果を得ることができ、スクレーパにより掻き落とされた汚泥は、農業の有機栽培用として使用することができる。
【0020】
本発明の汚泥処理装置は、前記乾燥装置が、前記通気性・透水性シートの上面に対応して複数の掻き刃が幅方向に所定間隔離間して連設され、前記掻き刃が、走行する通気性・透水性シート上に載置される汚泥上面の長手方向に複数の溝を形成するようになっていれば好適である。
このようにすることにより、通気性・透水性シートが乾燥装置内を走行中に通気性・透水性シート上の汚泥上面に複数の凹溝が形成されるので、汚泥上面の表面積が増大して効率の良い乾燥汚泥を得ることができる。
【0021】
本発明の汚泥処理装置は、前記汚泥が収容される容器の底部には少なくとも2つのノズルが離間して配置され、前記各ノズルの吐出口より吐出される汚泥を所定厚みに載置して少なくとも2本の通気性・透水性シートを中央部に向けて連続的に走行可能に構成され、前記中央部には、前記各通気性・透水性シートを牽引しつつ重合させて該各通気性・透水性シート上の汚泥を圧縮して脱水する脱水装置を配置し、該脱水装置の下流には脱水後の通気性・透水性シートを乾燥する乾燥装置が配置されていれば好適である。
このようにすることにより、容器の底部に2つのノズルが離間して配置される場合には、各ノズルの吐出口より吐出される汚泥を所定厚みに載置した2本の通気性・透水性シートが各ノズルの中央部に向けて連続的に走行可能に構成され、該中央部で各通気性・透水性シートを牽引しつつ重合されるので、載置される汚泥が通気性・透水性シート間に挟持されるため、汚泥を脱落なく圧縮することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は汚泥処理システムのフロー図、図2の(a)、(b)は容器内に収容される汚泥の分離、排出状態を示す説明図、図3は本発明の第1実施形態としての汚泥処理装置の全体斜視図、図4は容器の断面図であり、図5は通気性・透水性シート上の汚泥の厚みによる時系列的乾燥状態を示す線図である。
【0023】
最初に、図3〜図4に基づいて本発明の汚泥処理装置の第1実施形態につき説明する。
【0024】
図3及び図4に示されるように、1は汚泥処理装置を示し、この汚泥処理装置1は、例えば、生活廃水、食材加工、レストラン等の厨房廃水などから排水処理された汚泥が汚泥供給管2を介して収容され、該収容されて内部で濃縮、沈下された汚泥Dを定量的に排出するノズルNが下端に設けられた容器4と、該容器4下端のノズルNの吐出口3に接触状態で走行可能に配置され、支持台Vに回転可能に支持されたロール体5から連続的に送出される所定幅を有する帯状の通気性・透水性シート5aと、ノズルNの吐出口3位置から前記通気性・透水性シート5aの直下に配置され該通気性・透水性シート5aの走行方向に延設される所定長さの範囲に配置された脱水、濾過装置6と、該脱水、濾過装置6の下流に連設して配置され走行する通気性・透水性シート5a上の汚泥Dを走行中に乾燥すべく下流側に配置された乾燥装置7と、該乾燥装置7の下流側にあって乾燥装置7内で乾燥された汚泥Dを通気性・透水性シート5aと共に焼却する焼却装置8とで基本的に構成される。
【0025】
更に詳しくは、前記容器4は汚泥濃縮槽として構成され、図4に示されるように、この汚泥濃縮槽4の開口上部から内部下方に臨むように配置された汚泥供給管2の吐出口2a周囲を囲繞し、上下両端が開口して下方がテーパー状に拡開された上下一対の分離筒7a、7bと、汚泥濃縮槽上部の開口内周にはオーバーフローした上澄水を収容し排出口9を介して外部に排出する溢流部7cとで構成されている。
【0026】
さらに、上下分離筒のうち、上部分離筒7aの上端は、汚泥濃縮槽4内に収容される汚泥Dの少なくともオーバーフロー位置にある水面上に位置している。また、上部分離筒7aの上端開口内部には、水面上に浮上した油性物質を除去するための油水分離装置である例えばオイルスキマーUが配置されている。
【0027】
前記溢流部7cは、汚泥濃縮槽4の上部開口内周に沿って配置される断面コ字状の樋の内周上端縁に複数の三角堰が連設され、この溢流部7cにはオーバーフローした上澄水を外部に排出する排出管9が設けられている。
【0028】
また、汚泥濃縮槽4の下端に形成されるノズル3は、汚泥濃縮槽4の下端が先細のテーパー状に形成され、その吐出口が一定の間隔を有する細長状に形成されている。
【0029】
一方、脱水、濾過装置6は、汚泥濃縮槽ノズルNの吐出口下端に配置され走行可能な通気性・透水性シート5aの底面を支持すべく透水可能な網目状の透水性シート受板10と、該透水性シート受板10の一部P(ここでは左端部側)を揺動可能に支持すると共に、該透水性シート受板10の何れかの端部を上方に付勢するよう支持して、通気性・透水性シート5aを介して透水性シート受板10をノズルNの吐出口3に弾力的に押圧付勢して該吐出口3を密閉閉塞するバネ11と、透水性シート受板10の直下に配置され底面の一部に排水管13を設けた貯留槽12とで構成されている。
【0030】
透水性シート受板10は、通気性・透水性シート5aより若干幅広であって多数の貫通小孔が形成された所定長さの鋼板(例えばパンチングメタル)で構成され、図4に示すように、通気性・透水性シート5aの搬送方向に向かって長手方向に延設されている。
【0031】
次に、乾燥装置7は、脱水、濾過装置6の下流にあって、走行する通気性・透水性シート5aの周囲を長手方向に囲繞する筐体14が走行方向に沿って配置され、該筐体14の天板には図示しない誘引ファンBを備えた誘引管B1が接続されている。
【0032】
乾燥装置7の下流側には焼却装置8が設けられており、この焼却装置8は、乾燥装置4の筐体14に連通接続され、乾燥装置7から送られてくる通気性・透水性シート5aと共に焼却される。
【0033】
次に、上記のように構成された汚泥処理装置によれば、図4に示されるように、汚泥供給管2を通して汚泥を汚泥濃縮槽4内にゆっくり注入すると、水位が徐々に上昇すると共に凝集汚泥が沈降、堆積して下方に汚泥の層が形成される。
【0034】
汚泥供給管2より分離筒7a、7b内の水中に吐出された汚泥は、比重の重い汚泥は底に沈降し、比重の軽い浮上性のある汚泥、および油性物質(例えば油性スカム)は水面上に浮上する。
【0035】
水面上に浮上した油性スカムは、分離筒7a上部の開口内に設置された油水分離装置である例えばオイルスキマーUのアクリル系樹脂製円板の回転により該円板の表面に付着して回収される。
【0036】
なお、この油性スカムは、オイルスキマーUを用いないでも、汚泥濃縮槽ノズルNの吐出口3から汚泥Dと共に、通気性・透水性シート5a上に排出することにより吸収され、乾燥後、焼却装置8で焼却することもできる。
【0037】
汚泥の供給によって水位が上昇するに伴い、下層の汚泥Dがヘッド圧の作用で圧縮される。これにより、汚泥内部の水が抜けて密度が高くなり、上部の水が汚泥を通過して下方に抜けにくくなるため、水圧の作用で汚泥濃縮槽4下端の汚泥Dが透水性シート受板10をバネの付勢力に抗して押し下げ、これにより今まで閉塞されていたノズルNを開放し、僅かに開口した吐出口3より濃縮汚泥が通気性・透水性シート5a上に押し出される。
【0038】
なお、汚泥濃縮槽4内に堆積した濃縮汚泥Dの排出量は、水圧の作用によるノズルNの開口度合いに比例した量が得られるが、この開口度合いは、例えば、汚泥濃縮槽4のノズル斜面に吐出口3に向けてスライドするスライド弁( 図示せず)を調整可能に設けて適宜ノズルNから吐出される汚泥の吐出量を設定することもできる。
【0039】
このように、汚泥濃縮槽下端のノズル吐出口3から吐出した濃縮汚泥Dが通気性・透水性シート5a上に所定厚みで載置されると、この濃縮汚泥D内に含有する水分は、脱水、濾過装置6の通気性・透水性シート5a、透水性シート受板10を通して脱水濾過され、貯留槽12内に一時貯留されたのち外部に排出される。
【0040】
一部脱水された通気性・透水性シート5a上の汚泥は、通気性・透水性シート5aの走行によって下流側の乾燥装置7を通過する過程で、焼却装置8から誘引れる廃熱を利用して乾燥され、これにより、汚泥D中の水分は蒸発し乾燥装置7の出口では含水率50%程度まで低減される。
【0041】
次に、乾燥装置7を出た通気性・透水性シート5aは、乾燥汚泥Dと共に焼却装置8に送られて焼却され、燃えがらが生成される。このように、汚泥濃縮槽4の内部中央に臨むように配置された汚泥供給管2の吐出口2a周囲には、これを囲繞する円錐状の分離筒7a、7bが配置され、分離筒7aの上端が、汚泥濃縮槽4内に収容される汚泥の少なくとも水面上に位置しているので、汚泥濃縮槽4内の水面上に浮上した油性スカム、または浮上性の汚泥が前記分離筒7a、7bによって外部水面から仕切られるので、上澄水と分離することができる。
【0042】
また、汚泥濃縮槽4の上部開口内周には、オーバーフローした上澄水を収容し、排出管9を介して外部に排出する溢流部7cが形成されているので、汚泥から分離された上澄水は、溢流部7cにオーバーフローして効率よく集められ外部に排出することができる。
【0043】
更に、分離筒7a内部の水面上に油性スカムを除去するオイルスキマーUが配置されているので、分離筒7a、7b内に集められて水面上に浮上した油性スカムは、容易に親油材表面に付着され、採取することができる。
【0044】
汚泥濃縮槽4の下端には、吐出量調整可能に構成されたノズルNが設けられているので、排水の種類、排水処理の方法によって汚泥の性状が変化し、濃縮程度、その流動性が変化しても、それに対応してノズル吐出口3からの吐出量を適宜調整することにより処理することができる。
【0045】
また、通気性・透水性シート5a上には、汚泥濃縮槽4内に収容される汚泥Dの量に比例した吐出量が得られるので、汚泥濃縮槽4内に汚泥の収容量が経時的に増大しても、これに応じて連続的な排出処理が可能となるばかりか、通気性・透水性シート5aの走行速度に併せてノズルNの吐出口3の開口度合いを設定することができるので、通気性・透水性シート5a上に載置される汚泥の厚みを適正な厚みに形成することができる。
【0046】
次に、本発明の汚泥処理システムの第1実施形態につき図1、図2及び図5を基に説明する。
【0047】
先ず、図1に示す汚泥処理システムのフロー図に示すように、本発明の汚泥処理システムでは、貯留槽T内に10L/Hで貯留された水分98.5%を含む汚泥が汚泥濃縮槽4内に収容される。
【0048】
汚泥濃縮槽内に収容された汚泥は、経時的に濃縮、沈殿されて下方に堆積すると共に、上部の溢流部7cからは浮上した汚泥の一部や油性物質から分離した上澄水が5L/Hの流量でオーバーフローし、汚泥濃縮槽4の底に沈殿した汚泥の水分は97%に低減される。
【0049】
汚泥濃縮槽4内で沈下、堆積した濃縮汚泥Dは、汚泥濃縮槽4下端のノズル吐出口3より吐出されて連続的に走行する通気性・透水性シート5a上に均一な所定厚みに形成されて載置され、脱水領域となる脱水、濾過装置6を走行する過程で汚泥D中の水分2リットルが脱水、濾過され、脱水、濾過装置6の出口では95%に低減された含水率が得られる。
【0050】
乾燥領域となる乾燥装置7では、通気性・透水性シート上の汚泥Dは、長さ2.7mの筐体14内を通過する過程で、後述する焼却装置8から誘引ファンBを介して誘引される廃熱により乾燥され、この乾燥装置7の末端では汚泥の含水量が50%に低減され、誘引ファンBからは2.7L/Hの蒸気水分が排出される。
【0051】
この乾燥装置7の末端では0.7L/Hの乾燥した汚泥D1が得られ、この汚泥D1は、詳細は後述するが焼却せずに乾燥汚泥として利用することもできる。
【0052】
焼却装置8では、乾燥装置7から通気性・透水性シート5a上に載置されて送られてきた乾燥汚泥がここで焼却され、図示しない灰受け汚泥濃縮槽では0.25L/Hの燃え殻D2が収容される。
【0053】
このように本発明の汚泥処理システムでは、汚泥濃縮槽4内で汚泥濃度が高められて沈降、堆積した汚泥を、ノズルNを介して連続的に走行している通気性・透水性シート5a上に載置して脱水領域、乾燥領域を通過するようにしたので、通気性・透水性シート5aの単位面積当たりの処理量が大幅に向上するともに、汚泥の乾燥時間が短縮され水分蒸発エネルギーを低減することができる。
【0054】
次に、本発明の汚泥処理システムにおける一実験例につき説明する。
【0055】
この実験例では、例えば、大阪千里中央にある大型ビルの厨房、トイレの排水を既設の凝集加圧浮上法により浄化処理している施設で発生する汚泥を用いて実験を行った。発生する汚泥量は月に26m3 〜30m3 貯留され、2m3 又は4m3 のタンクローリ車で8から9回搬出している。
【0056】
ここでは、PAC(ポリ塩化アルミ)とアニオン系高分子凝集剤で凝集加圧浮上処理した後、更にカチオン系高分子凝集剤で凝集処理を行っている。ここで発生する汚泥は10.5m3 の汚泥貯留槽に貯留され、常に瀑気混合されている。この汚泥を用いて脱水、乾燥テストを行った。
【0057】
なお、従来の排水、浄水処理における汚泥の濃縮法として、例えば特開平10−277550号公報が提案されており、この公報における濃縮法では、中空糸分離膜で汚泥を濃縮する際にカチオン系高分子に凝集剤を添加する方法であって、パックとアニオン系高分子凝集剤で加圧浮上した後、更にカチオン系高分子凝集剤で処理した汚泥を用いたものと、生物処理法(深層瀑気法)による汚泥を用いたものが開示されている。
【0058】
また、東京都水道局の報文では、乾燥汚泥の埋め立て、又は、培養土としての再資源化のためにも化学薬品である凝集材などを出来るだけ使用せずに電解による濃縮法を報告している。
【0059】
本発明の処理システムでは、後述するように、さらにパック、アニオン系高分子凝集剤は勿論、カチオン系高分子凝集剤を用いないでも同じように良い結果を得ることができ、小さな濃縮タンクと安価な不織布または加工紙を効率良く用いて、汚泥の濃縮、乾燥が一貫して連続的に行われるようになっている。
【0060】
通気性・透水性シートは、比較的安価な加工紙(少量のポリエステル又はポリエチレンで表面処理をして耐水性を持たせたもの)、又はセルロース系不織布を用いている。
【0061】
本実験では、不織布による処理効率を良くするために、濾過速度が高く、濾過水がきれいになる通気性・透水性シートを選択する必要があるが、これまでの使用実績から二村化学製のセルロース系の不織布TCF6022を用いた。目付け重量は22g/m2、濾過速度は標準的生活排水で0.96L/minである。
【0062】
ここでは、濃縮汚泥を20リットルポリ缶に採取し、これを1回の実験で全て使い切るようにした。
【0063】
先ず、図4に示される汚泥濃縮槽4内に汚泥が静かに注入されると、この汚泥は、徐々に沈下して底部に達し、吐出口3から吐出されて通気性・透水性シート5a上で速やかに濾過されるが、沈降する汚泥の量が徐々に増大してくるとこの通気性・透水性シート5aによる濾過速度が少しづつ遅くなる。
【0064】
これにより、汚泥濃縮槽4内に収容される汚泥Dの水位は徐々に上昇して、溢流部7cの三角堰よりオーバーフローが開始され、約10分位で溢流された水は清澄化されてくる。この清澄化された溢流水とノズル吐出口3から吐出された汚泥の量の比率は、本実験例では1:1となる。
【0065】
より詳しくは、本実験例で使用した汚泥濃縮槽4へ供給される汚泥量は6.4L/Hであり、上澄水の流出量と汚泥の引き抜き量は共に3.2L/Hであり1:1の比率で分離される。
【0066】
なお、汚泥供給管2の吐出口2aが、堆積汚泥の上部に対して汚泥が斜めに注入されるよう構成されると、この吐出口から注入される汚泥の注入量が6.4L/H(100〜120ml/min)程度の流速では、この堆積汚泥と上澄水との境界面が乱されることなく効果的に汚泥が分離、濃縮される。
【0067】
次に、吐出口3から吐出されて通気性・透水性シート5a上に載置される汚泥の厚みは、図2の(a)、(b)に示されるように、濃縮した汚泥は、ノズルN下端の吐出口3を閉塞する通気性・透水性シート5aの脱水性が良好な状態と、吐出口3の汚泥が濃縮して汚泥層の透水性が無くなり、濃縮汚泥に作用する水圧により汚泥が押し下げる状態を有している。
【0068】
これらの状態により、吐出口3の開き加減によりシート上に載置される濃縮汚泥の厚さが決定される。
【0069】
ノズル吐出口3の開口部は、その開口度合い6〜8mmが今回使用の汚泥では透シート5a上の汚泥の厚さを10mm程度に形成するのに好適であった。汚泥を排出するための通気性・透水性シート5aの上面とノズルN吐出口3との間隔は、軟らかい汚泥では3〜5mm、やや固めの汚泥では6〜10mmでも良好であった。
【0070】
なお、透水性シート受板10の上下の動きは、センサーによって検知することにより、通気性・透水性シート5aのON/OFFを間欠的に行うこともできる。
【0071】
ここで、通気性・透水性シート上に載置される汚泥の厚さと乾燥時間との関係を調べてみた。本実験例では、通気性・透水性シート上に形成される汚泥の厚みを調整してそれぞれ1、3、5、7、10mm単位で、幅20cm、長さ5cm(100cm2)の大きさに通気性・透水性シート毎に12片に切断して乾燥試料とした。
【0072】
そこで、この乾燥試料をそれぞれ0.5H、1H、1.5H、2Hで乾燥してその含水率を測定し、それぞれの乾燥速度を求めた。この乾燥テストでは、乾燥装置7内で通気性・透水性シート上に12片載置し、それぞれを所定時間経過後に3片づつ取り出し、乾燥後の減量状態を測定した。
【0073】
この結果は図5の線図に示すように、最初この汚泥は、強い悪臭を有していたが、乾燥するに伴って臭いが減少し、含水率60%ではかすかに香ばしい匂いが残るだけになり、その重量も乾燥前の7%である。すなわち、減量化、除臭という点からすれば、状況によっては電熱乾燥までで終了しても良いことが判った。
【0074】
次に、焼却する場合には、70〜80%の含水率(乾燥後の重量%は10〜14%)程度で良いと考えられる。すなわち、10mmの汚泥厚さでも2時間の乾燥時間内におさめることができる。この条件を満足するためには、乾燥装置7の長さは通気性・透水性シート5aの送り速度が3cm/minの場合で3.6mの長さが必要となる。
【0075】
次に、本発明の汚泥処理システムの第2実施形態につき図12を基に説明する。本実施形態における汚泥処理システムは、排水処理された濃縮汚泥中に塩分が含有されている場合に、この汚泥を脱水、乾燥及び焼却処理する過程で含有する塩分濃度を低減させるシステムである。
【0076】
これまでの汚泥は、脱水、乾燥した状態で、又は焼却した状態で、その燃え殻を埋め立て処分する方法が一般的に採られていた。このため、最近では埋立地からの侵出される侵出水中の塩分濃度が高いために農作物や、緑地帯の樹木、花、植木等に被害が発生して問題となっている。
【0077】
また、有機農業用として、これら乾燥汚泥、燃え殻炭化物がリサイクルされるようになってきて、これらの中に塩分が含有されないものが要望されている。
【0078】
例えば、厨房排水やトイレの排水では、調味料、排尿等に由来する食塩が多く、これら排水の電気伝導度は1200〜2500μs/cmもある。これは、Nacl濃度に換算すると0.065〜0.135%に相当する。
【0079】
ここで、汚泥処理システムの第2実施形態としての一実験例につき説明する。図12は、汚泥中の塩分濃度を低減する汚泥処理システムのフロー図である。尚、前記実施形態の構成部分と同一構成部分については、同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0080】
互いに離間して配置された一対の汚泥濃縮槽T1、T2には塩分を含んだ含水率98.5%の濃縮がそれぞれ10L/Hで供給され、これら汚泥濃縮槽T1、T2内からは含水率97%の濃縮汚泥が各ロール体22、23から各汚泥濃縮槽T1、T2の中間に向けて連続的に移送される各通気性・透水シート22a、23b上にほぼ定量的(5L/H)に吐出される。各汚泥濃縮槽T1、T2からは5L/Hの上澄水が排水される。この上澄水の電気伝導度は2450μs/cm、Naclの濃度は0.132%であった。
【0081】
各通気性・透水シート22a、23b上に載置された汚泥Dは、それぞれ中間部に向けて走行し、中間部に設けられた脱水、濾過装置24では、各通気性・透水性シート22a、23aが一対のローラR3に案内されて重合されると、両通気性・透水性シート22a、23aによって挟持された状態で圧縮ローラR4に巻き付けられて圧縮される。下流の脱水、濾過装置24bでは6L/Hの汚泥が通過し、ここで汚泥中の含水率は95%に低減される。
【0082】
更に、汚泥を挟持した通気性・透水性シート22a、23aは、走行する過程で圧縮ローラR4、R5との間で圧縮されて汚泥D中の水分が脱水、濾過され、ここで含水率は94%に低減される。この重合汚泥が乾燥装置25内に導かれて乾燥されると、次の焼却装置26に移送されて焼却される。この乾燥前の汚泥に含まれるNaclは0.124%であった。
【0083】
実験例によれば、濃縮汚泥を脱水濾過したのち加熱乾燥し、または焼却すると汚泥中の水分は蒸発し、有機物は燃焼して減量するが、食塩はそのまま残るので、40%乾燥汚泥ではNaclが1.24%、焼却された燃え殻ではNaclが4.1に濃縮される。
【0084】
そこで、この汚泥をローラR3、R4で絞り脱水後、走行する通気性・透水性シート22a、23aに対し3個所に配置された散水シャワーWにより3カ所でそれぞれ2L/Hの水で洗浄すると、脱水、乾燥後における40%乾燥汚泥ではNaclを0.11%に、燃え殻ではNaclを0.36%に低減することができた。
【0085】
次に、本発明の汚泥処理装置の第2実施形態につき説明する。図6は第2実施形態としての汚泥処理装置の側面断面図であり、図7は乾燥装置内に設けられた汚泥上面に凹溝を形成する装置の一部断面を示す斜視図である。なお、前記第1実施形態の構成部分と同一構成部分については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0086】
図において、15は汚泥処理装置を示し、この汚泥処理装置15は、通気性・透水性シート16を無端帯状体に形成し、この通気性・透水性シート16は前後のローラR1、R2に巻回張設されて、連続走行可能に構成されている。
【0087】
汚泥濃縮槽4の吐出口3から通気性・透水性シート16上に排出される濃縮汚泥Dを脱水、濾過する脱水、濾過装置6の出口側上面には、通気性・透水性シート16上の汚泥厚さを更に薄い平坦面な一定厚に形成する絞り板19が配設されている。
【0088】
乾燥装置7は、通気性・透水性シート16の全長周囲を囲繞する長さ2.4mの筐体14と、該筐体14に上面に設けられた誘引ファンBと、筐体14内部にあって、通気性・透水性シート16上面に近接するよう対面して幅方向に所定間隔(4〜5cm間隔)離間して長手方向に配設された長さ10〜20cmからなる複数(4〜5枚)の掻き刃となる例えばステンレス製の帯板18とで構成されている。
【0089】
このように構成された汚泥処理装置15によれば、汚泥濃縮槽4内に流量10L/Hで供給される含水率98.8%の汚泥が収容されると、この汚泥は、前述と同様に経時的に沈下、堆積して濃縮されて上澄水と分離され、上澄水は溢流部7cに7L/Hの流量でオーバーフローして排出口9から外部に排出される。
【0090】
また、汚泥濃縮槽4下端のノズル吐出口3では、含水率96.1%の濃縮汚泥Dが2cm/minで走行する通気性・透水性シート16上に3L/Hの流量で排出され、脱水、濾過装置6では脱水された濾過水が濾過槽に一時貯留されて外部に排出される。
【0091】
脱水、濾過装置6の出口では、汚泥Dを載置した通気性・透水性シート16は2L/Hの速度で移送され、含水率は94.2%に低減されており、この状態の汚泥は絞り板19によって上面が絞られて更に薄い平坦な一定厚に形成される。
【0092】
乾燥装置7では、複数の帯板18により、一定厚に形成された汚泥Dの平坦面上に複数の凹溝20が横列に並設して形成される。この凹溝20が形成された通気性・透水性シート16上の汚泥Dは、乾燥装置7の筐体14内部で、通気性・透水性シート16の下面に配設された加熱装置としてのシーズヒータ17により加熱され、この熱が誘引ファンBにより風量0.7m3/minで誘引され、1.7L/Hの蒸気水分が排気される。
【0093】
乾燥装置7の出口では、乾燥汚泥D1が排出側のローラR2下端のスクレーパSによって掻き落とされ、0.26L/Hの量の乾燥汚泥D1を得ることができる。
【0094】
なお、ここで使用される通気性・透水性シート16は、ケーキ状の汚泥を剥離するために、日本紙業の紙の繊維をポリエステル処理したものが用いられた。この通気性・透水性シート16によれば、10〜15回程度使用しても性能的には変化がみられなかった。
【0095】
このように、乾燥装置7では、汚泥上面に複数の凹溝20が形成されるので、汚泥上面の表面積が増大して効率の良い乾燥を得ることができる。例えば、通気性・透水性シート16上に10mmの厚さで載置された汚泥Dの上面に複数の凹溝20を形成したものでは、65℃〜70℃で2時間の乾燥を行うと65%の含水率となり、これは焼却炉8で容易に焼却することができる。
【0096】
通気性・透水性シート16上の汚泥の厚さが7mmであれば、含水率36%まで乾燥され、これは食パンの水分38%と比較しても良く乾燥した状態ということができる。
【0097】
さらに、乾燥された汚泥D1のみが通気性・透水性シートから分離されて排出されるので、排出された汚泥D1は、灰、又は炭化した燃えがらを農業の有機栽培用に使用することができ、同様に、30〜40%に乾燥したものも農業の有機栽培用に使用することができる。
【0098】
また、この程度に乾燥されたものでは、汚泥特有の悪臭も無くなり、輸送中で変化することもなく、濃縮汚泥5リットルが0.24リットル(5%)に圧縮されるので、今までタンクローリー車で輸送されていた汚泥と比較すると、2.5%
(40分の1)に圧縮されて輸送費用が大幅に低減されるだけでなく、普通のトラックによる輸送が可能となる。
【0099】
次に、本発明の汚泥処理装置の第3実施形態につき説明する。図8は汚泥濃縮槽の底部に離間して配置された2つのノズルから排出される汚泥を通気性・透水性シートに載置して脱水、乾燥及び焼却する装置の全体図である。なお、前記実施形態の構成部分と同一構成部分は同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0100】
図において、21は汚泥処理装置であって、汚泥処理装置21は、供給管2から供給される汚泥を収容する大型の汚泥濃縮槽Tを有し、この汚泥濃縮槽Tは、底部に2つのノズルN1、N2が離間して配置されている。
【0101】
これら各ノズルN1、N2の吐出口下端には、該各ノズルN1、N2の吐出口より吐出される汚泥を所定厚みに載置して各ノズルN1、N2の中間部に向けて連続的に走行可能な2本の通気性・透水性シート22a、23aが張設されている。
【0102】
その中間部には、互いに離間して配置された各ロール体22、23から送り出された各通気性・透水性シート22a、23aを牽引しつつ重合させて該各通気性・透水性シート22a、23a上の汚泥D、Dを圧縮して脱水する脱水、濾過装置24が配置され、該脱水、濾過装置24の下流側には脱水後の各通気性・透水性シート22a、23a上の汚泥Dを乾燥する乾燥装置25、ならびにその下流側に、乾燥汚泥を各通気性・透水性シート22a、23aと共に焼却する焼却装置26が配置されている。
【0103】
このように構成された第3実施形態に係る汚泥処理装置21によれば、汚泥濃縮槽Tの2つのノズルN1、N2から吐出された汚泥は、図示しない弁によって均一な厚みに通気性・透水性シート22a、23a上に載置されてそれぞれ中間部に向けて走行する。
【0104】
中間部に設けられた脱水、濾過装置24では、各通気性・透水性シート22a、23aが一対のローラR3に案内されて重合されると、汚泥Dは両通気性・透水性シート22a、23aによって挟持された状態で圧縮ローラR4に巻き付けられつつ圧縮ローラR4、R5との間で圧縮されて汚泥D中の水分は脱水、濾過される。
【0105】
続いて、脱水された汚泥Dを挟持して互いに重合された一対の通気性・透水性シート22a、23aは、乾燥装置25内に導かれて重合汚泥が乾燥されると、次の焼却装置26に移送されて焼却される。
【0106】
このように、汚泥濃縮槽Tの底部に2つのノズルN1、N2が離間して配置される場合には、各ノズルN1、N2の吐出口より吐出される汚泥Dを所定厚みに載置した2本の通気性・透水性シート22a、23aが各ノズルN1、N2中間の圧縮装置24で牽引されつつ重合されるので、載置される汚泥Dが各通気性・透水性シート22a、23a間に挟持されるため、汚泥がローラに付着することがない。また、汚泥Dを脱落なく圧縮することができる。
【0107】
次に、本発明の汚泥処理装置の第4実施形態につき説明する。
【0108】
図9は本発明の第4実施形態としての汚泥処理装置の全体フロー図、図10の(a)、(b)は汚泥吐出口の開閉作用の説明図であり、図11は汚泥吐出部の部分斜視図である。なお、前記実施形態の構成部分と同一構成部分については同一符号を付し重複する説明を省略する。
【0109】
図において、28は汚泥処理装置であり、この汚泥処理装置28は、4つの濃縮槽が上下側面を貫通して少なくとも下方内部が連通するように一体的に形成された連通汚泥濃縮槽30と、貯留槽29内の多量に水分を含んだ汚泥をポンプ31により連通汚泥濃縮槽30に供給すべく右端濃縮槽の上部側面に接続された汚泥供給管2と、左端濃縮槽の上部側面に接続され汚泥濃縮槽内で分離浄化された上澄水を排出する排出管9と、連通汚泥濃縮槽30下端に各濃縮槽の下端吐出口と連通接続された水平な連通管32と、この連通管32の一端下部より垂下した排出管34と、この排出管34側面より水平方向に突設して上下方向に均等に配設された4本のノズル管34aと、これらノズル管34aの底部側面にそって長手方向に細長状に開口した所定長さの吐出口37を開閉可能に閉塞する弁板43と、この弁板43と吐出口34aとの間に挟持されて4本のロール体35a、35b、35c、35dから走行可能に繰り出される4枚の帯状通気性・透水性シート36と、これら通気性・透水性シート36上に吐出口37を介して吐出された汚泥を圧縮して脱水、濾過する脱水、濾過装置38と、この脱水、濾過装置38の下流側に配設された乾燥装置39と、この乾燥装置39の下流側に配設された焼却装置40と、走行する通気性・透水性シートの周囲を全長に亘って囲繞する筐体48とで構成されている。
【0110】
尚、ここで用いられる図9に示される連通汚泥濃縮槽30は、例えば4本の大型ポリエチレン製ペットボトル(容量220リットル)の容器を組み合わせ接合して使用しても良く、この場合は、各容器の底部に適宜な大きさの開口を形成してこれらを倒立し、これら容器間の接合面に内部どうしが液密に連通する連通口が形成されている。このように構成された連通汚泥濃縮槽30を、汚泥濃縮装置と組み合わせて用いると、それぞれの連設されるユニット数を変更することにより、任意の処理能力を有する装置を容易に製作することができる。
【0111】
次に、例えば、最上段のノズル管34aの弁構造ならびにその周辺構成に説明する。図10の(a)に示されるように、ノズル管34a下端の吐出口37は、トーションバネ44の不勢力を利用して弁板43により閉塞されており、この弁板43の下面にカム45を当接させて閉塞状態をロックしている。
【0112】
この弁板43と吐出口37との間にはロール体35cから送り出された通気性・透水性シート36aの一部が挟持され、この通気性・透水性シート36aの下流側には一対のローラからなる脱水、濾過装置38が配設されている。
【0113】
この脱水、濾過装置38の後方には、駆動ロール47に巻回された細幅の無端平ベルト46が通気性・透水性シート36aの下面を支持するように接触して走行可能に配置されている。
【0114】
この通気性・透水性シート36aの下流側には乾燥装置39、焼却装置40が連接配置されており、これら脱水、濾過装置38、乾燥装置39および焼却装置40は、筐体によって囲繞されている。
【0115】
次に、前記ノズル管34aの弁作用につき説明する。
【0116】
通常、ノズル管34a内部が空の状態では、吐出口37はトーションバネ44の不勢力で通気性・透水性シート36aを挟んだ状態で閉塞されている。このノズル管34aに上方から汚泥が流下されてきて、このノズル管34aが汚泥によって満たされ、徐々に内圧が高くなると、図11に示されるように、弁板43がトーションバネ44の不勢力に抗して開放されて所定幅の汚泥が通気性・透水性シート36a上に押し出される。
【0117】
通気性・透水性シート36aの走行に伴って、通気性・透水性シート6a上の汚泥Dは、逐次吐出口37の開口度合いに対応する厚さで通気性・透水性シート36a上に載置されて移送される。
【0118】
吐出口37の開口度合いは、吐出口37下方に配置されたカム45によって予め設定することができ、カム45の設定は、人為的に行うこともできるが、自動的な制御によって行うこともできる。
【0119】
通気性・透水性シート36a上に載置された所定厚みの汚泥Dは、ローラ間隔10〜30mmの脱水、濾過装置38における一対のローラによって押圧脱水された状態で送出される。
【0120】
この脱水、濾過装置38を通過した通気性・透水性シート36aは、乾燥装置39の筐体48内を走行し、この走行過程で筐体48内に誘引される後方の焼却装置40からの廃熱により通気性・透水性シート36a上の汚泥Dが乾燥され、次の焼却装置40に移送される。
【0121】
通気性・透水性シート36aは、細幅の無端平ベルト46の上面に支持された状態で移動するが、この無端平ベルト46の走行速度は通気性・透水性シート36aの走行速度の2〜4倍にすると、無端平ベルト46が、通気性・透水性シート36aの底面に対してスリップしつつ先行するので、長い通気性・透水性シート36aが途中でたるんだり、蛇行することなしにスムースに移送される。
【0122】
このように、各濃縮槽を複数連設して一体化された汚泥濃縮槽30の各底部から吐出される多量の汚泥を排出する場合には、各濃縮槽底部に連通接続される排出管32の途中より分岐される複数の分岐管の各吐出口からそれぞれ対応する通気性・透水性シート上に均等に分配されて吐出されるので、効率の良い排出をすることができる。
【0123】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0124】
(a)請求項1の発明によれば、ノズルから吐出される濃縮汚泥が連続的に走行する通気性・透水性シート上に載置されて脱水領域、次に乾燥領域を通過するので、脱水領域では汚泥内の水分が効率よく脱水、濾過され、乾燥領域では通気性・透水性シート上の汚泥を厚み方向に熱風が通過するので、乾燥度の高い汚泥を生成することができる。
【0125】
(b)請求項2の発明によれば、容器下端のノズル吐出口には、通気性・透水性シートが弾力的に付勢状態で接触されて汚泥の吐出量が調整可能になっているので、排水の種類、排水処理の方法によって汚泥の性状が変化し、濃縮程度、その流動性が変化しても、それに対応してノズル吐出口から吐出される汚泥が適宜調整された状態で通気性・透水性シート上に載置され、この載置汚泥は脱水装置、乾燥装置を走行する過程で効率良く脱水、濾過されると共に、乾燥度の高い汚泥を生成することができる。
【0126】
(c)請求項3の発明によれば、容器内に収容される汚泥の量に比例した吐出量が得られるので、経時的に汚泥の収容量が増大しても、これに応じて連続的な排出処理が可能となる。また、容器内の汚泥を通気性・透水性シート上へ効率良く排出処理することができ、吐出される汚泥が通気性・透水性シートの走行速度に併せたノズルの調整により通気性・透水性シート上に載置される汚泥の厚みを適正の処理厚みに形成することができる。
【0127】
(d)請求項4の発明によれば、複数連設される各容器底部から吐出される多量の汚泥を排出する場合には、各容器底部に連通接続される排出管の途中より分岐される複数の分岐管の各吐出口からそれぞれ対応する通気性・透水性シート上に均等に分配されて吐出されるので、効率の良い排出をすることができる。
【0128】
(e)請求項5の発明によれば、汚泥供給管の吐出口から容器内部に供給される汚泥に含まれる油性物質または浮上性を有する汚泥と上澄水とが分離され、分離された上澄水は溢流部にオーバーフローして効率よく集められ外部に排出することができる。
【0129】
(f)請求項6の発明によれば、容器内の水面上に浮上した油性物質または浮上性の汚泥が分離筒によって外部水面から仕切られるので、上澄水と分離することができる。
【0130】
(g)請求項7の発明によれば、容器内水面上に浮上した油性物質が分離筒内に集められるので、容易に油水分離装置(オイルスキマー等)の親油材表面に付着採取することができる。
【0131】
(h)請求項8の発明によれば、透水可能な網目状の透水性シート受板を介して通気性・透水性シートが吐出口に弾力的に押圧付勢されるので、容器の吐出口が弾力的に押圧付勢された状態であっても、容器内に収容される濃縮汚泥内の水分が脱水され、濃縮汚泥の重量が増大に従って吐出口が開口されて濃縮汚泥が連続走行する通気性・透水性シート上に載置される。
【0132】
(i)請求項9の発明によれば、通気性・透水性シートを長期的に繰り返し使用することができ経済的効果を得ることができ、スクレーパにより掻き落とされた汚泥は、農業の有機栽培用として使用することができる。
【0133】
(j)請求項10の発明によれば、通気性・透水性シートが乾燥装置内を走行中に通気性・透水性シート上の汚泥上面に複数の凹溝が形成されるので、汚泥上面の表面積が増大して効率の良い乾燥汚泥を得ることができる。
【0134】
(k)請求項11の発明によれば、容器の底部に2つのノズルが離間して配置される場合には、各ノズルの吐出口より吐出される汚泥を所定厚みに載置した2本の通気性・透水性シートが各ノズルの中央部に向けて連続的に走行可能に構成され、該中央部で各通気性・透水性シートを牽引しつつ重合されるので、載置される汚泥が通気性・透水性シート間に挟持されるため、汚泥を脱落なく圧縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚泥処理システムのフロー図である。
【図2】(a)、(b)は汚泥濃縮槽内に収容される汚泥の分離、排出状態を示す説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての汚泥処理装置の全体斜視図である。
【図4】汚泥濃縮槽の断面図である。
【図5】通気性・透水性シート上の汚泥の厚みによる時系列的な乾燥状態を示す線図である。
【図6】第2実施形態としての汚泥処理装置の側面断面図である。
【図7】乾燥装置内に設けられた汚泥上面に凹溝を形成する装置の一部断面を示す斜視図である。
【図8】汚泥濃縮槽の底部に離間して配置された2つのノズルから排出される汚泥を通気性・透水性シートに載置して脱水、乾燥及び焼却する装置の全体図である。
【図9】本発明の第3実施形態としての汚泥処理装置の全体フロー図である。
【図10】(a)、(b)は汚泥吐出口の開閉作用の説明図である。
【図11】汚泥吐出部の部分斜視図である。
【図12】汚泥中の塩分濃度を低減する汚泥処理システムのフロー図である。
【符号の説明】
1 汚泥処理装置
2 汚泥供給管
2a 吐出口
3 吐出口
4 汚泥濃縮槽(容器)
5 ロール体
5a 通気性・透水性シート
6 脱水、濾過装置
7 乾燥装置
7a、7b 分離筒
7c 溢流部
8 焼却炉
9 排出管
10 透水性シート受板
11 バネ
12 貯留槽
13 排水管
14 筐体
15 汚泥処理装置
16 通気性・透水性シート
17 シーズヒータ
18 帯板(掻き刃)
19 板
20 凹溝
21 汚泥処理装置
22a、23a 通気性・透水性シート
24 脱水、濾過装置
25 乾燥装置
26 焼却装置
28 汚泥処理装置
29 貯留槽
30 汚泥濃縮槽
31 ポンプ
32 連通管
34 排出管
34a ノズル管
37 吐出口
35a〜35d ロール体
36 帯状通気性・透水性シート
36a 通気性・透水性シート
37 吐出口
38 脱水、濾過装置
39 乾燥装置
40 焼却装置
43 弁板
44 トーションバネ
45 カム
46 無端平ベルト
47 駆動ロール
48 筐体
B 誘引ファン
B1 誘引管
D 汚泥
D1 汚泥
D2 燃え殻
N ノズル
R1〜R4 ローラ
R4 圧縮ローラ
S スクレーパ
T 貯留槽
U オイルスキマー
V 支持台
W 散水シャワー-15

Claims (3)

  1. 外部から供給される汚泥が収容され、これを沈殿、堆積する容器の下端に吐出量調整可能に構成されたノズルが設けられ、該ノズルの吐出口に弾力的に付勢状態で接触させて通気性・透水性シートが連続的に走行可能に配設され、該通気性・透水性シートの下流側に脱水装置、乾燥装置が配置され、前記通気性・透水性シート上に吐出される濃縮汚泥が前記ノズルの調整により所望の均一な厚みに形成され、前記容器のノズルは、連設される複数の容器底部にそれぞれ連通接続される排出管の途中より複数の分岐管が分岐され、該分岐管の底部側面にそって長手方向の吐出口が形成され、該吐出口に対し弾力的な当接によって前記吐出口を閉塞する弁板が開閉可能に設けられ、該弁板と吐出口との間に通気性・透水性シートが前記開口の長手方向を横切るように走行可能に張設されていることを特徴とする汚泥処理装置。
  2. 外部から供給される汚泥が収容され、これを沈殿、堆積する容器の下端に吐出量調整可能に構成されたノズルが設けられ、該ノズルの吐出口に弾力的に付勢状態で接触させて通気性・透水性シートが連続的に走行可能に配設され、該通気性・透水性シートの下流側に脱水装置、乾燥装置が配置され、前記通気性・透水性シート上に吐出される濃縮汚泥が前記ノズルの調整により所望の均一な厚みに形成され、前記通気性・透水性シートは、該通気性・透水性シート底面を走行方向に支持すべく透水可能な網目状の透水性シート受板が配置され、該透水性シート受板の一部が揺動可能に支持されると共にその何れかの端部がバネにより支持され、前記透水性シート受板を介して前記通気性・透水性シート上面が前記吐出口に弾力的に押圧付勢されるようになっていることを特徴とする汚泥処理装置。
  3. 外部から供給される汚泥が収容され、これを沈殿、堆積する容器の下端に吐出量調整可能に構成されたノズルが設けられ、該ノズルの吐出口に弾力的に付勢状態で接触させて通気性・透水性シートが連続的に走行可能に配設され、該通気性・透水性シートの下流側に脱水装置、乾燥装置が配置され、前記通気性・透水性シート上に吐出される濃縮汚泥が前記ノズルの調整により所望の均一な厚みに形成され、前記汚泥が収容される容器の底部には少なくとも2つのノズルが離間して配置され、前記各ノズルの吐出口より吐出される汚泥を所定厚みに載置して少なくとも2本の通気性・透水性シートを中央部に向けて連続的に走行可能に構成され、前記中央部には、前記各通気性・透水性シートを牽引しつつ重合させて該各通気性・透水性シート上の汚泥を圧縮して脱水する脱水装置を配置し、該脱水装置の下流には脱水後の通気性・透水性シートを乾燥する乾燥装置が配置されていることを特徴とする汚泥処理装置。
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