JP4152228B2 - 冷凍機の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍機に発生した異常に関する異常情報、及び、冷凍機に施された処置に関する処置情報を記録手段に記録する冷凍機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より冷凍、冷蔵ショーケースなどの庫内を冷却するため冷凍機が設けられている(特許文献1参照)。該冷凍機はコンプレッサに設けられた三相交流商用電源で駆動される駆動モータが運転されると、コンプレッサから高温高圧のガス冷媒が吐出され、吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器に流入する。
【0003】
そして、凝縮器に流入した冷媒はそこで放熱して凝縮液化された後膨張弁に至り、そこで絞られた後蒸発器に流入する。蒸発器に流入した液冷媒はそこで蒸発気化し、そのときに周囲から熱を吸収することにより冷却作用を発揮して商品陳列室内を冷却する。そして、蒸発器を出た冷媒はコンプレッサに吸い込まれる冷媒サイクルを繰り返す。
【0004】
このような冷凍機の設置時、或いは、メンテナンス時などに駆動モータへの配線接続順序に間違い(逆相)が発生してしまう場合がある。駆動モータの配線が逆相の状態で冷凍機が運転されると冷凍機に不具合や故障が発生してしまうため、制御装置で逆相を検出しマグネットスイッチをOFFにして駆動モータの運転を停止し冷凍機を保護していた。
【0005】
該マグネットスイッチには押し釦が設けられており、この押し釦は、マグネットスイッチの接点の開閉に連動して、その接点を開閉させる目的で連結できるように設けられている。この押し釦は突出し露出して設けられマグネットスイッチの接点に連動して出没するように構成されているので、露出した押し釦を押せば故意に内部の接点を閉じマグネットスイッチをONさせることができる構造とされている。
【0006】
ところで、冷凍機の制御装置には情報を記録できるメモリが設けられている。このメモリには、コンプレッサの異常高温の記録や放熱器や凝縮器の目詰まりによる高低圧異常の記録などの情報を記録していた。そして、冷凍機が故障した際は、メモリに記録された情報を読み出して解析し、故障時の修理に活用していた。
【0007】
【特許文献1】
特開平1−174870号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、冷凍機を取り扱うユーザーによっては、冷凍機の設置時或いはメンテナンス時に、マグネットスイッチに露出して設けられた押し釦を操作して直接駆動モータを運転してしまう場合がある。しかし、マグネットスイッチに設けられた押し釦が直接操作された場合の操作記録は従来では制御装置のメモリに記録されなかった。このため、メモリの情報を見ても押し釦の操作記録が無いため、故障の原因究明に手間取っていた。そこで、冷凍機に発生した異常の記録や冷凍機に施された処置の記録をメモリに残すことができる冷凍機の制御装置の開発が望まれていた。
【0009】
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、冷凍機に発生した異常の記録や冷凍機に施された処置の記録をメモリに残して故障の発生原因を的確に把握することができる冷凍機の制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
即ち、請求項1の発明では、冷凍機に発生した異常を検知する手段と、冷凍機に施された処置を検知する手段と、情報を読み書き可能な記録手段とを備え、冷凍機に発生した異常に関する異常情報、及び、及び、冷凍機を構成するコンプレッサの通電を制御するためのマグネットスイッチに施された操作に関する処置情報を記録手段に記録するので、冷凍機に発生した異常の記録を記録手段から読み出し、解析することにより冷凍機の故障の原因を明確に把握することができるようになる。これにより、サービス及び修理の迅速化を図ることが可能となる。従って、故障修理に適切な処置をとることができるようになり、より一層適切な修理ができるようになるものである。
【0011】
特に、冷凍機を構成するコンプレッサの通電を制御するためのマグネットスイッチに施された操作に関する処置情報を記録手段に記録するので、例えば、マグネットスイッチのOFFが制御装置の通常制御のときにマグネットスイッチの押し釦が故意に押されてONしたのを把握することができる。これにより、故障の原因を絞り込むことが可能となる。従って、故障の発生原因を的確に把握することができ故障修理の適切な処置をとることができるので、故障修理を迅速に行うことができるようになるものである。
【0012】
請求項2の発明では請求項1において、マグネットスイッチのコイルが非通電の状態で当該マグネットスイッチの二次側に電圧若しくは電流が生じたことに基づいて当該マグネットスイッチに操作が施されたことを検知するので、例えば、マグネットスイッチのOFFが制御装置の通常制御のときにマグネットスイッチの押し釦が故意に押されてONしたのを把握することができる。これにより、冷凍機の故障の原因を絞り込むことが可能となる。従って、故障の発生原因を的確に把握することができ故障修理の適切な処置をとることができるので、故障修理を迅速に行うことができるようになるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明のコントローラ28を備えた冷凍機1の冷媒回路図、図2は本発明の冷凍機1のコントローラ28の電気回路図(漏電遮断器16部分)、図3は本発明の冷凍機1のコントローラ28に用いられるマグネットスイッチMgSWの斜視図、図4は本発明の冷凍機1のコントローラ28の電気回路図(駆動モータ15部分)をそれぞれ示している。図中1は冷凍機であり、この冷凍機1は、例えば冷凍、冷蔵ショーケース等の庫内を冷却するために用いられるもので、冷凍機1に設けられたコンプレッサ2の吐出側の配管2Aは凝縮器3に接続されている。
【0014】
凝縮器3の出口側の配管3Aは、凝縮器3に接続され凝縮器3は図示しない受液器を介して減圧装置としての膨張弁4に接続されている。膨張弁4は蒸発器5に接続され、蒸発器5の出口側は未蒸発液冷媒の気液分離を行うこれもまた図示しないアキュムレータを介してコンプレッサ2の吸込側の配管2Bに接続されて環状の冷媒回路を構成している。
【0015】
前記凝縮器3と膨張弁4の間の配管3Aには、リキッドインジェクション回路8が設けられている。このリキッドインジェクション回路8は、配管3Aから電磁弁6、及び、キャピラリチューブ7を介してコンプレッサ2に接続されている。
【0016】
また、コンプレッサ2の出口側の配管2Aには高圧センサ11(本発明の冷凍機1に発生した異常を検知する手段に相当)が接続され、コンプレッサ2の入り口側の配管2Bには低圧センサ12(本発明の冷凍機1に発生した異常を検知する手段に相当)が接続されている。更に、コンプレッサ2の出口側の配管2Aと入り口側の配管2Bの間にはバイパス配管13Aが接続され、バイパス配管13Aの途中にはバイパス電磁弁13が接続されている。
【0017】
これら高圧センサ11と低圧センサ12及びバイパス電磁弁13は、冷凍機1の運転制御を行うコントローラ28(本発明の制御装置に相当)に接続されている。このコントローラ28は、汎用マイクロコンピュータなどで構成されており、この汎用マイクロコンピュータには冷凍機1の運転制御を行うプログラムを備えている。また、コントローラ28にはメモリ29(本発明の記録手段に相当)が設けられており、このメモリ29は、コンプレッサ2の高温異常、蒸発器5や凝縮器3の目詰まり、コンプレッサ2の液圧縮、駆動モータ15への配線接続順序違い(逆相)などの故障情報履歴、或いは、後述する操作情報などを書き込んで記録すると共に、読み出し可能に構成されている。
【0018】
即ち、メモリ29は、半導体メモリにて構成されており、冷凍機1に施された運転操作などの処置に関する処置情報、或いは、冷凍機1に発生した異常情報などを読み書き可能に構成されている。尚、コントローラ28には図示しない表示装置、或いは、出力装置が設けられており、メモリ29に書き込まれて記録された情報は表示装置に表示可能に構成されると共に、出力装置から出力される情報はパソコンなどの表示装置に表示可能に構成されている。
【0019】
そして、配管2A内と配管2B内の圧力を高圧センサ11及び低圧センサ12が検知し、コントローラ28はその高圧センサ11及び低圧センサ12が検知した情報から両配管2A、2Bの圧力差の異常情報(本発明の異常情報に相当)を検出する。コントローラ28が圧力差の異常情報を検出するとコントローラ28は、バイパス電磁弁13の開度を調整し警報装置(図示せず)を動作させてコンプレッサ2を停止して保護すると共に、その故障情報をメモリ29に書き込んで記録する。
【0020】
また、コンプレッサ2の出口側の配管2Aには温度センサ10(本発明の冷凍機1に発生した異常を検知する手段に相当)が設けられており、この温度センサ10もコントローラ28に接続されている。そして、コントローラ28は、コンプレッサ2の出口側の配管2Aに取り付けられた温度センサ10が検知した温度によって電磁弁6の開度を調整する。
【0021】
即ち、コントローラ28は、コンプレッサ2の出口側の配管2Aの温度が、予め設定された温度より高い場合(この場合、予め設定した温度より高い温度を本発明の異常情報としている)、電磁弁6を開いて凝縮器3から出た冷媒をリキッドインジェクション回路8に流入させる。リキッドインジェクション回路8に流入した冷媒はキャピラリチューブ7で絞られてコンプレッサ2に流入し吸熱作用を発揮する。これによりコントローラ28は、コンプレッサ2が加熱してしまうのを防止すると共に、その異常情報をメモリ29に書き込んで記録する。
【0022】
前記、冷凍機1にはコンプレッサ2を駆動するための駆動モータ15が設けられている。この駆動モータ15は、電源スイッチ(マグネットスイッチ)MgSW及び漏電遮断器16を介して三相交流商用電源ACに接続されている(図2)。即ち、冷凍機1には三相交流商用電源ACから漏電遮断器16、マグネットスイッチMgSWを介して駆動モータ15に給電される給電経路が設けられており、給電経路に設けられた漏電遮断器16には漏電検知センサ17が設けられ、この漏電検知センサ17は前記コントローラ28に接続されている。尚、26は三相交流商用電源ACからマグネットスイッチMgSWへの通電をON/OFFするための固定片26Aと可動片26Bとからなる接点である。
【0023】
マグネットスイッチMgSWには接点をON/OFFさせるためのコイル20が設けられており、コイル20の一側はコントローラ28に接続され、他側はスイッチSW1を介してコントローラ28に接続されている。そして、コントローラ28によってスイッチSW1が閉じられコイル20に所定の電圧が通電されると、コイル20は励磁されて接点25が閉じ、マグネットスイッチMgSWはONになる。コイル20への通電がOFFになるとコイルの励磁は解除されるので接点25は開放されマグネットスイッチMgSWはOFFになる。即ち、コントローラ28は、コイル20への通電を制御してマグネットスイッチMgSWの接点25をON/OFFする。
【0024】
また、マグネットスイッチMgSWには所定寸法突出した押し釦23が設けられており、この押し釦23はスイッチSW1と連動している。そして、押し釦23が押されるとスイッチSW1が閉じてマグネットスイッチMgSWのコイル20に所定の電圧が印加されて励磁される。即ち、押し釦23はマグネットスイッチMgSWを強制的にONすることができる。この押し釦23は、冷凍機1を単独で運転試験することができる。
【0025】
押し釦23の上下には保護支柱23Aが設けられており、これらの保護支柱23Aは押し釦23の上方左右に2カ所、下方に1カ所設けられている(図3)。各保護支柱23Aは、押し釦23より所定寸法突出しており、この突出した保護支柱23Aによって、マグネットスイッチMgSWに何か触れた場合でも押し釦23が押されないように構成されている。尚、マグネットスイッチMgSWには複数のターミナル24が設けられている。
【0026】
そして、係る押し釦23はマグネットスイッチMgSWを強制的にONすることができることから、冷凍機1の設置後、或いは、メンテナンス後や修理後などに押し釦23を押しマグネットスイッチMgSWをONさせて冷凍機1の動作試験を行うことができる。また、コントローラ28でマグネットスイッチMgSWがOFF制御の状態であっても、押し釦23が押された際マグネットスイッチMgSWはONする。即ち、冷凍機1を構成するコンプレッサ2の通電を制御するためのマグネットスイッチMgSWに施された操作(この場合、コントローラ28にて制御されマグネットスイッチMgSWがOFFしている状態のときに、押し釦23を押しマグネットスイッチMgSWを強制的にONさせる操作)を処置情報としている。
【0027】
また、マグネットスイッチMgSWにはソケット30、32が設けられており、このソケット30にはマグネットスイッチMgSWのターミナル24と導通するターミナル31、33が複数設けられている。そして、これらのターミナル31、33に前記電圧検知センサ19や後述する逆相検知センサ21が配線接続される。該コントローラ28は、コントローラ28にてマグネットスイッチMgSWのOFFが通常制御で、押し釦23が押され、後述する電流検知センサ18が電流を検知し電圧検知センサ19が電圧を検知(本発明の冷凍機1に施された処置を検知する手段に相当)した情報をメモリ29に書き込んで記録する。
【0028】
マグネットスイッチMgSWの接点25の漏電遮断器16側の配線には逆相検知センサ21が接続されている(図4)。この逆相検知センサ21は、駆動モータ15のR相、S相、T相の各相に印加される周波数の順序を検知し、コントローラ28は、予め設定された周波数の順序で駆動モータ15の各相に周波数が印加されているか否かを検出し、予め設定された周波数の順序でない場合コントローラ28は逆相検知センサ21から逆相信号を検知する。尚、図4では逆相検知センサ21を漏電遮断器16側に接続しているが、逆相検知センサ21はマグネットスイッチMgSWの駆動モータ15側の方が好ましく、更に、駆動モータ15のR相、S相、T相に直接接続した方がマグネットスイッチMgSWの不具合により交換した場合もマグネットスイッチMgSWへの配線の逆相もコントローラ28で検出することができるので更に好ましい。
【0029】
前記駆動モータ15に設けられた三相(R相、S相、T相)に所定の順序で三相交流商用電源ACの周波数が印加されることにより駆動モータ15は決められた方向に回転する。また、三相の内の一相(例えば、T相)に線電流を検知する電流検知センサ18が設けられている。この電流検知センサ18は、コンプレッサ2の運転によって駆動モータ15に流れた電流を検知する。
【0030】
そして、コンプレッサ2の過負荷運転などによって駆動モータ15に異常電流(本発明の異常情報に相当)が流れると、コントローラ28は電流検知センサ18から異常電流を検知しマグネットスイッチMgSWの接点25を開いてOFFし、駆動モータ15への通電を遮断しその異常電流のデータをメモリ29に記録する。また、三相の内の二相(例えば、R相、T相)には線電圧を検知する電圧検知センサ19が設けられており、この電圧検知センサ19もコントローラ28に接続されている。そして、コントローラ28は電圧検知センサ19が線電圧の異常を検知するとマグネットスイッチMgSWをOFFし、駆動モータ15への通電を遮断しその異常電圧データをメモリ29に記録する。
【0031】
コントローラ28は、前記冷凍機1の温度異常、圧力異常のデータをメモリ29に書き込んで記録する以外に、コントローラ28の通常制御運転中(この場合、何らかの不具合が発生しコントローラ28が冷凍機1の運転を停止している場合)に押し釦23が強制的に押された情報(本発明のマグネットスイッチMgSWに施された操作)、及び、漏電検知センサ17が漏電を検知し、漏電が解消していないのに漏電遮断器16がONされたなどの操作情報(本発明の処置情報に相当)をメモリ29に書き込んで記録する。また、コントローラ28は、コンプレッサ2の高温異常、蒸発器5や凝縮器3の目詰まり、コンプレッサ2の液圧縮、駆動モータ15への配線接続順序違い(逆相)、操作情報などの故障情報履歴をメモリに書き込んで記録する。
【0032】
次に、冷凍機1の動作を説明する。尚、冷凍機1の冷媒回路内には所定量の冷媒が封入されているものとする。まず、電源スイッチ(図示せず)が入れられるとコントローラ28はスイッチSW1をONにしコイル20が励磁されるとマグネットスイッチMgSWの接点25が閉じる。これにより、三相交流商用電源ACが駆動モータ15に通電されて冷凍機1が運転される。冷凍機1が運転されるとコンプレッサ2から高温高圧のガス冷媒が吐出側の配管2Aに吐出される。
【0033】
コンプレッサ2の吐出側の配管2Aに吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器3に流入しそこで放熱して凝縮液化された後、受液器(図示せず)に流入してそこで一旦貯溜される。受液器に貯溜された液冷媒は、気液分離して液冷媒だけが膨張弁4で絞られた後、蒸発器5に流入する。
【0034】
蒸発器5に流入した液冷媒はそこで蒸発気化し、そのときに周囲から熱を吸収することにより冷却作用を発揮し図示しない冷凍、冷蔵ショーケース等の庫内を冷却する。蒸発器5を出た冷媒はアキュムレータ(図示せず)に入り、そこで未蒸発液冷媒が気液分離された後、ガス冷媒のみが入り口側の配管2Bからコンプレッサ2に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
【0035】
一方、冷凍機1の設置時には、三相交流商用電源ACから漏電遮断器16、マグネットスイッチMgSWを介して駆動モータ15への給電経路は配線接続される。また、冷凍機1の修理或いはメンテナンスなどを行う際は、接続された給電経路の配線が外される場合があり、外された給電経路の配線は修理終了後或いはメンテナンス終了後に再度配線接続された後、コントローラ28の制御によって冷凍機1は運転されることとなる。
【0036】
次に、図5のフローチャートを参照してコントローラ28の動作を説明する。尚、フローチャートでは高圧センサ11及び低圧センサ12による高低圧の検知を例に説明を行う。また、冷凍機1が所定の場所に設置された後、或いは、修理終了後或いはメンテナンス終了後、駆動モータ15に三相交流商用電源ACが通電されて冷凍機1が運転されているものとする。
【0037】
まず、ステップS1でコントローラ28は高圧センサ11及び低圧センサ12により低圧と高圧の値を検知し、低圧値が高圧値より高い場合(この場合、駆動モータ15が逆相で運転された場合などに低圧値が高圧値より高くなる)、ステップS2に進む。そこで、コントローラ28は、スイッチSW1をOFFしている通常の制御運転中、押し釦23が強制的に押されてマグネットスイッチMgSWの二次側に電圧、電流が生じそれを電圧検知センサ19、電流検知センサ18が信号を検出した場合ステップS3に進む。
【0038】
ステップS3でマグネットスイッチMgSWのOFFがコントローラ28で正常制御中に駆動モータ15に通電された情報、即ち、マグネットスイッチMgSWのコイル20部に電圧を印加していないのに押し釦23が強制的に押された操作情報をコントローラ28はメモリ29に書き込んで記録する。この場合、操作情報をメモリ29から読み出し表示装置に表示して解析することにより、コントローラ28が通常制御運転中でマグネットスイッチMgSWがOFFの時にも係わらず押し釦23が強制的に押されたことを把握することができる。これにより、故障の発生原因を的確に把握することができるので、故障の処置を適切に行うことができるようになる。
【0039】
前記ステップS1で、コントローラ28は低圧値が高圧値より低い場合、ステップS4に進む。即ち、ステップS1でマグネットスイッチMgSWのONがコントローラ28で通常制御され冷凍機1の低圧値と高圧値が正常な値の場合はステップS4に進み、高圧センサ11及び低圧センサ12による信号検知を続行する。この場合、コントローラ28は、高圧センサ11及び低圧センサ12による低圧と高圧の検知情報はメモリ29に記録しない。
【0040】
また、前記ステップS2で、コントローラ28は、マグネットスイッチMgSWの二次側に電圧、電流が発生していない場合(駆動モータ15が駆動されていない場合)、ステップS4に進む。即ち、ステップS2でマグネットスイッチMgSWのOFFがコントローラ28で通常制御されている場合はステップS4に進み、電圧検知センサ19、電流検知センサ18の信号検知を続行する。この場合も、コントローラ28は電圧検知センサ19、電流検知センサ18の検知信号情報をメモリ29に記録しない。
【0041】
尚、フローチャートでは高圧センサ11及び低圧センサ12による高低圧の検知を例に説明したが、駆動モータ15の逆相運転、庫内温度異常や他の図示しないセンサなどについても前述同様にコントローラ28は異常状態発生時にそれらの情報をメモリ29に書き込んで記録し、修理時に利用する。
【0042】
このように、冷凍機1に発生した異常を検知する温度センサ10、高圧センサ11、低圧センサ12、電流検知センサ18などと、冷凍機1に施されたコントローラ28にてマグネットスイッチMgSWのOFFが通常制御で、押し釦23が押される処置、及び、漏電検知センサ17が漏電を検知し、漏電が解消していないのに漏電遮断器16がONされる処置などの操作情報と、情報を読み書き可能なメモリ29とを備ている。これにより、冷凍機1に発生した異常に関する異常情報、及び、冷凍機1に施された処置に関する処置情報をメモリ29に書き込んで記録することができるので、冷凍機1に発生した異常、及び、冷凍機1に施された処置の記録などをメモリ29から読み出し、解析することにより冷凍機1の故障原因を明確に把握することができ、サービス及び修理の迅速化を図ることが可能となる。
【0043】
また、コントローラ28は、冷凍機1を構成するコンプレッサ2の通電を制御するため押し釦23が押されたのを処置情報としてメモリ29に書き込んで記録すると共に、コンプレッサ2の高温異常、蒸発器5や凝縮器3の目詰まり、コンプレッサ2の液圧縮、駆動モータ15への配線接続順序違い(逆相)などの故障情報履歴などもメモリに書き込んで記録するので、マグネットスイッチMgSWが通常制御でOFFしているときにマグネットスイッチMgSWの押し釦23が故意に押されたのを把握することができる。これにより、故障の原因を絞り込むことが可能となり、故障の発生原因を的確に把握して迅速に故障修理を行うことができるようになる。
【0044】
また、コントローラ28は、マグネットスイッチMgSWのコイル20が非通電の状態でマグネットスイッチMgSWの二次側(駆動モータ15の各相)に電圧若しくは電流が生じたのを検出し、この電圧若しくは電流の検出によってマグネットスイッチMgSWの押し釦23が押されたのを検知するようにしているので、マグネットスイッチMgSWのOFFがコントローラ28で通常制御されているとき押し釦23が故意に押されたのを確実に把握することができる。これにより、冷凍機1の故障の原因を容易に絞り込むことが可能となり、故障修理を迅速に行うことができるようになる。
【0045】
また、冷凍機1の給電経路に設けられた漏電遮断器16に施された操作を処置情報としてメモリ29に書き込んで記録するようにしているので、漏電後に漏電遮断器16が復活され、その後冷凍機1の運転操作が行われたのを把握することができる。これにより、冷凍機1の故障原因を絞り込むことが可能となるので、冷凍機1の故障修理を迅速に行うことができるようになる。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、冷凍機に発生した異常を検知する手段と、冷凍機に施された処置を検知する手段と、情報を読み書き可能な記録手段とを備え、冷凍機に発生した異常に関する異常情報、及び、冷凍機を構成するコンプレッサの通電を制御するためのマグネットスイッチに施された操作に関する処置情報を記録手段に記録するので、冷凍機に発生した異常の記録を記録手段から読み出し、解析することにより冷凍機の故障の原因を明確に把握することができるようになる。これにより、サービス及び修理の迅速化を図ることが可能となる。従って、故障修理に適切な処置をとることができるようになり、より一層適切な修理ができるようになるものである。
【0047】
特に、冷凍機を構成するコンプレッサの通電を制御するためのマグネットスイッチに施された操作に関する処置情報を記録手段に記録するので、例えば、マグネットスイッチのOFFが制御装置の通常制御のときにマグネットスイッチの押し釦が故意に押されてONしたのを把握することができる。これにより、故障の原因を絞り込むことが可能となる。従って、故障の発生原因を的確に把握することができ故障修理の適切な処置をとることができるので、故障修理を迅速に行うことができるようになるものである。
【0048】
請求項2の発明によれば請求項1において、マグネットスイッチのコイルが非通電の状態で当該マグネットスイッチの二次側に電圧若しくは電流が生じたことに基づいて当該マグネットスイッチに操作が施されたことを検知するので、例えば、マグネットスイッチのOFFが制御装置の通常制御のときにマグネットスイッチの押し釦が故意に押されてONしたのを把握することができる。これにより、冷凍機の故障の原因を絞り込むことが可能となる。従って、故障の発生原因を的確に把握することができ故障修理の適切な処置をとることができるので、故障修理を迅速に行うことができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコントローラを備えた冷凍機の冷媒回路図である。
【図2】 本発明の冷凍機のコントローラの電気回路図(漏電遮断器部分)である。
【図3】 本発明の冷凍機のコントローラに用いられるマグネットスイッチの斜視図である。
【図4】 本発明の冷凍機のコントローラの電気回路図(駆動モータ部分)である。
【図5】 本発明の冷凍機のコントローラの一実施例の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 冷凍機
2 コンプレッサ
3 凝縮器
5 蒸発器
10 温度センサ
11 高圧センサ
12 低圧センサ
15 駆動モータ
16 漏電遮断器
17 漏電検知センサ
18 電流検知センサ
19 電圧検知センサ
20 コイル
21 逆相検知センサ
23 押し釦
28 コントローラ
29 メモリ
AC 三相交流商用電源
MgSW マグネットスイッチ

Claims (2)

  1. 冷凍機に発生した異常を検知する手段と、前記冷凍機に施された処置を検知する手段と、情報を読み書き可能な記録手段とを備え、
    前記冷凍機に発生した異常に関する異常情報、及び、前記冷凍機を構成するコンプレッサの通電を制御するためのマグネットスイッチに施された操作に関する処置情報を前記記録手段に記録することを特徴とする冷凍機の制御装置。
  2. 前記マグネットスイッチのコイルが非通電の状態で当該マグネットスイッチの二次側に電圧若しくは電流が生じたことに基づいて当該マグネットスイッチに操作が施されたことを検知することを特徴とする請求項1の冷凍機の制御装置。
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