以下に、本発明の実施の形態を説明する。
本実施の形態の信号再生装置は、受信データのパケットを見てそのフォーマットを自動的に識別するものであり、例えば、Audio and MusicData Transmission Protocol 1.0およびAMDTR2.0に準拠するフォーマットのうちIEC60958 Conformantフォーマットのデータ、DSD(Digital Stream Direct)フォーマットのデータ、DVD(Digital Versatile Disc) Audioフォーマットのデータに対して適用できるものである。
図1は、本実施の形態に適用される通信システムの構成を示すブロック図である。
図1において、マルチフォーマット対応送信機1とマルチフォーマット対応受信機11とが例えばIEEE1394規格のネットワーク9を介して接続されていて、マルチフォーマット対応送信機1側からマルチフォーマット対応受信機11側へ、例えば、IEC60958 Conformantフォーマットのデータ、DSDフォーマットのデータとしてSACD(Super Audio Compact Disc)フォーマットのデータ、CD(Compact Disc)フォーマットのデータ、DVD Audioフォーマットのデータなどのデータ10を送信する。
マルチフォーマット対応送信機1は、データ10が記録された記録媒体としてのディスク2と、ディスク2に記録された各種フォーマットのデータの再生信号処理を行うCD/SACD/DVD DSP(Digital Signal Processor)3と、IEEE1394規格のネットワーク9上のデータ10の送信のための設定を行うIEEE1394リンクチップ(LINK CHIP)4と、IEEE1394リンクチップ4の制御を行うIEEE1394マイクロコントローラ(以下、IEEE1394マイコン5という)5と、マルチフォーマット対応送信機1の制御を行うシステムマイクロコントローラ(以下、システムマイコン6という)6と、マルチフォーマット対応送信機1の動作を操作するための各種入力が可能な操作部7と、マルチフォーマット対応送信機1の動作の状態を表示する表示部8とを有して構成される。
また、マルチフォーマット対応受信機11は、IEEE1394規格のネットワーク9上のデータ10の受信のための設定を行うIEEE1394リンクチップ(LINK CHIP)12と、IEEE1394リンクチップ12の制御を行うIEEE1394マイクロコントローラ(以下、IEEE1394マイコン13という)13と、マルチフォーマット対応受信機11の制御を行うシステムマイクロコントローラ(以下、システムマイコン14という)14と、マルチフォーマット対応受信機11の動作を操作するための各種入力が可能な操作部15と、マルチフォーマット対応受信機11の動作の状態を表示する表示部16と、IEEE1394リンクチップ12で受信された6チャンネルのディジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器17と、変換されたアナログ信号を再生して音響出力するスピーカ18とを有して構成される。
ここで、IEEE1394マイコン13は、ホストコントローラであり、IEEE1394リンクチップ12からCFR(Configration Register)読み込み19を行うことにより、IEEE1394リンクチップ12に対して受信フォーマット設定20を行う機能を有している。
図2は、上述したIEEE1394リンクチップ12に内蔵されたレジスタによるデータのストリームチェンジの検出を示す図である。
以下に、図2において、図1に示したIEEE1394規格のネットワーク9上のデータ10は、IEEE1394パケット21で構成されている。IEEE1394パケット21は、1394ヘッダ22と、CRC(Cyclic Redundancy Check)およびCIP(Common Isochronous Protocol)ヘッダ23と、AM824データ24とを有して構成される。AM824データ24は、上述したCD/SACD/DVD Audioフォーマットのデータである。
IEEE1394規格のネットワーク9上のデータ10は、IEEE1394リンクチップ12において受信処理されて、上述したCFRのレジスタ26において、受信設定を行うRxLABEL26−1と、受信される信号の組み合わせによってシステムマイコン14の割り込み処理を行うINT26−2と、SubLABEL26−3に割り振られる。
上述したIEEE1394パケット21のAM824のデータ24は、各種フォーマットのデータ領域を有するデータ24−1であり、このデータ24−1は例えば先頭部分のアンシラリーデータ25−1および実データ25−2とを有するデータ25とを有して構成される。ここで、アンシラリーデータ25−1とは、実データ25−2に対する付加情報であり、チャンネル数やスピーカ配置などの情報を示すものである。
このIEEE1394リンクチップ12において、IEEE1394パケット21のAM824のデータ24は、データの中身を確認しないとデータのフォーマットが分からないものになっている。そこで、IEEE1394リンクチップ12において受信信号のデータがレジスタ26に割り振られ、受信信号のデータフォーマットに応じてレジスタ26がフラグを立てることにより、システムマイコン14はフラグを検出することでデータ24のフォーマットを自動的に判別する。
例えば、IEEE1394パケット21のAM824のデータ24は、1秒間に8000個入力されていて、システムマイコン14はレジスタ26のうちの受信される信号の組み合わせによってシステムマイコン14の割り込み処理を行うINT26−2で示した値およびストリームチェンジの検出用のアンシラリノーデータ28を検出することにより、10msec以上の期間にわたって起こるストリームチェンジの検出をする。ここで、アンシラリノーデータ28とは、この1サンプルのデータは無効であり、オーディオ処理して出力してはいけないデータであることを示すものであり、本実施の形態ではこのデータを検出したときにストリームチェンジの検出を行うことができる情報である。
システムマイコン14はストリームチェンジの検出をすると、信号のデータフォーマットの変換があったことを認識した上で、後段のオーディオ処理回路へデータを供給する。
図3は、IEEE1394パケット構成(Packet structure)を示す図である。
図3は、上述した図2に示したAM824のデータ24をIEEE1394規格のネットワーク9で送信する際のデータ構造を示すものである。24−1〜24−4のヘッダ領域は図2に示す22、23と同様である。
データ24−5は、先頭部分に検出データ領域31−1を含む未定義領域(Unspecifed Region)31と、定義領域(Specifed Region)32と、定義領域(Specifed Region)33とを有して構成される。定義領域(Specifed Region)32は、各種フォーマットの共通のデータ領域を有するCommon/ApplicationSpecifer Ancillary Dataを有して構成される。また、定義領域(Specifed Region)33は、各種フォーマットの共通のデータ領域を有するCommon/AS Ancillary Dataを有して構成される。定義領域32、33では、各種フォーマットのデータを混在して送ることが規格上許されているが、実務上は各種フォーマット毎にデータを別々に送るようにしている。また、最後にデータCRC34が設けられている。
図4は、IEEE1394パケットのデータを示す図である。
図4は、上述した図3に示したデータ24−1の構造を示すものである。図4において、41は、IEC60958 ConformantフォーマットのCD、MD(Mini Disc)などのデータの構造を示す。44は、Ancillary No Data for IEC60958 ConformantフォーマットのCD、MD(Mini Disc)などのデータの構造を示す。このIEC60958 Conformantフォーマット(CD、MD)のデータ41と、アンシラリーノーデータ(Ancillary No Data for) IEC60958 Conformantフォーマット(CD、MD)44は、47で示すレジスタの値の上位4ビットが「0000」(2進数)および下位4ビットが任意の値として例えば「0000」〜「1111」などの「××××」(2進数)であるか、または47−1で示すレジスタの値の上位8ビットが「CF」(16進数)および下位8ビットが「00」(16進数)であるかにより判別される。
また、42は、Multi−bit Linear AudioフォーマットのDVD Audioなどのデータの構造を示す。45は、AncillaryNo Data for Multi−bit Linear AudioフォーマットのDVD Audioなどのデータの構造を示す。Multi−bit Linear Audioフォーマット(DVD Audio)のデータ42と、アンシラリーノーデータ(Ancillary No Data for) Multi−bit Linear Audioフォーマット(DVD Audio)のデータ45は、48で示すレジスタの値の上位8ビットが「D0」(16進数)および下位8ビットが「01」(2クワドレッド目は「02」)(16進数)であるか、または48−1で示すレジスタの値の上位8ビットが「CF」(16進数)および下位8ビットが「D0」(16進数)であるかにより判別される。
また、43は、One−bit Audio DataフォーマットのSACDなどのデータの構造を示す。46は、Ancillary No Datafor One−bit Audio DataフォーマットのSACDなどのデータの構造を示す。One−bit Audio Dataフォーマット(SACD)のデータ43と、アンシラリーノーデータ(Ancillary NoData for) One−bit Audio Dataフォーマット(SACD)のデータ46は、49で示すレジスタの値の上位8ビットが「D1」(2クワドレッド目は「50」)(16進数)および下位8ビットが「00」(16進数)であるか、または49−1で示すレジスタの値の上位8ビットが「CF」(16進数)および下位8ビットが「D1」(2クワドレッド目は「50」)(16進数)であるかにより判別される。
図5は、IEC60958(CD,MD)パケットを示す図である。
図5において、1394ヘッダ24−1、CRC24−2、CIP1,2(24−3,4)は図3に示したものと同様である。1クワドレッド501は、505で示す2進数の「0000××××」およびデータL(左)チャンネルで構成され、続く2クワドレッドは、505で示す2進数の「0000××××」およびデータR(右)チャンネルで構成され、この2つのクワドレッドで1サンプル502を構成する。この1サンプル502と同じものがサンプル502−8まで8サンプル503まで設けられ、合計16クワドレッド504で構成される。
図6は、DVDパケットを示すものである。
図6において、1394ヘッダ24−1、CRC24−2、CIP1,2(24−3,4)は図3に示したものと同様である。601で示すように、1クワドレッドは、605で示す16進数の「D001」およびアンシラリーデータで構成され、続く2クワドレッドは、605で示す16進数の「D002」およびアンシラリーデータで構成される。602で示すように、3クワドレッドは、605で示す16進数の「48」およびデータ1チャンネルで構成され、続く4クワドレッドは、605で示す16進数の「48」およびデータ2チャンネルで構成され、・・・8クワドレッドは、605で示す16進数の「48」およびデータ6チャンネルで構成される。601および602の8クワドレッドで1サンプル603が構成され、同様のものが602−2・・・602−16まで16サンプル604まで設けられる。
図7は、SACDパケットの1パケット目を示すものである。SACDオーディオデータは、1パケット目のみ以下の構成をとる。
図7において、1394ヘッダ24−1、CRC24−2、CIP1,2(24−3,4)は図3に示したものと同様である。701で示すように、1クワドレッドは、16進数の「D100」およびアンシラリーデータで構成され、702で示すように、続く2クワドレッドは、16進数の「50」およびデータ1チャンネルで構成され、3クワドレッドは、16進数の「51」およびデータ2チャンネルで構成され、・・・7クワドレッドは、16進数の「51」およびデータ6チャンネルで構成され、703で示すように、8クワドレッドは、16進数の「CFCF」およびノーデータで構成される。701、702および703の8クワドレッドで1サンプル704が構成され、同様のものが704−2・・・704−16まで16サンプル705が設けられる。
図8は、SACDパケットの2パケット目以降を示すものである。SACDオーディオデータは、2パケット目以降では以下の構成をとる。
図8において、1394ヘッダ24−1、CRC24−2、CIP1,2(24−3,4)は図3に示したものと同様である。801で示すように、1クワドレッドは、16進数の「CFD1」およびノーデータで構成され、802で示すように、続く2クワドレッドは、16進数の「50」およびデータ1チャンネルで構成され、3クワドレッドは、16進数の「51」およびデータ2チャンネルで構成され、・・・7クワドレッドは、16進数の「51」およびデータ6チャンネルで構成され、803で示すように、8クワドレッドは、16進数の「CFCF」およびノーデータで構成される。801、802および803の8クワドレッドで1サンプル804が構成され、同様のものが804−2・・・804−16まで16サンプル805が設けられる。
図9は、IEC60958(CD,MD)アンシラリーノーデータ(Ancillary No Data)パケットを示す図である。CDオーディオデータを送出する場合は、前提として、ストリームチェンジを示すアンシラリーノーデータを送出しなくともよいが、送出するようにしてもよい。また、IEC60958オーディオデータは、データのつぎ目にアンシラリーノーデータを出力しなければならない。そこで、IEC60958(CD,MD)オーディオデータを送出する場合にアンシラリーノーデータを送出してくる場合があるためこれを検出するようにする。IEC60958(CD,MD)アンシラリーノーデータパケットは、ネットワーク上のデータを受信できる装置に対して送信装置側からIEC60958(CD,MD)データの伝送の切れ目に送信するパケットである。
図9において、1394ヘッダ24−1、CRC24−2、CIP1,2(24−3,4)は図3に示したものと同様である。1クワドレッド901は、905で示す16進数の「CF00」およびノーデータで構成され、続く2クワドレッドは、905で示す16進数の「CF00」およびノーデータで構成され、この2つのクワドレッドで1サンプル902を構成する。この1サンプル902と同じものがサンプル902−8まで8サンプル903まで設けられ、合計16クワドレッド904で構成される。
図10は、DVDアンシラリーノーデータ(Ancillary No Data)パケットを示すものである。DVDオーディオデータを送出する場合は、前提として、ストリームチェンジを示すアンシラリーノーデータをデータのつぎ目に出力しなければならない。後述するDVDオーディオアンシラリーノーデータパケットは、ネットワーク上のデータを受信できる装置に対して送信装置側からDVDオーディオデータの伝送の切れ目に送信するパケットである。DVDオーディオデータの場合、実データと併せてアンシラリーノーデータを検出することにより、ストリームチェンジを検出している。
図10において、1394ヘッダ24−1、CRC24−2、CIP1,2(24−3,4)は図3に示したものと同様である。1001で示すように、1クワドレッドは、1005で示す16進数の「CFD0」およびアンシラリーデータで構成され、続く2クワドレッドは、1005で示す16進数の「CFD0」およびアンシラリーデータで構成される。1002で示すように、3クワドレッドは、1005で示す16進数の「CF48」およびノーデータで構成され、続く4クワドレッドは、1005で示す16進数の「CF48」およびノーデータで構成され、・・・8クワドレッドは、1005で示す16進数の「CF48」およびノーデータで構成される。1001および1002の8クワドレッドで1サンプル1003が構成され、同様のものが1003−2・・・1003−16まで16サンプル1004まで設けられる。
ここで、2パケット目以降の1クワドレッドが「CFD0」およびアンシラリーデータ、続く2クワドレッドが「CFD0」およびアンシラリーデータのとき、3クワドレッドの「CF48」およびノーデータを検出することにより、ストリームチェンジを検出することができる。
図11は、SACDアンシラリーノーデータ(Ancillary No Data)パケットを示すものである。SACDオーディオデータを送出する場合は、前提として、ストリームチェンジを示すアンシラリーノーデータをデータのつぎ目に出力しなければならない。後述するSACDオーディオアンシラリーノーデータパケットは、ネットワーク上のデータを受信できる装置に対して送信装置側からSACDオーディオデータの伝送の切れ目に送信するパケットである。
図11において、1394ヘッダ24−1、CRC24−2、CIP1,2(24−3,4)は図3に示したものと同様である。1101で示すように、1クワドレッドは、16進数の「CFD1」およびノーデータで構成され、続く2クワドレッドは、16進数の「CF50」およびノーデータで構成され、3クワドレッドは、16進数の「CF51」およびノーデータで構成され、・・・7クワドレッドは、16進数の「CF51」およびノーデータで構成され、8クワドレッドは、16進数の「CFCF」およびノーデータで構成される。8クワドレッドで1サンプル1101が構成され、同様のものが1101−2・・・1101−16まで16サンプル1102が設けられる。
図12は、AM824パケットデータのストリームチェンジ検出用レジスタを示す図である。このレジスタは、入力されるパケットがマイコンから検出可能なように設けられる。また、入力されるパケットとこのレジスタは1対1に対応している。
また、以下の各図において各レジスタのフラグを立ててセットされる値を「0」から「1」にすることを、単に各レジスタをオンにするという。図12において、本実施の形態のストリームチェンジ検出方法では、原則として、AM824パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭の1バイトがCF58−1であることかつ2クワドレッド目の先頭1バイトがCF58−2であることをCF検出手段が検出する。例えばCF検出手段は論理回路またはソフトウェアモジュールで構成される。このとき、CF検出手段はRxLABEL CF57をオンにして、システムマイコン14はRxLABEL CF57のオン状態を検出することにより、AM824パケットデータにストリームチェンジが発生したことを検出することができる。1クワドレッド目の先頭の1バイトがCF58−1であることかつ2クワドレッド目の先頭の1バイトがCF58−2であることの検出は、例えば、CF58−1およびCF58−2の2つのデータを入力とするアンド回路の出力を入力としてRxLABEL CF57をオンとして、システムマイコン14の割り込み処理によりRxLABEL CF57のオン状態を検出して優先的に処理するようにすることができる。
次に、AM824パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭2バイトがCFD1であることおよび2クワドレッド目の先頭2バイトがCF50であることをCF50検出手段が検出する。例えばCF50検出手段は論理回路またはソフトウェアモジュールで構成される。このとき、CF50検出手段はCF50フラグ51をオンにして、システムマイコン14はCF50フラグ51のオン状態を検出することにより、AM824パケットデータがSACDデータ52にストリームチェンジしたことを検出することができる。ここで、CF50検出手段は簡易的検出方法として2クワドレッド目の先頭2バイトがCF50であることのみを検出してCF50フラグ51をオンにしてもよい。
次に、AM824パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭2バイトがCFD0であることおよび2クワドレッド目の先頭2バイトがCFD0であることをCFD0検出手段が検出する。例えばCFD0検出手段は論理回路またはソフトウェアモジュールで構成される。このとき、CFD0検出手段はCFD0フラグ53をオンにして、システムマイコン14はCFD0フラグ53のオン状態を検出することにより、AM824パケットデータがDVD・Audioデータ54にストリームチェンジしたことを検出することができる。ここで、CFD0検出手段は簡易的検出方法として2クワドレッド目の先頭2バイトがCFD0であることのみを検出してCFD0フラグ53をオンにしてもよい。
次に、AM824パケットデータのうち1クワドレッド目の上位4ビットが0000であることをRxラベル検出手段が検出する。例えばRxラベル検出手段は論理回路またはソフトウェアモジュールで構成される。このとき、Rxラベル検出手段はRxLABEL055をオンにして、システムマイコン14はRxLABEL055のオン状態を検出することにより、AM824パケットデータがCD/MDデータ(IEC60958)56にストリームチェンジしたことを検出することができる。1クワドレッド目の上位4ビットが0000であることの検出は、例えば、0000の4データを負論理入力とするアンド回路の出力を入力としてRxLABEL055をオンにして、システムマイコン14の割り込み処理により検出して優先的に処理するようにすることができる。
また、AM824パケットデータのうち1クワドレッド目および2クワドレッド目のオーディオラベル59−1とオーディオサブラベル59−2をIBOレジスタ59に格納する。このとき、システムマイコン14はIBOレジスタ59のオーディオラベル59−1とオーディオサブラベル59−2を検出することにより、AM824パケットデータのデータフォーマットを確認することができる。
図13は、ストリームチェンジ(Stream change)を示す図である。
図13において、AM824E ストリーム61に対するストリームチェンジの機能を説明する。後述するアンシラリーノーデータは、ネットワーク上のデータを受信できる装置に対して送信装置側からデータの伝送の切れ目に送信されるデータである。
図13において、AM824E ストリーム61の例えばIEC60958データ64の転送中に、T1時点からT2時点の間の10msec以上の期間に、IEC60958 アンシラリーノーデータ(Ancillary No Data)65と、T2時点からT3時点の間の10msec以上の期間に、送信装置がSACD アンシラリーノーデータ(Ancillary No Data)66という特殊なデータを転送することにより、AM824E ストリーム61のIEC60958データ64からSACDデータ67へストリームチェンジを行っている。この場合、T2時点以前がIEC60958 コンテキスト62と定義され、T2時点以降がSACDコンテキスト63と定義される。
これにより、データ受信側の装置が変換する前後のフォーマットのアンシラリーノーデータを判別して受信設定することができるので、フォーマット変換の判別が可能になる。また、組み合わせが少ない情報でストリームチェンジを検出することができ、また、このとき、上述したレジスタにより各種フラグをオンにしてシステムマイコン14の検出を容易にすることにより、ホストコントローラの負担を減らすことができる。
次に、レジスタを利用したマイコンの動作による受信中のパケットデータのフォーマットの判断を説明する。以下の処理および判断の主体は例えばマイコンであるが、これに限らず各レジスタに振り分けられたパケットデータのフォーマットを各レジストの状態により判断できるものであれば他の判断手段でもよい。
図14は、レジスタを利用したパケットデータのフォーマット判断の動作を示すフローチャートである。
図14において、ステップS1で、RxLABEL CF=1またはRxLABEL0=0であるか否かを判断する。
ステップS1でRxLABEL CF=1またはRxLABEL0=0であるときは、ステップS2へ進んで、ステップS2で、RxLABEL CF50=1かつRxLABEL CFD0=0かつRxLABEL0=0であるか否かを判断する。
ステップS2で、RxLABEL CF50=1かつRxLABEL CFD0=0かつRxLABEL0=0であるときは、ステップS3へ進んで、ステップS3で、パケットデータが1ビットオーディオ(SACD)フォーマットであると判定する。
また、ステップS1でRxLABEL CF=1またはRxLABEL0=0でないときは、ステップS13へ進んで、ステップS13で、パケットデータがIEC60958フォーマットであると判定する。
また、ステップS2で、RxLABEL CF50=1かつRxLABELCFD0=0かつRxLABEL0=0でないときは、ステップS4へ進んで、ステップS4で、RxLABEL CF50=0かつRxLABEL CFD0=1かつRxLABEL0=0であるか否かを判断する。
ステップS4で、RxLABEL CF50=0かつRxLABEL CFD0=1かつRxLABEL0=0であるときは、ステップS5へ進んで、ステップS5で、パケットデータがマルチビットオーディオ(DVD Audio)フォーマットであると判定する。
また、ステップS4で、RxLABEL CF50=0かつRxLABELCFD0=1かつRxLABEL0=0でないときは、ステップS6へ進んで、ステップS6で、RxLABEL CF50=0かつRxLABEL CFD0=0かつRxLABEL0=0であるか否かを判断する。
ステップS6で、RxLABEL CF50=0かつRxLABEL CFD0=0かつRxLABEL0=0であるときは、ステップS7へ進んで、ステップS7で、受信中のパケットがIEC60958準拠あるいはエンプティパケットであるか否かを判断する。
ステップS7で、受信中のパケットがIEC60958準拠あるいはエンプティパケットであるときは、ステップS8へ進んで、ステップS8で、パケットデータがIEC60958フォーマットであると判定する。
また、ステップS7で、受信中のパケットがIEC60958準拠あるいはエンプティパケットでないときは、ステップS9へ進んで、ステップS9で、受信中のパケットが1ビットオーディオ(SACD)フォーマットであるか否かを判断する。
ステップS9で、受信中のパケットが1ビットオーディオ(SACD)フォーマットであるときは、ステップS10へ進んで、ステップS10で、パケットデータが1ビットオーディオ(SACD)フォーマットであると判定する。
また、ステップS9で、受信中のパケットが1ビットオーディオ(SACD)フォーマットでないときは、ステップS11へ進んで、ステップS11で、受信中のパケットがマルチビットオーディオ(DVD Audio)フォーマットであるか否かを判断する。
ステップS11で、受信中のパケットがマルチビットオーディオ(DVD Audio)フォーマットであるときは、ステップS12へ進んで、ステップS12で、パケットデータがマルチビットオーディオ(DVD Audio)フォーマットであると判定する。
また、ステップS3での1ビットオーディオ(SACD)フォーマットの判定、ステップS5でのマルチビットオーディオ(DVD Audio)フォーマットの判定、ステップS8でのIEC60958フォーマットの判定、ステップS10での1ビットオーディオ(SACD)フォーマットの判定、ステップS12でのマルチビットオーディオ(DVD Audio)フォーマットの判定、およびステップS13でのIEC60958フォーマットの判定の後に、ステップS14へ進み、ステップS14で、各フラグのクリアを行う。
次に、受信中のパケットデータの各種フォーマット間のストリームチェンジの例を説明する。
なお、以下の各図において検出および判定などの動作の主体は例えばマイコンであるが、これに限らず各レジスタに振り分けられたパケットデータのフォーマットを各レジスタの状態により判断できるものであれば、他の判断手段でもよい。
図15は、パケットデータがIEC60958フォーマットからSACDフォーマットへストリームチェンジする例を示す図である。
図15において、T1時点以前は、RxLABEL CF50=0、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=1、RxLABEL CF=0であるので、受信パケットデータのフォーマットはIEC60958(81)の状態である。この状態は、上述した図7のフローチャートのステップS1のNOの分岐によりステップS13でパケットデータがIEC60958フォーマットであると判定する状態である。
T1時点で、85に示すように、RxLABEL0の値が1(ON)から0(OFF)になったのでIEC60958 Conformantデータの終わるストリームチェンジを検出する。
このとき図12に示したようにパケットデータのうち1クワドレッド目の上位4ビットが0000であることをRxラベル検出手段が検出し、Rxラベル検出手段はRxLABEL055をオンにして、判断手段としてのシステムマイコン14はRxLABEL055のオン状態を検出することにより、CD/MDデータ(IEC60958)56が終わるストリームチェンジを検出する。
T1時点からT2時点の間の期間は、RxLABEL CF50=0、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=不定であるので、受信パケットデータはエンプティパケット82の状態である。この状態は、上述した図7のフローチャートのステップS6のYESの分岐によりステップS7でエンプティパケットを判断する状態である。
T2時点からT3時点の間の期間は、RxLABEL CF50=1、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=1であるので、受信パケットデータはSACDアンシラリーノーデータ83の状態である。
このとき図12において示したように、パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭の1バイトがCF58−1であることかつ2クワドレッド目の先頭1バイトがCF58−2であることをCF検出手段が検出し、CF検出手段はRxLABEL CF57をオンにして、システムマイコン14はRxLABEL CF57のオン状態を検出することにより、パケットデータにストリームチェンジが発生したことを検出する。
次に、パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭2バイトがCFD1であることおよび2クワドレッド目の先頭2バイトがCF50であることをCF50検出手段が検出し、CF50検出手段は、CF50フラグ51をオンにして、システムマイコン14はCF50フラグ51のオン状態を検出することにより、AM82パケットデータがSACDデータ52にストリームチェンジしたことを検出する。
86で示すように、RxLABELのONの状態がCF50の1つだけになったので、パケットデータがこのRxLABEL CF50のONの状態のSACDフォーマットであると判定する。このとき、受信パケットを確認し、データレングスを確認し、図1に示したIEEE1394マイコン13がIEEE1394リンクチップ12をSACD84フォーマット受信状態に設定する。
T3時点で、RxLABEL CF50=0、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=0であるので、受信パケットデータはSACDフォーマットの状態である。この状態は、上述した図7のフローチャートのステップS2のYESの分岐によりステップS3でパケットデータが1ビットオーディオ(SACD)フォーマットであると判定する状態である。
87で示すように、RxLABEL CFの値が1(ON)から0(OFF)になったのでIEC60958 ConformantからSACDへのストリームチェンジを終了と判断する。
図16は、パケットデータがSACDフォーマットからIEC60958フォーマットへストリームチェンジする例を示す図である。
図16において、T11時点以前は、RxLABEL CF50=0、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=0であるので、受信パケットデータのフォーマットはSACD91の状態である。この状態は、上述した図7のフローチャートのステップS9のYESの分岐によりステップS10でパケットデータが1ビットオーディオ(SACD)フォーマットであると判定する状態である。
T1時点で、95に示すように、RxLABEL CF50の値が0(OFF)から1(ON)になったのでSACD91のデータの終わるストリームチェンジを検出する。
このとき図12において示したように、パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭の1バイトがCF58−1であることかつ2クワドレッド目の先頭1バイトがCF58−2であることをCF検出手段が検出し、CF検出手段はRxLABEL CF57をオンにして、システムマイコン14はRxLABEL CF57のオン状態を検出することにより、パケットデータにストリームチェンジが発生したことを検出する。
次に、パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭2バイトがCFD1であることおよび2クワドレッド目の先頭2バイトがCF50であることをCF50検出手段が検出し、CF50検出手段は、CF50フラグ51をオンにして、システムマイコン14はCF50フラグ51のオン状態を検出することにより、AM824パケットデータがSACDデータ52にストリームチェンジしたことを検出する。
T11時点からT12時点の間の期間は、RxLABEL CF50=1、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=1であるので、受信パケットデータはSACDアンシラリーノーデータ92の状態である。
T12時点からT13時点の間の期間は、RxLABEL CF50=0、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=不定であるので、受信パケットデータはエンプティパケット93の状態である。この状態は、上述した図7のフローチャートのステップS6のYESの分岐によりステップS7でエンプティパケットを判断する状態である。
96で示すように、RxLABELが全てOFFの状態になったので、受信中のデータはIEC60958 Conformantのデータであると判断する。さらに、RxLABEL0=0なのでストリームチェンジ中であると判断する。さらに、確実にデータを特定するために受信中のオーディオラベルとサブラベルを調べて、図1に示したIEEE1394マイコン13がIEEE1394リンクチップ12をIEC60958 Conformant94受信状態に設定する。
このとき図12に示したようにパケットデータのうち1クワドレッド目の上位4ビットが0000であることをRxラベル検出手段が検出し、Rxラベル検出手段はRxLABEL055をオンにして、判断手段としてのシステムマイコン14はRxLABEL055のオン状態を検出することにより、CD/MDデータ(IEC60958)56へのストリームチェンジを検出する。
また、パケットデータのうち1クワドレッド目および2クワドレッド目のオーディオラベル59−1とオーディオサブラベル59−2をIBOレジスタ59に格納し、システムマイコン14はIBOレジスタ59のオーディオラベル59−1とオーディオサブラベル59−2を調べることにより、パケットデータのデータフォーマットを確認する。
T13時点で、RxLABEL CF50=0、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=1、RxLABEL CF=0であるので、受信パケットデータはIEC60958 Conformant94の状態である。この状態は、上述した図7のフローチャートのステップS1のNOの分岐によりステップS13でパケットデータがIEC6095フォーマットであると判定する状態である。
97で示すように、RxLABEL 0の値が0(OFF)から1(ON)になったのでSACDからIEC60958 Conformantへのストリームチェンジを終了と判断する。
図17は、パケットデータがSACDフォーマットからDVDフォーマットへストリームチェンジする例を示す図である。
図17において、T21時点以前は、RxLABEL CF50=0、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=0であるので、受信パケットデータのフォーマットはSACD101の状態である。この状態は、上述した図7のフローチャートのステップS9のYESの分岐によりステップS10でパケットデータが1ビットオーディオ(SACD)フォーマットであると判定する状態である。
T21時点で、105に示すように、RxLABEL CF50の値が0(OFF)から1(ON)になったのでSACD101のデータの終わるストリームチェンジを検出する。
このとき図12において示したように、パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭の1バイトがCF58−1であることかつ2クワドレッド目の先頭1バイトがCF58−2であることをCF検出手段が検出し、CF検出手段はRxLABEL CF57をオンにして、システムマイコン14はRxLABEL CF57のオン状態を検出することにより、パケットデータにストリームチェンジが発生したことを検出する。
次に、パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭2バイトがCFD1であることおよび2クワドレッド目の先頭2バイトがCF50であることをCF50検出手段が検出し、CF50検出手段は、CF50フラグ51をオンにして、システムマイコン14はCF50フラグ51のオン状態を検出することにより、SACDデータ52が終わるストリームチェンジを検出する。
T21時点からT22時点の間の期間は、RxLABEL CF50=1、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=1であるので、受信パケットデータはSACDアンシラリーノーデータ102の状態である。
T22時点からT22時点の間の期間は、RxLABEL CF50=0、RxLABEL CFD0=1、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=1であるので、受信パケットデータはDVDアンシラリーノーデータ103の状態である。
このとき図12において示したように、パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭の1バイトがCF58−1であることかつ2クワドレッド目の先頭1バイトがCF58−2であることをCF検出手段が検出し、CF検出手段はRxLABEL CF57をオンにして、システムマイコン14はRxLABEL CF57のオン状態を検出することにより、パケットデータにストリームチェンジが発生したことを検出する。
次に、パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭2バイトがCFD0であることおよび2クワドレッド目の先頭2バイトがCFD0であることをCFD0検出手段が検出する。このとき、CFD0検出手段は、CFD0フラグ53をオンにして、システムマイコン14はCFD0フラグ53のオン状態を検出することにより、パケットデータがDVD・Audioデータ54にストリームチェンジしたことを検出する。
106で示すように、RxLABELのONの状態がCFD0の1つだけになったので、パケットデータがこのRxLABEL CFD0のONの状態のDVDフォーマットであると判定する。このとき、受信パケットを確認し、データレングスを確認し、図1に示したIEEE1394マイコン13がIEEE1394リンクチップ12をDVD104フォーマット受信状態に設定する。
T23時点で、RxLABEL CF50=0、RxLABEL CFD0=1、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=0であるので、受信パケットデータはDVD104の状態である。この状態は、上述した図7のフローチャートのステップS4のYESの分岐によりステップS5でパケットデータがマルチビットオーディオ(DVD Audio)フォーマットであると判定する状態である。
107で示すように、RxLABEL CFの値が1(ON)から0(OFF)になったのでSACD101からDVD104へのストリームチェンジを終了と判断する。
図18は、パケットデータがSACD 5チャンネルフォーマットからSACD 6チャンネルフォーマットへストリームチェンジする例を示す図である。
図18において、T31時点以前は、RxLABEL CF50=0、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=0であるので、受信パケットデータのフォーマットはSACD111の状態である。この状態は、上述した図7のフローチャートのステップS9のYESの分岐によりステップS10でパケットデータが1ビットオーディオ(SACD)フォーマットであると判定する状態である。
T31時点で、115に示すように、RxLABEL CF50の値が0(OFF)から1(ON)になったのでSACD111のデータの終わるストリームチェンジを検出する。
このとき図12において示したように、パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭の1バイトがCF58−1であることかつ2クワドレッド目の先頭1バイトがCF58−2であることをCF検出手段が検出し、CF検出手段はRxLABEL CF57をオンにして、システムマイコン14はRxLABEL CF57のオン状態を検出することにより、パケットデータにストリームチェンジが発生したことを検出する。
次に、パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭2バイトがCFD1であることおよび2クワドレッド目の先頭2バイトCF50であることをCF50検出手段が検出し、CF50検出手段は、CF50フラグ51をオンにして、システムマイコン14はCF50フラグ51のオン状態を検出することにより、SACDデータ52が終わるストリームチェンジを検出する。
T31時点からT32時点の間の期間は、RxLABEL CF50=1、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=1であるので、受信パケットデータはSACDアンシラリーノーデータ112の状態である。
116で示すように、RxLABELのONの状態がcf50の1つだけになったので、このRxLABEL CF50のONの状態のフォーマットのSACDに設定する。このとき、受信パケットを確認し、データレングスを確認し、図1に示したIEEE1394マイコン13がIEEE1394リンクチップ12をSACD111フォーマット受信状態に設定する。
T32時点からT33時点の間の期間は、RxLABEL CF50=1、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=1であるので、受信パケットデータはSACDアンシラリーノーデータ113の状態である。
このとき図12において示したように、パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭の1バイトがCF58−1であることかつ2クワドレッド目の先頭1バイトがCF58−2であることをCF検出手段が検出し、CF検出手段はRxLABEL CF57をオンにして、システムマイコン14はRxLABEL CF57のオン状態を検出することにより、パケットデータにストリームチェンジが発生したことを検出する。
次に、パケットデータのうち1クワドレッド目の先頭2バイトがCFD1であることおよび2クワドレッド目の先頭2バイトがCF50であることをCF50検出手段が検出し、CF50検出手段は、CF50フラグ51をオンにして、システムマイコン14はCF50フラグ51のオン状態を検出することにより、SACDデータ52へのストリームチェンジを検出する。
ここで、117に示すように、IEEE1394マイコン13がIEEE1394リンクチップ12をSACDフォーマット受信状態へ設定する動作を繰り返すが、データレングスが変わるので、チャンネル数が変化したことを検出する。
T33時点で、RxLABEL CF50=0、RxLABEL CFD0=0、RxLABEL0=0、RxLABEL CF=0であるので、受信パケットデータはSACDの状態である。この状態は、上述した図7のフローチャートのステップS2のYESの分岐によりステップS3でパケットデータが1ビットオーディオ(SACD)フォーマットであると判定する状態である。
118で示すように、RxLABEL CFの値が1(ON)から0(OFF)になったのでSACD 5チャンネル(111)からSACD 6チャンネル(114)へのストリームチェンジを終了と判断する。
図19は、受信機がストリームデータの受信をする受信状態を示す図である。
図19において、IB0レジスタ59は確認用レジスタ124、RxLABEL CF50(51)、RxLABEL CFD0(53)、RxLABEL0(54)、RxLABEL CF(57)はトリガ検出用レジスタ125である。
以下に、各ストリームチェンジ121〜123における受信状態126を説明する。
図19において、121で示すパケットデータのストリームチェンジ(IEC60958フォーマットからSACDフォーマット)は、上述した図15に示したパケットデータがIEC60958フォーマットからSACDフォーマットへストリームチェンジした場合の図1に示したマルチフォーマット対応受信機11における受信状態である。
図19に121で示すパケットデータのストリームチェンジ(IEC60958フォーマットからSACDフォーマット)において、T1時点からT2時点までの間の期間で、トリガ検出用レジスタ125が、RxLABEL CF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFFであることを検出したとき、126で示すように、受信パケットはエンプティパケットであると判断し、受信側はオーディオ出力を出さないようにミュートしたミュート状態となる。
T2時点からT3時点までの間の期間で、トリガ検出用レジスタ125が、RxLABEL CF50(51)=ON、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=ONであることを検出したとき、126で示すように、受信パケットはSACDフォーマットであることを予告する。
T3時点以降の期間で、トリガ検出用レジスタ125が、RxLABEL CF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=OFFであることを検出したとき、126で示すように、SACDフォーマットの受信パケットを受信中の状態である。
図19において、122で示すパケットデータのストリームチェンジ(SACDフォーマットからIEC60958フォーマット)は、上述した図16に示したパケットデータがSACDフォーマットからIEC60958フォーマットへストリームチェンジした場合の図1に示したマルチフォーマット対応受信機11における受信状態である。
図19に122で示すパケットデータのストリームチェンジ(SACDフォーマットからIEC60958フォーマット)において、T1時点からT2時点までの間の期間で、トリガ検出用レジスタ125が、RxLABEL CF50(51)=ON、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=ONであることを検出したとき、126で示すように、受信パケットはストリームチェンジの状態であると判断し、受信側はオーディオ出力を出さないようにミュートしたミュート状態となる。
T12時点からT13時点までの間の期間で、トリガ検出用レジスタ125が、RxLABEL CF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFFであることを検出したとき、126で示すように、受信パケットはエンプティパケットであると判断し、受信側はIEC60958フォーマットのパケットデータの受信準備状態となる。
T13時点以降の期間で、トリガ検出用レジスタ125が、RxLABELCF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=ON、RxLABEL CF(57)=OFFであることを検出したとき、126で示すように、IEC60958フォーマットの受信パケットを受信中の状態である。
図20は、受信機がストリームデータを受信する受信状態を示す図である。
図20において、IB0レジスタ59は確認用レジスタ134、RxLABEL CF50(51)、RxLABEL CFD0(53)、RxLABEL0(54)、RxLABEL CF(57)はトリガ検出用レジスタ135である。
以下に、各ストリームチェンジ131〜133における受信状態136を説明する。
図20において、132で示すパケットデータのストリームチェンジ(SACDフォーマットからDVD−AUDIOフォーマット)は、上述した図17に示したパケットデータがSACDフォーマットからDVD−AUDIOフォーマットへストリームチェンジした場合の図1に示したマルチフォーマット対応受信機11における受信状態である。
図20に示す132で示すパケットデータのストリームチェンジ(SACDフォーマットからDVD−AUDIOフォーマット)において、T21時点以前の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABEL CF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=OFFであることを検出したとき、136で示すように、SACDフォーマットの受信パケットを受信中の状態である。
T21時点からT22時点までの間の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABEL CF50(51)=ON、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=ONであることを検出したとき、136で示すように、受信パケットはSACDアンシラリノーデータの状態であると判断し、受信側はオーディオ出力を出さないようにミュートしたミュート状態となる。
T22時点からT23時点までの間の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABEL CF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=ON、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=ONであることを検出したとき、136で示すように、受信パケットはDVD−AUDIOフォーマットのパケットであると判定して、受信側はオーディオ出力を出さないようにミュートしたミュート状態となる。
T23時点以降の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABELCF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=OFFを検出したとき、DVD−AUDIOフォーマットの受信パケットを受信中の状態である。
図20において、133で示すパケットデータのストリームチェンジ(SACD チャンネル数変化)は、上述した図18に示したパケットデータがSACD5チャンネルフォーマットからSACD 6チャンネルフォーマットへストリームチェンジした場合の図1に示したマルチフォーマット対応受信機11における受信状態である。
図20に示す133で示すパケットデータのストリームチェンジ(SACDチャンネル数変化)において、T31時点以前の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABEL CF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABELCF(57)=OFFであることを検出したとき、136で示すよう、SACD5チャンネルフォーマットの受信パケットを受信中の状態である。
T31時点からT32時点までの間の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABEL CF50(51)=ON、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=ONを検出したとき、136で示すように、受信パケットはSACDアンシラリノーデータの状態であると判断し、受信側はオーディオ出力を出さないようにミュートするミュート状態となる。
T32時点からT33時点までの間の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABEL CF50(51)=ON、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=ONを検出したとき、136で示すように、受信パケットはSACDアンシラリノーデータの状態であるが、受信側はオーディオ出力を出さないようにミュートするミュート状態となり、受信パケットはSACD6チャンネルフォーマットであると判定する状態となる。
T33時点以降の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABELCF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=OFFであることを検出したとき、136で示すように、SACD 6チャンネルフォーマットの受信パケットを受信中の状態である。
なお、図19において、123で示すパケットデータのストリームチェンジ(IEC60958フォーマットからDVD−AUIDIOフォーマット)は、パケットデータがIEC60958フォーマットからDVD−AUDIOフォーマットへストリームチェンジした場合の図1に示したマルチフォーマット対応受信機11における受信状態である。
図19に123で示すパケットデータのストリームチェンジ(IEC60958フォーマットからDVD−AUIDIOフォーマット)において、T01時点からT02時点までの間の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABEL CF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFFであることを検出したとき、136で示すように、受信パケットはエンプティパケットであると判断し、受信側はオーディオ出力を出さないようにミュートするミュート状態となる。
T02時点からT03時点までの間の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABEL CF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=ON、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=ONであることを検出したとき、136で示すように、受信パケットはDVD−AUIDIOフォーマットであることを予告する。
T03時点以降の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABELCF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=OFFであることを検出したとき、136で示すように、DVD−AUIDIOフォーマットの受信パケットを受信中の状態である。
ここで、図示はしないが、他のストリームチェンジ(IEC60958フォーマットからCD/MDフォーマット)も同様の状態となる。また、DVD−AUIDIOフォーマットは、Multibit Linear Audio(MBLA)と呼ばれる。
また、図20において、131で示すパケットデータのストリームチェンジ(DVD−AUDIOフォーマットからSACDフォーマット)は、パケットデータがDVD−AUDIOフォーマットからSACDフォーマットへストリームチェンジした場合の図1に示したマルチフォーマット対応受信機11における受信状態である。
図20に示す131で示すパケットデータのストリームチェンジ(DVD−AUDIOフォーマットからSACDフォーマット)において、T0111時点以前の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABEL CF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=OFFであることを検出したとき、136で示すように、DVD−AUDIOフォーマット受信パケットを受信中の状態である。
T011時点からT012時点までの間の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABEL CF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=ON、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=ONであることを検出したとき、136で示すように、受信パケットはDVD−AUDIOアンシラリノーデータの状態であると判断し、受信側はオーディオ出力を出さないようにミュートするミュート状態となる。
T012時点からT013時点までの間の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABEL CF50(51)=ON、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=ONであることを検出したとき、136で示すように、受信パケットはSACDフォーマットであると判定して、受信側はオーディオ出力を出さないようにミュートするミュート状態となる。
T013時点以降の期間で、トリガ検出用レジスタ135が、RxLABELCF50(51)=OFF、RxLABEL CFD0(53)=OFF、RxLABEL0(54)=OFF、RxLABEL CF(57)=OFFであることを検出したとき、136で示すように、SACDフォーマットの受信パケットを受信中の状態である。
上述したように、各AM824データを受信したときの図1に示したマルチフォーマット対応受信機11におけるIEEE1394リンクチップ12の各レジスタを利用したマイコンなどの判断手段の動作により、データの組み合わせに応じてストリームチェンジを検出し、次のデータフォーマットを判別することができる。
まず、RxLABEL CF(57)=ONになるときは、AM824データのオーディオラベルにCFが含まれたときである。
次に、RxLABEL CF50(51)=ONになるときは、SACDフォーマットパケット受信時である。このとき、AM824データの2番目のクアドレッドのオーディオラベルとサブラベルがCF50であったときである。ここで、2番目のクアドレッドを調べるのは1ビットオーディオとマルチビットオーディオでは、アンシラリーデータの位置が違うので、2番目を確認すれば、1ビットオーディオの場合はデータ内容の種類、マルチビットオーディオの場合はアンシラリーデータの種類でデータフォーマットを判別することができるからである。この場合、SACDなどの1ビットオーディオデータのアンシラリーノーデータが含まれている。つまり、SACDなどの1ビットオーディオに関係してストリームチェンジが起こっていることを示している。
次に、RxLABEL CFD0(53)=ONになるときは、DVD−AUDIOフォーマットパケット受信時である。このとき、AM824データの2番目のクアドレッドのオーディオラベルとサブラベルがCFD0であったときである。ここで、2番目のクアドレッドを調べるのは上述したRxLABEL CF50(51)と同じ理由である。この場合、DVD−AUDIOなどのマルチビットリニアオーディオデータのアンシラリーノーデータが含まれている。つまり、DVD−AUDIOなどのマルチビットリニアオーディオに関係してストリームチェンジが起こっていることを示している。
次に、RxLABEL0(54)=ONになるときは、CD/MDフォーマットパケット受信時である。このとき、AM824データの先頭4ビットが0のとき、この場合受信しているデータはIEC60958 Conformantのデータであることを示している。
次に、IB0レジスタの内容は、受信した2クアドレッド分のオーディオラベルとサブラベルである。ここには常に受信しているデータが格納される。このオーディオラベルとサブラベルを確認すれば、現在受信しているデータのフォーマットを確認することができる。
このように、各レジスタに振り分けられるデータを検出すれば、ストリームチェンジによるデータのフォーマットを判断して確認することができる。さらに、パケットデータにストリームチェンジがある場合以外、つまり定常的にAM824データを入力しているときには、レジスタIB0のオーディオラベルとサブラベルから現在のAM824Eのフォーマットを判断することができる。
上述したように、IEC60958 Conformant(CD/MD等)のデータを受信していて、次にSACDなどの1ビットのオーディオデータを受信した際にパケットデータがSACDフォーマットであると判断する場合には、以下のようになる。
まず、IEC60958 Conformant対応のデータを定常で入力しているときに、RxLABEL0(54)=ONになっている。次に、パケットデータが別のフォーマットに変わるためにストリームチェンジが起こると、この切り替えを示すためにアンシラリーノーデータあるいはエンプティパケットデータを受信機が受信する。この時点でRxLABEL0(54)=OFFになり、ストリームチェンジの始まりを検出することができる。そして、次のフォーマットを示すアンシラリーノーデータを受信する。ここでは、例として、SACDの1ビットオーディオデータを受信するとこのSACDのアンシラリーノーデータを示すRxLABEL CF(57)=ONになる。この時点で、RxLABELが一つだけONになる状態になればデータフォーマットがSACDのデータであることが確認できるので、図1に示したマルチフォーマット対応受信機11におけるIEEE1394マイコン13はIEEE1394リンクチップ12をSACDフォーマットの受信モードに設定することができる。最後に、ストリームチェンジが終了すると定常的にSACDフォーマットのデータを入力することになり、RxLABEL CF50(51)=OFFになり、更に、RxLABEL CF(57)=OFFとなってストリームチェンジの終了を判断することができる。
また、SACDなどの1ビットオーディオデータを受信していて、次にIEC60958 Conformant(CD/MD等)を受信した際にIEC60958 Conformantであると判断する場合には、以下のようになる。
まず、SACDなどの1ビットオーディオデータを定常で入力していて、パケットデータのデータフォーマットを変更するためにストリームチェンジが起こると、アンシラリーノーデータを受信機が受信して、RxLABEL CF50(51)=ONになり、ストリームチェンジの始まりを検出することができる。次に、例として、IEC60958 Conformantのデータがくるとすれば、全てのRxLABELがOFFになり、IEC60958 Conformantのデータでストリームチェンジ中であると予想することができる。これは過去の規格からIEC60958 Conformantのアンシラリーノーデータを使用していない機器が存在するので、アンシラリーノーデータのみでは判断することができない。ただし、この場合パケットデータが1ビットオーディオとマルチビットオーディオでないことは確かなので、IEC60958 Conformantと予想して更に実際の受信データのオーディオラベルとサブラベルを確認することで確実にフォーマットを確定することとができて、図1に示したマルチフォーマット対応受信機11におけるIEEE1394マイコン13はIEEE1394リンクチップ12をIEC60958 Conformantの受信モードに設定することができる。最後に、IEC60958 Conformantのデータが実際にくるとRxLABEL0(54)=ONになりストリームチェンジの終了を判断することができる。この場合、アンシラリーノーデータが使用されていないので、RxLABEL CF(57)の状態でストリームチェンジの終了を判断することはできないが、上述したRxLABEL0(54)=ONになったことでストリームチェンジが終了したと判断することができる。
また、SACDなどの1ビットオーディオデータを受信していて、次にDVD−AUDIOなどのマルチビットリニアオーディオデータを受信した際にDVD−AUDIOであると判断する場合には、以下のようになる。
まず、1ビットオーディオデータが来ていて、次にパケットデータのフォーマットを変更するためにストリームチェンジが起こると、RxLABEL CF(57)=ONになる。この時点で、RxLABELが一つだけONになっているものがこれ一つの状態になれば次のデータフォーマットがマルチビットオーディオのデータであることが確認できるので、図1に示したマルチフォーマット対応受信機11におけるIEEE1394マイコン13はIEEE1394リンクチップ12をマルチビットオーディオの受信モードに設定することができる。最後に、マルチビットオーディオデータが来ると、RxLABEL CF50(51)=OFFになり、更に、RxLABEL CF(57)=OFFとなってストリームチェンジの終了を判断することができる。
次に、データフォーマットは変わらずに、オーディオデータのチャンネル数が変化したときのストリームチェンジを検出する場合には、以下のようになる。例として、1ビットオーディオデータであるSACDにおいて5チャンネルから6チャンネルに変わる場合を説明する。
チャンネル数が複数ある場合、チャンネル数によってデータのサイズが変わる。このデータサイズは、1394ヘッダのデータレングスとして記述してある。このデータレングスの違いを判断できれば良い。
この例では、定常状態で1ビットオーディオのデータを受信していて、パケットデータのチャンネル数を変えるためにストリームチェンジを起こすとRxLABEL CF50(51)=ONになる。この時点で、ストリームチェンジの始まりを検出することができる。ストリームチェンジを検出すると、アンシラリーノーデータのデータレングスを確認してデータサイズからチャンネル数を判断する。次のデータのアンシラリーノーデータが来ても同じRxLABEL CF50(51)=ONになるので、切り替えの瞬間は検出できないが、AM824Eの規格でアンシラリーノーデータを出す期間は10msec以上であるので、一定間隔でこのチェックを繰り返せば、データレングスの変化を検出することができる。この検出によって新たなデータのチャンネル数を判断することができ、図1に示したマルチフォーマット対応受信機11におけるIEEE1394マイコン13はIEEE1394リンクチップ12を検出されたチャンネル数の受信モードに設定することができる。最後に、実際のデータが来ると、全てのRxLABEL=OFFになり、更に、RxLABEL CF(57)=OFFとなってストリームチェンジの終了を判断することができる。
なお、SACDに採用されたDirect Stream Digital(DSD)方式は、従来のPulse Code Mdulation(PCM)方式とは全く異なるオーディオ信号の大小を1ビットのデジタルパルスの密度(濃淡)で表現する方式である。
上述した本実施の形態においては、インターフェースをIEEE1394規格のものを用いる例を示したが、これに限らず、他のインターフェースとしてUSB(Universal Serial Bus)規格、ワイヤレスIEEE1394規格のものを用いるようにしても良い。
1……マルチフォーマット対応送信機、2……ディスク、3……DSP、4……IEEE1394リンクチップ、5……IEEEマイコン、6……システムマイコン、7……操作部、8……表示部、11……マルチフォーマット対応受信機、12……IEEE1394リンクチップ、13……IEEEマイコン、14……システムマイコン、15……操作部、16……表示部、17……D/A変換器、18……スピーカ、19……CFR読み込み、20……受信フォーマット設定、21……IEEE1394パケット、22……1394ヘッダ、23……AM824フラグ、24……AM824データ、25……データ、26……レジスタ、27……CF50フラグ、28……アンシラリノーデータ、29……ストリームチェンジの検出、41……IEC60958 Conformant、42……Multi−bit Linear Audio、43……One−bit Audio Data、44……アンシラリーノーデータ IEC60958 Conformantフォーマット、45……アンシラリーノーデータ Multi−bit Linear Audio、46……アンシラリーノーデータ One−bit Audio Data、51……CF50フラグ、52……SACDデータ、53……CFD0フラグ、54……DVD・Audio、55……RxLABEL0(ON)、56……CD/MDデータ(IEC60958)、57……RxLABEL0(ON)、58……オーディオラベルにCF、59……IB0レジスタ、60……データフォーマット確認、61……AM824Eストリーム、62……IEC60958コンテキスト、63……SACDコンテキスト、64……IEC60958データ、65……IEC60958アンシラリーノーデータ、66……SACDアンシラリーノーデータ、67……SACD