JP4560962B2 - データ伝送装置及びデータ伝送方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばIEEE1394方式のバスラインに、各種方式のオーディオデータを伝送させる場合に適用して好適なデータ伝送装置及びデータ伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
IEEE1394方式のバスラインを用いたネットワークにより、複数台のAV機器を接続して、その機器間でビデオデータ,オーディオデータ,その他のデータなどを伝送することが実用化されている。IEEE1394方式のバスラインの場合には、ビデオデータやオーディオデータなどの大容量データを伝送するためのアイソクロナス伝送チャンネルと、制御コマンドなどのデータを伝送するためのアシンクロナス伝送チャンネルとが用意されて、それらのデータを混在させて伝送できるようにしてある。
【0003】
IEEE1394方式のバスラインでオーディオデータ(ミュージックデータ)を伝送するフォーマットの詳細については、〔Audio and Music Data Transmission Protocol〕に開示されている。この〔Audio and Music Data Transmission Protocol〕は、http//www.1394TA.orgで公開されている。
【0004】
ところで、上述したフォーマットで伝送することが規定されているオーディオデータは、サンプリング周波数が44.1kHzなどの一定の周波数で、1サンプルが16ビットや24ビットなどの一般的なデジタルオーディオデータだけである。
【0005】
これに対して、より再生音質を高くすることができるデジタルオーディオデータのフォーマットが新たに各種提案されている。また、2チャンネルを越えるマルチチャンネルオーディオを再生させるための多チャンネルのオーディオデータについても各種提案があり、デジタルオーディオデータのフォーマットは多数のものが存在するようになっている。
【0006】
上述したIEEE1394方式のバスラインでは、このような新しいフォーマットのオーディオデータを伝送することについては、現状では考慮がされてなく、現状のフォーマットでは伝送することが困難である。
【0007】
また、オーディオデータを伝送する際には、オーディオデータそのものだけでなく、コピー制限情報などの付属したデータを伝送する必要がある場合もあるがこのようなデータの伝送についても、伝送するオーディオデータのフォーマットによっては考慮されてない場合があり、対処が必要であった。
【0008】
そこで、本件出願人は、平成11年特許願第145410号にて、種々のフォーマットのオーディオデータをバスラインで良好に伝送できるようにするための伝送方法及び伝送装置を提案した。この伝送方法及び伝送装置によれば、1ビット方式のオーディオストリームデータ又はそのストリームデータを圧縮したデータを伝送する際には、この伝送方法及び伝送装置から出力される各データの先頭部分のラベルデータでそのデータが伝送されることが判ると共に、ラベルデータに続いたサブラベルデータで、圧縮方式等の補助データについても判るようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記1ビット方式のオーディオデータストリームを実際に前記IEEE1394方式のバスラインで伝送するには、IEEE1394用の伝送処理I/Fに、デルタシグマ変調により得られたディジタルデータからなるオーディオ情報データを構成する主データと補助データを入力する必要があるが、補助データの生成が間に合わない場合や、送るべき補助データが無いことがあり、これら補助データの無効を前記IEEE1394用の伝送処理I/Fに伝えるには、他の手段や信号を使用しなければならなかった。
【0010】
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、他の手段や信号を使用することなく、前記補助データの無効を例えば前記IEEE1394用の伝送処理I/Fに伝え、回路規模や信号線の増加を不要として速やかに所定フォーマットの伝送データを生成して送出することができるデータ伝送装置及びデータ伝送方法の提供を目的とする。
【0011】
【発明を解決するための手段】
本発明に係るデータ伝送装置は、前記課題を解決するために、主データ及び補助データからなる情報データをバスラインを介して伝送するデータ伝送装置において、情報提供媒体から主データとその補助データをデコードするとともに、デコードの際に前記補助データの生成が間に合わない場合あるいは送るべき補助データが無い場合に、ラベルに続くべサブラベルを、無効データを表す特定の値とするデコード手段と、前記デコード手段でデコードされた主データと補助データを用いて所定フォーマットの伝送データを生成し、その伝送データを前記バスラインに送出する伝送データ生成送出手段とを備え、前記伝送データ生成送出手段は、前記デコード手段から前記無効データを表す特定の値のサブラベルが送られてきたときに、前記特定の値のサブラベルを前記バスラインの前記所定フォーマットで決められている他のサブラベルに置き換える。
【0012】
このデータ伝送装置では、デコード手段が特定の値のサブラベルを用いて前記補助データの無効を表し、伝送データ生成送出手段が前記特定の値のサブラベルを受け取ると、そのサブラベルを他のサブラベルに置き換える。このため、補助データの無効をIEEE1394用の伝送処理I/Fに伝えために、他の手段や信号を不要とする。
【0013】
また、伝送データ生成送出手段は、前記特定の値のサブラベルを受け取ると、そのサブラベルを他のサブラベルに置き換えるとともに前記無効データを他の有効データに置き換える。
【0014】
このため、伝送データ生成送出手段は、例えばホストコンピュータから予め与えられた前記他の有効データを予めレジスタ等の記憶手段に記憶しておき、前記特定の値のサブラベルが送られてきたのを判断したときに速やかに前記無効データと置き換える。
【0015】
また、前記デコード手段から補助データを定義する予め定められた所定の値のサブラベルが前記フレーム信号の直後に送られてこないとき、伝送自体を中止する、或いはスタートしない。
【0016】
本発明に係るデータ伝送方法は、前記課題を解決するために、主データ及び補助データからなる情報データをバスラインを介して伝送するためのデータ伝送方法において、情報提供媒体から主データとその補助データをデコードするとともに、デコードの際に前記補助データの生成が間に合わない場合あるいは送るべき補助データが無い場合に、ラベルに続くべサブラベルを、無効データを表す特定の値とするデコード工程と、前記デコード工程でデコードされた主データと補助データを用いて所定フォーマットの伝送データを生成し、その伝送データを前記バスラインに送出する伝送データ生成送出工程とを備え、前記伝送データ生成送出工程は、前記デコード工程から前記無効データを表す特定の値のサブラベルが送られてきたときに、前記特定の値のサブラベルを前記バスラインの前記所定フォーマットで決められている他のサブラベルに置き換える。
【0017】
このデータ伝送方法では、デコード工程が特定の値のサブラベルを用いて前記補助データの無効を表し、伝送データ生成送出工程が前記特定の値のサブラベルを受け取ると、そのサブラベルを他のサブラベルに置き換える。すなわち、補助データの無効をIEEE1394用の伝送処理I/Fに伝えために、他の手段や信号を不要とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るデータ伝送装置及びデータ伝送方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。この実施の形態は、アナログオーディオ信号にデルタシグマ(ΔΣ)変調を施して得られた1ビットオーディオデータを、図1に示すスーパーオーディオCD(SACD)2から読み出し、SACDデコーダ11aでデコードしてから、IEEE1394用のバスライン1で伝送するために、IEEE1394伝送処理部13にて所定のフォーマットとして、送出する1ビットオーディオデータ伝送装置である。
【0019】
SACD2は、通常のCDがサンプリング周波数fs約44.1kHzで1サンプルが各チャンネル16ビットのデジタルオーディオデータを記録しているのに対して、DSD(Direct Stream Digital )方式と称されるサンプリング周波数が非常に高い周波数(例えば通常のCDのサンプリング周波数fsの64倍の周波数)で1ビット方式のオーディオストリームデータとされたデータを記録してある。
【0020】
前記1ビット方式のオーディオストリームを伝送する際には、補助データ(Ancillary Data)を伝送する必要がある。例えば、前記1ビットオーディオデータが圧縮されたものであるときにはその圧縮方式に関するデータを補助データとして送る必要がある。また、何チャンネルで構成されるかを示すデータや、コピーコントロールデータなどが補助データとして必要となる。
【0021】
この補助データは、SACDデコーダ11aがSACD2から1ビットオーディオデータとともに読み出してデコードするが、場合によっては補助データの生成が間に合わなかったり、送るべき補助データが無いことがある。
【0022】
そこで、SACDデコーダ11aは、SACD2から1ビットオーディオデータと前記補助データをデコードするとともに、補助データの無効を表す無効データを、IEEE1394伝送処理部13で付加するラベルに続くサブラベルを特定の値、例えば$FFとすることによって表す。
【0023】
IEEE1394伝送処理部13は、SACDデコーダ11aでデコードされた1ビットオーディオデータと補助データを用いてIEEE1394フォーマットの伝送データを生成し、その伝送データをIEEE1394用のバスライン1に送出する。このとき、IEEE1394伝送処理部13は、SACDデコーダ11aから無効データを表す、特定の値($FF)のサブラベルが送られてくると、そのサブラベルをIEEEフォーマットで決められている他のサブラベル(例えば、D1)に置き換える。
【0024】
また、IEEE1394伝送処理部13は、SACDデコーダ11aから無効データを表す特定の値(FF)のサブラベルが送られてきたときに、そのサブラベルをIEEEフォーマットで決められている他のサブラベル(例えば、X)に置き換えるとともに無効データを他の有効データに置き換える。
【0025】
この他の有効データは、後述の図2に示すコントローラを構成するホストCPU12から、IEEE1394伝送処理部13に送られている。IEEE1394伝送処理部13は、内部の図示しないレジスタ等に前記他の有効データを記憶しておく。そして、IEEE1394伝送処理部13は、前記$FFのサブラベルがSACDデコーダ11aから送られてきたのを判断したとき、速やかに前記無効データを他の有効データに置き換える。
【0026】
図1に示した1ビットオーディオデータ伝送装置が適用されるのは、図2に示すようなネットワークシステムである。このネットワークシステムでは、IEEE1394バスライン1に、ディスク再生装置10と、そのディスク再生装置10などから伝送される1ビットオーディオデータを出力処理するアンプ装置20とを接続している。
【0027】
ディスク再生装置10は、前記SACDデコーダ11aを内蔵するディスク再生部11と、このディスク再生部11でのディスクの再生を制御する、前記ホストCPUと同様のコントローラ12と、ディスク再生部11で再生したデジタルオーディオデータを、IEEE1394バス1に送出させる、前記IEEE1394伝送処理部と同様の伝送処理部13とを備える。この伝送処理部13での伝送処理についても、コントローラ12の制御で実行される。
【0028】
デジタル再生装置10で再生可能なディスクとしては、前記SACD2の他に、通常のフォーマットのコンパクトディスク(CD)も再生できる。なお、SACDには、上述したDSDという高音質のオーディオデータの記録層の他に、通常のCDとしてのオーディオデータの記録層を備えた2層構造のディスクも存在する。
【0029】
アンプ装置20は、この装置内の動作を制御するコントローラ21と、IEEE1394バス1により伝送されるデータを受信処理する伝送処理部22と、伝送処理部22で受信したオーディオデータを復調,アナログ変換,増幅などの出力処理を行うオーディオ出力処理部23とを備え、オーディオ出力処理部23から出力されるアナログオーディオ信号を、例えば左右2チャンネルのスピーカ装置24L,24Rに供給して放音させる。この場合、オーディオ出力処理部23は、通常のCDから再生したデジタルオーディオデータのアナログ変換処理が行えると共に、上述したSACDのオーディオデータの復調と、その復調されたオーディオデータのアナログ変換についても行えるように構成してある。
【0030】
なお、ここではバス1に接続されている各機器10,20は、ユニットと称され、AV/C Command Transaction SetのAV/C Digital Interface Command Set General Specification(以下AV/Cと称する)で規定されているディスクリプタ(Descriptor)を用いて、各ユニットに記憶されている情報を相互に読み書きして、一方の機器から他方の機器を制御することが可能である。AV/Cの詳細については、http://www.1394TA.org に公開されている。
【0031】
IEEE1394バス1に接続された各ユニット(ここでは機器10,20)はノード(node)とも呼ばれ、ノードIDが設定してあり、そのノードIDによりバス上へのデータの発信元及び受信先が特定される。このノードIDは、バス1への新たな機器の接続があった場合や、或いは接続されていた機器が外されたことを検出したとき、バスリセットがかかって、再度ノードIDを設定し直す処理が行われる。従って、バスリセットが発生したときには、各機器のノードIDが変化する場合がある。
【0032】
次に、図1に示した1ビットオーディオデータ伝送装置の動作について説明する。SACDデコーダ11aからIEEE1394伝送処理部13には、図3に示すように、Lch及びRchの1ビットオーディオデータ(c)と、前記補助データ(アンシラリーデータ)(b)の他に、これらデータをデコードするときの分割データ長単位となるフレームの先頭を示す、フレーム信号(75Hz)(a)、64fs(fs=44.1kHz)のビットクロック(d)が渡され、24ビット毎に取り込まれる。そして、IEEE1394伝送処理部13がIEEE1394バスライン1上にこれらのデータをブロック化して送出する。
【0033】
IEEE1394フォーマットにしたがったデータ伝送では、32ビット毎のデータ伝送が基本であるが、AM824においては最初の8ビットがラベルでありこれはアプリケーション毎に決まっており、SACDデコーダ11aからIEEE1394伝送処理部13に伝送する必要はない。補助データも24ビットが一つの単位となっている。
【0034】
図3の(a)に示したように、フレーム信号によりデータの取り込み位置が示される。24ビットの補助データのうち、最初の8ビットがサブラベルであり、これに続く16ビットのデータを定義している。例えば、SACDの場合、サブラベル(Sub LABEL)=$00がSACDの補助データ(Ancillary Data)を定義する。また(Sub LABEL)=$01はSACDのサプリメンタリデータ(Supplimentary Data)を定義する。
【0035】
図3に示した各データを受け取ると、IEEE1394伝送処理部13は、後述するIEEE1394フォーマットのデータブロックを生成し、そのデータブロックによりアイソクロナス伝送用のIsoパケットを構成し、図4に示す、所定の通信サイクル(例えば125μsec)毎に時分割多重によって伝送する。
そして、この信号の伝送は、サイクルマスタと呼ばれる機器(バス1上の任意の1台の機器)が通信サイクルの開始時であることを示すサイクルスタートパケットをバス上へ送出することにより開始される。なお、サイクルマスタは、バスを構成するケーブルに各機器を接続したとき等に、IEEE−1394で規定する手順により自動的に決定される。
【0036】
1通信サイクル中における通信の形態は、ビデオデータやオーディオデータなどのリアルタイム性を必要とするデータを伝送する、アイソクロナス(Iso)伝送と、制御コマンドや補助的なデータなどを確実に伝送するアシンクロナス伝送(Async伝送)の2種類の伝送が行われる。各通信サイクル中では、アイソクロナス伝送用のIsoパケットが、アシンクロナス伝送用のAsyncパケットより先に伝送される。1通信サイクル中の各Isoパケットには、それぞれ個別のチャンネル番号1,2,3‥‥nを付与して、複数のIso伝送データを区別できるようにしてある。Isoパケットの通信が終了した後、次のサイクルスタートパケットまでの期間が、Asyncパケットの伝送に使用される。従って、Asyncパケットが伝送できる期間は、そのときのIsoパケットの伝送チャンネル数により変化する。また、Isoパケットは、1通信サイクル毎に予約した帯域(チャンネル数)が確保される伝送方式であるが、受信側からの確認は行わない。Asyncパケットで伝送する場合には、受信側からアクノリッジメント(Ack)のデータを返送させて、伝送状態を確認しながら確実に伝送させる。
【0037】
ところで、SACDデコーダ11aでは、前述したように、場合によっては補助データの生成が間に合わなかったり、送るべき補助データが無いことがある。
そこで、SACDデコーダ11aは、図5に示すように、サブラベルを$FFとし、IEEE1394伝送処理部13に送り、そのサブラベルを含めた24ビットのデータ伝送が無効であることをIEEE1394伝送処理部13に知らしめる。
【0038】
すると、IEEE1394伝送処理部13は、図5に示すように、そのサブラベルをIEEEフォーマットにて決められているD1に置き換え、無効の補助データをNo−Dataとする。このとき、IEEE1394伝送処理部13は、SACDデコーダ11aから伝送されてこない、ラベルをCFとする。
【0039】
図6には、IEEE1394伝送処理部13によって、ラベルがCFとされ、サブラベルがD1とされて無効の補助データがNo−Dataとされた具体例を挙げる。ラベルD1でサブラベル00のアンシラリーデータの後に、ラベルD1でサブラベル01のサプリメンタリーデータが複数続き、前記No−Dataが、次のフレームの前まで連続して設けられていることを示している。
【0040】
図7にはIEEE1394伝送処理部13によって生成される伝送ブロックを示す。これはSACDデコーダ11aからのシリアル入力をもとにIEEE1394伝送処理部13が生成したものである。これにアイソクロナス伝送用のヘッダ部分を付加して、IEEE1394パケットが生成され、IEEE1394バスライン1へと伝送される。補助データ用の場所は図7に示す各ブロックの一番上である。ブロックの長さは1Quadlet=32ビットであり、その長さの1ビットオーディオデータの2ch分を、前記補助データの次に並べ、一番下にはラベル、サブラベルをCFとし、ブロックの長さを偶数にするための付加データを設ける。なお、メインデータはチャンネル数によってその格納データ行数が増減する。ここでは、2ch分であり、8ビットのラベル=50が1ビットオーディオデータのLch分(24ビット)を定義し、ラベル=51が1ビットオーディオデータのRch分(24ビット)を定義する。
【0041】
補助データ用のラベル=CF、サブラベル=D1とされた各ブロックは、補助データが無効データであることを示している。メインデータの前記2ch分の1ビットオーディオデータに影響はない。
【0042】
また、IEEE1394伝送処理部13は、SACDデコーダ11aから、サブラベル=$FFが送られてくると、図8に示すように、そのサブラベルをXという他のサブラベルに置き換えるとともに、前記無効データを、ホストCPU12経由で送られ、レジスタ等に記憶しておいた他の有効データに置き換える。このとき、IEEE1394伝送処理部13は、SACDデコーダ11aから伝送されてこない、ラベルもXとする。
【0043】
図9には、IEEE1394伝送処理部13によって、ラベルがXとされ、サブラベルがXとされて他の有効データが挿入された具体例を挙げる。ラベルD1でサブラベル00のアンシラリーデータの後に、ラベルD1でサブラベル01のサプリメンタリーデータが複数続き、前記他の有効データが、次のフレームの前まで連続して設けられていることを示している。
【0044】
図10にはIEEE1394伝送処理部13によって、補助データとして他の有効データを挿入して生成された伝送ブロックを示す。これはSACDデコーダ11aからのシリアル入力をもとにIEEE1394伝送処理部13が生成したものである。
【0045】
次に、前記1ビットオーディオデータ伝送装置の変形例について図11を用いて説明する。この変形例は、SACDデコーダ11aが前記補助データは先頭から無効であるとして、前記フレーム信号の直後のサブラベルを$FFとしたときに、IEEE1394伝送処理部13にて伝送自体を中止する、或いはスタートしないと決定するものである。SACDデコーダ11aにてサブラベルを所定のデータ、例えば$00としないときに、IEEE1394伝送処理部13が同様に動作してもよい。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態となる1ビットオーディオデータ伝送装置は、特定の値($FF)のサブラベルを用いることにより補助データの生成が間に合わない場合や、送るべきデータがないことをIEEE伝送処理部13に伝え、さらにはIEEE伝送処理部13において、別のデータを挿入するタイミングを指示することが可能となる。
【0047】
また、フレームの頭のサブラベルをチェックして所定のデータでなければ転送自体を中止する、あるいはスタートしないという処理も行える。
【0048】
なお、ネットワークシステムでは、IEEE1394方式のバスラインに接続されたディスク再生装置から再生したオーディオデータを、アンプ装置に伝送する場合を例にして説明したが、他のオーディオ入力部となるAV機器に入力(ここでの入力には再生等で得られる場合も含む)したオーディオデータを、所定の方式のバスラインを介して他の機器に伝送する場合にも適用できるものである。
【0049】
また、バスラインの形式についても、IEEE1394形式のバスライン以外の方式のデータ伝送路を適用しても良いことは勿論である。
【0050】
また、伝送されるオーディオデータについては、SACDから再生した、1ビットオーディオデータとしたが、他の同様に符号化されたオーディオデータを伝送する場合にも適用できるものである。
【0051】
【発明の効果】
本発明に係るデータ伝送装置によれば、デコード手段が特定の値のサブラベルを用いて補助データの無効を表し、伝送データ生成送出手段が特定の値のサブラベルを受け取ると、そのサブラベルを他のサブラベルに置き換える。すなわち、補助データの無効をIEEE1394用の伝送処理I/Fに伝えために、他の手段や信号を使用することがないので、回路規模や信号線の増加を不要として速やかに所定フォーマットの伝送データを生成して送出することができる。
【0052】
また、本発明に係るデータ伝送方法によれば、デコード工程が特定の値のサブラベルを用いて補助データの無効を表し、伝送データ生成送出工程が特定の値のサブラベルを受け取ると、そのサブラベルを他のサブラベルに置き換える。すなわち、補助データの無効をIEEE1394用の伝送処理I/Fに伝えために、他の手段や信号を使用することがないので、回路規模や信号線の増加を不要として速やかに所定フォーマットの伝送データを生成して送出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となる、1ビットオーディオデータ伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図2】前記1ビットオーディオデータ伝送装置が適用される、ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】1ビットオーディオデータ伝送装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】IEEE1394方式での伝送状態の具体例を示す説明図である。
【図5】SACDデコーダにて補助データの生成が間に合わなかったり、送るべき補助データが無いときに、前記1ビットオーディオデータ伝送装置が行う動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】IEEE1394伝送処理部によって、ラベルがCFとされ、サブラベルがD1とされて無効の補助データがNo−Dataとされた具体例を示す図である。
【図7】IEEE1394伝送処理部によって生成される伝送ブロックを示す図である。
【図8】SACDデコーダから、サブラベル=$FFが送られてきたときに、IEEE1394伝送処理部が、無効データに他の有効データを挿入する動作例を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】IEEE1394伝送処理部によって、ラベルとサブラベルがXとされて他の有効データが挿入された具体例を説明するための図である。
【図10】IEEE1394伝送処理部によって、補助データとして他の有効データを挿入して生成された伝送ブロックを示す図である。
【図11】前記1ビットオーディオデータ伝送装置の変形例の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 IEEE1394バスライン、2 SACD、11a SACDデコーダ、12 ホストCPU、13 IEEE1394伝送処理部

Claims (10)

  1. 主データ及び補助データからなる情報データをバスラインを介して伝送するデータ伝送装置において、
    情報提供媒体から主データとその補助データをデコードするとともに、デコードの際に前記補助データの生成が間に合わない場合あるいは送るべき補助データが無い場合に、ラベルに続くべサブラベルを、無効データを表す特定の値とするデコード手段と、
    前記デコード手段でデコードされた主データと補助データを用いて所定フォーマットの伝送データを生成し、その伝送データを前記バスラインに送出する伝送データ生成送出手段とを備え、
    前記伝送データ生成送出手段は、前記デコード手段から前記無効データを表す特定の値のサブラベルが送られてきたときに、前記特定の値のサブラベルを前記バスラインの前記所定フォーマットで決められている他のサブラベルに置き換えデータ伝送装置。
  2. 前記伝送データ生成送出手段は、前記無効データを表す特定の値のサブラベルが送られてきたときに、前記特定の値のサブラベルを他のサブラベルに置き換えるとともに前記無効データを他の有効データに置き換え請求項1記載のデータ伝送装置。
  3. 前記デコード手段は、前記主データと補助データをデコードした分割データ長単位となるフレームの先頭を示すフレーム信号も前記伝送データ生成送出手段に送請求項1記載のデータ伝送装置。
  4. 前記伝送データ生成送出手段は、前記デコード手段から補助データを定義する予め定められた所定の値のサブラベルが前記フレーム信号の直後に送られてこないとき、伝送自体を中止する、或いはスタートしな請求項3記載のデータ伝送装置。
  5. 前記デコード手段は、デルタシグマ変調により得られたディジタルデータからなるオーディオ情報データを前記情報提供媒体から取り出して入力す請求項1記載のデータ伝送装置。
  6. 主データ及び補助データからなる情報データをバスラインを介して伝送するためのデータ伝送方法において、
    情報提供媒体から主データとその補助データをデコードするとともに、デコードの際に前記補助データの生成が間に合わない場合あるいは送るべき補助データが無い場合に、ラベルに続くべサブラベルを、無効データを表す特定の値とするデコード工程と、
    前記デコード工程でデコードされた主データと補助データを用いて所定フォーマットの伝送データを生成し、その伝送データを前記バスラインに送出する伝送データ生成送出工程とを備え、
    前記伝送データ生成送出工程は、前記デコード工程から前記無効データを表す特定の値のサブラベルが送られてきたときに、前記特定の値のサブラベルを前記バスラインの前記所定フォーマットで決められている他のサブラベルに置き換えデータ伝送方法。
  7. 前記伝送データ生成送出工程は、前記無効データを表す特定の値のサブラベルが送られてきたときに、前記特定の値のサブラベルを他のサブラベルに置き換えるとともに前記無効データを他の有効データに置き換え請求項6記載のデータ伝送方法。
  8. 前記デコード工程は、前記主データと補助データをデコードした分割データ長単位となるフレームの先頭を示すフレーム信号も前記データ生成送出工程に送請求項6記載のデータ伝送方法。
  9. 前記伝送データ生成送出工程は、前記デコード工程から補助データを定義する予め定められた所定の値のサブラベルが前記フレーム信号の直後に送られてこないとき、伝送自体を中止する、或いはスタートしな請求項8記載のデータ伝送方法。
  10. 前記デコード工程は、前記情報提供媒体からデルタシグマ変調により得られたディジタルデータからなるオーディオ情報データを入力す請求項6記載のデータ伝送方法。
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