JP4147526B2 - 搬送ムラ判定装置及び判定プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、搬送機構により搬送される被搬送媒体の搬送ムラを判定するための搬送ムラ判定装置に関するものである。
搬送機構により被搬送媒体を搬送させる装置として、現像済みネガフィルム(被搬送媒体に相当)のコマ画像を走査読み取りしてデジタルの画像データを取得するためのフィルムスキャナー(フィルム画像読取装置)がある。フィルムスキャナーは、搬送経路に沿って搬送ローラ(搬送機構に相当)を多数備えており、この搬送ローラによりネガフィルムを搬送させる。搬送されるネガフィルムのフィルム面の一方側に読み取り用光源を配置し、他方側に読み取りセンサーを配置する。ネガフィルムを搬送ローラにより一定速度で搬送させることで、読み取りセンサーにより画像を走査読み取りしていき、コマ画像の画像データを取得する。
かかる画像読み取りを行う場合に、ネガフィルムを搬送する搬送速度にムラ(ばらつき)があると、画像読み取りの精度が低下し、実際の画像とは異なる画像データが取得されてしまう。従って、ネガフィルムを搬送機構により搬送させる場合には、搬送ムラが極力少ないことが望ましい。しかし、実際は、搬送ローラの表面の磨耗や汚れ等の原因により、搬送ムラが生じるため、適宜のタイミングで搬送ムラのチェックを行う必要がある。そのため、基準斜線が形成された基準写真フィルムを上記フィルムスキャナーにより読み取り、読み取った基準斜線をモニターに表示させている。オペレータは、モニターに表示された基準斜線を見て搬送ムラの程度を目視で判定している。すなわち、 搬送ムラがあると、表示される基準斜線は歪んだ形の直線となる。このひずみの程度を見て搬送ムラの程度を目視判定している。しかしながら、目視による判定はオペレータによるばらつきが生じ、精度がよくない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、被搬送媒体を搬送機構により搬送させる場合の搬送ムラを精度よく判定することができる搬送ムラ判定装置及び判定プログラムを提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る搬送ムラ判定装置は、
搬送機構により搬送される被搬送媒体の搬送ムラを判定するための搬送ムラ判定装置であって、
搬送方向に対して斜めに設定された基準斜線が形成された基準被搬送媒体から、基準斜線データを取得するデータ取得手段と、
取得された前記基準斜線データに基づいて近似直線データを演算する第1演算手段と、
取得された前記基準斜線データと前記近似直線データとの差を演算する第2演算手段と、
演算された差に基づいて搬送ムラを演算する第3演算手段と、
演算された搬送ムラを予め設定してあるしきい値と比較判定する判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
この構成による搬送ムラ判定装置の作用・効果は、以下の通りである。搬送ムラを測定するために基準斜線が形成された基準被搬送媒体を用意しており、基準斜線は搬送方向に対して斜めになるように設定されている。この基準斜線が形成された基準被搬送媒体から基準斜線データを取得する。この取得された基準斜線データは、搬送ムラの影響を受けていれば、厳密な直線とはならない。そこで、取得された基準斜線データから、例えば、最小二乗法等の方法を用いて近似直線データを演算する。次に、近似直線データと基準斜線データの差を演算する。この差が大きければ、搬送ムラも大きいと評価することができる。そこで、この差のデータを予め設定してあるしきい値データと比較することで搬送ムラの評価を行うことができる。データ取得手段、第1演算手段、第2演算手段、判定手段は、ハードウェア(演算回路等)やソフトウェア(演算プログラム等)により構成することができる。従って、目視による判定に比べると、判定も確実に行うことができる。その結果、被搬送媒体を搬送機構により搬送させる場合の搬送ムラを精度よく判定することができる搬送ムラ判定装置を提供することができる。
本発明の好適な実施形態として、前記被搬送媒体は、コマ画像が形成された現像済み写真フィルムであり、
前記基準斜線データは、この前記基準斜線が形成された基準写真フィルムを前記搬送機構により搬送させて、走査読み取りを行うことで取得されるものがあげられる。
現像済み写真フィルムに形成されたコマ画像を走査読み取りする場合、写真フィルムを搬送機構により搬送させる。この場合、搬送機構による搬送ムラを判定する必要があるので、基準斜線が形成された基準写真フィルムを用意しておく。この基準写真フィルムを前記搬送機構により搬送させて、基準斜線を走査読み取りして基準斜線データを取得する。これにより、写真フィルムのコマ画像を読み取る装置の搬送ムラのチェックを行うことができる。
本発明の別の好適な実施形態として、前記被搬送媒体は、写真感光材料であり、前記基準斜線は、写真感光材料を前記搬送機構により搬送させて露光装置により走査露光することにより形成され、
前記基準斜線データは、基準斜線が形成された基準写真感光材料を読み取ることで取得されるものがあげられる。
写真感光材料に画像を走査露光する場合、写真感光材料を搬送機構により搬送させる。この場合、搬送機構による搬送ムラを判定する必要がある。そこで、写真感光材料を搬送機構により搬送させながら、基準斜線の画像を走査露光して写真プリントを作成する。この写真感光材料に形成された基準斜線を読み取り基準斜線データを取得する。これにより、画像の走査露光を行う装置の搬送ムラのチェックを行うことができる。
上記課題を解決するため本発明に係る搬送ムラ判定プログラムは、
搬送機構により搬送される被搬送媒体の搬送ムラを判定するための搬送ムラ判定プログラムであって、
搬送方向に対して斜めに設定された基準斜線が形成された基準被搬送媒体から、基準斜線データを取得するデータ取得処理と、
取得された前記基準斜線データに基づいて近似直線データを演算する処理と、
取得された前記基準斜線データと前記近似直線データとの差を演算する処理と、
演算された差を予め設定してあるしきい値と比較判定する処理とを実行することを特徴とするものである。
すなわち、 基準斜線データを取得してから比較判定するまでの一連の処理をソフトウェアの機能により行うことができる。かかる判定プログラムの作用・効果は、すでに述べたとおりである。
本発明の好適な実施形態として、前記基準斜線は搬送方向に対して45゜になるように設定されているものがあげられる。
かかる角度設定とすることで、搬送方向だけでなく搬送幅方向についても搬送ムラをチェックできる。これにより、搬送方向の全域についてまんべんなく搬送ムラをチェックすることができる。
本発明の他の搬送ムラ判定プログラムとして、搬送機構により搬送される被搬送媒体の搬送ムラを判定するための搬送ムラ判定プログラムであって、
搬送方向に対して斜めに設定された、ある幅を有する基準斜線が形成された基準被搬送媒体から、基準斜線データを取得するデータ取得処理と、
前記基準被搬送媒体から得られた基準斜線データは幅を有する画像データであって、これを二値化しきい値に基づいて二値化する処理と、
二値化された基準斜線データの幅の中心またはほぼ中心を求めて比較用基準斜線データを生成する処理と、
前記生成された前記比較用基準斜線データに基づいて近似直線データを演算する処理と、
前記比較用基準斜線データと前記近似直線データとの差を演算する処理と、
演算された差を予め設定してあるしきい値と比較判定する処理と
を実行するコンピュータ読み取り可能な搬送ムラ判定プログラムがあげられる。
多階調の画像データであると判定処理が煩雑になるため、まず、所定の二値化しきい値に基づいて二値化画像を取得する。得られた基準斜線データが幅を有する(複数ドットの幅を有する)場合は、その幅の中心又はほぼ中心を求めて、比較用基準斜線データを生成する。この基準斜線データと近似直線データとを比較することで、搬送ムラの判定を行うことができる。
本発明の更に別の好適な実施形態として、前記基準斜線データと前記近似直線データとの差を演算するに際して、前記基準斜線データから前記近似直線データへ向けて下ろした法線の長さに基づいて演算を行うものがあげられる。また、前記比較基準斜線データと前記近似直線データとの差を演算するに際して、前記比較基準斜線データから前記近似直線データへ向けて下ろした法線の長さに基づいて演算を行うものがあげられる。
かかる法線の長さを求めることで、基準斜線データあるいは比較基準斜線データと近似直線データの距離を精度よく求めることができる。従って、搬送ムラの判定も精度よく行うことができる。
本発明に係る搬送ムラ判定装置の好適な実施形態を図面を用いて説明する。 図1は、搬送ムラ判定装置が用いられている写真処理システムの構成を示す模式図である。
<写真処理システムの構成>
写真処理システムは、スキャナーA(フィルム画像読取装置を構成する)とプリンタプロセッサーBとから構成される。スキャナーAは、現像済みネガフィルム(写真フィルム)に形成されているコマ画像を読み取りデジタルデータ化する機能を有する。プリンタプロセッサーBは、スキャナーAにより読み取られた画像データに基づいて、写真感光材料であるペーパーに画像を焼付露光し写真プリントを作成する。
画像読み取り対象であるネガフィルムFは、フィルム搬送ユニットであるネガキャリア1にセットされる。ネガキャリア1には、照射光を通過させるための開口部が設けられている。ネガキャリア1には、ネガフィルムFを搬送させるために搬送ローラ1aが搬送経路に沿って設けられている。ネガキャリア1の詳細は後述する。
画像読み取り用光源として、ハロゲンランプ2が設けられている。調光フィルター3は、ハロゲンランプ2から照射される光の色バランスを調整する。調光フィルター3は、ハロゲンランプ2の下方に設けられる。調光フィルター3の下方には、拡散板4が設けられ、照射される光を均一な状態にする。拡散板4は、光路中に挿入されている状態である。ミラートンネル6は、調光フィルター3及び拡散板4を通過した光を均一に混色する機能を有する。
ネガキャリア1の下方には、結像レンズ7が設けられており、ネガフィルムのコマ画像をCCDの素子上に結像させる機能を有する。ミラー8は、可視光を図1の右側に反射させる。CCDラインセンサー9(画像読取手段)は、可視光によるネガフィルムの透過画像データを読み取るために設けられる。取得された画像データは、画像出力部10を介して画像処理装置11へと送信される。
次に、プリンタプロセッサーBの構成を説明する。ペーパーマガジン12には、写真感光材料であるペーパーPがロールの形態で収容されている。ペーパーカッター13は、ペーパーマガジン12から引き出されたペーパーPをプリントサイズに切断する。露光エンジン14は、画像処理装置11から送られてくる画像データに基づいて、ペーパーPの乳剤面に画像を焼付露光する。露光エンジン14としては、例えば、レーザーエンジン、PLZTエンジン等がある。搬送経路に沿って、多数の搬送ローラ15が配置されており、ペーパーPは搬送ローラ15により搬送される。現像処理部16は、画像が焼付露光されたペーパーPの現像処理を行う。現像処理が行われたペーパーPは、乾燥処理が施され、ペーパー排出部17から仕上がりの写真プリントが排出される。
写真処理システムの全体を制御するコントローラ30を備えている。画像処理装置11において処理された画像データは、コントローラ30の指令に基づき、露光エンジン14に転送される。コントローラ30には、モニター31とキーボード32が接続されている。モニター31には、スキャナーAにより読み取られた画像がモニター画面に表示される。オペレータは、この画面を見ながら処理に必要な種々の作業を行う。キーボード32やその他のマウス等の入力手段により、写真処理に必要なデータの入力や、各種の指令を与える。
<搬送ムラ判定装置の構成1>
次に、搬送ムラ判定装置の構成について説明する。図1の写真処理システムにおいて、スキャナーAによりネガフィルム(被搬送媒体に相当)の画像を読み取っている。この読み取りは、ネガフィルムを搬送ローラ1a(搬送機構に相当)により一定速度で搬送させながら1ラインずつコマ画像を走査読み取りしていくものである。正確な画像データを取得するためには、ネガフィルムを搬送する搬送速度が一定である必要がある。ただし、実際にはローラ表面の汚れや圧着ローラの圧着力不足等により搬送ムラが存在し、許容範囲内の搬送ムラであれば画質に対して問題はないが、許容範囲を超えた搬送ムラを生じると画質に悪影響を及ぼす。したがって、搬送ムラを測定できるようにし、許容範囲を超えた搬送ムラが生じていないかどうかをチェックできるようにしている。搬送ムラ判定装置の構成は図3のブロック図に示される。図2は、搬送ムラ判定装置に用いられる基準ネガフィルムFK(基準被搬送媒体及び基準写真フィルムに相当)を示す外観図である。
基準ネガフィルムFKには、基準斜線FLが予め焼き付けられたコマ画像が形成されている。図2の基準ネガフィルムFK、5コマ分のコマ画像F1を備えているが、コマ数は適宜設定できるものである。各コマ画像F1には、2本の基準斜線FLが形成されており、フィルム長手方向(搬送方向でもある)に対して45゜の直線となっている。45゜とすることで、幅方向の全域にわたって搬送ムラを判定することができる。
図3に示すように搬送ムラ判定装置は、判定プログラム20を中核として構成されている。図3には、判定プログラム20の機能の主要なものを例示している。データ取得手段20aは、スキャナーAにより読み取った基準ネガフィルムFKの基準斜線データを取得する。読み取られた基準ネガフィルムFKのコマ画像の画像データは、一旦メモリ22に保存される。メモリ22は、いわゆる半導体メモリであるが、ハードディスクを用いても良い。データ取得手段20aは、メモリ22にある画像データを読み出す機能を有する。
第1演算手段20bは、取得された基準斜線データに基づいて基準直線データを演算する機能を有する。搬送ムラが生じると、ネガフィルムの画像としては厳密な斜線(直線)であっても、読み取られた基準斜線データは、ゆがんだ状態の直線となるので、これの基準直線データを取得する。第2演算手段20cは、基準斜線データと基準直線データとの差を演算で求める。この差が大きければ、搬送ムラも大きいと評価することができる。判定手段20dは、得られた差データをしきい値記憶部21に記憶させているしきい値と比較を行い、しきい値を超えていれば搬送ムラが大きすぎるとして何らかの警告表示をさせる機能を有する。しきい値記憶部21は、適宜の記憶装置により構成することができる。しきい値記憶部21へのしきい値の設定は、しきい値設定手段20eの機能に基づき行うことができる。
搬送ムラ判定プログラム20は、通常はハードディスクに格納されており、プログラム実行にあたっては、メモリに読み出される。コントローラ30(CPU)の指令に基づいて、判定プログラム20が実行される。モニター31には、判定結果等の表示がされる。
<プログラム実行手順>
次に、判定プログラムを実行する場合の処理手順を図6のフローチャートにより説明する。まず、図2に示す基準ネガフィルムFKをネガキャリア1にセットし、画像読み取りを行う(#1)。そして、基準斜線が形成されたコマ画像を取得する。コマ画像の画像データはメモリ22に一旦保存される。データ取得手段20aは、メモリに格納されている基準斜線データ(画像データ)を取得する(#2)。基準斜線データは、8ビットの階調を有する画像データとなっており、これを所定のしきい値に基づいて二値化した二値化画像データを取得する(#3)。これを図4に示す。
図4において、基準斜線データにより構成されるエリアをS1 で表わし、それ以外のエリアをS0 で表わしている。基準斜線は、ある幅を有する斜線としてデータが取得される。なお図4は、分かりやすくするため基準斜線を少し誇張して描いている。搬送ムラが全くなければ、得られた基準斜線も直線になるが、搬送ムラがあれば歪んだ状態の直線となる。次に、この幅を有する基準斜線データから比較用基準斜線データを取得する。これは幅の中心にある点(ドット)を選択していくことで得られる。図4において、xy座標により画像を示しており、例えば、x座標がxn の場合、ドット(画素)はy1 からy2 までの範囲に存在する。そこで、y1 とy2 の真中の座標y3 にあるドットを選択する。これを全てのx座標について行う。これにより、x座標が1つ指定されると、これに対応するy座標がただ1つ定まる状態となる。このようにして求めたxy座標の集まりは、比較用基準斜線データを構成するものであり、これを図5のL1 に示す(#4)。
次に、この比較用基準斜線データに基づいて、近似直線データを演算で求める(#5)。これは、第1演算手段20bの機能に基づくものである。近似直線データは、例えば、最小二乗法を用いて取得することができる。この近似直線を図5にL2 で示す。次に、得られた近似直線データと、比較用基準斜線データとに基づいて、両者の差データを取得する(#6)。具体的には、比較用基準斜線データを構成する各ドットから近似直線に対して法線をおろして、その足の長さを両者の差であると定義する。なお、法線の足の長さではなく、例えば、図5のy方向あるいはx方向の距離を求めて差データとすることもできる。ただし、この場合は、差の大きさが大きく計算される。演算された差データは、しきい値と比較され、搬送ムラが大きいか否かを判定することができる(#7)。差が大きくなれば、搬送ムラが大きいと評価することができる。
以上のように演算された結果は、モニター画面に表示され、この画面構成例を図7に示す(#8)。図2に示す基準ネガフィルムでは、コマ画像が5コマあり、その5コマ分の演算結果が表示される。ただし、1コマに基準斜線が2つあるので、各コマについて左右に夫々の基準斜線についての演算結果が示される。グラフの縦軸はドット数を表わし、横軸はフィルム幅方向のドット数を表わす。縦軸の中心線(0)は、近似直線L2 を水平に表示したものと同じとみなすことができる。表示されている曲線Mは、比較用基準斜線データに対応するものであり、水平となるように回転処理したものである。曲線Mの各点(ドット)の座標は、先ほど説明した法線の足の長さに相当するものである。
表示画面の右上の欄25に「5」という数字が表示されているが、これがしきい値に相当する。単位はドット数である。また欄26,27には、曲線Mの最大値と最小値の差がドット数で示されている。欄26は、左側の曲線Mについてのデータ、欄27は、右側の曲線Mについてのデータである。ここに示される数値が、しきい値(5ドット)よりも大きな場合は、他の数値と色を変えるなりして、警告表示とすることができる。なお、しきい値としては5ドットに限らず、適宜のドット数を設定することができる。警告表示が出た場合は、搬送ムラが大きいということなので、オペレータはネガキャリアの搬送ローラ1aの清掃等のメンテナンスを行うようにする。なお、警告表示としては、ランプやブザーによる表示を利用してもよく、また複数種類の警告表示を併用しても良い。
<搬送ムラ判定装置の構成2>
先ほどはネガフィルムの画像読み取りに関して説明を行った。次に、露光エンジン14によりペーパー(写真感光材料であり被搬送媒体に相当する。)に画像を焼付露光する場合の動作を説明する。露光エンジン14がレーザーエンジンの場合は、画像データに基づいて光変調されたレーザー光をペーパーの乳剤面に走査露光することで画像を形成する。この場合、ペーパーは、搬送ローラ15(搬送機構に相当)により一定速度で搬送しながらレーザー光による走査露光が行われるため、ペーパーを搬送する搬送機構についても搬送ムラのチェックを行う必要がある。そのための搬送ムラ判定装置の構成を図8に示す。
図8に示すように、基準斜線データが格納された基準斜線画像データ記憶部24が設けられている。基準斜線データは画像データの形態で保存されている。これを用いて、露光エンジン14により写真プリントPK(基準被搬送媒体及び基準写真感光材料に相当)を作成する。写真プリントPKには、搬送方向に対して45゜に傾斜した基準斜線PLが2本形成される。この写真プリントの画像をフラットベッドスキャナー25により読み取る。校正されたフラットベッドスキャナー25を用いることで、画像読み取り時の搬送ムラの影響を排除することができる。以上のようにして読み取った画像データに基づいて、判定プログラム20により判定を行うことができる。判定プログラム20の構成や、判定プログラムの処理手順や、判定結果を示すモニター画面の構成は、すでに説明したとおりであるので、説明を省略する。
<別実施形態>
(1)本実施形態では、フィルムスキャナーとペーパー露光に設けられている搬送機構の搬送ムラについて説明したが、それ以外の搬送ムラが問題となるような箇所についても、本発明を応用することができる。
(2)本実施形態では基準斜線を45゜に設定したが、例えば、30゜〜60゜の間で適宜設定することができる。また、基準斜線の本数は1コマあるいはプリント1枚に付き2本としたが、本数は適宜設定できるものである。さらに、1コマあるいはプリントを形成する矩形に対角線を引いて基準斜線としてもよい。
写真処理システムの構成を示す模式図 基準ネガフィルムの構成を示す図 搬送ムラ判定装置の構成を示すブロック図(第1実施形態) 二値化された基準斜線データの画像を示す概念図 比較用基準斜線データと基準直線データを示す図 判定プログラムの処理手順を示すフローチャート 判定結果を示す表示画面の構成例 搬送ムラ判定装置の構成を示すブロック図(第2実施形態)
符号の説明
1 ネガキャリア
20 判定プログラム
20a データ取得手段
20b 第1演算手段
20c 第2演算手段
20d 判定手段
20e しきい値設定手段
21 しきい値記憶部
24 基準斜線画像データ記憶部
25 フラットベッドスキャナー
31 モニター
FK 基準ネガフィルム
FL 基準斜線

Claims (9)

  1. 搬送機構により搬送される被搬送媒体の搬送ムラを判定するための搬送ムラ判定装置であって、
    搬送方向に対して斜めに設定された基準斜線が形成された基準被搬送媒体から、基準斜線データを取得するデータ取得手段と、
    取得された前記基準斜線データに基づいて近似直線データを演算する第1演算手段と、
    取得された前記基準斜線データと前記近似直線データとの差を演算する第2演算手段と、
    演算された差を予め設定してあるしきい値と比較判定する判定手段とを備えたことを特徴とする搬送ムラ判定装置。
  2. 前記被搬送媒体は、コマ画像が形成された現像済み写真フィルムであり、
    前記基準斜線データは、この前記基準斜線が形成された基準写真フィルムを前記搬送機構により搬送させて、走査読み取りを行うことで取得されるものであることを特徴とする請求項1に記載の搬送ムラ判定装置。
  3. 前記被搬送媒体は、写真感光材料であり、
    前記基準斜線は、写真感光材料を前記搬送機構により搬送させて露光装置により走査露光することにより形成され、
    前記基準斜線データは、基準斜線が形成された基準写真感光材料を読み取ることで取得されるものであることを特徴とする請求項1に記載の搬送ムラ判定装置。
  4. 搬送機構により搬送される被搬送媒体の搬送ムラを判定するための搬送ムラ判定プログラムであって、
    搬送方向に対して斜めに設定された基準斜線が形成された基準被搬送媒体から、基準斜線データを取得するデータ取得処理と、
    取得された前記基準斜線データに基づいて近似直線データを演算する処理と、
    取得された前記基準斜線データと前記近似直線データとの差を演算する処理と、
    演算された差を予め設定してあるしきい値と比較判定する処理とを実行するコンピュータ読み取り可能な搬送ムラ判定プログラム。
  5. 前記基準斜線は搬送方向に対して45゜になるように設定されていることを特徴とする請求項4に記載の搬送ムラ判定プログラム。
  6. 搬送機構により搬送される被搬送媒体の搬送ムラを判定するための搬送ムラ判定プログラムであって、
    搬送方向に対して斜めに設定された、ある幅を有する基準斜線が形成された基準被搬送媒体から、基準斜線データを取得するデータ取得処理と、
    前記基準被搬送媒体から得られた基準斜線データは幅を有する画像データであって、これを二値化しきい値に基づいて二値化する処理と、
    二値化された基準斜線データの幅の中心またはほぼ中心を求めて比較用基準斜線データを生成する処理と
    前記生成された前記比較用基準斜線データに基づいて近似直線データを演算する処理と、
    前記比較用基準斜線データと前記近似直線データとの差を演算する処理と
    演算された差を予め設定してあるしきい値と比較判定する処理と
    を実行するコンピュータ読み取り可能な搬送ムラ判定プログラム。
  7. 前記基準斜線データと前記近似直線データとの差を演算するに際して、前記基準斜線データから前記近似直線データへ向けて下ろした法線の長さに基づいて演算を行うことを特徴とする請求項4または5に記載の搬送ムラ判定プログラム。
  8. 前記比較基準斜線データと前記近似直線データとの差を演算するに際して、前記比較基準斜線データから前記近似直線データへ向けて下ろした法線の長さに基づいて演算を行うことを特徴とする請求項6に記載の搬送ムラ判定プログラム。
  9. 搬送機構により搬送される被搬送媒体の搬送ムラを判定するための搬送ムラ判定装置であって、
    搬送方向に対して斜めに設定された、ある幅を有する基準斜線が形成された基準被搬送媒体から、基準斜線データを取得するデータ取得手段と、
    前記基準被搬送媒体から得られた基準斜線データは幅を有する画像データであって、これを二値化しきい値に基づいて二値化する処理手段と、
    二値化された基準斜線データの幅の中心またはほぼ中心を求めて比較用基準斜線データを生成する処理手段と、
    前記生成された前記比較用基準斜線データに基づいて近似直線データを演算する処理手段と、
    前記比較用基準斜線データと前記近似直線データとの差を演算する処理手段と、
    演算された差を予め設定してあるしきい値と比較判定する判定手段とを備えたことを特徴とする搬送ムラ判定装置。
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