JP4147010B2 - トラッキング誤差信号のオフセット補正装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク等に情報を記録・再生する光ディスク装置に係り、特に、トラッキング誤差信号のオフセット補正技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
対物レンズを有する光学系により光源からの光ビームを微小ビーム光に絞り、光学的に情報を記録再生可能な記録媒体(以下光ディスクと呼ぶ)上に、微小ピットを記録したり、或いは光ディスク上に既に記録された前記ピットを再生したりする光ディスク装置が開発されており、コンピュータ用データ記憶・再生装置としてだけでなく、映像・音声をディジタル信号として記録・再生する装置として広く利用されるようになってきている。これらの装置では、高密度に記録を行うために電気サーボ系も、多種のセンサからの出力を複雑に組み合わせた制御が必要となってきている。
【0003】
図13は従来の光ディスク装置の制御系の一例を示すブロック図であるが、これらの構成は本発明による光ディスク装置にも備えられている。図13において、1は光ディスクであり、スピンドルモータ2にて所定の回転数で回転されている。3はステッピングモータ21により光ディスク1の半径方向に移動可能なようにように配置された光ヘッドであり、光ビームを出力する発光素子(半導体レーザ)4、光ディスク1からの反射光を検出する光検出器(フォトダイオード)5、ハーフミラー6、コリメータレンズ7、対物レンズ8、及び対物レンズ8をディスク面に垂直な方向(フォーカス方向)及びディスク半径方向(トラッキング方向)に駆動することにより光ビームのディスク記録面再生上でのフォーカス位置及びトラック位置を制御するアクチュエータ9を有している。光ディスク1の記録再生面には螺旋状のトラックが凹凸の溝で形成されている。半導体レーザ4はレーザドライバ10で所定の出力となるように駆動されており、出射された光ビームはハーフミラー6、コリメータレンズ7及び対物レンズ8を介して光ディスク1上に照射される。光ディスク1からの反射光は再度対物レンズ8、コリメータレンズ7、ハーフミラー6を通り、光検出器5に入射される。光検出器5は受光部が複数に分割(例えば4分割)されており、それぞれの光検出信号が誤差信号生成回路11に出力される。誤差信号生成回路11では、これらの光検出信号に基づいて光ディスク1上に照射された光ビームのディスク記録面での合焦状態を示すフォーカス誤差信号及びトラック中心とのずれを示すトラッキング誤差信号を生成する。フォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号はそれぞれアナログ/ディジタル変換器(A/D)12、13を経て、ディジタル信号処理回路(DSP)14に接続されている。DSP14ではフォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号に基づいて演算処理を行い、ディジタル/アナログ変換器(D/A)15、16を介して、フォーカス制御信号及びトラッキング制御信号を出力する。フォーカス制御信号はフォーカスドライバ18に入力され、フォーカス用コイル9−1を駆動することにより対物レンズ8をディスク面に垂直な方向(フォーカス方向)に移動させ、光ビームがディスク記録面上で合焦するようにサーボ制御を行っている。一方、トラッキング制御信号はトラッキングドライバ19に入力され、トラッキング用コイル9−2を駆動することにより対物レンズ8をディスク半径方向(トラッキング方向)に移動させ、光ビームがトラックを追従するようにサーボ制御を行っている。また、DSP14ではトラッキング制御信号の低周波成分が略0となるように、すなわち対物レンズ8がトラッキング方向の可動範囲のほぼ中心で動作するようにD/A17を介してステッピングモータ制御信号を出力する。このステッピング制御信号がステッピングモータドライバ20に入力され、ステッピングモータ21を駆動することにより光ヘッド3がディスク半径方向に移送される。
【0004】
トラッキング誤差検出方式として、一般に記録可能な光ディスク装置ではプッシュ・プル法を用いている。プッシュ・プル法は、ディスクの案内溝からの回折光のバランスをファー・フィールドで観測する方法であり、ディスク上の所定のトラックと光ビームのトラッキング方向の位置ずれに応じて、回折光の分布にアンバランスが生じ、光検出器5のトラック接線方向の分割線で分割された光検出器の出力の差が観測され、トラックピッチを1周期とする正弦波状のトラッキング誤差信号が得られる。例えば、光ビームがトラック上にあれば上記出力は0、ディスク内周方向にずれた場合は負、ディスク外周方向にずれた場合は正の出力を得る。
【0005】
プッシュ・プル法では、対物レンズ8が可動範囲の中心からずれた状態において、光検出器5に集光された光束がトラッキング方向に移動するので、前述したトラックずれに応じた回折光の分布のアンバランス以外に、トラッキング誤差信号にオフセットが生じてしまう。サーボ系では誤差信号が0になるように動作するため、トラッキング誤差信号にオフセットが発生した場合には図14に示すように光ビームがトラック中心からずれた位置を追従するようになる。光ビームがトラックの中心からずれた位置を追従すると、隣接するトラックの信号の影響を受け、記録・再生性能が劣化するという問題が生じる。このずれの影響は、ディスクの容量を増大するためにトラックピッチを狭くするほど大きな問題となる。
【0006】
図14は光ビームトラックずれとトラッキング誤差信号の関係を示す特性図であり、横軸に光ビームのずれの方向(内周方向のずれか外周方向のずれ)及びずれ量を示し、縦軸にトラッキング誤差信号を示す。図より明らかなように、トラッキング誤差信号にオフセットが生じると、トラック追従ずれが発生し、この分だけずれた位置を追従するようになる。オフセットは、ほぼ対物レンズの光束中心からのずれ量に比例するので、対物レンズ位置が検出できれば、容易に補正しうる。そこで、従来の光ディスク装置では例えば図15に示すような対物レンズ位置検出手段(以後レンズ位置センサと呼ぶ)を設けている。
【0007】
図15は従来のアクチュエータの構成を示す分解斜視図である。
図において、トラッキング方向にボビン22が移動すると、2分割センサ34にあたる光が変化するため、対物レンズ8がトラッキング方向にどの程度動いたかを検出することができる。このようにして、対物レンズ8の位置を検出することができる。
【0008】
また、図15において、対物レンズ8はボビン22に固定されている。23、24はそれぞれトラッキング用コイル、フォーカス用コイルであり、ヨーク26に固定されたトラッキング用マグネット27、フォーカス用マグネット25と協同して、ボビン22をトラッキング方向38、フォーカス方向37に駆動する。28はボビン22の支持軸であり、29はボビンの最下端を決めるためのアンダー・リミッタである。30は対物レンズ8のカウンタウェイトでボビン22に固定されている。
31は発光ダイオードであり、32はこの発光ダイオード31用のフレキシブル基板である。発光ダイオード31から出射された光束は、スリット33を通過して整形され、2分割センサ35上に光束34として投影される。発光ダイオード31はボビン22に固定されていて、アクチュエータがトラッキング方向にずれた場合には、光束34の2分割センサ35の各々の受光面35−1、35−2に入射する光量が変化するので、これらの出力を演算すれば、対物レンズ8の位置を検出することができる。36は2分割センサ35用のフレキシブル基板である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
さて、以上説明した構成のアクチュエータでは対物レンズ位置を検出するための発光ダイオード、フレキ及びスリットを可動部に設けているため、構成が複雑である。また、可動部重量が重く、アクチュエータコイルに流す電流に対して発生する加速度を大きくすることが出来ない。このため、ディスク歪に対する追従精度の悪化、或いはアクチュエータ消費電流の増加により記録或いは再生のデータ転送レートを向上するためにディスクの回転数を高くすることが出来ない。
【0010】
本発明の目的は、上記問題点に鑑み為されたもので、簡便な対物レンズ位置検出方式を用いることにより、アクチュエータ可動部を軽量化し、ディスク高速回転に対応可能な光ディスク装置及びトラッキング誤差信号のオフセット補正技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記の目的を達成するために光ビームをトラックが形成されたディスク上に照射する光ヘッドと、前記光ヘッドに搭載され前記トラックに光ビームを集光する対物レンズと、前記光ビームのディスクからの反射光或いは透過光を検出する光検出器と、前記光検出器の出力から光ビームの照射位置とトラックとの位置ずれを表すトラッキング誤差信号を生成する信号生成手段と前記対物レンズをディスク半径方向に移動させるアクチュエータと、前記トラッキング誤差信号に応じて前記アクチュエータを駆動することによって前記位置ずれを補正するトラッキング制御手段と、前記光ヘッドをディスク半径方向に移動させる光ヘッド移送手段と、前記トラッキング制御手段の出力に応じて前記光ヘッド移送手段を駆動することによって前記対物レンズがディスク半径方向の可動範囲の中心で動作するように補正を行う移送制御手段とを有し、前記光ディスクに情報の記録及び/又は再生を行う光学的記録再生装置であって、前記アクチュエータの可動部に設けられた光を反射するための反射板と、前記反射板に光を照射する発光素子と、前記反射板で反射した光を受光する受光素子と、前記受光素子の出力に基づいて前記発光素子の発光強度を制御する発光強度制御手段と、前記アクチュエータが所定の移動量だけディスク半径方向に移動した状態で前記受光素子の出力のレベルを取得して記憶する手段と、前記アクチュエータにディスク半径方向の重力が加わらない状態で前記受光素子の出力のレベルを取得して記憶する手段と、前記受光素子の出力と前記アクチュエータにディスク半径方向の重力が加わらない状態で記憶した前記受光素子の出力レベルとに基づいてトラッキング誤差信号のオフセットを補正する手段とを設けた。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例を用い、図を参照しながら説明する。
【0013】
図1は本発明によるトラッキングオフセット補正装置の一実施例を示すブロック図である。
図2は本発明によるアクチュエータの一実施例を示す平面図及び側面図であり、図2(a)はアクチュエータの平面図、図2(b)はアクチュエータの側面図である。
図2(a)に示すように、反射板39は、対物レンズ8、フォーカス用コイル9−1、トラッキング用コイル9−2と共にアクチュエータのホルダ9−3に取り付けられており、これらはサスペンション9−4により支えられている。固定部には磁石9−5がヨーク9−6に取り付けられており、フォーカス用コイル9−1及びトラッキング用コイル9−2に電流を流すことにより磁石9−5との相互作用によりフォーカス及びトラッキング方向に対物レンズ8を含めたホルダ全体を移動させる。また、発光素子(LED)40−1と受光素子(フォトトランジスタ)40−2からなるフォトリフレクタ40が固定部に設けられている。
【0014】
図1において、LED40−1からの出射光はホルダ9−3に取り付けられた反射板39で反射され、フォトトランジスタ40−2に入射される。反射板39はトラッキング方向に反射率が異なる2つの面に分割されている。また、対物レンズ8のフォーカス及びトラッキング方向の可動範囲においてLED40−1からの出射光が反射板39からはみ出ないような大きさとする。これにより、アクチュエータがディスク半径方向に移動するとフォトトランジスタ40−2に入射される光の強度が変化する。
【0015】
図3はレンズ位置検出信号の特性曲線の一例を示す特性図であり、横軸に対物レンズのトラッキング方向の位置XLを示し、縦軸にレンズ位置検出信号を示す。図に示すように、アンプ42で増幅されたフォトトランジスタ40−2の出力は、図3に示すように、対物レンズ可動範囲中心位置、即ち重力の影響のない場合の中心位置(XL=Xcent)付近では対物レンズ8の位置に比例したレンズ位置検出信号が生成される。
【0016】
図1において、フォトリフレクタ40の発光部であるLED40−1はDSP14からD/A43及びLEDドライバ41を介して発光強度が制御される。また、アンプ42から出力されたレンズ位置検出信号はA/D44を介してDSP14に入力される。また、アンプ42から出力されたレンズ位置検出信号Vposに、DSP14からD/A45を介して出力されるオフセット補正信号Vofsが加算回路46で加算されて、レンズ位置検出信号のオフセットが補正される。オフセット補正されたレンズ位置信号は可変ゲインアンプ(GCA)47で補正量が調整され、加算回路48で誤差信号生成回路11から出力されるトラッキング誤差信号と加算され、対物レンズ8の変位によるオフセットが補正される。このトラッキング誤差信号に基づいてDSP14では光ビームがトラック中心を追従するように制御を行う。
【0017】
ここで、レンズ位置検出信号のオフセット補正及び可変ゲインアンプでの補正量の調整について図4〜図6を用いて説明する。
【0018】
図4は位置ばらつき発生時の対物レンズ位置とレンズ位置検出信号の関係を示す特性図であり、図5は光量のばらつき発生時の対物レンズ位置とレンズ位置検出信号の関係を示す特性図であり、横軸にレンズ位置を、縦軸にレンズ位置検出信号を示す。アンプ42から出力されるレンズ位置検出信号は図4に示すように反射板39及びフォトリフレクタ40の取り付け位置のバラツキにより信号レベルが変動する。また、対物レンズ位置が同じでも,発光素子40−1、受光素子40−2のばらつきによって図5に示すように信号レベルが変動する。そこで、初期調整として図6に示す以下の処理を行う。
【0019】
図6はレンズ位置検出信号に対するオフセット補正の初期処理の一実施例を示すフローチャートである。
図6においては、水平重力の影響がないようにした場合の処理であり、初期処理とは例えば、出荷前の処理である。通常アクチュエータを駆動しない状態ではアクチュエータがほぼ可動範囲のほぼ中心に位置するように設計されていることから、ステップ61で、DSP14からD/A16(図13参照)を介して出力するトラッキング制御信号を0とし、対物レンズ8をほぼ可動範囲のほぼ中心に位置付ける(対物レンズ位置XL=Xcent)。ただし、トラッキング方向に重力が加わる状態では可動部の重量により図7に示すように対物レンズ8の位置がずれてしまうことから、初期調整はトラッキング方向に重力が加わらない状態で行う。
図7はアクチュエータが重力の影響を受けた場合の状態を示す平面図であり、トラッキング方向に重力が加わることによって、対物レンズ8がトラッキング方向(図に向かって下方)に位置がずれた状態を示している。
【0020】
図6のステップ62において、DSP14からD/A43(図1参照)を介して所定のLED駆動電圧VLEDIを設定する。これにより、LED40−1から光が出射され、アクチュエータの可動部に取り付けられた反射板39で反射された光がフォトトランジスタ40−2に入射される。フォトトランジスタ40−2の出力はアンプ42で増幅された後、ステップ63で、レンズ位置検出信号としてA/D44を介してDSP14に入力される。DSP14ではこのA/D44から入力されたデータを対物レンズ8が可動部の動作範囲の中心に位置するときのレンズ位置検出信号のレベルVcentとしてメモリ49に記憶させる。次に、ステップ64で、DSP14からD/A16、トラッキングドライブ回路19を介してトラッキングコイル9−2を駆動し、アクチュエータの可動端(対物レンズ位置XL=XEDG)に移動させた後、ステップ65で、レンズ位置検出信号のレベルVedgをDSPに取り込み、メモリ49に記憶させる。ここで、可動端としてレンズ位置検出信号のレベルが大きくなる方の端部の方向に移動させるものとする。ステップ66で、再度、DSP14からD/A16を介して出力するトラッキング制御信号を0とし、対物レンズ8をほぼ可動範囲のほぼ中心に位置付ける(対物レンズ位置XL=Xcent)。以上の処理により、装置ごとの対物レンズ可動部動作範囲の中心位置及び可動範囲端部におけるレンズ位置検出信号のレベルVcent、Vedgがメモリ49に記憶される。この調整はトラッキング方向に重力が加わらない状態で行う必要があるため、例えば装置出荷前に行うようにする。
【0021】
次に、レンズ位置検出信号のオフセット補正について図8を用いて説明する。図8はトラッキング誤差信号補正処理の一実施例を示すフローチャートである。
図において、まず、LED光量及びフォトトランジスタ40−2の感度の経時変化に対応するため、ステップ71で、LED駆動電圧の調整を行う。
【0022】
以下、図9を用いてLED駆動電圧の調整処理について、説明する。
図9はLED駆動電圧補正処理の一実施例を示すフローチャートである。図において、まず、ステップ91で、DSP14からD/A43を介して所定のLED駆動電圧Vcnt=VLEDIとする。次に、ステップ92で、DSP14からD/A16、トラッキングドライブ回路19を介してトラッキングコイル9−2を駆動し、初期調整時と同じ方向のアクチュエータ可動端(対物レンズ位置XL=XEDG)に移動させる。ここで、光ディスク装置が初期調整時と逆方向のトラッキング方向に重力が加わるような姿勢に置かれた場合においてもアクチュエータを可動端に移動させるように、アクチュエータに発生する力Fは
F>m×g+k(Xedg−Xcent)………(数1)
となるようにトラッキングコイル9−2を駆動する。ここで、mはアクチュエータの可動部重量、gは重力加速度、kはアクチュエータのばね定数である。ステップ93で、可動端部にアクチュエータを移動後、レンズ位置検出信号のレベルVposをDSP14に取り込む。ステップ94で、取り込んだレンズ位置検出信号レベルVposが初期調整においてメモリ49に記憶した可動端におけるレンズ位置検出レベルVedgに対して所定の範囲内(Vedg−Vthe<Vpos)であるかをチックし、ステップ96で、取り込んだレンズ位置検出信号レベルVposが初期調整においてメモリ49に記憶した可動端におけるレンズ位置検出レベルVedgに対して所定の範囲内(Vpos<Vedg+Vthe)であるかをチェックする。取り込んだレンズ位置検出信号レベルVposが所定の値より小さい場合には、ステップ95で、LED駆動電圧VcntをΔVcntだけ増加させる。逆に取り込んだレンズ位置検出信号レベルVposが所定の値より大きい場合には、ステップ97で、LED駆動電圧をΔVcntだけ減少させる。LED駆動電圧Vcntを増減させた後、再度レンズ位置検出信号のレベルVposをDSP14に取り込み、レンズ位置検出信号レベルVposの値が所定の範囲内になるまでステップ93からステップ97を繰り返し行う。
【0023】
以上の処理により、LED光量及びフォトトランジスタ感度の経時変化により図10のようにアクチュエータ可動端XL=Xedgにおけるレンズ位置検出信号のレベルが初期調整時のレベルVedgに比べて変化した場合にもLEDの駆動電圧Vcntを調整することにより初期調整時とほぼ同じレベルに調整することができる。
なお、図10はLED駆動電圧補正処理前後の対物レンズの位置とレンズ位置信号の関係を示す図であり、横軸に対物レンズのトラッキング方向の位置XLを示し、縦軸にレンズ位置検出信号を示す。図において、実線の特性曲線はLED駆動電圧補正後のレンズ位置検出信号を示し、点線の特性曲線はLED駆動電圧補正前のレンズ位置検出信号を示す。LED駆動電圧の補正前後において、レンズ位置検出信号は異なっており、補正をすることによって、LED40−1から正しく調整することができる光量が得られる。
【0024】
次に、図8に戻って説明する。光ディスク装置の設置姿勢によりアクチュエータにトラッキング方向の重力が加わっている場合に対応するために重力補正処理を行う。重力補正処理では、LED駆動電圧調整後、ステップ72において、DSP14からD/A16を介して出力するトラッキング制御信号Vtcnt=0とした後、ステップ73で、レンズ位置検出信号のレベルVposをDSP14に取り込む。ステップ74で、取り込んだレンズ位置検出信号レベルVposが初期調整においてメモリ49に記憶した可動範囲中心(XL=Xcent)におけるレンズ位置検出レベルVcentに対して所定の範囲内(−Vthp<Vpos−Vcent)であるかチェックし、ステップ76で、(Vpos−Vcent<Vthp)であるかをチェックする。取り込んだレンズ位置検出信号レベルVposが所定の値より小さい場合には、ステップ75でDSP14からD/A16を介して出力するトラッキング制御信号VtcntのレベルをΔVtだけ増加させる。逆に取り込んだレンズ位置検出信号レベルVposが所定の値より大きい場合には、ステップ77で、DSP14からD/A16を介して出力するトラッキング制御信号VtcntのレベルをΔVtだけ減少させる。
【0025】
トラッキング制御信号Vtcntのレベルを増減させた後、再度レンズ位置検出信号のレベルVposをDSP14に取り込み、レンズ位置検出信号Vposの値が所定の範囲内になるまでステップ73〜ステップ77までの処理を繰り返し行う。以上の処理により対物レンズ8が重力によりトラッキング方向に変位した場合にも初期調整時の可動範囲中心位置Xcentに対物レンズ8を位置付けすることができる。
【0026】
以上の重力補正処理により、対物レンズ8は動作範囲のほぼ中心位置XL=Xcentに位置付けされ、レンズ位置検出信号Vpos=Vcentに調整される。ここで、ステップ78において、DSP14からD/A45を介して出力されるレンズ位置検出信号のオフセット補正量Vofs=−Vcentとすると、レンズ位置検出信号Vpos=Vcentなので、加算回路46から出力される信号は略0に調整される。次に、ステップ79で、DSP14からD/A15を介してフォーカス制御信号を出力することによりアクチュエータをフォーカス方向に駆動し、フォーカス制御を行うことにより、トラッキング誤差信号が検出される。トラッキング誤差信号はA/D13を介してDSP14に入力されている。ステップ80で、DSP14ではディジタル化されたトラッキング誤差信号から対物レンズ8がトラッキング方向の可動部中心(XL=Xcent)に位置するときの平均レベルTEcentを取得する。次に、ステップ81で、DSP14からD/A16を介して所定のトラッキング制御信号Vtcnt=Vtsftを出力し、アクチュエータをトラッキング方向に移送させた後、ステップ82で、再度トラッキング誤差信号の平均レベルTEsftを取得し、ステップ83で、レンズ位置検出信号の平均レベルVsftを取得する。取得したトラッキング誤差信号の平均レベルTEsftとレンズ位置検出信号の平均レベルVsftに基づいて、ステップ84で、DSP14ではゲイン可変アンプ47のゲインGadjを(数2)のように設定する。
Gadj=−(TEsft−TEcent)/(Vsft−Vcent)…(数2)
以上の処理によりレンズ位置検出信号のオフセットの補正及び可変ゲインアンプでの補正量の調整がおこなわれる。これにより、可変ゲインアンプ47の出力は誤差信号生成回路11から出力されるトラッキング誤差信号と加算回路48で加算され、対物レンズ8の変位によるオフセットが補正される。ステップ85で、この補正されたトラッキング誤差信号がA/D13を介してDSP14に入力され、光ビームがトラックの中心を追従するように制御を行うことができる。
【0027】
次に、レンズ位置検出信号の温度による変化を補正するための処理について図11、図12を用いて説明する。
図11はレンズ位置検出信号の温度変動補正処理の一実施例を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップ101において、同一のトラックを光ビームが追従するように1回転に1度内周方向にトラックジャンプを行うスチル再生状態とする。この状態で、ステップ102で、A/D13を介して入力されるトラッキング誤差信号の平均レベルTEsaを取得し、ステップ103で、A/D44を介して入力されるレンズ位置検出信号の平均レベルVsaを取得する。
【0028】
次に、ステップ104において、DSP14からD/A17を介してステッピングモータ制御信号をステッピングモータドライバ20に出力し、ステッピングモータ21を1ステップ分移動させる。これにより、対物レンズ8はステッピングモータ21の1ステップ分に相当する量だけトラッキング方向に移動することになる。再度、ステップ105で、トラッキング誤差信号の平均レベルTesbを取得し、ステップ106で、レンズ位置検出信号の平均レベルVsbを取得する。以上の処理で求めたTesa、Tesb、Vsa,Vsbから、ステップ107で、ステッピングモータ21を1ステップ移動させたときのトラッキング誤差信号平均レベルの変化とレンズ位置検出信号の変化の比ΔstpをDSP14で求め、メモリ49に記憶しておく。
Δstp=(TEsa−TEsb)/(Vsa−Vsb)… …(数3)
また、ステップ108で、このときの温度を温度センサ50からDSP14に取り込み、メモリ49に記憶しておく。次に、ステップ109で、通常の記録再生を行いながら光ディスク装置の温度変化を定期的に取得し、ステップ110で、温度が先にメモリ49に記憶した温度から所定の量ΔTmpより小さい場合(Yesの場合)、ステップ109に戻って装置の温度を取得する。また、温度変化が所定の量ΔTmpより大きい場合には(Noの場合)、ステップ111で、同一のトラックを光ビームが追従するように1回転に1度内周方向にトラックジャンプを行うスチル再生状態とする。
【0029】
図12はレンズ位置検出信号の温度変動補正処理の一実施例を説明するためのフローチャートであり、図11からの連続した処理を示す。
先の処理と同様にしてステッピングモータを1ステップ分移動させて、ステップ112で、移動前後のトラッキング誤差信号の平均レベルTEsa’を、ステップ113で、レンズ位置検出信号の平均レベルVsa’を、ステップ114で、ステッピングモータを1ステップ移動させ、ステップ115で、トラッキング誤差信号の平均レベルTEsb’を取得し、ステップ116でレンズ位置検出信号レベルVsb’を取得する。ステップ117で、トラッキング誤差信号平均レベルの変化とレンズ位置検出信号の変化の比Δstp’を同様にDSP14で求める。ステップ118で、この変化の比Δstp’と先にメモリ49に記憶した比Δstpを比較し、Δstp’>α・Δstp(α>1)の場合(Noの場合)には、ステップ119で、DSP14からD/A44を介して出力するLED駆動電圧Vcntを所定の量ΔVcntだけ減少させる。
【0030】
ステップ118で、Δstp’<α・Δstpの場合には、ステップ120に移行し、ステップ120で、Δstp’<Δstp/αの場合(Noの場合)には、ステップ121で、LED駆動電圧Vcntを所定の量ΔVcntだけ増加させる。ステップ122で、LED駆動電圧Vcntを増減した後、ステッピングモータを先の送り方向と逆の方向に移動させる。以後、Δstp’がΔstpの所定の範囲内となるまで、ステップ112〜ステップ122を繰り返し行う。Δstp’がΔstpの所定の範囲内に調整した時点で図11のステップ108に戻り、温度を温度センサ50からDSP14に取り込み、メモリ49に記憶しておく。以後同様に光ディスク装置の温度変化を定期的に監視し、温度が先にメモリ49に記憶した温度から所定の量ΔTmp以上変化した時点で、レンズ位置検出信号の再調整を行う動作を繰り返す。これにより、トラッキング制御を行った状態でレンズ位置検出信号の温度変化の影響を短時間で補正することが可能となる。
【0031】
レンズ位置検出信号の温度による変化を補正するための他の処理方法について図16を用いて説明を行う。
図16はレンズ位置検出信号の温度変動補正処理の他の実施例を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップ201で同一のトラックを光ビームが追従するように1回転に1度内周方向にトラックジャンプを行うスチル再生状態とする。トラッキングサーボは光ディスクの偏心による半径方向のトラックの変位に対して光ビームが追従するように動作することから、対物レンズ8は光ディスクの偏心に従って半径方向に変位することになる。この状態で、ステップ202においてA/D44を介して入力されるレンズ位置検出信号から光ディスクの偏心量に応じたレンズ位置検出信号振幅Vseを取得する。次に、ステップ203で取得したレンズ位置検出信号の振幅Vseをメモリ49に記憶しておく。
【0032】
また、ステップ204でこのときの温度を温度センサ50からDSP14に取り込み、メモリ49に記憶しておく。
【0033】
次にステップ205で通常の記録・再生を行いながら光ディスク装置の温度変化を定期的に取得し、ステップ206で温度が先にメモリ49に記憶した温度から所定の量ΔTmpより小さい場合(Noの場合)、ステップ205に戻って、再度装置温度を取得する処理を行う。また、温度変化が所定の量ΔTmpより大きい場合(Yesの場合)には、ステップ207に進み、同一のトラックを光ビームが追従するように1回転に1度内周方向にトラックジャンプを行うスチル再生状態とする。ステップ208で先の処理と同様にしてA/D44を介して入力されるレンズ位置検出信号の振幅Vse’を取得する。ステップ209でこの振幅Vse’と先にメモリ49に記憶した振幅Vseを比較する。Vse’>α・Vse(α>1)の場合(Noの場合)には、ステップ210でDSPからD/A44を介して出力するLED駆動電圧Vcntを所定の量ΔVcntだけ減少させる。一方、ステップ211でVse’<Vse /αの場合(Noの場合)には、ステップ212でLED駆動電圧Vcntを所定の量ΔVcntだけ増加させる。以後、Vse’がメモリ49に記憶した振幅Vseの所定の範囲内となるまで、ステップ209〜ステップ212を繰り返し行う。Vse’がメモリ49に記憶した振幅Vseの所定の範囲内調整した時点でステップ204に戻り、温度を温度センサ50からDSP14に取り込み、メモリ49に記憶しておく。以後、同様に光ディスク装置の温度変化を定期的に監視し、温度が先にメモリ49に記憶した温度から所定の量ΔTmp以上変化した時点で、レンズ位置検出信号の再調整を行う動作を繰り返す。これにより、トラッキング制御を行った状態でレンズ位置検出信号の温度変化の影響を短時間で補正することが可能となる。
【0034】
以上述べたように、本発明によれば、本発明のトラッキングオフセット補正装置はアクチュエータの可動部に光を反射するための反射板を設け、固定部に前記反射板に光を照射する発光素子と、前記反射板で反射した光を受光する受光素子と、受光素子の出力により対物レンズ位置を検出するようにしたので、対物レンズの位置を検出するためにアクチュエータの可動部重量の増加を少なくすることができ、高速ディスク回転に対応できるという効果がある。
また、アクチュエータが所定の移動量だけディスク半径方向に移動した状態で前記受光素子の出力のレベルを取得して記憶する手段と、アクチュエータにディスク半径方向の重力が加わらない状態で前記受光素子の出力のレベルを取得して記憶する手段と、受光素子の出力と前記所定の移動量だけディスク半径方向に移動した状態で記憶した受光素子の出力レベルとに基づいて前記発光素子の発光強度を制御する発光強度制御手段と、前記受光素子の出力とアクチュエータにディスク半径方向の重力が加わらない状態で記憶した受光素子の出力レベルとに基づいてトラッキング誤差信号のオフセットを補正する手段を設けることにより、重力による対物レンズの変位にも対応することができるという効果がある。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、構成が簡単で、アクチュエータの可動部重量の増加を抑えた装置でトラッキングオフセット補正を行うことができる。また、本発明によれば、重力による対物レンズの変位を補正したトラッキングオフセット補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトラッキングオフセット補正装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明によるアクチュエータの一実施例を示す平面図及び側面図である。
【図3】レンズ位置検出信号の特性曲線の一例を示す特性図である。
【図4】位置ばらつき発生時の対物レンズ位置とレンズ位置検出信号の関係を示す特性図である。
【図5】光量のばらつき発生時の対物レンズ位置とレンズ位置検出信号の関係を示す特性図である。
【図6】レンズ位置検出信号に対するオフセット補正の初期処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図7】アクチュエータが重力の影響を受けた場合の状態を示す平面図である。
【図8】トラッキング誤差信号補正処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図9】LED駆動電圧補正処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図10】LED駆動電圧補正処理前後の対物レンズの位置とレンズ位置信号の関係を示す図である。
【図11】レンズ位置検出信号の温度変動補正処理の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図12】レンズ位置検出信号の温度変動補正処理の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図13】従来の光ディスク装置の制御系の一例を示すブロック図である。
【図14】光ビームトラックずれとトラッキング誤差信号の関係を示す特性図である。
【図15】従来のアクチュエータの構成を示す分解斜視図である。
【図16】レンズ位置検出信号の温度変動補正処理の他の実施例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1‥光ディスク、2‥スピンドルモータ、3‥光ヘッド、5‥光検出器、8‥対物レンズ、9‥アクチュエータ、11‥誤差信号生成回路、14‥ディジタル信号処理回路、21‥ステッピングモータ、39‥反射板、40‥フォトリフレクタ、49‥メモリ、50‥温度センサ。
Claims (5)
- 光ビームをトラックが形成された光ディスク上に照射する光ヘッドと、前記光ヘッドに搭載され前記トラックに光ビームを集光する対物レンズと、前記光ビームによる光ディスクからの反射光又は透過光を検出する光検出器と、前記光検出器の出力から光ビームの照射位置とトラックとの位置ずれを表すトラッキング誤差信号を生成する手段と、前記対物レンズを、前記トラックを横切る方向に移動させるアクチュエータと、前記トラッキング誤差信号に応じてアクチュエータを駆動することによって前記位置ずれを補正するトラッキング制御手段とを備え、前記光ディスクに情報の記録及び/又は再生を行う光ディスク装置であって、前記アクチュエータの前記対物レンズを含む可動部に設けられた反射板と、固定部に設けられ前記可動部に設けられた前記反射板に光を照射する発光素子と、前記固定部に設けられ前記可動部に設けられた前記反射板で反射された光を受光する受光手段と、前記アクチュエータにディスク半径方向の重力が加わらない状態で前記受光素子の出力のレベルを取得して記憶する第1の記憶手段と、前記アクチュエータにディスク半径方向の重力が加わらない状態で前記アクチュエータを所定の移動量だけディスク半径方向に移動した状態で前記受光素子の出力のレベルを取得して記憶する第2の記憶手段と、前記アクチュエータを所定の移動量だけディスク半径方向に移動した状態で、前記第1の記憶手段に記憶した前記受光素子の出力レベルに基づいて前記発光素子の発光強度を補正する補正手段と、前記アクチュエータを所定の移動量だけディスク半径方向に移動した状態で、前記第2の記憶手段に記憶した前記受光素子の出力レベルに基づいて前記受光手段の出力信号のオフセットを略0に補正するオフセット補正手段と、前記オフセット補正手段の出力と前記トラッキング誤差信号の加算比を変えることにより前記トラッキング誤差信号を補正する手段とを備えたことを特徴とするトラッキング誤差信号のオフセット補正装置。
- 光ビームをトラックが形成された光ディスク上に照射する光ヘッドと、前記光ヘッドに搭載され前記トラックに光ビームを集光する対物レンズと、前記光ビームによる光ディスクからの反射光又は透過光を検出する光検出器と、前記光検出器の出力から光ビームの照射位置とトラックとの位置ずれを表すトラッキング誤差信号を生成する手段と、前記対物レンズを、トラックを横切る方向に移動させるアクチュエータと、前記トラッキング誤差信号に応じて前記アクチュエータを駆動することによって前記位置ずれを補正するトラッキング制御手段と、前記光ヘッドをディスク半径方向に移動させる光ヘッド移送手段と、前記ヘッド移送手段を駆動することによって前記対物レンズがディスク半径方向の可動範囲の中心で動作するように補正を行う移送制御手段とを有し、前記光ディスクに情報の記録及び/又は再生を行う光ディスク装置であって、前記アクチュエータの対物レンズを含む可動部に設けられた反射板と、固定部に設けられ前記可動部に設けられた前記反射板に設けられ光を照射する発光素子と、前記固定部に設けられ前記可動部に設けられた前記反射板で反射された光を受光する受光手段と、前記アクチュエータにディスク半径方向の重力が加わらない状態で前記受光素子の出力のレベルを取得して記憶する第1の記憶手段と、前記アクチュエータにディスク半径方向の重力が加わらない状態で前記トラッキング制御手段により前記光ビームを一トラックに追従している状態で前記移送制御手段を所定の量だけ移動させて前記受光素子の出力レベルを取得して記憶する第2の手段と、前記移送制御手段を所定の量だけ移動させた状態で、前記第1の記憶手段に記憶した前記受光素子の出力レベルに基づいて前記発光素子の発光強度を補正する補正手段と、前記アクチュエータを所定の移動量だけディスク半径方向に移動した状態で、前記第2の記憶手段に記憶した前記前記受光素子の出力レベルに基づいて前記受光手段の出力信号のオフセットを略0に補正するオフセット補正手段と、前記オフセット補正手段の出力と前記トラッキング誤差信号の加算比を変えることにより前記トラッキング誤差信号を補正する手段とを備えることを特徴とするトラッキング誤差信号のオフセット補正装置。
- 請求項1または2のいずれかに記載のトラッキング誤差信号のオフセット補正装置において、前記反射板はトラッキング方向に反射率の異なる2つの面に分割されていることを特徴とするトラッキング誤差信号のオフセット補正装置。
- 請求項1または2のいずれかに記載のトラッキング誤差信号のオフセット補正装置において、前記反射板は前記アクチュエータの可動量よりも大きくしたことを特徴とするトラッキング誤差信号のオフセット補正装置。
- 光ディスクの記録または再生すべきトラックと光ビームの照射位置との位置ずれを示すトラッキング誤差信号を生成するステップと、前記光ディスクの前記トラックに光ビームを集光する対物レンズを含む可動部に設けられた反射板に、固定部に設けられた発光素子で光を照射するステップと、前記反射板から反射された光を、前記固定部に設けられた受光素子で受光するステップと、前記アクチュエータにディスク半径方向の重力が加わらない状態で前記受光素子の出力のレベルを取得して第1の記憶手段に記憶するステップと、前記アクチュエータにディスク半径方向の重力が加わらない状態で前記アクチュエータを所定の移動量だけディスク半径方向に移動した状態で前記受光素子の出力のレベルを取得して第2の記憶手段に記憶するステップと、前記アクチュエータを所定の移動量だけディスク半径方向に移動した状態で、前記第1の記憶手段に記憶した前記受光素子の出力レベルに基づいて前記発光素子の発光強度を補正するステップと、前記アクチュエータを所定の移動量だけディスク半径方向に移動した状態で前記第2の記憶手段に記憶した前記受光素子の出力レベルに基づいて前記受光手段の出力信号のオフセットを略0に補正するステップと、前記オフセットを補正するステップで得られた出力によって前記トラッキング誤差信号を補正するステップとを備えることを特徴とするトラッキング誤差信号のオフセット補正方法。
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