JP2007018578A - チルト調整方法およびこれを用いた光ディスク再生装置 - Google Patents

チルト調整方法およびこれを用いた光ディスク再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 装置を大型化させることなく、対物レンズやスピンドルモーターのチルト調整を可能にした、良好な再生品質を保つことができる光ディスク再生装置およびチルト調整方法を提供する。
【解決手段】 光ディスク再生装置は、ターンテーブル上に載置された光ディスクを、傾斜手段によって故意に傾斜させた状態で、再生手段を用いて再生信号を生成し、コントローラーにおいて、傾斜した状態で回転する光ディスクの所定の2つの位置の再生信号エンベロープをサンプリング後、メモリし、2つの位置とのエンベロープに差がある場合は、補正手段106aを駆動する。補正手段106aは、この差を無くすように、再生手段105の傾斜を可変する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、チルト調整方法およびこれを用いた光ディスク再生装置に関し、詳細には、ディスク再生において、安定した再生を行えるチルト調整方法およびこれを用いた光ディスク再生装置に関するものである。
一般的に、CD、DVD等の光ディスクにおいては光ディスクの反り等によって、ピックアップから照射される光ビームの光軸と、照射位置における光ディスク面とのなす角度(チルト角)が垂直からずれるという問題が生じる。このようなずれ(チルト)は、光学系のコマ収差の原因となり、隣接トラック間とのクロストークやジッターの劣化などを引き起こすため光ディスクの再生品質に悪影響を与える。また、特にBlu−rayディスク等のように高密度記録を実現しようとする場合は、レーザービームのスポット径を小さくするために、レーザーの波長λを短くして、対物レンズの開口数NAを大きくする必要があり、チルト角に対するマージンが小さくなる。すなわち、高密度記録を実現しようとする場合、ディスクがわずかに傾いていても、再生品質の大きな劣化を招く。そこで、光ディスクの再生動作中においてチルト角による収差を補正するために、一般的には、チルト角の検出を行うための専用の光ビームおよびディテクタからなるチルトセンサと、チルト角に応じて光ピックアップの傾きを制御する機構とを設けて、チルトサーボをかける手法が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。具体的には、組み立て誤差による対物レンズのチルトや、スピンドルモーターのチルトを調整したのち、対物レンズからの出射光の光軸とチルトセンサの測定光の光軸とが一致していると仮定して、チルトサーボ動作によりチルトセンサの測定光の光軸のみを光ディスクに対して垂直になるよう制御する手法であり、この結果、対物レンズからの出射光の光軸もディスクに対して垂直に制御されるという技術である。
しかしなから、特許文献1に開示されているような手法の場合、チルトサーボにより対物レンズからの出射光の光軸、およびチルトセンサの測定光の光軸の両方を光ディスクの傾きに追従させるものであり、一般的に被駆動装置が大きく、そのため、応答速度が遅く、また回転ごとの面ブレに追従することが難しいという問題が生じる。
また、再生信号読み出し用の光学系部品の他に一対の光ビームと光センサを備えたチルトセンサをピックアップ上に設置する必要があり、コストアップの要因となるとともに、スペースを取ることから、装置の小型化を図るには不利であり、また、信号読み出し用レーザービーム(つまり、対物レンズからの出射光)の光軸とチルトセンサの測定光の光軸との間にずれが発生するために、チルトセンサの光軸調整機構や、光軸ずれを補正する技術の採用が必要であった。
さらに、チルトセンサで検出する光ディスク上の位置と、信号読み出し用のレーザースポットが読み出す位置との間にずれがあるため、再生場所で正確なチルト量を検出することが困難であった。
また、光ディスク最内周部または最外周部ではチルトセンサが光ディスク領域から外れてしまい、正確な測定が困難となる場合があった。
また、使用する光ディスクの種類が増加し、CDでは780nm、DVDでは650nm、Blu−rayディスクでは405nmというように、異なる波長の光での再生を想定していることから、想定外の波長の光に対するディスク反射率が極端に低く、検出精度が低下する可能性があった。
一方、チルトセンサを用いることなく、フォーカスサーボ信号をチルト補正機構に印加することによって、面ブレによるチルトへの補正動作を行う方法が知られている(例えば、特許文献2や特許文献3を参照)。
この方法では、レンズがディスクの面ブレに追従し、面ブレ(ディスクの上下動)がチルト(ディスクの傾き)と一意に対応すると想定して、上下方向の駆動信号であるフォーカスドライブ信号をチルト補正機構に印加することによって、チルトを補正する。
特開2004-213809号公報(2004年7月29日公開) 特開2001−23213号公報(2001年1月26日公開) 特開平9−128785号公報(1997年5月16日公開)
しかしながら、特許文献2に開示された方法を用いた場合、組み立て誤差による対物レンズのチルトや、スピンドルモーターのチルトがある場合、これらをあらかじめゼロに調整する必要があり、この調整による誤差が残っている場合には、チルトの補正を正確に行うことができないという問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置を大型化させることなく、対物レンズやスピンドルモーターのチルト調整を可能にした、良好な再生品質を保つことができる光ディスク再生装置、および、当該対物レンズおよびスピンドルモーターのチルト調整方法を提供するものである。
本発明に係る光ディスク再生装置は、上述した課題を解決するために、光ディスクを載置するためのターンテーブルと、上記ターンテーブルの回転軸に対して上記光ディスクを傾斜させる、上記ターンテーブルに配設された傾斜手段と、上記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモーターと、上記光ディスクに光ビームを照射するとともに、当該光ビームの戻り光に基づいて、光ディスクに記録された情報の再生信号を生成する再生手段とを備えた光ディスク再生装置であって、上記傾斜手段によって傾斜している上記光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面への上記光ビームの照射角度の平均角度を垂直にする調整手段を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記傾斜手段を用いて、光ディスクをターンテーブルの回転軸に対して傾斜させることができる。
すなわち、面ブレのない光ディスクであっても、この光ディスクを上記傾斜手段を用いることによって、ターンテーブルの回転軸に対して故意に傾斜させることができ、当該光ディスクに面ブレを生じさせることができる。
これにより、上記調整手段を用いて、故意に傾斜させた光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面への光ビームの照射角度の平均角度を、垂直に調整することによって、上記傾斜手段を解除して光ディスクをターンテーブルに対して平行に載置した状態においても、光ディスクの全周に渡って光ビームの照射角度を垂直とすることができる。
このように、本発明の光ディスク再生装置は、傾斜手段と調整手段を備えていることから、光ディスク再生装置の製造時などにスピンドルモーターや再生手段にチルトがある場合であっても、光ディスクの全周に渡って光ビームの照射角度を垂直とすることができる。したがって、本発明によれば、良好な再生信号を再生することができる光ディスク再生装置を提供することができる。
以上のように、本発明によれば、光ディスクの面ブレを故意に発生させ、面ブレ状態のディスクの平均的な傾斜面に対して光ビーム入射角度を垂直な状態に調整可能となり、その後、ディスク傾斜手段を解除することにより、ディスクへの入射角度が垂直な状態に設定される。
したがって、従来のように、別途チルトセンサおよびチルト信号処理回路を用意することなく最適なチルト調整が可能となるため、コストダウン、小型化が可能となり部材の使用量削減を図る事が可能となり環境保護につながる。
また、信号読み出し用光ビームとチルトセンサ光軸にずれを無くすためのチルトセンサ光軸調整工程の廃止により工場消費電力、調整装置の削減が可能となり環境保護につながる。
また、チルトセンサで検出するディスク上の場所と、信号読み出し用のレーザースポットが読み出す位置のずれや、ディスク最内外周部でチルトセンサがディスク領域から外れることによる検出精度低下の防止が可能となる。
また、使用するディスクの種類が増加し、CDでは780nm、DVDでは650nm、Blu−rayディスクでは405nmと異なる波長の光での再生を想定していることから、想定外の波長の光に対するディスク反射率が極端に低いことによる検出精度低下を防止することが可能となる。
なお、ここで「垂直」とは、完全に垂直である場合のほかに、実質的に垂直であると見なすことができる(所望する効果を得るのに支障が無い程度)場合も含むものとする。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、上述した課題を解決するために、光ディスクを載置するためのターンテーブルと、上記ターンテーブルの回転軸に対して上記光ディスクを傾斜させる、上記ターンテーブルに配設された傾斜手段と、上記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモーターと、上記光ディスクに光ビームを照射するとともに、当該光ビームの戻り光に基づいて、光ディスクに記録された情報の再生信号を生成する再生手段とを備えた光ディスク再生装置であって、上記傾斜手段によって傾斜している上記光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面における所定の位置と、当該位置から1/2回転した位置との各上記再生信号のエンベロープを一致させる調整手段を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記傾斜手段を用いて、光ディスクをターンテーブルの回転軸に対して傾斜させることができる。
すなわち、面ブレのない光ディスクであっても、この光ディスクを上記傾斜手段を用いることによって、ターンテーブルの回転軸に対して故意に傾斜させることができ、当該光ディスクに面ブレを生じさせることができる。
これにより、上記調整手段を用いて、故意に傾斜させた光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面における所定の位置と、当該位置から1/2回転した位置との各上記再生信号のエンベロープを一致させることによって、故意に傾斜した光ディスクの表面への光ビームの照射角度の平均角度を、垂直にする調整することができる。
したがって、上記傾斜手段を解除して光ディスクをターンテーブルに対して平行に載置した状態においても、光ディスクの全周に渡って光ビームの照射角度を垂直とすることができる。
このように、本発明の光ディスク再生装置は、傾斜手段と調整手段を備えていることから、光ディスク再生装置の製造時などにスピンドルモーターや再生手段にチルトがある場合であっても、光ディスクの全周に渡って光ビームの照射角度を垂直とすることができる。したがって、本発明によれば、良好な再生信号を再生することができる光ディスク再生装置を提供することができる。
以上のように、本発明によれば、光ディスクの面ブレを故意に発生させ、面ブレ状態のディスクの平均的な傾斜面に対して光ビーム入射角度を垂直な状態に調整可能となり、その後、傾斜手段を解除することにより、ディスクへの入射角度が垂直な状態に設定される。
したがって、別途チルトセンサおよびチルト信号処理回路を用意することなく最適なチルト調整が可能となるため、コストダウン、小型化が可能となり部材の使用量削減を図る事が可能となり環境保護につながる。
また、信号読み出し用光ビームとチルトセンサ光軸にずれを無くすためのチルトセンサ光軸調整工程の廃止により工場消費電力、調整装置の削減が可能となり環境保護につながる。
また、チルトセンサで検出するディスク上の場所と、信号読み出し用のレーザースポットが読み出す位置のずれや、ディスク最内外周部でチルトセンサがディスク領域から外れることによる検出精度低下の防止が可能となる。
また、使用するディスクの種類が増加し、CDでは780nm、DVDでは650nm、Blu−rayディスクでは405nmと異なる波長の光での再生を想定していることから、想定外の波長の光に対するディスク反射率が極端に低いことによる検出精度低下を防止することが可能となる。
なお、ここで「垂直」とは、完全に垂直である場合のほかに、実質的に垂直であると見なすことができる(所望する効果を得るのに支障が無い程度)場合も含むものとする。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記調整手段が、上記回転軸に対して上記傾斜手段と同じ位置に配設した位置標識部、および当該位置標識部を検知して位置信号を生成する生成部を有する位置信号生成手段と、上記位置信号に基づいて、上記光ディスクにおける、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置と、当該位置から光ディスクが1/2回転した位置との各上記再生信号を取得し、当該各再生信号のエンベロープを一致させる合致手段とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記の効果に加えて、傾斜手段の取り付けられた位置を表す信号を基準に、その位置と1/2回転離れた位置の再生信号エンベロープの差が無くなるよう再生手段のディスク読み出し条件を修正することが可能となる。
このとき、傾斜手段の取り付けられた位置は、半径方向の傾斜が最も大きい位置であることから、半径方向の傾斜を修正することができることになる。
なお、ここで「半径方向」とは、光ディスクが、スピンドルモーターの回転軸を中心として、再生手段からの照射ビームが照射された位置のトラックに対して垂直方向に傾斜している状態を示している。
また、ここで「一致」とは、完全に一致する場合のほかに、実質的に一致していると見なすことができる(所望する効果を得るのに支障が無い程度)場合も含む。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記調整手段が、上記回転軸に対して上記傾斜手段と同じ位置に配設した位置標識部、および当該位置標識部を検知して位置信号を生成する生成部を有する位置信号生成手段と、上記位置信号を取得し、当該位置信号を、上記光ディスクが1/4回転する所要時間遅延させた遅延信号を生成する遅延手段と、上記遅延信号に基づいて、光ディスクにおける、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置から1/4回転した位置と、当該位置から1/2回転した位置との各上記再生信号を取得し、当該各再生信号のエンベロープを一致させる合致手段とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記の効果に加えて、傾斜手段の取り付けられた位置を表す信号を基準に、この位置から1/4回転した位置と、当該位置から1/2回転した位置との再生信号エンベロープの差が無くなるよう再生手段のディスク読み出し条件を修正することが可能となる。
このとき、傾斜手段の取り付けられた位置から1/4回転した位置は、接線方向の傾斜が最も大きい位置であることから、接線方向の傾斜を修正することができることになる。
なお、ここで「接線方向」とは、ディスクが、その中心部を中心として、再生手段105からの照射ビームが照射する位置のトラックに対して平行に傾斜している状態を示している。
また、ここで「一致」とは、完全に一致する場合のほかに、実質的に一致していると見なすことができる(所望する効果を得るのに支障が無い程度)場合も含む。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記調整手段が、上記回転軸に対して上記傾斜手段と同じ位置に配設した位置標識部、および当該位置標識部を検知して位置信号を生成する生成部を有する位置信号生成手段と、上記位置信号に基づいて、上記光ディスクにおける、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置、当該位置から当該光ディスクが1/4回転、1/2回転、3/4回転した位置の各上記再生信号を取得するとともに、当該光ディスクの傾斜角度が最大である位置と当該1/2回転した位置との、および当該1/4回転した位置と当該3/4回転した位置との再生信号のエンベロープをそれぞれ一致させる合致手段とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記の効果に加えて、傾斜手段の取り付けられた位置を表す信号を基準に、この位置と、位置から当該光ディスクが1/4回転、1/2回転、3/4回転した位置の各再生信号を取得するとともに、当該光ディスクの傾斜角度が最大である位置と当該1/2回転した位置との、および当該1/4回転した位置と当該3/4回転した位置との再生信号のエンベロープをそれぞれ一致させることができる。
ここで、傾斜手段の取り付けられた位置は半径方向の傾斜が最も大きい位置であり、この位置から1/4回転した位置は、接線方向の傾斜が最も大きい位置である。
これにより、半径方向の傾斜が最も大きい位置と、この位置から1/2回転した位置の再生信号のエンベロープを一致させることによって、半径方向の傾斜を修正することができることになり、また、接線方向の傾斜が最も大きい位置と、この位置から1/2回転した位置の再生信号のエンベロープを一致させることによって、接線方向の傾斜を修正することができることになる。
以上により、本発明によれば、半径方向および接線方向の傾斜を修正することができ、良好な再生信号を再生することができる光ディスク再生装置を提供することができる。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記調整手段が、上記回転軸に対して上記傾斜手段とは異なる位置に配設した位置標識部、および当該位置標識部を検出して位置信号を生成する生成部を有する位置信号生成手段と、上記位置信号を取得し、上記光ディスクが、上記回転軸を中心として、上記位置標識部が設けられた位置と、上記傾斜手段の配設位置とによって形成される角度回転するために要する時間、当該位置信号を遅延させた遅延信号を生成する遅延手段と、上記遅延信号に基づいて、上記光ディスクにおける、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置と、当該位置から1/2回転した位置との各上記再生信号を取得し、当該各再生信号のエンベロープを一致させる合致手段とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記の効果に加えて、上記遅延手段が設けられていることによって、上記位置標識部がスピンドルモーターの回転軸に対する傾斜手段の配設位置とは異なる位置に配設されていても、傾斜手段の取り付けられた位置を表す信号(遅延信号)を生成することができる。これにより、上記調整手段によって、傾斜手段の取り付けられた位置を表す信号を基準に、その位置と1/2回転離れた位置の再生信号エンベロープの差が無くなるよう再生手段のディスク読み出し条件を修正することが可能となる。
このとき、傾斜手段の取り付けられた位置は、半径方向の傾斜が最も大きい位置であることから、半径方向の傾斜を修正することができることになる。
また、本発明によれば、上記遅延手段が設けられていることによって、上記位置標識部をスピンドルモーターの回転軸に対する傾斜手段の配設位置に合わせた構成の場合と比較して、光ディスク再生装置を組み立てる際、位置標識部と傾斜手段との位置合わせを厳密に行う必要がない。すなわち、上記の構成とすることによって、組み立て精度の管理が容易になり、製造方法を簡略化することができる。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記調整手段が、上記回転軸に対して上記傾斜手段とは異なる位置に配設した位置標識部、および当該位置標識部を検出して位置信号を生成する生成部を有する位置信号生成手段と、上記位置信号を取得し、上記光ディスクが、上記回転軸を中心として、上記位置標識部が設けられた位置と、上記傾斜手段の配設位置から1/4回転した位置とによって形成される角度回転するために要する時間、当該位置信号を遅延させた遅延信号を生成する遅延手段と、上記遅延信号に基づいて、上記光ディスクにおける、上記傾斜角度が最大である位置から1/4回転した位置と、当該位置から1/2回転した位置との各上記再生信号を取得し、当該各再生信号のエンベロープを一致させる合致手段とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記の効果に加えて、上記遅延手段が設けられていることによって、上記位置標識部がスピンドルモーターの回転軸に対する傾斜手段の配設位置とは異なる位置に配設されていても、傾斜手段の取り付けられた位置から1/4回転した位置を表す信号(遅延信号)を生成することができる。これにより、上記調整手段によって、遅延信号に基づいて、傾斜手段の取り付けられた位置からから1/4回転した位置と、当該位置から1/2回転した位置との再生信号エンベロープの差が無くなるよう再生手段のディスク読み出し条件を修正することが可能となる。
このとき、傾斜手段の取り付けられた位置から1/4回転した位置は、接線方向の傾斜が最も大きい位置であることから、接線方向の傾斜を修正することができることになる。
また、本発明によれば、上記遅延手段が設けられていることによって、上記位置標識部をスピンドルモーターの回転軸に対する傾斜手段の配設位置に合わせた構成の場合と比較して、光ディスク再生装置を組み立てる際、位置標識部と傾斜手段との位置合わせを厳密に行う必要がない。すなわち、上記の構成とすることによって、組み立て精度の管理が容易になり、製造方法を簡略化することができる。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記調整手段が、上記回転軸に対して上記傾斜手段とは異なる位置に配設した位置標識部、および当該位置標識部を検出して位置信号を生成する生成部を有する位置信号生成手段と、上記位置信号を取得し、上記光ディスクが、上記回転軸を中心として、上記位置標識部が設けられた位置と、上記傾斜手段の配設位置とによって形成される角度回転するために要する時間、当該位置信号を遅延させた遅延信号を生成する遅延手段と、上記遅延信号に基づいて、上記光ディスクにおける、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置、当該位置から当該光ディスクが1/4回転、1/2回転、3/4回転した位置の各上記再生信号を取得するとともに、当該傾斜角度が最大である位置と当該1/2回転した位置との、および当該1/4回転した位置と当該3/4回転した位置との各再生信号のエンベロープを一致させる合致手段とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記の効果に加えて、上記遅延手段が設けられていることによって、上記位置標識部がスピンドルモーターの回転軸に対する傾斜手段の配設位置とは異なる位置に配設されていても、傾斜手段の取り付けられた位置を表す信号(遅延信号)を生成することができる。これにより、上記調整手段によって、傾斜手段の取り付けられた位置を表す信号を基準に、この位置と、位置から当該光ディスクが1/4回転、1/2回転、3/4回転した位置の各再生信号を取得するとともに、当該光ディスクの傾斜角度が最大である位置と当該1/2回転した位置との、および当該1/4回転した位置と当該3/4回転した位置との再生信号のエンベロープをそれぞれ一致させる。
ここで、傾斜手段の取り付けられた位置は半径方向の傾斜が最も大きい位置であり、この位置から1/4回転した位置は、接線方向の傾斜が最も大きい位置である。
これにより、半径方向の傾斜が最も大きい位置と、この位置から1/2回転した位置の再生信号のエンベロープを一致させることによって、半径方向の傾斜を修正することができることになり、また、接線方向の傾斜が最も大きい位置と、この位置から1/2回転した位置の再生信号のエンベロープを一致させることによって、接線方向の傾斜を修正することができることになる。
以上により、本発明によれば、半径方向および接線方向の傾斜を修正することができ、良好な再生信号を再生することができる光ディスク再生装置を提供することができる。
また、本発明によれば、上記遅延手段が設けられていることによって、上記位置標識部をスピンドルモーターの回転軸に対する傾斜手段の配設位置に合わせた構成の場合と比較して、光ディスク再生装置を組み立てる際、位置標識部と傾斜手段との位置合わせを厳密に行う必要がない。すなわち、上記の構成とすることによって、組み立て精度の管理が容易になり、製造方法を簡略化することができる。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記調整手段が、上記再生手段の配設角度を可変する補正手段を備えていることが好ましい。
これにより、故意に傾斜させた光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面への光ビームの照射角度の平均角度を、垂直にする調整することができる。具体的には、故意に傾斜させた光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面における所定の2つの位置の各上記再生信号のエンベロープを一致させることができる。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記調整手段が、上記スピンドルモーターの配設角度を可変する補正手段を備えていることが好ましい。
これにより、故意に傾斜させた光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面への光ビームの照射角度の平均角度を、垂直にする調整することができる。具体的には、故意に傾斜させた光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面における所定の2つの位置の各上記再生信号のエンベロープを一致させることができる。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記調整手段が、印加電圧によって透過光量を制御するシャッター部を複数有したシャッター機構を、上記光ビームの光路上に備えていることが好ましい。
上記の構成とすれば、上記シャッター機構を備えていることによって、上記光ビームの照射光量を制御することができる。
これにより、上記光ディスクにおける、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置と、当該位置から光ディスクが1/2回転した位置との各再生信号のエンベロープを一致させることができる。よって、半径方向の傾斜を修正することができることになる。
または、上記光ディスクにおける、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置から1/4回転した位置と、当該位置から光ディスクが1/2回転した位置との各再生信号のエンベロープを一致させることができる。よって、接線方向の傾斜を修正することができることになる。
または、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置と、当該位置から光ディスクが1/2回転した位置との各再生信号のエンベロープを一致させるとともに、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置から1/4回転した位置と、当該位置から光ディスクが1/2回転した位置との各再生信号のエンベロープを一致させることができる。よって、半径方向および接線方向の傾斜を修正することができることになる。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記光ディスクを上記ターンテーブルに固定する固定手段を備えており、さらに、上記傾斜手段が上記光ディスクを上記ターンテーブルに対して平行に載置されている状態から最終傾斜角度まで傾けている間、上記固定手段を解除する解除手段を備えていてもよい。
上記の構成とすれば、光ディスクが固定手段によって固定されている状態で傾斜手段によって傾斜させる場合の構成と比較して、傾斜手段の駆動力を低減させることができる。これにより、消費電力を低減させた光ディスク再生装置を提供することができる。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、上記傾斜手段が上記光ディスクを上記ターンテーブルに対して平行に載置されている状態から最終傾斜角度まで傾けている間、当該光ディスクを、当該ターンテーブル上から離脱させる離脱手段を備えていてもよい。
上記の構成とすれば、光ディスクがターンテーブルに載置されている状態で傾斜手段によって傾斜させる場合の構成と比較して、傾斜手段の駆動力を低減させることができる。これにより、消費電力を低減させた光ディスク再生装置を提供することができる。
また、本発明に係るチルト調整方法は、上述した課題を解決するために、光ディスクに記録された情報を再生するための光ディスク再生装置に設けられたスピンドルモーターまたは対物レンズのチルト調整方法であって、上記光ディスクをターンテーブルに載置する載置工程と、上記載置工程で上記ターンテーブルに載置した上記光ディスクに光ビームを照射して、当該光ビームの戻り光に基づいて光ディスクに記録された情報の再生信号を生成する再生信号生成工程と、上記光ディスクを、スピンドルモーターの回転軸に対して傾斜させる傾斜工程と、上記傾斜工程によって傾斜している上記光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面への上記光ビームの照射角度の平均角度を垂直にする調整工程とを含むことを特徴としている。
上記の方法により、面ブレのない光ディスクであっても、この光ディスクをターンテーブルの回転軸に対して故意に傾斜させることができ、当該光ディスクに面ブレを生じさせることができる。
これにより、上記調整工程にて、故意に傾斜させた光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面への光ビームの照射角度の平均角度を、垂直にする調整することによって、本発明のチルト調整方法後に、上記光ディスクをターンテーブルに対して平行に載置した状態で再生させた場合に、光ディスクの全周に渡って光ビームの照射角度を垂直とすることができる。すなわち、良好な再生信号を再生することができる。
したがって、従来のように、別途チルトセンサおよびチルト信号処理回路を用意することなく最適なチルト調整が可能となるため、コストダウン、小型化が可能となり部材の使用量削減を図る事が可能となり環境保護につながる。
また、信号読み出し用光ビームとチルトセンサ光軸にずれを無くすためのチルトセンサ光軸調整工程の廃止により工場消費電力、調整装置の削減が可能となり環境保護につながる。
また、チルトセンサで検出するディスク上の場所と、信号読み出し用のレーザースポットが読み出す位置のずれや、ディスク最内外周部でチルトセンサがディスク領域から外れることによる検出精度低下の防止が可能となる。
また、使用するディスクの種類が増加し、CDでは780nm、DVDでは650nm、Blu−rayディスクでは405nmと異なる波長の光での再生を想定していることから、想定外の波長の光に対するディスク反射率が極端に低いことによる検出精度低下を防止することが可能となる。
なお、ここで「垂直」とは、完全に垂直である場合のほかに、実質的に垂直であると見なすことができる(所望する効果を得るのに支障が無い程度)場合も含むものとする。
また、本発明に係るチルト調整方法は、上述した課題を解決するために、光ディスクに記録された情報を再生するための光ディスク再生装置に設けられたスピンドルモーターまたは対物レンズのチルト調整方法であって、上記光ディスクをターンテーブル上に載置する工程と、上記載置工程で上記ターンテーブルに載置した上記光ディスクに光ビームを照射して、当該光ビームの戻り光に基づいて光ディスクに記録された情報の再生信号を生成する再生信号生成工程と、上記光ディスクを、スピンドルモーターの回転軸に対して傾斜させる傾斜工程と、上記傾斜手段によって傾斜した上記光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面の所定の位置と、当該位置から1/2回転した位置とにおける、上記再生信号生成工程によって生成された各再生信号のエンベロープを一致させる調整工程とを含むことを特徴としている。
上記の方法により、面ブレのない光ディスクであっても、この光ディスクをターンテーブルの回転軸に対して故意に傾斜させることができ、当該光ディスクに面ブレを生じさせることができる。
これにより、上記調整工程にて、故意に傾斜させた光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面における所定の位置と、当該位置から1/2回転した位置との各上記再生信号のエンベロープを一致させることによって、故意に傾斜させた光ディスクの表面への光ビームの照射角度の平均角度を、垂直にする調整することができる。よって、本発明のチルト調整方法後に、上記光ディスクをターンテーブルに対して平行に載置した状態で再生させた場合に、光ディスクの全周に渡って光ビームの照射角度を垂直とすることができる。すなわち、良好な再生信号を再生することができる。
したがって、従来のように、別途チルトセンサおよびチルト信号処理回路を用意することなく最適なチルト調整が可能となるため、コストダウン、小型化が可能となり部材の使用量削減を図る事が可能となり環境保護につながる。
また、信号読み出し用光ビームとチルトセンサ光軸にずれを無くすためのチルトセンサ光軸調整工程の廃止により工場消費電力、調整装置の削減が可能となり環境保護につながる。
また、チルトセンサで検出するディスク上の場所と、信号読み出し用のレーザースポットが読み出す位置のずれや、ディスク最内外周部でチルトセンサがディスク領域から外れることによる検出精度低下の防止が可能となる。
また、使用するディスクの種類が増加し、CDでは780nm、DVDでは650nm、Blu−rayディスクでは405nmと異なる波長の光での再生を想定していることから、想定外の波長の光に対するディスク反射率が極端に低いことによる検出精度低下を防止することが可能となる。
また、本発明に係るチルト調整方法は、上記調整工程では、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を示す位置信号を生成する位置信号生成工程と、上記位置信号生成工程によって生成された上記位置信号を取得して、上記光ディスクにおける、上記傾斜工程による傾斜角度が最大である位置と、当該位置から光ディスクが1/2回転した位置との各上記再生信号を取得し、当該各再生信号のエンベロープを一致させる合致工程とを含むことが好ましい。
上記の効果に加えて、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を表す信号を基準に、その位置と1/2回転離れた位置の再生信号エンベロープの差が無くなるようディスク読み出し条件を修正することが可能となる。
このとき、上記した基準となる位置は、半径方向の傾斜が最も大きい位置であることから、半径方向の傾斜を修正することができることになる。
なお、ここで「半径方向」とは、光ディスクが、スピンドルモーターの回転軸を中心として、再生手段からの照射ビームが照射された位置のトラックに対して垂直方向に傾斜している状態を示している。
また、ここで「一致」とは、完全に一致する場合のほかに、実質的に一致していると見なすことができる(所望する効果を得るのに支障が無い程度)場合も含む。
また、本発明に係るチルト調整方法は、上記調整工程では、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を示す位置信号を生成する位置信号生成工程と、上記位置信号生成工程によって生成された上記位置信号を、上記光ディスクの1/4回転所要時間遅延させて、遅延信号を生成する遅延工程と、上記遅延信号を取得して、上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置から1/4回転した位置と、当該位置から1/2回転した位置とにおける各上記再生信号のエンベロープを一致させる合致工程とを含むことが好ましい。
上記の構成によれば、上記の効果に加えて、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を表す信号を基準に、この位置から1/4回転した位置と、当該位置から1/2回転した位置との再生信号エンベロープの差が無くなるようディスク読み出し条件を修正することが可能となる。
このとき、上記の基準となる位置から1/4回転した位置は、接線方向の傾斜が最も大きい位置であることから、接線方向の傾斜を修正することができることになる。
なお、ここで「接線方向」とは、ディスクが、その中心部を中心として、再生手段105からの照射ビームが照射する位置のトラックに対して平行に傾斜している状態を示している。
また、ここで「一致」とは、完全に一致する場合のほかに、実質的に一致していると見なすことができる(所望する効果を得るのに支障が無い程度)場合も含む。
また、本発明に係るチルト調整方法は、上記調整工程では、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を示す位置信号を生成する位置信号生成工程と、上記位置信号生成工程によって生成された上記位置信号を取得して、上記光ディスクにおける、上記傾斜工程による傾斜角度が最大である位置、当該位置から当該光ディスクが1/4回転、1/2回転、3/4回転した位置の各上記再生信号を取得するとともに、当該光ディスクの傾斜角度が最大である位置と当該1/2回転した位置との、および当該1/4回転した位置と当該3/4回転した位置との再生信号のエンベロープをそれぞれ一致させる合致工程とを含むことが好ましい。
これにより、上記の効果に加えて、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を表す信号を基準に、その位置と1/2回転離れた位置との再生信号エンベロープの差が無くなるようディスク読み出し条件を修正することが可能になるとともに、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を表す信号を基準に、その位置から1/4回転離れた位置と、その位置と1/2回転離れた位置との再生信号エンベロープの差が無くなるようディスク読み出し条件を修正することが可能になる。
ここで、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置は半径方向の傾斜が最も大きい位置であり、この位置から1/4回転した位置は、接線方向の傾斜が最も大きい位置である。
これにより、半径方向の傾斜が最も大きい位置と、この位置から1/2回転した位置の再生信号のエンベロープを一致させることによって、半径方向の傾斜を修正することができることになり、また、接線方向の傾斜が最も大きい位置と、この位置から1/2回転した位置の再生信号のエンベロープを一致させることによって、接線方向の傾斜を修正することができることになる。
また、本発明に係るチルト調整方法は、上記調整工程では、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置とは異なる所定の位置を示す位置信号を生成する位置信号生成工程と、上記位置信号を取得して、当該位置信号を所定時間遅延させて、遅延信号を生成する遅延工程と、上記遅延信号に基づいて、上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置と、当該位置から1/2回転した位置とにおける各上記再生信号のエンベロープを一致させる合致工程とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記の効果に加えて、上記遅延工程を含むことによって、上記位置信号生成工程において、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置とは異なる所定の位置を示す位置信号を生成する場合であっても、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を表す信号(遅延信号)を生成することができる。
これにより、傾斜手段の取り付けられた位置を表す信号を基準に、その位置と1/2回転離れた位置の再生信号エンベロープの差が無くなるよう再生手段のディスク読み出し条件を修正することが可能となる。
また、本発明に係るチルト調整方法は、上記調整工程では、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置とは異なる所定の位置を示す位置信号を生成する位置信号生成工程と上記位置信号を取得して、当該位置信号を所定時間遅延させて、遅延信号を生成する遅延工程と、上記遅延信号に基づいて、上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置から1/4回転した位置と、当該位置から1/2回転した位置とにおける各上記再生信号のエンベロープを一致させる合致工程とを含むが好ましい。
上記の構成によれば、上記の効果に加えて、上記遅延工程を含むことによって、上記位置信号生成工程において、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置とは異なる所定の位置を示す位置信号を生成する場合であっても、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置から1/4回転した位置を表す信号(遅延信号)を生成することができる。
これにより、上記合致工程において、遅延信号に基づいて、上記傾斜角度が最大である位置と位置から1/4回転した位置と、当該位置から1/2回転した位置との再生信号エンベロープの差が無くなるようにディスク読み出し条件を修正することが可能となる。
したがって、上記の方法によれば、上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置から1/4回転した位置は、接線方向の傾斜が最も大きい位置であることから、接線方向の傾斜を修正することができることになる。
また、本発明に係るチルト調整方法は、上記調整工程では、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置とは異なる所定の位置を示す位置信号を生成する位置信号生成工程と上記位置信号を取得して、当該位置信号を所定時間遅延させて、遅延信号を生成する遅延工程と、上記遅延信号に基づいて、上記光ディスクにおける、上記傾斜工程による傾斜角度が最大である位置、当該位置から光ディスクが1/4回転、1/2回転、3/4回転した位置の各上記再生信号を取得するとともに、当該傾斜角度が最大である位置と当該1/2回転した位置との、および当該1/4回転した位置と当該3/4回転した位置との各再生信号のエンベロープを比較して、それぞれを一致させる合致工程とを含むことが好ましい。
上記の構成によれば、上記の効果に加えて、上記遅延工程を含むことによって、上記位置信号生成工程において、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置とは異なる所定の位置を示す位置信号を生成する場合であっても、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を表す信号(遅延信号)を生成することができる。
これにより、遅延信号に基づいて、上記傾斜角度が最大である位置と1/2回転離れた位置との再生信号エンベロープの差が無くなるようディスク読み出し条件を修正することが可能になるとともに、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を表す信号を基準に、その位置から1/4回転離れた位置と、その位置と1/2回転離れた位置との再生信号エンベロープの差が無くなるようディスク読み出し条件を修正することが可能になる。
ここで、上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置は半径方向の傾斜が最も大きい位置であり、この位置から1/4回転した位置は、接線方向の傾斜が最も大きい位置である。
これにより、半径方向の傾斜が最も大きい位置と、この位置から1/2回転した位置の再生信号のエンベロープを一致させることによって、半径方向の傾斜を修正することができることになり、また、接線方向の傾斜が最も大きい位置と、この位置から1/2回転した位置の再生信号のエンベロープを一致させることによって、接線方向の傾斜を修正することができることになる。
また、上記調整工程では、上記光ディスクに照射する光ビームの照射角度を可変することができる。
また、上記調整工程では、上記スピンドルモーターの配設角度を可変することができる。
また、上記調整工程では、上記光ビームの照射光量を調整してもよい。
また、本発明に係るチルト調整方法は、上記載置工程では、上記光ディスクが所定の圧力で上記ターンテーブルに固定されており、上記傾斜工程前に、上記所定の圧力を解除する解除工程を含んでもよい。
これにより、上記光ディスクは、上記ターンテーブル上で所定の圧力を加えられることなく、ターンテーブル上に載置されているため、上傾斜工程において、所定の圧力が加えられた状態でターンテーブルに載置された光ディスクを傾斜させる場合と比較して、傾斜を容易に行うことができる。また、これに伴い、傾斜に要する電力量を低減させることができる。
本発明に係る光ディスク再生装置は、以上のように、光ディスクを載置するためのターンテーブルと、上記ターンテーブルの回転軸に対して上記光ディスクを傾斜させる、上記ターンテーブルに配設された傾斜手段と、上記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモーターと、上記光ディスクに光ビームを照射するとともに、当該光ビームの戻り光に基づいて、光ディスクに記録された情報の再生信号を生成する再生手段とを備えた光ディスク再生装置であって、上記傾斜手段によって傾斜している上記光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面への上記光ビームの照射角度の平均角度を垂直にする調整手段を備えていることを特徴としている。また、本発明に係る光ディスク再生装置は、以上のように、光ディスクを載置するためのターンテーブルと、上記ターンテーブルの回転軸に対して上記光ディスクを傾斜させる、上記ターンテーブルに配設された傾斜手段と、上記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモーターと、上記光ディスクに光ビームを照射するとともに、当該光ビームの戻り光に基づいて、光ディスクに記録された情報の再生信号を生成する再生手段とを備えた光ディスク再生装置であって、上記傾斜手段によって傾斜している上記光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面における所定の位置と、当該位置から1/2回転した位置との各上記再生信号のエンベロープを一致させる調整手段を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係るチルト調整方法は、以上のように、光ディスクに記録された情報を再生するための光ディスク再生装置に設けられたスピンドルモーターまたは対物レンズのチルト調整方法であって、上記光ディスクをターンテーブルに載置する載置工程と、上記載置工程で上記ターンテーブルに載置した上記光ディスクに光ビームを照射して、当該光ビームの戻り光に基づいて光ディスクに記録された情報の再生信号を生成する再生信号生成工程と、上記光ディスクを、スピンドルモーターの回転軸に対して傾斜させる傾斜工程と、上記傾斜工程によって傾斜している上記光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面への上記光ビームの照射角度の平均角度を垂直にする調整工程とを含むことを特徴としている。また、本発明に係るチルト調整方法は、以上のように、光ディスクに記録された情報を再生するための光ディスク再生装置に設けられたスピンドルモーターまたは対物レンズのチルト調整方法であって、上記光ディスクをターンテーブル上に載置する工程と、上記載置工程で上記ターンテーブルに載置した上記光ディスクに光ビームを照射して、当該光ビームの戻り光に基づいて光ディスクに記録された情報の再生信号を生成する再生信号生成工程と、上記光ディスクを、スピンドルモーターの回転軸に対して傾斜させる傾斜工程と、上記傾斜手段によって傾斜した上記光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面の所定の位置と、当該位置から1/2回転した位置とにおける、上記再生信号生成工程によって生成された各再生信号のエンベロープを一致させる調整工程とを含むことを特徴としている。
以上の構成とすれば、光ディスクをターンテーブルの回転軸に対して傾斜させることによって、面ブレのない光ディスクであっても、この光ディスクを上記傾斜手段を用いることによって、ターンテーブルの回転軸に対して故意に傾斜させることができ、当該光ディスクに面ブレを生じさせることができる。
これにより、故意に傾斜させた光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面における所定の位置と、当該位置から1/2回転した位置との各上記再生信号のエンベロープを一致させることによって、故意に傾斜した光ディスクの表面への光ビームの照射角度の平均角度を、垂直にする調整することができる。
したがって、半径方向および/または接線方向の傾斜を修正することができる。
また、これにより、良好な再生信号を再生することができる。
〔実施の形態1〕
本発明に係る光ディスク再生装置についての一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲が、以下の実施形態および図面に限定されるものではない。
まず、図1ないし図20に基づいて本発明に係る光ディスク再生装置について以下に説明する。
図1は、本発明の一実施形態である光ディスク再生装置の構成を示したブロック図である。図1に示す光ディスク再生装置1aは、例えば、CD、DVD、Blu-rayディスクといった光ディスクを再生、あるいは再生・記録する装置として用いることができる。そのため、本実施形態における光ディスク再生装置1aは、図1に示すように、ターンテーブル102と、傾斜手段103と、スピンドルモーター104と、再生手段105と、調整手段100とを備えている。
上記ターンテーブル102は、図1に示すように、光ディスク101を載置することができるように構成されており、上記スピンドルモーター104に接続されている。
上記傾斜手段103は、ターンテーブル102に配設されており、傾斜手段103が作動すると、ターンテーブル102上に装着された光ディスク101をターンテーブル102の回転軸に対して傾けることができる。
上記スピンドルモーター104は、ターンテーブル102と接続しており、スピンドルモーター104を回転させて、ターンテーブル102上の光ディスク101を回転させる。
上記再生手段105は、スピンドルモーター104によってターンテーブル102とともに回転する光ディスク101に対して光ビームを照射するとともに、光ディスク101からの照射ビームの戻り光に基づいて、光ディスク101に記録された情報を再生するための再生信号を生成する機能を有している。
以下に、再生手段105からの照射ビームと、光ディスク101の表面とによって形成される角度が垂直からずれている場合の再生信号振幅について、図2(a)・(b)および図3(a)・(b)に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、図2(a)および図3(a)には、光ディスク101(図1)と、再生手段105との関係のみを示しており、ターンテーブル102やスピンドルモーター104をはじめとする他の構成部材は省略している。
なお、ここでは、傾斜手段103による光ディスクの傾斜方向を、半径方向と接線方向とに区別している。ここで、半径方向とは、光ディスクが、スピンドルモーターの回転軸を中心として、再生手段105からの照射ビームが照射された位置のトラックに対して垂直方向に傾斜している状態を示し、具体的には、図2(a)に示す再生手段105からの照射ビームと垂直な状態である光ディスク202を基準にして、光ディスクが紙面の左側(光ディスク201)または右側(光ディスク203)に傾斜している状態のことを示す。また、接線方向とは、ディスクが、スピンドルモーターの回転軸を中心として、再生手段105からの照射ビームが照射する位置のトラックに対して平行に傾斜している状態を示し、具体的には、図3(a)に示す再生手段105からの照射ビームと垂直な状態である光ディスク302を基準にして、光ディスクが紙面手前側(光ディスク301)または奥側(ディスク303)に傾斜している状態のことを示す。
一般的に、光ディスクと、再生手段105からの照射ビームとのなす角度(チルト角)が垂直からずれると、再生手段105により生成される再生信号の振幅(再生信号振幅)が、光ディスクと照射ビームとのなす角度が垂直である場合の再生信号振幅よりも、低下する。
具体的には、図2(a)において、半径方向に傾斜した光ディスク201、203の場合の再生信号振幅204、206が、照射ビームとのなす角度が垂直である光ディスク202の場合の再生信号振幅205に比べて小さいことがわかる。図2(b)に、半径方向の傾斜(Radチルト)に対する再生信号エンベロープ207を示す。
また、図3(a)において、接線方向に傾斜した光ディスク301、303の場合の再生信号振幅304、306は、照射ビームとのなす角度が垂直であるディスク302の場合の再生信号振幅305に比べて小さいことがわかる。図3(b)に、接線方向の傾斜(Tanチルト)に対する再生信号エンベロープ307を示す。
ここで、図4ないし図6を用いて、ターンテーブル102に配設された傾斜手段103の構造を詳しく説明する。
図4は、ターンテーブル102の上面(光ディスク101が載置される面)の構造を示した上面図である。図4に示すように、ターンテーブル102上には、突き出し孔402が設けられており、突き出し孔402から、傾斜動作部401がターンテーブル102の上面よりも突き出するように構成されている。
具体的には、図5および図6は、傾斜手段103の動作を示した部分断面図であり、図5は傾斜時、図6は非傾斜時を示している。傾斜手段103は、図5および図6に示すように、傾斜動作部401と、駆動ピン501と、駆動ピン駆動装置502とを備えている。
図5に示すように傾斜時に、傾斜手段103を作動させると、駆動ピン駆動装置502が駆動ピン501を収縮させ、カム部を備えた傾斜動作部401が、突き出し孔402から突出する。これにより、ターンテーブル102上の光ディスク101を、スピンドルモーター104(ターンテーブル102)の回転軸に対して傾斜させることができる。
これに対し、図6の非傾斜時(傾斜解除時)は、駆動ピン駆動装置502が駆動ピン501を伸長させて、傾斜動作部401の先端をターンテーブル102面よりも低い位置にする。これにより、光ディスク101は、傾斜状態からターンテーブル102に平行な状態になる。
図5に示す光ディスク101をターンテーブル102上で傾斜させた状態で、図1に示したスピンドルモーター104によってディスク101が1回転する間に、再生手段105からの照射ビームの光ディスク101への入射角度は、図2(b)に示す+方向208から−方向209へと変化する。これにより、補正手段106aによって、+方向208時点の再生信号エンベロープレベルと、−方向209時点とにおいて、再生信号エンベロープレベルが等しくなるように調整することによって、具体的には光ディスク101への照射ビームの入射角度を修正することによって、傾斜した状態の光ディスク101が1回転する間の半径方向傾斜面(ディスク表面)に対する照射ビームの入射角度の平均角度を垂直とすることが可能となる。
接線方向への傾斜に対しても同様に、光ディスク101が1回転する間に、再生手段105からの照射ビームの光ディスク101への入射角度は、図3(b)に示す+方向308から−方向309へと変化する。したがって、補正手段106aによって、+方向308時点の再生信号エンベロープレベルと、−方向309時点での再生信号エンベロープレベルが等しくなるように調整することによって、具体的には光ディスク101への照射ビームの入射角度を修正することによって、傾斜した状態の光ディスク101が1回転する間の、接線方向傾斜面に対する入射角度の平均角度を垂直とすることが可能となる。
また、上記調整手段100は、図1に示すように、合致手段150と、位置信号生成手段700とを備えており、さらに、上記合致手段150は、補正手段(調整手段、合致手段)106aと、コントローラー(調整手段、合致手段)108とを備えている。以下に、これらについて詳述する。
上記コントローラー108は、後述する回転トリガ110から出力された回転トリガ信号を取得すると、チルトトリガ信号を生成するとともに、チルトトリガ信号の発生した時点の再生信号エンベロープレベルをサンプリング後、メモリし、その差を求め、チルト量が発生した場合には、そのチルト量に応じて補正手段106aを駆動する。そして、チルトトリガ信号が発生した位置での再生信号エンベロープが互いに一致すると、補正手段106aの駆動を終了する。
上記補正手段106aは、傾斜手段103が作動して光ディスク101が傾斜している状態において光ディスク101が1回転する間の光ディスク101表面(傾斜面)に対する、再生手段105からの照射ビームの入射角度の平均角度を垂直な状態へ調整する(移行させる)機能を有している。補正手段106aの具体的な動作については後述する。
位置信号生成手段700は、発光部および受光部を有するフォトセンサー(生成部)701と、マーカー(位置標識部)702と、回転トリガ(生成部)110とから構成されている。
上記回転トリガ110は、後述する位置信号生成手段700のフォトセンサー701から出力されるパルスに基づいて、位置信号を生成し、コントローラー108に出力する。
上記フォトセンサー(生成部)701およびマーカー(位置標識部)702については、以下に、図7に基づいて詳述する。
図7は、位置信号生成手段700の具体的な構成を示す、光ディスク再生装置1aの部分斜視図である。
上記マーカー702は、ターンテーブル102にあわせて回転する部分に設けられている。具体的には、マーカー702は、図7に示すように、ターンテーブル102の側面であって、ターンテーブル102の中心軸を基準にして、ターンテーブル102に配設された傾斜手段103の傾斜動作部401と同じ位置に配設されている。
上記フォトセンサー701は、ターンテーブル102の側面上における上記マーカー702を検出して、パルスを発生するように構成されている。
次に、図8ないし図11を用いて図1に示す本実施形態の光ディスク再生装置1aの動作を詳述する。
ここでは、再生手段105が半径方向および接線方向に傾斜している場合であって、かつそれぞれの方向への傾斜に対する再生信号振幅の応答(再生信号エンベロープレベル)に差がある場合を考える。まず、再生手段105の接線方向への傾斜(Tanチルト)量に比べて半径方向への傾斜(Radチルト)量が大きい場合は、再生信号エンベロープレベルは図8に示すようになる。これに対し、半径方向の変化(Radチルト)に比べて接線方向の変化(Tanチルト)が大きい場合は、再生信号エンベロープレベルは図9に示すようになる。
まず、図8の特性をもつ再生手段105を備えた光ディスク再生装置1aの動作について説明する。
光ディスク再生装置1aは、上述したように、ターンテーブル102上に載置された光ディスク101(載置工程)を、上傾斜手段103を用いて光ディスク101をターンテーブル102上で傾斜させる(傾斜工程)と、フォトセンサー701が、ターンテーブル102の側面のマーカー702を検出して、パルスを発生する(位置信号生成工程)。
図11(a)に、傾斜手段103(図1)によって故意に傾斜させた状態で1回転させている光ディスク101における、再生手段105により生成される再生信号(RF信号)と(再生信号生成工程)、RF信号振幅と、回転トリガ110が生成する回転トリガ信号と(位置信号生成工程)、コントローラー108が生成するチルトトリガ信号と、ラジアルチルト差との関係を示す。
なお、図11(a)において光ディスク101と再生手段105との位置関係を示した〔1〕〜〔4〕は、図25において傾斜手段103、再生手段105の位置関係を持つ光ディスク101上の〔1〕〜〔4〕の位置を再生手段105が再生していることを表している。上記したように、マーカー702は、ターンテーブル102に配設された傾斜手段103と同じ位置に配設されているため、フォトセンサー701が発生させるパルスの位置が光ディスク101の半径方向への傾斜が最大の位置〔1〕を表している。
すなわち、図11(a)の〔1〕の状態では、光ディスク101の表面と再生手段105の照射ビームとが形成する角度が、垂直から大きくずれているため、再生信号振幅は小さい。これに対し、図11(a)の〔3〕の状態では、光ディスク101と再生手段105とが形成する角度が垂直であるために再生信号の振幅は大きい。
なお、ここで「垂直」とは、完全に垂直である場合のほかに、実質的に垂直であると見なすことができる(所望する効果を得るのに支障が無い程度)場合も含むものとする。
回転トリガ110が生成する回転トリガ信号は、図11(a)では半径方向の傾斜が最大の位置〔1〕であるフォトセンサー701によって発生したパルス位置で発生し、図1に示したコントローラー108は、この回転トリガ信号発生位置と、この位置から光ディスク101が1/2回転した位置とでチルトトリガ信号を生成する。すなわち、チルトトリガ信号は、図11(b)に示す、半径方向の傾斜が+方向に最大の時点と、−方向に最大の時点とを表している。本実施形態では、図11(a)に示すように、再生手段105が半径方向に傾斜しているため、図11(b)に示した再生信号エンベロープは、1101の位置を中心に±方向に傾斜が発生しており、再生信号振幅およびエンベロープレベルは、〔1〕で最小となり、〔3〕で最大となっている。
また、コントローラー108は、チルトトリガ信号の発生した〔1〕、〔3〕時点の再生信号エンベロープレベルをサンプリング後、メモリし、その差を求める。ここでは、図11(b)に示すように〔1〕、〔3〕時点のエンベロープレベルに差が有るためチルト量が発生する。コントローラー108は、このチルト量に応じて補正手段106aを駆動する。
コントローラー108によって駆動された補正手段106aは、再生手段105の傾斜を可変させる。
その結果、再生手段105の傾斜は、図10(a)のとおり変化して、図10(b)に示すように、再生信号エンベロープは1001の位置を中心として±方向に半径方向傾斜が発生する。したがって、チルトトリガの発生する〔1〕、〔3〕のエンベロープが一致し、コントローラー108は補正手段106aの駆動処理を終了する(調整工程、合致工程)。
なお、ここで「一致」とは、完全に一致する場合以外に、実質的に一致していると見なすことができる(所望する効果を得るのに支障が無い程度)場合も含む。
次に、図9の特性をもつ再生手段105を備えた光ディスク再生装置1aの動作について、図13(a)・(b)および図14(a)・(b)に基づいて説明する。
ここで、本実施形態における光ディスク再生装置1aは、上記したように、マーカー702が、ターンテーブル102の側面であって、ターンテーブル102の中心軸を基準にして、ターンテーブル102に配設された傾斜手段103の傾斜動作部401と同じ位置に配設されている。すなわち、フォトセンサー701が、このマーカー702を検出して発生するパルスは、光ディスク101の半径方向への傾斜が最大の位置を表している。したがって、光ディスク再生装置1aが図9の特性をもつ再生手段105を備えている場合、図1に示した光ディスク再生装置1aの構成に加えて、図12に示すように、遅延手段111を備えた光ディスク再生装置1a’を用いる。
上記遅延手段111は、フォトセンサー701が出力したパルス信号を受けると、このパルス信号を所定時間遅延させる。具体的には、遅延手段111は、上記パルス信号を、このパルス信号に対応する光ディスク101の位置から1/4回転させるために要する時間遅延し、その位置でコントローラー108に遅延信号を出力する(遅延工程)。すなわち、この遅延信号は、光ディスク101の接線方向の傾斜が最大となる位置を表す信号である。
図14(a)に、ターンテーブル102上に載置された光ディスク101を(載置工程)、傾斜手段103(図1)によって故意に傾斜させた状態(傾斜工程)で1回転させている間の、再生手段105により生成される再生信号(RF信号)(再生信号生成工程)と、RF信号振幅と、回転トリガ110が生成する回転トリガ信号(位置信号生成工程)と、コントローラー108が生成するチルトトリガ信号と、ラジアルチルト差との関係を示す。なお、図14(a)において光ディスク101と再生手段105との位置関係を示す〔1〕〜〔4〕は、図11(a)の場合と同様に、図25における光ディスク101上の〔1〕〜〔4〕を示す。
図14(a)の〔2〕の状態では、光ディスク101と再生手段105とが形成する角度が、垂直から大きくずれているため、再生信号振幅は小さい。これに対し、図14(a)の〔4〕の状態では、光ディスク101と照射ビームとが形成する角度が垂直であるために再生信号の振幅は大きい。
回転トリガ110が生成する回転トリガ信号は、図14(a)では、〔1〕の位置で発生している。
次に、上記遅延手段111が、この回転トリガ信号を受けて、回転トリガ信号に対応する光ディスク101の位置から1/4回転した位置(すなわち光ディスク101の接線方向の傾斜が最大となる位置〔2〕)に相当する時間遅延した(遅延工程)のち、コントローラー108に遅延信号を出力する。コントローラー108は、この遅延信号に対応する光ディスク101の位置と、この位置から光ディスク101が1/2回転した位置、すなわち、マーカー702の位置から3/4回転した位置を表すチルトトリガ信号を生成する。すなわち、この場合、接線方向の傾斜が+方向に最大の時点と−方向に最大の時点を表す。図14(a)では再生手段105が紙面右側に傾斜し、光ディスク101が紙面左側に傾斜しているため、図14(a)に示した再生信号エンベロープは1301の位置を中心に±方向に傾斜が発生しており、再生信号振幅および再生信号エンベロープは〔2〕で最小となり、〔4〕で最大となっている。
コントローラー108は、チルトトリガ信号の発生した〔2〕、〔4〕時点の再生信号エンベロープレベルをサンプリング後、メモリし、その差を求め、この場合、図13(b)に示すように〔2〕、〔4〕時点のエンベロープレベルに差が有るためチルト量が発生する。コントローラー108は、上記のチルト量に応じて補正手段106aを駆動する。
コントローラー108によって駆動された補正手段106aは、再生手段105の傾斜を可変させる。
その結果、再生手段105の傾斜は、図13(a)のとおり変化して、再生信号エンベロープは、図13(b)に示すように1201の位置を中心として±方向に接線方向傾斜が発生する。従って、チルトトリガの発生する〔2〕、〔4〕のエンベロープが等しくなり、コントローラー108は補正手段106aの駆動処理を終了する(調整工程、合致工程)。
以上のような動作により、傾斜した状態の光ディスク101における半径方向または接線方向の傾斜面に対して、再生手段105からの照射レーザーの入射角度の平均角度が垂直な状態となると、傾斜手段103は解除され、図6のとおり光ディスク101をターンテーブル102の上面と平行に載置した構成に戻る。これにより、光ディスク101に対する照射レーザーの入射角度は、ディスク全周に渡って垂直をなしており、信号を安定した状態で再生することが可能となる。
以上のように、再生手段105にチルトが発生している場合であっても、再生手段105の傾斜を可変することによって、半径方向あるいは接線方向の傾斜が+方向に最大の時点と−方向に最大の時点を表す再生信号エンベロープレベルのそれぞれの差が無くなり、傾斜した状態の光ディスク101における半径方向あるいは接線方向の傾斜面に対して、再生手段105からの照射レーザーの入射角度の平均角度が垂直になる。これにより、図6のとおり光ディスク101をターンテーブル102の上面と平行に載置した構成に戻した後も、光ディスク101に対する照射レーザーの入射角度は、ディスク全周に渡って垂直をなしており、信号を安定した状態で再生することが可能となる。
また、上記した本実施形態では、傾斜した光ディスク101表面に対する半径方向または接線方向の入射角度の平均を垂直にする構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、傾斜した光ディスク101表面に対する半径方向および接線方向の双方の入射角度の平均を垂直にする構成としてもよい。以下に、この構成について、図15(a)・(b)および図16(a)・(b)に基づいて説明する。
再生手段105の半径方向傾斜および接線方向傾斜の変化に対する再生信号振幅の応答に差がある場合を考えると、接線方向の変化に比べて半径方向の変化が大きい場合は、図8のとおりとなる。半径方向の変化に比べて接線方向の変化が大きい場合は図9のとおりとなる。
なお、図16(a)における〔1〕〜〔4〕は、図25において傾斜手段103、再生手段105の位置関係を持つ光ディスク101上の〔1〕〜〔4〕の位置を再生手段105が再生していることを表す。
図16(a)に、傾斜させた状態で回転させている(傾斜工程)光ディスク101における、再生手段105により出力される再生信号(RF信号)と(再生信号生成工程)、RF信号振幅と、回転トリガ110が生成する回転トリガ信号と(位置信号生成工程)、コントローラー108が生成するチルトトリガ信号と、ラジアルチルト差との関係を示す。
図16(a)の〔1〕の状態では、光ディスク101と再生手段105とが形成する角度が、垂直から大きくずれているため、再生信号振幅は小さい。これに対し、図16(a)の〔4〕の状態では、光ディスク101と再生手段105とが形成する角度が垂直であるために再生信号の振幅は大きい。
回転トリガ110が生成する回転トリガ信号は、図16(a)では半径方向の傾斜が最大の位置で発生している。コントローラー108は、このパルス(回転トリガ信号)に相当する位置と、この位置から1/4、1/2、3/4回転後の位置とを表すチルトトリガ信号を生成する。すなわち、この場合、コントローラー108は、半径方向の傾斜が+方向に最大の時点である0回転後(回転トリガ信号に相当する位置)、−方向に最大の時点をあらわす1/2回転後、接線方向の傾斜が+方向に最大の時点である1/4回転後、−方向に最大の時点をあらわす3/4回転後のチルトトリガ信号を生成する。
図16(a)では、再生手段105が半径、接線方向に傾斜しているため、図16(b)に示した再生信号エンベロープは1501の位置を中心に±方向に傾斜が発生しており、再生信号振幅および再生信号エンベロープは〔2〕で最小となり、〔4〕で最大となっている。
コントローラー108は、チルトトリガ信号の発生した〔1〕・〔2〕・〔3〕・〔4〕時点の再生信号エンベロープレベルをサンプリング後、メモリし、その差を半径、接線方向のそれぞれ求めるが、図16(a)に示すように、〔1〕・〔3〕時点、および〔2〕・〔4〕時点のエンベロープレベルにそれぞれ差が有るため、半径方向および接線方向の双方ともチルト量が発生する。コントローラー108は、このチルト量に応じて補正手段106aを駆動する。
補正手段106aは、〔1〕・〔3〕時点の再生信号エンベロープの差によって発生したチルト量に応じて、再生手段105の傾斜を半径方向に可変させるとともに、〔2〕・〔4〕時点の再生信号エンベロープの差によって発生したチルト量に応じて、再生手段105の傾斜を接線方向に可変させる。(調整工程、合致工程)
その結果、再生手段105の傾斜は、図14(a)のとおり変化して、図14(b)に示すように、再生信号エンベロープは1401の位置を中心に±方向に半径方向および、接線方向傾斜が発生する。したがって、チルトトリガ信号の発生した〔1〕・〔3〕時点、および〔2〕・〔4〕時点のエンベロープレベルがそれぞれ等しくなり、コントローラー108は補正手段106aの駆動処理を終了する。
以上のような動作により、傾斜した状態の光ディスク101における半径方向および接線方向の傾斜面に対して、再生手段105からの照射レーザーの入射角度の平均角度が垂直な状態となると、傾斜手段103は解除され、図6のとおり光ディスク101をターンテーブル102の上面と平行に載置した構成に戻る。これにより、光ディスク101に対する照射レーザーの入射角度は、ディスク全周に渡って垂直をなしており、信号を安定した状態で再生することが可能となる。
また、以上の本実施形態の構成では、光ディスク101が既にターンテーブル102に装着されている状態から、傾斜手段103によって当該光ディスク101をターンテーブル102に対して傾斜させる構成としている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、傾斜手段103の傾斜動作部401を突出させる際、以下のような構成とすることも可能である。以下に、この構成について図17および図18に基づいて説明する。
図17(a)・(b)は、本実施形態の光ディスク再生装置1aの部分断面図であり、ターンテーブル102と、ターンテーブル102上に載置された光ディスク101と、光ディスク101をターンテーブル102上に載置固定するディスクチャッキング手段(固定手段)160との構成を示している。図17(a)に示す状態は、光ディスク101が、ディスクチャッキング手段160によってターンテーブル102に強力な力で押し付けられた状態である。図17(b)に示す状態は、ディスクチャッキング手段160が非作動状態となり、光ディスク101が、何ら力を加えられていない状態(解除工程)で、ターンテーブル102と単に接触している状態を示している。
すなわち、本発明は、図17(b)に示す状態で、図5に示した傾斜手段103を構成する駆動ピン駆動装置502によって傾斜動作部401を作動し、ターンテーブル102の回転軸に対して光ディスク101を傾斜させる構成であってもよい。
図17(b)に示す状態は、ターンテーブル102上の光ディスク101には何ら力が加えられておらず、光ディスク101が自在に移動できるような状態となっている。そのため、図17(a)に示す状態と比べ、駆動ピン駆動装置502が傾斜動作部401を用いて光ディスク101を押し上げる駆動力を低減することが可能となる。
さらに、本発明は、駆動ピン駆動装置502が傾斜動作部401を作動する間に、図18に示すように、光ディスク101を光ディスク再生装置1aの外部に排出するように構成されていてもよい。すなわち、傾斜動作部401がターンテーブル102よりも突出した状態となった時点で、排出していた光ディスク101を再度ターンテーブル102に載置し、上記した補正動作を行うことが可能である。
これにより、傾斜動作部401を作動時に、ターンテーブル102上に光ディスク101が存在しないことから、図5に示した駆動ピン駆動装置502が光ディスク101を押し上げる駆動力を、図17(b)に示した場合と比較して、さらに低減することが可能となる。
なお、上記解除手段や、光ディスク101を光ディスク再生装置1aの外部に排出する構成は、一般的な光ディスク再生装置に設けられた、光ディスクを光ディスク再生装置の外部に排出させる排出手段の機能を使用して行うことが可能である。
なお、以上の本実施形態の構成では、半径方向または接線方向に傾斜した光ディスク101表面に対する照射レーザーの入射角度の平均を垂直にする際、再生手段105の傾斜を可変させている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、コントローラー108および補正手段106aが、上記スピンドルモーター104の傾斜を可変するように作動してもよい。以下に、この構成について図19に基づいて説明する。
図19は、上記スピンドルモーター104の傾斜を可変する場合の構成について示した光ディスク再生装置1bのブロック図である。図19の光ディスク再生装置1bは、図12に示した構成の光ディスク再生装置1a’の補正手段106aに代えて、スピンドルモーター104の傾斜を可変するように構成された補正手段106a’を備えている。
上述したように、スピンドルモーター104にはターンテーブル102が接続されている。そのため、スピンドルモーター104の傾斜を可変すれば、ターンテーブル102の傾斜も同時に可変される。
図1に示した光ディスク再生装置と同様の動作により、遅延手段111(またはフォトセンサー701(図1))から、図19に示したコントローラー108が信号を受けると、コントローラー108は、再生信号エンベロープレベルをサンプリング後、メモリし、その差を求める。ここで、チルト量が発生した場合は、コントローラー108は、そのチルト量に応じて補正手段106a’を駆動する。補正手段106a’では、スピンドルモーター104の傾斜を可変させる。
このようにスピンドルモーター104の傾斜を可変させることによって、再生信号エンベロープの差を無くすることができ、ターンテーブル102上の光ディスク101の傾斜面と、再生手段105からの照射レーザーの入射角度の平均角度を垂直にすることができる。
これにより、上記と同様に、図6のとおり光ディスク101をターンテーブル102の上面と平行に載置した構成に戻した後も、光ディスク101に対する照射レーザーの入射角度は、ディスク全周に渡って垂直をなしており、信号を安定した状態で再生することが可能である光ディスク再生装置1bを提供することができる。
また、以上で説明した光ディスク再生装置1aでは、再生手段105にチルトが発生している。しかしながら、本発明は、上記スピンドルモーター104にチルトが発生している場合であっても対応することができる。
図20はスピンドルモーター104が傾斜している状態を示した光ディスク再生装置の部分斜視図である。図20に示すように、上記スピンドルモーター104にチルトが発生している場合であっても、上記と同様、再生信号エンベロープの差を無くすように、再生手段105の傾斜を可変することによって、半径方向または接線方向に傾斜した光ディスク101表面に対する照射レーザーの入射角度の平均を垂直にすることが可能となる。
これにより、スピンドルモーター104にチルトが発生している場合であっても、図6のとおり光ディスク101をターンテーブル102の上面と平行に載置した構成に戻した後も、光ディスク101に対する照射レーザーの入射角度は、ディスク全周に渡って垂直をなしており、信号を安定した状態で再生することが可能となる。
また、スピンドルモーター104にチルトが発生している場合にも、上記と同様に、再生手段105ではなく、図19に示す光ディスク再生装置1bの構成とすることによって、スピンドルモーター104の傾斜を可変し、半径方向または接線方向に傾斜した光ディスク101表面に対する照射レーザーの入射角度の平均を垂直にすることも可能である。
なおまた、以上の本実施形態の構成では、フォトセンサー701と、マーカー702から構成された位置信号生成手段700を備えていたが、本発明は、ディスク傾斜手段を認識することができる手段であれば特に限定されるものではなく、例えば、マグネット(マーカー側)とホール素子(フォトセンサー側)を用いた磁気センサのような構成を備えていてもよい。
したがって、以上のような構成を備えた本発明の光ディスク再生装置は、従来のように、別途チルトセンサおよびチルト信号処理回路を用意することなく最適なチルト調整が可能となるため、コストダウン、小型化が可能となり部材の使用量削減を図る事が可能となり環境保護につながる。
また、信号読み出し用光ビームとチルトセンサ光軸にずれを無くすためのチルトセンサ光軸調整工程の廃止により工場消費電力、調整装置の削減が可能となり環境保護につながる。
また、チルトセンサで検出するディスク上の場所と、信号読み出し用のレーザースポットが読み出す位置のずれや、ディスク最内外周部でチルトセンサがディスク領域から外れることによる検出精度低下の防止が可能となる。
また、使用するディスクの種類が増加し、CDでは780nm、DVDでは650nm、Blu−rayディスクでは405nmと異なる波長の光での再生を想定していることから、想定外の波長の光に対するディスク反射率が極端に低いことによる検出精度低下を防止することが可能となる。
〔実施の形態2〕
本発明にかかる他の実施の形態について、図21および図22に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1との相違点について説明するため、説明の便宜上、実施の形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付し、その説明を省略する。
図21は、本実施形態の光ディスク再生装置1cの構成を示した斜視図である。図21に示す光ディスク再生装置1cは、上記実施の形態1にて説明した光ディスク再生装置1a・1a’の構成のマーカー702に代えて、マーカー702’を備えている。マーカー702’の具体的な構成について、図22に基づいて説明する。図22は、光ディスク再生装置1cの部分斜視図である。マーカー702’は、図22に示すように、ターンテーブル102の中心軸を基準にして、ターンテーブル102に配設された傾斜手段103とは異なる位置に配設されている。
以下に、図21を用いて、ターンテーブル102の中心軸を基準にして、傾斜手段103と異なる位置に設けられたマーカー702’を有する光ディスク再生装置1cについて説明する。
本実施形態の光ディスク再生装置1cのフォトセンサー701は、ターンテーブル102の側面のマーカー702’を検出して、パルスを発生する。光ディスク再生装置1cでは、マーカー702’が、ターンテーブル102に配設された傾斜手段103と異なる位置に配設されていることから、図21に示すように、上記遅延手段111を設けている。
本実施形態においても、上記実施形態1と同様、再生手段105が半径方向および接線方向に傾斜している場合であって、かつそれぞれの方向への傾斜に対する再生信号振幅の応答(再生信号エンベロープレベル)に差がある場合を考える。まず、再生手段105の接線方向への傾斜(Tanチルト)量に比べて半径方向への傾斜(Radチルト)量が大きい場合は、再生信号エンベロープレベルは図8に示すようになる。これに対し、半径方向の変化(Radチルト)に比べて接線方向の変化(Tanチルト)が大きい場合は、再生信号エンベロープレベルは図9に示すようになる。
まず、図8の特性をもつ再生手段105を備えた光ディスク再生装置1cの動作について説明する。
上記遅延手段111には、予めマーカー702’と傾斜手段103との位置関係を記憶させておくことによって、フォトセンサー701からパルス信号を受けると、このパルス信号をその位置関係に相当する時間(所定時間)遅延させた時点で、コントローラー108に遅延信号として出力する構成とすればよい。すなわち、遅延手段111によって遅延されて出力された遅延信号は、光ディスク101の半径方向の傾斜が最大となる位置を表す信号である。
遅延手段111によって遅延されて出力された、光ディスク101の半径方向の傾斜が最大となる位置を表す信号がコントローラー108に入力されると、この信号に対応する光ディスク101の位置(図25の〔1〕)と、この位置から光ディスク101が1/2回転した位置(図25の〔3〕)とにおける再生信号エンベロープを比較し、チルト量が発生した場合には、そのチルト量に応じて補正手段106aを駆動し、補正手段106aは、再生手段105の傾斜を可変する。
これにより、図25の〔1〕と〔3〕時点の再生信号エンベロープの差を無くすることができ、ターンテーブル102上の光ディスク101の傾斜面と、再生手段105からの照射レーザーの入射角度の平均角度を垂直にすることができる。
よって、光ディスク101に対する半径方向の入射角度は、ディスク全周に渡って垂直をなしており、信号を安定した状態で再生することが可能となる。
特に、マーカー702と傾斜手段103とが同じ位置に配設した実施形態1の光ディスク再生装置1a・1a’と比較して、本実施形態の光ディスク再生装置1cは、光ディスク再生装置1cを組み立てる際、マーカー702’と傾斜手段103との位置合わせを厳密に行う必要がない。すなわち、光ディスク再生装置1cの構成とすることによって、組み立て精度の管理が容易になり、製造方法を簡略化することができる。
次に、図9の特性をもつ再生手段105を備えた光ディスク再生装置1cの動作について、説明する。
図9の特性をもつ再生手段105を備えた光ディスク再生装置1cの場合は、遅延手段111には予めマーカー702’と傾斜手段103との位置関係を記憶させておくことによって、フォトセンサー701からパルス信号を受けると、光ディスク101の接線方向の傾斜が最大となる位置を表す信号、すなわち、フォトセンサー701が出力した、傾斜手段103の位置に対応した光ディスク101の位置のパルス信号から光ディスク101が1/4回転した位置を表す信号を、遅延信号として、コントローラー108に出力するように構成する。
コントローラー108では、遅延手段111から出力された遅延信号が入力されると、この信号に対応する光ディスク101の位置〔図25の〔2〕〕と、この位置から光ディスク101が1/2回転した位置(図25の〔4〕)とにおける再生信号エンベロープを比較し、チルト量が発生した場合には、そのチルト量に応じて補正手段106aを駆動し、補正手段106aによって、再生手段105の傾斜を可変する。
これにより、光ディスク101に対する接線方向の入射角度をディスク全周に渡って垂直となるようにすることが可能となる。
以上のような動作により、傾斜した状態の光ディスク101における半径方向あるいは接線方向の傾斜面に対して、再生手段105からの照射レーザーの入射角度の平均角度が垂直な状態となると、傾斜手段103は解除され、図6のとおり光ディスク101をターンテーブル102の上面と平行に載置した構成に戻る。これにより、光ディスク101に対する照射レーザーの入射角度は、ディスク全周に渡って垂直をなしており、信号を安定した状態で再生することが可能となる。
以上のように、再生手段105にチルトが発生している場合であっても、再生手段105の傾斜を可変することによって、半径方向あるいは接線方向の傾斜が+方向に最大の時点と−方向に最大の時点を表す再生信号エンベロープレベルのそれぞれの差が無くなり、傾斜した状態の光ディスク101における半径方向あるいは接線方向の傾斜面に対して、再生手段105からの照射レーザーの入射角度の平均角度が垂直になる。これにより、図6のとおり光ディスク101をターンテーブル102の上面と平行に載置した構成に戻した後も、光ディスク101に対する照射レーザーの入射角度は、ディスク全周に渡って垂直をなしており、信号を安定した状態で再生することが可能となる。
なお、上記した本実施形態では、傾斜した光ディスク101表面に対する半径方向または接線方向の入射角度の平均を垂直にする構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、傾斜した光ディスク101表面に対する半径方向および接線方向の双方の入射角度の平均を垂直にする構成としてもよい。以下に、この構成について説明する。
傾斜した光ディスク101表面に対する半径方向および接線方向の双方の入射角度の平均を垂直にする構成とした場合であっても、マーカー702’がターンテーブル102に配設された傾斜手段103と異なる位置に配設されていることから、上記と同様、遅延手段111に予めマーカー702’と傾斜手段103との位置関係を記憶させておく。具体的には、遅延手段111が、光ディスク101の半径方向の傾斜が最大となる位置を表す信号を出力するように構成する。
コントローラー108は、半径方向の傾斜が+方向に最大の時点である0回転後(遅延手段によって出力された遅延信号に相当する光ディスク101の位置)、−方向に最大の時点をあらわす1/2回転後、接線方向の傾斜が+方向に最大の時点である1/4回転後、−方向に最大の時点をあらわす3/4回転後のチルトトリガ信号を生成する。
コントローラー108は、上記したチルトトリガ信号の発生した時点の再生信号エンベロープレベルをサンプリング後、メモリし、その差を半径、接線方向のそれぞれ求める。半径、接線方向のそれぞれの場合において、チルト量が発生した場合、コントローラー108は、このチルト量に応じて補正手段106aを駆動する。
補正手段106aは、半径方向に関するチルト量に応じて、再生手段105の傾斜を半径方向に可変させるとともに、接線方向に関するチルト量に応じて、再生手段105の傾斜を接線方向に可変させる。
この動作により、チルトトリガ信号の発生した上記の4点でのエンベロープレベルがそれぞれ等しくなり、コントローラー108は補正手段106aの駆動処理を終了する。
以上により、傾斜した状態の光ディスク101における半径方向および接線方向の傾斜面に対して、再生手段105からの照射レーザーの入射角度の平均角度が垂直な状態となると、傾斜手段103は解除され、図6のとおり光ディスク101をターンテーブル102の上面と平行に載置した構成に戻る。これにより、光ディスク101に対する照射レーザーの入射角度は、ディスク全周に渡って垂直をなしており、信号を安定した状態で再生することが可能となる。
なお、本実施形態では、傾斜した光ディスク101表面に対する半径方向および接線方向の双方の入射角度の平均を垂直にする構成とした場合に、遅延手段111が、光ディスク101の半径方向の傾斜が最大となる位置を表す信号を出力するように構成している。しかしながら、本発明はこれに限定するものではなく、遅延手段111が、光ディスク101の接線方向の傾斜が最大となる位置を表す信号を出力するように構成してもよい。
なお、本実施形態における光ディスク再生装置1bも、上記実施の形態1の光ディスク再生装置1aと同様に、再生手段105にチルトが発生している場合に、コントローラー108および補正手段106aが、上記スピンドルモーター104の傾斜を可変するように作動してもよい。
また、スピンドルモーター104にチルトが発生している場合であっても対応することができる。
〔実施の形態3〕
本発明にかかる他の実施の形態について、図23および図24に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1との相違点について説明するため、説明の便宜上、実施の形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付し、その説明を省略する。
図23は、本実施形態の光ディスク再生装置1dの構成を示したブロック図である。図23に示す光ディスク再生装置1dは、上記実施の形態1にて説明した光ディスク再生装置1a・1a’の補正手段106aに代えて、図23に示すように、補正手段(シャッター機構)106bを備えている。補正手段106bは、図23に示すように、再生手段15に配設されている。
以下に、図24に基づいて、補正手段106bについて詳述する。
図24は、補正手段106bの構成を示したブロック図である。上記補正手段106bは、図24に示すように、液晶シャッター22aと、液晶シャッター制御部22bとから構成されている。液晶シャッター22aは、図23に示す再生手段105内部の図示しない対物レンズとディテクタとの間に配設されている。
上記液晶シャッター22aは、図24に示すように、シャッター部A〜Dに区分された複数のシャッター部から構成されている。区分された複数のシャッター領域ごとに印加電圧により透過光量を調節することができる。具体的には、シャッター部A〜Dのうち、半径方向のチルトに伴って照射レーザーがずれ込む領域であるシャッター部A、Bを半径方向チルト補正用シャッター部とすると共に、タンジェンシャル方向のチルトに伴って照射レーザーがずれ込む領域であるシャッター部C、Dを接線方向チルト補正用シャッター部としている。
上記シャッター部A〜Dのシャッター機能は、それぞれ液晶シャッター制御部22bによって制御されている。
以下に、上記の構成を備えた本実施形態の光ディスク再生装置1dの動作を説明する。
図23に示す光ディスク再生装置1dにおいて、再生手段105からの照射ビームを、傾斜手段103によって故意に傾斜させた状態(傾斜工程)で回転させている光ディスク101に照射すると、光ディスク101によって反射された照射ビームの戻り光に基づいて、再生手段105によって再生信号が生成される(再生信号生成工程)。
ターンテーブル102にはマーカー702が設けられており、フォトセンサー701は、光ディスク101の回転中に、このマーカー702を検出して、パルスを発生する。回転トリガ110では、このパルスを受けて、回転トリガ信号を出力する。コントローラー108は、回転トリガ信号に基づいて、フォトセンサー701のパルスに相当する位置と、この位置から1/4、1/2、3/4回転後の位置とを表すチルトトリガ信号を生成する。すなわち、この場合、コントローラー108は、半径方向の傾斜が+方向に最大の時点である0回転後(フォトセンサー701のパルスに相当する位置)、−方向に最大の時点をあらわす1/2回転後、接線方向の傾斜が+方向に最大の時点である1/4回転後、−方向に最大の時点をあらわす3/4回転後のチルトトリガ信号を生成する。
さらに、コントローラー108は、チルトトリガ信号の発生した4つの位置の再生信号エンベロープレベルをサンプリング後、メモリし、その差を求め、チルト量を発生させる。
図24に示した補正手段106bは、液晶シャッター制御部22bにおいて、コントローラー108で発生したチルト量を、シャッター部A、Bを制御する半径方向チルト補正制御信号として、また、シャッター部C、Dを制御する接線方向チルト補正制御信号としてそれぞれ入力する。
液晶シャッター制御部22bでは、上記の半径方向チルト補正制御信号に基づいて、シャッター部A、Bを制御し、上記の接線方向チルト補正制御信号に基づいて、シャッター部C、Dを制御する。
これにより、シャッター部A、Bにおける照射ビームの透過光量を調節することによって、半径方向の傾斜が+方向に最大の時点である0回転後(回転トリガ信号に相当する位置)、−方向に最大の時点をあらわす1/2回転後の再生信号エンベロープレベルの差を無くすことができ、また、接線方向の傾斜が+方向に最大の時点である1/4回転後、−方向に最大の時点をあらわす3/4回転後の再生信号エンベロープレベルの差を無くすことができる。
以上のように、本実施形態によれば、再生手段105にチルトが発生している場合であっても、シャッター部A、Bにおける照射ビームの透過光量を調節し、半径方向あるいは接線方向の傾斜が+方向に最大の時点と−方向に最大の時点を表す再生信号エンベロープレベルのそれぞれの差が無くすことができる。
これにより、図6のとおり光ディスク101をターンテーブル102の上面と平行に載置した構成に戻した後も、光ディスク101に対する照射レーザーの入射角度は、ディスク全周に渡って垂直をなしており、信号を安定した状態で再生することが可能となる。
なお、本発明は、図22に示すシャッター部A〜Dに区分された複数のシャッター部から構成された液晶シャッター22aに限定されるものではなく、半径方向あるいは接線方向の傾斜が+方向に最大の時点と−方向に最大の時点を表す再生信号エンベロープレベルのそれぞれの差が無くすことができる構成であればよい。
なお、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の光ディスク再生装置およびチルト調整方法は、装置を大型化させることなく、対物レンズやスピンドルモーターのチルト調整を可能にした、良好な再生品質を保つことができる。
したがって、CD、DVD、Blu−rayディスクといった光ディスクを再生する機能を有する光ディスク再生装置、光ディスク記録再生装置に適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。 (a)は一般的な光ディスク再生装置に設けられた再生手段における半径方向傾斜に対する再生信号等の特性を示したグラフであり、(b)は(a)に基づく再生信号エンベロープを示したグラフである。 (a)は一般的な光ディスク再生装置に設けられた再生手段における接線方向傾斜に対する再生信号等の特性を示したグラフであり、(b)は(a)に基づく再生信号エンベロープを示したグラフである。 図1に示した光ディスク再生装置に設けられた傾斜手段の一部の構成を示した平面図である。 図1に示した光ディスク再生装置に設けられた傾斜手段の構成を示した断面図であり、傾斜手段作動時の状態を示している。 図1に示した光ディスク再生装置に設けられた傾斜手段の構成を示した断面図であり、傾斜手段非作動時(傾斜解除時)の状態を示している。 図1に示した光ディスク再生装置に設けられた位置信号生成手段の構成を示した部分斜視図である。 図1に示した光ディスク再生装置に設けられた再生手段の半径方向および接線方向傾斜に対する再生信号エンベロープ特性を示したグラフである。 図1に示した光ディスク再生装置に設けられた再生手段の半径方向および接線方向傾斜に対する再生信号エンベロープ特性を示したグラフである。 図1に示した本発明の第1の実施形態に係る光ディスク再生装置に半径方向のチルトが発生していない状態において、(a)は再生信号等の特性を示したグラフであり、(b)は再生信号エンベロープを示したグラフである。 図1に示した本発明の第1の実施形態に係る光ディスク再生装置に半径方向のチルトが発生している状態において、(a)は再生信号等の特性を示したグラフであり、(b)は再生信号エンベロープを示したグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る光ディスク再生装置の他の構成を示したブロック図である。 図12に示した本発明の第1の実施形態に係る光ディスク再生装置に接線方向のチルトが発生していない状態において、(a)は再生信号等の特性を示したグラフであり、(b)は再生信号エンベロープを示したグラフである。 図12に示した本発明の第1の実施形態に係る光ディスク再生装置に接線方向のチルトが発生している状態において、(a)は再生信号等の特性を示したグラフであり、(b)は再生信号エンベロープを示したグラフである。 図1に示した本発明の第1の実施形態に係る光ディスク再生装置に半径方向および接線方向のチルトが発生していない状態において、(a)は再生信号等の特性を示したグラフであり、(b)は再生信号エンベロープを示したグラフである。 図1に示した本発明の第1の実施形態に係る光ディスク再生装置に半径方向および接線方向のチルトが発生している状態において、(a)は再生信号等の特性を示したグラフであり、(b)は再生信号エンベロープを示したグラフである。 (a)および(b)は、本発明の第1の実施形態に係る光ディスク再生装置の部分断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る光ディスク再生装置の部分断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る光ディスク再生装置の他の構成を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光ディスク再生装置に設けられたスピンドルモーターにチルトが発生している状態を示した部分斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る光ディスク再生装置のブロック図である。 図21に示す本発明の第2の実施形態に係る光ディスク再生装置の部分斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。 図22に示す本発明の第3の実施形態に係る光ディスク再生装置に設けられた補正手段の構成を平面図である。 光ディスク上における、本発明に係る光ディスク再生装置の再生手段が再生する位置を示す光ディスクの平面図である。
符号の説明
1a、1a’,1b、1c、1d 光ディスク再生装置
100 調整手段
102 ターンテーブル
103 傾斜手段
104 スピンドルモーター
105 再生手段
106a、106a’ 補正手段
106b 補正手段(シャッター機構)
108 コントローラー
110 回転トリガ(生成部)
111 遅延手段
150 合致手段
160 ディスクチャッキング手段(固定手段)
700 位置信号生成手段
701 フォトセンサー(生成部)
702、702’ マーカー(位置標識部)

Claims (25)

  1. 光ディスクを載置するためのターンテーブルと、
    上記ターンテーブルの回転軸に対して上記光ディスクを傾斜させる、上記ターンテーブルに配設された傾斜手段と、
    上記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモーターと、
    上記光ディスクに光ビームを照射するとともに、当該光ビームの戻り光に基づいて、光ディスクに記録された情報の再生信号を生成する再生手段とを備えた光ディスク再生装置であって、
    上記傾斜手段によって傾斜している上記光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面への上記光ビームの照射角度の平均角度を垂直にする調整手段を備えていることを特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 光ディスクを載置するためのターンテーブルと、
    上記ターンテーブルの回転軸に対して上記光ディスクを傾斜させる、上記ターンテーブルに配設された傾斜手段と、
    上記ターンテーブルを回転駆動するスピンドルモーターと、
    上記光ディスクに光ビームを照射するとともに、当該光ビームの戻り光に基づいて、光ディスクに記録された情報の再生信号を生成する再生手段とを備えた光ディスク再生装置であって、
    上記傾斜手段によって傾斜している上記光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面における所定の位置と、当該位置から1/2回転した位置との各上記再生信号のエンベロープを一致させる調整手段を備えていることを特徴とする光ディスク再生装置。
  3. 上記調整手段は、
    上記回転軸に対して上記傾斜手段と同じ位置に配設した位置標識部、および当該位置標識部を検知して位置信号を生成する生成部を有する位置信号生成手段と、
    上記位置信号に基づいて、上記光ディスクにおける、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置と、当該位置から光ディスクが1/2回転した位置との各上記再生信号を取得し、当該各再生信号のエンベロープを一致させる合致手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク再生装置。
  4. 上記調整手段は、
    上記回転軸に対して上記傾斜手段と同じ位置に配設した位置標識部、および当該位置標識部を検知して位置信号を生成する生成部を有する位置信号生成手段と、
    上記位置信号を取得し、当該位置信号を、上記光ディスクが1/4回転する所要時間遅延させた遅延信号を生成する遅延手段と、
    上記遅延信号に基づいて、光ディスクにおける、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置から1/4回転した位置と、当該位置から1/2回転した位置との各上記再生信号を取得し、当該各再生信号のエンベロープを一致させる合致手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク再生装置。
  5. 上記調整手段は、
    上記回転軸に対して上記傾斜手段と同じ位置に配設した位置標識部、および当該位置標識部を検知して位置信号を生成する生成部を有する位置信号生成手段と、
    上記位置信号に基づいて、上記光ディスクにおける、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置、当該位置から当該光ディスクが1/4回転、1/2回転、3/4回転した位置の各上記再生信号を取得するとともに、当該光ディスクの傾斜角度が最大である位置と当該1/2回転した位置との、および当該1/4回転した位置と当該3/4回転した位置との再生信号のエンベロープをそれぞれ一致させる合致手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク再生装置。
  6. 上記調整手段は、
    上記回転軸に対して上記傾斜手段とは異なる位置に配設した位置標識部、および当該位置標識部を検出して位置信号を生成する生成部を有する位置信号生成手段と、
    上記位置信号を取得し、上記光ディスクが、上記回転軸を中心として、上記位置標識部が設けられた位置と、上記傾斜手段の配設位置とによって形成される角度回転するために要する時間、当該位置信号を遅延させた遅延信号を生成する遅延手段と、
    上記遅延信号に基づいて、上記光ディスクにおける、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置と、当該位置から1/2回転した位置との各上記再生信号を取得し、当該各再生信号のエンベロープを一致させる合致手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク再生装置。
  7. 上記調整手段は、
    上記回転軸に対して上記傾斜手段とは異なる位置に配設した位置標識部、および当該位置標識部を検出して位置信号を生成する生成部を有する位置信号生成手段と、
    上記位置信号を取得し、上記光ディスクが、上記回転軸を中心として、上記位置標識部が設けられた位置と、上記傾斜手段の配設位置から1/4回転した位置とによって形成される角度回転するために要する時間、当該位置信号を遅延させた遅延信号を生成する遅延手段と、
    上記遅延信号に基づいて、上記光ディスクにおける、上記傾斜角度が最大である位置から1/4回転した位置と、当該位置から1/2回転した位置との各上記再生信号を取得し、当該各再生信号のエンベロープを一致させる合致手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク再生装置。
  8. 上記調整手段は、
    上記回転軸に対して上記傾斜手段とは異なる位置に配設した位置標識部、および当該位置標識部を検出して位置信号を生成する生成部を有する位置信号生成手段と、
    上記位置信号を取得し、上記光ディスクが、上記回転軸を中心として、上記位置標識部が設けられた位置と、上記傾斜手段の配設位置とによって形成される角度回転するために要する時間、当該位置信号を遅延させた遅延信号を生成する遅延手段と、
    上記遅延信号に基づいて、上記光ディスクにおける、上記傾斜手段による傾斜角度が最大である位置、当該位置から当該光ディスクが1/4回転、1/2回転、3/4回転した位置の各上記再生信号を取得するとともに、当該傾斜角度が最大である位置と当該1/2回転した位置との、および当該1/4回転した位置と当該3/4回転した位置との各再生信号のエンベロープを一致させる合致手段とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ディスク再生装置。
  9. 上記調整手段は、上記再生手段の配設角度を可変する補正手段を備えていることを特徴とする請求項1から8までの何れか1項に記載の光ディスク再生装置。
  10. 上記調整手段は、上記スピンドルモーターの配設角度を可変する補正手段を備えていることを特徴とする請求項1から8までの何れか1項に記載の光ディスク再生装置。
  11. 上記調整手段は、印加電圧によって透過光量を制御するシャッター部を複数有したシャッター機構を、上記光ビームの光路上に備えていることを特徴とする請求項2から8までの何れか1項に記載の光ディスク再生装置。
  12. 上記光ディスクを上記ターンテーブルに固定する固定手段を備えており、
    さらに、上記傾斜手段が上記光ディスクを上記ターンテーブルに対して平行に載置されている状態から最終傾斜角度まで傾けている間、上記固定手段を解除する解除手段を備えていることを特徴とする請求項1から10までの何れか1項に記載の光ディスク再生装置。
  13. 上記傾斜手段が上記光ディスクを上記ターンテーブルに対して平行に載置されている状態から最終傾斜角度まで傾けている間、当該光ディスクを、当該ターンテーブル上から離脱させる離脱手段を備えていることを特徴とする請求項1から10までの何れか1項に記載の光ディスク再生装置。
  14. 光ディスクに記録された情報を再生するための光ディスク再生装置に設けられたスピンドルモーターまたは対物レンズのチルト調整方法であって、
    上記光ディスクをターンテーブルに載置する載置工程と、
    上記載置工程で上記ターンテーブルに載置した上記光ディスクに光ビームを照射して、当該光ビームの戻り光に基づいて光ディスクに記録された情報の再生信号を生成する再生信号生成工程と、
    上記光ディスクを、スピンドルモーターの回転軸に対して傾斜させる傾斜工程と、
    上記傾斜工程によって傾斜している上記光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面への上記光ビームの照射角度の平均角度を垂直にする調整工程とを含むことを特徴とするチルト調整方法。
  15. 光ディスクに記録された情報を再生するための光ディスク再生装置に設けられたスピンドルモーターまたは対物レンズのチルト調整方法であって、
    上記光ディスクをターンテーブル上に載置する工程と、
    上記載置工程で上記ターンテーブルに載置した上記光ディスクに光ビームを照射して、当該光ビームの戻り光に基づいて光ディスクに記録された情報の再生信号を生成する再生信号生成工程と、
    上記光ディスクを、スピンドルモーターの回転軸に対して傾斜させる傾斜工程と、
    上記傾斜手段によって傾斜した上記光ディスクが一回転する間の、当該光ディスクの表面の所定の位置と、当該位置から1/2回転した位置とにおける、上記再生信号生成工程によって生成された各再生信号のエンベロープを一致させる調整工程とを含むことを特徴とするチルト調整方法。
  16. 上記調整工程では、
    上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を示す位置信号を生成する位置信号生成工程と、
    上記位置信号生成工程によって生成された上記位置信号を取得して、上記光ディスクにおける、上記傾斜工程による傾斜角度が最大である位置と、当該位置から光ディスクが1/2回転した位置との各上記再生信号を取得し、当該各再生信号のエンベロープを一致させる合致工程とを含むことを特徴とする請求項14または15に記載のチルト調整方法。
  17. 上記調整工程では、
    上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を示す位置信号を生成する位置信号生成工程と、
    上記位置信号生成工程によって生成された上記位置信号を、上記光ディスクの1/4回転所要時間遅延させて、遅延信号を生成する遅延工程と、
    上記遅延信号を取得して、上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置から1/4回転した位置と、当該位置から1/2回転した位置とにおける各上記再生信号のエンベロープを一致させる合致工程とを含むことを特徴とする請求項14または15に記載のチルト調整方法。
  18. 上記調整工程では、
    上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置を示す位置信号を生成する位置信号生成工程と、
    上記位置信号生成工程によって生成された上記位置信号を取得して、上記光ディスクにおける、上記傾斜工程による傾斜角度が最大である位置、当該位置から当該光ディスクが1/4回転、1/2回転、3/4回転した位置の各上記再生信号を取得するとともに、当該光ディスクの傾斜角度が最大である位置と当該1/2回転した位置との、および当該1/4回転した位置と当該3/4回転した位置との再生信号のエンベロープをそれぞれ一致させる合致工程とを含むことを特徴とする請求項14または15に記載のチルト調整方法。
  19. 上記調整工程では、
    上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置とは異なる所定の位置を示す位置信号を生成する位置信号生成工程と
    上記位置信号を取得して、当該位置信号を所定時間遅延させて、遅延信号を生成する遅延工程と、
    上記遅延信号に基づいて、上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置と、当該位置から1/2回転した位置とにおける各上記再生信号のエンベロープを一致させる合致工程とを備えていることを特徴とする請求項14または15に記載のチルト調整方法。
  20. 上記調整工程では、
    上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置とは異なる所定の位置を示す位置信号を生成する位置信号生成工程と
    上記位置信号を取得して、当該位置信号を所定時間遅延させて、遅延信号を生成する遅延工程と、
    上記遅延信号に基づいて、上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置から1/4回転した位置と、当該位置から1/2回転した位置とにおける各上記再生信号のエンベロープを一致させる合致工程とを含むことを特徴とする請求項14または15に記載のチルト調整方法。
  21. 上記調整工程では、
    上記傾斜工程によって傾斜した上記光ディスクの傾斜角度が最大である位置とは異なる所定の位置を示す位置信号を生成する位置信号生成工程と
    上記位置信号を取得して、当該位置信号を所定時間遅延させて、遅延信号を生成する遅延工程と、
    上記遅延信号に基づいて、上記光ディスクにおける、上記傾斜工程による傾斜角度が最大である位置、当該位置から光ディスクが1/4回転、1/2回転、3/4回転した位置の各上記再生信号を取得するとともに、当該傾斜角度が最大である位置と当該1/2回転した位置との、および当該1/4回転した位置と当該3/4回転した位置との各再生信号のエンベロープを比較して、それぞれを一致させる合致工程とを含むことを特徴とする請求項14または15に記載のチルト調整方法。
  22. 上記調整工程では、上記光ディスクに照射する光ビームの照射角度を可変することを特徴とする請求項14から21までの何れか1項に記載のチルト調整方法。
  23. 上記調整工程では、上記スピンドルモーターの配設角度を可変することを特徴とする請求項14から21までの何れか1項に記載のチルト調整方法。
  24. 上記調整工程では、上記光ビームの照射光量を調整することを特徴とする請求項15から21までの何れか1項に記載のチルト調整方法。
  25. 上記載置工程では、上記光ディスクが所定の圧力で上記ターンテーブルに固定されており、
    上記傾斜工程前に、上記所定の圧力を解除する解除工程を含むことを特徴とする請求項14から24までの何れか1項に記載のチルト調整方法。
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