JP4016171B2 - ディスクドライブ装置、スキュー調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクドライブ装置、スキュー調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CD(Compact Disc)やCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、またはDVD−ROM(Digital Versatile Disc-Read Only Memory)などのディスク状光学記録媒体が広く普及している。このようなディスクは、その製造時においてプラスチック基板表面(記録面)上に微少な凹部(物理ピット)を形成し、このピット列によって情報が記録されている。また、このピット列自体がトラックとされており、信号再生のための光ビームスポットは、このピット列によるトラックに集光されてトレースするようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、例えばDVD−ROMなどのように高密度で記録されているデータの読み出しを行うドライブ装置では、ディスクがドライブ装置に装填された状態での傾き(スキュー)が、データの読み出し精度に影響を与えることになる。つまり、光ビームスポットを冷静するレーザ光が記録面と直交しない状態となり、所要の信号検出を行うことが困難になる。
したがって、ディスクからの読み出しデータとされる再生RF信号を最適なものとして検出することができない状態になる。つまり、最適な再生RF信号が得られない状態では、前記光ビームスポットとトラックのずれ量に相当するトラッキングエラー信号も安定したものではなくなる。
例えばDPD(Differential Phase Detection)方式等によってトラッキングエラー信号を生成する場合、スキュー角が基準となる角度から大きく外れてれ、良好な再生RF信号の検出状態が得られない場合、安定したトラッキングエラー信号を得ることが困難になる。つまり、このような状態でトラッキングサーボループを閉じても、トラッキングエラー信号の品位が低いので、良好なトラッキングサーボ制御を行うことができず、データの読み出しなどに支障をきたすことになる。
また、このように安定したトラッキングエラー信号が得られない状態では、良好なトラッキングサーボ制御を行うことができないので、検出される再生RF信号も良好なものではなくなってしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点を解決するために、ディスク状記録媒体に対してレーザ光を照射する対物レンズが、該対物レンズを駆動可能に指示している駆動機構によってトラッキング方向に沿った駆動制御が行われない状態で、前記ディスク状記録媒体から読み出される再生信号の振幅に基づいて、前記ディスク状記録媒体と、前記対物レンズを備えた光学ピックアップの相対傾斜状態を調整するスキュー機構の調整を行う第一のスキュー調整手段と、前記再生信号の振幅が所要のレベルになった時点で、前記対物レンズを前記トラッキング方向に駆動する状態に移行するトラッキングサーボ制御手段と、前記トラッキングサーボ制御手段によって、前記対物レンズを前記トラッキング方向に駆動した状態で、前記再生信号の位相誤差に基づいて前記スキュー機構の調整を行う第二のスキュー調整手段を備えてディスクドライブ装置を構成する。
【0005】
また、スキュー調整方法として、ディスク状記録媒体に対してレーザ光を照射する対物レンズの位置状態として、トラッキング方向に沿って対物レンズを駆動可能に支持する駆動機構による駆動が行われない状態で、前記ディスク状記録媒体から読み出される再生信号の振幅に基づいて、前記ディスク状記録媒体と、前記対物レンズを備えた光学ピックアップの相対傾斜状態を調整するスキュー機構の調整を行う第一のスキュー調整行程と、前記再生信号の振幅が所要のレベルになった時点で、前記対物レンズを前記トラッキング方向に駆動する状態に移行する行程と、前記対物レンズが前記トラッキング方向に駆動する状態で、前記再生信号の位相誤差に基づいて前記スキュー機構の調整を行う第二のスキュー調整行程を備える。
【0006】
本発明によれば、第一のスキュー調整によってトラバース状態において振幅が大きい最適な状態の再生信号を得ることができるようにし、この第一のスキュー調整によって最適な再生信号を得た状態で、第二のスキュー調整を行うようにしている。したがって、比較的スキュー角を大きく調整する必要がある場合でも、第一のスキュー調整によって効率良く所要のスキュー角を得ることができるようになり、安定したスキューサーボを実現することができるディスクドライブ装置を構成することができる。
【0007】
また、スキュー調整方法として、第一のスキュー調整によってトラバース状態において振幅が大きい最適な状態の再生信号を得ることができるようにし、この第一のスキュー調整によって最適な再生信号を得た状態で、第二のスキュー調整を行うようにしている。したがって、例えばディスクドライブ装置の製造行程などにおいて、メカデッキの調整を行う場合に、比較的スキュー角を大きく調整する必要がある場合でも、効率良く所要のスキュー角を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を以下に示す順序で説明する。
1.メカデッキ部の構成
2.ディスクドライブ装置の全体の構成
3.粗調整
4.微調整
5.粗調整、微調整の処理遷移
【0009】
1.メカデッキ部の構成
まず図2により本例のディスクドライブ装置のディスクの再生駆動部分(いわゆるメカデッキ部)の構造を説明する。
このメカデッキはサブシャーシ本体51上にディスクの再生駆動に必要な各種機構が設けられて成る。装填されるディスクはターンテーブル7に積載されることになるが、ターンテーブル7がスピンドルモータ6によって回転駆動されることでディスクが回転される。
【0010】
回転されているディスクに対してレーザ光を照射し、その反射光から情報を抽出するための光学系及びレーザ光源を備えた光学ピックアップ1は、対物レンズ2がレーザー光の出力端となり、図示するようにディスクに対向することになる状態で配置されている。
【0011】
光学ピックアップ1はいわゆるスレッド機構によりディスク半径方向にスライド移動可能とされている。このため、光学ピックアップ1の両側にはメインシャフト8aとサブシャフト52が設けられる。そして光学ピックアップ1のホルダ部8gにメインシャフト8aが挿通され、また反対側のホルダ部53にサブシャフト52が挿通されることで、光学ピックアップ1はメインシャフト8aとサブシャフト52によって支持された状態で、シャフト方向に移動可能とされる。
【0012】
シャフト上で光学ピックアップ1を移動させるための機構として、スレッドモータ8b、スレッド伝達ギア8c,8d,8eが設けられ、また光学ピックアップ1のホルダ部8gの近傍にはラックギア8fが取り付けられている。
スレッドモータ8bが回転駆動されることで、その回転力がスレッド伝達ギア8c,8d,8eと伝わる。そしてスレッド伝達ギア8eはラックギア8fと噛合しているため、伝達された回転力は光学ピックアップ1をシャフト方向に移動させることになる。従ってスレッドモータ8bの正逆回転により、光学ピックアップ1はシャフト方向、即ちディスク内外周方向へ移動される。
【0013】
また光学ピックアップ1は装填されているディスクの傾き状態に応じていわゆるスキュー補正を行なうように傾斜方向に移動可能とされる。つまり、スキュー機構が備えられる。
このため、メインシャフト8aの一端は保持部8hによりサブシャーシ本体51に緩やかに保持されており、他端はスキューギア56に形成されているカム溝57に嵌入した状態とされている。
スキューギア56には、スキューモータ54の回転動作が伝達ギア55によって伝えられる。
【0014】
スキューギア56におけるカム溝57は図3に示すように、らせん状のカーブを描くU字型に形成されており、スキューギア56の回転中心からカム溝57までの距離をrとすると、各部分で距離はr1>r2>r3>r4>r5>r6となっている。
従って、このカム溝57にメインシャフト8aの一端が嵌入された状態で支持されることで、スキューギア56の回転位置状態によりメインシャフト8aの傾斜状態が設定されることになる。即ち光学ピックアップ1のラジアル方向の傾斜状態をスキューモータ54の駆動により調整できることになる。
【0015】
2.ディスクドライブ装置全体
図1は本実施の形態のディスクドライブ装置の構成例を説明するブロック図である。
この図に示すディスクDは、ターンテーブル7に載せられて再生動作時においてスピンドルモータ6によって一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CAV)で回転駆動される。そして光学ピックアップ1によってディスクDの信号面に記録されているデータの読み出しが行われる。
【0016】
光学ピックアップ1は、レーザ光の光源となるレーザダイオード4と、偏向ビームスプリッタや対物レンズ2からなる光学系、及びディスクに反射したレーザ光を検出するためのフォトディテクタ5等が備えられて構成されている。ここで、対物レンズ2は、二軸機構3によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に支持されている。
【0017】
光学ピックアップ1のフォトディテクタ5は、図4に矢印で示されているトラッキング方向に対して図示するような位置で、例えば4個の領域とされる検出部a,b,c,dによって形成されている。そして、当該ディスクドライブ装置の再生動作によって、ディスクDから反射されたレーザ光を各検出部a、b、c、dによって受光電流として検出して、RFアンプ9に供給する。
例えば、DPD方式によるトラッキングエラー信号TEは対角線差信号とされる。したがって、検出部a、cの和信号(a+c)、及び検出部b、dの和信号(b+d)の差信号とされ、例えばTE=(a+c)−(b+d)とされる。また、フォーカスエラー信号FEは検出部a、b、c、dの出力について、例えば(a+b)−(c+d)の演算により生成され、先述したようにこの値に対して所要のバイアス電圧値が加算されたものとされる。さらに、プルイン信号PI=(a+b+c+d)となる。
【0018】
なお、フォトディテクタが例えばレーザカップラに構成される場合は、例えば検出部a、dと検出部b、cが個別に構成されることになるが、トラッキングエラー信号TE等の各信号は、同様にして例えば4個の検出部a、b、c、dによって形成される。
【0019】
フォトディテクタ5の受光電流に基づいて、図1に示すRFアンプ9で生成された各種信号は、2値化回路11、サーボプロセッサ14に供給される。即ちディスクDからの再生データとされる再生RF信号は2値化回路11、システムコントローラ10へ、例えばプッシュプル信号PP、フォーカスエラー信号FE、プルイン信号PI、トラッキングエラー信号TEはサーボプロセッサ14に供給される。
【0020】
RFアンプ9から出力される再生RF信号は2値化回路11で2値化されることで2値化再生信号(例えばEFM信号(8−14変調信号)、或いはEFM+信号(8−16変調信号)等)とされエンコーダ/デコーダ12に対して供給される。
PLL回路22は、2値化回路11で2値化された2値化再生信号(EFM信号、またはEFM+信号)に基づいて所要のクロックを生成してデコーダ12に供給する。そしてエンコーダ/デコーダ12ではPLL回路22からのクロックに基づいて、EFM復調、エラー訂正処理などを行う。
【0021】
再生時において、エンコーダ/デコーダ12のデコード部ではEFM復調、又はEFM+復調,更に、所定方式に従った誤り訂正処理(RS−PC方式、CIRC方式等)を行いディスクDから読み取られた情報の再生を行う。そして、エンコーダ/デコーダ12によりデコードされたデータはインターフェース部13を介して、ホストコンピュータ26に供給される。
また、エンコーダ/デコーダ12においては、内部において2値化再生信号から抽出した、再生信号に同期したビットクロックからディスク回転速度情報を得る。このディスク回転情報は光学ピックアップ1から出力されるレーザスポットと、記録ピットが形成されているトラックとの相対的な速度を示す。
【0022】
また、ディスクDにデータを記録する場合には、例えばホストコンピュータから供給されたデータがインターフェース部13を介してエンコーダ/デコーダ12のエンコード部に送られる。
【0023】
このエンコード部では、インターフェース部13から入力されたデータについて、所定方式に従った誤り訂正符号の付加とエンコード処理とを施し、さらにディスクDへの記録のための所定の変調処理を行って記録データWDを生成する。この記録データWDは、図示しない経路でレーザドライバ18に供給される。レーザドライバ18では、入力された記録データWDに基づいて変調を行い、所要の記録レベルと消去レベルとを組み合わせたレーザダイオード駆動信号を生成してレーザダイオード4を駆動する。これにより、相変化方式に従ってデータの記録が実行される。
【0024】
グッドフレームシンク(Good Frame Sync・・・以下、頭文字を採ってGFSという)生成部30は、2値化回路11から出力される2値化再生信号に含まれているフレーム同期信号を、PLL回路22から出力されるクロックに基づいて検出した状態を示すGFS検出信号を出力することができるようにされている。また、GFS測定部31はGFS検出信号に基づいて、GFSの検出頻度、またはGFSが検出されている時間を測定するようにされている。なお、GFS生成部30、GFS測定部31に付いては後で詳しく説明する。
【0025】
サーボプロセッサ14は、RFアンプ9からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TE、プッシュプル信号PP等から、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号FDR、トラッキングドライブ信号TDRを生成し、二軸ドライバ16に供給する。
【0026】
二軸ドライバ16は、例えばフォーカスコイルドライバ16a、及びトラッキングコイルドライバ16bを備えて構成される。フォーカスコイルドライバ16aは、上記フォーカスドライブ信号FDRに基づいて生成した駆動電流を二軸機構3のフォーカスコイルに供給することにより、対物レンズ2をディスク面に対して接離する方向に駆動する。トラッキングコイルドライバ16bは、上記トラッキングドライブ信号TDRに基づいて生成した駆動電流を二軸機構3のトラッキングコイルに供給することで、対物レンズ2をディスク半径方向に沿って移動させるように駆動する。
これによって光学ピックアップ1、RFアンプ9、サーボプロセッサ14、二軸ドライバ16によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
【0027】
なお、理想的にはフォーカスエラー信号FEがゼロとなるポイントと、ディスクDから最も効率よく情報再生を行うことができるポイント(つまり再生RF信号の振幅が最大となるポイント)は同一であるはずであるが、実際には、これらのポイントはずれたものとなる。このずれ分をフォーカスバイアスとよび、そのフォーカスバイアス分に相当するバイアス電圧をフォーカスエラー信号FEに加算するようにサーボ系を構成することで、フォーカス状態が、再生RF信号の振幅が最大となるポイントに収束されるように制御している。
【0028】
また、サーボプロセッサ14は、スピンドルモータドライバ17に対して、スピンドルエラー信号SPEから生成したスピンドルドライブ信号を供給する。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ6に印加し、スピンドルモータ6が所要の回転速度となるように回転駆動する。
更に、サーボプロセッサ14はシステムコントローラ10からのスピンドルキック(加速)/ブレーキ(減速)信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータドライバ17によるスピンドルモータ6の起動または停止などの動作も実行させる。
【0029】
サーボプロセッサ14は、例えばトラッキングエラー信号TEの低域成分から得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライバ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8を駆動する。スレッド機構8は光学ピックアップ1全体をディスク半径方向に移動させる機構であり、スレッドドライバ15がスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8内部のスレッドモータを駆動することで、光学ピックアップ1の適正なスライド移動が行われる。
【0030】
更に、サーボプロセッサ14は、光学ピックアップ1におけるレーザダイオード4の発光駆動制御も実行する。レーザダイオード4はレーザドライバ18によってレーザ発光駆動されるのであるが、サーボプロセッサ14は、システムコントローラ10からの指示に基づいて記録再生時などにおいてレーザ発光を実行すべきレーザドライブ信号を発生させ、レーザドライバ18に供給する。これに応じてレーザドライバ18がレーザダイオード4を発光駆動することになる。
【0031】
またサーボプロセッサ14は、例えば再生RF信号の振幅レベルや、2値化再生信号のジッタ量に基づいてシステムコントローラ10から供給される所要のスキュードライブ信号をスキュードライバ50に供給し、スキューモータ51を駆動させることができる。つまり、光学ピックアップ1、RFアンプ9、システムコントローラ10、サーボプロセッサ14、スキュードライバ50によるスキューサーボループが形成され、これによって例えば図2、図3において説明したスキューサーボ制御動作を実現することができる。
【0032】
以上のようなサーボ及びエンコード/デコードなどの各種動作はマイクロコンピュータ等を備えて構成されるシステムコントローラ10により制御される。
例えば再生開始、終了、トラックアクセス、早送り再生、早戻し再生などの動作は、システムコントローラ10がサーボプロセッサ14を介して光学ピックアップ1の動作を制御することで実現される。
また、水晶発振器10aは、後述するようにジッタ検出部10bにおいて2値化再生信号のジッタを検出する基準クロックを生成するようにされている。
【0033】
本実施の形態ではこのようなディスクドライブ装置において、第一のスキュー調整として、例えば再生RF信号の振幅を観ながらスキュー角の調整(粗調整)を行う。そして、再生RF信号の振幅が例えば最大になった時点で時点で、トラッキングサーボループを閉じるようにしているので、良好なトラッキングエラー信号が得られるようになった状態でトラッキングサーボ制御を実現することができる。さらに、その後第二のスキュー調整として、後述するように例えば2値化再生信号のジッタやGFSの検出頻度を見ながらスキュー角の調整(微調整)を行うようにしている。
なお、ディスクドライブ装置の使用時において、データの再生を行う場合のスキューサーボとしては、上記したスキューサーボループを形成して第一、第二のスキュー調整を行うが、例えばディスクドライブ装置25の出荷時におけるスキュー機構の初期状態の調整としては、スキュー調整用の所要の治具を用いて行うようにされる。
【0034】
3.粗調整・・・再生RF信号の振幅
図5は第一のスキュー調整における再生RF信号とスキュー角の関係を説明する図である。この図5は縦軸方向に再生RF信号の振幅レベル、横軸方向にスキュー角θの大きさを示している。
まず、出荷前の初期設定として所要の治具によってスキュー機構を動作させるとともに、ディスクDからデータを読み取る際の所要の信号を検出してスキュー調整を行う例を説明する。
メカデッキが図2に示されているように組み立てられ、スキュー調整が行われていない状態において、例えばスキュー角がθ1であるとする。
この状態において実行する粗調整としては、ディスクDを回転させトラバース状態で、例えば所要の治具を用いて再生RF信号の振幅レベルを観測しながらスキュー角θを変位していく。なお、トラバース状態とは、ディスクDに対する対物レンズ2の位置状態として、二軸機構3によってトラッキング方向に沿った駆動が行われない状態である。
図5に示す例では、スキュー角をθa、θb、θc、θd、θe、θf、θg、θhというように大きくしていくことによって、再生RF信号の振幅が大きくなっていくが、スキュー角の変化に対応した振幅レベルを段階的に記憶していきながら随時比較を行うことで、最大振幅レベルに対応したスキュー角を検出することができる。
【0035】
例えばスキュー角θa乃至θfにおける振幅レベルは増加しているが、スキュー角θf乃至θhにおける振幅レベルは減少している。すなわち、レベルが減少する直前のスキュー角θfが、最大の振幅レベルに対応したスキュー角θmaxであるとすることができる。
このようにして、スキュー角θmaxを検出すると、その時点でトラッキングサーボループを閉じて、後で説明するジッタ量やGFSの検出頻度に基づいて、微調整を行い、例えばジッタ量が最小になった時点で微調整を終了する。
これにより、出荷時の初期状態として所要のスキュー角を得ることができ、さらに、この初期状態を保持するために、例えばネジ、接着剤などによってサブシャーシ本体51にスキュー機構を固定する。
つまり、例えばメカデッキの製造時などに、粗調整及び微調整を行ってスキュー角を固定することにより、光学ピックアップ1の取り付け精度の良いディスクドライブ装置を構成することが可能になる。したがって、ディスクドライブ装置の出荷後の実際の使用時などにおいて、データの読み出しなどを行う場合に、スキュー角の大きな調整が必要無くなる。
【0036】
スキューサーボは、ディスクドライブ装置25の実際の使用時等において、使用環境やディスクの特性に対応するため、上記したようにスキューサーボループを閉じてスキュードライバ50、スキューモータ51の制御によって所要のスキュー角を得るものとされる。このスキューサーボについても、初期調整と同様にトラッキングサーボループを開いた状態で再生RF信号の振幅レベルが最大になるスキュー角θmaxを検索して、その後トラッキングサーボループを閉じた状態で、ジッタ量やGFSの検出頻度に基づいて微調整を行う。そして、微調整が終了した時点でのスキュー角を、スキューサーボの目標値として記憶する。したがって、ディスクドライブ装置25の使用時において、比較的大きなスキュー角の調整を行う必要がある場合でも、粗調整により安定した再生RF信号、トラッキングエラー信号を得ることができるので、安定して効率の良いスキューサーボを実現することができる。
【0037】
4.微調整・・・2値化再生信号のジッタ量、GFSの検出頻度
以下、微調整として2値化再生信号のジッタ量を検出することでスキュー角を調整する例を説明する。
図6は、水晶発振器10aから出力される基準クロックによって2値化再生信号におけるデータの最長パターン(例えば14T)のジッタを検出する概要を説明する模式図である。なお、水晶発振器10aとしては、ジッタがほぼない状態における最長パターンの立ち上がりエッジから立下りエッジまでに例えば140個のパルスを出力することができる発振周波数が設定されているものとする。
【0038】
図6(a)は例えばジッタがない状態を示しており最長パターン(14T)のパルスの立ち上がりエッジから立下りエッジまでの期間が、水晶発振器10aから出力される基準クロックCKLのパルス数として140クロックに対応している。
この図6に示した立ち上がりエッジから立下りエッジまでの期間に位相誤差が生じると、最長パターンが140クロックに対応しなくなる。例えば、図6(b)に示されているように最長パターンの期間が図6(a)に示す場合よりも短くなった場合には、140クロック以前のタイミングで立下りエッジが到来することになる。この場合例えば130クロックのタイミングで立下りエッジが到来すると、10クロックの位相誤差が生じたことになる。
【0039】
また、例えば、図6(c)に示されているように最長パターンの期間が長くなった場合には140クロック以降のタイミングで立下りエッジが到来することにうなる。この場合例えば150クロックのタイミングで立下りエッジが到来すると、図6(b)の場合と同様に10クロックの位相誤差が生じたことになる。
つまり、データの立ち上がりエッジから立下りエッジまでのクロック数のばらつきがジッタとされる。
このような2値化再生信号と基準クロックのジッタは、以下に示す(数1)(数2)によって検出することができる。
【数1】
【数2】
なお、Ni(i=1、2、3・・・・、n)は位相誤差、NAVEは平均値である。
【0040】
このようにして検出されたジッタが最適値(最小値)となるようにスキュー角の微調整を行うようにする。つまり、このジッタ量を観ながらスキュー角の調整(微調整)を行っていき、ジッタ量が大きいと判断した場合は、スキュー角が適切ではないとして、ジッタ量が小さくなるようにスキュー角を調整させる制御を行えばよい。つまり、この微調整によって、最適な再生RF信号、トラッキングエラー信号が得られるスキュー角が設定されたことになる。
【0041】
なお、この場合2値化再生信号と水晶発振器10aの基準クロックに基づくジッタによってスキュー角の微調整を行っているので、例えばPLLが外れている場合でも、微調整を行うことが可能である。
【0042】
また、スキュー角の微調整は、例えば図7の模式図に示されているように、2値化再生信号とPLL回路22で生成されたクロックPCLKのジッタに基づいて行うこともできる。
図7(a)は2値化再生信号の立ち上がりエッジと、クロックPLCKの立ち上がりエッジが一致している状態を示している。
この図7(a)に示した状態から2値化再生信号の位相が進みクロックPCLKの位相誤差が生じると、図7(b)に示されているようになる。すなわち、2値化再生信号の立ち上がりエッジと、クロックPCLKの立ち上がりエッジが一致しなくなる。また、同様に図7(a)に示した状態から2値化再生信号の位相が遅れてクロックPCLKの位相誤差が生じると、図7(c)に示されているようになり、2値化再生信号の立ち上がりエッジと、クロックPCLKの立ち上がりエッジが一致しなくなる。
つまり、この位相誤差に基づいて、上記した(数1)(数2)によってジッタを検出することができ、検出されたジッタに基づいて、最適値とされるスキュー角を得ることができる微調整を行うことができるようになる。
【0043】
次に、図8の模式図にしたがってGFSについて説明する。なお図8(a)は2値化再生信号、図8(b)はPLL回路22から出力されるクロックPCLKの波形を示している。
例えば、フレーム同期信号SY1が検出された場合、これに続くフレーム同期信号SY2が到来するタイミングをクロックPCLKのパルス数によって予測することができる。図8に示す例ではフレーム同期信号SY2はクロックPCLKのm個目のパルスが検出された時点で到来することとしている。つまり、GFS生成部30はクロックPCLKのパルスがm個検出されたときに、フレーム同期信号SY2が検出されると、GFS検出信号として例えばハイレベルの信号を出力する。なお、フレーム同期信号SY2の検出タイミングには若干の余裕を設け、例えばクロックPCLKのパルス数がm+1、またはm−1であるときにフレーム同期信号が検出された場合でも、ハイレベルを出力するようにされている。
【0044】
つまり、GFS検出信号は、PLLがある程度かかった状態でハイレベルとなる信号である。したがって、GFS検出信号がハイレベルとされた状態ではスキュー角が所要の角度とされ、再生RF信号が良好に検出されているとすることができる。
【0045】
GFS測定部31は例えば図9に示されているように構成され、GFS生成部30で生成されたGFS検出信号を積分器(ローパスフィルタ)31a、A/D変換器31bを介してシステムコントローラ10に出力する。すなわちGFS検出信号としてGFSが検出されている頻度が高い時には、ハイレベルの出力が継続するようになり、例えばオントラック状態ではほぼハイレベルの信号が断続的に出力される。つまり、GFS検出信号がハイレベルまたはローレベルになる頻度を検出することができようになる。したがって、GFS測定部31の出力として、ハイレベルがほぼ断続している状態が、最適なスキュー角が得られ良好なトラッキングエラー信号を検出することができる状態であるとすることができる。
【0046】
なお、GFS測定部31としては例えば10μ毎にGFS検出信号をサンプリングすることにより、ハイレベルとされている時間を積算するようにしても良い。この場合、システムコントローラ10に対しては、積算された時間に基づいて変位させるスキュー角を指示することが可能とされる。
【0047】
5.粗調整、微調整の処理遷移
図10は本実施の形態においてメカデッキにおける初期調整としてのスキュー角の調整(粗調整、微調整)を行う場合の遷移の一例を説明する。この初期調整は、例えばスキュー角の調整を行う所要の治具(以下、スキュー調整治具という)を用いて行われる。
まず、装填されているディスクDを回転させ(S001)、レーザダイオード4を発光させる(S002)。そして、フォーカスサーチを実行することで、対物レンズ2から出力されるレーザスポットがディスクDの記録面において合焦するように、対物レンズ2をディスクDに対して接離する方向に移動させ(S003)、レーザスポットが記録面に合焦した時点でフォーカスサーボループを閉じる(S004)。そして、フォーカスサーボループを閉じた状態、すなわちトラッキングサーボループが閉じていない状態で、スキュー調整治具を用いてスキュー角の調整処理に移行する(S005)。
まず、粗調整として、図5で説明したように、再生RF信号の振幅の測定を行い(S006)、再生RF信号の振幅が最大になったか否かの判別を行う(S007)。
【0048】
ステップS007において、再生RF信号の振幅が最大になったと判別すると、スキュー角をこの最大値に対応した状態にしてトラッキングサーボを閉じて(S008)、スキュー角の微調整に移行する。この微調整としては、例えば図6、図7で説明したように2値化再生信号のジッタを測定を行いながらスキュー角の調整を続けていき(S009)、ジッタ量が所要のレベル以下になったか否かの判別を行う(S010)。そして、ジッタ量が所要のレベル以下になった時点でスキュー角の調整処理を終了して、スキュー機構を停止させる(S011)。なお、微調整に付いては、ステップS008でGFSの検出頻度の測定を行い、ステップS009でその検出頻度が所定レベル以上になったか否かの判別を行うようにしても良い。
【0049】
このように、まず粗調整(S006、S007)を行なって、この粗調整により良好なトラッキングエラー信号を得ることができるようにした後に、トラッキングサーボを閉じるようにしているので、安定したトラッキングサーボを実現することができるようになる。そして、安定したトラッキングサーボを行っている状態で、微調整(S009、S010)を行うことにより、最適な再生RF信号、トラッキングエラー信号が得られるスキュー角を設定することができる。そして、微調整によって得られたスキュー角を初期状態として保持するために、スキュー機構をサブシャーシ本体51に例えばネジ、接着剤などで固定する(S012)。
つまり、例えば出荷時の初期状態としては、良好な再生RF信号、トラッキングエラー信号を得ることができ、例えばDPD方式によっても安定したトラッキングサーボを実現することが可能なものとなる。さらに、後述する、実際の使用時においてスキューサーボを行う場合に、効率の良いスキューサーボ制御を実現することができるようになる。
【0050】
図11は、例えばディスクDからデータの読み出しを行う場合に行われるスキューサーボ(粗調整、微調整)を行う場合のシステムコントローラ10の処理遷移の一例を説明する。この図11においてステップS101乃至ステップS104は、図10に示したステップS001乃至ステップS004と同様の処理とされるので説明は省略する。また、粗調整(S106、S107)、微調整(S109、S110)についても同様であるが、この場合システムコントローラ10の制御によってスキューサーボループが形成された状態で行われる。
なお、この図にしめされているフローチャートは、ディスクドライブ装置25において、例えばディスクDが装填された時の初期処理の一部として行われる処理行程を示している。
【0051】
ステップS001乃至S004によってフォーカスサーボループを閉じると、システムコントローラ10はスキューサーボループを閉じ、トラバース状態でスキュー角の調整を行う(S105)。そして、システムコントローラ10はステップS106、S107において、図5で説明したように再生RF信号の振幅の測定を行い、ステップS107において、再生RF信号の振幅が最大になったと判別すると、スキュー角をこの最大値に対応した状態にしてトラッキングサーボループを閉じる(S108)。
トラッキングサーボループを閉じると、ステップS109、S110スキュー角の微調整に移行する。この微調整としては、例えば図6、図7で説明したように2値化再生信号のジッタを測定を行いながらスキュー角の調整を続けていく。そして、ジッタ量が所要のレベル以下になった時点で、最適なスキュー角が得られたとして、ジッタ量最小値のスキュー角をスキューサーボの目標値として設定する(S111)。
【0052】
この場合も、まず粗調整(S106、S107)を行なって、この粗調整により良好なトラッキングエラー信号を得ることができるようにした後に、トラッキングサーボを閉じるようにしているので、安定したトラッキングサーボを実現することができるようになる。そして、安定したトラッキングサーボを行っている状態で、微調整(S109、S110)を行うことにより、効率良くスキューサーボの目標値を設定することができるようになる。
したがって、ディスクドライブ装置におけるデータの再生時などにおいても、良好な再生RF信号、トラッキングエラー信号を得ることができ、例えばDPD方式によっても安定したトラッキングサーボを実現することが可能なものとなる。
【0053】
また、図10のフローチャートで説明したように、実際にディスクドライブ装置を使用する場合にも粗調整を行うようにしている。したがって、出荷時においては光学ピックアップ1のスキュー角やメカデッキの取り付け精度や寸法精度が、ある程度低く構成されていた場合でも、粗調整によって所要のスキュー角を得ることができ、さらに微調整によって精度の良いスキューサーボを実現することができるようになる。
【0054】
なお、本実施の形態では、第一のスキュー調整とされる粗調整を再生RF信号の振幅レベルに基づいて行う例を挙げたが、例えばトラッキングエラー信号TEの振幅量に基づいて行うようにしても良いし、図6、図7で説明した2値化再生信号のジッタや図8で説明したGFSの検出頻度に基づいて行っても良い。
また、第二のスキュー調整とされる微調整を、2値化再生信号のジッタに基づいて行う例を挙げて説明したが、例えばGFSの検出頻度や再生RF信号、或いはトラッキングエラー信号TEの振幅量に基づいて行うようにしても良い。
【0055】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のディスクドライブ装置は、トラバース状態でディスク状記録媒体から読み出される再生信号の振幅に基づいて、光学ピックアップの相対傾斜状態を調整するスキュー機構の調整を行う第一のスキュー調整(粗調整)を行い、さらにトラッキングサーボループを閉じた状態で第二のスキュー調整(微調整)を行うようにしている。つまり、トラバース状態において振幅が大きい最適な状態の再生信号を得ることができる状態で、微調整を行うことが可能になる。したがって、比較的スキュー角を大きく調整する必要がある場合でも、効率良く所要のスキュー角を得ることができるようになり、安定したスキューサーボを実現することができる。
また、微調整によって得られたスキュー角をスキューサーボの目標値として設定することができるようにすることで、ディスクドライブ装置の使用環境やディスク状記録媒体の特性などに応じて、最適なスキュー角を得ることができるようになる。
【0056】
また、本発明のスキュー調整方法についても、トラバース状態で第一のスキュー調整(粗調整)を行い、さらにトラッキングサーボループを閉じた状態で第二のスキュー調整(微調整)を行うようにしている。
したがって、例えばディスクドライブ装置の製造行程などにおいて、メカデッキの調整を行う場合に、比較的スキュー角を大きく調整する必要がある場合でも、効率良く所要のスキュー角を得ることができるようになり、安定したスキューサーボを実現するメカデッキを形成することができるようになる。
【0057】
また、製造行程において微調整によって所要のスキュー角が得られた傾斜状態で、スキュー機構を固定することによって、光学ピックアップの取り付け精度のよいディスクドライブ装置を構成することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスクドライブ装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のディスクドライブ装置のメカデッキ部の構成を示す斜視図である。
【図3】本実施の形態のディスクドライブ装置のスキュー機構の説明図である。
【図4】本実施の形態のディスクドライブ装置のフォトディテクタの構成例を説明する図である。
【図5】スキュー角と再生RF信号の振幅レベルの関係を説明する模式図である。
【図6】2値化再生信号と基準クロックの位相誤差を説明する図である。
【図7】2値化再生信号とPLLクロックの位相誤差を説明する図である。
【図8】GFSを生成する概要を説明する模式図である。
【図9】GFS測定部の構成例を説明する図である。
【図10】初期調整としてスキュー角の調整を行う処理遷移を説明するフローチャートである。
【図11】スキューサーボとしてスキュー角の調整を行う処理遷移を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 光学ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機構、4 レーザダイオード、5 フォトディテクタ、6 スピンドルモータ、7 ターンテーブル、8 スレッド機構、9 RFアンプ、10 システムコントローラ、10a 水晶発振器、10b ジッタ検出部、11 2値化回路、12 デコーダ/エンコーダ、13 インターフェース部、14 サーボプロセッサ、15 スレッドドライバ、16 二軸ドライバ、17 スピンドルドライバ、18 レーザドライバ、22 PLL回路、31 GFS生成部、32 GFS測定部、50 スキュードライバ、51 スキューモータ
Claims (6)
- ディスク状記録媒体に対してレーザ光を照射する対物レンズが、該対物レンズを駆動可能に指示している駆動機構によってトラッキング方向に沿った駆動制御が行われない状態で、前記ディスク状記録媒体から読み出される再生信号の振幅に基づいて、前記ディスク状記録媒体と、前記対物レンズを備えた光学ピックアップの相対傾斜状態を調整するスキュー機構の調整を行う第一のスキュー調整手段と、
前記再生信号の振幅が所要のレベルになった時点で、前記対物レンズを前記トラッキング方向に駆動する状態に移行するトラッキングサーボ制御手段と、
前記トラッキングサーボ制御手段によって、前記対物レンズを前記トラッキング方向に駆動した状態で、前記再生信号の位相誤差に基づいて前記スキュー機構の調整を行う第二のスキュー調整手段と、
を備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。 - 前記第二のスキュー調整手段によって調整されたスキュー状態を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
- 前記第二のスキュー調整手段は、前記トラッキングサーボ制御手段によって、前記対物レンズを前記トラッキング方向に駆動した状態で、前記再生信号に含まれている所要の同期信号の検出頻度に基づいて前記スキュー機構の調整を行うようにされていることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
- ディスク状記録媒体に対してレーザ光を照射する対物レンズの位置状態として、トラッキング方向に沿って対物レンズを駆動可能に支持する駆動機構による駆動が行われない状態で、前記ディスク状記録媒体から読み出される再生信号の振幅に基づいて、前記ディスク状記録媒体と、前記対物レンズを備えた光学ピックアップの相対傾斜状態を調整するスキュー機構の調整を行う第一のスキュー調整行程と、
前記再生信号の振幅が所要のレベルになった時点で、前記対物レンズを前記トラッキング方向に駆動する状態に移行する行程と、
前記対物レンズが前記トラッキング方向に駆動する状態で、前記再生信号の位相誤差に基づいて前記スキュー機構の調整を行う第二のスキュー調整行程と、
を備えたことを特徴とするスキュー調整方法。 - 前記第二のスキューの調整行程において前記スキュー機構の調整が終了した後に、前記スキュー機構の傾斜状態を固定するようにしたことを特徴とする請求項4に記載のスキュー調整方法。
- 前記第二のスキュー調整行程は、前記トラッキングサーボ制御手段によって、前記対物レンズを前記トラッキング方向に駆動した状態で、前記再生信号に含まれている所要の同期信号の検出頻度に基づいて前記スキュー機構の調整を行うようにされていることを特徴とする請求項4に記載のスキュー調整方法。
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