JP3711721B2 - 光情報記録再生方法及び光情報記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光情報記録再生装置及び光情報記録再生方法に関し、例えばコンパクトディスク(CD)やディジタルビデオディスク(DVD)、及びこれらのディスクの記録再生装置に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばこの種の光情報記録媒体でなるコンパクトディスクの記録装置においては、記録に供するデータをデータ処理した後、EFM(Eight-to-Fourteen Modulation)変調することにより、所定の基本周期Tに対して、周期3T〜11Tのピット列が形成され、これによりオーディオデータ等が記録されるようになされている。
【0003】
これに対応してコンパクトディスクプレイヤーは、コンパクトディスクにレーザービームを照射して戻り光を受光することにより、この戻り光の光量に応じて信号レベルが変化する再生信号を得、この再生信号を所定のスライスレベルにより2値化して2値化信号を生成する。さらにこの2値化信号よりPLL回路を駆動して再生クロックを生成すると共に、この再生クロックにより2値化信号を順次ラッチし、これによりコンパクトディスクに形成されたピット列に対応する周期3T〜11Tの再生データを生成する。
【0004】
コンパクトディスクプレイヤーは、このようにして生成した再生データを記録時のデータ処理に対応するデータ処理により復号し、コンパクトディスクに記録されたオーディオデータ等を再生するようになされている。
【0005】
このような従来のコンパクトディスク(CD)に関して、ディスクが半径方向に対物レンズの光軸の直交面に対して傾き(スキュー:skew)があると、反射ビームの光軸がシフトし、隣接記録トラックからの情報が漏洩し、クロストークが発生する。
【0006】
そのため、ディスクにスキューがあることを検出したとき、光学ピックアップレーザービームの光軸とディスクの信号面とを垂直に保つように制御を行うようにスキューサーボを行うようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の光ディスク装置では、スキューサーボを行う際に、リード時およびシーク時等の動作に関係なく常に一定の制御を行うようにしていいたので、リード時に精度の高い制御を行うと、シーク時には頻繁に制御が行なわれ、その結果発熱問題や消費電力の増加につながる。逆にシーク時の発熱等を抑えるために制御の精度を低くすると、リード時に精度の高い制御ができなくなる。結果として、高速・高精度かつ低消費電力なスキューサーボを行うことができないという不都合があった。
【0008】
また、スキューエラー信号の帯域をリード時およびシーク時とで切り替えるようにしていたので、このためのハードウエアの追加が必要になると共に、帯域毎の細かな切り替えが困難となり、切り替えのための回路が複雑になるという不都合があった。
【0009】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、動作に応じて高速・高精度かつ低消費電力なスキューサーボを行うことができる光情報記録再生方法及び光情報記録再生装置を提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明の光情報記録再生装置は、光記録媒体の傾きを検出する傾き検出手段と、レーザービームの光軸と光記録媒体の情報信号が記録された面とを垂直に保つように傾き検出手段により検出した傾き状態に応じて制御する制御手段と、を備え、情報信号をシーケンシャルに再生しているときの不感帯の範囲よりも、シーク時における不感帯の範囲を長くするように制御手段による制御動作の範囲を変えるようにしたものである。
【0011】
また、本発明の光情報記録再生方法は、傾き検出処理において光記録媒体の傾きを検出し、制御処理においてレーザービームの光軸と光記録媒体の情報信号が記録された面とを垂直に保つように傾き検出処理により検出した傾き状態に応じて制御し、情報信号をシーケンシャルに再生しているときの不感帯の範囲よりも、シーク時における不感帯の範囲を長くするように制御処理による制御動作の範囲を変えるようにしたものである。
【0012】
本発明の光情報記録再生装置によれば、以下の作用をする。
光記録媒体が光情報記録再生装置に装填されて所定の動作の指定がされると、光記録媒体が回転し、光記録媒体の情報信号面上にレーザービームが照射される。光記録媒体の情報信号面上に照射されたレーザービームの反射光を検出して、所定のトラッキングサーボおよびフォーカスサーボの動作が行われ、再生RF信号を再生して所定の動作が行われる。
【0013】
このとき、傾き検出手段により光記録媒体のラジアル(半径)方向のスキュー(傾き)を示す2信号が検出されると、この傾き検出手段により検出された2信号は、制御手段により、2信号の電流の変化は電圧の変化に変換され、2信号の電圧の差がとられ差分が後段の信号処理可能なレベルまで増幅されてスキューエラー信号SEが出力される。
【0014】
制御手段により、スキューエラー信号SEが所定のスレッショルドレベルでスライスされてスキューハイレベル信号SKHとスキューローレベル信号SKLの2つの信号が生成される。
【0015】
光記録媒体が一方の側にスキューしているときで傾き検出手段で検出される2信号から得られるスキュー状態が不適(マイナス)のときは、スキューエラー信号SEが0よりも低いロースレッショルドLSよりも更に低い値となり、スキューハイレベル信号SKHはローレベルLとなり、スキューローレベル信号SKLはハイレベルHとなる。
【0016】
また、光記録媒体がスキューしていないときで傾き検出手段で検出される2信号から得られるスキュー状態が適正のときは、スキューエラー信号SEが0よりも高いハイスレッショルドHSよりも低くロースレッショルドLSよりも高い値となり、スキューハイレベル信号SKHはローレベルLとなり、スキューローレベル信号SKLはローレベルLとなる。
【0017】
また、光記録媒体が他方の側にスキューしているときで傾き検出手段で検出される2信号から得られるスキュー状態が不適(プラス)のときは、スキューエラー信号SEが0よりも高いハイスレッショルドHSよりも更に高い値となり、スキューハイレベル信号SKHはハイレベルHとなり、スキューローレベル信号SKLはローレベルLとなる。
【0018】
制御手段により、スキューハイレベル信号SKHとスキューローレベル信号SKLの2つの信号の両方の信号が共にローレベルとなるように制御信号が生成される。制御信号に基づいて駆動信号が生成される。駆動信号によりレーザービームの光軸と光記録媒体の信号面とが垂直に保たれるようにスキュー角を制御することによりスキューサーボの制御が行われる。この場合、情報信号の記録再生状態または光記録媒体の傾き状態に応じて、スキューサーボの制御が行われる。
【0019】
また、本発明の光情報記録再生方法によれば、以下の作用をする。
傾き検出処理により光記録媒体のラジアル(半径)方向のスキュー(傾き)を示す2信号が検出されると、この傾き検出処理により検出された2信号は、制御処理により、2信号の電流の変化は電圧の変化に変換され、2信号の電圧の差がとられ差分が後段の信号処理可能なレベルまで増幅されてスキューエラー信号SEが出力される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
まず、本発明の実施の形態に係る光ディスク装置のスキューサーボのブロック図について説明する前に、光ディスク装置について簡単に説明する。
光情報記録媒体でなるコンパクトディスクの記録装置においては、記録に供するデータをデータ処理した後、EFM(Eight-to-Fourteen Modulation)変調することにより、所定の基本周期Tに対して、周期3T〜11Tのピット列が形成され、これによりオーディオデータ等が記録されるようになされている。
【0025】
これに対応してコンパクトディスクプレイヤーは、コンパクトディスクにレーザービームを照射して戻り光を受光することにより、この戻り光の光量に応じて信号レベルが変化する再生信号を得、この再生信号を所定のスライスレベルにより2値化して2値化信号を生成する。さらにこの2値化信号よりPLL回路を駆動して再生クロックを生成すると共に、この再生クロックにより2値化信号を順次ラッチし、これによりコンパクトディスクに形成されたピット列に対応する周期3T〜11Tの再生データを生成する。
【0026】
コンパクトディスクプレイヤーは、このようにして生成した再生データを記録時のデータ処理に対応するデータ処理により復号し、コンパクトディスクに記録されたオーディオデータ等を再生するようになされている。
【0027】
このような従来のコンパクトディスク(CD)に関して、ディスクが半径方向に対物レンズの光軸の直交面に対して傾き(スキュー:skew)があると、反射ビームの光軸がシフトし、隣接記録トラックからの情報が漏洩し、クロストークが発生する。
【0028】
そのため、本実施の形態のスキューサーボ回路では、ディスクにスキューがあることを検出したとき、情報信号の記録再生状態またはディスクの傾き状態に応じて、光学ピックアップのレーザービームの光軸とディスクの信号面とを垂直に保つようにスキュー角(レーザービームの光軸とディスクの信号面とのなす角)を補正するように制御を行うようにスキューサーボを行うようにするものである。
【0029】
次に、図1を用いて、上述した光ディスク装置に適用される本発明の実施の形態に係る光ディスク装置のスキューサーボ回路のブロック図について説明する。
図1において、スキューサーボ回路は、光情報記録媒体としての光ディスク1と、光ディスク1を回転駆動させるスピンドルモータ2と、サブシャーシ3上に設けられて光ディスク1の信号面上にレーザービームを照射する光学ピックアップ4と、光ディスク1のラジアル(半径)方向のスキューを示す2信号を検出するスキューセンサー5と、スキューセンサ5により検出された2信号の電流の変化を電圧の変化に変換する電流/電圧変換回路6と、2信号の電圧の差をとり差分を後段の信号処理可能なレベルまで増幅してスキューエラー信号SEを出力する差動増幅回路7と、スキューエラー信号SEを所定のスレッショルドレベルでスライスしてスキューハイレベル信号SKHとスキューローレベル信号SKLの2つの信号を生成するウインドウコンパレータ8と、スキューハイレベル信号SKHとスキューローレベル信号SKLの2つの信号の両方の信号が共にローレベルとなるように制御信号を出力するCPU(セントラルプロセッシングユニット)9と、制御信号に基づいて駆動信号を生成するドライバー10と、駆動電流により回転駆動するスキューモータ(ステッピングモータ)11と、スキューモータ11の回転に連動してこれに従動してサブシャーシ3を上下動させるカムギヤ12と、を有して構成される。
【0030】
このように構成された本発明の実施の形態に係る光ディスク装置のスキューサーボ回路の動作を説明する。
図1において、光ディスク1が光ディスク装置に装填されて所定の動作の指定がされると、スピンドルモータ2が回転し、光ディスク1はスピンドルモータ2の回転駆動に伴って回転する。サブシャーシ3上に設けられた光学ピックアップ4から光ディスク1の信号面上にレーザービームが照射される。このようにして、光学ピックアップ4により光ディスク1の信号面上に照射されたレーザービームの反射光を図示しないフォトディテクタで検出して、所定のトラッキングサーボおよびフォーカスサーボの動作が行われ、RF信号を再生して所定の動作が行われる。
【0031】
このとき、スキューセンサー5により光ディスク1のラジアル(半径)方向のスキューを示す2信号が検出されると、このスキューセンサ5により検出された2信号は電流/電圧変換回路6に供給される。電流/電圧変換回路6においてスキューセンサ5により検出された2信号の電流の変化は電圧の変化に変換される。電流/電圧変換回路6により変換された2信号の電圧は差動増幅回路7に供給される。差動増幅回路7において、2信号の電圧の差がとられ差分が後段の信号処理可能なレベルまで増幅されてスキューエラー信号SEが出力される。
【0032】
スキューエラー信号SEはウインドウコンパレータ8に供給される。ウインドウコンパレータ8において、スキューエラー信号SEが所定のスレッショルドレベルでスライスされてスキューハイレベル信号SKHとスキューローレベル信号SKLの2つの信号が生成される。
【0033】
具体的には、図5Aに示すように光ディスク1が左側にスキューしているときでスキューセンサー5で検出される2信号から得られるスキュー状態がNG(マイナス)のときは、図5Bに示すように差動増幅回路7で生成されるスキューエラー信号SEが0よりも低いロースレッショルドLSよりも更に低い値となり、図5Cに示すようにウインドウコンパレータ8で生成されるスキューハイレベル信号SKHはローレベルLとなり、図5Dに示すようにウインドウコンパレータ8で生成されるスキューローレベル信号SKLはハイレベルHとなる。
【0034】
また、図5Aに示すように光ディスク1がスキューしていないときでスキューセンサー5で検出される2信号から得られるスキュー状態がOKのときは、図5Bに示すように差動増幅回路7で生成されるスキューエラー信号SEが0よりも高いハイスレッショルドHSよりも低くロースレッショルドLSよりも高い値となり、図5Cに示すようにウインドウコンパレータ8で生成されるスキューハイレベル信号SKHはローレベルLとなり、図5Dに示すようにウインドウコンパレータ8で生成されるスキューローレベル信号SKLはローレベルLとなる。
【0035】
また、図5Aに示すように光ディスク1が右側にスキューしているときでスキューセンサー5で検出される2信号から得られるスキュー状態がNG(プラス)のときは、図5Bに示すように差動増幅回路7で生成されるスキューエラー信号SEが0よりも高いハイスレッショルドHSよりも更に高い値となり、図5Cに示すようにウインドウコンパレータ8で生成されるスキューハイレベル信号SKHはハイレベルHとなり、図5Dに示すようにウインドウコンパレータ8で生成されるスキューローレベル信号SKLはローレベルLとなる。
【0036】
スキューハイレベル信号SKHとスキューローレベル信号SKLの2つの信号はCPU9に供給される。CPU9において、スキューハイレベル信号SKHとスキューローレベル信号SKLの2つの信号の両方の信号が共にローレベルとなるように制御信号が生成される。
【0037】
ここで、図8に示すフローチャートを用いてCPU9におけるスキュー割り込みの動作を説明する。
図8において、スタートして、ステップS1でスキューハイレベル信号SKHはハイレベルHか否かを判断する。ステップS1でスキューハイレベル信号SKHがハイレベルHでないときはステップS2へ進む。ステップS2でスキューローレベル信号SKLはローレベルLか否かを判断する。ステップS2でスキューローレベル信号SKLがローレベルLでないときはステップS3へ進む。ステップS3でスキューモータ11を時計方向に1ステップ駆動するための制御信号であるCW(クロックワインド:時計方向)1ステップ駆動制御信号を生成してリターンする。具体的には、図5Aに示すように光ディスク1が左側にスキューしているときでスキューセンサー5で検出される2信号から得られるスキュー状態がNG(マイナス)のときであり、スキューエラー信号SEが0よりも低いロースレッショルドLSよりも更に低い値となり、スキューハイレベル信号SKHはローレベルLとなり、スキューローレベル信号SKLはハイレベルHのときである。
【0038】
また、ステップS1でスキューハイレベル信号SKHがハイレベルHであるときはステップS4へ進む。ステップS4でスキューモータ11を反時計方向に1ステップ駆動するための制御信号であるCCW(カウンタークロックワインド:反時計方向)1ステップ駆動制御信号を生成してリターンする。具体的には、図5Aに示すように光ディスク1が右側にスキューしているときでスキューセンサー5で検出される2信号から得られるスキュー状態がNG(プラス)のときであり、スキューエラー信号SEが0よりも高いハイスレッショルドHSよりも更に高い値となり、スキューハイレベル信号SKHはハイレベルHとなり、スキューローレベルSKL信号はローレベルLのときである。
【0039】
また、ステップS2でスキューローレベル信号SKLがローレベルLであるときはステップS5へ進む。ステップS5でスキューモータ11をパワーオフするための制御信号を生成してリターンする。具体的には、図5Aに示すように光ディスク1がスキューしていないときでスキューセンサー5で検出される2信号から得られるスキュー状態がOKのときであり、スキューエラー信号SEが0よりも高いハイスレッショルドHSよりも低くロースレッショルドLSよりも高い値となり、スキューハイレベル信号SKHはローレベルLとなり、スキューローレベルSKL信号はローレベルLのときである。
【0040】
上述した制御信号はドライバー10に供給される。ドライバー10において、制御信号に基づいて駆動信号が生成される。駆動信号はスキューモータ11に供給される。スキューモータ11は、駆動信号により回転駆動する。すると、スキューモータ11の回転に連動してカムギヤ12が回転し、カムギヤ12の回転に従動してサブシャーシ3が上下動される。これにより、サブシャーシ3上に設けられた光学ピックアップ4が上下動され、光学ピックアップ4のレーザービームの光軸と光ディスク1の信号面とが垂直に保たれるようにスキューサーボの制御が行われる。この場合、情報信号の記録再生状態またはディスクの傾き状態に応じて、スキューサーボの制御が行われる。
【0041】
次に、スキューサーボに用いられるメカニカルユニットについて説明する。
図2に、スキューサーボに用いられるベースユニットアッセンブリの外観斜視図を示し、図3に、このベースユニットアッセンブリの外観斜視図を示す。
図3において示すように、サブシャーシ3上に、光学ピックアップ4と、スキューセンサー5と、光学ピックアップ4を半径方向に送るための案内をするメインシャフト21とが設けられている。また、メインシャーシ20上に、スピンドルモータ2と、メインシャフト21を介して光学ピックアップ4を半径方向に送るスレッドモータ22と、スキューモータ11と、スキューモータ11の回転に伴って回転するカムギヤ12とが設けられている。そして、メインシャーシ20に対してサブシャーシ3がとりつけられるように構成されている。
【0042】
このように構成されたベースユニットアッセンブリのスキューメカニズムを図4を用いて説明する。
図4において、まず、スキューモータ11にはスキュープーリギヤ40がとりつけられていて、スキューモータ11の矢付▲1▼方向の回転をカムギヤ12に伝えるように構成されている。また、カムギヤ12には内周側で円周方向に長孔41が設けられていて、このカムギヤ12の長孔41にスキューカムシャフト43が嵌挿され、スキューカムシャフト43が長孔41に沿って移動可能になることにより、スキューシャフト43がカムギヤ12に対して矢付▲2▼方向に上下動するように構成されている。さらに、メインシャーシ20の孔42に対してサブシャーシ3の回転シャフト44が回動自在にとりつけられることにより、メインシャーシ20に対してサブシャーシ3が矢付▲3▼方向に回転するように構成されている。
【0043】
このように構成されたベースユニットアッセンブリのスキューメカニズムの動作を説明する。
図4において、まず、スキューモータ11が回転すると、これに伴ってスキュープーリギヤ40が回転して、スキューモータ11の矢付▲1▼方向の回転がカムギヤ12に伝えられる。次に、カムギヤ12の内周側で円周方向に設けられた長孔41にスキューカムシャフト43が嵌挿されているので、カムギヤ12が回転すると長孔41に案内されるようにしてスキューカムシャフト43が長孔41に沿って移動する。すると、スキューシャフト43がカムギヤ12に対して矢付▲2▼方向に上下動する。さらに、メインシャーシ20の孔42に対してサブシャーシ3の回転シャフト44が回動自在にとりつけられているので、メインシャーシ20に対してサブシャーシ3が矢付▲3▼方向に回転する。これにより、サブシャーシ3上に設けられた光学ピックアップ4が上下動され、光学ピックアップ4のレーザービームの光軸と光ディスク1の信号面とが垂直に保たれるようにスキューサーボの制御が行われる。
【0044】
なお、上述したように、記録再生の可能な光ディスク装置において、光ディスク1のラジアル方向の傾きを検出し、レーザービームの光軸と光ディスク1の信号面とを垂直に保つように制御を行い、データ記録再生時の信頼性を向上させるためにスキューサーボが必要となるが、常時これらの制御が必要となるわけではない。
【0045】
そこで、記録再生の動作に応じて、必要なスキューサーボを行うようにした。以下に制御の内容を説明する。
実際に高精度かつ連続的なスキューサーボが必要なのは、シーケンシャルに信号の再生を行っているときで、シーク時には、このような高精度かつ連続的なスキューサーボは必要がない。また、光ディスク1自体に反りがそれほど無い場合には、信号を再生する前に、上述したスキューサーボメカニズムのイニシャライズ(初期化)動作をすることにより、それ以降は必要がない。従って、スキューサーボを行うことによるスキューメカニズムの寿命、消費電力、発熱等を考慮すると、常時スキューサーボをかけることは好ましくないため、以下に述べるように制御を切り替えるようにした。
【0046】
まず、第1の制御方法について説明する。
第1の制御方法は制御間隔を切り替える方法である。この方法では、CPU9でスキューエラー信号(或いはスキューハイレベル信号SKHおよびスキューローレベル信号SKL)をある間隔で監視していて、そのスキューエラー信号(光ディスクの傾き)に応じて制御を行うようにする。このときの制御間隔はCPU9で自由に可変することができるようにする。そこで、シーケンシャルリード時は、この制御間隔を短くすることでより精度の高い制御を行い、信号再生時の信頼性を向上させる。また、シーク時には、これとは逆に、制御間隔を少し長めに取ることで、消費電力、発熱を抑えるようにする。さらに、光ディスク1の反りが小さくスキュー制御を行わなくてもよい場合には、再生前に1回だけスキューメカニズムをイニシャライズ(初期化)し、それ以降は制御を行わないようにする。
【0047】
次に、第2の制御方法について説明する。
第2の制御方法は、制御範囲を切り替える方法である。この方法では、スキューサーボを行う際に、ある不感帯を設けておいて、その範囲では、一切制御を行わないようにする。この不感帯というのは、制御を行わなくてもデータ再生時の信頼性を損なうことのない範囲である。この不感帯の範囲は、ウインドウコンパレータ8におけるスライスレベルで決まるものである。また、A/Dコンバータを介してCPU9に直接スキューエラー信号を取り込む場合は、CPU9のファームウエアで決まるものである。従って、この不感帯の範囲を広げたり、狭くしたりすることで、精度の高い制御を行うか、或いは、スキューメカニズムの寿命、消費電力、発熱を考慮した制御を行うかを切り替えることができる。
【0048】
さらに、第3の制御方法について説明する。
第3の制御方法は、スキューモータ11の励磁方法を切り替える方法である。
スキュー角を調整するためのスキューモータ11は、本実施の形態では、寿命、消費電力等を考慮して、ステッピングモータを使用している。このステッピングモータの駆動方法として、図6Aに示す1相励磁方式、図6Bに示す2相励磁方式、図6Cに示す1−2相励磁方式、図7Aに示すマイクロステップ駆動方式、図7Bに示す疑似マイクロステップ駆動方式に大別される。
【0049】
図6Aに示す1相励磁方式、図6Bに示す2相励磁方式は、ステップ角は同一であるが、2相励磁方式の方が1相励磁方式に比べて励磁されている相が多い分だけ、トルクが大きく、消費電力も多い。また、図6Cに示す1−2相励磁方式は、1相励磁方式および2相励磁方式を交互に繰り返す方式で、ステップ角が1相励磁方式および2相励磁方式に比べると半分になる。また、ステップ角が狭いことにより、滑らかに回転させることができる。さらに、図7Aに示すマイクロステップ駆動方式は他の励磁方法と比べてステップ角が極端に小さくすることができ、より細かな高精度かつ滑らかな駆動が可能となる。また、マイクロステップ駆動方式はすべてのデューティで滑らかに駆動するが、図7Bに示す疑似マイクロステップ駆動方式は前半のデューティで滑らかに駆動し、半のデューティでパルスで駆動する。これにより、マイクロステップ駆動方式と疑似マイクロステップ駆動方式とを切り替えることにより、精度の高い制御を行うか、或いは、スキューメカニズムの寿命、消費電力、発熱を考慮した制御を行うかを切り替えることができる。
【0050】
このようにして、上述した励磁方法を適宜使い分けることにより、適正なスキューサーボを実現することができる。具体的には、信号をシーケンシャルに再生しているときには、例えばマイクロステップ駆動方式等のようにスキューモータ11の駆動方式をより滑らかな方式にし、光ディスクへの振動を最小限に抑えるようにする。また、シーク時には、例えば2相励磁方式等のよりトルクの大きい駆動方式を採用し、素早く光ディスクの傾きを補正するようにする。
【0051】
上述した本実施の形態によれば、記録再生の可能な光ディスクドライブ装置において、光ディスク1のラジアル方向の傾き(スキュー角・チルト角)を検出し、レーザービームの光軸と光ディスク1の信号面とを垂直に保つように制御を行う際に、信号の記録再生状態(リード時またはシーク時)や光ディスク1の反り具合によりその制御方法を変えるようにすることにより、精度の高い制御を行うか、或いは、スキューメカニズムの寿命、消費電力、発熱を考慮した制御を行うかを切り替えることができる。
【0052】
また、本実施の形態によれば、信号をシーケンシャルに再生しているときは、例えば、10msec程度に制御間隔を短くすることにより、より精度の高い制御を行い、シーク時には例えば100msec程度に制御間隔を長くすることにより、間引き制御を行い、消費電力・発熱を抑えることができる。
【0053】
また、本実施の形態によれば、信号をシーケンシャルに再生しているときは、例えば、光ディスク1の回転角の0.05度程度に制御範囲を短くすることにより、より精度の高い制御を行い、シーク時には例えば0.2度程度に制御範囲を長くすることにより、間引き制御を行い、消費電力・発熱を抑えることができる。
【0054】
また、本実施の形態によれば、信号をシーケンシャルに再生しているときは、例えば、マイクロステップ駆動方式等によりスキューモータ11の駆動方法をより滑らかな方式することにより、光学ピックアップ4や光ディスク1への振動を最小限に抑えることができ、より精度の高い制御を行い、シーク時には例えば2相励磁方式等のより大きなトルクの駆動方式を行い、素早く光ディスク1の傾きを補正することができる。
【0055】
上述した本実施の形態の光ディスク装置においては、レーザービームにより光ディスク1にピットを形成して情報信号を記録又は、ピットにレーザービームを照射することにより情報信号を読み取り情報信号を再生する光ディスク装置において、光ディスク1の傾きを検出する傾きスキューセンサー5と、レーザービームの光軸と光ディスク1の情報信号が記録された面とを垂直に保つようにスキューセンサー5により検出した傾き状態に応じて制御する制御手段としての電流/電圧変換回路6、差動増幅回路7、ウインドーコンパレータ8、CPU9、ドライバー10、スキューモータ11とを備え、情報信号をシーケンシャルに再生しているときの不感帯の範囲よりも、シーク時における不感帯の範囲を長くするように制御手段による制御動作の範囲を変えるようにしたので、光ディスク1のラジアル方向の傾き(スキュー角・チルト角)を検出し、レーザービームの光軸と光ディスク1の信号面とを垂直に保つように制御を行う際に、信号の記録再生状態(リード時またはシーク時)や光ディスク1の反り具合によりその制御方法を変えるようにすることにより、精度の高い制御を行うか、或いは、スキューメカニズムの寿命、消費電力、発熱を考慮した制御を行うかを切り替えることにより、高速且つ高精度でスキュー角の補正をすることができる。
【0056】
また、本実施の形態の光ディスク装置においては、上述において、制御手段としての電流/電圧変換回路6、差動増幅回路7、ウインドーコンパレータ8、CPU9、ドライバー10、スキューモータ11による制御動作の間隔を変えるようにし、また、制御手段は、光ディスク1をシーケンシャルに再生している時における制御動作の間隔よりも、シーク時における制御動作の間隔を長く変えるようにしたので、制御間隔を短くすることにより、より精度の高い制御を行い、シーク時には制御間隔を長くすることにより、間引き制御を行い、消費電力・発熱を抑えることができる。
【0057】
また、本実施の形態の光ディスク装置においては、上述において、制御手段としての電流/電圧変換回路6、差動増幅回路7、ウインドーコンパレータ8、CPU9、ドライバー10、スキューモータ11による制御動作の範囲を変えるようにしたので、制御範囲を短くすることにより、より精度の高い制御を行い、シーク時には制御範囲を長くすることにより、間引き制御を行い、消費電力・発熱を抑えることができる。
【0058】
また、本実施の形態の光ディスク装置においては、上述において、制御手段としての電流/電圧変換回路6、差動増幅回路7、ウインドーコンパレータ8、CPU9、ドライバー10、スキューモータ11による制御動作の駆動方式を変えるようにしたので、低速動作でで信号をシーケンシャルに再生しているときは、制御動作の駆動方法をより滑らかな方式することにより、光学ピックアップ4や光ディスク1への振動を最小限に抑えることができ、より精度の高い制御を行い、高速動作のシーク時には大きなトルクの駆動方式を行い、素早く光ディスク1の傾きを補正することができる。
【0059】
また、本実施の形態の光ディスク装置においては、上述において、スキューセンサー5による光ディスク1の傾き状態に応じて制御手段としての電流/電圧変換回路6、差動増幅回路7、ウインドーコンパレータ8、CPU9、ドライバー10、スキューモータ11による制御を変えるようにし、また、スキューセンサー5による光ディスク1の反りの状態に応じて、情報信号をシーケンシャルに再生する前にスキュー制御機構の初期化のみを行う制御と、情報信号をシーケンシャルに再生する以後にはスキュー制御動作を行わない制御とを変えるようにしたので、光ディスク1の反りが小さくスキュー制御動作を行わなくてもよい場合には、動作前に1回だけスキューメカニズムをイニシャライズ(初期化)し、それ以降はスキュー制御動作を行わないようにすることにより、無駄な制御を省き、高速で制御を行うことができる。
【0060】
また、本実施の形態の光情報記録再生方法においては、レーザービームにより光ディスク1にピットを形成して情報信号を記録又は、ピットにレーザービームを照射することにより情報信号を読み取り情報信号を再生する光情報記録再生方法において、傾き検出処理において光ディスク1の傾きを検出し、制御処理において情報信号の記録再生状態またはスキューセンサー5による傾き状態に応じて、レーザービームの光軸と光ディスク1の情報信号をシーケンシャルに再生しているときの不感帯の範囲よりも、シーク時における不感帯の範囲を長くするように制御処理による制御動作の範囲を変えるように制御したので、光ディスク1のラジアル方向の傾き(スキュー角・チルト角)を検出し、レーザービームの光軸と光ディスク1の信号面とを垂直に保つように制御を行う際に、信号の記録再生状態(リード時またはシーク時)や光ディスク1の反り具合によりその制御方法を変えるようにすることにより、精度の高い制御を行うか、或いは、スキューメカニズムの寿命、消費電力、発熱を考慮した制御を行うかを切り替えることにより、高速且つ高精度でスキュー角の補正の処理をすることができる。
【0061】
また、本実施の形態の光情報記録再生方法においては、上述において、制御処理による制御動作の間隔を変えるようにし、また、制御処理は、光ディスク1をシーケンシャルに再生している時における制御動作の間隔よりも、シーク時における制御動作の間隔を長く変えるようにしたので、制御間隔を短くすることにより、より精度の高い制御を行い、シーク時には制御間隔を長くすることにより、間引き制御を行い、消費電力・発熱を抑えることができる。
【0062】
また、本実施の形態の光情報記録再生方法においては、上述において、制御処理による制御動作の範囲を変えるようにしたので、制御範囲を短くすることにより、より精度の高い制御を行い、シーク時には制御範囲を長くすることにより、間引き制御を行い、消費電力・発熱を抑えることができる。
【0063】
また、本実施の形態の光情報記録再生方法においては、上述において、光情報記録再生方法において、制御処理による制御動作の駆動方式を変えるようにしたので、低速動作で信号をシーケンシャルに再生しているときは、制御動作の駆動方法をより滑らかな方式することにより、光学ピックアップ4や光ディスク1への振動を最小限に抑えることができ、より精度の高い制御を行い、高速動作のシーク時には大きなトルクの駆動方式を行い、素早く光記録媒体の傾きを補正することができる。
【0064】
また、本実施の形態の光情報記録再生方法においては、上述において、スキューセンサー5による光ディスク1の傾き状態に応じて制御処理による制御を変えるようにし、また、傾き検出処理による光ディスク1の反りの状態に応じて、情報信号をシーケンシャルに再生する前にスキュー制御機構の初期化のみを行う制御と、情報信号をシーケンシャルに再生する以後にはスキュー制御動作を行わない制御とを変えるようにしたので、光ディスク1の反りが小さくスキュー制御動作を行わなくてもよい場合には、動作前に1回だけスキューメカニズムをイニシャライズ(初期化)し、それ以降はスキュー制御動作を行わないようにすることにより、無駄な制御を省き、高速で制御を行うことができる。
【0065】
【発明の効果】
本発明の光情報記録再生装置においては、レーザービームにより光記録媒体にピットを形成して情報信号を記録又は、上記ピットにレーザービームを照射することにより上記情報信号を読み取り上記情報信号を再生する光情報記録再生装置において、上記光記録媒体の傾きを検出する傾き検出手段と、上記レーザービームの光軸と上記光記録媒体の上記情報信号が記録された面とを垂直に保つように上記傾き検出手段により検出した傾き状態に応じて制御する制御手段とを備え、上記情報信号をシーケンシャルに再生しているときの不感帯の範囲よりも、シーク時における不感帯の範囲を長くするように制御手段による制御動作の範囲を変えるようにしたので、光記録媒体のラジアル方向の傾き(スキュー角・チルト角)を検出し、レーザービームの光軸と光記録媒体の信号面とを垂直に保つように制御を行う際に、信号の記録再生状態(リード時またはシーク時)や光記録媒体の反り具合によりその制御方法を変えるようにすることにより、精度の高い制御を行うか、或いは、スキューメカニズムの寿命、消費電力、発熱を考慮した制御を行うかを切り替えることにより、高速且つ高精度でスキュー角の補正をすることができるという効果を奏する。
【0066】
また、本発明の光情報記録再生装置においては、上述において、上記制御手段による制御動作の間隔を変えるようにし、また、上記制御手段は、上記光記録媒体をシーケンシャルに再生している時における制御動作の間隔よりも、シーク時における制御動作の間隔を長く変えるようにしたので、制御間隔を短くすることにより、より精度の高い制御を行い、シーク時には制御間隔を長くすることにより、間引き制御を行い、消費電力・発熱を抑えることができるという効果を奏する。
【0067】
また、本発明の光情報記録再生装置においては、上述において、上記制御手段による制御動作の範囲を変えるようにしたので、制御範囲を短くすることにより、より精度の高い制御を行い、シーク時には制御範囲を長くすることにより、間引き制御を行い、消費電力・発熱を抑えることができるという効果を奏する。
【0068】
また、本発明の光情報記録再生装置においては、上述において、上記制御手段による制御動作の駆動方式を変えるようにしたので、低速動作でで信号をシーケンシャルに再生しているときは、制御動作の駆動方法をより滑らかな方式することにより、光学ピックアップや光記録媒体への振動を最小限に抑えることができ、より精度の高い制御を行い、高速動作のシーク時には大きなトルクの駆動方式を行い、素早く光記録媒体の傾きを補正することができるという効果を奏する。
【0069】
また、本発明の光情報記録再生装置においては、上述において、上記傾き検出手段による上記光記録媒体の傾き状態に応じて上記制御手段による制御を変えるようにし、また、上記傾き検出手段による上記光記録媒体の反りの状態に応じて、情報信号をシーケンシャルに再生する前にスキュー制御機構の初期化のみを行う制御と、情報信号をシーケンシャルに再生する以後にはスキュー制御動作を行わない制御とを変えるようにしたので、光記録媒体の反りが小さくスキュー制御動作を行わなくてもよい場合には、動作前に1回だけスキュー制御機構をイニシャライズ(初期化)し、それ以降はスキュー制御動作を行わないようにすることにより、無駄な制御を省き、高速で制御を行うことができるという効果を奏する。
【0070】
また、本発明の光情報記録再生方法においては、レーザービームにより光記録媒体にピットを形成して情報信号を記録又は、上記ピットにレーザービームを照射することにより上記情報信号を読み取り上記情報信号を再生する光情報記録再生方法において、傾き検出処理において上記光記録媒体の傾きを検出し、制御処理において上記情報信号の記録再生状態または上記傾き検出手段による傾き状態に応じて、上記レーザービームの光軸と上記光記録媒体の上記情報信号をシーケンシャルに再生しているときの不感帯の範囲よりも、シーク時における不感帯の範囲を長くするように制御処理による制御動作の範囲を変えるように制御したので、光記録媒体のラジアル方向の傾き(スキュー角・チルト角)を検出し、レーザービームの光軸と光記録媒体の信号面とを垂直に保つように制御を行う際に、信号の記録再生状態(リード時またはシーク時)や光記録媒体の反り具合によりその制御方法を変えるようにすることにより、精度の高い制御を行うか、或いは、スキューメカニズムの寿命、消費電力、発熱を考慮した制御を行うかを切り替えることにより、高速且つ高精度でスキュー角の補正の処理をすることができるという効果を奏する。
【0071】
また、本発明の光情報記録再生方法においては、上述において、上記制御処理による制御動作の間隔を変えるようにし、また、上記制御処理は、上記光記録媒体をシーケンシャルに再生している時における制御動作の間隔よりも、シーク時における制御動作の間隔を長く変えるようにしたので、制御間隔を短くすることにより、より精度の高い制御を行い、シーク時には制御間隔を長くすることにより、間引き制御を行い、消費電力・発熱を抑えることができるという効果を奏する。
【0072】
また、本発明の光情報記録再生方法においては、上述において、上記制御処理による制御動作の範囲を変えるようにしたので、制御範囲を短くすることにより、より精度の高い制御を行い、シーク時には制御範囲を長くすることにより、間引き制御を行い、消費電力・発熱を抑えることができるという効果を奏する。
【0073】
また、本発明の光情報記録再生方法においては、上述において、光情報記録再生方法において、上記制御処理による制御動作の駆動方式を変えるようにしたので、低速動作で信号をシーケンシャルに再生しているときは、制御動作の駆動方法をより滑らかな方式することにより、光学ピックアップや光記録媒体への振動を最小限に抑えることができ、より精度の高い制御を行い、高速動作のシーク時には大きなトルクの駆動方式を行い、素早く光記録媒体の傾きを補正することができるという効果を奏する。
【0074】
また、本発明の光情報記録再生方法においては、上述において、上記傾き検出処理による上記光記録媒体の傾き状態に応じて上記制御処理による制御を変えるようにし、また、上記傾き検出処理による上記光記録媒体の反りの状態に応じて、情報信号をシーケンシャルに再生する前にスキュー制御機構の初期化のみを行う制御と、情報信号をシーケンシャルに再生する以後にはスキュー制御動作を行わない制御とを変えるようにしたので、光記録媒体の反りが小さくスキュー制御動作を行わなくてもよい場合には、動作前に1回だけスキュー制御機構をイニシャライズ(初期化)し、それ以降はスキュー制御動作を行わないようにすることにより、無駄な制御を省き、高速で制御を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ディスク装置のスキューサーボの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態のベースユニットアッセンブリの外観斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態のベースユニットアッセンブリの構成を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態のスキューメカニズムを示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態のスキューサーボの動作原理を示す図であり、図5Aはスキュー状態、図5Bはスキューエラー信号SE、図5CはSKH信号、図5DはSKL信号である。
【図6】本発明の実施の形態のスキューモータの励磁方式を示す図であり、図6Aは1相励磁方式、図6Bは2相励磁方式、図6Cは1−2相励磁方式である。
【図7】本発明の実施の形態のスキューモータの励磁方式を示す図であり、図7Aはマイクロステップ駆動方式、図7Bは疑似マイクロステップ駆動方式である。
【図8】本発明の実施の形態のスキュー割り込みの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……光ディスク、2……スピンドルモータ、3……サブシャーシ、4……光学ピックアップ、5……スキューセンサ、6……電流/電圧変換回路、7……差動増幅回路、8……ウインドウコンパレータ、9……CPU、10……ドライバー、11……スキューモータ(ステッピングモータ)、12……カムギヤ、20……メインシャーシ、21……メインシャフト、22……スレッドモータ、40……スキュープーリギヤ、41……長孔、42……孔、43……スキューカムシャフト、44……回転シャフト、SE……スキューエラー信号、SKH……スキューハイレベル信号、SKL……スキューローレベル信号
Claims (8)
- レーザービームにより光記録媒体にピットを形成して情報信号を記録又は、上記ピットにレーザービームを照射することにより上記情報信号を読み取り上記情報信号を再生する光情報記録再生装置において、
上記光記録媒体の傾きを検出する傾き検出手段と、
上記レーザービームの光軸と上記光記録媒体の上記情報信号が記録された面とを垂直に保つように上記傾き検出手段により検出した傾き状態に応じて制御する制御手段と、
を備え、
上記情報信号をシーケンシャルに再生しているときの不感帯の範囲よりも、シーク時における不感帯の範囲を長くするように上記制御手段による制御動作の範囲を変えるようにしたことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項1記載の光情報記録再生装置において、
上記制御手段は、上記光記録媒体をシーケンシャルに再生している時における制御動作の間隔よりも、シーク時における制御動作の間隔を長く変えるようにしたことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項1記載の光情報記録再生装置において、
上記情報信号をシーケンシャルに再生しているときの上記レーザービームの光軸を上記光記録媒体の上記情報信号が記録された面と垂直に保つように駆動するトルクよりも、シーク時におけるトルクを大きくするように上記制御手段による制御動作の駆動方式を変えるようにしたことを特徴とする光情報記録再生装置。 - 請求項1記載の光情報記録再生装置において、
上記傾き検出手段による上記光記録媒体の反りの状態に応じて、上記情報信号をシーケンシャルに再生する前にスキュー制御機構の初期化のみを行う制御と、上記情報信号をシーケンシャルに再生する際にスキュー動作を行う制御とを変えるようにしたことを特徴とする光情報記録再生装置。 - レーザービームにより光記録媒体にピットを形成して情報信号を記録又は、上記ピットにレーザービームを照射することにより上記情報信号を読み取り上記情報信号を再生する光情報記録再生方法において、
傾き検出処理において上記光記録媒体の傾きを検出し、
制御処理において上記レーザービームの光軸と上記光記録媒体の上記情報信号が記録された面とを垂直に保つように上記傾き検出処理により検出した傾き状態に応じて制御し、
上記情報信号をシーケンシャルに再生しているときの不感帯の範囲よりも、シーク時における不感帯の範囲を長くするように上記制御処理による制御動作の範囲を変えるようにしたことを特徴とする光情報記録再生方法。 - 請求項5記載の光情報記録再生方法において、
上記制御処理は、上記光記録媒体をシーケンシャルに再生している時における制御動作の間隔よりも、シーク時における制御動作の間隔を長く変えるようにしたことを特徴とする光情報記録再生方法。 - 請求項5記載の光情報記録再生方法において、
上記情報信号をシーケンシャルに再生しているときの上記レーザービームの光軸を上記光記録媒体の上記情報信号が記録された面と垂直に保つように駆動するトルクよりも、シーク時におけるトルクを大きくするように上記制御処理による制御動作の駆動方式を変えるようにしたことを特徴とする光情報記録再生方法。 - 請求項1記載の光情報記録再生方法において、
上記傾き検出処理による上記光記録媒体の反りの状態に応じて、上記情報信号をシーケンシャルに再生する前にスキュー制御機構の初期化のみを行う制御と、上記情報信号をシーケンシャルに再生する際にスキュー動作を行う制御とを変えるようにしたことを特徴とする光情報記録再生方法。
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