JPH11283264A - チルトサーボ装置 - Google Patents

チルトサーボ装置

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JPH11283264A
JPH11283264A JP10370098A JP10370098A JPH11283264A JP H11283264 A JPH11283264 A JP H11283264A JP 10370098 A JP10370098 A JP 10370098A JP 10370098 A JP10370098 A JP 10370098A JP H11283264 A JPH11283264 A JP H11283264A
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pickup
optical
tilt
optical disk
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Application number
JP10370098A
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English (en)
Inventor
Eisaku Kawano
英作 川野
Masayoshi Yoshida
昌義 吉田
Toru Kanee
徹 鐘江
Masahiro Kato
正浩 加藤
Yoshitaka Shimoda
吉隆 下田
Shinichi Nagahara
信一 永原
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 光学式ピックアップの小型化、装置の小型化に適したチ
ルトサーボを提供する。 【解決手段】 光学式ディスクの情報面と光学式ピック
アップから光学式ディスクに対して照射される光ビーム
の光軸との直交関係を維持するための光学式ディスクプ
レーヤにおけるチルトサーボにおいて、光学式ディスク
の情報面と光ビームの光軸との直交関係を維持すべく駆
動されるチルト機構駆動信号を、光学式ディスクプレー
ヤに設けられたアクチュエータ駆動信号の低域成分より
生成することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学式ディスクプレー
ヤにおけるチルトサーボ装置に関する。
【0002】光学式ディスクプレーヤにおいて、ディス
ク上に記録されている情報を読取る為の構成は、ターン
テーブル上に固定されて回転しているディスクの情報記
録面に対して、光学式ピックアップから出射された光ビ
ームを照射し、そのディスクの情報記録面からの反射光
を光学式ピックアップ内に設けられた光検出素子によつ
て受光する構成となっている。
【0003】ディスクから正確に情報を読取る為には、
ディスク上の情報読取位置においてディスクの情報記録
面に照射された光ビームのスポットが正規のサイズにな
るように、即ちディスクの情報記録面と光ビームの合焦
点が一致するように、ディスクの情報記録面とピックア
ップ内に設けられた対物レンズとの距離を所定の位置関
係に保つ必要がある。これをなす為に、光学式ピックア
ップ内には、対物レンズを情報記録面に対して略垂直な
方向に駆動する為のアクチュエータが設けられている。
そして、光学式ディスクプレーヤには、更に対物レンズ
と情報記録面との距離を一定に保つべくアクチュエータ
を駆動する為のフォーカスサーボ系が備えられている。
【0004】一方、情報が記録されるデイスク自体は、
その成形時又は経年変化により情報記録面に反りが生じ
ることが有り、又直径の大きいディスクでは、ターンテ
ーブル上に固定された際に、自重により外周付近が下方
に垂れ下がり、ディスクの情報記録面を一平面内で回転
させることができなくなる。
【0005】これら情報記録面の反り、ディスク外周部
の垂れ下がりが僅かの場合には、光ビームの光軸と情報
記録面とが互いに垂直な関係から極僅かにずれるのみ
で、前述の光学式ピックアップ内に設けられたアクチュ
エータにより、対物レンズを情報記録面と垂直な方向に
駆動することにより情報の読取りを行うことができる。
しかしながら、一部のディスクでは情報記録面の反り
や、ディスク外周部の垂れ下がりが大きいものもあり、
又プレーヤにおいても経年変化によりディスクの回転軸
が傾斜することもあり、この場合光ビームの光軸と情報
記録面とが互いに垂直な関係から大きくずれることがあ
る。
【0006】光ビームの光軸と情報記録面とが互いに垂
直な関係から大きくずれた場合、本来読取るべきディス
ク上の情報トラックに隣接した情報トラックからの情報
の漏洩、所謂クロストーク現象が発生する。このような
不具合を解消し、ディスク上に記録されている情報を正
確に読取る為に、従来より、光学式ディスクプレーヤに
は、ディスク傾き検出して光ビームの光軸と情報記録面
とが互いに垂直な関係を維持する為のチルトサーボ装置
が設けられている。以下このチルトサーボ装置につい
て、図5を用いて説明する。
【0007】図5において、光学式ディスク1は情報が
記録されている、又は新たな情報が記録される光学式の
情報記録媒体であって、当該光学式ディスク1は回転す
るスピンドルモータ2に取り付けられたターンテーブル
3上に固定されている。光学式ピックアップ4は光学式
ディスク1から情報を読取る為の、又は光学式ディスク
1に情報を記録する為の光ビームを発生する半導体レー
ザーダイオード、並びに光学式ディスク1の情報記録面
に照射された光ビームのうち情報記録面からの反射光を
受光する光検出素子等を備え、当該光学式ピックアップ
4は後述するチルトベース5上において光学式ディスク
1の径方向に移動可能に取り付けられている。
【0008】チルトセンサー6は光ビームの光軸と情報
記録面とが互いに垂直な関係からどの程度ずれている
か、即ち光学式ディスク1の情報記録面の傾きを光学的
に検出する為のセンサーであって、前述の光学式ピック
アップ4の近傍で且つこれと一体的に設けられており、
同じく光学式ディスク1の径方向にチルトベース5上を
移動可能とされている。このチルトセンサー6は一定の
強さの光を光学式ディスク1の情報記録面に照射する発
光素子と、その光学式ディスク1の情報記録面からの反
射光を受ける受光素子とから構成され、受光素子により
反射光を光電気変換して出力する。
【0009】傾き検出部7は、光電気変換された信号に
基づいて、情報記録面と光ビームの光軸とが互いに垂直
な関係から、どの程度ずれているかを検出するものであ
る。例えば、受光素子が発光素子を挟んで2分割に配置
されている場合は、その2つの受光素子に戻って来た光
の光量差、即ち受光素子により光電気変換された信号の
差を検出することにより情報記録面に対する光ビームの
光軸のずれ量が検出される。
【0010】アナログ−デジタルコンバータ(以下、A
/Dコンバータと称する)8は、傾き検出部7によって
検出されたずれ量をデジタル値に変換して出力するもの
である。
【0011】CPU9は、A/Dコンバータ8から出力
されたデジタル信号に基づいて情報記録面に対する光ビ
ームの光軸のずれ量に対する補正値を算出する。
【0012】デジタル−アナログコンバータ(以下、D
/Aコンバータと称する)10は、CPU9によって算
出された補正値をデジタル値からアナログ値に変換し、
このアナログ値をモータドライバ11に対して出力す
る。
【0013】モータドライバ11はD/Aコンバータ1
0から受けたアナログ値信号に基づいてモータ駆動用の
ドライブ信号を形成し、該ドライブ信号をチルトモータ
12に出力する。このドライブ信号に基づいてチルトモ
ータ12が駆動し、チルトベース5は回動支点51を軸
として回動運動される。この回動運動の結果、情報記録
面に対して光ビームの光軸が垂直な状態となる。
【0014】フォーカスエラー信号生成手段13は、ピ
ックアップ4の対物レンズを通して照射される光ビーム
のうちディスクの情報記録面からの反射光に基づき、光
ビームの合焦点と光学式ディスク1の情報記録面とのず
れ量を示すフォーカスエラー信号を生成する手段であ
る。このフォーカスエラー信号生成手段13としては、
非点収差法、ナイフエッジ法、スポットサイズ法等様々
な方式の内の一つが採用されている。
【0015】フォーカスエラー信号生成手段13から出
力されたフォーカスエラー信号はA/Dコンバータ14
によりアナログ値からデジタル値に変換される。サーボ
コントローラ15は、A/Dコンバータ14から出力さ
れるデジタル値のフォーカスエラー信号に基づき、ピッ
クアップ4内に設けられた対物レンズを駆動するアクチ
ュエータの駆動用電圧信号を生成する。後段のアクチュ
エータドライバ16では、このアクチュエータの駆動用
電圧信号に基づきドライブ信号を発生し、これをアクチ
ュエータに印加する。このアクチュエータはマグネット
とコイルから構成されており、フレミングの左手の法則
により対物レンズを光りビームの光軸方向に駆動するも
のである。
【0016】上記のようなピックアップ4、フォーカス
エラー信号生成手段13、A/Dコンバータ14、サー
ボコントローラ15、及び、アクチュエータドライバ1
6から構成されるフォーカスサーボ系により、ディスク
上の情報読取位置においてディスクの情報記録面に照射
された光ビームのスポットが正規のサイズになるよう
に、即ちディスクの情報記録面と光ビームの合焦点が一
致するように、光学式ディスク1の情報記録面とピック
アップ4内に設けられた対物レンズとの距離が常に所定
の位置関係に保たれる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のチルト
サーボ装置においては、光ビームの光軸と情報記録面と
が互いに垂直な関係からどの程度ずれているか、即ち光
学式ディスク1の情報記録面の傾きを検出する為専用の
チルトセンサー6が必要とされている。このチルトセン
サー6は光を光学式ディスク1の情報記録面に照射する
発光素子と、その光学式ディスク1の情報記録面からの
反射光を受ける受光素子とから構成されており光学式デ
ィスクプレーヤのコスト増大を招来するものである。ま
た、チルトセンサー6自体の調整も必要となる。
【0018】また、チルトセンサー6はピックアップ4
と一体的に設けらて、光学式ディスク1の径方向に移動
する構成となっている。このため、光学式ディスク1の
内部ではチルトセンサー6とピックアップ4からなる大
型の移動体が移動するための経路(空間)を確保する必
要があり、装置の小型化には不向きであった。
【0019】そこで、本発明は上記の課題に鑑みてなさ
れたものであって、チルトサーボ専用のチルトセンサー
を設けることなく、既存のセンサーを用いてチルトサー
ボを行うことのできる装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、光学式ディスクの情報面
と光学式ピックアップから光学式ディスクに対して照射
される光ビームの光軸との直交関係を維持するための光
学式ディスクプレーヤにおけるチルトサーボ装置におい
て、前記光学式ディスクの情報面と前記光ビームの光軸
との直交関係を維持すべく駆動されるチルト機構駆動信
号を、前記光学式ディスクプレーヤ内に前記情報面と前
記光学式ピックアップの対物レンズとの前記光軸方向間
隙を所定量に維持すべく設けられたフォーカスサーボ系
の信号より、生成することを特徴としている。
【0021】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のチルトサーボ装置において、前記フォーカスサーボ
系の信号は、前記光学式ピックアップ内に設けられた対
物レンズの高さを示す信号であることを特徴としてい
る。
【0022】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のチルトサーボ装置において、前記フォーカスサーボ
系の信号は、前記光学式ピックアップ内に設けられた対
物レンズを前記光ビームの光軸方向に駆動するための駆
動信号であることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図1乃至図4を用いて説明する。図1は本発
明の実施の形態におけるチルトサーボ装置を示す図であ
る。なお、図5に示す従来のチルトサーボ装置と同一の
構成については同一符号を付し、その説明を適宜省略す
る。
【0024】図1において、高さ検出器17は、サーボ
コントローラ15から出力されるアクチュエータの駆動
用電圧信号に基づき、対物レンズの高さを検出する。こ
の高さは、光学式ディスク1上の情報読取位置において
光学式ディスク1の情報記録面に照射された光ビームの
スポットが正規のサイズになる時に、即ち光学式ディス
ク1の情報記録面と光ビームの合焦点が一致している時
の、駆動電圧を検出することにより認識されるものであ
る。
【0025】尚、光学式ディスク1自体は、情報の読取
時、又は情報の記録時においてスピンドルモータ2によ
って回転されている。したがって、光学式ディスク1の
情報記録面と対物レンズとの距離は微小に変動している
ため、この変動に追従すべくアクチュエータへの駆動電
圧自信も微小に変動している。このような変動するアク
チュエータへの駆動電圧から対物レンズの高さを検出す
る為に高さ検出器17は、アクチュエータへの駆動電圧
からローパスフィルタ等を利用して周波数の低い低域成
分のみを抽出し、その抽出した信号を高さ情報に変換す
る。以下、図2を用いてその原理を詳細に説明する。
【0026】図2(a)、(c)、(d)は光学式ディ
スク1とピックアップ4、及びピックアップ4内に設け
られた対物レンズ30との位置関係を示した図である。
図2(a)は光学式ディスク1が内周から外周に亘って
フラットな状態、即ち光学式ディスク1の情報記録面の
反り、ディスク外周部の垂れ下がりが僅かであって、光
ビームの光軸と情報記録面とが互いに垂直な関係から極
僅かにずれるのみの状態である。
【0027】この場合、図2(b)に示されているよう
に、光学式ディスク1の情報記録面と光ビームの合焦点
を一致させるために、ピックアップ内の対物レンズを位
置付けるに必要な、アクチュエータへの駆動電圧の低域
成分は、光学式ディスク1が内周から外周に亘って略一
定になる。即ち、光学式ディスク1の内周付近における
ピックアップ4に対する対物レンズ30の高さh1は、
外周付近におけるピックアップ4に対する対物レンズ3
0の高さh2とは等しい。
【0028】一方、図2(c)で示されているように、
光学式ディスク1の外周付近が、垂れ下がっている場合
には、光学式ディスク1の情報記録面と光ビームの合焦
点を一致させるために、ピックアップ4内に対する対物
レンズ30の位置は内周付近の高さh1に比べ外周付近
の高さh2の方が低くなる。
【0029】従って、図2(d)に示されているよう
に、光学式ディスク1の情報記録面と光ビームの合焦点
を一致させるために、ピックアップ内の対物レンズ30
を位置付けるに必要な、アクチュエータへの駆動電圧の
低域成分は、光学式ディスク1が内周から外周に向かう
にしたがい漸次低くなる。
【0030】また、これとは逆に図2(e)で示されて
いるように、光学式ディスク1の外周付近が、持ち上が
っている場合には、光学式ディスク1の情報記録面と光
ビームの合焦点を一致させるために、ピックアップ4内
に対する対物レンズ30の位置は内周付近の高さh1に
比べ外周付近の高さh2の方が高くなる。
【0031】従って、図2(f)に示されているよう
に、光学式ディスク1の情報記録面と光ビームの合焦点
を一致させるために、ピックアップ4内の対物レンズ3
0を位置付けるに必要な、アクチュエータへの駆動電圧
の低域成分は、光学式ディスク1が内周から外周に向か
うにしたがい漸次高くなる。このようにアクチュエータ
への駆動電圧の低域成分を検出することにより、対物レ
ンズの高さを検出することができる。
【0032】A/Dコンバータ18は、高さ検出器17
から出力されるアナログ値の高さ情報をデジタル値に変
換して後段のCPU19に出力する。CPU19はA/
Dコンバータ18から送出されてくるデジタル値の高さ
情報と、図示しない位置情報検出手段によるピックアッ
プ4の光学式ディスク1に対する径方向の位置情報とを
対応付ける。この位置情報検出手段によるピックアップ
4の光学式ディスク1に対する径方向の位置情報の検出
方法は、光学式ディスク1に記録されている絶対位置情
報を読取ることによって検出される。
【0033】但し、このような位置検出方法に限らず、
光学式ディスクプレーヤ内にピックアップ4の位置を直
接検出するリニアエンコーダやポテンショメータ、更に
は、ピックアップ4を光学式ディスク1の半径方向に駆
動するための駆動用ステッピングモータの送りパルス数
を検出するようにしても良い。
【0034】CPU19は、それぞれが対応付られた高
さ情報とピックアップ4の径方向の位置情報とをメモリ
20に送出する。メモリ20では、この送られて来る高
さ情報とピックアップ4の径方向の位置情報とを予め割
り振られているアドレスに記憶してゆく。
【0035】更にCPU19は、メモリ20に記憶され
ている高さ情報と位置情報とに基づき高さ検出器17に
よって測定された駆動電圧の低域成分に基づいた高さ情
報に対する逆特性曲線を演算し、その結果をテーブル
(各位置情報に対する特性値)としてメモリ20の所定
のエリアに記憶させる。
【0036】次に、図3に示した動作フローチャートを
用いてCPU19におけるチルトベース駆動用データの
取得制御について詳細に説明する。尚、この動作フロー
チャートは、例えば、本発明のチルトサーボ装置を採用
する光学式ディスクプレーヤの電源が投入された時点で
実行されるものとする。
【0037】まず、CPU19は使用者により光学式デ
ィスク1の、例えば、光学式ディスクプレーヤ内へのロ
ーディング指令が発せられたか否かを判別する(ステッ
プS1)。このローディング指令とは、光学式ディスク
プレーヤが光学式ディスク1の搬送用のトレイを備えて
いる場合は、そのトレイのクローズ指令が相当するもの
であり、一方、光学式ディスクプレーヤが光学式ディス
ク1の搬送用のトレイを備えていない、例えばスロット
イン方式の場合においては、該スロットに光学式ディス
ク1が挿入され、これを該スロット近傍に設けられた挿
入検出センサが発生するによる挿入検知信号が相当す
る。
【0038】ローディング指令が発せられていない場合
は、このステップS1にて待機状態となる。そして、ロ
ーディング指令が発せられたと判断した場合は、ローデ
ィング機構を駆動して光学式ディスク1の光学式ディス
クプレーヤ内へのローディングを開始する(ステップS
2)。ローディング機構は、光学式ディスクプレーヤが
上述のトレイを備えている場合は、該トレイを光学式デ
ィスクプレーヤ内に向けて駆動を行うことに相当し、一
方、例えばスロットイン方式の場合では光学式ディスク
1自体を光学式ディスクプレーヤ内に向けて搬送する搬
送用ローラの回転が開始されることに相当する。
【0039】光学式ディスク1の光学式ディスクプレー
ヤ内へのローディングの開始後は、光学式ディスク1が
光学式ディスクプレーヤ内の所定位置までローディング
が完了したか(例えば、図1におけるターンテーブル3
上への固定が完了したか)が判断される(ステップS
3)。ここでローディングが完了していないと判断され
た場合は、再びステップ2へ移行しローディング動作を
継続する。
【0040】光学式ディスク1が光学式ディスクプレー
ヤ内の所定位置までローディングが完了したと判断され
た場合は、続いてピックアップ4を光学式ディスク1の
内周側に対応する移動限界位置に向けて駆動を開始する
(ステップS4)。
【0041】ピックアップ4の移動開始後は、このピッ
クアップ4が光学式ディスク1の最内周の移動限界位置
に設けられているインサイドスイッチを押したか否かを
判断する(ステップ5:S5)。インサイドスイッチが
押されない状態の場合は、ピックアップ4が未だ移動途
中であると判断し、再びステップS4へ移行しピックア
ップ4の移動を継続する。
【0042】インサイドスイッチが押されたと判断した
場合は、その時点でピックアップ4の移動を停止し、併
せてメモリ20の記憶内容をクリアする(ステップS
6)。続いて、CPU19はフォーカスサーボ、スピン
ドルサーボ、トラッキングサーボの各サーボ系をON状
態として光学式ディスクプレーヤの立ち上げ制御を実行
する(ステップS7)。
【0043】この立ち上げ制御では、まずフォーカスサ
ーボ系においてピックアップ4内に設けられている対物
レンズを、光学式ディスク1の情報面に対して最も離間
した位置から、該情報面に近づく方向に向けて強制的に
駆動する。そして、この駆動間に得られるフォーカスエ
ラー信号(例えば、フォーカスサーボ系が非点収差法の
場合には、一般にはS字カーブと称されるエラー信号)
と所定基準値とを比較し、フォーカスエラー信号が所定
基準値となつた時点でフォーカスサーボループをクロー
ズ状態とする。
【0044】尚、上記の所定基準値は、フォーカスサー
ボループをクローズするタイミングを決定する際に設定
されるものであって、該タイミングを光学式ディスク1
の情報記録面と光ビームの合焦点が大略一致する時した
際には、0レベルとなる。
【0045】フォーカスサーボループがクローズされた
のに続き、スピンドルモータが所定回転数で回転を開始
し、続いてトラッキングサーボループがクローズ状態と
なるのを待つ。そして、トラッキングサーボループがク
ローズ状態となった後、光学式ディスク1から読取られ
た回転制御用の同期信号に基づき、スピンドルサーボが
クローズ状態となされ、一連の立ち上げ制御が完了す
る。
【0046】続いてCPU19はチルトベース5を初期
駆動すべく初期駆動用デジタル値信号をD/Aコンバー
タ10に対し出力する(ステップS8)。D/Aコンバ
ータ10からはデジタル値信号がアナログ値信号に変換
された後出力される。モータドライバ11はD/Aコン
バータ10から受けたアナログ値信号に基づいてモータ
駆動用のドライブ信号を形成し、該ドライブ信号をチル
トモータ12に出力する。このドライブ信号に基づいて
チルトモータ12が初期駆動し、チルトベース5は回動
支点51を軸として回動運動される。このチルトベース
5の初期駆動は回動運動の一方の限界位置から他方の限
界位置へ移動するようになされている。
【0047】このチルトベース5の初期駆動の間は、C
PU19は光学式ディスク1から読取られた信号が良好
となったか否かを判断し(ステップS9)、最も良好と
なった、又は所定のレベルに達した時点でチルトベース
5の初期駆動を停止する。なお、読取られた信号が良好
であるか否かは、RF信号のジッター成分、再生信号の
エラーレート、プリフォーマット信号の読取エラーレー
ト等が最良であるか否かを判断することにより行われ
る。
【0048】続いて、CPU19はチルトベース5の初
期駆動を停止した時点で、A/Dコンバータ8を介して
高さ検出器17から出力される、光学式ディスク1の内
周でのピックアップ4の高さ情報をメモリ20に記憶す
る(ステップS10)。
【0049】続いて、CPU19はトラッキングサーボ
ループをオープン状態としてピックアップ4を所定の距
離だけ光学式ディスク1の外周方向に向けて移動を開始
させる(ステップS11)。ピックアップ4を所定の距
離だけ移動させるためには、光ディスク1に記録されて
いる絶対アドレスを用いて、所定アドレス量ピックアッ
プが移動(所謂サーチ動作)するように制御することで
なし得る。但し、このような移動方法に限らず、リニア
エンコーダやポテンショメータを用い、光学式ディスク
プレーヤ内でピックアップを所定量移動させること、更
には、ピックアップ4を光学式ディスク1の半径方向に
駆動するために駆動用ステッピングモータを使用し、こ
のテッピングモータの送りパルス数を所定パルス発生す
るようにしても良い。
【0050】ピックアップ4の移動開始後、該ピックア
ップ4が光学式ディスク1の最外周位置に至ったか否か
を判断する(ステップS12)。ここで、最外周位置に
至っていないと判断された際は、続いてピックアップ4
が所定の距離だけ移動したかを判断する(ステップS1
3)。ピックアップ4が未だ所定の距離だけ移動してい
ないと判断された場合は、再びステップS11へ移行し
て以上の処理を繰り返す。
【0051】ピックアップ4が所定の距離だけ移動した
と判断された場合は、ピックアップ4の径方向の位置情
報と、その時点における高さ検出器17の出力から高さ
情報を取得する(ステップS14)。なお、位置情報の
取得を光学式ディスク1に記録されている絶対位置情報
を読取ることによって検出する場合は、トラッキングサ
ーボを予めクローズする必要が有る。
【0052】そして、これら取得されたピックアップ4
の径方向の位置情報と高さ情報を対にしてメモリ20に
記憶する(ステップS15)。その後、再びステップS
11へ移行して以上の処理を繰り返す。
【0053】上記のステップS12において、該ピック
アップ4が光学式ディスク1の最外周位置に至ったと判
断された場合は、ピックアップ4の移動を停止した後、
続いてメモリ20に記憶されている径方向の位置情報と
高さ情報から、チルトベース駆動用のデータが演算さ
れ、メモリ20に記憶される(ステップS16)。この
データは、前述の図2において説明した原理に基づき逆
特性曲線が演算され、ピックアップ4の位置に対応する
チルトベース駆動用データとしてテーブルデータとして
メモリ20に記憶されるものである。
【0054】チルトベース駆動用データの演算完了後、
続いてCPU19は以上の一連の制御中に使用者によっ
て、プレイ釦が操作されていたか否かを判断する(ステ
ップS17)。プレイ釦が操作されていないと判断され
た場合には、フォーカスサーボ、スピンドルサーボ、ト
ラッキングサーボの各サーボをオフとして、ピックアッ
プを最内周位置まで移動し(ステップS18)、一連の
チルトベース駆動用データの取得制御を終了する。
【0055】次に、上述のステップS17において、プ
レイ釦が操作されていたと判断された場合における、C
PU19による光学式ディスク1の再生動作制御につい
て、図4を用いて説明する。
【0056】ステップS17において、プレイ釦が操作
されていたと判断された場合は、CPU19はトラッキ
ングサーボをOFFとして、ピックアップ4を再生指定
位置まで移動させる(ステップS20)。ここにおける
再生指定位置は、例えば使用者がプレイ釦のみを操作し
た場合は、光学式ディスク1の所定領域に記録されてい
る管理情報に基づく最初に再生すべき情報の記録位置で
ある。又、一方使用者が直接再生したい情報を指定した
場合は、その情報の記録位置である。そして、ピックア
ップ4の移動開始後、ピックアップ4の再生指定位置ま
での移動が完了したか否かを判断し(ステップS2
1)、未だ完了していないと判断された場合は、ステッ
プS20へ移行しピックアップ4の再生指定位置へ向け
ての移動を継続する。
【0057】移動が完了したと判断した場合は、まず、
CPU19はピックアップ4の現在位置を、前述の方法
と同様に検出取得する(ステップS22)。続いて、検
出取得した現在位置情報に基づき、メモリ20より予め
演算記憶されていた、その位置情報に対応するチルト駆
動用データを読み出してくる(ステップS23)。な
お、この位置情報について光学式ディスク1に記録され
ている絶対位置情報を用いている場合であっても、最初
は光学式ディスク1から読取られた情報を用いることな
く、ピックアップ4の移動時にその移動の目標となる移
動目標位置情報を用いれば良い。
【0058】そして、その読み出されたチルト駆動用デ
ータをD/Aコンバータ対して出力する。この結果、チ
ルトモータ12が駆動し、チルトベース5は回動支点5
1を軸として回動運動され、ピックアップ4が居る位置
において情報記録面に対して光ビームの光軸が垂直な状
態となる(ステップS24)。チルトベース5の回動が
終了した時点で再生動作が実行される(ステップS2
5)。
【0059】引き続きCPU19は情報の再生が全て完
了したか否かを判断し(ステップS26)、完了されて
いないと判断された場合は、ステップS22に移行し、
以上の制御を引き続き実行する。そして、情報の再生が
全て完了したと判断された場合は、フォーカスサーボ、
スピンドルサーボ、トラッキングサーボの全てのサーボ
をオフ状態とし(ステップS27)、その後、ピックア
ップを最内周位置まで移動し(ステップS28)、一連
のチルトベース駆動用データを利用した光学式ディスク
1の再生制御を終了する。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明では光学式
ディスク1の情報面と光ビームの光軸との直交関係を維
持すべく駆動されるチルト機構駆動信号を、光学式ディ
スクプレーヤに設けられたフォーカスサーボ系の信号よ
り生成する為、チルト機構用の専用チルトセンサー等を
別途設ける必要が無くなり、装置コストアップを抑制で
きる。
【0061】また、従来のチルトセンサーがピックアッ
プ4と一体的に設けらて、光学式ディスク1の径方向に
移動する構成となっていたために生じた、移動体の大型
化、並びに移動体が移動するための大きな経路(空間)
領域の確保という問題点も、本発明によれば完全に排除
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチルトサーボ装置のブロック図。
【図2】デイスクの反り、又は傾きに関わる、ディスク
半径位置とピックアップの対物レンズ駆動電圧との関係
を表す図。
【図3】本発明に係るチルトサーボ装置における、デイ
スクの反り、又は傾き検出に関わる動作フローチャー
ト。
【図4】本発明に係るチルトサーボ装置における、デイ
スク再生時の動作フローチャート。
【図5】従来のチルトサーボ装置のブロック図。
【符号の説明】
1…光ディスク 2…スピンドルモータ 3…ターンテーブル 4…ピックアップ 5…チルトベース 10…D/Aコンバータ 11…モータドライバ 12…チルトモータ 13…フォーカスエラー信号生成手段 14…A/Dコンバータ 15…サーボコントローラ 16…アクチュエータドライバ 17…高さ検出器17 18…A/Dコンバータ 19…CPU 20…メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 正浩 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 下田 吉隆 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 永原 信一 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学式ディスクの情報面と光学式ピック
    アップから光学式ディスクに対して照射される光ビーム
    の光軸との直交関係を維持するための光学式ディスクプ
    レーヤにおけるチルトサーボ装置において、 前記光学式ディスクの情報面と前記光ビームの光軸との
    直交関係を維持すべく駆動されるチルト機構駆動信号
    を、前記光学式ディスクプレーヤ内に前記情報面と前記
    光学式ピックアップの対物レンズとの前記光軸方向間隙
    を所定量に維持すべく設けられたフォーカスサーボ系の
    信号より、生成することを特徴とするチルトサーボ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記フォーカスサーボ系の信号は、前記
    光学式ピックアップ内に設けられた対物レンズの高さを
    示す信号であることを特徴とする請求項1記載のチルト
    サーボ装置。
  3. 【請求項3】 前記フォーカスサーボ系の信号は、前記
    光学式ピックアップ内に設けられた対物レンズを前記光
    ビームの光軸方向に駆動するための駆動信号であること
    を特徴とする請求項1記載のチルトサーボ装置。
JP10370098A 1998-03-30 1998-03-30 チルトサーボ装置 Pending JPH11283264A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006134415A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置
US7394737B2 (en) 2003-09-22 2008-07-01 Sony Corporation Skew control method and skew control unit
US7869320B2 (en) 2002-04-02 2011-01-11 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method and device for performing tilt correction using multi-dimensional actuator

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