JP2000311370A - ディスクドライブ装置、スキュー調整方法 - Google Patents

ディスクドライブ装置、スキュー調整方法

Info

Publication number
JP2000311370A
JP2000311370A JP11122876A JP12287699A JP2000311370A JP 2000311370 A JP2000311370 A JP 2000311370A JP 11122876 A JP11122876 A JP 11122876A JP 12287699 A JP12287699 A JP 12287699A JP 2000311370 A JP2000311370 A JP 2000311370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skew
signal
state
objective lens
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11122876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4016171B2 (ja
Inventor
Michihiko Iida
道彦 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP12287699A priority Critical patent/JP4016171B2/ja
Publication of JP2000311370A publication Critical patent/JP2000311370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4016171B2 publication Critical patent/JP4016171B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適なスキュー角を得る。 【解決手段】 トラバース状態で、ディスクから読み出
される再生RF信号の振幅に基づいて、スキュー角の粗
調整を行い(S106、S107)、この粗調整によっ
て、前記再生信号の振幅が所要のレベルになった時点
で、トラッキングサーボループを閉じ(S108)、前
記再生信号の位相誤差に基づいてスキュー角の微調整を
行う(S109、S110)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクドライブ
装置、スキュー調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CD(Compact Disc)やCD−ROM
(Compact Disc-Read Only Memory)、またはDVD−
ROM(Digital Versatile Disc-Read Only Memory)
などのディスク状光学記録媒体が広く普及している。こ
のようなディスクは、その製造時においてプラスチック
基板表面(記録面)上に微少な凹部(物理ピット)を形
成し、このピット列によって情報が記録されている。ま
た、このピット列自体がトラックとされており、信号再
生のための光ビームスポットは、このピット列によるト
ラックに集光されてトレースするようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えばDV
D−ROMなどのように高密度で記録されているデータ
の読み出しを行うドライブ装置では、ディスクがドライ
ブ装置に装填された状態での傾き(スキュー)が、デー
タの読み出し精度に影響を与えることになる。つまり、
光ビームスポットを冷静するレーザ光が記録面と直交し
ない状態となり、所要の信号検出を行うことが困難にな
る。したがって、ディスクからの読み出しデータとされ
る再生RF信号を最適なものとして検出することができ
ない状態になる。つまり、最適な再生RF信号が得られ
ない状態では、前記光ビームスポットとトラックのずれ
量に相当するトラッキングエラー信号も安定したもので
はなくなる。例えばDPD(Differential Phase Detec
tion)方式等によってトラッキングエラー信号を生成す
る場合、スキュー角が基準となる角度から大きく外れて
れ、良好な再生RF信号の検出状態が得られない場合、
安定したトラッキングエラー信号を得ることが困難にな
る。つまり、このような状態でトラッキングサーボルー
プを閉じても、トラッキングエラー信号の品位が低いの
で、良好なトラッキングサーボ制御を行うことができ
ず、データの読み出しなどに支障をきたすことになる。
また、このように安定したトラッキングエラー信号が得
られない状態では、良好なトラッキングサーボ制御を行
うことができないので、検出される再生RF信号も良好
なものではなくなってしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するために、ディスク状記録媒体に対してレー
ザ光を照射する対物レンズが、該対物レンズを駆動可能
に指示している駆動機構によってトラッキング方向に沿
った駆動制御が行われない状態で、前記ディスク状記録
媒体から読み出される再生信号の振幅に基づいて、前記
ディスク状記録媒体と、前記対物レンズを備えた光学ピ
ックアップの相対傾斜状態を調整するスキュー機構の調
整を行う第一のスキュー調整手段と、前記再生信号の振
幅が所要のレベルになった時点で、前記対物レンズを前
記トラッキング方向に駆動する状態に移行するトラッキ
ングサーボ制御手段と、前記トラッキングサーボ制御手
段によって、前記対物レンズを前記トラッキング方向に
駆動した状態で、前記再生信号の位相誤差に基づいて前
記スキュー機構の調整を行う第二のスキュー調整手段を
備えてディスクドライブ装置を構成する。
【0005】また、スキュー調整方法として、ディスク
状記録媒体に対してレーザ光を照射する対物レンズの位
置状態として、トラッキング方向に沿って対物レンズを
駆動可能に支持する駆動機構による駆動が行われない状
態で、前記ディスク状記録媒体から読み出される再生信
号の振幅に基づいて、前記ディスク状記録媒体と、前記
対物レンズを備えた光学ピックアップの相対傾斜状態を
調整するスキュー機構の調整を行う第一のスキュー調整
行程と、前記再生信号の振幅が所要のレベルになった時
点で、前記対物レンズを前記トラッキング方向に駆動す
る状態に移行する行程と、前記対物レンズが前記トラッ
キング方向に駆動する状態で、前記再生信号の位相誤差
に基づいて前記スキュー機構の調整を行う第二のスキュ
ー調整行程を備える。
【0006】本発明によれば、第一のスキュー調整によ
ってトラバース状態において振幅が大きい最適な状態の
再生信号を得ることができるようにし、この第一のスキ
ュー調整によって最適な再生信号を得た状態で、第二の
スキュー調整を行うようにしている。したがって、比較
的スキュー角を大きく調整する必要がある場合でも、第
一のスキュー調整によって効率良く所要のスキュー角を
得ることができるようになり、安定したスキューサーボ
を実現することができるディスクドライブ装置を構成す
ることができる。
【0007】また、スキュー調整方法として、第一のス
キュー調整によってトラバース状態において振幅が大き
い最適な状態の再生信号を得ることができるようにし、
この第一のスキュー調整によって最適な再生信号を得た
状態で、第二のスキュー調整を行うようにしている。し
たがって、例えばディスクドライブ装置の製造行程など
において、メカデッキの調整を行う場合に、比較的スキ
ュー角を大きく調整する必要がある場合でも、効率良く
所要のスキュー角を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を以下
に示す順序で説明する。 1.メカデッキ部の構成 2.ディスクドライブ装置の全体の構成 3.粗調整 4.微調整 5.粗調整、微調整の処理遷移
【0009】1.メカデッキ部の構成 まず図2により本例のディスクドライブ装置のディスク
の再生駆動部分(いわゆるメカデッキ部)の構造を説明
する。このメカデッキはサブシャーシ本体51上にディ
スクの再生駆動に必要な各種機構が設けられて成る。装
填されるディスクはターンテーブル7に積載されること
になるが、ターンテーブル7がスピンドルモータ6によ
って回転駆動されることでディスクが回転される。
【0010】回転されているディスクに対してレーザ光
を照射し、その反射光から情報を抽出するための光学系
及びレーザ光源を備えた光学ピックアップ1は、対物レ
ンズ2がレーザー光の出力端となり、図示するようにデ
ィスクに対向することになる状態で配置されている。
【0011】光学ピックアップ1はいわゆるスレッド機
構によりディスク半径方向にスライド移動可能とされて
いる。このため、光学ピックアップ1の両側にはメイン
シャフト8aとサブシャフト52が設けられる。そして
光学ピックアップ1のホルダ部8gにメインシャフト8
aが挿通され、また反対側のホルダ部53にサブシャフ
ト52が挿通されることで、光学ピックアップ1はメイ
ンシャフト8aとサブシャフト52によって支持された
状態で、シャフト方向に移動可能とされる。
【0012】シャフト上で光学ピックアップ1を移動さ
せるための機構として、スレッドモータ8b、スレッド
伝達ギア8c,8d,8eが設けられ、また光学ピック
アップ1のホルダ部8gの近傍にはラックギア8fが取
り付けられている。スレッドモータ8bが回転駆動され
ることで、その回転力がスレッド伝達ギア8c,8d,
8eと伝わる。そしてスレッド伝達ギア8eはラックギ
ア8fと噛合しているため、伝達された回転力は光学ピ
ックアップ1をシャフト方向に移動させることになる。
従ってスレッドモータ8bの正逆回転により、光学ピッ
クアップ1はシャフト方向、即ちディスク内外周方向へ
移動される。
【0013】また光学ピックアップ1は装填されている
ディスクの傾き状態に応じていわゆるスキュー補正を行
なうように傾斜方向に移動可能とされる。つまり、スキ
ュー機構が備えられる。このため、メインシャフト8a
の一端は保持部8hによりサブシャーシ本体51に緩や
かに保持されており、他端はスキューギア56に形成さ
れているカム溝57に嵌入した状態とされている。スキ
ューギア56には、スキューモータ54の回転動作が伝
達ギア55によって伝えられる。
【0014】スキューギア56におけるカム溝57は図
3に示すように、らせん状のカーブを描くU字型に形成
されており、スキューギア56の回転中心からカム溝5
7までの距離をrとすると、各部分で距離はr1>r2
>r3>r4>r5>r6となっている。従って、この
カム溝57にメインシャフト8aの一端が嵌入された状
態で支持されることで、スキューギア56の回転位置状
態によりメインシャフト8aの傾斜状態が設定されるこ
とになる。即ち光学ピックアップ1のラジアル方向の傾
斜状態をスキューモータ54の駆動により調整できるこ
とになる。
【0015】2.ディスクドライブ装置全体 図1は本実施の形態のディスクドライブ装置の構成例を
説明するブロック図である。この図に示すディスクD
は、ターンテーブル7に載せられて再生動作時において
スピンドルモータ6によって一定線速度(CLV)もし
くは一定角速度(CAV)で回転駆動される。そして光
学ピックアップ1によってディスクDの信号面に記録さ
れているデータの読み出しが行われる。
【0016】光学ピックアップ1は、レーザ光の光源と
なるレーザダイオード4と、偏向ビームスプリッタや対
物レンズ2からなる光学系、及びディスクに反射したレ
ーザ光を検出するためのフォトディテクタ5等が備えら
れて構成されている。ここで、対物レンズ2は、二軸機
構3によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移
動可能に支持されている。
【0017】光学ピックアップ1のフォトディテクタ5
は、図4に矢印で示されているトラッキング方向に対し
て図示するような位置で、例えば4個の領域とされる検
出部a,b,c,dによって形成されている。そして、
当該ディスクドライブ装置の再生動作によって、ディス
クDから反射されたレーザ光を各検出部a、b、c、d
によって受光電流として検出して、RFアンプ9に供給
する。例えば、DPD方式によるトラッキングエラー信
号TEは対角線差信号とされる。したがって、検出部
a、cの和信号(a+c)、及び検出部b、dの和信号
(b+d)の差信号とされ、例えばTE=(a+c)−
(b+d)とされる。また、フォーカスエラー信号FE
は検出部a、b、c、dの出力について、例えば(a+
b)−(c+d)の演算により生成され、先述したよう
にこの値に対して所要のバイアス電圧値が加算されたも
のとされる。さらに、プルイン信号PI=(a+b+c
+d)となる。
【0018】なお、フォトディテクタが例えばレーザカ
ップラに構成される場合は、例えば検出部a、dと検出
部b、cが個別に構成されることになるが、トラッキン
グエラー信号TE等の各信号は、同様にして例えば4個
の検出部a、b、c、dによって形成される。
【0019】フォトディテクタ5の受光電流に基づい
て、図1に示すRFアンプ9で生成された各種信号は、
2値化回路11、サーボプロセッサ14に供給される。
即ちディスクDからの再生データとされる再生RF信号
は2値化回路11、システムコントローラ10へ、例え
ばプッシュプル信号PP、フォーカスエラー信号FE、
プルイン信号PI、トラッキングエラー信号TEはサー
ボプロセッサ14に供給される。
【0020】RFアンプ9から出力される再生RF信号
は2値化回路11で2値化されることで2値化再生信号
(例えばEFM信号(8−14変調信号)、或いはEF
M+信号(8−16変調信号)等)とされエンコーダ/
デコーダ12に対して供給される。PLL回路22は、
2値化回路11で2値化された2値化再生信号(EFM
信号、またはEFM+信号)に基づいて所要のクロック
を生成してデコーダ12に供給する。そしてエンコーダ
/デコーダ12ではPLL回路22からのクロックに基
づいて、EFM復調、エラー訂正処理などを行う。
【0021】再生時において、エンコーダ/デコーダ1
2のデコード部ではEFM復調、又はEFM+復調,更
に、所定方式に従った誤り訂正処理(RS−PC方式、
CIRC方式等)を行いディスクDから読み取られた情
報の再生を行う。そして、エンコーダ/デコーダ12に
よりデコードされたデータはインターフェース部13を
介して、ホストコンピュータ26に供給される。また、
エンコーダ/デコーダ12においては、内部において2
値化再生信号から抽出した、再生信号に同期したビット
クロックからディスク回転速度情報を得る。このディス
ク回転情報は光学ピックアップ1から出力されるレーザ
スポットと、記録ピットが形成されているトラックとの
相対的な速度を示す。
【0022】また、ディスクDにデータを記録する場合
には、例えばホストコンピュータから供給されたデータ
がインターフェース部13を介してエンコーダ/デコー
ダ12のエンコード部に送られる。
【0023】このエンコード部では、インターフェース
部13から入力されたデータについて、所定方式に従っ
た誤り訂正符号の付加とエンコード処理とを施し、さら
にディスクDへの記録のための所定の変調処理を行って
記録データWDを生成する。この記録データWDは、図
示しない経路でレーザドライバ18に供給される。レー
ザドライバ18では、入力された記録データWDに基づ
いて変調を行い、所要の記録レベルと消去レベルとを組
み合わせたレーザダイオード駆動信号を生成してレーザ
ダイオード4を駆動する。これにより、相変化方式に従
ってデータの記録が実行される。
【0024】グッドフレームシンク(Good Frame Sync
・・・以下、頭文字を採ってGFSという)生成部30
は、2値化回路11から出力される2値化再生信号に含
まれているフレーム同期信号を、PLL回路22から出
力されるクロックに基づいて検出した状態を示すGFS
検出信号を出力することができるようにされている。ま
た、GFS測定部31はGFS検出信号に基づいて、G
FSの検出頻度、またはGFSが検出されている時間を
測定するようにされている。なお、GFS生成部30、
GFS測定部31に付いては後で詳しく説明する。
【0025】サーボプロセッサ14は、RFアンプ9か
らのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TE、プッシュプル信号PP等から、フォーカス、ト
ラッキング、スレッド、スピンドルの各種サーボドライ
ブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。即ちフォーカ
スエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じ
てフォーカスドライブ信号FDR、トラッキングドライ
ブ信号TDRを生成し、二軸ドライバ16に供給する。
【0026】二軸ドライバ16は、例えばフォーカスコ
イルドライバ16a、及びトラッキングコイルドライバ
16bを備えて構成される。フォーカスコイルドライバ
16aは、上記フォーカスドライブ信号FDRに基づい
て生成した駆動電流を二軸機構3のフォーカスコイルに
供給することにより、対物レンズ2をディスク面に対し
て接離する方向に駆動する。トラッキングコイルドライ
バ16bは、上記トラッキングドライブ信号TDRに基
づいて生成した駆動電流を二軸機構3のトラッキングコ
イルに供給することで、対物レンズ2をディスク半径方
向に沿って移動させるように駆動する。これによって光
学ピックアップ1、RFアンプ9、サーボプロセッサ1
4、二軸ドライバ16によるトラッキングサーボループ
及びフォーカスサーボループが形成される。
【0027】なお、理想的にはフォーカスエラー信号F
Eがゼロとなるポイントと、ディスクDから最も効率よ
く情報再生を行うことができるポイント(つまり再生R
F信号の振幅が最大となるポイント)は同一であるはず
であるが、実際には、これらのポイントはずれたものと
なる。このずれ分をフォーカスバイアスとよび、そのフ
ォーカスバイアス分に相当するバイアス電圧をフォーカ
スエラー信号FEに加算するようにサーボ系を構成する
ことで、フォーカス状態が、再生RF信号の振幅が最大
となるポイントに収束されるように制御している。
【0028】また、サーボプロセッサ14は、スピンド
ルモータドライバ17に対して、スピンドルエラー信号
SPEから生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
6に印加し、スピンドルモータ6が所要の回転速度とな
るように回転駆動する。更に、サーボプロセッサ14は
システムコントローラ10からのスピンドルキック(加
速)/ブレーキ(減速)信号に応じてスピンドルドライ
ブ信号を発生させ、スピンドルモータドライバ17によ
るスピンドルモータ6の起動または停止などの動作も実
行させる。
【0029】サーボプロセッサ14は、例えばトラッキ
ングエラー信号TEの低域成分から得られるスレッドエ
ラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス
実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成
し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライ
バ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8
を駆動する。スレッド機構8は光学ピックアップ1全体
をディスク半径方向に移動させる機構であり、スレッド
ドライバ15がスレッドドライブ信号に応じてスレッド
機構8内部のスレッドモータを駆動することで、光学ピ
ックアップ1の適正なスライド移動が行われる。
【0030】更に、サーボプロセッサ14は、光学ピッ
クアップ1におけるレーザダイオード4の発光駆動制御
も実行する。レーザダイオード4はレーザドライバ18
によってレーザ発光駆動されるのであるが、サーボプロ
セッサ14は、システムコントローラ10からの指示に
基づいて記録再生時などにおいてレーザ発光を実行すべ
きレーザドライブ信号を発生させ、レーザドライバ18
に供給する。これに応じてレーザドライバ18がレーザ
ダイオード4を発光駆動することになる。
【0031】またサーボプロセッサ14は、例えば再生
RF信号の振幅レベルや、2値化再生信号のジッタ量に
基づいてシステムコントローラ10から供給される所要
のスキュードライブ信号をスキュードライバ50に供給
し、スキューモータ51を駆動させることができる。つ
まり、光学ピックアップ1、RFアンプ9、システムコ
ントローラ10、サーボプロセッサ14、スキュードラ
イバ50によるスキューサーボループが形成され、これ
によって例えば図2、図3において説明したスキューサ
ーボ制御動作を実現することができる。
【0032】以上のようなサーボ及びエンコード/デコ
ードなどの各種動作はマイクロコンピュータ等を備えて
構成されるシステムコントローラ10により制御され
る。例えば再生開始、終了、トラックアクセス、早送り
再生、早戻し再生などの動作は、システムコントローラ
10がサーボプロセッサ14を介して光学ピックアップ
1の動作を制御することで実現される。また、水晶発振
器10aは、後述するようにジッタ検出部10bにおい
て2値化再生信号のジッタを検出する基準クロックを生
成するようにされている。
【0033】本実施の形態ではこのようなディスクドラ
イブ装置において、第一のスキュー調整として、例えば
再生RF信号の振幅を観ながらスキュー角の調整(粗調
整)を行う。そして、再生RF信号の振幅が例えば最大
になった時点で時点で、トラッキングサーボループを閉
じるようにしているので、良好なトラッキングエラー信
号が得られるようになった状態でトラッキングサーボ制
御を実現することができる。さらに、その後第二のスキ
ュー調整として、後述するように例えば2値化再生信号
のジッタやGFSの検出頻度を見ながらスキュー角の調
整(微調整)を行うようにしている。なお、ディスクド
ライブ装置の使用時において、データの再生を行う場合
のスキューサーボとしては、上記したスキューサーボル
ープを形成して第一、第二のスキュー調整を行うが、例
えばディスクドライブ装置25の出荷時におけるスキュ
ー機構の初期状態の調整としては、スキュー調整用の所
要の治具を用いて行うようにされる。
【0034】3.粗調整・・・再生RF信号の振幅 図5は第一のスキュー調整における再生RF信号とスキ
ュー角の関係を説明する図である。この図5は縦軸方向
に再生RF信号の振幅レベル、横軸方向にスキュー角θ
の大きさを示している。まず、出荷前の初期設定として
所要の治具によってスキュー機構を動作させるととも
に、ディスクDからデータを読み取る際の所要の信号を
検出してスキュー調整を行う例を説明する。メカデッキ
が図2に示されているように組み立てられ、スキュー調
整が行われていない状態において、例えばスキュー角が
θ1であるとする。この状態において実行する粗調整と
しては、ディスクDを回転させトラバース状態で、例え
ば所要の治具を用いて再生RF信号の振幅レベルを観測
しながらスキュー角θを変位していく。なお、トラバー
ス状態とは、ディスクDに対する対物レンズ2の位置状
態として、二軸機構3によってトラッキング方向に沿っ
た駆動が行われない状態である。図5に示す例では、ス
キュー角をθa、θb、θc、θd、θe、θf、θ
g、θhというように大きくしていくことによって、再
生RF信号の振幅が大きくなっていくが、スキュー角の
変化に対応した振幅レベルを段階的に記憶していきなが
ら随時比較を行うことで、最大振幅レベルに対応したス
キュー角を検出することができる。
【0035】例えばスキュー角θa乃至θfにおける振
幅レベルは増加しているが、スキュー角θf乃至θhに
おける振幅レベルは減少している。すなわち、レベルが
減少する直前のスキュー角θfが、最大の振幅レベルに
対応したスキュー角θmaxであるとすることができ
る。このようにして、スキュー角θmaxを検出する
と、その時点でトラッキングサーボループを閉じて、後
で説明するジッタ量やGFSの検出頻度に基づいて、微
調整を行い、例えばジッタ量が最小になった時点で微調
整を終了する。これにより、出荷時の初期状態として所
要のスキュー角を得ることができ、さらに、この初期状
態を保持するために、例えばネジ、接着剤などによって
サブシャーシ本体51にスキュー機構を固定する。つま
り、例えばメカデッキの製造時などに、粗調整及び微調
整を行ってスキュー角を固定することにより、光学ピッ
クアップ1の取り付け精度の良いディスクドライブ装置
を構成することが可能になる。したがって、ディスクド
ライブ装置の出荷後の実際の使用時などにおいて、デー
タの読み出しなどを行う場合に、スキュー角の大きな調
整が必要無くなる。
【0036】スキューサーボは、ディスクドライブ装置
25の実際の使用時等において、使用環境やディスクの
特性に対応するため、上記したようにスキューサーボル
ープを閉じてスキュードライバ50、スキューモータ5
1の制御によって所要のスキュー角を得るものとされ
る。このスキューサーボについても、初期調整と同様に
トラッキングサーボループを開いた状態で再生RF信号
の振幅レベルが最大になるスキュー角θmaxを検索し
て、その後トラッキングサーボループを閉じた状態で、
ジッタ量やGFSの検出頻度に基づいて微調整を行う。
そして、微調整が終了した時点でのスキュー角を、スキ
ューサーボの目標値として記憶する。したがって、ディ
スクドライブ装置25の使用時において、比較的大きな
スキュー角の調整を行う必要がある場合でも、粗調整に
より安定した再生RF信号、トラッキングエラー信号を
得ることができるので、安定して効率の良いスキューサ
ーボを実現することができる。
【0037】4.微調整・・・2値化再生信号のジッタ
量、GFSの検出頻度 以下、微調整として2値化再生信号のジッタ量を検出す
ることでスキュー角を調整する例を説明する。図6は、
水晶発振器10aから出力される基準クロックによって
2値化再生信号におけるデータの最長パターン(例えば
14T)のジッタを検出する概要を説明する模式図であ
る。なお、水晶発振器10aとしては、ジッタがほぼな
い状態における最長パターンの立ち上がりエッジから立
下りエッジまでに例えば140個のパルスを出力するこ
とができる発振周波数が設定されているものとする。
【0038】図6(a)は例えばジッタがない状態を示
しており最長パターン(14T)のパルスの立ち上がり
エッジから立下りエッジまでの期間が、水晶発振器10
aから出力される基準クロックCKLのパルス数として
140クロックに対応している。この図6に示した立ち
上がりエッジから立下りエッジまでの期間に位相誤差が
生じると、最長パターンが140クロックに対応しなく
なる。例えば、図6(b)に示されているように最長パ
ターンの期間が図6(a)に示す場合よりも短くなった
場合には、140クロック以前のタイミングで立下りエ
ッジが到来することになる。この場合例えば130クロ
ックのタイミングで立下りエッジが到来すると、10ク
ロックの位相誤差が生じたことになる。
【0039】また、例えば、図6(c)に示されている
ように最長パターンの期間が長くなった場合には140
クロック以降のタイミングで立下りエッジが到来するこ
とにうなる。この場合例えば150クロックのタイミン
グで立下りエッジが到来すると、図6(b)の場合と同
様に10クロックの位相誤差が生じたことになる。つま
り、データの立ち上がりエッジから立下りエッジまでの
クロック数のばらつきがジッタとされる。このような2
値化再生信号と基準クロックのジッタは、以下に示す
(数1)(数2)によって検出することができる。
【数1】
【数2】 なお、Ni(i=1、2、3・・・・、n)は位相誤
差、NAVEは平均値である。
【0040】このようにして検出されたジッタが最適値
(最小値)となるようにスキュー角の微調整を行うよう
にする。つまり、このジッタ量を観ながらスキュー角の
調整(微調整)を行っていき、ジッタ量が大きいと判断
した場合は、スキュー角が適切ではないとして、ジッタ
量が小さくなるようにスキュー角を調整させる制御を行
えばよい。つまり、この微調整によって、最適な再生R
F信号、トラッキングエラー信号が得られるスキュー角
が設定されたことになる。
【0041】なお、この場合2値化再生信号と水晶発振
器10aの基準クロックに基づくジッタによってスキュ
ー角の微調整を行っているので、例えばPLLが外れて
いる場合でも、微調整を行うことが可能である。
【0042】また、スキュー角の微調整は、例えば図7
の模式図に示されているように、2値化再生信号とPL
L回路22で生成されたクロックPCLKのジッタに基
づいて行うこともできる。図7(a)は2値化再生信号
の立ち上がりエッジと、クロックPLCKの立ち上がり
エッジが一致している状態を示している。この図7
(a)に示した状態から2値化再生信号の位相が進みク
ロックPCLKの位相誤差が生じると、図7(b)に示
されているようになる。すなわち、2値化再生信号の立
ち上がりエッジと、クロックPCLKの立ち上がりエッ
ジが一致しなくなる。また、同様に図7(a)に示した
状態から2値化再生信号の位相が遅れてクロックPCL
Kの位相誤差が生じると、図7(c)に示されているよ
うになり、2値化再生信号の立ち上がりエッジと、クロ
ックPCLKの立ち上がりエッジが一致しなくなる。つ
まり、この位相誤差に基づいて、上記した(数1)(数
2)によってジッタを検出することができ、検出された
ジッタに基づいて、最適値とされるスキュー角を得るこ
とができる微調整を行うことができるようになる。
【0043】次に、図8の模式図にしたがってGFSに
ついて説明する。なお図8(a)は2値化再生信号、図
8(b)はPLL回路22から出力されるクロックPC
LKの波形を示している。例えば、フレーム同期信号S
Y1が検出された場合、これに続くフレーム同期信号S
Y2が到来するタイミングをクロックPCLKのパルス
数によって予測することができる。図8に示す例ではフ
レーム同期信号SY2はクロックPCLKのm個目のパ
ルスが検出された時点で到来することとしている。つま
り、GFS生成部30はクロックPCLKのパルスがm
個検出されたときに、フレーム同期信号SY2が検出さ
れると、GFS検出信号として例えばハイレベルの信号
を出力する。なお、フレーム同期信号SY2の検出タイ
ミングには若干の余裕を設け、例えばクロックPCLK
のパルス数がm+1、またはm−1であるときにフレー
ム同期信号が検出された場合でも、ハイレベルを出力す
るようにされている。
【0044】つまり、GFS検出信号は、PLLがある
程度かかった状態でハイレベルとなる信号である。した
がって、GFS検出信号がハイレベルとされた状態では
スキュー角が所要の角度とされ、再生RF信号が良好に
検出されているとすることができる。
【0045】GFS測定部31は例えば図9に示されて
いるように構成され、GFS生成部30で生成されたG
FS検出信号を積分器(ローパスフィルタ)31a、A
/D変換器31bを介してシステムコントローラ10に
出力する。すなわちGFS検出信号としてGFSが検出
されている頻度が高い時には、ハイレベルの出力が継続
するようになり、例えばオントラック状態ではほぼハイ
レベルの信号が断続的に出力される。つまり、GFS検
出信号がハイレベルまたはローレベルになる頻度を検出
することができようになる。したがって、GFS測定部
31の出力として、ハイレベルがほぼ断続している状態
が、最適なスキュー角が得られ良好なトラッキングエラ
ー信号を検出することができる状態であるとすることが
できる。
【0046】なお、GFS測定部31としては例えば1
0μ毎にGFS検出信号をサンプリングすることによ
り、ハイレベルとされている時間を積算するようにして
も良い。この場合、システムコントローラ10に対して
は、積算された時間に基づいて変位させるスキュー角を
指示することが可能とされる。
【0047】5.粗調整、微調整の処理遷移 図10は本実施の形態においてメカデッキにおける初期
調整としてのスキュー角の調整(粗調整、微調整)を行
う場合の遷移の一例を説明する。この初期調整は、例え
ばスキュー角の調整を行う所要の治具(以下、スキュー
調整治具という)を用いて行われる。まず、装填されて
いるディスクDを回転させ(S001)、レーザダイオ
ード4を発光させる(S002)。そして、フォーカス
サーチを実行することで、対物レンズ2から出力される
レーザスポットがディスクDの記録面において合焦する
ように、対物レンズ2をディスクDに対して接離する方
向に移動させ(S003)、レーザスポットが記録面に
合焦した時点でフォーカスサーボループを閉じる(S0
04)。そして、フォーカスサーボループを閉じた状
態、すなわちトラッキングサーボループが閉じていない
状態で、スキュー調整治具を用いてスキュー角の調整処
理に移行する(S005)。まず、粗調整として、図5
で説明したように、再生RF信号の振幅の測定を行い
(S006)、再生RF信号の振幅が最大になったか否
かの判別を行う(S007)。
【0048】ステップS007において、再生RF信号
の振幅が最大になったと判別すると、スキュー角をこの
最大値に対応した状態にしてトラッキングサーボを閉じ
て(S008)、スキュー角の微調整に移行する。この
微調整としては、例えば図6、図7で説明したように2
値化再生信号のジッタを測定を行いながらスキュー角の
調整を続けていき(S009)、ジッタ量が所要のレベ
ル以下になったか否かの判別を行う(S010)。そし
て、ジッタ量が所要のレベル以下になった時点でスキュ
ー角の調整処理を終了して、スキュー機構を停止させる
(S011)。なお、微調整に付いては、ステップS0
08でGFSの検出頻度の測定を行い、ステップS00
9でその検出頻度が所定レベル以上になったか否かの判
別を行うようにしても良い。
【0049】このように、まず粗調整(S006、S0
07)を行なって、この粗調整により良好なトラッキン
グエラー信号を得ることができるようにした後に、トラ
ッキングサーボを閉じるようにしているので、安定した
トラッキングサーボを実現することができるようにな
る。そして、安定したトラッキングサーボを行っている
状態で、微調整(S009、S010)を行うことによ
り、最適な再生RF信号、トラッキングエラー信号が得
られるスキュー角を設定することができる。そして、微
調整によって得られたスキュー角を初期状態として保持
するために、スキュー機構をサブシャーシ本体51に例
えばネジ、接着剤などで固定する(S012)。つま
り、例えば出荷時の初期状態としては、良好な再生RF
信号、トラッキングエラー信号を得ることができ、例え
ばDPD方式によっても安定したトラッキングサーボを
実現することが可能なものとなる。さらに、後述する、
実際の使用時においてスキューサーボを行う場合に、効
率の良いスキューサーボ制御を実現することができるよ
うになる。
【0050】図11は、例えばディスクDからデータの
読み出しを行う場合に行われるスキューサーボ(粗調
整、微調整)を行う場合のシステムコントローラ10の
処理遷移の一例を説明する。この図11においてステッ
プS101乃至ステップS104は、図10に示したス
テップS001乃至ステップS004と同様の処理とさ
れるので説明は省略する。また、粗調整(S106、S
107)、微調整(S109、S110)についても同
様であるが、この場合システムコントローラ10の制御
によってスキューサーボループが形成された状態で行わ
れる。なお、この図にしめされているフローチャート
は、ディスクドライブ装置25において、例えばディス
クDが装填された時の初期処理の一部として行われる処
理行程を示している。
【0051】ステップS001乃至S004によってフ
ォーカスサーボループを閉じると、システムコントロー
ラ10はスキューサーボループを閉じ、トラバース状態
でスキュー角の調整を行う(S105)。そして、シス
テムコントローラ10はステップS106、S107に
おいて、図5で説明したように再生RF信号の振幅の測
定を行い、ステップS107において、再生RF信号の
振幅が最大になったと判別すると、スキュー角をこの最
大値に対応した状態にしてトラッキングサーボループを
閉じる(S108)。トラッキングサーボループを閉じ
ると、ステップS109、S110スキュー角の微調整
に移行する。この微調整としては、例えば図6、図7で
説明したように2値化再生信号のジッタを測定を行いな
がらスキュー角の調整を続けていく。そして、ジッタ量
が所要のレベル以下になった時点で、最適なスキュー角
が得られたとして、ジッタ量最小値のスキュー角をスキ
ューサーボの目標値として設定する(S111)。
【0052】この場合も、まず粗調整(S106、S1
07)を行なって、この粗調整により良好なトラッキン
グエラー信号を得ることができるようにした後に、トラ
ッキングサーボを閉じるようにしているので、安定した
トラッキングサーボを実現することができるようにな
る。そして、安定したトラッキングサーボを行っている
状態で、微調整(S109、S110)を行うことによ
り、効率良くスキューサーボの目標値を設定することが
できるようになる。したがって、ディスクドライブ装置
におけるデータの再生時などにおいても、良好な再生R
F信号、トラッキングエラー信号を得ることができ、例
えばDPD方式によっても安定したトラッキングサーボ
を実現することが可能なものとなる。
【0053】また、図10のフローチャートで説明した
ように、実際にディスクドライブ装置を使用する場合に
も粗調整を行うようにしている。したがって、出荷時に
おいては光学ピックアップ1のスキュー角やメカデッキ
の取り付け精度や寸法精度が、ある程度低く構成されて
いた場合でも、粗調整によって所要のスキュー角を得る
ことができ、さらに微調整によって精度の良いスキュー
サーボを実現することができるようになる。
【0054】なお、本実施の形態では、第一のスキュー
調整とされる粗調整を再生RF信号の振幅レベルに基づ
いて行う例を挙げたが、例えばトラッキングエラー信号
TEの振幅量に基づいて行うようにしても良いし、図
6、図7で説明した2値化再生信号のジッタや図8で説
明したGFSの検出頻度に基づいて行っても良い。ま
た、第二のスキュー調整とされる微調整を、2値化再生
信号のジッタに基づいて行う例を挙げて説明したが、例
えばGFSの検出頻度や再生RF信号、或いはトラッキ
ングエラー信号TEの振幅量に基づいて行うようにして
も良い。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のディスク
ドライブ装置は、トラバース状態でディスク状記録媒体
から読み出される再生信号の振幅に基づいて、光学ピッ
クアップの相対傾斜状態を調整するスキュー機構の調整
を行う第一のスキュー調整(粗調整)を行い、さらにト
ラッキングサーボループを閉じた状態で第二のスキュー
調整(微調整)を行うようにしている。つまり、トラバ
ース状態において振幅が大きい最適な状態の再生信号を
得ることができる状態で、微調整を行うことが可能にな
る。したがって、比較的スキュー角を大きく調整する必
要がある場合でも、効率良く所要のスキュー角を得るこ
とができるようになり、安定したスキューサーボを実現
することができる。また、微調整によって得られたスキ
ュー角をスキューサーボの目標値として設定することが
できるようにすることで、ディスクドライブ装置の使用
環境やディスク状記録媒体の特性などに応じて、最適な
スキュー角を得ることができるようになる。
【0056】また、本発明のスキュー調整方法について
も、トラバース状態で第一のスキュー調整(粗調整)を
行い、さらにトラッキングサーボループを閉じた状態で
第二のスキュー調整(微調整)を行うようにしている。
したがって、例えばディスクドライブ装置の製造行程な
どにおいて、メカデッキの調整を行う場合に、比較的ス
キュー角を大きく調整する必要がある場合でも、効率良
く所要のスキュー角を得ることができるようになり、安
定したスキューサーボを実現するメカデッキを形成する
ことができるようになる。
【0057】また、製造行程において微調整によって所
要のスキュー角が得られた傾斜状態で、スキュー機構を
固定することによって、光学ピックアップの取り付け精
度のよいディスクドライブ装置を構成することができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスクドライブ装置の
構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のディスクドライブ装置のメカデ
ッキ部の構成を示す斜視図である。
【図3】本実施の形態のディスクドライブ装置のスキュ
ー機構の説明図である。
【図4】本実施の形態のディスクドライブ装置のフォト
ディテクタの構成例を説明する図である。
【図5】スキュー角と再生RF信号の振幅レベルの関係
を説明する模式図である。
【図6】2値化再生信号と基準クロックの位相誤差を説
明する図である。
【図7】2値化再生信号とPLLクロックの位相誤差を
説明する図である。
【図8】GFSを生成する概要を説明する模式図であ
る。
【図9】GFS測定部の構成例を説明する図である。
【図10】初期調整としてスキュー角の調整を行う処理
遷移を説明するフローチャートである。
【図11】スキューサーボとしてスキュー角の調整を行
う処理遷移を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 光学ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機
構、4 レーザダイオード、5 フォトディテクタ、6
スピンドルモータ、7 ターンテーブル、8スレッド
機構、9 RFアンプ、10 システムコントローラ、
10a 水晶発振器、10b ジッタ検出部、11 2
値化回路、12 デコーダ/エンコーダ、13 インタ
ーフェース部、14 サーボプロセッサ、15 スレッ
ドドライバ、16 二軸ドライバ、17 スピンドルド
ライバ、18 レーザドライバ、22 PLL回路、3
1 GFS生成部、32 GFS測定部、50 スキュ
ードライバ、51 スキューモータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体に対してレーザ光を
    照射する対物レンズが、該対物レンズを駆動可能に指示
    している駆動機構によってトラッキング方向に沿った駆
    動制御が行われない状態で、前記ディスク状記録媒体か
    ら読み出される再生信号の振幅に基づいて、前記ディス
    ク状記録媒体と、前記対物レンズを備えた光学ピックア
    ップの相対傾斜状態を調整するスキュー機構の調整を行
    う第一のスキュー調整手段と、 前記再生信号の振幅が所要のレベルになった時点で、前
    記対物レンズを前記トラッキング方向に駆動する状態に
    移行するトラッキングサーボ制御手段と、 前記トラッキングサーボ制御手段によって、前記対物レ
    ンズを前記トラッキング方向に駆動した状態で、前記再
    生信号の位相誤差に基づいて前記スキュー機構の調整を
    行う第二のスキュー調整手段と、 を備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記第二のスキュー調整手段によって調
    整されたスキュー状態を記憶する記憶手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記第二のスキュー調整手段は、前記ト
    ラッキングサーボ制御手段によって、前記対物レンズを
    前記トラッキング方向に駆動した状態で、前記再生信号
    に含まれている所要の同期信号の検出頻度に基づいて前
    記スキュー機構の調整を行うようにされていることを特
    徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 ディスク状記録媒体に対してレーザ光を
    照射する対物レンズの位置状態として、トラッキング方
    向に沿って対物レンズを駆動可能に支持する駆動機構に
    よる駆動が行われない状態で、前記ディスク状記録媒体
    から読み出される再生信号の振幅に基づいて、前記ディ
    スク状記録媒体と、前記対物レンズを備えた光学ピック
    アップの相対傾斜状態を調整するスキュー機構の調整を
    行う第一のスキュー調整行程と、 前記再生信号の振幅が所要のレベルになった時点で、前
    記対物レンズを前記トラッキング方向に駆動する状態に
    移行する行程と、 前記対物レンズが前記トラッキング方向に駆動する状態
    で、前記再生信号の位相誤差に基づいて前記スキュー機
    構の調整を行う第二のスキュー調整行程と、 を備えたことを特徴とするスキュー調整方法。
  5. 【請求項5】 前記第二のスキューの調整行程において
    前記スキュー機構の調整が終了した後に、前記スキュー
    機構の傾斜状態を固定するようにしたことを特徴とする
    請求項4に記載のスキュー調整方法。
  6. 【請求項6】 前記第二のスキュー調整行程は、前記ト
    ラッキングサーボ制御手段によって、前記対物レンズを
    前記トラッキング方向に駆動した状態で、前記再生信号
    に含まれている所要の同期信号の検出頻度に基づいて前
    記スキュー機構の調整を行うようにされていることを特
    徴とする請求項4に記載のスキュー調整方法。
JP12287699A 1999-04-28 1999-04-28 ディスクドライブ装置、スキュー調整方法 Expired - Fee Related JP4016171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12287699A JP4016171B2 (ja) 1999-04-28 1999-04-28 ディスクドライブ装置、スキュー調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12287699A JP4016171B2 (ja) 1999-04-28 1999-04-28 ディスクドライブ装置、スキュー調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000311370A true JP2000311370A (ja) 2000-11-07
JP4016171B2 JP4016171B2 (ja) 2007-12-05

Family

ID=14846828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12287699A Expired - Fee Related JP4016171B2 (ja) 1999-04-28 1999-04-28 ディスクドライブ装置、スキュー調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4016171B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7327643B2 (en) 2002-02-04 2008-02-05 Nec Corporation Radial tilt compensating optical disk apparatus using tracking control loop gain
JP2008034012A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Sharp Corp チルト量調整方法、光ピックアップ調整機構及び光ディスク装置
CN108919841A (zh) * 2018-08-24 2018-11-30 湖北三江航天红峰控制有限公司 一种光电跟踪系统的复合轴控制方法及系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7327643B2 (en) 2002-02-04 2008-02-05 Nec Corporation Radial tilt compensating optical disk apparatus using tracking control loop gain
JP2008034012A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Sharp Corp チルト量調整方法、光ピックアップ調整機構及び光ディスク装置
CN108919841A (zh) * 2018-08-24 2018-11-30 湖北三江航天红峰控制有限公司 一种光电跟踪系统的复合轴控制方法及系统
CN108919841B (zh) * 2018-08-24 2022-03-08 湖北三江航天红峰控制有限公司 一种光电跟踪系统的复合轴控制方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4016171B2 (ja) 2007-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09282816A (ja) モータ制御装置、モータ制御方法及び光ディスク装置
JP2002342952A (ja) 光学式記録再生装置
JP2003346369A (ja) 光学式記録再生装置及びチルト制御方法
JP4016171B2 (ja) ディスクドライブ装置、スキュー調整方法
US6882602B2 (en) Calibration method for control device of optical storage medium drive
JPH08138253A (ja) 光ディスク装置及びトラッキング制御方法
JP3859107B2 (ja) 液晶チルトサーボ装置
JPH10302384A (ja) ディスクドライブ装置
JP4003345B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP3565738B2 (ja) 光記録媒体処理装置及びそれにおけるシーク制御方法
JP2001034947A (ja) ディスクドライブ装置、調整動作実行タイミングの判別方法
KR100189953B1 (ko) 디스크의 편향에 따른 적합한 배속을 결정하는광디스크 재생장치 및 그에 따른 배속 결정방법
JPH09251709A (ja) 光ディスク装置
KR100305731B1 (ko) 광디스크의편심량을보상하는서보제어방법
JP2625671B2 (ja) 焦点位置制御装置
JP2002251739A (ja) 位相補償方法及び光記憶装置
JP2627881B2 (ja) 焦点位置制御装置
JP3711721B2 (ja) 光情報記録再生方法及び光情報記録再生装置
JPH1125473A (ja) 光ディスク装置および光軸補正方法
JP2672616B2 (ja) 情報記録装置
JP3985113B2 (ja) 光ディスク装置の調整方法
JPH1139674A (ja) 位置決め制御装置
JP2000090451A (ja) フォーカスバイアス設定装置
JP2007018578A (ja) チルト調整方法およびこれを用いた光ディスク再生装置
JP2005322410A (ja) 光情報記録再生装置及び光情報記録再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees