JPH09115163A - タンジェンシャルスキュー検出方法及び検出装置 - Google Patents

タンジェンシャルスキュー検出方法及び検出装置

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JPH09115163A
JPH09115163A JP22047196A JP22047196A JPH09115163A JP H09115163 A JPH09115163 A JP H09115163A JP 22047196 A JP22047196 A JP 22047196A JP 22047196 A JP22047196 A JP 22047196A JP H09115163 A JPH09115163 A JP H09115163A
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JP
Japan
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data
detection
tangential skew
objective lens
optical
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Application number
JP22047196A
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English (en)
Inventor
Toshiki Udagawa
俊樹 宇田川
Junichi Suzuki
潤一 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によりタンジェンシャルスキュー
量を容易に検出することができる光学ピックアップのタ
ンジェンシャルスキュー検出方法及び検出装置を提供す
ること。 【解決手段】 フォーカスサーボ回路21からのフォー
カスアクチュエータ駆動信号S1に基づいて、トラック
方向に分割された複数のディスク領域毎に、光ディスク
の面振れ量yをサンプリングし検出データとして格納す
るデータ検出手段24,25と、前記データ検出手段に
より得られた各検出データを移動量算出変換テーブル3
3で変換し、隣接する前記ディスク領域の変換データと
比較して、差分データΔyをタンジェンシャルスキュー
データとして検出する比較手段27と、前記タンジェン
シャルスキューデータに基づいて、タンジェンシャルス
キュー量に変換する変換手段28とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク再生用
の光学ピックアップに関し、特にタンジェンシャルスキ
ュー検出方法及び検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク再生用の光学ピックア
ップは、例えば図5に示すように構成されている。この
光学ピックアップ1は、対物レンズ2が先端に取り付け
られたレンズホルダー3と、レンズホルダー3を二軸方
向に対して移動可能に支持する固定部4と、固定部4が
取り付けられる二軸ベース5とから構成されている。
【0003】レンズホルダー3は、例えば、一端がこの
レンズホルダー3の両側に、また他端が固定部4に対し
て固定された二対の弾性支持部材6によって、固定部4
に対して垂直な二方向、即ち紙面に垂直なトラッキング
方向及び符号Fcsで示すフォーカシング方向に移動可
能に支持されている。また、対物レンズ2は、図示しな
い発光手段からの光ビームを、光ディスク7の信号記録
面に集光させると共に、光ディスク7からの戻り光ビー
ムを、図示しない光学系を介して光検出器の受光面にス
ポットとして結像させる。
【0004】このように構成された光学ピックアップ1
によれば、光検出器からの検出信号に基づいて、光ディ
スク7の再生信号が検出されると共に、トラッキングエ
ラー信号及びフォーカスエラー信号が検出される。そし
て、トラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号
に基づいて、トラッキング用コイル及びフォーカス用コ
イルへの通電が制御されることにより、トラッキングサ
ーボ及びフォーカスサーボが行なわれるようになってい
る。
【0005】即ち、各コイルに対して駆動電圧が供給さ
れることにより、各コイルに発生する磁束がヨーク及び
マグネットによる磁束と相互に作用して、レンズホルダ
ー3がトラッキング方向及びフォーカシング方向に対し
て移動される。そして、レンズホルダー3に取り付けら
れた対物レンズ2が、トラッキング方向及びフォーカシ
ング方向に対して適宜に移動されるようになっている。
これにより、光ディスク7からの戻り光が光検出器の受
光面に正確にスポットを形成することになり、この光検
出器からの検出信号に基づいて、光ディスク7の再生信
号が検出されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、例え
ば画像情報記録や巨大データ格納等のために、光ディス
ク7の高密度化が進んでおり、高密度光ディスクの再生
の際には、従来の光ディスク7の場合には無視できた光
ディスク7のタンジェンシャルスキューが、検出信号の
信頼性の点から問題になってきている。
【0007】このため、例えば図5に示すように、二軸
ベース5上にタンジェンシャルスキュー検出用の光学的
センサ8を搭載し、この光学的センサ8によってタンジ
ェンシャルスキューを検出している。この光学的センサ
8は、従来の光学ピックアップ1に対して付加的に備え
られると共に、対物レンズ2及びレンズホルダー3と干
渉しないように、対物レンズ2の光軸に対して所定のオ
フセットを有するように配設されることになる。従っ
て、部品コスト及び組立コストが高くなってしまうとい
う問題があった。また、光学的センサ8からの検出信号
に基づいて、実時間のタンジェンシャルスキュー量を検
出するためには、電気的な補正を加えることにより、オ
フセット分を除去することが必要であるという問題があ
った。
【0008】また、光学的センサ8は、その光軸が、対
物レンズ2から出射される光ビームの光軸と正確に平行
になるように、光軸合わせをする必要がある。従って、
光学的センサ8は、機械的な取付精度や経時変化による
位置ずれに関して、高い精度が要求されると共に、電気
的な補正を行なう場合にも、再生信号等を参照する調整
が必要になるという問題があった。さらに、検出された
タンジェンシャルスキュー量に基づいて、タンジェンシ
ャルスキューエラー信号としてタンジェンシャルスキュ
ーサーボ回路に対してフィードバックする際には、タン
ジェンシャルスキューサーボ回路の出力信号に応じて、
光学的センサ8の取付ブロックごと移動させる必要があ
る。従って、光学的センサ8の駆動機構が比較的大がか
りになって、重量や電力の点から光学的センサ8の高速
追従性能が期待できず、また光学ピックアップ1が大型
化してしまうという問題があった。
【0009】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成に
より、タンジェンシャルスキュー量を容易に検出するこ
とができる光学ピックアップのタンジェンシャルスキュ
ー検出方法及び検出装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、発光手段と、前記発光手段からの光を光ディスク
上に照射する対物レンズと、前記対物レンズを二軸方向
に移動可能に支持するアクチュエータと、前記光ディス
クからの戻り光を検出する光検出器と、前記光検出器の
検出信号に基づいて、前記アクチュエータを少なくとも
フォーカシング方向に駆動制御するフォーカスサーボ回
路とを含んでいる光学ピックアップにおいて、前記フォ
ーカスサーボ回路から前記アクチュエータに入力される
フォーカスアクチュエータ駆動信号に基づいて、トラッ
ク方向に分割された複数のディスク領域毎に、前記光デ
ィスクの面振れ量をサンプリングし検出データとして格
納するデータ検出手段と、前記データ検出手段により得
られた各検出データを移動量算出変換テーブルで変換
し、隣接する前記ディスク領域の変換データを比較し
て、差分データをタンジェンシャルスキューデータとし
て検出する比較手段と、前記タンジェンシャルスキュー
データに基づいて、タンジェンシャルスキュー量に変換
する変換手段とを備えることにより達成される。
【0011】上記構成によれば、フォーカスサーボ回路
から出力されるフォーカスサーボ用のフォーカスアクチ
ュエータ駆動信号に基づいて、光ディスクの面振れ量を
サンプリングし、サンプリングした検出データを移動量
に変換することにより、光ディスクのトラック方向の面
振れ量の変化をディスク領域毎の変化として得ることが
できる。これにより、各ディスク領域毎の変換データを
隣接するディスク領域の変換データと比較することによ
り、その差分データをタンジェンシャルスキューデータ
として検出することができる。従って、このタンジェン
シャルスキューデータを、変換手段によって適宜に変換
することにより、タンジェンシャルスキュー量を得るこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に述
べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技
術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の
範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の
記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0013】図1は、本発明によるタンジェンシャルス
キュー検出装置の一実施形態を組み込んだ光学ピックア
ップの一実施形態を示している。この光学ピックアップ
10は、光ディスク11を回転駆動するスピンドルモー
タ12と、図示しない二軸アクチュエータにより二軸方
向に対して駆動制御される対物レンズ13とを含んでい
る。対物レンズ13は、二軸アクチュエータの固定部に
対して垂直な二方向、即ち符号Trkで示すトラッキン
グ方向及び符号Fcsで示すフォーカシング方向に移動
可能に支持されている。
【0014】このような構成において、対物レンズ13
は、図示しない発光手段からの光ビームLを、光ディス
ク11の信号記録面に集光させると共に、光ディスク1
1からの戻り光ビームを、図示しない光学系を介して光
検出器の受光面にスポットとして結像させる。そして、
光検出器からの検出信号に基づいて、光ディスク11の
再生信号が検出されると共に、トラッキングエラー信号
及びフォーカスエラー信号が検出される。そして、これ
らトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号に
基づいて、トラッキング用コイル及びフォーカス用コイ
ルへの通電が制御されることにより、トラッキングサー
ボ及びフォーカスサーボが行なわれるようになってい
る。
【0015】図2は、図1に示した光学ピックアップの
タンジェンシャルスキュー検出装置の一実施形態の概略
構成を示している。このタンジェンシャルスキュー検出
装置20は、光学ピックアップ10の光検出器からの検
出信号に基づいて、フォーカスサーボ回路21から二軸
アクチュエータ22に対して出力されるフォーカスアク
チュエータ駆動信号が低域通過フィルタ23を介して入
力されるサンプリング回路24と、サンプリング回路2
4でサンプリングされたデータを格納する格納手段25
と、格納手段25に格納されたデータを平均化する平均
化手段26と、平均化手段26による平均化データを対
物レンズ13の光軸方向の移動量に変換する移動量算出
変換テーブル33と、変換データの差分を検出する差分
検出手段27と、差分検出手段27による差分をアナロ
グ信号に変換するD/A変換回路28と、D/A変換回
路28からのアナログ信号の高域を遮断する低域通過フ
ィルタ29と、低域通過フィルタ29からのアナログ信
号のゲイン調整を行なう調整回路30とから構成されて
いる。
【0016】サンプリング回路24は、スピンドルモー
タ12の回転同期信号31に基づいて、一回転毎にN個
の一定周期のパルスを発生するパルス発生回路32から
サンプリングのタイミングを決めるパルスが入力され
る。これにより、サンプリング回路24は、図3に示す
ように、光ディスク11の一回転中に一つのトラック1
1a上に沿って、等角度間隔に分割されたN個のディス
ク領域に関して、トラック方向の位置を変数xとしてパ
ルスに基づいてアドレス指定し、それぞれフォーカスア
クチュエータ駆動信号S1のサンプリングをN回行な
い、デジタル信号によるデータを得る。
【0017】尚、フォーカスアクチュエータ駆動信号S
1は、光学ピックアップ10のフォーカスサーボによ
り、常に光ビームLが対物レンズ13によって光ディス
ク11のトラック11aに結像するように、対物レンズ
13をフォーカスサーボするための信号である。従っ
て、フォーカスアクチュエータ駆動信号S1がフォーカ
ス用コイルへの駆動電流とすると、フォーカスアクチュ
エータ駆動信号S1は、対物レンズ13の光軸方向の移
動量そのものを示すことにはならない。一般的な二軸ア
クチュエータのモデルを仮定して運動方程式を解くと、
二軸アクチュエータの伝達特性に駆動電流を乗じたもの
が対物レンズ13の光軸方向の移動量となり、トラック
11a上における面振れ量yを表わしている。
【0018】ここで、タンジェンシャルスキューは、単
位距離あたりの光ディスク11の面振れ量で定義される
ことから、前述したようにフォーカスアクチュエータ駆
動信号S1を移動量算出変換テーブル33に通した後に
得られる信号、即ち対物レンズ13の光軸方向の移動量
の曲線の傾きΔy/Δxが、タンジェンシャルスキュー
を示すことになる。従って、各ディスク領域が、単位距
離Δxに相当するようにNを大きくとり、各ディスク領
域にて、フォーカスアクチュエータ駆動信号S1をサン
プリングした後に移動量算出変換テーブル33を通し
て、各ディスク領域の変換データと隣接するディスク領
域の変換データとの差分Δyを求めることにより、タン
ジェンシャルスキューが検出されることになる。このよ
うにしてサンプリング回路24によりサンプリングされ
たフォーカスアクチュエータ駆動信号S1のN個のデー
タは、格納手段25により格納される。そして、上述し
たフォーカスアクチュエータ駆動信号S1のN個のデー
タのサンプリングが、光ディスク11のM回転中の各回
転毎に行なわれる。これにより、全体としてN×M個の
データが、サンプリング回路24によりサンプリングさ
れ、格納手段25により格納されることになる。
【0019】平均化手段26は、格納手段25に格納さ
れた変換データのうち、各ディスク領域毎にM個のデー
タを読み出して平均化し、各ディスク領域の代表データ
として平均化データを移動量算出変換テーブル33に出
力する。移動量算出変換テーブル33は、平均化手段2
6からの代表データに対応する移動量に変換して差分検
出手段27に出力する。尚、上述した二軸アクチュエー
タの伝達特性に駆動電流を乗じたものを対物レンズ13
の光軸方向の移動量とする方法は、時間的な変化を考慮
したものであるが、この点を考慮せずに単にフォーカス
アクチュエータ駆動信号S1が対物レンズ13の光軸方
向の移動量そのものを示すものとして取り扱うことも可
能である。その場合は、移動量算出変換テーブル33を
省略して、平均化手段26により平均化された検出デー
タを直に差分検出手段27に出力する。
【0020】差分検出手段27は、移動量算出変換テー
ブル33からの変換データに基づいて、一つ前の隣接す
るディスク領域に関する変換データとの差分Δyを算出
することにより、微分操作を行なうことになり、タンジ
ェンシャルスキューデータを求める。D/A変換回路2
8は、入力されるデジタル信号をアナログ信号に変換す
る回路であって、差分検出手段27により検出された差
分Δyをアナログ信号であるタンジェンシャルスキュー
量、即ちタンジェンシャルスキューエラー信号に変換す
る。
【0021】低域通過フィルタ29は、入力される信号
に関して、高域成分をカットして、低域成分のみを通過
させる回路であって、D/A変換回路28からの信号の
低域成分のみを出力する。調整回路30は、光ディスク
11の回転数、即ちサンプリング間隔によるゲインを調
整するものであって、入力信号の単位系を距離から時間
に変換して、タンジェンシャルスキューエラー信号を時
間軸上で取扱いやすいようにする。従って、タンジェン
シャルスキューエラー信号が時間軸上で取り扱われない
場合には、この調整回路30は省略されてもよい。ここ
で、ゲイン調整は、例えば(単位時間Δt=単位距離Δ
x/回転数)の関係を満たすように行なわれる。以上よ
り、光ディスク11のタンジェンシャルスキュー量、即
ちタンジェンシャルスキューエラー信号が検出されるこ
とになる。
【0022】この実施形態による光学ピックアップ10
は、以上のように構成されており、タンジェンシャルス
キューエラー信号は、以下のようにして検出される。先
づ、スピンドルモータ12が作動して、光ディスク11
が回転駆動される。この状態において、図示しない発光
手段からの光ビームLが、対物レンズ13を介して光デ
ィスク11の信号記録面に集光され、光ディスク11の
信号記録面からの戻り光ビームは、対物レンズ13を介
して図示しない光学系を介して光検出器の受光面に入射
する。対物レンズ13は、図示しない二軸アクチュエー
タのフォーカスサーボ回路21によって、光ビームLが
光ディスク11の信号記録面に結像するようにフォーカ
スサーボされる。このとき、フォーカスサーボ回路は、
光検出器の検出信号に基づいてフォーカシングを行なう
ように、二軸アクチュエータ22に対してフォーカスア
クチュエータ駆動信号S1を出力する。
【0023】ここで、フォーカスアクチュエータ駆動信
号S1は、低域通過フィルタ23により、高域ノイズ等
の高域成分をカットされた後、サンプリング回路24に
も入力される。これにより、サンプリング回路24は、
ディスク回転周期信号31に基づいてパルス発生回路3
2により生成されるパルス信号によるタイミングで、フ
ォーカスアクチュエータ駆動信号S1のサンプリングを
行ない、光ディスク11の一回転毎に各ディスク領域に
ついてN個のデジタル化されたデータを出力する。そし
て、このサンプリングは、光ディスク11のM回転の
間、一回転毎に行なわれる。そして、格納手段25は、
サンプリング回路24から入力されるデジタル化された
データを順次にディスク領域毎に格納する。
【0024】これにより、平均化手段26は、格納手段
25に格納されたデータに関して、各ディスク領域毎
に、それぞれM個のデータを読み出して平均化する。そ
して、平均化されたデータを、そのディスク領域の代表
データとして移動量算出変換テーブル33に出力する。
ところで、一般的には、フォーカスアクチュエータ駆動
信号には、光ディスク11のディスク欠陥等や他の駆動
信号等からの洩れ込み等により、ランダムな高域ノイズ
分がかなり含まれている。従って、M個のデータを平均
化することにより、これらのランダムな高域ノイズ分が
抑制され、より正確なデータが得られることになる。
【0025】移動量算出変換テーブル33は、平均化手
段26からの代表データに対応する移動量に変換して差
分検出手段27に出力する。そして、差分検出手段27
は、移動量算出変換テーブル33からの各ディスク領域
の変換データと、一つ前の隣接するディスク領域の変換
データとを比較して、その差分Δyを検出する。この差
分Δyは、単位距離であるΔxが各ディスク領域で一定
であることから、光ディスク11の表面の面振れ量の変
化、即ち微分を表わすので、タンジェンシャルスキュー
データが得られることになる。
【0026】このようにして得られたタンジェンシャル
スキューデータは、D/A変換回路28により、アナロ
グ信号であるタンジェンシャルスキューエラー信号に変
換された後、低域通過フィルタ29により、不要な高域
成分がカットされ、調整回路30に入力される。最後
に、調整回路30は、低域通過フィルタ29を介して入
力されるタンジェンシャルスキューエラー信号を、単位
系を距離(Δx)から時間(Δt)に変換し、単位時間
に関するタンジェンシャルスキューエラー信号を検出す
る。以上より、従来の光学ピックアップにおけるフォー
カスサーボ回路からのフォーカスアクチュエータ駆動信
号S1に基づいて、タンジェンシャルスキューエラー信
号を検出することができる。この場合、タンジェンシャ
ルスキューエラー信号を検出するための光学的センサ等
は不要であることから、タンジェンシャルスキューエラ
ー信号が、簡単な構成により、容易に得られることにな
る。
【0027】図4は、上述したタンジェンシャルスキュ
ー検出装置の一実施形態の具体的な構成例を示してい
る。このタンジェンシャルスキュー検出装置40は、図
2の実施形態と比較して、フォーカスサーボ回路21,
二軸アクチュエータ22,低域通過フィルタ23,2
9,D/A変換回路28,調整回路30は同じ構成であ
って、その機能も同じである。この場合、フォーカスサ
ーボ回路21からのフォーカスアクチュエータ駆動信号
S1は、電流変化による制御信号であるので、電流/電
圧変換回路41により、電圧変化信号に変換された後、
低域通過フィルタ23により高域成分がカットされる。
【0028】そして、低域通過フィルタ23からのフォ
ーカスアクチュエータ駆動信号とパルス発生回路32か
らのパルス信号は、A/D変換回路42によって、デジ
タル信号に変換された後、LビットNチャンネルのマル
チプレクサ43に入力される。マルチプレクサ43は、
入力されるデジタル信号に基づいて、パルス発生回路3
2からのパルス信号のタイミングで、デジタル化された
フォーカスアクチュエータ駆動信号を、1チャンネルか
らNチャンネルまでのN個のチャンネルに順次に振り分
けると共に、各チャンネルのデータを、Lビットのデー
タ信号として出力する。ここで、Lビットは、任意のビ
ット数でよく、例えば3ビットが採用される。
【0029】マルチプレクサ43により振り分けられた
各チャンネルは、それぞれ順次に接続されたLビットM
ステージのシフトレジスタ44,LビットMチャンネル
の加算器45,Lビットの除算器46から構成されてい
る。このうち、シフトレジスタ44が、図2の実施形態
における格納手段25に相当し、また加算器45及び除
算器46が、平均化手段26に相当する。シフトレジス
タ44は、マルチプレクサ43からの対応するディスク
領域における光ディスク11の一回転毎のデータ信号
を、Mステージの各ステージに順次に格納する。加算器
45は、シフトレジスタ44の各ステージから順次にM
個のデータ信号を読み出して加算する。そして、除算器
46は、加算器45により加算されたデータをMで除算
する。そして、各チャンネルにおいて、対応するディス
ク領域のM個のデータ信号の平均化された代表データが
得られる。
【0030】これらの各チャンネルの代表データは、そ
れぞれLビットNチャンネルのデマルチプレクサ47に
入力され、順次に連続したデータに繋ぎ合わされる。続
いて、移動量算出変換テーブル49は、LビットNチャ
ンネルのデマルチプレクサ47からの代表データに対応
する移動量に変換してLビット減算器48に出力する。
Lビット減算器48が、あるチャンネル、例えばnチャ
ンネルの代表データを、一つ前のチャンネル、即ち(n
−1)チャンネルの代表データで減算し、その差分Δy
(または微分)として出力する。この場合、減算器48
は、図2の実施形態における差分検出手段27に相当す
る。
【0031】その後、この差分Δyは、図2の実施形態
の場合と同様にして、D/A変換回路28によりアナロ
グ信号であるタンジェンシャルスキューエラー信号に変
換され、さらに低域通過フィルタ29を介して、調整回
路30に入力される。この場合、調整回路30は、ゲイ
ン調整アンプとして構成されており、パルス発生回路3
2からのパルス信号に基づいて、ゲイン調整を行ない、
正しいタンジェンシャルスキューエラー信号を出力する
ようになっている。このようにして得られたタンジェン
シャルスキューエラー信号は、タンジェンシャルスキュ
ーの調整機構を駆動するためのドライバに入力されるこ
とにより、タンジェンシャルスキューをキャンセルする
ように、タンジェンシャルスキューの調整機構が適宜に
制御されることになる。
【0032】以上のように、タンジェンシャルスキュー
量が、対物レンズの位置で測定されることから、オフセ
ットがないので、電気的な補正が必要なく、正確なタン
ジェンシャルスキュー量が実時間で得られることになる
と共に、再生信号との整合性をとるための調整が不要と
なる。また、得られたタンジェンシャルスキュー量をタ
ンジェンシャルスキューエラー信号として、タンジェン
シャルスキューサーボ回路にフィードバックする場合に
は、対物レンズの傾きのみを制御するような光軸補正手
段によって、タンジェンシャルスキュー補正が可能であ
るので、このような光軸補正手段は、可動部が比較的小
型で済む。従って、タンジェンシャルスキュー補正が、
簡単な構成により、高速な追従性能を有するように構成
することができる。
【0033】上記実施形態においては、N個のディスク
領域にて、フォーカスアクチュエータ駆動信号がサンプ
リングされているが、例えば線速度一定の光ディスクの
場合には、タンジェンシャルスキューエラー信号が単位
時間系にて要求される周波数帯域を十分に満足する範囲
内において、ディスク領域の個数Nを可変としてもよ
い。これにより、線速度一定の光ディスクのディスク内
周部におけるサンプリング周波数があまり高くならず、
検出装置20,40の回路系への負荷が軽減されること
になる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、フ
ォーカスサーボ回路から出力されるフォーカスサーボ用
のフォーカスアクチュエータ駆動信号に基づいて、タン
ジェンシャルスキュー量が得られるので、新たにタンジ
ェンシャルスキュー量を検出するための光学的センサ等
のセンサは不要となる。従って、構成を簡単にすること
ができると共に、部品コスト及び組立コストを低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタンジェンシャルスキュー検出装
置の一実施形態を備えた光学ピックアップの一実施形態
の要部を示す概略斜視図である。
【図2】タンジェンシャルスキュー検出装置の一実施形
態の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1の光学ピックアップにおけるタンジェンシ
ャルスキュー量の検出方法を示す概念図である。
【図4】タンジェンシャルスキュー検出装置の一実施形
態の詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】従来の光学ピックアップの一例を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
10・・・光学ピックアップ、11・・・光ディスク、
12・・・スピンドルモータ、13・・・対物レンズ、
20・・・タンジェンシャルスキュー検出装置、21・
・・フォーカスサーボ回路、22・・・二軸アクチュエ
ータ、23・・・低域通過フィルタ、24・・・サンプ
リング回路、25・・・格納手段、26・・・平均化手
段、27・・・差分検出手段、28・・・D/A変換回
路、29・・・低域通過フィルタ、30・・・調整回
路、31・・・ディスク回転同期信号、32・・・パル
ス発生回路、33、49・・・移動量算出変換テーブ
ル、40・・・タンジェンシャルスキュー検出装置、4
1・・・電流/電圧変換回路、42・・・A/D変換回
路、43・・・マルチプレクサ、44・・・シフトレジ
スタ、45・・・加算器、46・・・減算器、47・・
・デマルチプレクサ、48・・・減算器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光手段と、 前記発光手段からの光を光ディスク上に照射する対物レ
    ンズと、 前記対物レンズを二軸方向に移動可能に支持するアクチ
    ュエータと、 前記光ディスクからの戻り光を検出する光検出器と、 前記光検出器の検出信号に基づいて、前記アクチュエー
    タを少なくともフォーカシング方向に駆動制御するフォ
    ーカスサーボ回路とを含んでいる光学ピックアップにお
    いて、 前記フォーカスサーボ回路から前記アクチュエータに入
    力されるフォーカスアクチュエータ駆動信号に基づい
    て、トラック方向に分割された複数のディスク領域毎
    に、前記光ディスクの面振れ量をサンプリングし検出デ
    ータとして格納するデータ検出手段と、 前記データ検出手段により得られた各検出データを移動
    量算出変換テーブルで変換し、隣接する前記ディスク領
    域の変換データを比較して、差分データをタンジェンシ
    ャルスキューデータとして検出する比較手段と、 前記タンジェンシャルスキューデータに基づいて、タン
    ジェンシャルスキュー量に変換する変換手段とを含んで
    いることを特徴とするタンジェンシャルスキュー検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記データ検出手段が、 前記光ディスクを複数回回転させて、各回転毎に検出デ
    ータを格納する検出部と、 この検出部からの各回転毎の検出データを、前記ディス
    ク領域毎に平均化する平均化部とから構成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のタンジェンシャルスキ
    ュー検出装置。
  3. 【請求項3】 発光手段と、 前記発光手段からの光を光ディスク上に照射する対物レ
    ンズと、 前記対物レンズを二軸方向に移動可能に支持するアクチ
    ュエータと、 前記光ディスクからの戻り光を検出する光検出器と、 前記光検出器の検出信号に基づいて、前記アクチュエー
    タを少なくともフォーカシング方向に駆動制御するフォ
    ーカスサーボ回路と、 を含んでいる光学ピックアップにおいて、 前記フォーカスサーボ回路から前記アクチュエータに入
    力されるフォーカスアクチュエータ駆動信号に基づい
    て、トラック方向に分割された複数のディスク領域毎
    に、前記光ディスクの面振れ量をサンプリングし検出デ
    ータとして格納するデータ検出手段と、 前記データ検出手段により得られた検出データを、隣接
    する前記ディスク領域の検出データと比較して、差分デ
    ータをタンジェンシャルスキューデータとして検出する
    比較手段と、 前記タンジェンシャルスキューデータに基づいて、タン
    ジェンシャルスキュー量に変換する変換手段とを含んで
    いることを特徴とするタンジェンシャルスキュー検出装
    置。
  4. 【請求項4】 発光手段からの光を対物レンズを介して
    光ディスク上に照射し、前記光ディスクからの戻り光を
    光検出器により検出して、前記光検出器の検出信号に基
    づいて、フォーカスサーボ回路により、上記対物レンズ
    を少なくともフォーカシング方向に駆動制御するように
    した光学ピックアップにおいて、 前記フォーカスサーボ回路から入力されるフォーカスア
    クチュエータ駆動信号に基づいて、トラック方向に分割
    された複数のディスク領域毎に、前記光ディスクの面振
    れ量を検出データとしてサンプリングするサンプリング
    段階と、 前記ディスク領域の各検出データを移動量算出変換テー
    ブルで変換し、隣接する前記ディスク領域の変換データ
    を比較して、差分データをタンジェンシャルスキューデ
    ータとして検出する比較段階と、 このタンジェンシャルスキューデータに基づいて、タン
    ジェンシャルスキュー量に変換する変換段階とを含んで
    いることを特徴とするタンジェンシャルスキュー検出方
    法。
  5. 【請求項5】 前記サンプリング段階が、 前記光ディスクを複数回回転させて、各回転毎に検出デ
    ータを格納する検出段階と、 各回転毎の検出データを、前記ディスク領域毎に平均化
    する平均化段階とから構成されていることを特徴とする
    請求項4に記載のタンジェンシャルスキュー検出方法。
  6. 【請求項6】 発光手段からの光を対物レンズを介して
    光ディスク上に照射し、前記光ディスクからの戻り光を
    光検出器により検出して、前記光検出器の検出信号に基
    づいて、フォーカスサーボ回路により、上記対物レンズ
    を少なくともフォーカシング方向に駆動制御するように
    した光学ピックアップにおいて、 前記フォーカスサーボ回路から入力されるフォーカスア
    クチュエータ駆動信号に基づいて、トラック方向に分割
    された複数のディスク領域毎に、前記光ディスクの面振
    れ量を検出データとしてサンプリングするサンプリング
    段階と、 前記ディスク領域の各検出データを、隣接する前記ディ
    スク領域の検出データと比較して、差分データをタンジ
    ェンシャルスキューデータとして検出する比較段階と、 このタンジェンシャルスキューデータに基づいて、タン
    ジェンシャルスキュー量に変換する変換段階とを含んで
    いることを特徴とするタンジェンシャルスキュー検出方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100693679B1 (ko) * 2000-03-30 2007-03-09 엘지전자 주식회사 재생방법 및 재생장치

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