JP2005063613A - 光ディスク傾き検出装置および光ディスクドライブ装置 - Google Patents

光ディスク傾き検出装置および光ディスクドライブ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 1方向のチルトセンサ1つによって、2方向のチルトを検出可能にする。
【解決手段】 積分回路35は、Tan(タンジェンシャル)チルトセンサ17が出力したTanチルト検出信号を、スピンドルモータ2が出力する回転信号を基に、回転角で積分してRadチルト演算信号を生成する。Radコマ収差制御手段36は前記Radチルト演算信号に基づきRadコマ収差変更手段を制御し、Tanコマ収差制御手段37は前記Tanチルト検出信号に基づきTanコマ収差変更手段を制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光ディスクの傾き(チルト)変化を検出する光ディスク傾き検出装置、および、その光ディスク傾き検出装置を搭載して、光ディスクに対して記録または再生を行う光ディスクドライブ装置に関するものである。
光ディスクの高密度化に伴い、より高精度なチルト補正の必要性が増している。補正対象を、従来行われていたラジアル(以下、Radと記す)チルトの光ディスク半径による変動だけではなく、光ディスクの1周内の変動まで拡大し、更にRad方向だけでなくタンジェンシャル(以下、Tanと記す)方向の変動も補正対象とすることにより、チルト補正を高精度化する手法が提案されている。
Rad,Tan両方向のチルトを補正するためには両方向のチルトを検出する必要があり、最も簡易な方法としては、Radチルトを検出するセンサとTanチルトを検出するセンサの2個を設置することが挙げられるが、センサを2個設置するため、その分、設置スペースが増えること、設置場所が異なるために検出位置も異なり誤差が生じること、部品点数の増加に伴うコスト高、および配線の増加などの不具合が生じる。
これらの不具合を解消するために、1つのセンサによりRad,Tan両方向を検出するようにした発明が特許文献1,2などで提案されている。
特開平08−138257号公報 特開平10−320804号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載された発明は2つのセンサを一体化したにすぎず、根本的には前記従来技術の不具合を発生させるという問題を少なからず抱えているといえる。
本発明の目的は、前記従来の課題を解決し、1方向のチルトセンサ1つによって、2方向のチルトを検出可能にする光ディスク傾き検出装置および光ディスクドライブ装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、回転する光ディスクに光ビームを照射し、光ディスクに対して記録または再生を行う光ディスクドライブ装置に搭載される光ディスク傾き検出装置であって、光ディスクの半径方向または円周接線方向のいずれか一方の方向における傾き変化を、光ディスクの1回転内の変動を含めて検出する傾き検出手段と、該傾き検出手段の検出値変化を基に、他方の方向における傾き変化を算出する傾き演算手段とを備えたことを特徴とし、この構成によって、一方向の傾き変化を検出して直交する他方向の傾き変化を演算するため、傾き検出器を増やすことなく2方向の傾きが求まり、部品点数あるいは配線本数を削減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の光ディスク傾き検出装置において、傾き検出手段は光ディスクの円周接線方向のTanチルト変化を検出し、傾き演算手段は検出されたTanチルト変化を光ディスクの回転角で積分して、光ディスクの半径方向のRadチルト変化を算出することを特徴とし、この構成によって、Tan方向のチルト変化を検出してRad方向のチルト変化を演算するため、チルトセンサを増やすことなく2方向のチルトが求まり、部品点数あるいは配線本数を削減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の光ディスク傾き検出装置において、傾き検出手段は光ディスクのRadチルト変化を検出し、傾き演算手段は検出されたRadチルト変化を光ディスクの回転角で微分して、光ディスクのTanチルト変化を算出することを特徴とし、この構成によって、Rad方向の傾き変化を検出してTan方向の傾き変化を演算するため、チルトセンサを増やすことなく2方向のチルトが求まり、部品点数あるいは配線本数を削減することができる。
請求項4に記載の発明は、回転する光ディスクに光ビームを照射し、光ディスクに対して記録または再生を行う記録/再生部と、光ディスクの傾き変化を検出する光ディスク傾き検出部とを備えた光ディスクドライブ装置において、前記光ディスク傾き検出部として、請求項1〜3いずれか1項に記載の傾き検出手段と傾き演算手段とを具備した光ディスク傾き検出装置を搭載したことを特徴とし、この構成によって、前記のように部品点数あるいは配線本数を削減した光ディスク傾き検出装置を用いることにより、光ディスクドライブ装置の構成の簡素化を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4記載の光ディスクドライブ装置において、請求項1〜3いずれか1項に記載の光ディスク傾き検出装置における傾き検出手段の検出値と傾き演算手段の演算値との二乗平均を基に、光ディスクに照射する光ビームの光量を制御する出射光量制御手段を備えたことを特徴とし、この構成によって、2方向の傾きベクトル量から求めた傾きスカラー量を基に出射光量を制御するため、チルトに伴う光ディスクの盤面における実行パワーの低下を抑制することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4記載の光ディスクドライブ装置において、光ディスクの法線と光ビームの光軸とのずれ、または該ずれに起因して光スポットに生じる収差を変更するチルト変更手段と、傾き演算手段の算出結果を基にチルト変更手段を制御するチルト制御手段とを備えたことを特徴とし、この構成によって、チルト演算結果を基にチルト変更手段の駆動量を制御するため、チルトに伴うスポット劣化を低減することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項4記載の光ディスクドライブ装置において、Radチルトに起因して生じる光ディスクの法線と光ビームの光軸とのずれ、または該ずれに起因して光スポットに生じる収差を変更するRadチルト変更手段と、Tanチルトに起因して生じる光ディスクの法線と光ビームの光軸とのずれ、または該ずれに起因して光スポットに生じる収差を変更するTanチルト変更手段と、Radチルト演算値を基に前記Radチルト変更手段を制御するRadチルト制御手段と、Tanチルト検出値を基に前記Tanチルト変更手段を制御するTanチルト制御手段とを備えたことを特徴とし、この構成によって、Radチルト演算結果を基にRadチルト変更手段の駆動量を制御し、Tanチルト検出値を基にTanチルト変更手段の駆動量を制御するため、チルトに伴うスポット劣化を低減することができる。
請求項8に記載の発明は、回転する光ディスクに光ビームを照射し、光ディスクに対して記録または再生を行う記録/再生部と、光ディスクの傾き変化を検出する光ディスク傾き検出部とを備えた光ディスクドライブ装置において、前記光ディスク傾き検出部として、請求項2に記載の光ディスク傾き検出装置を搭載し、かつ光ディスクに設けられた情報トラックと光ディスクを照射している光スポットとのずれを検出するトラックエラー検出手段と、請求項2に記載の傾き演算手段が求めたRadチルト変化を基に光ディスクのRadチルトに起因する前記トラックエラー検出手段の検出誤差を補正するトラックエラー信号補正手段とを備えたことを特徴とし、この構成によって、Radチルト演算結果を基にトラックエラー信号を補正するため、Radチルトに伴うトラック制御オフセットを低減することができる。
請求項9に記載の発明は、光ディスクを回転させるスピンドルモータと、光ディスクへ記録/再生のために光ビームを照射する光ピックアップとを備えた光ディスクドライブ装置において、光ディスクのRadチルトとTanチルトとのいずれか一方を選択したときに、一方のチルトによって光ディスクを照射する光スポットに生じるコマ収差と相殺可能な逆コマ収差を前記光ビームに付加するコマ収差付加手段と、一方のチルトによって前記光スポットに生じるコマ収差を検出するコマ収差検出手段と、該コマ収差検出手段の出力がコマ収差無しの値に近づくように前記コマ収差付加手段を駆動制御するコマ収差制御手段と、該コマ収差制御手段の駆動量変化を基に他方のチルトによるコマ収差変化を算出するコマ収差演算手段とを備えたことを特徴とし、この構成によって、一方向のコマ収差検出手段の検出値を基にフィードバック制御されたコマ収差変更手段の駆動信号を基にして、他方向のチルト変化を演算するため、傾き検出手段やコマ収差検出手段を増やすことなく2方向のチルトが求まり、部品点数あるいは配線本数を削減することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9記載の光ディスクドライブ装置において、一方のチルトはTanチルトであり、コマ収差演算手段はコマ収差制御手段の駆動量変化を光ディスクの回転角で積分してRadチルト変化によるコマ収差変化を算出することを特徴とし、この構成によって、Tan方向のコマ収差検出手段の検出値を基にフィードバック制御されたTanコマ収差変更手段の駆動信号を基にして、Rad方向のチルト変化を演算するため、Rad傾き検出手段あるいはRadコマ収差検出手段を増やすことなく2方向のチルトが求まり、部品点数あるいは配線本数を削減することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項9記載の光ディスクドライブ装置において、一方のチルトはRadチルトであり、コマ収差演算手段はコマ収差制御手段の駆動量変化を光ディスクの回転角で微分してTanチルト変化によるコマ収差変化を算出することを特徴とし、この構成によって、Rad方向のコマ収差検出手段の検出値を基にフィードバック制御されたRadコマ収差変更手段の駆動信号を基にして、Tan方向のチルト変化を演算するため、Tan傾き検出手段あるいはTanコマ収差検出手段を増やすことなく2方向のチルトが求まり、部品点数あるいは配線本数を削減することができる。
請求項12に記載の発明は、請求項9,10または11記載の光ディスクドライブ装置において、他方のチルトに係るチルト変更手段と、コマ収差演算手段の算出結果を基に前記チルト変更手段を駆動制御する第2のコマ収差制御手段とを備えたことを特徴とし、この構成によって、Tan(Rad)コマ収差検出手段の検出値を基にTan(Rad)コマ収差変更手段をフィードバック制御すると共にRad(Tan)チルト演算結果を基にRad(Tan)チルト変更手段の駆動量を制御するので、チルトに伴うスポット劣化を低減することができる。
請求項13に記載の発明は、光ディスクを回転させるスピンドルモータと、光ディスク上へ記録/再生のために光ビームを集光させる対物レンズと、該対物レンズを含み光ディスクへ前記光ビームを照射する光ピックアップとを備えた光ディスクドライブにおいて、光ディスクにおける前記光ビームが照射されている領域近傍と前記対物レンズの光軸に垂直な面との相対角のうち光ディスクのTan方向成分を検出するTan相対チルト検出手段と、前記対物レンズを光ディスクのラジアル方向と平行な軸周りに傾斜する対物レンズTan方向傾斜手段と、前記Tan相対チルト検出手段の出力がTan相対角無しの値へ近づくように前記対物レンズTan方向傾斜手段を駆動制御するTan相対チルト制御手段と、該Tan相対チルト制御手段の駆動量変化を光ディスクの回転角で積分してRadチルト変化を算出するRadチルト演算手段とを備えたことを特徴とし、この構成によって、光ディスクと対物レンズとのTan方向の相対角が0になるようにフィードバック制御しているシステムにおいて、駆動信号を基にRad方向のチルト変化を演算するため、Rad傾き検出手段あるいはRadコマ収差検出手段を増やすことなく2方向のチルトが求まり、部品点数あるいは配線本数を削減することができる。
請求項14に記載の発明は、光ディスクを回転させるスピンドルモータと、光ディスク上へ記録/再生のために光ビームを集光させる対物レンズと、該対物レンズを含み光ディスクに前記光ビームを照射する光ピックアップとを備えた光ディスクドライブにおいて、光ディスクにおける前記光ビームが照射されている領域近傍と前記対物レンズの光軸に垂直な面との相対角のうち光ディスクのRad方向成分を検出するRad相対チルト検出手段と、前記対物レンズを光ディスクのTan方向と平行な軸周りに傾斜する対物レンズRad方向傾斜手段と、前記Rad相対チルト検出手段の出力がRad相対角無しの値に近づくように前記対物レンズRad方向傾斜手段を駆動制御するRad相対チルト制御手段と、該Rad相対チルト制御手段の駆動量変化を光ディスクの回転角で微分してTanチルト変化を算出するTanチルト演算手段とを備えたことを特徴とし、この構成によって、光ディスクと対物レンズとのRad方向の相対角が0になるようにフィードバック制御しているシステムにおいて、駆動信号を基にTan方向のチルト変化を演算するため、Tan傾き検出手段あるいはTanコマ収差検出手段を増やすことなく2方向のチルトが求まり、部品点数あるいは配線本数を削減することができる。
本発明に係る光ディスク傾き検出装置および光ディスクドライブ装置によれば、光ディスクの半径方向または円周接線方向のいずれか一方の方向における傾き変化を、光ディスクの1回転内の変動を含めて検出する傾き検出手段と、該傾き検出手段の検出値変化を基に、他方の方向における傾き変化を算出する傾き演算手段とを備えたことによって、一方向の傾き変化(RadチルトあるいはTanチルト)を検出して直交する他方向の傾き変化(TanチルトあるいはRadチルト)を演算するため、傾き検出器(チルトセンサ)を増やすことなく2方向の傾きが求まり、1方向のチルトセンサ1つによって、2方向のチルトを検出することが可能になり、部品点数あるいは配線本数を削減することができ、構成の簡素化が図ることができる。
まず、本発明に係るチルト演算原理について説明する。
一般的な樹脂製の光ディスクは射出成形によって製造され、光ディスクは、ディスク材料をディスクセンタ孔から外周に向けて射出することによって成形される。この製造方法のため、光ディスク1の歪みは、図12に示すように、概ね回転方向に向かってひだ状に波打つ形状となる。この形状は(数1)の式にて略近似することができる。
Figure 2005063613
fz[θ,r]はデイスク面に垂直な座標であり、半径座標(r)と角座標(θ)とを合わせてディスクの形状を表している。fa[r]は半径(r)の関数であり、5次までの関数で略表すことができる。なお、(数1)の式において、その他の英大文字は定数である。
この関数はディスク1回転における0から4周期波打つ成分まで表している。ひだ状の歪と近似できるのは数周期程度までである。高周波の成分は、くぼみ状の歪となり、この関数には乗らない。しかし、高周波になる程、歪は小さくなり、4周期程度まで近似できれば十分な精度である。
前記Fz[θ,r]を微分すると、(数2)の式に示すように、Rad方向傾き(ёr)とTan方向傾き(ёθ)のベクトル関数が導き出せる。ここで(ёr)と(ёθ)は、それぞれRad方向傾きとTan方向傾きの単位ベクトルである。
Figure 2005063613
(数2)の式に(数1)の式を代入すると、Radチルト(Rt)とTanチルト(Tt)は、(数3),(数4)に示す式となる。
Figure 2005063613
Figure 2005063613
(数3)の式における第1項(fa’[r])は回転角(θ)によって変化することのないDC成分である。
(数3)の式と(数4)の式とを比較すると、Radチルトの大きさ(Rt/ёr)とTanチルトの大きさ(Tt/ёθ)には、(数5)の式のような関係があることが判る。
Figure 2005063613
すなわち、(数5)の上式のように、Tanチルトを検出すればその変化波形を回転角(θ)で積分して、Radチルトのディスク回転による変化波形を求めることができ、また、(数5)の下式のように、Radチルトを検出すればその変化波形を回転角(θ)で微分して、Tanチルトのディスク回転による変化波形を求めることができる。
図13は実際のディスクにおけるRadチルトとTanチルトを測定したデータを示す図である。このディスクにおけるTanチルトは(数6)の式で略近似することができる。
Figure 2005063613
(数4)の式と異なり、ディスク1回転で2周期する成分をsin波とcos波とに分けて位相差(E)を設けていないが、合成すれば位相差(E)のある1つのcos波となって等価である。
(数6)の式を積分した波形は(数7)の式となり、Radチルトの測定値と略一致する。
Figure 2005063613
また、このディスクにおけるRanチルトは(数8)の式で略近似することができる。
Figure 2005063613
(数3)の式と異なり、ディスク1回転で2周期する成分をsin波とcos波とに分けて位相差(E)を設けていないが、合成すれば位相差(E)のある1つのsin波となって等価である。
(数8)の式を積分した波形は(数9)の式となり、Tanチルトの測定値と略一致する。
Figure 2005063613
なお、ここで説明したチルト(Rt/ёr),(Tt/ёθ)は正確にはチルト角の正接(tan)であるが、チルト角は微少なため、逆正接を演算しなくても、演算してもよい。
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るチルト検出・演算装置を搭載した光ディスクドライブ装置の実施例1の構成を説明するための平面図、図2は実施例1の正面構成と制御系とを示す正面図である。
まず、図1,図2を参照して各実施例の共通構成を説明する。
なお、図1において、光ディスク1と、光ディスク1を保持するクランパ4は省略して記載しており、図2において、光ディスク1とクランパ4は断面を記載しており、またステム12と磁石10は省略して記載している。
光ディスク1は、ターンテーブル3とクランパ4により挟持させられ、スピンドルモータ2により回転させられる。ピックアップ(PU)ハウジング5は、シークシャフト13により光ディスク1の半径方向へ移動自在に支持されており、リードスクリュー14を介してシークモータ15により駆動させられる。
PUハウジング5には、図3(a)に示すように、光検出器を含む光源24と、コリメートレンズ23と、液晶コマ収差補正素子21,22と、立上げミラー25と、対物レンズ6からなる光学系が搭載されており、光源24から出射された光ビームは対物レンズ6により光ディスク1へ集光させられ、光ディスク1を反射した光ビームは対物レンズ6を透過して光源24における光検出器へ入射するようになっている。
対物レンズ6とフォーカシング用のFoコイル8とトラッキング用のTrコイル9とが固定されているレンズホルダ7は、支持ワイヤ11によりステム12に可動に接続されている。ステム12および磁石10はPUハウジング5に固定されている。レンズホルダ7は、支持ワイヤ11が撓むことにより対物レンズ6の光軸方向および光ディスク1の半径方向へ移動自在となっており、Foコイル8に電流を流すことにより、対物レンズ6の光軸方向へ移動させられ、Trコイル9に電流を流すことにより、光ディスク1の半径方向へ移動させられる。
図2において、Foエラー検出手段30は前記光源24における光検出器からの出力を基に光ディスク1に照射している光スポットの焦点ズレ量を求め、Fo制御手段31はFoエラー検出手段30の出力を基にFoコイル8を駆動して光ディスク1を照射している光スポットを合焦状態に保つ。
Trエラー検出手段32は、前記光検出器からの出力を基に光ディスク1に刻設された情報トラックに対する光スポットの半径方向のズレ量を検出し、Trエラー信号補正手段33は後述する方法にてTrエラー検出手段32の出力を補正する。Tr制御手段34は、Trエラー信号補正手段33の出力を基にTrコイル9を駆動して、光ディスク1を照射している光スポットが情報トラック上に位置するように保つ。
以上が各実施例の共通構成である。
図1,図2に示す実施例1において、Tanチルトセンサ17はPUハウジング5上に固定されており、PUハウジング5と光ディスク1とのTan方向の相対傾斜角を検出する。
図4(a),(b)はTanチルトセンサ17の説明図であり、図4(a)において、Tanチルトセンサ17は、光源41と2分割受光素子42とを内蔵している。2分割受光素子42は、Tan方向と直交する線分により2分割されている。光源41から出射された発散光は、レンズ43により平行光に変換され光ディスク1へ出射する。光ディスク1を照射した光は反射して、逆の光路を辿り、レンズ43により2分割受光素子42の分割線上へ集光させられる。
図4(b)に示すように、光ディスク1がTan方向へ傾くと、光ディスク1での反射角が変わり、2分割受光素子42上の集光点がTan方向へ移動する。2分割受光素子42の各領域からの出力の差を求めることにより、光ディスク1とTanチルトセンサ17との相対角を検出することができる。
図2において、積分回路35は、Tanチルトセンサ17が出力したTanチルト検出信号を、スピンドルモータ2が出力する回転信号を基に回転角で積分してRadチルト演算信号を生成する。Trエラー検出手段32が出力するTrエラー信号には、Radチルトによりオフセットが生じる。そのためTrエラー信号補正手段33は、積分回路35が出力した前記Radチルト演算信号を基にTrエラー信号からオフセット量を除去して補正Trエラー信号を生成する。Tr制御手段34は、補正Trエラー信号を基にTrコイル9をフィードバック制御して、オフセットの低減されたTrサーボを行う。
Radコマ収差制御手段36は、積分回路35が出力したRadチルト演算信号を基にRadコマ収差変更手段をオープンループ制御する。このRadコマ収差変更手段としては、図3(a),(b)に示す液晶Radコマ収差補正素子22、あるいは図5(a)に示すように、支持ワイヤ11によりステム12に可動に支持されているレンズホルダ7を、支持ワイヤ11を捻るようにして、Rad方向に駆動可能なRad傾斜アクチュエータなどがある。
液晶コマ収差補正素子21,22は、光ディスク1を照射する光ビームの光路中に配置させられおり、図3(b)における領域Aおよびbと、領域Bおよびaとの間にチルトに応じた位相差を生じさせ、通過する光ビームにチルトによって生じる収差と逆の収差を付加する。これにより光ディスク1上の集光点では収差がキャンセルされ、このため良好な光スポットが得られる。
液晶コマ収差補正素子21,22を、図3(a)に示す液晶Radコマ収差補正素子22の位置のような方向に設置すればRadコマ収差を操作可能であり、また液晶Tanコマ収差補正素子21の位置のような方向に設置すれば、Tanコマ収差を操作可能である。
図5(a),(b)に示す傾斜アクチュエータは、対物レンズ6を傾斜させて光ディスク1上の光スポットにコマ収差を付加するものである。対物レンズ6を光ディスク1に平行になるように傾斜させることにより、ディスク傾斜によって光スポットに生じるコマ収差と逆で同量のコマ収差を付加することができ、コマ収差をキャンセルさせることができる。図5(a)のようにRad方向へ傾斜可能に構成すればRadコマ収差を調節することが可能であり、図5(b)のようにTan方向へ傾斜可能に構成すればTanコマ収差を調節することが可能である。
図2において、Tanコマ収差制御手段37は、Tanチルトセンサ17が出力したTanチルト検出信号を基にTanコマ収差変更手段をオープンループ制御する。このTanコマ収差変更手段としては、図3(a),(b)に示す液晶Tanコマ収差補正素子21、あるいは図5(b)に示すようなTan傾斜アクチュエータなどがある。
また、二乗平均演算回路38は、積分回路35が出力したRadチルト演算信号とTanチルトセンサ17が出力したTanチルト検出信号とを二乗平均してチルトスカラー量演算信号を生成する。
光ディスク1にチルトが生じるとディスク盤面の実行パワーが低下してしまう。このことは、特に記録時において障害が大きい。レーザ制御手段39は、二乗平均演算回路38が出力したチルトスカラー量演算信号を基にして、レーザ発光源が設置された光源24の出射出力を増加させ、チルトによる実行パワーの低下を補う。
図6は本発明に係るチルト検出・演算装置を搭載した光ディスクドライブ装置の実施例2の正面構成と制御系とを示す正面図である。
なお、以下の説明において、既に説明した部材に対応する部材には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
実施例2が実施例1と異なる点は、Tanチルトセンサ17の代わりにTanコマ収差検出手段45を光ピックアップ(PU)46に設置した構成である。
図7は実施例2におけるTanコマ収差検出手段の構成図、図8は図7のTanコマ収差検出手段における要部の説明図であり、光PU46では、光源44から出射され光ディスク1で反射した光を、行きの光路から分離して光検出器47で検出している。光分岐手段としては、図8に示すホログラム素子48を用いている。
ホログラム素子48は領域分割されており、各領域ごとに別々の方向へ透過光を分岐して、光検出器47の分割された各領域へ別々に光を導く。ホログラム素子48を、図8に示すように領域分割して領域A,a,B,bを光検出器47の別々の受光領域で受光する。光ディスク1の集光点にコマ収差が生じると、反射光の強度分布が変化する。これにより、ホログラム素子48の各領域の強度信号をA,a,B,bとしたとき、(A+b)−(B+a)の演算により検出方向のコマ収差量を検出することができる。そして、図8における検出方向矢印をRad方向へ設定すればRadコマ収差が検出でき、Tan方向へ設置すればTanコマ収差が検出できる。
コマ収差検出手段の出力は光ディスク1上の集光点のコマ収差量に応じて変化するので、図3(a),(b)、あるいは図5(a),(b)にて説明したコマ収差変更手段のコマ収差操作量も反映されて検出される。
図6において、Tanコマ収差制御手段50は、Tanコマ収差検出手段45が出力したTanコマ収差検出信号を基にTanコマ収差変更手段をフィードバック制御する。このTanコマ収差変更手段としては、実施例1と同様に図3(a),(b)に示す液晶Tanコマ収差補正素子21、あるいは図5(b)に示すようなTan傾斜アクチュエータを採用することができる。
積分回路51は、Tanコマ収差制御手段50が前記Tanコマ収差変更手段を制御しているTanコマ収差駆動信号をスピンドルモータ2が出力する回転信号を基に、回転角で積分してRadチルト演算信号を生成する。
Trエラー検出手段32が出力するTrエラー信号にはRadチルトによりオフセットが生じる。Trエラー信号補正手段33は、積分回路51が出力したRadチルト演算信号を基にTrエラー信号からオフセット量を除去して、補正Trエラー信号を生成する。Tr制御手段34は、補正Trエラー信号を基にTrコイル9をフィードバック制御して、オフセットの低減されたTrサーボを行う。
Radコマ収差制御手段36は、積分回路51が出力したRadチルト演算信号を基に、前記Radコマ収差変更手段をオープンループ制御する。
Radコマ収差変更手段としては、実施例1と同様に図3(a),(b)に示す液晶Radコマ収差補正素子22、あるいは図5(b)に示すようなRad傾斜アクチュエータを採用することができる。
二乗平均演算回路52は、Tanコマ収差制御手段50が前記Tanコマ収差変更手段を制御しているTanコマ収差駆動信号と、積分回路51が出力したRadチルト演算信号とを二乗平均してチルトスカラー量演算信号を生成する。
光ディスク1にチルトが生じると光ディスクの盤面における実行パワーが低下してしまう。このことは、特に記録時において障害が大きい。レーザ制御手段39は、二乗平均演算回路52が出力したチルトスカラー量演算信号を基に、レーザ発光源などからなる光源の出射出力を増加させ、チルトによる実行パワーの低下を補う。
図9は本発明に係るチルト検出・演算装置を搭載した光ディスクドライブ装置の実施例3の正面構成と制御系とを示す正面図である。
Radチルトセンサ16は、PUハウジング5上に固定されており、PUハウジング5と光ディスク1とのRad方向の相対傾斜角を検出する。
Radチルトセンサ16としては、図4(a),(b)に示した構成のものを採用することができる。図4(a),(b)を参照して説明すれば、Radチルトセンサ16は光源41と2分割受光素子42とを内蔵している。2分割受光素子42はRad方向と直交する線分により2分割されている。光源41から出射された出射光は、レンズ43により平行光に変換され光ディスク1を照射する。光ディスク1を照射した光は、反射して逆の光路を辿り、レンズ43により2分割受光素子42の分割線上に集光させられる。図4(b)に示すように、光ディスク1がRad方向へ傾くと、光ディスク1での反射角が変わり、2分割受光素子42上の集光点がRad方向へ移動する。2分割受光素子42の各領域からの出力の差を求めることにより、光ディスク1とRadチルトセンサ16との相対角を検出できる。
図9において、Trエラー検出手段32が出力するTrエラー信号にはRadチルトによりオフセットが生じる。Trエラー信号補正手段33は、Radチルトセンサが出力したRadチルト検出信号を基に、Trエラー信号からオフセット量を除去して補正Trエラー信号を生成する。Tr制御手段34は、補正Trエラー信号を基に、Trコイル9をフィードバック制御して、オフセットの低減されたTrサーボを行う。
Radコマ収差制御手段55は、Radチルトセンサ16が出力したRadチルト検出信号を基にRadコマ収差変更手段をオープンループ制御する。このRadコマ収差変更手段としては、図3(a),(b)に示す液晶Radコマ収差補正素子22、あるいは図5(a)に示すようなRad傾斜アクチュエータを採用することができる。
図3(a)における液晶コマ収差補正素子21,22は、光ディスク1を照射する光ビームの光路中に配置させられており、図3(b)における領域Aおよびbと領域Bおよびaとの間にチルトに応じた位相差を生じさせ、通過する光ビームにチルトによって生じる収差と逆の収差を付加する。これにより光ディスク1上の集光点では収差がキャンセルされ、良好な光スポットが得られる。液晶コマ収差補正素子21,22を、図3(a)の液晶Radコマ収差補正素子22のような方向に設置すればRadコマ収差を調節することが可能であり、図3(a)の液晶Tanコマ収差補正素子21のような方向に設置すれば、Tanコマ収差を調節することが可能である。
また、図5(a),(b)に示す傾斜アクチュエータは、対物レンズ6を傾斜させて光ディスク1上の光スポットにコマ収差を付加するものである。対物レンズ6を光ディスク1と平行になるように傾斜させることにより、ディスク傾斜によって光スポットに生じるコマ収差と逆で同量のコマ収差を付加することができ、コマ収差をキャンセルさせることができる。傾斜アクチュエータを、図5(a)のようにRad方向へ傾斜可能に構成すればRadコマ収差を調節することが可能であり、図5(b)のようにTan方向へ傾斜可能に構成すればTanコマ収差を調節することが可能である。
微分回路56は、Radチルトセンサが出力したRadチルト検出信号をスピンドルモータ2が出力する回転信号を基に、回転角で微分してTanチルト演算信号を生成する。
Tanコマ収差制御手段57は、微分回路56が出力したTanチルト演算信号を基に、Tanコマ収差変更手段をオープンループ制御する。このTanコマ収差変更手段としては、図3(a),(b)に示す液晶Tanコマ収差補正素子21、あるいは図5(b)に示すようなTan傾斜アクチュエータなどを採用することができる。
二乗平均演算回路58は、Radチルトセンサ16が出力したRadチルト検出信号と、微分回路56が出力したTanチルト演算信号とを二乗平均してチルトスカラー量演算信号を生成する。
光ディスク1にチルトが生じると、光ディスクの盤面における実行パワーが低下してしまう。このことは、特に記録時において障害が大きい。レーザ制御手段59は、二乗平均演算回路58が出力したチルトスカラー量演算信号を基に、レーザ光源などからなる光源の出射出力を増加させ、チルトによる実行パワーの低下を補う。
図10は本発明に係るチルト検出・演算装置を搭載した光ディスクドライブ装置の実施例4の正面構成と制御系とを示す正面図である。
実施例4が実施例3と異なる点は、実施例3で設けていたRadチルトセンサ16の代わりにRadコマ収差検出手段60を備えた構成である。
Radコマ収差検出手段60としては、図7,図8にて説明した構成のものと同様のものを使用することができる。既述したように、ホログラム素子48の各領域の強度信号をA,a,B,bとしたとき、(A+b)−(B+a)の演算により検出方向のコマ収差量が検出できる。図8の検出方向矢印をRad方向へ設定すればRadコマ収差が検出でき、Tan方向へ設置すればTanコマ収差が検出できる。
Radコマ収差検出手段60の出力は光ディスク1上の集光点のコマ収差量に応じて変化するので、図3(a),(b)あるいは図5(a),(b)のコマ収差変更手段のコマ収差操作量も反映されて検出される。
Radコマ収差制御手段61は、Radコマ収差検出手段60が出力したRadコマ収差検出信号を基に、Radコマ収差変更手段をフィードバック制御する。Radコマ収差変更手段としては、実施例3と同様に図3(a),(b)に示す液晶Radコマ収差補正素子22、あるいは図5(a)に示すようなRad傾斜アクチュエータなどを採用することができる。
微分回路62は、Radコマ収差制御手段61が前記Radコマ収差変更手段を制御しているRadコマ収差駆動信号をスピンドルモータ2が出力する回転信号を基に、回転角で微分してTanチルト演算信号を生成する。
Trエラー検出手段32が出力するTrエラー信号にはRadチルトによりオフセットが生じる。Trエラー信号補正手段33は、Radコマ収差制御手段61が前記Radコマ収差変更手段を制御しているRadコマ収差駆動信号を基に、Trエラー信号からオフセット量を除去して補正Trエラー信号を生成する。Tr制御手段34は、補正Trエラー信号を基にTrコイル9をフィードバック制御して、オフセットの低減されたTrサーボを行う。
Tanコマ収差制御手段63は、微分回路62が出力したTanチルト演算信号を基に、Tanコマ収差変更手段をオープンループ制御する。このTanコマ収差変更手段としては、図3(a),(b)に示す液晶Tanコマ収差補正素子21、あるいは図5(b)に示すようなTan傾斜アクチュエータなどを採用することができる。
二乗平均演算回路64は、Radコマ収差制御手段61が前記Radコマ収差変更手段を制御しているRadコマ収差駆動信号と、微分回路62が出力したTanチルト演算信号とを二乗平均してチルトスカラー量演算信号を生成する。
光ディスク1にチルトが生じるとディスク盤面の実行パワーが低下してしまう。このことは、特に記録時において障害が大きい。レーザ制御手段65は、二乗平均演算回路64が出力したチルトスカラー量演算信号を基に、レーザ発光源などからなる光源の出射出力を増加させ、チルトによる実行パワーの低下を補う。
図11は本発明に係るチルト検出・演算装置を搭載した光ディスクドライブ装置の実施例5の正面構成と制御系とを示す正面図である。
実施例1〜4の構成では、スピンドルモータ2とシークシャフト13とはベース18に固定されており、相対姿勢を変更することができなかったが、実施例5ではスピンドルモータ2が固定ベース19に固定され、シークシャフト13が可動ベース20に固定されるようにして、それぞれが独立したベース19,20に固定されて、シークシャフト13を設けた可動ベース20が回動支点20aを軸に相対姿勢を変更することを可能にしている。
可動ベース20は固定ベース19に回動支点20aを軸に回転可能に支持されており、固定ベース19と可動ベース20との間には回転カム26が設けられている。回転カム26は、固定ベース19に設けられた傾斜用モータ27により回転駆動させられる。可動ベース20は、回転カム26のカム面に沿って移動して、固定ベース19に対して傾く。
Radチルトセンサ16はPUハウジング5上に固定されており、PUハウジング5と光ディスク1とのRad方向の相対傾斜角を検出する。
AC,DC分離回路65は、Radチルトセンサ16から出力されたRadチルト検出信号をAC成分とDC成分とに分離する。Rad傾斜制御手段66は、AC,DC分離回路65から出力されたRadチルトDC成分信号を基に、傾斜用モータ27をフィードバック制御する。
AC,DC分離回路65から出力されたRadチルトAC成分信号は、実施例3におけるRadチルト検出信号と同様に用いられる。RadチルトをAC成分とDC成分とに分離して、AC成分のみRadコマ収差変更手段で補正しているため、Radコマ収差変更手段の補正量を縮小することができる。Radコマ収差変更手段の一手段である、図3(a),(b)に示す液晶Radコマ収差補正素子22は、補正幅が縮小できれば液晶層の厚みを縮小することができ、応答周波数を上げることができる。その結果、より高周波帯域までチルト変動を補正可能になる。
Radコマ収差変更手段の一手段である、図5(a)に示すRad傾斜アクチュエータは、光ディスク1の傾斜に対して対物レンズ6を平行になるように傾斜させることにより、コマ収差を低減させることができるが、代わりに非点収差が発生してしまう。傾斜量を低減できれば非点収差の発生量を低減させることができる。
実施例5における他の構成は図9の実施例3と同様であるので、その構成および動作については説明を省略する。
本発明は、光学的記録情報媒体としての光ディスクの傾き(チルト)変化を検出する光ディスク傾き検出装置、および該光ディスク傾き検出装置を搭載して光ディスクに対して記録または再生を行う光ディスクドライブ装置に適用され、特にRadチルト,Tanチルトの検出、およびそれに伴う諸制御手段,装置に用いて有効である。
本発明に係るチルト検出・演算装置を搭載した光ディスクドライブ装置の実施例1の構成を説明するため平面図 実施例1の正面構成と制御系とを示す正面図 (a),(b)は本実施例で用いるコマ収差変更手段の説明図 (a),(b)は本実施例で用いるチルトセンサの説明図 (a),(b)は本実施例で用いるコマ収差変更手段の説明図 本発明に係るチルト検出・演算装置を搭載した光ディスクドライブ装置の実施例2の正面構成と制御系とを示す正面図 実施例2におけるTanコマ収差検出手段の構成図 図7のTanコマ収差検出手段における要部の説明図 本発明に係るチルト検出・演算装置を搭載した光ディスクドライブ装置の実施例3の正面構成と制御系とを示す正面図 本発明に係るチルト検出・演算装置を搭載した光ディスクドライブ装置の実施例4の正面構成と制御系とを示す正面図 本発明に係るチルト検出・演算装置を搭載した光ディスクドライブ装置の実施例5の正面構成と制御系とを示す正面図 一般的な光ディスクの歪みの状態の説明図 実際の光ディスクにおけるRadチルト,Tanチルトの測定データを示す図
符号の説明
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
5 PU(光ピックアップ)ハウジング
6 対物レンズ
7 レンズホルダ
11 支持ワイヤ
12 ステム
13 シークシャフト
14 リードスクリュー
15 シークモータ
16 Rad(ラジアル)チルトセンサ
17 Tan(タンジェンシャル)チルトセンサ
19 固定ベース
20 可動ベース
20a 回動支点
21,22 液晶コマ収差補正手段
26 回転カム
27 傾斜用モータ
30 Fo(フォーシング)エラー検出手段
31 Fo制御手段
32 Tr(トラッキング)エラー検出手段
33 Trエラー信号補正手段
34 Tr制御手段
35,51 積分回路
36,55,61 Radコマ収差制御手段
37,50,57,63 Tanコマ収差制御手段
38,52,58,64 二乗平均演算回路
39,59,65 レーザ制御手段
41,44 光源
42 2分割受光素子
43 レンズ
45 Tanコマ収差検出手段
46 光ピックアップ
47 光検出器
48 ホログラム素子
56,62 微分回路
60 Radコマ収差検出手段
65 AD,DC分離回路
66 Rad傾斜制御手段

Claims (14)

  1. 回転する光ディスクに光ビームを照射し、光ディスクに対して記録または再生を行う光ディスクドライブ装置に搭載される光ディスク傾き検出装置であって、
    光ディスクの半径方向または円周接線方向のいずれか一方の方向における傾き変化を、光ディスクの1回転内の変動を含めて検出する傾き検出手段と、該傾き検出手段の検出値変化を基に、他方の方向における傾き変化を算出する傾き演算手段とを備えたことを特徴とする光ディスク傾き検出装置。
  2. 前記傾き検出手段は光ディスクの円周接線方向の傾き(以下、タンジェンシャルチルトという)変化を検出し、前記傾き演算手段は検出されたタンジェンシャルチルト変化を光ディスクの回転角で積分して、光ディスクの半径方向の傾き(以下、ラジアルチルトという)変化を算出することを特徴とする請求項1記載の光ディスク傾き検出装置。
  3. 前記傾き検出手段は光ディスクのラジアルチルト変化を検出し、前記傾き演算手段は検出されたラジアルチルト変化を光ディスクの回転角で微分して、光ディスクのタンジェンシャルチルト変化を算出することを特徴とする請求項1記載の光ディスク傾き検出装置。
  4. 回転する光ディスクに光ビームを照射し、光ディスクに対して記録または再生を行う記録/再生部と、光ディスクの傾き変化を検出する光ディスク傾き検出部とを備えた光ディスクドライブ装置において、
    前記光ディスク傾き検出部として、請求項1〜3いずれか1項に記載の傾き検出手段と傾き演算手段とを具備した光ディスク傾き検出装置を搭載したことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  5. 請求項1〜3いずれか1項に記載の光ディスク傾き検出装置における傾き検出手段の検出値と傾き演算手段の演算値との二乗平均を基に、光ディスクを照射する光ビームの光量を制御する出射光量制御手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の光ディスクドライブ装置。
  6. 光ディスクの法線と光ビームの光軸とのずれ、または該ずれに起因して光スポットに生じる収差を変更するチルト変更手段と、前記傾き演算手段の算出結果を基に前記チルト変更手段を制御するチルト制御手段とを備えたことを特徴とする請求項4記載の光ディスクドライブ装置。
  7. ラジアルチルトに起因して生じる光ディスクの法線と光ビームの光軸とのずれ、または該ずれに起因して光スポットに生じる収差を変更するラジアルチルト変更手段と、タンジェンシャルチルトに起因して生じる光ディスクの法線と光ビームの光軸とのずれ、または該ずれに起因して光スポットに生じる収差を変更するタンジェンシャルチルト変更手段と、ラジアルチルト演算値を基に前記ラジアルチルト変更手段を制御するラジアルチルト制御手段と、タンジェンシャルチルト検出値を基に前記タンジェンシャルチルト変更手段を制御するタンジェンシャチルト制御手段とを備えたことを特徴とする請求項4記載の光ディスクドライブ装置。
  8. 回転する光ディスクに光ビームを照射し、光ディスクに対して記録または再生を行う記録/再生部と、光ディスクの傾き変化を検出する光ディスク傾き検出部とを備えた光ディスクドライブ装置において、
    前記光ディスク傾き検出部として、請求項2に記載の光ディスク傾き検出装置を搭載し、かつ光ディスクに設けられた情報トラックと光ディスクを照射している光スポットとのずれを検出するトラックエラー検出手段と、請求項2に記載の傾き演算手段が求めたラジアルチルト変化を基に光ディスクのラジアルチルトに起因する前記トラックエラー検出手段の検出誤差を補正するトラックエラー信号補正手段とを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  9. 光ディスクを回転させるスピンドルモータと、光ディスクへ記録/再生のために光ビームを照射する光ピックアップとを備えた光ディスクドライブ装置において、
    光ディスクのラジアルチルトとタンジェンシャルチルトとのいずれか一方を選択したときに、一方のチルトによって光ディスクを照射する光スポットに生じるコマ収差と相殺可能な逆コマ収差を前記光ビームに付加するコマ収差付加手段と、一方のチルトによって前記光スポットに生じるコマ収差を検出するコマ収差検出手段と、該コマ収差検出手段の出力がコマ収差無しの値へ近づくように前記コマ収差付加手段を駆動制御するコマ収差制御手段と、該コマ収差制御手段の駆動量変化を基に他方のチルトによるコマ収差変化を算出するコマ収差演算手段とを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  10. 前記一方のチルトはタンジェンシャルチルトであり、前記コマ収差演算手段は前記コマ収差制御手段の駆動量変化を光ディスクの回転角で積分してラジアルチルト変化によるコマ収差変化を算出することを特徴とする請求項9記載の光ディスクドライブ装置。
  11. 前記一方のチルトはラジアルチルトであり、前記コマ収差演算手段は前記コマ収差制御手段の駆動量変化を光ディスクの回転角で微分してタンジェンシャルチルト変化によるコマ収差変化を算出することを特徴とする請求項9記載の光ディスクドライブ装置。
  12. 前記他方のチルトに係るチルト変更手段と、前記コマ収差演算手段の算出結果を基に前記チルト変更手段を駆動制御する第2のコマ収差制御手段とを備えたことを特徴とする請求項9,10または11記載の光ディスクドライブ装置。
  13. 光ディスクを回転させるスピンドルモータと、光ディスク上に記録/再生のために光ビームを集光させる対物レンズと、該対物レンズを含み光ディスクに前記光ビームを照射する光ピックアップとを備えた光ディスクドライブにおいて、
    光ディスクにおける前記光ビームが照射されている領域近傍と前記対物レンズの光軸に垂直な面との相対角のうち光ディスクのタンジェンシャル方向成分を検出するタンジェンシャル相対チルト検出手段と、前記対物レンズを光ディスクのラジアル方向と平行な軸周りに傾斜する対物レンズタンジェンシャル方向傾斜手段と、前記タンジェンシャル相対チルト検出手段の出力がタンジェンシャル相対角無しの値に近づくように前記対物レンズタンジェンシャル方向傾斜手段を駆動制御するタンジェンシャル相対チルト制御手段と、該タンジェンシャル相対チルト制御手段の駆動量変化を光ディスクの回転角で積分してラジアルチルト変化を算出するラジアルチルト演算手段とを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  14. 光ディスクを回転させるスピンドルモータと、光ディスク上に記録/再生のために光ビームを集光させる対物レンズと、該対物レンズを含み光ディスクに前記光ビームを照射する光ピックアップとを備えた光ディスクドライブにおいて、
    光ディスクにおける前記光ビームが照射されている領域近傍と前記対物レンズの光軸に垂直な面との相対角のうち光ディスクのラジアル方向成分を検出するラジアル相対チルト検出手段と、前記対物レンズを光ディスクのタンジェンシャル方向と平行な軸周りに傾斜する対物レンズラジアル方向傾斜手段と、前記ラジアル相対チルト検出手段の出力がラジアル相対角無しの値に近づくように前記対物レンズラジアル方向傾斜手段を駆動制御するラジアル相対チルト制御手段と、該ラジアル相対チルト制御手段の駆動量変化を光ディスクの回転角で微分してタンジェンシャルチルト変化を算出するタンジェンシャルチルト演算手段とを備えたことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
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