JP2001067701A - 光学ヘッド、記録再生装置及び光学ヘッドの駆動方法 - Google Patents

光学ヘッド、記録再生装置及び光学ヘッドの駆動方法

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JP2001067701A
JP2001067701A JP24654099A JP24654099A JP2001067701A JP 2001067701 A JP2001067701 A JP 2001067701A JP 24654099 A JP24654099 A JP 24654099A JP 24654099 A JP24654099 A JP 24654099A JP 2001067701 A JP2001067701 A JP 2001067701A
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jitter
signal
optical head
light
chromatic aberration
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JP24654099A
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Takeshi Kubo
毅 久保
Satoru Hineno
哲 日根野
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光の波長変動が発生しても、色収差を
抑えることを可能とする。 【解決手段】 情報記録媒体に対して光を照射して情報
信号の記録及び/又は再生を行う光学ヘッドであり、光
を出射する光源と、光源からの光を上記情報記録媒体上
に集光させる対物レンズと、情報記録媒体で反射した戻
り光を受光して信号を検出する信号検出手段と、光源と
対物レンズとの間に配され、色収差を補正する色収差補
正用レンズと、色収差を打ち消すように上記色収差補正
用レンズを移動させる移動手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を光ディ
スクに照射することにより光ディスクから記録及び又は
を行う光学ヘッド及びそのような光学ヘッドを備えた光
記録再生装置並びに光学ヘッドの駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】再生専用光ディスク、相変化型光ディス
ク、光磁気ディスク又は光カード等の如き情報記録媒体
は、映像情報、音声情報又はコンピュータ用プログラム
等のデータを保存するために、広く使用されている。そ
して、これらの情報記録媒体に対する高記録密度化及び
大容量化の要求は、近年ますます強くなっている。
【0003】このような情報記録媒体の記録密度を上げ
るには、光学ヘッドに搭載される対物レンズの開口数N
Aを大きくするとともに、使用する光の波長λを短くし
て、対物レンズによって集光される光のスポット径を小
径化することが有効である。
【0004】そこで、例えば、デジタル光ディスクとし
て比較的初期に実用化されたCD(コンパクトディス
ク)では、対物レンズの開口数NAが0.45、使用す
る光の波長が780nmとされているのに対して、コン
パクトディスクよりも高記録密度化及び大容量化がなさ
れたデジタル光ディスクであるDVD(商標)では、対
物レンズの開口数NAが0.6、使用する光の波長が6
50nmとされている。
【0005】そして、更に大きな記録密度を達成するた
めに、波長が430nm以下の短波長レーザ光を用いた
光学ヘッドの開発が進められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、中心波長401nmのレーザ光が、マルチモードで
はなくシングルモードで発振していたとしても、製造ば
らつきや環境温度、自己発熱による温度特性の変動に伴
って、レーザ発振波長が401nmの上下に変動するこ
とがある。また、レーザ光がマルチモードで発振してい
る場合でも、中心波長のある程度の上下幅波長において
発振スペクトラムが観測される。
【0007】ここで、光学ヘッドを構成する光学素子に
用いられている一般的なガラス材料について、光の波長
と屈折率との関係を図10に示す。図10からも明らか
なように、ガラス材料の屈折率は、430nm以下、特
に390nm〜410nm付近の波長領域で特に大きく
変動する。このため、波長が390nm〜410nm付
近のレーザ光を用いた光学ヘッドでは、光学素子の屈折
率変動による色収差の発生が大きく、それに伴い光学的
デフォーカス量が大きくなり良質な信号が得られなくな
る。
【0008】環境温度をある程度一定とした実験では、
シングルモード発振のレーザ光を用いた光学ヘッドで
は、1回毎にマニュアル補正を行うことで、上述したよ
うな色収差の問題を解決することはできる。また、マル
チモード発振のレーザ光を用いた光学ヘッドでも、一定
環境下において、いくつかの色消しレンズを光路中に配
することにより色収差を補正することは可能である。
【0009】しかしながら、実際の製品上では、上述し
たような方法により色収差を補正することは、原理的に
あるいは大きさやコストの上で難しく、さらに、環境温
度や自己発熱によるレーザ光の波長変動まで対応するの
は容易ではない。
【0010】本発明は、上述したような従来の実情に鑑
みて提案されたものであり、レーザ光の波長変動が発生
しても、色収差を抑えることが可能な光学ヘッド、記録
再生装置及び光学ヘッドの駆動方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光学ヘッドは、
情報記録媒体に対して光を照射して情報信号の記録及び
/又は再生を行う光学ヘッドであり、光を出射する光源
と、上記光源からの光を上記情報記録媒体上に集光させ
る対物レンズと、上記情報記録媒体で反射した戻り光を
受光して信号を検出する信号検出手段と、上記光源と上
記対物レンズとの間に配され、色収差を補正する色収差
補正用レンズと、色収差を打ち消すように上記色収差補
正用レンズを移動させる移動手段とを備えることを特徴
とする。
【0012】上述したような本発明に係る光学ヘッドで
は、光源と対物レンズとの間に配された色収差補正用レ
ンズを、色収差を打ち消すように、移動手段により移動
するようにしている。したがって、光源から出射される
光に波長変動があったとしても、光の波長変動に起因す
る色収差の発生を抑えることができる。
【0013】なお、上述したような本発明に係る光学ヘ
ッドにおいては、上記信号検出手段によってジッタを検
出し、上記移動手段は、上記ジッタが最小となるよう
に、上記色収差補正用レンズを移動することが好まし
い。そして、本発明の光学ヘッドは、上記光源から出射
される光の波長が、430nm以下であるような場合に
特に好適である。
【0014】また、本発明の記録再生装置は、情報記録
媒体に対して光を照射して情報信号の記録及び/又は再
生を行う光学ヘッドと、上記光学ヘッドによって検出さ
れた信号を処理する信号処理回路とを有する。そして、
本発明の記録再生装置は、上記光学ヘッドが、光を出射
する光源と、上記光源からの光を上記光透過層を介して
上記記録層上に集光させる対物レンズと、上記情報記録
媒体で反射した戻り光を受光して信号を検出する信号検
出手段と、上記光源と上記対物レンズとの間に配され、
色収差を補正する色収差補正用レンズと、色収差を打ち
消すように上記色収差補正用レンズを移動させる移動手
段とを備えることを特徴とする。
【0015】上述したような本発明に係る記録再生装置
では、上記光学ヘッドの光源と対物レンズとの間に配さ
れた色収差補正用レンズを、色収差を打ち消すように、
移動手段により移動するようにしている。したがって、
光源から出射される光に波長変動があったとしても、光
の波長変動に起因する色収差の発生を抑えることができ
る。
【0016】なお、上述したような本発明に係る記録再
生装置においては、上記信号検出手段で検出された信号
からジッタを検出し、上記移動手段は、上記ジッタが最
小となるように、上記色収差補正用レンズを移動するこ
とが好ましい。そして、本発明の記録再生装置は、上記
光源から出射される光の波長が、430nm以下である
ような場合に特に好適である。
【0017】また、本発明の光学ヘッドの駆動方法は、
光学ヘッドを駆動させて情報記録媒体に対して光学的に
情報信号の記録及び/又は再生を行うに際し、光源から
光を出射し、上記光源から出射された光を、対物レンズ
で上記情報記録媒体上に集光するとともに、上記情報記
録媒体で反射した戻り光を信号検出手段で受光して信号
を検出し、上記光源と上記対物レンズとの間に配された
色収差補正用レンズを、色収差を打ち消すように移動す
ることで色収差を補正することを特徴とする。
【0018】上述したような本発明に係る光学ヘッドの
駆動方法では、上記光学ヘッドの光源と対物レンズとの
間に配された色収差補正用レンズを、色収差を打ち消す
ように移動するようにしている。したがって、光源から
出射される光に波長変動があったとしても、光の波長変
動に起因する色収差の発生を抑えることができる。
【0019】なお、上述したような本発明に係る光学ヘ
ッドの駆動方法においては、上記信号検出手段で検出さ
れた信号からジッタを検出し、上記移動手段は、上記ジ
ッタが最小となるように、上記色収差補正用レンズを移
動することが好ましい。そして、本発明は上記光源から
出射される光の波長が、430nm以下であるような光
学ヘッドを駆動する場合に特に好適である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】<光学ヘッド1>本発明を適用した光学ヘ
ッドの一例を図1に示す。この光学ヘッドは、相変化型
の光ディスク2に対して記録再生を行う際に使用される
光学ヘッドである。なお、ここでは、相変化型の光ディ
スク2に対して記録再生を行う光学ヘッドを例に挙げる
が、記録及び/又は再生の対象となる情報記録媒体は、
再生専用光ディスク、光磁気ディスク又は光カード等で
あってもよい。
【0022】この光学ヘッド1によって記録再生がなさ
れる光ディスク2は、厚さdが例えば約1.2mm又は
約0.6mmとされた基板3の上に、相変化によって情
報信号を記録する記録層が形成されるとともに、この記
録層上に、厚さtが例えば約0.1mmとされた光透過
層4が形成されてなる。ここで、光透過層4は、記録層
を保護する保護層となるものである。そして、この光デ
ィスク2は、基板3の側からではなく、基板3よりも遥
かに膜厚が薄い光透過層4の側から光を入射させて、記
録再生を行うようになっている。
【0023】このように、記録層に至るまでの厚さが薄
い方の側から光を入射するようにすることで、収差の発
生を抑制することができ、従来のCDやDVD以上の高
記録密度化及び大容量化を図ることができる。ただし、
本発明は、基板側から光を入射させて記録及び/又は再
生を行う情報記録媒体を用いる場合にも適用可能であ
る。
【0024】そして、この光学ヘッド1は、図1に示す
ように、光源10と、回折格子11と、偏光ビームスプ
リッタ12と、コリメータレンズ13と、コリメータレ
ンズ用アクチュエータ14と、1/4波長板15と、対
物レンズ16と、対物レンズ用2軸アクチュエータ17
と、マルチレンズ18と、光検出器19とを備えてい
る。
【0025】上記光源10は、記録再生時に光ディスク
2に向けて光を出射するものであり、例えば、波長λが
390nm〜430nmの直線偏光レーザ光を出射する
半導体レーザからなる。この光源10は、光ディスク2
から情報信号を再生する際は、一定の出力のレーザ光を
出射し、光ディスク2に情報信号を記録する際は、記録
する信号に応じて、出射するレーザ光の強度を変調す
る。
【0026】そして、光源10から出射されたレーザ光
は、先ず、回折格子11に入射し、この回折格子11に
よって回折される。この回折格子11は、いわゆる3ス
ポット法によるトラッキングサーボを可能とするため
に、レーザ光を少なくとも3つに分割するためのもので
ある。
【0027】そして、回折格子11によって回折されて
なる0次光及び±1次光(以下、これらをまとめて「入
射レーザ光」と称する。)は、偏光ビームスプリッタ1
2を透過して、コリメータレンズ13に入射する。ここ
で、コリメータレンズ13は、例えば、2枚の球面レン
ズ13a,13bを貼り合わせてなる。
【0028】コリメータレンズ13に入射した入射レー
ザ光は、コリメータレンズ13によって平行光とされ
る。
【0029】そして、このコリメータレンズ13は、上
述したように2枚のレンズ13a,13bが組み合わさ
れてなる組み合わせレンズであり、色収差補正レンズと
しての機能も有する。このような2枚のレンズが組み合
わされてなる色収差補正レンズでは、異なる波長を有す
る2つの光ビームについて同じ焦点距離を有する。これ
により色収差の大部分を取り除くことができる。
【0030】さらに、このコリメータレンズ13は、コ
リメータレンズ用アクチュエータ14に搭載されてお
り、このコリメータレンズ用アクチュエータ14によっ
て、入射レーザ光の光軸に沿って前後に移動可能とされ
ている。そして、このコリメータレンズ13は、光源1
0から出射されるレーザ光の、温度変化等による波長の
ずれと、光学素子の屈折率特性とに基づく色収差を補正
するように、コリメータレンズ用アクチュエータ14に
よって移動操作される。
【0031】そして、コリメータレンズ13から出射さ
れた入射レーザ光は、1/4波長板15を介して、対物
レンズ16に入射する。ここで、入射レーザ光は、1/
4波長板15を透過する際に円偏光状態となされ、この
円偏光光束が、対物レンズ16に入射する。
【0032】ここで、対物レンズ16は、入射レーザ光
を、光ディスク2の記録層上に集光するためのものであ
る。すなわち、1/4波長板15によって円偏光状態と
された入射レーザ光は、対物レンズ16によって集光さ
れて、光ディスク2の光透過層4を介して、光ディスク
2の記録層に入射する。
【0033】なお、この対物レンズ16は、1枚のレン
ズからなるものであってもよいが、図1に示すように、
2枚のレンズ16a,16bを組み合わせて構成するこ
とが好ましい。対物レンズ16を2枚のレンズ16a,
16bによって構成した場合には、開口数NAを大きく
しても、各レンズ面の曲率をあまりきつくする必要がな
く作製が容易である。したがって、対物レンズ16を2
枚のレンズ16a,16bによって構成することによ
り、開口数NAをより大きくすることが可能となり、更
なる高記録密度化及び大容量化を実現できる。
【0034】なお、対物レンズ16は、3枚以上のレン
ズから構成するようにしてもよい。3枚以上のレンズか
ら構成することにより、各レンズ面の曲率をより緩やか
なものとすることができる。しかしながら、レンズの数
が多すぎると、各レンズを精度良く組み合わせることが
難しくなるので、実際には2枚のレンズで構成すること
が好ましい。
【0035】上述のように対物レンズ16によって集光
され光ディスク2の記録層に入射した入射レーザ光は、
記録層で反射されて戻り光となる。この戻り光は、元の
光路を辿って対物レンズ16を透過した後、1/4波長
板15に入射する。そして、この戻り光は、1/4波長
板15を透過することにより、往きの偏光方向に対して
90度回転された直線偏光となり、その後、この戻り光
は、コリメータレンズ13によって収束光とされた後、
偏光ビームスプリッタ12に入射し、この偏光ビームス
プリッタ12によって反射される。
【0036】偏光ビームスプリッタ12によって反射さ
れた戻り光は、マルチレンズ18を経て、光検出器19
によって検出される。ここで、マルチレンズ18は、入
射面が円筒面となされ、出射面が凹面となされたレンズ
である。このマルチレンズ18は、戻り光に対して、い
わゆる非点収差法によるフォーカスサーボを可能とする
ための非点収差を与えるためのものである。
【0037】マルチレンズ18によって非点収差が与え
られた戻り光を検出する光検出器19は、例えば6つの
フォトダイオードを備えてなる。そして、この光検出器
19は、各フォトダイオードに入射した戻り光の光強度
に応じた電気信号をそれぞれ出力するとともに、それら
の電気信号に対して所定の演算処理を施して、フォーカ
スサーボ信号やトラッキングサーボ信号等の信号を生成
し出力する。
【0038】具体的には、光検出器19は、マルチレン
ズ18によって非点収差が与えられた戻り光を検出し
て、いわゆる非点収差法によってフォーカスサーボ信号
を生成し出力する。そして、この光学ヘッド1は、この
フォーカスサーボ信号に基づいて、対物レンズ16が搭
載された対物レンズ用2軸アクチュエータ17を駆動す
ることで、フォーカスサーボを行う。
【0039】また、光検出器19は、回折格子11によ
って回折されてなる0次光及び±1次光について、それ
らの戻り光をそれぞれ検出して、いわゆる3ビーム法に
よってトラッキングサーボ信号を生成し出力する。そし
て、この光学ヘッド1は、このトラッキングサーボ信号
に基づいて、対物レンズ16が搭載された対物レンズ用
2軸アクチュエータ17を駆動することで、トラッキン
グサーボを行う。
【0040】さらに、光検出器19は、光ディスク2か
ら情報信号を再生する際に、各フォトダイオードに入射
した戻り光の光強度に応じた電気信号に対して所定の演
算処理を施して、光ディスク2からの再生信号を生成し
出力する。
【0041】なお、この光学ヘッド1では、対物レンズ
16を対物レンズ用2軸アクチュエータ17に搭載し、
この対物レンズ用2軸アクチュエータ17により、フォ
ーカスサーボ及びトラッキングサーボを行うようにして
いるが、本発明に係る光学ヘッドでは、例えば、対物レ
ンズをアクチュエータによって移動操作することにより
行うサーボをフォーカスサーボだけにして、トラッキン
グサーボについては、光学ヘッド全体を動かすことによ
り行うようにしてもよい。
【0042】そして、上述したような光学ヘッド1を用
いて光ディスク2の記録層上に光を集光して記録再生を
行うとき、製造時のばらつきや環境温度、自己発熱によ
る温度特性の変動等により、光源10から出射されるレ
ーザ光の波長が、中心波長からずれることがある。ま
た、光学素子の材料でもあるガラス材料の屈折率は、図
10にも示したように、430nm以下、特に390n
m〜410nm付近の短波長領域において大きく変化す
る。
【0043】そして、レーザ発振波長の変動と、光学素
子材料の屈折率変動とによって発生する収差は、色収差
である。色収差は、結果としてレーザ光の焦点距離を変
動させ、デフォーカスの要因となる。デフォーカスは、
通常の光ディスクの場合常に存在し、それを補正するた
め対物レンズを光軸方向に動かすフォーカスサーボを行
う。しかし、対物レンズの移動では色収差を補正するこ
とはできない。
【0044】ある程度の一定環境下では、いくつかの色
消しレンズを光路中に配し、反対符号の色収差を発生す
ることにより色収差を補正することは可能である。しか
しながら、上述の手法はあまり現実的ではない。さら
に、環境温度や自己発熱によるレーザ光の波長変動まで
対応するのは容易ではない。
【0045】そこで、本発明を適用した光学ヘッド1で
は、コリメータレンズ13に色消しレンズとしての機能
を持たせるとともに、コリメータレンズ用アクチュエー
タ14を備えている。コリメータレンズ用アクチュエー
タ14により、コリメータレンズ13を光軸方向に沿っ
て前後に動かすことで、光源10から出射されるレーザ
光の波長変動と光学素子の屈折率変動とに起因する色収
差を補正するようにしている。すなわち、この光学ヘッ
ド1において、コリメータレンズ用アクチュエータ14
は、色収差を打ち消すようにコリメータレンズ13を移
動させる移動手段となっている。
【0046】しかし、コリメータレンズ13をただ移動
させるだけでは、レーザ発振波長の変動と光学素子の屈
折率変動とに基づく色収差を完全に取り除くことはでき
ない。実際には、光学素子の屈折率公差と光ディスク2
での収差の許容範囲で色収差が補正されていればよく、
バランス良く補正を行うことが望まれる。
【0047】そこで、この光学ヘッド1では、光ディス
ク2のジッタ値を測定し、ジッタ値が最小となるような
位置にコリメータレンズ13を移動している。色収差に
より発生するデフォーカスによって劣化したジッタ値が
最小となるような位置にコリメータレンズ13を移動す
ることで、間接的に色収差を補正することになり、良好
な信号を得ることができる。このコリメータレンズ13
の移動による色収差の補正方法については後に詳述す
る。
【0048】なお、上述した光学ヘッド1では、コリメ
ータレンズ13に色収差補正用レンズとしての機能を持
たせているが、本発明に係る光学ヘッドは、これに限定
されるものではなく、コリメータレンズと別個に色収差
補正用レンズと色収差補正用レンズ用アクチュエータと
を配してもよい。但し、この色収差補正用レンズは、当
該レンズに入射してくる光束が平行光であるような場所
以外、すなわち光束が発散光又は集束光となるような位
置に配される必要がある。
【0049】さらに、上述した光学ヘッド1では、コリ
メータレンズ13を移動させることによって、上述した
ような色収差ばかりでなく、例えば光ディスク1の光透
過層4の厚み誤差等に基づく球面収差の補正を兼ねるよ
うにしてもよい。
【0050】<記録再生装置>そして、上述したような
光学ヘッド1を備えた、本発明に係る記録再生装置10
0の一構成例を図2に示す。この記録再生装置100
は、スピンドルモータ101により所定の速度で回転し
ている光ディスク2に対してレーザ光を照射して情報の
記録再生を行うものである。
【0051】光学ヘッド1は、光ディスク2に対してレ
ーザ光を照射し、光ディスク2からの反射光を受光して
信号を再生する。
【0052】PLL(phase-locked loop)回路102
は、光ディスク2に記録されている信号を光学ヘッド1
が再生して出力するRF信号を2値化して、2値化RF
信号を生成するとともに、RF信号に含まれるクロック
を抽出し、同期クロック信号を生成する。そして、生成
された2値化RF信号と同期クロック信号とを、CLV
回路103に供給する。
【0053】CLV(constant linear velocity)回路
103は、PLL回路102から供給された2値化RF
信号と同期クロック信号の位相を比較し、両者の位相の
誤差信号を生成する。この誤差信号は、スイッチ116
を介してスピンドルモータ101に供給される。これに
より、スピンドルモータ101は、光ディスク2を、そ
の線速度が一定となるように回転させる。
【0054】フォーカスサーボ回路104は、光学ヘッ
ド1が出力するフォーカスエラー信号の供給を受け、こ
のフォーカスエラー信号に対応して、フォーカスコイル
105を駆動し、光学ヘッド1を光ディスク2に対して
垂直な方向にフォーカス制御する。
【0055】トラッキングサーボ回路106は、光学ヘ
ッド1が出力するトラッキングエラー信号の供給を受
け、このトラッキングエラー信号に対応してトラッキン
グコイル107を駆動し、光学ヘッド1を光ディスク2
のトラックと垂直な方向にトラッキング制御する。トラ
ッキングサーボ回路106が出力する信号は、スレッド
サーボ回路108に供給される。
【0056】そして、スレッドサーボ回路108は、供
給された信号に対応してスレッドモータ109を駆動
し、光学ヘッド1を光ディスク2の半径方向に移動させ
る。
【0057】これらのフォーカスサーボ回路104、ト
ラッキングサーボ回路106及びスレッドサーボ回路1
08は制御回路110によって制御される。制御回路1
10は、フォーカスコイル105、トラッキングコイル
107及びスレッドモータ109を、光学ヘッド1が出
力するフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号
とに対応して駆動し、フォーカスサーボとトラッキング
サーボを実行させる。
【0058】また、スキューセンサ111は、光学ヘッ
ド1と共通のベース(図示せず)に固定され、光学ヘッ
ド1と光ディスク2との相対的な傾きを検出する。そし
て、スキューセンサ111は、光学ヘッド1と光ディス
ク2の傾きに対応するスキューエラー信号を発生し、ス
キューサーボ回路112に出力している。
【0059】スキューサーボ回路112は、スキューセ
ンサ111から供給されたスキューエラー信号に対応し
てスキューモータ113を駆動し、光学ヘッド1の光デ
ィスク2に対する相対的傾きを調整する。
【0060】このスキューサーボ回路112は、制御回
路110によって制御される。この状態において、制御
回路110は、光学ヘッド1が出力するRF信号を図示
しない測定装置で測定し、RF信号の振幅が最大となる
ようにスキューサーボ回路112を制御する。スキュー
サーボ回路112は、制御回路110からの制御に対応
してスキューモータ113を制御し、光学ヘッド1の光
ディスク2に対する相対的角度を調整する。光学ヘッド
1の光ディスク2に対する相対的角度が最適の調整角度
になったとき、RF信号の振幅は最大となる。この最大
の振幅のRF信号が得られたとき、スキューサーボ回路
112の調整を終了し、その調整値を固定する。その結
果、以後スキューサーボ回路112は、その固定された
値をスキューモータ113に供給するようになる。
【0061】また、本発明に係るこの記録再生装置10
0は、アクチュエータ駆動回路114を備えている。
【0062】アクチュエータ駆動回路114は、アクチ
ュエータ駆動モータ115を制御し、ジッタ値が最小と
なるような位置にコリメータレンズを移動している。ジ
ッタ値が最小となるような位置にコリメータレンズを移
動することで、色収差により発生するデフォーカスによ
って劣化したジッタを補正することができ、良好な信号
を得ることができる。
【0063】スイッチ116は、制御回路110により
制御され、CLV回路103の出力又は初期駆動回路1
17の出力の一方を選択し、スピンドルモータ101に
出力している。スイッチ116は、スピンドルモータ1
01が所定の時間駆動されたとき、初期駆動回路117
からCLV回路103側に切り替えられる。
【0064】そして、この記録再生装置100には、ジ
ッタ計測回路118とジッタ最小サーチ回路119とが
設けられている。ジッタ計測回路118は、PLL回路
102の出力からジッタを検出し、検出したジッタをジ
ッタ最小サーチ回路119に出力している。
【0065】ジッタ最小サーチ回路119は、レベル検
出回路と、制御回路と、オフセット発生回路とから構成
されている。
【0066】レベル検出回路は、光学ヘッド1が出力す
るジッタのレベルを検出する。検出結果は制御回路に出
力される。
【0067】制御回路は、レベル検出回路から出力され
た検出結果から、光学ヘッド1と光ディスク2との最適
な相対的位置を検出する。
【0068】ここで、光学ヘッド1の光ディスク2に対
する相対的角度、すなわちスキューセンサ111の出力
を変化させると、ジッタは図3に示すように変化する。
すなわち、最適な角度位置(最適点)に光学ヘッド1の
光ディスク2に対する相対的角度が調整されたとき、ジ
ッタは最小となる。また、光学ヘッド1の光ディスク2
に対する相対的角度が最適点からずれると、ジッタは大
きくなる。制御回路は、この原理に従って最適点を求め
る。
【0069】そして、制御回路は、この最適点を求める
ために、オフセット発生回路を制御し、所定のオフセッ
ト信号を発生させる。このオフセット信号は、加算器1
20に出力され、加算器120において、スキューセン
サ111から出力されたスキューエラー信号と加算され
る。この加算器120の出力がスキューサーボ回路11
2に出力される。また、後述するように、制御回路で発
生したオフセット信号は、アクチュエータ駆動回路11
4にも出力される。
【0070】つぎに、上述した構成の記録再生装置10
0の動作について説明する。光ディスク2が装着された
状態において再生の開始が指令されたとき、制御回路1
10はスレッドサーボ回路108を制御し、光学ヘッド
1を初期位置に移動させる。すなわち、スレッドサーボ
回路108は、この制御に対応してスレッドモータ10
9を制御し、光学ヘッド1を光ディスク2の最内周の信
号記録領域のトラックに移動させる。
【0071】次に、制御回路110は、スイッチ116
を初期駆動回路117側に切り替え、初期駆動回路11
7が出力する初期駆動信号をスイッチ116を介してス
ピンドルモータ101に供給し、スピンドルモータ10
1を回転させる。また、制御回路110は、フォーカス
サーボ回路104を制御し、フォーカスコイル105
を、光学ヘッド1が出力するフォーカスエラー信号に対
応して駆動し、フォーカスサーボを実行させる。
【0072】スピンドルモータ101が所定の時間回転
したとき、あるいは、スピンドルモータ101が所定の
回転速度に達したとき、制御回路110はスイッチ11
6を初期駆動回路117側からCLV回路103側へと
切り替える。
【0073】PLL回路102は、光学ヘッド1が光デ
ィスク2にレーザ光を照射し、その反射光から光ディス
ク2に記録されているデータに対応するRF信号の供給
を受ける。PLL回路102は、このRF信号を2値化
するとともに、そこに含まれる同期クロック信号を検出
する。CLV回路103は、PLL回路102より供給
される同期クロック信号と2値化RF信号との位相を比
較し、その位相誤差に対応する誤差信号を出力する。
【0074】この誤差信号は、スイッチ116を介して
スピンドルモータ101に供給される。スピンドルモー
タ101は、供給された誤差信号に基づき、光ディスク
2の線速度が一定になるように光ディスク2を回転させ
る。
【0075】また、このとき、制御回路110はスキュ
ーサーボ回路112を制御し、スキューサーボを開始さ
せる。すなわち、スキューセンサ111は、光ディスク
2にレーザ光を照射し、その反射光のバランスを検出す
ることで、スキューセンサ111及び光学ヘッド1の光
ディスク2に対する相対的角度に対応するスキューエラ
ー信号を出力する。このスキューエラー信号は、加算器
120を介してスキューサーボ回路112に供給され、
スキューサーボ回路112は、このスキューエラー信号
に対応してスキューモータ113を制御する。スキュー
モータ113は、このスキューエラー信号に対応して、
光学ヘッド1の光ディスク2に対する相対的角度を調整
する。
【0076】ジッタ計測回路118は、PLL回路10
2が出力する2値化RF信号と同期クロック信号との位
相差の絶対値を検出し、これをジッタとして、ジッタ最
小サーチ回路119に出力する。このジッタと、スキュ
ーエラー信号との関係は、図3に示すようになる。
【0077】すなわち、図3に示すように、光学ヘッド
1の光ディスク2に対する相対的角度が最適であると
き、ジッタは最小となり、この最適な位置からずれる
と、ジッタは増加する。そこで、このジッタが最小値を
とるような位置を決定することで、光学ヘッド1の光デ
ィスク2に対する最適角度を決定することができる。
【0078】ジッタの最小値を求めるには、図4に示す
ように、いわゆる山登り法により求めることができる。
すなわち、山登り法では、サンプリング点をαずつ順次
変化させていき、中央のサンプル値が、その前後のサン
プル値より小さくなったとき、その中央のサンプル値が
得られるサンプル点を最適点として設定する。
【0079】図5に、いわゆる山登り法により、ジッタ
の最小値を求める処理方法の一例を表す。まず最初にス
テップSt1において、スキュー位置の初期値を設定
し、これをS0とする。そして、この場合におけるジッ
タの振幅値(大きさ)を測定し、その測定結果をR0と
する。
【0080】すなわち、制御回路は、オフセット発生回
路にオフセット信号S0を発生させる。スキューサーボ
回路は、加算器によりこのオフセット信号S0が加算さ
れたスキューエラー信号に対応してスキューモータを制
御し、光学ヘッド1の傾きを調節する。このとき、レベ
ル検出回路は、ジッタ計測回路が出力するジッタの振幅
を検出し、制御回路に出力する。制御回路は、このとき
検出されたジッタの振幅値をR0として設定する。
【0081】次に、ステップSt2に進む。ステップS
t2では、S0に所定値αを加算した値を設定し、これ
をS0+とする。すなわち、S0+=S0+αである。
【0082】そして、制御回路は、オフセット発生回路
を制御し、オフセット発生回路に、このオフセット信号
S0+(=S1)を発生させる。すなわち、ステップSt
1で発生していたオフセット信号S0よりαだけ大きい
オフセット値をオフセット発生回路に発生させる。スキ
ューサーボ回路は、このオフセット値が加算されたスキ
ューエラー信号に対応してスキューモータを制御するの
で、このオフセット値αの分だけ光学ヘッド1の角度を
更に変化させる。このとき、レベル検出回路は、ジッタ
計測回路が出力するジッタの振幅を検出する。制御回路
は、レベル検出回路が検出する、このときのジッタの振
幅をR0+に設定する。
【0083】次に、ステップSt3に進む。ステップS
t3では、S0よりαだけ小さい値を設定し、これをS0
−とする。すなわち、S0−=S0−αである。
【0084】そして、制御回路は、オフセット発生回路
を制御し、オフセット発生回路に、このオフセット信号
S0−を発生させる。すなわち、ステップSt1で発生
していたオフセット信号S0よりαだけ小さいオフセッ
ト値S0−をオフセット発生回路に発生させる。スキュ
ーサーボ回路は、このオフセット値S0−が加算された
スキューエラー信号に対応してスキューモータを制御す
るので、このオフセット値αの分だけ光学ヘッド1の角
度が変更される。このとき、レベル検出回路は、ジッタ
計測回路が出力するジッタの振幅を検出し、制御回路に
出力する。制御回路は、このときのジッタの振幅値をR
0−に設定する。
【0085】以上のステップSt1乃至ステップSt3
の処理により、図4に示したように、スキューエラー信
号に加算するオフセット値を初期値S0に設定した場合
におけるジッタの振幅値R0と、オフセット信号をS0か
ら所定値αだけ大きくした場合におけるジッタの振幅値
R0+と、オフセット信号をS0からαだけ小さくした場
合におけるジッタの振幅値R0−が得られたことにな
る。
【0086】次に、ステップSt4に進む。ステップS
t4では、上記のステップSt1乃至ステップSt3で
得られたジッタの振幅値R0、R0−及びR0+につい
て、R0とR0−との大小関係及びR0とR0+との大小関
係、すなわちR0が最小値であるか否かが判定される。
【0087】図4に示すように、この場合には、オフセ
ット信号がS0であるときのジッタの振幅R0は、オフセ
ット信号がS0−(=S0−α)であるときのジッタの振
幅値R0−より小さいが、オフセット信号がS0+(=S
0+α)であるときのジッタの振幅R0+より大きい従っ
て、ステップSt4では、R0、R0−及びR0+につい
てR0は最小ではないことが判定される。そして、この
場合においては、ステップSt5に進む。
【0088】ステップSt5においては、R+0とR0−
との大小関係、すなわちR0+がR0−より小さいか否か
が判定される。図4に示すように、グラフは右下がりの
区間であり、この場合には、R0+はR0−よりも小さい
ことが判定される。
【0089】次にステップSt6に進む。ステップSt
6においては、オフセット信号に上記S0+(=S0+
α)と等しい値を設定し、これをS1とする。また、S1
よりαだけ小さい値を設定し、これをS1−とする。す
なわち、S1−=S1−αであり、これはS0と等しくな
る。さらに、S1よりαだけ大きい値を設定し、これを
S1+とする。すなわち、S1+=S1+α(=S0+2
α)である。
【0090】そして、制御回路は、上述した場合と同様
にオフセット発生回路を制御し、オフセット発生回路
に、設定されたオフセット信号S1、S1−及びS1+を
発生させる。スキューサーボ回路は、これらのオフセッ
ト値S1、S1−及びS1+が加算されたスキューエラー
信号に対応してスキューモータを制御して光学ヘッド1
の角度を変更させる。このとき、レベル検出回路は、ジ
ッタ計測回路が出力するジッタの振幅を検出し、制御回
路に出力する。そして、制御回路は、オフセット信号が
S1,S1−,S1+の場合に得られるジッタの振幅値を
それぞれR1,R1−,R1+に設定する。
【0091】すなわち、これにより、図4に示す状態に
おいて、それまでの3つのサンプリング点S0−,S0,
S0+場合よりαだけ右側に移動した3つのサンプリン
グ点S1−,S1,S1+におけるジッタの振幅値が、R1
−,R1,R1+に設定されたことになる。
【0092】次に、再びステップSt4に進み、R1
が、R1−およびR1+より小さいか否かが判定される。
R1が最小値でない場合は、ステップSt5に進み、R1
+がR1−より小さいか否かが判定される。また、R1+
がR1−より小さい場合には、ステップSt6に進む。
【0093】このように、サンプリング位置を右側にα
ずつずらしながら、3つのサンプリング点(Sn−,S
n,Sn+)において、ジッタの振幅値(Rn−,R
n,Rn+)を設定し、これらRn−,Rn及びRn+
の大小を判定するという処理を同様に繰り返す。
【0094】そして、図4においてサンプリングする区
間が右方向に移動し、Snが最適点に達すると、その時
得られる振幅値Rnは、Rn−より小さく、かつRn+
より小さくなる。すなわち、Rnが最小値となる。そこ
で、この場合においては、ステップSt4からステップ
St8に進み、その時のSnの値が、ジッタの振幅Rn
を最大とする最適値として設定される。すなわち、制御
回路は、以後、オフセット発生回路より、この最適値と
してのオフセット信号Snを継続して発生させる。
【0095】以上は図4において右下がりの区間におい
てサンプリングが行われている場合について説明した
が、一方、図4において右上がりの区間においてサンプ
リングが行われている場合には、ステップSt5におい
てR0+の値は、R0−より大きくなる。そこで、この場
合においてはステップSt5からステップSt7に進
む。
【0096】ステップSt7においては、オフセット信
号に上記S0−(=S0−α)と等しい値を設定し、これ
をS1とする。また、S1よりαだけ小さい値を設定し、
これをS1−とする。すなわち、S1−=S1−α(=S0
−2α)である。さらに、S1よりαだけ大きい値を設
定し、これをS1+とする。すなわち、S1+=S1+α
であり、これはS0と等しくなる。
【0097】そして、制御回路は、上述した場合と同様
にオフセット発生回路を制御し、オフセット発生回路
に、設定されたオフセット信号S1、S1−及びS1+を
発生させる。スキューサーボ回路は、これらのオフセッ
ト値S1、S1−及びS1+が加算されたスキューエラー
信号に対応してスキューモータを制御して光学ヘッド1
の角度を変更させる。このとき、レベル検出回路は、ジ
ッタ計測回路が出力するジッタの振幅を検出し、制御回
路に出力する。そして、制御回路は、オフセット信号が
S1,S1−,S1+の場合に得られるジッタの振幅値を
それぞれR1,R1−,R1+に設定する。
【0098】すなわち、これにより、図4に示す状態に
おいて、それまでの3つのサンプリング点S0−,S0,
S0+場合よりαだけ左側に移動した3つのサンプリン
グ点S1−,S1,S1+におけるジッタの振幅値が、R1
−,R1,R1+に設定されたことになる。
【0099】次に、再びステップSt4に進み、R1
が、R1−およびR1+より小さいか否かが判定される。
R1が最小値でない場合は、ステップSt5に進み、R1
+がR1−より大きいか否かが判定される。また、R1+
がR1−より大きい場合には、ステップSt6に進む。
【0100】このように、サンプリング位置を左側にα
ずつずらしながら、3つのサンプリング点(Sn−,S
n,Sn+)において、ジッタの振幅値(Rn−,R
n,Rn+)を設定し、これらRn−,Rn及びRn+
の大小を判定するという処理を同様に繰り返す。
【0101】そして、図4においてサンプリングする区
間が左方向に移動し、Snが最適点に達すると、その時
得られる振幅値Rnは、Rn−より小さく、かつRn+
より小さくなる。すなわち、Rnが最小値となる。そこ
で、この場合においては、ステップSt4からステップ
St8に進み、その時のSnの値が、ジッタの振幅Rn
を最大とする最適値として設定される。すなわち、制御
回路は、以後、オフセット発生回路より、この最適値と
してのオフセット信号Snを継続して発生させる。
【0102】また、上述した山登り法によってジッタの
最小値を呈する最適点を求める方法の他にも、グラフの
右下がりの領域において、ジッタの変化率が急激に変化
する急な下り変化点Sm2と、グラフの右上がりの領域
において、ジッタの変化率が急激に変化する急な上り変
化点Sm1とを求め、両者の中点をジッタの最小値を呈
する最適点として求めることもできる。
【0103】すなわち、この場合においては、図6に示
すように、サンプリング点S0乃至Snまでの区間にお
いて、それぞれのサンプリング点S0乃至Snについて
のジッタ振幅値R0乃至Rnを予め求める。そして、こ
れらのR0乃至Rnが急激に変化する点Sm1とSm2と
を求め、Sm1とSm2との中点を最適値として求める。
【0104】図7は、この場合の処理例を表している。
この場合においては、まず最初にステップSt11にお
いて、変数nの初期値として0を設定する。
【0105】次にステップSt12に進む。ステップS
t12において、次式を演算する。
【0106】S[n]=Smin+α×n ここで、Sminはスキュー調整値すなわちオフセット値
の最小値を表す。また、αはオフセット信号をステップ
状に変化させる幅を表している。この場合、n=0であ
るから、S[0]は、Sminとされる。
【0107】制御回路は、オフセット発生回路を制御
し、このS[0](=Smin)を発生させる。そして、
このときのジッタの振幅をレベル検出回路で検出し、そ
の値をR[0]に設定する。
【0108】次にステップSt13に進む。ステップS
t13では、変数nを1だけインクリメントしてn=1
とする。
【0109】次にステップSt14に進む。ステップS
t14では、インクリメントした変数nが、NUMより
小さいか否かが判定される。ここで、このNUMは、オ
フセット値の最大値をSmaxとするとき、(Smax−S
min)/αで得られる値である。すなわち、スキュース
キャン範囲のサンプリング数を表す。
【0110】nがNUMより小さい場合においては、ま
だすべてのサンプリング点をサンプリングしていないの
で、ステップSt12に戻り、次式を演算する。
【0111】S[n]=Smin+α×n すなわち、この場合、S[1]=Smin+αとなり、S
minよりαだけ大きい値が、オフセット信号S[1]と
して設定される。そしてオフセット信号S[1]を発生
した場合におけるジッタの振幅が測定され、その値がR
[1]として設定される。
【0112】次に、再びステップSt13に進む。変数
nを1だけインクリメントして、n=2とする。次に、
再びステップSt14に進み、変数n(=2)がNUM
より小さいと判定された場合においては、ステップSt
12に戻り、同様の処理を繰り返し実行する。このよう
にして、図6に示すS0からSnまでのサンプリング点
におけるジッタの振幅値R0乃至Rnが得られる。
【0113】そして、以上のようにして、変数nがNU
Mと等しくなり、サーチ範囲のサンプリングが完了した
とき、ステップSt14からステップSt15に進む。
ステップSt14では、変数nを1に初期設定する。
【0114】次にステップSt16に進む。ステップS
t16では、現在の参照点の振幅値R[n]と、その1
つ前の振幅値R[n−1]の差が、基準値Thより小さ
いか否かが判定される。いまの場合、R[0]−R
[1]の値がThより小さいか否かが判定される。図6
に示すように、サンプリング範囲の最初の期間は、右下
がりのグラフとなっているため、R[0]は、R[1]
より充分大きい。すなわち、R[0]とR[1]との差
(R[0]−R[1])はThより大きい。そこでステ
ップSt17に進む。
【0115】ステップSt17では、変化点Sm2とし
て、サンプリング点S[1]とS[0]の中間の値を設
定する。すなわち、次式を演算する。
【0116】Sm2=(S[1]+S[0])/2 次にステップSt18に進む。ステップSt18では、
変数nを1だけインクリメントしてn=2とする。
【0117】次にステップSt19に進む。ステップS
t19では、その変数nがNUMより小さいか否かを判
定する。変数nがNUMより小さい場合においては、ス
テップSt16に戻り、R[1]−R[2]の値がTh
より小さいか否かが判定される。図6に示すように、ジ
ッタが大きく変化している期間においては、2つのサン
プリング値の差は、基準値Thより大きい。
【0118】そこで、再びステップSt17に進み、S
m2に、(S[2]+S[1])/2の値を設定する。
すなわち、前回よりαだけ右側の値がSm2に設定され
たことになる。
【0119】そして、ステップSt18において、再び
変数nを1だけインクリメントして、n=3とし、ステ
ップSt19からステップSt16に戻り、同様の処理
を繰り返し実行する。
【0120】なお、ステップSt19において変数nが
NUMと等しいか、それより大きい値になったと判定さ
れた場合においては、ステップSt19からステップS
t20に進む。
【0121】そして、サンプリング点が、図6において
右側に移動するに従って、ジッタの変化率は次第に小さ
くなる。そして、(R[n−1]−R[n])の値がT
hより小さくなったと判定された場合、ステップSt1
6からステップSt20に進む。すなわち、このとき、
ジッタの振幅の変化率が大きい区間から小さくなる区間
への変化点(急な下り変化点)がSm2として設定され
ることになる。そして、次にステップSt20に進む。
【0122】ステップSt20以降においては、ジッタ
の振幅の変化率が徐々に大きくなる期間から、急激に大
きくなる変化点を急な上り変化点Sm1として求めるよ
うにする。
【0123】このため、ステップSt20においては、
R[n]−R[n−1]の値が、基準値Thより大きい
か否かが判定される。図6に示すように、左側のサンプ
リング値R[n−1]の方が、右側のサンプリング値R
[n]より大きい期間(右下がりの期間)、並びに右側
のサンプリング値R[n]の方が、左側のサンプリング
値R[n−1]より大きくても、その差が小さい期間に
おいては、R[n]−R[n−1]の値は基準値Thよ
り小さくなる。このため、ステップSt20からステッ
プSt21に進み、Sm1に、S[n]とS[n−1]
の間の値を設定する。すなわち、次式を演算する。
【0124】Sm1=(S[n]+S[n−1])/2 そして、ステップSt22においてnを1だけインクリ
メントし、ステップSt23において、変数nが(NU
M−1)より小さいか否か、すなわちサーチ範囲が図6
における右端にまだ達していないか否かが判定される。
変数nが(NUM−1)より小さい場合においては、ス
テップSt20に戻る。そして、ステップSt20で
は、図6において、1サンプルだけ右側の2つのサンプ
ル値について同様の処理を繰り返す。一方、2つのサン
プル値の差が基準値Thより小さい場合においては、再
びステップSt21に進む。そして、ステップSt21
では、それら2つのサンプリング点の中間の値を設定
し、これをSm1とする。
【0125】なお、ステップSt23において、変数n
が(NUM−1)と等しいかそれより大きくなったと判
定された場合においては、ステップSt23からステッ
プSt24に進む。
【0126】このようにして、サンプリング点が図6に
おいて右方向に順次移動し、図6中右側のサンプリング
値R[n]が、左側のサンプリング値R[n−1]より
急激に大きくなると、両者の差(R[n]−R[n−
1])は、基準値Thと等しいか、それより大きくな
る。このとき、サンプリング点S[n−1]とS[n−
2]の中間の値が設定されていることになる。すなわ
ち、このとき、Sm2には、ジッタの振幅の変化率が小
さい区間から大きくなる区間への変化点(急な上り変化
点)がSm1として設定されることになる。
【0127】以上のようにして、ステップSt17にお
いて急な下り変化点Sm2が求められる。また、ステッ
プSt21において急な上り変化点Sm1が求められ
る。
【0128】そして、次に、ステップSt24に進む。
ステップSt24では、変化点Sm1とSm2の中間の点
を最適点として求める。すなわち、(Sm1+Sm2)/
2の値を最適点として設定する。そして、制御回路は、
以後、オフセット発生回路より、この最適値としてのオ
フセット信号(Sm1+Sm2)/2の値を継続して発生
させる。
【0129】上述したような方法によれば、トラッキン
グエラー信号、RF信号、又はジッタにノイズが重畳さ
れているような場合においても、ノイズによる影響を軽
減し、最適点を求めることができる。
【0130】また、本発明の記録再生装置では、ジッタ
計測回路118の制御回路で発生したオフセット信号
は、アクチュエータ駆動回路114にも出力される。
【0131】以下に、アクチュエータ駆動回路114に
よる色収差補正方法について説明する。なお、以下の工
程は、スキューサーボにより光ディスクの傾きが最適と
された後に連続して行われることが好ましい。
【0132】すなわち、ジッタ計測回路118において
制御回路は、オフセット発生回路にオフセット信号を発
生させる。アクチュエータ駆動回路114は、加算器に
よりこのオフセット信号が加算された信号に対応してア
クチュエータ駆動モータ115を制御し、コリメータレ
ンズ13を光軸方向に動かし、コリメータレンズ13の
位置を調節する。このとき、レベル検出回路は、ジッタ
計測回路が出力するジッタの振幅を検出し、制御回路に
出力する。
【0133】コリメータレンズ13の位置とジッタとの
関係については、コリメータレンズ13の位置が最適で
あるとき、すなわち色収差が補正されるような位置にあ
るときジッタは最小となる。また、コリメータレンズ1
3の位置がこの最適な位置からずれると、ジッタは増加
する。そこで、本発明の記録再生装置100では、ジッ
タが最小となるような位置にコリメータレンズ13を動
かすことで、色収差の発生を抑えている。
【0134】ジッタの最小値を求めるには、上述したス
キューサーボにおいてジッタの最小値を求める場合と同
様に、いわゆる山登り法や、急な上り変化点Sm1と急
な下り変化点Sm2とを求める方法により求めればよ
い。
【0135】すなわち、いわゆる山登り法では、サンプ
リング点をαずつ順次増加していき、中央のサンプル値
が、その左右のサンプル値より小さくなったとき、その
中央のサンプル値が得られるサンプル点を、ジッタの最
小値が得られる最適点として設定する。
【0136】また、急な上り変化点Sm1と急な下り変
化点Sm2とを求める方法では、グラフの右下がりの領
域において、ジッタの振幅の変化率が大きい区間から小
さくなる区間へ変化する急な下り変化点Sm2と、グラ
フの右上がりの領域において、ジッタの振幅の変化率が
小さい区間から大きくなる区間へ変化する急な上り変化
点Sm1とを求め、両者の中点、すなわち(Sm1+Sm
2)/2をジッタの最小値を呈する最適点として設定す
る。
【0137】そして、制御回路は、以上のようにして求
められた最適値としてのオフセット信号を、オフセット
発生回路より継続して発生させる。このように、ジッタ
値が最小となるような位置にコリメータレンズ13を移
動することで、レーザ発振波長の変動と光学素子の屈折
率特性とに基づいて発生する色収差を間接的に補正する
ことになり、良好な信号を得ることができる。
【0138】<コリメータレンズ13の移動手段の構成
例>上記光学ヘッド1では、レーザ発振波長の変動に基
づく色収差を打ち消すようにコリメータレンズ13を移
動させる移動手段として、コリメータレンズ用アクチュ
エータ14を用いていた。以下、このような移動手段
(以下、レンズ駆動機構150と称する。)の具体的な
構成例を図8及び図9を参照して説明する。
【0139】図8及び図9に示すレンズ駆動機構150
は、レーザ発振波長の変動と光学素子の屈折率特性とに
基づいて発生する色収差を打ち消すようにコリメータレ
ンズ13を移動させるためのものであり、光軸に対して
平行に配置された基準軸151と、光軸に対して平行に
配置された副基準軸152と、これらの基準軸151,
152によって支持されたコリメータレンズホルダ15
3とを備えている。
【0140】基準軸151及び副基準軸152は、光学
ヘッド1の固定部に取り付けられて固定される。また、
コリメータレンズホルダ153は、これらの基準軸15
1,152に対して光軸方向に摺動移動可能に支持され
る。そして、色収差を打ち消すように移動操作されるコ
リメータレンズ13は、このコリメータレンズホルダ1
53に搭載される。すなわち、このレンズ駆動機構15
0は、コリメータレンズホルダ153を基準軸151及
び副基準軸152に沿って前後に動かすことで、コリメ
ータレンズホルダ153に搭載されたコリメータレンズ
13を光軸方向に対して平行に前後に動かす。
【0141】また、このレンズ駆動機構150は、コリ
メータレンズホルダ153を基準軸151及び副基準軸
152に沿って前後に動かす駆動機構として、コリメー
タレンズホルダ153を動かす駆動源となるDCモータ
154と、DCモータ154の回転を光軸方向に沿った
平行移動に変換してコリメータレンズホルダ153に伝
達するギヤ機構155とを備えている。そして、DCモ
ータ154の回転をギヤ機構155によって光軸方向に
沿った平行移動へと変換してコリメータレンズホルダ1
53を動かすことで、レーザ発振波長の変動に起因する
色収差を打ち消すようにコリメータレンズ13を移動さ
せる。
【0142】上記ギヤ機構155は、コリメータレンズ
ホルダ153に取り付けられたラック156と、DCモ
ータ154の回転力を伝達するためにDCモータ154
の回転軸に取り付けられた第1のギヤ157と、DCモ
ータ154の回転を光軸方向に沿った平行移動に変換す
るための第2のギヤ158と、第2のギヤ158によっ
て光軸方向に沿った平行移動に変換された駆動力をラッ
ク156に伝達するための第3のギヤ159とを備え
る。
【0143】なお、このレンズ駆動機構150は、光学
ヘッド1の固定部に取り付けられる台座160を備えて
おり、DCモータ154、第2のギヤ158及び第3の
ギヤ159は、台座160に取り付けられている。ま
た、第3のギヤ159から駆動力が伝達されるラック1
56は、ラック156と第3のギヤ159との間のバッ
クラッシを除去するために、2枚のラック156a,1
56bが重ね合わされた2枚構造となっており、それら
のラック156a,156bがバネ161により連結さ
れている。
【0144】このレンズ駆動機構150で、コリメータ
レンズ13を移動操作する際は、DCモータ154を回
転させる。これにより、第1のギヤ157が回転する。
この第1のギヤ157の回転は、第2のギヤ158に伝
達され、光軸方向に沿った平行移動に変換される。第2
のギヤ158によって光軸方向に沿った平行移動に変換
された駆動力は、第3のギヤ159を介してラック15
6に伝達される。
【0145】ここで、ラック156はコリメータレンズ
ホルダ153に取り付けられており、コリメータレンズ
ホルダ153は基準軸151,152に対して光軸方向
に摺動移動可能に支持されている。したがって、第3の
ギヤ159を介してラック156に伝達された駆動力に
より、コリメータレンズホルダ153は、光軸方向に移
動することとなる。これにより、コリメータレンズホル
ダ153に搭載されたコリメータレンズ13が、光軸方
向に移動操作されることとなる。
【0146】以上のようなレンズ駆動機構150では、
コリメータレンズ13の移動を精度良く行うことができ
る。そして、色収差を補正するためのコリメータレンズ
13の移動量は、例えば光ディスク1の光透過層4の厚
み誤差等に起因する球面収差を補正するためにコリメー
タレンズを移動する場合に比べてはるかに小さい。
【0147】したがって、このようなレンズ駆動機構1
50を用いることで、微細な移動量であってもコリメー
タレンズ13を精度よく移動することができる。そし
て、このようなレンズ駆動機構150を備えた光学ヘッ
ド1や記録再生装置100では、レーザ発振波長の変動
と光学素子材料の屈折率変動とに起因する色収差を非常
に良く打ち消すことが可能となる。
【0148】例えば、上述した光学ヘッド1において、
400nmのレーザー波長が、399nm又は401n
mに変動した場合を考える。この場合、波長が1nm変
化するとデフォーカスは0.22μm程度発生する。焦
点距離が21.6mmのコリメータレンズを約14μm
動かすことで、デフォーカス分を合わせて色収差を打ち
消すことができる。
【0149】しかも、以上のようなレンズ駆動機構15
0は、比較的に簡易な構成なので、小型化しやすく、し
かも製造コストが少なくてすむという利点もある。
【0150】
【発明の効果】本発明によれば、レーザ波長を短くして
も、レーザ波長の変動と光学素子の屈折率特性とに起因
する色収差を抑えることが可能となる。したがって、本
発明によれば、レーザ波長を短くすることができ、情報
記録媒体の更なる高記録密度化及び大容量化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学ヘッドの一構成例を示す模式
図である。
【図2】本発明に係る記録再生装置の一構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】スキューセンサ出力とジッタとの関係を示す図
である。
【図4】山登り法によりジッタの最小値を求める原理を
説明する図である。
【図5】山登り法によりジッタの最小値を求める処理例
を示すフローチャートである。
【図6】2つの変化点からジッタの最小値を求める原理
を説明する図である。
【図7】2つの変化点からジッタの最小値を求める処理
例を示すフローチャートである。
【図8】レンズ駆動機構の一構成例を示す斜視図であ
る。
【図9】図8に示したレンズ駆動機構の平面図である。
【図10】光の波長とガラス材料の屈折率との関係を示
す図である。
【符号の説明】
1 光学ヘッド、 2 光ディスク、 3 基板、 4
光透過層、 10光源、 11 回折格子、 12
偏光ビームスプリッタ、 13 コリメータレンズ、
14 コリメータレンズ用アクチュエータ、 15 1
/4波長板、16 対物レンズ、 17 対物レンズ用
2軸アクチュエータ、 18 マルチレンズ、 19
光検出器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体に対して光を照射して情報
    信号の記録及び/又は再生を行う光学ヘッドであって、 光を出射する光源と、 上記光源からの光を上記情報記録媒体上に集光させる対
    物レンズと、 上記情報記録媒体で反射した戻り光を受光して信号を検
    出する信号検出手段と、 上記光源と上記対物レンズとの間に配され、色収差を補
    正する色収差補正用レンズと、 色収差を打ち消すように上記色収差補正用レンズを移動
    させる移動手段とを備えることを特徴とする光学ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 上記光源から出射される光の波長が、4
    30nm以下であることを特徴とする請求項1記載の光
    学ヘッド。
  3. 【請求項3】 上記信号検出手段でジッタを検出し、上
    記移動手段は、上記ジッタが最小となるように、上記色
    収差補正用レンズを移動することを特徴とする請求項1
    記載の光学ヘッド。
  4. 【請求項4】 情報記録媒体に対して光を照射して情報
    信号の記録及び/又は再生を行う光学ヘッドと、 上記光学ヘッドによって検出された信号を処理する信号
    処理回路とを有し、 上記光学ヘッドは、 光を出射する光源と、 上記光源からの光を上記情報記録媒体上に集光させる対
    物レンズと、 上記情報記録媒体で反射した戻り光を受光して信号を検
    出する信号検出手段と、 上記光源と上記対物レンズとの間に配され、色収差を補
    正する色収差補正用レンズと、 色収差を打ち消すように上記色収差補正用レンズを移動
    させる移動手段とを備えることを特徴とする記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】 上記光源から出射される光の波長が、4
    30nm以下であることを特徴とする請求項4記載の記
    録再生装置。
  6. 【請求項6】 上記信号処理回路は、 上記信号検出手段によって検出された信号からジッタを
    検出するジッタ検出手段と、 上記ジッタ検出手段によって検出されたジッタの最小値
    を求めるジッタ最小値検出手段と、 上記ジッタ検出手段又はジッタ最小値検出手段による検
    出結果に応じて、上記移動手段を制御する制御手段とを
    備え、 上記制御手段は、上記ジッタが最小値となるような位置
    に上記色収差補正用レンズを移動するように、上記移動
    手段を制御することを特徴とする請求項4記載の記録再
    生装置。
  7. 【請求項7】 光学ヘッドを駆動させて情報記録媒体に
    対して光学的に情報信号の記録及び/又は再生を行うに
    際し、 光源から光を出射し、 上記光源から出射された光を、対物レンズで上記情報記
    録媒体上に集光するとともに、 上記情報記録媒体で反射した戻り光を信号検出手段で受
    光して信号を検出し、 上記光源と上記対物レンズとの間に配された色収差補正
    用レンズを、色収差を打ち消すように移動することで色
    収差を補正することを特徴とする光学ヘッドの駆動方
    法。
  8. 【請求項8】 上記光源から出射される光の波長が、4
    30nm以下であることを特徴とする請求項7記載の光
    学ヘッドの駆動方法。
  9. 【請求項9】 上記信号検出手段で検出された信号か
    らジッタを検出し、 上記ジッタが最小となるように、上記移動手段は上記色
    収差補正用レンズを移動することを特徴とする請求項7
    記載の光学ヘッドの駆動方法。
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