JP4146518B2 - 新規シクロスポリン誘導体、それらの製造法、およびそれらを含む薬剤学的組成物 - Google Patents

新規シクロスポリン誘導体、それらの製造法、およびそれらを含む薬剤学的組成物 Download PDF

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Description

本発明は、一般式:
Figure 0004146518
の新規シクロスポリン誘導体、それらの塩、それらの製造法およびそれらを含む薬剤学的組成物に関する。
これらの誘導体はレトロウイルス、より具体的にはエイズ(後天性免疫不全症候群)および関連症候群[ARC(エイズ関連群)]の治療および/または予防に有用である。これらは免疫抑制が非常に弱いという利点を呈する。
3位で修飾されたシクロスポリン誘導体は欧州特許第194,972号において免疫抑制剤として既に記載されている。
様々に修飾されたシクロスポリン誘導体、特に4’−ヒドロキシ−MeLeu−4−シクロスポリン誘導体は欧州特許第484,281号およびEur.J.Immunol.、17、1359(1987)に既に記載されている。これらの誘導体はエイズの治療に有用であり、そして免疫抑制性でない。
抗−HIV−1活性を有する式:
Figure 0004146518
のシクロスポリン誘導体の記載が、Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters、6(1)、23−26(1996)になされている。
一般式(I)のシクロスポリン誘導体であって、式中、
− Alkは2〜6の直鎖もしくは分岐鎖炭素原子を含むアルキレン基、または3〜6の炭素原子を含むシクロアルキレン基を表し、そして
− Rは、
・ ヒドロキシル、カルボキシルもしくはアルキルオキシカルボニル基、
・ または−NR12基(ここで、R1およびR2は同一もしくは異なり、そして水素原子、もしくはアルキル、アルケニル(2〜4C)、シクロアルキル(3〜6C)、または場合によっては置換された(ハロゲン原子、アルキルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、もしくはジアルキルアミノによる)フェニル基を表すか、またはベンジルもしくは複素環基を表し、この複素環基は飽和もしくは不飽和であり、そして5もしくは6の環メンバーおよび1〜3のヘテロ原子を含むか、あるいはそれらが結合した窒素原子と一緒になって、R1およびR2は、場合によってはアルキル、フェニルもしくはベンジルにより置換される、4〜6の環メンバーを含み、かつ窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される他のヘテロ原子を含むことができるものであり、
・ あるいは一般式:
Figure 0004146518
(ここで、R1およびR2は上記のように定義され、R3は水素原子もしくはアルキル基を表し、そしてnは2〜4の整数である)の基、
のいずれかを表し、
上記に定義されたアルキル部分もしくは基は直鎖もしくは分岐鎖であり、そして1〜4の炭素原子を含む
のシクロスポリン誘導体、
および存在する場合にはそれらの薬剤学的に許容される塩が、それらの強力な活性およびそれらの非常に弱い免疫抑制特性のために特に有利であることが今回見いだされた。
一般式(I)において、その式中、R1および/またはR2がヘテロシクリルを表す場合には、後者は有利には、ピリジル、テトラヒドロピリジル、ピペリジル、イミダゾリル、オキサゾリル、もしくはチアゾリルから選択され得る。
1およびR2は、それらが結合する窒素原子と共にヘテロシクリルを形成する場合には、そのヘテロシクリル基は、アゼチジニル、ピペリジル、ピペラジニル、N−メチルピペラジニル、N−フェニルピペラジニル、N−ベンジルピペラジニル、ピリジル、イミダゾリル、モルホリノ、チオモルホリノ、テトラヒドロピリジル、メチルテトラヒドロピリジル(例えば、4−メチルテトラヒドロピリジル)、もしくはフェニルテトラヒドロピリジル(例えば、4−フェニルテトラヒドロピリジル)から選択することができる。
本発明に従うと、一般式(I)の生成物は、一般式:
R−Alk−S−S−Alk−R (III)
[式中、RおよびAlkは上記のように定義され、反応を妨害し得る官能基は、適当な場合には予め保護されている]のジスルフィドの、式:
Figure 0004146518
の[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリン誘導体の活性形態との反応により、次いで、適当な場合にはその保護基(一つもしくは複数)を除去することにより取得することができる。
一般式(II)のシクロスポリンの活性化形態は、3位にあるサルコシンについて活性化された形態を意味するとして理解される。この活性化形態はインサイチューで製造されることが好ましい。活性化は一般的には不活性雰囲気下、有機金属誘導体(特に、例えば一例ではn−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、もしくは混合物のようなリチウム誘導体)での処理により実施される。一般式(II)のシクロスポリンの活性化形態を、液体アンモニア中、アルカリ金属アミド(例えば、ナトリウムもしくはリチウム)の存在下、−32℃と−38℃との間の温度で、エーテル(特に、テトラヒドロフラン、t−ブチルエチルエーテルもしくは混合物)中で製造することも可能である。
一般式(II)のジスルフィドの付加は、例えば炭化水素(一例では、ヘキサン)もしくはエーテル(一例では、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランもしくはt−ブチルメチルエーテル)のような有機溶媒中、−78℃と0℃との間の温度で有利に実施される。窒素下でこの操作を実施することが時としては好ましい。
R基の置換基がこの反応を妨害し得る場合には、それらを予め、その分子の残りの部分に影響を及ぼすことなく配置し、そして除去することができる適合性基で保護することが好ましい。それに加え、シクロスポリン上に存在するヒドロキシル基を場合によっては、反応を妨害しないいずれかの基により保護することができる。
例として、保護基は、T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、J.Wiley−Interscience Publication(1991)によるか、もしくはMcOmie、Protective Groups in Organic Chemistry、Plenum Press(1973)により記載される基から選択することができる。
式(II)の[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリン誘導体は、欧州特許出願第EP484,281号に記載されるように製造することができる。
Rがヒドロキシル基である場合には、3位のサルコシンを修飾してある誘導体を製造し、そしてその後にヒドロキシル化を実施するという2つの反応段階を逆転させることも可能である。ヒドロキシル化は、式(II)の誘導体の製造について先に記載される要領で実施される。
一般式(III)のジスルフィドは、実施例に記載される方法に従うか、もしくはその類似法により製造することができる。
一般式(I)の新規シクロスポリン誘導体は、適当な場合には、例えば結晶化もしくはクロマトグラフィーのような物理的方法により精製することができる。
Rがカルボキシルである本発明に従うシクロスポリン誘導体を、それ自体公知の方法に従い、金属塩もしくは窒素含有性塩基との付加塩に転化することができる。これらの塩は本発明に従う生成物上に対する金属塩基(例えば、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属)、アンモニア、もしくはアミンの作用により、例えば水もしくはアルコールのような適当な溶媒中で取得することができる。この塩は、その溶液の随意の濃度を越えると沈殿物を形成したので;これを濾過により分離する。
薬剤学的に許容される塩の例としては、アルカリ金属(ナトリウム、カリウム、もしくはリチウム)との塩、またはアルカリ土類金属(マグネシウムもしくはカルシウム)との塩、アンモニウム塩、あるいは窒素含有性塩基(エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、メチルアミン、プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、ベンジルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−ベンジルフェネチルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジフェニレンジアミン、ベンズヒドリルアミン、キニン、コリン、アルギニン、リシン、ロイシン、もしくはジベンジルアミン)が挙げられてよい。
RがNR12である本発明に従うシクロスポリン誘導体は、既知の方法により酸との付加塩に転化することができる。これらの塩も本発明の範囲内に含まれるものと理解される。
薬剤学的に許容される酸との付加塩の例としては、無機酸(塩酸塩、臭化水素塩、硫酸塩、硝酸塩、もしくはリン酸塩)、または有機酸(琥珀酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、もしくはエンボネート)、またはこれらの化合物の置換誘導体とで形成される塩を挙げることができる。
本発明に従う新規シクロスポリン誘導体は、レトロウイルス疾患、およびより具体的にはエイズおよび関連症候群の予防および治療に特に有用である。予防は、HIVウイルスに露出された被検体、特に一次感染の後数カ月もしくは数年内にその疾患を呈するリスクを示す無症状血清陽性患者の治療を特に意味するものと理解される。
本発明に従う生成物は、様々な濃度でもいずれかの細胞障害効果もしくは細胞制止作用が全くない抗−レトロウイルス活性を呈する。
一般式(I)の生成物の活性は、Pauwells et al.、J.Virol.Meth.、20、309(1988)およびO.Schwartz et al.、AIDS Research and Human Retroviruses、4(6)、441−48(1998)により記載され、そしてJ.F.Mayaux et al.、Proc.Nat.Acad.Sci.USA、91、3564−68(1994)により引用される技術において証明されている。これらの技術では、本発明に従う生成物は10〜350nMの濃度(IC50)で活性を示すことが判明している。
一般式(I)において、
− Alkが2〜6の直鎖もしくは分岐鎖炭素原子を含むアルキレン基を表し、そして
− Rが、
・ ヒドロキシル基、
・ あるいは、−NR12基(ここで、R1およびR2が同一もしくは異なり、そして水素原子、もしくはアルキル、アルケニル(2〜4C)、または場合によっては置換される(ハロゲン原子、アルキルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、もしくはジアルキルアミノによる)フェニル基を表すか、またはベンジル基を表すか、あるいはR1およびR2が、それらが結合した窒素原子と一緒になって場合によってはアルキルにより置換される4〜6の環メンバーを含み、かつ窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される他のヘテロ原子を含む飽和もしくは不飽和複素環を形成する)のいずれかを表し、
上記に定義されたアルキル部分もしくは基は直鎖もしくは分岐鎖であり、かつ1〜4の炭素原子を含む]
一般式(I)の生成物、
および存在する場合にはその薬剤学的に許容される塩は特に有利である。
本発明の更に一層好ましい態様に従うと、一般式(I)において、
− Alkが2〜5の直鎖もしくは分岐鎖炭素原子を含むアルキレン基を表し、そして
− Rが、
・ ヒドロキシル基、
・ あるいは−NR12基(ここで、R1およびR2が同一もしくは異なり、そして水素原子、またはアルキル、アリル、フェニルもしくはベンジル基を表すか、あるいはR1およびR2が、それらが結合した窒素原子と一緒になってアゼチジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N−メチルピペラジニル、N−フェニルピペラジニル、N−ベンジルピペラジニル、モルホリノ、テトラヒドロピリジル、メチルテトラヒドロピリジルもしくはフェニルテトラヒドロピリジルから選択される複素環を形成する)のいずれかを表し、
上記に定義されたアルキル部分もしくは基は直鎖もしくは分岐鎖であり、かつ1〜4の炭素原子を含む]
のシクロスポリン誘導体、
ならびに存在する場合にはそれらの薬剤学的に許容される塩、
およびそれらの生成物、これらの生成物の中でも、特に後述するシクロスポリン誘導体:
・ [(R)−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
・ [(R)−2−(1−ピペリジル)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
・ [(R)−2−(N−メチル−N−t−ブチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
・ [(R)−2−(ヒドロキシ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
・ [(R)−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
およびそれらの薬剤学的に許容される塩[ラクナ(lacuna)]が開示される。
以下の実施例は、限定することを意図することなく提供され、そして本発明を具体的に説明する。
実施例1 RPR130716(試験MOC3742 バッチMOC3743)
[(R)−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAは以下の方法に従って製造される:
ヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6M溶液15.4cm3を、約−10℃の温度にまで窒素下で冷却した45cm3のテトラヒドロフラン(ナトリウム上で予め蒸留してある)中の3.5cm3のジイソプロピルアミン(水素化カルシウム上で予め蒸留してある)の溶液に10分間かけて添加し、温度を0℃に保持する。この混合物を0℃で20分間撹拌し、そしてその後に約−78℃の温度に冷却する。このようにして得られた溶液を窒素下、輸送用チューブを通し、約−76℃に予め冷却した40cm3のテトラヒドロフラン中の2gの[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAの溶液に移し、温度を約−70℃に保持する。得られる混合物を−75℃で5分間撹拌し、そしてその後にヘキサン中のn−ブチルリチウムの1.6M溶液7.2cm3を10分間かけて添加する。撹拌を10分間維持し、そしてその後に6.85gのジ(2−N,N−ジメチルアミノエチル)ジスルフィドを10分間かけて添加し、温度を約−75℃に維持する。この混合物を約−78℃の温度で30分、そしてその後に0℃で18時間撹拌する。36%の塩酸水溶液を予め添加してある蒸留水40cm3を、0℃に保持してある反応混合物に注ぎいれて約7のpHとする。この混合物を沈降により分離させ、そして水相を30cm3のジエチルエーテルで洗浄する。この有機抽出物を合わせ、30cm3の飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムに通して脱水し、濾過し、そして約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮する。取得される黄色油状物を40cm3のトルエンおよびpHを約2にするため予め36%の塩酸が添加してある蒸留水300cm3に溶解する。これらの相を沈降により分離させる。水相を再度40cm3のトルエンで洗浄し、そしてこのトルエン相を合わせる。後者を、約2のpHに酸性化させてある蒸留水50cm3で洗浄する。この水相を合わせ、50cm3のトルエンを添加し、そしてその後中性化を重炭酸ナトリウム水溶液で実施する。有機相を沈降により分離させ、そして水相を30cm3のトルエンで2度洗浄する。この有機相を合わせ、硫酸ナトリウムに通して脱水し、濾過し、そして約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮して固体を取得し、これをシリカカラム(0.04〜0.063mm)でのフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/メタノール 容積比98/2、およびその後にはジクロロメタン/メタノール 95/5)にかけて10cm3毎に分画を取得することにより精製する。期待される生成物を含む分画を合わせ、そして約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮して固体を取得し、これを3cm3のペンタンで粉砕する。濾過の後、74mgの[(R)−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAが、約140℃で融解する白色固体の形態で取得される。
1H N.M.R.スペクトル(400MHz、CDCl3、ppmでのδ値):1.23(d,J=7Hz、3H、8β CH3)、1.33(d,J=7.5Hz、3H、7β CH3)、1.60(d,J=5Hz、3H、1γでのCH3)、1.68と2.36(2dd、J=15および6.5Hz、各々1H、4β CH2)、2.23(ブロード s、6H、3αでの2−ジメチルアミノエチルチオのN(CH32)、2.40(mt、1H、5β CH)、2.48〜2.86(mt、4H、3αにある2−ジメチルアミノエチルチオのSCH2CH2N)、2.68、3.09、3.16、3.22、3.42、および3.47(6s、各々6H、3H、3H、3H、3H、および3H、7 NCH3)、3.63(d、J=6Hz、1H、1βのOH)、3.72(mt、1H、1β CH)、4.52(mt、1H、7α CH)、4.61(t、J=9Hz、1H、5α CH)、4.81(mt、1H、8α CH)、4.95(dd、J=9および6Hz、1H、ロイシンのα CH)、5.00〜5.10(mt、2H、ロイシンの2α CHとα CH)、5.10(d、J=11Hz、1H、11α CH)、5.20〜5.35(mt、2H、CH=CH)、5.40(t、J=6.5Hz、1H、4α CH)、5.47(d、J=6Hz、1H、1α CH)、5.68(dd、J=10.5および4Hz、1H、ロイシンのα CH)、5.96(s、1H、3αのCH)、7.12(d、J=8Hz、1H、第8位のCONH)、7.46(d、J=9Hz、1H、第5位のCONH)、7.60(d、J=7.5Hz、1H、第7位のCONH)、7.92(d、J=9.5Hz、1H、第2位のCONH)。
[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAは欧州特許出願第484,281号に記載される要領で製造することができる。
実施例2 RPR132926(BAM1083)
[(R)−2−(1−ピペリジル)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAを以下の方法に従って製造する:
100mgのナトリウム金属そしてそれに次いで100mgの硝酸第二鉄を、約−33℃の温度に維持してある100cm3のアンモニアに添加する。この混合物の青い色が消失したら直ちに、1.45gのナトリウム金属を20分かけて添加する。この混合物を−33℃で1時間撹拌し、75cm3のテトラヒドロフラン中の5gの[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAの溶液を約15分かけて滴下により添加し、そしてその後には25cm3のジオキサン中の5.92gのジ[2−(1−ピペリジル)エチル]ジスルフィドの溶液を10分かけて添加する。この反応混合物を約−33℃の温度で90分間撹拌し、そしてその後に5gの固形塩化アンモニウムを幾つかの部分に分けて添加する。このアンモニアを撹拌により蒸発させ、混合物の温度を−33℃から25℃へと、2時間かけて変化させる。この混合物を濾過し、そしてその濾液を約35℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮する。残存する黄色油状物(12.3g)を50cm3のペンタンで粉砕する。形成される固体を濾過して取り出す。この固体を50cm3のペンタンと50cm3のヘキサンとの混合物で粉砕する。この固体を濾過して取り出し、そして次には再度25cm3のヘプタンで粉砕する。この固体を250cm3のt−ブチルメチルエーテルに溶解し、そしてこの溶液を濾過する。この濾液を約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮して薄黄色泡状物5.52gをもたらす。この固体を中性アルミナのカラムでのクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/シクロヘキサン 容積比4/1)にかけて10cm3毎に分画を回収することにより精製する。予想される生成物を含む分画を40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮する。取得される固体(1.86g)を1時間、25cm3のアセトンと共に撹拌し、そしてその後に濾過して取り出し、そして35℃の温度での減圧(5kPa)乾燥させる。1.72gの[(R)−2−(1−ピペリジル)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンはこのようにして、約143℃の温度で融解する黄色固体の形態で取得される。
1H N.M.R.スペクトル(400MHz、CDCl3、ppmでのδ値):1.35(d,J=7.5Hz、3H、7β CH3)、1.62(d,J=5Hz、3H、7η CH3)、1.71(dd、J=15および6.5Hz、4β CH2の1Hに相当する1H)、2.20〜3.10(mt、SCH2CH2Nおよびピペリジンの2 NCH2に相当する8H)、2.70、3.12、3.22、3.25、3.45、および3.50(6s、各々6H、3H、3H、3H、3H、および3H、7 NCH3)、3.66(d、J=6Hz、1H、1βのOH)、3.73(mt、1H、1β CH)、4.54(mt、1H、7α CH)、4.62(ブロード t、J=9Hz、1H、5α CH)、4.83(mt、1H、8α CH)、4.97(dd、J=8および6Hz、1H、ロイシンのα CH)、5.00〜5.10(mt、2H、ロイシンのα CHと2α CH)、5.13(d、J=11Hz、1H、11α CH)、5.25〜5.40(mt、2H、CH=CH)、5.42(t、J=6.5Hz、1H、4α CH)、5.50(d、J=6Hz、1H、1α CH)、5.71(dd、J=10.5および4Hz、1H、ロイシンのα CH)、6.23(s、1H、3α CH)、7.14(d、J=8Hz、1H、第8位のCONH)、7.53(d、J=9Hz、1H、第5位のCONH)、7.62(mt、1H、第7位のCONH)、7.92(d、J=10Hz、1H、第2位のCONH)。
ジ[2−(1−ピペリジニル)エチル]ジスルフィドは以下の方法に従って製造することができる:
127.7cm3のトリエチルアミン、その後には250cm3のジエチルエーテル中の57.78gのヨウ素の溶液を、0℃に冷却してある850cm3のジクロロメタン中の66gの2−(1−ピペリジル)−エタンチオールの溶液に10分間かけて滴下により添加する。この混合物を約20℃の温度で30分間撹拌し、そしてその後に5gの亜硫酸ナトリウムの500cm3の蒸留水中の溶液により溶解する。この水相のpHを、飽和炭酸カリウム水溶液の添加により9に調節する。この有機相を沈降により分離させ、そして水相を総計600cm3のジクロロメタンで抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウムに通して脱水し、そしてその後に約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮して茶色油状物の形態でのジ[2−(1−ピペリジル)エチル]ジスルフィド56.5gをもたらし、これを更に精製することなく用いる。
2−(1−ピペリジル)エタンチオールは以下の方法に従って製造することができる:
2−(1−ピペリジル)エタンチオールは以下のように製造することができる:1300cm3の蒸留水中の137gの塩酸2−(1−ピペリジル)エチルイソチオ尿素と84.3gの水酸化ナトリウムの溶液を還流温度で90分間加熱する。約20℃の温度に戻した後に、この混合物を濃厚な塩酸の添加により中和する(pH=7)。この混合物を総計450cm3のジクロロメタンで抽出する。合わせた有機相を総計100cm3の蒸留水で洗浄し、硫酸マグネシウムに通して脱水し、そしてその後に約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮して、油状物の形態をとる2−(1−ピペリジニル)エタンチオール66gをもたらし、これを更に精製することなく用いる。
塩酸2−(1−ピペリジニル)エチルイソチオ尿素は以下のようにして製造することができる:
250cm3のジメチルホルムアミド中の100gの塩酸N−(2−クロロエチル)−ピペリジンと41.5gのチオ尿素との懸濁物を約110℃の温度で2時間加熱する。この混合物を約20℃の温度に冷ます。形成される白色固体をその後に濾過して取り出し、総計100cm3のジエチルエーテルですすぎ、そして約40℃の温度での減圧(10kPa)下で乾燥させて、約240℃の温度で融解する白色固体の形態をとる塩酸2−(1−ピペリジニル)エチルイソチオ尿素134.1gをもたらす。
実施例3 RPR202946(YOD87)
[(R)−2−(N−メチル−N−t−ブチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAは以下の方法に従って製造される:
100mgのナトリウム金属、そしてその次には100mgの硝酸第二鉄を、約−33℃の温度に維持してある720cm3のアンモニアに添加する。この混合物の青い色が消失したら直ちに6.50gのナトリウム金属を30分かけて添加する。この混合物を−33℃で90分間撹拌し、720cm3のt−ブチルメチルエーテル中の24gの[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAの溶液を約30分かけて滴下により添加し、そしてその後に120cm3のt−ブチルメチルエーテル中の3.5gのジ[2−(N−メチル−N−t−ブチルアミノ)−エチル]ジスルフィドの溶液を15分かけて添加する。この反応混合物を約−33℃の温度で30分間撹拌し、そしてその後に24gの固形塩化アンモニウムを幾つかの部分に分けて添加する。アンモニアを撹拌により蒸発させ、この混合物の温度を12時間かけて−33℃から25℃に変化させる。この反応混合物を濾過する。この固体を総計1800cm3のジエチルエーテルで洗浄する。合わせた有機相を約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮する。得られる油状物(50.3g)を1200cm3のペンタンで2時間かけて粉砕する。得られる固体を濾過して取り出し、そして1800cm3のジエチルエーテルで洗浄する。残存する白色固体(34.9g)をシリカカラム(0.020〜0.045mm)でのクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン/エタノール 容積比19/1)により精製する。期待される生成物を含む分画を約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮して8.9gの固体をもたらす。この固体をペンタンで12時間粉砕し、その後に濾過し、そして約40℃の温度で乾燥させた後には6.1gの[(R)−2−(N−メチル−N−t−ブチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシMeLeu]4−シクロスポリンAを約126〜136℃で融解する乳白色固体の形態で取得する。
1H N.M.R.スペクトル(400MHz、CDCl3、ppmでのδ値):1.02(s、C(CH33に相当する9H)、1.24(mt、8β CH3に相当する3H)、1.33(d,J=7.5Hz、3H、7β CH3)、1.61(d,J=5Hz、3H、1η CH3)、1.69および2.36(2dd、J=15および6.5Hz、各々1H、4β CH2)、2.18(ブロード s、3H、3αでの2 N−tert−ブチル N−メチル アミノエチルチオのNCH3)、2.50〜2.85(mt、3αでの2 N−tert−ブチル N−メチル アミノエチルチオのSCH2CH2Nに相当する4H)、2.70、3.11、3.14、3.24、3.43、および3.48(6s、各々6H、3H、3H、3H、3H、および3H、7 NCH3)、3.67(mt、1H、1βでのOH)、3.72(mt、1H、1β CH)、4.52(mt、1H、7α CH)、4.62(ブロード t、J=9Hz、1H、5α CH)、4.82(mt、1H、8α CH)、4.90〜5.10(mt、3H、2つのロイシンのα CHおよび2α CH)、5.11(d、J=11Hz、1H、11α CH)、5.20〜5.40(mt、2H、CH=CH)、5.41(t、J=6.5Hz、1H、4α CH)、5.48(d、J=6Hz、1H、1α CH)、5.68(dd、J=10.5および4Hz、1H、ロイシンのα CH)、5.87(s、1H、3α CH)、7.14(d、J=8Hz、1H、第8位のCONH)、7.48(d、J=9Hz、1H、第5位のCONH)、7.64(d、J=8Hz、1H、第7位のCONH)、7.94(d、J=10Hz、1H、第2位のCONH)。
ジ[2−(N−メチル−N−t−ブチルアミノ)エチル]ジスルフィドは以下のように製造することができる:
0.1cm3の1N 塩酸水溶液を、190cm3メタノール中の28.7gの2−(N−t−ブチル−N−メチルアミノ)エタンチオールの溶液に添加し、そしてその後にこの混合物に約20℃の温度で60時間気流を通す。メタノールを減圧(2.7kPa)下で除去する。残存する油状物を400cm3のジエチルエーテル中に溶解する。有機相を硫酸マグネシウムに通して脱水し、濾過し、そしてその後に約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮して、黄色油状物の形態をとる26.6gのジ[2−(N−メチル−N−t−ブチルアミノ)エチル]ジスルフィドをもたらす。
2−(N−t−ブチル−N−メチルアミノ)エタンチオールは以下の方法に従って製造することができる:
750cm3のt−ブチルメチルエーテル中の125cm3のN−t−ブチル−N−メチルアミンと50gのエチレンエピスルフィドの溶液をおおよその還流温度で48時間撹拌する。この混合物を約35℃の温度での減圧(10kPa)下で濃縮する。減圧(5.8kPa)下でのこの反応混合物の分別蒸留により、5.8kPaでは84℃と86℃との間で沸騰する無色油状物の形態での28.7gの2−(N−t−ブチル−N−メチルアミノ)エタンチオールをもたらす。
実施例4 RPR132810(RPR5923A)
[(R)−2−(ヒドロキシ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAは以下のようにして製造することができる:
セベキア ベニハナ(Sebekia benihana)株でのヒドロキシル化を後述するように実施する:50cm3の培地A(ペプトン:10g;イーストエキストラクト:5g;スターチ:10g;グルコース:5g;アガー:11g;水:1000cm3にするための必要量;pHは7.2に調節してある;121℃で25分間の滅菌)を含む2本の250cm3のエレンマイヤー(Erlenmeyer)フラスコを、セベキア ベニハナ(Sebekia benihana)株の2本の凍結液体バイアルを用い、2%になるよう接種し、そしてその後に220回転/分で72時間、約28℃の温度で震盪培養する。これら2本のエレンマイヤー(Erlenmeyer)フラスコを接種材料用エレンマイヤー(Erlenmeyer)フラスコとする。
50cm3の培地B(グルコース:10g;可溶性スターチ:10g;イーストエキストラクト:2.5g;ダイズ粉末:12.5g;デキストリン:10g;二水素リン酸カリウム:0.12g;硫酸マグネシウム七水和物:0.10g;リン酸水素二カリウム:0.25g;塩化カルシウム二水和物:0.05g;[H3BO3:0.1g;FeSO4・7H2O:5g;KI:0.05g;CaCl2・6H2O:2g;CuSO4・5H2O:0.2g;MnCl2・4H2O:2g;ZnSO4・7H2O:4g;(NH46Mo724:0.2g;97% H2SO4:1cm3;水:1000cm3にするための必要量:を含む溶液1cm3];水:1000cm3にするための必要量;pHは7.2〜7.5に調節してある;121℃で25分間の滅菌)を含む16本の250cm3のエレンマイヤー(Erlenmeyer)フラスコを、接種材料用エレンマイヤー(Erlenmeyer)フラスコを用い、4%になるよう接種し、そしてその後に220回転/分で40時間、約28℃の温度で震盪培養してから、生物転換すべき生成物を添加する。これらのフラスコを生成用エレンマイヤー(Erlenmeyer)フラスコとする。
8cm3のエタノール中の0.192gの[(R)−2−(ヒドロキシ)−エチルチオ−Sar]3−シクロスポリンAの溶液は、使用時に調製し、そしてその後0.2μのミリポア(Millipore)フィルターに通して濾過する。[(R)−2−(ヒドロキシ)エチルチオ−Sar]3シクロスポリンAの母液0.5cm3を滅菌条件下で各生成用エレンマイヤー(Erlenmeyer)フラスコに添加する。これらのエレンマイヤー(Erlenmeyer)フラスコを、約28℃の温度での220回転/分の震盪培養にかける。120時間後には各エレンマイヤー(Erlenmeyer)フラスコを100cm3の酢酸エチルで抽出する。16の有機相を合わせ、約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮し、そして20cm3のメタノール中に溶解する。得られた溶液に5gのSorbsil C60(40〜60μm)シリカ(Prolabo社)を添加し、そして全ての内容物を減圧(2.7kPa)下で濃縮し、そしてその後に2時間、約25℃の温度のオーブン内で乾燥させる。その残渣を、酢酸エチルとシクロヘキサンの4/1(容積比)混合物で溶離するSorbsil C60(40〜60μm)シリカ(Prolabo社)でのクロマトグラフィーにかける(流速20cm3/時間、6cm3毎の分画)。分画6から開始し、溶離を酢酸エチルとメタノールでの濃度勾配で実施する。予期される生成物が6%メタノールで溶離される。予期される生成物のみを含む分画を合わせ、そして約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で蒸発させる。残渣を2cm3の酢酸エチルおよび10cm3のシクロヘキサンに溶解させ、そしてその後に2時間、約4℃の温度で放置する。この混合物を次には濾過し、ヘプタンで洗浄し、そして濃縮乾固(2.7kPa)して白色粉末の形態をとる10mgの[(R)−2−(ヒドロキシ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAを取得する。
1H N.M.R.スペクトル(400MHz、CDCl3、ppmでのδ値):1.26(d,J=7.5Hz、3H、8β CH3)、1.37(d,J=7.5Hz、3H、7β CH3)、1.64(d,J=5Hz、3H、1η CH3)、2.68、2.70、3.13、3.20、3.25、3.45、および3.50(7s、各々3H、7 NCH3)、2.83(mt、2H、SCH2)、3.77(mt、1H、1β CH)、3.82(mt、2H、CH2O)、4.55(mt、1H、7α CH)、4.67(ブロード t、J=9Hz、1H、5α CH)、4.85(mt、1H、8α CH)、5.00(dd、J=9および6Hz、1H、ロイシンのα CH)、5.00〜5.10(mt、2H、ロイシンのα CHおよび2α CH)、5.13(d、J=11Hz、1H、11α CH)、5.20〜5.35(mt、2H、CH=CH)、5.40(t、J=6.5Hz、1H、4α CH)、5.49(d、J=6Hz、1H、1α CH)、5.71(dd、J=10.5および4Hz、1H、ロイシンのα CH)、5.92(s、1H、3α CH)、7.17(d、J=8Hz、1H、第8位のCONH)、7.48(d、J=9Hz、1H、第5位のCONH)、7.64(d、J=8Hz、1H、第7位のCONH)、7.95(d、J=10Hz、1H、第2位のCONH)。
[(R)−2−(ヒドロキシ)エチルチオ−Sar]3−シクロスポリンA(RPR132546)は以下の方法に従って製造することができる。
テトラヒドロフラン中の1M フッ化テトラブチルアンモニウム溶液3.7cm3を、50cm3のテトラヒドロフラン中の1.02gの[(R)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルチオ−Sar]3−シクロスポリンA(RPR132288)の溶液に添加する。この混合物を約20℃の温度で4時間撹拌し、そしてその後に50cm3の蒸留水をその混合物に添加する。このテトラヒドロフランを約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で蒸発させる。残渣を50cm3の酢酸エチルで処理する。この有機相を沈降により分離させ、そして水相を総計100cm3の酢酸エチルで抽出する。合わせた有機相を総計100cm3の蒸留水で洗浄し、硫酸マグネシウムに通して脱水し、濾過し、そしてその後に約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮する。残存する固体(0.88g)を、シリカカラム(0.020〜0.045mm)でのクロマトグラフィーにかけ(溶離液:酢酸エチル)、15cm3毎に分画を回収することにより精製する。予期される生成物を含む分画(分画62〜140)を合わせ、そして約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮する。残存する固体(0.82g)を、中性アルミナのカラムでのクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/シクロヘキサン 容積比4/1)にかけて5cm3毎に分画を回収することにより精製する。予想される生成物を含む分画(分画18〜288)を合わせ、そして約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮する。残存する固体(0.66g)を50cm3の酢酸エチルで処理し、この溶液を濾過し、そしてその後には約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で蒸発させる。残存する固体を50cm3のジエチルエーテルで粉砕し、そしてその後に濾過して取り出し、そして約45℃の温度での減圧(3kPa)下で乾燥させて、約139℃の温度で融解する白色固体としての0.65gの[(R)−2−(ヒドロキシ)エチルチオ−Sar]3−シクロスポリンAを取得する。
1H N.M.R.スペクトル(400MHz、CDCl3、ppmでのδ値):1.26(d,J=7.5Hz、3H、8β CH3)、1.36(d,J=7.5Hz、3H、7β CH3)、1.64(d,J=5Hz、3H、1η CH3)、2.70、3.13、3.14、3.27、3.47、および3.51(6s、各々6H、3H、3H、3H、3H、および3H、7 NCH3)、2.81(t,J=6Hz、2H、SCH2)、3.78(mt、1H、1β CH)、3.86(mt、2H、CH2O)、4.54(mt、1H、7α CH)、4.66(ブロード t、J=9Hz、1H、5α CH)、4.84(mt、1H、8α CH)、4.99(dd、J=9および6Hz、1H、ロイシンのα CH)、5.00〜5.10(mt、2H、ロイシンのα CHおよび2α CH)、5.13(d、J=11Hz、1H、11α CH)、5.24(dd、J=11および4Hz、ロイシンの1H、α CH)、5.33(mt、2H、CH=CH)、5.48(d、J=6Hz、1H、1α CH)、5.71(dd、J=10.5および4Hz、1H、ロイシンのα CH)、5.97(s、1H、3α CH)、7.18(d、J=8Hz、1H、第8位のCONH)、7.30(d、J=9Hz、1H、第5位のCONH)、7.68(d、J=8Hz、1H、第7位のCONH)、7.98(d、J=10Hz、1H、第2位のCONH)。
[(R)−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルチオ−Sar]3−シクロスポリンA(RPR132288)は以下の方法に従って製造することができる:
100mgのナトリウム金属、および次には100mgの硝酸第二鉄を、約−33℃の温度に維持してある120cm3のアンモニアに添加する。この混合物の青い色が消失したら直ちに1.3gのナトリウム金属を45分間かけて添加する。この混合物を−33℃で30分間撹拌し、そしてその後に120cm3のテトラヒドロフラン中に4.8gのシクロスポリンAの溶液を約30分間かけて滴下により添加する。この混合物を約−33℃の温度で30分間撹拌し、そしてその後に30cm3のテトラヒドロフラン中の30.56gの[2−(t−ブチルジメチル−シリルオキシ)エチル]ジスルフィドの溶液を20分間かけて添加する。この反応混合物を約−33℃の温度で2時間撹拌し、そしてその後に4gの固形塩化アンモニウムを幾つかの部分に分けて添加する。アンモニアを撹拌により蒸発させ、この混合物の温度を−33℃から25℃へと19時間かけて変化させる。この混合物を120cm3の蒸留水で、その次には120cm3のジエチルエーテルで希釈する。この有機相を沈降により分離させ、そして水相を総計240cm3のジエチルエーテルで抽出する。合わせた有機相を総計240cm3の蒸留水で洗浄し、硫酸マグネシウムに通して脱水し、濾過し、そしてその後に約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮する。残存する固体(28.47g)をシリカカラム(0.020〜0.045mm)でのクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/メタノール 容積比4/1)にかけ、100cm3毎に分画を回収することにより精製する。予期される生成物を含む分画(分画58〜95)を合わせ、そして約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮して、1.44gの泡状物を取得する。この泡状物の内の0.2gを2cm3のジエチルエーテルで12時間処理する。約20℃の温度での減圧(3kPa)下で乾燥させた後、0.13gの[(R)−2−(tert−ブチル−ジメチルシリルオキシ)エチルチオ−Sar]3−シクロスポリンAが、約125℃の温度で融解するベージュ色固体の形態で取得される。
1H N.M.R.スペクトル(400MHz、CDCl3、ppmでのδ値):0.07(s、6H、Si(CH32)、1.26(d,J=7.5Hz、3H、8β CH3)、1.36(d,J=7.5Hz、3H、7β CH3)、1.61(d,J=5Hz、3H、1η CH3)、2.71、3.10、3.12、3.27、3.45、および3.51(6s、各々6H、3H、3H、3H、3H、および3H、7 NCH3)、2.65〜2.80(mt、2H、SCH2)、3.63(d、J=6Hz、1H、1βでのOH)、3.76(mt、1H、1β CH)、3.75〜3.95(mt、2H、CH2O)、4.53(mt、1H、7α CH)、4.63(ブロード t、J=9Hz、1H、5α CH)、4.83(mt、1H、8α CH)、4.96(dd、J=9および6Hz、1H、ロイシンのα CH)、5.00〜5.10(mt、2H、ロイシンのα CHおよび2α CH)、5.13(d、J=11Hz、1H、11α CH)、5.22(dd、J=11.5および4Hz、1H、ロイシンのα CH)、5.33(mt、2H、CH=CH)、5.48(d、J=6Hz、1H、1α CH)、5.70(dd、J=10.5および4Hz、1H、ロイシンのα CH)、6.00(s、1H、3α CH)、7.16(d、J=8Hz、1H、第8位のCONH)、7.33(d、J=9Hz、1H、第5位のCONH)、7.66(d、J=8Hz、1H、第7位のCONH)、7.93(d、J=10Hz、1H、第2位のCONH)。
[2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]ジスルフィドは以下の方法に従って製造することができる:
20cm3のジメチルホルムアミド中の溶液としての38.64gのイミダゾールを、約0℃の温度に冷却してある20cm3のジメチルホルムアミド中の15cm3のジ[2−(ヒドロキシ)エチル]ジスルフィドの溶液に滴下により添加する。この混合物を30分間0℃で撹拌し、そしてその後に200cm3のジメチルホルムアミド中の93gのtert−ブチルジメチルクロロシランの懸濁物を、温度を約0℃に保持しながら添加する。この混合物を30分間、約0℃の温度で撹拌し、そしてその後にこの混合物を約25℃の温度にまで12時間かけて再加熱する。この混合物を約65℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮する。残存する油状物を100cm3のジクロロメタンおよび100cm3の蒸留水中に溶解する。この有機相を沈降により分離させ、そして水相を総計300cm3のジクロロメタンで抽出する。有機相を合わせ、硫酸マグネシウムに通して脱水し、濾過し、そして約45℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮する。約200℃の温度での減圧(20kPa)蒸留により揮発性化合物を除去した後に、41gの[2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]ジスルフィドが黄色油状物の形態で取得され、これを更に精製することなく次の段階に用いる。
実施例5 RPR132980(KMI176B)
[(R)−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAは以下の方法に従って製造する:
25cm3のアンモニアを、0.89gのソーダアミドを含み、かつ約−33℃の温度に維持してある反応機内で凝縮させ、そしてその後に20cm3のt−ブチルメチルエーテル中の1.654gの[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAの溶液を滴下により撹拌しながら約10分間かけて添加する。この混合物を90分間、約−33℃の温度で撹拌し、そしてその後に2.87gのジ[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]ジスルフィドを約5分間かけて添加する。この反応混合物を約−33℃の温度で20分間撹拌し、そしてその後に1.74gの固形塩化アンモニウムを一度に添加する。10分間の撹拌の後、アンモニアを蒸発させ、この混合物の温度を−33℃から25℃に150分かけて変化させる。この反応混合物を濾過する。固体を総計8.8cm3のt−ブチルメチルエーテルで洗浄する。合わせた有機相を、約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮乾固する。残存する油状物を、8cm3のn−ヘキサンと80cm3のヘプタンとの混合物と共に15分間撹拌する。得られる固体を濾過し、そしてその後に総計15cm3のn−ヘプタンですすぐ。残存する固体を25cm3のt−ブチルメチルエーテル中に溶解し、その後得られる溶液に35cm3の蒸留水を添加し、そして水相のpHをメタンスルホン酸の添加により2に調節する。この有機相を沈降により分離させ、そして水相を総計30cm3のt−ブチルメチルエーテルで抽出する。合わせた水相を、20%アンモニア水の添加によりpH=9にする。次いで、この水相を総計25cm3のt−ブチルメチルエーテルで抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウムを通して脱水し、濾過し、そして約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮する。残存する茶色油状物(1.5g)を、酢酸エチルとエタノールとの9/1(容積比)の混合物で溶離させる中性アルミナのカラムでのクロマトグラフィーにより精製する。予想される生成物を含む分画を約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で濃縮して、0.8gの固体を取得する。この固体のアリコート(0.077g)を調製用シリカ薄層クロマトグラフィーにより精製する(溶離液:アセトニトリル/メタノール/28%アンモニア、260/40/3(容積比))。予期される生成物を含むシリカを取り出し、そして5cm3のジクロロメタンと共に撹拌する。濾過し、そして約40℃の温度での減圧(2.7kPa)下で有機相を蒸発させた後に、0.039mgの[(R)−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAが、約140℃で融解する乳白色無定型固体の形態で取得される。
1H N.M.R.スペクトル(400MHz、CDCl3、ppmでのδ値):1.34(d,J=7.5Hz、3H、7β CH3)、1.60(d,J=5Hz、3H、1η CH3)、1.68および2.36(2 dd、J=15および6.5Hz、各々1H、4β CH2)、2.45〜2.85(mt、3αの2−ジエチルアミノエチルチオのSCH2CH2Nに相当する4H)、2.51(mt、3αの2−ジエチルアミノエチルチオの2 NCH2に相当する4H)、2.70、3.11、3.18、3.24、3.44、および3.49(6s、各々6H、3H、3H、3H、3H、および3H、7 NCH3)、3.63(d、J=6Hz、1H、1βでのOH)、3.74(mt、1H、1β CH)、4.52(mt、1H、7α CH)、4.61(t、J=9Hz、1H、5α CH)、4.81(mt、1H、8α CH)、4.97(dd、J=9および7Hz、1H、ロイシンのα CH)、5.00〜5.10(mt、2H、ロイシンの2α CHおよびα CH)、5.12(d、J=11Hz、1H、11α CH)、5.25〜5.40(mt、2H、CH=CH)、5.40(t、J=6.5Hz、1H、4α CH)、5.47(d,J=6Hz、1H、1α CH)、5.68(dd、J=10.5および4Hz、1H、ロイシンのα CH)、5.96(s、1H、3α CH)、7.13(d、J=8Hz、1H、第8位のCONH)、7.47(d、J=9Hz、1H、第5位のCONH)、7.61(d、J=7.5Hz、1H、第7位のCONH)、7.89(d、J=9.5Hz、1H、第2位のCONH)。
ジ[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル)ジスルフィドは、Bretschneiderら、Montatsh.Chem.、81、385−396(1950)に従って製造することができる。
実施例6
実施例1に記載される方法に類似する様式の製造法を実施することにより以下の生成物が製造される:
[(R)−2−アミノエチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N−メチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N−エチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N−イソプロピルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N−t−ブチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N−フェニルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N−ベンジルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N−メチル−N−エチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N−メチル−N−tert−ブチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N−メチル−N−アリルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N−メチル−N−フェニルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N−メチル−N−ベンジルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N,N−ジアリルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(1−ピペリジル)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−アミノプロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N−メチルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N−エチルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N−イソプロピルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N−tert−ブチルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N−フェニルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N−ベンジルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N−メチル−N−エチルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N−メチル−N−tert−ブチルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N−メチル−N−アリルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N−メチル−N−フェニルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N−メチル−N−ベンジルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N,N−ジエチルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N,N−ジイソプロピルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N,N−ジアリルアミノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(1−ピペリジル)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−アミノブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N−メチルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N−エチルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N−イソプロピルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N−tert−ブチルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N−フェニルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N−ベンジルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N−メチル−N−エチルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N−メチル−N−tert−ブチルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N−メチル−N−アリルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N−メチル−N−フェニルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N−メチル−N−ベンジルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N,N−ジメチルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N,N−ジエチルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N,N−ジイソプロピルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(N,N−ジアリルアミノ)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−4−(1−ピペリジル)ブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−アミノ−2−メチルプロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N,N−ジメチルアミノ)−2−メチルプロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(N,N−ジエチルアミノ)−2−メチルプロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(1−ピペリジル)−2−メチルプロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−アミノ−3−メチルブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(N,N−ジエチルアミノ)−3−メチルブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(1−ピペリジル)−3−メチルブチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(1−モルホリノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−2−(1−アゼチジノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
{(R)−2−[1−(メチルピペラジノ)]エチルチオ−Sar}3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
{(R)−2−[1−(4−フェニルピペラジノ)]エチルチオ−Sar}3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
{(R)−2−[1−(4−ベンジルピペラジノ)]エチルチオ−Sar}3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
{(R)−2−[1−(4−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジル)]エチルチオ−Sar}3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
{(R)−2−[1−(4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジル)]エチルチオ−Sar}3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(1−モルホリノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
[(R)−3−(1−アゼチジノ)プロピルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
{(R)−3−[1−(4−メチルピペラジノ)]プロピルチオ−Sar}3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
{(R)−3−[1−(4−フェニルピペラジノ)]プロピルチオ−Sar}3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
{(R)−3−[1−(4−ベンジルピペラジノ)]プロピルチオ−Sar}3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA;
{(R)−3−[1−(4−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジル)]−プロピルチオ−Sar}3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4’−シクロスポリンA;
{(R)−3−[1−(4−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジル)]−プロピルチオ−Sar}3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンA。
本発明は更には、適切であれば塩形態をとるか、純粋状態であるか、あるいは一つもしくは複数の適合性かつ薬剤学的に許容される賦形剤もしくはアジュバントとの組み合わせ物、あるいは場合によってはエイズの治療を意図する別の抗−レトロウイルス剤または抗−ウイルス剤、免疫調節剤、もしくは抗菌剤との組み合わせ物の形態をとる一般式(I)の少なくとも一つの生成物を含む薬剤学的組成物にも関する。
本発明に従う組成物は、例えば一例ではHIVのようなレトロウイルスに感染した細胞を生きた状態で保持し、そしてそのためエイズへの進行を衰えさせるかもしくは感染細胞の死亡率を下げることにより既に感染している被検体の重篤度を下げることができる。
これらの薬剤学的組成物を、免疫不全症を呈する、および/またはレトロウイルスに感染している被検体において治療的もしくは予防的に用いることができる。当然のことながら、これらの組成物の構成は、免疫抑制を受けている被検体の消化系という特別な事例に適するであろう。
経口投与のための固形組成物としては、錠剤、ピル剤、硬カプセル剤、粉末剤、もしくは顆粒剤の試用が行われてよい。これらの組成物では本発明に従う活性生成物が、例えばスクロース、ラクトース、もしくはスターチのような一つもしくは複数の不活性稀釈剤もしくはアジュバンドと混合される。
これらの組成物は、例えば一例ではステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤のような稀釈剤以外の物質、または調節放出を意図するコーティングを含むことができる。
経口投与のための液体組成物としては、例えば水もしくは液体パラフィンのような不活性稀釈剤を含む、薬剤学的に許容される懸濁剤、乳剤、シロップ剤、およびエレキシル剤の使用が行われてよい。これらの組成物は更には、例えば湿潤用、甘味用、もしくは矯味・矯風用の生成物のような稀釈剤以外の物質を含むことができる。
経口投与のための組成物は、乳剤もしくは滅菌水剤であることができる。溶剤もしくは賦形剤としては、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油、特にオリーブ油、もしくは注射用有機エステル、一例ではオレイン酸エチルの使用が行われてよい。
これらの組成物は更にはアジュバンド、特に湿潤剤、等張剤、乳化剤、分散剤、および安定化剤を含むこともできる。
滅菌は、例えば細菌学的フィルターを用いるか、放射線照射によるか、もしくは加熱によるように様々な方法で実施することができる。それらの組成物はまた、滅菌水もしくは他の注射用滅菌培地中に使用時に溶解することができる滅菌固形組成物の形態で調製することもできる。
直腸投与による組成物は、有効成分に加え、例えばココアバター、半合成グリセリド、もしくはポリエチレングリコールのような賦形剤を含む座薬もしくは直腸用カプセル剤である。
これらの組成物は更にはエアロゾルであることもできる。液体エアロゾルの形態での使用のためには、組成物は安定な滅菌水剤、または、非発熱性滅菌水、食塩水、もしくはいずれかの他の薬剤学的に許容される賦形剤中に使用時に溶解させる固形組成物であり得る。直接吸引されることが意図される乾式エアロゾルの形態での使用のためには、有効成分は細かく分割され、そして30〜80μMの粒子サイズを有する水溶性固形稀釈剤もしくは賦形剤(その例はデキストラン、マニトール、もしくはラクトースである)と合わせる。
ヒトの治療剤の場合には、医師が、予防用もしくは治療用処置に従い、そして年齢、体重、感染の段階、および治療予定の被検体に特別な他の要因に従い最も適切とその医師が考える薬量を決定するであろう。一般的には用量は成人については経口経路によると5と30mg/kgの間となる。
それに加え一般式(I)のシクロスポリン誘導体は、それらをレトロウイルスに関して活性を示す他の抗ウイルス剤と組み合わせる際には共働効果を呈することが示されている。本発明は更には、一般式(I)の少なくとも一つのシクロスポリン誘導体および/または適切な場合にはそれらの塩およびレトロウイルスに関するそれらの活性が知られる有効成分を含む共働的組み合わせ物にも関する。
レトロウイルスに関する活性について知られ、組み合わせることができる作用物質は、一般式(I)のシクロスポリン誘導体に関して適合性を示しかつ不活性であり、両者共が薬理学的処置の範疇および例えば遺伝子および細胞療法、もしくはアンチセンス療法のような別の処置の範疇に含まれる作用物質から選択される。制限が暗示されることなく、様々な治療の種類を構成するこれらの作用物質は、例えば、ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)および非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)[ジドブジン(AZT)、ジダノシン(DDI)、ジデオキシシチジン(DDC)、d4T、リバビリン、3TC、およびネビラピンなど]、プロテアーゼ阻害剤[例えば一例では、サキナビル(Saquinavir)、リトナビル(Ritonavir)、インディナビル(Indinavir)、およびネルフィナビル(Nelfinavir)]、インテグラーゼ阻害剤[例えばAR177]、例えばrev蛋白質の阻害剤のようなHIV複製の調節蛋白質を標的とする治療用遺伝子阻害剤[一例では例えば、Rev M10]、もしくはヌクレオカプシド阻害剤[例えば一例では、DIBA]、例えば一例ではアンチセンス阻害剤[例えば、GEM92、およびGPI−2Aなど]のようなHIVの全ての特異的メッセンジャーRNA転写物を標的とする阻害剤、細胞性dNTPの調節因子のファミリーの阻害剤[例えば、ヒドロキシ尿素]、サイトカイン阻害剤[例えば、TNF]、HIVの侵入の阻害剤[例えば、T20、およびSPC−3など]、そして生物工学[例えば、HIVAC−1e、およびALVALなど]によるものと免疫応答に関して作用する化合物[例えば、RG−8394]によるものの両方によるワクチン手法に用いられる治療の種類を構築する作用物質、から選択される。
実施例1のシクロスポリン誘導体は特に、それをAZT、ddI、サスキナビル(Sasquinavir)、ネビラピン(Nevirapin)、リトナビル(Ritonavir)、およびリバビリンと組み合わせた場合には特に有利な共働効果を、ならびにインディナビル(Indinavir)と組み合わせた場合には同様の有利な相加効果を呈する。
場合によっては薬剤学的に許容される賦形剤の存在下で、このような組み合わせ物を含む薬剤学的組成物もやはり本発明の範囲に含まれる。
以下の実施例は、本発明に従う組成物を詳細に説明する。
実施例
経口経路により投与することができ、そして以下の組成を有する製剤が調製される:
[(R)−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリン[ラクナ(lacuna)]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・250mg
ステアリン酸マグネシウム・・・・・・・・・・・・・ 3mg
アシドソル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15mg
コロイド状シリカ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2mg
ラクトース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・130mg

Claims (11)

  1. 一般式
    Figure 0004146518
    [式中:
    − Alkは2〜6の直鎖もしくは分岐鎖炭素原子を含むアルキレン基、または3〜6の炭素原子を含むシクロアルキレン基を表し、そして
    − Rは、
    ・ ヒドロキシル基
    ・ あるいは、−NR12基(ここで、R1およびR2は、同一もしくは異なり、そして水素原子、もしくはアルキル、アルケニル(2〜4の炭素原子を有する)、シクロアルキル(3〜6の炭素原子を有する)、または場合によってはハロゲン原子、アルキルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、もしくはジアルキルアミノにより置換されたフェニル基を表すか、またはベンジルもしくは複素環基を表し、この複素環基は飽和もしくは不飽和であり、そして5もしくは6の環メンバーおよび1〜3のヘテロ原子を含むか、あるいはR1およびR2はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、場合によってはアルキル、フェニル、もしくはベンジルにより置換される4〜6の環メンバーを含み、かつ窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される他のヘテロ原子を含む飽和もしくは不飽和複素環を形成する)、
    ・あるいは一般式:
    Figure 0004146518
    (ここで、R1およびR2は上記定義のとおりであり、R3は水素原子もしくはアルキル基を表し、そしてnは2〜4の整数である)の基、
    のいずれかを表し、
    上記で定義されたアルキル部分もしくは基は直鎖もしくは分岐鎖であり、そして1〜4の炭素原子を含む]
    のシクロスポリン誘導体、または存在する場合にはそれらの薬剤学的に許容される塩。
  2. Alkが2〜6の直鎖もしくは分岐鎖炭素原子を含むアルキレン基を表し、そして
    − Rが、
    ・ ヒドロキシル基、
    ・ あるいは、−NR12基(ここで、R1およびR2は同一もしくは異なり、そして水素原子、もしくはアルキル、アルケニル(2〜4の炭素原子を有する)、または場合によってはハロゲン原子、アルキルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アミノ、アルキルアミノ、もしくはジアルキルアミノにより置換されたフェニル基を表すか、またはベンジル基を表すかあるいはR1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、場合によってはアルキルにより置換される4〜6の環メンバーを含み、かつ窒素、酸素、もしくは硫黄から選択される他のヘテロ原子を含む飽和もしくは不飽和複素環を形成する)のいずれかを表し、
    上記で定義されたアルキル部分もしくは基は直鎖もしくは分岐鎖であり、かつ1〜4の炭素原子を含む]
    の生成物または存在する場合にはその薬剤学的に許容される塩であることを特徴とする、請求項1に記載のシクロスポリン誘導体。
  3. Alkが2〜5の直鎖もしくは分枝鎖炭素原子を含むアルキレン基を表し、そして
    − Rが、
    ・ ヒドロキシル基、
    ・ あるいは、−NR12基(ここで、R1およびR2は、同一もしくは異なり、そして水素原子、またはアルキル、アリル、フェニル、もしくはベンジル基を表すか、あるいはR1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、アゼチジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、N−メチルピペラジニル、N−フェニルピペラジニル、N−ベンジルピペラジニル、モルホリノ、テトラヒドロピリジル、メチルテトラヒドロピリジル、もしくはフェニルテトラヒドロピリジルから選択される複素環を形成する)のいずれかを表し、
    上記で定義されたアルキル部分もしくは基は直鎖もしくは分岐鎖であり、かつ1〜4の炭素原子を含む]
    のシクロスポリン誘導体または存在する場合にはそれらの薬剤学的に許容される塩であることを特徴とする、請求の範囲1に記載のシクロスポリン誘導体。
  4. [(R)−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルチオーSar]3−[4’ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAであることを特徴とする、請求項1に記載のシクロスポリン誘導体。
  5. [(R)−2−(1−ピペリジル)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAであることを特徴とする、請求項1に記載のシクロスポリン誘導体。
  6. [(R)−2−(N−メチルーN−t−ブチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAであることを特徴とする、請求項1に記載のシクロスポリン誘導体。
  7. [(R)−2−(ヒドロキシ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAであることを特徴とする、請求項1に記載のシクロスポリン誘導体。
  8. [(R)−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルチオ−Sar]3−[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリンAであることを特徴とする、請求項1に記載のシクロスポリン誘導体。
  9. 一般式:
    R−Alk−S−S−Alk−R (III)
    [式中、RおよびAlkは請求項1に定義したとおりであり、反応を妨害し得る
    官能基は、適当な場合には予め保護してある]のジスルフィドを、式:
    Figure 0004146518
    の[4’−ヒドロキシ−MeLeu]4−シクロスポリン誘導体をリチウム誘導体と反応させて活性化した活性形態と反応させ、次いで適当な場合には、その保護基を除去し、そして/または得られる生成物が場合によっては、存在する場合には塩に転化されることを特徴とする、請求項1に記載のシクロスポリン誘導体の製造方法。
  10. 請求項1に記載のシクロスポリン誘導体を、純粋な状態、あるいは適合性を示しかつ薬剤学的に許容される希釈剤もしくはアジュバントとの組み合わせ物として、および/または他の抗−ウイルス性、免疫調節性、もしくは抗菌性有効成分との組み合わせ物として含むことを特徴とする薬剤学的組成物。
  11. 請求項1に記載のシクロスポリン誘導体と抗−レトロウイルス活性について知られている少なくとも一つの他の作用物質と組み合わせることにより構成された抗レトロウイルス用医薬
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