JP4146336B2 - Ar/He含有量がレーザー出力により制御されているAr/Heガス混合物によるレーザー溶接のための方法および設備 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、用いられるレーザー装置の出力または出力密度により調節または適合する比率の下でのアルゴンとヘリウムとからなるガス混合物を用いるレーザービーム溶接方法に関する。
【背景技術】
【0002】
工業では、1以上の金属被加工物を切断または溶接するためにレーザービームを用いることが知られている。この点で、以下の文献を引用することができる:特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16、特許文献17、特許文献18および特許文献19。
【0003】
レーザー溶接は、きわめて高性能の溶接プロセスである。というのはそれは、プラズマ溶接、MIG(金属不活性ガス)溶接またはTIG(タングステン不活性ガス)溶接のような他のより通常のプロセスと比較して高速で極めて大きな溶込み深さを獲得することを可能とするからである。
【0004】
このことは、溶接される被加工物の接合平面に1以上の鏡またはレンズによりレーザー光線を集光するときに得られる大きな出力密度、例えば、106 W/cm2 を超え得る出力密度により説明される。
【0005】
それらの大きな出力密度は、外側に向かって膨張するとき進行するクレーター形成を溶接プールに誘発し、プレートの厚みの中に、すなわち、接合平面中に「キーホール」と呼ばれる狭くて深い蒸気毛管の形成をもたらす、被加工物の表面での顕著な気化を引き起こす。
【0006】
この毛管は、エネルギーの蓄積が表面上に局在するより通常の溶接プロセスとは反対にレーザービームのエネルギーがプレートの深さ方向に直接蓄積するようにする。
【0007】
その毛管は金属蒸気/金属蒸気プラズマ混合物から形成され、その具体的な特徴は、それがレーザービームを吸収し、それゆえ、実際の毛管の中にエネルギーを捕捉するということである。
【0008】
レーザー溶接に伴う問題の1つは、シールドガスプラズマの生成である。
【0009】
このことは、金属蒸気プラズマが、シールドガスに自由電子を供給することにより、溶接操作に有害であるシールドガスプラズマの出現を誘発し得るためである。
【0010】
それゆえ、入射するレーザービームは、大幅にまたは全体的にさえ吸収され、それゆえ、溶込み深さの実質的な減少をもたらし、またはビームと材料との間のカップリングの損失をもたらしさえし、それゆえ、溶接プロセスの一時的な中断ももたらし得る。
【0011】
プラズマが出現する出力密度のしきい値は、用いられるシールドガスのイオン化ポテンシャルに依存し、レーザービームの波長の平方に反比例する。
【0012】
したがって、純粋なアルゴンの下ではCO2 タイプのレーザーでは溶接することが極めて困難であり、一方この操作は、YAGタイプのレーザーでははるかに少ない問題点しか無しに実施し得る。
【0013】
一般的に、CO2 レーザー溶接において、ヘリウムは、シールドガスとして用いられ、ヘリウムは、高いイオン化ポテンシャルを有するガスであり、シールドガスプラズマの出現を防止し、用いられるレーザービーム出力に拘わらずそのようにすることを可能とする。
【0014】
しかしながら、ヘリウムは高価なガスであるという欠点を有し、多くのレーザー使用者は、ヘリウムより廉価であり、しかし、にもかかわらずシールドガスプラズマの出現を制限し、それゆえ、より少ない経費でヘリウムにより得られるのと同様の溶接結果を獲得し得る他のガスまたはガス混合物を用いたいと考えている。
【0015】
したがって、アルゴンとヘリウムを含むガス混合物、例えば、レール・リキード(登録商標)により名称LASAL(登録商標)2045の下で販売されている30体積%ヘリウムと残部のアルゴンを含むガス混合物が市販されており、それは、5kW未満のCO2 レーザー出力レベルについて、発生する出力密度がそれほど高くない、すなわち、約2000kW/cm2 を超えるくらいならば、ヘリウムと実質的に同じ結果を達成することを可能とする。
【0016】
しかしながら、このタイプのAr/He混合物について生じる問題は、高いレーザー出力密度ではそれはもはや適切ではないということである。というのは、シールドガスプラズマが作り出されるしきい値はそのとき超えられているからである。
【特許文献1】
独国特許出願公開第2713904号明細書
【特許文献2】
独国特許出願公開第4034745号明細書
【特許文献3】
特開昭64−048692号公報
【特許文献4】
特開昭56−122690号公報
【特許文献5】
国際公開第97/34730号パンフレット
【特許文献6】
特開昭64−005692号公報
【特許文献7】
独国特許出願公開第4123716号明細書
【特許文献8】
特開平02−030389号公報
【特許文献9】
米国特許第4871897号明細書
【特許文献10】
特開昭62−104693号公報
【特許文献11】
特開昭64−005693号公報
【特許文献12】
特開昭64−005694号公報
【特許文献13】
特開平02−020681号公報
【特許文献14】
特開平02−020682号公報
【特許文献15】
特開平02−020683号公報
【特許文献16】
国際公開第88/01553号パンフレット
【特許文献17】
国際公開第98/14302号パンフレット
【特許文献18】
独国特許出願公開第3619513号明細書
【特許文献19】
独国特許出願公開第3934920号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
それゆえ本発明の目的は、15から20kWを超える出力を有するレーザーを用い得る、選択される出力または出力密度にかかわらずシールドガスプラズマ生成がないかまたは最小でそのようにし得る改善されたレーザー溶接方法を提供することにより上記問題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
それゆえ、本発明の解決策は、アルゴンおよびヘリウムを含むシールドガス混合物を用いるレーザービーム溶接方法であって、前記ガス混合物中のアルゴンおよび/またはヘリウムの比率を前記レーザービームの出力または出力密度により選択または調節する方法である。
【0019】
場合に応じて、本発明の方法は、1以上の以下の技術的特徴を含み得る。
【0020】
−レーザー出力は、0.5kWないし30kWである。
【0021】
−シールドガス混合物は、アルゴンおよびヘリウムからなる。好ましくは、ガス混合物は、30体積%から80体積%のヘリウムを含み、残部がアルゴンおよび存在し得る不可避不純物である。
【0022】
−ガス混合物を、規定量のアルゴンとヘリウムを混合することにより現場で製造する。
【0023】
−ガス混合物を、制御された量のアルゴンとヘリウムとを混合するように、用いられるレーザー出力または出力密度に従動するガス混合システムにより製造する。
【0024】
−レーザー出力または出力密度が増加するときガス混合物中のヘリウムの割合を増加させる。
【0026】
別の側面によれば、本発明はまた、ヘリウムとアルゴンを含むシールドガス混合物を用いるレーザービーム溶接方法であって、ガス混合物中のヘリウムの体積比率が、
0.5kWないし4kWのレーザービーム出力について1ないし30%、
4kWないし8kWのレーザービーム出力について30ないし50%、および、
8kWないし12kWのレーザービーム出力について50ないし70%、
である方法に関する。
【0027】
さらに、本発明はまた、ヘリウムとアルゴンを含むシールドガス混合物を用いるレーザービーム溶接方法であって、ガス混合物中のヘリウムの体積比が、
500kW/cm2 ないし2000kW/cm2 のレーザービーム出力密度について1ないし30%、
2000kW/cm2 ないし4000kW/cm2 のレーザービーム出力密度について30ないし50%、および、
4000kW/cm2 ないし10000kW/cm2 のレーザービーム出力密度について50ないし70%
である方法にも関する。
【0028】
ヘリウムとアルゴンは、例えばガスミキサーによりヘリウムとアルゴンが所望の比率で予め混合されている単一のガス供給源に由来する。
【0029】
本発明はまた、アルゴンとヘリウムを含むシールドガス混合物を用いるレーザービーム溶接設備であって、
少なくとも1つのアルゴン供給源、
少なくとも1つのヘリウム供給源、
アルゴン供給源に由来するアルゴンをヘリウム供給源に由来するヘリウムと混合させるガス混合手段、
少なくとも0.5kWのレーザー出力を有するレーザービームを送り出すレーザー発生装置、および
−レーザー装置により送り出されるレーザー出力に従ってアルゴンおよび/またはヘリウムの比率を調節するようにガス混合手段と協働する調節手段
を備える設備にも関する。
【0030】
さらに、本発明はまた、ヘリウムとアルゴンを含むシールドガス混合物を用いるレーザービーム溶接方法であって、出力密度の関数としてのガス混合物中のヘリウムの体積比率(%He)が、
28xIn(Φ P )−207≦%He≦32.3xIn(Φ P )−207
(式中、
In(Φ P )は、kW/cm2単位の出力密度の自然対数を表し、
%Heは、ガス混合物中のヘリウムの体積比率を表す)である方法にも関する。
【0031】
好ましくは、出力密度の関数としての前記ガス混合物中のヘリウムの体積比率(%He)が、
28.5xIn(ΦP )−207≦%He≦31.5xIn(ΦP )−207
である。
【0032】
また、好ましくは、出力密度の関数としての前記ガス混合物中のヘリウムの体積比率(%He)は、
29xIn(ΦP )−207≦%He≦31xIn(ΦP )−207
である。
【0033】
本発明のより深い理解は、添付の図面を参照しながら以下に記載される説明から得られるあろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
上記のように、レーザービーム溶接において生じる主たる問題は、レーザービームが発生させ、そうして溶込み深さの相当な減少をもたらし、またはレーザービームと溶接される材料との間のカップリングの消失をもたらし、それゆえ、溶接プロセスの中断をもたらすレーザービームの強い、または全体的でさえある吸収により溶接操作に対して有害なシールドガスプラズマの創出に関連する。
【0035】
このたび、本発明の発明者は、シールドガスプラズマの出現のしきい値は、溶接操作の間にシールドガスとして用いられるヘリウム/アルゴンガス混合物中の(アルゴンの体積比率に対する)ヘリウムの体積比率により所定のCO2 −タイプレーザー出力密度について決定され、そのヘリウムの比率はレーザーの出力密度により変化させなければならないことを立証した。
【0036】
すなわち、図1は、出力密度(x軸にプロットされている)と、アルゴンとヘリウムから形成される混合物中のヘリウムの体積比率(y軸にプロットされている)の関数としてのプラズマの出現のしきい値の変化を示し(曲線A)、アルゴン含有量とヘリウム含有量の合計は、混合物の100体積%を構成する。
【0037】
曲線Aは、混合物中の様々のヘリウム含有量で作り出される溶接ビードの溶込みの深さの分析および溶接プロセスの間のシールドガスプラズマの出現または無発生の目視検査により獲得された。
【0038】
出力密度は、レーザービーム分析装置により予め測定された当該レーザーで得られる集点の直径により被加工物上のレーザー出力を除算することにより得られた。
【0039】
曲線Aより上に存在する領域は、当該出力密度について、各アルゴン中のヘリウム含有率がシールドガスプラズマの発生無しに溶接ビードを作らせる領域を表す。
【0040】
曲線Aより下に存在する領域において、シールドガスは分解し、それゆえ、シールドガスプラズマが存在する。
【0041】
集点の(ミクロンでの)直径の測定、アルゴン/ヘリウム混合物中のヘリウム含有量の測定および集点内のエネルギー分布に関する測定に関連する不確実性を示すために、曲線(B,C)、(D,E)および(F,G)の3つの組み合わせもまた図1において示されている。
【0042】
それらの曲線の式は、
%He=μxIn(ΦP)−207
(式中、
−In(ΦP)はkW/cm2で表現される出力密度の自然対数を表し、
−%Heはガス混合物中のヘリウムの体積比率であり、
−μは、それぞれの曲線に依存する値であり、曲線Bについてμ=31、曲線Cについてμ=29、曲線Dについてμ=31.5、曲線Eについてμ=28.5、曲線Fについてμ=32.3、および曲線Gについてμ=28である)というタイプのものである。
【0043】
したがって、図1において曲線FとG(または代わりにDとEもしくはBとC)の間に存在する領域においては、当該出力密度について、純粋なヘリウムかまたは曲線FとG(または代わりにDとEもしくはBとC)の間に存在する領域に存在するAr/He混合物のいずれかと同じ性能を獲得することを可能とするAr/He混合物を選択することが可能である。
【0044】
逆に、その領域より下では、シールドガスは常に分解し、それゆえ、シールドガスプラズマが出現する。それゆえ、それらの曲線から決定されるガス混合物は、最適混合物、すなわち、最少量のヘリウムを含みながら純粋なヘリウムまたはより高い比率のヘリウムを有する混合物と同じ結果をもたらすものである。
【0045】
それらの全ての曲線は、Qファクターが4であるところのCO2 レーザーを用いて、250mm、200mmまたは150mmの焦点距離の放物面鏡で鋼鉄製またはステンレス鋼製の被加工物上で3m/分の溶接速度で作り出された。
【0046】
図1に示されるように、50体積%のアルゴンを含むヘリウム/アルゴン混合物は、5.3×106 W/cm2 のCO2 レーザー出力密度について純粋なヘリウムについてとほぼ同じである溶込み深さおよび溶接速度を与える。
【0047】
本発明はまた、図2において模式的に示されるように、アルゴン中のヘリウム含有量と用いられるレーザー出力の関数としてシールドガスプラズマ出現のしきい値の変化を示すことにより実証される。
【0048】
既述のものより一般的でない、この他の表現は、図1の曲線から、以下の式
ΦP =P/S (1)
(式中、ΦP は出力密度であり、Pは用いられるレーザー出力であり、Sは焦点の面積であり、
S=πW0 2 (2)
であり、式中、W0 は焦点の半径であり、
WO WF =M2 (λf/π) (3)
式中、WF は、当該出力についての鏡または集光レンズでのレーザービームの半径であり、M2 はレーザービームのQファクターであり、それは一般的に製造業者のデータであり(ガウスビームについてM2 =1)、λはレーザービームの波長であり(CO2 レーザーの場合には10.6μm)、fは、鏡または集光レンズの焦点距離である。)を用いて獲得され得る。
【0049】
したがって、用いる出力または出力密度に基づいて対応するアルゴン/ヘリウム混合物を決定するために、上記式を用いて出力密度の表示(図1)から出力の表示(図2)へ、およびその逆に切り替えることが可能である。
【0050】
図2は、この場合には、4のQファクター、200mmの焦点距離および28mmの集光鏡でのビーム直径について図1の曲線から得られた。
【0051】
したがって、6kWでは、200mmの焦点距離の場合に、4のQファクターと200mmの集光鏡でのビーム直径のレーザーについて、50体積%のそれぞれの成分を含むアルゴン/ヘリウム混合物を用いることが可能である。
【0052】
それゆえ本発明は、Ar/Heガス混合物は、シールドガスプラズマの発生無しにまたは可能な限り少ないプラズマの発生とともに、高品質の溶接を行うために、そしてコスト削減のために、用いられるレーザー出力または出力密度にしたがって適合または調節されると言う事実に基づく。
【0053】
本発明によれば、ガス混合物中の成分の比率は、体積、モルまたは質量比に基づいて調節され得る。しかしながら、体積での調節が好ましい。と言うのは、実施するのが簡単だからである。
【0054】
この基準から出発すれば、本発明は、レーザー出力または出力密度に適合するアルゴン中の可変的なヘリウム含有量を持つ所定範囲のガス混合物をボトル中に、すなわち充填形態で製造することにより実施され得る。
【0055】
例えば、以下の表は、本発明を実施するために推奨される3つのそれぞれのレーザー出力密度に適合する3つの異なるAr/He混合物を示す。
【表1】
【0056】
場合に応じて、本発明はまた、例えば、ヘリウムとアルゴンの供給源に基づき、本明細書に添付の図面の明細にしたがって、溶接の開始の前にオペレーターにより現場で用いられるレーザーの出力密度または出力に最も適するAr/Heガス混合物を得ることにより直接に用いられ得る。
【0057】
代わりに、所望のAr/He混合物はまた、用いられるレーザーの出力または出力密度に従ってガスミキサーを自動従動させることにより、かつ、検量線として本明細書に添付の図の曲線を用いることにより獲得され得る。
【0058】
本発明のレーザー溶接プロセスは、アルミニウムまたはアルミニウム合金、ステンレス鋼または軟鋼で作られた加工物の溶接にとって特に適切である。
【0059】
本発明のレーザー溶接プロセスは、0.1mmないし300mmの同一または異なる厚さ範囲の被加工物を溶接するために用いられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】アルゴンとヘリウムから形成される混合物中の出力密度とヘリウムの体積比率の関数としてのプラズマ出現しきい値の変化を示すグラフ。
【図2】アルゴン中のヘリウム含有量と用いられるレーザー出力の関数としてシールドガスプラズマ出現のしきい値の変化を示すグラフ。
Claims (13)
- アルゴンおよびヘリウムを含むシールドガス混合物を用いるレーザービーム溶接方法であって、前記ガス混合物中のアルゴンおよび/またはヘリウムの比率を前記レーザービームの出力または出力密度により選択または調節する方法。
- レーザー出力が0.5kWないし30kWであることを特徴とする請求項1記載の方法。
- シールドガス混合物がアルゴンおよびヘリウムからなることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
- 前記ガス混合物を、規定量のアルゴンとヘリウムを混合することにより現場で製造することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の方法。
- 前記ガス混合物を、制御された量のアルゴンとヘリウムとを混合するように、用いられるレーザー出力または出力密度に従動するガス混合システムにより製造することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の方法。
- レーザー出力または出力密度が増加するとき前記ガス混合物中のヘリウムの割合を増加させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の方法。
- ヘリウムとアルゴンを含むシールドガス混合物を用いるレーザービーム溶接方法であって、前記ガス混合物中のヘリウムの体積比率が、
0.5kWないし4kWのレーザービーム出力について1ないし30%、
4kWないし8kWのレーザービーム出力について30ないし50%、および
8kWないし12kWのレーザービーム出力について50ないし70%
である方法。 - ヘリウムとアルゴンを含むシールドガス混合物を用いるレーザービーム溶接方法であって、前記ガス混合物中のヘリウムの体積比が、
500kW/cm2ないし2000kW/cm2のレーザービーム出力密度について1ないし30%、
2000kW/cm2ないし4000kW/cm2のレーザービーム出力密度について30ないし50%、および
4000kW/cm2ないし10000kW/cm2のレーザービーム出力密度について50ないし70%
である方法。 - ヘリウムおよびアルゴンが、ヘリウムとアルゴンが所望の比率で予め混合されている単一のガス供給源に由来することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項記載の方法。
- アルゴンとヘリウムを含むシールドガス混合物を用いるレーザービーム溶接設備であって、
少なくとも1つのアルゴン供給源、
少なくとも1つのヘリウム供給源、
前記アルゴン供給源に由来するアルゴンを前記ヘリウム供給源に由来するヘリウムと混合させるガス混合手段、
少なくとも0.5kWのレーザー出力を有するレーザービームを送り出すレーザー発生装置、および
前記レーザー装置により送り出されるレーザー出力に従ってアルゴンおよび/またはヘリウムの比率を調節するように前記ガス混合手段と協働する調節手段
を備える設備。 - ヘリウムとアルゴンを含むシールドガス混合物を用いるレーザービーム溶接方法であって、出力密度の関数としての前記ガス混合物中のヘリウムの体積比率(%He)が、
28xIn(Φ P )−207≦%He≦32.3xIn(Φ P )−207
(式中、
In(Φ P )はkW/cm 2 単位の出力密度の自然対数を表し、
%Heはガス混合物中のヘリウムの体積比率を表す)
である方法。 - 前記出力密度の関数としての前記ガス混合物中のヘリウムの体積比率(%He)が、
28.5xIn(Φ P )−207≦%He≦31.5xIn(Φ P )−207
であることを特徴とする請求項11記載の方法。 - 前記出力密度の関数としての前記ガス混合物中のヘリウムの体積比率(%He)が
29xIn(Φ P )−207≦%He≦31xIn(Φ P )−207
であることを特徴とする請求項11または12記載の方法。
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